JPH07314120A - 耐蝕耐摩耗部材の製造方法 - Google Patents

耐蝕耐摩耗部材の製造方法

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JPH07314120A
JPH07314120A JP11702194A JP11702194A JPH07314120A JP H07314120 A JPH07314120 A JP H07314120A JP 11702194 A JP11702194 A JP 11702194A JP 11702194 A JP11702194 A JP 11702194A JP H07314120 A JPH07314120 A JP H07314120A
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JP
Japan
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resistant
iron
corrosion
wear
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JP11702194A
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English (en)
Inventor
Kimitaka Maruyama
山 公 孝 丸
Sakae Takahashi
橋 栄 高
Fumihisa Yano
野 文 久 矢
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化等のない強度の十分な良質の耐蝕、耐摩
耗層を強固に焼結接合した機械構造用部材を製造する。 【構成】 第2層を形成すべく予め所定の形状に成形し
た鉄系板材12に、第1層11を形成すべく鉄系鋳造物
で鋳ぐるむことにより、第1層および第2層を形成し、
その後、前記第2層の表面に第3層14である耐蝕およ
び/または耐摩耗層を真空または不活性ガス雰囲気中で
焼結接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械やプラスチッ
ク成形機械等において、摺動部のように耐蝕あるいは耐
摩耗性を必要とする部分を有するベッド、サドル、フレ
ーム並びにシリンダ等の機械構造用部材の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、耐蝕性を必要とする機械部品
の材料にはステンレス鋼、ハステロイ、セラミックス等
が使用される。これらの金属材料の機械的性質には耐蝕
性に優れる反面、軟らかい、脆いなどの欠点があり、摺
動部を有する機械構造用部材には、使用することができ
ない。そのため、従来は、耐蝕性、耐摩耗性を必要とす
る部分を補強するため、基材に耐蝕、耐摩耗部材を鋼材
を介して焼きばめ、またはろう付けして使用している
が、基材との間で熱膨脹係数が大きく異なるため、加熱
や荷重の作用により、境界層が剥離し易く、実用に耐え
難いものであった。
【0003】そこで、特公平4−79745号公報に示
されているように、鋳造の際の熱エネルギを利用して、
鋳造物の表面に耐蝕、耐摩耗層を焼結させて機械構造用
部材を製造する方法が提案されている。
【0004】この方法は、低融点金属からなる拡散接合
用表面処理層を設けた熱緩衝用の鋼板の一方の面に隣接
して耐蝕耐摩耗層を設置し、次いで、前記鋼板の他方の
面側に少なくとも低融点金属より高い融点の基材となる
鋳ぐるみ材料を鋳込み、この鋳ぐるみ材料の熱により接
合用表面処理層を介して鋳ぐるみ材料、鋼板並びに耐蝕
耐摩耗材層をそれぞれ拡散接合させるものである。この
方法によれば、耐蝕耐摩耗材層には鋳ぐるみ材料の温度
が鋼板を伝わって伝達されるので、割れ等の欠陥が発生
せず、しかも、拡散接合により耐蝕耐摩耗層と鋼板並び
に鋼板と鋳ぐるみ材料が一体化された強固な複合部材が
得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
製造方法による場合、機械構造用部材として優れたもの
が得られるが、鋳造は、通常大気中で行なわれるので、
耐蝕、耐摩耗層は粒体で気孔が多いため、酸化しやすく
十分な強度を得られない欠点がある。また、この欠点を
回避するため鋳造を真空または不活性ガス雰囲気で行う
と、製造コストが高くなって好ましくないなどの種々の
課題を残していた。そこで、本発明の目的は、前記従来
技術の有する問題点を解消し、酸化等のない強度の十分
な良質の耐蝕、耐摩耗層を強固に焼結しかつ接合した耐
蝕耐摩耗部材を安価に製造することのできる耐蝕耐摩耗
部材の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、第1層が鉄系鋳造物、第2層が鉄系板
材、第3層が焼結合金からなる耐蝕および/または耐摩
耗層からなる耐蝕耐摩耗部材の製造方法であって、第2
層を形成すべく予め所定の形状に成形した鉄系板材に、
第1層を形成すべく鉄系鋳造物で鋳ぐるむことにより、
第1層および第2層を形成し、その後、前記第2層の表
面に第3層である耐蝕および/または耐摩耗層を真空ま
たは不活性ガス雰囲気中で焼結接合することを特徴とす
るものである。
【0007】第1層の鉄系鋳造物は、製造する機械構造
用部材の使用目的に応じて、例えば高強度を必要とする
場合は、特殊鋳鋼(JIS記号:SCMnCr、SCM
nCrM、SCCrM)、鋳鋼(JIS記号:SC
S)、ダクタイル鋳鉄(JIS記号:FCD)の中から
必要とする強度の程度により選択し、あまり強度を必要
としない場合は、ねずみ鋳鉄(JIS記号:FC)等を
選択することが好ましい。第2層の鉄系板材は、平面的
な板状に限らず管状に形成したものでもよく、第3層の
耐蝕および/または耐摩耗層を形成する焼結合金の熱膨
脹係数に応じて、熱膨脹係数の差が3×10-6以下とな
るように、高炭素鋼(JIS記号:S48C、SK)、
低炭素鋼(JIS記号:SUS410、SUS420、
SUS430)等の中から選択することが好ましい。
【0008】そこで、表1に第3層を形成する合金の組
成と熱膨脹係数(室温〜200℃)の例を示す。
【0009】
【表1】 次に、表2には、第1、第2層に用いられる前記材料の
熱膨脹係数(室温〜200℃)を示す。
【0010】
【表2】 表1、表2から明らかなように、第3層が熱膨脹係数の
大きい耐蝕性合金1、2の場合は、第2層には、高炭素
鋼または低炭素鋼を用い、第3層が熱膨脹係数の小さい
耐摩耗性合金1、2である場合にはステンレス鋼を用い
ることが好ましい。
【0011】第1層の鉄系鋳造物による第2層の鉄系板
材の鋳ぐるみは、大気中で行われる通常の鋳ぐるみより
的確に行われ、第1層と第2層は鉄系鋳造物中の炭素が
第2層の鉄系板材中に拡散することにより強固に拡散接
合される。第2層の表面に対する第3層の焼結成形は真
空または不活性ガス雰囲気中で行う。これにより、第3
層の耐蝕および/または耐摩耗層は酸化等の劣化を招く
ことなく第2層に対して焼結成形される。なお、第2層
の鉄系板材は、第1層と第2層の熱膨脹係数の差を緩和
するのみでなく、鉄系鋳造物が特殊鋳鋼、鋳鋼の場合に
は、鉄系鋳造物中に生じた引け巣やピンホールから発生
するガスにより、また、鉄系鋳造物がダクタイル鋳鉄、
片状黒鉛鋳鉄(ねずみ鋳鉄の一種)の場合には、鉄系鋳
造物中から拡散する炭素により、第3層に割れ、ピンホ
ールまたはクラックなどが発生することを防止する役割
を持っている。
【0012】
【実施例】以下、本発明による耐蝕耐摩耗部材の製造方
法の一実施例について添付の図面を参照して説明する。 実施例1 図1乃至図3は、本発明をプラスチック成形機のバレル
の製造に適用した例を示している。これらの図におい
て、図1は、第1層の表面に第2層を鋳ぐるんでバレル
の予備形状を成形した状態の横断面図、図2は、図1の
縦断面図であり、図3は、第3層を焼結形成した後のバ
レルの横断面図である。11は鉄系鋳造物である第1
層、12は鉄系板材である第2層である。この第2層1
2は、低炭素鋼であるS25C製の円筒状部材によって
形成され、その外周側にダクタイル鋳鉄を鋳ぐるんで第
1層11を形成したものである。図1は、この鋳ぐるみ
後の状態を示している。なお、13は冷却配管であり、
第1層を鋳ぐるむ際に、図2に示すように、前もって円
筒状部材(第2層)12の外周に巻き付けておいたもの
である。本実施例に用いた冷却配管13の材質はJIS
記号STKMである。また、第1層11の外径は、20
0mm、内径は60mmであり、第2層12の厚さは、
2mmである。
【0013】次いで、第2層12の表面(内周面)を研
磨加工した後、この表面に、表1に示した耐蝕性合金1
を焼結成形して耐蝕耐摩耗層となる第3層14を形成し
た。この焼結成形は、図示しない治具を用いて第2層1
2の内周面側に厚さ3mmの空間を形成し、この空間内
に粉体状の、前記表1に掲げた耐蝕性合金1の材料を充
填して真空炉内に入れ、950℃まで加熱してから、こ
の温度を40分保って均熱化する。その後、4.0℃/
分の昇温速度で1040℃まで加熱し、この温度に30
分間保って焼結を行った。その結果、第2層12の表面
には、厚さ約2mmの焼結合金金属すなわち第3層14
を得た。この第3層14の内周面を所定の寸法に機械加
工してABS樹脂とガラス繊維を50%含むナイロン6
6樹脂の成形用バレルとして実機にそれぞれ適用したと
ころ、一年を経過しても各層間に剥離は生ぜず、腐蝕、
摩耗による損傷もみられなかった。また、従来は、強度
の十分な耐蝕耐摩耗層を得るために、真空または不活性
雰囲気中で鋳造を行うのに対して、鋳造を大気中におい
てできるので、製造コストをより安価にすることができ
た。
【0014】実施例2 本発明をプラスチック成形用の金型に適用した実施例を
図4に示す。この実施例では、金型本体は、第1層21
に相当し、22は第2層、23は冷却配管、キャビティ
を形成する成形面の表面に相当するものが、24の耐蝕
耐摩耗層である第3層である。第1層21はあまり強度
を必要としないため、その材料をねずみ鋳鉄とし、第3
層24は耐摩耗性を必要とするため、表1中の耐摩耗性
合金1が用いられている。また、第2層22は、第3層
24の熱膨脹係数が9.2×10-6と小さいため、表2
に示したステンレス鋼の一種であるSUS410が用い
られている。
【0015】この金型を第1実施例とほぼ同様の方法で
製作し、使用した結果、剥離、クラックの発生は見られ
ず、金型の寿命を大幅に延ばすことができた。
【0016】実施例3 本発明を工作機械の主軸に適用した例を図5に示す。こ
の実施例では、31は第1層、32は第2層、33は温
調配管、34は第3層である。第1層31は鋳鋼、第3
層34は表1中の耐摩耗性合金2、第2層32は高炭素
鋼の一種であるSK材が用いられている。この主軸を実
施例1とほぼ同様の方法で製作し、使用した結果、従来
の窒化鋼の主軸に比較して摺動傷の発生がほとんどな
く、一年経過後も摩耗損量は実質的に零であった。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第1層の鉄系板材に第2層の鉄系鋳造物を鋳
ぐるんでから、第2層の表面に真空または不活性ガス雰
囲気中で耐蝕および/または耐摩耗層を焼結形成してい
るので、鉄系鋳造物の表面に安価にかつ確実に欠陥のな
い良質の耐蝕、耐摩耗層を形成することができ、各層間
の剥離もなく、高強度にして耐蝕、耐摩耗性にすぐれた
機械構造用部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による耐蝕耐摩耗部材
(バレル)の製造途中の状態を示す横断面図。
【図2】図1のバレルの断面図。
【図3】本発明の第1の実施例により得られた耐蝕耐摩
耗部材(バレル)の横断面図。
【図4】本発明の第2の実施例により得られた耐蝕耐摩
耗部材(金型)の横断面図。
【図5】本発明の第3の実施例により得られた耐蝕耐摩
耗部材(主軸)の縦断面図。
【符号の説明】
11,21,31 第1層 12,22,32 第2層 13,23 冷却配管 33 温調配管 14,24,34 第3層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1層が鉄系鋳造物、第2層が鉄系板材、
    第3層が焼結合金からなる耐蝕および/または耐摩耗層
    からなる耐蝕耐摩耗部材の製造方法であって、 第2層を形成すべく予め所定の形状に成形した鉄系板材
    に、第1層を形成すべく鉄系鋳造物で鋳ぐるむことによ
    り、第1層および第2層を形成し、その後、前記第2層
    の表面に第3層である耐蝕および/または耐摩耗層を真
    空または不活性ガス雰囲気中で焼結接合することを特徴
    とする耐蝕耐摩耗部材の製造方法。
  2. 【請求項2】第1層の鉄系鋳造物が、特殊鋳鋼、鋳鋼、
    ダクタイル鋳鉄、ねずみ鋳鉄の一つであり、第2層の鉄
    系板材が、高炭素鋼、低炭素鋼、ステンレス鋼の一つで
    あり、かつ第2層の鉄系板材は、その熱膨脹係数と第3
    層の焼結合金の熱膨脹係数との差が3×10-6以下とす
    るように選定されていることを特徴とする請求項1に記
    載の耐蝕耐摩耗部材の製造方法。
JP11702194A 1994-05-30 1994-05-30 耐蝕耐摩耗部材の製造方法 Pending JPH07314120A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113649119A (zh) * 2021-08-10 2021-11-16 武汉华材表面科技有限公司 一种镶铸包套真空烧结复合材料耐磨体辊套及其铸造方法

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