JPH07316631A - 溶鋼の脱酸、清浄化法 - Google Patents
溶鋼の脱酸、清浄化法Info
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- JPH07316631A JPH07316631A JP6108613A JP10861394A JPH07316631A JP H07316631 A JPH07316631 A JP H07316631A JP 6108613 A JP6108613 A JP 6108613A JP 10861394 A JP10861394 A JP 10861394A JP H07316631 A JPH07316631 A JP H07316631A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製鋼、精錬過程において、MgO 系介在物の生
成を抑制して鋼質を改善する。 【構成】 MgO 系介在物の生成を抑制するために、溶融
スラグの組成を次のように規制する。 5mass%≦Al2O3 ≦20mass%、 5mass%≦MgO ≦20mass%、 スラグ塩基度: 重量比で、CaO/SiO2≦2、 MgO/Al2O3 比: 重量比で、0.25≦MgO/Al2O3 ≦2、 そして、さらに望ましくは 0.4 ≦MgO/Al2O3 ≦1.2 、15≦Al2O3+MgO ≦30
成を抑制して鋼質を改善する。 【構成】 MgO 系介在物の生成を抑制するために、溶融
スラグの組成を次のように規制する。 5mass%≦Al2O3 ≦20mass%、 5mass%≦MgO ≦20mass%、 スラグ塩基度: 重量比で、CaO/SiO2≦2、 MgO/Al2O3 比: 重量比で、0.25≦MgO/Al2O3 ≦2、 そして、さらに望ましくは 0.4 ≦MgO/Al2O3 ≦1.2 、15≦Al2O3+MgO ≦30
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鋼、精錬過程におけ
る溶鋼の脱酸、清浄化法、特に鋼中の非延性MgO 系介在
物の生成を抑制することによって、鋼質を改善する溶鋼
の脱酸、清浄化法に関する。
る溶鋼の脱酸、清浄化法、特に鋼中の非延性MgO 系介在
物の生成を抑制することによって、鋼質を改善する溶鋼
の脱酸、清浄化法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融スラグ存在下での溶鋼の脱酸
において、鋼質、特に加工や表面性状に有害な非延性介
在物の生成が問題視されてきた。例えばスチールコード
材をSi−Mn脱酸で精錬する際に、脱酸剤に金属Alを使用
しないにもかかわらず生じる非延性なAl2O3 系介在物
(ここではAl2O3 を70mass%以上有する製鋼温度で固体
である介在物もしくはこのような晶出物を含む介在物を
総称する) は鋼質、特に延性表面性状に有害である。こ
のような介在物の生成を抑制するために、従来製鋼スラ
グ中のAl2O3 濃度を5mass%より極力低く抑制して脱酸
精錬する必要があった。
において、鋼質、特に加工や表面性状に有害な非延性介
在物の生成が問題視されてきた。例えばスチールコード
材をSi−Mn脱酸で精錬する際に、脱酸剤に金属Alを使用
しないにもかかわらず生じる非延性なAl2O3 系介在物
(ここではAl2O3 を70mass%以上有する製鋼温度で固体
である介在物もしくはこのような晶出物を含む介在物を
総称する) は鋼質、特に延性表面性状に有害である。こ
のような介在物の生成を抑制するために、従来製鋼スラ
グ中のAl2O3 濃度を5mass%より極力低く抑制して脱酸
精錬する必要があった。
【0003】しかしながら、スラグ中へのAl2O3 の混入
を数mass%以下になるように制御することは、耐火物選
択、副原料の選択等実際上困難でコスト上昇につながる
とともに、Al2O3 濃度抑制にともなう滓化性悪化を改善
する観点からスラグ中へのCaF2の多量な添加を余儀なく
されてきた。そして、そのようなCaF2の多量添加は、単
に造滓剤の増量によるコスト上昇を招くばかりでなく、
スラグによる耐火物の溶損による耐火物コストの上昇に
もつながった。さらに、耐火物からのスラグへのMgO 溶
出はスラグ中MgO 濃度の増加をもたらし、ひいては非延
性なMgO 系介在物 (ここでMgO 系介在物とはMgO を30ma
ss%以上有する介在物、とりわけ MgO−Al2O3 系スピネ
ル介在物、あるいはMgO ペリクレース系介在物およびこ
れらの晶出物を含む介在物を総称する) の生成という新
たな問題を引き起こした。
を数mass%以下になるように制御することは、耐火物選
択、副原料の選択等実際上困難でコスト上昇につながる
とともに、Al2O3 濃度抑制にともなう滓化性悪化を改善
する観点からスラグ中へのCaF2の多量な添加を余儀なく
されてきた。そして、そのようなCaF2の多量添加は、単
に造滓剤の増量によるコスト上昇を招くばかりでなく、
スラグによる耐火物の溶損による耐火物コストの上昇に
もつながった。さらに、耐火物からのスラグへのMgO 溶
出はスラグ中MgO 濃度の増加をもたらし、ひいては非延
性なMgO 系介在物 (ここでMgO 系介在物とはMgO を30ma
ss%以上有する介在物、とりわけ MgO−Al2O3 系スピネ
ル介在物、あるいはMgO ペリクレース系介在物およびこ
れらの晶出物を含む介在物を総称する) の生成という新
たな問題を引き起こした。
【0004】すなわち、従来の単純なスラグ中Al2O3 濃
度の抑制では、MgO 系介在物およびAl2O3 系介在物の生
成をいずれも抑制しきれず、かつ精錬コストの上昇を招
くという問題を抱えていたといえる。
度の抑制では、MgO 系介在物およびAl2O3 系介在物の生
成をいずれも抑制しきれず、かつ精錬コストの上昇を招
くという問題を抱えていたといえる。
【0005】これと同様の問題は、ここで例示したスチ
ールコード材の溶製の場合に限らず、広く非延性介在物
の生成を問題視し溶鋼中Al濃度を抑制して脱酸を行う普
通鋼(高炭素鋼を含む) 、ステンレス鋼、特殊鋼、電子
材 (Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金等) の溶製において共
通して生じるものであった。
ールコード材の溶製の場合に限らず、広く非延性介在物
の生成を問題視し溶鋼中Al濃度を抑制して脱酸を行う普
通鋼(高炭素鋼を含む) 、ステンレス鋼、特殊鋼、電子
材 (Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金等) の溶製において共
通して生じるものであった。
【0006】特公昭62−34801 号公報においては CaO:
35〜55重量%、SiO2:34〜53重量%、MnO :0.2 〜5重
量%、Al2O3 :8重量%以下、MgO :15重量%以下、塩
基度:0.85〜1.25とスラグ組成を規定する方法が開示さ
れているが、これは、Al2O3系介在物の生成抑制に単純
にスラグ中Al2O3 濃度を減ずることを指摘しているだけ
で充分ではない。さらにMgO 系介在物の生成抑制につい
ても、同様にスラグ中MgO 濃度の上限を規定しているだ
けで充分ではない。また、実際に行われているプロセス
を考慮するとスラグ中へのAl2O3 の混入を数mass%以下
になるように制御するには、耐火物選択、副原料の選択
等実際上困難な点が多いが、この点については上記公報
には特に記載されていない。
35〜55重量%、SiO2:34〜53重量%、MnO :0.2 〜5重
量%、Al2O3 :8重量%以下、MgO :15重量%以下、塩
基度:0.85〜1.25とスラグ組成を規定する方法が開示さ
れているが、これは、Al2O3系介在物の生成抑制に単純
にスラグ中Al2O3 濃度を減ずることを指摘しているだけ
で充分ではない。さらにMgO 系介在物の生成抑制につい
ても、同様にスラグ中MgO 濃度の上限を規定しているだ
けで充分ではない。また、実際に行われているプロセス
を考慮するとスラグ中へのAl2O3 の混入を数mass%以下
になるように制御するには、耐火物選択、副原料の選択
等実際上困難な点が多いが、この点については上記公報
には特に記載されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、溶融スラグ存在下での溶鋼の脱酸精錬に際
して、製鋼、精錬過程における溶鋼の脱酸、清浄化、と
りわけ鋼中のMgO 系介在物の生成を抑制することによっ
て、鋼質を改善する方法を提供することにある。
する課題は、溶融スラグ存在下での溶鋼の脱酸精錬に際
して、製鋼、精錬過程における溶鋼の脱酸、清浄化、と
りわけ鋼中のMgO 系介在物の生成を抑制することによっ
て、鋼質を改善する方法を提供することにある。
【0008】溶融スラグ存在下で溶鋼を脱酸する際に
は、脱酸剤の種類のみならずスラグ組成が、脱酸の水準
(酸素ポテンシャルと介在物の吸収) 、および脱酸によ
って生じる介在物の組成に影響を及ぼすことが広く知ら
れている。このことは、溶鋼組成、脱酸剤の種類、スラ
グ組成によって影響の度合いは異なるものの、溶鋼の種
類に係わらず一般的に認識されていることといえる。
は、脱酸剤の種類のみならずスラグ組成が、脱酸の水準
(酸素ポテンシャルと介在物の吸収) 、および脱酸によ
って生じる介在物の組成に影響を及ぼすことが広く知ら
れている。このことは、溶鋼組成、脱酸剤の種類、スラ
グ組成によって影響の度合いは異なるものの、溶鋼の種
類に係わらず一般的に認識されていることといえる。
【0009】従来、このような溶鋼の脱酸において、鋼
質とりわけ加工性や表面性状に有害な介在物の生成が問
題視されてきた。例えばスチールコード材をSi−Mn脱酸
で精錬する際のように非延性介在物を問題視する場合に
は、脱酸剤に金属Alを使用しないが、それにもかかわら
ずAl2O3 系の非延性介在物が生じるという問題がある。
このような非延性介在物は熱間加工時にもその形態が変
化すること無く残留するので、スチールフィラメントへ
の伸線時の断線の起点となることがある。また、オース
テナイト系ステンレス鋼板にあっては、このような非延
性介在物が表面に残存し、線疵の原因となったり、半導
体、真空用材料にあってはガス放出、パーティクル放出
の原因となることがある。 また、電子用材料 (Fe−Ni
合金、Fe−Ni−Co合金等) にあっては、熱間加工時に形
態が変化すること無く表面に残留した非延性介在物が、
微細加工および水溶液処理に対して悪影響を及ぼすとさ
れている。
質とりわけ加工性や表面性状に有害な介在物の生成が問
題視されてきた。例えばスチールコード材をSi−Mn脱酸
で精錬する際のように非延性介在物を問題視する場合に
は、脱酸剤に金属Alを使用しないが、それにもかかわら
ずAl2O3 系の非延性介在物が生じるという問題がある。
このような非延性介在物は熱間加工時にもその形態が変
化すること無く残留するので、スチールフィラメントへ
の伸線時の断線の起点となることがある。また、オース
テナイト系ステンレス鋼板にあっては、このような非延
性介在物が表面に残存し、線疵の原因となったり、半導
体、真空用材料にあってはガス放出、パーティクル放出
の原因となることがある。 また、電子用材料 (Fe−Ni
合金、Fe−Ni−Co合金等) にあっては、熱間加工時に形
態が変化すること無く表面に残留した非延性介在物が、
微細加工および水溶液処理に対して悪影響を及ぼすとさ
れている。
【0010】このような鋼質に有害なAl2O3 非延性介在
物の生成を抑制するためには、従来は、例えばスチール
コード材を例にとれば、二次精錬におけるSi−Mn脱酸過
程で基本成分が CaO−SiO2−Al2O3 −MgO −CaF2系から
なる製鋼スラグ中のAl2O3 濃度を5mass%もしくはそれ
以下に極力低く抑制して脱酸精錬する必要があった。
物の生成を抑制するためには、従来は、例えばスチール
コード材を例にとれば、二次精錬におけるSi−Mn脱酸過
程で基本成分が CaO−SiO2−Al2O3 −MgO −CaF2系から
なる製鋼スラグ中のAl2O3 濃度を5mass%もしくはそれ
以下に極力低く抑制して脱酸精錬する必要があった。
【0011】しかしながら、前述のように、スラグ中へ
のAl2O3 の混入を数mass%以下に制御することは、耐火
物選択、副原料の選択等実際上困難でかつコスト上昇に
つながるという問題点があり、さらに非延性なMgO 系介
在物の生成という新たな問題を引き起こした。
のAl2O3 の混入を数mass%以下に制御することは、耐火
物選択、副原料の選択等実際上困難でかつコスト上昇に
つながるという問題点があり、さらに非延性なMgO 系介
在物の生成という新たな問題を引き起こした。
【0012】さらに言えば、このMgO 系介在物は、親水
和性を有する場合が多く、鋼材表面に残留して水溶液等
に接すれば腐食の起点になり得ることから、エッチング
処理等を行う鋼種ではこのような介在物も有害である。
和性を有する場合が多く、鋼材表面に残留して水溶液等
に接すれば腐食の起点になり得ることから、エッチング
処理等を行う鋼種ではこのような介在物も有害である。
【0013】すなわち、従来の単純なスラグ中Al2O3 濃
度の抑制では、MgO 系介在物およびAl2O3 系介在物の生
成をいずれも抑制しきれず、精錬コストの上昇を招いた
といえる。
度の抑制では、MgO 系介在物およびAl2O3 系介在物の生
成をいずれも抑制しきれず、精錬コストの上昇を招いた
といえる。
【0014】またこれと同様の問題は、ここで示したス
チールコード材に限らず、前述した普通鋼、ステンレス
鋼、特殊鋼、電子材 (Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金等)
にも通じることであり、鋼質上非延性介在物を問題視す
る材料の溶製において共通して生じ得る課題であった。
チールコード材に限らず、前述した普通鋼、ステンレス
鋼、特殊鋼、電子材 (Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金等)
にも通じることであり、鋼質上非延性介在物を問題視す
る材料の溶製において共通して生じ得る課題であった。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる課題を解決すべく、種々検討した結果、脱酸に金属
Alを使用しない場合にも、Al2O3 系非延性介在物が生成
するようなときには、スラグ組成が強く関与すること、
さらに、同様に脱酸に金属Mgを使用しない場合でもスラ
グ中のAl2O3 濃度を減じたときに、MgO 系非延性介在物
が生成するということにも、スラグ組成が強く関与する
ことに着目した。
かる課題を解決すべく、種々検討した結果、脱酸に金属
Alを使用しない場合にも、Al2O3 系非延性介在物が生成
するようなときには、スラグ組成が強く関与すること、
さらに、同様に脱酸に金属Mgを使用しない場合でもスラ
グ中のAl2O3 濃度を減じたときに、MgO 系非延性介在物
が生成するということにも、スラグ組成が強く関与する
ことに着目した。
【0016】ここで本発明者は、永年の研究・開発の結
果、鋼中MgO 系介在物は、スラグからのMgの分解反応に
より介在物中MgO 濃度の増加がおこり、これによって生
じるということを知り、したがって、スラグ組成を精密
に制御することで前述した非延性介在物の生成を抑制す
ることができるとの知見を得、本発明に至った。
果、鋼中MgO 系介在物は、スラグからのMgの分解反応に
より介在物中MgO 濃度の増加がおこり、これによって生
じるということを知り、したがって、スラグ組成を精密
に制御することで前述した非延性介在物の生成を抑制す
ることができるとの知見を得、本発明に至った。
【0017】ここに、本発明の要旨とするところは、基
本成分がCaO-SiO2-Al2O3-MgO-CaF2系の溶融スラグの存
在下で脱酸剤を溶鋼に添加して脱酸、清浄化する溶鋼の
脱酸、清浄化法であって、前記溶融スラグの組成を、5
mass%≦Al2O3 ≦20mass%、および5mass%≦MgO ≦20
mass%となるように規制するとともに、スラグ塩基度が
重量比でCaO/SiO2≦2、そしてMgO/Al2O3 比が重量比で
0.25≦MgO/Al2O3 ≦2となるように規制することによ
り、MgO 系介在物の生成を抑制することを特徴とする溶
鋼の脱酸、清浄化法である。
本成分がCaO-SiO2-Al2O3-MgO-CaF2系の溶融スラグの存
在下で脱酸剤を溶鋼に添加して脱酸、清浄化する溶鋼の
脱酸、清浄化法であって、前記溶融スラグの組成を、5
mass%≦Al2O3 ≦20mass%、および5mass%≦MgO ≦20
mass%となるように規制するとともに、スラグ塩基度が
重量比でCaO/SiO2≦2、そしてMgO/Al2O3 比が重量比で
0.25≦MgO/Al2O3 ≦2となるように規制することによ
り、MgO 系介在物の生成を抑制することを特徴とする溶
鋼の脱酸、清浄化法である。
【0018】本発明の別の態様によれば、前記溶融スラ
グの組成の規制に際して、さらに0.4 ≦MgO/Al2O3 ≦1.
2 、そして15≦Al2O3+MgO ≦30となるように規制するこ
とにより、さらに一層効果的にMgO 系介在物の生成を抑
制することができる。
グの組成の規制に際して、さらに0.4 ≦MgO/Al2O3 ≦1.
2 、そして15≦Al2O3+MgO ≦30となるように規制するこ
とにより、さらに一層効果的にMgO 系介在物の生成を抑
制することができる。
【0019】
【作用】以下、本発明の作用について説明する。本発明
における脱酸剤の種類については特に限定されないが、
Si−Mn脱酸、Al−Si−Mn脱酸、Alセミキルド脱酸など弱
脱酸剤の使用が最も効果的である。
における脱酸剤の種類については特に限定されないが、
Si−Mn脱酸、Al−Si−Mn脱酸、Alセミキルド脱酸など弱
脱酸剤の使用が最も効果的である。
【0020】例えば、Al脱酸、Ca脱酸、あるいはREM(希
土類金属元素) による脱酸等強脱酸剤の使用は、いずれ
も酸素と親和力の強い元素を用いるため脱酸剤元素の酸
化物(多くは非延性もしくは親水和性) が主体となって
生成し、この安定な介在物がそのまま残留することか
ら、スラグからの影響は容易には受けないため、本発明
に基づくスラグ制御の効果は小さい。
土類金属元素) による脱酸等強脱酸剤の使用は、いずれ
も酸素と親和力の強い元素を用いるため脱酸剤元素の酸
化物(多くは非延性もしくは親水和性) が主体となって
生成し、この安定な介在物がそのまま残留することか
ら、スラグからの影響は容易には受けないため、本発明
に基づくスラグ制御の効果は小さい。
【0021】ただし、Al脱酸でもMgO 系介在物の生成の
みを抑制する場合、あるいはAl脱酸後Ca処理を行い、介
在物を低融点化するような場合に、MgO 系介在物の生成
を抑制するときには、本発明は非常に効果的である。ま
た、Si脱酸あるいはC脱酸等の弱脱酸では、スラグに起
因する非延性介在物の生成は生じにくいため、本発明に
基づく効果は小さい。
みを抑制する場合、あるいはAl脱酸後Ca処理を行い、介
在物を低融点化するような場合に、MgO 系介在物の生成
を抑制するときには、本発明は非常に効果的である。ま
た、Si脱酸あるいはC脱酸等の弱脱酸では、スラグに起
因する非延性介在物の生成は生じにくいため、本発明に
基づく効果は小さい。
【0022】スラグの基本組成は、製鋼スラグに一般的
に用いられる CaO−SiO2−Al2O3 −MgO −CaF2系とし、
不可避的不純物であるMnO 、FeO 、Cr2O3 等を有するス
ラグを選んだ。この理由は、多量のスラグを使用する製
鋼、精錬を行うのにコストも考慮した上でそれらが一般
的であるためである。
に用いられる CaO−SiO2−Al2O3 −MgO −CaF2系とし、
不可避的不純物であるMnO 、FeO 、Cr2O3 等を有するス
ラグを選んだ。この理由は、多量のスラグを使用する製
鋼、精錬を行うのにコストも考慮した上でそれらが一般
的であるためである。
【0023】ここで、MnO 、FeO 、Cr2O3 については再
酸化の原因となるためおよびスラグ滓化性の悪化をもた
らすため、事前の予備脱酸等で極力低値に抑制すること
が望ましい。好ましくは合計量で3%以下に制限する。
酸化の原因となるためおよびスラグ滓化性の悪化をもた
らすため、事前の予備脱酸等で極力低値に抑制すること
が望ましい。好ましくは合計量で3%以下に制限する。
【0024】図1は、本発明において規制するスラグ組
成をMgO 、Al2O3 mass%に関して図解するグラフであ
る。本発明にかかるスラグにおいてAl2O3 濃度およびMg
O 濃度をそのように限定する理由について述べる。
成をMgO 、Al2O3 mass%に関して図解するグラフであ
る。本発明にかかるスラグにおいてAl2O3 濃度およびMg
O 濃度をそのように限定する理由について述べる。
【0025】まず、スラグ中Al2O3 濃度は、Si−Mn脱酸
等におけるAl2O3 系介在物の生成を抑制する観点から20
mass%以下にすることが望ましい。しかし、後述するよ
うに、本発明によれば従来技術のようにAl2O3 系介在物
の生成を抑制するためにスラグ中Al2O3 濃度を5%未満
にする必要はなく、むしろ、MgO 系介在物の生成を抑制
し滓化性を確保する観点からは、スラグ中Al2O3 濃度を
5%以上にする必要がある。また、スラグ中Al2O3 濃度
を5%以上とすれば、耐火物、副原料の制約が緩和され
比較的容易で制御性も良い。このような点を考慮すれば
スラグ中Al2O3濃度は好ましくは8〜15%である。
等におけるAl2O3 系介在物の生成を抑制する観点から20
mass%以下にすることが望ましい。しかし、後述するよ
うに、本発明によれば従来技術のようにAl2O3 系介在物
の生成を抑制するためにスラグ中Al2O3 濃度を5%未満
にする必要はなく、むしろ、MgO 系介在物の生成を抑制
し滓化性を確保する観点からは、スラグ中Al2O3 濃度を
5%以上にする必要がある。また、スラグ中Al2O3 濃度
を5%以上とすれば、耐火物、副原料の制約が緩和され
比較的容易で制御性も良い。このような点を考慮すれば
スラグ中Al2O3濃度は好ましくは8〜15%である。
【0026】一方、スラグ中MgO 濃度は、MgO 系介在物
生成抑制および、滓化性確保の観点から20%以下とす
る。この理由は、20%を超えるとMgO 系介在物生成の蓋
然性が上がると同時に液相線温度上昇に伴う滓化性悪化
が生じるからである。一方、スラグ中MgO 濃度を5%以
上にする理由は、Al2O3 系介在物の生成抑制およびスラ
グライン耐火物を保護するためである。好ましくは7〜
15%である。
生成抑制および、滓化性確保の観点から20%以下とす
る。この理由は、20%を超えるとMgO 系介在物生成の蓋
然性が上がると同時に液相線温度上昇に伴う滓化性悪化
が生じるからである。一方、スラグ中MgO 濃度を5%以
上にする理由は、Al2O3 系介在物の生成抑制およびスラ
グライン耐火物を保護するためである。好ましくは7〜
15%である。
【0027】また、好ましくは、非延性介在物の生成お
よび滓化性を考慮すればスラグ中Al2O3 およびMgO の総
量としては15%≦(MgO+Al2O3)≦30%の範囲が良い。ス
ラグ塩基度は、スラグの物理化学的特性を示す指標とし
て一般的に用いられている。本発明にあっては、スラグ
塩基度は2以下に制限する。
よび滓化性を考慮すればスラグ中Al2O3 およびMgO の総
量としては15%≦(MgO+Al2O3)≦30%の範囲が良い。ス
ラグ塩基度は、スラグの物理化学的特性を示す指標とし
て一般的に用いられている。本発明にあっては、スラグ
塩基度は2以下に制限する。
【0028】ここで、スラグ塩基度を規定する理由は、
スラグ塩基度がスラグ−メタル反応の酸化ポテンシャル
を決定する因子であるからで、Al2O3 系介在物およびMg
O 系介在物生成を抑制する観点からは、塩基度が重量比
で2以下の高酸素ポテンシャルスラグとする。ただし、
最適塩基度は脱酸方法によって若干異なり、例えばSi−
Mn複合脱酸の場合は塩基度 0.8〜1.5 が最適である。こ
のように下限を規定する理由は、高酸素ポテンシャルス
ラグは溶鋼の再酸化の原因となるからである。また、Al
−Si−Mn複合脱酸では、高酸素ポテンシャルスラグによ
る再酸化防止の観点から、さらに高い 1.2〜1.8 が塩基
度の最適値といえる。
スラグ塩基度がスラグ−メタル反応の酸化ポテンシャル
を決定する因子であるからで、Al2O3 系介在物およびMg
O 系介在物生成を抑制する観点からは、塩基度が重量比
で2以下の高酸素ポテンシャルスラグとする。ただし、
最適塩基度は脱酸方法によって若干異なり、例えばSi−
Mn複合脱酸の場合は塩基度 0.8〜1.5 が最適である。こ
のように下限を規定する理由は、高酸素ポテンシャルス
ラグは溶鋼の再酸化の原因となるからである。また、Al
−Si−Mn複合脱酸では、高酸素ポテンシャルスラグによ
る再酸化防止の観点から、さらに高い 1.2〜1.8 が塩基
度の最適値といえる。
【0029】次に、スラグ中MgO/Al2O3 比の限定理由に
ついて述べる。スラグ中Al2O3 濃度、MgO 濃度はAl2O3
系介在物およびMgO 系介在物生成の要因となるものであ
ることは既に述べた。また、溶融酸化物中のMgO は塩基
性、Al2O3 は中性もしくは酸性を有することも一般的に
知られている。また、特にMgOとAl2O3 は親和力が大き
く、実際、 MgO−Al2O3 二元系では、スピネル構造を有
する安定な複合酸化物を形成することが知られている。
ついて述べる。スラグ中Al2O3 濃度、MgO 濃度はAl2O3
系介在物およびMgO 系介在物生成の要因となるものであ
ることは既に述べた。また、溶融酸化物中のMgO は塩基
性、Al2O3 は中性もしくは酸性を有することも一般的に
知られている。また、特にMgOとAl2O3 は親和力が大き
く、実際、 MgO−Al2O3 二元系では、スピネル構造を有
する安定な複合酸化物を形成することが知られている。
【0030】このような考察から、溶融スラグのように
溶融酸化物中でもこれらMgO とAl2O 3 の間に強い相互作
用が存在すること、Al2O3 系介在物の生成およびMgO 系
介在物の生成には相互に深い関連があることを見いだ
し、MgO/Al2O3 なるインデックスを得るに至った。
溶融酸化物中でもこれらMgO とAl2O 3 の間に強い相互作
用が存在すること、Al2O3 系介在物の生成およびMgO 系
介在物の生成には相互に深い関連があることを見いだ
し、MgO/Al2O3 なるインデックスを得るに至った。
【0031】ここで、MgO/Al2O3 を2以下にする理由
は、これより大きくなるとMgO 系介在物の生成およびス
ラグ滓化性悪化が生じるからであり、一方、0.25未満で
はスラグ中Al2O3 活量が増加し、Al2O3 系介在物が生成
するからである。滓化性も考慮すれば、望ましくは、0.
4 〜1.2 程度がMgO 系介在物およびAl2O3 系介在物の生
成抑制に良い。その他、CaO 、SiO2、CaF2については、
好ましくは、CaO : 26〜48mass%、SiO2:22〜47mass%
に制限する。特にCaF2≦10mass%とする。
は、これより大きくなるとMgO 系介在物の生成およびス
ラグ滓化性悪化が生じるからであり、一方、0.25未満で
はスラグ中Al2O3 活量が増加し、Al2O3 系介在物が生成
するからである。滓化性も考慮すれば、望ましくは、0.
4 〜1.2 程度がMgO 系介在物およびAl2O3 系介在物の生
成抑制に良い。その他、CaO 、SiO2、CaF2については、
好ましくは、CaO : 26〜48mass%、SiO2:22〜47mass%
に制限する。特にCaF2≦10mass%とする。
【0032】これら溶融スラグの量については、通常の
製鋼、精錬で使用されるものであれば特に制限なく、例
えば、数kg/tないし数10kg/tでよく、そのほかの製鋼条
件で最適な量を選択できる。ただし、本発明による効果
を良く得るためには、10〜50kg/tが好ましい。
製鋼、精錬で使用されるものであれば特に制限なく、例
えば、数kg/tないし数10kg/tでよく、そのほかの製鋼条
件で最適な量を選択できる。ただし、本発明による効果
を良く得るためには、10〜50kg/tが好ましい。
【0033】使用温度については、特に通常の製鋼温度
1600〜1700℃近傍であれば良いが、滓化が良好であれ
ば、耐火物溶損を考慮して1650℃以下で本発明にかかる
溶融スラグによる脱酸を行うことが望ましい。さらに本
発明が副次的にもたらす作用としては、滓化性の向上、
スラグライン耐火物溶損の減少および添加CaF2の減量で
ある。
1600〜1700℃近傍であれば良いが、滓化が良好であれ
ば、耐火物溶損を考慮して1650℃以下で本発明にかかる
溶融スラグによる脱酸を行うことが望ましい。さらに本
発明が副次的にもたらす作用としては、滓化性の向上、
スラグライン耐火物溶損の減少および添加CaF2の減量で
ある。
【0034】すなわち、いたずらにスラグ中Al2O3 濃度
あるいはMgO 濃度を抑制せず、本発明のように最適スラ
グ組成を選択することでスラグは多元系スラグを形成し
て低融点化し、滓化性確保が可能となる。滓化性確保
は、操業上のスラグの取扱いを容易にするとともに、浮
上した介在物の吸収除去効果も期待できる。また、スラ
グには適当なMgO 濃度を常に必要とすることから、スラ
グラインに一般的に使用されるMgO −C煉瓦等のMgO 系
耐火物の溶損抑制につながる。さらに、滓化性が向上す
ることでCaF2添加量が低減でき、スラグ中CaF2濃度の減
少は、フラックス原単位低下、耐火物溶損抑制、さらに
はスラグ処理性向上につながる。
あるいはMgO 濃度を抑制せず、本発明のように最適スラ
グ組成を選択することでスラグは多元系スラグを形成し
て低融点化し、滓化性確保が可能となる。滓化性確保
は、操業上のスラグの取扱いを容易にするとともに、浮
上した介在物の吸収除去効果も期待できる。また、スラ
グには適当なMgO 濃度を常に必要とすることから、スラ
グラインに一般的に使用されるMgO −C煉瓦等のMgO 系
耐火物の溶損抑制につながる。さらに、滓化性が向上す
ることでCaF2添加量が低減でき、スラグ中CaF2濃度の減
少は、フラックス原単位低下、耐火物溶損抑制、さらに
はスラグ処理性向上につながる。
【0035】
【実施例】本発明の効果を実証するため、以下のような
実験を行い、溶鋼の脱酸に際してスラグ組成が介在物組
成に及ぼす影響について調査した。図2は、溶鋼を2t
溶解できる高周波誘導加熱方式による真空精錬炉1の概
略説明図である。この真空精錬炉1の上蓋2には、スラ
グ (図示せず) を溶鋼10に投入することができる副原料
添加装置3、および適時試料採取が可能な試料採取装置
4が取り付けられている。溶鋼10はMgO を主成分とする
耐火物5によって保持される。
実験を行い、溶鋼の脱酸に際してスラグ組成が介在物組
成に及ぼす影響について調査した。図2は、溶鋼を2t
溶解できる高周波誘導加熱方式による真空精錬炉1の概
略説明図である。この真空精錬炉1の上蓋2には、スラ
グ (図示せず) を溶鋼10に投入することができる副原料
添加装置3、および適時試料採取が可能な試料採取装置
4が取り付けられている。溶鋼10はMgO を主成分とする
耐火物5によって保持される。
【0036】本例ではAr 100torr雰囲気で実験を行った
が、この真空精錬炉1は、排気孔6を通じてスチームエ
ジェクターポンプ (図示せず) により溶鋼を保持した状
態で真空度を1torrまでの所定圧力の雰囲気に保つこと
が可能である。また、炉底には溶鋼10を攪拌するための
ポーラスレンガ羽口7を有し、Arガス吹き込みによる攪
拌を行ってスラグ−メタル反応を促進することが可能で
ある。
が、この真空精錬炉1は、排気孔6を通じてスチームエ
ジェクターポンプ (図示せず) により溶鋼を保持した状
態で真空度を1torrまでの所定圧力の雰囲気に保つこと
が可能である。また、炉底には溶鋼10を攪拌するための
ポーラスレンガ羽口7を有し、Arガス吹き込みによる攪
拌を行ってスラグ−メタル反応を促進することが可能で
ある。
【0037】ここで、Ar雰囲気を採用した理由は、溶鋼
の雰囲気による再酸化を防ぎ、スラグによる介在物組成
形態制御を容易にするためである。同様に減圧にした理
由は、Arガス吹き込みによる攪拌をより効果的、効率的
に行うためである。
の雰囲気による再酸化を防ぎ、スラグによる介在物組成
形態制御を容易にするためである。同様に減圧にした理
由は、Arガス吹き込みによる攪拌をより効果的、効率的
に行うためである。
【0038】(実施例1)実施例1として用いた溶鋼は、
炭素:0.8 %、Si:0.3 %、Mn:0.6 %、P:0.008
%、S:0.007 %、残部鉄および不可避的不純物からな
る鋼組成 (mass%) を有するタイヤコード材に相当する
溶鋼2tであった。これを図2の真空精錬炉を使い、Ar
100torr雰囲気1580℃で溶解保持した後、45%CaO −30
%SiO2−10%Al2O3 −10%MgO −5%CaF2を基本組成と
し、FeO 、MnO 等不可避的不純物を含むスラグで、各成
分を変化させた種々組成を有するスラグ80kgを投入し、
次いで脱酸剤としてSiおよびMnを上記鋼組成となるよう
投入し、その後、高周波攪拌およびArガス攪拌を併用し
てスラグ−メタル反応を確保した。投入後30分ないし60
分でメタルサンプルおよびスラグサンプルを採取し、溶
鋼組成および介在物の組成形態を調べた。
炭素:0.8 %、Si:0.3 %、Mn:0.6 %、P:0.008
%、S:0.007 %、残部鉄および不可避的不純物からな
る鋼組成 (mass%) を有するタイヤコード材に相当する
溶鋼2tであった。これを図2の真空精錬炉を使い、Ar
100torr雰囲気1580℃で溶解保持した後、45%CaO −30
%SiO2−10%Al2O3 −10%MgO −5%CaF2を基本組成と
し、FeO 、MnO 等不可避的不純物を含むスラグで、各成
分を変化させた種々組成を有するスラグ80kgを投入し、
次いで脱酸剤としてSiおよびMnを上記鋼組成となるよう
投入し、その後、高周波攪拌およびArガス攪拌を併用し
てスラグ−メタル反応を確保した。投入後30分ないし60
分でメタルサンプルおよびスラグサンプルを採取し、溶
鋼組成および介在物の組成形態を調べた。
【0039】図3には、スラグ中Al2O3 濃度が非延性介
在物個数に及ぼす影響を示した。スラグ中Al2O3 濃度が
20%を超えるとAl2O3 系介在物個数が増加し、一方、5
%を下回るとMgO 系介在物個数が増えることがわかる。
在物個数に及ぼす影響を示した。スラグ中Al2O3 濃度が
20%を超えるとAl2O3 系介在物個数が増加し、一方、5
%を下回るとMgO 系介在物個数が増えることがわかる。
【0040】図4は、スラグ中MgO 濃度が非延性介在物
個数に及ぼす影響を示した。スラグ中MgO 濃度が20%を
超えるとMgO 系介在物個数が増加し、一方、5%を下回
るとAl2O3 系介在物個数が増えることがわかる。
個数に及ぼす影響を示した。スラグ中MgO 濃度が20%を
超えるとMgO 系介在物個数が増加し、一方、5%を下回
るとAl2O3 系介在物個数が増えることがわかる。
【0041】図5には、スラグ塩基度が全酸素濃度に及
ぼす影響を示した。スラグ塩基度が高くなると全酸素濃
度は減少する。これは介在物個数の減少を意味する。塩
基度が0.8 未満になると全酸素濃度は急激に上昇するこ
とから、清浄度の悪化を示していると考えられる。
ぼす影響を示した。スラグ塩基度が高くなると全酸素濃
度は減少する。これは介在物個数の減少を意味する。塩
基度が0.8 未満になると全酸素濃度は急激に上昇するこ
とから、清浄度の悪化を示していると考えられる。
【0042】図6には、スラグ塩基度が非延性介在物個
数に及ぼす影響を示した。スラグ塩基度が2を超えると
非延性介在物個数が急激に増加することがわかる。図7
に (%MgO)/(%Al2O3)が非延性介在物個数に及ぼす影響を
示した。この指標が2を超えるとMgO 系非延性介在物個
数が急激に増加し、0.2 を下回るとAl2O3系介在物個数
が増加することがわかる。
数に及ぼす影響を示した。スラグ塩基度が2を超えると
非延性介在物個数が急激に増加することがわかる。図7
に (%MgO)/(%Al2O3)が非延性介在物個数に及ぼす影響を
示した。この指標が2を超えるとMgO 系非延性介在物個
数が急激に増加し、0.2 を下回るとAl2O3系介在物個数
が増加することがわかる。
【0043】(実施例2)実施例2に用いた溶鋼は、Cr:
18%、Ni:9%、Mn:1.2 %、Si:0.6 %、Al:≦0.00
2 %、残部鉄および不可避的不純物からなる鋼組成 (ma
ss%) を有するオーステナイト系ステンレス溶鋼 1.8t
であった。これを図2の真空精錬炉を使い、Ar 100torr
雰囲気1590℃で溶解保持した後、実施例1と同様に種々
組成を有するスラグ70kgを投入し、次いで脱酸剤として
SiおよびMnを上記鋼組成となるよう投入し、その後、高
周波攪拌およびArガス攪拌を併用してスラグ−メタル反
応を確保した。投入後30分ないし60分でメタルサンプル
を採取し、溶鋼組成および介在物の組成形態を調べた。
18%、Ni:9%、Mn:1.2 %、Si:0.6 %、Al:≦0.00
2 %、残部鉄および不可避的不純物からなる鋼組成 (ma
ss%) を有するオーステナイト系ステンレス溶鋼 1.8t
であった。これを図2の真空精錬炉を使い、Ar 100torr
雰囲気1590℃で溶解保持した後、実施例1と同様に種々
組成を有するスラグ70kgを投入し、次いで脱酸剤として
SiおよびMnを上記鋼組成となるよう投入し、その後、高
周波攪拌およびArガス攪拌を併用してスラグ−メタル反
応を確保した。投入後30分ないし60分でメタルサンプル
を採取し、溶鋼組成および介在物の組成形態を調べた。
【0044】図8には、スラグ中Al2O3 濃度、MgO 濃度
を(MgO)/(Al2O3) 比で整理し、(MgO)/(Al2O3) が鋼中非
延性介在物個数に及ぼす影響を示した。このときのスラ
グ中Al2O3 濃度、MgO 濃度は、(MgO+Al2O3)=20%にな
るように調整した。また、塩基度(CaO)/(SiO2)=1.3 に
調整した。図より(MgO)/(Al2O3) が0.25未満、より明確
には0.4 未満ではAl2O3 系介在物が、2超、より明確に
は1.2 超でMgO 介在物が多くなることから、本発明が非
延性介在物の生成抑制に効果的であることがわかる。
を(MgO)/(Al2O3) 比で整理し、(MgO)/(Al2O3) が鋼中非
延性介在物個数に及ぼす影響を示した。このときのスラ
グ中Al2O3 濃度、MgO 濃度は、(MgO+Al2O3)=20%にな
るように調整した。また、塩基度(CaO)/(SiO2)=1.3 に
調整した。図より(MgO)/(Al2O3) が0.25未満、より明確
には0.4 未満ではAl2O3 系介在物が、2超、より明確に
は1.2 超でMgO 介在物が多くなることから、本発明が非
延性介在物の生成抑制に効果的であることがわかる。
【0045】(実施例3)実施例3に用いた溶鋼は、C:
1.0 %、Cr:1.5 %、Mn:0.4 %、Si:0.3 %、Al:0.
02%、残部鉄および不可避的不純物からなる鋼組成 (ma
ss%) を有する軸受け鋼相当の溶鋼2tであった。これ
を図2の真空精錬炉を使い、Ar 100torr雰囲気1570℃で
溶解保持した後、実施例1と同様に種々の組成を有する
スラグ90kgを投入し、次いで脱酸剤としてAl、Siおよび
Mnを上記鋼組成となるよう投入し、その後、高周波攪拌
およびArガス攪拌を併用してスラグ−メタル反応を確保
した。スラグ投入後30分ないし60分でメタルサンプルを
採取し、溶鋼組成および介在物の組成形態を調べた。塩
基度は(CaO)/(SiO2)=1.6 に、スラグ中Al2O3 濃度およ
びMgO 濃度については、(MgO+Al2O3)=25%になるよう
調整した。
1.0 %、Cr:1.5 %、Mn:0.4 %、Si:0.3 %、Al:0.
02%、残部鉄および不可避的不純物からなる鋼組成 (ma
ss%) を有する軸受け鋼相当の溶鋼2tであった。これ
を図2の真空精錬炉を使い、Ar 100torr雰囲気1570℃で
溶解保持した後、実施例1と同様に種々の組成を有する
スラグ90kgを投入し、次いで脱酸剤としてAl、Siおよび
Mnを上記鋼組成となるよう投入し、その後、高周波攪拌
およびArガス攪拌を併用してスラグ−メタル反応を確保
した。スラグ投入後30分ないし60分でメタルサンプルを
採取し、溶鋼組成および介在物の組成形態を調べた。塩
基度は(CaO)/(SiO2)=1.6 に、スラグ中Al2O3 濃度およ
びMgO 濃度については、(MgO+Al2O3)=25%になるよう
調整した。
【0046】図9には、(MgO)/(Al2O3) が鋼中非延性介
在物個数に及ぼす影響を示した。図に示す結果より本実
施例では、基本的にはAl脱酸であるため、介在物はAl2O
3 系介在物が多いが、(MgO)/(Al2O3) が0.25未満ではこ
のAl2O3 系介在物が増加し、2超でMgO 介在物が多くな
ることから、本発明が非延性介在物の生成抑制に効果的
であることがわかる。
在物個数に及ぼす影響を示した。図に示す結果より本実
施例では、基本的にはAl脱酸であるため、介在物はAl2O
3 系介在物が多いが、(MgO)/(Al2O3) が0.25未満ではこ
のAl2O3 系介在物が増加し、2超でMgO 介在物が多くな
ることから、本発明が非延性介在物の生成抑制に効果的
であることがわかる。
【0047】(実施例4)実施例4に用いた溶鋼は、Ni:
41.5%、C:0.002 %、Mn:0.5 %、Si:0.13%、Al:
≦0.001 %、残部鉄および不可避的不純物からなる鋼組
成 (mass%) を有する高Ni合金溶鋼 1.5tであった。こ
れを図2の真空精錬炉を使い、Ar 100torr雰囲気1600℃
で溶解保持した後、実施例1と同様に種々組成を有する
スラグ80kgを投入し、次いで脱酸剤としてSiおよびMnを
上記鋼組成となるよう投入し、その後、高周波攪拌およ
びArガス攪拌を併用してスラグ−メタル反応を確保し
た。スラグ投入後30分ないし60分でメタルサンプルを採
取し、溶鋼組成および介在物の組成形態を調べた。塩基
度は(CaO)/(SiO2)=1.2 に、スラグ中Al2O3 濃度および
MgO 濃度については、(MgO+Al2O3)=18%になるように
調整した。
41.5%、C:0.002 %、Mn:0.5 %、Si:0.13%、Al:
≦0.001 %、残部鉄および不可避的不純物からなる鋼組
成 (mass%) を有する高Ni合金溶鋼 1.5tであった。こ
れを図2の真空精錬炉を使い、Ar 100torr雰囲気1600℃
で溶解保持した後、実施例1と同様に種々組成を有する
スラグ80kgを投入し、次いで脱酸剤としてSiおよびMnを
上記鋼組成となるよう投入し、その後、高周波攪拌およ
びArガス攪拌を併用してスラグ−メタル反応を確保し
た。スラグ投入後30分ないし60分でメタルサンプルを採
取し、溶鋼組成および介在物の組成形態を調べた。塩基
度は(CaO)/(SiO2)=1.2 に、スラグ中Al2O3 濃度および
MgO 濃度については、(MgO+Al2O3)=18%になるように
調整した。
【0048】図10には、(MgO)/(Al2O3) が鋼中非延性介
在物個数に及ぼす影響を示した。図より本実施例では、
基本的にはSi−Mn脱酸であるため、介在物はマンガンシ
リケート系の延性介在物が多いが、(MgO)/(Al2O3) が0.
25未満ではこのAl2O3 系介在物が増加し、2超でMgO 介
在物が多くなることから、本発明が非延性介在物の生成
抑制に効果的であることがわかる。
在物個数に及ぼす影響を示した。図より本実施例では、
基本的にはSi−Mn脱酸であるため、介在物はマンガンシ
リケート系の延性介在物が多いが、(MgO)/(Al2O3) が0.
25未満ではこのAl2O3 系介在物が増加し、2超でMgO 介
在物が多くなることから、本発明が非延性介在物の生成
抑制に効果的であることがわかる。
【0049】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明によ
れば、非延性のMgO 系介在物の生成を抑制でき、普通
鋼、ステンレス鋼、特殊鋼、電子材、等各種鋼材料の加
工性や表面性状の改善を図ることができる。
れば、非延性のMgO 系介在物の生成を抑制でき、普通
鋼、ステンレス鋼、特殊鋼、電子材、等各種鋼材料の加
工性や表面性状の改善を図ることができる。
【図1】本発明で規制する溶融スラグのMgO mass%とAl
2O3 mass%との関係を示すグラフである。
2O3 mass%との関係を示すグラフである。
【図2】溶鋼を2t溶解できる高周波誘導加熱方式によ
る精錬炉の模式図である。
る精錬炉の模式図である。
【図3】スラグ中Al2O3 濃度が非延性介在物個数に及ぼ
す影響を示す図である。
す影響を示す図である。
【図4】スラグ中MgO 濃度が非延性介在物個数に及ぼす
影響を示す図である。
影響を示す図である。
【図5】スラグ塩基度が全酸素濃度に及ぼす影響を示す
図である。
図である。
【図6】スラグ塩基度が非延性介在物に及ぼす影響を示
す図である。
す図である。
【図7】スラグ中(MgO)/(Al2O3) が非延性介在物個数に
及ぼす影響を示す図である。
及ぼす影響を示す図である。
【図8】オーステナイト系ステンレス鋼溶製時のスラグ
中(MgO)/(Al2O3) が鋼中非延性介在物個数に及ぼす影響
を示す図である。
中(MgO)/(Al2O3) が鋼中非延性介在物個数に及ぼす影響
を示す図である。
【図9】軸受け鋼溶製時のスラグ中(MgO)/(Al2O3) が鋼
中非延性介在物個数に及ぼす影響を示す図である。
中非延性介在物個数に及ぼす影響を示す図である。
【図10】Fe−Ni合金溶製時のスラグ中(MgO)/(Al2O3)
が鋼中非延性介在物個数に及ぼす影響を示す図である。
が鋼中非延性介在物個数に及ぼす影響を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基本成分がCaO-SiO2-Al2O3-MgO-CaF2 系
の溶融スラグの存在下で脱酸剤を溶鋼に添加して脱酸、
清浄化する溶鋼の脱酸、清浄化法であって、前記溶融ス
ラグの組成を、5mass%≦Al2O3 ≦20mass%、および5
mass%≦MgO≦20mass%となるように規制するととも
に、スラグ塩基度が重量比でCaO/SiO2≦2、そしてMgO/
Al2O3 比が重量比で0.25≦MgO/Al2O3 ≦2となるように
規制することにより、MgO 系介在物の生成を抑制するこ
とを特徴とする溶鋼の脱酸、清浄化法。 - 【請求項2】 基本成分がCaO-SiO2-Al2O3-MgO-CaF2 系
の溶融スラグの存在下で脱酸剤を溶鋼に添加して脱酸、
清浄化する溶鋼の脱酸、清浄化法であって、前記溶融ス
ラグの組成を、5mass%≦Al2O3 ≦20mass%、および5
mass%≦MgO≦20mass%となるように規制するととも
に、スラグ塩基度が重量比でCaO/SiO2≦2、MgO/Al2O3
比が重量比で0.4 ≦MgO/Al2O3 ≦1.2 、そして15≦Al2O
3+MgO ≦30となるように規制することにより、MgO 系介
在物の生成を抑制することを特徴とする溶鋼の脱酸、清
浄化法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6108613A JPH07316631A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 溶鋼の脱酸、清浄化法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6108613A JPH07316631A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 溶鋼の脱酸、清浄化法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07316631A true JPH07316631A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14489246
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6108613A Pending JPH07316631A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 溶鋼の脱酸、清浄化法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07316631A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1059708C (zh) * | 1998-05-05 | 2000-12-20 | 宝山钢铁(集团)公司 | 钢水炉外精炼用低碱度合成渣 |
| JP2006200027A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Nippon Steel Corp | 高炭素クロム軸受鋼およびその製造方法 |
| CN100340677C (zh) * | 2004-11-30 | 2007-10-03 | 宝山钢铁股份有限公司 | 超高功率大电炉冶炼用调渣剂 |
| CN111154946A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-05-15 | 大连环球矿产股份有限公司 | 一种多元预熔精炼渣及其生产方法和生产装置 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP6108613A patent/JPH07316631A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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