JPH07318655A - シンチレーションカメラ - Google Patents

シンチレーションカメラ

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JPH07318655A
JPH07318655A JP6063995A JP6063995A JPH07318655A JP H07318655 A JPH07318655 A JP H07318655A JP 6063995 A JP6063995 A JP 6063995A JP 6063995 A JP6063995 A JP 6063995A JP H07318655 A JPH07318655 A JP H07318655A
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energy
rays
radioisotope
incident
photoelectric peak
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Nobuatsu Motomura
信篤 本村
Takashi Ichihara
隆 市原
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、複数種のRIを同時投与した
ときに発生するクロストークの問題を解決できるシンチ
レーションカメラを提供することである。 【構成】本発明によるシンチレーションカメラは、第1
と第2の光電ピークのTI-201と、第2光電ピークに接近
した第3光電ピークのI-123 とからのγ線を検出するカ
メラ本体1と、エネルギー計算部6と、位置計算部7
と、第1光電ピークを含む第1ウインドウ内の第1入射
数と第2光電ピークと第3光電ピークとを含む第2ウイ
ンドウ内のエネルギーの第2入射数とを入射位置毎にカ
ウントするカウンタ12,15と、第1入射数に基づい
てTI-201から放射され第2ウインドウ内のエネルギーの
第3入射数を求める壊変率乗算部20と、第1入射数と
第3入射数とに基づいてTI-201画像を作成するTI-201画
像作成部21と、第2入射数と第3入射数とに基づいて
I-123 画像を作成するI-123 画像作成部22とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体内に投与した放
射性同位元素(radioisotope;RI)の空間的分布を画
像化するシンチレーションカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】核医学診断法は、放射性同位元素又はそ
の標識化合物が特定の組織や臓器に選択的に取り込まれ
る性質を利用し、放射性同位元素から放射(emission)
されるγ線を体外から測定し、放射性同位元素の空間的
分布(シンチグラム)を画像化して診断するという診断
法であり、組織や臓器の生理的機能や代謝機能に関する
診断を可能にする。シンチレーションカメラはこの診断
法を実現する装置である。
【0003】放射性同位元素から放射されるγ線のエネ
ルギー分布は、当該放射性同位元素に固有の光電ピーク
を中心として広がっている。シンチレーションカメラ
は、上記光電ピークを中心とした所定幅のウインドウ
(エネルギー帯域)に入るエネルギーを有する当該放射
性同位元素からのγ線だけを計数するために、ウインド
ウ回路を備えている。
【0004】このような核医学診断法において、複数種
類の放射性同位元素を被検体に同時投与し、各放射性同
位元素のシンチグラムを比較検討することの有効性が最
近示唆されている。しかし、これには次のようなクロス
トークの問題がある。
【0005】T1-201 とI-123の2種の放射性同位元素
を同時投与するケースを考える。I-123は 160keVの光
電ピークを固有する。I-123のウインドウは 160keVを
中心に設定される。T1-201 は71keVと 167keVの2つ
の光電ピークを固有する。T1-201 に対しては、71keV
を中心に設定されたウインドウと、 167keVを中心に設
定されたウインドウとの2つのウインドウが設定され
る。I-123のウインドウと、T1-201 の 167keVを中心
に設定されたウインドウとは重なり合う。したがって、
I-123からのγ線と、T1-201 からのγ線とを区別でき
ない。これをクロストークという。
【0006】この問題に対する従来の解決策は次の通り
である。まず、I-123のウインドウと、T1-201 の 167
keVに対するウインドウとを合わせた広いウインドウを
設定し、この広いウインドウ内のγ線を計数する。この
広いウインドウ内のγ線のカウント数を、予めファント
ムを使って個別に測定した広いウインドウ内のI-123の
カウント数とT1 -201のカウント数との比率にしたがっ
て、I-123とT1-201とに分配することにより、I-123
とT1-201 それぞれのカウント数を推定するというもの
である。しかし、この従来の解決策は、上記比率がファ
ントムと実際の被検体とでは相違するため精度が悪かっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複数
種の放射性同位元素を同時投与したときに発生するクロ
ストークの問題を解決できるシンチレーションカメラを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
被検体に同時投与された、第1の光電ピークと第2の光
電ピークを有する第1の放射性同位元素と、前記第2の
光電ピークに接近した第3の光電ピークを有する第2の
放射性同位元素とからのγ線を検出するカメラ本体と、
前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線のエネルギ
ーを計算するエネルギー計算手段と、前記カメラ本体か
らの出力に基づいて、γ線の入射位置を計算する位置計
算手段と、前記エネルギー計算手段と前記位置計算手段
の出力に接続され、前記第1の光電ピークを含む第1の
ウインドウ内のエネルギーを有するγ線に関する第1の
入射数を入射位置毎にカウントし、前記第2の光電ピー
クと前記第3の光電ピークとを含む第2のウインドウ内
のエネルギーを有するγ線に関する第2の入射数を入射
位置毎にカウントするカウント手段と、前記第1の入射
数に基づいて、前記第1の放射性同位元素から放射され
たγ線であって、且つ前記第2のウインドウ内のエネル
ギーを有するγ線に関する第3の入射数を求める手段
と、前記第1の入射数と前記第3の入射数とに基づいて
前記第1の放射性同位元素に関する第1の画像を作成す
る第1の画像作成手段と、前記第2の入射数と前記第3
の入射数とに基づいて前記第2の放射性同位元素に関す
る第2の画像を作成する第2の画像作成手段とを具備す
ることを特徴とするシンチレーションカメラである。
【0009】請求項3に係る発明は、被検体に同時投与
された、第1の光電ピークと第2の光電ピークを有する
第1の放射性同位元素と、前記第2の光電ピークに接近
した第3の光電ピークを有する第2の放射性同位元素と
からのγ線を被検体の周囲複数の方向から検出するカメ
ラ本体と、前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線
のエネルギーを計算するエネルギー計算手段と、前記カ
メラ本体からの出力に基づいて、γ線の入射位置を計算
する位置計算手段と、前記エネルギー計算手段と前記位
置計算手段の出力に接続され、前記第1の光電ピークを
含む第1のウインドウ内のエネルギーを有するγ線の第
1の入射数を入射位置及び方向毎にカウントし、前記第
2の光電ピークと前記第3の光電ピークとを含む第2の
ウインドウ内のエネルギーを有するγ線の第2の入射数
を入射位置及び方向毎にカウントするカウント手段と、
前記第1の入射数に基づいて、前記第1の放射性同位元
素から放射されたγ線であって、且つ前記第2のウイン
ドウ内のエネルギーを有するγ線の第3の入射数を入射
位置及び方向毎に求める手段と、前記第1の入射数と前
記第3の入射数とに基づいて、前記第1の放射性同位元
素から放射されたγ線であって、且つ前記第1のウイン
ドウ又は前記第2のウインドウ内のエネルギーを有する
γ線の第4の入射数を入射位置及び方向毎に求める手段
と、前記第2の入射数と前記第3の入射数とに基づい
て、前記第2の放射性同位元素から放射されたγ線であ
って、且つ前記第2のウインドウ内のエネルギーを有す
るγ線の第5の入射数を入射位置及び方向毎に求める手
段と、前記第4の入射数に基づいて、前記第1の放射性
同位元素に関する第1の断層像を再構成し、前記第5の
入射数に基づいて前記第2の放射性同位元素に関する第
2の断層像を再構成する再構成手段とを具備することを
特徴とするSPECT装置である。
【0010】請求項5に係る発明は、被検体に同時投与
された、第1の光電ピークと第2の光電ピークを有する
第1の放射性同位元素と、前記第2の光電ピークに接近
した第3の光電ピークを有する第2の放射性同位元素と
からのγ線を被検体の周囲複数の方向から検出するカメ
ラ本体と、前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線
のエネルギーを計算するエネルギー計算手段と、前記カ
メラ本体からの出力に基づいて、γ線の入射位置を計算
する位置計算手段と、前記エネルギー計算手段と前記位
置計算手段の出力に接続され、前記第1の光電ピークを
含む第1のウインドウ内のエネルギーを有するγ線に関
する第1の入射数を入射位置及び方向毎にカウントし、
前記第2の光電ピークと前記第3の光電ピークとを含む
第2のウインドウ内のエネルギーを有するγ線に関する
第2の入射数を入射位置及び方向毎にカウントするカウ
ント手段と、前記第1の入射数に基づいて第1の断層像
を再構成し、前記第2の入射数に基づいて第2の断層像
を再構成する再構成手段と、前記第1の断層像に基づい
て、前記第1の放射性同位元素から放射されたγ線であ
って、且つ前記第2のウインドウ内のエネルギーを有す
るγ線に関する第3の断層像を作成する手段と、前記第
1の断層像と前記第3の断層像とに基づいて前記第1の
放射性同位元素に関する断層像を作成する手段と、前記
第2の断層像と前記第3の断層像とに基づいて、前記第
2の放射性同位元素に関する断層像を作成する手段とを
具備することを特徴とするSPECT装置である。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明では、第1の光電ピークと
第2の光電ピークを有する第1の放射性同位元素と、前
記第2の光電ピークに接近した第3の光電ピークを有す
る第2の放射性同位元素が被検体に同時投与された場合
であっても、第2の光電ピークと第3の光電ピークの付
近で発生するクロストークの問題を解決して、第1の放
射性同位元素に関する第1の画像と、第2の放射性同位
元素に関する第2の画像をそれぞれ分離して作成するこ
とができる。第1の入射数は、第1の放射性同位元素か
ら放射されるγ線のうち、第1の光電ピーク付近のエネ
ルギーの入射数である。第2の入射数は、第1の放射性
同位元素から放射されるγ線のうち、第2の光電ピーク
付近のエネルギーのγ線の入射数(第3の入射数)と、
第2の放射性同位元素から放射され、第3の光電ピーク
付近のエネルギーのγ線の入射数との合計数として与え
られ、ここにクロストークが生じている。このクロスト
ークの問題を解決するには、第2の入射数から、両放射
性同位元素の入射数を分離しなければならない。請求項
1に係る発明では、第1の入射数に基づいて同じ第1の
放射性同位元素に関する第2の光電ピーク付近の第3の
入射数を求める。第1の放射性同位元素から放射される
全γ線の入射数は、第1の入射数と第3の入射数とに基
づいて与えられる。また、この第3の入射数と、第2の
入射数とに基づいて、第2の放射性同位元素から放射さ
れる全γ線の入射数を求めることができる。各放射性同
位元素から放射される全γ線の入射数を別々に使って、
各放射性同位元素の画像を求めることができる。これに
よりクロストークの問題が解決される。
【0012】請求項3に係る発明では、請求項1に係る
発明と同様の原理で各放射性同位元素からの全γ線の入
射数を入射位置及び方向毎に求め、各放射性同位元素の
断層像を再構成することができる。
【0013】請求項5に係る発明では、請求項3に係る
発明と相違して、各ウインドウの入射数各々に基づいて
2つの断層像を再構成し、2つの断層像に基づいて請求
項1に係る発明と同様の原理で各放射性同位元素の断層
像を求めることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るシンチレ
ーションカメラの好ましい実施例を説明する。ここで
は、放射性同位元素として代表的なT1-201 とI-123と
が同時投与されるものとする。図4に示すように、第1
の放射性同位元素としてのT1-201 は71keVと 167keV
の2つの光電ピークを固有する。図5に示すように、第
2の放射性同位元素としてのI-123は 160keVの光電ピ
ークを固有する。T1-201 の 167keVを中心に設定され
るウインドウは、I-123の 160keVを中心に設定される
ウインドウと重なり合う。
【0015】図1は、本発明に係るシンチレーションカ
メラの好ましい実施例の構成図である。カメラ本体1
は、例えばヨウ化ナトリウム(NaI) を蛍光物質とするシ
ンチレータ2を有する。シンチレータ2の前方には、鉛
板に多数の平行孔が開けられたコリメータ3が設けられ
る。シンチレータ2の後方には、ライトガイド4を介し
て複数の光電子増倍管(PMT)5がマトリクス状に配
列される。被検体内の放射性同位元素から特定方向に放
射されたγ線がシンチレータ2に入ると、その位置で蛍
光が発生する。この光はライトガイド4を経て全てのP
MT5に入射する。PMT5はこの入射光に比例した振
幅のパルスを生じる。
【0016】全てのPMT5からのパルスは、個別に、
エネルギー計算部6と、位置計算部7に取り込まれる。
エネルギー計算部6は、全てのPMT5の出力を加算す
ることにより、入射γ線のエネルギーに比例したZ信号
を求める。位置計算部7は、パルス振幅の空間的変化に
基づいて、γ線の入射位置(X,Y)を求める。つま
り、この位置計算は、或るPMT5の真下で光れば、そ
のPMT5からのパルスの振幅が全てのPMT5の中で
最大となり、或る3つのPMT5の真ん中で光れば当該
3つのPMT5からのパルスの振幅が等しくなることを
概略的な原理とする。
【0017】Z信号と位置信号(X,Y)は、散乱線補
正部8に取り込まれる。散乱線補正部8は、T1-201 の
71keVを中心に設定されたウインドウW12内のエネルギ
ーを持つγ線のカウント数(入射数)PW12allから、散
乱線数PW12scatlを位置(X,Y)毎に減算することに
より、体内のT1-201 からカメラ本体1にダイレクトに
入射した、ウインドウW12内のエネルギーを持つγ線だ
けの数PW12prim を位置(X,Y)毎に求める。
【0018】 PW12all=PW12prim +PW12scatl …(1) また、散乱線補正部8は、T1-201 の 167keVとI-123
の 160keVとに基づいて設定された広いウインドウW22
内のエネルギーを持つγ線のカウント数(入射数)PW2
2allから、散乱線数PW22scatlを位置(X,Y)毎に減
算することにより、体内のT1-201 又はI-123からカメ
ラ本体1にダイレクトに入射した、広いウインドウW22
内のエネルギーを持つγ線だけの数PW22prim を求め
る。
【0019】 PW22all=PW22prim +PW22scatl …(2) 分離画像作成部9は、散乱線補正部8で求められたPW1
2prim(X,Y)と、PW22prim(X,Y)とに基づいて、T1-201
だけの画像(シンチグラム)PT1-201(X,Y) と、I-123
だけの画像PI-123(X,Y)を作成する。PT1-201(X,Y) と
画像PI-123(X,Y)は、画像表示部10に表示され、また
磁気ディスク装置等の記憶部11に記憶される。
【0020】図2は散乱線補正部8のブロック図であ
る。散乱線の補正方法としては、種々実用されている
が、それらのいずれを採用してもよい。ここでは、TE
W法と呼ばれる補正方法を採用するものとして説明す
る。ウインドウ部12〜17はそれぞれ、エネルギー計
算部6からのZ信号がウインドウW11,W12,W13,W
21,W22,W23に含まれるとき、パルスを出力する。図
6に示すように、ウインドウW12は、T1-201 の71keV
を中心に、例えば高低10%の範囲に設定される。ウイン
ドウW22は、T1-201 の 167keVを中心とした例えば高
低10%の範囲と、I-123の 160keVを中心とした例えば
高低10%の範囲との中の最低値から最高値までの比較的
広い範囲に設定される。ウインドウW11,W13,W21,
W23は、TEW法に特有のウインドウであり、ウインド
ウW12,W22の両側に隣接して、それぞれ例えば5keV
の幅に設定される。ウインドウW11,W12,W13,W2
1,W22,W23は重なり合わないので、1つのZ信号に
対してウインドウ部12〜17のいずれかから1つのパ
ルスが出力される。
【0021】カウンタ18は、ウインドウ部12からの
パルス数を位置(X,Y)毎にカウントすることによ
り、ウインドウW11内のエネルギーを持つγ線のカウン
ト数(入射数)PW11all(X,Y) を求める。また、カウン
タ18は、ウインドウ部13からのパルス数を位置
(X,Y)毎にカウントすることにより、ウインドウW
12内のエネルギーを持つγ線のカウント数(入射数)P
W12all(X,Y) を求める。また、カウンタ18は、ウイン
ドウ部14からのパルス数を位置(X,Y)毎にカウン
トすることにより、ウインドウW13内のエネルギーを持
つγ線のカウント数(入射数)PW13all(X,Y) を求め
る。また、カウンタ18は、ウインドウ部15からのパ
ルス数を位置(X,Y)毎にカウントすることにより、
ウインドウW21内のエネルギーを持つγ線のカウント数
(入射数)PW21all(X,Y) を求める。また、カウンタ1
8は、ウインドウ部16からのパルス数を位置(X,
Y)毎にカウントすることにより、ウインドウW22内の
エネルギーを持つγ線のカウント数(入射数)PW22all
(X,Y) を求める。また、カウンタ18は、ウインドウ部
17からのパルス数を位置(X,Y)毎にカウントする
ことにより、ウインドウW23内のエネルギーを持つγ線
のカウント数(入射数)PW23all(X,Y) を求める。
【0022】散乱成分除去部19は、ウインドウW11内
のカウント数PW11all(X,Y) と、ウインドウW13内のカ
ウント数PW13all(X,Y) とに基づいて、ウインドウW12
内の散乱線数PW12scatl(X,Y) を推定する。この散乱線
数PW12scatl(X,Y) は、図6において、エネルギー軸
と、ウインドウW12と、エネルギースペクトラムとウイ
ンドウW12との2交点を結ぶ線とに囲まれた台形の面積
を近似的に求めることにより得られる。この台形は、高
さがW12、下辺がPW11all(X,Y) /W11、上辺がPW13a
ll(X,Y) /W13で定義されるので、その面積、つまりP
W12scatl(X,Y) は、(3)式で与えられる。
【0023】 PW12scatl(X,Y) ={(PW11all(X,Y) /W11+PW13all(X,Y) /W13)×W12}/2 …(3) 同様に、散乱成分除去部19は、ウインドウW21内のカ
ウント数PW21all(X,Y) と、ウインドウW23内のカウン
ト数PW23all(X,Y) とに基づいて、ウインドウW22内の
散乱線数PW22scatl(X,Y) を、(4)式により推定す
る。
【0024】 PW22scatl(X,Y) ={(PW21all(X,Y) /W21+PW23all(X,Y) /W23)×W22}/2 …(4) さらに、散乱成分除去部19は、(1)式にしたがっ
て、PW12all(X,Y) から、散乱線数PW12scatl(X,Y) を
減算することにより、体内のT1-201 からカメラ本体1
にダイレクトに入射し、且つウインドウW12内のエネル
ギーを持つγ線だけの数PW12prim (X,Y) を求める。ま
た、散乱成分除去部19は、(2)式にしたがって、P
W22all(X,Y) から、散乱線数PW22scatl(X,Y) を減算す
ることにより、体内のT1-201 又はI-123からカメラ本
体1にダイレクトに入射し、且つ広いウインドウW22内
のエネルギーを持つγ線だけの数PW22prim(X,Y)を求め
る。
【0025】図3は分離画像作成部9のブロック図であ
る。図7は、散乱線補正後の或る位置に関するエネルギ
ースペクトラムを示している。図7において、T1-201
の光電ピーク 167keV付近のエネルギースペクトラムを
一点鎖線で示し、I-123の光電ピーク 160keV付近のエ
ネルギースペクトラムを二点鎖線で示している。
【0026】ここで、或る位置でカウントしたT1-201
だけの71keV付近のカウント数をP71prim(X,Y) 、或る
位置でカウントしたT1-201 だけの 167keV付近のカウ
ント数をP167prim(X,Y)と表すものとする。なお、P71
prim(X,Y) は、ウインドウW12内のエネルギーを持つγ
線の数PW12prim (X,Y) に等しいので、(5)式が得ら
れる。
【0027】 P71prim(X,Y) =PW12prim (X,Y) …(5) T1-201 だけの画像PT1-201(X,Y) は、2つの光電ピー
ク付近のカウント数の合計であるので、(6)式で定義
される。
【0028】 PT1-201(X,Y) =P71prim(X,Y) +P167prim(X,Y) …(6) (6)式は、(5)式から次の(7)式に変形される。 PT1-201(X,Y) =PW12prim(X,Y)+P167prim(X,Y) …(7) また、I-123だけの 160keV付近のカウント数をP160p
rim(X,Y)と表すものとする。広いウインドウW22内のカ
ウント数PW22prim(X,Y)は、体内のT1-201 とからのγ
線の数と、I-123からのγ線の数との合計であるので、
(8)式で定義される。
【0029】 PW22prim(X,Y)=P167prim(X,Y)+P160prim(X,Y) …(8) I-123だけの画像PI-123(X,Y)は、唯一の光電ピーク付
近のγ線のカウント数であるので、(9)式で定義され
る。
【0030】 PI-123(X,Y)=P160prim(X,Y) …(9) (9)式は、(8)式から次の(10)式に変形され
る、 PI-123(X,Y)=PW22prim(X,Y)−P167prim(X,Y) …(10) このように、T1-201 だけの画像PT1-201(X,Y) は
(7)式で、また、I-123だけの画像PI-123(X,Y)は
(10)式から得られる。つまり、ウインドウW12内の
カウント数PW12prim(X,Y)と、ウインドウW22内のカウ
ント数PW22prim(X,Y)とは散乱線補正部8の出力として
既知であるので、T1-201 だけの 167keV付近のカウン
ト数P167prim(X,Y)が求められれば、T1-201 だけの画
像PT1-201(X,Y) と、I-123だけの画像PI-123(X,Y)と
が分離できることが理解されるであろう。
【0031】T1-201 だけの 167keV付近のカウント数
P167prim(X,Y)は、壊変率乗算部20で求めることがで
きる。周知のように、T1-201 の71keVと 167keVの壊
変比は、96:11である。したがって、T1-201 の71
keVに対する 167keVの壊変率kは、11/96で与え
られる。この壊変率kは、T1-201 に固有の値である。
したがって、P167prim(X,Y)は、次の(11)式で与え
られる。
【0032】 P167prim(X,Y)=k×P71prim(X,Y) =k×PW12prim(X,Y) …(11) 壊変率乗算部20で求められたP167prim(X,Y)は、T1-
201 画像作成部21と、I-123画像作成部22とに送ら
れる。T1-201 画像作成部21は上記(7)式にしたが
ってT1-201 の画像PT1-201(X,Y) を、I-123画像作成
部22は上記(10)式にしたがってI-123の画像PI-
123(X,Y)をそれぞれ作成する。
【0033】このように本実施例によれば、光電ピーク
が接近している複数の放射性同位元素が同時投与された
ときでも、カウント数を放射性同位元素毎に分離して、
放射性同位元素各々の画像を得ることができる。
【0034】上述では、本発明をシンチレーションカメ
ラに適用した実施例を説明したが、SPECT装置にも
適用できることは勿論である。SPECTとは、Single
Photon Emission Computed Tomographyの略である。例
えばカメラ本体1が被検体の周囲を所定角度毎に間欠的
に回転する。これら各角度において、被検体から放射さ
れるγ線は、カメラ本体1により一定時間ずつ検出され
る。1個のγ線がカメラ本体1に入射する毎に、カメラ
本体1の入射面(検出面)上での入射位置(X,Y)が
計算され、入射位置(X,Y)毎に入射数がカウントさ
れる。この入射数P(X,Y)のカウントは、カメラ本
体1の回転角度(θ)毎に繰り返される。これにより、
各入射数は、入射位置と角度(X,Y,θ)で識別され
る。各入射数は、X線CTスキャナ装置でいうところの
投影データと等価的に扱われ、X線CTスキャナ装置と
同様に再構成処理を施されることにより、横断面のγ線
分布(断層像)を得ることができる。本発明をSPEC
T装置に適用すると、或る横断面に関するT1-201 だけ
の断層像と、I-123だけの断層像が得られる。上述した
実施例では、入射数を位置(X,Y)で識別していた
が、SPECT装置では入射位置と回転角度(投影方
向)とで(X,Y,θ)により識別されることになる。
θは、SPECT装置が上記カメラ本体1が被検体の回
りを回転する回転方式であれば、この回転角度を検出す
る例えばロータリエンコーダ等の角度検出器で求めら
れ、また、SPECT装置が複数のγ線カウンタを被検
体の周囲にリング状に配列したSPECT専用器であれ
ば、γ線カウンタのチャンネルとして得られる。散乱線
補正部8は、(X,Y,θ)毎に散乱線を補正すること
により、PW12prim(X,Y,θ) 、PW22prim(X,Y,θ) を求
める。そして、分離画像作成部9は、PW12prim(X,Y,
θ) 、PW22prim(X,Y,θ) を使って、(X,Y,θ)毎
にT1-201 のカウント数PT1-201(X,Y, θ) と、I-123
のカウント数PI-123(X,Y,θ) を求める。分離画像作成
部9の出力には再構成処理部が設けられるであろう。再
構成処理部は、或る横断面に関する360°又は180
°分のPT1-201(X,Y, θ) に基づいて、当該横断面に関
するT1-201 だけの断層像を再構成する。また、再構成
処理部は、或る横断面に関する360°又は180°分
のPI-123(X,Y,θ) に基づいて、当該横断面に関するI
-123だけの断層像を再構成する。これら断層像は、画像
表示部10に表示され、また磁気ディスク装置等の記憶
部11に記憶される。
【0035】なお、本発明をSPECT装置に適用する
場合、上記説明のように再構成処理前にクロストークを
補正する他に、再構成処理後にクロストークを補正する
ことが考えられる。この場合、散乱線補正部8の出力に
再構成処理部が設けられるであろう。再構成処理部は、
或る横断面に関する360°又は180°分のPW12pri
m(X,Y,θ) に基づいて、T1-201 の光電ピーク71keV付
近のカウント数に関する第1の断層像を再構成する。ま
た、再構成処理部は、或る横断面に関する360°又は
180°分のPW22prim(X,Y,θ) に基づいて、T1-201
又はI-123から広いウインドウW22を通過したカウント
数に関する第2の断層像を再構成する。分離画像作成部
9は、(11)式のように、第1の断層像の各画素に壊
変率を乗算することにより、T1-201 の光電ピーク 167
keV付近のカウント数に関する第3の断層像を求める。
分離画像作成部9の画像作成部21は、(7)式のよう
に、第1の断層像と第3の断層像とをフレーム間で加算
することにより、当該横断面に関するT1-201 だけの断
層像を作成する。また、分離画像作成部9の画像作成部
22は、(10)式のように、第2の断層像から第3の
断層像をフレーム間でサブトラクションすることによ
り、当該横断面に関するI-123だけの断層像を作成す
る。本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
種々変形して実施可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、第1の光電ピ
ークと第2の光電ピークを有する第1の放射性同位元素
と、前記第2の光電ピークに接近した第3の光電ピーク
を有する第2の放射性同位元素が被検体に同時投与され
た場合であっても、第2の光電ピークと第3の光電ピー
クの付近で発生するクロストークの問題を解決して、第
1の放射性同位元素に関する第1の画像と、第2の放射
性同位元素に関する第2の画像をそれぞれ分離して作成
することができる。第1の入射数は、第1の放射性同位
元素から放射されるγ線のうち、第1の光電ピーク付近
のエネルギーの入射数である。第2の入射数は、第1の
放射性同位元素から放射されるγ線のうち、第2の光電
ピーク付近のエネルギーのγ線の入射数(第3の入射
数)と、第2の放射性同位元素から放射され、第3の光
電ピーク付近のエネルギーのγ線の入射数との合計数と
して与えられ、ここにクロストークが生じている。この
クロストークの問題を解決するには、第2の入射数か
ら、両放射性同位元素の入射数を分離しなければならな
い。請求項1に係る発明では、第1の入射数に基づいて
同じ第1の放射性同位元素に関する第2の光電ピーク付
近の第3の入射数を求める。第1の放射性同位元素から
放射される全γ線の入射数は、第1の入射数と第3の入
射数とに基づいて与えられる。また、この第3の入射数
と、第2の入射数とに基づいて、第2の放射性同位元素
から放射される全γ線の入射数を求めることができる。
各放射性同位元素から放射される全γ線の入射数を別々
に使って、各放射性同位元素の画像を求めることができ
る。これによりクロストークの問題が解決される。
【0037】請求項3に係る発明では、請求項1に係る
発明と同様の原理で各放射性同位元素からの全γ線の入
射数を入射位置及び方向毎に求め、各放射性同位元素の
断層像を再構成することができる。
【0038】請求項5に係る発明では、請求項3に係る
発明と相違して、各ウインドウの入射数各々に基づいて
2つの断層像を再構成し、2つの断層像に基づいて請求
項1に係る発明と同様の原理で各放射性同位元素の断層
像を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシンチレーションカメラの一実施
例の構成図。
【図2】図1の散乱線補正部のブロック図。
【図3】図1の分離画像作成部のブロック図。
【図4】T1-201 だけを投与したときの或る位置に関す
るエネルギースペクトルを示す図。
【図5】I-123だけを投与したときの或る位置に関する
エネルギースペクトルを示す図。
【図6】T1-201 とI-123を同時投与したときの或る位
置に関するエネルギースペクトルを示す図。
【図7】図6に対応する散乱線補正後のエネルギースペ
クトルを示す図。
【符号の説明】
1…カメラ本体、 2…シンチレータ、 3…コリメータ、 4…ライトガイド、 5…光電子増倍管、 6…エネルギー計算部、 7…位置計算部、 8…散乱線補正部、 9…分離画像作成部、 10…画像表示部、 11…記憶部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に同時投与された、第1の光電ピ
    ークと第2の光電ピークを有する第1の放射性同位元素
    と、前記第2の光電ピークに接近した第3の光電ピーク
    を有する第2の放射性同位元素とからのγ線を検出する
    カメラ本体と、 前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線のエネルギ
    ーを計算するエネルギー計算手段と、 前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線の入射位置
    を計算する位置計算手段と、 前記エネルギー計算手段と前記位置計算手段の出力に接
    続され、前記第1の光電ピークを含む第1のウインドウ
    内のエネルギーを有するγ線に関する第1の入射数を入
    射位置毎にカウントし、前記第2の光電ピークと前記第
    3の光電ピークとを含む第2のウインドウ内のエネルギ
    ーを有するγ線に関する第2の入射数を入射位置毎にカ
    ウントするカウント手段と、 前記第1の入射数に基づいて、前記第1の放射性同位元
    素から放射されたγ線であって、且つ前記第2のウイン
    ドウ内のエネルギーを有するγ線に関する第3の入射数
    を求める手段と、 前記第1の入射数と前記第3の入射数とに基づいて前記
    第1の放射性同位元素に関する第1の画像を作成する第
    1の画像作成手段と、 前記第2の入射数と前記第3の入射数とに基づいて前記
    第2の放射性同位元素に関する第2の画像を作成する第
    2の画像作成手段とを具備することを特徴とするシンチ
    レーションカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1の入射数と前記第2の入射数各
    々に対して散乱線補正を行う手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項1記載のシンチレーションカメラ。
  3. 【請求項3】 被検体に同時投与された、第1の光電ピ
    ークと第2の光電ピークを有する第1の放射性同位元素
    と、前記第2の光電ピークに接近した第3の光電ピーク
    を有する第2の放射性同位元素とからのγ線を被検体の
    周囲複数の方向から検出するカメラ本体と、 前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線のエネルギ
    ーを計算するエネルギー計算手段と、 前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線の入射位置
    を計算する位置計算手段と、 前記エネルギー計算手段と前記位置計算手段の出力に接
    続され、前記第1の光電ピークを含む第1のウインドウ
    内のエネルギーを有するγ線の第1の入射数を入射位置
    及び方向毎にカウントし、前記第2の光電ピークと前記
    第3の光電ピークとを含む第2のウインドウ内のエネル
    ギーを有するγ線の第2の入射数を入射位置及び方向毎
    にカウントするカウント手段と、 前記第1の入射数に基づいて、前記第1の放射性同位元
    素から放射されたγ線であって、且つ前記第2のウイン
    ドウ内のエネルギーを有するγ線の第3の入射数を入射
    位置及び方向毎に求める手段と、 前記第1の入射数と前記第3の入射数とに基づいて、前
    記第1の放射性同位元素から放射されたγ線であって、
    且つ前記第1のウインドウ又は前記第2のウインドウ内
    のエネルギーを有するγ線の第4の入射数を入射位置及
    び方向毎に求める手段と、 前記第2の入射数と前記第3の入射数とに基づいて、前
    記第2の放射性同位元素から放射されたγ線であって、
    且つ前記第2のウインドウ内のエネルギーを有するγ線
    の第5の入射数を入射位置及び方向毎に求める手段と、 前記第4の入射数に基づいて、前記第1の放射性同位元
    素に関する第1の断層像を再構成し、前記第5の入射数
    に基づいて前記第2の放射性同位元素に関する第2の断
    層像を再構成する再構成手段とを具備することを特徴と
    するSPECT装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の入射数と前記第2の入射数各
    々に対して散乱線補正を行う手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項3記載のSPECT装置。
  5. 【請求項5】 被検体に同時投与された、第1の光電ピ
    ークと第2の光電ピークを有する第1の放射性同位元素
    と、前記第2の光電ピークに接近した第3の光電ピーク
    を有する第2の放射性同位元素とからのγ線を被検体の
    周囲複数の方向から検出するカメラ本体と、 前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線のエネルギ
    ーを計算するエネルギー計算手段と、 前記カメラ本体からの出力に基づいて、γ線の入射位置
    を計算する位置計算手段と、 前記エネルギー計算手段と前記位置計算手段の出力に接
    続され、前記第1の光電ピークを含む第1のウインドウ
    内のエネルギーを有するγ線に関する第1の入射数を入
    射位置及び方向毎にカウントし、前記第2の光電ピーク
    と前記第3の光電ピークとを含む第2のウインドウ内の
    エネルギーを有するγ線に関する第2の入射数を入射位
    置及び方向毎にカウントするカウント手段と、 前記第1の入射数に基づいて第1の断層像を再構成し、
    前記第2の入射数に基づいて第2の断層像を再構成する
    再構成手段と、 前記第1の断層像に基づいて、前記第1の放射性同位元
    素から放射されたγ線であって、且つ前記第2のウイン
    ドウ内のエネルギーを有するγ線に関する第3の断層像
    を作成する手段と、 前記第1の断層像と前記第3の断層像とに基づいて前記
    第1の放射性同位元素に関する断層像を作成する手段
    と、 前記第2の断層像と前記第3の断層像とに基づいて、前
    記第2の放射性同位元素に関する断層像を作成する手段
    とを具備することを特徴とするSPECT装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の入射数と前記第2の入射数各
    々に対して散乱線補正を行う手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項5記載のSPECT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0775922A3 (en) * 1995-11-22 1999-08-18 Picker International, Inc. Scatter correction for use with a gamma camera
JP2003066145A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Toshiba Medical System Co Ltd センチネルリンパ節画像作成方法および核医学診断装置

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