JPH07318734A - 石英系ガラス導波路及びその製造方法 - Google Patents
石英系ガラス導波路及びその製造方法Info
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- JPH07318734A JPH07318734A JP11527794A JP11527794A JPH07318734A JP H07318734 A JPH07318734 A JP H07318734A JP 11527794 A JP11527794 A JP 11527794A JP 11527794 A JP11527794 A JP 11527794A JP H07318734 A JPH07318734 A JP H07318734A
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- waveguide
- refractive index
- silica
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Abstract
(57)【要約】
【目的】石英ガラス基板及びコア導波路とクラッド層と
の界面に、コア導波路よりも屈折率が高い高P2 O5 濃
度異常ガラス層が形成されておらず、偏光依存性損失が
極めて小さい石英系ガラス導波路及びその製造方法を提
供すること。 【構成】石英ガラス基板1の上にコア導波路3を形成し
た後、火炎堆積法によりSiO2 にB2 O3 を添加しP
2 O5 を含まない多孔質ガラス層4aを250〜350
μm程度堆積させ、続いて多孔質ガラス層4aの上に火
炎堆積法によりSiO2 にB2 O3 及びP2 O5 を添加
した多孔質ガラス層4bを10〜50μm堆積させる。
その後、これを電気炉内に移し、Heガス雰囲気中で1
330℃に加熱焼結して透明ガラス化し、SiO2 −B
2 O3 −P2 O5 系ガラスで構成されたクラッド層5及
びP2 O5 が偏在した薄膜ガラス層6を形成する。
の界面に、コア導波路よりも屈折率が高い高P2 O5 濃
度異常ガラス層が形成されておらず、偏光依存性損失が
極めて小さい石英系ガラス導波路及びその製造方法を提
供すること。 【構成】石英ガラス基板1の上にコア導波路3を形成し
た後、火炎堆積法によりSiO2 にB2 O3 を添加しP
2 O5 を含まない多孔質ガラス層4aを250〜350
μm程度堆積させ、続いて多孔質ガラス層4aの上に火
炎堆積法によりSiO2 にB2 O3 及びP2 O5 を添加
した多孔質ガラス層4bを10〜50μm堆積させる。
その後、これを電気炉内に移し、Heガス雰囲気中で1
330℃に加熱焼結して透明ガラス化し、SiO2 −B
2 O3 −P2 O5 系ガラスで構成されたクラッド層5及
びP2 O5 が偏在した薄膜ガラス層6を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信分野に広範囲な
応用をもつ石英系ガラス導波路及びその製造方法に関す
るものである。
応用をもつ石英系ガラス導波路及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の石英系ガラス導波路の製造
工程を示す説明図である。
工程を示す説明図である。
【0003】まず、石英ガラス基板11を準備し(図2
(a) の工程)、この石英ガラス基板11上に、電子ビー
ム蒸着(Electron-Beem Vapor Deposition)法(以
下、EB法と称する)によりSiO2 に屈折率増加用ド
ーパントとしてTiO2 を添加したコア膜12を形成す
る(図2(b) の工程)。次に、コア膜12をフォトリソ
グラフィー及び反応性イオンエッチングを用いてコア導
波路13を形成させ(図2(c) の工程)、さらにコア導
波路13上に、火炎堆積法によりSiO2 にB2O3 及
びP2 O5 を添加した多孔質ガラス層14を300〜4
00μm堆積させる(図2(d) の工程)。次に、これを
電気炉内に移し、Heガス雰囲気中で1330℃に加熱
焼結して透明ガラス化し、SiO2 −B2 O3 −P2 O
5 系ガラスで構成されたクラッド層15とする(図2
(e) の工程)。
(a) の工程)、この石英ガラス基板11上に、電子ビー
ム蒸着(Electron-Beem Vapor Deposition)法(以
下、EB法と称する)によりSiO2 に屈折率増加用ド
ーパントとしてTiO2 を添加したコア膜12を形成す
る(図2(b) の工程)。次に、コア膜12をフォトリソ
グラフィー及び反応性イオンエッチングを用いてコア導
波路13を形成させ(図2(c) の工程)、さらにコア導
波路13上に、火炎堆積法によりSiO2 にB2O3 及
びP2 O5 を添加した多孔質ガラス層14を300〜4
00μm堆積させる(図2(d) の工程)。次に、これを
電気炉内に移し、Heガス雰囲気中で1330℃に加熱
焼結して透明ガラス化し、SiO2 −B2 O3 −P2 O
5 系ガラスで構成されたクラッド層15とする(図2
(e) の工程)。
【0004】ここで、B2 O3 のドーパント剤は、クラ
ッド層15の屈折率を光学特性上、コア導波路13の屈
折率よりも低くするために屈折率低下用ドーパントとし
て添加しており、またP2 O5 のドーパント剤は、多孔
質ガラス層14を透明ガラス化する際にSiO2 −Ti
O2 コア導波路13が軟化して変形しないように、コア
導波路13よりも透明ガラス化温度を下げる目的で添加
するものである。ただし、P2 O5 は石英ガラスの屈折
率を増加させるため、B2 O3 とP2 O5 の添加量を調
整して、クラッド層15の屈折率を光学特性上、石英ガ
ラス基板11すなわちシリカと同等にする必要がある。
ッド層15の屈折率を光学特性上、コア導波路13の屈
折率よりも低くするために屈折率低下用ドーパントとし
て添加しており、またP2 O5 のドーパント剤は、多孔
質ガラス層14を透明ガラス化する際にSiO2 −Ti
O2 コア導波路13が軟化して変形しないように、コア
導波路13よりも透明ガラス化温度を下げる目的で添加
するものである。ただし、P2 O5 は石英ガラスの屈折
率を増加させるため、B2 O3 とP2 O5 の添加量を調
整して、クラッド層15の屈折率を光学特性上、石英ガ
ラス基板11すなわちシリカと同等にする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】火炎堆積法で形成され
るSiO2 −B2 O3 −P2 O5 系多孔質ガラス層14
は透明ガラス化時において、多孔質ガラス層14内での
B2 O3 とP2 O5 の拡散状態が異なるため、透明ガラ
ス化後の導波路断面を種々の分析手法を用いて観察する
と、石英ガラス基板11及びコア導波路13とクラッド
層15の界面に図2(e) に示すような、クラッド層15
と比較して極めてP2 O5 濃度が高い異常ガラス層16
が存在する。この異常ガラス層16はコア導波路13の
屈折率よりも高いため、光学特性の劣化、特に、偏光依
存性損失の増加の要因となる。
るSiO2 −B2 O3 −P2 O5 系多孔質ガラス層14
は透明ガラス化時において、多孔質ガラス層14内での
B2 O3 とP2 O5 の拡散状態が異なるため、透明ガラ
ス化後の導波路断面を種々の分析手法を用いて観察する
と、石英ガラス基板11及びコア導波路13とクラッド
層15の界面に図2(e) に示すような、クラッド層15
と比較して極めてP2 O5 濃度が高い異常ガラス層16
が存在する。この異常ガラス層16はコア導波路13の
屈折率よりも高いため、光学特性の劣化、特に、偏光依
存性損失の増加の要因となる。
【0006】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、石英ガラス基板及びコア導波路とクラッド層
との界面に、コア導波路よりも屈折率が高い高P2 O5
濃度異常ガラス層が形成されておらず、偏光依存性損失
が極めて小さい石英系ガラス導波路及びその製造方法を
提供することにある。
を解消し、石英ガラス基板及びコア導波路とクラッド層
との界面に、コア導波路よりも屈折率が高い高P2 O5
濃度異常ガラス層が形成されておらず、偏光依存性損失
が極めて小さい石英系ガラス導波路及びその製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の石英系ガラス導
波路は、基板上に屈折率増加用ドーパントを添加した石
英系ガラスからなる屈折率n1 のコア導波路が形成さ
れ、該コア導波路を覆うように前記基板上にP2 O5 及
び屈折率低下用ドーパントを添加した石英系ガラスから
なる屈折率n0 のクラッド層が形成されている石英系ガ
ラス導波路において、前記基板及び前記コア導波路と前
記クラッド層との界面にn0 ≦n2 <n1の関係を満た
す屈折率n2 の薄膜ガラス層を有することを特徴とする
石英系ガラス導波路である。
波路は、基板上に屈折率増加用ドーパントを添加した石
英系ガラスからなる屈折率n1 のコア導波路が形成さ
れ、該コア導波路を覆うように前記基板上にP2 O5 及
び屈折率低下用ドーパントを添加した石英系ガラスから
なる屈折率n0 のクラッド層が形成されている石英系ガ
ラス導波路において、前記基板及び前記コア導波路と前
記クラッド層との界面にn0 ≦n2 <n1の関係を満た
す屈折率n2 の薄膜ガラス層を有することを特徴とする
石英系ガラス導波路である。
【0008】なお、前記コア導波路に添加される屈折率
増加用ドーパントはTiO2 であり、また前記クラッド
層に添加される屈折率低下用ドーパントはB2 O3 であ
る。また、前記コア導波路の高さが6μm以下のとき、
クラッド層に含まれるB2O3 濃度は3.5重量%以
下、P2 O5 濃度は2.0重量%以下、SiO2 濃度は
94.5重量%以上とし、また、前記コア導波路の高さ
が6μmを越え8μm以下のとき、クラッド層に含まれ
るB2 O3 濃度は4.5重量%以下、P2 O5濃度は
2.5重量%以下、SiO2 濃度は93.0重量%以上
とする。
増加用ドーパントはTiO2 であり、また前記クラッド
層に添加される屈折率低下用ドーパントはB2 O3 であ
る。また、前記コア導波路の高さが6μm以下のとき、
クラッド層に含まれるB2O3 濃度は3.5重量%以
下、P2 O5 濃度は2.0重量%以下、SiO2 濃度は
94.5重量%以上とし、また、前記コア導波路の高さ
が6μmを越え8μm以下のとき、クラッド層に含まれ
るB2 O3 濃度は4.5重量%以下、P2 O5濃度は
2.5重量%以下、SiO2 濃度は93.0重量%以上
とする。
【0009】また、前記基板は石英ガラス基板からな
り、前記クラッド層の屈折率n0 は前記石英ガラス基板
の屈折率とほぼ等しくすることが望ましい。
り、前記クラッド層の屈折率n0 は前記石英ガラス基板
の屈折率とほぼ等しくすることが望ましい。
【0010】また、前記薄膜ガラス層に含まれるP2 O
5 濃度は前記クラッド層に含まれるP2 O5 濃度に対し
て1.20倍以下とする。
5 濃度は前記クラッド層に含まれるP2 O5 濃度に対し
て1.20倍以下とする。
【0011】更に、前記薄膜ガラス層の厚さは2.0μ
m以下にする必要がある。
m以下にする必要がある。
【0012】本発明の第1の石英ガラス光導波路の製造
方法は、石英ガラス基板上に電子ビーム蒸着法により屈
折率増加用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる
屈折率n1 のコアガラス膜を形成した後、該コアガラス
膜をホトリソグラフィー及び反応性イオンエッチングを
用いて断面矩形状のコア導波路を形成し、該コア導波路
を覆うように前記石英ガラス基板上に火炎堆積法により
P2 O5 及び屈折率低下用ドーパントを添加した石英系
ガラスからなる多孔質ガラス層を形成した後、該多孔質
ガラス層を焼結して透明ガラス化した屈折率n0 のクラ
ッド層を形成する石英系ガラス導波路の製造方法におい
て、前記透明ガラス化工程において、前記多孔質ガラス
内に含まれるP2 O5 を下方に拡散させて前記基板及び
前記コア導波路と前記クラッド層との界面にn0 ≦n2
<n1 の関係を満たす屈折率n2の薄膜ガラス層を形成
することを特徴とする石英系ガラス導波路の製造方法で
ある。
方法は、石英ガラス基板上に電子ビーム蒸着法により屈
折率増加用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる
屈折率n1 のコアガラス膜を形成した後、該コアガラス
膜をホトリソグラフィー及び反応性イオンエッチングを
用いて断面矩形状のコア導波路を形成し、該コア導波路
を覆うように前記石英ガラス基板上に火炎堆積法により
P2 O5 及び屈折率低下用ドーパントを添加した石英系
ガラスからなる多孔質ガラス層を形成した後、該多孔質
ガラス層を焼結して透明ガラス化した屈折率n0 のクラ
ッド層を形成する石英系ガラス導波路の製造方法におい
て、前記透明ガラス化工程において、前記多孔質ガラス
内に含まれるP2 O5 を下方に拡散させて前記基板及び
前記コア導波路と前記クラッド層との界面にn0 ≦n2
<n1 の関係を満たす屈折率n2の薄膜ガラス層を形成
することを特徴とする石英系ガラス導波路の製造方法で
ある。
【0013】本発明の第2の石英ガラス光導波路の製造
方法は、石英ガラス基板上に電子ビーム蒸着法により屈
折率増加用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる
屈折率n1 のコアガラス膜を形成した後、該コアガラス
膜をホトリソグラフィー及び反応性イオンエッチングを
用いて断面矩形状のコア導波路を形成し、該コア導波路
を覆うように前記石英ガラス基板上に火炎堆積法により
屈折率低下用ドーパントを添加したP2 O5 を含まない
石英系ガラスからなる第1多孔質ガラス層を形成した
後、該第1多孔質ガラス層の上にP2 O5 及び屈折率低
下用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる第2多
孔質ガラス層を形成し、その後前記第1及び第2の多孔
質ガラス層を焼結して透明ガラス化する石英系ガラス導
波路の製造方法において、前記透明ガラス化工程中に前
記第2多孔質ガラス層から前記第1多孔質ガラス層へP
2 O5 を拡散させて厚さ方向にほぼ一定の屈折率n0 を
有するクラッド層を形成すると共に、前記基板及び前記
コア導波路と前記クラッド層との界面にn0 ≦n2 <n
1 の関係を満たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を形成する
ことを特徴とする石英系ガラス導波路の製造方法であ
る。
方法は、石英ガラス基板上に電子ビーム蒸着法により屈
折率増加用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる
屈折率n1 のコアガラス膜を形成した後、該コアガラス
膜をホトリソグラフィー及び反応性イオンエッチングを
用いて断面矩形状のコア導波路を形成し、該コア導波路
を覆うように前記石英ガラス基板上に火炎堆積法により
屈折率低下用ドーパントを添加したP2 O5 を含まない
石英系ガラスからなる第1多孔質ガラス層を形成した
後、該第1多孔質ガラス層の上にP2 O5 及び屈折率低
下用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる第2多
孔質ガラス層を形成し、その後前記第1及び第2の多孔
質ガラス層を焼結して透明ガラス化する石英系ガラス導
波路の製造方法において、前記透明ガラス化工程中に前
記第2多孔質ガラス層から前記第1多孔質ガラス層へP
2 O5 を拡散させて厚さ方向にほぼ一定の屈折率n0 を
有するクラッド層を形成すると共に、前記基板及び前記
コア導波路と前記クラッド層との界面にn0 ≦n2 <n
1 の関係を満たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を形成する
ことを特徴とする石英系ガラス導波路の製造方法であ
る。
【0014】なお、前記クラッド層を形成するための焼
結温度を1250℃以上1350℃以下の範囲とするこ
とが望ましい。
結温度を1250℃以上1350℃以下の範囲とするこ
とが望ましい。
【0015】
【作用】基板及び前記コア導波路と前記クラッド層との
界面にn0 ≦n2 <n1 の関係を満たす屈折率n2 の薄
膜ガラス層を形成することにより、従来技術で問題とな
った偏光依存性損失が小さい石英系ガラス導波路を得る
ことができる。
界面にn0 ≦n2 <n1 の関係を満たす屈折率n2 の薄
膜ガラス層を形成することにより、従来技術で問題とな
った偏光依存性損失が小さい石英系ガラス導波路を得る
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1、図3及び図4
を用いて以下に説明する。
を用いて以下に説明する。
【0017】図1は本発明の石英系ガラス導波路の製造
工程及びそれにより得られる石英系ガラス導波路の一実
施例を示す説明図である。
工程及びそれにより得られる石英系ガラス導波路の一実
施例を示す説明図である。
【0018】まず、石英ガラス基板1を準備し(図1
(a) の工程)、この石英ガラス基板1上に、電子ビーム
蒸着(Electron-Beem Vapor Deposition)法(以下、
EB法と称する)によりSiO2 に屈折率増加用ドーパ
ントとしてTiO2 を添加したコア膜2を形成する(図
1(b) の工程)。次に、コア膜2をフォトリソグラフィ
ー及び反応性イオンエッチングを用いてコア導波路3を
形成する(図1(c) の工程)。ここまでは、図2に示し
た従来の製造工程と同じである。
(a) の工程)、この石英ガラス基板1上に、電子ビーム
蒸着(Electron-Beem Vapor Deposition)法(以下、
EB法と称する)によりSiO2 に屈折率増加用ドーパ
ントとしてTiO2 を添加したコア膜2を形成する(図
1(b) の工程)。次に、コア膜2をフォトリソグラフィ
ー及び反応性イオンエッチングを用いてコア導波路3を
形成する(図1(c) の工程)。ここまでは、図2に示し
た従来の製造工程と同じである。
【0019】次に、コア導波路3上に、火炎堆積法によ
りSiO2 にB2 O3 を添加しP2O5 を含まない多孔
質ガラス層4aを250〜350μm程度堆積させ、続
いて多孔質ガラス層4aの上に火炎堆積法によりSiO
2 にB2 O3 及びP2 O5 を添加した多孔質ガラス層4
bを10〜50μm堆積させる(図1(d) の工程)。そ
の後、これを電気炉内に移し、Heガス雰囲気中で13
30℃に加熱焼結して透明ガラス化し、SiO2 −B2
O3 −P2 O5 系ガラスで構成されたクラッド層5を形
成する(図1(e) の工程)。
りSiO2 にB2 O3 を添加しP2O5 を含まない多孔
質ガラス層4aを250〜350μm程度堆積させ、続
いて多孔質ガラス層4aの上に火炎堆積法によりSiO
2 にB2 O3 及びP2 O5 を添加した多孔質ガラス層4
bを10〜50μm堆積させる(図1(d) の工程)。そ
の後、これを電気炉内に移し、Heガス雰囲気中で13
30℃に加熱焼結して透明ガラス化し、SiO2 −B2
O3 −P2 O5 系ガラスで構成されたクラッド層5を形
成する(図1(e) の工程)。
【0020】このようにして得られた石英ガラス系導波
路について、各波長における偏光依存性損失を図5に示
す測定系50で測定したところ、波長及び導波路素子構
造にかかわらず、偏光依存性損失が0.1dB以下という
良好な結果を達成することができた。
路について、各波長における偏光依存性損失を図5に示
す測定系50で測定したところ、波長及び導波路素子構
造にかかわらず、偏光依存性損失が0.1dB以下という
良好な結果を達成することができた。
【0021】図5の測定系50において、51は安定化
半導体レーザ(LD)光源、55は光ファイバを巻き付
けたコイルまたは偏光子からなる4分の1波長素子5
2、54及び2分の1波長素子53を備えている偏光コ
ントローラ、57は光パワーメータであり、偏光コント
ローラ55と光パワーメータとの間にガラス導波路素子
56を配置して各波長における偏光依存性損失を測定す
る。なお、光源51、偏光コントローラ55、ガラス導
波路素子56、光パワーメータ57はそれぞれ光ファイ
バで光学的に接続されており、58、59は光コネクタ
である。また、この測定系50の測定精度は0.01dB
である。
半導体レーザ(LD)光源、55は光ファイバを巻き付
けたコイルまたは偏光子からなる4分の1波長素子5
2、54及び2分の1波長素子53を備えている偏光コ
ントローラ、57は光パワーメータであり、偏光コント
ローラ55と光パワーメータとの間にガラス導波路素子
56を配置して各波長における偏光依存性損失を測定す
る。なお、光源51、偏光コントローラ55、ガラス導
波路素子56、光パワーメータ57はそれぞれ光ファイ
バで光学的に接続されており、58、59は光コネクタ
である。また、この測定系50の測定精度は0.01dB
である。
【0022】次に、この低偏光依存性損失の石英ガラス
系導波路断面に対して、石英ガラス基板1及びコア導波
路3とクラッド層5の界面部のB2 O3 及びP2 O5 の
特性X線分布分析を日本電子製電子線マイクロアナライ
ザー(JXA-8621MX)で行なったところ、B2 O3 濃度分
布はクラッド層の厚さ方向に対して一定であり、石英ガ
ラス基板1及びコア導波路3とクラッド層5の界面部に
B2 O3 の偏在は見られなかった。一方、P2 O5 濃度
分布はクラッド層の厚さ方向に対してほぼ一定ではある
が、図1(e) に示すように石英ガラス基板1及びコア導
波路3とクラッド層5の界面部に、わずかにP2 O5 が
偏在した薄膜ガラス層6の存在が見られ、その薄膜ガラ
ス層6のP2 O5 濃度はクラッド層全体の平均P2 O5
濃度に対して1.2倍以下であり、その厚さは2.0μ
m以下であった。
系導波路断面に対して、石英ガラス基板1及びコア導波
路3とクラッド層5の界面部のB2 O3 及びP2 O5 の
特性X線分布分析を日本電子製電子線マイクロアナライ
ザー(JXA-8621MX)で行なったところ、B2 O3 濃度分
布はクラッド層の厚さ方向に対して一定であり、石英ガ
ラス基板1及びコア導波路3とクラッド層5の界面部に
B2 O3 の偏在は見られなかった。一方、P2 O5 濃度
分布はクラッド層の厚さ方向に対してほぼ一定ではある
が、図1(e) に示すように石英ガラス基板1及びコア導
波路3とクラッド層5の界面部に、わずかにP2 O5 が
偏在した薄膜ガラス層6の存在が見られ、その薄膜ガラ
ス層6のP2 O5 濃度はクラッド層全体の平均P2 O5
濃度に対して1.2倍以下であり、その厚さは2.0μ
m以下であった。
【0023】図3は図1に示す上記製造方法により得ら
れたMach-Zehnder干渉計を用いたMZ型波長無依存3dB
カプラの説明図である。このMZ型波長無依存3dBカプ
ラは、幅2mm、長さ15mmの基板31に一端を第1入力
ポート36、他端を第1出力ポート37とした第1コア
導波路32と、一端を第2入力ポート38、他端を第2
出力ポート39とした第2コア導波路33を設け、入力
ポートと主力ポートとの間に第1コア導波路32と第2
コア導波路33とを接近させて形成した光結合部34,
35を設けたものである。
れたMach-Zehnder干渉計を用いたMZ型波長無依存3dB
カプラの説明図である。このMZ型波長無依存3dBカプ
ラは、幅2mm、長さ15mmの基板31に一端を第1入力
ポート36、他端を第1出力ポート37とした第1コア
導波路32と、一端を第2入力ポート38、他端を第2
出力ポート39とした第2コア導波路33を設け、入力
ポートと主力ポートとの間に第1コア導波路32と第2
コア導波路33とを接近させて形成した光結合部34,
35を設けたものである。
【0024】図4は図1に示す上記製造方法により得ら
れたMach-Zehnder干渉計を用いた1.48μm/1.5
5μmWDM(Wavelength Division Multi/Demultip
lexer )の説明図である。この1.48μm/1.55
μmWDMは、幅2mm、長さ20mmの基板41上に一端
を第1入力ポート46、他端を第1出力ポート47とし
た第1コア導波路42と、一端を第2入力ポート48、
他端を第2出力ポート49とした第2コア導波路43を
設け、入力ポートと主力ポートとの間に第1コア導波路
42と第2コア導波路43とを接近させて形成した3dB
カプラ44,45を設けたものである。
れたMach-Zehnder干渉計を用いた1.48μm/1.5
5μmWDM(Wavelength Division Multi/Demultip
lexer )の説明図である。この1.48μm/1.55
μmWDMは、幅2mm、長さ20mmの基板41上に一端
を第1入力ポート46、他端を第1出力ポート47とし
た第1コア導波路42と、一端を第2入力ポート48、
他端を第2出力ポート49とした第2コア導波路43を
設け、入力ポートと主力ポートとの間に第1コア導波路
42と第2コア導波路43とを接近させて形成した3dB
カプラ44,45を設けたものである。
【0025】これら図3の3dBカプラと図4のWDMの
各波長における偏光依存性損失を図5に示す測定系で測
定したところ、図3の3dBカプラでは、波長1.3μm
及び波長1.55μmのいずれの場合も、偏光依存性損
失は0.1dB以下であり、図4のWDMでは、波長1.
48μm及び波長1.55μmのいずれの場合も、偏光
依存性損失は0.03dB以下であった。
各波長における偏光依存性損失を図5に示す測定系で測
定したところ、図3の3dBカプラでは、波長1.3μm
及び波長1.55μmのいずれの場合も、偏光依存性損
失は0.1dB以下であり、図4のWDMでは、波長1.
48μm及び波長1.55μmのいずれの場合も、偏光
依存性損失は0.03dB以下であった。
【0026】次に、具体的実験結果について説明する。
【0027】<実施例1>外径3インチ、厚さ1mmの石
英ガラス基板上に、8μm厚のTiO2 −SiO2 のコ
アガラス膜を電子ビーム蒸着法で形成した。ここで、石
英ガラス基板の屈折率n0 及びコアガラス膜の屈折率n
1 は、Metrion 社製のプリズム・カプラ(PC-2010 )で
測定した場合、それぞれn0 =1.4576、n1 =
1.4620であり、比屈折率差Δは0.30%であっ
た。そのコアガラス膜表面上に、マグネトロン・スパッ
タリング法によりWSi膜を1μm形成した。さらに、
レジストを塗布後、マスクアライナーでコアパターンを
転写し、反応性イオンエッチング(RIE)でコアガラ
ス膜をエッチングし図3に示したコア導波路を形成し
た。このコア導波路が形成された基板を、加熱されたタ
ーンテーブルに置き、火炎堆積法を用いて、SiCl4
とBCl3 を酸水素バーナに供給し、SiO2 −B2 O
3 系の第1多孔質ガラス層を290μm形成する。その
後、上記酸水素バーナにPCl3 を添加し、SiO2 −
B2 O3 系の第1多孔質ガラス層上にSiO2 −B2 O
3 −P2 O5 系の第2多孔質ガラス層を15μm形成し
た。この基板を電気炉内において、石英ガラス炉心管内
に位置させ、Heガス雰囲気で1330℃の温度で1 時
間保持することにより透明ガラス化して、SiO2 −B
2 O3−P2 O5 系クラッド層を厚さ30μm形成し、
図3に示すMach-Zehnder干渉計を用いたMZ型波長無依
存3dBカプラを製造した。なお、クラッド層の屈折率n
0 は1.4576であり、石英ガラス基板と同じ屈折率
であることを確認した。このMZ型波長無依存3dBカプ
ラについて、クラッド層の成分濃度をセイコー電子工業
製ICP発光分光分析装置(SPS1100 )で分析した結
果、B2 O3 濃度4.2重量%、P2 O5 濃度2.2重
量%、SiO2 濃度93.6重量%であった。
英ガラス基板上に、8μm厚のTiO2 −SiO2 のコ
アガラス膜を電子ビーム蒸着法で形成した。ここで、石
英ガラス基板の屈折率n0 及びコアガラス膜の屈折率n
1 は、Metrion 社製のプリズム・カプラ(PC-2010 )で
測定した場合、それぞれn0 =1.4576、n1 =
1.4620であり、比屈折率差Δは0.30%であっ
た。そのコアガラス膜表面上に、マグネトロン・スパッ
タリング法によりWSi膜を1μm形成した。さらに、
レジストを塗布後、マスクアライナーでコアパターンを
転写し、反応性イオンエッチング(RIE)でコアガラ
ス膜をエッチングし図3に示したコア導波路を形成し
た。このコア導波路が形成された基板を、加熱されたタ
ーンテーブルに置き、火炎堆積法を用いて、SiCl4
とBCl3 を酸水素バーナに供給し、SiO2 −B2 O
3 系の第1多孔質ガラス層を290μm形成する。その
後、上記酸水素バーナにPCl3 を添加し、SiO2 −
B2 O3 系の第1多孔質ガラス層上にSiO2 −B2 O
3 −P2 O5 系の第2多孔質ガラス層を15μm形成し
た。この基板を電気炉内において、石英ガラス炉心管内
に位置させ、Heガス雰囲気で1330℃の温度で1 時
間保持することにより透明ガラス化して、SiO2 −B
2 O3−P2 O5 系クラッド層を厚さ30μm形成し、
図3に示すMach-Zehnder干渉計を用いたMZ型波長無依
存3dBカプラを製造した。なお、クラッド層の屈折率n
0 は1.4576であり、石英ガラス基板と同じ屈折率
であることを確認した。このMZ型波長無依存3dBカプ
ラについて、クラッド層の成分濃度をセイコー電子工業
製ICP発光分光分析装置(SPS1100 )で分析した結
果、B2 O3 濃度4.2重量%、P2 O5 濃度2.2重
量%、SiO2 濃度93.6重量%であった。
【0028】更に、石英ガラス基板及びコア導波路とク
ラッド層の界面部のB2 O3 とP2O5 の特性X線分布
分析を日本電子製電子線マイクロアナライザー(JXA-86
21MX)で行なった。その結果、B2 O3 濃度分布はクラ
ッド層の厚さ方向に対して一定であり、上記界面部にB
2 O3 の偏在は無かった。一方、P2 O5 濃度分布はク
ラッド層の厚さ方向に対してほぼ一定はあるが、上記界
面部に極くわずかなP2 O5 が偏在し、屈折率が石英ガ
ラス基板及びクラッド層よりも高くかつコア導波路より
も低い屈折率を有する薄膜ガラス層が見られ、その薄膜
ガラス層のP2O5 濃度はクラッド層全体の平均P2 O
5 濃度に対して1.05倍であった。また、薄膜ガラス
層の厚さは1.5μmであった。
ラッド層の界面部のB2 O3 とP2O5 の特性X線分布
分析を日本電子製電子線マイクロアナライザー(JXA-86
21MX)で行なった。その結果、B2 O3 濃度分布はクラ
ッド層の厚さ方向に対して一定であり、上記界面部にB
2 O3 の偏在は無かった。一方、P2 O5 濃度分布はク
ラッド層の厚さ方向に対してほぼ一定はあるが、上記界
面部に極くわずかなP2 O5 が偏在し、屈折率が石英ガ
ラス基板及びクラッド層よりも高くかつコア導波路より
も低い屈折率を有する薄膜ガラス層が見られ、その薄膜
ガラス層のP2O5 濃度はクラッド層全体の平均P2 O
5 濃度に対して1.05倍であった。また、薄膜ガラス
層の厚さは1.5μmであった。
【0029】次に、このMZ型波長無依存3dBカプラの
光学的特性を調べたところ、光ファイバとの接続損失を
含んだ挿入損失は、第1入力ポート、第2入力ポートと
もに、波長1.3μmにおいて3.3dB、波長1.55
μmにおいて3.25dBであった。
光学的特性を調べたところ、光ファイバとの接続損失を
含んだ挿入損失は、第1入力ポート、第2入力ポートと
もに、波長1.3μmにおいて3.3dB、波長1.55
μmにおいて3.25dBであった。
【0030】さらに、各波長における偏光依存性損失を
図5に示す測定系で測定したところ、第1入力ポート、
第2入力ポートともに、波長1.3μmにおいて0.1
0dB、波長1.55μmにおいて0.05dBであり、挿
入損失及び偏光依存性損失ともに良好な特性を有するM
Z型波長無依存3dBカプラであることを確認した。
図5に示す測定系で測定したところ、第1入力ポート、
第2入力ポートともに、波長1.3μmにおいて0.1
0dB、波長1.55μmにおいて0.05dBであり、挿
入損失及び偏光依存性損失ともに良好な特性を有するM
Z型波長無依存3dBカプラであることを確認した。
【0031】<比較例1>第1多孔質ガラス層の厚さを
285μm、第2多孔質ガラス層の厚さを20μmとし
た以外は実施例1と同じ条件で、実施例1と同じ寸法・
構造を有するMZ型波長無依存3dBカプラを製造した。
285μm、第2多孔質ガラス層の厚さを20μmとし
た以外は実施例1と同じ条件で、実施例1と同じ寸法・
構造を有するMZ型波長無依存3dBカプラを製造した。
【0032】このMZ型波長無依存3dBカプラについ
て、実施例1と同様にクラッド層の成分濃度を分析した
ところ、実施例1と同じ結果が得られた。
て、実施例1と同様にクラッド層の成分濃度を分析した
ところ、実施例1と同じ結果が得られた。
【0033】更に、実施例1と同様に石英ガラス基板及
びコア導波路とクラッド層の界面部のB2 O3 とP2 O
5 の特性X線分布分析を行なったところ、実施例1と同
様にB2 O3 及びP2 O5 の濃度分布はクラッド層の厚
さ方向に対してほぼ一定であるものの、界面部にP2 O
5 が偏在し、屈折率がコア導波路よりも高い屈折率を有
する薄膜ガラス層が見られた。その薄膜ガラス層はP2
O5 濃度がクラッド層全体の平均P2 O5 濃度に対して
1.40倍、厚さは2.5μmであった。
びコア導波路とクラッド層の界面部のB2 O3 とP2 O
5 の特性X線分布分析を行なったところ、実施例1と同
様にB2 O3 及びP2 O5 の濃度分布はクラッド層の厚
さ方向に対してほぼ一定であるものの、界面部にP2 O
5 が偏在し、屈折率がコア導波路よりも高い屈折率を有
する薄膜ガラス層が見られた。その薄膜ガラス層はP2
O5 濃度がクラッド層全体の平均P2 O5 濃度に対して
1.40倍、厚さは2.5μmであった。
【0034】次に、実施例1と同様に光学的特性を調べ
たところ、挿入損失については実施例1と同じ結果が得
られたものの、偏光依存性損失については、第1入力ポ
ート、第2入力ポートともに、波長1.3μmにおいて
0.40dB、波長1.55μmにおいて0.30dBであ
り、実施例1と比べ非常に偏光依存性損失の大きな素子
となった。
たところ、挿入損失については実施例1と同じ結果が得
られたものの、偏光依存性損失については、第1入力ポ
ート、第2入力ポートともに、波長1.3μmにおいて
0.40dB、波長1.55μmにおいて0.30dBであ
り、実施例1と比べ非常に偏光依存性損失の大きな素子
となった。
【0035】<比較例2>第1多孔質ガラス層の厚さを
295μm、第2多孔質ガラス層の厚さを10μmとし
た以外は実施例1と同じ条件で、実施例1と同じ組成比
・寸法・構造を有するMZ型波長無依存3dBカプラを製
造した。
295μm、第2多孔質ガラス層の厚さを10μmとし
た以外は実施例1と同じ条件で、実施例1と同じ組成比
・寸法・構造を有するMZ型波長無依存3dBカプラを製
造した。
【0036】ところが、このMZ型波長無依存3dBカプ
ラをよく観察すると、コア導波路同士を接近させた光結
合部に気泡が発生し、光学的特性を測定することができ
なかった。
ラをよく観察すると、コア導波路同士を接近させた光結
合部に気泡が発生し、光学的特性を測定することができ
なかった。
【0037】<実施例2>外径3インチ、厚さ1mmの石
英ガラス基板上に、6μm 厚のTiO2 −SiO 2 のコ
アガラス膜を電子ビーム蒸着法で形成した。ここで、石
英ガラス基板の屈折率n0 及びコアガラス膜の屈折率n
1 は、Metrion 社製のプリズム・カプラ(PC-2010 )で
測定した場合、それぞれn0 =1.4576、n1 =
1.4650であり、比屈折率差Δは0.50%であっ
た。そのコアガラス膜表面上に、マグネトロン・スパッ
タリング法によりWSi膜を1μm形成した。さらに、
レジストを塗布後、マスクアライナーでコアパターンを
転写し、反応性イオンエッチング(RIE)でコアガラ
ス膜をエッチングし、図4に示したコア導波路を形成し
た。本実施例で用いた導波路構造を図4に示す。このコ
ア導波路が形成された基板を、加熱されたターンテーブ
ルに置き、火炎堆積法を用いて、SiCl4 とBCl3
を酸水素バーナに供給し、SiO2 −B2 O3 系の第1
多孔質ガラス層を275μm形成する。その後、上記酸
水素バーナにPCl3 を添加し、SiO2−B2 O3 系
の第1多孔質ガラス層上にSiO2 −B2 O3 −P2 O
5 系の第2多孔質ガラス層を15μmを形成した。この
基板を電気炉内において、石英ガラス炉心管内に位置さ
せ、Heガス雰囲気で1330℃の温度で1 時間保持す
ることにより透明ガラス化して、SiO2 −B2 O3 −
P2 O5 クラッド層5を厚さ29μm形成し、図4に示
すMach-Zehnder干渉計を用いた1.48μm/1.55
μmWDMを製造した。なお、クラッド層の屈折率n0
は1.4576であり、石英ガラス基板と同じであるこ
とを確認した。
英ガラス基板上に、6μm 厚のTiO2 −SiO 2 のコ
アガラス膜を電子ビーム蒸着法で形成した。ここで、石
英ガラス基板の屈折率n0 及びコアガラス膜の屈折率n
1 は、Metrion 社製のプリズム・カプラ(PC-2010 )で
測定した場合、それぞれn0 =1.4576、n1 =
1.4650であり、比屈折率差Δは0.50%であっ
た。そのコアガラス膜表面上に、マグネトロン・スパッ
タリング法によりWSi膜を1μm形成した。さらに、
レジストを塗布後、マスクアライナーでコアパターンを
転写し、反応性イオンエッチング(RIE)でコアガラ
ス膜をエッチングし、図4に示したコア導波路を形成し
た。本実施例で用いた導波路構造を図4に示す。このコ
ア導波路が形成された基板を、加熱されたターンテーブ
ルに置き、火炎堆積法を用いて、SiCl4 とBCl3
を酸水素バーナに供給し、SiO2 −B2 O3 系の第1
多孔質ガラス層を275μm形成する。その後、上記酸
水素バーナにPCl3 を添加し、SiO2−B2 O3 系
の第1多孔質ガラス層上にSiO2 −B2 O3 −P2 O
5 系の第2多孔質ガラス層を15μmを形成した。この
基板を電気炉内において、石英ガラス炉心管内に位置さ
せ、Heガス雰囲気で1330℃の温度で1 時間保持す
ることにより透明ガラス化して、SiO2 −B2 O3 −
P2 O5 クラッド層5を厚さ29μm形成し、図4に示
すMach-Zehnder干渉計を用いた1.48μm/1.55
μmWDMを製造した。なお、クラッド層の屈折率n0
は1.4576であり、石英ガラス基板と同じであるこ
とを確認した。
【0038】この1.48μm/1.55μmWDMに
ついて、クラッド層の成分濃度を実施例1と同様に分析
した結果、B2 O3 濃度3.4重量%、P2 O5 濃度
1.8重量%、SiO2 濃度94.8重量%であった。
ついて、クラッド層の成分濃度を実施例1と同様に分析
した結果、B2 O3 濃度3.4重量%、P2 O5 濃度
1.8重量%、SiO2 濃度94.8重量%であった。
【0039】更に、実施例1と同様に、石英ガラス基板
及びコア導波路とクラッド層の界面部のB2 O3 とP2
O5 の特性X線分布分析を行なった結果、B2 O3 濃度
分布はクラッド層の厚さ方向に対して一定であり、上記
界面部にB2 O3 の偏在は無かった。一方、P2 O5 濃
度分布はクラッド層の厚さ方向に対してほぼ一定はある
が、上記界面部に極くわずかなP2 O5 が偏在し、屈折
率が石英ガラス基板及びクラッド層よりも高くかつコア
導波路よりも低い屈折率を有する薄膜ガラス層が見ら
れ、その薄膜ガラス層のP2 O5 濃度はクラッド層全体
の平均P2 O5 濃度に対して1.03倍であった。ま
た、薄膜ガラス層の厚さは1.0μmであった。
及びコア導波路とクラッド層の界面部のB2 O3 とP2
O5 の特性X線分布分析を行なった結果、B2 O3 濃度
分布はクラッド層の厚さ方向に対して一定であり、上記
界面部にB2 O3 の偏在は無かった。一方、P2 O5 濃
度分布はクラッド層の厚さ方向に対してほぼ一定はある
が、上記界面部に極くわずかなP2 O5 が偏在し、屈折
率が石英ガラス基板及びクラッド層よりも高くかつコア
導波路よりも低い屈折率を有する薄膜ガラス層が見ら
れ、その薄膜ガラス層のP2 O5 濃度はクラッド層全体
の平均P2 O5 濃度に対して1.03倍であった。ま
た、薄膜ガラス層の厚さは1.0μmであった。
【0040】次に、この1.48μm/1.55μmW
DMの光学的特性を調べたところ、光ファイバとの接続
損失を含んだ挿入損失は、波長1.48μmにおいて
0.5dBであった。また、波長1.55μmにおいて
0.4dBであった。
DMの光学的特性を調べたところ、光ファイバとの接続
損失を含んだ挿入損失は、波長1.48μmにおいて
0.5dBであった。また、波長1.55μmにおいて
0.4dBであった。
【0041】さらに、各波長における偏光依存性損失を
図5に示す測定系で測定したところ、波長1.48μm
において0.03dB、波長1.55μmにおいて0.0
2dBでであり、挿入損失及び偏光依存性損失ともに良好
な特性を有する1.48μm/1.55μmWDMであ
ることを確認した。
図5に示す測定系で測定したところ、波長1.48μm
において0.03dB、波長1.55μmにおいて0.0
2dBでであり、挿入損失及び偏光依存性損失ともに良好
な特性を有する1.48μm/1.55μmWDMであ
ることを確認した。
【0042】<比較例3>第1多孔質ガラス層の厚さを
270μm、第2多孔質ガラス層の厚さを20μmとし
た以外は実施例2と同じ条件で、実施例2と同じ寸法・
構造を有する1.48μm/1.55μmWDMを製造
した。
270μm、第2多孔質ガラス層の厚さを20μmとし
た以外は実施例2と同じ条件で、実施例2と同じ寸法・
構造を有する1.48μm/1.55μmWDMを製造
した。
【0043】この1.48μm/1.55μmWDMに
ついて、実施例2と同様にクラッド層の成分濃度を分析
したところ、実施例2と同じ結果が得られた。
ついて、実施例2と同様にクラッド層の成分濃度を分析
したところ、実施例2と同じ結果が得られた。
【0044】更に、実施例2と同様に石英ガラス基板及
びコア導波路とクラッド層の界面部のB2 O3 とP2 O
5 の特性X線分布分析を行なったところ、実施例2と同
様にB2 O3 及びP2 O5 の濃度分布はクラッド層の厚
さ方向に対してほぼ一定であるものの、界面部にP2 O
5 が偏在した薄膜ガラス層が見られた。その薄膜ガラス
層はP2 O5 濃度がクラッド層全体の平均P2 O5 濃度
に対して1.21倍、厚さは1.5μmであった。
びコア導波路とクラッド層の界面部のB2 O3 とP2 O
5 の特性X線分布分析を行なったところ、実施例2と同
様にB2 O3 及びP2 O5 の濃度分布はクラッド層の厚
さ方向に対してほぼ一定であるものの、界面部にP2 O
5 が偏在した薄膜ガラス層が見られた。その薄膜ガラス
層はP2 O5 濃度がクラッド層全体の平均P2 O5 濃度
に対して1.21倍、厚さは1.5μmであった。
【0045】次に、実施例1と同様に光学的特性を調べ
たところ、挿入損失については実施例1と同じ結果が得
られたものの、偏光依存性損失については、波長1.4
8μmにおいて0.30dB、波長1.55μmにおいて
0.25dBであり、実施例2と比べ非常に偏光依存性損
失の大きな素子となった。
たところ、挿入損失については実施例1と同じ結果が得
られたものの、偏光依存性損失については、波長1.4
8μmにおいて0.30dB、波長1.55μmにおいて
0.25dBであり、実施例2と比べ非常に偏光依存性損
失の大きな素子となった。
【0046】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明は石英ガラ
ス基板及びコア導波路とクラッド層との界面にn0 ≦n
2 <n1 の関係を満たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を形
成することにより、極めて偏光依存性損失の小さい石英
系ガラス導波路を得ることができる、という顕著な効果
を奏する。
ス基板及びコア導波路とクラッド層との界面にn0 ≦n
2 <n1 の関係を満たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を形
成することにより、極めて偏光依存性損失の小さい石英
系ガラス導波路を得ることができる、という顕著な効果
を奏する。
【図1】本発明の石英ガラス系光導波路の製造方法及び
その製造工程により得られる石英ガラス系光導波路の一
実施例を示す説明図である。
その製造工程により得られる石英ガラス系光導波路の一
実施例を示す説明図である。
【図2】従来の石英ガラス系光導波路の製造方法及び石
英ガラス系光導波路を示す説明図である。
英ガラス系光導波路を示す説明図である。
【図3】MZ型波長無依存3dBカプラの一例を示す説明
図。
図。
【図4】1.48μm/1.55μmWDMの一例を示
す説明図。
す説明図。
【図5】偏光依存性損失の測定系を示す説明図。
1,11 石英ガラス基板 2,12 コア膜 3,13 コア導波路 4a 第1多孔質ガラス層 4b 第2多孔質ガラス層 5,15 クラッド層 6 薄膜ガラス層 14 多孔質ガラス層 16 異常ガラス層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 康晴 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 徳永 利秀 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内
Claims (11)
- 【請求項1】基板上に屈折率増加用ドーパントを添加し
た石英系ガラスからなる屈折率n1のコア導波路が形成
され、該コア導波路を覆うように前記基板上にP2 O5
及び屈折率低下用ドーパントを添加した石英系ガラスか
らなる屈折率n0 のクラッド層が形成されている石英系
ガラス導波路において、前記基板及び前記コア導波路と
前記クラッド層との界面にn0 ≦n2 <n1 の関係を満
たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を有することを特徴とす
る石英系ガラス導波路。 - 【請求項2】前記コア導波路に添加される屈折率増加用
ドーパントは、TiO2 であることを特徴とする請求項
1に記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項3】前記クラッド層に添加される屈折率低下用
ドーパントは、B2 O3 であることを特徴とする請求項
1若しくは請求項2に記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項4】前記コア導波路の高さが6μm以下であ
り、クラッド層に含まれるB2 O3 濃度は3.5重量%
以下、P2 O5 濃度は2.0重量%以下、SiO2 濃度
は94.5重量%以上であることを特徴とする請求項3
に記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項5】前記コア導波路の高さが6μmを越え8μ
m以下であり、クラッド層に含まれるB2 O3 濃度は
4.5重量%以下、P2 O5 濃度は2.5重量%以下、
SiO2 濃度は93.0重量%以上であることを特徴と
する請求項3に記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項6】前記基板は石英ガラス基板からなり、前記
クラッド層の屈折率n0 は前記石英ガラス基板の屈折率
とほぼ等しいことを特徴とする請求項1乃至請求項5の
いずれかに記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項7】前記薄膜ガラス層に含まれるP2 O5 濃度
は前記クラッド層に含まれるP2 O5 濃度に対して1.
20倍以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項
6のいずれかに記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項8】前記薄膜ガラス層の厚さは2.0μm以下
であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれ
かに記載の石英系ガラス導波路。 - 【請求項9】石英ガラス基板上に電子ビーム蒸着法によ
り屈折率増加用ドーパントを添加した石英系ガラスから
なる屈折率n1 のコアガラス膜を形成した後、該コアガ
ラス膜をホトリソグラフィー及び反応性イオンエッチン
グを用いて断面矩形状のコア導波路を形成し、該コア導
波路を覆うように前記石英ガラス基板上に火炎堆積法に
よりP2 O5 及び屈折率低下用ドーパントを添加した石
英系ガラスからなる多孔質ガラス層を形成した後、該多
孔質ガラス層を焼結して透明ガラス化した屈折率n0 の
クラッド層を形成する石英系ガラス導波路の製造方法に
おいて、前記透明ガラス化工程において、前記多孔質ガ
ラス内に含まれるP2 O5 を下方に拡散させて前記基板
及び前記コア導波路と前記クラッド層との界面にn0 ≦
n2 <n1 の関係を満たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を
形成することを特徴とする石英系ガラス導波路の製造方
法。 - 【請求項10】石英ガラス基板上に電子ビーム蒸着法に
より屈折率増加用ドーパントを添加した石英系ガラスか
らなる屈折率n1 のコアガラス膜を形成した後、該コア
ガラス膜をホトリソグラフィー及び反応性イオンエッチ
ングを用いて断面矩形状のコア導波路を形成し、該コア
導波路を覆うように前記石英ガラス基板上に火炎堆積法
により屈折率低下用ドーパントを添加したP2 O5 を含
まない石英系ガラスからなる第1多孔質ガラス層を形成
した後、該第1多孔質ガラス層の上にP2 O5 及び屈折
率低下用ドーパントを添加した石英系ガラスからなる第
2多孔質ガラス層を形成し、その後前記第1及び第2の
多孔質ガラス層を焼結して透明ガラス化する石英系ガラ
ス導波路の製造方法において、前記透明ガラス化工程中
に前記第2多孔質ガラス層から前記第1多孔質ガラス層
へP2 O5 を拡散させて厚さ方向にほぼ一定の屈折率n
0 を有するクラッド層を形成すると共に、前記基板及び
前記コア導波路と前記クラッド層との界面にn0 ≦n2
<n1 の関係を満たす屈折率n2 の薄膜ガラス層を形成
することを特徴とする石英系ガラス導波路の製造方法。 - 【請求項11】前記クラッド層を形成するための焼結温
度を1250℃以上1350℃以下の範囲とすることを
特徴とする請求項9若しくは請求項10に記載の石英系
ガラス導波路の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11527794A JPH07318734A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 石英系ガラス導波路及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11527794A JPH07318734A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 石英系ガラス導波路及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07318734A true JPH07318734A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14658681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11527794A Pending JPH07318734A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 石英系ガラス導波路及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07318734A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001025829A1 (en) * | 1999-10-07 | 2001-04-12 | Alcatel Optronics Uk Limited | Optical waveguide with a composite cladding layer and method of fabrication thereof |
| JP2002267864A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光導波路デバイスの作製方法及び光導波路デバイス |
| US6690872B2 (en) | 2000-01-12 | 2004-02-10 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Silica based optical waveguide and production method therefor |
| US6718109B1 (en) | 1999-10-07 | 2004-04-06 | Alcatel Optronics Uk Limited | Optical waveguide with a multi-layer core and method of fabrication thereof |
| JP2005250482A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Jds Uniphase Corp | 平面光導波路における偏光依存性の低減 |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP11527794A patent/JPH07318734A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001025829A1 (en) * | 1999-10-07 | 2001-04-12 | Alcatel Optronics Uk Limited | Optical waveguide with a composite cladding layer and method of fabrication thereof |
| US6718109B1 (en) | 1999-10-07 | 2004-04-06 | Alcatel Optronics Uk Limited | Optical waveguide with a multi-layer core and method of fabrication thereof |
| US6690872B2 (en) | 2000-01-12 | 2004-02-10 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Silica based optical waveguide and production method therefor |
| JP2002267864A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光導波路デバイスの作製方法及び光導波路デバイス |
| JP2005250482A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Jds Uniphase Corp | 平面光導波路における偏光依存性の低減 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010522 |