JPH0732103A - 溶融金属の鋳造用ノズル - Google Patents
溶融金属の鋳造用ノズルInfo
- Publication number
- JPH0732103A JPH0732103A JP5178030A JP17803093A JPH0732103A JP H0732103 A JPH0732103 A JP H0732103A JP 5178030 A JP5178030 A JP 5178030A JP 17803093 A JP17803093 A JP 17803093A JP H0732103 A JPH0732103 A JP H0732103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- cao
- inclusions
- molten metal
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 Al脱酸した溶融金属を注湯する場合に、注湯
ノズルの閉塞を防止できる鋳造用ノズルを提供する。 【構成】 CaO 73〜100wt %、C、SiC 、TiO2、AlN 、
BNの1種以上合計で0〜27wt%から成り、見かけ気孔率
を5%以下とする。
ノズルの閉塞を防止できる鋳造用ノズルを提供する。 【構成】 CaO 73〜100wt %、C、SiC 、TiO2、AlN 、
BNの1種以上合計で0〜27wt%から成り、見かけ気孔率
を5%以下とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば連続鋳造におけ
る浸漬ノズルのような、溶融金属、特にAlで脱酸した溶
融金属の内装型又は一体型鋳造用ノズルに関する。
る浸漬ノズルのような、溶融金属、特にAlで脱酸した溶
融金属の内装型又は一体型鋳造用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、連続鋳造における浸漬ノズルの閉
塞が問題となっている。そのような浸漬ノズルの閉塞は
主に溶鋼中のAl2O3 介在物がノズル内面に付着すること
から引き起こされ、溶鋼中にTiが添加された場合は特に
ノズルへの介在物付着が促進される。
塞が問題となっている。そのような浸漬ノズルの閉塞は
主に溶鋼中のAl2O3 介在物がノズル内面に付着すること
から引き起こされ、溶鋼中にTiが添加された場合は特に
ノズルへの介在物付着が促進される。
【0003】ノズル閉塞が起きると付着介在物が原因で
製品の疵となったり鋳造作業の持続を阻害する。このよ
うにして起こるノズル閉塞の防止または低減の目的で従
来よりさまざまな方策がなされている (例えば特開昭55
−114449号公報、特開平3−138054号公報) 。
製品の疵となったり鋳造作業の持続を阻害する。このよ
うにして起こるノズル閉塞の防止または低減の目的で従
来よりさまざまな方策がなされている (例えば特開昭55
−114449号公報、特開平3−138054号公報) 。
【0004】例えば、不活性ガスを浸漬ノズル内に吹き
込むことにより、溶鋼とノズルの接触面積を低下させま
たノズル内面に付着したAl2O3 介在物を剥離させてノズ
ル閉塞を防止する方策がとられている。しかし、不活性
ガスの吹き込みは鋼中のピンホールの原因となる可能性
があり製品欠陥の原因となるため完全な対策とはいえな
い。
込むことにより、溶鋼とノズルの接触面積を低下させま
たノズル内面に付着したAl2O3 介在物を剥離させてノズ
ル閉塞を防止する方策がとられている。しかし、不活性
ガスの吹き込みは鋼中のピンホールの原因となる可能性
があり製品欠陥の原因となるため完全な対策とはいえな
い。
【0005】一方、材質面からのノズル閉塞の防止策と
しては、CaO 含有量が30%以下であるZrO2−CaO 系耐火
物のようなCaO 系耐火物をノズル材質に用いるという提
案もある。これはAl2O3 がCaO と反応して低融点物を形
成することから溶鋼中のAl2O3 がノズル内面に付着した
際、ノズル中のCaO と反応して低融点物を形成し、ノズ
ル内部に吸収されるかまたは溶鋼に洗い流されていくこ
とを利用してノズル閉塞を防止するものである。
しては、CaO 含有量が30%以下であるZrO2−CaO 系耐火
物のようなCaO 系耐火物をノズル材質に用いるという提
案もある。これはAl2O3 がCaO と反応して低融点物を形
成することから溶鋼中のAl2O3 がノズル内面に付着した
際、ノズル中のCaO と反応して低融点物を形成し、ノズ
ル内部に吸収されるかまたは溶鋼に洗い流されていくこ
とを利用してノズル閉塞を防止するものである。
【0006】しかし、このCaO 系耐火物をノズル材質に
用いることによりノズル閉塞を防止するという方法はノ
ズル中のCaO 濃度が30wt%以下であるため、今日一般的
にみられるAl脱酸した溶鋼中のように0.001 %以上とAl
2O3 量が高い場合、ノズル閉塞防止の効果が期待できる
とは限らない。これはAl2O3 とCaO が反応して当初は低
融点物を形成しても、ノズル中のCaO 濃度が減少してく
るとAl2O3 とCaO の反応生成物の融点は高くなり、最終
的にはノズル壁に付着するからである。これらの問題を
解決するにはCaO 濃度を高めれば良いが、CaO が高濃度
の耐火物は、スポーリング (熱衝撃による割れ) を起こ
しやすく、スポーリングを起こすと耐火物の隙間に溶鋼
が流れ込む危険があり、耐火物の破片が溶鋼中に混入し
溶鋼汚染が問題となる。従って、連続鋳造に用いる浸漬
ノズルの閉塞の問題は根本的な解決に至ってはいないの
が現状である。
用いることによりノズル閉塞を防止するという方法はノ
ズル中のCaO 濃度が30wt%以下であるため、今日一般的
にみられるAl脱酸した溶鋼中のように0.001 %以上とAl
2O3 量が高い場合、ノズル閉塞防止の効果が期待できる
とは限らない。これはAl2O3 とCaO が反応して当初は低
融点物を形成しても、ノズル中のCaO 濃度が減少してく
るとAl2O3 とCaO の反応生成物の融点は高くなり、最終
的にはノズル壁に付着するからである。これらの問題を
解決するにはCaO 濃度を高めれば良いが、CaO が高濃度
の耐火物は、スポーリング (熱衝撃による割れ) を起こ
しやすく、スポーリングを起こすと耐火物の隙間に溶鋼
が流れ込む危険があり、耐火物の破片が溶鋼中に混入し
溶鋼汚染が問題となる。従って、連続鋳造に用いる浸漬
ノズルの閉塞の問題は根本的な解決に至ってはいないの
が現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にAl脱酸
した溶融金属を注湯する場合に、注湯ノズルの閉塞を防
止又は低減することのできる鋳造用ノズルを提供するこ
とを目的とする。
した溶融金属を注湯する場合に、注湯ノズルの閉塞を防
止又は低減することのできる鋳造用ノズルを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Al2O3 と
CaO とが反応して低融点物を生成するという点に着目し
て、種々検討を重ねた結果、CaO の含有量と気孔率と組
成とを適切に調整し、高含有量かつ緻密質とすることに
より、CaO の吸湿性の問題を解消し、さらに耐熱衝撃性
および耐スポーリング性が大幅に改善されることを知
り、本発明を完成した。
CaO とが反応して低融点物を生成するという点に着目し
て、種々検討を重ねた結果、CaO の含有量と気孔率と組
成とを適切に調整し、高含有量かつ緻密質とすることに
より、CaO の吸湿性の問題を解消し、さらに耐熱衝撃性
および耐スポーリング性が大幅に改善されることを知
り、本発明を完成した。
【0009】すなわち、Al2O3 とCaO が反応して低融点
物を生成するという知見は従来より広く知られているこ
とであるが、CaO は水分を吸収しやすいため取扱が難し
く、また耐熱衝撃性が低いため実操業のレベルでは使用
が困難であった。しかし、気孔率が5%以下であって、
炭素、SiC などの炭化物、チタン酸化物、BN、AlN など
の窒化物の1種以上を0〜27%、CaO 73〜100 wt%から
なる組成を有するノズルを用いることにより、溶鋼中の
Al2O3 系介在物が多量に付着しても、ノズル中のCaO 濃
度が高いためにノズルと介在物との反応生成物の融点は
高くなることはなく、よってノズルに介在物の付着も起
こらずノズル閉塞も起こらないことを見い出し、本発明
を完成させた。
物を生成するという知見は従来より広く知られているこ
とであるが、CaO は水分を吸収しやすいため取扱が難し
く、また耐熱衝撃性が低いため実操業のレベルでは使用
が困難であった。しかし、気孔率が5%以下であって、
炭素、SiC などの炭化物、チタン酸化物、BN、AlN など
の窒化物の1種以上を0〜27%、CaO 73〜100 wt%から
なる組成を有するノズルを用いることにより、溶鋼中の
Al2O3 系介在物が多量に付着しても、ノズル中のCaO 濃
度が高いためにノズルと介在物との反応生成物の融点は
高くなることはなく、よってノズルに介在物の付着も起
こらずノズル閉塞も起こらないことを見い出し、本発明
を完成させた。
【0010】ここに、本発明の要旨とするところは、全
酸素含有量 T.O≧5ppm の溶融金属を注湯する時に使用
する内装型又は一体型鋳造用ノズルであって、その組成
が、CaO 73〜100wt %、残部が炭素、Si炭化物、チタン
酸化物、AlおよびBの窒化物の1種以上合計で0〜27wt
%から成り、見かけ気孔率が5%以下であることを特徴
とする内装型又は一体型鋳造用ノズルである。
酸素含有量 T.O≧5ppm の溶融金属を注湯する時に使用
する内装型又は一体型鋳造用ノズルであって、その組成
が、CaO 73〜100wt %、残部が炭素、Si炭化物、チタン
酸化物、AlおよびBの窒化物の1種以上合計で0〜27wt
%から成り、見かけ気孔率が5%以下であることを特徴
とする内装型又は一体型鋳造用ノズルである。
【0011】なお、「内装型」とは、母材ノズル内のノ
ズル通胴部、吐出孔部の全て、もしくはその一部に本発
明のCaO 含有組成ノズルを嵌め込んだものであり、「一
体型」とはスラグライン部に別材質をセットし他は本発
明のCaO 含有組成ノズルである。
ズル通胴部、吐出孔部の全て、もしくはその一部に本発
明のCaO 含有組成ノズルを嵌め込んだものであり、「一
体型」とはスラグライン部に別材質をセットし他は本発
明のCaO 含有組成ノズルである。
【0012】本発明によれば、特にAl脱酸した溶融金属
(例: 溶鋼、Ni基合金、Co基合金)を連続的に鋳込む際
のノズル内表面へのAl2O3 系介在物の付着を効果的に阻
止できる。
(例: 溶鋼、Ni基合金、Co基合金)を連続的に鋳込む際
のノズル内表面へのAl2O3 系介在物の付着を効果的に阻
止できる。
【0013】
【作用】以下、本発明の構成をその作用とともに説明す
る。本発明にかかる溶融金属注湯用ノズルは、耐熱吸湿
性に優れ、耐衝撃性を備えたノズル閉塞を防止できるノ
ズルである。
る。本発明にかかる溶融金属注湯用ノズルは、耐熱吸湿
性に優れ、耐衝撃性を備えたノズル閉塞を防止できるノ
ズルである。
【0014】本発明にかかる溶融金属注湯用ノズルは、
耐衝撃性の向上のためにC、SiC のような炭化物、さら
にはTi酸化物や、AlN 、BNのような窒化物を1種以上合
計で0 〜27%含有し、残部にCaO を73〜100 wt%含有
し、気孔率5%以下の緻密なCaO(カルシア) 系ノズルで
ある。
耐衝撃性の向上のためにC、SiC のような炭化物、さら
にはTi酸化物や、AlN 、BNのような窒化物を1種以上合
計で0 〜27%含有し、残部にCaO を73〜100 wt%含有
し、気孔率5%以下の緻密なCaO(カルシア) 系ノズルで
ある。
【0015】本発明において重要な点は、高純度、高濃
度の緻密質( 見かけ気孔率5%以下) のCaO を73wt%以
上用いる点である。従来より、ノズル閉塞の防止手段と
してノズルに付着する溶鋼中Al2O3 とノズル中のCaO を
反応させることにより低融点物を生成させてノズルへの
介在物付着を防止するという方策がとられているが、既
存の材質では特にAl脱酸したときのように溶鋼中のAl2O
3 量が多い場合、ノズル閉塞防止の効果が期待できると
は限らない。
度の緻密質( 見かけ気孔率5%以下) のCaO を73wt%以
上用いる点である。従来より、ノズル閉塞の防止手段と
してノズルに付着する溶鋼中Al2O3 とノズル中のCaO を
反応させることにより低融点物を生成させてノズルへの
介在物付着を防止するという方策がとられているが、既
存の材質では特にAl脱酸したときのように溶鋼中のAl2O
3 量が多い場合、ノズル閉塞防止の効果が期待できると
は限らない。
【0016】これは従来のノズルが気孔率が大であるた
めに溶鋼中のAl2O3 とノズル中のCaO とが反応して生成
した低融点のカルシウムアルミネートがノズル内の細孔
を通って内部へと浸透する吸収型の構造であることが原
因となっている。つまり、Al2O3 とCaO が反応して当初
は低融点物を形成しても、ノズル中のCaO 濃度が減少す
るとAl2O3 とCaO が反応して当初は低融点物を形成して
も、ノズル中のCaO 濃度が減少するとAl2O3 とCaO との
反応生成物の融点は高くなり、最終的にはノズル壁に付
着するからである。
めに溶鋼中のAl2O3 とノズル中のCaO とが反応して生成
した低融点のカルシウムアルミネートがノズル内の細孔
を通って内部へと浸透する吸収型の構造であることが原
因となっている。つまり、Al2O3 とCaO が反応して当初
は低融点物を形成しても、ノズル中のCaO 濃度が減少す
るとAl2O3 とCaO が反応して当初は低融点物を形成して
も、ノズル中のCaO 濃度が減少するとAl2O3 とCaO との
反応生成物の融点は高くなり、最終的にはノズル壁に付
着するからである。
【0017】この点、本発明にかかるCaO ノズルは気孔
率が極めて低く、緻密であり、従来型とは異なる溶損型
のノズルである。このCaO ノズルはノズル中のCaO 濃度
が高いために溶鋼中のAl2O3 系介在物が多量に付着して
もノズルと介在物との反応生成物の融点は高くなること
はなく、よって、ノズルに介在物の付着も起こらず、そ
の結果ノズル閉塞を防止し、しかも緻密であることか
ら、吸湿性の問題も解決される。
率が極めて低く、緻密であり、従来型とは異なる溶損型
のノズルである。このCaO ノズルはノズル中のCaO 濃度
が高いために溶鋼中のAl2O3 系介在物が多量に付着して
もノズルと介在物との反応生成物の融点は高くなること
はなく、よって、ノズルに介在物の付着も起こらず、そ
の結果ノズル閉塞を防止し、しかも緻密であることか
ら、吸湿性の問題も解決される。
【0018】またこのCaO ノズルは、単独の一体型ノズ
ルとして使用しても、従来のノズルに嵌め込む内装型ノ
ズルとして使用しても十分効果がある。次に、本発明に
おいてノズル材質を上述のように限定した理由について
さらに詳述する。
ルとして使用しても、従来のノズルに嵌め込む内装型ノ
ズルとして使用しても十分効果がある。次に、本発明に
おいてノズル材質を上述のように限定した理由について
さらに詳述する。
【0019】これまでカルシア(CaO) は耐熱衝撃性、耐
スポーリング性が高くないことから、優れた特性を種々
持ちながら利用範囲が限定されていた。しかしながら、
本発明においては、C、SiC 、TiO2、AlN 、BNのような
耐熱衝撃性の優れた炭素、炭化物、酸化物、窒化物をカ
ルシアに添加することにより、カルシア製ノズルの耐ス
ポーリング性を向上させることができる。また、カルシ
アに添加する物質が炭化物でない場合には、ノズル内に
溶融金属が通過してもノズルからのカーボンピックアッ
プは防止される。
スポーリング性が高くないことから、優れた特性を種々
持ちながら利用範囲が限定されていた。しかしながら、
本発明においては、C、SiC 、TiO2、AlN 、BNのような
耐熱衝撃性の優れた炭素、炭化物、酸化物、窒化物をカ
ルシアに添加することにより、カルシア製ノズルの耐ス
ポーリング性を向上させることができる。また、カルシ
アに添加する物質が炭化物でない場合には、ノズル内に
溶融金属が通過してもノズルからのカーボンピックアッ
プは防止される。
【0020】かかる効果を発揮させるためには、C、Si
C 、TiO2、AlN 、BNのうちの少なくとも1種を合計量で
27wt%以下配合する。これを越えて配合すると鋳込量の
増加に伴いノズルが溶損してしまう。下限は特に制限な
い。
C 、TiO2、AlN 、BNのうちの少なくとも1種を合計量で
27wt%以下配合する。これを越えて配合すると鋳込量の
増加に伴いノズルが溶損してしまう。下限は特に制限な
い。
【0021】さらに、従来、CaO には吸湿性の問題があ
るとされてきたが、本発明によれば、CaO 高純度、高濃
度73wt%以上、ノズル材としての気孔率を5%以下に制
限することで、高純度、緻密質となり、従来の吸湿性の
問題は解消できる。なお、CaO に含まれる不純物として
は、SiO2、Al2O3 、等が挙げられる。
るとされてきたが、本発明によれば、CaO 高純度、高濃
度73wt%以上、ノズル材としての気孔率を5%以下に制
限することで、高純度、緻密質となり、従来の吸湿性の
問題は解消できる。なお、CaO に含まれる不純物として
は、SiO2、Al2O3 、等が挙げられる。
【0022】本発明のCaO 系ノズルは高純度、高濃度で
あり、従来の吸収型とは異なる溶損型のノズルである。
このCaO 系ノズルはノズル中のCaO 濃度が高いために溶
鋼中のAl2O3 系介在物が多量に付着してもノズルと介在
物との反応生成物の融点は高くなることはなく、よって
ノズルに介在物の付着も起こらない。その結果、ノズル
閉塞を防止し、しかも成分調整が施され、適度の気孔率
をもつためスポーリング性の問題も解決され、ノズルに
耐水性樹脂をコーティングすれば耐吸湿性が向上し、作
業性の問題も解決される。
あり、従来の吸収型とは異なる溶損型のノズルである。
このCaO 系ノズルはノズル中のCaO 濃度が高いために溶
鋼中のAl2O3 系介在物が多量に付着してもノズルと介在
物との反応生成物の融点は高くなることはなく、よって
ノズルに介在物の付着も起こらない。その結果、ノズル
閉塞を防止し、しかも成分調整が施され、適度の気孔率
をもつためスポーリング性の問題も解決され、ノズルに
耐水性樹脂をコーティングすれば耐吸湿性が向上し、作
業性の問題も解決される。
【0023】このノズルは、単独で、つまり一体型とし
て使用しても、従来のノズルにはめ込む内装型ノズルと
して使用しても十分効果がある。本発明が適用される溶
融金属としては例えば、Ni基合金、Co基合金、ステンレ
スが挙げられ、T.O.は5ppm 以上であるが、それはT.O.
<5ppm ではAl2O3 が少なく介在物の付着がみられない
からである。
て使用しても、従来のノズルにはめ込む内装型ノズルと
して使用しても十分効果がある。本発明が適用される溶
融金属としては例えば、Ni基合金、Co基合金、ステンレ
スが挙げられ、T.O.は5ppm 以上であるが、それはT.O.
<5ppm ではAl2O3 が少なく介在物の付着がみられない
からである。
【0024】図1に純度99.5%のCaO に添加成分C、Si
C をそれぞれ添加した組成のノズルに表1の組成の溶鋼
([Ti])=0wt %、sol.[Al]=0.06wt%を注湯したときの
結果を示す。なお、気孔率は3%であった。また、本例
で用いたCaO は純度が99.5%ということで、JIS (R2205
の測定方法による) によって測定した吸水率はゼロであ
った。
C をそれぞれ添加した組成のノズルに表1の組成の溶鋼
([Ti])=0wt %、sol.[Al]=0.06wt%を注湯したときの
結果を示す。なお、気孔率は3%であった。また、本例
で用いたCaO は純度が99.5%ということで、JIS (R2205
の測定方法による) によって測定した吸水率はゼロであ
った。
【0025】比較例として表3に示す組成をもったアル
ミナグラファイト製ノズルを用いて同様の注湯試験を行
い、その結果を同じく図1に示す。図1の結果から分か
るように、本発明で規定する範囲のCaO 濃度のノズルに
は介在物の付着は見られなかったが、本発明のCaO 濃度
域より低いCaO 濃度では若干の介在物付着がみられた。
また、実験後、割れやひび等の欠陥は見られなかった。
これらの結果からノズル閉塞を防止するために必要なノ
ズル中のCaO 濃度は73wt%以上と考えられる。
ミナグラファイト製ノズルを用いて同様の注湯試験を行
い、その結果を同じく図1に示す。図1の結果から分か
るように、本発明で規定する範囲のCaO 濃度のノズルに
は介在物の付着は見られなかったが、本発明のCaO 濃度
域より低いCaO 濃度では若干の介在物付着がみられた。
また、実験後、割れやひび等の欠陥は見られなかった。
これらの結果からノズル閉塞を防止するために必要なノ
ズル中のCaO 濃度は73wt%以上と考えられる。
【0026】図2に純度99.5%のCaO に添加成分TiO2、
AlN を添加した組成のノズルに表2の組成成分の溶鋼
([Ti])=0wt %、sol.[Al]=0.06wt%を注湯したときの
結果を示す。本例の場合も、気孔率は5%、またCaO は
純度が99.5%ということで、JIS (R2205の測定方法によ
る) によって測定した吸水率はゼロであった。
AlN を添加した組成のノズルに表2の組成成分の溶鋼
([Ti])=0wt %、sol.[Al]=0.06wt%を注湯したときの
結果を示す。本例の場合も、気孔率は5%、またCaO は
純度が99.5%ということで、JIS (R2205の測定方法によ
る) によって測定した吸水率はゼロであった。
【0027】比較例として表3に示す組成をもったアル
ミナグラファイト製ノズルを用いて同様の注湯試験を行
い、その結果を同じく図2に示す。図2の結果から分か
るように、CaO 73wt%以上と本発明で規定する範囲のCa
O濃度のノズルには介在物の付着は見られなかったが、
本発明のCaO 濃度域より低いCaO 濃度では若干の介在物
付着がみられた。また、実験後、割れやひび等の欠陥は
見られなかった。
ミナグラファイト製ノズルを用いて同様の注湯試験を行
い、その結果を同じく図2に示す。図2の結果から分か
るように、CaO 73wt%以上と本発明で規定する範囲のCa
O濃度のノズルには介在物の付着は見られなかったが、
本発明のCaO 濃度域より低いCaO 濃度では若干の介在物
付着がみられた。また、実験後、割れやひび等の欠陥は
見られなかった。
【0028】なお、表1および表2の場合、溶鋼中のT.
O.≧5ppm であった。次に、図3に本発明のノズルと本
発明のノズルより気孔率の高いノズルを用いて表1と同
一成分の溶鋼([Ti])=0wt %、sol.[Al]=0.06 wt %を
200kg 注湯したときのノズルの溶損量を示す。CaO の純
度は99.5%、他の添加物はTiO2、Cであった。
O.≧5ppm であった。次に、図3に本発明のノズルと本
発明のノズルより気孔率の高いノズルを用いて表1と同
一成分の溶鋼([Ti])=0wt %、sol.[Al]=0.06 wt %を
200kg 注湯したときのノズルの溶損量を示す。CaO の純
度は99.5%、他の添加物はTiO2、Cであった。
【0029】図3の結果より、ノズルの気孔率が5%を
越えるとノズルの溶損量が大きく増加し、実際の鋳造に
使用するには気孔率5%以下にする必要がある。
越えるとノズルの溶損量が大きく増加し、実際の鋳造に
使用するには気孔率5%以下にする必要がある。
【0030】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。表1に示した組成の溶鋼にTi、Alを添加し、ノズル
閉塞を起こしやすいとされているTi入り極低炭素鋼 (S
ol [Al] =0.06wt%) を用意して、注湯実験を行った。
注湯温度は1600℃、溶鋼量は200 kgであった。
る。表1に示した組成の溶鋼にTi、Alを添加し、ノズル
閉塞を起こしやすいとされているTi入り極低炭素鋼 (S
ol [Al] =0.06wt%) を用意して、注湯実験を行った。
注湯温度は1600℃、溶鋼量は200 kgであった。
【0031】本発明にかかるノズルは、純度99.5%のCa
O を用い、表4に示す組成割合のノズル材を用いて構成
し、比較例として前述の表3に示す組成のアルミナグラ
ファイトノズルを用いた。
O を用い、表4に示す組成割合のノズル材を用いて構成
し、比較例として前述の表3に示す組成のアルミナグラ
ファイトノズルを用いた。
【0032】得られた各ノズルについて気孔率をもと
に、ノズル閉塞試験、熱衝撃試験、そして耐スポーリン
グ試験を行った。結果は表4に示す。このときの本発明
のノズルへの介在物付着状況ならびにアルミナグラファ
イトノズルへの介在物付着状況を図3、4に示す。
に、ノズル閉塞試験、熱衝撃試験、そして耐スポーリン
グ試験を行った。結果は表4に示す。このときの本発明
のノズルへの介在物付着状況ならびにアルミナグラファ
イトノズルへの介在物付着状況を図3、4に示す。
【0033】図3、4より従来使用しているアルミナグ
ラファイトノズルを用いた場合と比較して、本発明のノ
ズルを用いた場合、ノズルへの介在物付着は起こらずノ
ズル閉塞も起こらない。
ラファイトノズルを用いた場合と比較して、本発明のノ
ズルを用いた場合、ノズルへの介在物付着は起こらずノ
ズル閉塞も起こらない。
【0034】
【表1】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】溶融金属の注湯に際し、本発明のノズル
を用いることによりノズルへの介在物付着が大きく低減
されノズル閉塞防止に有効である。
を用いることによりノズルへの介在物付着が大きく低減
されノズル閉塞防止に有効である。
【図1】ノズル組成中の添加成分濃度とノズル内表面へ
の介在物付着量との関係を示すグラフである。
の介在物付着量との関係を示すグラフである。
【図2】ノズル組成中の添加成分濃度とノズル内表面へ
の介在物付着量との関係を示すグラフである。
の介在物付着量との関係を示すグラフである。
【図3】ノズルの気孔率とノズル溶損量との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図4】ノズル閉塞を起こし易いとされているTi入り極
低炭素鋼を鋳造した場合、本発明にかかるノズルを用い
たときのノズルへの介在物付着量と鋼中のTi濃度との関
係を示すグラフである。
低炭素鋼を鋳造した場合、本発明にかかるノズルを用い
たときのノズルへの介在物付着量と鋼中のTi濃度との関
係を示すグラフである。
【図5】従来使用されているアルミナグラファイトノズ
ルを用いてTi入り極低炭素鋼を鋳造した場合のノズルへ
の介在物付着量と鋼中のTi濃度との関係を示すグラフで
ある。
ルを用いてTi入り極低炭素鋼を鋳造した場合のノズルへ
の介在物付着量と鋼中のTi濃度との関係を示すグラフで
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 全酸素含有量 T.O≧5ppm の溶融金属を
注湯する時に使用する内装型又は一体型鋳造用ノズルで
あって、その組成がCaO 73wt%以上から構成され、見か
け気孔率が5%以下であることを特徴とする内装型又は
一体型鋳造用ノズル。 - 【請求項2】 全酸素含有量 T.O≧5ppm の溶融金属を
注湯する時に使用する内装型又は一体型鋳造用ノズルで
あって、その組成がCaO 73wt%以上、残部が炭素、炭化
物、チタン酸化物および窒化物から成る群から選んだ少
なくとも1種合計27wt%以下から成り、見かけ気孔率が
5%以下であることを特徴とする内装型又は一体型鋳造
用ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5178030A JPH0732103A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 溶融金属の鋳造用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5178030A JPH0732103A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 溶融金属の鋳造用ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0732103A true JPH0732103A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16041369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5178030A Withdrawn JPH0732103A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 溶融金属の鋳造用ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732103A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10314905A (ja) * | 1997-05-19 | 1998-12-02 | Shinagawa Refract Co Ltd | 鋼の連続鋳造用ノズル |
| US7244730B2 (en) | 2001-04-19 | 2007-07-17 | Eisai Co., Ltd | 2-iminopyrrolidine derivatives |
| US7375236B2 (en) | 2003-02-19 | 2008-05-20 | Eisai Co., Ltd. | Methods for producing cyclic benzamidine derivatives |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP5178030A patent/JPH0732103A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10314905A (ja) * | 1997-05-19 | 1998-12-02 | Shinagawa Refract Co Ltd | 鋼の連続鋳造用ノズル |
| US7244730B2 (en) | 2001-04-19 | 2007-07-17 | Eisai Co., Ltd | 2-iminopyrrolidine derivatives |
| US7304083B2 (en) | 2001-04-19 | 2007-12-04 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | 2-iminoimidazole derivatives (2) |
| US7476688B2 (en) | 2001-04-19 | 2009-01-13 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Cyclic amidine derivatives |
| US7375236B2 (en) | 2003-02-19 | 2008-05-20 | Eisai Co., Ltd. | Methods for producing cyclic benzamidine derivatives |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2542585B2 (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズル | |
| US4913408A (en) | Refractory liner compositions | |
| JPH01148456A (ja) | 鋳造ノズルにおけるアルミナの付着防止 | |
| JPH02207951A (ja) | 連続鋳造用ノズルの製造方法 | |
| EP1671721B1 (en) | Immersion nozzle for continuous casting of steel and method for continuous casting of steel using the immersion nozzle | |
| JPH0839214A (ja) | 連続鋳造用ノズル | |
| KR20080048019A (ko) | 내화성 노즐 및 밀봉 부재로 이루어진 조립체 | |
| JP6172226B2 (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズル | |
| JPH0732103A (ja) | 溶融金属の鋳造用ノズル | |
| US6637629B2 (en) | Immersion nozzle | |
| JP3124421B2 (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズル | |
| KR100258131B1 (ko) | 연속주조용 침지노즐 | |
| JP2001179406A (ja) | 連続鋳造用ノズルおよび連続鋳造方法 | |
| JP2897893B2 (ja) | 連続鋳造用ノズル | |
| JP3328803B2 (ja) | 鋼の連続鋳造用ノズル | |
| JP3137939B2 (ja) | 鋼の連続鋳造用浸漬ノズル | |
| US20010040322A1 (en) | Immersion nozzle | |
| JPH08132200A (ja) | 溶融金属の鋳造方法 | |
| JPH11320047A (ja) | 鋼の連続鋳造用浸漬ノズル | |
| KR950008603B1 (ko) | 연속 주조용 침지 노즐 및 그 내화물 | |
| JP2845090B2 (ja) | 溶融金属の鋳造用ノズル | |
| JPH0747198B2 (ja) | 溶鋼の連続鋳造用ノズル | |
| JPH06179056A (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズル | |
| JP2718271B2 (ja) | アルミナ系耐火物の補修・延命化方法 | |
| JPH08103865A (ja) | 溶融金属の注湯用ノズル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |