JPH0732152U - 馬蹄錠 - Google Patents

馬蹄錠

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JPH0732152U
JPH0732152U JP6286993U JP6286993U JPH0732152U JP H0732152 U JPH0732152 U JP H0732152U JP 6286993 U JP6286993 U JP 6286993U JP 6286993 U JP6286993 U JP 6286993U JP H0732152 U JPH0732152 U JP H0732152U
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tubular case
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JP6286993U
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Inventor
正 酒井
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株式会社エス・アイ・シー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 馬蹄錠の湾曲棒材に加えられた負荷が直接鍵
保持部材に影響を与えることを防止する馬蹄錠を提供す
ること。 【構成】 施錠状態において、湾曲棒材4に負荷される
スプリング5による付勢力(矢印S方向)は、窪み8と
係止用爪13との接触面を介して直接揺動部材11に伝
達される。一方、スライド部材21の首部23は、揺動
部材11に設けた両垂直片14,15の間に所定の遊び
をもって嵌め込まれているため、揺動部材11に及んだ
付勢力は、この遊びの部分により伝達されないか、伝達
されたとしても軽減されてスライド部材21に伝達され
る。また、スライド部材21に軽減されて伝達された付
勢力は、ガイド溝42とスライド部材21との接触面の
歪み等により消化又は更に軽減される。従って、スプリ
ング5により湾曲棒材4に負荷される付勢力は、シリン
ダ31に直接影響を与えることはない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自転車などの車体とホイールとの間に用いて施錠を行う馬蹄 錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自転車などの車体とホイールとの間に用いて施錠を行う馬蹄錠と しては、図8(a)に示すものが知られている。即ち、馬蹄錠51の略C状に形 成された管状ケース52には、略円弧状の湾曲棒材54が摺動可能に収納されて いる。この湾曲棒材54は、管状ケース52内の第2開口端53b近傍に固着さ れたスプリング55により管状ケース52内に納まるように付勢されている。係 止機構収納部60の上側には鍵穴60aが設けられ、この鍵穴60aに挿入され る鍵59を保持可能なシリンダ57が固定軸56に揺動可能に支持されている。 シリンダ57には、下方に係止用爪57aが設けられている。この係止用爪57 aは、固定軸56に支持されたねじりコイルバネ58により湾曲棒材54側に付 勢されている。
【0003】 馬蹄錠51の施錠は、図8(a)において、湾曲棒材54に取り付けたレバー (図示せず)を反時計方向に移動し、スプリング55の付勢力に抗して湾曲棒材 54を第1開口端53aから現出させ第2開口端53bに挿入することにより架 橋し、湾曲棒材54に設けた窪み54aと係止用爪57aとを係止させることに より行う。施錠状態を図8(b)に示す。
【0004】 一方、馬蹄錠51の解錠は、図8(b)において、鍵穴60aに解錠用の鍵5 9を差込み、固定軸56を中心としてねじりコイルバネ58の付勢力に抗して時 計方向に鍵59を揺動することにより行う。即ち、この鍵59の揺動に伴い、シ リンダ57も鍵59と一体となって同方向に揺動し、窪み54aと係止用爪57 aとの係止が解けるため、湾曲棒材54はスプリング55の付勢力により管状ケ ース52内に収納される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の馬蹄錠51では、図8(b)の施錠状態におい て、スプリング55による時計方向の付勢力が係止用爪57bを介してシリンダ 57に直接負荷されるため、長期間使用するとシリンダ57が徐々に変形あるい は変位等を起こし、鍵59の挿脱が困難になったり施錠・解錠の操作がスムーズ に行えなかったりする等の問題があった。
【0006】 また、上述の馬蹄錠51では、施錠状態にあるのを無理に解錠しようとして湾 曲棒材54に外力を加えた場合には、その外力が係止用爪57bを介してシリン ダ57に直接負荷されるため、シリンダ57が破壊されることがあった。シリン ダ57が破壊されると、シリンダ57の部品コストが高く、特にタンブラ等を内 蔵している場合には尚更であるため、修理にかかるコストが嵩むという問題が生 じた。
【0007】 本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、馬蹄錠の湾曲棒材に加えら れた負荷が直接鍵保持部材に影響を与えることを防止する馬蹄錠を提供すること を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の考案は、リング状でかつ両端の離 れた管状ケースと、該管状ケースに摺動可能に収納され、施錠状態では管状ケー スの両端を架橋し、解錠状態では架橋を解き弾性部材により上記管状ケースに収 納される湾曲棒材とを備えた馬蹄錠において、 上記湾曲棒材に設けられた被係止部と、 上記管状ケース内に設けた案内部材にスライド可能に取り付けられ、施錠状態 では上記湾曲棒材に設けた上記被係止部と直接又は間接的に係止し合う係止位置 に配置され、解錠状態ではその係止を解除する解除位置に配置されるスライド部 材と、 上記馬蹄錠に適合する鍵を挿脱できると共に、上記スライド部材に連結され、 上記スライド部材の係止位置に対応する施錠位置と、上記スライド部材の解除位 置に対応する解錠位置との間を移動可能な鍵保持部材とを備えたことを特徴とす る。
【0009】 請求項2記載の考案は、リング状でかつ両端の離れた管状ケースと、該管状ケ ースに摺動可能に収納され、施錠状態では管状ケースの両端を架橋し、解錠状態 では架橋を解き弾性部材により上記管状ケースに収納される湾曲棒材とを備えた 馬蹄錠において、 上記湾曲棒材に設けられた被係止部と、 上記管状ケース内に設けた支持軸に揺動可能に取り付けられ、施錠状態では上 記湾曲棒材に設けた上記被係止部と係止し合う係止位置に配置され、解錠状態で はその係止を解除する解除位置に配置される揺動部材と、 上記馬蹄錠に適合する鍵を挿脱できると共に、上記揺動部材に所定の遊びをも って連結され、上記揺動部材の係止位置に対応する施錠位置と、上記揺動部材の 解除位置に対応する解錠位置との間を移動可能な鍵保持部材と、 を備えたことを特徴とする。
【0010】 請求項3記載の考案は、リング状でかつ両端の離れた管状ケースと、該管状ケ ースに摺動可能に収納され、施錠状態では管状ケースの両端を架橋し、解錠状態 では架橋を解き弾性部材により上記管状ケースに収納される湾曲棒材とを備えた 馬蹄錠において、 上記湾曲棒材に設けられた被係止部と、 上記管状ケース内に設けた支持軸に揺動可能に取り付けられ、施錠状態では上 記湾曲棒材に設けた上記被係止部と係止し合う係止位置に配置され、解錠状態で はその係止を解除する解除位置に配置される揺動部材と、 上記管状ケース内に設けた案内部材にスライド可能に取り付けられると共に上 記揺動部材に所定の遊びをもって連結されたスライド部材と、 上記馬蹄錠に適合する鍵を挿脱できると共に、上記スライド部材に連結され、 上記揺動部材の係止位置に対応する施錠位置と、上記揺動部材の解除位置に対応 する解錠位置との間を上記スライド部材と連動して移動可能な鍵保持部材と、 を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1記載の馬蹄錠では、施錠されているとき、弾性部材が湾曲部材に対し て負荷する付勢力は、案内部材とスライド部材との接触面によって消化または軽 減される。従って、スライド部材に連結された鍵保持部材には、上記付勢力が直 接負荷されることはない。また、施錠状態を無理に解錠しようとして、湾曲棒材 に外力が負荷された場合にも、同様に、その外力が直接鍵保持部材に負荷される ことはない。
【0012】 請求項2記載の馬蹄錠では、施錠されているとき、弾性部材が湾曲部材に対し て負荷する付勢力は、揺動部材と鍵保持部材とは所定の遊びをもって連結されて いるため、この遊びの部分により付勢力の伝達は中断又は軽減される。従って、 鍵保持部材には、上記付勢力が直接負荷されることはない。また、施錠状態を無 理に解錠しようとして、湾曲棒材に外力が負荷された場合にも、同様に、その外 力が直接鍵保持部材に負荷されることはない。
【0013】 請求項3記載の馬蹄錠では、施錠されているとき、弾性部材が湾曲部材に対し て負荷する付勢力は、まず、揺動部材とスライド部材とは所定の遊びをもって連 結されているため、この遊びの部分により付勢力の伝達は中断又は軽減される。 また、スライド部材に軽減されて伝達された付勢力は、案内部材とスライド部材 との接触面の歪み等により消化又は更に軽減される。従って、スライド部材に連 結された鍵保持部材には、上記付勢力が直接負荷されることはない。また、施錠 状態を無理に解錠しようとして、湾曲棒材に外力が負荷された場合にも、同様に 、その外力が直接鍵保持部材に負荷されることはない。
【0014】
【実施例】
第1実施例について図1〜図5に基づいて以下に説明する。図1は馬蹄錠の正 面図、図2は係止機構を表す説明図、図3は図1のA−A断面図である。また、 図4は第1実施例の係止機構の揺動部材を表す説明図であり、(a)は正面図、 (b)は右側面図、(c)は底面図である。また、図5は係止機構のスライド部 材を表す説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図で ある。
【0015】 図1に示すごとく、馬蹄錠1は、リング状でかつ両端の離れた管状ケース2と 、 管状ケース2の第1開口端3aから現出して第2開口端3bに挿入可能な略円弧 状の湾曲棒材4と、管状ケース2内の第2開口端3b側に固定され、湾曲棒材4 を管状ケース2へ引き込む方向に付勢する弾性部材としてのスプリング5と、施 錠・解錠操作を行うための係止機構6が収納された係止機構収納部9とを備えて いる。また、湾曲棒材4には操作レバー7と、被係止部としての窪み8が設けら れている。
【0016】 係止機構収納部9には、図2に示す係止機構6が備えられている。係止機構6 は、揺動部材11と、スライド部材21と、鍵保持部材としてのシリンダ31と からなる。 揺動部材11について図2及び図4に基づいて説明する。揺動部材11は、略 中央に設けた穿孔16に固定軸17が嵌め込まれ、矢印P方向に揺動可能に軸支 されている。揺動部材11の左下方にはバネ掛け部12が設けられ(図4(c) 参照)、このバネ掛け部12には、固定軸17に捲支されたねじりコイルバネ1 8の一方の腕18aが引っ掛けられている。このねじりコイルバネ18の他方の 腕18bは、管状ケース2内に立設された突片19により規制されている。この ため、揺動部材11はねじりコイルバネ18により常に反時計方向に付勢されて いる。揺動部材11の右下方には、係止用爪13が設けられている。この係止用 爪13は、湾曲棒材4に設けた窪み8に対して係脱可能に形成されている。また 、揺動部材11の右上方には、裏面に二つの垂直片14,15が所定の間隔をも って立設されている(図4(b)参照)。
【0017】 スライド部材21について図2、図3及び図5に基づいて説明する。スライド 部材21は、シリンダ収納ケース41に一体に形成された案内部材としてのガイ ド溝42に、スライド可能に嵌め込まれている。従って、スライド部材21は、 図2の矢印Q方向にスライドすることができる。スライド部材21の右上方には 頭部22、首部23及び肩部24とが設けられている。首部23は、揺動部材1 1の両垂直片14,15の間に、所定の遊びをもって嵌め込まれている。即ち、 図2から明らかなように、首部23は両垂直片14,15の立設間隔よりも細く 形成され、また、垂直片14,15の厚さよりも長く形成されている。頭部22 又は肩部24は、両垂直片14,15と接触し、揺動部材11の動作をスライド 部材21に伝達したり、逆にスライド部材21の動作を揺動部材11に伝達した りする機能を果たす。尚、頭部22は、首部23が揺動部材11の両垂直片14 ,15間から抜けるのを防止する機能をも果たしている。また、スライド部材2 1には、長孔25が穿設されている(図5(a)参照)。更に、スライド部材2 1の裏側には、図5に示すように、上辺と略平行に長突起27が設けられ、スラ イドする際の摩擦面を小さくしている。
【0018】 シリンダ31について図2及び図3に基づいて説明する。円筒状のシリンダ3 1は、シリンダ収納ケース41のシリンダ収納部43に、矢印R方向(図2参照 )に摺動可能に収納されている。円筒状のシリンダ31には鍵挿入孔32が設け られ、更に、シリンダ31の軸に直交する方向にシリンダ31を貫通するタンブ ラ収納孔33が複数設けられている(図3参照)。タンブラ収納孔33には、図 示しない周知のタンブラが同じく図示しないバネと共に収納され、そのバネによ りシリンダ31の外周面より外側に突出する方向に付勢されている。本実施例の 馬蹄錠に適合する鍵(図示せず)を鍵挿入孔32に差し込むと、この鍵の形状に より、すべてのタンブラはバネの付勢力に抗してシリンダ31の外周面よりも内 側に納まるように配置される。また、図2に示すように、シリンダ31の底面に は偏心軸34が設けられ、この偏心軸34はスライド部材21に設けた長孔25 に摺動可能に嵌め込まれている。従って、シリンダ31が矢印R方向に揺動する と、偏心軸34を介してスライド部材21は矢印Q方向にスライドする。
【0019】 シリンダ収納ケース41のシリンダ収納部43の内周面には、軸方向に沿って タンブラ固定溝44が設けられている。このタンブラ固定溝44と、シリンダ3 1に設けたタンブラ収納孔33とが対向する位置(以下「施錠位置」という)に あるとき、鍵が差し込まれていなければ、タンブラはシリンダ31の外周面より 突出してタンブラ固定溝44と係止し合いシリンダ31の揺動を阻止する。一方 、鍵が差し込まれていれば、この鍵の形状によりタンブラがシリンダ31の外周 面よりも内側に納まるため、シリンダ31を揺動することができる。また、差し 込んだ鍵を挿脱するには、タンブラがシリンダ31の外周面よりも外側に突出す ることを許容する必要があるため、シリンダ31は施錠位置に配置されている必 要がある。
【0020】 次に、本実施例の馬蹄錠1の施錠・解錠操作について説明する。 施錠の際には、図1に示す操作レバー7を反時計方向に移動させ、第1開口端 3aから湾曲棒材4を現出させ第2開口端3bに挿入することにより架橋する( 図1の点線参照)。そして、湾曲棒材4に設けた窪み8が、係止機構6に設けた 揺動部材11の係止用爪13と対向する位置に到達したとき、揺動部材11はね じりコイルバネ18により常に反時計方向に付勢されているため、係止用爪13 は窪み8に嵌まり、湾曲棒材4はその位置で固定される。このときの揺動部材1 1の位置が、係止位置である(図2の実線参照)。このとき、揺動部材11の二 つの垂直片14,15は、スライド部材21の肩部24を押圧して、スライド部 材21を図2の実線で示す位置までスライドさせる。また、スライド部材21に 設けた長孔25は、シリンダ31の底面に設けた偏心軸34を反時計方向に揺動 させるため、シリンダ31は同方向に揺動して、施錠位置にて停止する(図2の 実線参照)。施錠位置では、図示しないタンブラはタンブラ固定溝44に突出可 能であるため、鍵を抜き去ることができる。鍵を抜き去ると、タンブラは図示し ないバネの付勢によりタンブラ固定溝44に突出するため、シリンダ31は施錠 位置で固定される。
【0021】 一方、解錠の際には、図2の実線で表示した施錠状態において、まず、鍵をシ リンダ31の鍵挿入孔32に差し込む。このとき、図示しないタンブラはタンブ ラ固定溝44に突出可能であるため、鍵を差し込むことができる。鍵を差し込む と、タンブラはシリンダ31の外周面よりも内側に納まるため、タンブラとタン ブラ固定溝44との係止は解除され、シリンダ31は矢印R方向に揺動可能とな る。この状態で操作者が鍵を時計方向に揺動すると、係止機構6の各部材は、図 2の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に移動する。即ち、シリンダ31の 底面に設けた偏心軸34が長孔25内を摺動しつつ時計方向に揺動するため、こ れに伴ってスライド部材21は右方向にスライドする。そして、スライド部材2 1の肩部24は垂直片14,15を押圧し、揺動部材11をねじりコイルバネ1 8の付勢力に抗して固定軸17を中心として時計方向に揺動させる。揺動部材1 1が時計方向に揺動して係止用爪13が窪み8からはずれると、湾曲棒材4はス プリング5の付勢力により管状ケース2内に収納され、解錠される。図2の二点 鎖線で示すシリンダ31の位置が解錠位置であり、また、揺動部材11の位置が 解除位置である。
【0022】 ここで、施錠状態にて湾曲棒材4に外力が加えられたときのシリンダ31への 外力の影響について、図2に基づいて説明する。 施錠状態では、湾曲棒材4には、外力としてスプリング5による付勢力が矢印 S方向に負荷されている。この付勢力は、窪み8と係止用爪13との接触面を介 して直接揺動部材11に伝達される。一方、スライド部材21の首部23は、揺 動部材11に設けた両垂直片14,15の間に所定の遊びをもって嵌め込まれて いるため、揺動部材11に及んだ付勢力は、この遊びの部分により伝達されない か、伝達されたとしても軽減されてスライド部材21に伝達される。また、スラ イド部材21に軽減されて伝達された付勢力は、ガイド溝42とスライド部材2 1との接触面の歪み等により消化又は更に軽減される。更に、シリンダ31は、 スライド部材21の上下方向の長孔25に偏心軸34が嵌め込まれているため、 上下方向の力の成分はシリンダ31に伝達されない。
【0023】 このように、スプリング5により湾曲棒材4に負荷される付勢力は、シリンダ 31に直接影響を与えることはない。従って、長期間使用しても、鍵保持部材の 変形や変位が生じることがない。このため、鍵の挿脱が困難になったり施錠・解 錠の操作がスムーズに行えなかったりするという不具合は起こらない。
【0024】 また、施錠状態にあるのを無理に解錠しようとして湾曲棒材4に外力を負荷し た場合であっても、上記作用によりシリンダ31に直接影響を与えることがない ため、シリンダ31は安全に保護される。このシリンダ31は、タンブラ等を含 むコストの高い部品であるため、馬蹄錠の修理の際にかかるコストを低減するこ とができる。
【0025】 次に、第2実施例について説明する。第2実施例の正面図は、第1実施例と全 く同様であるため、図1によって表される。また、第1実施例と同一部材につい ては同符号を付し、その説明を省略する。第2実施例の係止機構は、図6に示す ように、第1実施例の揺動部材11を取り除き、スライド部材21の首部23と 湾曲棒材4の窪み8と係止可能とし、スライド部材21を付勢バネ49により湾 曲棒材4側に付勢した構造である。従って、本実施例では、実線で示したシリン ダの位置が解錠位置に、二点鎖線で示した位置が施錠位置になる。尚、第2実施 例は、請求項1記載の馬蹄錠に相当する。
【0026】 第2実施例が施錠状態にあるとき、スプリング5により湾曲棒材4に対して矢 印S方向に負荷される付勢力は、ガイド溝42とスライド部材21との接触面の 歪み等により消化又は更に軽減される。また、シリンダ31は、スライド部材2 1の上下方向の長孔25に偏心軸34が嵌め込まれているため、上下方向の力の 成分はシリンダ31に伝達されない。
【0027】 従って、第1実施例と比較して、揺動部材11がないため若干効果は劣るもの の、鍵の挿脱が困難になったり施錠・解錠の操作がスムーズに行えなかったりす るという不具合は起こらず、また、施錠状態にあるのを無理に解錠しようとして 湾曲棒材4に外力を負荷した場合であってもシリンダ31は安全に保護されると いう効果が得られる。
【0028】 次に、第3実施例について説明する。第3実施例の正面図は、第1実施例と同 様であるため、図1によって表される。また、第1実施例と同一部材については 同符号を付し、その説明を省略する。第3実施例の係止機構は、図7に示すよう に、第1実施例のスライド部材21を取り除き、シリンダ31の外周面に突部3 9を設け、この突部39を垂直下方向に曲折して形成した係合部39aが、揺動 部材11の連結孔11aに所定の遊びをもって嵌め込まれた構造である。従って 、本実施例では、実線で示したシリンダ31の位置が施錠位置になり、これを時 計方向に揺動させた位置(図示せず)が解錠位置になる。尚、第3実施例は、請 求項2記載の馬蹄錠に相当する。
【0029】 第3実施例が施錠状態にあるとき、スプリング5により湾曲棒材4に対して矢 印S方向に負荷される付勢力は、窪み8と係止用爪13との接触面を介して直接 揺動部材11に伝達される。一方、突部39の係合部39aは、揺動部材11に 設けた連結孔11aに所定の遊びをもって嵌め込まれているため、揺動部材11 に及んだ付勢力は、この遊びの部分により伝達されないか、伝達されたとしても 軽減されてシリンダ31に伝達される。
【0030】 従って、第1実施例と比較して、スライド部材21がないため若干効果は劣る ものの、鍵の挿脱が困難になったり施錠・解錠の操作がスムーズに行えなかった りするという不具合は起こらず、また、施錠状態にあるのを無理に解錠しようと して湾曲棒材4に外力を負荷した場合であってもシリンダ31は安全に保護され るという効果が得られる。
【0031】 尚、本考案は上記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸 脱しない範囲において種々の態様で実施できることはいうまでもない。
【0032】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の馬蹄錠によれば、馬蹄錠の湾曲棒材に加えられ た負荷が直接鍵保持部材に影響を与えることを防止できる。 従って、長期間使用しても、鍵保持部材の変形や変位が生じることがない。こ のため、鍵の挿脱が困難になったり施錠・解錠の操作がスムーズに行えなかった りするという不具合は起こらない。
【0033】 また、施錠状態にあるのを無理に解錠しようとして湾曲棒材に負荷を加えた場 合にも、部品コストの高い鍵保持部材は安全に保護されるため、修理にかかるコ ストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の馬蹄錠の正面図である。
【図2】 第1実施例の馬蹄錠の係止機構を表す説明図
である。
【図3】 図1のA−A断面図である。
【図4】 第1実施例の係止機構の揺動部材を表す説明
図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)
は底面図である。
【図5】 第1実施例の係止機構のスライド部材を表す
説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、
(c)は底面図である。
【図6】 第2実施例の馬蹄錠の係止機構を表す説明図
である。
【図7】 第3実施例の馬蹄錠の係止機構を表す説明図
である。
【図8】 従来の馬蹄錠を表す説明図であり、(a)は
解錠状態を表す説明図、(b)は施錠状態を表す説明図
である。
【符号の説明】
1・・・馬蹄錠、 2・・・管状ケー
ス、4・・・湾曲棒材、 5・・・スプリ
ング、6・・・係止機構、 7・・・操作
レバー、8・・・窪み、 9・・・係
止機構収納部、11・・・揺動部材、 11
a・・・連結孔、12・・・バネ掛け部、 1
3・・・係止用爪、14,15・・・垂直片、
16・・・穿孔、17・・・固定軸、 1
8・・・コイルバネ、21・・・スライド部材、
22・・・頭部、23・・・首部、
24・・・肩部、25・・・長孔、 3
1・・・シリンダ、32・・・鍵挿入孔、
34・・・偏心軸、39・・・突部、
39a・・・係合部、41・・・シリンダ収納ケース、
42・・・ガイド溝、43・・・シリンダ収納部、
44・・・タンブラ固定溝、

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状でかつ両端の離れた管状ケース
    と、該管状ケースに摺動可能に収納され、施錠状態では
    管状ケースの両端を架橋し、解錠状態では架橋を解き弾
    性部材により上記管状ケースに収納される湾曲棒材とを
    備えた馬蹄錠において、 上記湾曲棒材に設けられた被係止部と、 上記管状ケース内に設けた案内部材にスライド可能に取
    り付けられ、施錠状態では上記湾曲棒材に設けた上記被
    係止部と直接又は間接的に係止し合う係止位置に配置さ
    れ、解錠状態ではその係止を解除する解除位置に配置さ
    れるスライド部材と、 上記馬蹄錠に適合する鍵を挿脱できると共に、上記スラ
    イド部材に連結され、上記スライド部材の係止位置に対
    応する施錠位置と、上記スライド部材の解除位置に対応
    する解錠位置との間を移動可能な鍵保持部材と、 を備えたことを特徴とする馬蹄錠。
  2. 【請求項2】 リング状でかつ両端の離れた管状ケース
    と、該管状ケースに摺動可能に収納され、施錠状態では
    管状ケースの両端を架橋し、解錠状態では架橋を解き弾
    性部材により上記管状ケースに収納される湾曲棒材とを
    備えた馬蹄錠において、 上記湾曲棒材に設けられた被係止部と、 上記管状ケース内に設けた支持軸に揺動可能に取り付け
    られ、施錠状態では上記湾曲棒材に設けた上記被係止部
    と係止し合う係止位置に配置され、解錠状態ではその係
    止を解除する解除位置に配置される揺動部材と、 上記馬蹄錠に適合する鍵を挿脱できると共に、上記揺動
    部材に所定の遊びをもって連結され、上記揺動部材の係
    止位置に対応する施錠位置と、上記揺動部材の解除位置
    に対応する解錠位置との間を移動可能な鍵保持部材と、 を備えたことを特徴とする馬蹄錠。
  3. 【請求項3】 リング状でかつ両端の離れた管状ケース
    と、該管状ケースに摺動可能に収納され、施錠状態では
    管状ケースの両端を架橋し、解錠状態では架橋を解き弾
    性部材により上記管状ケースに収納される湾曲棒材とを
    備えた馬蹄錠において、 上記湾曲棒材に設けられた被係止部と、 上記管状ケース内に設けた支持軸に揺動可能に取り付け
    られ、施錠状態では上記湾曲棒材に設けた上記被係止部
    と係止し合う係止位置に配置され、解錠状態ではその係
    止を解除する解除位置に配置される揺動部材と、 上記管状ケース内に設けた案内部材にスライド可能に取
    り付けられると共に上記揺動部材に所定の遊びをもって
    連結されたスライド部材と、 上記馬蹄錠に適合する鍵を挿脱できると共に、上記スラ
    イド部材に連結され、上記揺動部材の係止位置に対応す
    る施錠位置と、上記揺動部材の解除位置に対応する解錠
    位置との間を上記スライド部材と連動して移動可能な鍵
    保持部材と、 を備えたことを特徴とする馬蹄錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107869282A (zh) * 2017-12-05 2018-04-03 浙江中立集团有限公司 一种马蹄锁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107869282A (zh) * 2017-12-05 2018-04-03 浙江中立集团有限公司 一种马蹄锁
CN107869282B (zh) * 2017-12-05 2022-11-29 浙江中立集团有限公司 一种马蹄锁

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