JPH0732191A - 自走式溶接装置 - Google Patents

自走式溶接装置

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JPH0732191A
JPH0732191A JP19547793A JP19547793A JPH0732191A JP H0732191 A JPH0732191 A JP H0732191A JP 19547793 A JP19547793 A JP 19547793A JP 19547793 A JP19547793 A JP 19547793A JP H0732191 A JPH0732191 A JP H0732191A
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stud
ferrule
welding
accommodating
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JP19547793A
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English (en)
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敬宇 ▲土▼方
Yoshitaka Hijikata
Taro Okamoto
太郎 岡本
Hiroshi Nojima
博 野島
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物上にワークピースを溶接装置により自
動的に溶接するに当たり、ワークピースを確実に1つず
つ溶接部に供給できるようにする。 【構成】 鉄骨梁3上を走行する台車13上のスタッド
ガイド15及びフェルールガイド23から、頭付きスタ
ッド1及びフェルール7を、スタッド移送具21及びフ
ェルール移送具27により溶接ガン17側に1つずつ移
送し、このフェルール7を用いて溶接ガン17により頭
付きスタッド1を鉄骨梁3上に自動的に溶接させるに当
たり、前記スタッド移送具21を、金属製の上下のスタ
ッド保持片2111と、これらを帯磁させる電磁石21
13とを備える構成とし、上下のスタッド保持片211
1が磁力により頭付きスタッド1を吸着保持するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨梁等の対象物上を
自走しながら、例えば頭付きスタッド等の金属性のワー
クピースを前記対象物に自動的に溶接する自走式溶接装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築工事において鉄骨梁上にコ
ンクリート床板を強固に結合させる場合には、図12
(a)に示すように、頭部101と軸部103とフラッ
クス105とで構成される頭付きスタッド1が、鉄骨梁
3上の多数箇所に溶接により立設される。頭付きスタッ
ド1の溶接には、従来より、図12(a)に示す手動式
の溶接ガン5が用いられ、溶接を行う際には、作業者が
次のような動作を行っていた。
【0003】まず、溶接ガン5の把持部501を片手で
持ち、もう片方の手で頭付きスタッド1の頭部101を
溶接ガン5のソケット503の凹部505に挿入し、さ
らに、スパッタや高圧ガス等の飛散防止用のフェルール
7を頭付きスタッド1の軸部103に嵌装する。次に、
頭付きスタッド1及びフェルール7を手で押えたまま、
水平方向に延在させた鉄骨梁3の、あらかじめマーキン
グしておいた溶接箇所に、図12(b)に示すように、
頭付きスタッド1のフラックス105を当接させ、頭付
きスタッド1が鉛直方向に延在するように溶接ガン5を
直立させて、把持部501を持った手で、溶接ガン5の
胴部507に設けられたトリガ509を操作する。
【0004】これにより、溶接ガン5の胴部507に支
持されたスライド軸511が下方にスライドされ、その
先端のフェルール押圧片513によりフェルール7が鉄
骨梁3の溶接箇所に押圧されると共に、不図示の電源か
ら溶接ガン5の電源コード515及びソケット503を
介して頭付きスタッド1に電圧が印加され、印加された
電圧により頭付きスタッド1のフラックス105と鉄骨
梁3との間にアークが発生し、このアークにより頭付き
スタッド1の軸部103先端と鉄骨梁3の溶接箇所部分
とが溶融されて、該頭付きスタッド1が鉄骨梁3に溶接
される。
【0005】このように、従来は、作業者が片手で前記
溶接ガン5を持ち、もう片方の手で前記頭付きスタッド
1とフェルール7を持って、頭付きスタッド1を溶接ガ
ン5のソケット503にセットし、トリガ509を操作
することで、頭付きスタッド1を鉄骨梁3に溶接してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の溶接作業では、溶接作業の開始前に、鉄骨梁3
の溶接箇所を墨出ししておいたり、各作業者に溶接ガン
5や頭付きスタッド1、フェルール7を配布しておかな
ければならず、溶接作業の効率が低下する不具合があっ
た。また、上述した従来の溶接作業では、頭付きスタッ
ド1が鉛直方向に延在するように溶接ガン5を鉄骨梁3
に直立させるために、作業者が溶接作業中に前傾姿勢を
保たなければならないので、作業者の疲労を招き作業効
率がさらに低下する不具合があった。
【0007】そこで、鉄骨梁3上で走行可能な台車に頭
付きスタッド1やフェルール7を多数収容させ、該台車
を走行させつつ頭付きスタッド1を自動的に溶接させる
ことが考えられるが、その場合には、頭付きスタッド1
を如何にして1つずつ溶接部に供給するかが問題とな
り、また、装置を小型化するために、頭付きスタッド1
やフェルール7の収容部分を如何にコンパクトなものと
するかが問題となる。本発明は前記事情に鑑みてなされ
たもので、本発明の目的は、鉄骨梁等の対象物上に頭付
きスタッド等のワークピースを溶接装置により自動的に
溶接するに当たり、ワークピースを確実に1つずつ溶接
部に供給できる自走式溶接装置を提供することにあり、
さらには、装置のコンパクト化を図ることができる自走
式溶接装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、金属製の対象物上を走行しつつ該対象物に
金属製のワークピースを自動的に溶接する自走式溶接装
置であって、走行可能な台車と、前記台車に設けられ前
記ワークピースが多数収容される収容手段と、前記台車
に上下動可能に配設され前記ワークピースの保持を可能
とした保持手段と、前記収容手段からワークピースを1
つずつ取り出して前記保持手段に受け渡す移送手段と、
前記保持手段を上下動させる駆動手段と、前記保持手段
で保持されたワークピースに溶接用電力を供給する溶接
用電力供給手段とを備え、前記移送手段は、前記収容手
段から取り出したワークピースの側部に当接可能で電力
の供給により帯磁可能な保持部と、該保持部に電力を供
給する帯磁用電力供給手段とを含んで構成されているこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記移送手段が、前
記保持部で保持されたワークピースの下端を支持する支
持片をさらに含んで構成され、前記移動手段が前記支持
片を前記保持部と一体に往復動させるものとした。
【0009】さらに、本発明は、金属製の対象物上を走
行しつつ該対象物に金属製のワークピースを自動的に溶
接する自走式溶接装置であって、走行可能な台車と、前
記台車に設けられ前記ワークピースが多数収容される収
容手段と、前記台車に上下動可能に配設され前記ワーク
ピースの保持を可能とした保持手段と、前記収容手段か
らワークピースを1つずつ取り出して前記保持手段に受
け渡す移送手段と、前記保持手段を上下動させる駆動手
段と、前記保持手段で保持されたワークピースに溶接用
電力を供給する電力供給手段とを備え、前記収容手段
は、前記ワークピースがその自重により下方に移動する
ように、傾斜したガイドが前記台車の上部から下部に亘
って複数連結して構成されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、金属製の対象物上を走行
しつつ該対象物に金属製のワークピースを自動的に溶接
する自走式溶接装置であって、走行可能な台車と、前記
台車に設けられ前記ワークピースが多数収容されるワー
ク収容手段と、前記台車に上下動可能に配設され前記ワ
ークピースの保持を可能としたワーク保持手段と、前記
ワーク収容手段からワークピースを1つずつ取り出して
前記ワーク保持手段に受け渡す移送手段と、前記ワーク
保持手段を上下動させる駆動手段と、前記ワーク保持手
段で保持されたワークピースに溶接用電力を供給する電
力供給手段と、前記台車に設けられ溶接部遮蔽用の遮蔽
材が多数収容される遮蔽材収容手段と、前記ワーク保持
手段の下方の台車箇所に配設され前記遮蔽材の保持を可
能とした遮蔽材保持手段と、前記遮蔽材収容手段から遮
蔽材を1つずつ取り出して前記遮蔽材保持手段に受け渡
す遮蔽材移送手段と、前記遮蔽材保持手段の上方の台車
箇所に配設され該遮蔽材保持手段で保持された遮蔽材を
上方から押圧する押圧手段と、前記押圧手段を上下動さ
せる第2の駆動手段とを備え、前記遮蔽材収容手段は、
前記遮蔽材がその自重により下方に移動するように、傾
斜したガイドが前記台車の上部から下部に亘って複数連
結して構成されていることを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、以下の説明において図12で示したものと同
一の要素には、図12で付したものと同一の引用符号を
付し、その説明を省略する。図1は本発明の一実施例に
よる自走式溶接装置の側面図、図2は同正面図である。
【0012】図1において全体符号11で示す本実施例
の自走式溶接装置は、鉄骨梁3(対象物に相当)上を走
行可能な台車13、頭付きスタッド1(ワークピースに
相当)が多数収容されるスタッドガイド15(ワーク収
容手段に相当)、溶接ガン17、溶接ガン17を上下動
させるガン駆動機構19(駆動手段に相当)、及び、ス
タッドガイド15から頭付きスタッド1を1つずつ溶接
ガン17に受け渡すスタッド移送具21(ワーク移送手
段に相当)を備えている。
【0013】また、前記自走式溶接装置11は、フェル
ール7(遮蔽具に相当)が多数収容されるフェルールガ
イド23(遮蔽具収容手段に相当)、フェルール7を挟
持するフェルール挟持具25(遮蔽具保持手段に相
当)、フェルールガイド23からフェルール7を1つず
つフェルール挟持具25に受け渡すフェルール移送具2
7(遮蔽具移送手段に相当)、フェルール挟持具25に
挟持されたフェルール7を上方から押圧するフェルール
押圧具29を備えている。
【0014】台車13は、その側面図及び正面図である
図3及び図4に示すように、前2輪及び後2輪からなる
4つの車輪1301と、これら車輪1301上に支持さ
れた平面視矩形枠状のフレーム1303とを備えてい
る。各車輪1301は、フレーム1303の四隅下端か
ら下方に延出する受片1305を介して枢支され、前2
輪の車輪1301には走行駆動用のモータ1307が連
結されている。
【0015】また、後2輪の車輪1301間の近傍箇所
には図1に示すように、鉄骨梁3上にその延在方向に沿
って配設された誘導テープ301(図8)の一定間隔毎
のマーク303(図8)を検出するセンサ1309が配
設され、該センサ1309の上方箇所には、センサ13
09が前記マーク303を検出した時点で台車13の走
行が一時停止されるように前記モータ1307の駆動を
制御すると共に、後述する各部の動作を制御する制御盤
1311が配設されている。
【0016】さらに、前記各車輪1301の外側には、
受片1313を介して転倒防止用の補助輪1315が設
けられている。また、前記フレーム1303の左右面の
後部上端には略L字状の支持片1317が上方に向けて
突設され、また、前記フレーム1303の左右面の前部
で上下に間隔を置いた3箇所には支持片1319が側方
に向けて突設されている。さらに、前記フレーム130
3の左右面の後部で上下に間隔を置いた3箇所にも、前
部と同様の支持片(図示せず)が側方に向けて突設され
ている。加えて、前記フレーム1303の左右面で前後
方向の中間箇所には、前記溶接ガン17を支持するため
の縦枠部材1321がそれぞれ配設されている。
【0017】前記スタッドガイド15は、フレーム13
03の左右側面にそれぞれ設けられている。各スタッド
ガイド15は、図1及び図5に示すように、頭付きスタ
ッド1の頭部101の下面両側を支持し外周両側を案内
するように、断面L字状の2つのガイド部材1501に
より構成され、頭付きスタッド1の軸部103は2つの
ガイド部材1501の間の溝から下方に吊り下げられ
る。
【0018】このような構成からなるスタッドガイド1
5は、図1、図2、及び図6に示すように、前記頭付き
スタッド1が自重により下方にスライドして行くよう
に、前記フレーム1303の左右面の前端から後端へ、
後端から前端へと傾斜しつつ延在する複数の傾斜ガイド
1503と、隣位の傾斜ガイド1503相互を接続する
折り返しガイド1505と、最も下方に位置する傾斜ガ
イド1503の下端から車幅方向の中心に向けて斜め下
方に延在する横ガイド1507とで構成され、前記フレ
ーム1303の上端から下端寄り箇所まで連設されてい
る。
【0019】尚、スタッドガイド15には不図示の加振
装置により微細な振動が加えられ、頭付きスタッド1の
自重による下方へのスライドが容易にされている。ま
た、横ガイド1507の終端は図5に示すように、前記
フレーム1303の前端側に開放されている。さらに、
最も上方に位置する傾斜ガイド1503の上端は前記支
持片1317に支持され、左右面の前端側の各折り返し
ガイド1505は、前記支持片1319のうち上側の2
つに支持されている。
【0020】溶接ガン17は、フレーム1303の内部
に左右一対設けられている。各溶接ガン17は図1に示
すように、従来と同様に、把持部1701と、把持部1
701の基端に取着された胴部1703と、胴部170
3の先端に支持され前記把持部1701の長手方向に沿
って延在するソケット1705(ワーク保持手段に相
当)とを備え、また、把持部1701の基端側には、従
来のトリガに代わる溶接ガン17起動用のスイッチボッ
クス1707が設けられている。さらに、前記把持部1
701の先端には、電源に接続された電源コード170
9が配設され、前記胴部1703の内部には、前記制御
盤1311の制御によりスイッチボックス1707で発
生する信号に応じて開閉する給電接断スイッチ等が収納
されている。
【0021】前記ソケット1705は導電性の材料で形
成され、前記給電接断スイッチを介して前記電源コード
1709に接続されている。また、ソケット1705の
先端には、前記頭付きスタッド1の頭部101の挟持を
可能とする挟持部1711が、スリット1713を介し
て拡開可能に形成されている。
【0022】前記ガン駆動機構19は、各溶接ガン17
に対応してフレーム1303の内側にそれぞれ設けら
れ、前記溶接ガン17は該ガン駆動機構19により、前
記把持部1701が台車13の前方に延出すると共に前
記胴部1703が上下方向に延在し前記ソケット170
5が下方に向くように支持される。各ガン駆動機構19
は図2及び図6に示すように、溶接ガン17を支持する
支持部材1901と、外周に雄ねじが形成され前記支持
部材1901を上下動させる回転軸1903と、該支持
部材1901の上下動を案内する2本のガイド軸190
5と、前記制御盤1311により駆動制御され前記回転
軸1903を回転させるモータ1907とを備えてい
る。
【0023】前記支持部材1901は、溶接ガン17の
胴部1703に取着され、該支持部材1901の上下両
端には膨出部1909が形成されている。前記フレーム
1303の縦枠部材1321には、上下方向に延在する
支持枠1911が取着され、前記回転軸1903が該支
持枠1911の上下両端に回転可能に支持され、また、
前記ガイド軸1905が前記回転軸1903に平行して
前記支持枠1911の上下両端に支持されている。支持
枠1911の上端には前記モータ1907が取着され、
該モータ1907の出力軸1913と前記回転軸190
3とは連結されている。
【0024】前記上下の膨出部1909は、前記回転軸
1903に螺合する雌ねじ1915と、前記ガイド軸1
905が挿通されるガイド孔1917とを備え、前記制
御盤1311の制御で前記モータ1907により前記回
転軸1903が正転及び逆転されることで、前記上下の
膨出部1909が前記両ガイド軸1905に案内されつ
つ上下動し、これに伴って前記溶接ガン17が上下動す
る。
【0025】前記スタッド移送具21は、各溶接ガン1
7に対応して、図1に示すように、前記スタッドガイド
15の横ガイド1507の終端より若干前方箇所に配置
されている。このスタッド移送具21は図1及び図2に
示すように、前記頭付きスタッド1の軸部103を保持
するスタッド保持具2101(保持部に相当)と、該ス
タッド保持具2101を支持する支持部材2103と、
外周に雄ねじが形成され前記支持部材2103を前後動
させる回転軸2105と、該支持部材2103の前後動
を案内する2本のガイド軸2107と、前記制御盤13
11により駆動制御され前記回転軸2105を回転させ
るモータ2109とを備えている。
【0026】前記スタッド保持具2101は、金属製の
上下一対のスタッド保持片2111と、各スタッド保持
片2111に連結され前記制御盤1311により通電制
御される電磁石2113とを備えている。上側のスタッ
ド保持片2111の先端には図5に示すように、前記頭
付きスタッド1の軸部103の基端周面に当接可能な凹
状の円弧面2115が形成され、下側のスタッド保持片
2111の先端には図7に示すように、頭付きスタッド
1の軸部103の先端周面に当接可能な凹状の円弧面2
117と、軸部103の先端下面に当接可能な受面21
19(支持片に相当)とが形成され、このような構成か
らなる前記スタッド保持具2101は、前記横ガイド1
507の終端に支持された前記頭付きスタッド1の軸部
103に対向して配置されている。
【0027】従って、前記制御盤1311の制御で前記
電磁石2113が通電されることで、前記上下一対のス
タッド保持片2111が帯磁され、帯磁された状態でそ
れらの円弧面2115,2117及び受面2119が前
記頭付きスタッド1の軸部103の基端周面や、軸部1
03の先端周面及び先端下面に当接することで、該軸部
103がこれらスタッド保持片2111により吸着保持
される。
【0028】前記支持部材2103は非磁性材からな
り、前記上下のスタッド保持片2111に亘り上下方向
に延在して形成され、前記上下一対のスタッド保持片2
111、電磁石2113、及び前記頭付きスタッド1の
軸部103が磁気ループを形成し、該軸部103の強固
な吸着を可能としている。また、前記支持部材2103
の側部で上下方向の中間箇所には、図2に示すように移
動片2121が取着されている。前記フレーム1303
には、前記移動片2121に対向し、前記横ガイド15
07の終端の下方から前記溶接ガン17のソケット17
05の下方に亘り前後方向に延在する支持枠2123が
取着されており、図7に示すように、該支持枠2123
の前後両端には前記回転軸2105が回転可能に支持さ
れ、また、前記ガイド軸2107が前記回転軸2105
に平行して前記支持枠2123の前後両端に支持されて
いる。前記モータ2109の出力軸2125と前記回転
軸2105とは、図1に示すように、ベルトプーリ機構
2127を介して連結されている。
【0029】前記移動片2121は、前記回転軸210
5に螺合する雌ねじ2129と、前記ガイド軸2107
が挿通されるガイド孔2131とを備え、前記制御盤1
311の制御で前記モータ2109により前記回転軸2
105が正転及び逆転されることで、前記移動片212
1が前記両ガイド軸2107に案内されつつ前後動し、
これに伴って前記スタッド保持具2101が、前記横ガ
イド1507の終端の下方箇所と前記溶接ガン17のソ
ケット1705の下方箇所との間で前後動する。尚、本
実施例では、前記支持部材2103、回転軸2105、
モータ2109、及び移動片2121で移動手段が構成
されている。
【0030】前記フェルールガイド23は、フレーム1
303の左右側面にそれぞれ設けられている。各フェル
ールガイド23は、図1、図5及び図7に示すように、
フェルール7の下面を支持し外周両側を案内するよう
に、断面コ字状のガイド部材2301により構成されて
いる。
【0031】前記フェルールガイド23は、図1、図
2、及び図7に示すように、前記フェルール7が自重に
より下方にスライドして行くように、前記フレーム13
03の左右面の前端から後端へ、後端から前端へと傾斜
しつつ延在する複数の傾斜ガイド2303と、隣位の傾
斜ガイド2303相互を接続する折り返しガイド230
5と、最も下方に位置する傾斜ガイド2303の下端か
ら車幅方向の中心に向けて斜め下方に延在する横ガイド
2307とで構成され、前記フレーム1303の上端か
ら下端寄り箇所まで連設されている。
【0032】尚、フェルールガイド23には不図示の加
振装置により微細な振動が加えられ、フェルール7の自
重による下方へのスライドが容易にされている。また、
横ガイド2307の終端は図1に示すように、前記横ガ
イド1507の終端の下方で該終端より若干前方寄りの
箇所に配置され、図8に示すように、前記フレーム13
03の中心側に開放されている。さらに、左右面の前端
側の各折り返しガイド2305は、前記支持片1319
のうち下側の2つに支持されている。
【0033】前記フェルール挟持具25は、図1に示す
ように、前記各溶接ガン17の下方で、前記フェルール
ガイド23の横ガイド2307の終端と略々同じ高さ箇
所に設けられている。各フェルール挟持具25は、図2
及び図8に示すように、フレーム1303に取着された
支持枠2501と、該支持枠2501で支持された左右
一対の挟持板2503とを備えている。
【0034】前記支持枠2501は、左右方向に延在す
る基部2505と、該基部2505の左右両端から後方
に延出する一対の側部2507とで構成され、前記各挟
持板2503は、各側部2507の上端で前記基部25
05の上面より高い箇所に回転可能に支持されている。
各挟持板2503の先端の間隔は前記フェルール7の直
径より若干短く設定され、不図示の付勢手段によりその
先端が上方に回転するよう付勢されていると共に、不図
示の回転規制手段により上方への回転角度が規制されて
いる。
【0035】前記フェルール移送具27は、各フェルー
ル挟持具25に対応して、図1に示すように、前記フェ
ルールガイド23の横ガイド2307の終端箇所に該箇
所と同じ高さで配置されている。このフェルール移送具
27は図8に示すように、前記横ガイド2307の終端
にスライドされたフェルール7を受ける受皿2701
と、該受皿2701から前方に延出する基板2703と
で構成され、該基板2703の前端は前記スタッド移送
具21の支持部材2103の下端に取着されている。
【0036】従って、前記制御盤1311の制御で前記
スタッド移送具21のモータ2109により前記回転軸
2105が正転及び逆転されることで、前記支持部材2
103と一体に前記基板2703が前記両ガイド軸21
07に案内されつつ前後動し、これに伴って前記受皿2
701が、前記横ガイド2307の終端箇所と前記フェ
ルール挟持具25の両挟持板2503間の箇所との間で
前後動する。
【0037】前記フェルール押圧具29は、各溶接ガン
17に対応してそれぞれ設けられ、各フェルール押圧具
29は、押圧片2901と、該押圧片2901を支持す
る支持部材2903と、該支持部材2903を上下動さ
せる歯車機構2905と、前記制御盤1311により制
御され前記歯車機構2905を駆動させるモータ290
7とを備えている。
【0038】前記押圧片2901は、図1に示すよう
に、前記溶接ガン17とフェルール挟持具25との間に
配設され、図7に示すように二股状に形成され、後方が
開放されている。前記支持部材2903は、図1及び図
2に示すように、前記押圧片2901の二股部の先端か
らそれぞれ立設され溶接ガン17の前方で該溶接ガン1
7に沿って上方に延出する左右一対の第1アーム290
9と、各第1アーム2909の上端に連結され前記溶接
ガン17の後方に延出する左右一対の第2アーム291
1と、各第2アーム2911の後端に連結され前記溶接
ガン17に沿って上方に延出する左右一対の第3アーム
2913と、前記溶接ガン17の胴部1703の両側に
取着され前記各第3アーム2913を上下動可能に支持
するガイド部2915とで構成されている。
【0039】前記歯車機構2905は、図1、図2、及
び図6に示すように、各第3アーム2913の上部部分
に形成されたラック2917と、各ラック2917に噛
合する一対のピニオン2919と、この一対のピニオン
2919間を連結し前記胴部1703側で支持された軸
2921と、この軸2921に設けられたウォームホイ
ール2923と、このウォームホイール2923に噛合
するウォームギア2925とで構成されている。
【0040】前記ウォームギア2925は前記モータ2
907に取着され、該モータ2907は前記胴部170
3に取着され、前記制御盤1311の制御で駆動される
モータ2907により前記ウォームホイール2923及
びウォームギア2925を介して前記ピニオン2919
が回動されることで、ラック2917を介して前記支持
部材2903が前記ガイド部2915に案内されつつ上
下動し、これに伴って前記押圧片2901が上下動す
る。
【0041】尚、本実施例では、押圧片2901が押圧
手段に相当し、該押圧片2901を除く前記フェルール
押圧具29の構成要素により第2の駆動手段が構成され
ている。また、前記溶接ガン17、ガン駆動機構19、
スタッド移送具21、フェルール移送具27、及びフェ
ルール押圧具29の動作用電源(図示せず、電力供給手
段に相当)は、台車13上に搭載してもよく、台車13
とは別個に設置してもよい。
【0042】さらに、本実施例では、図2及び図5に示
すように、前記鉄骨梁3の幅方向中央箇所に、その長手
方向に沿って吊りピース305が立設されているため、
前記台車13のフレーム1303の構成や、該フレーム
1303に設けられた前記スタッドガイド15、溶接ガ
ン17、ガン駆動機構19、スタッド移送具21、フェ
ルールガイド23、フェルール挟持具25、フェルール
移送具27、及びフェルール押圧具29のレイアウト
は、前記吊りピース305が邪魔にならないように考慮
されている。
【0043】次に、作用について説明する。自走式溶接
装置11によって頭付きスタッド1を鉄骨梁3に溶接す
る場合には、まず、スタッドガイド15に頭付きスタッ
ド1を多数収容すると共に、フェルールガイド23にフ
ェルール7を多数収容し、これらスタッドガイド15及
びフェルールガイド23を前記加振装置により振動させ
る。これにより、頭付きスタッド1及びフェルール7は
それぞれ、スタッドガイド15及びフェルールガイド2
3の各上端から下端へと円滑に送り出される状態とな
る。
【0044】スタッドガイド15中の最も下方の頭付き
スタッド1は、その1つ上の頭付きスタッド1により押
し出されて横ガイド1507の終端に送り込まれ、同様
に、フェルールガイド23中の最も下方のフェルール7
は、その1つ上のフェルール7により押し出されて横ガ
イド2307の終端を過ぎ、前記フェルール移送具27
の受皿2701に送り込まれる。
【0045】次に、前記制御盤1311の制御による前
記モータ1307の駆動で台車13を前方に走行させ、
前記センサ1309により鉄骨梁3上のマーク303が
検出されて前記制御盤1311の制御により台車13の
走行が停止されたならば、該制御盤1311の制御で、
前記スタッド移送具21のモータ2109により前記回
転軸2105を回転させると同時に、スタッド移送具2
1の電磁石2113に通電させる。
【0046】前記回転軸2105が回転されると、前記
移動片2121が後方に移動し、これに伴って前記支持
部材2103が後方に移動され、支持部材2103に支
持されたスタッド保持片2111が図9(a)に示す状
態から図9(b)に示す状態に移動し、上側のスタッド
保持片2111の円弧面2115が、頭付きスタッド1
の軸部103の基端周面に当接すると共に、下側のスタ
ッド保持片2111の円弧面2117や受面2119
が、前記頭付きスタッド1の軸部103の先端周面や先
端下面に当接する。この状態では、電磁石2113の通
電により、前記上下一対のスタッド保持片2111が帯
磁されているため、それらの円弧面2115,2117
や受面2119により、前記頭付きスタッド1の軸部1
03の基端周面や先端周面、先端下面が吸着保持され
る。
【0047】また、前記回転軸2105が回転される
と、前記支持部材2103と一体に前記フェルール移送
具27の基板2703が後方に移動され、前記受皿27
01が、図9(a)に示す前記横ガイド2307の終端
箇所から、図9(b)に示すように、前記フェルール挟
持具25の両挟持板2503箇所に向けて後方に若干移
動される。そして、前記制御盤1311の制御で回転軸
2105がさらに回転され、前記移動片2121がさら
に後方に移動すると、図9(c)に示すように、前記ス
タッド保持片2111に吸着保持された頭付きスタッド
1が溶接ガン17のソケット1705の下方箇所に移動
されると共に、前記受皿2701上のフェルール7がフ
ェルール挟持具25の左右一対の挟持板2503間に移
動され挟持される。
【0048】さらに、この状態で前記制御盤1311の
制御で、前記ガン駆動機構19のモータ1907により
前記回転軸1903を回転させる。前記回転軸1903
が回転されると、前記支持部材1901が下動して溶接
ガン17が一体に下動し、そのソケット1705の挟持
部1711が頭付きスタッド1の頭部101に接し、前
記下側のスタッド保持片2111の受面2119が頭付
きスタッド1の軸部103の先端下面に当接しているこ
とから、ソケット1705の下動に応じて挟持部171
1のスリット1713が前記頭部101で拡開され、該
頭部101に挟持部1711が嵌着されて、図10
(a)に示すように、ソケット1705に頭付きスタッ
ド1が挟持される。
【0049】頭付きスタッド1が挟持部1711に挟持
されたならば、前記制御盤1311の制御で、前記スタ
ッド移送具21の電磁石2113への通電が停止される
と共に、前記回転軸2105が前記モータ2109によ
り逆回転され、前記支持部材2103が前方に移動され
て、図10(b)に示すように、前記スタッド保持片2
111及び受皿2701が元の位置に復帰する。
【0050】尚、スタッドガイド15中の最も下方の頭
付きスタッド1が上述した動作により前記スタッド保持
片2111で溶接ガン17側に移送される間、該スタッ
ドガイド15中の次の頭付きスタッド1の軸部103で
スタッドガイド15の下流側の周面箇所には、前記上側
のスタッド保持片2111の側部が当接するため、該次
の頭付きスタッド1は、前記上側のスタッド保持片21
11により前記横ガイド1507の終端への送り込みが
規制され、該終端の手前で停止される。
【0051】また、フェルールガイド23中の最も下方
のフェルール7が上述した動作により前記受皿2701
で前記フェルール挟持具25側に移送される間、該フェ
ルールガイド23中の次のフェルール7は、その次のフ
ェルール7に押し出されて前記横ガイド2307の終端
に送り込まれる。そして、該次のフェルール7の外周で
フェルールガイド23の下流側の箇所には、横ガイド2
307の終端の開放端に臨む前記基板2703の側部が
当接するため、次のフェルール7は前記フェルール移送
具27側への移動を規制され、前記横ガイド2307の
終端で停止される。
【0052】従って、スタッドガイド15中の次の頭付
きスタッド1、及び、フェルールガイド23中の次のフ
ェルール7は、前記スタッド保持片2111及び受皿2
701が元の位置に復帰してから前記横ガイド1507
の終端や受皿2701にそれぞれ送り込まれ、以後、こ
のようにして、頭付きスタッド1やフェルール7がスタ
ッドガイド15及びフェルールガイド23により連続的
に供給される。
【0053】前記スタッド保持片2111及び受皿27
01が元の位置に復帰したならば、前記制御盤1311
の制御で、前記フェルール押圧具29のモータ2907
により歯車機構2905を駆動させる。すると、前記支
持部材2903が下動し、押圧片2901により前記挟
持板2503間に挟持されたフェルール7が上方から押
圧され、鉄骨梁3上にフェルール7が当接される。
【0054】さらに、前記制御盤1311の制御で、前
記ガン駆動機構19のモータ1907により前記回転軸
1903をさらに回転させる。すると、図10(c)に
示すように、前記ソケット1705の挟持部1711に
挟持された頭付きスタッド1の軸部103先端のフラッ
クス105が鉄骨梁3上に当接するまで、前記支持部材
1901及び溶接ガン17が下動される。
【0055】溶接ガン17が下動され、図11(a)に
示すように、鉄骨梁3の溶接箇所に頭付きスタッド1の
フラックス105が当接されると、前記制御盤1311
の制御で溶接ガン17のスイッチボックス1707から
信号が発生し、これに応じて前記給電接断スイッチが閉
成されて、前記電源コード1709とソケット1705
とが電気的に接続され、前記電源から電源コード170
9及びソケット1705を介して頭付きスタッド1に低
電流の電圧が印加される。
【0056】低電流の電圧が印加されると、前記制御盤
1311の制御で前記フェルール押圧具29のモータ2
907により歯車機構2905が駆動されて前記支持部
材2903が僅かに下動する。このとき、フェルール7
は既に鉄骨梁3上に当接しているため、支持部材290
3の下動により溶接ガン17が僅かに上動され、図11
(b)に示すように頭付きスタッド1がソケット170
5と共に引き上げられて、頭付きスタッド1のフラック
ス105と鉄骨梁3との間に隙間Sが生じ、この隙間S
にパイロットアーク31が発生する。
【0057】さらに、前記制御盤1311の制御により
頭付きスタッド1に印加される電圧の電流が上がると、
図11(c)に示すように前記隙間Sに強力なアーク3
3が発生し、頭付きスタッド1の軸部103先端と鉄骨
梁3の溶接箇所部分とが溶融される。このとき、前記隙
間Sでは図11(c)に示すように高温のガス35が発
生し、その一部は、フェルール7の下部に設けられたス
リット701を通ってフェルール7の外側に噴き出す。
【0058】頭付きスタッド1への印加電圧の電流が上
がった後所定時間が経過すると、前記制御盤1311の
制御により前記で前記フェルール押圧具29のモータ2
907により歯車機構2905が駆動されて前記支持部
材2903が上方にスライドされ、溶接ガン17が下動
して、図11(d)に示すように頭付きスタッド1が鉄
骨梁3に突き当てられる。
【0059】すると、図11(d)に示すように、頭付
きスタッド1の軸部103先端と鉄骨梁3の溶接箇所部
分とが溶融金属37を介して結合されると共に、該溶接
箇所から前記スリット701を通ってフェルール7の外
側にスパッタ39が飛び散る。そして、頭付きスタッド
1が鉄骨梁3に突き当てられると、その直後に、前記制
御盤1311の制御により頭付きスタッド1への電圧印
加が停止され、これにより、前記溶融金属37が硬化し
て図11(e)に示すように溶着金属41となり、頭付
きスタッド1が鉄骨梁3に溶接される。
【0060】頭付きスタッド1が鉄骨梁3に溶接された
ならば、前記制御盤1311の制御で、前記フェルール
押圧具29のモータ2907が溶接動作前とは逆向きに
駆動され、これにより支持部材2903及び押圧片29
01が上動して、図9(a)に示す元の位置に復帰す
る。これと同時に、前記制御盤1311の制御で、前記
ガン駆動機構19のモータ1907が溶接動作前とは逆
向きに駆動され、これにより前記支持部材1901及び
溶接ガン17が上動して、鉄骨梁3に溶接された頭付き
スタッド1の頭部101がソケット1705の挟持部1
711から外れ、さらに溶接ガン17が上動して図9
(a)に示す元の位置に復帰する。
【0061】その後、前記制御盤1311の制御で前記
モータ1307が駆動され、これにより台車3が、前記
センサ1309により鉄骨梁3上の次のマーク303が
検出されるまで前方に走行され、該次のマーク303が
検出されると、以後は、上述と同様の動作が繰り返して
行われる。鉄骨梁3への頭付きスタッド1の溶接が全て
終了したならば、溶接された各頭付きスタッド1の軸部
103に嵌装されたフェルール7を冷却後に人手により
割り、図11(f)に示すように鉄骨梁3上から除去す
る。
【0062】このように本実施例によれば、台車13を
鉄骨梁3上で走行させつつ、頭付きスタッド1及びフェ
ルール7が多数収容されたスタッドガイド15及びフェ
ルールガイド23から溶接ガン17側に、スタッド移送
具21及びフェルール移送具27により頭付きスタッド
1及びフェルール7を1つずつ移送し、移送されたフェ
ルール7をソケット1705の下方箇所のフェルール挟
持具25で挟持させて、フェルール押圧具29により上
方から押圧して鉄骨梁3上に当接させると共に、ガン駆
動機構19により溶接ガン17を上下動させて、移送さ
れた頭付きスタッド1をソケット1705に保持させ、
さらに鉄骨梁3上に当接させて、この頭付きスタッド1
を溶接ガン17により鉄骨梁3上に自動的に溶接させる
ようにした。
【0063】このため、作業者が手で溶接ガンを持って
前傾姿勢を保ちつつ、頭付きスタッドが鉛直方向に延在
するように溶接ガンを鉄骨梁に直立させていた従来に比
べて、人手を省き溶接作業を効率よく行うことができる
と共に、疲労を伴う作業から作業者を解放することがで
きる。また、鉄骨梁上の溶接箇所を作業の開始前に墨出
ししておいたり、溶接作業の開始前に各作業者に溶接ガ
ンや頭付きスタッド、フェルールを配布しておく必要が
なくなると共に、溶接の度に作業者が頭付きスタッドを
溶接ガンに装着しその頭付きスタッドにフェルールを嵌
装する必要がなくなるため、溶接作業の効率をさらに向
上させることができる。
【0064】また、本実施例によれば、前記スタッドガ
イド15及びフェルールガイド23を、頭付きスタッド
1やフェルール7が自重により下方にスライドして行く
ように、台車13の左右面の前端から後端へ、後端から
前端へと傾斜しつつ延在する複数の傾斜ガイド150
3,2303と、隣位の傾斜ガイド1503,2303
相互を接続する折り返しガイド1505,2305と、
最も下方に位置する傾斜ガイド1503,2303の下
端から車幅方向の中心に向けて斜め下方に延在する横ガ
イド1507,2307とで構成し、前記台車13の上
端から下端寄り箇所まで連設するようにした。このた
め、頭付きスタッド1を鉄骨梁3に溶接するに当たり、
該頭付きスタッド1や、スパッタや高圧ガス等の飛散防
止用のフェルール7を、小さなスペースで多数収容する
ことができ、自走式溶接装置11を小型にすることがで
きる。
【0065】さらに、本実施例によれば、スタッド移送
具21を、金属製の上下のスタッド保持片2111と、
これらを帯磁させる電磁石2113とを備える構成と
し、上下のスタッド保持片2111が磁力により頭付き
スタッド1を吸着保持するようにしたので、スタッドガ
イド15及びフェルールガイド23から溶接ガン17側
への、頭付きスタッド1やフェルール7の受け渡しを、
1つずつ確実に行うことができる。
【0066】そして、下側のスタッド保持片2111に
受面2119を設け、この受面2119により頭付きス
タッド1の軸部103の先端下面を磁力で吸着保持する
ようにしたので、スタッド移送具21で溶接ガン17の
下方に移送された頭付きスタッド1を、溶接ガン17の
下動によりそのソケット1705の挟持部1711に頭
付きスタッド1の頭部101を嵌着させるに当たり、該
頭付きスタッド1の下動を阻止し、前記頭部101を前
記挟持部1711に確実に嵌着させることができ、スタ
ッドガイド15から溶接ガン17への頭付きスタッド1
の受け渡しを確実にすることができる。
【0067】尚、本実施例では、前記スタッドガイド1
5、溶接ガン17、ガン駆動機構19、スタッド移送具
21、フェルールガイド23、フェルール挟持具25、
フェルール移送具27、及びフェルール押圧具29を前
記台車13の左右側部にそれぞれ設ける構成について説
明したが、これらは1つずつであってもよく、その場合
には、自走式溶接装置1の前後左右のバランスが取れる
ように考慮して重心位置を設定すればよい。
【0068】また、本実施例では、鉄骨梁3上の誘導テ
ープ301のマーク303をセンサ1309で検出し、
それに応じて制御盤1311が台車13の走行を制御す
るものとしたが、例えば車輪1301の回転量に応じて
台車13の走行を制御してもよく、或は前記モータ13
07を省略し台車13を手押し式にしてもよい。台車1
3を手押し式にすれば、台車13を直線上だけでなく折
曲した経路上で走行させることができ、不規則に並んだ
溶接箇所への溶接を可能にできる。
【0069】さらに、スタッド移送具は、本実施例のよ
うな、金属製の上下のスタッド保持片2111と電磁石
2113とを備え、上下のスタッド保持片2111が磁
力により頭付きスタッド1を吸着保持するものでなくて
もよく、例えば、電磁石が頭付きスタッド1の軸部10
3に直接接触してこれを吸着保持するように構成した
り、頭付きスタッド1の軸部103を挟持する挟持部材
でスタッド移送具を構成する等、本実施例で示した以外
の構成としてもよい。また、下側のスタッド保持片21
11の受面2119に代えて、例えば、頭付きスタッド
1の頭部101の下面を保持する保持部を上側のスタッ
ド保持片2111に設ける等、スタッド保持片の構成は
本実施例で示したものに限定されない。
【0070】さらに、本実施例では、頭付きスタッド1
やフェルール7を多数収容する前記スタッドガイド15
及びフェルールガイド23を、頭付きスタッド1やフェ
ルール7が自重により下方にスライドして行くように、
台車13の左右面の前端から後端へ、後端から前端へと
傾斜しつつ延在するガイド1503,1505,150
7,2303,2305,2307を複数連結して構成
したが、例えば、螺旋状のガイドで構成してもよい。ま
た、頭付きスタッド1やフェルール7を多数収容する手
段は、前記スタッドガイド15及びフェルールガイド2
3のような構成に限定されず、例えばホッパ等により前
記手段を構成してもよい。
【0071】そして、本実施例では、鉄骨梁上に頭付き
スタッドを溶接する場合について説明したが、本発明の
自走式溶接装置は、金属製の対象物上に金属製のワーク
ピースを溶接する際に広く適用できることは言うまでも
ない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属製の対象物上を走行しつつ該対象物に金属製のワーク
ピースを自動的に溶接する自走式溶接装置であって、走
行可能な台車と、前記台車に設けられ前記ワークピース
が多数収容される収容手段と、前記台車に上下動可能に
配設され前記ワークピースの保持を可能とした保持手段
と、前記収容手段からワークピースを1つずつ取り出し
て前記保持手段に受け渡す移送手段と、前記保持手段を
上下動させる駆動手段と、前記保持手段で保持されたワ
ークピースに溶接用電力を供給する溶接用電力供給手段
とを備え、前記移送手段は、前記収容手段から取り出し
たワークピースの側部に当接可能で電力の供給により帯
磁可能な保持部と、該保持部に電力を供給する帯磁用電
力供給手段とを含んで構成されているものとした。この
ため、対象物上で台車を自走させつつ該台車上の溶接部
でワークピースを対象物上に自動的に溶接するに当た
り、ワークピースを確実に1つずつ溶接部に供給するこ
とができる。
【0073】また、本発明によれば、前記移送手段が、
前記保持部で保持されたワークピースの下端を支持する
支持片をさらに含んで構成され、前記移動手段が前記支
持片を前記保持部と一体に往復動させるものとしたの
で、収容手段から保持手段への受け渡し動作中における
ワークピースの保持をより確実に行わせることができ
る。
【0074】さらに、本発明によれば、金属製の対象物
上を走行しつつ該対象物に金属製のワークピースを自動
的に溶接する自走式溶接装置であって、走行可能な台車
と、前記台車に設けられ前記ワークピースが多数収容さ
れる収容手段と、前記台車に上下動可能に配設され前記
ワークピースの保持を可能とした保持手段と、前記収容
手段からワークピースを1つずつ取り出して前記保持手
段に受け渡す移送手段と、前記保持手段を上下動させる
駆動手段と、前記保持手段で保持されたワークピースに
溶接用電力を供給する電力供給手段とを備え、前記収容
手段は、前記ワークピースがその自重により下方に移動
するように、傾斜したガイドが前記台車の上部から下部
に亘って複数連結して構成されているものとした。この
ため、ワークピースを小さなスペースで多数収容するこ
とができ、自走式溶接装置の小型化を図ることができ
る。
【0075】そして、金属製の対象物上を走行しつつ該
対象物に金属製のワークピースを自動的に溶接する自走
式溶接装置であって、走行可能な台車と、前記台車に設
けられ前記ワークピースが多数収容されるワーク収容手
段と、前記台車に上下動可能に配設され前記ワークピー
スの保持を可能としたワーク保持手段と、前記ワーク収
容手段からワークピースを1つずつ取り出して前記ワー
ク保持手段に受け渡す移送手段と、前記ワーク保持手段
を上下動させる駆動手段と、前記ワーク保持手段で保持
されたワークピースに溶接用電力を供給する電力供給手
段と、前記台車に設けられ溶接部遮蔽用の遮蔽材が多数
収容される遮蔽材収容手段と、前記ワーク保持手段の下
方の台車箇所に配設され前記遮蔽材の保持を可能とした
遮蔽材保持手段と、前記遮蔽材収容手段から遮蔽材を1
つずつ取り出して前記遮蔽材保持手段に受け渡す遮蔽材
移送手段と、前記遮蔽材保持手段の上方の台車箇所に配
設され該遮蔽材保持手段で保持された遮蔽材を上方から
押圧する押圧手段と、前記押圧手段を上下動させる第2
の駆動手段とを備え、前記遮蔽材収容手段を、前記遮蔽
材がその自重により下方に移動するように、傾斜したガ
イドが前記台車の上部から下部に亘って複数連結して構
成することで、スパッタや高圧ガス等の飛散防止用の遮
蔽具を小さなスペースで多数収容することができ、自走
式溶接装置の小型化をさらに促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自走式溶接装置の側面
図である。
【図2】図1に示す自走式溶接装置の正面図である。
【図3】図1に示す台車の側面図である。
【図4】図1に示す台車の正面図である。
【図5】図1に示すスタッドガイド及びスタッド移送具
の要部平面図である。
【図6】図1に示すスタッドガイド及びガン駆動機構の
要部平面図である。
【図7】図1に示すスタッド移送具、フェルールガイ
ド、フェルール挟持具、及びフェルール押圧具の要部平
面図である。
【図8】図1に示すフェルールガイド、フェルール挟持
具、及びフェルール移送具の要部平面図である。
【図9】図9(a),(b),(c)は図1に示す自走
式溶接装置の動作説明図である。
【図10】図10(a),(b),(c)は図1に示す
自走式溶接装置の動作説明図である。
【図11】図11(a)乃至(f)は図1に示す自走式
溶接装置による頭付きスタッドの鉄骨梁への溶接の流れ
を示す説明図である。
【図12】図12(a),(b)は従来の手動式の溶接
ガンとこれを用いての溶接作業とを示す説明図である。
【符号の説明】
1 頭付きスタッド(ワークピース) 3 鉄骨梁(対象物) 7 フェルール(遮蔽具) 11 自走式溶接装置 13 台車 15 スタッドガイド(ワークピース収容手段) 1503 傾斜ガイド(ガイド) 1505 折り返しガイド(ガイド) 1507 横ガイド(ガイド) 1705 ソケット(ワーク保持手段) 19 ガン駆動機構(第1駆動手段) 21 スタッド移送具(ワーク移送手段) 2101 スタッド保持具(保持部) 2103 支持部材(移動手段) 2105 回転軸(移動手段) 2109 モータ(移動手段) 2119 受面(支持片) 2121 移動片(移動手段) 23 フェルールガイド(遮蔽具収容手段) 2303 傾斜ガイド(ガイド) 2305 折り返しガイド(ガイド) 2307 横ガイド(ガイド) 25 フェルール挟持具(遮蔽具保持手段) 27 フェルール移送具(遮蔽具移送手段) 2901 押圧片(押圧手段) 2903 支持部材(第2の駆動手段) 2905 歯車機構(第2の駆動手段) 2907 モータ(第2の駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 9/20 D 8315−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の対象物上を走行しつつ該対象物
    に金属製のワークピースを自動的に溶接する自走式溶接
    装置であって、 走行可能な台車と、 前記台車に設けられ前記ワークピースが多数収容される
    収容手段と、 前記台車に上下動可能に配設され前記ワークピースの保
    持を可能とした保持手段と、 前記収容手段からワークピースを1つずつ取り出して前
    記保持手段に受け渡す移送手段と、 前記保持手段を上下動させる駆動手段と、 前記保持手段で保持されたワークピースに溶接用電力を
    供給する溶接用電力供給手段とを備え、 前記移送手段は、前記収容手段から取り出したワークピ
    ースの側部に当接可能で電力の供給により帯磁可能な保
    持部と、該保持部に電力を供給する帯磁用電力供給手段
    とを含んで構成されている、 ことを特徴とする自走式溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記移送手段は、前記保持部で保持され
    たワークピースの下端を支持する支持片をさらに含んで
    構成され、前記移動手段は前記支持片を前記保持部と一
    体に往復動させる請求項1記載の自走式溶接装置。
  3. 【請求項3】 金属製の対象物上を走行しつつ該対象物
    に金属製のワークピースを自動的に溶接する自走式溶接
    装置であって、 走行可能な台車と、 前記台車に設けられ前記ワークピースが多数収容される
    収容手段と、 前記台車に上下動可能に配設され前記ワークピースの保
    持を可能とした保持手段と、 前記収容手段からワークピースを1つずつ取り出して前
    記保持手段に受け渡す移送手段と、 前記保持手段を上下動させる駆動手段と、 前記保持手段で保持されたワークピースに溶接用電力を
    供給する電力供給手段とを備え、 前記収容手段は、前記ワークピースがその自重により下
    方に移動するように、傾斜したガイドが前記台車の上部
    から下部に亘って複数連結して構成されている、 ことを特徴とする自走式溶接装置。
  4. 【請求項4】 金属製の対象物上を走行しつつ該対象物
    に金属製のワークピースを自動的に溶接する自走式溶接
    装置であって、 走行可能な台車と、 前記台車に設けられ前記ワークピースが多数収容される
    ワーク収容手段と、 前記台車に上下動可能に配設され前記ワークピースの保
    持を可能としたワーク保持手段と、 前記ワーク収容手段からワークピースを1つずつ取り出
    して前記ワーク保持手段に受け渡す移送手段と、 前記ワーク保持手段を上下動させる駆動手段と、 前記ワーク保持手段で保持されたワークピースに溶接用
    電力を供給する電力供給手段と、 前記台車に設けられ溶接部遮蔽用の遮蔽材が多数収容さ
    れる遮蔽材収容手段と、 前記ワーク保持手段の下方の台車箇所に配設され前記遮
    蔽材の保持を可能とした遮蔽材保持手段と、 前記遮蔽材収容手段から遮蔽材を1つずつ取り出して前
    記遮蔽材保持手段に受け渡す遮蔽材移送手段と、 前記遮蔽材保持手段の上方の台車箇所に配設され該遮蔽
    材保持手段で保持された遮蔽材を上方から押圧する押圧
    手段と、 前記押圧手段を上下動させる第2の駆動手段とを備え、 前記遮蔽材収容手段は、前記遮蔽材がその自重により下
    方に移動するように、傾斜したガイドが前記台車の上部
    から下部に亘って複数連結して構成されている、 ことを特徴とする自走式溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0737537A3 (en) * 1995-04-13 1998-01-07 Emhart Inc. Stud welding apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0737537A3 (en) * 1995-04-13 1998-01-07 Emhart Inc. Stud welding apparatus

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