JPH07322865A - 濃縮レトルトルウおよびその製造方法 - Google Patents

濃縮レトルトルウおよびその製造方法

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JPH07322865A
JPH07322865A JP6117216A JP11721694A JPH07322865A JP H07322865 A JPH07322865 A JP H07322865A JP 6117216 A JP6117216 A JP 6117216A JP 11721694 A JP11721694 A JP 11721694A JP H07322865 A JPH07322865 A JP H07322865A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、上記した液状スープや固形油脂含
有成型品とは異なり、濃縮タイプのレトルトルウが有す
る問題点、すなわち濃縮タイプのレトルトルウに加水し
加熱調理する際に、ゲル状の不溶解物が発生するのを防
止した濃縮レトルトルウおよびその製造方法の提供を目
的とする。 【構成】 濃縮レトルトルウ中に結晶セルロースを少な
くとも0.4重量%存在させることを特徴とする濃縮レ
トルトルウ、および小麦粉と固形油脂とを加熱混合した
ルウに、予め焙煎処理した玉葱および適宜調味剤を添加
混合し、煮込み処理を施して水分含量が60〜70重量
%の濃縮ルウを得た後、これを耐熱性容器に充填密封し
てレトルト処理するに当たり、濃縮ルウを充填密封する
前のいずれかの段階で結晶セルロースを少なくとも0.
4重量%添加混合することを特徴とする濃縮レトルトル
ウの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃縮タイプのレトルト
ルウおよびその製造方法に関し、更に詳しくは濃縮タイ
プのレトルトルウに加水し加熱調理する際に、ゲル状の
不溶解物が発生することがない濃縮レトルトルウおよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種ソース類等にセルロース
を添加してその品質を改善する技術は開発されている。
例えば、本質的に澱粉質、固形油脂、調味料からなる液
状スープに、微結晶セルロースと天然多糖類からなる複
合体を少なくとも1.0wt%添加する液状スープ組成
物(特公昭61−52662号)がある。しかし、この
組成物は、コーンクリームスープやポタージュスープ等
の比較的粘度の高いスープを加熱殺菌した際に生ずる乳
化の破壊や固液分離という問題を解決して耐熱乳化安定
性、耐熱懸濁安定性に優れた液状スープ組成物を提供し
ようとするものであった。
【0003】また、表面および/または内部に0.5〜
25重量%の結晶セルロース、5〜60重量%の塩類、
合計量で160重量%の膨張剤および酸性剤、または5
〜20重量%の糖類のいずれかまたはこれら2種以上の
組合せを含有する顆粒状固形油脂を所望の形状に成型せ
しめた固形油脂含有成型品(特開平5−38254号)
がある。しかし、この成型品は、水、温水中、口中にお
ける崩壊性や溶解性に優れた固形物に関するものであ
る。
【0004】本発明者等は、上記したような固形タイプ
のものと液状タイプのものとの中間に位置するような濃
縮タイプで且つレトルトタイプのルウを開発すべく、濃
縮したレトルトルウに、当該ルウとほぼ同程度の水を加
えて加熱したところ、ゲル状の不溶解物が発生するとい
う現象に遭遇した。こうした現象は濃縮レトルトルウの
粘度が高くなるに従って強くなるということも知見し
た。
【0005】本発明者等は、上記問題を解決すべく研究
を行ったところ、結晶セルロースを特定量添加すること
によって、上記問題を解決することができるという知見
を得た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した液
状スープや固形油脂含有成型品とは異なり、濃縮タイプ
のレトルトルウが有する問題点、すなわち濃縮タイプの
レトルトルウに加水し加熱調理する際に、ゲル状の不溶
解物が発生するのを防止した濃縮レトルトルウおよびそ
の製造方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
を達成するための構成は、以下の(1)〜(4)の技術
的手段から成る。
【0008】(1)濃縮レトルトルウ中に結晶セルロー
スを少なくとも0.4重量%存在させることを特徴とす
る濃縮レトルトルウ。
【0009】(2)濃縮レトルトルウの水分含量が60
〜70重量%であることを特徴とする請求項1記載の濃
縮レトルトルウ。
【0010】(3)結晶セルロースの量が0.4〜5.
0重量%であることを特徴とする請求項1記載の濃縮レ
トルトルウ。
【0011】(4)小麦粉と固形油脂とを加熱混合した
ルウに、予め焙煎処理した玉葱および適宜調味剤を添加
混合し、煮込み処理を施して水分含量が60〜70重量
%の濃縮ルウを得た後、これを耐熱性容器に充填密封し
てレトルト処理するに当たり、濃縮ルウを充填密封する
前のいずれかの段階で結晶セルロースを少なくとも0.
4重量%添加混合することを特徴とする濃縮レトルトル
ウの製造方法。
【0012】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。本発明においては、上記したような濃縮レトルトル
ウ中に結晶セルロースを少なくとも0.4重量%、好ま
しくは0.4〜5.0重量%、更に好ましくは0.8〜
2.4重量%存在させることが重要である。
【0013】濃縮ルウとは、加水調理することによって
喫食するタイプのルウ製品であって、ルウとしては例え
ばカレー、シチュー、スープ等を例示することができ
る。こうした濃縮ルウの水分含量としては、60〜70
重量%、更には62〜66重量%が好ましい。濃縮ルウ
の水分含量が60重量%以下になってくると、コテコテ
の物性となり、超高粘性のために水への分散性・溶解性
が悪くなり、結晶セルロースの添加効果が得難くなる傾
向にある。
【0014】反対にその水分含量が70重量%以上にな
ってくると、濃縮度の低い比較的柔らかい物性のものに
なるために、濃縮ルウに加水し加熱調理する際に、ゲル
状の不溶解物が発生するという問題が生じ難くなる傾向
にあり、あえて結晶セルロースを添加する必要がなくな
ってくる。
【0015】次に、濃縮レトルトルウ中に結晶セルロー
スを存在させる量としては、前述したごとく少なくとも
0.4重量%、好ましくは0.4〜5.0重量%、更に
好ましくは0.8〜2.4重量%であることが重要であ
る。この量が少なすぎると、加水後に加熱調理する際
に、ゲル状の不溶解物が発生するのを有効に防止するこ
とが困難になってくる。一方、この量が多くなりすぎる
とゲル状の不溶解物が発生するのを有効に防止するとい
う本発明の目的上からは、特に問題はないが、固形油脂
の分離が発生し易くなるという別の問題が発生する傾向
にある。
【0016】結晶セルロースを濃縮レトルトルウ中に存
在させる方法としては、濃縮ルウを耐熱性容器に充填密
封する前のいずれかの段階であれば特に限定されるもの
ではなく、たとえば、予め小麦粉に添加混合しておいて
もよく、あるいは小麦粉と固形油脂とを加熱混合してル
ウを形成させる段階で添加してもよい。更には、ルウに
適宜調味剤を添加し煮込んで濃縮ルウを形成させる段
階、あるいは形成させた濃縮ルウに添加してもよい。
【0017】次に、濃縮ルウを得るための方法について
述べる。まず、小麦粉と固形油脂を加熱混合する。この
場合の小麦粉と固形油脂の混合比率は最終製品によって
異なり、当業者が適宜決定すればよいが、例えばカレー
ルウやシチュールウの場合は小麦粉に対し固形油脂80
〜120重量%を例示することができる。固形油脂とし
ては、常温で固体であれば動植物性油脂のいずれでもよ
く、例えばラード、ヘッド、パーム硬化油等がある。
【0018】よって得られたルウに、予め焙煎処理した
玉葱および適宜調味剤を添加し煮込み処理を施して水分
含量60〜70重量%の濃縮ルウを得る。調味剤として
は、例えばカレールウの場合はカレー粉、肉エキス、食
塩、その他各種調味料があり、シチュールウの場合は粉
乳、肉エキス、食塩、その他各種調味料がある。
【0019】ルウの濃縮方法としては、前述したごとく
常法によって得られたルウを煮込む方法があるが、これ
以外に予め添加する水分を調節しておく方法もあり、こ
の場合、加熱調理が焦げつき等により行うことが困難で
あればレトルト処理時に加熱調理するという方法を採用
してもよい。
【0020】肉、人参ジャガイモ等の具材を添加しても
よく、この場合は濃縮ルウを得た後に当該ルウに添加す
るか、あるいは当該ルウを耐熱性容器に充填する際に添
加してもよい。
【0021】耐熱性容器に濃縮ルウを添加した後に常法
によってレトルト処理する。処理条件は殺菌の目的が達
成される条件であればよく、たとえば121°Cで20
〜25分間という条件を例示することができる。従っ
て、上記耐熱性容器としては、これらレトルト処理条件
に耐え得るものである必要があり、この条件を満足する
ものであれば、特に限定されるものではない。
【0022】本発明の濃縮レトルトルウは、喫食に当た
っては、当該ルウに適宜量の水を添加して希釈し、必要
により撹拌しながら加熱する。
【0023】
【実施例1】小麦粉50重量部とラード50重量部を1
25°Cで加熱混合して小麦粉ルウ97重量部を得た。
これとは別に、玉葱を歩留り60%になるまで焙煎処理
した後、当量の水を加え再び歩留り80%になるまで煮
込み処理を施し、ペースト状にしてペースト状焙煎玉葱
を得た。よって得られたペースト状焙煎玉葱150重量
部およびカレー粉、肉エキス、食塩等の適宜調味剤10
0重量部、結晶セルロース5重量部を上記小麦粉ルウ9
7重量部に加え、更に水310重量部を加えて全体が均
一になるように撹拌しながら95°Cで加熱混合して、
濃縮カレールウ655重量部を得た。
【0024】よって得られた濃縮カレールウ200重量
部をレトルトパウチに充填し、121°Cで23分間レ
トルト処理を施した。当該濃縮カレールウ中の、結晶セ
ルロース含量は0.8重量%で、水分含量は65重量%
であった。上記方法によって得られた濃縮レトルトカレ
ールウ200重量部に水200重量部を加え、ガス強火
で2分30秒間撹拌しながら加熱処理を施して品温95
°C以上のカレールウを得た。よって得られたカレール
ウを12メッシュの篩に通してみたところ、篩上にゲル
状の不溶解物は全く見られなかった。
【0025】一方、結晶セルロースを添加しないこと以
外はすべて上記方法と同様の方法によって得られた濃縮
レトルトカレールウ200重量部に水200重量部を加
え、ガス強火で2分30秒間撹拌しながら加熱処理を施
して品温95°C以上のカレールウを得た。よって得ら
れたカレールウを12メッシュの篩に通してみたとこ
ろ、篩上にゲル状の不溶解物が散見された。
【0026】
【発明の効果】本発明によると、わずかの量の結晶セル
ロースを濃縮タイプのレトルトルウに存在させることに
より、当該ルウに加水し加熱調理する際に、ゲル状の不
溶解物が発生することがない。従って、調理後の外観を
損ねることもなく、また、喫食した場合の食感も非常に
良好なものに仕上げることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃縮レトルトルウ中に結晶セルロースを
    少なくとも0.4重量%存在させることを特徴とする濃
    縮レトルトルウ。
  2. 【請求項2】 濃縮レトルトルウの水分含量が60〜7
    0重量%であることを特徴とする請求項1記載の濃縮レ
    トルトルウ。
  3. 【請求項3】 結晶セルロースの量が0.4〜5.0重
    量%であることを特徴とする請求項1記載の濃縮レトル
    トルウ。
  4. 【請求項4】 小麦粉と固形油脂とを加熱混合したルウ
    に、予め焙煎処理した玉葱および適宜調味剤を添加混合
    し、煮込み処理を施して水分含量が60〜70重量%の
    濃縮ルウを得た後、これを耐熱性容器に充填密封してレ
    トルト処理するに当たり、濃縮ルウを充填密封する前の
    いずれかの段階で結晶セルロースを少なくとも0.4重
    量%添加混合することを特徴とする濃縮レトルトルウの
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009011314A (ja) * 2007-06-07 2009-01-22 Ezaki Glico Co Ltd カレールウ及びその製造方法
JP2020036535A (ja) * 2018-08-31 2020-03-12 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 電子レンジ調理用固形状調味組成物

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