JPH07323073A - 血小板バッグおよびバッグ連結体 - Google Patents

血小板バッグおよびバッグ連結体

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JPH07323073A
JPH07323073A JP6142579A JP14257994A JPH07323073A JP H07323073 A JPH07323073 A JP H07323073A JP 6142579 A JP6142579 A JP 6142579A JP 14257994 A JP14257994 A JP 14257994A JP H07323073 A JPH07323073 A JP H07323073A
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platelets
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浩二 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】バッグ連結体100は、採血バッグ(赤血球バ
ッグ)1と、血小板バッグ10と、血漿バッグ30と
を、それぞれ可撓性を有するチューブ14、22、24
で連結したものである。血小板バッグ10は、血小板収
納部12に収納された血小板血漿に実質的に溶出しない
第1の可塑剤30〜50wt%と、血小板収納部12に収
納された血小板血漿に溶出する第2の可塑剤1〜4.9
wt%とを含有するポリ塩化ビニル製のシート材で構成さ
れている。採血バッグ1は、血液成分収納部3に収納さ
れた赤血球に溶出する第3の可塑剤1〜50wt%を含有
するポリ塩化ビニル製のシート材で構成されている。 【効果】血小板を高品質で長期保存でき、血小板調整時
にそのほぐれ性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血小板を収納、保存す
る血小板バッグおよび該血小板バッグを有するバッグ連
結体に関する。
【0002】
【従来の技術】輸血を行う場合、現在では、血液の有効
利用および輸血者の負担軽減などの理由から、供血者か
ら得た採血血液を遠心分離等により各成分に分離し、輸
血者に必要な成分だけを採取し、その他の成分は供血者
に変換する成分採血が行われている。
【0003】このような成分採血においては、採血バッ
グを含む複数のバッグをチューブで接続したバッグ連結
体(マルチプルバッグ)が使用される。このマルチプル
バッグのうち、例えばトリプルバッグは、採血バッグ
(赤血球収納・保存バッグ)と、血漿収納・保存バッグ
(以下、血漿バッグという)と、血小板収納・保存バッ
グ(以下、血小板バッグという)とをそれぞれチューブ
で連結したものであり、前記採血バッグに採血した血液
に対し遠心分離を施して赤血球、血小板(バフィーコー
ト)および血漿の3層に分離した後、上層の血漿および
中間層の血小板をそれぞれチューブを介して血漿バッグ
および血小板バッグに順次移送し、下層の赤血球を採血
バッグ内に残す。
【0004】そして、必要な血液成分(目的とする血液
製剤)が収納されたバッグ(例えば、血小板バッグまた
は採血バッグ)を密封するとともに、その他の血液成分
は、供血者へ返血し、バッグを接続しているチューブを
切断、分離して、前記必要な血液成分が収納されたバッ
グを回収し、保存に供する。
【0005】このようなバッグ連結体の各バッグは、通
常、軟質ポリ塩化ビニル製のシート材を袋状に形成した
ものである。バッグ素材として軟質ポリ塩化ビニルを用
いる理由は、遠心分離操作に耐える柔軟性と、オートク
レーブ滅菌に耐える耐熱性とを有しているためである。
【0006】ところで、血小板を収納、保存する血小板
バッグについては、気体透過性が高いほど保存される血
小板の活性が保たれ、多数の血小板を高品質な状態で長
期間保存できることが知られており、そのため、血小板
バッグを構成するシート材の材料として、ポリオレフィ
ン系の素材を用いたものが開発されている。しかしなが
ら、このポリオレフィン製の血小板バッグには、次のよ
うな欠点がある。
【0007】血小板バッグに血小板を収納した後、保存
に供する際には、通常、血小板バッグに振盪を与える等
の方法により、血小板の凝集塊(ペレット)をほぐす操
作を行うが、ポリオレフィン製のバッグでは、この操作
に際し、血小板のほぐれ性が悪いために、さらに、血小
板に機械的衝撃を加える必要が生じることから、血小板
保存の初期段階で血小板にダメージを生じさせ、結局、
血小板の保存性が低下する。
【0008】また、このようなほぐし操作を行わない
と、ペレット状の血小板を除去して血小板製剤を調整す
ることが必要となるため、血小板数のロスを生じ、しか
も、ペレット状血小板(凝集塊)の除去に手間と時間が
かかり、また無菌性を損なうおそれもある等の問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血小
板を高品質で長期保存するのに適し、かつ血小板のほぐ
れ性を向上させ得る適度な可塑剤の溶出性を有する血小
板バッグおよびこれを有するバッグ連結体を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(17)の本発明により達成される。
【0011】(1) シート材を袋状に形成してなり、
内部に血小板を収納、保存する血小板バッグであって、
前記シート材は、収納された血液成分に実質的に溶出し
ない第1の可塑剤30〜50wt%と、収納された血液成
分に溶出する第2の可塑剤1〜4.9wt%とを含有する
ポリ塩化ビニルを主とする材料で構成されていることを
特徴とする血小板バッグ。
【0012】(2) 前記第1の可塑剤は、フタル酸と
1分子中の炭素数が9〜12のアルコールまたは脂肪族
炭化水素群とのジエステルである上記(1)に記載の血
小板バッグ。
【0013】(3) 前記第1の可塑剤は、ジ−(n−
デシル)フタレートである上記(1)に記載の血小板バ
ッグおよびバッグ連結体。
【0014】(4) 前記第2の可塑剤は、ジオクチル
フタレートまたはジオクチルアジペートである上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の血小板バッグ。
【0015】(5) 前記第2の可塑剤は、ジ−(2−
エチルヘキシル)フタレートである上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の血小板バッグおよびバッグ連
結体。
【0016】(6) 前記第1および第2の可塑剤の総
量は、血小板を少なくとも5日間保存したとき、その血
小板のpHを6以上に維持するのに相当する前記シート材
のガス透過性を得るのに充分な量である上記(1)ない
し(5)のいずれかに記載の血小板バッグおよびバッグ
連結体。
【0017】(7) 前記第1および第2の可塑剤の総
量は、31〜55wt%である上記(1)ないし(6)の
いずれかに記載の血小板バッグ。
【0018】(8) 前記シート材の酸素ガス透過係数
が、2500ml/m2・mm・day・atm(30℃)以上である上記
(1)ないし(7)のいずれかに記載の血小板バッグ。
【0019】(9) 前記シート材の炭酸ガス透過係数
が、16000ml/m2・mm・day・atm(30℃)以上である上
記(1)ないし(8)のいずれかに記載の血小板バッ
グ。
【0020】(10) 上記(1)ないし(9)のいずれ
かに記載の血小板バッグと、少なくとも1つの他のバッ
グとを、チューブにより連結してなることを特徴とする
バッグ連結体。
【0021】(11) 上記(1)ないし(9)のいずれ
かに記載の血小板バッグと、赤血球を収納、保存する赤
血球バッグとを、可撓性を有するチューブにより連結し
てなることを特徴とするバッグ連結体。
【0022】(12) 前記赤血球バッグは、採血血液を
収納する採血バッグと兼用で用いられるものである上記
(11)に記載のバッグ連結体。
【0023】(13) 前記赤血球バッグは、その内部に
収納された血液成分に溶出する第3の可塑剤を含有する
ポリ塩化ビニルを主とする材料で構成されたシート材を
袋状に形成したものである上記(12)に記載のバッグ連
結体。
【0024】(14) 前記第3の可塑剤は、ジオクチル
フタレートまたはジオクチルアジペートである上記(1
3)に記載の血小板バッグ。
【0025】(15) 前記第3の可塑剤は、ジ−(2−
エチルヘキシル)フタレートまたはジ−(2−エチルヘ
キシル)アジペートである上記(13)に記載の血小板バ
ッグおよびバッグ連結体。
【0026】(16) 前記第3の可塑剤の含有量は、1
〜50wt%である上記(13)ないし(15)のいずれかに
記載のバッグ連結体。
【0027】(17) 前記チューブは、ポリ塩化ビニル
またはこれを主とする材料で構成されている上記(10)
ないし(16)のいずれかに記載のバッグ連結体。
【0028】
【発明の構成】本発明者らの研究によれば、前述した従
来のポリオレフィン製の血小板バッグは、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレートにより可塑化されたポリ塩化ビニ
ルと同様に、保存される血小板への可塑剤の溶出が実質
的になく、そのため、血小板のほぐれ性が悪いことを知
見した。しかしながら、逆に、保存中の血小板への可塑
剤の溶出量が多過ぎると、血小板の活性(機能)が低下
し、長期保存に適さない。
【0029】従って、本発明は、ポリ塩化ビニル製の血
小板バッグに要求される柔軟性を満足しつつ、血小板へ
の可塑剤の溶出量を適度に、すなわち必要かつ充分な量
に調整し得る可塑剤の特性および種類と、その含有量と
を見出したものである。以下、本発明の血小板バッグお
よびバッグ連結体を添付図面に示す好適実施例に基づい
て詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の血小板バッグの構成例を
示す平面図である。同図に示す血小板バッグ10は、成
分採血由来血小板の製造および保存に用いられる血小板
バッグである。この血小板バッグ10は、後述するポリ
塩化ビニル製の可撓性を有するシート材を重ね、その周
縁のシール部11において、融着(熱融着、高周波融着
等)または接着し、袋状としたものである。
【0031】このシール部11で囲まれる内側の部分
に、成分採血由来の血小板が収納される血小板収納部1
2が形成されている。血小板バッグ10の上部には、ピ
ールタブを備えた2つの開口部13、13が形成されて
いる。さらに、両開口部13、13の間には、血小板収
納部12に連通する可撓性を有するチューブ16の一端
が接続されている。
【0032】図2は、本発明の血小板バッグの構成例を
示す平面図である。同図に示す血小板バッグ10は、シ
ングルドナー採血由来血小板の製造および保存に用いら
れる血小板バッグである。この血小板バッグ10も、前
記と同様に、後述するポリ塩化ビニル製の可撓性を有す
るシート材を重ね、その周縁のシール部11において、
融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋状とし
たものであり、シール部11で囲まれる内側の部分に、
シングルドナー採血由来の血小板が収納される血小板収
納部12が形成されている。そして、前記と同様の開口
部13、13が形成され、それらの間に血小板収納部1
2に連通する可撓性を有するチューブ16の一端が接続
されている。
【0033】このシングルドナー採血由来血小板用の血
小板バッグ10は、その血小板収納部12の容積が、前
記成分採血由来血小板用の血小板バッグに比べ小さい。
【0034】図3は、本発明の血小板バッグおよびこれ
を含むバッグ連結体の構成例を示す平面図である。同図
に示すように、バッグ連結体100は、採血バッグ1
と、血小板バッグ10と、血漿バッグ30とを、それぞ
れ可撓性を有するチューブで連結したトリプルバッグで
ある。
【0035】図1中の右側に位置する採血バッグ1は、
後述する樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その
周縁のシール部2において、融着(熱融着、高周波融着
等)または接着し、袋状としたものである。
【0036】このシール部2で囲まれる内側の部分に、
血液成分収納部3が形成されている。血液成分収納部3
には、採血針8より採血され、チューブ6を経た採血血
液が収納されるとともに、最終的には、該採血血液に遠
心分離を施して得られた複数の血液成分のうちの下層に
相当する濃厚赤血球が収納、保存される。従って、採血
バッグ1は、赤血球バッグとして兼用される。
【0037】採血バッグ1の上部には、ピールタブを備
えた2つの開口部4、4が形成され、またそれらの間に
は、他のバッグ10、30に接続するための排出口5が
形成されている。この排出口5には、連結部材15を介
してチューブ14の一端が接続されている。また、チュ
ーブ14の他端には、二股に分岐する分岐コネクタ21
が接続されている。なお、連結部材15は、破断前は流
路が閉塞されているが、破断すると流路が開通する部材
を用いるのが好ましい。また、本発明では、連結部材1
5を設けなくてもよく、この場合には、クレンメ等によ
りチューブ14を適宜閉塞、解除するのが好ましい。
【0038】さらに、採血バッグ1の上部には、血液成
分収納部3に連通するよう可撓性を有するチューブ6の
一端が接続され、このチューブ6の他端には、ハブ7を
介して採血針8が装着されている。また、ハブ7には採
血針8を被包するキャップ9が装着される。なお、血液
成分収納部3には、例えば、ACD液、CPD液、CP
DA−1液、ヘパリンナトリウム液のような抗凝固剤が
予め所定量入れられていてもよい。
【0039】図1中の中央に位置する本発明の血小板バ
ッグ10は、前記と同様に、後述するポリ塩化ビニル製
の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部
11において、融着(熱融着、高周波融着等)または接
着し、袋状としたものである。
【0040】このシール部11で囲まれる内側の部分
に、採血バッグ1内の血液から分離された血小板(バフ
ィーコート、濃厚血小板血漿等)が収納される血小板収
納部12が形成されている。血小板バッグ10の上部に
は、ピールタブを備えた2つの開口部13、13が形成
されている。
【0041】さらに、開口部13の側部には、血小板収
納部12に連通する可撓性を有するチューブ22の一端
が接続され、このチューブ22の他端は、前記分岐コネ
クタ21の一方の分岐端に接続されている。これによ
り、連結部材15の流路開通時に、採血バッグ1の血液
成分収納部3と血小板バッグ10の血小板収納部12と
が、チューブ14、22および分岐コネクタ21を介し
て連通する。
【0042】図1中の左側に位置する血漿バッグ30
は、後述する樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、
その周縁のシール部31において、融着(熱融着、高周
波融着等)または接着し、袋状としたものである。
【0043】このシール部31で囲まれる内側の部分
に、血液より分離された血漿(特に、乏血小板血漿)が
収納される血漿収納部32が形成されている。血漿バッ
グ30の上部には、ピールタブを備えた2つの開口部3
3、33が形成されている。
【0044】さらに、開口部33の側部には、血漿収納
部32に連通する可撓性を有するチューブ24の一端が
接続され、このチューブ24の他端は、前記分岐コネク
タ21の他方の分岐端に接続されている。これにより、
連結部材15の流路開通時に、血漿バッグ30の血漿収
納部32と、他のバッグ1、10の血液成分収納部3お
よび血小板収納部12とがチューブ14、22、24お
よび分岐コネクタ21を介して連通する。
【0045】次に、各バッグ1、10および30を構成
するシート材の条件について説明する。
【0046】[血小板バッグ10について]血小板バッ
グ10を構成するシート材は、血小板収納部12に収納
された血液成分(特に濃厚血小板血漿)に実質的に溶出
しない第1の可塑剤(不溶出性可塑剤)と、血小板収納
部12に収納された血液成分(特に濃厚血小板血漿)に
溶出する第2の可塑剤(溶出性可塑剤)とを含有するポ
リ塩化ビニルまたはこれを主とする材料(少量の他の高
分子材料とのポリマーアロイでもよい)で構成されてい
る。
【0047】ここで、「実質的に溶出しない」とは、例
えば、4℃、常圧の条件下で35日間濃厚赤血球を保存
した際に、この濃厚赤血球への溶出量が10ppm 以下で
あるものを言い、「溶出する」とは、例えば、前記と同
条件下での溶出量が10ppmを超えるものを言う。
【0048】第1の可塑剤の好適例としては、フタル酸
と1分子中の炭素数が9〜12のアルコールまたは脂肪
族炭化水素群とのジエステルが挙げられる。この場合、
炭素数が9〜12のアルコールまたは脂肪族炭化水素と
しては、例えば、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコールが挙げ
られる。このなかでも特に、ジ−(n−デシル)フタレ
ート(以下「DnDP」という)が好ましい。
【0049】第2の可塑剤の好適例としては、ジオクチ
ルフタレートまたはジオクチルアジペートが挙げられ、
特に、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート(以下
「DEHP」という)が好ましい。
【0050】以上のような第1の可塑剤のシート材中の
含有量は、30〜50wt%であり、さらに30〜41wt
%であるのが好ましい。この含有量が30wt%未満であ
ると、第1および第2の可塑剤の総量が少なくなり、シ
ート材の柔軟性およびガス透過性が劣るとともに、ガス
透過性の低下に伴い、血小板保存性が低下することとな
り、また、この含有量が50wt%を超えると、第1およ
び第2の可塑剤の総量が多くなり、そのためシート材の
機械的強度が低下し、破損を生じ易くなる。
【0051】以上のような第2の可塑剤のシート材中の
含有量は、1〜4.9wt%であり、さらに2〜4.5wt
%であるのが好ましい。この含有量が1wt%未満である
と、溶出量が不十分となり、血小板のほぐれ性を十分に
改善することができず、また、4.9wt%を超えると、
溶出量が過多となり、保存される血小板の活性(凝集
能、低浸透圧ショック回復率)が低下する。なお、前記
第1の可塑剤および第2の可塑剤は、それぞれ、異なる
2種以上のものを混合して用いてもよい。
【0052】前記第1の可塑剤および第2の可塑剤の総
量は、血小板収納部12に収納される血小板を少なくと
も5日間保存したとき、その血小板のpHを6以上、特に
6.5以上に維持するのに相当するシート材のガス透過
性を得るのに充分な量とするのが好ましく、具体的に
は、第1の可塑剤および第2の可塑剤のシート材中の総
量は、31〜55wt%であるのが好ましく、32〜55
wt%であるのがより好ましく、さらに、34〜46wt%
であるのが好ましい。可塑剤総量が31wt%未満では、
シート材の柔軟性およびガス透過性が劣り、また、55
wt%を超えると、シート材の機械的強度が低下し、破損
を生じ易くなる。
【0053】なお、血小板バッグ10のシート材中に
は、さらに、例えば安定剤等の各種添加剤が添加されて
いてもよい。このうち、安定剤としては、例えば、各種
エポキシ化合物や、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグ
ネシウムまたはこれらの化合物が挙げられ、そのシート
材中の添加量は、例えば、0.1〜15wt%程度とされ
る。
【0054】血小板バッグ10のシート材は、ガス透過
性が優れるほど、血小板の保存性が向上する。すなわ
ち、血小板バッグ10のシート材の酸素ガス透過係数
は、2500ml/m2・mm・day・atm(30℃)以上であるのが
好ましく、4500ml/m2・mm・day・atm(30℃)以上であ
るのがより好ましい。
【0055】また、血小板バッグ10のシート材の炭酸
ガス透過係数は、16000ml/m2・mm・day・atm(30℃)
以上であるのが好ましく、28000ml/m2・mm・day・atm
(30℃)以上であるのがより好ましい。
【0056】血小板バッグ10のシート材の厚さは、特
に限定されないが、0.2〜0.6mm程度であるのが好
ましく、0.25〜0.5mm程度であるのがより好まし
い。
【0057】[採血バッグ1について]採血バッグ1を
構成するシート材は、軟質ポリ塩化ビニルで構成されて
いるのが好ましく、特に、血液成分収納部3に収納され
た血液または濃厚赤血球に溶出する第3の可塑剤(溶出
性可塑剤)を含有するポリ塩化ビニルまたはこれを主と
する材料(少量の他の高分子材料とのポリマーアロイで
もよい)で構成されているのが好ましい。溶出した可塑
剤は、赤血球の細胞膜の保護作用を発揮するため、赤血
球の保存性が向上するからである。
【0058】第3の可塑剤の好適例としては、ジオクチ
ルフタレートまたはジオクチルアジペートが挙げられ、
特に、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート(DEH
P)またはジ−2−エチルヘキシルアジペート(DEH
A)が好ましい。なお、前記第3の可塑剤は、異なる2
種以上のものを混合して用いてもよい。
【0059】このような第3の可塑剤のシート材中の含
有量は、1〜50wt%であり、さらに20〜40wt%で
あるのが好ましい。この含有量が1wt%未満であると、
溶出量が少なく、赤血球の保存性を向上する効果が不十
分となり、また、50wt%を超えると、シート材の機械
的強度が低下し、破損を生じ易くなる。なお、採血バッ
グ1のシート材中には、前記と同様に、各種添加剤が添
加されていてもよい。
【0060】採血バッグ1のシート材の厚さは、特に限
定されないが、0.2〜0.6mm程度であるのが好まし
く、0.27〜0.5mm程度であるのがより好ましい。
【0061】[血漿バッグ30について]血漿バッグ3
0を構成するシート材は、特に限定されず、前記赤血球
バッグ1で述べたものと同様の構成材料よりなるものを
用いることができる。シート材を軟質ポリ塩化ビニルで
構成する場合、含有する可塑剤の種類や添加量も特に限
定されず、例えば、前記第1、第2または第3の可塑剤
のうちの少なくとも1種を1〜55wt%程度添加するこ
とができる。
【0062】血漿バッグ30のシート材の厚さは、特に
限定されないが、0.2〜0.9mm程度であるのが好ま
しく、0.3〜0.6mm程度であるのがより好ましい。
【0063】チューブ6、14、16、22および24
の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、PET、PBTのようなポリ
エステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、ポリエステルエラストマー、スチレン−ブタジエン
−スチレン共重合体等の熱可塑性エラストマー等、ある
いはこれらを主とする材料が挙げられるが、そのなかで
も特に、ポリ塩化ビニルまたはこれを主とする材料が好
ましい。各チューブがポリ塩化ビニル製であれば、十分
な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いがし易く、ま
た、クレンメ等による閉塞に適する。さらに、ポリ塩化
ビニル製チューブは、主材料を同じくするバッグのシー
ト材との相溶性に優れるので、融着や接着によりこれら
を接合する場合に、その接合強度が高く、かつ気密性に
優れ、遠心分離操作に対する耐久性や無菌性の維持にと
って好ましい。なお、各チューブに用いられる可塑剤の
種類やその含有量は特に限定されず、また、チューブ材
料には、前述したような添加剤が添加されいてもよい。
【0064】また、分岐コネクタ21は、例えばポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート等の各種樹脂による成形物で構成される。
【0065】なお、本発明の血小板バッグは、図1およ
び図2に示すような単一のバッグであってもよく、ま
た、他の任意の1または2以上のバッグやその他の器具
(例えば、チャンバー、針管、シリンジ、フィルター)
等がチューブを介して連結されたものであってもよい。
【0066】また、本発明のバッグ連結体は、前述した
血小板バッグを有するもの、あるいは、前述した血小板
と赤血球バッグ(採血バッグ)を有するものであれば、
図示の構成に限定されず、例えば、採血バッグおよび血
小板バッグよりなる2連バッグや、採血バッグ、血小板
バッグ、血漿バッグおよび赤血球バッグよりなる4連バ
ッグや、赤血球バッグと兼用の採血バッグ、血小板バッ
グ、血漿バッグおよびバフィーコートバッグ(中継用)
よりなる4連バッグ、さらには、これらに任意の用途の
バッグが付加されたもの等、いかなるものでもよい。
【0067】
【実施例】以下、本発明の血小板バッグおよびバッグ連
結体を、具体的実施例を挙げてさらに詳細に説明する。
【0068】[1] 成分採血由来血小板の製造および
保存に用いられる図1に示す構造の血小板バッグ(シン
グルバッグ)を製造した。
【0069】(実施例1)血小板バッグのシート材およ
びその他の条件は、次の通りである。
【0070】構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DnDP/31.0wt% DEHP/ 3.1wt% 可塑剤総量:34.1wt% 酸素ガス透過係数: 4900ml/m2・mm・day・atm(30
℃) (L-100,Dr.Lyssy,Zollikon,Switzerland 以下同じ) 炭酸ガス透過係数:30900ml/m2・mm・day・atm(30
℃) (L-100,Dr.Lyssy,Zollikon,Switzerland 以下同じ) シート材厚さ:0.32mm バッグ内容量:約1000ml バッグ内表面積:650cm2
【0071】(実施例2)血小板バッグのシート材およ
びその他の条件は、次の通りである。
【0072】構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DnDP/30.7wt% DEHP/ 3.4wt% 可塑剤総量:34.1wt% 酸素ガス透過係数: 4800ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:30600ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ、バッグ内容量および内表面積:実施例1
と同様
【0073】(比較例1)血小板バッグのシート材およ
びその他の条件は、次の通りである。
【0074】構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DnDP/31.7wt% 酸素ガス透過係数: 5000ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:31800ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ、バッグ内容量および内表面積:実施例1
と同様
【0075】(比較例2)血小板バッグのシート材およ
びその他の条件は、次の通りである。
【0076】構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DEHP/31.7wt% 酸素ガス透過係数: 3100ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:15800ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ、バッグ内容量および内表面積:実施例1
と同様
【0077】(比較例3)血小板バッグのシート材およ
びその他の条件は、次の通りである。
【0078】構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DnDP/23.0wt% DEHP/11.1wt% 可塑剤総量:34.1wt% 酸素ガス透過係数: 4000ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:22500ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ、バッグ内容量および内表面積:実施例1
と同様
【0079】(比較例4)血小板バッグのシート材およ
びその他の条件は、次の通りである。
【0080】構成材料:ポリオレフィンフィルム(可塑
剤含有せず) 酸素ガス透過係数: 7500ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:30000ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ:0.25mm バッグ内容量および内表面積:実施例1と同様
【0081】[操作方法]上記実施例1、2、比較例1
〜4の各血小板バッグ内に成分採血由来の血小板を多血
小板血漿(PRP)として回収した。このとき、血小板
数は、約3.0×108 個/ml、PRPの量は、約50
0mlであった。
【0082】多血小板血漿回収後直ちに、遠心分離器
(日立工機社製、CR7B3)を用い、2055Gで5
分間、遠心分離を施した。血小板バッグと600ml容量
の他のバッグとを、それらに付属するチューブ同士をチ
ューブ無菌接続装置により無菌的に接続し、血小板バッ
グ内の上澄の血漿(PPP)約400mlを前記他のバッ
グに移送した。血漿(PPP)の移送完了後、両バッグ
間を接続するチューブをチューブシーラーによって融着
して閉塞し、該融着部を切断、分離した。
【0083】遠心分離に供された各血小板バッグの底部
には、血小板のペレット(凝集塊)が形成されていた。
このペレットを、約100mlの血漿とともに22℃、約
1時間インキュベーター内で静置した。次に、各血小板
バッグ内の血小板ペレット(凝集塊)をほぐし、再浮遊
を促すために、振盪操作を行った。振盪は、以下の条件
で行った。
【0084】装置:to- nd- ro flatbed shaker (HI-20,Thermonics Corporation,Tokyo,Japan) 振盪幅:40mm 速度:60回転/分 時間:5日間連続
【0085】[観察および測定]
【0086】A.再浮遊状態:1、3および5日目に、
それぞれ肉眼にて観察し、血小板の残存ペレット(凝集
塊)数を数え、記録した。
【0087】B.血小板品質:各血小板バッグの排出口
(開口部13)に操作アダプター(テルモ社製)を装着
し、振盪を継続した。この間、0、3および5日目に注
射針付シリンジを用い、前記操作アダプターのゴム部に
注射針を刺して、内容液を1mlずつ、無菌的にサンプリ
ングした。このサンプリング液(濃厚血小板)につい
て、下記項目を測定した。
【0088】・血小板数:自動血球計数装置(Sysmex N
E-6000 東亜医用電子社製) ・pH(37℃):血液ガス/pH測定装置 (IL 1304 Instrumentation Lab.,Milan,Italy) ・低浸透圧ショック回復率(%HSR ):操作手順は、下
記1〜4
【0089】1.濃縮血小板液(PC)を新鮮凍結血漿
にて血小板数を3.0×105 /μl に調製した。 2.血小板液0.8mlに対し、生理食塩水または蒸留水
を0.4ml添加した。 3.分光光度計(MPS-2000 島津製作所社製)にて波長
610nmの吸光度を15分間測定した。 4.以下の数1に示す式より%HSR を算定した。
【0090】
【数1】
【0091】上記各項目に関する観察、測定の結果を下
記表1〜表4に示す。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】実施例1では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5日目でも
7.0が維持されていた。さらに、低浸透圧ショック回
復率(%HSR )も高い数値を示している。これらより、
血小板の保存状態(品質)は良好であったと言える。
【0097】実施例2では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5日目でも
7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透圧ショッ
ク回復率(%HSR )も高い数値を示している。これらよ
り、血小板の保存状態(品質)は、実施例1と同様に、
良好であったと言える。
【0098】比較例1では、血小板の凝集塊があり、す
なわち、血小板の再浮遊状態は不良であった。また、血
小板数には特に経時的な変化はない。しかし、再浮遊が
良好であれば、血小板数はより多くなったものと推察さ
れる。そして、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5
日目でも7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透
圧ショック回復率(%HSR )も高い数値を示している。
これらより、血小板の保存状態(品質)は、良好であっ
たと言える。
【0099】比較例2では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は実施例1、2よりも
大きく、6.5未満となった。さらに、低浸透圧ショッ
ク回復率(%HSR )も低い数値を示している。これは、
シート材中のDEHPの溶出過多が原因であると推察さ
れる。これらより、血小板の保存状態(品質)は、不良
であることが示された。
【0100】比較例3では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。一
方、pH(37℃)の低下の程度は、比較例2と同様に、
大きいものとなった。さらに、低浸透圧ショック回復率
(%HSR )も低い数値を示している。これは、シート材
中のDEHPの溶出過多が原因であると推察される。こ
れらより、血小板の保存状態(品質)は、不良であるこ
とが示された。
【0101】比較例4では、血小板の凝集塊があり、す
なわち、血小板の再浮遊状態は不良であった。また、血
小板数には特に経時的な変化はない。しかし、再浮遊が
良好であれば、血小板数はより多くなったものと推察さ
れる。そして、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5
日目でも7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透
圧ショック回復率(%HSR )も高い数値を示している。
これらより、血小板の保存状態(品質)は、良好であっ
たと言える。以上のように、再浮遊状態および血小板品
質の双方が良好なのは、実施例1、2のみであった。
【0102】[2] シングルドナー採血(バッグ採
血)由来血小板の製造および保存に用いられる図2に示
す構造の血小板バッグを製造した。
【0103】(実施例3) シート材厚さ:0.36mm、バッグ内容量:約400m
l、バッグ内表面積:340cm2 とした以外は、前記実
施例1と同様とした。この場合、シート材のガス透過性
は、次の通りである。
【0104】酸素ガス透過係数: 4900ml/m2・mm・d
ay・atm(30℃) 炭酸ガス透過係数:30900ml/m2・mm・day・atm(30
℃)
【0105】(実施例4) シート材厚さ:0.36mm、バッグ内容量:約400m
l、バッグ内表面積:340cm2 とした以外は、前記実
施例2と同様とした。この場合、シート材のガス透過性
は、次の通りである。
【0106】酸素ガス透過係数: 4800ml/m2・mm・d
ay・atm(30℃) 炭酸ガス透過係数:30600ml/m2・mm・day・atm(30
℃)
【0107】(比較例5) シート材厚さ:0.36mm、バッグ内容量:約400m
l、バッグ内表面積:340cm2 とした以外は、前記比
較例1と同様とした。この場合、シート材のガス透過性
は、次の通りである。
【0108】酸素ガス透過係数: 5000ml/m2・mm・d
ay・atm(30℃) 炭酸ガス透過係数:31800ml/m2・mm・day・atm(30
℃)
【0109】(比較例6) シート材厚さ:0.36mm、バッグ内容量:約400m
l、バッグ内表面積:340cm2 とした以外は、前記比
較例2と同様とした。この場合、シート材のガス透過性
は、次の通りである。
【0110】酸素ガス透過係数: 3100ml/m2・mm・d
ay・atm(30℃) 炭酸ガス透過係数:15800ml/m2・mm・day・atm(30
℃)
【0111】(比較例7) シート材厚さ:0.36mm、バッグ内容量:約400m
l、バッグ内表面積:340cm2 とした以外は、前記比
較例3と同様とした。この場合、シート材のガス透過性
は、次の通りである。
【0112】酸素ガス透過係数: 4000ml/m2・mm・d
ay・atm(30℃) 炭酸ガス透過係数:22500ml/m2・mm・day・atm(30
℃)
【0113】(比較例8) バッグ内容量:約400ml、バッグ内表面積:340cm
2 とした以外は、前記比較例4と同様とした。この場
合、シート材のガス透過性は、次の通りである。
【0114】酸素ガス透過係数: 7500ml/m2・mm・d
ay・atm(30℃) 炭酸ガス透過係数:30000ml/m2・mm・day・atm(30
℃)
【0115】[操作方法]シングルドナーより常法によ
って得た多血小板血漿(PRP)を、上記実施例3、
4、比較例5〜8の各血小板バッグ内に回収した(海外
での採血基準に従い、450ml採血由来の多血小板血
漿)。このとき、血小板数は、約3.2×10 8 個/m
l、PRPの量は、約250mlであった。
【0116】多血小板血漿回収後直ちに、前記と同様の
遠心分離器を用い、2055Gで5分間、遠心分離を施
した。血小板バッグと400ml容量の他のバッグとを、
それらに付属するチューブ同士をチューブ無菌接続装置
により無菌的に接続し、血小板バッグ内の上澄の血漿
(PPP)約200mlを前記他のバッグに移送した。
【0117】血漿(PPP)の移送完了後、両バッグ間
を接続するチューブをチューブシーラーによって融着し
て閉塞し、該融着部を切断、分離した。遠心分離に供さ
れた各血小板バッグの底部には、血小板のペレット(凝
集塊)が形成されていた。このペレットを、約50mlの
血漿とともに22℃、約1時間インキュベーター内で静
置した。
【0118】次に、各血小板バッグ内の血小板ペレット
(凝集塊)をほぐし、再浮遊を促すために、前記と同様
の条件で振盪操作を行い、前記と同様にして観察および
測定を行った。その結果を前記表1〜表4に示す。
【0119】実施例3では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5日目でも
7.0が維持されていた。さらに、低浸透圧ショック回
復率(%HSR )も高い数値を示している。これらより、
血小板の保存状態(品質)は良好であったと言える。
【0120】実施例4では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5日目でも
7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透圧ショッ
ク回復率(%HSR )も高い数値を示している。これらよ
り、血小板の保存状態(品質)は、実施例3と同様に、
良好であったと言える。
【0121】比較例5では、血小板の凝集塊があり、す
なわち、血小板の再浮遊状態は不良であった。また、血
小板数には特に経時的な変化はない。しかし、再浮遊が
良好であれば、血小板数はより多くなったものと推察さ
れる。そして、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5
日目でも7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透
圧ショック回復率(%HSR )も高い数値を示している。
これらより、血小板の保存状態(品質)は、良好であっ
たと言える。
【0122】比較例6では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。一
方、pH(37℃)の低下の程度は実施例3、4よりも大
きく、6.5未満となった。さらに、低浸透圧ショック
回復率(%HSR )も低い数値を示している。これは、シ
ート材中のDEHPの溶出過多が原因であると推察され
る。これらより、血小板の保存状態(品質)は、不良で
あることが示された。
【0123】比較例7では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。一
方、pH(37℃)の低下の程度は、比較例6と同様に、
大きいものとなった。さらに、低浸透圧ショック回復率
(%HSR )も低い数値を示している。これは、シート材
中のDEHPの溶出過多が原因であると推察される。こ
れらより、血小板の保存状態(品質)は、不良であるこ
とが示された。
【0124】比較例8では、血小板の凝集塊があり、す
なわち、血小板の再浮遊状態は不良であった。また、血
小板数には特に経時的な変化はない。しかし、再浮遊が
良好であれば、血小板数はより多くなったものと推察さ
れる。そして、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5
日目でも7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透
圧ショック回復率(%HSR )も高い数値を示している。
これらより、血小板の保存状態(品質)は、良好であっ
たと言える。以上のように、再浮遊状態および血小板品
質の双方が良好なのは、実施例3、4のみであった。
【0125】[3] 採血バッグ(赤血球バッグ)、血
小板バッグおよび血漿バッグを所定のチューブで接続し
てなる図3に示す構成のバッグ連結体(トリプルバッ
グ)を作製した。各バッグの条件は、以下の通りであ
る。
【0126】(実施例5) 血小板バッグ 実施例3と同様
【0127】 赤血球バッグ 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DEHP/31.7wt% 酸素ガス透過係数: 3100ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:15800ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約500ml バッグ内表面積:380cm2
【0128】 血漿バッグ 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DEHP/31.7wt% シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約400ml バッグ内表面積:340cm2
【0129】 接続チューブ 軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP36.7wt%)
【0130】(実施例6) 血小板バッグ 実施例4と同様
【0131】 赤血球バッグ、 血漿バッグ、
接続チューブ いずれも実施例5と同様
【0132】(比較例9) 血小板バッグ 比較例5と同様
【0133】 赤血球バッグ 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DnDP/31.7wt% 酸素ガス透過係数: 5000ml/m2・mm・day・atm(30
℃) 炭酸ガス透過係数:31800ml/m2・mm・day・atm(30
℃) シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約500ml バッグ内表面積:380cm2
【0134】 血漿バッグ 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル 可塑剤:DnDP/31.7wt% シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約400ml バッグ内表面積:340cm2
【0135】 接続チューブ 実施例5と同様
【0136】(比較例10) 血小板バッグ 比較例6と同様
【0137】 赤血球バッグ、 血漿バッグ、
接続チューブ いずれも実施例5と同様
【0138】(比較例11) 血小板バッグ 比較例7と同様
【0139】 赤血球バッグ、 血漿バッグ、
接続チューブ いずれも実施例5と同様
【0140】(比較例12) 血小板バッグ 比較例8と同様
【0141】 赤血球バッグ、 血漿バッグ、
接続チューブ いずれも実施例5と同様
【0142】[操作方法(450ml採血の場合)]上記
実施例5、6、比較例9〜12の各バッグ連結体を用
い、ドナーから採血した血液より濃厚血小板および濃厚
赤血球を回収した。
【0143】まず、ドナーの静脈に採血針を穿刺し、チ
ューブを介して採血バッグ内に450ml(海外での採血
基準)の血液を採取した。次いで、前記チューブの途中
をチューブシーラーによって融着し、さらに切断した。
【0144】これらのバッグ連結体に対し、前記と同様
の遠心分離器を用い、1100Gで6分間遠心分離を施
した後、連結部材(テルモ社製、クリックチップ)を開
封し、分離スタンドにより採血バッグを押圧して、採血
バッグ内の上層の多血小板血漿(PRP)を血小板バッ
グへ移送し、採血バッグ内には、赤血球(CRC)を残
した。このとき、血小板バッグ内の多血小板血漿(PR
P)について、血小板数は、約3.2×108 個/ml、
PRPの量は、約250mlであった。
【0145】さらに、チューブの所定箇所をクレンメで
閉塞した後、前記と同様の遠心分離器を用い、再度20
55Gで5分間、遠心分離を施し、血小板バッグ内の上
澄の血漿(PPP)約200mlを血漿バッグに移送し
た。その後、各バッグに付属のチューブをそれぞれチュ
ーブシーラーによって融着し、切断、分離した。
【0146】遠心分離に供された各血小板バッグの底部
には、血小板のペレット(凝集塊)が形成されていた。
このペレットを、約50mlの血漿とともに22℃、約1
時間インキュベーター内で静置した。次に、各血小板バ
ッグ内の血小板ペレット(凝集塊)をほぐし、再浮遊を
促すために、前記と同様の条件で振盪操作を行い、観察
および測定を行った。
【0147】[観察および測定]
【0148】A.再浮遊状態およびB.血小板品質の各
項目については、前記と同様とした。
【0149】C.赤血球品質:各赤血球バッグの排出口
(開口部33)に操作アダプター(テルモ社製)を装着
し、4℃にて静置した。5週間保存後、注射針付シリン
ジを用い、前記操作アダプターのゴム部に注射針を刺し
て、内容液を1mlずつ、無菌的にサンプリングした。こ
のサンプリング液(濃厚赤血球)について、自動血球計
数装置(SysmexNE-6000 東亜医用電子社製)を用い、
ヘモグロビン濃度およびヘマトクリット値を測定した。
また、サンプリング液の一部を前記と同様の遠心分離器
を用い、1500G、10分間遠心処理し、上澄の血漿
を採取し、シアンメトヘモグロビン法(ヘモグロビン−
テストワコー、和光純薬社製)により血漿中のヘモグロ
ビン濃度を測定した。以上により得られた各データを下
記数2に示す式に代入して、溶血率を求めた。
【0150】
【数2】
【0151】上記各項目に関する観察、測定の結果を下
記表5〜表9に示す。
【0152】
【表5】
【0153】
【表6】
【0154】
【表7】
【0155】
【表8】
【0156】
【表9】
【0157】実施例5では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5日目でも
7.0が維持されていた。さらに、低浸透圧ショック回
復率(%HSR )も高い数値を示している。これらより、
血小板の保存状態(品質)は良好であったと言える。ま
た、溶血率は低く、赤血球の保存状態(品質)は良好で
あったと言える。これは、可塑剤DEHPの溶出による
赤血球膜の保護作用が発揮されたためであると推察され
る。
【0158】実施例6では、血小板の凝集塊は皆無であ
り、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと言
える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。そ
して、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5日目でも
7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透圧ショッ
ク回復率(%HSR )も高い数値を示している。これらよ
り、血小板の保存状態(品質)は、実施例5と同様に、
良好であったと言える。また、溶血率は低く、赤血球の
保存状態(品質)は良好であったと言える。これは、可
塑剤DEHPの溶出による赤血球膜の保護作用が発揮さ
れたためであると推察される。
【0159】比較例9では、血小板の凝集塊があり、す
なわち、血小板の再浮遊状態は不良であった。また、血
小板数には特に経時的な変化はない。しかし、再浮遊が
良好であれば、血小板数はより多くなったものと推察さ
れる。そして、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5
日目でも7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透
圧ショック回復率(%HSR )も高い数値を示している。
これらより、血小板の保存状態(品質)は、良好であっ
たと言える。また、溶血率は高く、赤血球の保存状態
(品質)は他より劣っていた。これは、可塑剤DnDP
が不溶出性であり、前述したような赤血球膜の保護作用
が得られなかったためであると推察される。
【0160】比較例10では、血小板の凝集塊は皆無で
あり、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと
言える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。
そして、pH(37℃)の低下の程度は実施例5、6より
も大きく、6.5未満となった。さらに、低浸透圧ショ
ック回復率(%HSR )も低い数値を示している。これ
は、シート材中のDEHPの溶出過多が原因であると推
察される。これらより、血小板の保存状態(品質)は、
不良であることが示された。また、溶血率は低く、赤血
球の保存状態(品質)は良好であったと言える。これ
は、可塑剤DEHPの溶出による赤血球膜の保護作用が
発揮されたためであると推察される。
【0161】比較例11では、血小板の凝集塊は皆無で
あり、すなわち、血小板の再浮遊状態は良好であったと
言える。また、血小板数にも特に経時的な変化はない。
そして、pH(37℃)の低下の程度は、比較例10と同
様に、大きいものとなった。さらに、低浸透圧ショック
回復率(%HSR )も低い数値を示している。これは、シ
ート材中のDEHPの溶出過多が原因であると推察され
る。これらより、血小板の保存状態(品質)は、不良で
あることが示された。一方、溶血率は低く、赤血球の保
存状態(品質)は良好であったと言える。これは、可塑
剤DEHPの溶出による赤血球膜の保護作用が発揮され
たためであると推察される。
【0162】比較例12では、血小板の凝集塊があり、
すなわち、血小板の再浮遊状態は不良であった。また、
血小板数には特に経時的な変化はない。しかし、再浮遊
が良好であれば、血小板数はより多くなったものと推察
される。一方、pH(37℃)の低下の程度は少なく、5
日目でも7.0以上が維持されていた。さらに、低浸透
圧ショック回復率(%HSR )も高い数値を示している。
これらより、血小板の保存状態(品質)は、良好であっ
たと言える。また、溶血率は低く、赤血球の保存状態
(品質)は良好であったと言える。これは、可塑剤DE
HPの溶出による赤血球膜の保護作用が発揮されたため
であると推察される。以上のように、血小板の再浮遊状
態、血小板品質および赤血球品質の全てが良好なのは、
実施例5、6のみであった。
【0163】(実施例7〜10)血小板バッグのシート
材中の可塑剤DEHPをジ−(2−エチルヘキシル)ア
ジペートに代えた以外は、それぞれ前記実施例1〜4と
同様の血小板バッグを作製し、同様の操作、観察および
測定を行ったところ、ほぼ同様の結果が得られた。
【0164】(実施例11、12)赤血球バッグのシー
ト材中の可塑剤DEHPをジ−(2−エチルヘキシル)
アジペートに代えた以外は、それぞれ前記実施例5、6
と同様のバッグ連結体を作製し、同様の操作、観察およ
び測定を行ったところ、ほぼ同様の結果が得られた。
【0165】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の血小板バッ
グおよびバッグ連結体によれば、血小板バッグのシート
材が、適度な柔軟性と、遠心操作に耐え得る強度、耐久
性とを有し、かつ、十分なガス透過性を有するため、血
小板を高品質な状態で長期間(例えば5〜7日間程度)
保存することが可能となる。
【0166】さらに、シート材から可塑剤が適度に溶出
し、収納、保存される血小板中に混入するため、血小板
の品質(活性)を低下させることなく、血小板調製時の
ほぐれ性を良好にすることができる。その結果、血小板
のほぐし操作に手間がかからず、ほぐし操作に際して血
小板に加わる機械的衝撃も少なく、凝集塊の除去操作も
不要となり血小板数のロスがなく、よって、より多くの
血小板製剤を効率良く製造することができる。
【0167】特に、不溶出性の第1の可塑剤を、ジ−
(n−デシル)フタレートのような、フタル酸と1分子
中の炭素数が9〜12のアルコールまたは脂肪族炭化水
素群とのジエステルとした場合や、溶出性の第2の可塑
剤を、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレートのような
ジオクチルフタレート、またはジオクチルアジペートと
した場合、さらには、両可塑剤の総量を所望に調整した
場合には、上記効果が顕著となる。
【0168】また、本発明のバッグ連結体において、赤
血球バッグのシート材に、溶出性の第3の可塑剤を含む
場合には、保存される赤血球の溶血が抑制され、赤血球
を高品質で長期間保存することが可能となる。
【0169】この場合、第3の可塑剤が、ジ−(2−エ
チルヘキシル)フタレートのようなジオクチルフタレー
トまたはジ−(2−エチルヘキシル)アジペートのよう
なジオクチルアジペートである場合、さらには、その含
有量が1〜50wt%である場合には、赤血球の保存性が
さらに向上する。
【0170】さらに、バッグ同士を接続するチューブ
が、それらのバッグのシート材と同様の材料で構成され
ている場合には、バッグとチューブとの接合性が向上
し、接合部の気密性、無菌保持性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】成分採血由来血小板の製造および保存に用いら
れる本発明の血小板バッグの構成例を示す平面図であ
る。
【図2】シングルドナー採血由来血小板の製造および保
存に用いられる本発明の血小板バッグの構成例を示す平
面図である。
【図3】本発明の血小板バッグおよびバッグ連結体の構
成例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 採血バッグ 2 シール部 3 血液成分収納部 4 開口部 5 排出口 6 チューブ 7 ハブ 8 採血針 9 キャップ 10 血小板バッグ 11 シール部 12 血小板収納部 13 開口部 14 チューブ 15 連結部材 16 チューブ 21 分岐コネクタ 22、24 チューブ 30 血漿バッグ 31 シール部 32 血漿収納部 33 開口部 100 バッグ連結体

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を袋状に形成してなり、内部に
    血小板を収納、保存する血小板バッグであって、 前記シート材は、収納された血液成分に実質的に溶出し
    ない第1の可塑剤30〜50wt%と、収納された血液成
    分に溶出する第2の可塑剤1〜4.9wt%とを含有する
    ポリ塩化ビニルを主とする材料で構成されていることを
    特徴とする血小板バッグ。
  2. 【請求項2】 前記第1の可塑剤は、フタル酸と1分子
    中の炭素数が9〜12のアルコールまたは脂肪族炭化水
    素群とのジエステルである請求項1に記載の血小板バッ
    グ。
  3. 【請求項3】 前記第1の可塑剤は、ジ−(n−デシ
    ル)フタレートである請求項1に記載の血小板バッグお
    よびバッグ連結体。
  4. 【請求項4】 前記第2の可塑剤は、ジオクチルフタレ
    ートまたはジオクチルアジペートである請求項1ないし
    3のいずれかに記載の血小板バッグ。
  5. 【請求項5】 前記第2の可塑剤は、ジ−(2−エチル
    ヘキシル)フタレートである請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の血小板バッグおよびバッグ連結体。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の可塑剤の総量は、
    血小板を少なくとも5日間保存したとき、その血小板の
    pHを6以上に維持するのに相当する前記シート材のガス
    透過性を得るのに充分な量である請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の血小板バッグおよびバッグ連結体。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の可塑剤の総量は、
    31〜55wt%である請求項1ないし6のいずれかに記
    載の血小板バッグ。
  8. 【請求項8】 前記シート材の酸素ガス透過係数が、2
    500ml/m2・mm・day・atm(30℃)以上である請求項1な
    いし7のいずれかに記載の血小板バッグ。
  9. 【請求項9】 前記シート材の炭酸ガス透過係数が、1
    6000ml/m2・mm・day・atm(30℃)以上である請求項1
    ないし8のいずれかに記載の血小板バッグ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    血小板バッグと、少なくとも1つの他のバッグとを、チ
    ューブにより連結してなることを特徴とするバッグ連結
    体。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    血小板バッグと、赤血球を収納、保存する赤血球バッグ
    とを、可撓性を有するチューブにより連結してなること
    を特徴とするバッグ連結体。
  12. 【請求項12】 前記赤血球バッグは、採血血液を収納
    する採血バッグと兼用で用いられるものである請求項1
    1に記載のバッグ連結体。
  13. 【請求項13】 前記赤血球バッグは、その内部に収納
    された血液成分に溶出する第3の可塑剤を含有するポリ
    塩化ビニルを主とする材料で構成されたシート材を袋状
    に形成したものである請求項12に記載のバッグ連結
    体。
  14. 【請求項14】 前記第3の可塑剤は、ジオクチルフタ
    レートまたはジオクチルアジペートである請求項13に
    記載の血小板バッグ。
  15. 【請求項15】 前記第3の可塑剤は、ジ−(2−エチ
    ルヘキシル)フタレートまたはジ−(2−エチルヘキシ
    ル)アジペートである請求項13に記載の血小板バッグ
    およびバッグ連結体。
  16. 【請求項16】 前記第3の可塑剤の含有量は、1〜5
    0wt%である請求項13ないし15のいずれかに記載の
    バッグ連結体。
  17. 【請求項17】 前記チューブは、ポリ塩化ビニルまた
    はこれを主とする材料で構成されている請求項10ない
    し16のいずれかに記載のバッグ連結体。
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