JPH07324236A - 仮撚複合マルチフィラメント - Google Patents
仮撚複合マルチフィラメントInfo
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- JPH07324236A JPH07324236A JP11301294A JP11301294A JPH07324236A JP H07324236 A JPH07324236 A JP H07324236A JP 11301294 A JP11301294 A JP 11301294A JP 11301294 A JP11301294 A JP 11301294A JP H07324236 A JPH07324236 A JP H07324236A
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Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ソフトでふくらみ感、ドライ感の豊かな風合
いと、トップ染ウール調のこなれの良い霜降調外観を有
する織編物に好適な仮撚複合マルチフィラメントを提供
する。 【構成】 異染度混合シックアンドシンポリエチレンテ
レフタレートマルチフィラメントとカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメントとを一緒に仮撚捲縮加
工と流体交絡処理とを行なう。
いと、トップ染ウール調のこなれの良い霜降調外観を有
する織編物に好適な仮撚複合マルチフィラメントを提供
する。 【構成】 異染度混合シックアンドシンポリエチレンテ
レフタレートマルチフィラメントとカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメントとを一緒に仮撚捲縮加
工と流体交絡処理とを行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮撚複合マルチフィラ
メントに関し、更に詳しくはソフトでふくらみ感、ドラ
イ感の豊かな風合いとトップ染ウール調のこなれの良い
霜降調外観を有する織編物を提供し得る仮撚複合マルチ
フィラメントに関する。
メントに関し、更に詳しくはソフトでふくらみ感、ドラ
イ感の豊かな風合いとトップ染ウール調のこなれの良い
霜降調外観を有する織編物を提供し得る仮撚複合マルチ
フィラメントに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルマルチフィラメントに自然
な斑感を与え、ふくらみ感を与えるものとして、シック
アンドシンポリエステルマルチフィラメントの仮撚加工
糸が知られている。しかし、繊維軸方向に延伸部と未延
伸部とを有するフィラメントを仮撚加工すると、未延伸
部の熱による劣化が力学的特性の低下につながり、織密
度やアルカリ処理による減量率等において条件が限定さ
れる場合がある。そこで、特公昭62−31094号公
報に開示されるように異繊度混合フィラメントからなる
未延伸糸を特定条件で延伸することによって最小繊度の
フィラメントは繊維軸方向に実質的に均斉となし自然な
色調と熱的、機械的な安定性とを持たせることが行なわ
れている。但し、この場合には、色の濃淡は表現できて
も、異なる色相を含ませることは事実上不可能であり、
与えられる色調には限度がある。
な斑感を与え、ふくらみ感を与えるものとして、シック
アンドシンポリエステルマルチフィラメントの仮撚加工
糸が知られている。しかし、繊維軸方向に延伸部と未延
伸部とを有するフィラメントを仮撚加工すると、未延伸
部の熱による劣化が力学的特性の低下につながり、織密
度やアルカリ処理による減量率等において条件が限定さ
れる場合がある。そこで、特公昭62−31094号公
報に開示されるように異繊度混合フィラメントからなる
未延伸糸を特定条件で延伸することによって最小繊度の
フィラメントは繊維軸方向に実質的に均斉となし自然な
色調と熱的、機械的な安定性とを持たせることが行なわ
れている。但し、この場合には、色の濃淡は表現できて
も、異なる色相を含ませることは事実上不可能であり、
与えられる色調には限度がある。
【0003】異なる色相、濃淡の両者を与えることがで
きるものとして、特開平2−80631号公報の技術が
ある。この技術によれば繊維軸方向に未延伸部と延伸部
を含むマルチフィラメント糸Aと、該マルチフィラメン
ト糸Aとは異染性又は異色で繊維軸方向にほぼ均一な特
性を有する熱可塑性フィラメントからなる延伸マルチフ
ィラメント糸Bを含んでなる仮撚加工糸とすることによ
り、繊維軸方向の濃淡効果と断面方向の異色相効果を持
たせている。但し、この場合には次の様な課題がある。
繊維軸方向に未延伸部と延伸部を含むマルチフィラメン
ト糸Aは前述の様に仮撚加工時の熱により力学的特性の
低下問題があり、又、該マルチフィラメント糸Aと異染
性のマルチフィラメント糸Bとしてカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメントを用いる場合が考えら
れるが、概してカチオン染料可染性ポリエステルマルチ
フィラメントは強度が低いため、得られた仮撚混繊加工
糸の強度も低くなり、織密度やアルカリ処理による減量
加工時の条件が制限される場合がある。
きるものとして、特開平2−80631号公報の技術が
ある。この技術によれば繊維軸方向に未延伸部と延伸部
を含むマルチフィラメント糸Aと、該マルチフィラメン
ト糸Aとは異染性又は異色で繊維軸方向にほぼ均一な特
性を有する熱可塑性フィラメントからなる延伸マルチフ
ィラメント糸Bを含んでなる仮撚加工糸とすることによ
り、繊維軸方向の濃淡効果と断面方向の異色相効果を持
たせている。但し、この場合には次の様な課題がある。
繊維軸方向に未延伸部と延伸部を含むマルチフィラメン
ト糸Aは前述の様に仮撚加工時の熱により力学的特性の
低下問題があり、又、該マルチフィラメント糸Aと異染
性のマルチフィラメント糸Bとしてカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメントを用いる場合が考えら
れるが、概してカチオン染料可染性ポリエステルマルチ
フィラメントは強度が低いため、得られた仮撚混繊加工
糸の強度も低くなり、織密度やアルカリ処理による減量
加工時の条件が制限される場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の様な
課題を解決しようとするものであって、繊維軸方向の濃
淡効果と断面方向の異色相効果を持たせながら、後工程
の条件に広い自由度を持たせ得る十分な強度があり、ソ
フトでふくらみ感、ドライ感の豊かな風合い効果を現出
し得る仮撚複合マルチフィラメントを提供するものであ
る。
課題を解決しようとするものであって、繊維軸方向の濃
淡効果と断面方向の異色相効果を持たせながら、後工程
の条件に広い自由度を持たせ得る十分な強度があり、ソ
フトでふくらみ感、ドライ感の豊かな風合い効果を現出
し得る仮撚複合マルチフィラメントを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、異繊度
混合シックアンドシンポリエチレンテレフタレートマル
チフィラメントとカチオン染料可染性ポリエステルマル
チフィラメントとの複合マルチフィラメントからなり、
該複合マルチフィラメントに仮撚捲縮加工と流体交絡処
理が施されており、実質的に芯鞘構造を有しないことを
特徴とする仮撚複合マルチフィラメントである。
混合シックアンドシンポリエチレンテレフタレートマル
チフィラメントとカチオン染料可染性ポリエステルマル
チフィラメントとの複合マルチフィラメントからなり、
該複合マルチフィラメントに仮撚捲縮加工と流体交絡処
理が施されており、実質的に芯鞘構造を有しないことを
特徴とする仮撚複合マルチフィラメントである。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
仮撚複合マルチフィラメントは、異繊度混合シックアン
ドシンポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント
とカチオン染料可染性ポリエステルマルチフィラメント
が含まれて構成されていることが必要である。本発明で
言う異繊度混合とはマルチフィラメントを構成するフィ
ラメントにおいて単繊維デニールが最大のフィラメント
と最小のフィラメントの差が少なくとも1.0デニール
以上あることで定義する。又、単繊維デニールと異なら
せることと、同時に太細斑の程度がフィラメント間で異
っていることが好ましく、単繊維デニールが小なるフィ
ラメントほど太細斑の程度が小であるか又は実質的に太
細斑を有しないことが好ましい。これは、仮撚加工を行
う際に単繊維デニールが小で太細斑の程度が小なるフィ
ラメントを含ませておくことにより、熱セットによる太
部の劣化を和らげ、力学的特性を満足させるためであ
る。そして、単繊維デニールが小で太細斑の程度が小な
るフィラメントは、仮撚加工後もフィラメントの硬化が
起こりづらく最終的にソフト感を現出する上で有効であ
る。
仮撚複合マルチフィラメントは、異繊度混合シックアン
ドシンポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント
とカチオン染料可染性ポリエステルマルチフィラメント
が含まれて構成されていることが必要である。本発明で
言う異繊度混合とはマルチフィラメントを構成するフィ
ラメントにおいて単繊維デニールが最大のフィラメント
と最小のフィラメントの差が少なくとも1.0デニール
以上あることで定義する。又、単繊維デニールと異なら
せることと、同時に太細斑の程度がフィラメント間で異
っていることが好ましく、単繊維デニールが小なるフィ
ラメントほど太細斑の程度が小であるか又は実質的に太
細斑を有しないことが好ましい。これは、仮撚加工を行
う際に単繊維デニールが小で太細斑の程度が小なるフィ
ラメントを含ませておくことにより、熱セットによる太
部の劣化を和らげ、力学的特性を満足させるためであ
る。そして、単繊維デニールが小で太細斑の程度が小な
るフィラメントは、仮撚加工後もフィラメントの硬化が
起こりづらく最終的にソフト感を現出する上で有効であ
る。
【0007】一方、単繊維デニールが大で太細斑の程度
が大なるフィラメントは、繊維軸方向の濃淡差を与える
ために含まれている。単繊維デニールが最小のフィラメ
ントの単繊維デニールは2.0デニール以下、単繊維デ
ニールが最大のフィラメントの単繊維デニールは3.5
デニール以上であることが好ましい。但し、0.1デニ
ール未満のフィラメントが含まれると仮撚加工後の毛羽
立ちが多くなり好ましくなく、10.0デニールを越え
るフィラメントが含まれると、仮撚加工後のフィラメン
トの粗硬感が風合いの粗硬感につながるので好ましくな
い。
が大なるフィラメントは、繊維軸方向の濃淡差を与える
ために含まれている。単繊維デニールが最小のフィラメ
ントの単繊維デニールは2.0デニール以下、単繊維デ
ニールが最大のフィラメントの単繊維デニールは3.5
デニール以上であることが好ましい。但し、0.1デニ
ール未満のフィラメントが含まれると仮撚加工後の毛羽
立ちが多くなり好ましくなく、10.0デニールを越え
るフィラメントが含まれると、仮撚加工後のフィラメン
トの粗硬感が風合いの粗硬感につながるので好ましくな
い。
【0008】該異繊度混合シックアンドシンポリエチレ
ンテレフタレートマルチフィラメントは、仮撚複合され
る以前の供給糸に関して、後述の測定法による太細斑を
8.0%以上有しているものである。より好ましくは1
0.0%以上70.0%以下である。8.0%未満の場
合、太細斑の程度が小さ過ぎ繊維軸方向の染色後の濃淡
差が現れなくなるため本発明から除外する。但し、7
0.0%を越えると仮撚加工時の熱による劣化が激しく
なり、力学的特性の低下が大きくなるため好ましくな
い。より好ましくは15.0%以上65.0%以下であ
る。
ンテレフタレートマルチフィラメントは、仮撚複合され
る以前の供給糸に関して、後述の測定法による太細斑を
8.0%以上有しているものである。より好ましくは1
0.0%以上70.0%以下である。8.0%未満の場
合、太細斑の程度が小さ過ぎ繊維軸方向の染色後の濃淡
差が現れなくなるため本発明から除外する。但し、7
0.0%を越えると仮撚加工時の熱による劣化が激しく
なり、力学的特性の低下が大きくなるため好ましくな
い。より好ましくは15.0%以上65.0%以下であ
る。
【0009】本発明でいうポリエチレンテレフタレート
とは、エチレンテレフタレートを主体とする重合体であ
るが、イソフタル酸成分の様なカチオン染料に化学的な
親和性を有しない成分が共重合されていても良い。又、
酸化チタンの様な艶消剤、カオリナイトの様な微細孔形
成剤、帯電防止剤等が若干添加されていても良い。
とは、エチレンテレフタレートを主体とする重合体であ
るが、イソフタル酸成分の様なカチオン染料に化学的な
親和性を有しない成分が共重合されていても良い。又、
酸化チタンの様な艶消剤、カオリナイトの様な微細孔形
成剤、帯電防止剤等が若干添加されていても良い。
【0010】他方、カチオン染料可染性ポリエステルマ
ルチフィラメントは、アルキレンテレフタレートを主体
とするが、5−ナトリウムイソフタル酸成分の様なカチ
オン染料に対し、化学的な親和性を有する成分が共重合
された重合体からなることが必要である。該重合体にお
いても艶消剤、微細孔形成剤、帯電防止剤等が添加され
ていても良い。
ルチフィラメントは、アルキレンテレフタレートを主体
とするが、5−ナトリウムイソフタル酸成分の様なカチ
オン染料に対し、化学的な親和性を有する成分が共重合
された重合体からなることが必要である。該重合体にお
いても艶消剤、微細孔形成剤、帯電防止剤等が添加され
ていても良い。
【0011】一般にシックアンドシンポリエステルマル
チフィラメントの仮撚加工糸や、カチオン染料可染性ポ
リエステルマルチフィラメントを仮撚加工したものは、
紡績糸様のドライ感が得易いが、構成フィラメントの表
面に微細孔を形成させることにより、更に好ましいドラ
イ感が付与できる。
チフィラメントの仮撚加工糸や、カチオン染料可染性ポ
リエステルマルチフィラメントを仮撚加工したものは、
紡績糸様のドライ感が得易いが、構成フィラメントの表
面に微細孔を形成させることにより、更に好ましいドラ
イ感が付与できる。
【0012】本発明の仮撚複合マルチフィラメントを構
成する異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフ
タレートマルチフィラメントとカチオン染料可染性ポリ
エステルマルチフィラメントの一者又は両者に微細孔形
成剤を含有したフィラメントからなるものを用いること
は、アルカリ処理による減量加工後のフィラメント表面
に微細孔を与え、ドライ感を向上させる上で好ましい。
微細孔形成剤の中でも光学特性等からカオリナイトが特
に好ましい。カオリナイトを含むフィラメントはギラツ
キを抑え、パールの様な光沢を呈する。
成する異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフ
タレートマルチフィラメントとカチオン染料可染性ポリ
エステルマルチフィラメントの一者又は両者に微細孔形
成剤を含有したフィラメントからなるものを用いること
は、アルカリ処理による減量加工後のフィラメント表面
に微細孔を与え、ドライ感を向上させる上で好ましい。
微細孔形成剤の中でも光学特性等からカオリナイトが特
に好ましい。カオリナイトを含むフィラメントはギラツ
キを抑え、パールの様な光沢を呈する。
【0013】異繊度混合シックアンドシンポリエチレン
テレフタレートマルチフィラメントは、実質的にカチオ
ン染料に不染性で、分散染料で染色加工された場合に繊
維軸方向の濃淡効果を持たせることができ、カチオン染
料可染性ポリエステルマルチフィラメントは、カチオン
染料にも可染性であるので異繊度混合シックアンドシン
ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントとの間
で色相差を持たせることができる。この繊維軸方向の濃
淡効果と断面方向の異色相効果が合わさり、独特の自然
でこなれの良い霜降調外観を現出することができる。
テレフタレートマルチフィラメントは、実質的にカチオ
ン染料に不染性で、分散染料で染色加工された場合に繊
維軸方向の濃淡効果を持たせることができ、カチオン染
料可染性ポリエステルマルチフィラメントは、カチオン
染料にも可染性であるので異繊度混合シックアンドシン
ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントとの間
で色相差を持たせることができる。この繊維軸方向の濃
淡効果と断面方向の異色相効果が合わさり、独特の自然
でこなれの良い霜降調外観を現出することができる。
【0014】カチオン染料可染性ポリエステルマルチフ
ィラメントは、繊維軸方向に実質的に太細斑を有しない
フィラメントからなるものが好ましいが、仮撚加工時に
大きな熱劣化をおこさない範囲で太細斑を有していても
良い。又、カチオン染料可染性ポリエステルマルチフィ
ラメントの単繊維デニールは、0.1デニール以上1
0.0デニール以下程度を例示でき、異繊度混合されて
いても良い。両マルチフィラメントのフィラメント断面
形状は、通常の丸断面の他、多葉、多角、中空、扁平、
その他特殊異形断面のどの様なものも適用可能である。
ィラメントは、繊維軸方向に実質的に太細斑を有しない
フィラメントからなるものが好ましいが、仮撚加工時に
大きな熱劣化をおこさない範囲で太細斑を有していても
良い。又、カチオン染料可染性ポリエステルマルチフィ
ラメントの単繊維デニールは、0.1デニール以上1
0.0デニール以下程度を例示でき、異繊度混合されて
いても良い。両マルチフィラメントのフィラメント断面
形状は、通常の丸断面の他、多葉、多角、中空、扁平、
その他特殊異形断面のどの様なものも適用可能である。
【0015】本発明の仮撚複合マルチフィラメントは、
仮撚捲縮加工と、流体交絡処理が施されていなければな
らない。仮撚捲縮加工は、異繊度混合シックアンドシン
ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントと、カ
チオン染料可染性ポリエステルマルチフィラメントの両
者に施されている。仮撚捲縮加工を施すことにより、後
述の測定法による捲縮伸長率が25.0%以上とするこ
とにより、ふくらみ感を向上させる。より好ましくは3
0.0%以上である。
仮撚捲縮加工と、流体交絡処理が施されていなければな
らない。仮撚捲縮加工は、異繊度混合シックアンドシン
ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントと、カ
チオン染料可染性ポリエステルマルチフィラメントの両
者に施されている。仮撚捲縮加工を施すことにより、後
述の測定法による捲縮伸長率が25.0%以上とするこ
とにより、ふくらみ感を向上させる。より好ましくは3
0.0%以上である。
【0016】流体交絡処理を施すのは撚糸性や製編織性
を良くするためであり、後述の測定法による交絡度が1
0ケ/m以上であることにより、流体交絡処理が施され
ていることを確認できる。更に好ましくは20ケ/m以
上200ケ/m以下である。10ケ/m未満の場合に
は、撚糸性、製織性を向上させる効果が得づらいので本
発明から除外する。200ケ/mを越えると風合いが粗
硬になるので好ましくない。
を良くするためであり、後述の測定法による交絡度が1
0ケ/m以上であることにより、流体交絡処理が施され
ていることを確認できる。更に好ましくは20ケ/m以
上200ケ/m以下である。10ケ/m未満の場合に
は、撚糸性、製織性を向上させる効果が得づらいので本
発明から除外する。200ケ/mを越えると風合いが粗
硬になるので好ましくない。
【0017】本発明の仮撚複合マルチフィラメントは、
実質的に芯鞘構造を有しないことが好ましい。実質的に
芯鞘構造を有しないとは、仮撚複合マルチフィラメント
を構成する異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテ
レフタレートマルチフィラメントとカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメントとの間に3%以上の糸
足差がないことをもって定義する。芯鞘構造を有する場
合、仮撚複合マルチフィラメントの強度は、糸足の短い
方のマルチフィラメントの強度に依存度が高くなり、仮
撚複合マルチフィラメント中において、殆ど強度に寄与
しないフィラメントが多くなる。その結果仮撚複合マル
チフィラメントの総デニールに対する強力は低いものに
なってしまい好ましくない。又、芯鞘構造を有する場合
には、巻き取られたパッケージからの解舒性を満足させ
るために融着部分を持たせざるを得なくなり、ふくらみ
感に乏しいものとなる。本発明の仮撚複合マルチフィラ
メントに融着部分を持たせる様な高い温度での仮撚熱固
定を行うと構成されるシックアンドシンフィラメントの
劣化が激しくなり好ましくない。
実質的に芯鞘構造を有しないことが好ましい。実質的に
芯鞘構造を有しないとは、仮撚複合マルチフィラメント
を構成する異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテ
レフタレートマルチフィラメントとカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメントとの間に3%以上の糸
足差がないことをもって定義する。芯鞘構造を有する場
合、仮撚複合マルチフィラメントの強度は、糸足の短い
方のマルチフィラメントの強度に依存度が高くなり、仮
撚複合マルチフィラメント中において、殆ど強度に寄与
しないフィラメントが多くなる。その結果仮撚複合マル
チフィラメントの総デニールに対する強力は低いものに
なってしまい好ましくない。又、芯鞘構造を有する場合
には、巻き取られたパッケージからの解舒性を満足させ
るために融着部分を持たせざるを得なくなり、ふくらみ
感に乏しいものとなる。本発明の仮撚複合マルチフィラ
メントに融着部分を持たせる様な高い温度での仮撚熱固
定を行うと構成されるシックアンドシンフィラメントの
劣化が激しくなり好ましくない。
【0018】本発明の仮撚複合マルチフィラメントは、
異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフタレー
トマルチフィラメント仮撚捲縮糸とカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメント仮撚捲縮糸との流体交
絡処理されたものであって、ほぼ両者がサイドバイサイ
ド状に位置しながら繊維軸方向、断面方向にその一部ま
たは全部のフィラメントが交絡されたものである。
異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフタレー
トマルチフィラメント仮撚捲縮糸とカチオン染料可染性
ポリエステルマルチフィラメント仮撚捲縮糸との流体交
絡処理されたものであって、ほぼ両者がサイドバイサイ
ド状に位置しながら繊維軸方向、断面方向にその一部ま
たは全部のフィラメントが交絡されたものである。
【0019】次に本発明の仮撚複合マルチフィラメント
の製造方法の一例を述べる。仮撚捲縮加工への供給系と
して異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフタ
レートマルチフィラメントとカチオン染料可染性ポリエ
ステルマルチフィラメントを準備する。異繊度混合シッ
クアンドシンポリエチレンマルチフィラメントの異繊度
混合手法のうち、最も合理的なのは、異なる孔径のオリ
フィスからポリエチレンテレフタレートを溶融吐出後冷
却して異繊度混合未延伸マルチフィラメントを得ること
である。紡糸速度は1500〜3500m/minを例
示できる。混合未延伸マルチフィラメント糸を構成する
フィラメントはその単繊維デニールが小なるものほど複
屈折率が大なる特性を合わせ持つ。その様な異繊度混合
未延伸マルチフィラメントをガラス転位点以下の温度
で、自然延伸倍率前後の低延伸倍率で延伸する。延伸ゾ
ーン内に摩擦抵抗体等を設けることによって繊維軸方向
に太細斑を有する様にする。
の製造方法の一例を述べる。仮撚捲縮加工への供給系と
して異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフタ
レートマルチフィラメントとカチオン染料可染性ポリエ
ステルマルチフィラメントを準備する。異繊度混合シッ
クアンドシンポリエチレンマルチフィラメントの異繊度
混合手法のうち、最も合理的なのは、異なる孔径のオリ
フィスからポリエチレンテレフタレートを溶融吐出後冷
却して異繊度混合未延伸マルチフィラメントを得ること
である。紡糸速度は1500〜3500m/minを例
示できる。混合未延伸マルチフィラメント糸を構成する
フィラメントはその単繊維デニールが小なるものほど複
屈折率が大なる特性を合わせ持つ。その様な異繊度混合
未延伸マルチフィラメントをガラス転位点以下の温度
で、自然延伸倍率前後の低延伸倍率で延伸する。延伸ゾ
ーン内に摩擦抵抗体等を設けることによって繊維軸方向
に太細斑を有する様にする。
【0020】延伸後、単繊維デニールが最大のフィラメ
ントと最小のフィラメントとの単繊維デニールの差は、
1.0デニール以上であることが必要である。単繊維デ
ニールの小なる未延伸フィラメントほど複屈折率が大な
ので、延伸後単繊維デニールが小なるフィラメントほど
太細斑の程度が小さくなる。但し、マルチフィラメント
としては8.0%以上の太細斑を有していなければなら
ない。
ントと最小のフィラメントとの単繊維デニールの差は、
1.0デニール以上であることが必要である。単繊維デ
ニールの小なる未延伸フィラメントほど複屈折率が大な
ので、延伸後単繊維デニールが小なるフィラメントほど
太細斑の程度が小さくなる。但し、マルチフィラメント
としては8.0%以上の太細斑を有していなければなら
ない。
【0021】一方、カチオン染料可染性ポリエステルマ
ルチフィラメントは、例えば5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸成分の様なカチオン染料に化学的な親和性を有
する成分を共重合した共重合ポリエステルを常法によ
り、溶融紡糸し、適宜延伸して得る。この両者のマルチ
フィラメントを引揃えた状態で仮撚捲縮加工し、流体交
絡処理する。流体交絡処理は、仮撚捲縮加工の前後両方
のいずれでも良いが、捲縮付与後の方が交絡され易い傾
向があるので仮撚捲縮加工後に流体交絡処理するのが好
ましい。
ルチフィラメントは、例えば5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸成分の様なカチオン染料に化学的な親和性を有
する成分を共重合した共重合ポリエステルを常法によ
り、溶融紡糸し、適宜延伸して得る。この両者のマルチ
フィラメントを引揃えた状態で仮撚捲縮加工し、流体交
絡処理する。流体交絡処理は、仮撚捲縮加工の前後両方
のいずれでも良いが、捲縮付与後の方が交絡され易い傾
向があるので仮撚捲縮加工後に流体交絡処理するのが好
ましい。
【0022】仮撚捲縮加工時の撚数は、仮撚捲縮加工後
の複合マルチフィラメントのデニールをDとするとき2
0000/D1/2 〜35000/D1/2 で例示できる。
仮撚熱固定ヒータ温度は、糸速、ヒータの構造、ディメ
ンジョンに依存するが、シックアンドシンフィラメント
の劣化を抑制する観点から低めが良く、糸速100m/
min、接触式60cmヒータ長の場合、160〜20
0℃程度を例示できる。仮撚の施撚体は、ピンスピンド
ルタイプ、フリクションディスクタイプ、交差ベルトタ
イプ等が好適に使用できる。流体交絡処理ノズルは所謂
インターレーサーノズル、タスランノズル等が好適に使
用できる。仮撚捲縮加工と流体交絡処理後に捲縮伸長率
が25.0%以上、交絡度が10ケ/m以上となってい
ることが必要である。
の複合マルチフィラメントのデニールをDとするとき2
0000/D1/2 〜35000/D1/2 で例示できる。
仮撚熱固定ヒータ温度は、糸速、ヒータの構造、ディメ
ンジョンに依存するが、シックアンドシンフィラメント
の劣化を抑制する観点から低めが良く、糸速100m/
min、接触式60cmヒータ長の場合、160〜20
0℃程度を例示できる。仮撚の施撚体は、ピンスピンド
ルタイプ、フリクションディスクタイプ、交差ベルトタ
イプ等が好適に使用できる。流体交絡処理ノズルは所謂
インターレーサーノズル、タスランノズル等が好適に使
用できる。仮撚捲縮加工と流体交絡処理後に捲縮伸長率
が25.0%以上、交絡度が10ケ/m以上となってい
ることが必要である。
【0023】前記の各々の工程が連続して行なわれるこ
とは、工程合理化の観点から好ましい。例えば、異繊度
混合マルチフィラメントの紡糸と太細斑延伸、カチオン
染料可染性ポリエステルマルチフィラメントの紡糸と延
伸、いずれか一方または両方の延伸と仮撚捲縮加工、仮
撚捲縮加工と流体交絡処理等は容易に連続して行うこと
ができる。
とは、工程合理化の観点から好ましい。例えば、異繊度
混合マルチフィラメントの紡糸と太細斑延伸、カチオン
染料可染性ポリエステルマルチフィラメントの紡糸と延
伸、いずれか一方または両方の延伸と仮撚捲縮加工、仮
撚捲縮加工と流体交絡処理等は容易に連続して行うこと
ができる。
【0024】以下、本発明で用いた測定方法を記す。 交絡度 適当な長さの仮撚複合マルチフィラメントをとり出し、
下端に1/1000〔g/den 〕の荷重をかけて垂直に
吊り下げる。次いで適当な針を糸中につきさし、ゆっく
りと持ち上げ、荷重が持ち上がるまでに移動する距離l
〔mm〕を20回測定し、これより平均値L〔mm〕を求
め、次式により算出する。 交絡度〔ケ/m〕=1000/(2L)
下端に1/1000〔g/den 〕の荷重をかけて垂直に
吊り下げる。次いで適当な針を糸中につきさし、ゆっく
りと持ち上げ、荷重が持ち上がるまでに移動する距離l
〔mm〕を20回測定し、これより平均値L〔mm〕を求
め、次式により算出する。 交絡度〔ケ/m〕=1000/(2L)
【0025】 太細斑 計測器工業社製ウースター・イーブネステスター用い、
ノルマルテストにて測定する。マルチフィラメントのデ
ニールによりスロットを選定し、仮撚を付与しながら、
糸速50m/minで2分間測定し、2.5cm/mi
nの速度でチャートを描かせる。その際マルチフィラメ
ントの平均デニールがチャートの中央に描かれる様調節
する。得られた5cm長のチャートを2分割し、2分割
された各々の区域の最大値、最小値をチャートから読み
取る。各々の区域の最大値、最小値をH1,H2,最小
値をL1,L2とするとき、太細斑は次式により算出す
る。 太細斑〔%〕=|H1+H2|/2+|L1+L2|/
2
ノルマルテストにて測定する。マルチフィラメントのデ
ニールによりスロットを選定し、仮撚を付与しながら、
糸速50m/minで2分間測定し、2.5cm/mi
nの速度でチャートを描かせる。その際マルチフィラメ
ントの平均デニールがチャートの中央に描かれる様調節
する。得られた5cm長のチャートを2分割し、2分割
された各々の区域の最大値、最小値をチャートから読み
取る。各々の区域の最大値、最小値をH1,H2,最小
値をL1,L2とするとき、太細斑は次式により算出す
る。 太細斑〔%〕=|H1+H2|/2+|L1+L2|/
2
【0026】 捲縮伸長率 適当な枠周のラップリールで、1/10g/den の荷重
下において、試料の8回巻のカセをつくる。無荷重の状
態で沸騰水中に5分間浸漬する。試料を沸水中から取り
出し、湿潤状態のまま2/10g/den の荷重をかけて
1分後のカセの長さacmを測定する。次に荷重を取り除
き、軽く水を切った後、60℃のオーブン中で30分間
乾燥する。オーブンから糸をとり出し、1時間放冷後、
2/1000g/den の荷重をかけ、1分後の長さbcm
を測定する。測定は5回繰返し、acm,bcm各々の5回
の平均値Acm,Bcmを求める。捲縮伸長率は次式に寄り
算出する。 捲縮伸長率〔%〕=〔(A−B)/A〕×100
下において、試料の8回巻のカセをつくる。無荷重の状
態で沸騰水中に5分間浸漬する。試料を沸水中から取り
出し、湿潤状態のまま2/10g/den の荷重をかけて
1分後のカセの長さacmを測定する。次に荷重を取り除
き、軽く水を切った後、60℃のオーブン中で30分間
乾燥する。オーブンから糸をとり出し、1時間放冷後、
2/1000g/den の荷重をかけ、1分後の長さbcm
を測定する。測定は5回繰返し、acm,bcm各々の5回
の平均値Acm,Bcmを求める。捲縮伸長率は次式に寄り
算出する。 捲縮伸長率〔%〕=〔(A−B)/A〕×100
【0027】
【実施例】以下、具体的実施例をあげて説明する。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートセミダルレジンチップを異
なる3種のオリフィス径を有する紡糸ノズルから溶融吐
出し、冷却後2600m/min で巻取った。該未延伸マル
チフィラメントを予熱温度70℃、延伸倍率1.6倍で
ピン状の100℃に加熱された摩擦抵抗体に接触させな
がら延伸して巻取り、40デニール/36フィラメン
ト、40デニール/24フィラメント、40デニール/
12フィラメントが混合された120デニール/72フ
ィラメントで太細斑が35.5%のシックアンドシンマ
ルチフィラメントを得た。
なる3種のオリフィス径を有する紡糸ノズルから溶融吐
出し、冷却後2600m/min で巻取った。該未延伸マル
チフィラメントを予熱温度70℃、延伸倍率1.6倍で
ピン状の100℃に加熱された摩擦抵抗体に接触させな
がら延伸して巻取り、40デニール/36フィラメン
ト、40デニール/24フィラメント、40デニール/
12フィラメントが混合された120デニール/72フ
ィラメントで太細斑が35.5%のシックアンドシンマ
ルチフィラメントを得た。
【0028】他方、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
成分が共重合されたポリエチレンテレフタレートセミダ
ルレジンチップを溶融紡糸し、延伸熱セットして120
デニール/72フィラメントのカチオン染料可染性ポリ
エステルマルチフィラメントを巻き取った。太細斑は
6.0%て実質的に繊維軸方向に均斉なフィラメントか
ら構成されたものであった。該シックアンドシンマルチ
フィラメントと該カチオン染料可染性ポリエステルマル
チフィラメントを三菱重工製LS−6型仮撚機を一部改
造した仮撚機に仕掛けた。仮撚機の2段目ヒータゾーン
内にインターレーサーノズルを設けた。両者マルチフィ
ラメントを引揃えて給糸し、糸速100m/min 、撚方向
Z撚数1800T/m、熱固定ヒータ温度180℃、フ
ィード率+1.0%で仮撚捲縮加工を施し、引続いてオ
ーバーフィード率+3.0%、インターレーサーエアー
圧2.0kg/cm2 でインターレース処理し、巻取った。
該仮撚複合マルチフィラメントの捲縮伸長率は50.0
%交絡度は121ケ/mであった。該仮撚複合マルチフ
ィラメントにZ700T/mの実撚を施し、撚止めセッ
ト後経緯に用いて経糸密度94本/インチ、緯糸密度7
2本/インチでカシミヤ組織に製織し、染色加工を行っ
た。常法によりリラックス、プレセットを行い、アルカ
リ処理して15%の減量加工を行った。その後分散染料
とカチオン染料を用いて染色し、染色加工反を得た。該
染色加工反は、強度的に全く問題なく構成糸の繊維軸方
向の濃淡差と断面方向の色相差を持つ独特の自然でトッ
プ染ウール調の外観を有しながら、ソフトでふくらみ
感、ドライ感に優れた風合いを持った好ましいものであ
った。
成分が共重合されたポリエチレンテレフタレートセミダ
ルレジンチップを溶融紡糸し、延伸熱セットして120
デニール/72フィラメントのカチオン染料可染性ポリ
エステルマルチフィラメントを巻き取った。太細斑は
6.0%て実質的に繊維軸方向に均斉なフィラメントか
ら構成されたものであった。該シックアンドシンマルチ
フィラメントと該カチオン染料可染性ポリエステルマル
チフィラメントを三菱重工製LS−6型仮撚機を一部改
造した仮撚機に仕掛けた。仮撚機の2段目ヒータゾーン
内にインターレーサーノズルを設けた。両者マルチフィ
ラメントを引揃えて給糸し、糸速100m/min 、撚方向
Z撚数1800T/m、熱固定ヒータ温度180℃、フ
ィード率+1.0%で仮撚捲縮加工を施し、引続いてオ
ーバーフィード率+3.0%、インターレーサーエアー
圧2.0kg/cm2 でインターレース処理し、巻取った。
該仮撚複合マルチフィラメントの捲縮伸長率は50.0
%交絡度は121ケ/mであった。該仮撚複合マルチフ
ィラメントにZ700T/mの実撚を施し、撚止めセッ
ト後経緯に用いて経糸密度94本/インチ、緯糸密度7
2本/インチでカシミヤ組織に製織し、染色加工を行っ
た。常法によりリラックス、プレセットを行い、アルカ
リ処理して15%の減量加工を行った。その後分散染料
とカチオン染料を用いて染色し、染色加工反を得た。該
染色加工反は、強度的に全く問題なく構成糸の繊維軸方
向の濃淡差と断面方向の色相差を持つ独特の自然でトッ
プ染ウール調の外観を有しながら、ソフトでふくらみ
感、ドライ感に優れた風合いを持った好ましいものであ
った。
【0029】比較例1 実施例1のシックアンドシンマルチフィラメントの製造
において、紡糸ノズルのオリフィス径がすべて同一の2
4ホールに変更した。該シックアンドシンマルチフィラ
メントの太細斑は52%であった。実施例1と同様にし
て仮撚複合マルチフィラメントを得たが、強度不足の問
題があり、染色加工反の風合いが硬く感じられた。
において、紡糸ノズルのオリフィス径がすべて同一の2
4ホールに変更した。該シックアンドシンマルチフィラ
メントの太細斑は52%であった。実施例1と同様にし
て仮撚複合マルチフィラメントを得たが、強度不足の問
題があり、染色加工反の風合いが硬く感じられた。
【0030】比較例2 実施例1において仮撚捲縮加工を行わず、流体交絡処理
のみを行い、複合マルチフィラメントを得た。染色加工
反の風合いは、ふくらみ感に乏しいものであった。
のみを行い、複合マルチフィラメントを得た。染色加工
反の風合いは、ふくらみ感に乏しいものであった。
【0031】比較例3 実施例1において流体交絡処理を施さずに巻取り、仮撚
複合マルチフィラメントを得た。ダブルツイスターに仕
掛る前の巻返し工程でチーズパッケージからの解舒性が
悪く断糸が起きた。又、製織性も良くなかった。
複合マルチフィラメントを得た。ダブルツイスターに仕
掛る前の巻返し工程でチーズパッケージからの解舒性が
悪く断糸が起きた。又、製織性も良くなかった。
【0032】比較例4 実施例1の仮撚捲縮加工工程において、シックアンドシ
ンマルチフィラメントをカチオン染料可染性マルチフィ
ラメントに対し、+10.0%過剰供給した。糸足差は
9.0%であった。得られた仮撚複合マルチフィラメン
トはチーズパッケージからの解舒性が悪く解舒性向上の
ためヒータ温度を240℃まで昇温したところ、強度不
足と風合い硬化の問題があった。
ンマルチフィラメントをカチオン染料可染性マルチフィ
ラメントに対し、+10.0%過剰供給した。糸足差は
9.0%であった。得られた仮撚複合マルチフィラメン
トはチーズパッケージからの解舒性が悪く解舒性向上の
ためヒータ温度を240℃まで昇温したところ、強度不
足と風合い硬化の問題があった。
【0033】比較例5 実施例1のシックアンドシンマルチフィラメント製造工
程において、吐出量、延伸条件を変更し、実施例1と同
一デニール/フィラメント構成で、太細斑が6.6%の
実質的に繊維軸方向に均斉なマルチフィラメントを得
た。該マルチフィラメントと実施例1中のカチオン染料
可染性ポリエステルマルチフィラメントとの組合せで、
実施例1同様に染色加工反を得た。該染色加工反は強度
的に優れているが、構成糸の繊維軸方向の濃淡差が見ら
れず、外観品位において満足できなかった。又、ドライ
感において、実施例1のものに劣ることが感じられた。
程において、吐出量、延伸条件を変更し、実施例1と同
一デニール/フィラメント構成で、太細斑が6.6%の
実質的に繊維軸方向に均斉なマルチフィラメントを得
た。該マルチフィラメントと実施例1中のカチオン染料
可染性ポリエステルマルチフィラメントとの組合せで、
実施例1同様に染色加工反を得た。該染色加工反は強度
的に優れているが、構成糸の繊維軸方向の濃淡差が見ら
れず、外観品位において満足できなかった。又、ドライ
感において、実施例1のものに劣ることが感じられた。
【0034】実施例2 実施例1のシックアンドシンマルチフィラメントを得た
レジンチップを2.0重量%のカオリナイト微粒子を含
有したものに変更した。染色加工反は、実施例1に対
し、更にドライ感に優れた極めて好ましいものであっ
た。
レジンチップを2.0重量%のカオリナイト微粒子を含
有したものに変更した。染色加工反は、実施例1に対
し、更にドライ感に優れた極めて好ましいものであっ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明の仮撚複合マルチフィラメントは
異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフタレー
トマルチフィラメントとカチオン染料可染性ポリエステ
ルマルチフィラメントとで構成させることにより、繊維
軸方向の濃淡効果と、断面方向の異色相効果を合わせ持
つ、トップ染ウール調の外観品位を現出し得るものであ
りながら、力学的特性に優れ、ソフト感、ふくらみ感、
ドライ感豊かな風合い効果と、安定した後工程通過性が
得られる新規なものである。本発明の仮撚複合マルチフ
ィラメントは薄地〜厚地衣料用途や生活資材関連用途に
好適で幅広く活用できるものである。
異繊度混合シックアンドシンポリエチレンテレフタレー
トマルチフィラメントとカチオン染料可染性ポリエステ
ルマルチフィラメントとで構成させることにより、繊維
軸方向の濃淡効果と、断面方向の異色相効果を合わせ持
つ、トップ染ウール調の外観品位を現出し得るものであ
りながら、力学的特性に優れ、ソフト感、ふくらみ感、
ドライ感豊かな風合い効果と、安定した後工程通過性が
得られる新規なものである。本発明の仮撚複合マルチフ
ィラメントは薄地〜厚地衣料用途や生活資材関連用途に
好適で幅広く活用できるものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 異繊度混合シックアンドシンポリエチレ
ンテレフタレートマルチフィラメントとカチオン染料可
染性ポリエステルマルチフィラメントとの複合マルチフ
ィラメントからなり、該複合マルチフィラメントに仮撚
捲縮加工と流体交絡処理が施されており、実質的に芯鞘
構造を有しないことを特徴とする仮撚複合マルチフィラ
メント。 - 【請求項2】 異繊度複合シックアンドシンポリエチレ
ンテレフタレートマルチフィラメントにおいて少なくと
も単繊維デニールが2.0デニール以下のフィラメント
と3.5デニール以上のフィラメントを含んで構成され
ている請求項1に記載の仮撚複合マルチフィラメント。 - 【請求項3】 流体交絡処理による交絡度が20ケ/m
以上200ケ/m以下である請求項1又は2に記載の仮
撚複合マルチフィラメント。 - 【請求項4】 異繊度混合シックアンドシンポリエチレ
ンテレフタレートマルチフィラメント供給糸が10.0
%以上70.0%以下の太細斑を有している1なし3の
いずれか1項に記載の仮撚複合マルチフィラメント。 - 【請求項5】 捲縮伸長率が30.0%以上である請求
項1ないし4のいずれか1項に記載の仮撚複合マルチフ
ィラメント。 - 【請求項6】 異繊度混合シックアンドシンポリエチレ
ンテレフタレートマルチフィラメントとカチオン染料可
染性ポリエステルマルチフィラメントのいずれか一者、
又は両者がカオリナイトを含有するフィラメントからな
る請求項1ないし5項のいずれか1項に記載の仮撚複合
マルチフィラメント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11301294A JPH07324236A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 仮撚複合マルチフィラメント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11301294A JPH07324236A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 仮撚複合マルチフィラメント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07324236A true JPH07324236A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14601230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11301294A Pending JPH07324236A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 仮撚複合マルチフィラメント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07324236A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002249939A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-09-06 | Unitica Fibers Ltd | ポリエステル複合糸及びそれを用いた織編物 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP11301294A patent/JPH07324236A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002249939A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-09-06 | Unitica Fibers Ltd | ポリエステル複合糸及びそれを用いた織編物 |
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