JPH07325094A - スピードセンサ - Google Patents

スピードセンサ

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JPH07325094A
JPH07325094A JP12032094A JP12032094A JPH07325094A JP H07325094 A JPH07325094 A JP H07325094A JP 12032094 A JP12032094 A JP 12032094A JP 12032094 A JP12032094 A JP 12032094A JP H07325094 A JPH07325094 A JP H07325094A
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sleeve
space
speed sensor
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Naohiko Ito
直彦 伊東
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武史 阿井
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジング内の空間部あるいは/及びスリー
ブ内の隙間部の内圧変化に伴なう仕切板の変形を抑制し
て、仕切板と回路基板あるいはマグネットとの干渉を無
くしてセンサ性能の向上を可能とすること。 【構成】 トランスミッションと同期して回転するマグ
ネット6が収納されたスリーブ2と、このスリーブ2の
上部に設けられ前記マグネット6の回転と同期する信号
を取り出す回路基板9が収納されたハウジング22とを
備えたスピードセンサ21であって、前記ハウジング2
2の内部に形成された空間部7と、この空間部7を前記
スリーブ2側の隙間部12から仕切る仕切板11と、前
記空間部7をハウジング22の外に連通させて大気開放
とする貫通孔25とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハウジングとスリー
ブとの間に防水、防油及び防塵を行うための仕切板を設
けたスピードセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスピードセンサとしては、図9及
び図10に示すものが知られている。図中符号1はスピ
ードセンサであり、このスピードセンサ1は金属製のス
リーブ2の上部に樹脂製のハウジング3をネジ4によっ
て固定したものである。スリーブ2の中心には駆動部と
してのトランスミッション(図示せず)の回転と同期し
て回転する回転軸5が設けられ、この回転軸5の頂部に
は、該回転軸5と一体となって回転するマグネット6が
取付られている。また、ハウジング3の中央部には、ス
リーブ2側と連通された空間部7が形成されており、こ
の空間部7の天井部分には、上記マグネット6に対向し
てIC素子8が固定された回路基板9が設けられ、この
回路基板9にはターミナル10の一端が接続されてお
り、このターミナル10は途中がハウジング3内に埋設
され、かつ他端部がハウジング3の外側に形成されるコ
ネクタ部内へ突出され、このコネクタ部が図示しない相
手方のコネクタと接続されるようになっている。
【0003】さらに、前記ハウジング3の空間部7は、
図10に示すように、仕切板11によってスリーブ2側
の隙間部12と仕切られており、これによって空間部7
と隙間部12とは遮蔽され、スリーブ2側からの水や油
あるいは/及び金属摩耗粉等がハウジング3側へ進入す
るのを防止している。また、スリーブ2の上端面には、
マグネット6の周囲を囲むように凹溝31が形成され、
この凹溝31の内部には異形Oリング13が嵌合されて
おり、この異形Oリング13はスリーブ2とハウジング
3とが組み付けられた状態で、これらの間で密着変形し
て防水、防油、及び防塵等の作用を行う。また、上記仕
切板11の端縁はこの異形Oリング13の上面に位置す
るような構成となっている。
【0004】このように構成された従来のスピードセン
サ1にあっては、スリーブ2の隙間部12と、ハウジン
グ3の空間部7とを仕切板11によって遮蔽して空間部
7を密閉空間とすることにより、スリーブ2側からハウ
ジング3側へ水や油あるいは/及び金属摩耗粉等が進入
するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スピードセンサにおいては、通常状態では仕切板11が
ハウジング3に固定された回路基板9と回転軸5に固定
されたマグネット6との間に僅かの隙間を有して保持さ
れているが、空間部7あるいは/及び隙間部12に内圧
変化が生じたときは仕切板11がスリーブ2側あるいは
ハウジング3側へ微妙にたわんで変形することが予想さ
れると共に仕切板11の変形部位がマグネット6あるい
は回路基板9に干渉してセンサ性能の低下を招く虞れが
ある。
【0006】すなわち、空間部7の内圧はハウジング3
の温度変化にともなって変化し、一方隙間部12の内圧
はトランスミッションの内圧変化に伴なって変化する。
そして前記内圧変化に伴なって変形した仕切板11の変
形部位が回路基板9と干渉するときは、回路基板を損傷
する虞れがあり、一方、仕切板11の変形部位がマグネ
ット6と干渉するときは仕切板11にマグネット6が吸
着されながら回転することになり、それだけ回転軸5の
負荷が大きくなり、この結果センサ性能の低下を招くこ
とになる。
【0007】この発明は、上述した課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、ハウジング内の空
間部あるいは/及びスリーブ内の隙間部の内圧変化に伴
なう仕切板の変形を抑制して、仕切板と回路基板あるい
はマグネットとの干渉を無くしてセンサ性能の向上を可
能としたスピードセンサを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、駆動部と同期して回転する
マグネットが収納されたスリーブと、このスリーブの上
部に設けられてマグネットの回転と同期する信号を取り
出す回路基板が収納されたハウジングとを備えたスピー
ドセンサであって、前記ハウジングの内部に形成された
空間部と、この空間部を前記スリーブ側の隙間部から仕
切る仕切板と、前記空間部をハウジングの外に連通させ
て大気開放とする貫通孔とを具備したことを特徴として
いる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
ピードセンサであって、前記貫通孔の開放端側を覆う弾
性膜と、この弾性膜をハウジングに固定する固定手段と
を設けたことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、駆動部と同期して
回転するマグネットが収納されたスリーブと、このスリ
ーブの上部に設けられ前記マグネットの回転と同期する
信号を取り出す回路基板が収納されたハウジングとを備
えたスピードセンサであって、前記ハウジングの内部に
形成された空間部と、この空間部を前記スリーブ側の隙
間部から仕切る仕切板と、この仕切板の略中央部に対応
する前記スリーブ側に設けられ前記スリーブ側へ変形し
た前記仕切板に当接して前記仕切板の変形を規制するス
リーブ側規制部を具備したことを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載のス
ピードセンサであって、前記仕切板の略中央部に対応す
る前記ハウジング側に設けられ前記ハウジング側へ変形
した前記仕切板に当接して前記仕切板の変形を規制する
ハウジング側規制部を具備したことを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載のスピードセンサであって、前記仕切板の前記スリー
ブ側規制部の対向側面に、前記仕切板の前記スリーブ側
への変形時に前記スリーブ側規制部に当接して前記仕切
板の変形量を制御する制御部が設けられていることを特
徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項3乃至5の
いずれか1項記載のスピードセンサであって、前記スリ
ーブ側規制部が、前記駆動部と同期して回転し先端部に
前記マグネットを取付けた回転軸の先端に前記仕切板側
に開口するように設けられた凹陥部に嵌入した球状体で
あることを特徴としている。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項4乃
至6のいずれか1項記載のスピードセンサであって、前
記ハウジング側規制部が、前記ハウジングに基端部を固
定させると共に先端部を前記回路基板を貫通して前記空
間部内に突出させたボスであることを特徴としている。
【0015】さらに、請求項8記載の発明は、請求項3
乃至7のいずれか1項記載のスピードセンサであって、
前記仕切板がシール部材を一体的に設けてなることを特
徴としている。
【0016】
【作用】請求項1乃至8記載の発明は、前記した構成に
なっているので次の作用を奏する。
【0017】すなわち、請求項1記載の発明は、ハウジ
ングと仕切板とによって密閉空間となったハウジング内
部の空間部に、この空間部をハウジングの外に連通させ
て大気開放とする貫通孔を設けたので、ハウジング内の
温度が上昇し、空間部内の空気が膨脹して内圧が高くな
ると、この空気は前記貫通孔からハウジングの外側へ排
気され、これによって内圧の上昇が抑制され、仕切板が
スリーブ側へ変形してマグネットと干渉することがなく
なる。また、ハウジングの温度が下降し、ハウジング内
の内圧が下がると、ハウジングの外から空間部内へ空気
が流入し、内圧の減少が抑制され、仕切板がハウジング
側へ変形するのが防止される。
【0018】請求項2記載の発明は、貫通孔の開放端側
が弾性膜で覆ってあるため、ハウジング内の空間部の内
圧の上昇や低下の圧力調節を行うことができると共に、
空間部内の気密性を確保することができ、外部からハウ
ジング内へ埃やゴミ等が進入するのが防止される。
【0019】請求項3記載の発明は、スリーブ側へ変形
した仕切板に当接して前記仕切板の変形を規制するスリ
ーブ側規制部を具備しているので、ハウジング側の空間
部あるいは/及びスリーブ側の隙間部の内圧変化にも拘
らず、仕切板のスリーブ側への変形量が抑制されて仕切
板とマグネットとの干渉を防止することができる。
【0020】請求項4記載の発明は、スリーブ及びハウ
ジングの各側へ変形した仕切板にそれぞれ当接して前記
仕切板の変形を規制するスリーブ側規制部及びハウジン
グ側規制部を具備しているので、ハウジング側の空間部
あるいは/及びスリーブ側の隙間部の内圧変化にも拘ら
ず、仕切板のハウジング側あるいはスリーブ側への変形
量が抑制されて仕切板と回路基板あるいはマグネットと
の干渉を防止することができる。
【0021】請求項5記載の発明は、仕切板に設けられ
る制御部によって、制御部のスリーブ側規制部への当接
により規制される仕切板の規制位置が変化し、これによ
って仕切板のスリーブ側への変形量を微細に制御するこ
とができる。
【0022】請求項6記載の発明は、スリーブ側規制部
を回転軸の凹陥部に嵌入した球状体で構成したので、仕
切板の変形部位とスリーブ側規制部との接触面積を小さ
くすることができ、接触による回転軸の負荷の増大を避
けることができる。
【0023】また、請求項7記載の発明は、ハウジング
側規制部をハウジングの空間部内に突出するボスで構成
したので、ボスの突出量によって、ボスへの当接により
規制される仕切板の規制位置が変化し、これによって仕
切板のハウジング側への変形量を微細に制御することが
できる。
【0024】さらに、請求項8記載の発明は、仕切板に
シール部材を一体的に設けたので、仕切板の組付時にシ
ール部材も同時に組付けることができ、仕切板の組付性
の向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明のスピードセ
ンサの実施例について説明する。以下に述べる実施例に
おいて、上記従来の技術における構成要素と同一の要素
については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】図1乃至図4は、この発明の一実施例を示
すものであり、図中符号21はスピードセンサである。
このスピードセンサ21は図示しない駆動部としてのト
ランスミッションと同期して回転するマグネット6が収
納されたスリーブ2の上部に樹脂製のハウジング22が
固定され、このハウジング22の内部には水平方向に延
在するターミナル10が埋設され、このターミナル10
の基端部10aには回路基板9が固定されている。この
回路基板9は、空間部7の天井部分に水平に保持されて
おり、その一端部にIC素子8が取り付けられて構成さ
れている。また、IC素子8が固定された端部と反対側
の回路基板9の上面には、空間部7の容積を少なくして
内部の空気量を減らすためのスペーサ23が配置されて
いる。
【0027】このスペーサ23は、上面がハウジング2
2の上部の薄肉部22aの天井面(図3参照)と接し、
下面がスリーブ2との間に設けられた仕切板11に接
し、左面(図1中左側)が空間部7を形成するハウジン
グ内壁面に接するような形状に、樹脂によって成形され
ており、予め回路基板9の上面に接着固定された状態
で、インサート成形によりハウジング22内に一体に埋
設されるものである。
【0028】このスペーサ23をハウジング22内の空
間に設置するには次のようにする。まず図2に示すよう
に、ターミナル10の基端部10aを、水平に保持され
たIC素子8付きの回路基板9の取り付け穴9aに挿通
させた後、回路基板9の表面側に折曲げ、この折曲げた
基端部10aを回路基板9に半田付けする。つぎに、回
路基板9の上面側に、上述したように成形されたスペー
サ23の端部を接着材で貼着した状態で、ハウジング2
2のインサート成形用の金型(図示せず)の所定の位置
にセットした後、インサート成形によりハウジング22
を形成すると共に、スペーサ23をハウジング22内の
所定位置に設置することができる。
【0029】また、図3に示すようにハウジング22に
埋設されるスペーサ23の中央部には、上下方向に貫通
する貫通孔24が形成されており、この貫通孔24はス
ペーサ23がハウジング22内に埋設された状態で、ハ
ウジング22の上部の薄肉部22aに形成された貫通孔
25に連通され、これによって、空間部7の内圧を大気
開放し、空間部7内の圧力の変化を調節するような構成
とされている。
【0030】また、好ましくは上記ハウジング22の上
部に、図1に示すように上面に開口する貫通孔25の開
放端を覆う弾性膜26が設けられる。この弾性膜26は
ゴム製の膜板であり、空間部7内の圧力の変化に応じ
て、伸縮することにより空間部7内の圧力変化を吸収す
るようにしている。この弾性膜26は、ハウジング22
の上部に形成された凹部22bの形状に合わせ円形に形
成されており、下面側の外周縁にはハウジング22の上
面に密着するOリング26aが予め形成されている(図
3参照)。
【0031】そして、さらに好ましくはこの弾性膜26
は、外周縁内側面がハウジング22の上面に突出して一
体成形された内リング部27によって支持される一方、
外周縁上面及び外側面はこの弾性膜26を保護する保護
ケース28によって固定されている。
【0032】この保護ケース28は、ステンレス材をプ
レス加工したものであり、外周部分に弾性膜26のOリ
ング26aをハウジング22の上面に押しつける押圧部
28aが形成され、この押圧部28aの外端部は内側へ
直角に折曲げられて上記Oリング26aを上記内リング
部27との間に固定する外リング部28bが形成され、
前記押圧部28aの内側は凸状に形成されて、弾性膜2
6の変形を吸収できる弾性膜変形吸収部28cが形成さ
れている。そして、弾性膜変形吸収部28cの中央部に
は内圧調節用の空気穴28dが複数形成されており、こ
の空気穴28dによって弾性膜26の変形による圧力変
化を調節している。
【0033】さらに、保護ケース28は、その押圧部2
8aの上部が固定手段としてのリング部材29によって
ハウジング22の凹部22b内に固定され、これによっ
て、内側の弾性膜26のOリング26aがハウジング2
2の上面に密着され、弾性膜26の内側、即ち空間部7
内の気密性を保持するようになっている。
【0034】リング部材29は、図4に示すように、所
定の隙間寸法の切欠部29aを有するC字形状に形成さ
れている。そして、このリング部材29は、周方向に圧
縮された状態で、ハウジング22の上部の凹部22bの
側壁内面に形成された凹溝30内に、嵌め込まれること
により装着される。このリング部材29は、切欠部29
aの隙間寸法が狭められた状態の外径寸法が、凹溝30
の内径寸法と一致するように形成されることにより、凹
溝30内に装着されると、このリング部材29には、常
に外側へ広がろうとする力が働き、センサに振動等が発
生しても、凹溝30から容易に外れるようなことはな
い。これによって、保護ケース28を確実にハウジング
22の凹部22b内に固定することができると共に、弾
性膜26をハウジング22の上面に密着させて空間部7
の気密性を確保することができる。
【0035】上述したように構成されたスピードセンサ
21は、ハウジング22内の空間部7が、ハウジング2
2の上部の薄肉部22aに形成された貫通孔25によっ
て大気開放とされているため、ハウジング22内の温度
が上昇し、空間部7内の空気が膨脹して内圧が高くなる
と、空間部7内の空気は貫通孔25からハウジング22
の外側へ排気される。さらに、ハウジング22の外側へ
排気された空気は、弾性膜26を膨脹させる。これに伴
って、保護ケース28の弾性膜変形吸収部28cの空気
を空気孔28dから外側へ排気し、これによって空間部
7の内圧の上昇が抑制され、その結果、仕切板11がス
リーブ2側へ変形してマグネット6と干渉することがな
く、センサ性能の向上を図ることができる。
【0036】また、ハウジング22の温度が下降し、ハ
ウジング22内の空間部7の内圧が下がると、外部から
空気穴28dを通って保護ケース28内へ空気が流入し
て弾性膜26を収縮させ、これに伴って、弾性膜26内
の空気が貫通孔25を通って空間部7内へ流入し、該空
間部7の内圧の減少が抑制され、その結果、仕切板11
がハウジング22側へ変形するのが防止されると共に、
回路基板9との干渉をも避けることができセンサ性能の
向上を図ることができる。
【0037】また、貫通孔25の開放端側は、弾性膜2
6によって覆ってあるため、空間部7の空気が貫通孔2
5を通って出入りしても、ハウジング22の内部は、弾
性膜26によって外部と遮蔽されているため、空間部7
内の空気が外へ漏れるようなことはなく、空間部7内の
気密性を確保することができ、その結果、ハウジング2
2内へ埃やゴミ等が進入したりするのが防止される。
【0038】さらに、弾性膜26の外側は保護ケース2
8で覆われているため、外部からの要因で弾性膜26が
損傷したりすることがなくなる。また、保護ケース28
は、外周縁が固定手段、即ちリング部材29で固定され
ているため、ハウジング22の上部に確実に固定されて
脱落するようなことはなく、さらに、弾性膜26は、保
護ケース28及び内リング部27によって、ハウジング
22の上面に密着しているため、ハウジング22内の空
気が外部へ漏れたりすることがない。
【0039】また、ハウジング22の空間部7内は、ス
ペーサ23が設けられ、これによって空間部7の容積を
少なくし、内部の空気量を減らしているため、ハウジン
グ22の温度変化による空気の膨脹量や収縮量の影響を
少なくすることができ、空間部7内の圧力変化を少なく
することができる。
【0040】図5及び図6は他の実施例としてのスピー
ドセンサ50を示す。
【0041】このスピードセンサ50は、仕切板で仕切
られたハウジング22側の空間部7及びスリーブ2側の
隙間部12の内圧変化による仕切板の変形を規制する規
制機構、及び仕切板構造が相違するのみで、他の構成は
前述したスピードセンサ21と同一構成になっている。
【0042】このため同一構成要素は同一符号を付して
重複する説明を省略する。
【0043】すなわち、スピードセンサ50は、ハウジ
ング側規制部としてのボス51とスリーブ側規制部とし
ての球状体52とからなる規制機構と、仕切板60とを
具備しており、スリーブ2の隙間部12とハウジング2
2の空間部7とを仕切板60によって遮蔽して空間部7
を密閉空間とすることによりスリーブ2側からハウジン
グ22側へ水や油あるいは/及び金属摩耗粉等が進入す
るのを防止している。
【0044】ハウジング側規制部としてのボス51は基
端部51aと、この基端部51aに対して略直角に延設
された突出部51bとを有して略L字形状断面に形成さ
れており、その基端部51aを空間部7の天井部分の略
中央部であるハウジング22に埋設固定すると共にその
突出部51bを回路基板9の貫通孔9aを貫通させて空
間部7内に突出するように設けられている。このときの
突出部51bはその先端部が回路基板9のIC素子8よ
りも外方へ突出する長さに形成されている。このボス5
1はその突出部51bの突出量によって、ボス51への
当接により規制される仕切板60の規制位置が変化し、
これによって仕切板60のハウジング22側への変形量
を微細に制御することができ、小スペースの空間部7内
で仕切板60と回路基板9との干渉を有効に防止するこ
とができる。
【0045】また、スリーブ側規制部としての球状体5
2は、具体的には図示しない駆動部としてのトランスミ
ッションと同期して回転する回転軸5の先端に仕切板6
0側に開口するように設けられた凹陥部53に嵌入した
鋼球として構成することができる。このときの球状体5
2は凹陥部53内に没入する直径を有して形成されてお
り、かつ凹陥部53はマグネット6を保持するかしめ部
53aを利用して仕切板60側に拡大するように形成さ
れている。
【0046】さらに仕切板60は、ハウジング22側へ
開口してマグネット6の周囲を囲むようにスリーブ2の
上端面に形成された凹溝31に嵌入する外周壁61を有
してパン形状に形成されている(図6参照)。この仕切
板60は、磁電変換素子としてのIC素子8の磁力検出
障害を起こさないように非磁性材であるSUS304,
アルミ板,黄銅板,あるいはリン青銅板を、例えばプレ
ス絞り加工により形成することができる。このように形
成された仕切板60は、単なる板状体に比べ外周壁61
の形成により平板部62の曲げ剛性の向上を図ることが
できる。
【0047】そして、好ましくは仕切板60は、本実施
例のように、その外周壁61の外側に凹溝31内に嵌入
して、スリーブ2とハウジング22とが組付けられた状
態で、これらの間で密着変形するシール部材としての異
形Oリング13を一体的に設けて構成することができ
る。この異形Oリング13は使用条件(環境)に合わ
せ、ふっ素ゴム、アクリルゴム、NBR等の各種合成ゴ
ムを用いて形成され、焼き付け等により、仕切板60の
外周壁61の外側に付着することができる。このように
異形Oリング13を仕切板60に一体的に設けることに
よって、仕切板60及び異形Oリング13の組付けを同
時に行なうことができ、これらを2部材として別体で構
成したものと異なり組付性の向上を図ることができる。
【0048】さらに好ましくは、仕切板60は、本実施
例のようにその平板部62の球状体52の対向側面に制
御部70を設けて構成することができる。この制御部7
0は、具体的には平板部62に接合する板状体あるいは
平板部62の一部を球状体52側へ突出した突出部とし
て構成される。この制御部70は平板部62のスリーブ
2側への変形時に球状体52に当接して平板部62のそ
れ以上の変形を阻止する。このため制御部70の突出量
あるいは板厚によって平板部62の規制位置が変化し、
これによって平板部62のスリーブ2側への変形量を微
細に制御することができるので、小スペースの隙間部1
2内で仕切板60とマグネット6との干渉を有効に防止
することができる。なお、球状体52が予め仕切板60
の平板部62に達しない状態で微少寸法だけマグネット
6の上面より突出していれば、制御部70を設けなくて
も良い。
【0049】このように構成されたスピードセンサ50
は、ハウジング22の温度変化に伴なって変化する空間
部7の内圧変化、あるいは/及びトランスミッションの
内圧変化に伴なって変化する隙間部12の内圧変化にも
拘らず、仕切板60のハウジング22側あるいはスリー
ブ2側への変形を抑制して仕切板60と回路基板9ある
いはマグネット6との干渉を無くしてセンサ性能の向上
を図ることができる。
【0050】すなわち、仕切板60は、図5(a)に示
すようにその平板部62を回路基板9及びマグネット6
との間に僅かな隙間を有して平面状態に位置させてハウ
ジング22とスリーブ2との間に組付けられる。
【0051】そして、空間部7と隙間部12との内圧差
が仕切板60の平板部62の剛性の限度を上回る値に達
したときは、平板部60がハウジング22側あるいはス
リーブ2側へ変形する。
【0052】図5(b)は隙間部12の方の内圧が高く
なったときの仕切板60の変形状態を示し、平板部62
が空間部7側へ凸になるように弯曲変形しており、その
変形頂部がハウジング側規制部としてのボス51の突出
部51bの先端に当接してそれ以上のハウジング22側
への変形が規制されて仕切板60と回路基板9との干渉
を避けることができる。
【0053】図5(c)は、空間部7の方の内圧が高く
なったときの仕切板60の変形状態を示し、平板部62
が隙間部12側へ凸になるように弯曲変形しており、そ
の変形頂部に位置する制御部70がスリーブ側規制部と
しての球状体52に当接してそれ以上のスリーブ2側へ
の変形が規制されて仕切板60とマグネット6との干渉
を避けることができる。このときの制御部70と球状体
52との接触は平面と球面との接触となるので接触面積
が小さくなり、接触による回転軸5の負荷の増大を避け
てセンサ性能の向上を図ることができる。
【0054】図7及び図8は仕切板60の外周壁61の
外側に一体に設けたシール部材の変化例を示す。
【0055】図7に示すシール部材としての異形Oリン
グ63は最外側部63aが凹溝31の溝深さよりも充分
長径の楕円断面形状に形成されており、ハウジング22
とスリーブ2との組付時に最外側部63aが凹溝31内
で密着変形して充分なシール機能を奏することができ
る。
【0056】また、図8に示すシール部材としての異形
Oリング64は、略V字形断面に形成されており、先細
り先端部64aを有して凹溝31への嵌入を容易にして
組付性の向上を図ることができる。
【0057】以上、図を用いて本発明のスピードセンサ
の実施例を説明したが、この発明は、上述した実施例に
限定されるものでなく次の様な変化例をも含むものであ
る。
【0058】スピードセンサ21では、弾性膜26を保
護ケース28で覆い、この保護ケース28の外側からリ
ング部材29によって弾性膜26を固定するようにした
が、保護ケース28を設けることなく、弾性膜26を直
接リング部材29によりハウジング22の上面に固定す
るようにしてもよい。この場合、リング部材29の下面
に弾性膜26のOリング26aの上面や外周面を固定す
る押圧部(保護ケースの押圧部28aに相当する部位)
と外リング部(保護ケースの外リング部28bに相当す
る部位)とが形成されていれば良い。
【0059】また、スピードセンサ21では、ハウジン
グ22の空間部をスペーサ23を用いて埋めるようにし
たが、スペーサ23を用いることなく、ハウジング22
の空間部を少なくするような金型を使用し、これに回路
基板9のみが基端部に固定されたターミナル10をイン
サート成形するようにしても良い。また、弾性膜26に
ゴム製の膜板を用いたが、これに限定されることなく、
内圧の変化を吸収できるような膜材であればよい。ま
た、保護ケース28の形状や空気穴28dの数や形状等
は任意である。また固定手段はリング材29を用いた
が、これに限定されることなく、保護ケース28をハウ
ジング22に固定できて、弾性膜26をハウジング22
の上面に密着できる構成のものであれば良い。
【0060】さらにスピードセンサ50におけるスリー
ブ側規制部は球状体52に換えて回転軸5の先端に仕切
板60側へ突出するように一体に設けた突起部であって
も良い。この場合好ましくは前記突起部の仕切板60へ
の当接先端部は球面状に形成される。
【0061】またさらに、スピードセンサ50におい
て、回路基板9をポッティング材で保護することにより
ハウジング側規制部としてのボス51を省略することが
できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のスピー
ドセンサによれば、空間部をハウジングの外に連通させ
て大気開放とする貫通孔を設けたので、ハウジングの温
度変化に伴って空間部内の空気が膨脹や収縮しても、内
部の空気を貫通孔を通じて出し入れすることにより、圧
力調節が行なわれ、空間部内の圧力をほぼ一定に保つこ
とができ、仕切板がハウジング側あるいはスリーブ側に
変形して回路基板あるいはマグネットに干渉したりする
のを防止することができ、この結果センサ性能の向上を
図ることができる。
【0063】請求項2記載の発明では、貫通孔の開放端
側を弾性膜で覆ったので、ハウジング内の気密性を確保
することが出来ると共に、空間部内の空気が漏れたり、
ハウジング内にゴミや埃が進入するのを防止することが
でき、この結果センサ性能の一層の向上を図ることがで
きる。
【0064】請求項3記載の発明は、スリーブ側へ変形
した仕切板に当接して前記仕切板の変形を規制するスリ
ーブ側規制部を具備しているので、ハウジング側の空間
部あるいは/及びスリーブ側の隙間部の内圧変化にも拘
らず、仕切板のスリーブ側への変形量が抑制されて仕切
板とマグネットとの干渉を防止することができ、この結
果、マグネットを取付けた回転軸の負荷の増大を避けて
センサ性能の向上を図ることができる。
【0065】請求項4記載の発明は、スリーブ及びハウ
ジングの各側へ変形する仕切板にそれぞれ当接して前記
仕切板の変形を規制するスリーブ側規制部及びハウジン
グ側規制部を具備しているので、ハウジング側の空間部
あるいは/及びスリーブ側の隙間部の内圧変化にも拘ら
ず、仕切板のハウジング側あるいはスリーブ側への変形
量が抑制されて仕切板と回路基板あるいはマグネットと
の干渉を避けることができ、この結果、回路基板の破損
あるいは回転軸の負荷の増大を避けてセンサ性能の向上
を図ることができる。
【0066】請求項5記載の発明は、仕切板に設けられ
る制御部の突出量あるいは板厚によって、制御部のスリ
ーブ側規制部への当接により規制される仕切板の規制位
置が変化し、これによって仕切板のスリーブ側への変形
量を微細に制御することができるので、小スペースのス
リーブ側隙間部内で仕切板とマグネットとの干渉を有効
に防止することができる。
【0067】請求項6記載の発明は、スリーブ側規制部
を回転軸の凹陥部に嵌入した球状体で構成したので、仕
切板の変形部位とスリーブ側規制部との接触面積を小さ
くすることができ、接触による回転軸の負荷の増大を避
けることができて、センサ性能の向上を図ることができ
る。
【0068】また、請求項7記載の発明は、ハウジング
側規制部としてのボスの突出量によって、ボスへの当接
により規制される仕切板の規制位置が変化し、これによ
って仕切板のハウジング側への変形量を微細に制御する
ことができるので、小スペースのハウジング側空間部内
で仕切板と回路基板との干渉を有効に防止することがで
きる。
【0069】さらに、請求項8記載の発明は、仕切板に
シール部材を一体的に設けたので、仕切板の組付時にシ
ール部材も同時に組付けることができ、仕切板の組付性
の向上を図ることができ、組み立て容易なスピードセン
サを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のスピードセンサの要部断
面正面図である。
【図2】上記実施例のターミナルの基端部に回路基板と
スペーサとを固定する状態の説明図である。
【図3】上記実施例のハウジングの固定手段付近の拡大
断面図である。
【図4】上記実施例のリング部材の斜視図である。
【図5】(a)はこの発明の他の実施例のスピードセン
サの要部組立断面図であり、(b)及び(c)は前記ス
ピードセンサに用いた仕切板の変形状態を示す断面図で
ある。
【図6】図5のスピードセンサに用いる仕切板の一部破
断した正面図である。
【図7】図5のスピードセンサに用いる他の仕切板の要
部断面図である。
【図8】図5のスピードセンサに用いる更に他の仕切板
の要部断面図である。
【図9】従来のスピードセンサの要部断面正面図であ
る。
【図10】従来のスピードセンサのマグネット付近の空
間部を示す説明図である。
【符号の説明】
2 スリーブ 5 回転軸 6 マグネット 7 空間部 9 回路基板 11,60 仕切板 12 隙間部 13,63,64 異形Oリング(シール部材) 21,50 スピードセンサ 22 ハウジング 25 貫通孔 26 弾性膜 28 保護ケース 28a 外周縁 28d 空気穴(内圧調節穴) 29 リング部材(固定手段) 29a 切欠部 30 凹溝(ハウジング側の) 31 凹溝(スリーブ側の) 51 ボス(ハウジング側規制部) 52 球状体(スリーブ側規制部) 53 凹陥部 61 外周壁(仕切板の) 70 制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部と同期して回転するマグネットが
    収納されたスリーブと、このスリーブの上部に設けられ
    前記マグネットの回転と同期する信号を取り出す回路基
    板が収納されたハウジングとを備えたスピードセンサで
    あって、 前記ハウジングの内部に形成された空間部と、この空間
    部を前記スリーブ側の隙間部から仕切る仕切板と、前記
    空間部をハウジングの外に連通させて大気開放とする貫
    通孔とを具備したことを特徴とするスピードセンサ。
  2. 【請求項2】 前記スピードセンサであって、 前記貫通孔の開放端側を覆う弾性膜と、この弾性膜をハ
    ウジングに固定する固定手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のスピードセンサ。
  3. 【請求項3】 駆動部と同期して回転するマグネットが
    収納されたスリーブと、このスリーブの上部に設けられ
    前記マグネットの回転と同期する信号を取り出す回路基
    板が収納されたハウジングとを備えたスピードセンサで
    あって、 前記ハウジングの内部に形成された空間部と、この空間
    部を前記スリーブ側の隙間部から仕切る仕切板と、この
    仕切板の略中央部に対応する前記スリーブ側に設けられ
    前記スリーブ側へ変形した前記仕切板に当接して前記仕
    切板の変形を規制するスリーブ側規制部を具備したこと
    を特徴とするスピードセンサ。
  4. 【請求項4】 前記仕切板の略中央部に対応する前記ハ
    ウジング側に設けられ前記ハウジング側へ変形した前記
    仕切板に当接して前記仕切板の変形を規制するハウジン
    グ側規制部を具備したことを特徴とする請求項3記載の
    スピードセンサ。
  5. 【請求項5】 前記仕切板の前記スリーブ側規制部の対
    向側面に、前記仕切板の前記スリーブ側への変形時に前
    記スリーブ側規制部に当接して前記仕切板の変形量を制
    御する制御部が設けられていることを特徴とする請求項
    3又は4記載のスピードセンサ。
  6. 【請求項6】 前記スリーブ側規制部が、前記駆動部と
    同期して回転し先端部に前記マグネットを取付けた回転
    軸の先端に前記仕切板側に開口するように設けられた凹
    陥部に嵌入した球状体であることを特徴とする請求項3
    乃至5のいずれか1項記載のスピードセンサ。
  7. 【請求項7】 前記ハウジング側規制部が、前記ハウジ
    ングに基端部を固定させると共に先端部を前記回路基板
    を貫通して前記空間部内に突出させたボスであることを
    特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項記載のスピー
    ドセンサ。
  8. 【請求項8】 前記仕切板が、シール部材を一体的に設
    けてなることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1
    項記載のスピードセンサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005265587A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Favess Co Ltd トルク検出装置
KR100681694B1 (ko) * 2006-02-08 2007-02-09 한국하니웰 주식회사 속도 센서
KR101155010B1 (ko) * 2009-12-28 2012-06-19 콘티넨탈 오토모티브 일렉트로닉스 유한회사 스피드 센서의 홀더 조립체
JP2013533399A (ja) * 2010-05-28 2013-08-22 キーケルト アーゲー 自動車用のアクチュエータ駆動装置

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