JPH07328051A - 上腕骨顆上骨折治療具 - Google Patents

上腕骨顆上骨折治療具

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JPH07328051A
JPH07328051A JP6131769A JP13176994A JPH07328051A JP H07328051 A JPH07328051 A JP H07328051A JP 6131769 A JP6131769 A JP 6131769A JP 13176994 A JP13176994 A JP 13176994A JP H07328051 A JPH07328051 A JP H07328051A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手首を動かせる良好な位置で前腕を固定で
き、かつ、骨折後の変形を防止できるようにする。 【構成】 本体52の一端側に腋窩当て部材が、他端側
に前腕載置部64がそれぞれ設けられ、前腕の尺骨肘頭
部に刺入された刺入部材に、本体52のスリット66に
挿入された牽引部材の先端を連結し、牽引部材69の弾
性牽引力を刺入部材を介して尺骨に作用させる上腕骨顆
上骨折治療具において、前腕載置部64を前腕の延び方
向に移動自在とすることにより、前腕を前腕載置部64
に手首を自由に動かせる位置でバンドにより固定できる
ようにし、また、牽引部材の牽引力で前腕が前方へ移動
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上腕骨顆上骨折を治療
するための器具に関する。
【0002】
【背景技術】小児の上腕骨顆上骨折を治療するための器
具が「Monthly Book OrthopaedicsVol.6 No.4別冊」
(株式会社全日本病院出版会 1993年4月15日発
行)に示されている。図5はこの上腕骨顆上骨折治療具
1を示し、図6及び図7は使用中の治療具1を模式的に
示した図である。
【0003】図5の通り、治療具1の本体2は合成樹脂
製の板状であって、患児3の肘関節を屈曲した上腕4と
前腕5に沿う立上部2Aと横伸延部2Bとを有する略L
字型となっている。立上部2Aの外面にはスライドガイ
ド6が取り付けられ、このスライドガイド6にはスライ
ドバー7が摺動自在に挿入され、一側縁に凹凸歯7Aが
形成されたスライドバー7は、本体2からの突出量が摺
動操作で調整された後、スライドガイド6に回動操作自
在に設けられたストッパ8の先端を凹凸歯7Aに係合さ
せることにより、その突出量で固定されるようになって
いる。スライドバー7の先端にはソケット9を介して腋
窩当て部10が結合され、この腋窩当て部10は腋窩バ
ンド11、腋窩パッド12等からなる。また、本体2の
立上部2Aには上腕バンド13が設けられている。
【0004】本体2の横伸延部2Bには前腕載置部14
が設けられており、この前腕載置部14は合成樹脂製の
湾曲した板状であり、横伸延部2Bにビス等の結合具で
結合されている。また、前腕載置部14には前腕バンド
15が設けられている。また、本体2の立上部2Aと横
伸延部2Bとの間には、横伸延部2Bから1段下がった
段下部2Cが設けられ、この段下部2Cと患児3の肘関
節との間に隙間が開けられるようになっている。
【0005】段下部2Cにはスリット16が形成され、
このスリット16には、リンク17を介して刺入部材1
8に連結される牽引部材19の先端が挿入されるように
なっている。刺入部材18は、図6の通り、前腕5の尺
骨20の肘頭部にねじ込み式に刺入されるものであり、
図7の通り、その後端には刺入部材18の軸方向と略直
交方向に複数の孔21が形成された羽根部22が設けら
れている。
【0006】牽引部材19は、図5の通り、ねじ棒23
と、ねじ棒23の周囲に巻回されたコイルばね24と、
ねじ棒23の先端に摺動自在に設けられたばね受け部材
25と、ねじ棒23の後端に螺合されたばね調整ナット
26と、ばね調整ナット26の更に後側にねじ棒23に
螺合された蝶ナット27とからなり、ねじ棒23の前端
に前記リンク17が設けられ、このリンク17は刺入部
材18の一つの孔21に係合可能となっている。
【0007】以上の治療具1による上腕骨顆上骨折の治
療方法は以下の通りに行われる。患児3の肘関節の肘頭
部に局所麻酔を行って小切開(5mm程度)した後、手も
みのキリにより尺骨20に下穴を開ける。そして、この
下穴に図6の通り刺入部材18を刺入する。この後、肘
関節を90度に屈曲した上腕4と前腕5に本体2を当て
がい、前腕5を前腕載置部14に載置するとともに、上
腕バンド13、前腕バンド15を締める。
【0008】次いで、牽引部材19のコイルばね24、
ばね受け部材25、ばね調整ナット26、蝶ナット27
が取り外されているねじ棒23の先端をスリット16に
下側から挿入し、このねじ棒23の先端をリンク17を
介して刺入部材18の孔21に連結する。そして、ねじ
棒23にばね受け部材25を摺動挿入し、コイルばね2
4を装着した後、ばね調整ナット26、蝶ナット27を
ねじ棒23に螺合する。
【0009】この後、スライドバー7を本体2に対して
伸び摺動させ、腋窩当て部10のパッド12を患児3の
腋窩に当てた後、ストッパ8でスライドバー7をその位
置に固定し、腋窩バンド11を締める。
【0010】ばね調整ナット26を回転操作して螺進さ
せることにより、ねじ棒23に摺動自在となっているば
ね受け部材25を本体2の下面に当接させるとともに、
コイルばね24を圧縮させ、コイルばね24に適度なば
ね力が生じた後、蝶ナット27を回転操作して螺進させ
ることにより、ばね調整ナット26をロックする。そし
て、治療具1を患児3の首に図示しない吊り紐で吊り下
げる。
【0011】本体2の外側に突出している牽引部材19
のコイルばね24がばね調整ナット26で圧縮されて所
定のばね力が生ずると、図6の矢印Aで示すように、刺
入部材18には後退方向即ち下方向への弾性牽引力が作
用し、このため、尺骨20、および上腕骨28の骨折し
た顆上部28Aは下側へ引っ張られて骨折前の旧位に戻
され、また、図7の通り、末梢骨片29に内反転位が生
じている場合には、刺入部材18に矢印B方向の回転モ
ーメントが牽引部材19のコイルばね24から付与され
ることにより、この内反転位が整復される。回転モーメ
ントの大きさは、刺入部材18に複数設けられた孔21
のうちのどれに牽引部材19のリンク17を係合するか
により変更可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の上
腕骨顆上骨折治療具1では、本体2に前腕載置部14が
結合状態で設けられていたため、患児3の前腕5を前腕
載置部14にバンド15で固定したとき、手首の位置が
前腕載置部14、バンド15の位置と一致してしまって
手首を動かせなくなり、患児3に負担をかけることがあ
った。また、上腕骨顆上骨折を骨折後の変形を防止して
早期に治療するためには、図5,図6の通り手首方向へ
の傾き角度を有する牽引部材19からの引っ張り力を前
腕5に有効に作用させ、前腕5を前方(手首方向)に引
っ張り移動させることが必要であったが、これを行うこ
ともできなかった。
【0013】本発明の目的は、手首を動かせる良好な位
置で前腕を固定でき、また、前腕を前方へ引っ張り移動
させることができて上腕骨顆上骨折後の変形を簡単に防
止できるようになる上腕骨顆上骨折治療具を提供すると
ころにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、肘関節を屈曲
した上腕と前腕に沿う立上部と横伸延部を有する略L字
型に形成された本体と、本体の一側端側である立上部側
に設けられた腋窩当て部と、本体の他端側である横伸延
部側に設けられた前腕載置部と、先端が尺骨肘頭部に刺
入され、後端に軸方向と略直交する方向に複数の孔が形
成された刺入部材と、本体に形成されたスリットから挿
入された先端が刺入部材の複数の孔のいずれか一つに連
結され、本体外側に設けられたばねで刺入部材を後退方
向へ弾性牽引する牽引部材とを含んで構成された上腕骨
顆上骨折治療具において、前腕載置部を前腕の延び方向
に移動自在としたことを特徴とするものである。
【0015】以上において、前腕載置部を前腕の延び方
向に移動自在とするためには、本体に例えば長孔を形成
し、この長孔に沿って移動自在としてもよく、或いは、
長孔に代えて長溝を本体に設けてもよく、また、前腕載
置部に長孔や長溝を設けてもよい。
【0016】以上のほか、前腕載置部を略垂直の軸を中
心に回転自在としてもよい。
【0017】また、牽引部材の先端を挿入するために本
体に設けるスリットの幅方向断面形状を、側面壁中央が
スリット内側に突出した両端末広り状としてもよく、あ
るいは、上方へ末広がり状としてもよく、また、下方へ
末広がり状としてもよい。
【0018】
【作用】本発明に係る上腕骨顆上骨折治療具では、前腕
載置部が前腕の延び方向に移動自在となっているため、
手首を動かせる良好な位置で前腕を前腕載置部に固定で
き、また、牽引部材の弾性牽引力で前腕を前方へ引っ張
り移動させることができ、上腕骨顆上骨折後の変形を防
止できる。
【0019】また、前腕載置部を略垂直の軸を中心に回
転自在とした場合には、前腕載置部に前腕を載置する
際、前腕載置部の向きを変更、調整できるため、患児に
負担をかけることがなくなる。
【0020】また、本体に設けるスリットの幅方向断面
形状を側面壁中央が内側に突出した両端末広がり状や、
上方へ末広がり状、下方へ末広がり状にした場合には、
このスリットに先端が挿入される牽引部材の姿勢角度に
傾きが生じても、牽引部材がスリット側面壁と干渉する
のを防止でき、牽引部材の姿勢角度に自由度を与えるこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例に係る上腕骨顆上骨折治療具の全体的
構成は図5で示した従来のものと基本的に同じであるた
め、図1〜図3は本実施例に係る治療具51の改良され
た部分のみを示す拡大図である。
【0022】図1の通り、治療具51の本体52に設け
られている横伸延部52Bには、前腕の延び方向に長い
長孔80が形成され、図2の通り、この長孔80に上下
にフランジが設けられた略垂直の軸部材81が摺動自在
に挿入されている。横伸延部52B上には横向きにU字
状となったヒンジ82が載せられ、ヒンジ82の下部8
2Aは軸部材81で横伸延部52Bと摺動自在かつ回転
自在に連結されている。
【0023】ヒンジ82の上部82Bには湾曲した板状
の前腕載置部64が載せられ、この前腕載置部64は上
部82Bに図1の通り2個の止着部材83で取り付けら
れている。このため、前腕載置部64は、長孔80に沿
ったヒンジ82の摺動により図1の矢印Cで示す前腕の
延び方向に移動自在になっているとともに、軸部材81
を中心に矢印Dで示す方向に回転自在となっている。
【0024】図3は、本体52の段下部52Cに形成さ
れ、牽引部材69のねじ棒73の先端が挿入されるスリ
ット66を示す。このスリット66の幅方向断面形状
は、段下部52Cの上面から下面まで同一幅寸法が連続
したものとはなっておらず、スリット66の側面壁84
の中央84Aがスリット内側に最も突出し、この中央8
4Aから上下方向にスリット幅寸法が次第に拡大したも
のとなっている。このため、スリット66の幅方向断面
形状は、上下両端方向に末広がり状となっている。
【0025】以上の本実施例によれば、患児の前腕を前
腕載置部64に載置して前腕バンド65(図1では省略
され、図2に示されている。)で固定するとき、前腕載
置部64は前腕の延び方向に移動自在となっているた
め、体格が異なる各年齢層の患児であっても、手首を動
かせる良好な位置で前腕をバンド65で前腕載置部64
に固定できるようになり、患児の負担を軽減できる。ま
た、前腕載置部64は本体52に対して常に前腕の延び
方向に移動可能となっているため、患児の上腕を上腕バ
ンドで本体52に固定しても、牽引部材69が図5、図
6の場合と同様に手首方向に傾き、このため、牽引部材
69のコイルばねにより前腕に前方(手首方向)への引
っ張り力が作用した場合、この引っ張り力で前腕を前腕
載置部64と共に前方へ移動させることができ、このた
め、上腕骨の骨折した顆上部の骨片を旧位に戻すことが
でき、骨折後の変形を防止できる。
【0026】また、本実施例によれば、前腕載置部64
は略垂直の軸部材81を中心に回転自在となっているた
め、前腕載置部64に前腕を載せるとき、前腕載置部6
4の向きを変更、調整できるようになり、また、前腕載
置部64に前腕を載置してバンド65で固定した後も前
腕載置部64の向きを前腕と一致させることができ、こ
のため、患児の負担を軽減できる。また、前腕載置部6
4は本体52にヒンジ82を介して設けられているた
め、前腕載置部64の向きを水平方向に対して傾けるこ
ともでき、このため、患児の負担を一層軽減できる。
【0027】さらに、本実施例によれば、本体52に形
成されたスリット66は、側面壁84の中央84Aがス
リット内側に突出した両端末広がり状になっているた
め、このスリット66に先端が挿入される牽引部材69
のねじ棒73が、図3の二点鎖線で示す通り傾いても、
ねじ棒73が側面壁84と干渉するのを防止できるよう
になり、このため、牽引部材69を本体52に対して図
7の矢印Bで示す回転モーメントを生じさせる姿勢角度
に支障無くさせることができ、この姿勢角度の自由度を
確保できる。
【0028】以上説明した実施例は本発明の一例であ
り、前腕載置部を本体に対して移動自在とするために
は、前腕載置部側に長孔等の移動ガイド部を設けてもよ
い。また、本体の一端側に設けられる腋窩当て部はスラ
イドバーにより本体に移動自在に設けられていてもよい
が、前腕載置部と同様に本体に直接的に設けられていて
もよい。
【0029】また、図4の通り、本体52に形成された
スリット66’の幅方向断面形状を両方の側面壁84’
が逆ハの字状に開いた上方への末広がり状としてもよ
く、これによっても牽引部材69のねじ軸73が側面壁
84’と干渉するのを防止できる。なお、スリットの幅
方向断面形状を下方への末広がり状にしても、これと同
じ効果を得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、前腕載置部は本体に前
腕の延び方向に移動自在に設けられているため、体格が
異なる各年齢層の患児について、手首を動かせる良好な
位置で前腕を前腕載置部にバンドで固定できるようにな
り、このため、患児の負担を軽減できる。また、上腕を
上腕バンドで本体に固定しても、傾き角度を有する牽引
部材の弾性牽引力により前腕が前腕載置部と共に前方へ
自由に動けるようになるため、骨折した上腕骨顆上部を
確実に旧位に戻すことができ、骨折後の変形を確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る治療具の前腕載置部周
辺を示す拡大斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】治療具の本体に設けられたスリットの幅方向断
面形状を示す断面図である。
【図4】同スリットの別実施例を示す図3と同様の図で
ある。
【図5】従来の治療具を示す全体斜視図である。
【図6】図4の治療具の使用状態を示す模式図である。
【図7】図4の治療具の作用を示す図である。
【符号の説明】
51 上腕骨顆上骨折治療具 52 本体 64 前腕載置部 65 前腕バンド 66 スリット 69 牽引部材 73 ねじ棒 80 長孔 81 軸部材 84 側面壁 84A 中央
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉置 哲也 和歌山県和歌山市秋葉町9−8 (72)発明者 中谷 如希 和歌山県海草郡野上町小畑286の4

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肘関節を屈曲した上腕と前腕に沿うよう
    に略L字形に形成された本体と、この本体の一端側に設
    けられた腋窩当て部と、前記本体の他端側に設けられた
    前腕載置部と、先端が尺骨肘頭部に刺入され、後端に軸
    方向と略直交する方向に複数の孔が形成された刺入部材
    と、前記本体に形成されたスリットから挿入された先端
    が前記複数の孔のいずれか一つに連結され、前記本体外
    側に設けられたばねで前記刺入部材を後退方向へ弾性牽
    引する牽引部材とを有する上腕骨顆上骨折治療具におい
    て、前記前腕載置部を前記前腕の延び方向に移動自在と
    したことを特徴とする上腕骨顆上骨折治療具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の上腕骨顆上骨折治療具
    において、前記前腕載置部を略垂直の軸を中心に回転自
    在としたことを特徴とする上腕骨顆上骨折治療具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の上腕骨顆上骨
    折治療具において、前記スリットの幅方向断面形状を側
    面壁中央がスリット内側に突出した両端末広り状とした
    ことを特徴とする上腕骨顆上骨折治療具。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の上腕骨顆上骨
    折治療具において、前記スリットの幅方向断面形状を上
    方と下方のいずれか一方へ末広り状としたことを特徴と
    する上腕骨顆上骨折治療具。
JP13176994A 1994-06-14 1994-06-14 上腕骨顆上骨折治療具 Expired - Lifetime JP3368048B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1967148A3 (de) * 2007-03-08 2010-10-06 Aequos Endoprothetik Gmbh Vorrichtung zur vorübergehenden Fixierung von Gelenkteilen eines menschlichen Gelenks

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1967148A3 (de) * 2007-03-08 2010-10-06 Aequos Endoprothetik Gmbh Vorrichtung zur vorübergehenden Fixierung von Gelenkteilen eines menschlichen Gelenks

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