JPH0732851B2 - 高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙 - Google Patents
高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙Info
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- JPH0732851B2 JPH0732851B2 JP3047146A JP4714691A JPH0732851B2 JP H0732851 B2 JPH0732851 B2 JP H0732851B2 JP 3047146 A JP3047146 A JP 3047146A JP 4714691 A JP4714691 A JP 4714691A JP H0732851 B2 JPH0732851 B2 JP H0732851B2
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- Japan
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- glass fiber
- filter paper
- pressure loss
- filter
- maximum pore
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造工場のクリ
ーンルーム等に用いられる空気清浄用の高性能エアフィ
ルタ用ガラス繊維濾紙に関する。
ーンルーム等に用いられる空気清浄用の高性能エアフィ
ルタ用ガラス繊維濾紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンルーム、クリーンベン
チ、無菌室など高度な清浄環境を要求される分野、ある
いは原子炉などから放射される放射性超微粉塵などを除
去する必要のある分野に、高性能エアフィルタ用ガラス
濾紙が用いられている。高性能エアフィルタ用ガラス濾
紙としては、粒径0.3μm DOP(ジオクチルフタレ
ート)粒子を99.97% 以上捕集するHEPA(高性
能エアフィルタ)濾紙と、粒径0.1μm のDOP粒子
を対象としHEPA以上の捕集効率を持つULPA(超
高性能エアフィルタ)用濾紙がある。これら濾紙につい
て要求されるクリーンルーム等の清浄度に応じて、各種
捕集効率の濾紙が濾材メーカーにより準備されている。
捕集効率を上げるためには、繊維径のより小さい極細ガ
ラス繊維の配合率を上げることで対処できるが、それに
伴い圧力損失も上昇し、HEPAよりULPA、またU
LPAの中でも捕集効率の要求度の高くなるほど圧力損
失もまた上昇しているのが現状である。ちなみに現在実
用化されている高性能エアフィルタ用ガラス繊維の圧力
損失は、面風速5.33cm/秒の条件で24〜63m
mH2 Oの範囲にある。圧力損失60mmH2 O以上の
ULPA用濾紙は、16メガビットLSIを製造する際
に必要なクリーンルームの空気清浄度に充分対応できる
と言われているが、圧力損失が高いことによる運転負荷
が大きいため、省エネの目的で圧力損失の低減が望まれ
ている。またHEPA用濾紙においては、MIL規格で
規定される捕集効率99.97% を満足させ、かつ圧力
損失が24mmH2 O以下のものはまだ実用化されてい
ない。
チ、無菌室など高度な清浄環境を要求される分野、ある
いは原子炉などから放射される放射性超微粉塵などを除
去する必要のある分野に、高性能エアフィルタ用ガラス
濾紙が用いられている。高性能エアフィルタ用ガラス濾
紙としては、粒径0.3μm DOP(ジオクチルフタレ
ート)粒子を99.97% 以上捕集するHEPA(高性
能エアフィルタ)濾紙と、粒径0.1μm のDOP粒子
を対象としHEPA以上の捕集効率を持つULPA(超
高性能エアフィルタ)用濾紙がある。これら濾紙につい
て要求されるクリーンルーム等の清浄度に応じて、各種
捕集効率の濾紙が濾材メーカーにより準備されている。
捕集効率を上げるためには、繊維径のより小さい極細ガ
ラス繊維の配合率を上げることで対処できるが、それに
伴い圧力損失も上昇し、HEPAよりULPA、またU
LPAの中でも捕集効率の要求度の高くなるほど圧力損
失もまた上昇しているのが現状である。ちなみに現在実
用化されている高性能エアフィルタ用ガラス繊維の圧力
損失は、面風速5.33cm/秒の条件で24〜63m
mH2 Oの範囲にある。圧力損失60mmH2 O以上の
ULPA用濾紙は、16メガビットLSIを製造する際
に必要なクリーンルームの空気清浄度に充分対応できる
と言われているが、圧力損失が高いことによる運転負荷
が大きいため、省エネの目的で圧力損失の低減が望まれ
ている。またHEPA用濾紙においては、MIL規格で
規定される捕集効率99.97% を満足させ、かつ圧力
損失が24mmH2 O以下のものはまだ実用化されてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
のHEPA、ULPA用ガラス繊維濾紙の捕集効率を維
持しながら、圧力損失が従来品に比べ4〜8mmH2 O
低い高性能エアフィルタ用濾紙を提供することにある。
のHEPA、ULPA用ガラス繊維濾紙の捕集効率を維
持しながら、圧力損失が従来品に比べ4〜8mmH2 O
低い高性能エアフィルタ用濾紙を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、圧力損失
および捕集効率のフィルタ特性と濾紙物性の関係につい
て鋭意検討した結果、最大孔径で示される濾材内部の細
孔径サイズにより、上記フィルタ特性が大いに影響を受
けるという点に着目し、本発明に至った。
および捕集効率のフィルタ特性と濾紙物性の関係につい
て鋭意検討した結果、最大孔径で示される濾材内部の細
孔径サイズにより、上記フィルタ特性が大いに影響を受
けるという点に着目し、本発明に至った。
【0005】本発明の濾紙についてさらに詳しく説明す
る。
る。
【0006】本発明でいう高性能エアフィルタ用ガラス
繊維濾紙とは、0.3μm DOP粒子の捕集効率が面風
速5.33cm/秒の条件下で99.97%以上の性能
を示すガラス繊維濾紙を意味し、通常HEPA及びUL
PAと呼ばれるエアフィルタ用ガラス繊維濾紙を意味す
るものである。
繊維濾紙とは、0.3μm DOP粒子の捕集効率が面風
速5.33cm/秒の条件下で99.97%以上の性能
を示すガラス繊維濾紙を意味し、通常HEPA及びUL
PAと呼ばれるエアフィルタ用ガラス繊維濾紙を意味す
るものである。
【0007】ガラス繊維濾紙の最大孔径は、主に液体フ
ィルター、バッテリーセパレーター関係の最大孔径の測
定に使用される細孔サイズ/サイズ分布測定装置を用
い、溶媒としてポロフィル(商品名; Coulter Electro
nics社) を用いて測定される。
ィルター、バッテリーセパレーター関係の最大孔径の測
定に使用される細孔サイズ/サイズ分布測定装置を用
い、溶媒としてポロフィル(商品名; Coulter Electro
nics社) を用いて測定される。
【0008】本発明では上記方法で測定される最大孔径
Pm が、Pc =−0.135×ΔP+15で計算される
最大孔径に対し、Pm ≦Pc であることが必要であり、
Pm がPc と比較し、低い程性能が向上する。
Pm が、Pc =−0.135×ΔP+15で計算される
最大孔径に対し、Pm ≦Pc であることが必要であり、
Pm がPc と比較し、低い程性能が向上する。
【0009】前記Pc =−0.135×ΔP+15とい
う式は、市販の高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙お
よび圧力損失を極細ガラス繊維の配合量を変え作成した
濾紙について分析した結果、見出した式である。すなわ
ちガラス繊維濾紙の圧力損失と最大孔径は逆比例の関係
にあり、圧力損失が高くなる程、最大孔径は小さくな
り、また同一圧力損失では最大孔径が小さい程、捕集効
率が向上することを見出した。図1に示すように、従来
品の分析結果では、実測される最大孔径Pm は圧力損失
から計算されるPc に対し、Pm >Pc の関係にあっ
た。
う式は、市販の高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙お
よび圧力損失を極細ガラス繊維の配合量を変え作成した
濾紙について分析した結果、見出した式である。すなわ
ちガラス繊維濾紙の圧力損失と最大孔径は逆比例の関係
にあり、圧力損失が高くなる程、最大孔径は小さくな
り、また同一圧力損失では最大孔径が小さい程、捕集効
率が向上することを見出した。図1に示すように、従来
品の分析結果では、実測される最大孔径Pm は圧力損失
から計算されるPc に対し、Pm >Pc の関係にあっ
た。
【0010】図2は、抄造条件を変えて実際の抄紙機で
抄造したエアフィルタ用濾紙について最大孔径と圧力損
失、捕集効率の関係を見たものである。本発明の最大孔
径P m <Pc であるガラス繊維濾紙はその差が大きい
程、同一圧力損失における捕集効率が上昇することが判
った。また、Pm <Pc であるガラス繊維濾紙は圧力損
失26mmH2 Oにおいて0.3μm DOP粒子の捕集
効率がHEPAクラスに必要な99.97% 以上を満た
しているのに対し、Pm >Pc の濾紙は99.97% 以
下となっている。0.1μm のDOP粒子を用い、UL
PA用濾紙で行っても同様のことが観察できる。
抄造したエアフィルタ用濾紙について最大孔径と圧力損
失、捕集効率の関係を見たものである。本発明の最大孔
径P m <Pc であるガラス繊維濾紙はその差が大きい
程、同一圧力損失における捕集効率が上昇することが判
った。また、Pm <Pc であるガラス繊維濾紙は圧力損
失26mmH2 Oにおいて0.3μm DOP粒子の捕集
効率がHEPAクラスに必要な99.97% 以上を満た
しているのに対し、Pm >Pc の濾紙は99.97% 以
下となっている。0.1μm のDOP粒子を用い、UL
PA用濾紙で行っても同様のことが観察できる。
【0011】ガラス繊維濾紙の最大孔径PmをPcより
小さくする方法としては各種の方法が考えられ、特に1
つの方法に限定されるものでないが、本発明のガラス繊
維濾紙で特定する最大孔径レベルに到達するには原料配
合、とりわけ極細ガラス繊維とチョップドストランド繊
維の配合率を一定範囲内におさめることが極めて有効で
あることを本発明者は見出した。すなわち、ガラス繊維
の組成において繊維径10μm以下のチョップドストラ
ンド繊維の含有率が10〜50重量%、極細ガラス繊維
の含有率が90〜50重量%である高性能エアフィルタ
用濾紙は本発明の有利な実施形態である。通常、濾紙を
構成する極細ガラス繊維の繊維径を細くすることによ
り、最大孔径Pmを低めること、またそれによって捕集
効率を上げることが可能である。しかるに繊維径をたん
に細くすることは濾紙の圧力損失の増大をまねいてしま
い、本発明のPm≦Pcを満足させる濾紙を得る方法と
しては不適当である。本発明では、強度保持の目的で通
常数%配合されているチョップドガラス繊維の割合を規
定値以上に高め、これにより圧力損失の増大を防ぐこと
ができかつ最大孔径を小さくし、Pm≦Pcの濾紙を得
ることができる。チョップドガラス繊維の割合が高くな
る程、繊維径の細い極細ガラス繊維を配合することがで
きるので、最大孔径は小さくなり、フィルタ性能は向上
する。P m ≦P c にするためには、チョップドストラン
ドガラス繊維の配合率は10%以上にすることが必要で
ある。さらに好ましくは15%以上である。
小さくする方法としては各種の方法が考えられ、特に1
つの方法に限定されるものでないが、本発明のガラス繊
維濾紙で特定する最大孔径レベルに到達するには原料配
合、とりわけ極細ガラス繊維とチョップドストランド繊
維の配合率を一定範囲内におさめることが極めて有効で
あることを本発明者は見出した。すなわち、ガラス繊維
の組成において繊維径10μm以下のチョップドストラ
ンド繊維の含有率が10〜50重量%、極細ガラス繊維
の含有率が90〜50重量%である高性能エアフィルタ
用濾紙は本発明の有利な実施形態である。通常、濾紙を
構成する極細ガラス繊維の繊維径を細くすることによ
り、最大孔径Pmを低めること、またそれによって捕集
効率を上げることが可能である。しかるに繊維径をたん
に細くすることは濾紙の圧力損失の増大をまねいてしま
い、本発明のPm≦Pcを満足させる濾紙を得る方法と
しては不適当である。本発明では、強度保持の目的で通
常数%配合されているチョップドガラス繊維の割合を規
定値以上に高め、これにより圧力損失の増大を防ぐこと
ができかつ最大孔径を小さくし、Pm≦Pcの濾紙を得
ることができる。チョップドガラス繊維の割合が高くな
る程、繊維径の細い極細ガラス繊維を配合することがで
きるので、最大孔径は小さくなり、フィルタ性能は向上
する。P m ≦P c にするためには、チョップドストラン
ドガラス繊維の配合率は10%以上にすることが必要で
ある。さらに好ましくは15%以上である。
【0012】本発明の高性能エアフィルタ用ガラス繊維
濾紙は、極細ガラス繊維およびチョップドガラス繊維の
他にバインダーを含有している。このバインダーは有機
系バインダーであり、その量は10% 以下、好ましくは
7% 以下であり、必要強度が維持される範囲内で少ない
程好ましい。バインダーの量が増加するにつれた、圧力
損失は上昇し、捕集効率を低下させる。
濾紙は、極細ガラス繊維およびチョップドガラス繊維の
他にバインダーを含有している。このバインダーは有機
系バインダーであり、その量は10% 以下、好ましくは
7% 以下であり、必要強度が維持される範囲内で少ない
程好ましい。バインダーの量が増加するにつれた、圧力
損失は上昇し、捕集効率を低下させる。
【0013】
【作用】エアフィルタの最大孔径を小さくすることによ
る捕集効率の上昇の作用機構についてはこれまで理論づ
けされてはいないが、次の様に推定される。
る捕集効率の上昇の作用機構についてはこれまで理論づ
けされてはいないが、次の様に推定される。
【0014】極細ガラス繊維を使用した高性能エアフィ
ルタ用ガラス繊維濾紙の捕集機構は、濾紙を構成するガ
ラス繊維の充填のばらつきに関係していると言われてい
る。従って、充填のばらつきが大きければ、これに伴っ
て濾紙内で形成される細孔のばらつきが大きくなり、最
大孔径が大きくなり捕集効率は低下する。最大孔径が小
さくなるように細孔のばらつきを減少させる方向にコン
トロールすれば、繊維の充填は均一になりフィルタ性能
は向上すると考えられる。チョップドストランドの配合
割合の増加は、より繊維径の細い極細ガラス繊維の使用
割合増加による細孔全体のサイズの減少と同時に、充填
の均一性に影響していると考える。従来エアフィルタの
最大孔径については注目されていないかったが、これを
制御することにより捕集効果が有効に発揮され、その結
果フィルタ性能の向上につながると考える。
ルタ用ガラス繊維濾紙の捕集機構は、濾紙を構成するガ
ラス繊維の充填のばらつきに関係していると言われてい
る。従って、充填のばらつきが大きければ、これに伴っ
て濾紙内で形成される細孔のばらつきが大きくなり、最
大孔径が大きくなり捕集効率は低下する。最大孔径が小
さくなるように細孔のばらつきを減少させる方向にコン
トロールすれば、繊維の充填は均一になりフィルタ性能
は向上すると考えられる。チョップドストランドの配合
割合の増加は、より繊維径の細い極細ガラス繊維の使用
割合増加による細孔全体のサイズの減少と同時に、充填
の均一性に影響していると考える。従来エアフィルタの
最大孔径については注目されていないかったが、これを
制御することにより捕集効果が有効に発揮され、その結
果フィルタ性能の向上につながると考える。
【0015】
【実施例】実施例1 平均繊維径1μm以下の極細ガラス繊維90重量% 、平
均繊維径6μmのチョップドガラス繊維10重量% をパ
ルパーでpH3.5の酸性水を用い、濃度0.5%で1
0分間離解した。次いでインレット濃度0.05重量%
で抄紙機にて抄紙した。アクリル系ラテックス(HA−
16、製造元:日本アクリル)を湿紙に付与し、その後
ドライヤーで乾燥し、後記表1に記載の通りPm <Pc
である目付69g/m2 のHEPA用ガラス繊維濾紙を
得た。
均繊維径6μmのチョップドガラス繊維10重量% をパ
ルパーでpH3.5の酸性水を用い、濃度0.5%で1
0分間離解した。次いでインレット濃度0.05重量%
で抄紙機にて抄紙した。アクリル系ラテックス(HA−
16、製造元:日本アクリル)を湿紙に付与し、その後
ドライヤーで乾燥し、後記表1に記載の通りPm <Pc
である目付69g/m2 のHEPA用ガラス繊維濾紙を
得た。
【0016】実施例2 実施例1においてチョップドガラス繊維の配合率を30
重量% とし、圧力損失が同レベルになるように平均繊維
径1μm 以下の極細ガラス繊維70重量% 中の平均繊維
径0.65μm のガラス繊維成分を増加させて調節した
以外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm
<Pc である目付71g /m2 のHEPA用ガラス繊維
濾紙を得た。
重量% とし、圧力損失が同レベルになるように平均繊維
径1μm 以下の極細ガラス繊維70重量% 中の平均繊維
径0.65μm のガラス繊維成分を増加させて調節した
以外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm
<Pc である目付71g /m2 のHEPA用ガラス繊維
濾紙を得た。
【0017】実施例3 実施例1においてチョップドガラス繊維の配合率を45
重量% とし、圧力損失が同レベルになるように平均繊維
径1μm 以下の極細ガラス繊維55重量% 中の平均繊維
径0.65μm のガラス繊維成分を増加させて調節した
以外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm
<Pc である目付70g /m2 のHEPA用ガラス繊維
濾紙を得た。
重量% とし、圧力損失が同レベルになるように平均繊維
径1μm 以下の極細ガラス繊維55重量% 中の平均繊維
径0.65μm のガラス繊維成分を増加させて調節した
以外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm
<Pc である目付70g /m2 のHEPA用ガラス繊維
濾紙を得た。
【0018】実施例4 実施例1において平均繊維径1μm 以下の極細ガラス繊
維90重量% 中の平均繊維径0.32μm の極細ガラス
繊維を5重量% 配合した以外は実施例1と同様にして後
記表1に記載の通りPm <Pcである目付73g /m2
のULPA用ガラス繊維濾紙を得た。
維90重量% 中の平均繊維径0.32μm の極細ガラス
繊維を5重量% 配合した以外は実施例1と同様にして後
記表1に記載の通りPm <Pcである目付73g /m2
のULPA用ガラス繊維濾紙を得た。
【0019】実施例5 実施例1においてチョップドガラス繊維の配合率を30
重量% とし、平均繊維径1μm 以下の極細ガラス繊維7
0重量% 中の平均繊維径0.32μm のガラス繊維成分
を実施例4と圧力損失が同レベルになるように増加させ
て調節した以外は実施例1と同様にして後記表1に記載
の通りPm<Pc である目付74g /m 2 のULPA用
ガラス繊維濾紙を得た。
重量% とし、平均繊維径1μm 以下の極細ガラス繊維7
0重量% 中の平均繊維径0.32μm のガラス繊維成分
を実施例4と圧力損失が同レベルになるように増加させ
て調節した以外は実施例1と同様にして後記表1に記載
の通りPm<Pc である目付74g /m 2 のULPA用
ガラス繊維濾紙を得た。
【0020】比較例 比較例1、2および3は実施例1〜3に、比較例4は実
施例4、5に対応するものである。
施例4、5に対応するものである。
【0021】比較例1 実施例1において、1μm 以下の極細ガラス繊維を10
0重量% とし、圧力損失が同レベルになるよう平均繊維
径0.65μm のガラス繊維成分を減少させて調節した
以外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm
>Pc である目付68g /m2 のHEPA用ガラス繊維
濾紙を得た。
0重量% とし、圧力損失が同レベルになるよう平均繊維
径0.65μm のガラス繊維成分を減少させて調節した
以外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm
>Pc である目付68g /m2 のHEPA用ガラス繊維
濾紙を得た。
【0022】比較例2 実施例1においてチョップドガラス繊維の配合率を3重
量% とし、平均繊維径1μm 以下の極細ガラス繊維97
重量% とし、圧力損失が同レベルになるよう調節した以
外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm >
Pc である目付70g /m2 のHEPA用ガラス繊維濾
紙を得た。
量% とし、平均繊維径1μm 以下の極細ガラス繊維97
重量% とし、圧力損失が同レベルになるよう調節した以
外は実施例1と同様にして後記表1に記載の通りPm >
Pc である目付70g /m2 のHEPA用ガラス繊維濾
紙を得た。
【0023】比較例3 実施例1において、配合率をチョップドガラス繊維を6
0重量% とし、極細ガラス繊維を40重量% とし、圧力
損失が同レベルになるよう調節した以外は実施例1と同
様にして後記表1に記載の通りPm >Pc である目付6
8g /m2 のHEPA用ガラス繊維濾紙を得た。
0重量% とし、極細ガラス繊維を40重量% とし、圧力
損失が同レベルになるよう調節した以外は実施例1と同
様にして後記表1に記載の通りPm >Pc である目付6
8g /m2 のHEPA用ガラス繊維濾紙を得た。
【0024】比較例4 実施例4において、チョップドガラス繊維を3重量% と
し、極細ガラス繊維を97重量% とし、圧力損失が同レ
ベルになるよう調節した以外は実施例4と同様にして後
記表1に記載の通りPm >Pc である目付72g /m2
のULPA用ガラス繊維濾紙を得た。
し、極細ガラス繊維を97重量% とし、圧力損失が同レ
ベルになるよう調節した以外は実施例4と同様にして後
記表1に記載の通りPm >Pc である目付72g /m2
のULPA用ガラス繊維濾紙を得た。
【0025】実施例1〜5、比較例1〜4の濾紙の分析
を下記の方法で行ない、結果を表1に示した。 (1) 最大孔径 Pmax Coulter Electronics 製コールターポロメータを使用
し、異なる場所で3点測定し、それらの平均を持って最
大孔径とした。
を下記の方法で行ない、結果を表1に示した。 (1) 最大孔径 Pmax Coulter Electronics 製コールターポロメータを使用
し、異なる場所で3点測定し、それらの平均を持って最
大孔径とした。
【0026】(2) 圧力損失 自製の装置を用い有効面積100cm2 の濾紙に面風速
5.33cm/秒(=S)で通風し、その時の圧力損失
を微差圧計で測定した。
5.33cm/秒(=S)で通風し、その時の圧力損失
を微差圧計で測定した。
【0027】(3) DOP捕集効率 ラスキンノズルで発生させた多分散DOP粒子を含む空
気を、有効面積100cm2 の濾紙に面風速で5.33
cm/秒で通風した時のDOP捕集効率をリオン社製レ
ーザーパーティクルカウンターを使用し測定した。尚、
HEPA用ガラス繊維濾紙については0.3μm 、UL
PA用ガラス繊維濾紙については0.1μm のDOP粒
子について測定した。
気を、有効面積100cm2 の濾紙に面風速で5.33
cm/秒で通風した時のDOP捕集効率をリオン社製レ
ーザーパーティクルカウンターを使用し測定した。尚、
HEPA用ガラス繊維濾紙については0.3μm 、UL
PA用ガラス繊維濾紙については0.1μm のDOP粒
子について測定した。
【0028】(4) 可燃物 925±25℃、10分間電気炉にて加熱し、加熱前後
の重量差を加熱前重量で割り、百分率として求めた。
の重量差を加熱前重量で割り、百分率として求めた。
【0029】(5) 引張強度 濾紙の縦方向および横方向より採取した25mm幅の試
験片について、スパン長100mm、引張速度12.5
mm/分で定速引張試験機を用い測定した。
験片について、スパン長100mm、引張速度12.5
mm/分で定速引張試験機を用い測定した。
【0030】(6) α値 濾紙のフィルタ性能の指標となるα値は、(2) と(3) の
測定値に基づき、次式より求めた。( α値の値が高い
程、同一圧力損失で高捕集効率を示す。)
測定値に基づき、次式より求めた。( α値の値が高い
程、同一圧力損失で高捕集効率を示す。)
【0031】
【表1】
【0032】
【効果】本発明は従来クリーンルーム用として用いられ
てきたHEPAおよびULPA用ガラス繊維濾紙につい
て、最大孔径を圧力損失との関係で規定値以下に制御す
ることでより低圧損、高捕集効率の新規なガラス繊維濾
紙を提供するものであり以下の効果が期待できる。 (1) 捕集効率を従来品と同一レベルにした場合、圧力損
失の低減が可能であり、クリーンルームに用いた場合、
クリーンルームの空気清浄度を落とすことなく、省エネ
ルギー、ファンの騒音低減に寄与する。 (2) 圧力損失を同一レベルにした場合、捕集効率は上昇
し、同一エネルギー消費量でクリーンルームの空気清浄
度を上げることができる。 (3) 従来品にくらべ、ほぼ同様のコストで製造できる。 (4) 強度が向上するため、濾紙の目付重量を下げること
ができ、フィルタ加工品中の濾紙の使用量を節減でき
る。
てきたHEPAおよびULPA用ガラス繊維濾紙につい
て、最大孔径を圧力損失との関係で規定値以下に制御す
ることでより低圧損、高捕集効率の新規なガラス繊維濾
紙を提供するものであり以下の効果が期待できる。 (1) 捕集効率を従来品と同一レベルにした場合、圧力損
失の低減が可能であり、クリーンルームに用いた場合、
クリーンルームの空気清浄度を落とすことなく、省エネ
ルギー、ファンの騒音低減に寄与する。 (2) 圧力損失を同一レベルにした場合、捕集効率は上昇
し、同一エネルギー消費量でクリーンルームの空気清浄
度を上げることができる。 (3) 従来品にくらべ、ほぼ同様のコストで製造できる。 (4) 強度が向上するため、濾紙の目付重量を下げること
ができ、フィルタ加工品中の濾紙の使用量を節減でき
る。
【0033】以上に述べたように本発明の実用的価値は
極めて高く、半導体産業のみならず、クリーンルームを
使用する食品産業、医療産業等、他産業にも十分貢献す
るものである。
極めて高く、半導体産業のみならず、クリーンルームを
使用する食品産業、医療産業等、他産業にも十分貢献す
るものである。
【図1】図1は圧力損失の異なるガラス繊維濾紙につい
て圧力損失と最大孔径の関係を示したグラフである。
て圧力損失と最大孔径の関係を示したグラフである。
【図2】図2は最大孔径条件の異なるガラス繊維濾紙に
ついて圧力損失と捕集効率との関係を示すグラフであ
る。
ついて圧力損失と捕集効率との関係を示すグラフであ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 濾紙の最大孔径Pm が下記式(a)で計
算される最大孔径P c に対し、Pm ≦Pc の関係にある
ことを特徴とする高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾
紙。 Pc = −0.135×ΔP+15 (a) Pc :最大孔径(単位:μm ) ΔP:面風速5.33cm/Sにおける圧力損失(mm
H2 O) - 【請求項2】 ガラス繊維の組成において、繊維径10
μm 以下のチョップストランドガラス繊維の含有率が1
0〜50重量% 、極細ガラス繊維の含有率が90〜50
重量% であることを特徴とする、請求項 1に記載の高性
能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3047146A JPH0732851B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3047146A JPH0732851B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04284803A JPH04284803A (ja) | 1992-10-09 |
| JPH0732851B2 true JPH0732851B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=12766964
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3047146A Expired - Lifetime JPH0732851B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 高性能エアフィルタ用ガラス繊維濾紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732851B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4639419B2 (ja) * | 2000-02-04 | 2011-02-23 | 日本無機株式会社 | 高温用エアフィルタ用濾紙及びその製造方法 |
| JP6964033B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2021-11-10 | 北越コーポレーション株式会社 | エアフィルタ用濾材 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS624418A (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-10 | Nippon Muki Kk | 超高性能エアフイルタ−用ガラス繊維濾紙 |
| JPS6393316A (ja) * | 1986-10-07 | 1988-04-23 | Yoshimi Oshitari | 濾過層 |
| JPH07102293B2 (ja) * | 1989-03-24 | 1995-11-08 | 北越製紙株式会社 | 高性能エアーフィルター用ガラス繊維濾紙及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP3047146A patent/JPH0732851B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04284803A (ja) | 1992-10-09 |
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