JPH07329251A - 膜構造材及びその製造方法 - Google Patents
膜構造材及びその製造方法Info
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- JPH07329251A JPH07329251A JP6145734A JP14573494A JPH07329251A JP H07329251 A JPH07329251 A JP H07329251A JP 6145734 A JP6145734 A JP 6145734A JP 14573494 A JP14573494 A JP 14573494A JP H07329251 A JPH07329251 A JP H07329251A
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- membrane
- film
- structure material
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- Tents Or Canopies (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築物の屋根に用いる空気膜構造やテンショ
ン構造の膜構造材に親水性を付与して膜表面を濡れやす
くし、表面に付着した水滴の落下を防止できる膜構造材
の提供。 【構成】 膜基材、例えば無機繊維または耐熱性有機合
成繊維からなる基布に含フッ素樹脂を含浸または塗布し
た基材表面に、分子内に親水基を有する重合体、特にポ
リビニルアルコールと膨潤性珪酸塩とから成る親水層を
設けた膜構造材、及び、上記親水基を有する重合体と膨
潤性珪酸塩との水溶液を膜基材表面に塗布し、塗膜から
水分を除去することによる親水層を設けた膜構造材の製
造方法。
ン構造の膜構造材に親水性を付与して膜表面を濡れやす
くし、表面に付着した水滴の落下を防止できる膜構造材
の提供。 【構成】 膜基材、例えば無機繊維または耐熱性有機合
成繊維からなる基布に含フッ素樹脂を含浸または塗布し
た基材表面に、分子内に親水基を有する重合体、特にポ
リビニルアルコールと膨潤性珪酸塩とから成る親水層を
設けた膜構造材、及び、上記親水基を有する重合体と膨
潤性珪酸塩との水溶液を膜基材表面に塗布し、塗膜から
水分を除去することによる親水層を設けた膜構造材の製
造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は膜構造材に関するもので
あり、更に詳しくは水に対する親和力を持ち、空気膜構
造やテンション構造に適し、建築物の内部面に用いられ
る膜構造材及びその製造方法に関するものである。
あり、更に詳しくは水に対する親和力を持ち、空気膜構
造やテンション構造に適し、建築物の内部面に用いられ
る膜構造材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プール、野球場、体育館や工場、
アーケード等の建築物の屋根に、 (1) 屋根重量が小さい (2) スパンを大きくとれる (3) 透光性を有する (4) 施工の工期が短い 等の特徴から、空気膜構造やテンション構造が用いられ
ている。
アーケード等の建築物の屋根に、 (1) 屋根重量が小さい (2) スパンを大きくとれる (3) 透光性を有する (4) 施工の工期が短い 等の特徴から、空気膜構造やテンション構造が用いられ
ている。
【0003】これらの膜構造材としては、ガラス繊維等
の無機繊維または耐熱性有機合成繊維よりなる布を耐候
性や防汚性に優れた樹脂で被覆したものが用いられてい
る。被覆する樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEと称する)等の含フッ素樹脂が代表
的なものである。例えば特公昭55−7148号公報に
は、ガラス繊維布の表面にシリコーン樹脂層、PTFE
層及びガラスビーズ含有PTFE層を順次形成せしめた
ものが記載されている。
の無機繊維または耐熱性有機合成繊維よりなる布を耐候
性や防汚性に優れた樹脂で被覆したものが用いられてい
る。被覆する樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEと称する)等の含フッ素樹脂が代表
的なものである。例えば特公昭55−7148号公報に
は、ガラス繊維布の表面にシリコーン樹脂層、PTFE
層及びガラスビーズ含有PTFE層を順次形成せしめた
ものが記載されている。
【0004】これらの被覆用樹脂は、その被覆面におい
て耐候性や防汚性が必要となるため疎水性のものが多
い。そのため膜構造材を用いた建物内部の結露しやすい
天井などでは、水滴が形成されてそれが観客の声援など
の空気振動で下に落ちる欠点が指摘されている。特に、
耐候性が優れていることからこの用途には最適な材料と
されている含フッ素樹脂で被覆された膜構造材におい
て、この問題が顕著であり、改善が望まれている。
て耐候性や防汚性が必要となるため疎水性のものが多
い。そのため膜構造材を用いた建物内部の結露しやすい
天井などでは、水滴が形成されてそれが観客の声援など
の空気振動で下に落ちる欠点が指摘されている。特に、
耐候性が優れていることからこの用途には最適な材料と
されている含フッ素樹脂で被覆された膜構造材におい
て、この問題が顕著であり、改善が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐候
性、防汚性や透光性などの膜構造材としての性質を保持
しながら、膜構造材に親水性を付与して膜表面を濡れや
すくすることにより水滴が膜構造材の表面で大きくなる
のを防ぎ、かつその親水性が長期間にわたって安定的に
持続する膜構造材を提供することにある。また塗布や乾
燥等の簡便な処理で親水性を持った膜構造材を得ること
ができ、さらには膜構造物の施工後にも親水化処理や補
修が可能である製造方法を提供することにある。
性、防汚性や透光性などの膜構造材としての性質を保持
しながら、膜構造材に親水性を付与して膜表面を濡れや
すくすることにより水滴が膜構造材の表面で大きくなる
のを防ぎ、かつその親水性が長期間にわたって安定的に
持続する膜構造材を提供することにある。また塗布や乾
燥等の簡便な処理で親水性を持った膜構造材を得ること
ができ、さらには膜構造物の施工後にも親水化処理や補
修が可能である製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記の課題を
解決する方法について検討した結果、膜基材表面に特定
の珪酸塩を親水性重合体に混合した層を設けることによ
り、親水性が改善された膜構造材が得られることを見い
だしたものである。
解決する方法について検討した結果、膜基材表面に特定
の珪酸塩を親水性重合体に混合した層を設けることによ
り、親水性が改善された膜構造材が得られることを見い
だしたものである。
【0007】即ち本発明は膜基材表面に分子内に親水基
を有する重合体と膨潤性珪酸塩とから成る親水層を設け
た膜構造材、及び分子内に親水基を有する重合体と膨潤
性珪酸塩との水溶液を膜基材表面に塗布し、該塗膜から
含有する水分を除去することを特徴とする上記親水層を
設けた膜構造材の製造方法である。
を有する重合体と膨潤性珪酸塩とから成る親水層を設け
た膜構造材、及び分子内に親水基を有する重合体と膨潤
性珪酸塩との水溶液を膜基材表面に塗布し、該塗膜から
含有する水分を除去することを特徴とする上記親水層を
設けた膜構造材の製造方法である。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明で用
いられる重合体としては、分子内に親水基を有するもの
であり、その親水基としては、−SO3 H,−SO3
M,−COOM,−NR3 X,−COOH,−NH2 ,
−OH,−(OCH2 CH2 )n −,−COOCH3 等
が挙げられる(ここでR:アルキル基、M:アルカリ金
属または−NH4 、X:ハロゲンを表わす)。このよう
な親水基を有する重合体として具体的には、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキサイド、メチルセルロー
ス、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸、ポリメタクリルア
ミド、ポリヒドロオキシエチルメタクリレート、ポリビ
ニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニル
スルホン酸或いはそのナトリウム塩等を、またテトラフ
ルオロエチレン/酢酸ビニルコポリマーの他、アクリル
酸やメタクリル酸のアルキレンオキシド付加体を挙げる
ことができる。これら親水基を有する重合体のうち水に
溶解して被膜を形成させ易いことよりポリビニルアルコ
ールが好ましい。
いられる重合体としては、分子内に親水基を有するもの
であり、その親水基としては、−SO3 H,−SO3
M,−COOM,−NR3 X,−COOH,−NH2 ,
−OH,−(OCH2 CH2 )n −,−COOCH3 等
が挙げられる(ここでR:アルキル基、M:アルカリ金
属または−NH4 、X:ハロゲンを表わす)。このよう
な親水基を有する重合体として具体的には、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキサイド、メチルセルロー
ス、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸、ポリメタクリルア
ミド、ポリヒドロオキシエチルメタクリレート、ポリビ
ニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニル
スルホン酸或いはそのナトリウム塩等を、またテトラフ
ルオロエチレン/酢酸ビニルコポリマーの他、アクリル
酸やメタクリル酸のアルキレンオキシド付加体を挙げる
ことができる。これら親水基を有する重合体のうち水に
溶解して被膜を形成させ易いことよりポリビニルアルコ
ールが好ましい。
【0009】ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニル
を鹸化したもので、通常5〜30重量%程度の水溶液に
して被膜形成に用いることができる。ポリビニルアルコ
ールの水に対する溶解性は、重合度や鹸化度、特に鹸化
度によって大きく支配される。たとえば鹸化度88%以
下のものは20℃の常温においても殆ど完全に溶解す
る。鹸化度の上昇とともに溶解度は大きく低下するの
で、部分鹸化物のほうが水に溶解させやすいが、被膜の
耐水性の点で鹸化度86〜98%程度のものが本発明の
目的には適している。そして180℃×1hという極端
な熱処理を受けない限り、部分鹸化物(88%)につい
てその溶解性は殆ど変わらない。
を鹸化したもので、通常5〜30重量%程度の水溶液に
して被膜形成に用いることができる。ポリビニルアルコ
ールの水に対する溶解性は、重合度や鹸化度、特に鹸化
度によって大きく支配される。たとえば鹸化度88%以
下のものは20℃の常温においても殆ど完全に溶解す
る。鹸化度の上昇とともに溶解度は大きく低下するの
で、部分鹸化物のほうが水に溶解させやすいが、被膜の
耐水性の点で鹸化度86〜98%程度のものが本発明の
目的には適している。そして180℃×1hという極端
な熱処理を受けない限り、部分鹸化物(88%)につい
てその溶解性は殆ど変わらない。
【0010】重合度が1000未満では親水層を形成し
た後に接触する水により容易に溶出してしまい、350
0を超えると水に対する溶解性が不足で膜形成自体が困
難となるため、1000〜3500、特に1500〜2
400が好ましい。
た後に接触する水により容易に溶出してしまい、350
0を超えると水に対する溶解性が不足で膜形成自体が困
難となるため、1000〜3500、特に1500〜2
400が好ましい。
【0011】本発明に用いる膨潤性珪酸塩は、空気中の
水分等を吸収したり水中に浸した場合に水をその結晶内
の中間層に取り入れて膨潤する性質を持つものである。
構造的には二次元に広がったSiO4 の四面体の層状構
造をとるフィロ珪酸塩であり、その層間にほかのイオン
がはさまれており無機物・有機物を層間に入れて層間化
合物をつくりやすい。
水分等を吸収したり水中に浸した場合に水をその結晶内
の中間層に取り入れて膨潤する性質を持つものである。
構造的には二次元に広がったSiO4 の四面体の層状構
造をとるフィロ珪酸塩であり、その層間にほかのイオン
がはさまれており無機物・有機物を層間に入れて層間化
合物をつくりやすい。
【0012】膨潤性珪酸塩の粒子の大きさとしては、平
均粒子径10μm以下が好ましく、より好ましくは5μ
m以下である。粒子径が小さいので水に入れるとコロイ
ド溶液(ゾル)になる。そのコロイド形成能は水に加え
た時の増粘効果で表され、本発明では少なくとも5重量
%の添加により102 cp以上の粘性を示すものが好ま
しい。
均粒子径10μm以下が好ましく、より好ましくは5μ
m以下である。粒子径が小さいので水に入れるとコロイ
ド溶液(ゾル)になる。そのコロイド形成能は水に加え
た時の増粘効果で表され、本発明では少なくとも5重量
%の添加により102 cp以上の粘性を示すものが好ま
しい。
【0013】また本発明に用いられる膨潤性珪酸塩は、
層状化合物のため配向しやすいのでフィルム形成能があ
り、3〜4%のゾルを平板に流してゆっくり乾燥すると
半透明なフィルムが得られる。
層状化合物のため配向しやすいのでフィルム形成能があ
り、3〜4%のゾルを平板に流してゆっくり乾燥すると
半透明なフィルムが得られる。
【0014】具体的には、フッ素雲母もしくは粘土を構
成する鉱物の一群であるスメクタイトが使用できる。ス
メクタイトとはSiO4 四面体が頂点を共有してつなが
った2枚の四面体シートが残りの頂点を互いに内側に向
けて八面体配位をとるイオンにより結合して重なった珪
酸塩層と、アルカリあるいはアルカリ土類イオンとそれ
に配位した水分子からなる層間が互層した構造を持つ層
状珪酸塩である。フッ素雲母もスメクタイトと類似した
構造及び化学組成を持ち、珪酸塩層とナトリウムあるい
はリチウムなどのイオンからなる層間が互層し構造水で
ある水酸基イオンを一部フッ素イオンで置換したもので
ある。本発明においては膨潤性や色調から合成スメクタ
イトまたはフッ素雲母が好ましい。
成する鉱物の一群であるスメクタイトが使用できる。ス
メクタイトとはSiO4 四面体が頂点を共有してつなが
った2枚の四面体シートが残りの頂点を互いに内側に向
けて八面体配位をとるイオンにより結合して重なった珪
酸塩層と、アルカリあるいはアルカリ土類イオンとそれ
に配位した水分子からなる層間が互層した構造を持つ層
状珪酸塩である。フッ素雲母もスメクタイトと類似した
構造及び化学組成を持ち、珪酸塩層とナトリウムあるい
はリチウムなどのイオンからなる層間が互層し構造水で
ある水酸基イオンを一部フッ素イオンで置換したもので
ある。本発明においては膨潤性や色調から合成スメクタ
イトまたはフッ素雲母が好ましい。
【0015】分子内に親水基を有する重合体と膨潤性珪
酸塩との混合比は、重量比で70/30〜5/95が好
ましく、膨潤性珪酸塩が30wt%以下では耐水性の改
善効果が薄く、特に熱処理温度が低い場合には耐水性の
大きい膜が得られない。また95wt%以上では親水層
の強度が不足する。
酸塩との混合比は、重量比で70/30〜5/95が好
ましく、膨潤性珪酸塩が30wt%以下では耐水性の改
善効果が薄く、特に熱処理温度が低い場合には耐水性の
大きい膜が得られない。また95wt%以上では親水層
の強度が不足する。
【0016】膜構造材の表面に形成される親水層の厚み
は、0. 1〜30μmが好ましく、より好ましくは0.
5〜10μmである。0. 1μmより親水層厚みが薄い
と親水化の効果が少なく、30μm以上では水で膨潤し
た場合に膜の剥離や欠落が起こりやすくなる。
は、0. 1〜30μmが好ましく、より好ましくは0.
5〜10μmである。0. 1μmより親水層厚みが薄い
と親水化の効果が少なく、30μm以上では水で膨潤し
た場合に膜の剥離や欠落が起こりやすくなる。
【0017】本発明に用いる膜基材は、通常ガラス繊維
等の無機繊維または耐熱性有機合成繊維よりなる布を樹
脂で被覆したもので、これらはプール、野球場、体育館
や工場等の建築物の屋根等に用いられている。
等の無機繊維または耐熱性有機合成繊維よりなる布を樹
脂で被覆したもので、これらはプール、野球場、体育館
や工場等の建築物の屋根等に用いられている。
【0018】無機繊維または耐熱性有機合成繊維として
は、ガラス繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、窒化ホウ
素繊維、シリコーンカーバイド繊維、チタニア繊維等の
無機繊維、あるいは芳香族ポリアミド繊維、超高分子量
ポリエチレン繊維、芳香族ポリエステル繊維等の有機繊
維の単独またはこれらの2種以上を用いた複合糸からな
る織布、不織布あるいは編目状体を挙げることができ
る。この中で優れた強度や耐熱性を有し、低温や紫外線
に影響されないことよりファイバーグラスBヤーンが好
ましい。
は、ガラス繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、窒化ホウ
素繊維、シリコーンカーバイド繊維、チタニア繊維等の
無機繊維、あるいは芳香族ポリアミド繊維、超高分子量
ポリエチレン繊維、芳香族ポリエステル繊維等の有機繊
維の単独またはこれらの2種以上を用いた複合糸からな
る織布、不織布あるいは編目状体を挙げることができ
る。この中で優れた強度や耐熱性を有し、低温や紫外線
に影響されないことよりファイバーグラスBヤーンが好
ましい。
【0019】被覆する樹脂の種類は特に限定されず、各
種のものが用いられるが、特にPTFE等の含フッ素樹
脂が好ましい。好ましい含フッ素樹脂は、PTFEであ
るが、その他、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・フル
オロアルコキシビニルエーテル共重合体、ポリフッ化ビ
ニル、ポリフッ化ビニリデン等も使用し得る。
種のものが用いられるが、特にPTFE等の含フッ素樹
脂が好ましい。好ましい含フッ素樹脂は、PTFEであ
るが、その他、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・フル
オロアルコキシビニルエーテル共重合体、ポリフッ化ビ
ニル、ポリフッ化ビニリデン等も使用し得る。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお実施例、比較例で用いた親水層形成用材料の種
類、親水層の形成方法及びその耐水性評価方法は以下の
とおりである。
る。なお実施例、比較例で用いた親水層形成用材料の種
類、親水層の形成方法及びその耐水性評価方法は以下の
とおりである。
【0021】(1)ポリビニルアルコール ポリビニルアルコール− 500(和光純薬工業(株)製試
薬、重合度約 500、鹸化度86〜90%) ポリビニルアルコール−1500(同上、重合度約 1500 、
鹸化度86〜90%) ポリビニルアルコール−2000(同上、重合度約 2000 、
鹸化度 98 %) ポリビニルアルコール−3500(クラレ(株)製、重合
度、約 3500 、鹸化度88%)
薬、重合度約 500、鹸化度86〜90%) ポリビニルアルコール−1500(同上、重合度約 1500 、
鹸化度86〜90%) ポリビニルアルコール−2000(同上、重合度約 2000 、
鹸化度 98 %) ポリビニルアルコール−3500(クラレ(株)製、重合
度、約 3500 、鹸化度88%)
【0022】(2)珪酸塩 膨潤性雲母: コープケミカル(株)製 フッ素雲
母 ME−100 合成スメクタイト:コープケミカル(株)製 SWN及
びSWF 非膨潤性雲母: コープケミカル(株)製 MK- 1
00S
母 ME−100 合成スメクタイト:コープケミカル(株)製 SWN及
びSWF 非膨潤性雲母: コープケミカル(株)製 MK- 1
00S
【0023】(3)親水層の形成 PTFEをコーティングしたテント膜(中興化成工業株
式会社製 FGT- 600)の100mm×100mm
角試料の片面にポリビニルアルコール水溶液に膨潤性珪
酸塩を分散させた液をロールで塗布する。これを乾燥機
に入れて水分を除去し塗膜を形成する。
式会社製 FGT- 600)の100mm×100mm
角試料の片面にポリビニルアルコール水溶液に膨潤性珪
酸塩を分散させた液をロールで塗布する。これを乾燥機
に入れて水分を除去し塗膜を形成する。
【0024】(4)親水層の耐水性評価 上記の方法で表面に親水性塗膜が形成されたテスト塗膜
試料に、1. 5mの高さから園芸用散水器(トヨックス
製ノズル 孔直径0. 3mm×445個)にて12〜20
℃の水を100mm/分の降水量で10分間降らせた後
風乾し、シャワー前後の重量変化から塗膜の残存重量%
を算出し親水層の耐水性として評価した。
試料に、1. 5mの高さから園芸用散水器(トヨックス
製ノズル 孔直径0. 3mm×445個)にて12〜20
℃の水を100mm/分の降水量で10分間降らせた後
風乾し、シャワー前後の重量変化から塗膜の残存重量%
を算出し親水層の耐水性として評価した。
【0025】(5)親水性評価 1Lガラスビーカーに入った純水に、耐水性をテストし
た後の膜構造材を下端より80mmまで浸し、60秒間
静置する。この膜を5mm/secの速度で引き上げて
親水層の裏側の水分を拭き取り、親水層に保持された水
の重量(g)を測定する。
た後の膜構造材を下端より80mmまで浸し、60秒間
静置する。この膜を5mm/secの速度で引き上げて
親水層の裏側の水分を拭き取り、親水層に保持された水
の重量(g)を測定する。
【0026】(6)濡れ性評価 親水性を評価した親水層面を観察して、下記の3段階に
て膜構造材の水に対する親和力を評価した。 ドライ :膜表面に水が殆ど付着していないもの 半親水性膜:水滴が平滑な水膜状となる部分と、撥水に
より水滴が凹凸状に濡れている部分があるもの 親水性膜 :水が平滑な水膜状となり撥水による凹凸が
ないもの
て膜構造材の水に対する親和力を評価した。 ドライ :膜表面に水が殆ど付着していないもの 半親水性膜:水滴が平滑な水膜状となる部分と、撥水に
より水滴が凹凸状に濡れている部分があるもの 親水性膜 :水が平滑な水膜状となり撥水による凹凸が
ないもの
【0027】[実施例1〜4]親水基を有する重合体と
して表1に示す4種類のポリビニルアルコールを用い、
これを10重量%含有する水溶液と膨潤性雲母(コープ
ケミカル社製 ME-100)を10重量%含有するコ
ロイド溶液とを表1に示す比率で混合した溶液を、PT
FEがコーティングされたテント膜(中興化成工業株式
会社製 FGT- 600)にローラ塗りして、親水層を
PTFEの上に形成した。この親水層を50℃×30分
熱処理してテント膜に固定化した。かくして得られた親
水層を有するテント膜について上記(4)〜(6)の方
法により親水性及び親水層の耐水性評価を行なった。結
果を表1に示す。
して表1に示す4種類のポリビニルアルコールを用い、
これを10重量%含有する水溶液と膨潤性雲母(コープ
ケミカル社製 ME-100)を10重量%含有するコ
ロイド溶液とを表1に示す比率で混合した溶液を、PT
FEがコーティングされたテント膜(中興化成工業株式
会社製 FGT- 600)にローラ塗りして、親水層を
PTFEの上に形成した。この親水層を50℃×30分
熱処理してテント膜に固定化した。かくして得られた親
水層を有するテント膜について上記(4)〜(6)の方
法により親水性及び親水層の耐水性評価を行なった。結
果を表1に示す。
【0028】[実施例5〜9]実施例3で用いたと同じ
ポリビニルアルコールと膨潤性雲母を用い、両者の混合
比率を表1に示す割合に代えた以外は、実施例3と同様
にして混合した溶液をPTFEがコーティングされたテ
ント膜に塗布して親水層をテント膜に固定化し、親水性
及び親水層の耐水性を評価した。実施例3の結果ととも
に結果を表1に示す。
ポリビニルアルコールと膨潤性雲母を用い、両者の混合
比率を表1に示す割合に代えた以外は、実施例3と同様
にして混合した溶液をPTFEがコーティングされたテ
ント膜に塗布して親水層をテント膜に固定化し、親水性
及び親水層の耐水性を評価した。実施例3の結果ととも
に結果を表1に示す。
【0029】[実施例10〜14]実施例3で用いたと
同じポリビニルアルコールと膨潤性雲母とを表1に示す
混合比率で混合した溶液をPTFEがコーティングされ
たテント膜に塗布して、親水層をPTFEの上に形成し
た後、140℃×30分の熱処理条件によりテント膜に
固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価した。結果
を表1に示す。
同じポリビニルアルコールと膨潤性雲母とを表1に示す
混合比率で混合した溶液をPTFEがコーティングされ
たテント膜に塗布して、親水層をPTFEの上に形成し
た後、140℃×30分の熱処理条件によりテント膜に
固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価した。結果
を表1に示す。
【0030】[実施例15〜16]膨潤性珪酸塩として
マイカME−100の代わりに合成スメクタイト(コー
プケミカル社製 SWN及びSWF)を用いた以外は実
施例7と同様にして、ポリビニルアルコール(ポリビニ
ルアルコール−2000)と混合した溶液をPTFEが
コーティングされたテント膜に塗布して、親水層をPT
FEの上に形成した後、50℃×30分熱処理してテン
ト膜に固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価し
た。結果を表1に示す。
マイカME−100の代わりに合成スメクタイト(コー
プケミカル社製 SWN及びSWF)を用いた以外は実
施例7と同様にして、ポリビニルアルコール(ポリビニ
ルアルコール−2000)と混合した溶液をPTFEが
コーティングされたテント膜に塗布して、親水層をPT
FEの上に形成した後、50℃×30分熱処理してテン
ト膜に固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0031】[比較例1〜4]膨潤性珪酸塩を添加せ
ず、ポリビニルアルコールを10重量%含有する水溶液
のみを、実施例と同様にしてPTFEコーティングテン
ト膜(中興化成工業株式会社製 FGT- 600)にロ
ーラ塗りしてポリビニルアルコール層をPTFEの上に
形成した。これを表1に示す熱処理条件によりテント膜
に固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価した。結
果を表2に示す。
ず、ポリビニルアルコールを10重量%含有する水溶液
のみを、実施例と同様にしてPTFEコーティングテン
ト膜(中興化成工業株式会社製 FGT- 600)にロ
ーラ塗りしてポリビニルアルコール層をPTFEの上に
形成した。これを表1に示す熱処理条件によりテント膜
に固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価した。結
果を表2に示す。
【0032】[比較例5]膨潤性雲母(コープケミカル
製 ME- 100)を10重量%含有するコロイド溶液
のみを、PTFEコーティングテント膜にローラ塗りし
て膨潤性雲母の層をPTFEの上に形成した。これを1
40℃×30分熱処理してテント膜に固定化し、親水性
及び親水層の耐水性を評価した。結果を表2に示す。
製 ME- 100)を10重量%含有するコロイド溶液
のみを、PTFEコーティングテント膜にローラ塗りし
て膨潤性雲母の層をPTFEの上に形成した。これを1
40℃×30分熱処理してテント膜に固定化し、親水性
及び親水層の耐水性を評価した。結果を表2に示す。
【0033】[比較例6]実施例7において膨潤性雲母
の代わりに非膨潤性マイカ(コープケミカル製MK- 1
00S)を用いた以外は、実施例7と同様にしてPTF
Eコーティングテント膜にローラ塗りして被覆層をPT
FEの上に形成した。これを50℃×30分熱処理して
テント膜に固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価
した。結果を表1に示す。
の代わりに非膨潤性マイカ(コープケミカル製MK- 1
00S)を用いた以外は、実施例7と同様にしてPTF
Eコーティングテント膜にローラ塗りして被覆層をPT
FEの上に形成した。これを50℃×30分熱処理して
テント膜に固定化し、親水性及び親水層の耐水性を評価
した。結果を表1に示す。
【0034】[比較例7〜8]実施例で膜基材として用
いたPTFEコーティングテント膜(中興化成工業株式
会社製 FGT- 600)及びガラス板をそれぞれ親水
性処理を行なわず、そのままで親水性を評価した。結果
を表1に示す。
いたPTFEコーティングテント膜(中興化成工業株式
会社製 FGT- 600)及びガラス板をそれぞれ親水
性処理を行なわず、そのままで親水性を評価した。結果
を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の膜構造材は、従来の膜構造材に
比して水に対する親和性に優れており膜表面に凝縮した
水分が薄い水膜となり膜に保持されたり、膜に沿って流
れ落ちることができる。従って膜構造建築物の内面特に
天井部において結露して水滴が落下することを嫌う建築
物に適している。
比して水に対する親和性に優れており膜表面に凝縮した
水分が薄い水膜となり膜に保持されたり、膜に沿って流
れ落ちることができる。従って膜構造建築物の内面特に
天井部において結露して水滴が落下することを嫌う建築
物に適している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/333 E04H 15/54 // C09D 127/12
Claims (6)
- 【請求項1】 膜基材表面に分子内に親水基を有する重
合体と膨潤性珪酸塩とから成る親水層を設けた膜構造
材。 - 【請求項2】 分子内に親水基を有する重合体と膨潤性
珪酸塩との重量比が70/30〜5/95であることを
特徴とする請求項1記載の膜構造材。 - 【請求項3】 分子内に親水基を有する重合体が100
0〜3500の重合度をもつポリビニルアルコールであ
る請求項1〜2記載の膜構造材。 - 【請求項4】 膜基材が無機繊維または耐熱性有機合成
繊維からなる基布に含フッ素樹脂を含浸または塗布した
ものである請求項1〜3記載の膜構造材。 - 【請求項5】 分子内に親水基を有する重合体と膨潤性
珪酸塩とを含有する水溶液を膜基材表面に塗布し、該塗
膜から含有する水分を除去することを特徴とする請求項
1記載の膜構造材の製造方法。 - 【請求項6】 ポリビニルアルコールと平均粒子径10
μm以下の膨潤性珪酸塩との重量比が70/30〜5/
95である水溶液を膜基材表面に塗布し、該塗膜から含
有する水分を除去することを特徴とする請求項1記載の
膜構造材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6145734A JPH07329251A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 膜構造材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6145734A JPH07329251A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 膜構造材及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000070238A Division JP2000303017A (ja) | 2000-01-01 | 2000-03-14 | 親水性塗料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07329251A true JPH07329251A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15391915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6145734A Pending JPH07329251A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 膜構造材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07329251A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20050001583A (ko) * | 2003-06-26 | 2005-01-07 | 박봉국 | 폴리비닐알콜과 규산염물질로 조성된 난연성 수지조성물 |
| JP2006026486A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Daicel Chem Ind Ltd | 水性分散液の調製方法および塗布液 |
| JP2011032639A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Ohbayashi Corp | テント |
| CN108504011A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-09-07 | 明光市天淼新能源科技有限公司 | 一种纤维改性pva增强薄膜及其制备方法 |
| JP2019026975A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | Dic株式会社 | 布帛用防汚処理剤及び布帛 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP6145734A patent/JPH07329251A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20050001583A (ko) * | 2003-06-26 | 2005-01-07 | 박봉국 | 폴리비닐알콜과 규산염물질로 조성된 난연성 수지조성물 |
| JP2006026486A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Daicel Chem Ind Ltd | 水性分散液の調製方法および塗布液 |
| JP2011032639A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Ohbayashi Corp | テント |
| JP2019026975A (ja) * | 2017-08-01 | 2019-02-21 | Dic株式会社 | 布帛用防汚処理剤及び布帛 |
| CN108504011A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-09-07 | 明光市天淼新能源科技有限公司 | 一种纤维改性pva增强薄膜及其制备方法 |
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