JPH07329854A - 鞍乗型車両の荷台装置 - Google Patents

鞍乗型車両の荷台装置

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JPH07329854A
JPH07329854A JP6155196A JP15519694A JPH07329854A JP H07329854 A JPH07329854 A JP H07329854A JP 6155196 A JP6155196 A JP 6155196A JP 15519694 A JP15519694 A JP 15519694A JP H07329854 A JPH07329854 A JP H07329854A
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JP
Japan
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hook
side cover
opening
vehicle
vehicle body
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JP6155196A
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English (en)
Inventor
Shidehiko Miyashiro
幣彦 宮代
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の側部におけるフックの配置の自由度を
向上させて、荷台に対しフックを所望位置に配置できる
ようにし、かつ、荷台上の荷物を縛る紐状体を上記フッ
クに係止させたとき、この紐状体によってサイドカバー
の外側面が傷つけられないようにする。 【構成】 車体3の側部を覆うサイドカバー41を設け
る。同上車体3の側部の上面に荷台となるタンデムシー
ト36を形成する。このタンデムシート36上への荷物
42の縛り付け用紐状体46を係脱させるフック43を
同上車体3の側部に取り付ける。上記サイドカバー41
における上下方向の中途部に上記フック43を位置させ
ると共に、同上サイドカバー41の中途部に開口66を
形成する。この開口66を通して上記フック43を上記
サイドカバー41の外側面67からその外方に向って後
退可能に突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車等の鞍乗
型車両の荷台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記鞍乗型車両の荷台装置には、従来、
次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、車両の見栄えの向上のために、車体
の側部を覆うサイドカバーが設けられている。
【0004】また、同上車体の側部の上面に荷台が形成
される一方、同上車体の側部にフックが取り付けられ、
このフックは上記荷台上への荷物の縛り付け用紐状体を
係脱させるものとなっている。
【0005】上記構成において、サイドカバーの上縁と
荷台の側部との間に隙間が生じると、車両の見栄えが損
なわれるため、上記のような隙間が生じないよう上記サ
イドカバーとに荷台とは互いに接近させられている。こ
のため、上記フックは上記サイドカバーの下縁の下方か
ら、外側方に向って突出するよう配設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、フックはサイドカバーの下縁の下方に位置する
ことから、仮に、サイドカバーの上下方向の寸法を大き
くすると、その分、フックの位置は大きく下がることと
なり、よって、荷台に対しフックを所望位置に配置でき
なくなるおそれがある。
【0007】また、上記したようにフックはサイドカバ
ーの下縁の下方に位置しているため、このフックに紐状
体を係止させて荷台上に荷物を縛り付けたとき上記フッ
クから上記荷物に至る間の紐状体は、上記サイドカバー
の上下方向の全幅にわたりこのサイドカバーの外側面に
沿って延びることとなる。
【0008】よって、上記サイドカバーの外側面のいず
れかの部分に上記紐状体が接触しやすくなって、この紐
状体により上記サイドカバーの外側面が容易に傷つけら
れるおそれを生じる。
【0009】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車体の側部におけるフックの配置の
自由度を向上させて、荷台に対しフックを所望位置に配
置できるようにし、かつ、荷台上の荷物を縛る紐状体を
上記フックに係止させたとき、この紐状体によってサイ
ドカバーの外側面が傷つけられないようにすることを目
的とする。
【0010】また、上記目的を達成するようにした場合
において、車両の見栄えを向上させるようにし、かつ、
上記車体の側部を覆うサイドカバーの内側に車体の外部
の雨水が浸入しないようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の鞍乗型車両の荷台装置は、車体の側部を覆
うサイドカバーを設け、同上車体の側部の上面に荷台を
形成し、この荷台上への荷物の縛り付け用紐状体を係脱
させるフックを同上車体の側部に取り付けた鞍乗型車両
の荷台装置において、上記サイドカバーにおける上下方
向の中途部に上記フックを位置させると共に、同上サイ
ドカバーの中途部に開口を形成し、この開口を通して上
記フックを上記サイドカバーの外側面からその外方に向
って後退可能に突出させたものである。
【0012】上記の場合、フックを車幅方向に沿った長
い形状とし、このフックが車幅方向に移動自在となるよ
うこのフックを車体に取り付け、上記フックの車幅方向
の移動で、開口を通し、上記フックをサイドカバーの外
側面からのその外方に向って後退可能に突出させてもよ
い。
【0013】また、フックを後退させたとき、このフッ
クの車幅方向における外側端が開口近傍に位置するよう
にしてもよい。
【0014】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0015】なお、この「作用」の項において、下記し
た括弧内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するも
のである。
【0016】サイドカバー41における上下方向の中途
部にフック43を位置させると共に、同上サイドカバー
41の中途部に開口66を形成し、この開口66を通し
て上記フック43を上記サイドカバー41の外側面67
からその外方に向って後退可能に突出させてある。
【0017】このため、サイドカバー41における上下
方向の中途部のいずれにフック43を位置させても、こ
れに対応するように上記サイドカバー41に形成した開
口66を通して、上記フック43を上記サイドカバー4
1の外側面67から外方に向って突出させることができ
る。そして、この突出したフック43に係合させた紐状
体46により、タンデムシート(荷台)36上に荷物4
2を縛り付けることができる。
【0018】よって、車体3の側部におけるフック43
の配置の自由度が向上する。
【0019】また、上記フック43はサイドカバー41
の上下方向の中途部に位置させられるため、上記フック
43に紐状体46を係止させてタンデムシート(荷台)
36上に荷物42を縛り付けたとき、上記フック43か
ら上記荷物42に至る間の紐状体46は、上記フック4
3を配置した上記サイドカバー41の上下方向の中途部
よりも上側のサイドカバー41の外側面67にのみ沿っ
て延びることとなる。
【0020】よって、サイドカバー41の外側面67の
上下方向のほぼ全幅にわたり、紐状体46が延びていた
従来に比べて、この紐状体46がサイドカバー41の外
側面67に接触する範囲は狭くなる。
【0021】上記構成において、フック43を車幅方向
に沿った長い形状とし、このフック43が車幅方向に移
動自在となるようこのフック43を車体3に取り付け、
上記フック43の車幅方向の移動で、開口66を通し、
上記フック43をサイドカバー41の外側面67からの
その外方に向って後退可能に突出させてもよい。
【0022】このようにすれば、開口66の大きさは、
上記フック43のつまみ部(外側端)57の横断面より
も少し大きい程度で足り、つまり、上記開口66は小さ
いもので足りる。
【0023】しかも、上記サイドカバー41に形成され
た開口66は小さいため、この開口66を設けても、上
記サイドカバー41の上下方向の中途部に位置するフッ
ク43は、同上サイドカバー41によって大きく覆われ
ることとなる。
【0024】また、上記開口66は小さくて足りるた
め、この開口66を通して車外の雨水が上記サイドカバ
ー41の内側に浸入することは抑制される。
【0025】また、フック43を後退させたとき、この
フック43の車幅方向におけるつまみ部(外側端)57
が開口66近傍に位置するようにしてもよい。
【0026】このようにすれば、フック43の不使用時
にこれを後退させたとき、このフック43の車幅方向に
おけるつまみ部(外側端)57は開口66近傍に位置し
て、上記つまみ部(外側端)57と、サイドカバー41
の外側面67とがほぼ面一となり、サイドカバー41の
外側面67が全体的に平滑に保たれる。
【0027】また、上記したようにフック43のつまみ
部(外側端)57が開口66近傍に位置することによ
り、この開口66は上記つまみ部(外側端)57によっ
て塞がれることとなる。
【0028】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0029】図2と図3において、図中符号1は、鞍乗
型車両たる自動二輪車であり、矢印Frはその進行方向
の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前
方に向っての方向をいうものとする。また、2は上記自
動二輪車1が走行可能な路面である。
【0030】上記自動二輪車1の車体3は車体静止側で
ある車体フレーム4を有している。この車体フレーム4
は、その前端にヘッドパイプを有し、このヘッドパイプ
の上部から後下方に向って左右一対の主フレーム6が延
出し、この主フレーム6の各延出端から更に後下方に向
ってそれぞれシートピラーチューブ7が延出している。
一方、同上ヘッドパイプの下部から後下方に向って左右
一対のダウンチューブ8が延出し、これらダウンチュー
ブ8の延出端と上記シートピラーチューブ7の延出端と
は互いに結合している。
【0031】また、上記主フレーム6の後端から後上方
に向って左右一対のシートレール10が延出し、このシ
ートレール10は左右一対のバックステー11,11に
よって上記シートピラーチューブ7に支持されている。
上記各バックステー11とシートピラーチューブ7とが
結合した部分はリヤアームブラケット12とされてい
る。
【0032】上記ヘッドパイプにはフロントフォーク1
4が操向自在に支承されている。このフロントフォーク
14の下端に前輪15が支承され、かつ、この前輪15
を上方から覆うフロントフェンダ16が設けられ、この
フロントフェンダ16は同上フロントフォーク14の上
下方向の中途部に固着されている。一方、同上フロント
フォーク14の上端にはハンドル17が取り付けられて
いる。
【0033】上記リヤアームブラケット12に枢支軸1
8によりリヤアーム19が上下揺動自在に枢支されてい
る。このリヤアーム19の揺動端に後輪20が支承さ
れ、上記シートレール10とリヤアーム19との間に緩
衝器21が架設されている。また、上記後輪20を上方
から覆う樹脂製のリヤフェンダ22が設けられ、このリ
ヤフェンダ22は上記した左右のシートレール10,1
0とバックステー11,11との間に配置され、これら
シートレール10とバックステー11とに支持されてい
る。
【0034】上記主フレーム6、シートピラーチューブ
7、およびダウンチューブ8で囲まれた空間に、つま
り、車体フレーム4の枠内に内燃機関であるエンジン2
3が設けられている。このエンジン23はクランクケー
ス24とシリンダ25を有して、上記車体フレーム4に
締結具により着脱自在に支持されている。上記クランク
ケース24の後面に動力伝達装置26が連設され、この
動力伝達装置26に上記後輪20がチェーン伝動機構に
より連結されている。
【0035】上記シリンダ25の後面には吸気管27と
気化器28が連設されている。一方、同上シリンダ25
の前面には排気管29の一端が連結され、同上排気管2
9の他端側は上記ダウンチューブ8の下側近傍を通って
後方に延び、その後端にサイレンサ30が連結され、こ
のサイレンサ30は上記後輪20の側方近傍に位置して
いる。
【0036】上記主フレーム6には燃料タンク31が支
持され、この燃料タンク31から上記気化器28に燃料
が供給される。一方、上記シートレール10には、上記
リヤフェンダ22の上方近傍にシート34が支持され、
このシート34の前部がメインシート35、後部がタン
デムシート36とされている。上記メインシート35に
ライダーが着座可能であり、このライダー用のフートレ
スト37は、リヤアームブラケット12の下部に取り付
けられたブラケット38に突設されている。また、上記
タンデムシート36には同乗者が着座可能であり、この
同乗者用のタンデムフートレスト36は前記バックステ
ー11に突設されている。
【0037】そして、上記エンジン23の駆動により、
その動力が動力伝達装置26を介し、後輪20に伝達さ
れれば、上記自動二輪車1が路面2上を前方に向って走
行可能とされる。
【0038】特に、図3において、上記シート34は、
上記左右シートレール10,10上に跨るようにして着
脱自在に取り付けられており(図3中実線図示)、上記
シート34の取り外しは、上記シートレール10,10
の上方に向って行われる(図3中仮想線図示)。
【0039】また、上記シートレール10,10にシー
ト34を取り付けたとき、その状態にロック可能とする
ロック装置40が設けられている。このロック装置40
は錠40aと、キー操作部40bを備えている。そし
て、上記キー操作部40bに対しキー操作すれば、上記
ロック装置40はシート34をロックし、もしくはロッ
ク解除させる。
【0040】図1から図4において、前記リヤフェンダ
22は上記後輪20を上方から覆うフェンダ本体22a
を有している。このフェンダ本体22aは、側面視(図
2、図3)で、上方に凸状の円弧状をなしている。ま
た、図1で示す横断面の形状も上方に凸状の円弧状をな
している。また、同上リヤフェンダ22は、上記フェン
ダ本体22aの左右各側部に一体成形される側部フラン
ジ22bを有している。これら各側部フランジ22bは
上記フェンダ本体22aに沿って、側面視で円弧状に延
び、その横断面の各形状は、それぞれほぼ垂直に延びて
いる。なお、図1中の符号Cは、自動二輪車1の車幅方
向の中心線を示している。
【0041】上記車体3の後部の左右各側部を構成する
シートレール10、バックステー11、およびリヤフェ
ンダ22側部を、その外側方から一体的に覆う樹脂製の
サイドカバー41が設けられている。これら各サイドカ
バー41は上記シートレール10とバックステー11と
に複数の締結具により着脱自在に締結されている。
【0042】特に、図1で示すように、上記サイドカバ
ー41は、その横断面が外側方に向って凸状の円弧状を
なしている。このサイドカバー41の上縁41aは上記
シート34の側部34aの内側に嵌り込んでおり、これ
らシート34の側部34aと、サイドカバー41の上縁
41aとの間の隙間は小さくされて、自動二輪車1の側
面の見栄えの向上が図られている。
【0043】前記タンデムシート36は荷物42を載置
させる荷台ともなっている。上記タンデムシート36の
下方における車体3後部の各側部に、前後一対のフック
43,43がそれぞれ取り付け具44により取り付けら
れている。上記各フック43は、上記タンデムシート3
6上への荷物42の縛り付け用紐状体46を係脱させる
ものであり、この紐状体46は例えばロープである。上
記フック43と取り付け具44はリヤフェンダ22の側
部フランジ22bと、サイドカバー41とで挟まれた空
間47に位置させられ、かつ、これらフック43と取り
付け具44は上記サイドカバー41における上下方向の
中途部に位置させられている。
【0044】上記取り付け具44は、軸心48が車幅方
向に延びる円筒状の取り付け具本体49を有し、この取
り付け具本体49の車幅方向の内側端はこの取り付け具
本体49に一体成形された底部50で閉じられている。
上記取り付け具本体49の外周面には、上下一対の取り
付け片52,52が一体成形されており、これら各取り
付け片52は上記シートレール10とバックステー11
とに突設されたブラケット53に締結具54により着脱
自在に締結され、これにより、上記取り付け具本体49
は車体3の側部に着脱自在に取り付けられている。
【0045】前記フック43は、車幅方向に沿った長い
軸形状とされている。上記フック43の車幅方向の内側
部は、横断面が円形のフック本体56で構成されてい
る。このフック本体56は上記軸心48上に位置して、
上記取り付け具本体49の車幅方向の外側端から嵌脱自
在に嵌入され、かつ、この取り付け具本体49に軸方向
摺動自在とされている。また、上記フック本体56の車
幅方向の外側端には、このフック本体56の内側端がわ
よりも径寸法の大きい円板状のストッパ56aが一体成
形されている。
【0046】上記フック43の車幅方向の外側端は、フ
ック本体56と同軸上に位置するつまみ部57で構成さ
れている。これらフック本体56とつまみ部57とは径
寸法の小さい連結部58によって互いに一体的に連結さ
れ、上記連結部58の周りが紐状体46を係脱可能とさ
せる周溝形状の係合部59となっている。
【0047】上記つまみ部57は上記連結部58に一体
成形される円板状の基部57aと、この基部57aの外
面に一体的に突設されるつまみ部本体57bとで構成さ
れ、上記基部57aは、フック本体56と同軸上に位置
して、このフック本体56のストッパ56aと互いにほ
ぼ同径をなしている。
【0048】上記取り付け具44の取り付け具本体49
に対し、フック43のフック本体56が摺動する範囲を
規制する規制手段61が設けられている。この規制手段
61は上記取り付け具本体49の周壁に形成されたほぼ
L字状の長孔62と、上記フック本体56の外周面に突
設されて、上記長孔62にその長手方向に摺動自在に嵌
入されるピン63とで構成されている。上記長孔62の
一端側62aは上記取り付け具本体49の軸方向に延出
し、他端側62bは上記一端側62aの車幅方向内端か
ら、同上取り付け具本体49の周方向に延出している。
【0049】また、上記取り付け具本体49からフック
43を突出させるよう弾性的に付勢するコイル形のスプ
リング65が設けられ、このスプリング65は上記取り
付け具本体49内に収容されている。
【0050】図1、図4中実線、および図5中仮想線図
示において、上記つまみ部57を把持して、フック43
をその軸心48回りに回転させ、ピン63を長孔62の
一端側62aに係合させると、スプリング65の付勢力
により、上記フック43は上記取り付け具本体49から
外側方に向って突出するよう移動させられる。この際、
上記ピン63は長孔62の一端側62aを摺動する。そ
して、上記ピン63が一端側62aの端部に当接すれ
ば、これにより、上記フック43のそれ以上の突出が阻
止される(以下、これをフック43の「突出状態」とい
う)。
【0051】図5中実線図示と図6において、上記つま
み部57を把持しスプリング65の付勢力に抗し、同上
フック43を取り付け具本体49側に向って押しながら
移動させれば、上記フック43は後退する。この後退に
より、上記ストッパ56aが取り付け具本体49の車幅
方向の外側端に当接したとき、ピン63が長孔62の他
端側62bに係合するようになっている。そこで、上記
フック43をその軸心48回りに回転させて、上記ピン
63を他端側62bに係合させる。更に、フック43を
回転させて、ピン63を上記長孔62の他端側62bの
端部にまで摺動させると、上記フック43は上記取り付
け具本体49側に後退したままに保持される(以下、こ
れをフック43の「後退状態」という)。つまり、上記
フック43は、規制手段61によって「突出状態」と
「後退状態」とを択一的に選択可能とされている。
【0052】図1から図6において、上記サイドカバー
41の上下方向の中途部で、外側方に最も突出した部分
の近傍に側面視でほぼ円形の開口66が形成されてい
る。そして、この開口66を通して、上記フック43が
サイドカバー41の外側面67から外方に向って後退可
能に突出させられるようになっている。
【0053】図1から図3において、上記フック43を
使用しようとするときには、このフック43を「突出状
態」にさせる。すると、このフック43のつまみ部57
と係合部59とが、上記サイドカバー41の外側面67
から外方に突出するようになっている。そこで、上記係
合部59に対し紐状体46を係脱自在に係合させれば、
この紐状体46によってタンデムシート36上に荷物4
2を縛り付け可能とされる。
【0054】上記の場合、サイドカバー41における上
下方向の中途部のいずれにフック43を位置させても、
これに対応するように上記サイドカバー41に形成した
開口66を通して、上記フック43を上記サイドカバー
41の外側面67から外方に向って突出させることがで
きる。そして、この突出したフック43の係合部59に
係合させた紐状体46により、タンデムシート36上に
荷物42を縛り付けることができる。
【0055】このようにして、車体3の側部におけるフ
ック43の上下方向の配置の自由度が向上させられてお
り、このフック43はタンデムシート36に対して上下
方向の所望位置に配置させられている。
【0056】また、上記フック43はサイドカバー41
の上下方向の中途部に位置させられるため、上記フック
43の係合部59に紐状体46を係止させてタンデムシ
ート36上に荷物42を縛り付けたとき、上記フック4
3の係合部59から上記荷物42に至る間の紐状体46
は、上記フック43を配置した上記サイドカバー41の
上下方向の中途部よりも上側のサイドカバー41の外側
面67にのみ沿って延びることとなる。
【0057】よって、サイドカバー41の外側面67の
上下方向のほぼ全幅にわたり、紐状体46が延びていた
従来に比べて、この紐状体46がサイドカバー41の外
側面67に接触する範囲は狭くなり、このため、上記紐
状体46により、サイドカバー41の外側面67が傷つ
けられることは抑制される。
【0058】しかも、上記フック43は、サイドカバー
41の上下方向の中途部で、特に、このサイドカバー4
1のうち外側方に最も突出した部分の近傍に位置させら
れるため、上記フック43の係合部59に係合させられ
た紐状体46は上記サイドカバー41の外側面67か
ら、より大きく離れることとなって、上記紐状体46に
より、サイドカバー41の外側面67が傷つけられるこ
とは、より確実に抑制される。
【0059】また、上記の場合、フック43は車幅方向
に沿った細長い形状であって、開口66を通し車幅方向
に移動させることにより、「突出状態」と「後退状態」
とが得られる。
【0060】このため、上記開口66の大きさは、上記
フック43のつまみ部57の横断面よりも少し大きくさ
れている。
【0061】よって、上記開口66は小さいことから、
上記のように開口66を設けても、サイドカバー41に
よって自動二輪車1の見栄えは良好に保たれ、また、開
口66を設けたことによるサイドカバー41の強度低下
も抑制される。
【0062】しかも、上記サイドカバー41に形成され
た開口66は小さいため、この開口66を設けても、上
記サイドカバー41の上下方向の中途部に位置するフッ
ク43や取り付け具44は、同上サイドカバー41によ
って大きく覆われることとなる。
【0063】また、上記開口66は小さいため、この開
口66を通して車外の雨水が上記サイドカバー41の内
側に浸入することは抑制される。よって、上記サイドカ
バー41で覆われた車体3の側部における取り付け具4
4のスプリング65などの汚損や発錆が防止される。
【0064】図4と図5において、フック43の不使用
時には、このフック43を「後退状態」にさせる。する
と、上記フック43のつまみ部57が上記開口66近傍
であるその内部に位置するようになっている。
【0065】このため、上記つまみ部57と、サイドカ
バー41の外側面67とはほぼ面一となって、サイドカ
バー41の外側面67が全体的に平滑に保たれる。
【0066】また、上記したようにフック43のつまみ
部57が開口66の内部に位置することにより、この開
口66は上記つまみ部57によって塞がれることとな
る。
【0067】よって、上記開口66を通して、サイドカ
バー41の内側の取り付け具44等がみえるということ
は、より確実に防止されて自動二輪車1の見栄えが良好
に保たれる。また、同上開口66を通して車外の雨水が
上記サイドカバー41の内側に浸入することも、より効
果的に抑制される。
【0068】図2と図7において、上記車体3の側部に
フック43,43を設けないときには、上記開口66,
66を利用して、支持具69により車両付属品の一例で
あるサイドバッグ70が同上車体3の側部に着脱自在に
支持可能とされる。
【0069】上記支持具69は、上記車体3の側部であ
るバックステー11に対し締結具71により着脱自在に
締結されるブラケット72と、このブラケット72に対
し、上記サイドバッグ70を着脱自在に支持させるため
の前後一対の締結具73とで構成されている。この締結
具73は上記開口66を貫通しており、この締結具73
は、上記ブラケット72に締結されるボルト74と、こ
のボルト74に外嵌され上記サイドバッグ70とブラケ
ット72との間に介設されるカラー75とで構成されて
いる。
【0070】上記構成によれば、各開口66がフック4
3と、サイドバッグ70のいずれの取り付けにも利用可
能であり、よって、フック43とサイドバッグ70のた
めにそれぞれ開口66をサイドカバー41に形成するこ
とに比べて、このサイドカバー41には、見栄えと、所
望の強度がそれぞれ良好に保たれる。
【0071】
【発明の効果】この発明によれば、車体の側部を覆うサ
イドカバーを設け、同上車体の側部の上面に荷台を形成
し、この荷台上への荷物の縛り付け用紐状体を係脱させ
るフックを同上車体の側部に取り付けた鞍乗型車両の荷
台装置において、上記サイドカバーにおける上下方向の
中途部に上記フックを位置させると共に、同上サイドカ
バーの中途部に開口を形成し、この開口を通して上記フ
ックを上記サイドカバーの外側面からその外方に向って
後退可能に突出させてある。
【0072】このため、サイドカバーにおける上下方向
の中途部のいずれにフックを位置させても、これに対応
するように上記サイドカバーに形成した開口を通して、
上記フックを上記サイドカバーの外側面から外方に向っ
て突出させることができる。そして、この突出したフッ
クに係合させた紐状体により、荷台上に荷物を縛り付け
ることができる。
【0073】よって、車体の側部におけるフックの配置
の自由度が向上して、このフックを荷台に対して上下方
向の所望位置に配置させることができる。
【0074】また、上記フックはサイドカバーの上下方
向の中途部に位置させられるため、上記フックに紐状体
を係止させて荷台上に荷物を縛り付けたとき、上記フッ
クから上記荷物に至る間の紐状体は、上記フックを配置
した上記サイドカバーの上下方向の中途部よりも上側の
サイドカバーの外側面にのみ沿って延びることとなる。
【0075】よって、サイドカバーの外側面の上下方向
のほぼ全幅にわたり、紐状体が延びていた従来に比べ
て、この紐状体がサイドカバーの外側面に接触する範囲
は狭くなり、このため、上記紐状体により、サイドカバ
ーの外側面が傷つけられることは抑制され、車両の見栄
えを保つ上で有益である。
【0076】上記構成において、フックを車幅方向に沿
った長い形状とし、このフックが車幅方向に移動自在と
なるようこのフックを車体に取り付け、上記フックの車
幅方向の移動で、開口を通し、上記フックをサイドカバ
ーの外側面からのその外方に向って後退可能に突出させ
てもよい。
【0077】このようにすれば、開口の大きさは、上記
フックの外側端の横断面よりも少し大きい程度で足り、
つまり、上記開口は小さいもので足りる。
【0078】よって、上記したように開口を設けても、
サイドカバーによって車両の見栄えは良好に保たれ、ま
た、開口を設けたことによるサイドカバーの強度低下も
抑制される。
【0079】しかも、上記サイドカバーに形成された開
口は小さいため、この開口を設けても、上記サイドカバ
ーの上下方向の中途部に位置するフックは、同上サイド
カバーによって大きく覆われることとなる。
【0080】よって、フックがサイドカバーの下縁の下
方に位置して、外観上、上記フックが容易にみえた従来
のものに比べて、車両の見栄えが向上することとなる。
【0081】また、上記開口は小さくて足りるため、こ
の開口を通して車外の雨水が上記サイドカバーの内側に
浸入することは抑制される。よって、上記サイドカバー
で覆われた車体の側部における取り付け具などの汚損や
発錆が防止される。
【0082】また、フックを後退させたとき、このフッ
クの車幅方向における外側端が開口近傍に位置するよう
にしてもよい。
【0083】このようにすれば、フックを後退させたと
き、このフックの車幅方向における外側端は開口近傍に
位置して、上記外側端と、サイドカバーの外側面とがほ
ぼ面一となり、サイドカバーの外側面が全体的に平滑に
保たれる。よって、車両の見栄えが良好に保たれる。
【0084】また、上記したようにフックの外側端が開
口近傍に位置することにより、この開口は上記外側端に
よって塞がれることとなる。
【0085】よって、上記開口を通して、サイドカバー
の内側がみえるということは、より確実に防止されて車
両の見栄えが良好に保たれる。また、同上開口を通して
車外の雨水が上記サイドカバーの内側に浸入すること
も、より効果的に抑制され、上記サイドカバーで覆われ
た車体の側部における汚損や発錆が、より確実に防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷台装置を後方からみた図である。
【図2】自動二輪車の全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図1の4‐4線矢視部分断面図である。
【図5】作用を説明する図1に相当する図である。
【図6】図5の6‐6線矢視部分断面図である。
【図7】車体後部の部分平面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車(車両) 3 車体 4 車体フレーム 10 シートレール 11 バックステー 22 リヤフェンダ 34 シート 36 タンデムシート(荷台) 41 サイドカバー 42 荷物 43 フック 44 取り付け具 46 紐状体 47 空間 48 軸心 56 フック本体 57 つまみ部(外側端) 59 係合部 61 規制手段 65 スプリング 66 開口 67 外側面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側部を覆うサイドカバーを設け、
    同上車体の側部の上面に荷台を形成し、この荷台上への
    荷物の縛り付け用紐状体を係脱させるフックを同上車体
    の側部に取り付けた鞍乗型車両の荷台装置において、 上記サイドカバーにおける上下方向の中途部に上記フッ
    クを位置させると共に、同上サイドカバーの中途部に開
    口を形成し、この開口を通して上記フックを上記サイド
    カバーの外側面からその外方に向って後退可能に突出さ
    せた鞍乗型車両の荷台装置。
  2. 【請求項2】 フックを車幅方向に沿った長い形状と
    し、このフックが車幅方向に移動自在となるようこのフ
    ックを車体に取り付け、上記フックの車幅方向の移動
    で、開口を通し、上記フックをサイドカバーの外側面か
    らのその外方に向って後退可能に突出させた請求項1に
    記載の鞍乗型車両の荷台装置。
  3. 【請求項3】 フックを後退させたとき、このフックの
    車幅方向における外側端が開口近傍に位置するようにし
    た請求項1、もしくは2に記載の鞍乗型車両の荷台装
    置。
JP6155196A 1994-06-13 1994-06-13 鞍乗型車両の荷台装置 Pending JPH07329854A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255077A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Honda Motor Co Ltd 自動2輪車の荷物取付構造
JP2007118740A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Kawasaki Heavy Ind Ltd 荷掛け装置及び自動二輪車
JP2016068918A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 川崎重工業株式会社 車両

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