JPH07329875A - ゴムボート用チューブ及びその製作方法 - Google Patents

ゴムボート用チューブ及びその製作方法

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JPH07329875A
JPH07329875A JP6132092A JP13209294A JPH07329875A JP H07329875 A JPH07329875 A JP H07329875A JP 6132092 A JP6132092 A JP 6132092A JP 13209294 A JP13209294 A JP 13209294A JP H07329875 A JPH07329875 A JP H07329875A
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Japan
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shape
tube
manufacturing
rubber boat
jig
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JP6132092A
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English (en)
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Kaoru Akahira
馨 赤平
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to FR9503478A priority patent/FR2720998B1/fr
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    • B63B7/06—Collapsible, foldable, inflatable or like vessels having parts of non-rigid material
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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    • B63B34/00—Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
    • B63B34/20—Canoes, kayaks or the like
    • B63B34/21—Canoes, kayaks or the like characterised by constructional features
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三次元的な曲げ形状を実現し且つ作業性及び
外観品質を向上させる。 【構成】 計画膨張形状(P)が略円筒形状であると共
に三次元的に滑らかにカーブする中心線CLに沿って形
成されるチューブの製作形状(Q)を、略正三角柱形状
とした。この際、中心線CLに対し直交する任意直交断
面における計画膨張形状(P)の円周Sに、製作形状
(Q)の正三角形Tの辺長総和が略一致するように、寸
法取りを行う。そして、この製作形状(Q)の各面を平
面展開した形状のシート材を貼り合わせれば、完全な膨
張時には計画膨張形状(P)となるチューブが得られ
る。従って、輪切りにしたチューブ要素を順次繋いでい
く方法に比し、作業性及び外観品質が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムボートの両側部に
設けられ、所定の三次元的な曲線を中心線とする略円筒
形状を計画膨張形状とするゴムボート用チューブ及びそ
の製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、ゴムボートは、ゴム製のボート本体及びこのボート
本体の底部に装着される船底等によって構成されてい
る。この内、ボート本体は、船底が装着される底部と、
この底部の両側部に設けられ浮力を得るための膨張式の
チューブと、を備えている。
【0003】上述したチューブは全体的には略円筒形に
形成されているが、真直な円筒形には形成されていな
い。つまり、底部両側部となる部分についてはキールラ
インに沿って略平行な円筒形状となっているが、船首側
へ向かうにつれてキールライン側へ徐々に曲がる先細り
形状に設けられている。
【0004】このようなチューブの製作方法としては、
主に次の二通りがある。第1の製作方法は、円筒形のチ
ューブ要素及び円錐台形のチューブ要素を複数用意し、
これらの順次繋ぎ合わせていく方法であり、最も多く用
いられている。また、第2の製作方法は、シート原材を
二枚用意すると共に両者を密着させ、この状態で所定の
屈曲形状に裁断して双方のシート材を貼り合わせる方法
であり、平底の小型ゴムボート等に用いられている。
【0005】しかしながら、前者の方法にあっては、円
筒形のチューブ要素及び円錐台形のチューブ要素を順次
繋ぎ合わせる作業が必要であるため作業の煩雑化を招く
と共に、チューブを膨張させた場合に船首側へ向かう部
分の各要素の繋ぎ目に折れ目がつくので外観品質が低下
するという不具合がある。また、後者の方法にあって
は、形状的にはスムーズに曲がった外観品質の良いチュ
ーブが得られるが、二次元的な曲げ形状(平面視では曲
がっているが側面視では曲がっていない形状)しか実現
できないという不利がある。
【0006】ここで、近年、凌波性、航行性を向上させ
るべく、三次元的な船体形状を持つゴムボートが使用さ
れており、これに応じて三次元的に曲がった形状(平面
視でも側面視でも曲がった形状)のチューブが必要とな
る。この場合、前者の方法であれば適用可能であるが、
前述した如く作業の煩雑化及び外観品質の低下を招くこ
とになる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、三次元的な曲
げ形状を実現し且つ作業性及び外観品質を向上させるこ
とができるゴムボート用チューブ及びその製作方法を得
ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るゴムボート用チューブは、ゴムボートの両側部に設
けられ、所定の三次元的な曲線を中心線とする略円筒形
状を計画膨張形状とするゴムボート用チューブの製作形
状を、前記中心線を共有し且つ当該中心線上の適宜直交
断面における前記計画膨張形状の円周長に各辺長の総和
が略一致する正多角形を複数個繋いで構成した略正多角
柱形状とした、ことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係るゴムボート用
チューブの製作方法は、請求項1記載のゴムボート用チ
ューブの製作形状である略正多角柱形状の稜線を再現し
た治具の各面に可撓性を有する板材を張って、当該ゴム
ボート用チューブを構成する各シート材の裁断型を各々
製作し、これらの裁断型を用いてシート原材から各シー
ト材を裁断し、得られたシート材を前記稜線を共有する
ように相互に貼り合わせて、前記ゴムボート用チューブ
を製作する、ことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りで
ある。
【0011】本発明のゴムボート用チューブの製作形状
(略正多角柱形状)を構成する複数の正多角形は、ゴム
ボート用チューブの計画膨張形状(略円筒形状)の中心
線(所定の三次元的な曲線)を共有している。このた
め、折り畳み状態から平面展開したゴムボート用チュー
ブ内に圧縮空気等を送り込むと、ゴムボート用チューブ
は意図した所定の三次元的な曲線である中心線に沿って
膨張し始める。膨張がある程度進むと、ゴムボート用チ
ューブは略正多角柱形状になり、更に膨張させると意図
した通りの略円筒形状に形を変える。
【0012】つまり、本発明では、略正多角柱形状を構
成する各正多角形の各辺長の総和を、当該各正多角形を
含む適宜直交断面における計画膨張形状の円周長に略一
致させたので、略正多角柱形状に至るまで膨張した後更
に圧縮空気等を送り込んで膨張させると、当該円周の内
側に位置する正多角形の辺中間部分は当該円周側へ膨ら
み、又当該円周の外側に位置する正多角形の頂角部分は
当該円周側へ凹む。このため、略三角柱形状は意図した
略円筒形状と同一径寸法の略円筒形状に形を変える。こ
れにより、所定の三次元的な曲線を中心線とする略円筒
形状のゴムボート用チューブが得られる。
【0013】上述したことから、本発明によれば、円筒
形、円錐台形のチューブ要素を順次繋ぎ合わせていく従
来の製作方法においてみられた作業の煩雑さがなく、し
かも繋ぎ目に折れ目が生じることもない。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載のゴムボート用チューブの製作形状である略正多角
柱形状の稜線を再現した治具を用いる点に特徴がある。
すなわち、この治具では前記の如く製作形状である略正
多角柱形状の稜線が再現されており、この治具の各面に
可撓性を有する板材が張られる。従って、板材が張られ
た状態では、板材によって一対の稜線を含む二次曲面が
可展面として再現される。そして、この状態で一対の稜
線を含む端線を板材に写し取る。次に、この板材を治具
から外して平面展開して、写し取った線に沿って切断す
れば裁断型が得られる。この作業を治具の各面について
行って、各面に対応する裁断型を得る。その後、これら
の裁断型を用いてシート原材から各シート材が裁断さ
れ、得られたシート材を稜線を共有するように相互に貼
り合わせる。これにより、略正三角柱形状のゴムボート
用チューブが製作される。
【0015】上記の如く、稜線を再現した治具を用いる
ことにより、前述した裁断型をコンピュータを駆使して
製作する場合の煩雑さを回避することができる。つま
り、治具を用いずにコンピュータを使って裁断型を得よ
うとすると、略正三角柱形状の稜線から二次曲面を算出
し、この二次曲面から平面形状を算出する必要がある。
しかし、この二次曲面は捩じれ面であるので、実際には
チューブ先端側での正三角形の各辺に微妙な影響が出
る。この影響を取り除くためには、無限遠での正三角形
や稜線の交点を想定して二次曲面を算出しなければなら
ない。このため、膨大な計算時間が必要になると共にそ
れ専用のソフトの開発等が必要になる等の煩雑さを招
く。しかし、略正多角柱形状の稜線を再現した治具を用
いれば、この治具の各面に可撓性のある板材を張って二
次曲面を実際通りに再現することができ平面展開するこ
とができる。従って、前記煩雑さを回避することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実
施例について詳細に説明する。
【0017】図6には本実施例に係る折り畳み式のゴム
ボート10の外観斜視図が示されており、又図7には図
6の7−7線に沿った断面図が示されている。これらの
図に示されるように、ゴムボート10は、ボート本体1
2と、このボート本体12に装着された船底14と、こ
の船底14に固定される床材16と、を主要構成要素と
して構成されている。
【0018】床材16は、一方の床板16A、他方の床
板16B、キール補強板16Cの三枚の板材から構成さ
れている。一方の床板16Aと他方の床板16Bとはキ
ール補強板16Cを中心として左右対称形に形成されて
おり、船首側へ向かうにつれて先細りになっている。ま
た、これらの三枚の床板16A、16B、キール補強板
16Cは、三者の交点においてヒンジ結合されている。
従って、床材16は、他方の床板16B及びキール補強
板16Cを一方の床板16A側へ各々回転させることに
より、三枚重ねに折り畳むことができる。
【0019】上述した床材16が装着される船底14
は、一方の底部18と他方の底部20とから成る。各底
部18、20は、各々所定形状に決定されたパネル状の
複数の底部要素18A、20Aの集合体として構成され
ている。一方の底部18と他方の底部20とはキールラ
インを中心として左右対称形に形成されており、キール
ラインを中心として平面状に折り畳むことができる。な
お、船底14は、例えばFRP製とされるが、航行性に
応じて或いは重量の許容範囲内で鉄、アルミ合金、木板
を用いることも可能である。
【0020】また、船底14の一方の底部18と他方の
底部20とには、可撓性のある強靱な材質(例えば、ナ
イロン等)で製作されたベルト22が所定の間隔で取り
付けられている。さらに、船底14の船首側には、ベル
ト22と同種のシート材24が貼着されている。なお、
シート材24の端末は、各底部18、20の裏面へ巻き
込まれている。従って、船底14は、ベルト22及びシ
ート材24が所定張力で伸長するまで展開可能である。
別言すれば、ベルト22及びシート材24は、船底14
の一対のチャインラインが意図した位置よりも開くのを
防止している。さらに、船底14の各底部18、20に
は、表面側の所定位置(隣接するベルト22の取付点
間)にストッパ26が複数設けられている。これらのス
トッパ26は、船底14に前述した床材16が装着され
た状態において、船底14の一方の底部18と他方の底
部20とが閉じる方向へ動くのを規制している。
【0021】上述した船底14が装着されるボート本体
12はゴム製とされており、底部28及びこの底部28
の両側部に設けられたチューブ30によって構成されて
いる。なお、ボート本体12の船尾側にはハードボート
であるトランサムボート32が配設されており、図示し
ない船外機が取付可能とされている。
【0022】次に、ボート本体12のチューブ30につ
いて詳細に説明する。図1には、図6において右側に配
置されたチューブ30の透視図が示されており、又図2
〜図4には左側に配置されたチューブ30の正面透視
図、平面透視図、側面透視図が示されている。以下、主
として図1に基づいて、チューブ30の構成について説
明する。
【0023】図1に一点鎖線で示されるのが、チューブ
30の中心線CLである。この中心線CLは、船首側に
近づくにつれて滑らかにキールライン側へ向けてカーブ
する三次元的な曲線とされている。従って、正面透視図
(図2)、平面透視図(図3)、側面透視図(図4)の
いずれにおいても、中心線CLは曲がって描かれてい
る。
【0024】図1に二点鎖線で示されるのがチューブ3
0の完全な計画膨張形状(P)であり、中心線CLに沿
う略円筒形状(より具体的には、船首側へ向かうにつれ
て徐々に縮径する先細りの円筒形状)をなしている。こ
れに対し、図1に実線で示されるのがチューブ30の製
作形状(Q)であり、中心線CLを共有する略正三角柱
形状をなしている。従って、チューブ30は、略正三角
柱形状を構成すべく、各々所定形状に形成された平面状
の三枚のシート材30A、30B、30Cを繋ぎ合わせ
ることにより構成されている(図6参照)。なお、チュ
ーブ30の後端面については円形のシート材30Dが別
途貼着されて閉止される。また、チューブ30の前端面
については、最終的には左側のチューブ30と繋ぎ合わ
されて連通されるので閉止されていない。
【0025】ここで、上述した製作形状(Q)(略三角
柱形状)のチューブ30は各シート材30A、30B、
30Cが弛まない程度の内圧が加わった状態とみること
ができるが、この状態のチューブ30を更に膨張させる
と計画膨張形状(P)(略円筒形状)のチューブ30に
形を変える。つまり、両者の形状は等価であり、以下図
5を用いて両者を等価にできる理由並びにこの理由から
導かれる製作上の構成(寸法取り)について言及する。
【0026】図5には、図1の中心線CLに直交する任
意直交断面の拡大図が示されている。この図に示される
ように、中心線CL上の任意の点を中心Oとする半径R
の円の円周Sが、計画膨張形状(P)のチューブ30の
任意直交断面における外形線を表している。従って、こ
の円周Sの円周長(L1 )は、L1 =2πRで表され
る。なお、説明の便宜上、以下の説明においてはR=1
(単位円)と仮定して説明する。
【0027】次に、円周Sと全長が等しい正三角形(即
ち、寸法的に円周Sと等価の正三角形)Tを求める。正
三角形Tの辺長総和をL2 とすると、各辺の辺長XはL
2 /3となる。従って、X=L2 /3=2π/3にな
る。ところが、実際は、製作形状(Q)から計画膨張形
状(P)に膨張させて変形させる際に、シート材30
A、30B、30Cは各々若干伸びるのでその伸び率η
(3%程度)を予め減じておく必要がある。従って、X
=(1−η)・2π/3となる。
【0028】次に、正三角形Tに座標を与えるべく、正
三角形Tの中心と頂点A、B、Cとを結ぶ作図線a、
b、cの長さを幾何学的に求める。ここでは、代表して
作図線cの長さYを求めることにすると、Y=(1−
η)・2π/3・√3を得る。さらに、順次求めていく
正三角形T、T’、T”、・・・が中心線CL回りに作
図上回転するのを防止するべく、正三角形Tの一辺(A
B)を水平に採るという条件を与えた上で、中心Oを共
有して正三角形Tを作図する。この結果、得られた正三
角形Tが製作形状(Q)のチューブ30の任意直交断面
における外形線となる。
【0029】このようにして中心線CLに直交する任意
直交断面を複数選択し、計画膨張形状(P)の円周S、
S’、S”、・・・から製作形状(Q)の正三角形T、
T’、T”、・・・を順次作図していき、得られた正三
角形T、T’、T”、・・・の対応する頂点同士を繋い
で稜線を特定していけば、求める三次元的に滑らかにカ
ーブする略正三角柱形状を得ることができる。
【0030】以下に、チューブ30の製作手順の説明を
通して、本実施例の作用を説明する。
【0031】最初に、図8を用いて、チューブ30の製
作に際して必要となる治具34の構成について説明す
る。
【0032】この図に示されるように、治具34は、前
述したチューブ30の製作形状(Q)(略正三角柱形
状)に合致する骨組を備えている。より具体的には、中
心線CLと同一軌跡を辿る中心軸36を備えており、こ
の中心軸36の所定位置に適宜断面として選択した複数
(図上では4個)の支持体38が固着されている。支持
体38は、前述した正三角形Tの3本の作図線a、b、
cに対応する3本の支持棒38A、38B、38Cによ
って構成されている。さらに、相互の支持体38の対向
する先端部(頂点)同士が連結棒40、42、44によ
って連結されており、これにより製作形状(Q)である
略正三角柱形状の3本の稜線が示されている。別言すれ
ば、この治具34は、3本の稜線を再現した治具といえ
る。なお、上述した治具34は、チューブ30がキール
ラインを中心として左右対称形であることから後述する
シート原材50が表裏同一材質であれば共用することが
できる。また、治具34の形状は、チューブ30の形状
に応じて適宜変更される。
【0033】次に、この治具34を使って、裁断型46
を製作する。具体的には、図9に示されるように、治具
34の三面の内の一つに、矩形平板状の平板48(な
お、形状は必ずしも矩形でなくてもよい)が張られる。
このとき、平板48が一対の稜線(この図においては、
連結棒42、44)に密着するように、平板48が治具
34に張られる。なお、この図9においては、平板48
を張った状態を視覚的に捉え易くするために、治具34
を一対配置した上でゴムボート形状を書き込んで図示し
ている。従って、実際に平板48を張る際には、治具3
4のみが存在する。また、この図において斜線で示した
範囲が、治具34の一対の稜線(連結棒42、44)を
含む4本の端線によって囲まれた範囲、即ち治具34の
一面である。このようにして治具34に張られた状態の
平板48は、二次曲面でありかつ可展面である。なお、
上記平板48としては、薄肉かつ可撓性を有する鋼板等
が用いられる。
【0034】次に、図9図示の状態で、平板48に治具
34の一対の稜線(連結棒42、44)を含む4本の端
線が写し取られる。その後、平板48を治具34から外
し、図10に示される如く平面展開する。展開後、写し
取った4本の端線の各外周に所定幅の貼り合わせ代46
Aを書き込む。次に、貼り合わせ代46Aに沿って平板
48を切断すると、図11に示される裁断型46が得ら
れる。
【0035】次に、図12に示されるように、この裁断
型46をシート原材50上に載置して裁断型46に沿っ
て裁断していく。上記一連の作業を治具34の三面のす
べてについて行う。
【0036】その後、得られた3枚のシート材30A、
30B、30Cを各貼り合わせ代にて相互に稜線を共有
するように貼り合わせる。最後に、円形のシート材30
Dについても貼り合わせる。これにより、三次元的に滑
らかにカーブした中心線CLに沿った略三角柱形状のチ
ューブ30が得られる。なお、反対側のチューブ30に
ついては前述したチューブ30を表裏反転させればよ
い。
【0037】次に、チューブ30の膨張の過程について
説明する。折り畳み状態から平面展開したチューブ30
内に圧縮空気等を送り込むと、チューブ30は意図した
所定の三次元的な曲線である中心線CLに沿って膨張し
始める。膨張がある程度進むと、チューブ30は略正多
角柱形状(製作形状(Q))になり、更に膨張させる
と、略円筒形状(計画膨張形状(P))に形を変える。
【0038】このことを中心線CLに直交する任意直交
断面について説明すると、図5において、円周Sの内側
に位置する正三角形Tの各辺の中間部分(円周Sを基準
にみれば弦に相当する部分)は、チューブ30の内圧が
高まるにつれて円周S側へ膨らむ。同時に、円周Sの外
側に位置する正三角形Tの頂角A、B、Cの部分につい
ては中心O側へ引っ張られて凹んでいく。そして、内圧
が所定値に達すると、正三角形Tは円形Sに変わる。こ
の膨張の過程がすべての任意直交断面について行われ
る。この結果、三次元的に滑らかにカーブするチューブ
30の計画膨張形状(P)が再現されたことになる。
【0039】このように本実施例では、計画膨張形状
(P)である略円筒形状と等価の略正三角柱形状に置き
換えてこれを製作形状(Q)としたので、意図した三次
元的な曲線を中心線とする略円筒形状のゴムボート10
のチューブ30を試行錯誤を繰り返すことなく1回の作
業で得ることができる。従って、円筒形、円錐台形のチ
ューブ要素を順次繋ぎ合わせていく従来の製作方法にお
いてみられた作業の煩雑さがなく、しかも繋ぎ目に折れ
線が生じることもないので、作業性を向上させることが
できると共にゴムボート10の外観品質を向上させるこ
とができる。
【0040】さらに、本実施例では、チューブ30を構
成するシート材の裁断型46を得るべく、製作形状
(Q)である略三角柱形状の稜線を再現した治具34を
案出し、この治具34に直接平板48を張って裁断型4
6を製作するので、コンピュータを駆使して裁断型を製
作する場合に比し、簡便であると共にコストダウンを図
ることができる。以下、このことをより具体的に説明す
る。
【0041】治具34を使わずに、コンピュータによっ
て略正三角柱形状の稜線から各面の展開面を算出する場
合、まず、略正三角柱の3本の稜線の中から一対の稜線
を選択し、これらの稜線を含む二次曲面を算出する。次
に、この二次曲面と選択した一対の稜線を含む4本の端
線とから、展開後の平面形状を算出する。その後、求め
た平面形状に貼り合わせ代を加味して、実際のシート形
状を決定しこれを裁断型の形状とすればよい。
【0042】ところが、この方法による場合、以下の不
具合がある。すなわち、稜線を含む二次曲面は、実際に
は捩じれ面である。このため、この捩じれによって、略
正三角柱形状のチューブ先端側の正三角形も実際には凹
んだ曲線や膨らんだ曲線によって成立している。従っ
て、この影響を取り除く必要があるが、そのためには略
三角柱形状のチューブの端部を延長して無限遠における
正三角形を仮想して二次曲面を算出するか、或いは各稜
線の無限遠における交点を仮想して二次曲面を算出する
ことになる。しかしながら、このような無限遠における
正三角形や交点を仮想して二次曲面を算出することは、
膨大な計算時間を要すると共にそれ専用のソフトの開発
が必要になる。さらに、大型コンピュータを準備する必
要もあり、コスト的に不利である。
【0043】上記の如く、コンピュータによる場合には
このような不具合が生じるが、本実施例によれば、稜線
を再現した治具34に平板48を張ることで、チューブ
先端側の正三角形の曲線も実際通りに再現でき、可展面
である二次曲面並びにその平面展開形状を容易に得るこ
とができる。
【0044】なお、本実施例では、製作形状(Q)を略
正三角柱形状としたが、これに限らず、略正多角柱形状
(略正四角柱形状、略正五角柱形状、略正六角柱形状
等)であればすべて適用可能である。
【0045】また、本実施例では、チューブ30がボー
ト本体12の底部28の両側部に一体的に設けられてい
るが、これに限らず、船体に対してチューブ30を着脱
可能に構成してもよい。
【0046】さらに、本実施例では、左右のチューブ3
0の後端側が繋がっていないが、船首側と同様に繋げて
もよく、カヤックのチューブとしても適用できる。
【0047】また、請求項2記載の本発明における治具
について、これを物の発明として捉えた場合は、以下の
如くとなる。
【0048】「請求項1記載のゴムボート用チューブを
構成するシート材の裁断型の製作に用いられ、前記製作
形状である略正多角柱形状の稜線を再現した、ことを特
徴とするチューブ用裁断型の製作用治具。」上記の如
く、治具を物の発明として捉えても、請求項2記載の本
発明と同様の作用、効果が得られる。
【0049】また、請求項2記載の本発明をゴムボート
用チューブの製作方法として捉えずに、チューブ用裁断
型の製作方法として捉えた場合は、以下の如くとなる。
【0050】「請求項1記載のゴムボート用チューブを
構成するシート材の裁断型を、前記略正多角柱形状の稜
線を再現した治具を用いて製作する、ことを特徴とする
チューブ用裁断型の製作方法。」上記の如く、チューブ
用裁断型の製作方法として捉えても、請求項2記載の本
発明と同様の作用、効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るゴムボート用チューブは、所定の三次元的な曲
線を中心線とする略円筒形状を計画膨張形状とする場合
の製作形状を、中心線を共有し且つ当該中心線上の適宜
直交断面における計画膨張形状の円周長に各辺長の総和
が略一致する正多角形を複数個繋いで構成した略正多角
柱形状としたので、三次元的な曲げ形状を実現し且つ作
業性及び外観品質を向上させることができるという優れ
た効果を有する。
【0052】また、請求項2記載の本発明に係るゴムボ
ート用チューブの製作方法は、請求項1記載のゴムボー
ト用チューブの製作形状である略正多角柱形状の稜線を
再現した治具を用いてチューブを構成するシート材の裁
断型を製作し、この過程を経てゴムボート用チューブを
製作することとしたので、コンピュータを駆使してシー
ト材の裁断型を得る場合に比し、簡便であると共にコス
トダウンを図ることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るゴムボートのチューブの透視図
である。
【図2】図1に示されるチューブの正面透視図である。
【図3】図1に示されるチューブの平面透視図である。
【図4】図1に示されるチューブの側面透視図である。
【図5】チューブの任意直交断面を示す説明図である。
【図6】本実施例に係る折り畳み式ボートの斜視図であ
る。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】チューブ製作に用いられる治具の斜視図であ
る。
【図9】治具に平板を張った状態を示す斜視図である。
【図10】図9に示される状態から平板を平面展開した
状態を示す平面図である。
【図11】図10に示される平板から切断された裁断型
の平面図である。
【図12】裁断型をシート原材に載せた状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 ゴムボート 30 チューブ 30A シート材 30B シート材 30C シート材 34 治具 46 裁断型 48 平板(板材) 50 シート原材 CL 中心線 (P) 計画膨張形状 (Q) 製作形状

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムボートの両側部に設けられ、所定の
    三次元的な曲線を中心線とする略円筒形状を計画膨張形
    状とするゴムボート用チューブの製作形状を、 前記中心線を共有し且つ当該中心線上の適宜直交断面に
    おける前記計画膨張形状の円周長に各辺長の総和が略一
    致する正多角形を複数個繋いで構成した略正多角柱形状
    とした、 ことを特徴とするゴムボート用チューブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴムボート用チューブの
    製作形状である略正多角柱形状の稜線を再現した治具の
    各面に可撓性を有する板材を張って、当該ゴムボート用
    チューブを構成する各シート材の裁断型を各々製作し、 これらの裁断型を用いてシート原材から各シート材を裁
    断し、 得られたシート材を前記稜線を共有するように相互に貼
    り合わせて、前記ゴムボート用チューブを製作する、 ことを特徴とするゴムボート用チューブの製作方法。
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GB2290265A (en) 1995-12-20
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