JPH07330023A - 熱収縮性成形物用の包装材 - Google Patents

熱収縮性成形物用の包装材

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JPH07330023A
JPH07330023A JP6142630A JP14263094A JPH07330023A JP H07330023 A JPH07330023 A JP H07330023A JP 6142630 A JP6142630 A JP 6142630A JP 14263094 A JP14263094 A JP 14263094A JP H07330023 A JPH07330023 A JP H07330023A
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resin
heat
shrinkable
packaging material
molded product
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JP6142630A
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Manabu Yamamoto
学 山本
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 温度以外のファクターをプロモーターとして
収縮する包装材であって、0〜50℃の温度で湿分に接
触して収縮する樹脂成形物からなる包装材。 【効果】 上記の包装材は、熱をプロモーターとして収
縮する成形物(熱収縮フィルム等)を劣化させずに収縮
包装出来る。また、水さえあれば、収縮設備も不要であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱に感応して収縮する
成形物を収縮包装する包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱収縮する成形物(熱収縮フィル
ム、熱収縮シート、熱収縮する繊維等)の包装材とし
て、クラフト紙、紙管、およびダンボールケース等が用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラフ
ト紙は包装時に折り畳まねばならず手間がかかる上、見
た目にも美しいとはいい難く、場合によっては包装材が
商品イメージを損なう恐れがあった。一方、紙管やダン
ボールケースは、熱で収縮するフィルムやシートをロー
ル状に巻取ったものの包装に用いられる場合が多いが、
成形物の本体以上にかさばるため、流通時に無駄が多い
という問題点があった。これらの問題点を解決する包装
方法として、収縮するフィルムやシートを使用して成形
物を密着包装する方法が考えられる。しかしながら、こ
のような包装方法は、熱に感応して収縮するフィルムや
シートを包装材として用いるため、被包装物が熱で寸法
変化(収縮等)するような場合には適用することが出来
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、温度以外のファクター
をプロモーターとして収縮するフィルムやシートを用い
れば、熱収縮成形物を極めて容易に、且つ効率よく密着
包装出来ることを見い出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、湿分に接触して収縮する樹脂成形物から
なり、0〜50℃の温度で収縮することを特徴とする熱
収縮性成形物用の包装材である。尚、ここでいう「湿
分」とは湿気から液状の水に至るまであらゆる形態の水
分を指すものである。
【0005】本発明の被覆材は、湿分に接触して収縮す
る樹脂成形物(A)からなる。この樹脂成形物として
は、例えば下記(ア)〜(ウ)の条件を同時に満たすよ
うに調整した樹脂(A)からなる延伸成形物があげられ
る。 (ア)絶乾状態でのガラス転移温度が50〜300℃で
ある。 (イ)湿分を吸収してガラス転移温度が20℃以下に低
下する。 (ウ)湿分吸収時の強度が1kgf/mm2以上、伸び
が100%以上である。
【0006】樹脂(A)としては、例えば下記(X1)
〜(X8)があげられる。 (X1)親水性樹脂と熱可塑性樹脂のグラフトおよび/
またはブロック化物;デンプン誘導体とポリアクリル酸
メチルのグラフト化物(米国特許4839450号公報
に記載の樹脂等)、セルロース系多糖類等と熱可塑性樹
脂のグラフト化物(特開平3−177431号公報に記
載の樹脂等)、親水性合成樹脂と熱可塑性樹脂のグラフ
ト化物(特開平3−37233号公報に記載の樹脂
等)、親水性合成樹脂と熱可塑性樹脂のブロック化物
(特開平3−39331号公報に記載の樹脂等)、ポリ
アミド変性物(例えば、下記aから選ばれる1種以上と
bから選ばれる1種以上のポリアミドのブロック化物
等)、ポリエステル変性物(例えば、下記cから選ばれ
る1種以上と下記dから選ばれる1種以上のブロック化
物等)等。 a.50℃以上のガラス転移点を持つ水不溶性ポリアミ
ド〔ナイロン46,ナイロンMXD6(三菱瓦斯化学
(株)製)等〕およびその変性物等。 b.水溶性ポリアミド〔商品名;AQナイロン(東レ
(株)製)、トレジンFS350,トレジンFS500
(いずれも帝国化学産業(株)製)等〕およびその変性
物、ポリアミド系エラストマー〔ダイアミド(ダイセル
化学(株)製)、ペレスタット(三洋化成工業(株)製)
等〕およびその変性物等。 c.50℃以上のガラス転移点を持つポリエステルおよ
びその変性物。 d.親水基を含有するポリエステルおよびその変性物。 (X2)親水性合成樹脂と熱可塑性樹脂の混合物;特開
平03−37232号公報記載の混合物、ポリアミド変
性物(例えば、前記aから選ばれる1種以上とbから選
ばれる1種以上のポリアミドの配合物等)、ポリエステ
ル変性物(例えば、上記cから選ばれる1種以上とdか
ら選ばれる1種以上の配合物)等。 (X3)ビニルエステル(共)重合体の加水分解物;ケ
ン化度98モル%以上のポリビニルアルコール(特開昭
57−160615号公報に記載の樹脂等)、ビニルエ
ステルの単一重合体〔特開平5−177709号公報に
記載の樹脂等〕。 (X4)ビニルエステルおよび/またはアルキル(メ
タ)アクリレートを構成単位に含むランダム共重合体;
特開平5−177708号公報に記載の樹脂等。 (X5)ポリアルキレンオキサイド変性物;例えば、電
離性放射線を照射した架橋ポリアルキレンオキサイドか
らなる延伸成形物(特開平05−42600号公報に記
載の樹脂等)等。 (X6)オレフィンと、親水性基を有する重合性単量体
との共重合体および/またはその変性物〔(部分)加水
分解物、(部分)エーテル化物、(部分)エステル化
物、(部分)ウレタン化物、(部分)アルコキシ化物、
(部分)アセタール化物、(部分)アミノ化物、(部
分)アミド化物、高分子反応物等〕;例えば、オレフィ
ン(エチレン、プロピレン、ブタジエン等)と下記g〜
mとの一種以上の共重合体および/またはその変性物。 g.ビニルエステル類および/またはその加水分解物 ビニル脂肪族有機酸エステル単量体(ギ酸ビニル、酢酸
ビニル、n−プロピオン酸ビニル、n−酪酸ビニル、バ
ーサチック酸ビニル、ヒドロキシ酢酸ビニル、ヒドロキ
シ酪酸ビニル等)および/またはビニル芳香族有機酸エ
ステル単量体(安息香酸ビニル、p−メチル安息香酸ビ
ニル等)の1種以上からなる(共)重合物および/また
はその加水分解物。 h.ビニルカルボン酸、その無水物もしくはその一価塩 (メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、無水マレイン酸、またはこれらの一価
塩〔アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)塩、アン
モニウム塩、アミン(モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、トリエタノールアミン)塩
等〕。 i.ビニルスルホン酸、もしくはその一価塩〔アルカリ
金属(ナトリウム、カリウム等)塩、アンモニウム塩、
アミン(モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチ
ルアミン、トリエタノールアミン)塩等〕。 j.ヒドロキシアルキルアクリレート ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チルアクリレート等。 k.アリルアルコ−ル。 l.多価アルコールモノアリルエーテル エチレングリコールモノアリルエーテル、グリセリンモ
ノアリルエーテル等。 m.ハロゲン化ビニル 塩化ビニル、塩化ビニリデン等。
【0007】これらの樹脂のうち(X5)以外のもの
は、その収縮性を損なわない限り、適度に架橋されてい
てもよい。
【0008】これらのうち好ましいものは(X1)およ
び(X2)の組成を有しているものであり、特に好まし
いものは(X1)のポリアミド変性物、およびポリエス
テル変性物である。
【0009】(A)は、性能に悪影響を及ぼさない範囲
で該樹脂中の官能基が、必要に応じて適度に変性〔加水
分解、エーテル化、エステル化、シアノ化、ウレタン
化、アセタール化、アミノ化、アミド化、ハロゲン化、
スルホン化、アシル化、酸化、還元、カップリング剤に
よる部分変性等〕されていてもよい。
【0010】変性の具体的方法としては、例えば下記の
ような方法が挙げられる。 加水分解 ; (K1)有機酸エステル基,硫酸エステル基,リン酸エ
ステル基,エーテル基,アミド基等の官能基を有する樹
脂(A)と酸触媒(塩酸,硫酸,有機酸等)を用いた加
水分解。 (K2)エステル基,アミド基等の官能基を有する樹脂
(A)の塩基触媒(アルカリ金属の水酸化物,アルカリ
土類金属の水酸化物,アンモニウム塩,アミン塩等)に
よる加水分解等。 エーテル化; (L1)アルコール性水酸基を有する樹脂(A)をアル
カリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム,水酸化カリウム
等)でアルカリ金属アルコキシドにし、次いでハロゲン
化アルキル(ヨウ化メチル,臭化エチル等)を反応させ
るエーテル化。 (L2)ハロゲン化アルキル基を有する樹脂(A)とア
ルカリ金属アルコキシド(ナトリウムメトキサイド等)
の反応によるエーテル化。 (L3)活性水素を有する樹脂(A)とアルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイド,プロピレンオキサイド
等)との反応によるエーテル化。 エステル化; (M1)水酸基を有する樹脂(A)と有機酸〔ギ酸,
(無水)酢酸,(無水)フタル酸,(無水)マレイン
酸,モノクロル酢酸,(無水)安息香酸等)〕,酸ハロ
ゲン化物(酢酸クロライド,ベンジルクロライド)等と
の反応によるエステル化。 (M2)カルボン酸基,スルホン酸基,リン酸基を有す
る樹脂(A)とアルコール類(メタノール,エタノー
ル,イソプロパノール,エチレングリコール,グリセリ
ン,アルキレンオキシドアダクツ(ポリエチレングリコ
ール,ポリプロピレングリコール,多糖類のエチレンオ
キシド付加物等)との反応によるエステル化等。 ウレタン化; (N1)(水酸基を有する樹脂(A)とイソシアナート
類〔モノイソシアナート(メチルイソシアナート,ブチ
ルイソシアナート,フェニルイソシアナート等),ポリ
イソシアナート(2,4−トリレンジイソシアナート,
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート,ジアニ
シジンジイソシアナート,トリデンジイソシナート,ヘ
キサメチレンジイソシアナート,およびこれらの誘導体
等)との反応によるウレタン化。 (N2)水酸基を有する樹脂(A)と尿素類(尿素,N
−エチル尿素等)との反応によるウレタン化等。 アセタール化; (O1)水酸基を有する樹脂(A)とアルデヒド類(ホ
ルムアルデヒド,n−ブチルアルデヒド,ベンズアルデ
ヒド等)との反応によるアセタール化。 (O2)アルデヒド基を有する樹脂(A)と有する有機
物〔アルコール類(メタノール,エタノール,イソプロ
パノール,エチレングリコール,グリセリン,アルキレ
ンオキシドアダクツ(ポリエチレングリコール,ポリプ
ロピレングリコール,多糖類のエチレンオキシド付加物
等)との反応によるアセタール化等。 アミノ化; (P1)ニトロ基を含有する樹脂(A)の金属触媒(白
金,スズ等)による還元。 (P2)ハロゲン化アルキル部分を有する樹脂(A)と
アンモニアとの反応によるアミノ化。 (P3)カルボニル基を有する樹脂(A)とアンモニ
ア,またはアミン類との反応によるアミノ化。 (P4)ニトリル基を有する樹脂(A)の還元反応によ
るアミノ化等。 アミド化; (Q1)アミノ基を有する樹脂(A)と酸ハロゲン化物
(アセチルクロライド,ベンジルクロライド等)との反
応によるアミド化。 (Q2)芳香族アミン基を有する樹脂(A)と酸無水物
(無水酢酸等)との反応によるアミド化等。 ハロゲン化; (R1)水酸基を有する樹脂(A)とハロゲン化水素
(ヨウ化水素,臭化水素,塩化水素等)との反応による
ハロゲン化。 (R2)水酸基を有する樹脂(A)と三ハロゲン化リン
(三塩化リン,三臭化リン等)との反応によるハロゲン
化。 (R3)水酸基を有する樹脂(A)とチオニルクロライ
ドとの反応によるハロゲン化等。 スルホン化 ; (S1)芳香環を有する樹脂(A)と硫酸との反応によ
るスルホン化等。 アシル化 ; (T1)活性水素を有する樹脂(A)と酸ハロゲン化物
との反応によるアシル化等。 酸化 ; (U1)樹脂(A)と各種酸化剤(オゾン,酸素,次亜
ハロゲン酸塩,過マンガン酸塩,重クロム酸塩等)との
反応による酸化等。 還元 ; (V1)樹脂(A)と各種還元剤(水素,アルカリ金
属,過酸化水素,水素化ホウ素ナトリウム,水素化アル
ミニウムリチウム等)との反応による還元等。 カップリング剤による部分変性; (W1)樹脂(A)とシランカップリング剤(テトラア
ルコキシシラン,モノアルキルトリアルコキシラン,ジ
アルキルアルコキシシラン,トリアルキルモノアルコキ
シシラン等)との反応による変性。 (W2)樹脂(A)とアルコキシアルミネート類との反
応による変性。 (W3)樹脂(A)とアルコキシチタネート類との反応
による変性。
【0011】また、(A)は、絶乾状態でのガラス転移
温度が50〜300℃のものである。 絶乾状態でのガ
ラス転移温度が50℃未満の場合には、保存安定性が低
下する場合があり(すなわち、湿分を遮断して保管して
おいても、30〜80℃程度の温度下に曝されると温度
だけに感応して収縮してしまい使用時にその用を足さな
くなる)、一方、ガラス転移温度が300℃を超える
と、成形が困難になる場合や、収縮性低下する場合があ
る。尚、ここでいう絶乾状態とは、水分率0.1%未満
の状態をいうものとする。
【0012】更に、(A)は、湿分を吸収(通常0.1
%以上)することによりガラス転移温度が20℃以下に
低下するものである。湿分によりガラス転移温度が20
℃以下に低下しない場合には、室温付近での収縮性がに
劣る場合があり、そのような場合には20〜50℃程度
に加熱操作することが必要になる。
【0013】また、(A)は、通常0.1〜5.0%の湿
分を吸収した状態で、強度1kg/mm2以上、伸びが
100%以上の物性を示すものである。強度が1kg/
mm2未満の場合および/または伸びが100%未満の
場合は、他の素材と複合して用いる等の方策が必要であ
る。
【0014】尚、この場合の強度と伸びは、JIS−K
7113(プラスチックの引張試験方法)の試験法に準
拠して測定された強度、伸びをいうものとする。
【0015】また、(A)の絶乾時および湿分吸収時の
ガラス転移温度を所望の通り調整するためには、例えば
樹脂中の官能基の種類や比率を調整する方法;樹脂
の高分子構造,分子量等を調整する方法;樹脂に添加
材を加える方法;等により必要に応じて適宜調整するこ
とが出来る。この場合、ガラス転移温度とは、JIS−
K7121(プラスチックの転移温度測定方法)の試験
法に準拠して測定されたガラス転移温度をいうものとす
る。
【0016】(A)には必要により増量剤もしくは添加
剤として、可塑剤、発泡剤、滑剤、界面活性剤、易分解
性添加剤、帯電防止剤、着色剤、フィラー、無機物(シ
リカ、ゼオライト、活性炭、遠赤外線放射セラミックス
など)、吸水性樹脂、脱臭剤、芳香剤、薬効成分、防菌
剤、防カビ剤等を含有していてもよい。
【0017】本発明の延伸成形物は、一軸延伸されてい
ても二軸延伸されていてもよい。その延伸倍率は、使用
目的や製造方法により異なるが、通常、MD方向、TD
方向とも1.1〜50倍である。また、成形物の厚みに
特に制限はなく、使用目的によって異なるが、通常10
〜200μである。
【0018】本発明の包装材は、その製造方法に特に制
限はないが、例えば、所望の物性に調整した樹脂をイ
ンフレーション成形法でチューブ状の延伸成形物に作成
する法;所望の物性に調整した樹脂をTダイ法やキャ
スティング法でシート状物に成形後テンタ法等で延伸フ
ィルム化または延伸シート化する方法;前記または
で作成した延伸成形物を更に他の形状に成形する方
法;所望の物性に調整した樹脂の溶液やエマルション
を型表面に塗布し、型枠内側から圧縮気体等を吹き込み
膨張させることで離型と延伸を同時に行い成形物を得る
方法;等があげられる。
【0019】本発明の包装材の形状は、収縮性等の機能
を損なわない限り特に制限を受けないが、フィルム状、
シート状、チューブ状、ネット状および袋状のものが好
ましく、これらのうちフィルム状、シート状およびチュ
ーブ状のものが特に好ましい。
【0020】本発明の包装材は、湿分により収縮する樹
脂成形物〔例えば樹脂(A)の延伸成形物〕からなり、
必要により他のプラスチックフィルム等の材料と重ねて
構成することも出来る。例えば、(イ)共押し出し成形
したもの、(ロ)ヒートシール、接着等により、該延伸
フィルムと他のプラスチックフィルムを重ねて多層構造
としたもの、(ハ)該延伸フィルムを他の不織布、紙等
と重ねたもの等が挙げられる。また、必要に応じて樹脂
成形物の片面に粘着剤等を塗布して使用することもでき
る。
【0021】本発明の包装材は、通常、相対湿度70%
以上の条件下に曝すか、水を噴霧ないしは水に浸漬する
ことにより瞬間的に収縮させることが出来る為、湿気や
水さえ有ればどこでも簡単に実施することが出来る。こ
の場合、収縮の程度は、包装材や被包装材の種類によっ
て異なるが、通常上記湿度条件下、0〜50℃の温度範
囲で、長さ方向に通常少なくとも1%、好ましくは10
〜60%である。
【0022】本発明の包装材は、被包装物(熱収縮性成
形物)を大まかに包み、次いで湿分を包装材に接触させ
ることにより0〜50℃の温度下で包装材のみを効率よ
く収縮させ、熱収縮性成形物を収縮包装するものであ
る。
【0023】本発明の包装材を実際に用いるにあたって
は、熱収縮性成形物を直接包装する場合と、熱収縮性成
形物を処置部材と共に被覆する場合がある。前者の具体
例としては、例えば、熱収縮フィルムやシートに、大き
めのフィルム状の本発明の包装材を被せ、水を掛ける
か、霧吹き等で霧状の水を付与することで、収縮密着さ
せ、包装する方法等があげられる。
【0024】後者の具体例としては、熱収縮フィルムの
異形状ロールとクッション材(発泡スチロール,発泡ウ
レタン等)を組合せ、これらに大きめのチューブ状の本
発明の包装材を取り巻くように装着し、水を掛けるか、
霧吹き等で霧状の水を付与することで、収縮包装する方
法等が挙げられる。
【0025】一方、使用後の包装材の外し方としては、
包装材をそのまま破壊して外す方法;包装材に予め
ミシン目等を入れておきそこから破壊して外す方法;
収縮後の包装材に再び水を接触させ柔らかくなったとこ
ろで伸ばして外す方法等が挙げられる。
【0026】本発明の熱収縮性成形物用の包装材は、上
記のように0〜50℃の温度範囲で収縮させることが出
来るため、特別な装置や技術を必要とせず、且つ、複雑
な形状の熱収縮性成形物にも容易に適用することができ
る。
【0027】本発明の包装材は、収縮前にその表面に各
種情報を印刷または筆記等の方法で記入した後、収縮さ
せることで、結果的に収縮後の包装材の小さなスペース
に各種情報を詰め込むことができる。該包装材は着色し
て用いることもできる。
【0028】本発明の包装材は、収縮して密着するため
単純な形状でよく、コンパクト化が可能である。
【0029】本発明の包装材は、収縮が終了すると再延
伸しない限り収縮しないため、通常、使い捨て用途に使
用される。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施
例中の部は重量部である。また、延伸倍率、収縮率は各
々下記の方法で測定した。 延伸倍率 :インフレーションフィルム(MD方向;引
き取り速度とダイからの押し出し速度の比TD方向;フ
ィルムのTD方向の長さとダイリップ径の比) 湿分収縮率:各々の試験フィルムを各種条件下に放置
し、収縮完了後の縦方向(成形物の長軸方向)及び横方
向(成形物の長軸方向に直角方向)の収縮前後における
長さの比。
【0031】実施例1 水溶性ナイロン〔AQナイロンA−90;東レ(株)
製〕、ナイロンMXD6〔三菱瓦斯化学(株)製〕、ポ
リアミド系エラストマー(ペレスタット;三洋化成工業
製)を均一に配合した後、押し出し機中でアミド交換反
応させて絶乾時のガラス転移温度が50℃以上であり、
且つ湿分吸収時にガラス転移温度が20℃以下に低下
し、且つ強度が3.0kgf/mm2,伸びが250%
である樹脂を得た。次いで、この樹脂をインフレーショ
ン成形(延伸倍率;MD方向35倍、TD方向2倍)す
ることで厚さ20μmのフィルム状の本発明の包装材を
得た。この包装材を使用して、外径30mmの紙管に捲
いたロール状の熱収縮フィルム(ポリ塩化ビニル製)を
おおまかに包んだ。次いで、温度20℃、相対湿度90
%RHに調整した恒温恒湿槽にこの包みを入れたとこ
ろ、包装材が速やかに収縮(収縮率;縦方向20%,横
方向20%)してロール状の熱収縮フィルムを容易に密
着包装することが出来た。尚、この作業に於て、湿分を
付与する直前までは、包装材の寸法変化等は全く認めら
れず、スムーズに装着作業が進んだ。収縮包装終了後、
包装材を外して内容物を確認したが、内容物の熱収縮フ
ィルムは、全く変化していなかった。
【0032】実施例2 水溶性ナイロン〔AQナイロンA−90;東レ(株)
製〕、ナイロンMXD6〔三菱瓦斯化学(株)製〕、ポ
リカプロラクトン〔試薬;アルドリッチケミカルカンパ
ニー製〕、および反応触媒を、窒素雰囲気下、押し出し
機中で反応させ、ガラス転移温度が50℃以上であり、
且つ湿分吸収時にガラス転移温度が20℃以下に低下す
るコ−ポリアミド−エステル樹脂を極めて容易に得るこ
とが出来た。(尚、生成した樹脂の湿分吸収時の強度と
伸びは、各々1.8kgf/mm2,230%であっ
た。) この樹脂をTダイ付押し出し機でフィルム成形し、次い
で、二軸延伸機〔柴山科学器械製作所(株)製ss−6
0型〕で延伸(延伸倍率;MD方向40倍、TD方向2
倍)することで厚さ20μmの延伸成形物を得た。この
成形物を二枚重ね合わせて三方をシールして袋状に成形
することで本発明の包装材を得た。次いで、ポリスチレ
ン製の熱収縮フィルム(A4サイズ)を折り畳んで袋状
の本発明の包装材の中に入れ、霧吹きで霧状の水を吹き
付けて収縮(収縮率;縦方向35%,横方向20%)密
着させた。尚、この場合の気温は、25℃であり、湿分
を付与するまでは成形物の寸法変化等は全く認められ
ず、スムーズに装着作業が進んだ。更に、包装後の熱収
縮フィルムを10〜25℃の気温下で2日間戸外に放置
した後、収縮密着した包装材を外し、内容物であるポリ
スチレン製の熱収縮フィルムの状況を観察したところ、
それ自身は全く収縮しておらず、汚れ等も認められなか
った。
【0033】実施例3 ポリビニルアルコール(重合度1600,ケン化度9
6.5%)水溶液中で、アクリル酸メチルを既知の方法
で重合し、ポリビニルアルコールとポリアクリル酸メチ
ルの混合物を得た。この混合物を乾燥粉砕した後、ジメ
チルスルフォキシドに溶解し、キャスティング法で均一
なフィルムを得た。このフィルムをテンタ方式の延伸機
で二軸延伸し、厚さ20μmのフィルム(延伸倍率縦
2.5倍、横2.5倍)を得た。このフィルムをカット
し、端部をヒートシールで接着することで、袋状の本発
明の包装材を得た。熱収縮ラベル(ポリエステル製)を
袋状の包装材中に入れ、実施例1と同様な方法で収縮包
装(収縮率;縦方向15%,横方向14%)した。収縮
包装終了後、包装材を外し、内容物を確認したが、内容
物の熱収縮ラベルは全く変化していなかった。
【0034】比較例1 市販のポリエチレン製熱収縮フィルム(厚さ20μm)
を用い、且つ収縮時に150℃に設定した熱収縮トンネ
ルを使用する以外は、実施例1と同様にして熱収縮フィ
ルム(ポリ塩化ビニル製)の収縮包装を実施した。収縮
包装終了後、包装材のポリエチレン製熱収縮フィルムを
外して内容物を確認したが、熱収縮フィルムはすでに収
縮しており、商品価値が失われていた。
【0035】
【発明の効果】本発明の熱収縮性成形物用の包装材は、
次のような効果を有する。 (1)本発明の包装材は、熱(温度)以外のプロモータ
ーで収縮するため、熱をプロモーターとして収縮する成
形物(熱収縮フィルム,熱収縮シート,熱収縮ラベル,
EPS等の発泡性プラスチックス等)の収縮包装に好適
である。 (2)本発明の包装材は、熱に対する寸法安定性が高い
ため、収縮前の被覆作業がスムーズに進行する。 (3)湿分に感応して速やかに収縮し、被装着物にピッ
タリフィットして収縮包装できるため、装着作業が容易
で、且つ装着後は外れ難く見栄えがよい。 (4)被包装物を密着包装出来るので、被包装物の流通
におけるスペースの無駄を省くことが出来る。 (5)収縮して被包装物の形状に合わせて収縮密着する
ので、製造時点では単純な形状のままでよく、製造工程
が簡略化できる。 (6)湿分に接触することで容易に収縮するため、収縮
装置等の特別な装置が無い現場でも湿分(水)さえあれ
ば用いることが出来る。 以上の効果を奏することから、本発明の成形物は、熱で
収縮する成形物の包装に特に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿分に接触して収縮する樹脂成形物から
    なり、0〜50℃の温度で収縮することを特徴とする熱
    収縮性成形物用の包装材。
  2. 【請求項2】 下記(ア)〜(ウ)の条件を同時に満た
    すように調整した樹脂(A)からなる延伸成形物である
    請求項1記載の包装材。 (ア)絶乾状態でのガラス転移温度が50〜300℃で
    ある。 (イ)湿分を吸収してガラス転移温度が20℃以下に低
    下する。 (ウ)湿分吸収時の強度が1kgf/mm2以上、伸び
    が100%以上である。
  3. 【請求項3】 該延伸成形物の延伸倍率が、MD方向、
    TD方向とも2〜50倍のフィルムである請求項2記載
    の包装材。
  4. 【請求項4】 フィルム状、チューブ状、もしくは袋
    状、またはこれらの組み合わされた形状である請求項1
    〜3のいずれか記載の包装材。
JP6142630A 1994-05-31 1994-05-31 熱収縮性成形物用の包装材 Pending JPH07330023A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6221447B1 (en) 1996-11-18 2001-04-24 Charles S. Munn Rubber products that shrink due to the application of energy and hypo-allergenic rubbery products

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6221447B1 (en) 1996-11-18 2001-04-24 Charles S. Munn Rubber products that shrink due to the application of energy and hypo-allergenic rubbery products
US6946172B2 (en) 1996-11-18 2005-09-20 Charles S. Munn Rubbery products that shrink due to the application of energy and hypo-allergic rubbery products

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