JPH07330079A - 圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法 - Google Patents
圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法Info
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- JPH07330079A JPH07330079A JP6129281A JP12928194A JPH07330079A JP H07330079 A JPH07330079 A JP H07330079A JP 6129281 A JP6129281 A JP 6129281A JP 12928194 A JP12928194 A JP 12928194A JP H07330079 A JPH07330079 A JP H07330079A
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 押し込み水頭方式を採用することなく、簡単
な構造によって貯蔵圧気の被圧水への溶解を容易に防止
することのできる圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の
溶存防止構造を提供する。 【構成】 この発明の溶存防止構造10は、夜間電力等
の余剰電力を圧気として地下深部に貯蔵するための圧力
補償型の地下貯蔵タンク11内に用いられる。この地下
タンク11の上端には、当該上端から地上まで上方に延
長立設する送気管12が配設されるとともに、この送気
管12の内部には、下端が地下タンク11の底部に開口
する送水管13が配設され、貯蔵空間14の下部に圧力
補償用の被圧水25を供給している。そして、溶存防止
構造10は、地下タンク11内の水表面を覆って設けら
れた膜構造15によって構成される。すなわち、この膜
構造15はシリコン液膜16と合成樹脂膜17とを複合
膜として積層してなるものである。
な構造によって貯蔵圧気の被圧水への溶解を容易に防止
することのできる圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の
溶存防止構造を提供する。 【構成】 この発明の溶存防止構造10は、夜間電力等
の余剰電力を圧気として地下深部に貯蔵するための圧力
補償型の地下貯蔵タンク11内に用いられる。この地下
タンク11の上端には、当該上端から地上まで上方に延
長立設する送気管12が配設されるとともに、この送気
管12の内部には、下端が地下タンク11の底部に開口
する送水管13が配設され、貯蔵空間14の下部に圧力
補償用の被圧水25を供給している。そして、溶存防止
構造10は、地下タンク11内の水表面を覆って設けら
れた膜構造15によって構成される。すなわち、この膜
構造15はシリコン液膜16と合成樹脂膜17とを複合
膜として積層してなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧気貯蔵用タンクに
おける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設
置方法に関し、特に、タンク内に送られる被圧水により
貯蔵用の圧力を補償しつつ圧気を貯蔵する水圧補償方式
の貯蔵タンクにおいて用いられる、貯蔵圧気がその圧力
により被圧水内に溶存するのを防止するための貯蔵圧気
の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法に関す
る。
おける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設
置方法に関し、特に、タンク内に送られる被圧水により
貯蔵用の圧力を補償しつつ圧気を貯蔵する水圧補償方式
の貯蔵タンクにおいて用いられる、貯蔵圧気がその圧力
により被圧水内に溶存するのを防止するための貯蔵圧気
の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、深夜電力等の余剰電力を圧縮空気
等の圧気として貯蔵するための施設やその他の高圧気体
を貯蔵するための施設として各種の地下タンクが開発さ
れている。すなわち、かかる圧気の貯蔵用の地下タンク
によれば、当該地下タンクを地中深部に設けることによ
り、送気管により給送されて内部に貯蔵される圧気の内
圧に抵抗するための耐圧力を、周囲の地盤から地下タン
クに負荷される土圧や地下水圧等によって補ない、これ
によって地下タンクに生じる引張応力を低減して地下タ
ンクの構造を簡易なものとすることができるとともに、
地下空間を有効に利用することを可能にする。
等の圧気として貯蔵するための施設やその他の高圧気体
を貯蔵するための施設として各種の地下タンクが開発さ
れている。すなわち、かかる圧気の貯蔵用の地下タンク
によれば、当該地下タンクを地中深部に設けることによ
り、送気管により給送されて内部に貯蔵される圧気の内
圧に抵抗するための耐圧力を、周囲の地盤から地下タン
クに負荷される土圧や地下水圧等によって補ない、これ
によって地下タンクに生じる引張応力を低減して地下タ
ンクの構造を簡易なものとすることができるとともに、
地下空間を有効に利用することを可能にする。
【0003】また、かかる圧気を貯蔵するための地下タ
ンクとして、いわゆる水圧補償方式の地下貯蔵タンクが
知られている。この水圧補償方式の地下貯蔵タンクは、
地下タンクの上方に設けた貯水池、湖沼、河川、地下河
川等からなる上池と地下タンクの下部空間とを送水管に
よって連通するとともに、地下タンク内の水位と上池の
水位とのヘッド差に伴なう被圧水を送水管内に充填する
ことにより、前記ヘッド差に伴う圧力で地下タンク内の
圧気貯蔵空間を水表面を介して下方から押圧して、圧気
貯蔵用の所望の圧力が常時補償されるようにしたもので
ある。
ンクとして、いわゆる水圧補償方式の地下貯蔵タンクが
知られている。この水圧補償方式の地下貯蔵タンクは、
地下タンクの上方に設けた貯水池、湖沼、河川、地下河
川等からなる上池と地下タンクの下部空間とを送水管に
よって連通するとともに、地下タンク内の水位と上池の
水位とのヘッド差に伴なう被圧水を送水管内に充填する
ことにより、前記ヘッド差に伴う圧力で地下タンク内の
圧気貯蔵空間を水表面を介して下方から押圧して、圧気
貯蔵用の所望の圧力が常時補償されるようにしたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の水圧補償方式の地下貯蔵タンクによれば、貯蔵さ
れる圧縮空気等の圧気は、タンク内の水表面を介して被
圧水により所望の圧力で押圧されているため、かかる圧
力によって圧気が被圧水中に溶解しやすく、したがっ
て、特に圧気の使用時においては、溶解した圧気が浮力
により送水管内を上方に向かって逆流するとともに、地
上に気泡となって大量に流出することによりエネルギー
の損失を生じ、またタンクの内部が急速に減圧され、周
囲の地盤からの地圧に対向できなくなってタンクに破損
を生じる場合がある。
従来の水圧補償方式の地下貯蔵タンクによれば、貯蔵さ
れる圧縮空気等の圧気は、タンク内の水表面を介して被
圧水により所望の圧力で押圧されているため、かかる圧
力によって圧気が被圧水中に溶解しやすく、したがっ
て、特に圧気の使用時においては、溶解した圧気が浮力
により送水管内を上方に向かって逆流するとともに、地
上に気泡となって大量に流出することによりエネルギー
の損失を生じ、またタンクの内部が急速に減圧され、周
囲の地盤からの地圧に対向できなくなってタンクに破損
を生じる場合がある。
【0005】そして、かかる圧気の被圧水への溶存とこ
れに伴なうエネルギーの損失を防止するための手段とし
て、従来は、図11に示すように、地下タンク60内へ
の送水管51の下部に押し込み水頭管としてのU字管5
3を設けることにより、溶存圧気の逆流及び大気中への
発散を防止する方法が採用されていた。
れに伴なうエネルギーの損失を防止するための手段とし
て、従来は、図11に示すように、地下タンク60内へ
の送水管51の下部に押し込み水頭管としてのU字管5
3を設けることにより、溶存圧気の逆流及び大気中への
発散を防止する方法が採用されていた。
【0006】しかしながら、このような従来のU字管5
3によって圧気の溶存を防止する方法では、上記送水管
51にU字管53を設ける作業のために、地下タンク6
0の下方にさらに地盤を掘り下げる必要があるためその
作業に手間がかかり、特に、地中の深部に水没状態で縦
穴を掘削し、該縦穴内に作業員が立ち入ることなく無人
で地下タンクを設置する工法により地下タンクを構築す
る場合には、送水管51にU字管53を設けることが困
難である。
3によって圧気の溶存を防止する方法では、上記送水管
51にU字管53を設ける作業のために、地下タンク6
0の下方にさらに地盤を掘り下げる必要があるためその
作業に手間がかかり、特に、地中の深部に水没状態で縦
穴を掘削し、該縦穴内に作業員が立ち入ることなく無人
で地下タンクを設置する工法により地下タンクを構築す
る場合には、送水管51にU字管53を設けることが困
難である。
【0007】そこで、この発明は、かかる課題を解消す
るためになされたもので、上記従来のいわゆる押し込み
水頭方式を採用することなく、簡単な構造によって貯蔵
圧気の被圧水への溶解を容易に防止することのできる圧
気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造を提供
することを目的とする。
るためになされたもので、上記従来のいわゆる押し込み
水頭方式を採用することなく、簡単な構造によって貯蔵
圧気の被圧水への溶解を容易に防止することのできる圧
気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造を提供
することを目的とする。
【0008】また、この発明は、かかる貯蔵圧気の溶存
防止構造を、地中深部に作業員が直接立ち入ることなく
無人で容易に設置することのできる溶存防止構造の設置
方法を提供することを目的とする。
防止構造を、地中深部に作業員が直接立ち入ることなく
無人で容易に設置することのできる溶存防止構造の設置
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
鑑みてなされたものであり、その要旨は、タンク内に送
られる水や海水等からなる被圧水により貯蔵用の圧力を
補償しつつ圧気を貯蔵する水圧補償方式の貯蔵タンクに
おいて用いられる、貯蔵圧気がその圧力により被圧水内
に溶存するのを防止するための貯蔵圧気の溶存防止構造
であって、タンク内の被圧水面を覆って貯蔵圧気との接
触を遮断する幕構造からなることを特徴とする圧気貯蔵
用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造にある。
鑑みてなされたものであり、その要旨は、タンク内に送
られる水や海水等からなる被圧水により貯蔵用の圧力を
補償しつつ圧気を貯蔵する水圧補償方式の貯蔵タンクに
おいて用いられる、貯蔵圧気がその圧力により被圧水内
に溶存するのを防止するための貯蔵圧気の溶存防止構造
であって、タンク内の被圧水面を覆って貯蔵圧気との接
触を遮断する幕構造からなることを特徴とする圧気貯蔵
用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造にある。
【0010】また、この発明の貯蔵圧気の溶存防止構造
は、前記幕構造を、被圧水の表面に浮遊するシリコン油
等のシリコンの液幕によって構成することが好ましい。
は、前記幕構造を、被圧水の表面に浮遊するシリコン油
等のシリコンの液幕によって構成することが好ましい。
【0011】また、この発明の貯蔵圧気の溶存防止構造
は、前記幕構造を、被圧水の表面に浮遊するエチレンビ
ニルアルコール共重合体(以下「EVOH」とする。)
を含む合成樹脂幕によって構成することもできる。
は、前記幕構造を、被圧水の表面に浮遊するエチレンビ
ニルアルコール共重合体(以下「EVOH」とする。)
を含む合成樹脂幕によって構成することもできる。
【0012】さらに、この発明の貯蔵圧気の溶存防止構
造は、前記幕構造を、被圧水の表面に浮遊する、シリコ
ン油等のシリコンの液幕とEVOHを含む合成樹脂幕と
を積層した複合幕によって構成しても良い。
造は、前記幕構造を、被圧水の表面に浮遊する、シリコ
ン油等のシリコンの液幕とEVOHを含む合成樹脂幕と
を積層した複合幕によって構成しても良い。
【0013】そして、この発明の貯蔵圧気の溶存防止構
造は、前記水圧補償方式のタンクを、横方向に延長する
トンネル型の圧気タンクとするとともに、前記幕構造
を、前記トンネルの空洞を上下に遮断分割すべくトンネ
ルの壁面に周囲を固着して設けられた上下に膨潤可能な
弾性幕によって構成することもできる。
造は、前記水圧補償方式のタンクを、横方向に延長する
トンネル型の圧気タンクとするとともに、前記幕構造
を、前記トンネルの空洞を上下に遮断分割すべくトンネ
ルの壁面に周囲を固着して設けられた上下に膨潤可能な
弾性幕によって構成することもできる。
【0014】そして、この発明の他の要旨は、上記圧気
貯蔵用タンク内の被圧水面を覆う幕構造からなる貯蔵圧
気の溶存防止構造を設置するための設置方法であって、
前記圧気貯蔵用タンク内を充水するとともに該タンクと
地上とを連通して設けた送水管及び送気管の内部を充水
し、前記送水管を介して一定量の充水を汲み上げること
により、該送水管と貯蔵用タンクを経て連通する送気管
内の充水を低下させ、該充水が低下した送気管の上部に
前記膜構造を構成する膜部材を挿入し、しかる後に送気
管の上方を密閉して該送気管内に圧気を給送することに
より、該圧気によって膜部材を充水とともにタンク内に
向けて下方に押し下げて、該膜部材をタンク内において
圧力補償用の被圧水を覆う膜構造として設置することを
特徴とする圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防
止構造の設置方法にある。
貯蔵用タンク内の被圧水面を覆う幕構造からなる貯蔵圧
気の溶存防止構造を設置するための設置方法であって、
前記圧気貯蔵用タンク内を充水するとともに該タンクと
地上とを連通して設けた送水管及び送気管の内部を充水
し、前記送水管を介して一定量の充水を汲み上げること
により、該送水管と貯蔵用タンクを経て連通する送気管
内の充水を低下させ、該充水が低下した送気管の上部に
前記膜構造を構成する膜部材を挿入し、しかる後に送気
管の上方を密閉して該送気管内に圧気を給送することに
より、該圧気によって膜部材を充水とともにタンク内に
向けて下方に押し下げて、該膜部材をタンク内において
圧力補償用の被圧水を覆う膜構造として設置することを
特徴とする圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防
止構造の設置方法にある。
【0015】
【作用】この発明の圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気
の溶存防止構造によれば、地下タンク内の水表面を覆う
幕構造は、圧気と被圧水との境界においてこれらが直接
接触するのを遮断するとともに圧気の通過を防ぐことに
より、圧縮空気等の圧気の被圧水への溶解を防止する。
の溶存防止構造によれば、地下タンク内の水表面を覆う
幕構造は、圧気と被圧水との境界においてこれらが直接
接触するのを遮断するとともに圧気の通過を防ぐことに
より、圧縮空気等の圧気の被圧水への溶解を防止する。
【0016】また、地下タンク内の水表面を覆う幕構造
としてシリコン、EVOHを含む合成樹脂幕等を用いれ
ば、これらを水表面に浮遊させるだけの簡単な構成にも
かかわらず、タンク内に貯蔵される圧気と被圧水との境
界を効果的に遮断することができる。
としてシリコン、EVOHを含む合成樹脂幕等を用いれ
ば、これらを水表面に浮遊させるだけの簡単な構成にも
かかわらず、タンク内に貯蔵される圧気と被圧水との境
界を効果的に遮断することができる。
【0017】さらに、前記水圧補償方式のタンクが横方
向に延長するトンネル型の圧気タンクである場合には、
前記幕構造を、前記トンネルの空洞を上下に遮断分割べ
く周囲をトンネルの壁面に固着して設けられた上下に膨
潤可能な弾性幕により構成すれば、広範囲にわたる水表
面をこれの上下動に追随して安定して覆うことができ
る。
向に延長するトンネル型の圧気タンクである場合には、
前記幕構造を、前記トンネルの空洞を上下に遮断分割べ
く周囲をトンネルの壁面に固着して設けられた上下に膨
潤可能な弾性幕により構成すれば、広範囲にわたる水表
面をこれの上下動に追随して安定して覆うことができ
る。
【0018】そして、この発明の溶存防止構造の設置方
法によれば、シリコン油、EVOHを含む合成樹脂幕等
からなる地下タンク内の水表面を覆う幕構造を、地下タ
ンク内に作業員が立ち入ることなく地上からの作業のみ
により容易に浮遊設置することができる。
法によれば、シリコン油、EVOHを含む合成樹脂幕等
からなる地下タンク内の水表面を覆う幕構造を、地下タ
ンク内に作業員が立ち入ることなく地上からの作業のみ
により容易に浮遊設置することができる。
【0019】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1は、この実施例にかかる溶存防止構造
10を、夜間電力等の余剰電力を圧縮空気すなわち圧気
として地下深部に設けた地下貯蔵タンク11内に貯蔵
し、昼間部等における電力消費時にこの貯蔵した圧気を
適宜取り出して発電・再利用することを可能にする、い
わゆるCAES(Compressed Air Energy Storage)
システムにおいて採用した一例を示すものである。
に説明する。図1は、この実施例にかかる溶存防止構造
10を、夜間電力等の余剰電力を圧縮空気すなわち圧気
として地下深部に設けた地下貯蔵タンク11内に貯蔵
し、昼間部等における電力消費時にこの貯蔵した圧気を
適宜取り出して発電・再利用することを可能にする、い
わゆるCAES(Compressed Air Energy Storage)
システムにおいて採用した一例を示すものである。
【0020】すなわち、地下貯蔵タンク11は、例えば
地上から150m程度の深さに、例えば本願出願人の出
願に係る特願平6−44205号に示される、地中に掘
削形成された縦穴内に壁面を保持するための充填液を充
填し、この縦穴内に二重構造の袋体からなる型膜を挿入
するとともに、型膜内にコンクリートを打設しつつこれ
を沈降させて縦穴底部に着底させることにより、コンク
リート製の地下タンクを構築する方法等によって設置す
ることができる。
地上から150m程度の深さに、例えば本願出願人の出
願に係る特願平6−44205号に示される、地中に掘
削形成された縦穴内に壁面を保持するための充填液を充
填し、この縦穴内に二重構造の袋体からなる型膜を挿入
するとともに、型膜内にコンクリートを打設しつつこれ
を沈降させて縦穴底部に着底させることにより、コンク
リート製の地下タンクを構築する方法等によって設置す
ることができる。
【0021】また、この地下タンク11を設置した縦穴
には、例えば本願出願人の出願に係る特願平5−334
554号に示されるように、重泥水が充填され、地下タ
ンク11内に貯蔵される圧気の内圧に抗するための重泥
水圧を地下タンク11に負荷し、これによって地下タン
ク11の安定化が図られている。
には、例えば本願出願人の出願に係る特願平5−334
554号に示されるように、重泥水が充填され、地下タ
ンク11内に貯蔵される圧気の内圧に抗するための重泥
水圧を地下タンク11に負荷し、これによって地下タン
ク11の安定化が図られている。
【0022】さらに、この地下タンク11の上端には、
当該上端から地上まで上方に延長立設する送気管12が
配設されるとともに、この送気管12の内部には、下端
が地下タンク11の貯蔵空間14の底部に下方に向けて
開口するとともに上方に立設延長して地上に至る送水管
13が配設されている。ここで、送気管12は、夜間電
力等の余剰電力を圧気として貯蔵すべく、コンプレッサ
ー等により生成された圧気すなわち圧縮空気を地下タン
ク11内に給送貯蔵するとともに、貯蔵した圧縮空気を
電力として供するために適宜取り出す際には、圧縮空気
を地上に設けたガスタービン等に給送するものである。
一方、送水管13は、地上に設けた貯水池等の上池と連
通して上池の貯留水を地下タンク11に給送するととも
に、貯水池における水位と、地下タンク11内の水位と
のヘッド差による被圧水25が当該送水管13内に充填
された状態を保持し、これにより前記ヘッド差による所
定の静水圧をタンク11内の水表面を介してタンク11
内の圧気の貯蔵空間14に負荷する。すなわち、かかる
送水管13の作用により、地下タンク11は、前記ヘッ
ド差による圧力が補償された水圧補償方式の地下貯蔵タ
ンク11として機能するものである。
当該上端から地上まで上方に延長立設する送気管12が
配設されるとともに、この送気管12の内部には、下端
が地下タンク11の貯蔵空間14の底部に下方に向けて
開口するとともに上方に立設延長して地上に至る送水管
13が配設されている。ここで、送気管12は、夜間電
力等の余剰電力を圧気として貯蔵すべく、コンプレッサ
ー等により生成された圧気すなわち圧縮空気を地下タン
ク11内に給送貯蔵するとともに、貯蔵した圧縮空気を
電力として供するために適宜取り出す際には、圧縮空気
を地上に設けたガスタービン等に給送するものである。
一方、送水管13は、地上に設けた貯水池等の上池と連
通して上池の貯留水を地下タンク11に給送するととも
に、貯水池における水位と、地下タンク11内の水位と
のヘッド差による被圧水25が当該送水管13内に充填
された状態を保持し、これにより前記ヘッド差による所
定の静水圧をタンク11内の水表面を介してタンク11
内の圧気の貯蔵空間14に負荷する。すなわち、かかる
送水管13の作用により、地下タンク11は、前記ヘッ
ド差による圧力が補償された水圧補償方式の地下貯蔵タ
ンク11として機能するものである。
【0023】そして、この実施例の貯蔵圧気の溶存防止
構造10は、上記地下タンク11内の水表面を覆って設
けられた膜構造15によって構成される。すなわち、こ
の膜構造15は、シリコン油等からなるシリコン液膜1
6と合成樹脂膜17とを複合膜として積層してなるもの
である。また、合成樹脂膜17は、図2にも示すよう
に、送水管13の外周に沿って上下にスライド可能な摺
動環26と、この摺動環26に回転可能に軸着された支
持骨27と、この支持骨27により円形にかつ折り畳み
可能に支持されたシート状のEVOH膜18と、このE
VOH膜18の表面に取り付けられた多数の球状シリコ
ン19と、これらの支持骨27、EVOH膜18、及び
球状シリコン19を包み込むテフロンやポリエチレン等
からなる袋体20とによって構成されている。なお、E
VOH膜18に球状シリコン19等を組み合わせて用い
るのは、合成樹脂膜17に、被圧水25上に浮遊させる
ための浮力を与える趣旨である。
構造10は、上記地下タンク11内の水表面を覆って設
けられた膜構造15によって構成される。すなわち、こ
の膜構造15は、シリコン油等からなるシリコン液膜1
6と合成樹脂膜17とを複合膜として積層してなるもの
である。また、合成樹脂膜17は、図2にも示すよう
に、送水管13の外周に沿って上下にスライド可能な摺
動環26と、この摺動環26に回転可能に軸着された支
持骨27と、この支持骨27により円形にかつ折り畳み
可能に支持されたシート状のEVOH膜18と、このE
VOH膜18の表面に取り付けられた多数の球状シリコ
ン19と、これらの支持骨27、EVOH膜18、及び
球状シリコン19を包み込むテフロンやポリエチレン等
からなる袋体20とによって構成されている。なお、E
VOH膜18に球状シリコン19等を組み合わせて用い
るのは、合成樹脂膜17に、被圧水25上に浮遊させる
ための浮力を与える趣旨である。
【0024】そして、かかる構成を有する溶存防止構造
10によれば、当該溶存防止構造10は、圧縮空気の地
下タンク11内への貯蔵あるいは地下タンク11からの
取り出しに伴なう被圧水の水表面の上下動に追随して上
下にスライド移動し、水表面を覆った状態を常時保持し
て水表面と貯蔵空間14内の圧縮空気との接触を回避す
ることにより、圧気すなわち圧縮空気が被圧水中に溶解
溶存するのを防止する。なお、この実施例では、溶存防
止構造10を構成する膜構造15として、シリコン液膜
16と合成樹脂膜17とを複合膜として積層したものを
使用した場合について記載しているが、図1(ロ)に示
すように、シリコン液膜16を単独で用いることがで
き、またEVOH膜18を含む合成樹脂17を単独で用
いることもできる。また、EVOH膜による気水遮断効
果は大きいため、EVOH膜とシリコンとを積層して用
いた場合は、例えばシリコン液膜16を単独で用いる場
合よりも膜構造15の厚さを小さくすることができ、こ
れによって貯蔵空間14をより有効に利用することがで
きる。
10によれば、当該溶存防止構造10は、圧縮空気の地
下タンク11内への貯蔵あるいは地下タンク11からの
取り出しに伴なう被圧水の水表面の上下動に追随して上
下にスライド移動し、水表面を覆った状態を常時保持し
て水表面と貯蔵空間14内の圧縮空気との接触を回避す
ることにより、圧気すなわち圧縮空気が被圧水中に溶解
溶存するのを防止する。なお、この実施例では、溶存防
止構造10を構成する膜構造15として、シリコン液膜
16と合成樹脂膜17とを複合膜として積層したものを
使用した場合について記載しているが、図1(ロ)に示
すように、シリコン液膜16を単独で用いることがで
き、またEVOH膜18を含む合成樹脂17を単独で用
いることもできる。また、EVOH膜による気水遮断効
果は大きいため、EVOH膜とシリコンとを積層して用
いた場合は、例えばシリコン液膜16を単独で用いる場
合よりも膜構造15の厚さを小さくすることができ、こ
れによって貯蔵空間14をより有効に利用することがで
きる。
【0025】そして、この実施例の、溶存防止構造10
を地下タンク11内における被圧水25の表面に設置す
るには、例えば、図3(イ)に示すように、まず、上池
から貯留水を給送して圧気貯蔵用タンク11内を充水す
るとともに送水管13及び送気管12の内部をも充水す
る。次に図3(ロ)に示すように、送水管13を介して
ポンプ24により一定量の充水を汲み上げることによ
り、この送水管13と貯蔵用タンク11の貯蔵空間14
を経て連通する送気管12内の充水を低下させる。次に
図3(ハ)に示すように、充水が低下した送気管12の
上部空隙部に、前記複合膜を構成するシリコン液膜16
のための膜部材としてのシリコン21及び折り畳んだ状
態の合成樹脂膜17とを挿入配置する。次に、図3
(ニ)に示すように、送気管12の上端部を圧気蓋22
によって遮断した後、送気管12内にコンプレッサー等
を用いて圧気を圧送し、これに伴って送水管13から充
水を汲み上げることによりシリコン21及び折り畳んだ
状態の合成樹脂膜17を地下タンク11内に向けて下方
に押し下げ、地下タンク11内において折り畳んだ状態
の合成樹脂膜17を展開させて、図3(ホ)に示すよう
に、押し下げられた充水すなわち被圧水25の表面に、
シリコン液膜16と合成樹脂膜17とからなる膜構造1
5を浮遊設置する。そして、さらに地上から圧気を給送
すれば、図3(ヘ)に示すように、地下タンク11の貯
蔵空間14の略全体に電力貯蔵用の圧気が貯蔵されるこ
とになる。
を地下タンク11内における被圧水25の表面に設置す
るには、例えば、図3(イ)に示すように、まず、上池
から貯留水を給送して圧気貯蔵用タンク11内を充水す
るとともに送水管13及び送気管12の内部をも充水す
る。次に図3(ロ)に示すように、送水管13を介して
ポンプ24により一定量の充水を汲み上げることによ
り、この送水管13と貯蔵用タンク11の貯蔵空間14
を経て連通する送気管12内の充水を低下させる。次に
図3(ハ)に示すように、充水が低下した送気管12の
上部空隙部に、前記複合膜を構成するシリコン液膜16
のための膜部材としてのシリコン21及び折り畳んだ状
態の合成樹脂膜17とを挿入配置する。次に、図3
(ニ)に示すように、送気管12の上端部を圧気蓋22
によって遮断した後、送気管12内にコンプレッサー等
を用いて圧気を圧送し、これに伴って送水管13から充
水を汲み上げることによりシリコン21及び折り畳んだ
状態の合成樹脂膜17を地下タンク11内に向けて下方
に押し下げ、地下タンク11内において折り畳んだ状態
の合成樹脂膜17を展開させて、図3(ホ)に示すよう
に、押し下げられた充水すなわち被圧水25の表面に、
シリコン液膜16と合成樹脂膜17とからなる膜構造1
5を浮遊設置する。そして、さらに地上から圧気を給送
すれば、図3(ヘ)に示すように、地下タンク11の貯
蔵空間14の略全体に電力貯蔵用の圧気が貯蔵されるこ
とになる。
【0026】すなわち、上述の設置方法によれば、地下
タンク11内に作業員が立ち入ることなく、地上からの
作業のみにより、地下深部に設けられた地下タンク11
内に容易に溶存防止構造10を設置することができる。
また、膜構造15としてシリコン液膜16、又はEVO
H膜18を含む合成樹脂膜17等を各々単独で用いる場
合にも、上述の方法と同様の工程にしたがって溶存防止
構造10を地下タンク11内に容易に設置することがで
きる。
タンク11内に作業員が立ち入ることなく、地上からの
作業のみにより、地下深部に設けられた地下タンク11
内に容易に溶存防止構造10を設置することができる。
また、膜構造15としてシリコン液膜16、又はEVO
H膜18を含む合成樹脂膜17等を各々単独で用いる場
合にも、上述の方法と同様の工程にしたがって溶存防止
構造10を地下タンク11内に容易に設置することがで
きる。
【0027】なお、この実施例にかかる溶存防止構造1
0は、地下タンク11内から容易に取り出すこともでき
る。すなわち、図4(イ)及び(ロ)に示すように、送
水管13から地下タンク内に充水を供給しつつ送気管1
2から圧気を取り出せば、膜構造15は上方に押し上げ
られるとともに、合成樹脂膜17は折り畳まれて送気管
13内を地上に向かって通過し、これによって容易に地
下タンク11内から撤去することができる。
0は、地下タンク11内から容易に取り出すこともでき
る。すなわち、図4(イ)及び(ロ)に示すように、送
水管13から地下タンク内に充水を供給しつつ送気管1
2から圧気を取り出せば、膜構造15は上方に押し上げ
られるとともに、合成樹脂膜17は折り畳まれて送気管
13内を地上に向かって通過し、これによって容易に地
下タンク11内から撤去することができる。
【0028】また、図5は、この発明の他の実施例を示
すものである。この実施例の溶存防止構造30は、例え
ば岩盤トンネル32内に形成された、トンネル方式の地
下タンク31に設置されたものである。すなわち、この
地下タンク31は、トンネル32の内壁面をコンクリー
ト35により覆工して形成され、トンネル掘削時に使用
した立坑等を利用して、送気管33及び送水管34が地
上と連通して設けられるとともに、送水管34はその地
下タンク31の下方に延長してこれの底面に開口し、地
下タンク31の下半部分に被圧水25を供給できるよう
になっている。
すものである。この実施例の溶存防止構造30は、例え
ば岩盤トンネル32内に形成された、トンネル方式の地
下タンク31に設置されたものである。すなわち、この
地下タンク31は、トンネル32の内壁面をコンクリー
ト35により覆工して形成され、トンネル掘削時に使用
した立坑等を利用して、送気管33及び送水管34が地
上と連通して設けられるとともに、送水管34はその地
下タンク31の下方に延長してこれの底面に開口し、地
下タンク31の下半部分に被圧水25を供給できるよう
になっている。
【0029】そして、この実施例の溶存防止構造30
は、例えば覆工コンクリート35に巻き込まれてその周
囲がトンネル32の壁面に固着された、例えばゴム、合
成樹脂等からなる上下に膨潤可能な弾性膜36からな
り、この弾性膜36は、図6(イ)〜(ハ)に示すよう
に、地下タンク31の空洞を上下に遮断分割して上方の
区画には圧気を下方の区画には被圧水25が各々供給さ
れるようにするとともに、圧気の貯蔵・取り出しによる
被圧水面の上下動に伴って上下に膨潤することにより、
圧気と被圧水25の接触が処断された状態を容易に維持
するものである。すなわち、この溶存防止構造30によ
れば、トンネル形式の地下タンク31の広範囲にわたる
水表面をこれの上下動に追随して安定して覆うことがで
きる。なお、かかるトンネル形式の地下タンク31にお
いても、上述した被圧水の表面に浮遊するシリコン液膜
16等によって膜構造を構成することができる。
は、例えば覆工コンクリート35に巻き込まれてその周
囲がトンネル32の壁面に固着された、例えばゴム、合
成樹脂等からなる上下に膨潤可能な弾性膜36からな
り、この弾性膜36は、図6(イ)〜(ハ)に示すよう
に、地下タンク31の空洞を上下に遮断分割して上方の
区画には圧気を下方の区画には被圧水25が各々供給さ
れるようにするとともに、圧気の貯蔵・取り出しによる
被圧水面の上下動に伴って上下に膨潤することにより、
圧気と被圧水25の接触が処断された状態を容易に維持
するものである。すなわち、この溶存防止構造30によ
れば、トンネル形式の地下タンク31の広範囲にわたる
水表面をこれの上下動に追随して安定して覆うことがで
きる。なお、かかるトンネル形式の地下タンク31にお
いても、上述した被圧水の表面に浮遊するシリコン液膜
16等によって膜構造を構成することができる。
【0030】次に、この発明の貯蔵圧気の溶存防止構造
による作用効果を実証すべく行った実験例を示す。
による作用効果を実証すべく行った実験例を示す。
【0031】[実験例1]図7に示す、密閉型円形タン
ク40、コンプレッサ41、コントロール装置42等か
らなる実験装置43を用い、タンク40の下方から、十
分に脱気してDO(Dissolved Oxygen )値が一定の静
水を供給するとともに、タンク40の上部から1〜1.
5気圧(kgf /cm2 )の圧気を供給し、所定時間毎に
タンク40の下部の取水ポート44から取り出した静水
の溶存酸素量(DO値)をDOメータを用いて測定し
た。
ク40、コンプレッサ41、コントロール装置42等か
らなる実験装置43を用い、タンク40の下方から、十
分に脱気してDO(Dissolved Oxygen )値が一定の静
水を供給するとともに、タンク40の上部から1〜1.
5気圧(kgf /cm2 )の圧気を供給し、所定時間毎に
タンク40の下部の取水ポート44から取り出した静水
の溶存酸素量(DO値)をDOメータを用いて測定し
た。
【0032】実験は、タンク内における静水と圧気との
境界面すなわち水表面に膜を設けず圧気と静水が直接接
する場合、及び分離膜として、流動パラフィン、EVO
H、シリコンを各々浮上設置させる場合について行なっ
た。その実験結果を図8(イ)〜(ハ)に示す。
境界面すなわち水表面に膜を設けず圧気と静水が直接接
する場合、及び分離膜として、流動パラフィン、EVO
H、シリコンを各々浮上設置させる場合について行なっ
た。その実験結果を図8(イ)〜(ハ)に示す。
【0033】実験結果より、分離膜がない場合、溶存酸
素量は時間とともに増加し、実験測定時間(30分)以
降も増加する傾向にある点が判明した。また、分離膜を
設けた場合、いずれも溶存酸素量が低下するが、流動パ
ラフィンを分離膜として用いた場合は、加圧時に膜にむ
らができ、その部分から酸素が水中に溶解するため、D
O値は、分離膜がない場合と大きな違いが現れない結果
となった。EVOHあるいはシリコンを分離膜として用
いた場合は、加圧当初から空気をほとんど通さず、水中
への酸素溶解を阻止する効果が大きいことが判明した。
素量は時間とともに増加し、実験測定時間(30分)以
降も増加する傾向にある点が判明した。また、分離膜を
設けた場合、いずれも溶存酸素量が低下するが、流動パ
ラフィンを分離膜として用いた場合は、加圧時に膜にむ
らができ、その部分から酸素が水中に溶解するため、D
O値は、分離膜がない場合と大きな違いが現れない結果
となった。EVOHあるいはシリコンを分離膜として用
いた場合は、加圧当初から空気をほとんど通さず、水中
への酸素溶解を阻止する効果が大きいことが判明した。
【0034】[実験例2]図9に示すように、地中にC
AESタンク50を設けるとともに、タンク底部の被圧
水51中にDOメータ52を設置し、これらによって溶
存酸素量を調査した。溶存防止構造を設けない場合と、
シリコンからなる溶存防止構造を設けた場合の各々の実
験結果を図10(イ)及び(ロ)に示す。
AESタンク50を設けるとともに、タンク底部の被圧
水51中にDOメータ52を設置し、これらによって溶
存酸素量を調査した。溶存防止構造を設けない場合と、
シリコンからなる溶存防止構造を設けた場合の各々の実
験結果を図10(イ)及び(ロ)に示す。
【0035】実験結果より、溶存防止構造を設けない場
合には、タンク50内に圧気を給送して、水位を低下さ
せると、溶存酸素量すなわちDO値が急激に上昇する
が、シリコンからなる溶存防止構造を設けた場合には、
タンク50内の水位が低下しても、DO値はほとんど変
化せず、従って圧気の溶存が効果的に防止されているこ
とが判明した。
合には、タンク50内に圧気を給送して、水位を低下さ
せると、溶存酸素量すなわちDO値が急激に上昇する
が、シリコンからなる溶存防止構造を設けた場合には、
タンク50内の水位が低下しても、DO値はほとんど変
化せず、従って圧気の溶存が効果的に防止されているこ
とが判明した。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、圧気貯蔵用タンク
における貯蔵圧気の溶存防止構造によれば、従来の押し
込み水頭方式を採用することなく、タンク内の被圧水面
を覆って幕構造を設置するだけの簡単な構造によって貯
蔵圧気の被圧水への溶解を容易に防止することができ
る。
における貯蔵圧気の溶存防止構造によれば、従来の押し
込み水頭方式を採用することなく、タンク内の被圧水面
を覆って幕構造を設置するだけの簡単な構造によって貯
蔵圧気の被圧水への溶解を容易に防止することができ
る。
【0037】また、幕構造としてシリコン油、EVOH
を含む合成樹脂幕等を用いれば、これらを水表面に浮遊
させるだけの簡単な構成にもかかわらず、タンク内に貯
蔵される圧気と被圧水との境界を効果的に遮断すること
ができる。
を含む合成樹脂幕等を用いれば、これらを水表面に浮遊
させるだけの簡単な構成にもかかわらず、タンク内に貯
蔵される圧気と被圧水との境界を効果的に遮断すること
ができる。
【0038】さらに、圧気貯蔵用タンクが横方向に延長
するトンネル型の圧気タンクである場合には、幕構造を
前記トンネルの空洞を上下に遮断分割べく周囲をトンネ
ルの壁面に固着して設けられた上下に膨潤可能な弾性幕
により構成することにより、広範囲にわたる水表面をこ
れの上下動に追随して安定して覆うことができる。
するトンネル型の圧気タンクである場合には、幕構造を
前記トンネルの空洞を上下に遮断分割べく周囲をトンネ
ルの壁面に固着して設けられた上下に膨潤可能な弾性幕
により構成することにより、広範囲にわたる水表面をこ
れの上下動に追随して安定して覆うことができる。
【0039】そして、この発明の溶存防止構造の設置方
法によれば、シリコン油、EVOHを含む合成樹脂幕、
流動パラフィン等からなる地下タンク内の水表面を覆う
幕構造を、地下タンク内に作業員が立ち入ることなく地
上からの作業のみにより容易に浮遊設置することができ
る。
法によれば、シリコン油、EVOHを含む合成樹脂幕、
流動パラフィン等からなる地下タンク内の水表面を覆う
幕構造を、地下タンク内に作業員が立ち入ることなく地
上からの作業のみにより容易に浮遊設置することができ
る。
【図1】(イ)及び(ロ)はこの発明の溶存防止構造の
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−Aに沿った一部破断平面図である。
【図3】(イ)〜(ヘ)は、この発明の溶存防止構造の
設置方法の一実施例を示す工程図である。
設置方法の一実施例を示す工程図である。
【図4】(イ)及び(ロ)は、 図3に示す設置法方に
おいて、さらに溶存防止構造をタンクから取り出す工程
を示す説明図である。
おいて、さらに溶存防止構造をタンクから取り出す工程
を示す説明図である。
【図5】この発明の溶存防止構造をトンネル形式の地下
タンクに採用した他の一実施例を示す断面図である。
タンクに採用した他の一実施例を示す断面図である。
【図6】(イ)〜(ハ)は、図5に示す溶存防止構造に
おいて、圧気の貯蔵・取り出しに伴って弾性膜が上下に
膨潤する状況を示す説明図である。
おいて、圧気の貯蔵・取り出しに伴って弾性膜が上下に
膨潤する状況を示す説明図である。
【図7】実験例1に用いた装置の構成を示す説明図であ
る。
る。
【図8】(イ)〜(ハ)は実験例1による実験結果を示
すチャートである。
すチャートである。
【図9】実験例2の実施状況を示す説明図である。
【図10】実験例2による実験結果を示すチャートで、
(イ)は溶存防止構造を設けない場合、(ロ)はシリコ
ンからなる溶存防止構造を設けた場合の実験結果であ
る。
(イ)は溶存防止構造を設けない場合、(ロ)はシリコ
ンからなる溶存防止構造を設けた場合の実験結果であ
る。
【図11】従来の押し込み水頭方式による溶存防止手段
を示す説明図である。
を示す説明図である。
10,30 溶存防止構造 11,31 地下貯蔵タンク 12,33 送気管 13,34 送水管 14 貯蔵空間 15 膜構造 16 シリコン液膜 17 合成樹脂膜 18 エバーフィルム 25 被圧水 32 岩盤トンネル 36 弾性膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 391058657 利根地下技術株式会社 東京都大田区南蒲田2丁目16番2号 (71)出願人 000000549 株式会社大林組 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 (72)発明者 本間 重雄 神奈川県平塚市南金目380番地 東海大学 第3職員住宅202号 (72)発明者 林 正夫 千葉県我孫子市若松131−7 (72)発明者 大類 一久 神奈川県藤沢市鵠沼松が岡2丁目16番2号
Claims (6)
- 【請求項1】 タンク内に送られる被圧水により貯蔵用
の圧力を補償しつつ圧気を貯蔵する水圧補償方式の貯蔵
タンクにおいて用いられる、貯蔵圧気がその圧力により
被圧水内に溶存するのを防止するための貯蔵圧気の溶存
防止構造であって、タンク内の被圧水面を覆って貯蔵圧
気との接触を遮断する幕構造からなることを特徴とする
圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造。 - 【請求項2】 前記幕構造が、被圧水の表面に浮遊する
シリコンの液幕からなることを特徴とする請求項1に記
載の圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構
造。 - 【請求項3】 前記幕構造が、被圧水の表面に浮遊する
エチレンビニルアルコール共重合体を含む合成樹脂幕か
らなることを特徴とする請求項1に記載の圧気貯蔵用タ
ンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造。 - 【請求項4】 前記幕構造が、被圧水の表面に浮遊す
る、シリコンの液幕とエチレンビニルアルコール共重合
体を含む合成樹脂幕とを積層した複合幕からなることを
特徴とする請求項1に記載の圧気貯蔵用タンクにおける
貯蔵圧気の溶存防止構造。 - 【請求項5】 前記水圧補償方式のタンクが、横方向に
延長するトンネル型の圧気タンクであるとともに、前記
幕構造が、前記トンネルの空洞を上下に遮断分割すべく
トンネルの壁面に周囲を固着して設けられた上下に膨潤
可能な弾性幕からなることを特徴とする請求項1に記載
の圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造。 - 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載の貯蔵圧気の溶存防止構造を圧気貯蔵用タンクに設
置するための溶存防止構造の設置方法であって、前記圧
気貯蔵用タンク内を充水するとともに該タンクと地上と
を連通して設けた送水管及び送気管の内部を充水し、前
記送水管を介して一定量の充水を汲み上げることによ
り、該送水管と貯蔵用タンクを経て連通する送気管内の
充水を低下させ、該充水が低下した送気管の上部に前記
膜構造を構成する膜部材を挿入し、しかる後に送気管の
上方を密閉して該送気管内に圧気を給送することによ
り、該圧気によって膜部材を充水とともにタンク内に向
けて下方に押し下げて、該膜部材をタンク内において圧
力補償用の被圧水を覆う膜構造として設置することを特
徴とする圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止
構造の設置方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6129281A JPH07330079A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6129281A JPH07330079A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07330079A true JPH07330079A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15005709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6129281A Pending JPH07330079A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 圧気貯蔵用タンクにおける貯蔵圧気の溶存防止構造及び該溶存防止構造の設置方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07330079A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009162459A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-23 | Jfe Steel Corp | 地中熱交換器 |
| JP2013047606A (ja) * | 2012-11-15 | 2013-03-07 | Jfe Steel Corp | 地中熱交換器 |
| WO2019218084A1 (en) * | 2018-05-17 | 2019-11-21 | Hydrostor Inc. | A hydrostatically compressed gas energy storage system |
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| US11274792B2 (en) | 2017-03-09 | 2022-03-15 | Hydrostor Inc. | Thermal storage in pressurized fluid for compressed air energy storage systems |
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| WO2023228938A1 (ja) * | 2022-05-24 | 2023-11-30 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 圧縮空気エネルギー貯蔵法 |
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| US12584589B2 (en) | 2021-04-29 | 2026-03-24 | Hydrostor Inc. | Inhibiting the champagne effect in hydrostatically compensated CAES systems |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP6129281A patent/JPH07330079A/ja active Pending
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US12366326B2 (en) | 2018-05-17 | 2025-07-22 | Hydrostor Inc. | Reuse of construction shafts in compressed air energy storage systems |
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