JPH07330770A - プリン誘導体及びそれを有効成分とする治療剤 - Google Patents
プリン誘導体及びそれを有効成分とする治療剤Info
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- JPH07330770A JPH07330770A JP14404094A JP14404094A JPH07330770A JP H07330770 A JPH07330770 A JP H07330770A JP 14404094 A JP14404094 A JP 14404094A JP 14404094 A JP14404094 A JP 14404094A JP H07330770 A JPH07330770 A JP H07330770A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(1)
【化1】
(式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に水素原子、炭
素数1〜4の直鎖アルキル基、及び炭素数3又は4の分
枝状アルキル基からなる群より選ばれる基を示す。)で
表される化合物又はその医薬上許容可能な塩であるプリ
ン誘導体、及び該プリン誘導体を有効成分とする炎症性
疾患の治療剤。 【効果】 継続的、或は長期にわたる経口投与に適し、
好中球など白血球の組織細胞への接着阻害作用を示し、
リウマチ、腎炎、自己免疫疾患、移植片対宿主病等の炎
症性疾患の治療に有用である。
素数1〜4の直鎖アルキル基、及び炭素数3又は4の分
枝状アルキル基からなる群より選ばれる基を示す。)で
表される化合物又はその医薬上許容可能な塩であるプリ
ン誘導体、及び該プリン誘導体を有効成分とする炎症性
疾患の治療剤。 【効果】 継続的、或は長期にわたる経口投与に適し、
好中球など白血球の組織細胞への接着阻害作用を示し、
リウマチ、腎炎、自己免疫疾患、移植片対宿主病等の炎
症性疾患の治療に有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なプリン誘導体及
びそれを有効成分とする治療剤に関する。特に本発明の
プリン誘導体は、白血球接着阻害剤、或は炎症性疾患治
療剤として有用である。
びそれを有効成分とする治療剤に関する。特に本発明の
プリン誘導体は、白血球接着阻害剤、或は炎症性疾患治
療剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】リウマチ、腎炎、全身性エリテマトーデ
ス〔Systemic lupus erythematosus (SLE)〕などの自己
免疫疾患、臓器移植時の拒絶反応として知られる移植片
対宿主病(GVHD)、喘息や皮膚炎などのアレルギ−
疾患、変形性膝関節症などの慢性炎症、更には心筋梗塞
後の血液再潅流時の傷害など、これらの疾患は、何れも
患部組織における白血球、特には好中球が炎症の主因と
なる炎症性疾患である。種々の炎症の場においては、P
AF、LTB4 などの好中球遊走因子の刺激により、血
液中の好中球が炎症部位へと遊走することが知られてい
る。次に、炎症部位において、標的細胞への好中球の接
着が起こる。この好中球が標的細胞へ接着する過程で
は、好中球細胞上のLFA-1などの接着分子と、標的細
胞となる内皮細胞上のICAM-1などのリガンドとが結
合することで接着が起こることが報告されている(Dust
in et al., J. Immunology, 137, 245-254 (1986) また
はRothlein et al., J. Immunology, 137, 1270-1274
(1986) 等を参照)。炎症は、この接着した好中球が放
出する活性酸素、プロテア−ゼなどの起炎物質により、
炎症部位の細胞が損傷を受け起こると考えられている。
ス〔Systemic lupus erythematosus (SLE)〕などの自己
免疫疾患、臓器移植時の拒絶反応として知られる移植片
対宿主病(GVHD)、喘息や皮膚炎などのアレルギ−
疾患、変形性膝関節症などの慢性炎症、更には心筋梗塞
後の血液再潅流時の傷害など、これらの疾患は、何れも
患部組織における白血球、特には好中球が炎症の主因と
なる炎症性疾患である。種々の炎症の場においては、P
AF、LTB4 などの好中球遊走因子の刺激により、血
液中の好中球が炎症部位へと遊走することが知られてい
る。次に、炎症部位において、標的細胞への好中球の接
着が起こる。この好中球が標的細胞へ接着する過程で
は、好中球細胞上のLFA-1などの接着分子と、標的細
胞となる内皮細胞上のICAM-1などのリガンドとが結
合することで接着が起こることが報告されている(Dust
in et al., J. Immunology, 137, 245-254 (1986) また
はRothlein et al., J. Immunology, 137, 1270-1274
(1986) 等を参照)。炎症は、この接着した好中球が放
出する活性酸素、プロテア−ゼなどの起炎物質により、
炎症部位の細胞が損傷を受け起こると考えられている。
【0003】なお、好中球の接着は、上記の接着分子が
PAF、IL-8などの刺激物質により変化を受けると
き、その活性が増強されることが報告されている(玉谷
卓也ほか、実験医学、9, 318 (1991) を参照)。更に
は、好中球の接着活性は、ヒスタミン、トロンビンなど
の刺激によっても増強を受ける。
PAF、IL-8などの刺激物質により変化を受けると
き、その活性が増強されることが報告されている(玉谷
卓也ほか、実験医学、9, 318 (1991) を参照)。更に
は、好中球の接着活性は、ヒスタミン、トロンビンなど
の刺激によっても増強を受ける。
【0004】炎症の最初の過程である好中球の組織細胞
への接着を阻害することにより、炎症を抑制することが
可能であることは既に知られている。例えば、接着分子
LFA-1やICAM-1に対する抗体は、リウマチなど
の自己免疫疾患の治療剤として研究開発されており、そ
れらの炎症を有効に抑制することが報告されている (J.
Immunology,147, 4167-4171 (1991) を参照) 。しかし
ながら、前記のLFA-1に対する抗体、或はICAM-1
に対する抗体は、治療剤として5 mg/kg 程度の高い用量
が必要であることが報告されている。これらの抗体は、
ポリペプチドであるため代謝による半減期が短く、薬効
を維持するに必要な用量を経口投与することは容易でな
い。また、特にリウマチの治療剤に限ると、経口投与が
可能な低分子量の化合物、例えばインドメタシンなどの
シクロオキシゲナ−ゼ阻害剤が有効で汎用されている
が、このインドメタシンなどは炎症患部のみならず消化
管のシクロオキシゲナ−ゼをも阻害してしまい、継続的
に服用するとき、高頻度で消化管に潰瘍をおこしてしま
う欠点を有するものである。
への接着を阻害することにより、炎症を抑制することが
可能であることは既に知られている。例えば、接着分子
LFA-1やICAM-1に対する抗体は、リウマチなど
の自己免疫疾患の治療剤として研究開発されており、そ
れらの炎症を有効に抑制することが報告されている (J.
Immunology,147, 4167-4171 (1991) を参照) 。しかし
ながら、前記のLFA-1に対する抗体、或はICAM-1
に対する抗体は、治療剤として5 mg/kg 程度の高い用量
が必要であることが報告されている。これらの抗体は、
ポリペプチドであるため代謝による半減期が短く、薬効
を維持するに必要な用量を経口投与することは容易でな
い。また、特にリウマチの治療剤に限ると、経口投与が
可能な低分子量の化合物、例えばインドメタシンなどの
シクロオキシゲナ−ゼ阻害剤が有効で汎用されている
が、このインドメタシンなどは炎症患部のみならず消化
管のシクロオキシゲナ−ゼをも阻害してしまい、継続的
に服用するとき、高頻度で消化管に潰瘍をおこしてしま
う欠点を有するものである。
【0005】上記する炎症性疾患、例えば自己免疫疾
患、臓器移植時の拒絶反応として知られる移植片対宿主
病(GVHD)、アレルギー疾患、変形性膝関節症など
の慢性炎症などにおいては、治療剤の投与は継続的、或
は長期にわたるため、経口投与が可能な低分子量の化合
物を有効成分とする薬剤が望まれており、更には、炎症
の初期の過程において中心的な役割を果たす、好中球の
組織細胞への接着を主として阻害することにより薬効が
生ずる新たな薬剤が望まれている。即ち、継続的、或は
長期にわたる経口投与に適し、且つ主たる薬理効果が好
中球の組織細胞への接着阻害に起因する炎症性疾患の新
規な治療剤が要望されている。
患、臓器移植時の拒絶反応として知られる移植片対宿主
病(GVHD)、アレルギー疾患、変形性膝関節症など
の慢性炎症などにおいては、治療剤の投与は継続的、或
は長期にわたるため、経口投与が可能な低分子量の化合
物を有効成分とする薬剤が望まれており、更には、炎症
の初期の過程において中心的な役割を果たす、好中球の
組織細胞への接着を主として阻害することにより薬効が
生ずる新たな薬剤が望まれている。即ち、継続的、或は
長期にわたる経口投与に適し、且つ主たる薬理効果が好
中球の組織細胞への接着阻害に起因する炎症性疾患の新
規な治療剤が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決するもので、本発明の目的は、継続的、或は長期に
わたる経口投与に適し、且つ主たる薬理効果として好中
球など白血球の組織細胞への接着阻害作用を有する新規
な化合物、特には低分子量の化合物を提供することにあ
る。更には、このような白血球の組成細胞への接着阻害
作用を有する新規な化合物、特に低分子量の化合物を有
効成分とする炎症性疾患の治療剤を提供することにあ
る。
解決するもので、本発明の目的は、継続的、或は長期に
わたる経口投与に適し、且つ主たる薬理効果として好中
球など白血球の組織細胞への接着阻害作用を有する新規
な化合物、特には低分子量の化合物を提供することにあ
る。更には、このような白血球の組成細胞への接着阻害
作用を有する新規な化合物、特に低分子量の化合物を有
効成分とする炎症性疾患の治療剤を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる背景より、本発明
者らは接着阻害作用を有する低分子量の新規な化合物を
創製するべく鋭意研究を進めた結果、本発明を完成する
に至った。本発明の化合物は、下記の一般式(1)
者らは接着阻害作用を有する低分子量の新規な化合物を
創製するべく鋭意研究を進めた結果、本発明を完成する
に至った。本発明の化合物は、下記の一般式(1)
【化2】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に水素原子、炭
素数1〜4の直鎖アルキル基、及び炭素数3又は4の分
枝状アルキル基からなる群より選ばれる基を示す。)で
表される化合物又はその医薬上許容可能な塩であるプリ
ン誘導体である。
素数1〜4の直鎖アルキル基、及び炭素数3又は4の分
枝状アルキル基からなる群より選ばれる基を示す。)で
表される化合物又はその医薬上許容可能な塩であるプリ
ン誘導体である。
【0008】本発明における炭素数1〜4の直鎖アルキ
ルには、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基を
挙げることができる。また炭素数3又は4の分枝状アル
キル基には、イソプロピル基、セカンダリーブチル基、
ターシャルブチル基を挙げることができる。本発明にお
いて好ましい化合物として、前記の一般式(1)で表さ
れ、R1 及びR2 のいずれかは水素原子であり、他は水
素原子又はメチル基であるプリン誘導体を挙げることが
できる。特に好ましい化合物として、6−アミノ−9−
ベンジル−8−ブロモプリン、6−メチルアミノ−9−
ベンジル−8−ブロモプリンを例示することができる。
ルには、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基を
挙げることができる。また炭素数3又は4の分枝状アル
キル基には、イソプロピル基、セカンダリーブチル基、
ターシャルブチル基を挙げることができる。本発明にお
いて好ましい化合物として、前記の一般式(1)で表さ
れ、R1 及びR2 のいずれかは水素原子であり、他は水
素原子又はメチル基であるプリン誘導体を挙げることが
できる。特に好ましい化合物として、6−アミノ−9−
ベンジル−8−ブロモプリン、6−メチルアミノ−9−
ベンジル−8−ブロモプリンを例示することができる。
【0009】なお、本発明のプリン誘導体において、そ
の医薬上許容可能な塩の好適な例としては、薬理的に許
容される酸との塩である、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩、臭
化水素塩、リン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマ
ル酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、メタンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩など、及び薬理的に許容
されるカチオンを含む塩である、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩などを例示できる。また、上記する
医薬上許容可能な塩は、該誘導体と、対応する酸、或は
対応するカチオンを含む塩基とを混合し、再結晶等の手
段により調製することができる。
の医薬上許容可能な塩の好適な例としては、薬理的に許
容される酸との塩である、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩、臭
化水素塩、リン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマ
ル酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、メタンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩など、及び薬理的に許容
されるカチオンを含む塩である、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩などを例示できる。また、上記する
医薬上許容可能な塩は、該誘導体と、対応する酸、或は
対応するカチオンを含む塩基とを混合し、再結晶等の手
段により調製することができる。
【0010】また、本発明は、上記するプリン誘導体を
有効成分とする白血球接着阻害剤であり、更には、上記
するプリン誘導体を有効成分とする炎症性疾患の治療
剤、特には、リウマチ、腎炎、自己免疫疾患、又は移植
片対宿主病の何れかの炎症性疾患の治療剤である。な
お、本発明の治療剤は、静注、筋注、坐剤、貼付剤等の
非経口製剤とすることもできるが、経口投与製剤に調製
するのが最も合目的であり、錠剤、カプセル剤、散剤な
どの剤形とすることが好ましい。そして経口投与製剤に
汎用されるラクト−ス、グルコ−スなどの賦形剤、ステ
アリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤などととも
に慣用の手段によって製剤とすることができる。更に
は、経口投与に適するその他の形態、例えば液剤などと
して、投与してもよい。また、上記するプリン誘導体の
有効用量ならびに投与回数は、患者の体重、年令、症状
に応じて適宜定めるものであるが、通常1日当たり1〜
100mg/kgを1回〜数回に分けて投与するのが望
ましい。
有効成分とする白血球接着阻害剤であり、更には、上記
するプリン誘導体を有効成分とする炎症性疾患の治療
剤、特には、リウマチ、腎炎、自己免疫疾患、又は移植
片対宿主病の何れかの炎症性疾患の治療剤である。な
お、本発明の治療剤は、静注、筋注、坐剤、貼付剤等の
非経口製剤とすることもできるが、経口投与製剤に調製
するのが最も合目的であり、錠剤、カプセル剤、散剤な
どの剤形とすることが好ましい。そして経口投与製剤に
汎用されるラクト−ス、グルコ−スなどの賦形剤、ステ
アリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤などととも
に慣用の手段によって製剤とすることができる。更に
は、経口投与に適するその他の形態、例えば液剤などと
して、投与してもよい。また、上記するプリン誘導体の
有効用量ならびに投与回数は、患者の体重、年令、症状
に応じて適宜定めるものであるが、通常1日当たり1〜
100mg/kgを1回〜数回に分けて投与するのが望
ましい。
【0011】上記の一般式(1)で表される化合物は、
下記の合成方法により調製することができる。先ず、6
−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプリン類の公知の
合成方法(J. Heterocyclic Chem., 23, 1189-1193 (19
86) 或は J. Med. Chem., 31, 616-612 (1988) 並びに
前記文献に記載する参照文献 を参照)に準じて、一
旦、中間原料として式(2)に示す9−ベンジル−6−
クロロプリンを合成し、該中間原料と一般式(3)に示
すアミンとを反応させ、6位のクロル原子がアミノ基と
置換してなる6−アミノ置換体、一般式(4)に示すプ
リン誘導体である、6−(アルキルアミノ)−9−ベン
ジル−プリン類或は6−アミノ−9−ベンジル−プリン
を合成する。次に、一般式(4)に示すプリン誘導体を
臭素水と処理し、8位に臭素原子が置換してなる、一般
式(1)で表されるプリン誘導体を合成することができ
る。
下記の合成方法により調製することができる。先ず、6
−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプリン類の公知の
合成方法(J. Heterocyclic Chem., 23, 1189-1193 (19
86) 或は J. Med. Chem., 31, 616-612 (1988) 並びに
前記文献に記載する参照文献 を参照)に準じて、一
旦、中間原料として式(2)に示す9−ベンジル−6−
クロロプリンを合成し、該中間原料と一般式(3)に示
すアミンとを反応させ、6位のクロル原子がアミノ基と
置換してなる6−アミノ置換体、一般式(4)に示すプ
リン誘導体である、6−(アルキルアミノ)−9−ベン
ジル−プリン類或は6−アミノ−9−ベンジル−プリン
を合成する。次に、一般式(4)に示すプリン誘導体を
臭素水と処理し、8位に臭素原子が置換してなる、一般
式(1)で表されるプリン誘導体を合成することができ
る。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】 式中、R1 及びR2 は、それぞれ上記の一般式(1)と
同じ基を示す。)
同じ基を示す。)
【0014】
【化5】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ上記の一般式(1)
と同じ基を示す。)
と同じ基を示す。)
【0015】次に合成工程の要点を簡単に述べる。工程1 〔5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミ
ジンの調製〕5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン
の1量、等モル量のベンジルアミン、及びトリエチルア
ミンなどのトリアルキルアミンを等モル量より若干過剰
の量を1−ブタノ−ルに溶解し、得られる溶液を加熱還
流する。所定の時間経過後、該溶液を放冷し、反応生成
物5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミ
ジンの結晶を析出させる。この結晶を濾別し、適宜洗浄
した後、乾燥し回収する。
ジンの調製〕5−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン
の1量、等モル量のベンジルアミン、及びトリエチルア
ミンなどのトリアルキルアミンを等モル量より若干過剰
の量を1−ブタノ−ルに溶解し、得られる溶液を加熱還
流する。所定の時間経過後、該溶液を放冷し、反応生成
物5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミ
ジンの結晶を析出させる。この結晶を濾別し、適宜洗浄
した後、乾燥し回収する。
【0016】工程2 〔9−ベンジル−6−クロロプリンの調製〕5−アミノ
−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミジンの1量、
大過剰量のオルトギ酸エチル(HC(OEt)3)、及び触媒量
のエタンスルホン酸(EtSO3H)を混合し、得られる液を
室温で所定の時間撹拌する。その後、減圧濃縮し、残留
する反応生成物を酢酸エチルに溶解し、5% 炭酸水素
ナトリウム水溶液、水、食塩水を順次用いて洗浄する。
この反応生成物を溶解する酢酸エチル溶液を減圧蒸留
し、残渣として得られる反応生成物9−ベンジル−6−
クロロプリンを適宜洗浄した後、乾燥し回収する。
−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミジンの1量、
大過剰量のオルトギ酸エチル(HC(OEt)3)、及び触媒量
のエタンスルホン酸(EtSO3H)を混合し、得られる液を
室温で所定の時間撹拌する。その後、減圧濃縮し、残留
する反応生成物を酢酸エチルに溶解し、5% 炭酸水素
ナトリウム水溶液、水、食塩水を順次用いて洗浄する。
この反応生成物を溶解する酢酸エチル溶液を減圧蒸留
し、残渣として得られる反応生成物9−ベンジル−6−
クロロプリンを適宜洗浄した後、乾燥し回収する。
【0017】工程3 〔6−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプリンの調
製〕式(2)に示す9−ベンジル−6−クロロプリンの
1量と、一般式(3)に示すアミンの過剰量をエタノ−
ルに溶解し、得られる液を室温で所定の時間撹拌する。
その後、溶媒エタノ−ルを減圧留去し、次に残渣に水を
加えた後、酢酸エチルなどで反応生成物を溶媒抽出す
る。減圧留去などの汎用の手段により、反応生成物を単
離し、必要に応じて洗浄乾燥して、反応生成物の一般式
(4)に示す6−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプ
リンを回収する。
製〕式(2)に示す9−ベンジル−6−クロロプリンの
1量と、一般式(3)に示すアミンの過剰量をエタノ−
ルに溶解し、得られる液を室温で所定の時間撹拌する。
その後、溶媒エタノ−ルを減圧留去し、次に残渣に水を
加えた後、酢酸エチルなどで反応生成物を溶媒抽出す
る。減圧留去などの汎用の手段により、反応生成物を単
離し、必要に応じて洗浄乾燥して、反応生成物の一般式
(4)に示す6−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプ
リンを回収する。
【0018】なお、一般式(4)において、R1 及びR
2 がともに水素原子である6−アミノ−9−ベンジルプ
リンは、一般式(3)に示すアミンとしてアンモニアを
用いて、反応液を、例えば120℃のオ−トクレ−ブ中
で加熱し、塩素原子をアミノ基と置き換えることができ
る。
2 がともに水素原子である6−アミノ−9−ベンジルプ
リンは、一般式(3)に示すアミンとしてアンモニアを
用いて、反応液を、例えば120℃のオ−トクレ−ブ中
で加熱し、塩素原子をアミノ基と置き換えることができ
る。
【0019】工程4 〔6−(アルキルアミノ)−9−ベンジル−8−ブロモ
プリンの調製〕一般式(4)に示す6−(アルキルアミ
ノ)−9−ベンジルプリンの1量と過剰量の酢酸ナトリ
ウムとを溶解する酢酸溶液に、氷冷下過剰量の臭素水を
滴下混合する。次に、この液を加熱撹拌する。所定の時
間経過後、該溶液を放冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、次
に残渣に酢酸エチルなどで反応生成物を溶解し、濾過し
た濾液を回収する。この濾液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、水を順次用いて洗浄し、溶媒酢酸エチルを減圧
留去し、更に乾燥して目的とする一般式(1)に示す6
−(アルキルアミノ)−9−ベンジル−8−ブロモプリ
ンを回収する。
プリンの調製〕一般式(4)に示す6−(アルキルアミ
ノ)−9−ベンジルプリンの1量と過剰量の酢酸ナトリ
ウムとを溶解する酢酸溶液に、氷冷下過剰量の臭素水を
滴下混合する。次に、この液を加熱撹拌する。所定の時
間経過後、該溶液を放冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、次
に残渣に酢酸エチルなどで反応生成物を溶解し、濾過し
た濾液を回収する。この濾液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、水を順次用いて洗浄し、溶媒酢酸エチルを減圧
留去し、更に乾燥して目的とする一般式(1)に示す6
−(アルキルアミノ)−9−ベンジル−8−ブロモプリ
ンを回収する。
【0020】なお、上記する一般式(4)に示す6−
(アルキルアミノ)−9−ベンジルプリン及びそのベン
ジル基のベンゼン環に種々の置換を有するプリン誘導体
は、本発明の化合物と類似するものであり、前記の参照
文献 J. Med. Chem., 31, 606-612 (1988)に記載されて
いる。これら8位に臭素原子の置換を有さないプリン誘
導体類は、抗けいれん作用、特には電撃ショックよるけ
いれん(発作)に対する抗けいれん作用を有することが
示されているが、自己免疫疾患などの炎症性疾患に対す
る作用に関する報告は見当らない。
(アルキルアミノ)−9−ベンジルプリン及びそのベン
ジル基のベンゼン環に種々の置換を有するプリン誘導体
は、本発明の化合物と類似するものであり、前記の参照
文献 J. Med. Chem., 31, 606-612 (1988)に記載されて
いる。これら8位に臭素原子の置換を有さないプリン誘
導体類は、抗けいれん作用、特には電撃ショックよるけ
いれん(発作)に対する抗けいれん作用を有することが
示されているが、自己免疫疾患などの炎症性疾患に対す
る作用に関する報告は見当らない。
【0021】本発明のプリン誘導体は、前記の一般式
(4)に示す6−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプ
リン及びそのベンジル基のベンゼン環に種々の置換を有
するプリン誘導体とは、8位に臭素原子の置換を有する
点において明確な構造上の違いを持ち、下記の実施例に
示すように、主たる薬理効果として好中球の組織細胞へ
の接着阻害作用を有するので、広範囲の炎症性疾患の治
療に有用な薬剤となる。特には、リウマチ、腎炎、自己
免疫疾患、又は移植片対宿主病の何れかの炎症性疾患の
治療に用いて好適な、更には、継続的、或は長期にわた
る経口投与に適する治療剤となる。
(4)に示す6−(アルキルアミノ)−9−ベンジルプ
リン及びそのベンジル基のベンゼン環に種々の置換を有
するプリン誘導体とは、8位に臭素原子の置換を有する
点において明確な構造上の違いを持ち、下記の実施例に
示すように、主たる薬理効果として好中球の組織細胞へ
の接着阻害作用を有するので、広範囲の炎症性疾患の治
療に有用な薬剤となる。特には、リウマチ、腎炎、自己
免疫疾患、又は移植片対宿主病の何れかの炎症性疾患の
治療に用いて好適な、更には、継続的、或は長期にわた
る経口投与に適する治療剤となる。
【0022】次に、本発明を実施例を挙げて、具体的に
説明する。
説明する。
【実施例1】 〔6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモプリン〕上記
の一般式(1)において、R1 及びR2 がともに水素原
子である6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモプリン
を、下記する工程に従い合成した。
の一般式(1)において、R1 及びR2 がともに水素原
子である6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモプリン
を、下記する工程に従い合成した。
【0023】〔工程1.1〕 9−ベンジル−6−クロ
ロプリンの調製 中間原料となる9−ベンジル−6−クロロプリンを下記
の手順で合成した。5−アミノ−4,6−ジクロロピリ
ミジン 60.0 g ( 0.36 mol) 、ベンジルアミン 39.1 g
( 0.36 mol) 、及びトリエチルアミン 38.0 g ( 0.38 m
ol) を1−ブタノ−ル 700 ml に溶解し、得られる溶液
を一晩( 約 18 時間 )加熱還流する。その後、該溶液を
放冷し、反応生成物5−アミノ−6−ベンジルアミノ−
4−クロロピリミジンの結晶を析出させた。この結晶を
濾取乾燥し、5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−ク
ロロピリミジンの結晶を回収した。回収した5−アミノ
−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミジンの乾燥後
重量は、 77.8 g であり、原料の5−アミノ−4,6−
ジクロロピリミジンに対する収率は 92 % であった。
ロプリンの調製 中間原料となる9−ベンジル−6−クロロプリンを下記
の手順で合成した。5−アミノ−4,6−ジクロロピリ
ミジン 60.0 g ( 0.36 mol) 、ベンジルアミン 39.1 g
( 0.36 mol) 、及びトリエチルアミン 38.0 g ( 0.38 m
ol) を1−ブタノ−ル 700 ml に溶解し、得られる溶液
を一晩( 約 18 時間 )加熱還流する。その後、該溶液を
放冷し、反応生成物5−アミノ−6−ベンジルアミノ−
4−クロロピリミジンの結晶を析出させた。この結晶を
濾取乾燥し、5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−ク
ロロピリミジンの結晶を回収した。回収した5−アミノ
−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミジンの乾燥後
重量は、 77.8 g であり、原料の5−アミノ−4,6−
ジクロロピリミジンに対する収率は 92 % であった。
【0024】前記の方法で得られた5−アミノ−6−ベ
ンジルアミノ−4−クロロピリミジン 77.8 g ( 0.33 m
ol) 、オルトギ酸エチル(HC(OEt)3) 664 ml ( 7.4 mo
l)、及びエタンスルホン酸(EtSO3H) 602 mg ( 0.6 mm
ol) を混合し、得られる液を室温で一晩( 約 18 時間 )
撹拌した。その後、減圧濃縮し、残留する反応生成物を
酢酸エチルに溶解し、5% 炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、食塩水を順次用いて洗浄した。この酢酸エチル
溶液を減圧蒸留し、残渣として反応生成物9−ベンジル
−6−クロロプリンが得られた。更に乾燥した後、9−
ベンジル−6−クロロプリン 67.8 g が回収でき、原料
の5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミ
ジンに対する収率は 84 % であった。
ンジルアミノ−4−クロロピリミジン 77.8 g ( 0.33 m
ol) 、オルトギ酸エチル(HC(OEt)3) 664 ml ( 7.4 mo
l)、及びエタンスルホン酸(EtSO3H) 602 mg ( 0.6 mm
ol) を混合し、得られる液を室温で一晩( 約 18 時間 )
撹拌した。その後、減圧濃縮し、残留する反応生成物を
酢酸エチルに溶解し、5% 炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、食塩水を順次用いて洗浄した。この酢酸エチル
溶液を減圧蒸留し、残渣として反応生成物9−ベンジル
−6−クロロプリンが得られた。更に乾燥した後、9−
ベンジル−6−クロロプリン 67.8 g が回収でき、原料
の5−アミノ−6−ベンジルアミノ−4−クロロピリミ
ジンに対する収率は 84 % であった。
【0025】〔工程1.2〕 6−アミノ−9−ベンジ
ル−8−ブロモプリンの調製 中間原料となる9−ベンジル−6−クロロプリンを用
い、下記の手順で合成した。
ル−8−ブロモプリンの調製 中間原料となる9−ベンジル−6−クロロプリンを用
い、下記の手順で合成した。
【0026】中間原料の9−ベンジル−6−クロロプリ
ン 17.0 g ( 70 mmol) を、予めアンモニア 123 g (
7.2 mol) を吹き込み溶解したエタノ−ル 1100 mlに加
え、オ−トクレ−ブ中で120℃、48時間加熱撹拌し
た。その後、室温に冷却し、反応生成物の結晶を析出さ
せた。析出する結晶を濾取し、溶媒メタノ−ルを用いて
再結晶し精製した。精製後、6−アミノ−9−ベンジル
プリンの乾燥重量として、 16.6 g が回収でき、中間原
料の9−ベンジル−6−クロロプリンに対する収率は 9
9 %であった。
ン 17.0 g ( 70 mmol) を、予めアンモニア 123 g (
7.2 mol) を吹き込み溶解したエタノ−ル 1100 mlに加
え、オ−トクレ−ブ中で120℃、48時間加熱撹拌し
た。その後、室温に冷却し、反応生成物の結晶を析出さ
せた。析出する結晶を濾取し、溶媒メタノ−ルを用いて
再結晶し精製した。精製後、6−アミノ−9−ベンジル
プリンの乾燥重量として、 16.6 g が回収でき、中間原
料の9−ベンジル−6−クロロプリンに対する収率は 9
9 %であった。
【0027】6−アミノ−9−ベンジルプリン 10.0 g
( 42 mmol)と酢酸ナトリウム 67.4g ( 0.80 mol) を酢
酸 385 ml に溶解した。この溶液に氷冷下、臭素水 90.
1 g(Br2 : 0.56 mol)を滴下混合した。次に、この液を
70℃、1.5時間加熱撹拌した。その後、該溶液を放
冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、次に残渣に酢酸エチルを
加えて反応生成物を溶解し、濾過した濾液を回収した。
この濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水を順次用
いて洗浄した。溶媒酢酸エチルを減圧留去し、更に乾燥
して目的とする6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ
プリンを回収した。回収した6−アミノ−9−ベンジル
−8−ブロモプリンは、 6.7 gであり、原料の6−アミ
ノ−9−ベンジルプリンに対する収率は 50 % であっ
た。
( 42 mmol)と酢酸ナトリウム 67.4g ( 0.80 mol) を酢
酸 385 ml に溶解した。この溶液に氷冷下、臭素水 90.
1 g(Br2 : 0.56 mol)を滴下混合した。次に、この液を
70℃、1.5時間加熱撹拌した。その後、該溶液を放
冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、次に残渣に酢酸エチルを
加えて反応生成物を溶解し、濾過した濾液を回収した。
この濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水を順次用
いて洗浄した。溶媒酢酸エチルを減圧留去し、更に乾燥
して目的とする6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ
プリンを回収した。回収した6−アミノ−9−ベンジル
−8−ブロモプリンは、 6.7 gであり、原料の6−アミ
ノ−9−ベンジルプリンに対する収率は 50 % であっ
た。
【0028】上記の工程に従い調製された6−アミノ−
9−ベンジル−8−ブロモプリンは、下記の物性を示し
た。NMRスペクトル 1 H-NMR δ ppm (DMSO-d6) : 5.28 (2H,s : -CH2-) ,
7.23 (5H,s : -C6H5) ,7.36 (2H,s : -NH2) , 8.11 (1
H,s)
9−ベンジル−8−ブロモプリンは、下記の物性を示し
た。NMRスペクトル 1 H-NMR δ ppm (DMSO-d6) : 5.28 (2H,s : -CH2-) ,
7.23 (5H,s : -C6H5) ,7.36 (2H,s : -NH2) , 8.11 (1
H,s)
【0029】
【実施例2】 〔9−ベンジル−8−ブロモ−6−メチルアミノプリ
ン〕上記の一般式(1)において、R1 及びR2 の一つ
が水素原子で、他の一つがメチル基ある9−ベンジル−
8−ブロモ−6−メチルアミノプリンを、下記する工程
に従い合成した。
ン〕上記の一般式(1)において、R1 及びR2 の一つ
が水素原子で、他の一つがメチル基ある9−ベンジル−
8−ブロモ−6−メチルアミノプリンを、下記する工程
に従い合成した。
【0030】上記の〔工程1.1〕に従い調製した中間
原料の9−ベンジル−6−クロロプリン 17.0 g ( 70 m
mol) と40%メチルアミン水溶液 36.2 ml (CH3NH2 :
0.47 mol)をエタノ−ル 150 ml に溶解し、得られる溶
液を一晩( 約 18 時間 )、室温で撹拌した。この溶液か
ら、溶媒エタノ−ルを減圧留去し、次に水を加えた後、
酢酸エチルを溶媒として反応生成物を溶媒抽出した。抽
出液より溶媒酢酸エチルを減圧留去し、残渣として得ら
れる反応生成物9−ベンジル−6−メチルアミノプリン
をヘキサンで洗浄した。乾燥後、9−ベンジル−6−メ
チルアミノプリン 13.7 g が回収され、中間原料の9−
ベンジル−6−クロロプリンに対する収率は 82 % で
あった。
原料の9−ベンジル−6−クロロプリン 17.0 g ( 70 m
mol) と40%メチルアミン水溶液 36.2 ml (CH3NH2 :
0.47 mol)をエタノ−ル 150 ml に溶解し、得られる溶
液を一晩( 約 18 時間 )、室温で撹拌した。この溶液か
ら、溶媒エタノ−ルを減圧留去し、次に水を加えた後、
酢酸エチルを溶媒として反応生成物を溶媒抽出した。抽
出液より溶媒酢酸エチルを減圧留去し、残渣として得ら
れる反応生成物9−ベンジル−6−メチルアミノプリン
をヘキサンで洗浄した。乾燥後、9−ベンジル−6−メ
チルアミノプリン 13.7 g が回収され、中間原料の9−
ベンジル−6−クロロプリンに対する収率は 82 % で
あった。
【0031】9−ベンジル−6−メチルアミノプリン
7.8 g ( 32.5 mmol) と酢酸ナトリウム 12.7 g ( 0.15
mol) を酢酸 120 ml に溶解した。この溶液に氷冷下、
臭素水17.2 g (Br2 : 0.10 mol)を滴下混合した。次
に、この液を50℃、一晩( 約 18 時間 )加熱撹拌し
た。その後、該溶液を放冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、
次に残渣に酢酸エチルを加えて反応生成物を溶解し、濾
過した濾液を回収した。この濾液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水を順次用いて洗浄した。溶媒酢酸エチル
を減圧留去し、反応生成物の9−ベンジル−8−ブロモ
−6−メチルアミノプリンを回収した。更に、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−(溶離液 クロロホルム:
メタノ−ル=100容:1容)にて精製を行った。精製
後、目的とする9−ベンジル−8−ブロモ−6−メチル
アミノプリンの回収量は、 6.1 gであり、原料の9−ベ
ンジル−6−メチルアミノプリンに対する収率は 59 %
であった。
7.8 g ( 32.5 mmol) と酢酸ナトリウム 12.7 g ( 0.15
mol) を酢酸 120 ml に溶解した。この溶液に氷冷下、
臭素水17.2 g (Br2 : 0.10 mol)を滴下混合した。次
に、この液を50℃、一晩( 約 18 時間 )加熱撹拌し
た。その後、該溶液を放冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、
次に残渣に酢酸エチルを加えて反応生成物を溶解し、濾
過した濾液を回収した。この濾液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水を順次用いて洗浄した。溶媒酢酸エチル
を減圧留去し、反応生成物の9−ベンジル−8−ブロモ
−6−メチルアミノプリンを回収した。更に、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−(溶離液 クロロホルム:
メタノ−ル=100容:1容)にて精製を行った。精製
後、目的とする9−ベンジル−8−ブロモ−6−メチル
アミノプリンの回収量は、 6.1 gであり、原料の9−ベ
ンジル−6−メチルアミノプリンに対する収率は 59 %
であった。
【0032】上記の工程に従い調製された9−ベンジル
−8−ブロモ−6−メチルアミノプリンは、下記の物性
を示した。NMRスペクトル 1H-NMR δ ppm (DMSO-d6) : 2.95 (3H,d : -CH3) , 5.
29 (2H,s : -CH2-) ,7.21 (5H,s : -C6H5) , 7.80 (1H,
s : -NH-) , 8.19 (1H,s)
−8−ブロモ−6−メチルアミノプリンは、下記の物性
を示した。NMRスペクトル 1H-NMR δ ppm (DMSO-d6) : 2.95 (3H,d : -CH3) , 5.
29 (2H,s : -CH2-) ,7.21 (5H,s : -C6H5) , 7.80 (1H,
s : -NH-) , 8.19 (1H,s)
【0033】
【実施例3】 〔9−ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチルアミノプリ
ン〕上記の一般式(1)において、R1 及びR2 がとも
にメチル基ある9−ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチ
ルアミノプリンを、下記する工程に従い合成した。
ン〕上記の一般式(1)において、R1 及びR2 がとも
にメチル基ある9−ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチ
ルアミノプリンを、下記する工程に従い合成した。
【0034】上記の〔工程1.1〕に従い調製した中間
原料の9−ベンジル−6−クロロプリン 22.5 g ( 92 m
mol) と50%ジメチルアミン水溶液 58.2 ml ( (CH3)
2NH: 0.65 mol) をエタノ−ル 300 ml に溶解し、得ら
れる溶液を一晩( 約 18 時間)、室温で撹拌した。この
溶液から、溶媒エタノ−ルを減圧留去し、次に水を加え
た後、酢酸エチルを溶媒として反応生成物を溶媒抽出し
た。抽出液より溶媒酢酸エチルを減圧留去し、残渣とし
て得られる反応生成物9−ベンジル−6−ジメチルアミ
ノプリンをヘキサンで洗浄した。乾燥後、9−ベンジル
−6−ジメチルアミノプリン 20.3 g が回収され、中間
原料の9−ベンジル−6−クロロプリンに対する収率は
87 %であった。
原料の9−ベンジル−6−クロロプリン 22.5 g ( 92 m
mol) と50%ジメチルアミン水溶液 58.2 ml ( (CH3)
2NH: 0.65 mol) をエタノ−ル 300 ml に溶解し、得ら
れる溶液を一晩( 約 18 時間)、室温で撹拌した。この
溶液から、溶媒エタノ−ルを減圧留去し、次に水を加え
た後、酢酸エチルを溶媒として反応生成物を溶媒抽出し
た。抽出液より溶媒酢酸エチルを減圧留去し、残渣とし
て得られる反応生成物9−ベンジル−6−ジメチルアミ
ノプリンをヘキサンで洗浄した。乾燥後、9−ベンジル
−6−ジメチルアミノプリン 20.3 g が回収され、中間
原料の9−ベンジル−6−クロロプリンに対する収率は
87 %であった。
【0035】9−ベンジル−6−ジメチルアミノプリン
14.8 g ( 58 mmol)と酢酸ナトリウム 23.1 g ( 0.28 m
ol) を酢酸 380 ml に溶解した。この溶液に氷冷下、臭
素水23.0 g (Br2 : 0.14 mol)を滴下混合した。次に、
この液を50℃、1時間加熱撹拌した。その後、該溶液
を放冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、次に残渣に酢酸エチ
ルを加えて反応生成物を溶解し、濾過した濾液を回収し
た。この濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水を順
次用いて洗浄した。溶媒酢酸エチルを減圧留去し、反応
生成物の9−ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチルアミ
ノプリンを回収した。更に、シリカゲルカラムクロマト
グラフィ−(溶離液 クロロホルム:メタノ−ル=50
容:1容)にて精製を行った。精製後、目的とする9−
ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチルアミノプリンの回
収量は、 5.1 gであり、原料の9−ベンジル−6−ジメ
チルアミノプリンに対する収率は 26 %であった。
14.8 g ( 58 mmol)と酢酸ナトリウム 23.1 g ( 0.28 m
ol) を酢酸 380 ml に溶解した。この溶液に氷冷下、臭
素水23.0 g (Br2 : 0.14 mol)を滴下混合した。次に、
この液を50℃、1時間加熱撹拌した。その後、該溶液
を放冷し、溶媒酢酸を減圧留去し、次に残渣に酢酸エチ
ルを加えて反応生成物を溶解し、濾過した濾液を回収し
た。この濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水を順
次用いて洗浄した。溶媒酢酸エチルを減圧留去し、反応
生成物の9−ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチルアミ
ノプリンを回収した。更に、シリカゲルカラムクロマト
グラフィ−(溶離液 クロロホルム:メタノ−ル=50
容:1容)にて精製を行った。精製後、目的とする9−
ベンジル−8−ブロモ−6−ジメチルアミノプリンの回
収量は、 5.1 gであり、原料の9−ベンジル−6−ジメ
チルアミノプリンに対する収率は 26 %であった。
【0036】上記の工程に従い調製された9−ベンジル
−8−ブロモ−6−ジメチルアミノプリンは、下記の物
性を示した。NMRスペクトル 1H-NMR δ ppm (DMSO-d6) : 3.47 (6H,s : -N(CH3)2)
, 5.33 (2H,s : -CH2-) , 7.28 (5H,s : -C6H5) , 8.2
8 (1H,s)
−8−ブロモ−6−ジメチルアミノプリンは、下記の物
性を示した。NMRスペクトル 1H-NMR δ ppm (DMSO-d6) : 3.47 (6H,s : -N(CH3)2)
, 5.33 (2H,s : -CH2-) , 7.28 (5H,s : -C6H5) , 8.2
8 (1H,s)
【0037】
【実施例4】 (好中球接着阻害作用)本発明のプリン誘導体が、好中
球と内皮細胞との接着を阻害することを検証するため、
下記の方法により血管内皮細胞に対する好中球接着防止
の効果を評価した。
球と内皮細胞との接着を阻害することを検証するため、
下記の方法により血管内皮細胞に対する好中球接着防止
の効果を評価した。
【0038】本評価法では、好中球としてラット腹腔好
中球を用い、血管内皮細胞としてヒト臍帯静脈血管内皮
細胞を用いた。なお、本評価法は、生物薬科学実験講
座、第12巻、「炎症とアレルキ− 2」第7章 好中
球 廣川書店 に記載される方法に準じている。該ラッ
ト好中球は、分離精製し、予め199培地中で培養し
た。次に51Crで標識し、好中球浮遊液は、0.1%
(w/v)BSA−199培地中に所定の密度(3×1
06 個/ 500μl)となるべく調製した。ヒト臍帯
静脈血管内皮細胞は、産婦人科より入手したヒト臍帯の
臍帯静脈内より分離回収した。得られる内皮細胞のペレ
ットを20%FBS−199培地中で培養し、更に、1
0%FBS−199培地にて継代培養した。
中球を用い、血管内皮細胞としてヒト臍帯静脈血管内皮
細胞を用いた。なお、本評価法は、生物薬科学実験講
座、第12巻、「炎症とアレルキ− 2」第7章 好中
球 廣川書店 に記載される方法に準じている。該ラッ
ト好中球は、分離精製し、予め199培地中で培養し
た。次に51Crで標識し、好中球浮遊液は、0.1%
(w/v)BSA−199培地中に所定の密度(3×1
06 個/ 500μl)となるべく調製した。ヒト臍帯
静脈血管内皮細胞は、産婦人科より入手したヒト臍帯の
臍帯静脈内より分離回収した。得られる内皮細胞のペレ
ットを20%FBS−199培地中で培養し、更に、1
0%FBS−199培地にて継代培養した。
【0039】上記の血管内皮細胞(1.5×105 個/
ウエル)を24ウェルディシュに蒔き、コンフルエント
に達するまで培養した。コンフルエントとなった内皮細
胞を、0.1%(w/v)BSA−199培地 500
μlで2回洗浄した。次いで、予め調製した当該被験化
合物及び好中球接着の惹起剤トロンビン1U/mlを含
む0.1%(w/v)BSA−199培地 500μl
を添加し、直ちに好中球浮遊液 500μl (3×10
6 個) を加えてよく分散させた。該試験液を、5%CO
2 インキュベ−タ−を用い、37℃で20分間静置培養
した。培養終了後、直ちに未接着の好中球を浮遊し、ピ
ペットを用い吸引除去した。その後、0.25%トリプ
シン−0.01%EDTA液 400μlを加えて37
℃で10分間静置処理し、残る接着している好中球を、
内皮細胞より分離した。該試験液を氷冷し、0.1% c
alf serum 含有199培地 100 μlを添加しトリ
プシンの反応を停止した。次いで、0.1N NaOH
溶液 400μl を加えて、分離した好中球を放射能測
定用試験管に移し取り、51Crで標識した好中球による
全放射能量を測定した。この測定値の当初好中球浮遊液
500μl より測定される全放射能量に対する割合よ
り、接着の指標を算出した。なお、反応液中に被験化合
物を溶解してない場合に測定される接着の指標と、所定
量の被験化合物を溶解している場合に測定される接着の
指標との差より、抑制率を算出した。前記接着の指標差
が零の場合、抑制率 0%とし、接着の指標が惹起剤ト
ロンビンを添加しない(ブランク群)と等しい場合、抑
制率 100%と抑制率を定義した。
ウエル)を24ウェルディシュに蒔き、コンフルエント
に達するまで培養した。コンフルエントとなった内皮細
胞を、0.1%(w/v)BSA−199培地 500
μlで2回洗浄した。次いで、予め調製した当該被験化
合物及び好中球接着の惹起剤トロンビン1U/mlを含
む0.1%(w/v)BSA−199培地 500μl
を添加し、直ちに好中球浮遊液 500μl (3×10
6 個) を加えてよく分散させた。該試験液を、5%CO
2 インキュベ−タ−を用い、37℃で20分間静置培養
した。培養終了後、直ちに未接着の好中球を浮遊し、ピ
ペットを用い吸引除去した。その後、0.25%トリプ
シン−0.01%EDTA液 400μlを加えて37
℃で10分間静置処理し、残る接着している好中球を、
内皮細胞より分離した。該試験液を氷冷し、0.1% c
alf serum 含有199培地 100 μlを添加しトリ
プシンの反応を停止した。次いで、0.1N NaOH
溶液 400μl を加えて、分離した好中球を放射能測
定用試験管に移し取り、51Crで標識した好中球による
全放射能量を測定した。この測定値の当初好中球浮遊液
500μl より測定される全放射能量に対する割合よ
り、接着の指標を算出した。なお、反応液中に被験化合
物を溶解してない場合に測定される接着の指標と、所定
量の被験化合物を溶解している場合に測定される接着の
指標との差より、抑制率を算出した。前記接着の指標差
が零の場合、抑制率 0%とし、接着の指標が惹起剤ト
ロンビンを添加しない(ブランク群)と等しい場合、抑
制率 100%と抑制率を定義した。
【0040】前記する該被験化合物の最終濃度を種々に
選び、最終濃度と抑制率との間の相関を調べ、血管内皮
細胞に対する好中球接着防止の効果を評価した。表1
に、最終濃度を10μMに選んだ結果を例示する。
選び、最終濃度と抑制率との間の相関を調べ、血管内皮
細胞に対する好中球接着防止の効果を評価した。表1
に、最終濃度を10μMに選んだ結果を例示する。
【0041】
【表1】 被験化合物 最終濃度(μM) 抑制率(%) 実施例1の化合物 10 65 実施例2の化合物 10 65
【0042】上記の結果より、当該プリン誘導体は、好
中球- 内皮細胞接着の過程を抑制する作用を有すること
が判る。
中球- 内皮細胞接着の過程を抑制する作用を有すること
が判る。
【0043】
【実施例5】 (アジュバント関節炎に対する予防効果)本発明のプリ
ン誘導体が、炎症性疾患の治療薬として効果を有するこ
とを検証するため、代表的な炎症性疾患である慢性関節
リウマチのモデルとされるアジュバント関節炎に対する
予防効果を、下記の方法により評価した。
ン誘導体が、炎症性疾患の治療薬として効果を有するこ
とを検証するため、代表的な炎症性疾患である慢性関節
リウマチのモデルとされるアジュバント関節炎に対する
予防効果を、下記の方法により評価した。
【0044】アジュバント関節炎のモデルラットは、5
週齢の雄性SDラットを用い、アジュバントとして0.
6%結核死菌(Mycobacterium butyricum) の流動パラフ
ィン懸濁液 0.1 ml/匹 を足蹠皮下( 一方の後肢) に注
射投与した。
週齢の雄性SDラットを用い、アジュバントとして0.
6%結核死菌(Mycobacterium butyricum) の流動パラフ
ィン懸濁液 0.1 ml/匹 を足蹠皮下( 一方の後肢) に注
射投与した。
【0045】被験化合物のプリン誘導体は、1日当たり
の投与量を 100mg/kg とし、 0.5% CMC-Na 水溶液に懸
濁し、惹起の当日より15日間毎日経口投与した。ま
た、陽性対照群として、非ステロイド性抗炎症剤である
インドメタシンを、1日当たりの投与量を 1 mg/kg と
し、 0.5 % CMC-Na 水溶液に懸濁し、同様に経口投与
した。参照群として、 0.5 % CMC-Na 水溶液のみを同
様に経口投与した。関節炎の発症は、各足の足容積を足
容積測定装置により測定して、惹起の当日に測定した足
容積を基準とし、関節炎に伴う足容積の増加分を算出し
た。惹起より18日目の足容積増加分を基準とする惹起
当日の足容積で除し、%表示する値を浮腫率とした。ま
た、参照群の浮腫率に対する、被験化合物の群及び陽性
対照群の浮腫率の差を参照群の浮腫率で除し、%表示す
る値を抑制率とした。表2にアジュバントを注射した後
肢の結果、表3にアジュバントを注射しなかった後肢の
結果を示す。なお、各群は6匹とし、平均値を求めた。
の投与量を 100mg/kg とし、 0.5% CMC-Na 水溶液に懸
濁し、惹起の当日より15日間毎日経口投与した。ま
た、陽性対照群として、非ステロイド性抗炎症剤である
インドメタシンを、1日当たりの投与量を 1 mg/kg と
し、 0.5 % CMC-Na 水溶液に懸濁し、同様に経口投与
した。参照群として、 0.5 % CMC-Na 水溶液のみを同
様に経口投与した。関節炎の発症は、各足の足容積を足
容積測定装置により測定して、惹起の当日に測定した足
容積を基準とし、関節炎に伴う足容積の増加分を算出し
た。惹起より18日目の足容積増加分を基準とする惹起
当日の足容積で除し、%表示する値を浮腫率とした。ま
た、参照群の浮腫率に対する、被験化合物の群及び陽性
対照群の浮腫率の差を参照群の浮腫率で除し、%表示す
る値を抑制率とした。表2にアジュバントを注射した後
肢の結果、表3にアジュバントを注射しなかった後肢の
結果を示す。なお、各群は6匹とし、平均値を求めた。
【0046】
【表2】 〔アジュバントを注射した後肢の結果〕 被験化合物 浮腫率(%) 抑制率(%) 参照群(無投与) 179.2 ± 18.1 − 実施例1の化合物 79.0 ± 8.9 ** 56 実施例2の化合物 92.0 ± 14.7 ** 49 実施例3の化合物 136.9 ± 21.5 24 インドメタシン 74.1 ± 9.5 ** 59 注) ** : P<0.01 参照群より有為差あり
【0047】
【表3】 〔アジュバントを注射しなかった後肢の結果〕 被験化合物 浮腫率(%) 抑制率(%) 参照群(無投与) 66.0 ± 15.2 − 実施例1の化合物 16.2 ± 0.8 ** 75 実施例2の化合物 13.9 ± 2.1 ** 79 実施例3の化合物 56.3 ± 12.8 15 インドメタシン 15.6 ± 4.2 * 76 注) ** : P<0.01 参照群よりの有為差 * : P<0.05 参照群よりの有為差
【0048】上記の結果より、試験した用量において、
本発明のプリン誘導体はインドメタシンと同じ程度のア
ジュバント関節炎に対する予防効果を有することが判
る。また、本発明のプリン誘導体は、経口的に投与する
治療剤に用いることができることが判る。
本発明のプリン誘導体はインドメタシンと同じ程度のア
ジュバント関節炎に対する予防効果を有することが判
る。また、本発明のプリン誘導体は、経口的に投与する
治療剤に用いることができることが判る。
【0049】アジュバント関節炎は、結核菌の菌体成分
(主に結核菌由来の熱ショック蛋白)と高い反応性を示
すT細胞により引き起こされることが報告されている
(Science 219, 56 (1983)を参照)。同様に、慢性関節
リウマチの患部の関節液中のT細胞も結核菌由来の熱シ
ョック蛋白と高い反応性を示すことが報告されている(L
ancet 2, 478 (1988) を参照)。これらのT細胞が、関
節の組織細胞がその表面に提示する抗原によりて集結す
るため炎症が引き起こされる。このことを考えあわせる
と、前記する実施例5の結果及び本例の結果から、本発
明のプリン誘導体はT細胞や好中球などの白血球が患部
における組織細胞に接着する過程を阻害するので、炎症
の発症、増悪を抑制・予防する効果が生ずると判断され
る。即ち、インドメタシンなどの非ステロイド性抗炎症
剤は、主にT細胞や好中球などの白血球が患部における
組織細胞に接着する結果、細胞が発現するシクロオキシ
ゲナ−ゼの働きを抑え、このシクロオキシゲナ−ゼがア
ラキドン酸より生成する環状ペルオキシド(PGH2 )
の産出を抑制する作用機序であるが、本発明のプリン誘
導体の主な作用機序は異なるものである。また、インド
メタシンなどの非ステロイド性抗炎症剤で見られる、消
化管のシクロオキシゲナ−ゼをも非組織特異性に阻害し
てしまい、高頻度で消化管に潰瘍をおこしてしまうなど
の欠点は、本発明のプリン誘導体では、組織特異的、患
部に特異的な抗原によりT細胞や好中球などの白血球が
集積する過程並びに組織細胞に接着する過程を阻害する
ので、前記の欠点は克服されるものである。この特徴
は、継続的、或は長期にわたる経口投与において顕著と
なる。
(主に結核菌由来の熱ショック蛋白)と高い反応性を示
すT細胞により引き起こされることが報告されている
(Science 219, 56 (1983)を参照)。同様に、慢性関節
リウマチの患部の関節液中のT細胞も結核菌由来の熱シ
ョック蛋白と高い反応性を示すことが報告されている(L
ancet 2, 478 (1988) を参照)。これらのT細胞が、関
節の組織細胞がその表面に提示する抗原によりて集結す
るため炎症が引き起こされる。このことを考えあわせる
と、前記する実施例5の結果及び本例の結果から、本発
明のプリン誘導体はT細胞や好中球などの白血球が患部
における組織細胞に接着する過程を阻害するので、炎症
の発症、増悪を抑制・予防する効果が生ずると判断され
る。即ち、インドメタシンなどの非ステロイド性抗炎症
剤は、主にT細胞や好中球などの白血球が患部における
組織細胞に接着する結果、細胞が発現するシクロオキシ
ゲナ−ゼの働きを抑え、このシクロオキシゲナ−ゼがア
ラキドン酸より生成する環状ペルオキシド(PGH2 )
の産出を抑制する作用機序であるが、本発明のプリン誘
導体の主な作用機序は異なるものである。また、インド
メタシンなどの非ステロイド性抗炎症剤で見られる、消
化管のシクロオキシゲナ−ゼをも非組織特異性に阻害し
てしまい、高頻度で消化管に潰瘍をおこしてしまうなど
の欠点は、本発明のプリン誘導体では、組織特異的、患
部に特異的な抗原によりT細胞や好中球などの白血球が
集積する過程並びに組織細胞に接着する過程を阻害する
ので、前記の欠点は克服されるものである。この特徴
は、継続的、或は長期にわたる経口投与において顕著と
なる。
【0050】
【発明の効果】本発明のプリン誘導体は、T細胞や好中
球などの白血球が患部における組織細胞に接着する過程
を有効に阻害する作用を持つので、この細胞接着の過程
が起因となる炎症性疾患、例えば自己免疫疾患、臓器移
植時の拒絶反応として知られる移植片対宿主病(GVH
D)、アレルギ−疾患、変形性膝関節症などの慢性炎症
などに薬効を示す治療剤に用いることができる。また、
低分子量の化合物であり、消化器管おいて容易に吸収さ
れるので、経口投与に適する治療剤となる。更には、投
与が継続的、或は長期にわたる慢性的炎症性疾患或は自
己免疫疾患などの治療に用いる際、その作用機序が患部
組織に特異性を持つので、インドメタシンなどの従来の
非ステロイド性抗炎症剤で見られる、消化管のシクロオ
キシゲナ−ゼをも非組織特異性に阻害してしまい、高頻
度で消化管に潰瘍をおこしてしまうなどの欠点をも克服
する治療剤となる利点が生ずる。
球などの白血球が患部における組織細胞に接着する過程
を有効に阻害する作用を持つので、この細胞接着の過程
が起因となる炎症性疾患、例えば自己免疫疾患、臓器移
植時の拒絶反応として知られる移植片対宿主病(GVH
D)、アレルギ−疾患、変形性膝関節症などの慢性炎症
などに薬効を示す治療剤に用いることができる。また、
低分子量の化合物であり、消化器管おいて容易に吸収さ
れるので、経口投与に適する治療剤となる。更には、投
与が継続的、或は長期にわたる慢性的炎症性疾患或は自
己免疫疾患などの治療に用いる際、その作用機序が患部
組織に特異性を持つので、インドメタシンなどの従来の
非ステロイド性抗炎症剤で見られる、消化管のシクロオ
キシゲナ−ゼをも非組織特異性に阻害してしまい、高頻
度で消化管に潰瘍をおこしてしまうなどの欠点をも克服
する治療剤となる利点が生ずる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/52 ACV
Claims (5)
- 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に水素原子、炭
素数1〜4の直鎖アルキル基、及び炭素数3又は4の分
枝状アルキル基からなる群より選ばれる基を示す。)で
表される化合物又はその医薬上許容可能な塩であるプリ
ン誘導体。 - 【請求項2】 R1 及びR2 のいずれかは水素原子であ
り、他は水素原子又はメチル基である請求項1に記載す
るプリン誘導体。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載するプリン誘導体
を有効成分とする白血球接着阻害剤。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載するプリン誘導体
を有効成分とする炎症性疾患の治療剤。 - 【請求項5】 上記の炎症性疾患が、リウマチ、腎炎、
自己免疫疾患、又は移植片対宿主病の何れかの炎症性疾
患である請求項4に記載する治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14404094A JPH07330770A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | プリン誘導体及びそれを有効成分とする治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14404094A JPH07330770A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | プリン誘導体及びそれを有効成分とする治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07330770A true JPH07330770A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15352927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14404094A Pending JPH07330770A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | プリン誘導体及びそれを有効成分とする治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07330770A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8507507B2 (en) | 2009-10-22 | 2013-08-13 | Gilead Sciences, Inc. | Modulators of toll-like receptors |
| US10202384B2 (en) | 2014-09-16 | 2019-02-12 | Gilead Sciences, Inc. | Solid forms of a toll-like receptor modulator |
| US11110091B2 (en) | 2008-12-09 | 2021-09-07 | Gilead Sciences, Inc. | Modulators of toll-like receptors |
| US11116774B2 (en) | 2014-07-11 | 2021-09-14 | Gilead Sciences, Inc. | Modulators of toll-like receptors for the treatment of HIV |
| US12611453B2 (en) | 2020-05-21 | 2026-04-28 | Gilead Sciences, Inc. | Method of inducing an HIV-1-specific immune response using a chimpanzee adenovirus vector encoding an hivacat t-cell immunogen and TLR7 agonist |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP14404094A patent/JPH07330770A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11110091B2 (en) | 2008-12-09 | 2021-09-07 | Gilead Sciences, Inc. | Modulators of toll-like receptors |
| US8507507B2 (en) | 2009-10-22 | 2013-08-13 | Gilead Sciences, Inc. | Modulators of toll-like receptors |
| US8962652B2 (en) | 2009-10-22 | 2015-02-24 | Gilead Sciences, Inc. | Derivatives of purine or deazapurine useful for the treatment of (inter alia) viral infections |
| US9161934B2 (en) | 2009-10-22 | 2015-10-20 | Gilead Sciences, Inc. | Derivatives of purine or deazapurine useful for the treatment of (inter alia) viral infections |
| US11116774B2 (en) | 2014-07-11 | 2021-09-14 | Gilead Sciences, Inc. | Modulators of toll-like receptors for the treatment of HIV |
| US10202384B2 (en) | 2014-09-16 | 2019-02-12 | Gilead Sciences, Inc. | Solid forms of a toll-like receptor modulator |
| US10508117B2 (en) | 2014-09-16 | 2019-12-17 | Gilead Sciences, Inc. | Solid forms of a toll-like receptor modulator |
| US11072615B2 (en) | 2014-09-16 | 2021-07-27 | Gilead Sciences, Inc. | Solid forms of a toll-like receptor modulator |
| US12486271B2 (en) | 2014-09-16 | 2025-12-02 | Gilead Sciences, Inc. | Solid forms of a toll-like receptor modulator |
| US12611453B2 (en) | 2020-05-21 | 2026-04-28 | Gilead Sciences, Inc. | Method of inducing an HIV-1-specific immune response using a chimpanzee adenovirus vector encoding an hivacat t-cell immunogen and TLR7 agonist |
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