JPH07331012A - 粉末加工用フッ素樹脂粉末組成物 - Google Patents

粉末加工用フッ素樹脂粉末組成物

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JPH07331012A
JPH07331012A JP14714994A JP14714994A JPH07331012A JP H07331012 A JPH07331012 A JP H07331012A JP 14714994 A JP14714994 A JP 14714994A JP 14714994 A JP14714994 A JP 14714994A JP H07331012 A JPH07331012 A JP H07331012A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】膜形成性に優れ、粉体塗装や回転成形等の粉末
加工により表面平滑性に優れた塗膜や成形物を得るに適
したフッ素樹脂粉末組成物の提供。 【構成】 結晶化熱が50J/g以上であるPTFE粒
子または結晶化熱が50J/g未満のコロイド状PTF
E粒子を含有して成るPFA粉末組成物であって、該粉
末組成物の平均粒径が1〜1000ミクロンで、且つ下記式 log10F≧3.12−0.70log10η 〔式中Fは共重合体粉末組成物の無荷重溶融流動度、η
は372℃における共重合体粉末組成物の比溶融粘度
(ポイズ)を表す。〕を満足する無荷重溶融流動度を有
する粉末加工用フッ素樹脂粉末組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体塗装や回転成形等の
粉末加工用粉末として有用なフッ素樹脂粉末組成物に関
する。更に詳しくは、ポリテトラフルオロエチレン粒子
を含有して成るテトラフルオロエチレン/パーフルオロ
(アルコキシトリフルオロエチレン)共重合体粉末組成
物で、表面平滑性に優れた塗膜や成形物を得るに適した
フッ素樹脂粉末組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン/パーフルオロ
(アルコキシトリフルオロエチレン)共重合体はPFA
という略称で知られ、溶融成形が可能であることから、
その粉末は鉄、アルミニウム等基材への塗装やライニン
グあるいは容器等の回転成形に利用されているが、得ら
れる塗膜や成形物の表面が平滑でないため汚染物が表面
に付着しやすく、洗浄によっても除去し難いという問題
が指摘されている。表面平滑性に影響を及ぼす第1の因
子は重合体粉末の膜形成性であり、重合体粉末の粒子
径、粒子形状、溶融流動性、熱安定性などの物性が膜形
成性に影響を及ぼすことが知られており、これに関して
は既に多くの検討がなされている。第2の因子は重合体
の結晶性に関するものであり、PFAの結晶化時に直径
20〜150ミクロンに達する粗大な球晶が形成され塗
膜や成形物表面で球晶境界領域が深い溝となるため平滑
性に悪影響を与える。この第2の因子に関しては従来全
く検討がなされていない。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】本発明の目的は膜形成性に優れ、且つ結晶
化時に形成される球晶が微細であるため粉体塗装や回転
成形等の粉末加工により表面平滑性に優れた塗膜や成形
物を与えるPFAの粉末組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成するため研究した結果、少量の特定のポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)をPFAに含有させる
ことにより、球晶が微細化され、しかもPFAの他の特
性を損なうことなく、PFA粉末から形成された塗膜や
回転成形物の表面平滑性を著しく改善出来ることを見い
だしたものである。
【0005】即ち本発明は、結晶化熱が50J/g以上
であるポリテトラフルオロエチレン粒子及び結晶化熱が
50J/g未満のコロイド状ポリテトラフルオロエチレ
ン粒子から選ばれた少なくとも1種のポリテトラフルオ
ロエチレン粒子を含有して成るテトラフルオロエチレン
/パーフルオロ(アルコキシトリフルオロエチレン)共
重合体粉末組成物であって、該粉末組成物の平均粒径が
1〜1000ミクロンで、且つ無荷重溶融流動度が下記
の式 log10F≧3.12−0.70log10η 〔式中Fは共重合体粉末組成物の無荷重溶融流動度、η
は372℃における共重合体粉末組成物の比溶融粘度
(ポイズ)を表す。〕を満足することを特徴とする粉末
加工用フッ素樹脂粉末組成物である。
【0006】本発明においてテトラフルオロエチレン/
フルオロアルコキシトリフルオロエチレン共重合体(P
FA)とは、テトラフルオロエチレンと下記式(1)又
は式(2)で表されるフルオロアルコキシトリフルオロ
エチレンとの結晶性共重合体である。
【0007】
【化1】 (XはH又はF、nは0〜4の整数、mは0〜7の整
数)
【0008】
【化2】 (qは0〜3の整数)
【0009】本発明の粉末組成物に用いるPFA中のフ
ルオロアルコキシトリフルオロエチレン含有量が1〜1
0重量%のものが好ましい。この共重合体はまた、37
2±1℃において0.5〜100×104 ポイズの範囲
の比溶融粘度を有することが好ましく、より好ましい範
囲は0.5〜50×104 ポイズである。比溶融粘度が
0.5×104 ポイズより低い場合は溶融時の「たれ」
により均一な膜厚の成形物が得難く、又成形物の耐スト
レスクラック性も悪化する。比溶融粘度が100×10
4 ポイズより高い場合は膜形成性が低下し均一な塗膜や
成形物を得難い。本発明の組成物の原料となるPFAの
粉末は縣濁重合、溶剤重合、乳化重合等のいずれの方法
で得られるものであっても良いが、後記するPTFE粒
子とできるだけ均一な混合状態を得るため、原料PFA
粉末の平均粒径はPTFE粒子との混合前又は混合中に
10ミクロン以下とすることが望ましい。
【0010】上記PFAに添加混合するPTFEはテト
ラフルオロエチレンのホモポリマー又は1重量%未満の
微量のヘキサフルオロプロピレン(HFP)、フルオロ
アルコキシトリフルオロエチレン、フルオロアルキルエ
チレン、クロロトリフルオロエチレン等の変性剤を含有
する変性PTFEである。
【0011】本発明において、これらのPTFEとして
は、結晶化熱が50J/g以上であるPTFE粒子であ
るか、又は結晶化熱が50J/g未満であっても、それ
がコロイド状PTFE粒子であれば使用することができ
る。即ちPFA粉末に添加配合するPTFEは(1)結
晶化熱が50J/g以上であるポリテトラフルオロエチ
レン粒子及び(2)結晶化熱が50J/g未満のコロイ
ド状ポリテトラフルオロエチレン粒子から選ばれた少な
くとも1種のポリテトラフルオロエチレン粒子であるこ
とが必要である。
【0012】上記PTFE(1)は例えば「モールディ
ングパウダー」や「ファインパウダー」等の高分子量P
TFEの放射線照射分解や熱分解、あるいは連鎖移動剤
の存在下におけるTFEの重合等によって得ることがで
きる。PTFE(1)は通常平均粒径20ミクロン以下
の粉末として入手されるが、平均粒径はこれに限定され
ない。このようなPTFEは低分子量であるため極めて
解砕し易く、PFA粉末との混合過程で容易に微粉化し
てPFAとの均一な混合状態を得ることができる。上記
PTFE(2)はPTFE(1)に比べて高い分子量を
有する。ここにコロイド状PTFE粒子とは0.05〜
1ミクロンの平均粒径を有するPTFE粒子であり、乳
化重合によって得ることができる。これに対し、例えば
懸濁重合で得られる「モールディングパウダー」のよう
に、結晶化熱が50J/g未満であって数十ミクロンか
ら数百ミクロンの平均粒径を有するPTFEでは本発明
の目的を達成することはできない。
【0013】前記条件を満足するPTFEをPFAに含
有させることにより平均球晶径は急激に減少する。PT
FEの含有量としては組成物を溶融状態から10℃/分
の冷却速度で結晶化させた時、15ミクロン以下、好ま
しくは10ミクロン以下の平均球晶径を与え得る有効量
とすることが望ましく、通常PFAとの合計量に対して
0.001重量%以上、好ましくは0.01重量%以上
の含有量が採用される。
【0014】成形品の表面平滑性を向上させるために
は、平均球晶径をできるだけ小さくすることが望まし
い。PTFE含有量の増加と共に平均球晶径は減少する
傾向があるが、含有量が1重量%以上になると、平均球
晶径はほぼ一定となる。
【0015】本発明の粉末組成物では後記する方法によ
り測定される無荷重溶融流動度Fが粉末組成物の372
℃における比溶融粘度ηと関係付けられる下記の式を満
足することが必要である。 log10F≧3.12−0.70log10η
【0016】無荷重溶融流動度が上記の式を満足しない
組成物では表面の平滑な塗膜や成形物を得難い。過大な
PTFE含有量は組成物の無荷重溶融流動度を低下させ
表面平滑性を損なう傾向があり、この傾向は特に高分子
量のPTFEにおいて顕著である。従ってPTFE含有
量は無荷重溶融流動度が上記の式を満足する範囲内で選
択されねばならない。このようなPTFE含有量の上限
はPTFEの分子量に大きく依存するので、PTFEの
分子量と相関性のある結晶化熱との関係において示す
と、50J/g以上の結晶化熱を有する低分子量PTF
Eでは25重量%以下、50J/g未満の結晶化熱を有
する高分子量PTFEでは1重量%以下、好ましくは
0.2重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下の
含有量が目安となる。尚、50J/g以上の結晶化熱を
有するPTFEでは10重量%以上の含有量で機械的特
性が低下する傾向も現れるので、10重量%以下の含有
量がより好ましい。
【0017】上記PFAとPTFEとの混合方法に特に
限定はなく、PFA粉末とPTFE粉末とのドライブレ
ンド法、PFA分散液とPTFE粉末又はPTFE分散
液との湿式ブレンド法等、均一な混合状態が得られるい
かなる方法をも利用することができる。また予めPFA
の重合槽内の重合媒体中にPTFEの粒子を分散してP
FAの重合を開始させ、PTFEを含有するPFA組成
物を得るなどの方法もとり得る。
【0018】混合後の粉末は見かけ比重等の粉体特性を
向上させるため公知の方法により各種の処理をすること
ができる。このような処理方法としては(1)混合粉末
又は分散液をPFAの融点以上に加熱された雰囲気中に
噴霧する方法(特公昭53ー11296、特公昭52ー
44576)(2)ロールやプレスにより混合粉末を圧
縮した後粉砕する方法(3)混合粉末を疎水性溶媒の存
在下又は疎水性溶媒と水の共存下で造粒又は造粒後粉砕
する方法。(4)PFAとPTFEとの混合水性分散液
を凝集した後疎水性溶媒を添加して造粒又は造粒後粉砕
する方法等を挙げることができる。
【0019】特開昭62ー260849にはTFE系共
重合体造粒粉末の粒子の耐崩壊性を向上させるため、繊
維化傾向の高いPTFEの「モールディングパウダー」
や「ファインパウダー」の高い繊維化傾向を利用し、こ
れらのPTFEをバインダーとして添加することが提案
されているが、本発明で使用されるPTFEの内、結晶
化熱40J/g以上のPTFEでは繊維化傾向がほとん
どなく、又高い繊維化傾向を有する40J/g未満のP
TFEも微量で用いられるためバインダーとして耐崩壊
性を向上させる効果がない。従って上記(3)、(4)
等の方法によって造粒された粉末は崩れて微粉化し粉体
特性が悪化し易いので、これを防止する目的で造粒粉末
をPFAの融解開始温度以上融点を越えない温度、例え
ば265〜310℃で熱融着することが望ましい。又
(2)〜(4)で粉砕によって得られた粉末粒子は通常
不定形で見かけ密度が低いため、これを改善する目的で
粉砕後の粉末を同様の温度で熱融着することもできる。
【0020】更に、混合粉末組成物の溶融時の熱安定性
を向上させる目的で混合前の粉末あるいは混合後の粉末
組成物を例えば特開昭62ー104822や特開平2ー
163128の方法によりふっ素ガス処理することによ
り重合体末端基を安定化することもできる。
【0021】本発明の粉末組成物は公知の各種熱安定剤
を含有することができる。熱安定剤としては、アミン系
酸化防止剤、有機硫黄系化合物(特開昭55ー960
3)、錫又は亜鉛粉末(特公昭55ー50066)、フ
ェノール系酸化防止剤(特開昭55ー38802)、ポ
リフェニレンサルファイド(PPS)の粉末(特開平5
ー112690)等を例示することができるが、耐薬品
性に優れ、溶出物の問題がない点においてPPS粉末が
熱安定剤として好ましい。。
【0022】本発明の粉末組成物は用途によっては各種
の充填材を含有することもできる。充填材としては、金
属粉末、金属繊維、カーボンブラック、カーボン繊維、
炭化珪素、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレー
ク、グラファイト、耐熱性樹脂例えばポリフェニレンサ
ルファイド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエー
テルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、芳香族
ポリアミド等を例示することができる。本発明の目的を
達成するためには、充填剤は表面平滑性に悪影響のない
微粉末状であることが望ましい。
【0023】以上により得られる本発明の粉末加工用の
粉末組成物は1〜1000ミクロンの平均粒径を有する
ものであり、この内回転成形や回転ライニング等の粉末
成形用に適した平均粒径は100〜1000ミクロン、
好ましくは150〜500ミクロンであり、粉体塗装用
に適した平均粒径は1〜150ミクロンである。
【0024】
【発明の効果】本発明の粉末組成物は従来の粉末加工用
PFA粉末と同様の加工条件により加工することがで
る。回転成形によって得られる容器やパイプ、あるいは
回転ライニング又は粉末塗装によってライニング又はコ
ーティングされた容器、パイプ、継手等の加工物の表面
は従来のPFA粉末から得られる加工物の表面に比べて
平滑性に優れている。従って、加工物表面に付着したダ
スト粒子を短時間の洗浄で除去することができる。添加
剤として使用されるPTFEはPFAと同等の耐熱性や
耐薬品性を有するので加工物表面の物性も優れている。
特に本発明の組成物の内、熱安定剤や充填材として金属
等の薬液によって溶出する成分を含有しない組成物から
得られる加工物は、例えば異物の混入を嫌う半導体製造
工程で使用される高純度薬液を取り扱うための設備に適
している。
【0025】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明する。なお実施例及び比較例で使用した原料
PFA及びPTFEの種類、得られた組成物の物性の測
定は下記のとおりである。
【0026】(A)原料フッ素樹脂 (1) PFA 下記4種のテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(プ
ロピルビニルエーテル)(PPVE)共重合体水性分散
液を使用した。
【0027】
【表1】
【0028】(2) PTFE 下記7種のPTFE粉末及び水性分散液を使用した。
【0029】
【表2】
【0030】(B)物性測定法 (1) PFA中のPPVE含有量測定法:試料PFAを3
50℃で圧縮した後、水冷して得られた厚さ約50ミク
ロンのフィルムの赤外吸収スペクトル(窒素雰囲気)か
ら下記の式により吸光度比を求め、予めPPVE含有量
既知のスタンダードフィルムによって得られた検量線を
使用して試料のPPVE含有量を求めた。、
【0031】(2) PTFEの融解温度・結晶化温度・結
晶化熱 パーキンエルマー社製DSC7型を使用した。試料5m
gを秤量して専用のアルミパンに入れ、専用のクリンパ
ーによってクリンプした後DSC本体に収納し昇温を開
始する。200℃から380℃まで10℃/分で昇温
し、この時得られる融解曲線から融解ピーク温度を融解
温度(Tm1:℃)として求めた。試料を380℃で1分
間保持した後、200℃まで10℃/分で降温し、この
時得られる結晶化曲線から結晶化ピーク温度を結晶化温
度(Tc:℃)として求めた。結晶化熱(Hc :J/
g)は常法に従い、結晶化ピーク前後で曲線がベースラ
インから離れる点とベースラインに戻る点とを直線で結
んで定められるピーク面積から求めた。試料を200℃
で1分間保持した後、再度380℃まで10℃/分で昇
温し、この時得られる融解曲線から融解ピーク温度を融
解温度(Tm2、℃)として求めた。
【0032】(3) 粉末の平均粒径 平均粒径100ミクロン以上の粉末についてはJIS標
準ふるい及び電磁振とうふるい機(FRITSH AN
ALYSETTE)を使用し、試料量50gで乾式ふる
い法によって粒度分布を測定し平均粒径を求めた。平均
粒径100ミクロン以下の粉末については島津遠心沈降
式粒度分布測定装置(SAーCP4L)を使用して粒度
分布を測定し平均粒径を求めた。
【0033】(4) 分散液コロイド状微粒子の平均粒径 米国特許3,391,099記載の方法に従い波長0.
546ミクロンにおける希釈分散液の光透過度を測定
し、予め定められた平均粒径と光透過度との相関に基づ
き平均粒径を求めた。
【0034】(5) 平均球晶径 無荷重溶融流動度測定後の試験片を厚み方向にスライス
して得られた厚さ約0.2mmの円板状切片を試料とし
てスライドグラスにのせ、メトラーFP82HT型ホッ
トステージに取り付けた。360℃まで10℃/分で昇
温して試料を融解させ、360℃で3分間保持した後2
00℃まで10℃/分で降温して再結晶化させた。試料
部温度が200℃に達した後試料をのせたスライドグラ
スをホットステージより取り外し、偏光により球晶構造
を確認しながら光学顕微鏡倍率100及び400倍で試
料表面を観察した。試料表面に観察される連続した20
0個の球晶の直径を測定し、その平均値を平均球晶径と
した。なお、球晶は隣接して成長した球晶との衝突によ
り、いびつな多角形として観察されるので、その長軸径
を直径とした。また平均球晶径が5ミクロン以下の試料
については走査型電子顕微鏡(3000倍及び5000
倍)を併用して球晶径を測定した。
【0035】(6) 表面粗さ #600サンドペーパーで研磨した厚さ1mmの軟鋼板
上に直径40mm、高さ10mmのの円形アルミニウム
枠を置きその中に粉末組成物を約5g充填した後熱風循
環炉中で360℃で1時間焼成し、炉より取り出して室
温まで放冷し厚さ約2mmの試験片を得た。この試験片
の表面について走査型レーザー顕微鏡(レーザーテック
(株)製1LM21型)を使用して平均粗さを測定し
た。尚、実施例22及び比較例11では静電塗装膜の表
面について、実施例23及び比較例12では回転ライニ
ング面について平均粗さを測定した。
【0036】(7) 引張強度・伸び 試料をホットプレス上の350℃に加熱された金型中に
充填し、20分間加熱した後、約5kgf/cm2 の圧
力で約1分間加圧し、次いで金型を室温のプレス上に移
して約30kgf/cm2 に加圧し、20分間放置して
冷却する。このようにして作成された厚さ約1.5mm
のシートよりASTMD1457−83に従って5枚の
試験片を切り出し、初期つかみ間隔22.2mm、引張
り速度50mm/分で引張り試験を行い、破断時の強度
及び伸び(試験片5枚の平均値)を求めた。
【0037】(8) 比溶融粘度 東洋精機製メルトインデクサーを使用し、5gの粉末試
料を372℃±1℃に保持された内径9.53mmのシ
リンダーに充填し、5分間保持した後、5kgの荷重
(ピストン及び重り)下に内径2.1mm、長さ8mm
のオリフィスを通して押し出し、この時の押し出し速度
(g/分)を求めた。比溶融粘度は下記の計算式により
算出した。 比溶融粘度 η(ポイズ )=53150/押し出し速
度(g/分)
【0038】(9) 無荷重溶融流動度(F) 粉末無組成物を370℃で溶融圧縮成形して得た厚さ2
mmシートから打ち抜かれた直径25(D0 )mm,厚
さ2(t)mmの円盤状試験片を#600のサンドペー
パーで研磨した厚さ1mmの軟鋼板上に置き、熱風循環
炉中で310℃で30分間加熱した後360℃で更に1
時間加熱する。次いで試験片を載せた軟鋼板を炉より取
り出し室温まで放冷する。溶融して広がった試験片の直
径(D1 )を測定し、次式により無荷重溶融流動度Fを
算出する。 F=(D1 −D0 )/2t
【0039】(10)限界溶融流動度(f) 下記式により粉末組成物の372℃における比溶融粘度
ηより算出し、得られたf値と上記(9) で得られた実測
のF値との大小を比較した。(本発明組成物ではF≧
f) log10f=3.12−0.70log10η
【0040】[実施例1〜4、比較例1〜2]平均粒径
0.2ミクロン、PPVE含有量3.4重量%、融解温
度308℃、比溶融粘度4.0×104 ポイズのPFA
の水性分散液に撹はんしながら硝酸、次いでトリクロロ
トリフルオロエタンを加えて凝集粉末を得、これを15
0℃で10時間乾燥した。こうして得られた乾燥粉末9
9重量部と表2に示すPTFE粉末A〜Eをそれぞれ1
重量部、熱安定剤としてPPS(東ソー・サスティール
製 ”ライトン”V−1粉砕品)粉末1重量部と純水1
5重量部をヘンシェルミキサー(三井三池化工機製FM
10B型)に投入し3000rpmで10分間混合した
後、トリクロロトリフルオロエタン50重量部を少量ず
つ添加し、1000rpmで1分間撹はんして造粒粉末
を得た。次いでこれを300℃で10時間熱処理した
後、目開き1000ミクロンのふるいで分級し、ふるい
下の粉末組成物を試料とした。この粉末組成物及びそれ
から得られた試験片の特性をPTFE粉末を添加しない
比較例の結果と共に表3に示す。PTFE無添加のもの
及び結晶化熱の小さいPTFEを添加した粉末組成物か
ら得られた試験片は表面平滑性が劣っていた。なお上記
のPFAの乾燥凝集粉末のみをヘンシェルミキサーに投
入し3000rpmで10分間処理して得られた粉末の
平均粒径は8ミクロンであった。
【0041】[実施例5〜13、比較例3〜5]平均粒
径0.2ミクロン、PPVE含有量3.5重量%、融解
温度307℃、比溶融粘度3.8×104 ポイズのPF
Aの水性分散液及びPTFE粉末Aを使用し表4及び表
5に示すPTFE添加量で実施例1と同様にして粉末組
成物を得た。粉末組成物及び試験片の特性を表4及び表
5に示す。PTFEを大量に添加した組成物は比溶融粘
度に対する相対的な無荷重溶融流動度が低く、そのため
試験片の成形が困難となり、また得られた試験片の表面
平滑性が悪くなる。
【0042】[実施例14、比較例6]平均粒径0.2
ミクロン、PPVE含有量3.5重量%、融解温度30
7℃、比溶融粘度13×104 ポイズのPFAの水性分
散液とPTFE粉末Aを使用し、樹脂分中のPTFEの
割合が0.5重量%となるように実施例1と同様にして
粉末組成物を得た。この粉末組成物及びそれから得られ
た試験片の特性をPTFE粉末を添加しない比較例の結
果と共に表6に示す。
【0043】[実施例15、比較例7]平均粒径0.2
ミクロン、PPVE含有量3.1重量%、融解温度30
8℃、比溶融粘度33×104 ポイズのPFAの水性分
散液とPTFE粉末Aを使用し、樹脂分中のPTFEの
割合が0.5重量%となるように実施例1と同様にして
粉末組成物を得た。この粉末組成物及びそれから得られ
た試験片の特性をPTFE粉末を添加しない比較例の結
果と共に表6に示す。
【0044】[実施例16〜20、比較例8〜10]市
販「ファインパウダー」の原料である平均粒径0.2ミ
クロン、結晶化熱34J/gのPTFEの水性分散液F
を実施例1で使用したPFAの水性分散液に、樹脂分中
のPTFEの割合が0.001〜1重量%となるように
添加し、更にPPS粉末を樹脂分に対して1重量%の割
合で添加した後、撹はんしながら硝酸を加えてエマルジ
ョンを破壊し、次いでトリクロロトリフルオロエタンを
加えて撹はん造粒した。このようにして得られた造粒粉
末を水洗し、300℃で10時間乾燥熱融着した後、目
開き1000ミクロンのふるいで分級することにより粉
末組成物を得た。粉末組成物及び試験片の特性を同様の
操作をPTFE粉末を添加せず実施した比較例の結果と
共に表7に示す。
【0045】[実施例21]平均粒径0.13ミクロ
ン、結晶化熱47J/gのPTFEの水性分散液Gを実
施例1で使用したPFAの水性分散液に、樹脂分中のP
TFEの割合が1重量%となるように添加し、実施例1
6と同様にして粉末組成物を得た。粉末組成物及び試験
片の特性を表8に示す。
【0046】[実施例22、比較例11](静電塗装膜
の表面粗さテスト) 実施例1で150℃で乾燥されたPFAの凝集粉末9
9.5重量部とPTFE粉末A0.5重量部とをヘンシ
ェルミキサーに投入し、実施例1と同様にして造粒粉末
を得た。この造粒粉末を290℃で4時間熱処理した後
超遠心ミル(RETCH社製ZM−1)を使用して回転
数10000rpmで粉砕した。この粉砕粉末を300
℃で6時間熱処理した後目開き150ミクロンでふる
い、ふるい下の粉末組成物を得た。この粉末組成物をア
ルミ板上に静電吹き付けし、360℃で30分間焼成し
て厚さ約80ミクロンの塗膜を得た。粉末組成物の特性
及び塗膜の表面粗さを、同様の操作をPTFE粉末を添
加せず実施した比較例の結果と共に表9に示す。
【0047】[実施例23、比較例12](回転ライニ
ング面の表面粗さテスト) PPSを添加しない以外実施例14と同様にして粉末組
成物を得た。この粉末組成物を使用して下記条件により
鋼管内面の回転ライニングを実施した。粉末組成物の特
性及びライニング面の表面粗さを同様の操作をPTFE
粉末を添加せず実施した比較例の結果と共に表10に示
す。
【0048】金型: 3B黒管(内径80mm、
長さ150mm) #60アルミナサンドブラスト処理 樹脂投入量: 200g(肉厚2mm相当) 成形機: 玉川機械(株)製 2軸100L回転成
形機 公転3.5rpm 自転5.0rpm 焼成条件: 300→320℃ 昇温5分 320℃ 保持30分 320→360℃ 昇温5分 360℃ 保持180分 空冷 20分
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】 *クラック発生し、膜形成不能
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶化熱が50J/g以上であるポリテ
    トラフルオロエチレン粒子及び結晶化熱が50J/g未
    満のコロイド状ポリテトラフルオロエチレン粒子から選
    ばれた少なくとも1種のポリテトラフルオロエチレン粒
    子を含有して成るテトラフルオロエチレン/パーフルオ
    ロ(アルコキシトリフルオロエチレン)共重合体粉末組
    成物であって、該粉末組成物の平均粒径が1〜1000
    ミクロンで、且つ無荷重溶融流動度が下記の式 log10F≧3.12−0.70log10η 〔式中Fは共重合体粉末組成物の無荷重溶融流動度、η
    は372℃における共重合体粉末組成物の比溶融粘度
    (ポイズ)を表す。〕を満足することを特徴とする粉末
    加工用フッ素樹脂粉末組成物。
  2. 【請求項2】 ポリテトラフルオロエチレン粒子が50
    J/g以上の結晶化熱を有する請求項1記載の粉末組成
    物。
  3. 【請求項3】 ポリテトラフルオロエチレン粒子が50
    J/g未満の結晶化熱を有するコロイド状ポリテトラフ
    ルオロエチレン粒子である請求項1記載の粉末組成物。
  4. 【請求項4】 ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有
    量が25重量%以下である請求項2記載の粉末組成物。
  5. 【請求項5】 ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有
    量が1重量%以下である請求項3記載の粉末組成物。
  6. 【請求項6】 ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有
    量が0.001重量%以上である請求項1〜5記載の粉
    末組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006000035A1 (en) * 2004-06-25 2006-01-05 Orica Australia Pty. Ltd. Construction material and powder coating composition
KR100972721B1 (ko) * 2007-04-12 2010-07-27 다이킨 고교 가부시키가이샤 수성 분산체의 제조 방법, 수성 분산체, 불소 수지 도료조성물, 및 도장 물품
CN114231165A (zh) * 2021-12-27 2022-03-25 扬州市维纳复合材料科技有限公司 一种聚苯硫醚粉末涂料及其制备方法和应用

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