JPH07332085A - サーモスタット - Google Patents

サーモスタット

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JPH07332085A
JPH07332085A JP12538394A JP12538394A JPH07332085A JP H07332085 A JPH07332085 A JP H07332085A JP 12538394 A JP12538394 A JP 12538394A JP 12538394 A JP12538394 A JP 12538394A JP H07332085 A JPH07332085 A JP H07332085A
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JP
Japan
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valve
valve seat
thermostat
cooling water
sub
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Application number
JP12538394A
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English (en)
Inventor
Tadao Nakajima
忠男 中島
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Nippon Thermostat Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thermostat Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却水の温度上昇の初期においては冷却水を少
く流し、温度上昇が大きくなると冷却水を多く流し、温
度ハンチングを行わないようにする。 【構成】水温によって移動する移動部材の一部に固定し
た第1の弁体32が弁座板14aに設けた第1の弁座3
3に接離するように構成したメインバルブと、前記移動
部材の他の一部に一端を固定した剛性アーム34の他端
に設けた第2の弁体35が弁座板14aの偏心した位置
に設けた第2の弁座36に接離するように構成したサブ
バルブとよりなることを特徴とするサーモスタット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば内燃機関等の
冷却水系路すなわちエンジン側とラジエーター側の間の
通路に設けられ、冷却水の温度変化による熱膨張/収縮
により冷却水路を切り替えて冷却水温を制御するサーモ
スタットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来一般のサーモスタットの使用
例を示すもので、1はシリンダブロックで、各シリンダ
の周りに冷却水が通るウォーター・ジャケット2が設け
られている。3は冷却水を空冷するラジエーターで、こ
のラジエーター3と前記ウォーター・ジャケット2との
間は冷却水路41 ,42 で連結され、前記ラジエーター
3から冷却水が前記ウォーター・ジャケット2に帰還し
て来るウォーター・ジャケット2の帰還口2aの近傍に
ウォーター・ポンプ5を設け、このウォーター・ポンプ
5を駆動することにより、冷却水を前記ウォーター・ジ
ャケット2とラジエーター3との間で循環させる。
【0003】前記冷却水路41 ,42 の間にバイパス冷
却水路43 が設けられ、前記ウォーター・ジャケット2
の冷却水の出口側(ラジエーター3の冷却水の入口側)
のエンジン側とラジエーター側の間の通路に、冷却水の
流通/遮断を行うサーモスタットTSを設けている。
【0004】前記のような冷却水路に設けた従来一般の
サーモスタットTSは冷却水の流れに反して開弁するた
め、冷却水の圧力(蒸気圧+ウォーター・ポンプの吐出
圧力)が弁体の開閉に影響を与えるので、冷却水の温度
がサーモスタットの開弁設定温度になっても開弁せずに
遅れてしまい、開弁設定温度以上になった時に一挙に開
弁してしまうオーバーシュート現象を起こす。そうする
と、ラジエーター側の冷却された冷却水が一挙に水路内
を流れるために冷却水の温度が下がり過ぎ、今度はサー
モスタットの閉弁設定温度以下で一挙に閉弁してしまう
アンダーシュート現象を起こす。このようなオーバーシ
ュート現象とアンダーシュート現象の繰り返しである温
度ハンチングを起こしてしまう。
【0005】前記のような温度ハンチングが続くと、冷
却水の温度が安定しなくなるので、次のような問題が生
じる。すなわち、前記エンジンのウォーター・ジャケッ
ト2に不安定な温度の冷却水が入るので、エンジンすな
わちエンジンブロックやシリンダブロック等の温度が一
様にならないため、エンジンの耐久性の低下や燃費の悪
化が起きる。また、エアコンの温度コントロールが困難
になり、運転者へ不快感を与える。また、水温計もこの
不安定な水温をモニターするので、水温計の指針が安定
せずに、運転者に不安を与えることがある。
【0006】このように、サーモスタットの開弁直後に
冷やされた多量の冷却水が一挙に流れるのを防ぎ、初期
流量を抑えて前記のような温度ハンチングを少なくした
サーモスタットとして、従来、図8に示すような縦型二
段サーモスタットTS′がある。この図において、TH
はこのサーモスタットTS′を構成するサーモエレメン
トで、6はケース、7はこのケース6に内蔵されたパラ
フィンや銅粉の混合物よりなり熱膨張/収縮する熱膨張
体(ワックス)、8はこの熱膨張体7をケース6内に封
塞するニトリルゴム等で作られたダイアフラム、9はこ
のダイアフラム8を介して前記ケース6の開口部に連結
したガイド筒体で、このガイド筒体9内の前記ダイアフ
ラム8側から順次、流動体10と、ニトリルゴム等で作
られたラバーピストン11と、ポリテトラフルオロエチ
レン(P.T.F.E)等で作られたバックアッププレ
ート12と、移動部材(ピストン)13とが配設されて
サーモエレメントTHが構成されている。
【0007】14は弁座本体で、その頂部に設けた支持
部材15に前記移動部材13の頂部が後述するスプリン
グで付勢されて当接され、弁座本体14の弁座板14a
は図において上面、下面および外周面にシール突起16
1 ,162 ,163 を形成した弾性リング17の内周1
7aに固定され、この弾性リング17が前記ウォーター
・ジャケットとラジエーターとの間の通路内のハウジン
グ等に嵌合されてこのサーモスタットTS′が取付けら
れるようになっている。
【0008】14bは前記弁座本体14の前記弁座板1
4aに形成した弁座、18は前記サーモエレメントTH
を構成するガイド筒体9に内周が摺動可能に支持された
弁体で、その外周部18aが前記弁座14bに接離す
る。前記弁体18の内周近傍に流通孔18bが複数個穿
設され、この流通孔18bより外周部の図において下端
部18cが閉弁時に前記ケース6の先端部6aに当接し
ている。
【0009】19は第2の弁体である剛体性の押板で、
その外周部19aが、前記弁体18の平面18d(図に
おいて上面)と所定の間隔を置いて対向するように、そ
の内周部19bが前記サーモエレメントTHを構成する
ガイド筒体9に固定され、その外周部19aと内周部1
9bとの間には流通孔19cが穿設されている。
【0010】20は前記押板19と前記弁体18との間
に縮設された第1のスプリング、21は前記弁体18と
前記弁座本体14の弁座板14aの図における下方側に
固定したフレーム22との間に縮設された第2のスプリ
ング、22aは前記フレーム22の図における下方部に
穿設されたガイド孔で、このガイド孔22aで前記サー
モエレメントTHを構成するケース6が摺動自在に支持
されている。
【0011】なお、23は前記サーモエレメントTHを
構成するケース6の図における下端に連結した支軸で、
この支軸23の先端部にストッパー24によって図にお
いて上方には摺動可能に第3の弁体25が支持され、こ
の第3の弁体25と前記サーモエレメントTHを構成す
るケース6との間に第3のスプリング26が縮設され、
この第3のスプリング26によって弾力性をもって前記
第3の弁体25が冷却水のバイパス流通系路に設けたハ
ウジング等の弁座27に当接するようになっている。
【0012】縦型二段サーモスタットTS′は以上説明
したように構成されているので、水温が上がると、ま
ず、図9の(A)に示すように、前記サーモエレメント
THを構成する熱膨張体7が熱膨張することにより、前
記移動部材13が突出しようとするが、前記支持部材1
5に当接されているので、この移動部材13はそのまま
で、サーモエレメントTH全体が図において下方へ移動
し、前記ガイド筒体9に固定された押板19も下方へ移
動し、このガイド筒体9に連結したケース6の先端部6
aが前記弁体18の図における下端部18cから離れる
ので、この離れた間および弁体18の内周部に穿設した
流通孔18bさらに押板19に穿設した流通孔19cを
通って、矢印aで示すように、まず、少量の冷却水が流
れる。
【0013】冷却水の温度がさらに上がると、図9の
(B)に示すように、前記サーモエレメントTHを構成
する熱膨張体7がさらに熱膨張し、前記移動部材13が
ガイド筒体9からさらに突出するように、前記ガイド筒
体9およびケース6がさらに図において下方へ移動し、
前記ガイド筒体9に固定した押板19の外周部19aが
弁体18の平面18dを下方へ押し、この弁体18の外
周部18aは前記弁座14bから離れ、冷却水は矢印b
で示すようにこの弁座14bと弁体18の外周部18a
との間を通って流れるとともに、前記矢印aで示すよう
にも流れる。
【0014】このように、冷却水の温度が上がると、ま
ず、少量の冷却水をラジエーター3へ流すようにしたの
で、サーモスタットの開弁直後に冷やされた多量の冷却
水が一挙に流れるのを防ぎ、初期流量を抑えるので、前
記のような温度ハンチングが起きるようなことがなくな
る。
【0015】また、前記のような温度ハンチングを少な
くした他のサーモスタットとして、図10の平面図、図
11の断面図に示すようなサブバルブ付サーモスタット
がある。これらの図において、前記縦型二段サーモスタ
ットと同じ構成部材には同一符号を付けて、その詳細な
説明は省略する。
【0016】これらの図において、TS1 はメインバル
ブとなるメインサーモスタットで、TH1 はこのメイン
サーモスタットを構成するサーモエレメントで、従来一
般のものとほぼ同一の構成である。このメインサーモス
タットTS1 は円板状の弁座本体14の中心から一方に
偏った位置(図において右側位置)に組み込まれてい
る。
【0017】TS2 はサブバルブとなるサブサーモスタ
ットで、TH2 はこのサブサーモスタットを構成するサ
ーモエレメントで、円板状の弁座本体14の中心から他
方に偏った位置(図において左側位置)に組み込まれて
いる。このサーモエレメントTH2 も従来一般のものと
ほぼ同一の構成である。このサブバルブTS2 がメイン
サーモスタットTS1 と相違する点について以下に説明
する。
【0018】このサブバルブTS2 を構成するサーモエ
レメントTH2 は、その移動部材13の先端部が弁座本
体14の中心から他方に偏った位置に保持部材28で保
持されている。ガイド筒体9は図において上方部9aが
小径で、下方部9bが大径に形成され、この小径の上方
部9aと前記保持部材28との間に流通路29が形成さ
れ、大径の下方部9bが前記流通路29に連通する弁座
30に当接して閉弁するように、サーモエレメントTH
2 の下方部がばね板31で図において上方に押し上げる
ように保持されている。
【0019】サブバルブ付サーモスタットは、以上説明
したように構成されているので、水温が上がると、ま
ず、図12の(A)に示すように、前記サブバルブTS
2 を構成するサーモエレメントTH2 の熱膨張体7が熱
膨張することにより、前記移動部材13が突出しようと
するが、前記保持部材28で保持されているので、この
移動部材13はそのままで、サーモエレメントTH2
体が図において下方へ移動し、前記ガイド筒体9は図に
おいて下方へ移動して、その大径の下方部9bが前記弁
座30から離れる。そうすると、矢印aで示すように前
記流通路29を通って冷却水が流れる。
【0020】さらに、冷却水の温度が上がると、図12
の(B)に示すように、前記サーモエレメントTH1
構成する熱膨張体7が熱膨張し、前記移動部材13がガ
イド筒体9から突出するように、サーモエレメントTH
1 全体が図において下方へ移動して、前記ガイド筒体9
に固定した弁体18が、スプリング21に抗して図にお
いて下方へ移動して弁座14bから離れ、冷却水は矢印
bで示すようにこの弁座14bと弁体18との間を通っ
て流れるとともに、前記矢印aで示すようにも流れる。
【0021】このように、冷却水の温度が上がると、ま
ず、前記のようにサブバルブTS2が開弁して少量の冷
却水をラジエーター3へ流すようにしたので、サーモス
タットの開弁直後に冷やされた多量の冷却水が一挙に流
れるのを防ぎ、初期流量を抑えるので、前記のような温
度ハンチングが起きるようなことがなくなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記図8に示す縦型二
段サーモスタット、あるいは図10および図11に示す
サブバルブ付サーモスタットは、前記のような温度ハン
チングを無くすことができる利点があるが、前記縦型二
段サーモスタットおよびサブバルブ付サーモスタット共
に部品点数および組立工数が多く、構造が複雑で作り勝
手が悪いため、コストが高くなり、また、メンテナンス
性が悪く、さらに、シングルバルブのサーモスタットに
比べて多少重くなる等の問題があった。
【0023】また、前記縦型二段サーモスタットは、同
軸上にサブバルブとメインバルブがあるため、前記温度
ハンチングの防止のためにサブバルブが先に開弁されて
も、この一般の縦型二段サーモスタットが取付けられて
いるケーシング内をミキシングされる前の高い温度の冷
却水が、この縦型二段サーモスタットを構成するケース
の周りを通過して流れることにより、サーモエレメント
THを構成する熱膨張体7がこの冷却水の温度を感知し
てしまうために、メインバルブも開弁してしまい、一挙
に冷却水が流れ冷却水の微妙な流量制御ができずに、温
度ハンチングを完全には解消できていない。
【0024】この発明は、サブバルブを構成するため
に、前記従来例のように小型のサーモエレメントを使用
しないでサブバルブ付のサーモスタットを構成し、低コ
ストで製造し提供することを目的としたものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な課題を解決するため、水温によって移動する移動部材
の一部に固定した第1の弁体が弁座板に設けた第1の弁
座に接離するように構成したメインバルブと、前記移動
部材の他の一部に一端を固定した剛性アームの他端に設
けた第2の弁体が弁座板の偏心した位置に設けた第2の
弁座に接離するように構成したサブバルブとよりなるこ
とを特徴とするサーモスタットとしたものである。
【0026】また、前記サブバルブを構成する第2の弁
座から第2の弁体が離れて開弁した後に、前記メインバ
ルブを構成する第1の弁座から第1の弁体が離れて開弁
するように構成したことを特徴とするサーモスタットと
したものである。
【0027】また、前記メインバルブを構成する第1の
弁座から第1の弁体が離れて開弁した後に、前記サブバ
ルブを構成する第2の弁座から第2の弁体が離れて開弁
するように構成したことを特徴とするサーモスタットと
したものである。
【0028】また、前記移動部材は、熱膨張/収縮する
熱膨張体をケースに内蔵し、ケースに連結したガイド筒
体を前記熱膨張体の熱膨張/収縮によって移動体が移動
するサーモエレメントであることを特徴とするサーモス
タットとしたものである。
【0029】
【作用】この発明のサーモスタットは、前記のように構
成することにより、すなわち、前記サブバルブを構成す
る第2の弁座から第2の弁体が離れて開弁した後に、前
記メインバルブを構成する第1の弁座から第1の弁体が
離れて開弁するように構成したことにより、冷却水温度
の低温時には、メインバルブとなるメインサーモスタッ
トTH1 を構成する熱膨張体7が収縮して、第1の弁体
32が前記弁座本体14の弁座板14aに設けた第1の
弁座33に当接し、また、前記第1の弁体32と連動し
て、サブバルブを構成するガイド筒体9の他の一部に固
定された剛性アーム34の先端の第2の弁体35が前記
弁座板14aの偏心位置に設けた第2の弁座36に当接
して、メインバルブおよびサブバルブが閉弁状態であ
る。
【0030】そして、冷却水温度が上昇してくると、前
記熱膨張体7が熱膨張して前記サーモエレメントTH1
を構成するガイド筒体9が図において下方に移動し、こ
のガイド筒体9の他の一部に固定された剛性アーム34
の先端の第2の弁体35も下方に移動し、この第2の弁
体35が第2の弁座36から離れ、このサブバルが開弁
して少量の冷却水を流す。しかし、メインバルブを構成
する第1の弁体32はまだ第1の弁座33に当接して、
メインバルブが閉弁状態である。
【0031】冷却水温度がさらに上昇すると、前記熱膨
張体7がさらに熱膨張して前記サーモエレメントTH1
を構成するガイド筒体9が図においてさらに下方に移動
し、前記第1の弁体32も第1の弁座33から離れ、メ
インバルブも開弁して大量の冷却水を流す。
【0032】また、前記とは逆に、前記メインバルブを
構成する第1の弁座から第1の弁体が離れて開弁した後
に、前記サブバルブを構成する第2の弁座から第2の弁
体が離れて開弁するように構成したことにより、冷却水
温度が上昇してくると、メインバルブを構成する第1の
弁体32が第1の弁座33から離れて、メインバルブを
開弁状態にし、大量の水を流す。
【0033】冷却水温度がさらに上昇すると、前記熱膨
張体7がさらに熱膨張して前記サーモエレメントTH1
を構成するガイド筒体9が図においてさらに下方に移動
し、前記第2の弁体35も第2の弁座36から離れ、サ
ブバルブも開弁して前記大量の冷却水に加えて少量の冷
却水を流す。
【0034】
【実施例】以下、図面に従ってこの発明のサーモスタッ
トの好適な実施例について前記サブバルブ付のサーモス
タットと同一部には同一符号を付けてその詳細な説明は
省略する。図1はこの発明のサブバルブ付のサーモスタ
ットの第1実施例の縦断面図で、サブバルブがメインバ
ルブより先に開弁するようにしたもので、図2はその作
動説明図である。これらの図においてメインバルブとな
るメインサーモスタットTS1 およびこのメインサーモ
スタットを構成するサーモエレメントTH1は従来例と
ほぼ同じである。
【0035】前記従来例と相違する点を以下に説明す
る。すなわち、前記サーモエレメントTH1 を構成する
ガイド筒体9に、第1の弁体32の内周が摺動可能に支
持され、この第1の弁体32の図における上方の前記ガ
イド筒体9に、剛体性の押板19の内周が固定され、こ
の押板19と前記第1の弁体32との間に第1のスプリ
ング20が介在されている。
【0036】また、前記熱膨張体7の熱膨張・収縮によ
ってよってフレーム22に対して移動する移動部材であ
るケース6の図における下端部に剛性アーム34の基端
部が固定され、この剛性アーム34の先端に固定した第
2の弁体35が、前記弁座本体14の弁座板14aの偏
心位置に設けた第2の弁座36に接離するようになって
おり、この第2の弁座36に形成したガイド棒36aに
前記第2の弁体35の中心が摺動自在に嵌合され、前記
第2の弁体35が前記ガイド棒36aにガイドされて前
記第2の弁座36に接離するようになっている。なお、
36bは第2の弁座36に形成した流通孔である。
【0037】冷却水温度の低温時には、図2の(A)に
示すように、メインバルブとなるメインサーモスタット
TS1 を構成する熱膨張体7が収縮して、第1の弁体3
2が前記弁座本体14の弁座板14aに設けた第1の弁
座33に当接し、また、前記第1の弁体32と連動して
サブバルブを構成する第2の弁体35が前記弁座板14
aに設けた第2の弁座36に当接して、メインバルブお
よびサブバルブが閉弁状態である。
【0038】そして、冷却水温度が上昇してくると、図
2の(B)に示すように、前記熱膨張体7が熱膨張して
前記サーモエレメントTH1 を構成するガイド筒体9が
図において下方に移動し、このガイド筒体9の下端部に
固定された剛性アーム34の先端の第2の弁体35も下
方に移動し、この第2の弁体35が第2の弁座36から
離れ、このサブバルが開弁して矢印aで示すように少量
の冷却水を流す。しかし、メインバルブを構成する第1
の弁体32は、その中央部がガイド筒体9に摺動可能に
支持されているので、前記サーモエレメントTH1 が下
降しても、それに伴い押板19が下降するのみで、メイ
ンバルブは未だ閉弁状態となっている。
【0039】冷却水温度がさらに上昇すると、図2の
(C)に示すように、前記熱膨張体7がさらに熱膨張し
て前記サーモエレメントTH1 を構成するガイド筒体9
が図においてさらに下方に移動し、前記第1の弁体32
の図における上方の前記ガイド筒体9に固定した剛体性
の押板19が、第1のスプリング20および第2のスプ
リング21に抗して前記第1の弁体32を押し下げ、弁
座板14aに設けた第1の弁座33から離し、メインバ
ルブが開弁して矢印bで示すように大量の冷却水を流
す。
【0040】図3はこの発明のサブバルブ付のサーモス
タットの第2実施例の縦断面図で、サブバルブがメイン
バルブより先に開弁するようにしたもので、図4はその
作動説明図である。この第2実施例が前記第1実施例と
相違する点は、第1の弁体32がサーモエレメントTH
1 を構成するガイド筒体9に固定されており、また、こ
の第1の弁体32は前記第1の弁座33に接離する筒部
32aと鍔部32bとで形成されており、この第1の弁
体32の図における下面に、先端部に第2の弁体35を
取り付けた剛性アーム34の基端部が固定され、この基
端部と前記サーモエレメントTH1 を摺動可能に支持し
たフレーム22との間にスプリング21が縮設されてい
る点である。
【0041】そして、冷却水温度の低温時には、図4の
(A)に示すように、メインバルブとなるメインサーモ
スタットTS1 を構成する熱膨張体7が収縮して、第1
の弁体32が前記弁座本体14の弁座板14aに設けた
第1の弁座33に当接し、また、前記第1の弁体32と
剛性アーム34を介して連動するサブバルブを構成する
第2の弁体35が前記弁座板14aに設けた第2の弁座
36に当接して、メインバルブおよびサブバルブが閉弁
状態である。
【0042】そして、冷却水温度が上昇してくると、図
4の(B)に示すように、前記熱膨張体7が熱膨張して
前記サーモエレメントTH1 を構成するガイド筒体9が
図において下方に移動し、このガイド筒体9に固定され
た第1の弁体32と剛性アーム34の先端の第2の弁体
35も下方に移動し、この第2の弁体35が第2の弁座
36から離れ、このサブバルが開弁して矢印aで示すよ
うに少量の冷却水を流す。しかし、メインバルブを構成
する第1の弁体32を形成する鍔部32bは第1の弁座
33から離れるが、筒部32aはまだ第1の弁座33か
ら離れていないので、メインバルブは閉弁状態である。
【0043】冷却水温度がさらに上昇すると、図4の
(C)に示すように、前記熱膨張体7がさらに熱膨張し
て前記サーモエレメントTH1 を構成するガイド筒体9
が図においてさらに下方に移動し、前記第1の弁体32
を形成する筒部32aも第1の弁座33から離れ、メイ
ンバルブが開弁して矢印bで示すように大量の冷却水を
流す。
【0044】図5はこの発明のサブバルブ付のサーモス
タットの第3実施例の縦断面図で、サブバルブがメイン
バルブより後に開弁するようにしたもので、図6はその
作動説明図である。この第3実施例が前記第2実施例と
相違する点は、剛性アーム34の先端部に第2の弁体3
5を固定しないで、第2の弁体35を形成する上鍔35
aと下鍔35bとの間35cが剛性アーム34の先端部
に摺動可能に支持された点である。
【0045】このように構成することにより、冷却水温
度の低温時には、図6の(A)に示すように、メインバ
ルブとなるメインサーモスタットTS1 を構成する熱膨
張体7が収縮して、第1の弁体32が前記弁座本体14
の弁座板14aに設けた第1の弁座33に当接し、ま
た、前記第1の弁体32と剛性アーム34を介して連動
するサブバルブを構成する第2の弁体35が前記弁座板
14aに設けた第2の弁座36に当接して、メインバル
ブおよびサブバルブが閉弁状態である。
【0046】また、冷却水温度が上昇してくると、図6
の(B)に示すように、前記熱膨張体7が熱膨張して前
記サーモエレメントTH1 を構成するガイド筒体9が図
において下方に移動し、このガイド筒体9に固定された
第1の弁体32と剛性アーム34も下方に移動し、第1
の弁体32が第1の弁座33から離れ、メインバルブが
開弁状態になって、矢印aに示すように大量の冷却水が
流れるが、前記剛性アーム34の先端部は第2の弁体3
5を形成する上鍔35aと下鍔35bとの間35cを摺
動し、かつ、水圧が図において下方から上方に加わって
いるので、第2の弁体35は第2の弁座36に当接した
ままであり、サブバルブはまだ閉弁状態である。
【0047】冷却水温度がさらに上昇すると、図6の
(C)に示すように、前記熱膨張体7がさらに熱膨張し
て前記サーモエレメントTH1 を構成するガイド筒体9
が図においてさらに下方に移動し、前記剛性アーム34
の先端部は、第2の弁体35を形成する下鍔35bに当
接して、この第2の弁体35を下方に移動させて第2の
弁座36から離し、矢印aに示す大量の冷却水に加えて
矢印bに示す少量の冷却水を流す。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、水温
によって移動するサーモエレメントを形成する移動部材
の一部に固定した第1の弁体が弁座板に設けた第1の弁
座に接離するように構成したメインバルブと、前記移動
部材の他の一部に一端を固定した剛性アームの他端に設
けた第2の弁体が弁座板の偏心位置に設けた第2の弁座
に接離するように構成したサブバルブとよりなるサーモ
スタットとしたので、前記サブバルブが従来のように小
型のサーモエレメントで構成されていないために、それ
だけコストが安くなる利点がある。
【0049】また、前記サブバルブを構成する第2の弁
座から第2の弁体が離れて開弁した後に、前記メインバ
ルブを構成する第1の弁座から第1の弁体が離れて開弁
するように構成したサーモスタットとしたので、冷却水
の温度が上がると、まず、少量の冷却水をラジエーター
へ流れるようになり、サーモスタットの開弁直後に冷や
された多量の冷却水が一挙に流れるのを防ぎ、初期流量
を抑えるので、温度ハンチングが起きるようなことがな
くなる。
【0050】また、前記メインバルブを構成する第1の
弁座から第1の弁体が離れて開弁した後に、前記サブバ
ルブを構成する第2の弁座から第2の弁体が離れて開弁
するように構成したサーモスタットとしたので、冷却水
温度が上昇しメインバルブが開弁して大量の冷却水が流
れ出した後に、さらに冷却水温度が上昇すると、サブバ
ルブも開弁して少量の冷却水を大量の冷却水に追加して
流すので、さらに、エンジンを冷却することが可能であ
る。
【0051】また、従来の縦型二段サーモスタットのよ
うに、サブバルブとメインバルブとが同軸上にないの
で、メインバルブがサブバルブの開弁作動に影響され
ず、冷却水の微妙なコントロールが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサーモスタットの第1実施例の縦断
面図である。
【図2】この発明のサーモスタットの第1実施例の作動
説明図である。
【図3】この発明のサーモスタットの第2実施例の縦断
面図である。
【図4】この発明のサーモスタットの第2実施例の作動
説明図である。
【図5】この発明のサーモスタットの第3実施例の縦断
面図である。
【図6】この発明のサーモスタットの第3実施例の作動
説明図である。
【図7】従来一般のサーモスタットの使用例を示す図で
ある。
【図8】従来の縦型二段サーモスタットの縦断面図であ
る。
【図9】従来の縦型二段サーモスタットの作動説明図で
ある。
【図10】従来のサブバルブ付サーモスタットの平面図
である。
【図11】従来のサブバルブ付サーモスタットの閉弁状
態の断面図である。
【図12】従来のサブバルブ付サーモスタットの作動説
明図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 ウォーター・ジャケット 2a 帰還口 3 ラジエーター 41 冷却水路 42 冷却水路 43 バイパス冷却水路 5 ウォーター・ポンプ TS′ 縦型二段サーモスタット TH サーモエレメント 6 ケース 7 熱膨張体 8 ダイアフラム 9 ガイド筒体 10 流動体 11 ラバーピストン 12 バックアッププレート 13 移動部材 14 弁座本体 14a 弁座板 14b 第1の弁座 15 支持部材 161 シール突起 162 シール突起 163 シール突起 17 弾性リング 17a 内周 18 弁体 18a 外周部 18b 流通孔 18c 下端部 18d 平面 19 押板 19a 外周部 19b 内周部 19c 流通孔 20 第1のスプリング 21 第2のスプリング 22 フレーム 22a ガイド孔 23 支軸 24 ストッパー 25 第3の弁体 26 第3のスプリング 27 弁座 28 保持部材 29 流通路 30 弁座 31 ばね板 32 第1の弁体 32a 筒部 32b 鍔部 33 第1の弁座 34 剛性アーム 35 第2の弁体 35a 上鍔 35b 下鍔 35c 上鍔と下鍔の間 36 第2の弁座 36a ガイド棒 36b 流通孔 TS1 メインサーモスタット TS2 サブバルブ TH1 サーモエレメント TH2 サーモエレメント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水温によって移動する移動部材の一部に固
    定した第1の弁体が弁座板に設けた第1の弁座に接離す
    るように構成したメインバルブと、前記移動部材の他の
    一部に一端を固定した剛性アームの他端に設けた第2の
    弁体が弁座板の偏心した位置に設けた第2の弁座に接離
    するように構成したサブバルブとよりなることを特徴と
    するサーモスタット。
  2. 【請求項2】前記サブバルブを構成する第2の弁座から
    第2の弁体が離れて開弁した後に、前記メインバルブを
    構成する第1の弁座から第1の弁体が離れて開弁するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のサーモ
    スタット。
  3. 【請求項3】前記メインバルブを構成する第1の弁座か
    ら第1の弁体が離れて開弁した後に、前記サブバルブを
    構成する第2の弁座から第2の弁体が離れて開弁するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のサーモ
    スタット。
  4. 【請求項4】前記移動部材は、熱膨張/収縮する熱膨張
    体をケースに内蔵し、このケースに連結したガイド筒体
    を前記熱膨張体の熱膨張/収縮によって移動体が移動す
    るサーモエレメントであることを特徴とする請求項1に
    記載のサーモスタット。
JP12538394A 1994-06-07 1994-06-07 サーモスタット Pending JPH07332085A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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