JPH07334867A - 高密度光ディスクおよびその再生装置 - Google Patents

高密度光ディスクおよびその再生装置

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JPH07334867A
JPH07334867A JP6127268A JP12726894A JPH07334867A JP H07334867 A JPH07334867 A JP H07334867A JP 6127268 A JP6127268 A JP 6127268A JP 12726894 A JP12726894 A JP 12726894A JP H07334867 A JPH07334867 A JP H07334867A
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Japan
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area
optical disc
density optical
phase pit
disc
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JP6127268A
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English (en)
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Junji Nakajima
順次 中島
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
Masayuki Inoue
雅之 井上
Akio Fukushima
秋夫 福島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はCDよりも高密度にピットが形成され
た光ディスクおよび再生装置に関し、既存のCD再生装
置への誤装着時においてもCD再生装置の誤動作を防ぐ
ことのできる高密度光ディスクと既存のCDも再生可能
な再生装置を提供することにある。 【構成】高密度光ディスクの記録領域のうち、半径23
mm〜25mmの領域には、CD規格のピットによりリ
ードインを設け、この中のTOC情報に高密度光ディス
クであることのフラグを設けることにより達成できる。 【効果】高密度光ディスクを既存のCD再生装置に装着
した場合でも、CD再生装置に正常な再生動作に基づい
た再生開始から再生終了までの動作を行わせることがで
き、CD再生装置内のシステムコントロールの誤動作に
より起こりうる各種障害を未然に防ぐことが可能とな
る。また高密度光ディスク再生装置においては、前記T
OC情報から回路定数をディスクに応じて変更するの
で、両ディスクに対して良好な再生が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号に応じて位相ピッ
トが形成された光ディスクのうち、いわゆるコンパクト
ディスク(以下CDと略す)の記録密度よりも高密度に
ピットが形成された高密度光ディスクに係り、特にディ
スク外形寸法がCDと略等しく、このために起こりうる
既存のCD再生用の光ディスク装置(以下CD再生装置
と略す)への誤装着時において、CD再生装置に対する
互換性をもたせることにより誤動作を防ぐことのできる
高密度光ディスクおよびこの高密度光ディスクの再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDに代表される光ディスクやCD再生
装置等の光ディスク装置では、レーザダイオードから出
射されたレーザ光をその波長限界まで絞り、絞られた光
スポットを光ディスク上のピット列に照射し、反射光量
変化を検出することにより、ディジタル信号の再生を行
っている。近年、レーザダイオードの短波長化に伴い、
光スポットをより小径にすることができるようになり、
この結果、CDと比較してピットサイズおよびトラック
ピッチを縮めた高密度光ディスクの再生が可能となる。
このような高密度光ディスクにおいては、当然のことな
がら、例えばCDと同時間のオーディオ信号再生が、よ
り小さいサイズのディスクで可能になり、逆にディスク
サイズをCDと同程度とした場合には、より長時間のオ
ーディオ信号の再生が可能となる。また、映像信号の圧
縮技術の進歩により、CDと同程度のディスクサイズで
も長時間の映像信号の再生が可能となり得る。
【0003】一方、このような高密度光ディスクが仮に
CDと同一サイズであるとすれば、高密度光ディスクと
CDの判別が行えるように、光ディスク装置のシステム
構成およびディスクフォーマットを構築する必要があ
る。従来、このようにディスクの形状あるいはディスク
カートリッジの形状が同一でありながら、例えばディス
クの信号フォーマット等が異なるディスクが存在する場
合には、ディスクの種類の判別のために次のような方法
が採られている。
【0004】ディスクには、ディスク最内周の定められ
た領域に、隣接するトラックのピット配列が等しいピッ
ト列を設ける。ディスク装置側では、この領域でフォー
カスサーボだけを行い、トラッキングサーボはオフの状
態にて再生を行う。このときディスクの偏心量に応じ
て、光スポットはトラックを斜めに横切ることになる
が、前述のように隣接するトラックのピット配列が等し
いので、多少の信号振幅の変動はあるものの、信号の再
生は可能となる。ここで、ディスクの各種フォーマット
に関する情報を前記領域にピットとして形成しておけ
ば、ディスクの種類を判別することができるというもの
である。なお、以上に述べたディスクに関しては、IS
O規格のDocument ISO/IEC JTC 1/SC 23N(Final tex
t of DIS 9171-2)に詳しく記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、光デ
ィスク最内周の所定の領域に、ディスクの種類に関する
情報を記録したピットを設けることと、光ディスク装置
側が、ディスク装着時あるいは再生時に前述の動作を行
うようにシステム構成されていることが必要条件とな
る。しかしCDおよびCD再生装置は、現状ではこのよ
うな構成になってはいない。従って、CD再生装置に対
して高密度光ディスクを装着した場合には、仮に高密度
光ディスク側の所定領域にディスク種類判別情報を与え
るピット列を設けても、CD再生装置側のシステム構成
を変更しない限り、次のような問題が発生する。
【0006】CD再生装置は、一般に再生開始時におい
て、ディスク最内周のリードイン領域でフォーカスサー
ボの引き込み、トラッキングサーボの引き込み、ピット
の信号再生、再生信号中に含まれる同期信号によるディ
スク回転サーボの引き込みの順で動作を行う。高密度光
ディスクがこのようなCD再生装置に装着され、再生動
作が開始された場合を想定すると、フォーカスサーボの
引き込み動作は行われるものの、続くトラッキングサー
ボの引き込み以降の動作は行うことができない場合があ
る。例えば、高密度光ディスクのトラックピッチがCD
のトラックピッチよりも狭ければ、トラッキング誤差信
号の変調度が減少し、トラッキングサーボは不安定ある
いは不能となる。また、仮にトラックピッチはCDと同
程度で、トラック接線方向のピット長がCDよりも小さ
ければ、トラッキングサーボまでは行えるが、ピットの
再生信号変調度が減少するため、信号の再生が安定に行
えずディスク回転サーボの動作が不安定あるいは不能と
なる。これらの結果、CD再生装置のシステムコントロ
ールの動作が不安定となり、各種障害をもたらす危険性
がある。
【0007】一方、CD再生装置のシステム構成を変更
することにより、高密度光ディスクとCDを判別させる
ことも考えられるが、既に民生用として広く普及したC
D再生装置の全てに対して変更を行うことは事実上困難
である。
【0008】ところで、前記高密度光ディスクの再生装
置においても同様に、高密度光ディスク以外に既存のC
Dも装着されることを想定する必要がある。この時、再
生装置における再生信号の波形等化定数、サーボ利得等
の各回路定数を高密度光ディスクの再生に適した値に設
定すると、CD再生時には良好な再生信号が得られな
い。逆に該回路定数をCDの再生に適した値に設定する
と、高密度光ディスク再生時には良好な再生信号が得ら
れない。したがって、両光ディスクとも再生可能な再生
装置を考えた場合には、装着された光ディスクに対応し
て該回路定数を切り換えて再生を行なう必要がある。と
ころが、装着された光ディスクを再生するまでは、それ
が高密度光ディスクであるのか既存のCDであるのかは
検出できないため、再生開始時において回路定数の初期
設定を行なうことができないという問題がある。
【0009】本発明の目的は、上記の事情に鑑み、民生
用として広く普及した音楽用のCD、データ用のCD−
ROMあるいはマルチセッションCD−ROM等、様々
なアプリケーションに応用されたCDを再生する各CD
再生装置に誤って高密度光ディスクを装着した場合にお
いて、CD再生装置に何ら変更を施すことなく、CD再
生装置に対する互換性をもたせることにより誤動作を未
然に防ぐことができる高密度光ディスクを提供すること
にある。また、高密度光ディスクと既存のCDの双方が
再生可能で、かつ再生開始時においても良好な再生信号
が得られる高密度光ディスク再生装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の高密度光ディスクは、信号記録面をディス
クの半径方向に複数の領域に区分する。例えば、少なく
ともCDのリードイン領域(半径23mm〜25mm)
の位置を含む第1の領域と、第1の領域よりも外周部に
位置する第2の領域とに区分する。
【0011】第1の領域には、CDの光学的特性と同一
となるようなピット、すなわちピットの深さと幅、さら
にトラックピッチがCDのそれらと等しいピット列を形
成する。また、信号の変調方式およびデータフォーマッ
トもCDのリードイン領域におけるそれらと等しくし、
該リードイン領域に含まれるTOC(Table Of Cont
ents)情報には、第2の領域に記録されたデータとは無
関係に、第1の領域だけで完結するようなTOC情報を
記録しておく。例えば、TOC情報のうちディスクのト
ータル再生時間を示すサブコードには0分0秒0フレー
ムを、マルチセッションCD−ROMか否かの区別を示
すサブコードにはマルチセッションCD−ROMではな
いCDであることのフラグを記録しておく。さらに、該
サブコードの所定位置には、第2の領域にCD規格外の
ピットが形成されていることを示すビットを記録してお
く。
【0012】一方、第2の領域には、CDのピットの深
さと幅、あるいはトラックピッチよりも小さいピット列
を形成し、第2の領域内の任意の場所、例えば該領域内
の最内周部に第2の領域のデータに関するTOC情報を
記録しておく。さらに、該TOC情報のサブコードに
は、第2の領域に形成されているピットはCD規格外で
あることを示すビットを記録しておく。
【0013】また、本発明の高密度光ディスク再生装置
は、再生信号の波形等化定数が切り換え可能な波形等化
回路と、光ピックアップのサーボ利得が切り換え可能な
サーボ回路と、データストローブタイミング等が切り換
え可能なデータストローブ回路を備え、各回路の定数切
り換えをシステムコントローラからの制御信号により行
なえる構成とする。
【0014】
【作用】一般のCD再生装置は再生開始時において、ま
ずディスク半径23mm〜25mmの範囲を目標にフォ
ーカスサーボの引き込み動作を行い、その後前述した一
連の動作を開始する。ここで本高密度光ディスクでは、
この半径23mm〜25mmの範囲を含む第1の領域に
おいて、CDのピットの深さと幅、さらにトラックピッ
チの等しいピットが形成されているので、CD再生装置
は再生開始時にフォーカスサーボ、トラッキングサー
ボ、ディスク回転サーボをCD再生時と全く同様に動作
させることが可能となる。
【0015】ここで、前記第1の領域内に形成するリー
ドイン領域におけるTOC情報のうちディスクのトータ
ル再生時間を示すデータには0分0秒0フレームが記録
されているので、その後の再生動作は行なわれない。さ
らに、マルチセッションCD−ROMではないことを示
すフラグが記録されているので、マルチセッションCD
−ROM対応のCD再生装置で本高密度光ディスクの再
生を行なった場合でも、前記第1の領域内のリードイン
領域再生後に、次のリードイン領域を検索するという動
作は行なわれない。
【0016】以上の動作により、高密度光ディスクにC
D再生装置に対する互換性をもたせることができるの
で、誤って高密度光ディスクをCD再生装置に装着した
場合でも、CD再生装置の誤動作を未然に防ぐことが可
能となる。
【0017】また、高密度光ディスク再生装置において
は、波形等化回路、サーボ回路、データストローブ回路
の各回路定数の初期設定をCD規格のピットの再生に適
した値に設定しておき、光ディスク装着後の再生開始時
には、ディスク半径23mm〜25mmの範囲の再生を
行なう。該範囲においては高密度光ディスクと既存のC
Dの区別なく、どちらの光ディスクもCD規格にてピッ
トが形成されているので、前記各回路定数の設定により
良好な再生信号が得られる。該領域の再生により得られ
るTOC情報のサブコードデータの所定位置に、第2の
領域にCD規格外のピットが形成されていることを示す
ビットが記録されている場合には、システムコントロー
ラはこれを受けて、前記各回路定数の値を第2の領域の
ピット列を再生するのに適した定数に切り換えた後、第
2の領域の再生を行なう。また、前記サブコードデータ
の所定位置のビットが、CD規格外のピットが形成され
ているような領域は存在しないことを示している場合に
は、各回路定数は変更せずにそのまま再生を続ける。以
上の動作により、装着された光ディスクが高密度光ディ
スクの場合でも、既存のCDの場合でもどちらの光ディ
スクに対しても良好な再生を行なうことができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明による高密度光ディスクおよ
び高密度光ディスク再生装置について説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施例を示す高密
度光ディスクの断面図で、同図(a)はディスク記録面
の領域区分図、同図(b)は、(a)におけるA領域お
よびB領域の拡大図である。図において、1は高密度光
ディスク、2はピットが形成された透明基板、3は例え
ばアルミニウム等の材料で形成された反射膜層である。
なお、(b)は、各トラックに全てピットがある断面の
場合について示した。また、図の簡略化のため保護膜層
は省略してある。
【0020】また図2は、高密度光ディスク1上に形成
された、A領域およびB領域におけるピット形状をディ
スク平行面で示す図である。
【0021】高密度光ディスク1の内周半径r1および
外周半径r5は、例えばCDのサイズと同一のr1=7.
5mm、r5=60mmとする。ピットが形成されてい
る情報記録領域は、例えば半径r2〜半径r3のA領域
と、半径r3〜半径r4のB領域の2つの領域に区分され
る。A領域では、トラックピッチp1、深さd1の位相ピ
ットを形成し、B領域では、トラックピッチp2、深さ
2のピットを形成する。
【0022】ここで、A領域の範囲がCDにおけるリー
ドイン領域の範囲を含むように、半径r2および半径r3
をそれぞれ、r2≦23mm、r3≧25mmとする。ま
た、A領域においては、CD再生装置の光スポットによ
り各種信号が検出できるように、トラックピッチp1
よび位相ピット深さd1を、例えばp1≒1.6μm、d
1≒0.11μmとする。なお、少なくともA領域にお
いては、反射膜層3の反射率は70%以上とする。ま
た、A領域にピット列として記録するデータビット列
は、データ変調方式を含めてCD規格の信号フォーマッ
トに準拠させる。
【0023】図3は、A領域をさらに領域区分した領域
区分図で、図1のA領域部分を拡大したものである。同
図において、A1領域〜A3領域はそれぞれ以下に示す
ようなCD信号フォーマットにおけるデータ構成とす
る。すなわちA1領域はリードイン領域フォーマット、
A2領域はプログラム領域フォーマット、A3領域はリ
ードアウト領域フォーマットとする。また、r6はA1
領域とA2領域を区分するディスク半径であり、24.
8mm≦r6≦25mmとする。以上により、A領域だ
けに注目すれば、高密度光ディスク1はピット形状等の
ディスクの光学的特性、信号フォーマットおよびデータ
構成において、CDとなんら違いがない。
【0024】この結果、高密度光ディスク1を既存のC
D再生装置に装着して再生を行なった場合、少なくとも
A領域においては、通常動作を行なわせることができ、
システムの誤動作の危険性のあるB領域の再生動作は行
なわれない。また、ここで上記A2領域の長さをゼロ〜
数秒程度にしておけば、再生動作開始後、直ちに再生動
作を終了させることができる。
【0025】ところで、リードアウト領域の外周側にさ
らに次のリードイン、プログラム、リードアウト領域が
存在するようないわゆるマルチセッションCDが再生可
能なCD再生装置では、前記A3領域でのリードアウト
情報を再生した後でもさらにディスクの外周側に次のリ
ードイン領域を検索にいく動作を行なう。この動作を行
なわせないために、A1領域に記録するリードイン情報
のサブコードにおいて、マルチセッションCDであるか
否かの情報を示すフラグビットを、マルチセッションC
Dではないと設定する。これにより、マルチセッション
対応のCD再生装置で高密度光ディスク1を再生した場
合でも、A領域の再生動作だけで終了させることがで
き、システムの誤動作の危険性のあるB領域の再生を行
なうことはない。
【0026】なお本実施例では、A領域をA1領域〜A
3領域に3分割して、それぞれリードイン領域フォーマ
ット、プログラム領域フォーマット、リードアウト領域
フォーマットのデータを記録するものとしたが、本発明
は特にこれに限定されることなく、例えば上記A1領域
〜A3領域において、A2領域およびA3領域の長さを
ゼロとしても、すなわちA領域をA1領域だけで構成し
ても良い。この場合、A1領域のリードインに含まれる
TOC情報にプログラム領域のトータル時間が0分0秒
0フレームであることを示すサブコードデータを記録し
ておくこととする。これにより、CD再生装置は、リー
ドイン再生後にプログラム領域の再生動作に移行するこ
とはなくなり、B領域の再生動作を行なうことはない。
【0027】また、A領域のデータ構成は上記の例に限
定されず、A領域内で既存のCD再生装置の再生動作が
終了するようなデータ列であればよい。
【0028】ところで、A1領域のリードインのサブコ
ードデータとして、例えばCD信号フォーマットにおい
て空きビット(定義されていないビット)を、次の情報
を示すビットとして使用する。すなわち、 1)B領域に、CDの規格値以外のピット列、トラック
ピッチによりデータが記録されていることを示すビット 2)B領域の再生信号に対する波形等化定数の情報を示
すビット である。このようにしておけば、高密度光ディスク1の
再生時には、A領域を再生することにより、B領域に例
えば高密度ピット列によるデータが記録されていること
が判別できる。さらに、波形等化の定数が示されている
ので、B領域の再生動作に移行した際に最適な波形等化
定数を設定することができ、良好な再生波形を得ること
ができる。
【0029】一方B領域は、例えば外周半径r5がr5
60mmのときには、半径r3および半径r4は、r3
25mm、r4<58mmとする。また、B領域におい
ては、小径光スポットによる再生に適すように、トラッ
クピッチp2およびピット深さd2をそれぞれ、CDの規
格値であるp1、d1よりも小さい値とする。例えば、光
源の波長がλ=530nm、対物レンズの開口数がNA
=0.55なる光ヘッドをもつ光ディスク装置での再生
に適した値は、p2≒0.9μm、d2≒0.075μm
となる。この場合、B領域における記録密度は、トラッ
ク接線方向の記録密度の増加分を含めれば、A領域すな
わちCDの記録密度に対して約3倍となる。
【0030】なお、B領域に形成するピット列を、ここ
ではトラックピッチp2およびピット深さd2として具体
的な数値を例に挙げて示したが、本実施例における
2、d2の値には特に限定はない。また、p2、d2の値
がCDと同値であっても、例えばデータビット列のデー
タ変調方式、ピット形状等がCDのそれとは異なってい
るために、CD再生装置にて正常な再生動作が行われな
いようなピット列も含まれる。
【0031】図4は、B領域をさらに領域区分した領域
区分図で、図1のB領域部分を拡大したものである。同
図において、B1領域はB2領域に記録されたデータの
内容を示すいわゆるTOC情報を含むリードイン領域、
B2領域はプログラム領域、B3領域は記録データのデ
ィスク外周端であることを示すいわゆるリードアウト領
域である。ここで、B1領域のTOC情報に記録するサ
ブコードデータとして、次の情報を示すビットを設け
る。すなわち、 1)B領域に、CDの規格値以外のピット列、トラック
ピッチによりデータが記録されていることを示すビット 2)B領域の再生信号に対する波形等化定数の情報を示
すビット 3)B領域におけるディスク反射率、再生信号変調度の
情報を示すビット である。このようにしておけば、高密度光ディスク1の
B領域再生時には、再生中のピット列がCD規格以外の
ピット列、例えば高密度ピット列であることが判別でき
る。また、波形等化の定数が示されているので、最適な
波形等化定数を設定することができ、良好な再生波形を
得ることができる。さらに、ディスク反射率、再生信号
変調度がデータとして得られるので、サーボ系の利得、
再生信号の信号スライスレベル等を最適に設定すること
ができ、結果的にエラーの少ない再生データを得ること
が可能となる。
【0032】図5は、本発明による高密度光ディスク再
生装置の回路ブロック図である。同図において、7は制
御信号105により波形等化の定数が切り換え可能な波
形等化回路、8は制御信号106によりデータスライス
レベルおよびデータストローブタイミングが切り換え可
能なデータストローブ回路、9は制御信号107により
復調方式が切り換え可能な復調回路、11は制御信号1
04によりサーボ利得が切り換え可能なサーボ回路であ
る。以下に本高密度光ディスク再生装置の動作について
説明する。
【0033】まず再生動作の開始時においては、波形等
化回路7、データストローブ回路8、復調回路9、サー
ボ回路11の設定を全てCDの再生に適した値に設定し
ておき、光ピックアップ5を光ピックアップ移動手段
(図示せず)によりディスク半径23mm〜25mmm
に位置させる。光ピックアップはこの位置で、光スポッ
トを周知のサーボ技術によりディスク上に形成されたピ
ット列上にトレースさせ、ピットに対応した信号の再生
を行なう。再生されたRF信号は、波形等化回路7、デ
ータストローブ回路8を介し、復調回路9に入力され
る。復調回路9からはサブコードデータ103が得ら
れ、システムコントローラ10に入力される。なお、プ
ログラム領域再生時には復調回路9からディジタルデー
タ102が得られ、オーディオ信号等に変換される。さ
て、装着された光ディスクが本発明による高密度光ディ
スク1である場合、前述のようにサブコードデータ10
3には、B領域にCDの規格値以外のピット列、トラッ
クピッチによりデータが記録されていることが示されて
いるため、これを受けてシステムコントローラ10は、
ピックアップ移動手段に対してディスク外周方向に移動
させるための制御信号108を出力する。サーボ回路1
1では、例えば光ピックアップ移動中のトラッキング誤
差信号振幅を検出し、これが所定の値以下になったとき
領域境界検出信号109を出力する。なお後述するが、
この際高密度光ディスク1のA領域とB領域の間にいわ
ゆるミラー部を設けておくと前記領域境界検出を行ない
やすくなる。システムコントローラ10は、領域境界検
出信号109を入力すると光ピックアップ移動手段を停
止させ、B領域の再生動作に移行する。既に、A領域再
生時にサブコード103からB領域の再生信号に対する
波形等化定数の情報が得られているので、システムコン
トローラ10ではB領域の再生動作に移行する以前に
は、波形等化回路7、データストローブ回路8、復調回
路9、サーボ回路11をそれぞれB領域の再生に適した
定数等に設定するように制御信号104〜107を出力
する。これにより良好な再生波形を得ることができる。
【0034】なお、装着された光ディスクが高密度光デ
ィスク1ではなくて、既存のCDであった場合には、デ
ィスク半径23mm〜25mmmの再生時にえられるサ
ブコードデータ103には、B領域にCDの規格値以外
のピット列、トラックピッチによりデータが記録されて
いるときに示されるフラグがないので、これを受けてシ
ステムコントローラ10は、制御信号104〜107を
特に変化させない。したがって、波形等化回路7、デー
タストローブ回路8、復調回路9、サーボ回路11の設
定は全てCDの再生に適した値が継続し、以降既存のC
D再生装置と同様の動作をさせるものとする。これによ
り、既存のCDの再生も行なうことができ、いわゆるア
ッパーコンパチブル性を確保できる。
【0035】図6は、本発明の第2の実施例を示す高密
度光ディスクの断面図で、同図(a)はディスク記録面
の領域区分図、同図(b)は、(a)におけるA領域、
B領域およびC領域の拡大図である。図において、図1
と同一部分には同一符号を付し、ここでは説明を省略す
る。図6と図1との違いは、A領域とB領域の間の半径
3〜半径r7に、ピットの形成されていないC領域を設
けたことである。また図7は、図6による高密度光ディ
スク1上に形成されたピット形状をディスク平行面で示
す図である。このように、C領域をいわゆるミラー部と
することにより、A領域とB領域を交互に再生する場合
に行なうアクセス動作において、各領域の境界を容易に
検出することができる。
【0036】図8は、図1および図5に示した高密度光
ディスク1の断面拡大図(b)の他の例を示すディスク
断面拡大図である。同図において、図1および図6と同
一部分には同一符号を付し、ここでは説明を省略する。
図8と図1および図6との違いは、A領域とB領域に形
成するピットの深さを同一深さ(d3)としたことであ
る。ピット深さd3は、前述の深さd2と等しくしても良
いし、d1と等しくしても良い。このようにすれば、各
領域においてピット深さを変える必要がないので、高密
度光ディスク1の製造工程が簡略化されるという利点が
ある。ただし、例えばd3=d2とした場合にはピット深
さd1と比較して、既存のCD再生装置におけるA領域
再生時に再生信号の振幅が多少減少し、例えばd3=d1
とした場合にはピット深さd2と比較して、高密度光デ
ィスク再生装置におけるB領域再生時に再生信号の振幅
が多少減少する等の障害が生じる。そこで、前記障害の
度合いをなるべく均等に割り当てるように、ピット深さ
3をd2<d3<d1の適当な値に設定しても良い。
【0037】以上のように高密度光ディスクを構成する
ことにより、既存のCD再生装置に誤って高密度光ディ
スク1を装着し、再生動作を開始させた場合でも、CD
再生装置はフォーカス、トラッキング、ディスク回転制
御を正常に行うことができ、CD再生装置のシステムコ
ントロールの誤動作による障害を未然に防ぐことができ
る。また、ディスク半径23mm〜25mmの領域に、
TOC情報のサブコードデータとして、外周部にCD規
格のピット列以外のピットが形成されていること、波形
等化の定数が示されているので、本発明による高密度光
ディスク再生装置では、これを検出し、高密度領域の再
生時に良好な再生波形を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ピットの深さ、トラッ
クピッチ等がCDの値とは異なるピット列が形成された
高密度光ディスクにおいて、半径23mm〜25mmの
領域には、CD規格に準拠したピット列を形成し、かつ
データビット列としてCD規格のリードイン、リードア
ウト情報を記録することにより、該高密度光ディスクを
誤って既存のCD再生装置に装着した場合でも、前記領
域において既存のCD再生装置に正常な再生動作に基づ
いた再生開始から再生終了までの動作を行わせることが
可能となる。この結果、CD再生装置内のシステムコン
トロール動作が不安定となることにより起こりうる各種
障害を未然に防ぐことができる。
【0039】また本発明による高密度光ディスク再生装
置では、装着されたディスクの半径23mm〜25mm
の領域を、既存のCDの再生に適した波形等化定数、サ
ーボ利得等に回路定数を初期設定した状態で再生し、T
OC情報に含まれるサブコードから、高密度光ディスク
か既存のCDかを判別する。既存のCDの場合には、前
記回路定数を継続させ、高密度光ディスクである場合に
は、高密度領域へのアクセスと同時に前記回路定数を高
密度領域の再生に適した値に設定することにより、両デ
ィスクに対して良好な再生を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高密度光ディスクの断面図であ
る。
【図2】図1の高密度光ディスク上に形成されたピット
を示す図である。
【図3】A領域の領域区分を示すディスク断面図であ
る。
【図4】B領域の領域区分を示すディスク断面図であ
る。
【図5】本発明による高密度光ディスク再生装置の回路
ブロック図である。
【図6】本発明による高密度光ディスクの他の例を示す
ディスク断面図である。
【図7】図6の高密度光ディスク上に形成されたピット
を示す図である。
【図8】本発明による高密度光ディスクの他の例を示す
ディスク断面拡大図である。
【符号の説明】
1…高密度光ディスク、2…透明基板、3…反射膜層、
5…光ピックアップ、7…波形等化回路、8…データス
トローブ回路、9…復調回路、10…システムコントロ
ーラ、103…サブコードデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 秋夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所情報映像メディア事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号に応じて位相ピットが形成される光デ
    ィスクにおいて、信号記録面を第1の領域と第2の領域
    の少なくとも2つ以上の領域に区分し、第1の領域には
    位相ピット列間隔が1.6μm、位相ピット長が0.8
    μm以上であるような第1の位相ピット列を、第2の領
    域には第1の領域における位相ピット列間隔、位相ピッ
    ト長あるいはデータ変調方式とは異なる第2の位相ピッ
    ト列を形成し、第1の領域は少なくともディスク半径2
    3mmから25mmの範囲を含むことを特徴とする高密
    度光ディスク。
  2. 【請求項2】請求項1記載の高密度光ディスクにおい
    て、第1の領域に形成するTOC情報のサブコードデー
    タに、第2の領域に第2の位相ピット列によるデータが
    形成されていることを示すビットと、第2の位相ピット
    列の信号再生に用いるための波形等化定数に関する情報
    を示すビットを割り当てることを特徴とする高密度光デ
    ィスク。
  3. 【請求項3】請求項1記載の高密度光ディスクにおい
    て、第2の領域に形成するTOC情報のサブコードデー
    タに、第2の領域に第2の位相ピット列によるデータが
    形成されていることを示すビットと、第2の位相ピット
    列の信号再生に用いるための波形等化定数に関する情報
    を示すビットと、第2の領域におけるディスク反射率お
    よび第2の位相ピット列の再生信号変調度の情報を示す
    ビットを割り当てることを特徴とする高密度光ディス
    ク。
  4. 【請求項4】請求項1記載の高密度光ディスクにおい
    て、第1の領域よりもディスク外周側で、第2の領域よ
    りもディスク内周側に、第1および第2の位相ピット列
    とは異なる第3の位相ピット列を形成した第3の領域を
    設けることを特徴とする高密度光ディスク。
  5. 【請求項5】請求項4記載の第3の領域には位相ピット
    を形成しないことを特徴とする高密度光ディスク。
  6. 【請求項6】請求項1記載の高密度光ディスクにおい
    て、第1の位相ピット列の第1の位相ピット深さと、第
    2の位相ピット列の第2の位相ピット深さの関係を、
    (第1の位相ピット深さ)>(第2の位相ピット深さ)
    としたことを特徴とする高密度光ディスク。
  7. 【請求項7】請求項1記載の高密度光ディスクにおい
    て、第1の位相ピット列の第1の位相ピット深さと、第
    2の位相ピット列の第2の位相ピット深さの関係を、
    (第1の位相ピット深さ)=(第2の位相ピット深さ)
    としたことを特徴とする高密度光ディスク。
  8. 【請求項8】光ピックアップのトラッキングサーボ利得
    が切り換え可能なサーボ回路と、再生RF信号の波形等
    化定数が切り換え可能な波形等化回路と、再生信号のデ
    ータストローブタイミングが切り換え可能なデータスト
    ローブ回路とを備えた光ディスク再生装置において、装
    着された光ディスクのディスク半径23mmから25m
    mの範囲を再生する際には、それぞれ第1のサーボ利
    得、第1の波形等化定数、第1のデータストローブタイ
    ミングとすることを特徴とする高密度光ディスク再生装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の高密度光ディスク再生装置
    において、ディスク半径23mmから25mmの範囲を
    再生した際に得られるサブコードデータの所定位置のビ
    ットが、所定値を示していた場合には、前記サーボ回路
    を第2のサーボ利得に、前記波形等化回路を第2の波形
    等化定数に、前記データストローブ回路を、第2のデー
    タストローブタイミングに切り換え、前記第2の領域の
    再生を行なうことを特徴とする高密度光ディスク再生装
    置。
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