JPH07335442A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JPH07335442A
JPH07335442A JP15143994A JP15143994A JPH07335442A JP H07335442 A JPH07335442 A JP H07335442A JP 15143994 A JP15143994 A JP 15143994A JP 15143994 A JP15143994 A JP 15143994A JP H07335442 A JPH07335442 A JP H07335442A
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JP
Japan
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magnetic
line
film
filter
magnetic film
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Pending
Application number
JP15143994A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ishii
修 石井
Masakatsu Senda
正勝 千田
Toshinori Mori
敏則 森
Yutaka Ichinose
裕 一ノ瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大電流が流れる電力供給用線路等に重畳する
コモンモードノイズを低減すること。 【構成】 同軸芯線1,外皮導体2,絶縁被覆3からな
る同軸線路の周囲に絶縁被覆3を介して、周回するよう
に磁性膜4が接地されているフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機器間の信号や電力を伝
える線路に重畳するコモンモードノイズを低減するため
の小型化,高性能化にしたフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】コモンモードノイズは線路において所望
の高周波信号あるいは交流電流以外に、スイッチの開閉
や近くを流れるパルス信号が電磁誘導現象で線路対に発
生する同位相の電圧として発生するノイズである。この
ノイズを低減するために、従来は線路を軟磁性材料で作
製したリングに貫通させる方法が採用されていた。即
ち、線路に加わる信号電流は互いに逆向きなため発生す
る磁場は磁性体リング位置ではほぼ打ち消し合ってお
り、同相のノイズ電流(コモンモードノイズ電流)が発
生する磁界のみが磁性体リングを磁化するように作用す
るものである。磁性体が磁化される際に生じる損失でノ
イズ電流を消費し、結果としてノイズの伝搬を阻止する
ものである。ここで、磁性体の磁化過程において生じる
損失の原因としては、強磁性共鳴や渦電流損失がある。
【0003】図7は従来のフィルタを示すもので、従来
用いられているケーブルとして平行2芯線5を使い、そ
の上に磁性膜を巻いた構造のフィルタを示す。図8には
図7に示した平行2芯線5の軸を結んだ線上の磁場分布
を示す。図から明らかなようにケーブルに流れる電流か
ら発生する磁場は磁性体4の位置で完全に打ち消し合わ
ず、幾分かは残る。この磁場の強さHrは以下の式で表
される。 Hr=I/2πr1 −I/2πr2 (1) I:線路に流れる電流 r1 :芯線1の中心から磁性体4までの距離 r2 :芯線2の中心から磁性体4までの距離 線路に流れる電流Iが増加すると磁性体に加わる磁場H
rも比例的に増加し、Hrが磁性体4の異方性磁場Hk
以上の強度となった場合には磁性体4は飽和してしま
う。Hr≧Hkとなる臨界電流Icは(1)式から以下
のように算出される。 Ic=2πHk(R2 −R1 )/R1 2 (2) この様な状態では磁性体はコモンモードノイズ電流によ
る磁場で磁化しないので、ノイズフィルタとして働かな
い。換言すれば、従来の平行2芯線を磁性体リング等に
通した形状では、電源ライン等のように大きな電流が流
れる場合には、磁性体リングの飽和磁場以上の磁界が発
生し、磁化が飽和するために上記のノイズ抑制効果が得
られない等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
改善するために提案されたもので、その目的は、大電流
が流れる電力供給用線路等に重畳するコモンモードノイ
ズを低減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は同軸線路の周囲に絶縁層を介して、周回す
るように磁性膜が設置されているフィルタを発明の特徴
とする。さらに本発明は、磁性膜において磁気異方性の
容易軸が同軸の軸方向に揃い、かつ前記磁性膜の厚さは
表皮深さの1〜10倍の範囲にある軟磁性薄膜であるフ
ィルタを発明の特徴とする。さらに本発明は、磁性膜は
磁性膜と絶縁層とが交互に重なる多層構造であるフィル
タを発明の特徴とする。本発明は同軸線路の周囲に絶縁
層を介して周回するように磁性膜が設置されることを最
も主要な特徴とする。従来の技術では平行線路の周囲に
絶縁層を介して周回するように磁性膜が設置されてお
り、使用した線路の構造が異なる。
【0006】
【作用】線路に発生するコモンモードノイズを抑制する
フィルタの構造として上記の通り同軸線路の周囲に磁性
膜を設置した構造を用いる。この構造では信号電流から
発生する磁場は同軸線路の外側では完全に打ち消し、信
号電流が増しても線路の周囲に巻いた磁性体が飽和しな
い。一方、コモンモードノイズ電流によって発生する磁
場のみが線路の周囲に巻いた磁性膜を磁化し、磁化の変
化に伴う渦電流損失によってノイズ電力を消費する。従
来のフィルタである平行線路の周囲に絶縁層を介して周
回するように磁性膜を設置した構造では信号電流から発
生する磁場が磁性膜の位置で完全に打ち消し合わないた
めに、大電流が流れると磁性膜の磁化が飽和してノイズ
低減効果が劣化した。本発明の構造では信号電流から発
生する磁場は線路の外側では完全に打ち消してしまうの
で、本発明の目的である大電流の信号線路においてもコ
モンモードノイズを減衰させることが可能になる。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。本発
明は、大電流が流れる線路に発生するコモンモードノイ
ズを抑制するフィルタ構造として同軸線路の周囲に磁性
膜を設置した構造である。図1は本発明によるノイズフ
ィルタの構造図を示す。1は同軸芯線、2は同軸外皮導
体、3は絶縁被覆、4は磁性体である。同軸線路の中心
の芯線1と外皮導体2に流れる電流によって発生する磁
場は、線路の外側では極性が逆で分布形状は同一である
ため完全にキャンセルする。従って、大電流が流れても
線路の周囲に巻いた磁性体が飽和することはなく、コモ
ンモードノイズ電流によって発生する磁場のみが磁性体
を磁化する。
【0008】磁性体としてパーマロイのような金属磁性
体を用いた場合には膜厚を以下の考え方に基づいた設定
範囲内とすることで、コモンモードノイズを抑制でき
る。例えば磁性膜の複素比透磁率μr=μr′+iμ
r″の虚数成分μr″が大きい程、コモンモードノイズ
は渦電流損失で消費される〔千田,石井,森:「高損失
性CoZrNb/SiO2 多層膜のEMIノイズフィル
タへの応用」応用磁気学会誌18,2(1994)51
1−514〕。μr′,μr″は回転磁化機構を仮定し
た場合に以下の式で表される。
【数1】 ここで、tmは磁性層の厚さ、ρmは磁性体の抵抗率、
fはノイズ周波数、μ0は真空の透磁率である。一方、
表皮厚δは、 δ=√{2ρm/(2πf・μr・μ0 )} と表される。従ってθは以下の式で表される。 θ=2√{π・(tm/δ)}
【0009】図2はμr′(f)/μr′(0),μ
r″(f)/μr′(0)のtm/δ依存性を示す。
0.1≦(tm/δ)≦10の範囲ではμr″(0)/
μr′(0)≧0.03であり、渦電流損失が発生する
ことを示している。特に、0.1≦(tm/δ)≦1の
範囲ではμr″(0)<μr′(0)なので磁性膜を巻
いた線路のインピーダンスは誘導性(インダクタンスが
大きい)となるのに対し、1≦(tm/δ)≦10の範
囲ではμr′(0)≒μr″(0)となり磁性体を巻い
た線路の抵抗もインダクタンス並に大きくなる。0.1
≦(tm/δ)≦1の範囲で磁性膜を巻き付けた線路の
インダクタンスが高い場合には、磁性膜を巻いた部分の
線路のインピーダンスが大きく、インピーダンス整合が
悪いため信号やノイズの反射が大きい。反射されたノイ
ズ電力は消費されないので、機器の内部に悪影響を及ぼ
す。従って、磁性膜を巻き付けた線路の抵抗を高くして
ノイズ電力が消費される比率を大きくするためには単に
μ″(0)が大きいだけでは不十分であり、μ′(0)
が小さいことも重要であり、この条件を満足する膜厚範
囲として1≦(tm/δ)≦10が適当である。(tm
/δ)>10ではμr″(0)/μr′(0)<0.0
3であり、渦電流によるノイズ電流吸収効果が測定誤差
と同等になるので、tm/δの適性範囲として10以下
と定めた。
【0010】実施例1 図1に示したノイズフィルタにおいて磁性体の具体的な
構造はポリイミドシート(幅5cm,長さ14cm)上
にパーマロイ薄膜を形成し、ケーブルに多数回巻きつけ
てチューブ状としたものである。パーマロイ薄膜はf=
250MHzとし、パーマロイのρm(〜20μΩc
m)、μr′(0)=3000を代入するとδ≒0.2
5μmとなり、約0.25μmから2.5μm厚のパー
マロイ膜がノイズ低減に有効なことが予想できる。本実
施例ではパーマロイ膜厚は1.5μmとした。パーマロ
イ薄膜は磁場中スパッタリング法で形成し、ケーブルと
平行方向に一軸磁気異方性の容易軸を揃えることができ
る。このような製法で形成されたパーマロイ膜の異方性
磁場は通常50e程度である。
【0011】線路として同軸線路を用いると芯線および
外皮導体から発生する磁場は図3に示す通り符号が反対
で分布は同一になる。このような構造では流れる電流値
が増加しても、磁性体4の位置に磁場は発生しない。従
って、図1に示す同軸構造のフィルタを用いれば線路の
周囲に配置した磁性体4によって大電流線路に発生する
コモンモードノイズを抑制することができる。特に、磁
性体4を線路に近付ける程ノイズ抑制効果は大きくなる
が、平行2芯線路を用いた場合には線路に流れる電流
(信号)による磁場の残留成分も大きくなるため無制限
に磁性体4を線路に近付けることはできなかった。一
方、同軸線路を用いた場合には外皮導体と磁性体4を絶
縁可能な程度まで近付けることができるので、全体の小
形・軽量化にも有利である。
【0012】図4は本発明によるノイズ減衰効果特性の
測定系を示す。図において、6はネットワークアナライ
ザ、7は直流電源、8は電流プローブ、9は終端抵抗、
10は直流成分カット用コンデンサである。線路として
は本発明による同軸線路や従来から用いられている平行
2芯線が用いられる。線路の長さは80cmであり、約
250MHzで大きなコモンモードノイズが発生する。
磁性膜は直流電源7を接続した端から10cmの位置に
巻き付け、電流プローブは抵抗9が接続している端から
20cmの位置にセットした。直流電源の電圧を変える
ことで線路に流れる電流を変えて、250MHzのノイ
ズ抑制効果を測定した。
【0013】図5は線路として同軸線路を用いた場合1
1と、線路として平行2芯線路を用いた場合12の線路
に流れる電流値Icとノイズ減衰量の関係を示す。平行
2芯線路を用いた場合には電流値の増加と共に徐々にノ
イズ減衰量が低下し、特に(2)式で示された臨界電流
値Ic以上の範囲では激減するのに対し、同軸線路を用
いた場合には電流値の如何に関わらずノイズ減衰量は一
定となる。
【0014】実施例2 磁性膜4として図6に示す通り絶縁層13を介して磁性
体14を交互に重ねた多層構造とした。具体的には磁性
膜として実施例1に述べたパーマロイ膜を2層、絶縁層
として0.1μm厚のSiO2 膜を介して形成した。パ
ーマロイ膜,SiO2 膜はスパッタリング法を用いて作
製した。ポリイミドシート15の寸法は幅2.5cm,
長さ14cmであり、磁性体の合計の体積は実施例1と
同一である。この磁性体シートを実施例1(図4)と同
様の位置に巻き付けてコモンモードノイズの抑制効果を
測定した結果、図5と同様の通電電流依存性を得た。す
なわち、同軸線路を用いた場合には通電電流に無関係に
ノイズ減衰量一定となるのに対し、平行2芯線路を用い
た場合には通電電流が臨界値Ic以上になるとノイズ減
衰量は激減する。この現象は磁性膜として単層膜を用い
ても、あるいは多層膜を用いてもコモンモードノイズ電
流から発生する磁場を磁性体の渦電流損失として消費す
るメカニズムは同じであるので、磁性体の体積が一定な
らば同一のノイズ減衰量が得られたものである。また、
通電電流が増加した場合に、線路として同軸線路を用い
た場合の方が平行線路を用いるよりも安定な動作が確保
できるメカニズムも磁性体が単層であるか多層であるか
には依存しないので、結果的に実施例1と同様なノイズ
抑制挙動を示したものである。従って、本実施例では磁
性体層は2層であるが、より多層の場合にも磁性体の総
体積が同じならば同様の効果が期待できる。磁性体多層
膜を用いた場合には、磁性層当りの基板の体積が減少す
るので、全体の小型化が図れる効果がある。
【0015】
【発明の効果】本発明による同軸線路状構造のフィルタ
を用いることで、大電流が流れるような電力供給用線路
等に重畳するコモンモードノイズを低減できる。このフ
ィルタはケーブルの外皮部分を磁性膜で覆う構造とする
と実効的な体積や重量の増加が無い。また、磁性膜を線
路導体にできる限り近付ける方がノイズ抑制効果は大き
くなるが、平行2芯線路を用いた場合には線路に流れる
電流(信号)から発生する磁場の磁性膜位置における打
ち消し残り成分も大きくなるため、無制限に磁性膜を線
路に近付けることはできず、小型化を阻んでいた。一
方、同軸線路を用いた場合には外皮導体と磁性膜の間隔
は原理的に無限に近付けることができるので、全体の小
形・軽量化にも有利である。さらに、供給電流自体では
損失を生じないので、フィルタの挿入損失が無いことも
特長である。従来、使われている平行2芯線路では供給
電流または信号電流によって、幾分かはケーブルを取り
囲んでいる磁性体を磁化するので挿入損失が必ず発生し
た。なお、本構造のフィルタはケーブルの可塑性も保た
れるので、取り扱いが容易という長所もある。また、実
施例では同軸線路1本を磁性膜で覆う構造を示したが、
多数の同軸線路の束を磁性膜で覆ったとしても同様の効
果が得られることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるノイズフィルタの構造図を示す。
【図2】複素比透磁率μr′(f),μr″(f)の磁
性膜厚tm依存性を示す。複素比透磁率は静磁場におけ
る比透磁率μr′(0)で、膜厚は表皮厚δで規格化し
ている。
【図3】平行2芯線路から発生する磁場分布を示す。
【図4】ノイズ減衰量の測定系を示す。
【図5】線路に流れる電流値とノイズ減衰量の関係を示
す。
【図6】磁性多層膜の構造を示す。
【図7】従来のノイズフィルタを示す。
【図8】同軸線路から発生する磁場分布を示す。
【符号の説明】
1 同軸芯線 2 同軸外皮導体 3 絶縁被覆 4 磁性体 5 平行2芯線 6 ネットワークアナライザ 7 直流電源 8 電流プローブ 9 終端抵抗 10 直流成分カット用コンデンサ 11 同軸線路の場合 12 平行2芯線路の場合 13 絶縁層 14 磁性体 15 ポリイミドシート
フロントページの続き (72)発明者 一ノ瀬 裕 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸線路の周囲に絶縁層を介して、周回
    するように磁性膜が設置されていることを特徴とするフ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 磁性膜において磁気異方性の容易軸が同
    軸の軸方向に揃い、かつ前記磁性膜の厚さは表皮深さの
    1〜10倍の範囲にある軟磁性薄膜であることを特徴と
    する請求項1記載のフィルタ。ここに表皮深さは ρmは磁性膜の抵抗率 fはノイズ周波数 μrは複素比透磁率の実数成分 μ0 は真空の透磁率とすると 表皮深さδ=√{2ρm/(2πf・μr・μ0 )} である。
  3. 【請求項3】 前記磁性膜は磁性膜と絶縁層とが交互に
    重なる多層構造であることを特徴とする請求項1または
    2記載のフィルタ。
  4. 【請求項4】 同軸線路の周囲にパーマロイ薄膜を形成
    したポリイミドシートを多数回まきつけて構成されてい
    ることを特徴とするフィルタ。
JP15143994A 1994-06-08 1994-06-08 フィルタ Pending JPH07335442A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100700214B1 (ko) * 2005-10-10 2007-03-28 (주)신우아이엠에스 포장봉지의 스트로우 창 형성장치
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