JPH0733651B2 - 造成地の遮水構造 - Google Patents

造成地の遮水構造

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JPH0733651B2
JPH0733651B2 JP2237186A JP23718690A JPH0733651B2 JP H0733651 B2 JPH0733651 B2 JP H0733651B2 JP 2237186 A JP2237186 A JP 2237186A JP 23718690 A JP23718690 A JP 23718690A JP H0733651 B2 JPH0733651 B2 JP H0733651B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多数の遮水ボードを組立てて完成する造成地
の遮水構造に関する。
[従来の技術] ゴミを投棄する埋立処理場を造成する際には、廃棄物か
ら出る汚水や薬物などの有毒物が地下に流れて地下水が
汚染されるのを防止するために、従来から厚さ約1.5mm
の合成ゴムより成る遮水シートを掘削等によって成形し
た地盤全体に直接敷き詰めていた。人工池の造成におい
ても、池の水が漏れないようにするために、上記と同じ
合成ゴムより成る遮水シートを地盤に直接敷き詰めてい
た。
この遮水シートは建築用として一般に用いられるもの
で、既製のものとしては横幅が約120cmで最大長さ約20m
の原反シートがある。しかし、土木用にはより広い遮水
シートが必要なため、ゴム製造工場において既製の原反
シートを横に複数枚接着して広幅シートを作り、その広
幅シートを土木用として使用している。ここで、原反シ
ートから広幅シートを作る場合には、第11図に示すよう
に、約120cm幅の原反シート50の縁部を互いに重ね合わ
せて配置し、その重なり箇所を接着剤51により接着した
り、もしくは下流ゴムを中間に挟み込んで熱プレスによ
って接続していた。このように、原反シート50同士を接
着する(この接続方法を以下“フロージョイント”とす
る)ことで広幅シート52を作っている。この広幅シート
52の横幅は、運搬等を考慮して最大8〜10m程度とさ
れ、広幅シート52の状態でゴム製造工場より出荷され
る。この広幅シート52を造成地において接続する場合
は、第12図に示すように、広幅シート52の縁部同士を互
いに20cm程度重なり合うように、造成地の土の上に敷き
詰め、その広幅シート52の重なり合う箇所を接着剤53で
接着する。この接着剤53が乾いた後、縁部が上側にある
広幅シート52のその縁部を覆うように、長手方向に補強
テープ54を接着剤55で接着する。
このように、従来から埋立処理場や人工池等のの遮水を
必要とする造成地の地盤全域に遮水シートを敷き詰める
ことによって、この遮水シートで漏水の発生を防止して
いる。
また、埋立処理場や人工池の全域に敷き詰めた遮水シー
トの外縁は、掘削等によって成形した地盤の外部にまで
伸ばされて、その外部に固定される。即ち、第13図に示
すように、掘削等によって成形した地盤の法面の上端を
越えた平らな地面の適宜位置に天端固定溝56を堀り、遮
水シート57の先端部をその天端固定溝56に入れる。その
後、天端固定溝56内にある遮水シート57の先端部を図示
しない係止部材で止めたり、あるいは堀り起した土58を
その天端固定溝56に埋め返すことによって、遮水シート
57が固定される。
[発明が解決しようとする課題] このように、現場で広幅シート52の重なり合う箇所を接
着剤53で接着したり、補強テープ54を接着剤55で接着し
たりする従来の工法においては、地下水がしみ出る軟弱
地盤の上で作業をする場合には接着剤が施行段階におい
て特に水を嫌うために、作業の進行が思うようにはかど
らないという欠点があった。また、雨天の場合には、接
着剤での接着が不可能なためと遮水シートが水に漏れて
滑り易くなるため、作業を中止しなければならず、その
他、強風の場合には、遮水シートが風で捲れるために作
業を中止しなければならないものであった。
また、広幅シート52を地盤に敷き詰める作業は、重いシ
ートを抱える重労働であり、作業者の確保が難しいもの
であった。また、この広幅シート52の敷き詰め作業は職
人技と経験が必要であり、外国人労働者では質の良い施
行が行えなかった。
更に、掘削等によって成形した地盤に遮水シートを直接
敷き詰める場合(下側に不織布を備えることもある)に
は、地盤の表面に存在する転石等の突起物によって、補
強テープ54に広幅シート52から浮き上がる箇所が発生
し、この浮き上がり箇所に隙間が出来て、水が漏れると
いう不具合があった。
その上、遮水シートを造成地の地盤に直接敷き詰めた場
合には、遮水シートに転石等の突起物が直接接触し、投
棄されたゴミ等の重量によって地盤沈下した際に、転石
等の突起物によって遮水シートに穴が開けられるという
不具合があった。また、造成地の地盤に直接敷き詰めた
遮水シートの上に客土を施す場合には、重機で客土を押
してゆく際に、転石等の突起物が遮水シートに突き刺さ
ったり、地盤が軟弱であると遮水シートが滑ったりし
て、遮水シートで破断するおそれがあった。
更に、従来のものでは、遮水シートの先端を固定する天
端固定溝を設けなければならず、その天端固定溝に水が
溜り、その天端固定溝に溜った水が盛り土した法面を流
してしまうという欠点があった。
[発明の目的] 本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、軟
弱地盤やある程度の悪天候でも遮水部材の敷設作業を容
易に行なうことができ、しかも遮水部材の損傷が生じな
いようにして汚水や有害物質が地下水に混入するのを防
ぐ造成地の遮水構造を提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、発泡スチロールの
片面に遮水部材を取り付けて遮水ボードとし、その多数
の遮水ボード同士を水膨張性シール材で接着して造成地
に敷き詰めると共に、前記遮水ボードの遮水部材を取り
付けた面の縁部付近に一段低い段部を設け、その段部に
遮水ボードを貫通する頭部を有するアンカーを打ち込
み、そのアンカーの頭部の打ち込む進行側の面に水膨張
性シール材を備え、その水膨張性シール材でアンカー打
ち込み箇所の遮水を行なうようにしたものである。
また、造成地の地盤の表面に防水性かつ固形性の遮水用
混合土を敷き詰め、その遮水用混合土の上に発泡スチロ
ールの片面に遮水部材を取り付けた遮水ボードを水膨張
性シール材で接着したものを敷き詰め、前記遮水部材と
前記水膨張性シール材とで一次遮水とし、前記遮水用混
合土で二次遮水とするようにしたものである。
更に、発泡スチロールの片面に遮水部材を取り付けた立
方体の遮水ボードを水膨張性シール材で接着したものを
造成地の地盤の蓋として用い、その蓋の縁部と地盤に敷
き詰めた縁部とを、水膨張性シール材を介して接続用遮
水シートで接続し、遮水ボードの遮水シートと水膨張性
シール材と接続用遮水シートとで遮水空間を形成し、そ
の遮水空間を形成した蓋の上に客土を被せて遮水空間を
土の中に埋設するようにしたものである。
[作用] 本発明は、発泡スチロールに遮水シートを接着したボー
ドを、水膨張性シール材を用いて互いに接着し、地盤に
敷き詰める。この際、発泡スチロールを地盤に密着させ
るので、遮水シートは地盤の突起物とは接触しない。各
ボードはアンカーによって地盤に固定されるが、各アン
カーの頭部の打ち込み側に水膨張性シール材を備えてお
くことによって、アンカー打ち込み箇所で遮水を行なう
ことができ、しかも、アンカーを打ち込みながらボード
を継ぎ足してゆくので、軟弱地盤や法面や悪天候におけ
る作業性を向上させることができる。
本発明では更に、地盤に遮水性混合土を施し、その上に
遮水性ボードを敷き詰めるようにする。これによって、
遮水シートと水膨張性シール材から成る遮水と、遮水性
混合土との二重の遮水となり、安全確実な遮水構造とな
る。
[第1実施例] 以下、図面に基づいて本発明を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す造成地の遮水構造の全
体断面図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は
第1図の要部拡大平面図である。
本発明では、掘削等によって成形した地盤1に多数の遮
水ボード2を敷き詰めるものである。この遮水ボード2
は、硬質でブロック状または板状の発泡スチロール3の
片面全域に従来使用されている遮水シート4を無溶剤タ
イプの接着剤で接着したものである。この発泡スチロー
ル3は、安価で軽量で耐圧縮性のあるものが用いられ、
その大きさは遮水シート4の製造可能な横幅とも関係す
るが、縦横が共に数メートル程度のものが望ましい。発
泡スチロール3の遮水シート4が取り付けられる面の外
縁付近には、一段低くなっている段部4が形成されてお
り、遮水シート4はその段部5まで覆っている。互いに
隣り合う遮水ボード2同士は、例えば粘着ブチルゴム系
の水膨張性シール材6によって接着される。即ち、この
水膨張性シール材6を介在して遮水ボード2が順に接続
される。この水膨張性シール材6は、水を含むとそれ自
体が膨張し、しかも隣り合う遮水ボード2同士の接合部
における水の通過を遮断するものである。遮水ボード2
の接合面には、第2図に示すように、一方の遮水ボード
2側に凸部7が形成され、他方の遮水ボード2側にはそ
の凸部7と嵌合する凹部8が形成され、前記水膨張シー
ル材6を介在させて凸部7と凹部8とを係合させる。遮
水ボード2同士の接合箇所の形状としてはこの他に、第
4図に示すように、互いにL字形として係合するような
形状としても良い。
多数の遮水ボード2を地盤1に敷き詰める場合は、先ず
不織布9を地盤1全体に敷き、その不織布9の上に、遮
水ボード2の遮水シート4側を上にした状態で、水膨張
性シール材6で隣り合う遮水ボード2同士を接着し、多
数の遮水ボード2を地盤1に敷き詰めてゆく。ここで、
遮水ボード2を法面に敷き詰める場合には、段部5の適
当な箇所に、不織布9を突き抜けて地盤1に至るアンカ
ー10を打ち込む。このアンカー10の打ち込みによって、
法面に敷き詰められる遮水ボード2は、法面から滑り落
ちることがなくなる。このアンカー10の頭部11が遮水シ
ート4と同一高さとなるとなるよう、アンカー10を遮水
ボード2に打ち込む。このアンカー10の頭部11の底面に
は水膨張性シール材12が備えられており、この水膨張性
シール材12によって、アンカー10の打込み箇所において
遮水効果が得られる。このアンカー10は法面に取り付け
る遮水ボード2がその法面から滑り落ちるのを防止する
ものなので、地盤1の底面に敷き詰める遮水ボード2に
は、特にアンカー10を打たなくても良い。
遮水ボード2同士を水膨張性シート材6を介して接合さ
せ、かつアンカー10の打ち込んだ後、隣り合う遮水ボー
ド2の両方の段部5にまたがるように、ジョイントテー
プ13を段部5にある遮水シート4の上に貼り、そのジョ
イントテープ13の上に前記遮水シート4と同一材料から
成る補助シート14を貼る。即ち、ジョイントテープ13に
よって、隣り合う遮水ボード2の段部5にまたがる補助
シート14が貼られる(第3図)。この補助シート14によ
って、遮水ボード2を接着する水膨張性シール材6とア
ンカー10の頭部11とが覆われて保護される。この補助シ
ート14の上面と、遮水ボード2の段部5より高い箇所の
遮水シート4の上面とは、同じ高さになるように設定さ
れている。この補助シート14の両側に遮水性のあるコー
キング材15を取り付けて、そのコーキング材15によっ
て、補助シート14の両側で水を遮断し、水が水膨張性シ
ール材6とアンカー10に到達しないようにしても良い。
地盤1の底面と法面との境には、第5図に示すように、
法尻用ボード16が備えられる。この法尻用ボード16は、
L字形の発泡スチロール17を用い、その発泡スチロール
17の内側の全面に遮水シート18を接着したものである。
この遮水シート18を接着した側の縁部付近に段部19が形
成されている。この法尻用ボード16の一方の端面に、第
2図に示した遮水ボード2の凹部8に嵌合する凸部20が
形成され、他方の端面に遮水ボード2の凸部7に嵌合す
る凹部21が形成される。この法尻用ボード16と遮水ボー
ド2とは、水膨張性シール材6を挟んで接続する。な
お、遮水ボード2の端面が第4図の形状である場合に
は、法尻用ボード16の端面の形状も、その形状に合わせ
る。
なお、地盤1の底面と法面との傾斜角度が造成地によっ
て異なるため、第6図に示す法尻用ボード22を用いるよ
うにしてもよい。即ち、法尻用ボード22は、発泡スチロ
ール23と発泡スチロール24とを、内側に厚みが薄く外側
が厚みの厚い弾性材25で連結するようにしたものであ
る。この弾性材25によって、底面と法面との傾斜角度
が、法尻用ボード22の曲げ角度と異なるものでも適用す
ることができる。
法面と法面とのコーナーが丸みを帯びた形状の場合に
は、平面状の遮水ボード2を使用することができない。
このため、法面と法面とコーナー等には第7図に示すフ
レキシブルボードを用いる。フレキシブルボード26は、
ブロック状または板状のウレタン等を材料とする柔軟性
部材27とその柔軟性部材27の片面に接着した遮水シート
28とから成る。このフレキシブルボード26は変形自在で
あるので、大きな面積のものを用意しておき、法面と法
面とのコーナーの形に合わせて切断し、その端面を遮水
ボード2と水膨張性シール材6で接着する。
掘削等によって成形した地盤を、ゴミを投棄する埋立処
理場として使用する場合には、雨水を排出するための集
水構造が必要となる(池として使用する場合には不要で
ある。)。ここで、第6図に集水用ボード29を示す。こ
の集水用ボード29は、断面がコの字状でそのコの字状の
両端に平行に伸びる鍔部30を有する発泡スチロール31を
用い、その発泡スチロール31のコの字状の内側とそれよ
り続く鍔部30との全面に遮水シート32を接着または溶着
し、遮水シート32の反対側の全面マット33を接着または
溶着したものである。集水用ボード29では、遮水シート
32側の鍔部30の縁部付近に段部34を形成する。この集水
用ボード29の一方の端面には、第2図に示した遮水ボー
ド2の凹部8に嵌合する凸部35と、他方の端面には遮水
ボード2の凸部7に嵌合する凹部36が形成される。この
集水用ボード29と遮水ボード2とは、水膨張性シール材
6を挟んで接続する。この集水用ボード29のコの字状の
空間内には集水管37が備えられ、遮水シート4を伝って
流下した雨水等はその集水管37で集めれられ、その後、
所定の汚水処理場へ導かれる。
埋立処理場として使用する場合には、遮水ボード2と法
尻用ボード16あるいは集水用ボード29を水膨張性シール
材で接着して地盤1の上に敷き詰めた後に、その上から
ブロック状または板状の保護用発泡スチロール38を敷き
詰める。この保護用発泡スチロール38は、突形状の破砕
されていない粗大ゴミによって遮水ボード2の遮水シー
ト4が破損するのを防止するためのものである。この保
護用発泡スチロール38同士は単に並べてゆくだけでよ
く、特に接着する必要は無い。
以上のように構成された本発明に係る造成地の遮水構造
においては、遮水ボード2同士を遮水性のある水膨張性
シール材6で接着し、遮水シート4を上に向けた状態で
多数の遮水性の遮水ボード2を地盤1の上に敷き詰め、
かつ各アンカーの頭部の打ち込み側に水膨張性シート材
を備え、アンカー打ち込み箇所での水漏れを遮断する。
即ち、本発明では、遮水シート4を上側にした発泡スチ
ロール3を地盤1に接触させるので、仮に転石等の突起
物が地盤1の表面に存在しても、発泡スチロール3に食
い込むが遮水シート4に食い込むことはない。従って、
従来のような地盤に直接遮水シートを敷き詰めた場合
に、遮水シートに突起物が食い込み、地盤沈下等により
遮水シートに穴が開くという不具合を解消することがで
きる。
その上、造成地の地盤1に重機でもって客土を施す場合
でも、多数の遮水ボード2が連結して敷き詰められてい
るので、重機の重量が多数の遮水ボード2に分散される
ので、地盤が軟弱であっても重機による客土の施行作業
がスムースに行なうことができ、しかも転石等の突起物
が遮水シート4に突き刺さることはなく、遮水シートが
破断するおそれがない。
また、本発明ではアンカー10の打ち込み箇所を水膨張性
シール材12によって遮断する。これによって、法面にお
ける遮水ボード2の敷設作業が容易になる。更に、地盤
1が地下水等でぬかるんでいる場合でも、雨天の時や強
風の時でも作業を行うことができ、経済効果が大であ
る。その上、従来のような広い面積の遮水シートに代え
て、それより狭い面積の発泡スチロールを主構成とする
遮水ボード2を用いるので、遮水シートそのものよりも
水に濡れても滑りにくく、また足場がしっかりしている
ので、作業の危険性を減少させることができる。
本発明における作業は、遮水ボード2を組み立てて地盤
1に敷き詰るものであり、その作業は簡単で熟練を要し
ない。また、遮水ボード2は従来の広幅シートに比べて
大幅に軽いものであり、外国人労働者を始めとする経験
の無い作業者でも作業を行なうことができ、経済的であ
る。
更に、従来の遮水シートを用いるものでは、遮水シート
の先端を固定する天端固定溝を設けなければならず、そ
の天端固定溝に溜った水によって、盛り土した法面が流
されるおそれがあったが、本発明では天端固定溝を設け
る必要は無いので、地盤の法面が流されるおそれは無
い。
なお、遮水ボード2にゴム等から成る遮水シート4を用
いたが、その遮水シート4に代えて、吹き付けやシート
等による防水被膜を形成するようにしても良い。
[第2実施例] 次に、本発明の他の実施例を第9図に基づいて説明す
る。掘削等によって成形した地盤1の表面の全域に、例
えば深さ5メートルの地盤1に対し、約50センチメート
ルの厚さの遮水用混合土39を塗着する。この遮水用混合
土39は、セメント系固化剤と高密度ベントナイトとを、
1m3の土に対し体積比60〜150kg:60〜100kgの割合で混
合したものであり、これらの材料を混合して成る遮水用
混合土39は遮水効果と、重金属と放射能の遮断に効果が
ある。この遮水用混合土39の上に、前記第1実施例と同
様に遮水ボード2や法尻用ボード16や集水用ボード29
を、水膨張性シール材6を挟んで敷き詰め、かつ法面に
アンカー10を打ち込む。埋立処理場として使用する場合
には、その上に保護用発泡スチロール38を敷き詰める。
遮水用混合土39のうちセメント系固化剤は、水が介入し
ても分離せずに形を変化させないものであり、その遮水
用混合土39の内側へ遮水ボード2や法尻用ボード16を敷
き詰める作業は従来のものに比べて非常にやり易くな
る。また、高密度ベントナイトはクラックが生じるとし
ても防止層としての復元性があるので、完全な遮水性を
確保できる。従ってこの発明では、遮水ボード2同士の
接合面を遮水する水膨張性シール材6と、この混合土39
とによる二重の遮水となるので、より確実な遮水を行な
うことができる。更に、混合土39は、重金属と放射能の
遮断に効果があるので、それらを廃棄する際の埋立処理
場として使用できる。
[第3実施例] 次に、本発明の更に他の実施例を第10図に基づいて説明
する。この実施例は、埋立処理場の内部にゴミ等を入
れ、蓋をするものである。この実施例は第2実施例と同
様、掘削等によって成形した地盤1の全域に混合土39を
施し、その混合土39の上に遮水ボード2と法尻用ボード
16を敷き詰める。その上に保護用発泡スチロール38を敷
き詰める。この実施例では、ゴミ等を投棄した後、直ち
に蓋40を被せるので第1実施例で示した集水用ボードや
集水管は必要としない。蓋40としては、遮水ボード2に
水膨張性シール材を接着したものを用いる。そして、法
面の上端に位置する遮水ボード2と、蓋の縁部にある遮
水ボード2との隙間を、接続用遮水シート41と水膨張性
シール材6を用いて閉鎖する。その後、この蓋40の上に
保護用発泡スチロール38を載せ、その上から客土42で覆
う。
以上のように構成した発明では、底面と法面とが二層ま
たは三層の遮水構造となっており、しかも上面に蓋40を
して内部に水が入らないようになっているので、ゴミや
その他の収容物を水から遮断した状態で、埋立処理場を
土の中に埋めることができる。しかも地盤1の全域に混
合土39を塗着してあるので、重金属や放射能を地下水等
に漏れなく封じ込めることができる。これは、従来の一
層の遮水構造に比べて、本発明は二層または三層の遮水
構造であるので、処理方法が完全であるので、埋立処理
場の地元が安心して借地を許可できるものである。
[発明の効果] 以上のように、本発明に係る造成地の遮水構造によれ
ば、水膨張性シール材を介して発泡スチロールと遮水シ
ートから成るボードを組立て、アンカーの遮水ボードへ
の打ち込み箇所に水膨張性シール材を備えるものであ
る。この結果、本発明では、転石等の突起物によって遮
水シートに破損が生じることが無く、しかもボードへの
アンカーの打込みによって法面でのボードの滑りを防い
で作業性を向上させ、ぬかるんでいる地盤や雨天の時で
も作業を行うことができ、ボード自体が滑りにくく作業
の危険性を減少させることができ、地盤に客土を施す場
合の重機によって遮水シートの破断のおそれがなく、従
来必要とした天端固定溝を必要としないので盛り土した
法面が流されるおそれが無く。
また、地盤に遮水用混合土を施し、その上に遮水性ボー
ドを敷き詰めるようにすれば、二重の遮水構造となり安
全性が増す。その上、遮水用混合土をセメント系固化剤
と高密度ベントナイトから構成すれば、重金属や放射性
物質が地下水に混入するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す造成地の遮水構造の全
体断面図、第2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は
第1図の要部拡大平面図、第4図は遮水ボードの端面の
他の構造を示す断面図、第5図は法尻用ボードの一例を
示す断面図、第6図は法尻用ボードの他の例を示す断面
図、第7図はフレキシブルボードの一例を示す斜視図、
第8図は集水用遮水ボードの断面図、第9図は本発明の
他の実施例を示す造成地の遮水構造の全体断面図、第10
図は本発明のその他の実施例を示す造成地の遮水構造の
部分拡大断面図、第11図は従来の遮水シートのフロージ
ョイント箇所の断面図、第12図は第11図のシートのフロ
ージョイント箇所に補強テープを貼り付けた状態の断面
図、第13図は従来の天端固定工によって遮水シートを取
り付ける状態を示す断面図である。 1……地盤、2……遮水ボード、3……発泡スチロー
ル、4……遮水シート、5……段部、6……水膨張性シ
ール材、7……凸部、8……凹部、10……アンカー、11
……頭部、12……水膨張性シール材、13……ジョイント
テープ、14……補助シート、15……コーキング材、16…
…法尻用ボード、22……法尻用ボード、25……弾性材、
38……保護用発泡スチロール、39……遮水用混合土、40
……蓋、41……接続用遮水シート、42……客土。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡スチロールの片面に遮水部材を取り付
    けて遮水ボードとし、その多数の遮水ボード同士を水膨
    張性シール材で接着して造成地に敷き詰めると共に、前
    記遮水ボードの遮水部材を取り付けた面の縁部付近に一
    段低い段部を設け、その段部に遮水ボードを貫通する頭
    部を有するアンカーを打ち込み、そのアンカーの頭部の
    打ち込む進行側の面に水膨張性シール材を備え、その水
    膨張性シール材でアンカー打ち込み箇所の遮水を行なう
    ことを特徴とする造成地の遮水構造。
  2. 【請求項2】前記遮水ボードの上に保護用発泡スチロー
    ルを敷き詰めたことを特徴とする請求項1記載の造成地
    の遮水構造。
  3. 【請求項3】遮水ボードと遮水ボードとの接合箇所に互
    いに係合用凹凸を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の造成地の遮水構造。
  4. 【請求項4】隣り合う遮水ボードの段部にまたがってそ
    の段部の表面に補強テープをジョイントテープで固定
    し、その補強テープで遮水ボード同士の接合箇所やアン
    カーの打ち込み箇所を覆うことを特徴とする請求項1記
    載の造成地の遮水構造。
  5. 【請求項5】前記補強テープの両側の縁とその縁の付近
    の遮水シートとをコーキング材で覆い、そのコーキング
    材と遮水シートとで遮水することを特徴とする請求項4
    記載の造成地の遮水構造。
  6. 【請求項6】前記遮水ボードのうち長さの途中で湾曲す
    る箇所を有する法尻用ボードにおいて、2個の発泡スチ
    ロールとその2個の発泡スチロールの中間で長さの湾曲
    する位置に内側の幅の厚さを小さく外側の厚さを大きく
    した弾性材を備えたことを特徴とする請求項1記載の造
    成地の遮水構造。
  7. 【請求項7】造成地の地盤の表面に防水性かつ固形性の
    遮水用混合土を敷き詰め、その遮水用混合土の上に発泡
    スチロールの片面に遮水部材を取り付けた遮水ボードを
    水膨張性シール材で接着したものを敷き詰め、前記遮水
    部材と前記水膨張性シール材とで一次遮水とし、前記遮
    水用混合土で二次遮水とすることを特徴とする造成地の
    遮水構造。
  8. 【請求項8】前記遮水用混合土は、セメント系の固化剤
    と高密度ベントナイトと土とから成ることを特徴とする
    請求項7記載の造成地の遮水構造。
  9. 【請求項9】前記遮水ボードの上に保護用発泡スチロー
    ルを敷き詰めたことを特徴とする請求項7記載の造成地
    の遮水構造。
  10. 【請求項10】遮水ボードと遮水ボードとの接合箇所に
    互いに係合用凹凸を形成したことを特徴とする請求項7
    記載の造成地の遮水構造。
  11. 【請求項11】前記遮水ボードの遮水部材を取り付けた
    面の縁部付近に一段低い段部を設け、その段部に遮水ボ
    ードを貫通する頭部を有するアンカーを打ち込み、その
    アンカーの頭部の打ち込む進行側の面に水膨張性シール
    材を備え、その水膨張性シール材でアンカー打ち込み箇
    所の遮水を行なうことを特徴とする請求項7記載の造成
    地の遮水構造。
  12. 【請求項12】隣り合う遮水ボードの段部にまたがって
    その段部の表面に補強テープをジョイントテープで固定
    し、その補強テープで遮水ボード同士の接合箇所やアン
    カーの打ち込み箇所を覆うことを特徴とする請求項11記
    載の造成地の遮水構造。
  13. 【請求項13】発泡スチロールの片面に遮水部材を取り
    付けた立方体の遮水ボードを水膨張性シール材で接着し
    たものを造成地の地盤の蓋として用い、その蓋の縁部と
    地盤に敷き詰めた縁部とを、水膨張性シール材を介して
    接続用遮水シートで接続し、遮水ボードの遮水シートと
    水膨張性シール材と接続用遮水シートとで遮水空間を形
    成し、その遮水空間を形成した蓋の上に客土を被せて遮
    水空間を土の中に埋設することを特徴とする造成地の遮
    水構造。
  14. 【請求項14】遮水空間を形成した蓋の上に保護用発泡
    スチロールを敷き詰め、その後、客土を被せて遮水空間
    を土の中に埋設することを特徴とする請求項13記載の造
    成地の遮水構造。
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