JPH0733672U - 事務用ファイル - Google Patents

事務用ファイル

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JPH0733672U
JPH0733672U JP6441793U JP6441793U JPH0733672U JP H0733672 U JPH0733672 U JP H0733672U JP 6441793 U JP6441793 U JP 6441793U JP 6441793 U JP6441793 U JP 6441793U JP H0733672 U JPH0733672 U JP H0733672U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で剛性が高く、シボ付性がよく、ヒンジ
特性に優れた事務用ファイルの提供。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂の発泡層1と、樹脂1
00重量部に対して10〜400重量部の充填剤を含有
するポリオレフィン系樹脂の第1非発泡層2とよりなる
基本積層体シートにより形成した事務用ファイル。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、軽量で、剛性が高く、耐久性があり、かつ外観に優れた事務用フ ァイルに関するものである。
【0002】 この考案にいう事務用ファイルは、 (1)JIS S5505に規定されるような、書類などのとじ具を持つフラッ トファイル、 (2)JIS S5506に規定されるような、ファイリングキャビネット、カ ードキャビネットなどに使用するフォルダー及びガイド、 (3)本立て型のボックスファイル、 (4)JIS S5507に規定されるような、多孔式ルーズリーフ帳簿のとじ 具を持つバインダー、 等で代表されるものをいう。
【0003】
【従来の技術】
書類を収納する事務用ファイルには、従来より、紙、紙と熱可塑性樹脂フィル ムとの積層体、単層の非発泡ポリオレフィン系樹脂シートが使用されている。
【0004】 しかし、紙及び樹脂シートは、それぞれ特有の欠点を有している。すなわち、 紙は、耐久性、耐水性、外観品質(高級感)に劣り、樹脂シートは、紙と比べれ ば剛性が不足し、変形し易い。樹脂シートの変形を防止するためには、剛性を高 くすればよいが、このようにすると、厚みが厚くなって経済性で不利になるだけ でなく、重くなってハンドリングしにくくなる。
【0005】 そこで、今度は軽くするために、単層の低発泡樹脂シートを使用することが考 えられている。
【0006】 しかし、これには、次のような問題点がある。
【0007】 (1)比重は小さくなるが、剛性の低下が大きく、その分、厚みを厚くせざるを 得ない。このため、全体としては、それほどの軽量化は達成できない。
【0008】 (2)低発泡樹脂シートは、通常、発泡剤等を含んだ熱可塑性樹脂をTダイより 押し出しながら発泡させて製造する。このとき、Tダイより押し出された溶融シ ートは、ダイ出口直後に三次方向に膨張するが、その巾方向の膨張はTダイの幅 によって規制されている。このため、得られる樹脂シートに、所謂、コルゲート と称する波状の変形が発生する。その結果、シート表面にたてスジ等が発生して 樹脂シートの外観が著しく悪化する。
【0009】 (3)製造過程で発泡ガスがシート表面から散逸し、平滑な表面が得られない。 このため、得られる低発泡樹脂シートを、事務用ファイルとして使用しても、商 品価値のないものとなってしまう。
【0010】 この考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、(1)軽量 で剛性が高く、(2)シボ付き性が良く、(3)ヒンジ特性に優れた事務用ファ イルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供する事務用ファイルは、ポリオレフィン系樹脂の発泡層と、樹 脂100重量部に対して10〜400重量部の充填剤を含有するポリオレフィン 系樹脂の第1非発泡層とよりなる基本積層体シートにより形成されたものである 。
【0012】 上記基本積層体シートは、例えば、前記発泡層を内層とし、前記発泡層の両面 に積層した前記第1非発泡層を外層とする3層構成シートとすることができる。
【0013】 また、この考案が提供する事務用ファイルは、ポリオレフィン系樹脂の発泡層 と、樹脂100重量部に対して10〜400重量部の充填剤を含有するポリオレ フィン系樹脂の第1非発泡層とよりなる基本積層体シートの第1非発泡層上に、 充填剤含有量が樹脂100重量部に対して0〜50重量部であって第1非発泡層 のそれより少ない熱可塑性樹脂の第2非発泡層を積層した多層積層体シートによ り形成したものである。
【0014】 上記第2非発泡層を形成する熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂が好まし い。
【0015】 上記第1非発泡層に使用されるポリオレフィン系樹脂としては、低密度、中密 度、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、及びエチ レンまたはプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体、あるいはエチレンと 酢酸ビニルとの共重合体等の単独もしくは混合物等を使用する。
【0016】 充填剤としては、無機粉体系では、炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,水酸 化カルシウム,水酸化マグネシウム,水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム ,タルク,マイカ,クレー、カーボンブラック,ホワイトカーボン,グラファイ ト,ゼオライト,硫酸バリウム,含水ケイ酸カルシウム等を、有機粉体系では、 フェノール樹脂粉,エボナイト粉等を、繊維系では、ガラス系,パルプ系,アス ベスト系,ポリエチレンテレフタレート系,ポリアミド系等を使用する。
【0017】 充填剤の配合比率を10〜400重合部としたのは、10重量部未満であると 、押出し発泡成形時に発生するコルゲートを防止できず、シート外観が悪化し、 事務用ファイルとしての商品価値がなくなり、剛性も低くなりすぎるためである 。また、400重量部を超えると、積層後の多層成形が困難になり、衝撃強度及 びヒンジ特性が著しく低下してしまうためである。事務用ファイルとしての性能 を考慮すれば、充填剤の含有量は、好ましくは10〜150重量部である。
【0018】 なお、この他に酸化防止剤,着色剤,紫外線吸収剤,帯電防止剤,可塑剤,及 び脂肪酸金属塩,脂肪酸アミド等のスリップ剤等を必要に応じ添加してもよい。
【0019】 発泡層に使用されるポリオレフィン系樹脂としては、充填剤を含有する非発泡 層に使用される樹脂と同様のポリオレフィン系樹脂を使用する。
【0020】 なお、発泡層の樹脂には、充填剤を添加しない方が好ましいが、樹脂100重 量部に対して50重量部までであれば、必要に応じて添加してもよい。それ以上 添加すると、発泡特性が低下する。
【0021】 発泡剤は、化学発泡剤として、アゾジカルボンアミド,アゾビスイソブチロニ トリル,ジアゾアミノベンゼン,N,N ′- ジニトロソペンタメチレンテトラミン ,N,N ′- ジメチル−N,N ′- ジニトロテレフタルアミド,ベンゼンスルホニル ヒドラジド,P-トルエンスルホニルヒドラジド,P,P ′- オキシビスベンゼンス ルホニルヒドラジド,炭酸塩,有機酸塩等を、物理発泡剤として、プロパン,ブ タン,ペンタン,ジクロロジフルオロメタン,ジクロロモノフルオロメタン,ト リクロロモノフルオロメタン,メタノール,エタノール等を使用する。要すれば 、これらの発泡剤と通常使用される発泡助剤,架橋剤,核剤,着色剤等を併用し てもよく、また、発泡体は架橋させてもよい。
【0022】 基本積層体の構成は、充填剤を含有する第1非発泡層を発泡層の片面または両 面に有する2層または3層構成であるが、コルゲート発生による外観美の低下の 防止、シートの反り防止等を考えると、両面に第1非発泡層を有する3層構成の 方が好ましい。
【0023】 上記基本積層体シートの表面(片面または両面)には、これら積層体シートを 事務用ファイルとして使用したときの意匠性を向上させるために、シート押出し 成形時あるいは別工程でプレス等により、各種模様のシボを付けることができる 。
【0024】 その場合、充填剤を含有する第1非発泡層の表面にシボを付けることは、充填 剤の濃度とベース樹脂の粘度を調整することにより可能である。しかし、シボの 形状、要求されるシボ転写性によっては、発泡層の気泡をつぶさないでシボを付 けることが困難な場合がある。その場合は、充填剤含有量が樹脂100重量部に 対して0〜50重量部であって第1非発泡層のそれより少ない熱可塑性樹脂より なる第2非発泡層を上記基本積層体シートの第1非発泡層上に積層した多層積層 体とすれば、その第2非発泡層に容易にシボ付けを行うことができる。
【0025】 第2非発泡層に使用される熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂(低 密度,中密度,高密度ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン,ポリプロピレン ,及びエチレン又はプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体、あるいは、 エチレンと、酢酸ビニル,(メタ)アクリン酸,(メタ)アクリル酸エステル, ビニルアルコール等との共重合体)、ポリスチレン系樹脂、ABS,AS系樹脂 ,ポリ塩化ビニル系樹脂,ポリ(メタ)アクリル酸メチル系樹脂,ポリカーボネ ート系樹脂,ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート等のポ リエステル系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリフェニレンオキサイド系樹脂及びこ れらの混合物等を使用する。
【0026】 表面光沢及び耐傷付性が要求される場合には、アクリル系樹脂,ポリカーボネ ート系樹脂,ポリエチレンテレフタレート系樹脂,ポリアミド系樹脂等を使用す ればよい。基本積層体がポリオレフィン系樹脂よりなること、及び事務用ファイ ルとして一般的に求められる性能を考慮すれば、ポリオレフィン系樹脂が最適で ある。
【0027】 また、表面光沢をなくしたい場合には、充填剤を含有させることとし、その場 合、第1非発泡層におけると同様の充填剤を使用する。
【0028】 上記各樹脂層の厚さは、第1非発泡層として使用する樹脂,充填剤の種類,濃 度,及び発泡層として使用する樹脂,その発泡倍率の組合せによって異なる。
【0029】 しかし、第1非発泡層が極端に薄い場合は、コルゲート防止の効果が少なくな ってシート表面にコルゲートの跡がたてスジ状に残り、事務用ファイルとしての 商品価値が低下したり、剛性が不足することがある。
【0030】 従って、通常、第1非発泡層の厚み比率は、基本積層体の厚みに対して0.0 3〜0.7程度が好ましい。第2非発泡層を設ける場合には、その目的によって 異なるが、厚みは1μm〜500μmが好ましい。
【0031】 基本積層体シートの製造方法は、積層体シートがTダイ及び丸ダイより押出し される前に、各樹脂層が溶融状態で積層される方法が好ましい。一般的には、各 樹脂をそれぞれの押出し機で溶融混練した後にTダイ内で積層するマルチマニホ ールド方式や、Tダイに流入させる前に積層するフィードブロック方式等であれ ばよい。
【0032】 第2非発泡層を積層する場合は、ドライラミネート,ウェットラミネート,押 出しラミネート,共押出し,プレス等の通常使用される積層方法によればよい。 積層に際しては、必要に応じ適当な接着剤を用いてもよい。
【0033】
【作用】
この考案における第1非発泡層は、それ自体高い剛性を有するので、事務用フ ァイルの剛性が高くなるとともに、ヒンジ特性が向上する。また、第1非発泡層 は、押出し成形時の発泡層のコルゲートを抑えるので、積層体シートにコルゲー トが発生しない。このため、仕上がりがよく外観の美しい事務用ファイルが得ら れる。一方、発泡層は、事務用ファイルの軽量化を可能にする。
【0034】 基本積層体を3層構成とした場合には、発泡層を第1非発泡層で挟みつけたサ ンドイッチ構造となるので、サンドイッチ効果により、剛性が高く、よりヒンジ 特性の優れた事務用ファイルが得られる。
【0035】 基本積層体の第1非発泡層上に積層する第2非発泡層は、事務用ファイルに対 する加飾を容易にし、かつその自由度を高める。すなわち、第2非発泡層は、充 填剤を含有しないか低含有量であるため、各種模様のシボ付けや着色が容易であ る。このため、事務用ファイルに好みの外観美ないし装飾美を付与することがで きる。
【0036】 また、第2非発泡層は、一定の強度と剛性を備えているので、事務用ファイル のヒンジ特性をさらに向上させる。
【0037】
【実施例】
(実施例1) プロピレン−エチレンブロック共重合体(メルトインデックス1.8g/10 分,「三菱ポリプロBC8」)100重量部に、発泡剤としてクエン酸モノナト リウムと炭酸水素ナトリウムの1:1の混合物0.8重量部を配合して口径65 mmの押出し機で溶融混練した。
【0038】 一方、プロピレン−エチレンブロック共重合体(メルトインデックス0.5g /10分,「三菱ポリプロEC9」)100重量部に、充填剤としてタルク25 重量部を配合して口径90mmの押出し機で溶融混練した。
【0039】 次いで、前者を内層(発泡層)、後者をその外層(第1非発泡層)として、フ ィードブロックで3層に積層した後、幅750mmのTダイから共押出しして、 内層を発泡(発泡倍率2.1倍)させた積層体シートとした。
【0040】 得られた積層体シートを60℃に温度調整された直径300mmの三本の金属 ロール(表面に深さ30μ程度のスジ状の彫刻模様付)に接触させて、積層体シ ートの表面にスジ状の模様を転写させながら、冷却を行い、表1に示す層厚みを 有し、かつ図1に示す3層構成の基本積層体シートを製造した。図において、1 が発泡層、2が第1非発泡層である。そして、この積層体シートを用いてS形フ ラットファイル(A4−S)を作製した。得られたファイルの諸特性は、表1に 示した通りである。
【0041】 (実施例2) 第1非発泡層のタルクの濃度をポリプロピレン樹脂100重量部に対して65 重量部にした以外は、全て実施例1と同じ条件で表1に示す3層構成のファイル を得た。
【0042】 (実施例3) プロピレン−エチレンブロック共重合体(メルトインデックス6.5g/10 分,「三菱ポリプロBC4」)を、口径40mmの押出し機で溶融混練した後、 実施例2の3層積層体に、その最外層として、共押出しで積層した以外は、実施 例2と同様の条件で、表1に示す層厚みを有し、かつ図2に示す5層構成のファ イルを得た。図において、3は発泡層、4は第1非発泡層、5は第2非発泡層で ある。
【0043】 (比較例1) プロピレン−エチレンブロック共重合体(メルトインデックス0.5g/10 分,「三菱ポリプロEC9」)を、口径65mmの押出し機で溶融混練し、幅7 50mmのTダイから単層シートとして押出した後、実施例1と同様の金属ロー ルでスジ状の模様を転写して表1に示すファイルを得た。
【0044】 (比較例2) 実施例1における発泡層の発泡剤の濃度を0.5重量部にした以外は、実施例 1の発泡層と同じ材料を使用し、これをTダイから押出して表1に示す単層のポ リプロピレン発泡シートよりなるファイルを得た。
【0045】 (比較例3) 市販されてる紙製バインダー(ライオン社製)の諸特性を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】 表1の結果より明らかのように、実施例1〜3のフラットファイルは、軽くて 剛性が高く、シボ付性もよく、しかもヒンジ特性に優れたものとなっている。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この考案によれば、上述のような構成としたので、軽量 で剛性が高く、シボ付性がよくて外観品質に優れ、その上、ヒンジ特性にも優れ た、事務用ファイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の3層積層体の層構成を示す断面図
【図2】 実施例3の5層積層体の層構成を示す断面図
【符号の説明】
1,3 発泡層 2,4 第1非発泡層 5 第2非発泡層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 103:04 105:04 B29L 31:00

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂の発泡層と、樹脂
    100重量部に対して10〜400重量部の充填剤を含
    有するポリオレフィン系樹脂の第1非発泡層とよりなる
    基本積層体シートにより形成された事務用ファイル。
  2. 【請求項2】 基本積層体シートが、前記発泡層を内層
    とし、前記発泡層の両面に積層した前記第1非発泡層を
    外層とする3層積層体シートである請求項1記載の事務
    用ファイル。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂の発泡層と、樹脂
    100重量部に対して10〜400重量部の充填剤を含
    有するポリオレフィン系樹脂の第1非発泡層とよりなる
    基本積層体シートの第1非発泡層上に、充填剤含有量が
    樹脂100重量部に対して0〜50重量部であって第1
    非発泡層のそれより少ない熱可塑性樹脂の第2非発泡層
    を積層した多層積層体シートにより形成された事務用フ
    ァイル。
  4. 【請求項4】 第2非発泡層を形成する熱可塑性樹脂
    が、ポリオレフィン系樹脂である請求項3記載の事務用
    ファイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020090026A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 株式会社ジェイエスピー ポリスチレン系樹脂多層発泡シートとそれを用いた間紙
CN116442618A (zh) * 2022-01-07 2023-07-18 财纳福诺木业(中国)有限公司 一种装饰板及其制造方法

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