JPH07336892A - 自励式直流送電設備の制御方法および制御装置 - Google Patents
自励式直流送電設備の制御方法および制御装置Info
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- JPH07336892A JPH07336892A JP6119835A JP11983594A JPH07336892A JP H07336892 A JPH07336892 A JP H07336892A JP 6119835 A JP6119835 A JP 6119835A JP 11983594 A JP11983594 A JP 11983594A JP H07336892 A JPH07336892 A JP H07336892A
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】送電電力の指令変更に伴う直流電圧の変動を抑
制し、送電電力と直流電圧を高速且つ安定に制御可能な
直流送電設備の制御方式を提供する。 【構成】送電側の変換器31で交流を直流に変換し、直
流回路41を介して受電側の変換器32で直流を交流に
変換する。各変換器は自己消弧機能を持った素子で構成
される。変換器制御部310、320は、各々電力制御
回路と電圧制御回路を備え、運転指令装値300からの
潮流方向指令により一方の機能を選択する。変換器制御
部320は電力指令と電力検出手段323の実測値の電
力偏差に従って変換器32の送電電力を制御する。変換
器制御部310は、電圧指令と電圧検出器311の電圧
偏差と前記電力偏差(又は電力指令)に従って電力コン
デンサ40の直流電圧Vfが一定となるように変換器3
1を制御する。
制し、送電電力と直流電圧を高速且つ安定に制御可能な
直流送電設備の制御方式を提供する。 【構成】送電側の変換器31で交流を直流に変換し、直
流回路41を介して受電側の変換器32で直流を交流に
変換する。各変換器は自己消弧機能を持った素子で構成
される。変換器制御部310、320は、各々電力制御
回路と電圧制御回路を備え、運転指令装値300からの
潮流方向指令により一方の機能を選択する。変換器制御
部320は電力指令と電力検出手段323の実測値の電
力偏差に従って変換器32の送電電力を制御する。変換
器制御部310は、電圧指令と電圧検出器311の電圧
偏差と前記電力偏差(又は電力指令)に従って電力コン
デンサ40の直流電圧Vfが一定となるように変換器3
1を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自己消弧機能を持った素
子で構成される2台の電力変換装置から構成される自励
式直流送電設備に係り、特に直流送電電力を高速且つ安
定に制御する制御方式に関する。
子で構成される2台の電力変換装置から構成される自励
式直流送電設備に係り、特に直流送電電力を高速且つ安
定に制御する制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、直流送電システムは長距離送電や
電源融通などに次々と適用されている。特に、自励式変
換器による直流送電設備は、電源喪失時の交流系統にも
送電でき且つ、進み、遅れいずれの無効電力も任意に制
御可能でニーズが高い。
電源融通などに次々と適用されている。特に、自励式変
換器による直流送電設備は、電源喪失時の交流系統にも
送電でき且つ、進み、遅れいずれの無効電力も任意に制
御可能でニーズが高い。
【0003】自励式変換器は等価的に電圧源で置くこと
ができる。このため、変換器の至近端で事故が発生する
と、変換器から事故点に事故電流が流れ、事故電流が大
きい場合には変換器が壊れ、直流送電システムが停止す
る事態が懸念される。
ができる。このため、変換器の至近端で事故が発生する
と、変換器から事故点に事故電流が流れ、事故電流が大
きい場合には変換器が壊れ、直流送電システムが停止す
る事態が懸念される。
【0004】これを防止するために、特開平4−367
011号公報に開示されているように、自励式変換器の
電流をdqの2軸に変換、即ち有効分(実電流)と無効
分(虚電流)の2軸に分けて、変換器の電流を高速に制
御する方法が本発明者等によって提案されている。
011号公報に開示されているように、自励式変換器の
電流をdqの2軸に変換、即ち有効分(実電流)と無効
分(虚電流)の2軸に分けて、変換器の電流を高速に制
御する方法が本発明者等によって提案されている。
【0005】さらに、この自励式変換器の制御方法を適
用した直流送電装置の基本的な制御方式が、特開平5−
211779号公報に開示されている。これは、電流の
有効分の制御として、順変換器で直流回路の直流電圧を
一定に制御し逆変換器で受電電力を指令値通りに制御す
る方法で、逆変換器側の受電電力値を順変換器で知るこ
となしに、即ち順変換器と逆変換器間で信号のやり取り
を行うことなく運転できるメリットがある。
用した直流送電装置の基本的な制御方式が、特開平5−
211779号公報に開示されている。これは、電流の
有効分の制御として、順変換器で直流回路の直流電圧を
一定に制御し逆変換器で受電電力を指令値通りに制御す
る方法で、逆変換器側の受電電力値を順変換器で知るこ
となしに、即ち順変換器と逆変換器間で信号のやり取り
を行うことなく運転できるメリットがある。
【0006】この制御方式の動作原理は、逆変換器で電
力制御するときに生じる直流回路の電圧変化を、その変
化に等しい電力を順変換器から直流回路に注入すること
により、即ち直流回路の電力の入出力を自動的にバラン
スさせることで、直流電圧を一定に保つものである。こ
のことを数式を用いて以下に説明する。
力制御するときに生じる直流回路の電圧変化を、その変
化に等しい電力を順変換器から直流回路に注入すること
により、即ち直流回路の電力の入出力を自動的にバラン
スさせることで、直流電圧を一定に保つものである。こ
のことを数式を用いて以下に説明する。
【0007】今、直流回路のコンデンサ容量をC、逆変
換器から交流系統に送り出す送電電力をPd、直流回路
の直流電圧をVdと置くと、逆変換器に流れる電流Ii
は以下に示す(数1)となる。
換器から交流系統に送り出す送電電力をPd、直流回路
の直流電圧をVdと置くと、逆変換器に流れる電流Ii
は以下に示す(数1)となる。
【0008】
【数1】Ii=Pd/Vd 順変換器から直流回路に流れ込む電流をIrと置き、直
流回路の損失を無視すると、直流電圧Vdは(数2)と
なる。
流回路の損失を無視すると、直流電圧Vdは(数2)と
なる。
【0009】
【数2】Vd=1/C ∫(Ir−Ii)dt このように、逆変換器に流れ込む直流電流Iiは電力指
令値から(数1)によって求まり、順変換器から流れ出
る直流電流Irは順変換器を直流電圧一定制御すること
によって(数2)から必然的に決まる。従って、順変換
器で直流電圧制御、逆変換器で送電電力を制御すること
により、直流送電システムの安定な運転が可能になる。
令値から(数1)によって求まり、順変換器から流れ出
る直流電流Irは順変換器を直流電圧一定制御すること
によって(数2)から必然的に決まる。従って、順変換
器で直流電圧制御、逆変換器で送電電力を制御すること
により、直流送電システムの安定な運転が可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、
(数2)から明かなように、直流電圧は電流の時間積分
から決まるので、逆変換器で指定の電力を交流側に送り
出しても直ちに直流電圧の変化には現われない。このた
め、順変換器から直流電圧を一定に保つのに必要な電流
の流入が遅くなり、直流電圧に変動を生じる。また、送
電電力にも変動を生じる。
(数2)から明かなように、直流電圧は電流の時間積分
から決まるので、逆変換器で指定の電力を交流側に送り
出しても直ちに直流電圧の変化には現われない。このた
め、順変換器から直流電圧を一定に保つのに必要な電流
の流入が遅くなり、直流電圧に変動を生じる。また、送
電電力にも変動を生じる。
【0011】この対策として直流電圧制御系の応答を上
げることが考えられる。しかし、直流電圧制御系のゲイ
ンをさらに上げるのは、制御系の安定度からみて限界に
近く、送電電力制御の応答を早く安定化することには困
難がある。
げることが考えられる。しかし、直流電圧制御系のゲイ
ンをさらに上げるのは、制御系の安定度からみて限界に
近く、送電電力制御の応答を早く安定化することには困
難がある。
【0012】本発明の目的は、自励式直流送電設備にお
いて、送電電力と直流電圧を高速且つ安定に制御するこ
とのできる制御方法および装置を提供することにある。
いて、送電電力と直流電圧を高速且つ安定に制御するこ
とのできる制御方法および装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、潮流反転によって両
方向に送電可能な直流送電設備において、変換器の運転
モードに対応して送電電力制御と直流電圧制御を任意に
選択できる柔軟な制御装置を提供することにある。
方向に送電可能な直流送電設備において、変換器の運転
モードに対応して送電電力制御と直流電圧制御を任意に
選択できる柔軟な制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、送電側で交流
を直流に変換し直流回路を介して、受電側で直流を交流
に変換すると共に、送電側または受電側の一方の側で直
流回路の直流電圧を一定に制御し、他側で送電電力を指
令値通りに制御する自励式直流送電設備の制御方法であ
って、前記直流電圧の指令値と実測値による電圧偏差と
前記送電電力の指令値または指令値と実測値の電力偏差
に基づいて、前記直流電圧を一定に制御することを特徴
とする。
を直流に変換し直流回路を介して、受電側で直流を交流
に変換すると共に、送電側または受電側の一方の側で直
流回路の直流電圧を一定に制御し、他側で送電電力を指
令値通りに制御する自励式直流送電設備の制御方法であ
って、前記直流電圧の指令値と実測値による電圧偏差と
前記送電電力の指令値または指令値と実測値の電力偏差
に基づいて、前記直流電圧を一定に制御することを特徴
とする。
【0015】本発明は、送電側で交流を直流に順変換す
る第1の変換器と、電力用コンデンサを含む直流回路
と、受電側で直流を交流に逆変換する第2の変換器を備
える自励式直流送電設備の制御装置であって、前記受電
側の送電電力を電力指令値通りとするように、前記電力
指令値とその実測値の電力偏差に応じた電力制御出力に
基づいて、前記第2の変換器を制御する電力制御手段
と、前記直流回路の直流電圧を一定とするように、前記
直流回路の直流電圧指令値とその実測値による電圧偏差
及び前記電力指令値または前記電力偏差に応じた電圧制
御出力に基づいて、前記第1の変換器を制御する電圧制
御手段と、を備えることを特徴とする。
る第1の変換器と、電力用コンデンサを含む直流回路
と、受電側で直流を交流に逆変換する第2の変換器を備
える自励式直流送電設備の制御装置であって、前記受電
側の送電電力を電力指令値通りとするように、前記電力
指令値とその実測値の電力偏差に応じた電力制御出力に
基づいて、前記第2の変換器を制御する電力制御手段
と、前記直流回路の直流電圧を一定とするように、前記
直流回路の直流電圧指令値とその実測値による電圧偏差
及び前記電力指令値または前記電力偏差に応じた電圧制
御出力に基づいて、前記第1の変換器を制御する電圧制
御手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】本発明は、交流から直流への順変換と直流
から交流への逆変換を分担するに二つの電力変換器と、
前記二つの電力変換器を接続する直流回路と、前記二つ
の電力変換器を制御する制御装置から構成される自励式
直流送電設備の制御装置であって、送電電力指令値、直
流電圧指令値及び潮流方向指令値を出力する運転指令装
値と、前記電力変換器毎に、前記送電電力指令値とその
実測値の電力偏差に応じて送電電力を指令値通りに制御
する電力制御手段、前記直流電圧指令値とその実測値の
電圧偏差に基づいて前記直流電圧を一定制御する電圧制
御手段及び前記潮流方向指令に応じて前記電力制御手段
または前記電圧制御手段の一方を選択するスイッチ手段
を有する単位制御装置を備えることを特徴とする。
から交流への逆変換を分担するに二つの電力変換器と、
前記二つの電力変換器を接続する直流回路と、前記二つ
の電力変換器を制御する制御装置から構成される自励式
直流送電設備の制御装置であって、送電電力指令値、直
流電圧指令値及び潮流方向指令値を出力する運転指令装
値と、前記電力変換器毎に、前記送電電力指令値とその
実測値の電力偏差に応じて送電電力を指令値通りに制御
する電力制御手段、前記直流電圧指令値とその実測値の
電圧偏差に基づいて前記直流電圧を一定制御する電圧制
御手段及び前記潮流方向指令に応じて前記電力制御手段
または前記電圧制御手段の一方を選択するスイッチ手段
を有する単位制御装置を備えることを特徴とする。
【0017】さらに上記の各構成において、前記電力変
換器の電流を有効分(実電流)と無効分(虚電流)の2
軸に分けて、前記電圧制御または前記電力制御を前記電
力変換器の有効分電流制御として行うことを特徴とす
る。
換器の電流を有効分(実電流)と無効分(虚電流)の2
軸に分けて、前記電圧制御または前記電力制御を前記電
力変換器の有効分電流制御として行うことを特徴とす
る。
【0018】
【作用】本発明の作用として、送電側の順変換器で直流
回路の電圧を一定に制御し、受電側の逆変換器で送電電
力を指定値に制御している場合を考える。いま、逆変換
器から交流系統へ送電する電力指令値を変更したとする
と、電力制御系に発生した電力偏差に応じて逆変換器の
有効電流が高速に制御され、指令通りの電力を交流変換
して出力する。この場合も、逆変換器の出力電力の変化
による直流電圧の変化は直ちには現れない。
回路の電圧を一定に制御し、受電側の逆変換器で送電電
力を指定値に制御している場合を考える。いま、逆変換
器から交流系統へ送電する電力指令値を変更したとする
と、電力制御系に発生した電力偏差に応じて逆変換器の
有効電流が高速に制御され、指令通りの電力を交流変換
して出力する。この場合も、逆変換器の出力電力の変化
による直流電圧の変化は直ちには現れない。
【0019】しかし、本発明の構成によれば、本来電圧
偏差に応じて動作する直流電圧制御系に、前記電力指令
値または電力偏差を制御出力決定の要因として加えてい
るので、逆変換器に対する電力指令の変更が直ちに順変
換器の電圧制御に反映され、電圧制御のための有効分電
流制御を実行する。有効分電流制御は高応答に構成され
ているので、電力指令値または電力偏差に応じた電流が
順変換器から直流回路に注入され、直流回路の電圧変動
が抑制される。これによって電力の変動も抑制されるこ
とになり、高速な電力制御が実現できる。
偏差に応じて動作する直流電圧制御系に、前記電力指令
値または電力偏差を制御出力決定の要因として加えてい
るので、逆変換器に対する電力指令の変更が直ちに順変
換器の電圧制御に反映され、電圧制御のための有効分電
流制御を実行する。有効分電流制御は高応答に構成され
ているので、電力指令値または電力偏差に応じた電流が
順変換器から直流回路に注入され、直流回路の電圧変動
が抑制される。これによって電力の変動も抑制されるこ
とになり、高速な電力制御が実現できる。
【0020】さらに、本発明の構成によれば、電力変換
器を制御する単位制御装置が、電圧制御と電力制御の両
方の機能を選択可能に備える同一の構成とされているの
で、潮流方向指令によって順変換器と逆変換器の分担が
反転する場合、あるいは二つの電力変換器の電圧制御と
電力制御の分担が変更される場合いのいずれの組合せに
も対応できる柔軟なシステム構成が可能になり、電力融
通などの場合に好適である。
器を制御する単位制御装置が、電圧制御と電力制御の両
方の機能を選択可能に備える同一の構成とされているの
で、潮流方向指令によって順変換器と逆変換器の分担が
反転する場合、あるいは二つの電力変換器の電圧制御と
電力制御の分担が変更される場合いのいずれの組合せに
も対応できる柔軟なシステム構成が可能になり、電力融
通などの場合に好適である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。なお、各図面を通して同じ符号のもの
は同一の機能を示している。
詳細に説明する。なお、各図面を通して同じ符号のもの
は同一の機能を示している。
【0022】図1に、自励式直流送電設備の制御装置の
一実施例を示す。自励式直流送電設備は、交流系統1
1、12、変換用変圧器21、22、自己消弧素子(G
TO)で構成される電圧型の自励式変換装置31、3
2、直流コンデンサ40及び直流送電線51、52から
構成される。直流回路は、直流コンデンサ40と直流送
電線41、42からなるが、電力融通などのように長距
離の送電線を持たない場合もある。
一実施例を示す。自励式直流送電設備は、交流系統1
1、12、変換用変圧器21、22、自己消弧素子(G
TO)で構成される電圧型の自励式変換装置31、3
2、直流コンデンサ40及び直流送電線51、52から
構成される。直流回路は、直流コンデンサ40と直流送
電線41、42からなるが、電力融通などのように長距
離の送電線を持たない場合もある。
【0023】本実施例の直流送電設備の制御装置は、運
転指令装置300、自励式変換器31、32の各々を制
御する変換器制御装置310、320から構成されてい
る。
転指令装置300、自励式変換器31、32の各々を制
御する変換器制御装置310、320から構成されてい
る。
【0024】変換器制御装置310には、交直連系点の
電圧を検出する交流電圧変成器311、交流系統11に
流れる自励式変換器31の電流を検出する交流電流変成
器312、交流電圧変成器331と交流電流変成器31
2の検出値から自励式変換器31の有効・無効電力を検
出する電力検出回路313及び直流回路の電圧を検出す
る直流電圧変成器315の検出値が取り込まれる。
電圧を検出する交流電圧変成器311、交流系統11に
流れる自励式変換器31の電流を検出する交流電流変成
器312、交流電圧変成器331と交流電流変成器31
2の検出値から自励式変換器31の有効・無効電力を検
出する電力検出回路313及び直流回路の電圧を検出す
る直流電圧変成器315の検出値が取り込まれる。
【0025】同様に、変換器制御装置320には、交直
連系点の電圧を検出する交流電圧変成器321、交流系
統12に流れる自励式変換器32の電流を検出する交流
電流変成器322、交流電圧変成器の検出値と交流電流
変成器の検出値から自励式変換器32の有効・無効電力
を検出する電力検出回路323及び直流回路の電圧を検
出する直流電圧変成器315の検出値が取り込まれる。
連系点の電圧を検出する交流電圧変成器321、交流系
統12に流れる自励式変換器32の電流を検出する交流
電流変成器322、交流電圧変成器の検出値と交流電流
変成器の検出値から自励式変換器32の有効・無効電力
を検出する電力検出回路323及び直流回路の電圧を検
出する直流電圧変成器315の検出値が取り込まれる。
【0026】一般に、直流送電設備は交流系統11と1
2の間で電力融通を行なう必要があることから、潮流が
反転できることが必要であり、1つの変換器で順変換器
と逆変換器の両方の運転が可能となるように構成される
場合が多い。
2の間で電力融通を行なう必要があることから、潮流が
反転できることが必要であり、1つの変換器で順変換器
と逆変換器の両方の運転が可能となるように構成される
場合が多い。
【0027】図2は、直流送電設備の概略機能を説明す
る図で、潮流反転の前後における電力と電流の関係を示
している。同図(a)で、逆変換運転される変換器32
の送電電力をP2に指定し、電力用コンデンサ40の電
圧をVdとする。変換器32には定常状態で、交流系統
2に電力P2を送出するのに必要な電流i2(=P2/V
d)がコンデンサ40から図示の向きに流れる。
る図で、潮流反転の前後における電力と電流の関係を示
している。同図(a)で、逆変換運転される変換器32
の送電電力をP2に指定し、電力用コンデンサ40の電
圧をVdとする。変換器32には定常状態で、交流系統
2に電力P2を送出するのに必要な電流i2(=P2/V
d)がコンデンサ40から図示の向きに流れる。
【0028】一方、順変換運転される変換器31では、
電流i2の流出による直流電圧の低下を防止するため
に、交流系統1から図示の方向に電流i1が流れて直流
電圧を一定に保とうとする。回路損失を無視すると、定
常的にはi1=i2で、直流電圧Vdの低下はなくなり、
(数3)の平衡状態となる。
電流i2の流出による直流電圧の低下を防止するため
に、交流系統1から図示の方向に電流i1が流れて直流
電圧を一定に保とうとする。回路損失を無視すると、定
常的にはi1=i2で、直流電圧Vdの低下はなくなり、
(数3)の平衡状態となる。
【0029】
【数3】P1=Vd・i1=Vd・i2=P2 図2(b)は、潮流反転し交流系統2から交流系統1へ
電力を送る場合である。変換器31は逆変換運転、変換
器32は順変換運転されている。送電電力をP1に指定
すると、変換器31には定常状態でコンデンサ40から
i1の電流が図示向きに流れ、これによる直流電圧の低
下を防止するために、変換器32は交流系統2から電流
i2をコンデンサ40に流し込みむ。回路損失を無視す
ると、定常的にはi1=i2で、直流電圧Vdの低下はな
くなり、この場合にも(数3)の平衡状態となる。
電力を送る場合である。変換器31は逆変換運転、変換
器32は順変換運転されている。送電電力をP1に指定
すると、変換器31には定常状態でコンデンサ40から
i1の電流が図示向きに流れ、これによる直流電圧の低
下を防止するために、変換器32は交流系統2から電流
i2をコンデンサ40に流し込みむ。回路損失を無視す
ると、定常的にはi1=i2で、直流電圧Vdの低下はな
くなり、この場合にも(数3)の平衡状態となる。
【0030】このように、直流送電設備における電力の
向きが変わっても、順変換器と逆変換器に同じ制御機能
を持たせておくことにより、双方向の電力送電が可能に
なる。本実施例の制御装置も、変換器31を順変換器、
変換器32を逆変換器として運転する場合とその反対の
場合の両方に備えて、基本的には同一構成の変換器制御
装置310と320を備えている。
向きが変わっても、順変換器と逆変換器に同じ制御機能
を持たせておくことにより、双方向の電力送電が可能に
なる。本実施例の制御装置も、変換器31を順変換器、
変換器32を逆変換器として運転する場合とその反対の
場合の両方に備えて、基本的には同一構成の変換器制御
装置310と320を備えている。
【0031】図3に、1つの変換器制御装置310(3
20)の詳細な構成を機能ブロックにより示す。電力制
御回路3101(3201)は、運転指令装置300か
らの電力指令値Ppと電力検出回路313(323)か
らの有効電力検出値Pfを受け、その電力偏差△Pを0
とする有効電流指令値Idp1を出力する。
20)の詳細な構成を機能ブロックにより示す。電力制
御回路3101(3201)は、運転指令装置300か
らの電力指令値Ppと電力検出回路313(323)か
らの有効電力検出値Pfを受け、その電力偏差△Pを0
とする有効電流指令値Idp1を出力する。
【0032】電圧制御回路3102(3202)は、運
転指令装置300からの直流回路の直流電圧指令値Vp
と直流電圧変成器315からの直流電圧検出値Vfを受
け、その電圧偏差△Vを演算して有効電流指令値Idp2
を出力する。
転指令装置300からの直流回路の直流電圧指令値Vp
と直流電圧変成器315からの直流電圧検出値Vfを受
け、その電圧偏差△Vを演算して有効電流指令値Idp2
を出力する。
【0033】図4に、電力制御回路3101(320
1)と電圧制御回路3102(3202)の構成を示
す。前者は、電力指令値Ppと有効電力検出値Pfの偏
差を求める第1の加算器AD1、この偏差を増幅して指
令値Idp1を出力する第1の演算増幅器AM1から構成
される。後者は、直流電圧指令値Vpと直流電圧検出値
Vfの偏差を求める第2の加算器AD2、この偏差を増
幅する第2の演算増幅器AM2、AM1とAM2の出力
を加算して指令値Idp2を出力する第3の加算器AD3
から構成される。
1)と電圧制御回路3102(3202)の構成を示
す。前者は、電力指令値Ppと有効電力検出値Pfの偏
差を求める第1の加算器AD1、この偏差を増幅して指
令値Idp1を出力する第1の演算増幅器AM1から構成
される。後者は、直流電圧指令値Vpと直流電圧検出値
Vfの偏差を求める第2の加算器AD2、この偏差を増
幅する第2の演算増幅器AM2、AM1とAM2の出力
を加算して指令値Idp2を出力する第3の加算器AD3
から構成される。
【0034】スイッチ回路3103(3203)は、運
転指令装置300からの潮流方向指令COMによって、
Idp1またはIdp2いずれかを選択して出力Idpとす
る。潮流方向指令COMは、制御対象となる変換器31
(32)が、順変換器として運転するか、逆変換器とし
て運転するかを指定する命令である。
転指令装置300からの潮流方向指令COMによって、
Idp1またはIdp2いずれかを選択して出力Idpとす
る。潮流方向指令COMは、制御対象となる変換器31
(32)が、順変換器として運転するか、逆変換器とし
て運転するかを指定する命令である。
【0035】有効分電流制御回路3104(3204)
は、自励式変換器31(32)の有効分電流(実電流)
成分を指令値Idpに制御する。無効電力制御回路31
05(3205)は、運転指令装置300からの無効電
力指令値Qpと電力検出回路313(323)からの無
効電力検出値Qfを受け、無効電力偏差△Qを演算して
無効電流指令値Iqpを出力する。無効分電流制御回路
3106(3206)は、自励式変換器31(32)の
無効分電流(虚電流)成分を指令値Iqpに制御する。
2相/3相変換回路3107(3207)は、有効分電
流制御回路3104(3204)と無効分電流制御回路
3106(3206)の出力をdq逆変換、αβ逆変換
した後、3相変換する。2相/3相変換回路、PWM制
御回路3108(3208)は、3相変換された制御信
号から自励式変換器31(32)を制御する制御パルス
を出力する。
は、自励式変換器31(32)の有効分電流(実電流)
成分を指令値Idpに制御する。無効電力制御回路31
05(3205)は、運転指令装置300からの無効電
力指令値Qpと電力検出回路313(323)からの無
効電力検出値Qfを受け、無効電力偏差△Qを演算して
無効電流指令値Iqpを出力する。無効分電流制御回路
3106(3206)は、自励式変換器31(32)の
無効分電流(虚電流)成分を指令値Iqpに制御する。
2相/3相変換回路3107(3207)は、有効分電
流制御回路3104(3204)と無効分電流制御回路
3106(3206)の出力をdq逆変換、αβ逆変換
した後、3相変換する。2相/3相変換回路、PWM制
御回路3108(3208)は、3相変換された制御信
号から自励式変換器31(32)を制御する制御パルス
を出力する。
【0036】なお、自励式変換器におけるdq2軸変換
による有効分電流(実電流)と無効分電流(虚電流)制
御の方法は、応答の早い安定な電力変換方法として、上
記の特開平4−367011号に詳細に開示されてい
る。同例の図1に説明されているように、有効分電流制
御回路と無効分電流制御回路は指令値と共に、実測した
交流電流の有効分と無効分を分離して各々の入力として
いる。本実施例でも同様に構成されるが、上記した図2
の有効分電流制御回路3104(3204)と無効分電
流制御回路3106(3206)では、説明を簡単にす
るために省略的に記述している。
による有効分電流(実電流)と無効分電流(虚電流)制
御の方法は、応答の早い安定な電力変換方法として、上
記の特開平4−367011号に詳細に開示されてい
る。同例の図1に説明されているように、有効分電流制
御回路と無効分電流制御回路は指令値と共に、実測した
交流電流の有効分と無効分を分離して各々の入力として
いる。本実施例でも同様に構成されるが、上記した図2
の有効分電流制御回路3104(3204)と無効分電
流制御回路3106(3206)では、説明を簡単にす
るために省略的に記述している。
【0037】次に、上記のように構成される直流送電設
備の制御装置の動作を説明する。直流送電では、受電交
流系統の電力を要求値(指令値)に制御するのが一般的
である。この場合、順変換器で直流電圧の制御を行な
い、逆変換器で送電電力の制御を行なう。以下では、変
換器31を順変換器、変換器32を逆変換器として運転
するものとする。
備の制御装置の動作を説明する。直流送電では、受電交
流系統の電力を要求値(指令値)に制御するのが一般的
である。この場合、順変換器で直流電圧の制御を行な
い、逆変換器で送電電力の制御を行なう。以下では、変
換器31を順変換器、変換器32を逆変換器として運転
するものとする。
【0038】運転指令装置300からの潮流方向指令C
OMは、変換器31、32の運転モードと対応し、各々
の変換器制御装置310、320に与えられ、そのスイ
ッチ回路3103、3203を切替る。制御装置310
では、電圧制御回路3102の出力Idp2を選択し、順
変換器の電圧一定制御運転を行なう。一方、制御装置3
20では、電力制御回路3201の出力Idp1を選択
し、逆変換器の電力制御運転を行なう。
OMは、変換器31、32の運転モードと対応し、各々
の変換器制御装置310、320に与えられ、そのスイ
ッチ回路3103、3203を切替る。制御装置310
では、電圧制御回路3102の出力Idp2を選択し、順
変換器の電圧一定制御運転を行なう。一方、制御装置3
20では、電力制御回路3201の出力Idp1を選択
し、逆変換器の電力制御運転を行なう。
【0039】ここで、電力指令値Ppを変化させたとす
る。制御装置320では、電力制御回路3201の電力
指令値Ppが変化するために、第1の加算器AD1に偏
差が現われて、有効分電流指令値Idp1を変化させる。
Idp1が変化すると高速応答の有効分電流制御回路32
04が動作して逆変換器32に流れる有効分電流(実電
流)を変化させ、送電電力が電力指令値Ppとなるよう
に制御する。
る。制御装置320では、電力制御回路3201の電力
指令値Ppが変化するために、第1の加算器AD1に偏
差が現われて、有効分電流指令値Idp1を変化させる。
Idp1が変化すると高速応答の有効分電流制御回路32
04が動作して逆変換器32に流れる有効分電流(実電
流)を変化させ、送電電力が電力指令値Ppとなるよう
に制御する。
【0040】一方、制御装置310では、電力指令値P
pが変化し逆変換器32の有効分電流が変化しても、直
流回路の直流電圧はすぐには変化せず、電圧制御回路3
102の第2の加算器AD2には偏差が現れない。しか
し、電力制御回路3101のIdp1が変化しているの
で、電圧制御回路3102の出力が変化する。Idp2が
変化すると、有効分電流制御回路3104が動作して順
変換器31に流れる有効分電流を変化させ、直流回路の
電圧変化を抑制する。
pが変化し逆変換器32の有効分電流が変化しても、直
流回路の直流電圧はすぐには変化せず、電圧制御回路3
102の第2の加算器AD2には偏差が現れない。しか
し、電力制御回路3101のIdp1が変化しているの
で、電圧制御回路3102の出力が変化する。Idp2が
変化すると、有効分電流制御回路3104が動作して順
変換器31に流れる有効分電流を変化させ、直流回路の
電圧変化を抑制する。
【0041】逆変換器32の電力制御により、有効電力
検出値が指令値と等しい値となったときには、電力偏差
が0となってIdp2の変化もなくなり、電力指令値Pp
の変化に伴う電圧制御は制定する。
検出値が指令値と等しい値となったときには、電力偏差
が0となってIdp2の変化もなくなり、電力指令値Pp
の変化に伴う電圧制御は制定する。
【0042】従来の電圧制御では、逆変換器の有効電力
が変化しても順変換器はすぐには動作しない。直流回路
の直流電圧が変化して始めて有効分電流指令値Idp2が
現れ、順変換器の制御が開始される。このように、長距
離の送電線による主回路上での遅れと制御回路での遅れ
の後、順変換器から直流コンデンサへの充電電流が流れ
込んでいた。
が変化しても順変換器はすぐには動作しない。直流回路
の直流電圧が変化して始めて有効分電流指令値Idp2が
現れ、順変換器の制御が開始される。このように、長距
離の送電線による主回路上での遅れと制御回路での遅れ
の後、順変換器から直流コンデンサへの充電電流が流れ
込んでいた。
【0043】しかし、本実施例では電力制御回路の出力
を加算して電圧制御回路の出力とすることによって、順
変換器の有効分電流指令値が直ちに変化するので、順変
換器から直流コンデンサに電流が流れ込み、直流電圧の
変化を高速に抑制できる。この結果、自励式直流送電設
備の送電電力を、高速且つ安定に制御することができ
る。
を加算して電圧制御回路の出力とすることによって、順
変換器の有効分電流指令値が直ちに変化するので、順変
換器から直流コンデンサに電流が流れ込み、直流電圧の
変化を高速に抑制できる。この結果、自励式直流送電設
備の送電電力を、高速且つ安定に制御することができ
る。
【0044】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図5に、変換器制御装置の電力制御回路及び電圧制御回
路の構成を示す。同図では、図4の構成に除算器DEV
と第4の加算器AD4が付加されている。
図5に、変換器制御装置の電力制御回路及び電圧制御回
路の構成を示す。同図では、図4の構成に除算器DEV
と第4の加算器AD4が付加されている。
【0045】除算器DEVは、運転指令装置300から
の電力指令値Ppを入力し、このPpをもう1つの入力
である直流電圧検出値Vfで除算する。第4の加算器A
D4は、除算された信号を第1の演算増幅器AM1の出
力と加算し、指令値Idp1を出力する。指令値Idp1が第
3の加算器AD3で、AM2の出力と加算されて、指令
値Idp2となるのは、図4の場合と同じである。
の電力指令値Ppを入力し、このPpをもう1つの入力
である直流電圧検出値Vfで除算する。第4の加算器A
D4は、除算された信号を第1の演算増幅器AM1の出
力と加算し、指令値Idp1を出力する。指令値Idp1が第
3の加算器AD3で、AM2の出力と加算されて、指令
値Idp2となるのは、図4の場合と同じである。
【0046】この構成によれば、電力指令値Ppまたは
直流電圧Vdの変化が、直ちに電力制御回路3101の
出力Idp1を変化させるので、図4の構成に比べ直流電
圧の制御と電力制御の応答を更に上げることができる。
直流電圧Vdの変化が、直ちに電力制御回路3101の
出力Idp1を変化させるので、図4の構成に比べ直流電
圧の制御と電力制御の応答を更に上げることができる。
【0047】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
図6に、変換器制御装置の電圧制御回路の構成を示す。
図6に、変換器制御装置の電圧制御回路の構成を示す。
【0048】同図では、図4の電圧制御回路3102に
除算器DEVが付加され、運転指令装置300からの電
力指令値Ppを入力し、このPpを直流電圧検出値Vf
で除算した値を、第3の加算器AD3で加算して指令値
Idp2を得ている。
除算器DEVが付加され、運転指令装置300からの電
力指令値Ppを入力し、このPpを直流電圧検出値Vf
で除算した値を、第3の加算器AD3で加算して指令値
Idp2を得ている。
【0049】即ち、電圧制御回路3102の指令値に
は、電力制御回路3101の指令値に代えて、運転指令
装置300からの電力指令値Ppに対応する値を加算
し、これによって直流電圧制御の応答速度を改善してい
る。
は、電力制御回路3101の指令値に代えて、運転指令
装置300からの電力指令値Ppに対応する値を加算
し、これによって直流電圧制御の応答速度を改善してい
る。
【0050】これによれば、電力制御手段からの出力を
必要としないので、逆変換器側から順変換器側へ、電力
制御指令値Idp1ないしは有効電力検出値Pfを伝送す
る必要がなくなり、送電線が長距離となる場合にも信号
の伝送遅れによる制御の遅れを生じない。
必要としないので、逆変換器側から順変換器側へ、電力
制御指令値Idp1ないしは有効電力検出値Pfを伝送す
る必要がなくなり、送電線が長距離となる場合にも信号
の伝送遅れによる制御の遅れを生じない。
【0051】上述の第1乃至り第3の実施例では、順変
換器で電圧制御、逆変換器で電力制御する場合を説明し
たが、これに限定されるものではない。即ち、順変換器
で電力制御、逆変換器で電圧制御する場合も、順変換器
と逆変換器の制御動作が上記とは逆になるだけである。
従って、運転指令装置300からの潮流方向指令COM
によるスイッチ回路3103、3203の切替を逆にす
るだけで、本発明を上述と同様に適用でき、自励式直流
送電設備の送電電力を高速且つ安定に制御することがで
きる。
換器で電圧制御、逆変換器で電力制御する場合を説明し
たが、これに限定されるものではない。即ち、順変換器
で電力制御、逆変換器で電圧制御する場合も、順変換器
と逆変換器の制御動作が上記とは逆になるだけである。
従って、運転指令装置300からの潮流方向指令COM
によるスイッチ回路3103、3203の切替を逆にす
るだけで、本発明を上述と同様に適用でき、自励式直流
送電設備の送電電力を高速且つ安定に制御することがで
きる。
【0052】次に、本発明の他の適用例を説明する。上
述の実施例では、潮流反転によって両方向に送電可能な
直流送電設備を適用対象とした。しかし、本発明は潮流
反転を行なわない1方向送電の直流送電設備にも適用可
能である。
述の実施例では、潮流反転によって両方向に送電可能な
直流送電設備を適用対象とした。しかし、本発明は潮流
反転を行なわない1方向送電の直流送電設備にも適用可
能である。
【0053】例えば、図1の変換器31、32がそれぞ
れ、順変換器と逆変換器の機能に構成されているとす
る。この場合、制御装置310は電圧制御を、制御装置
320は電力制御を分担するので、各々の専用化が可能
になる。
れ、順変換器と逆変換器の機能に構成されているとす
る。この場合、制御装置310は電圧制御を、制御装置
320は電力制御を分担するので、各々の専用化が可能
になる。
【0054】図7は、第4の実施例で、順変換器専用の
制御装置の構成を示したものである。同図を、図4、図
5の制御装置と比べると、電力制御回路3101とスイ
ッチ回路3103が省略されている。第3の加算器AD
3に入力される指令値Idp1は、逆変換器32の制御装
置320から伝送されてくる。なお、図示を省略した制
御装置320側には、指令値Idp1出力する電力制御回
路3201が設けられ、電圧制御回路3202は省略さ
れる。
制御装置の構成を示したものである。同図を、図4、図
5の制御装置と比べると、電力制御回路3101とスイ
ッチ回路3103が省略されている。第3の加算器AD
3に入力される指令値Idp1は、逆変換器32の制御装
置320から伝送されてくる。なお、図示を省略した制
御装置320側には、指令値Idp1出力する電力制御回
路3201が設けられ、電圧制御回路3202は省略さ
れる。
【0055】このように、一方向送電の場合には、順変
換器側に電圧制御回路、逆変換器側に電力制御回路を設
け、電力制御回路の指令値を加算して電圧制御回路の指
令値とすることで、上記実施例の場合と同様に、直流電
圧の制御と電力制御の応答速度を上げることができる。
換器側に電圧制御回路、逆変換器側に電力制御回路を設
け、電力制御回路の指令値を加算して電圧制御回路の指
令値とすることで、上記実施例の場合と同様に、直流電
圧の制御と電力制御の応答速度を上げることができる。
【0056】この構成による場合、逆変換器側から順変
換器側への信号の伝送遅れがあるが、直流送電線がない
場合や短い場合は伝送遅れは問題にならない。なお、図
6に示した第3の実施例を、一方向送電の順変換器の電
圧制御回路として適用してもよい。これによれば、長距
離送電の場合にも遅れを生じることがなく、直流電圧の
制御と電力制御の応答速度を上げることができる。
換器側への信号の伝送遅れがあるが、直流送電線がない
場合や短い場合は伝送遅れは問題にならない。なお、図
6に示した第3の実施例を、一方向送電の順変換器の電
圧制御回路として適用してもよい。これによれば、長距
離送電の場合にも遅れを生じることがなく、直流電圧の
制御と電力制御の応答速度を上げることができる。
【0057】上記した一方向送電の場合の制御装置の専
用化は、変換器の制御モード(電圧制御/電力制御)が
運転モード(順変換/逆変換)に関係無く固定化される
場合にも適用可能である。
用化は、変換器の制御モード(電圧制御/電力制御)が
運転モード(順変換/逆変換)に関係無く固定化される
場合にも適用可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、逆変換器に対する電力
指令の変更が順変換器の電圧制御に直ちに反映されるの
で、直流送電設備の電圧一定制御と電力制御が高速化で
きる効果がある。
指令の変更が順変換器の電圧制御に直ちに反映されるの
で、直流送電設備の電圧一定制御と電力制御が高速化で
きる効果がある。
【0059】さらに、本発明によれば、電力変換器を制
御する単位制御装置が、電圧制御と電力制御の両方の機
能を任意に選択できる同一構成とされているので、運転
モードや制御モードのいずれの組合せにも対応できる柔
軟なシステム構成を実現できる効果がある。
御する単位制御装置が、電圧制御と電力制御の両方の機
能を任意に選択できる同一構成とされているので、運転
モードや制御モードのいずれの組合せにも対応できる柔
軟なシステム構成を実現できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例による自励式直流送電設備の
制御装置の構成図。
制御装置の構成図。
【図2】直流送電設備の機能を説明する説明図。
【図3】第1の実施例の制御装置の構成図。
【図4】図3の電力制御手段と電圧制御手段の詳細を示
す構成図。
す構成図。
【図5】本発明の第2の実施例の制御装置の構成図。
【図6】本発明の第3の実施例の制御装置の構成図。
【図7】本発明を一方向送電に適用した第4の実施例の
制御装置の構成図。
制御装置の構成図。
11,12…交流系統、21,22…変換用変圧器、3
1,32…自励式変換装置、40…直流コンデンサ、4
1,42…直流送電線、300…運転指令装置、31
0,320…制御装置、311,321…交流電圧変成
器、312,322…交流電流変成器、313,323
…電力検出回路、315…直流電圧変成器、3101…
電力制御回路、3102…電圧制御回路、3103…ス
イッチ回路、3104…有効分電流(実電流)制御回
路、3105…無効電力制御回路、3106…無効分電
流(虚電流)制御回路、3107…2相/3相変換回
路、3108…PWM制御回路、AD1…第1の加算
器、AD2…第2の加算器、AD3…第3の加算器、A
D4…第4の加算器、AM1…第1の演算増幅器、AM
2…第2の演算増幅器、DEV…除算器、Idp1…電力
制御回路の出力、Idp2…電圧制御回路の出力、COM
…潮流方向指令、Idp…有効分電流(実電流)指令
値、Pp…電力指令値、Pf…電力検出値、Vp…直流
電圧指令値、Vf…直流電圧検出値、Qp…無効電力指
令値、Qf…無効電力検出値、Iqp…無効分電流(虚
電流)指令値。
1,32…自励式変換装置、40…直流コンデンサ、4
1,42…直流送電線、300…運転指令装置、31
0,320…制御装置、311,321…交流電圧変成
器、312,322…交流電流変成器、313,323
…電力検出回路、315…直流電圧変成器、3101…
電力制御回路、3102…電圧制御回路、3103…ス
イッチ回路、3104…有効分電流(実電流)制御回
路、3105…無効電力制御回路、3106…無効分電
流(虚電流)制御回路、3107…2相/3相変換回
路、3108…PWM制御回路、AD1…第1の加算
器、AD2…第2の加算器、AD3…第3の加算器、A
D4…第4の加算器、AM1…第1の演算増幅器、AM
2…第2の演算増幅器、DEV…除算器、Idp1…電力
制御回路の出力、Idp2…電圧制御回路の出力、COM
…潮流方向指令、Idp…有効分電流(実電流)指令
値、Pp…電力指令値、Pf…電力検出値、Vp…直流
電圧指令値、Vf…直流電圧検出値、Qp…無効電力指
令値、Qf…無効電力検出値、Iqp…無効分電流(虚
電流)指令値。
Claims (12)
- 【請求項1】 送電側で交流を直流に変換し直流回路を
介して受電側で直流を交流に変換すると共に、送電側ま
たは受電側の一方の側で直流回路の直流電圧を一定に制
御し、他側で送電電力を指令値通りに制御する自励式直
流送電設備の制御方法において、 前記直流電圧の電圧指令値と電圧実測値による電圧偏差
と、前記送電電力の電力指令値または該指令値と電力実
測値による電力偏差に基づいて、前記直流電圧の制御出
力を求めることを特徴とする自励式直流送電設備の制御
方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記送電側と受電側が潮流方向指令によって反転される
場合は、これに応じて前記直流電圧の制御側と前記送電
電力の制御側を切替ることを特徴とする自励式直流送電
設備の制御方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記直流電圧の制御出力は、前記電圧偏差に応じた値
と、前記電力指令値と前記電圧実測値の除算に応じた値
との加算値に基づいて求められることを特徴とする自励
式直流送電設備の制御方法。 - 【請求項4】 請求項1または2において、 前記直流電圧の制御出力は、前記電圧偏差に応じた値
と、前記電力偏差に基づいて前記他側で実行される送電
電力の制御出力に応じた値との加算値に基づいて求めら
れることを特徴とする自励式直流送電設備の制御方法。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記加算値は、前記電力指令値と前記電圧実測値の除算
に応じた値を含むことを特徴とする自励式直流送電設備
の制御方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、 前記直流電圧の制御出力または前記送電電力の制御出力
は、前記送電側または受電側で実測される電流の有効分
の制御に対応されることを特徴とする自励式直流送電設
備の制御方法。 - 【請求項7】 送電側で交流を直流に順変換する第1の
自励式変換器と、電力用コンデンサを含む直流回路と、
受電側で直流を交流に逆変換する第2の自励式変換器を
備える自励式直流送電設備の制御装置において、 前記受電側の送電電力を電力指令値通りとするように、
前記電力指令値とその実測値の電力偏差に応じた電力制
御出力に基づいて、前記第2の自励式変換器を制御する
電力制御手段と、 前記直流回路の直流電圧を一定とするように、前記直流
回路の直流電圧指令値とその実測値による電圧偏差及び
前記電力指令値または前記電力偏差に応じた電圧制御出
力に基づいて、前記第1の自励式変換器を制御する電圧
制御手段と、を備えることを特徴とする自励式直流送電
設備の制御装置。 - 【請求項8】 送電側で交流を直流に変換する順変換器
と、電力用コンデンサを含む直流回路と、受電側で直流
を交流に変換する逆変換器を備える自励式直流送電設備
の制御装置において、 前記逆変換器の送電電力指令値及び前記順変換器の直流
電圧指令値を出力する運転指令装値と、 前記逆変換器の送電電力を電力指令値通りとするよう
に、前記電力指令値とその実測値の電力偏差に応じた電
力制御出力に基づいて、前記逆変換器を制御する電力制
御手段と、 前記直流回路の直流電圧を一定とするように、前記直流
電圧指令値とその実測値による電圧偏差に応じた値と前
記電力指令値に応じた値を加算した電圧制御出力に基づ
いて前記順変換器を制御する電圧制御手段と、を備える
ことを特徴とする自励式直流送電設備の制御装置。 - 【請求項9】 請求項8において、 前記加算される値は、前記電力制御手段から前記電力制
御出力を与えられるように構成されてなることを特徴と
する自励式直流送電設備の制御装置。 - 【請求項10】 交流から直流または直流から交流へ両
方向の電力変換が可能な2台の自励式変換器と、この2
台の変換器を接続する電力用コンデンサを含む直流回路
を備え、前記変換器の一方を電力制御し他方を電圧制御
する直流送電設備の制御装置において、 送電電力指令値、直流電圧指令値及び潮流方向指令値を
出力する運転指令装値と、 前記自励式変換器毎に、前記送電電力指令値とその実測
値の電力偏差に応じて送電電力を指令値通りに制御する
電力制御手段、前記直流電圧指令値とその実測値の電圧
偏差に基づいて前記直流回路の直流電圧を一定に制御す
る電圧制御手段及び前記潮流方向指令に応じて前記電力
制御手段または前記電圧制御手段の一方の出力を選択す
るスイッチ手段を有する単位制御装置と、を備えること
を特徴とする直流送電設備の制御装置。 - 【請求項11】 請求項10において、 前記潮流方向指令によって前記自励式変換器の一方を順
変換器、他方を逆変換器として運転している場合に、前
記単位制御装置のスイッチ手段は前記順変換器側では前
記電圧制御手段の出力を、前記逆変換器側では前記電力
制御手段の出力を選択するように構成されてなることを
特徴とする自励式直流送電設備の制御装置。 - 【請求項12】 請求項10または11において、 前記電圧制御手段は、前記電圧偏差に応じた値と前記電
力指令値または前記電力偏差に応じた値とを加算する加
算手段を設けてなることを特徴とする自励式直流送電設
備の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6119835A JPH07336892A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 自励式直流送電設備の制御方法および制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6119835A JPH07336892A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 自励式直流送電設備の制御方法および制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07336892A true JPH07336892A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14771440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6119835A Pending JPH07336892A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 自励式直流送電設備の制御方法および制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07336892A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09224376A (ja) * | 1996-02-16 | 1997-08-26 | Hitachi Ltd | 電力変換方法及び電力変換装置 |
| JP2001028887A (ja) * | 1999-07-14 | 2001-01-30 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
| JP2002034159A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-31 | Hitachi Ltd | 自励式直流送電システムの制御方法及び装置 |
| JP2003032895A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-01-31 | Hitachi Ltd | 潮流制御装置の損失測定方法とその利用方法 |
| JP2003092832A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Hitachi Ltd | 直流送電用自励式変換器の制御装置 |
| JP2010011677A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力変換装置 |
| JP2017143618A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 株式会社東芝 | 電力変換装置の制御システムおよび制御方法 |
| JP2019097260A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電力変換装置 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP6119835A patent/JPH07336892A/ja active Pending
Cited By (8)
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|---|---|---|---|---|
| JPH09224376A (ja) * | 1996-02-16 | 1997-08-26 | Hitachi Ltd | 電力変換方法及び電力変換装置 |
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