JPH0733689A - メタキシレンの分離方法 - Google Patents

メタキシレンの分離方法

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JPH0733689A
JPH0733689A JP5182714A JP18271493A JPH0733689A JP H0733689 A JPH0733689 A JP H0733689A JP 5182714 A JP5182714 A JP 5182714A JP 18271493 A JP18271493 A JP 18271493A JP H0733689 A JPH0733689 A JP H0733689A
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toluene
xylene
meta
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堅 塩田
Haruichi Yasuda
晴一 保田
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範之 斉藤
Haruo Asatani
治生 浅谷
Hiroshi Furuichi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 C8 芳香族混合物からクロマトグラフィーと
蒸留との組合せにより、高純度のメタキシレンを取得す
る。 【構成】 ゼオライトを吸着剤とするクロマト分離装置
にC8 芳香族混合物と脱着剤としてのトルエンを供給
し、メタキシレン留分と非メタキシレン留分とに分離す
る。それぞれの留分を蒸留してトルエンとC8 留分とを
取得し、トルエンは循環使用する。系外から補給される
トルエンは非メタキシレン留分と一緒に蒸留して同伴し
ているC8 成分を除去したのち脱着剤としてクロマト分
離装置に供給する。 【効果】 補給トルエンに同伴するC8 成分によりメタ
キシレン留分が汚染されるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタキシレンを含むC8
芳香族炭化水素混合物からメタキシレンを分離する方法
に関するものである。詳しくは、本発明はC8 芳香族炭
化水素混合物から、イソフタル酸の原料として好適な9
9.5%以上にも達する高純度のメタキシレンを回収す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油精製プラントやナフサ分解によるエ
チレンプラントから回収されるC8 芳香族炭化水素留分
は、周知の如く、オルソ−,メタ−,パラ−キシレン及
びエチルベンゼンの混合物である。このうちオルソキシ
レンは無水フタル酸の原料として、パラキシレンはテレ
フタル酸の原料として、それぞれ大きな需要があるの
で、C8 芳香族炭化水素留分から大規模に回収されてい
る。これに対し、メタキシレンはイソフタル酸の原料と
して僅かな需要があるだけなので、C8 芳香族炭化水素
留分からのメタキシレンの回収は殆んど行なわれていな
い。しかし最近ではポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステルの共重合成分としてイソフタル酸の需要が増
加する傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】C8 芳香族炭化水素混
合物からメタキシレンを回収する方法としては、抽出蒸
留や吸着分離による方法が知られている。特にメタキシ
レンに対する吸着力に富むゼオライトを吸着剤とする吸
着分離法に関しては多くの研究がなされており、交換可
能カチオンサイトにナトリウム又はカリウムを含むY型
ゼオライトが好適なことが知られている。また、ゼオラ
イトから吸着しているメタキシレンを脱着させる脱着剤
としては、トルエンやC9 芳香族炭化水素などが好適な
ことが知られている(特公昭52−933,52−93
4,特開昭58−34010参照)
【0004】ゼオライトを吸着剤とするC8 芳香族炭化
水素混合物からのメタキシレンの回収を工業的に実施す
る際の問題点の一つは、如何にして取得されるメタキシ
レンの純度を高めるかにある。イソフタル酸の原料とし
てのメタキシレンは99.0%の純度でも使用可能であ
るが、工業的見地からは少くとも99.5%、好ましく
は99.6%以上の純度が要求される場合が多いので、
メタキシレンの純度確保は極めて重要である。従って系
内に導入される原料のC8 芳香族炭化水素や脱着剤に同
伴して系内に持込まれる不純物の挙動を解析して、これ
らの不純物がメタキシレンの純度に悪影響を及ぼさない
ように系外に適切に排除することが必要である。またC
8 芳香族炭化水素は、ゼオライトの存在下に反応して高
沸点物を生成する傾向にあるので、この反応をできるだ
け阻止し、且つ生成した高沸点物がメタキシレンの純度
の悪影響を及ぼさないようにすることが重要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゼオラ
イトを吸着剤とするクロマト分離装置にメタキシレンを
含むC8 芳香族炭化水素混合物と脱着剤としてのトルエ
ンとを供給し、該混合物をメタキシレン留分と非メタキ
シレン留分とに分割するクロマト分離工程、メタキシレ
ン留分を蒸留してメタキシレンとトルエンとに分離する
第1蒸留工程、及び非メタキシレン留分を蒸留して高沸
点物とトルエンとに分離する第2蒸留工程から成り、第
1蒸留工程及び第2蒸留工程で回収されたトルエンを脱
着剤としてクロマト分離工程に循環するメタキシレンの
分離方法において、系外からの補給トルエンを予め非メ
タキシレン留分と一緒に第2蒸留工程で蒸留したのちク
ロマト分離工程に供給することにより、補給トルエン中
の高沸点物により取得されるメタキシレンの純度が低下
するのを回避することができる。
【0006】本発明について更に詳細に説明するに、本
発明ではゼオライトを吸着剤としトルエンを脱着剤とす
るクロマト分離と、蒸留との組合せにより、C8 芳香族
炭化水素混合物から高純度のメタキシレンを取得する。
吸着剤のゼオライトとしては、交換可能なカチオンサイ
トにアルカリ金属を含むY型ゼオライトのようなメタキ
シレンに対し吸着力に富むものであれば任意のものを用
いることができる。通常は交換可能なカチオンサイトに
ナトリウムを含むY型ゼオライトが用いられる。このよ
うなY型ゼオライトは公知であり、容易に入手できる。
【0007】原料のC8 芳香族炭化水素混合物として
は、メタキシレンに富むものであれば任意のソース、組
成のものを用いることができる。通常はC8 芳香族炭化
水素混合物から深冷分離やクロマト分離によりパラキシ
レンを分離した後の残渣(ラフィネート)が用いられ
る。好ましくは、このラフィネートを蒸留して低沸点物
及びオルソキシレンを主成分とする高沸点物を除去し、
メタキシレンに富む留分としたものを用いる。一般にク
ロマト分離に用いる原料中のメタキシレン濃度は少くと
も30%以上、通常は50%以上が好ましい。これによ
りクロマト分離工程の負荷が軽減され、メタキシレンの
生産性を高めると同時に、得られるメタキシレンの純度
の向上にも寄与する。特に好ましくは、ラフィネートか
ら蒸留により低沸点物並びにメタキシレンとの沸点差の
大きいオルソキシレン及び高沸点物を出来るだけ除去し
て、実質的にメタキシレンとエチルベンゼン及び少量の
他のキシレン類とから成る組成物としてクロマト分離に
供する。クロマト分離装置としては、回分方式のものよ
りも連続分離が可能な擬似移動床方式によるものが生産
性が高いので好ましい。
【0008】本発明ではクロマト分離工程でトルエンを
脱着剤として用い、原料のC8 芳香族炭化水素混合物を
メタキシレン及びトルエンから成るメタキシレン留分
と、他のC8 芳香族炭化水素及びトルエンから成る非メ
タキシレン留分とに分割する。メタキシレン留分は第1
蒸留工程で蒸留して、高純度のメタキシレンとトルエン
とに分離する。メタキシレン中への高沸点物の混入を避
けるため、メタキシレンは側流として抜出すか、又はト
ルエンとメタキシレンとを分離したのちメタキシレンを
更に蒸留して高沸点物を除去するのが好ましい。トルエ
ンは脱着剤としてクロマト分離工程に循環される。本発
明の好ましい一態様では、第一蒸留工程で回収したトル
エンの少くとも一部を第3蒸留工程で更に蒸留して、そ
の中に含まれている低沸点物を除去したのち、直接にク
ロマト分離工程に循環するか又は後述の第2蒸留工程で
更に蒸留したのちクロマト分離工程に循環する。これは
原料のC8 芳香族炭化水素混合物及び系外から補給され
るトルエン中には、ベンゼンやメチルシクロヘキサンな
どの如き低沸点物が少量含まれており、その含有量によ
ってはこれらが系内に蓄積するからである。トルエン中
のこれらの低沸点物は、トルエンの脱着剤としての性能
を低下させるので、クロマト分離工程でのメタキシレン
と他のC8 芳香族炭化水素との分離に悪影響を及ぼすこ
とが判明した。
【0009】非メタキシレン留分は第2蒸留工程で蒸留
して、トルエンとC8 芳香族炭化水素を主体とする高沸
点物とに分離する。トルエンはクロマト分離工程に循環
され、高沸点物は系外に排出する。後述する如く、クロ
マト分離工程に循環されるトルエン中にメタキシレン以
外のC8 芳香族炭化水素が存在していると、クロマト分
離工程から得られるメタキシレン留分が汚染され、製品
のメタキシレンの純度が低下するので、第2蒸留工程で
はトルエン中にC8 芳香族炭化水素が混入しないように
精密に蒸留する必要がある。
【0010】本発明では上述の如くトルエンを脱着剤と
して循環使用するが、この循環使用の間にトルエンの一
部は系外に排出されるので、系外からトルエンを補給す
る必要がある。本発明では系外からの補給トルエンは直
接にクロマト分離工程に供給せず、第2蒸留工程で非メ
タキシレン留分と一緒に蒸留したのちクロマト分離工程
に供給する。トルエンは石油化学の基礎原料の一つとし
て大量に生産され流通しているが、このトルエン中には
メタキシレン以外のC8 芳香族炭化水素が少量存在して
いるので、このようなトルエンを脱着剤としてクロマト
分離工程に供給すると、その中に含まれているC8 芳香
族炭化水素が吸着帯域全域に分布するようになるため、
取得されるメタキシレン留分がメタキシレン以外のC8
芳香族炭化水素で汚染されるからである。従って本発明
では、系外からの補給トルエンは、先ず第2蒸留工程で
蒸留して、C8 芳香族炭化水素を除去したのちクロマト
分離工程に供給するのである。なお、系外からの補給ト
ルエンがベンゼン等の低沸点物を比較的多量に含んでい
る場合には、先ず第3蒸留工程で回収トルエンと一緒に
蒸留して低沸点物を除去したのち第2蒸留工程に供給し
て更に蒸留するようにしてもよい。
【0011】本発明を実施する際の一態様について添付
図面に基づいて説明すると、パラキシレンプラントから
抜出したラフィネート(組成(重量%):低沸点物0.
17%,トルエン2.15%,オルソキシレン及び高沸
点物19.80%,エチルベンゼン11.73%,メタ
キシレン56.89%,パラキシレン9.26%)を、
交換可能カチオンサイトがナトリウムで置換されている
Y型ゼオライト(東ソー株式会社製品、HSZ−32
1)を充填した擬似移動床から成るクロマト分離装置
(1)に原料として供給し、トルエンを脱着剤としてク
ロマト分離を行なった。原料と脱着剤の供給比率(重量
比)は原料1に対し脱着剤3.65とした。床内は10
7℃に維持した。床からはメタキシレン留分(重量組
成:メタキシレン27.21%,トルエン72.68
%,その他0.11%)と非メタキシレン留分(トルエ
ン84.26%,メタキシレン0.44%,その他1
5.30%)とを抜出した。前者はメタキシレン精留塔
(2)で蒸留して、塔頂からトルエン、塔底から高沸点
物を抜出し、メタキシレンを側流として抜出した。メタ
キシレンの純度は99.6%であった。塔頂から回収し
たトルエンは、一部はそのままクロマト分離装置に循環
し、残部はトルエン精製塔(3)で蒸留して、含まれて
いる低沸点物を除去した。非メタキシレン留分、トルエ
ン精製塔(3)から回収したトルエン及び系外からの補
給トルエンは、一緒にしてトルエン回収塔(4)で蒸留
した。塔頂から流出するトルエンはクロマト分離装置に
循環し、塔底から流出する高沸点物は系外に排出した。
補給トルエン量はクロマト分離装置に供給されるトルエ
ンに対し約0.02%に相当する。
【0012】本発明の好ましい一態様では、原料のC8
芳香族炭化水素混合物及び脱着剤のトルエンを、予め酸
素除去装置を通して、含有されている酸素を除去したの
ちクロマト分離装置に導入する。ゼオライトを吸着剤と
するC8 芳香族炭化水素のクロマト分離では、往々にし
て系内で高沸点物が生成するという問題がある。この高
沸点物の生成は、クロマト分離装置内の酸素により促進
され、酸素濃度が高いほど多量の高沸点物が生成する。
生成した高沸点物はゼオライトに吸着されてゼオライト
の選択吸着能を低下させ、回収されるメタキシレンの純
度及び回収率に悪影響を及ぼす。
【0013】酸素除去装置としては真空脱気装置を用い
るのが好ましい。また、酸素吸収剤を用いて化学的に除
去することもできる。酸素除去装置はC8 芳香族炭化水
素をクロマト分離装置に導入する直前に設けるのが好ま
しい。また、系内を循環するトルエン中にも配管の接続
部分などから酸素が漏れ込んでくるので、同じくクロマ
ト分離装置に導入する直前で酸素除去装置を通過させる
のが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、C8 芳香族炭化水素混
合物から高純度のメタキシレンを効率よく回収すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は本発明を実施する装置のフローシートの1
例である。
【符号の説明】
1 クロマト分離装置 2 メタキシレン精製塔 3 トルエン精製塔 4 トルエン回収塔
フロントページの続き (72)発明者 浅谷 治生 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 古市 弘 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタキシレンに対し吸着力に富むゼオラ
    イトを充填したクロマト分離装置に、メタキシレンを含
    むC8 芳香族炭化水素混合物と脱着剤としてのトルエン
    とを供給し、該混合物をメタキシレン留分と非メタキシ
    レン留分とに分割するクロマト分離工程、メタキシレン
    留分を蒸留してメタキシレンとトルエンとに分離する第
    1蒸留工程、及び非メタキシレン留分を蒸留して高沸点
    物とトルエンとに分離する第2蒸留工程から成り、第1
    蒸留工程及び第2蒸留工程で回収されたトルエンを脱着
    剤としてクロマト分離工程に循環するメタキシレンの分
    離方法において、系外からの補給トルエンを予め非メタ
    キシレン留分と一緒に第2蒸留工程で蒸留したのちクロ
    マト分離工程に供給することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 第1蒸留工程で回収されたトルエンの少
    くとも一部を第3蒸留工程で蒸留して低沸点物とトルエ
    ンとに分離し、このトルエンをクロマト分離工程に直接
    循環するか又は非メタキシレン留分と一緒に第2蒸留工
    程で蒸留したのちクロマト分離工程に循環することを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 補給トルエンを第1蒸留工程からの回収
    トルエンと共に第3蒸留工程で蒸留したのち、さらに非
    メタキシレン留分と一緒に第2蒸留工程で蒸留してクロ
    マト分離工程に供給することを特徴とする請求項2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 ゼオライトが交換可能カチオンサイトに
    ナトリウムを含むY型ゼオライトであることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 C8 芳香族炭化水素混合物が、C8 芳香
    族炭化水素混合物からパラキシレンを分離した残渣に由
    来することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 C8 芳香族炭化水素混合物が、C8 芳香
    族炭化水素混合物からパラキシレンを分離した残渣を蒸
    留して低沸点成分及びオルソキシレンを含む高沸点成分
    を除去したものであることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 C8 芳香族炭化水素混合物を酸素除去装
    置を通過させた後にクロマト分離装置に供給することを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 トルエンを酸素除去装置を通過させたの
    ちクロマト分離装置に供給することを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131094A (ja) * 1999-08-26 2001-05-15 Toray Ind Inc 芳香族化合物異性体の製造方法
JP2017509600A (ja) * 2014-02-13 2017-04-06 ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド Tol/a9+トランスアルキル化プロセスからの反応器流出流を分離するためのエネルギー効率のよい分別方法

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