JPH073374A - 耐熱マグネシウム合金 - Google Patents

耐熱マグネシウム合金

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JPH073374A
JPH073374A JP17101393A JP17101393A JPH073374A JP H073374 A JPH073374 A JP H073374A JP 17101393 A JP17101393 A JP 17101393A JP 17101393 A JP17101393 A JP 17101393A JP H073374 A JPH073374 A JP H073374A
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JP
Japan
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alloy
heat
magnesium alloy
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resistant magnesium
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JP17101393A
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English (en)
Inventor
Toshio Horie
俊男 堀江
Hiroaki Iwabori
弘昭 岩堀
Yoji Awano
洋司 粟野
Tadashi Takeuchi
正 竹内
Hidenori Iba
英紀 射場
Akira Matsui
彰 松井
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理をしない鋳造のままでクリープ特性に
優れた耐熱マグネシウム合金を提供する。 【構成】 重量%でSn:6.0〜20.0%、Si:0.2
〜2.0%を含み、残部がマグネシウムと不可避物質とか
らなり、優れたクリープ特性を有することを特徴とする
耐熱マグネシウム合金。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリープ特性に優れた
鋳造用マグネシウム合金に関し、さらに詳しくは、熱処
理なしでも使用に耐える、成分として錫(Sn)と珪素
(Si)を含有する耐熱マグネシウム合金に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、材料の軽量化へのニーズが高ま
り、実用合金中最も密度の小さいマグネシウム合金が注
目されている。しかしながら、このマグネシウム合金
は、一般に高温(100℃以上)下でのクリープ特性が
よくないという問題を有している。
【0003】そこで、この問題を解決するため、重量%
で、Sn:1.0〜12.0%、Al:4〜10%、残りマ
グネシウムであるマグネシウム基合金(特許庁編,「技
術動向シリーズ 特許からみた合金」,社団法人発明協
会,昭和58年6月15日発行,第1077頁,特許7109
2)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マグネシウム合金のク
リープ強度の向上には固溶などによる母相の強化と、粒
界の強化が必要である。しかしながら、上記Mg−1.0
〜12.0%Sn−4〜10%Al合金は、両者の添加元
素ともに固溶強化に寄与する元素であり、マグネシウム
合金の粒界を強化するには適切な元素ではない。特に、
粒界に晶出するAlを多量に含む相はクリープ特性に害
を及ぼし、二次クリープ速度を大きくしてしまうという
欠点を有している。従って、この従来のマグネシウム合
金は、クリープ特性が十分ではないという問題を有して
いる。
【0005】そこで、本発明者らは、上述の如き従来技
術の問題点を解決すべく鋭意研究し、各種の系統的実験
を重ねた結果、本発明を成すに至ったものである。
【0006】(発明の目的)本発明の目的は、熱処理を
しない鋳造のままでクリープ特性に優れた耐熱マグネシ
ウム合金を提供するにある。
【0007】本発明者らは、上述の従来技術の問題に対
して、以下のことに着眼した。すなわち、まず、マグネ
シウム合金のクリープ特性の挙動について検討した。そ
の結果、クリープ特性を改善するためには、高融点化合
物を晶出し、固溶強化も期待でき、かつ拡散係数の小さ
い元素が不可欠であることに着眼した。そして、これら
特性を有する添加元素成分として、Snが顕著な効果が
あることを見いだし、このSnを第1添加元素とするM
g−Sn合金系を選定した。さらに本発明者らは、この
Mg−Sn合金に対して、クリープ特性の改善に有効で
あるとともに、鋳放しのままでも良好なクリープ特性を
発現できる合金用添加元素としてSiに着目し、熱処理
をしない鋳造のままでクリープ特性に優れた耐熱マグネ
シウム合金を得るに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1発明の構成)本発明の耐熱マグネシウム合金は、
重量%でSn:6.0〜20.0%、Si:0.2〜2.0%を
含み、残部がマグネシウムと不可避物質とからなること
を特徴とする。
【0009】(第2発明の構成)本発明の耐熱マグネシ
ウム合金は、重量%でSn:6.0〜20.0%、Si:0.
2〜2.0%と、少なくともAl,Znのうちの一種以上
4.0%以下を含み、残部がマグネシウムと不可避物質と
からなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本第1発明および第2発明の耐熱マグネシウム
合金が優れた効果を発揮するメカニズムについては、未
だ必ずしも明らかではないが、次のように考えられる。
【0011】(第1発明の作用)本発明の耐熱マグネシ
ウム合金は、添加元素としてSnとSiを含有してな
る。この耐熱マグネシウム合金の基本系をなすMg−S
n合金は、溶融温度が高い共晶系合金である。このた
め、高温まで機械的性質が安定である。また、粒界はS
iとの化合物である高融点のMg2 Siによって強化さ
れ、粒界すべりによる変形を抑制するとともに、粒界拡
散の抵抗となり、二次クリープ速度を抑制する。
【0012】錫(Sn)の含有量は、6.0重量%以上2
0.0重量%以下である。Snは、固溶強化によってマグ
ネシウムを強化する元素である。Snの含有量が6.0重
量%未満の場合は、十分な強化向上効果が得られず、二
次クリープ速度は小さくならない。また、該含有量が2
0.0重量%を超える場合は、脆弱な共晶相が増加し靱性
が著しく低下する。
【0013】珪素(Si)の含有量は、0.2重量%以上
2.0重量%以下である。Siは、粒界に晶出して粒界が
関与する変形機構によるクリープ変形を抑制する元素で
ある。このSiの含有量が0.2重量%未満の場合は、M
2 Siの晶出量が少なく強化の効果が発現しない。ま
た、該含有量が2.0重量%を超える場合は、Mg2 Si
が粗大化してしまい十分な強化効果が得られず、靱性が
低下する。また、この場合は、製造上溶解温度を高温と
しなければならず、溶解が困難となる。
【0014】以上により、本発明の耐熱マグネシウム合
金は、熱処理をしない鋳造のままでクリープ特性に優れ
た耐熱マグネシウム合金とすることができるものと考え
られる。
【0015】(第2発明の作用)本第2発明の耐熱マグ
ネシウム合金の作用は、前記第1発明の作用と同様の作
用を奏するのに加えて、下記のような作用を奏する。
【0016】すなわち、本発明の耐熱マグネシウム合金
は、重量%で6.0〜20.0%のSnと0.2〜2.0%のS
iに加えて、さらに第4元素として、少なくともAl,
Znのうちの一種以上を含んでなる。これら第4元素を
含有することにより、良好なクリープ特性を保ちつつ、
耐力、伸びを向上させて靱性が向上する。
【0017】珪素(Si)の含有量は、0.2重量%以上
2.0重量%以下である。Siは、粒界に晶出して粒界が
関与する変形機構によりクリープ変形を抑制する元素で
ある。このSiの含有量が0.2重量%未満の場合は、M
2 Siの晶出量が少なく強化の効果が発現しない。ま
た、該含有量が2.0重量%を超える場合は、Mg2 Si
が粗大化してしまい十分な強化効果が得られず、靱性が
低下する。また、この場合は、製造上溶解温度を高温と
しなければならず、溶解が困難となる。
【0018】アルミニウム(Al)の含有量は、4.0重
量%以下である。Alは、固溶強化によって、耐力、伸
びを改善する元素である。Alは含有量が増加するに従
って室温での引張強さや耐力は大きくなるが、Alの含
有量が4.0重量%を超えると二次クリープ速度が大きく
なる。
【0019】亜鉛(Zn)の含有量は、4.0重量%以下
である。Znは、固溶強化によって耐力、伸びを改善す
るとともに、時効効果を誘起し、熱処理の効果を大きく
する元素である。Znの含有量が増加するに従って室温
での引張強さや耐力は大きくなるが、Znの含有量が
4.0重量%を超えると二次クリープ速度が大きくなる。
なお、本発明において、前記Al、Znの一方のみを前
記所定量含んでもよく、また両方を合計量で4.0重量%
以下含んでもよい。
【0020】以上により、本発明の耐熱マグネシウム合
金は、熱処理をしない鋳造のままでクリープ特性に優れ
た耐熱マグネシウム合金とすることができるものと考え
られる。
【0021】
【発明の効果】本第1発明および第2発明の耐熱マグネ
シウム合金は、熱処理をしない鋳造のままでクリープ特
性に優れた耐熱マグネシウム合金とすることができる。
また、本発明の耐熱マグネシウム合金は、従来のAlを
多く含有するダイカスト用マグネシウム合金に比べ、ク
リープ特性が優れるため、耐熱ダイカスト用合金として
も使用できる。これより、マグネシウムダイカスト品の
適用範囲が拡大し、各種部品の軽量化が可能となる。ま
た、本発明の耐熱マグネシウム合金を使用することによ
り、熱処理を施して使用されるAgやZn、R.E.を
含む高価な砂型鋳造合金よりも単純な溶解作業でクリー
プ特性の優れた部品を作製することができるので、地金
の低コスト化、溶解作業の効率化を達成することができ
る。
【0022】さらに、本第2発明の耐熱マグネシウム合
金は、第4元素として少なくともAl,Znのうちの一
種以上を含んでなるので、前記第1発明の耐熱マグネシ
ウム合金に比べて、耐力、伸びが大きくなり、靱性がよ
り優れている。
【0023】
【実施例】以下に、前記第1発明および第2発明をさら
に具体的にした発明(具体例)について説明する。
【0024】(発明の具体的説明)本第1発明および第
2発明の耐熱マグネシウム合金において、Snの含有量
が8.0重量%以上20重量%以下であることが好まし
い。Snの含有量を8.0重量%〜20重量%とすること
により、Snによる固溶強化を十分に行うことができる
とともに、二次クリープ速度をより小さくできるので好
適である。
【0025】珪素(Si)の含有量は、0.5重量%以上
1.0重量%以下であることが好ましい。Siの含有量を
0.5重量%〜1.0重量%とすることにより、該元素によ
る強化効果がより顕著になるので好適である。
【0026】本発明の耐熱マグネシウム合金の製造方法
の一例を簡単に示すと、以下のようである。すなわち、
本合金は、各元素を純金属、合金または塩化物やフッ化
物の形態で溶融Mgに添加し、鋳造することにより、良
好なクリープ特性を有する耐熱マグネシウム合金を得る
ことができる。なお、溶解作業中には、従来のマグネシ
ウム合金と同様にSF6 ガスやフラックス等による防燃
や精錬を必要において行うことが好ましい。
【0027】第1実施例 電気炉中で予熱した高クロム合金鋼(SUS430)製坩堝
(内径:80mm,高さ:230 mm)の内面に、塩化マグネシ
ウム系のフラックスを塗布し、その中に純Mg地金を投
入して溶解した。700℃に保持した溶湯に金属Sn、
Siを合金組成でSnが8重量%、Siが0.5重量%と
なるように添加し、これらが完全に溶解したことを確認
してから、精錬を行った。精錬終了後、700℃から7
50℃に昇温・保持した。添加金属が溶解したことを確
認したのち、10分間保持してから150℃に予熱した
舟金型に注湯し、自然冷却することにより鋳造した。な
お、溶解・鋳造作業中は、燃焼防止のために溶湯表面に
SF6 ガスを0.2l/min.吹きつけるとともに、適宜フ
ラックスを溶湯表面に散布した。
【0028】次いで、舟型鋳物(試料番号1)から、φ
8mm,l=100mmの試験片を採取し、等分布荷重が作
用する条件で曲げクリープ試験を行った。この時の最大
作用応力は、60MPa(弾性式による)であった。そ
の結果を、二次クリープ領域での100時間当たりのた
わみ量を二次クリープ速度として、図1に示す。
【0029】なお、比較のために、組成が8%Sn−4
%Al−Mg(試料番号:C1)、8%Sn−Mg(試
料番号:C2)、4%Sn−0.5%Si−Mg(試料番
号:C3)としたほかは、前記実施例と同様にして比較
用マグネシウム合金を得、同様に性能評価試験をクリー
プ試験によって行った。得られた結果を、同様に図1に
併せて示す。
【0030】図1より、本実施例にかかる耐熱マグネシ
ウム合金は、従来合金(試料番号:C1))に比べて二
次クリープ速度が1/5 と、クリープ特性に優れている
ことが分かる。
【0031】第2実施例 前記第1実施例と同様にして、前記実施例のMg−8%
Sn−0.5%Si合金に対して、さらにAl,Znを含
有量が2重量%となるようにそれぞれ添加し、同様にし
て本実施例の耐熱マグネシウム合金を鋳造した(試料番
号2,試料番号3)。得られたマグネシウム合金の性能
評価試験を、前記第1実施例と同様にしてクリープ試験
により行った。その結果を、図1に示す。
【0032】クリープ試験の結果、Al,Znの添加に
より、第1実施例のMg−8%Sn−0.5%Si合金に
対して耐力は向上するが、僅かにクリープ速度が大きく
なることが分かった。しかし、その値は、従来合金の約
1/2以下であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例および第2実施例の耐熱マグネシウ
ム合金と比較用Mg合金のクリープ試験結果を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟野 洋司 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 竹内 正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 射場 英紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松井 彰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でSn:6.0〜20.0%、Si:
    0.2〜2.0%を含み、残部がマグネシウムと不可避物質
    とからなることを特徴とする耐熱マグネシウム合金。
  2. 【請求項2】 重量%でSn:6.0〜20.0%、Si:
    0.2〜2.0%と、少なくともAl,Znのうちの一種以
    上4.0%以下を含み、残部がマグネシウムと不可避物質
    とからなることを特徴とする耐熱マグネシウム合金。
JP17101393A 1993-06-16 1993-06-16 耐熱マグネシウム合金 Pending JPH073374A (ja)

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