JPH0734071A - 石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤 - Google Patents
石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤Info
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- JPH0734071A JPH0734071A JP20186993A JP20186993A JPH0734071A JP H0734071 A JPH0734071 A JP H0734071A JP 20186993 A JP20186993 A JP 20186993A JP 20186993 A JP20186993 A JP 20186993A JP H0734071 A JPH0734071 A JP H0734071A
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- petroleum refining
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- petrochemical
- antifouling
- petrochemical processes
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】(A)一般式
【化1】
(R1はC3〜30のアルキル基又はアルケニル基、R2及
びR3はC2〜5のアルキレン基又はアルケニレン基、n
及びmは1〜5)で表されるポリオキシチオホスホン酸
エステルと、(B)分散剤とを含有して成る石油精製ま
たは石油化学プロセス用汚れ防止剤。 【効果】特に高温における汚れ防止効果に優れ、石油精
製プラントや石油化学プラントにおけるプロセス流体の
汚れを効果的に防止することができる。
びR3はC2〜5のアルキレン基又はアルケニレン基、n
及びmは1〜5)で表されるポリオキシチオホスホン酸
エステルと、(B)分散剤とを含有して成る石油精製ま
たは石油化学プロセス用汚れ防止剤。 【効果】特に高温における汚れ防止効果に優れ、石油精
製プラントや石油化学プラントにおけるプロセス流体の
汚れを効果的に防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な石油精製または石
油化学プロセス用汚れ防止剤、さらに詳しくは、石油精
製プラントや石油化学プラントにおけるプロセス流体の
汚れ、特に有機物を主体とした汚れに対し、汚れ成分の
生成を抑えるとともに、生成した汚れを分散させる作用
を有する汚れ防止剤に関するものである。
油化学プロセス用汚れ防止剤、さらに詳しくは、石油精
製プラントや石油化学プラントにおけるプロセス流体の
汚れ、特に有機物を主体とした汚れに対し、汚れ成分の
生成を抑えるとともに、生成した汚れを分散させる作用
を有する汚れ防止剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、石油精製プロセスにおいては、例
えば常圧蒸留、減圧蒸留、水素化脱硫、接触分解、接触
改質、異性化など、種々のプロセスが採用されており、
各石油系原料油は加熱、冷却、分解、分離などの処理が
繰り返し施され、各種石油製品に誘導されている。ま
た、石炭乾留油などの石炭系原料油も単独か又は石油系
原料油と混合されて同様の処理がなされている。一方、
石油化学プロセス、例えばナフサクラッキングやエチレ
ンプラントなどにおいても、原料から製品が作られるま
でに、加熱、蒸留、冷却などの種々の処理が施されてい
る。このような石油精製または石油化学プロセスにおい
ては、プロセス流体は、例えば予熱熱交換器、リボイラ
ーなどで加熱される際、熱変性を受けてスラッジが生成
し、これが予熱熱交換器やリボイラーなどの伝熱面、あ
るいは配管などに付着して汚れが生じるのを免れない。
このような汚れが発生する機構としては、次のことが知
られている。すなわち、石油精製プロセスや石油化学プ
ロセスにおいては、プロセス流体中の不飽和炭化水素な
どの易酸化性有機物は、まず溶存酸素によってヒドロペ
ルオキシドに導かれたのち、熱により、特に金属などの
触媒能を有する物質の存在下、分解してケトン、アルデ
ヒド、カルボン酸などとなり、次いで、これらが重合し
てオリゴマーやポリマーとなってスラッジを形成する。
したがって、このような汚れを防止する目的で、従来、
石油精製プロセスや石油化学プロセスにおいては、重合
防止剤やヒドロペルオキシドの生成を抑制するための酸
化防止剤、金属などの触媒能を有する物質を不活性化す
る金属不活性化剤、スラッジの形成やデポジットの付着
を防止するための分散剤、あるいは、これらを組み合わ
せた汚れ防止剤が用いられている。この汚れ防止剤とし
ては、例えば(1)ポリアルケニルコハク酸イミド、
(2)アルキル又はアルケニル置換有機カルボン酸とポ
リアルキレンポリアミン共重合体とホスファイトとを含
有する汚れ防止剤(特公昭46−6503号公報)、
(3)ポリアミンとコハク酸化合物との反応物、フェノ
ール系化合物及びN,N'−ジサリチリデン−1,2−プ
ロパンジアミンを含有する組成物から成る汚れ防止剤
(特開昭60−54327号公報)、(4)スチレン−
マレイン酸エステル共重合体、コハク酸エステル及び
N,N'−ジサリチリデン−1,2−プロパンジアミンを
含有する組成物から成る汚れ防止剤(特開昭62−20
7265号公報)、(5)アニリンとt−ブチルカテコ
ールとの組合せから成る汚れ防止剤(特公昭59−24
138号公報)、(6)ニトロソフェノールから成る汚
れ防止剤(特開平3−350147号公報)、(7)ニ
トロソ系汚れ防止剤(特公平4−26639号公報)、
(8)アミン系汚れ防止剤(特開昭64−13041号
公報)などが知られている。しかしながら、これらの従
来の汚れ防止剤においては、溶存酸素が混入したプロセ
ス流体や高温条件下でのプロセス流体に対しては汚れ防
止効果が不十分であったり、プロセスに直接に添加する
ので製品の着色の原因となるとともに、好ましくない副
生物を生成したり、あるいは取り扱いが困難であるなど
の欠点があった。
えば常圧蒸留、減圧蒸留、水素化脱硫、接触分解、接触
改質、異性化など、種々のプロセスが採用されており、
各石油系原料油は加熱、冷却、分解、分離などの処理が
繰り返し施され、各種石油製品に誘導されている。ま
た、石炭乾留油などの石炭系原料油も単独か又は石油系
原料油と混合されて同様の処理がなされている。一方、
石油化学プロセス、例えばナフサクラッキングやエチレ
ンプラントなどにおいても、原料から製品が作られるま
でに、加熱、蒸留、冷却などの種々の処理が施されてい
る。このような石油精製または石油化学プロセスにおい
ては、プロセス流体は、例えば予熱熱交換器、リボイラ
ーなどで加熱される際、熱変性を受けてスラッジが生成
し、これが予熱熱交換器やリボイラーなどの伝熱面、あ
るいは配管などに付着して汚れが生じるのを免れない。
このような汚れが発生する機構としては、次のことが知
られている。すなわち、石油精製プロセスや石油化学プ
ロセスにおいては、プロセス流体中の不飽和炭化水素な
どの易酸化性有機物は、まず溶存酸素によってヒドロペ
ルオキシドに導かれたのち、熱により、特に金属などの
触媒能を有する物質の存在下、分解してケトン、アルデ
ヒド、カルボン酸などとなり、次いで、これらが重合し
てオリゴマーやポリマーとなってスラッジを形成する。
したがって、このような汚れを防止する目的で、従来、
石油精製プロセスや石油化学プロセスにおいては、重合
防止剤やヒドロペルオキシドの生成を抑制するための酸
化防止剤、金属などの触媒能を有する物質を不活性化す
る金属不活性化剤、スラッジの形成やデポジットの付着
を防止するための分散剤、あるいは、これらを組み合わ
せた汚れ防止剤が用いられている。この汚れ防止剤とし
ては、例えば(1)ポリアルケニルコハク酸イミド、
(2)アルキル又はアルケニル置換有機カルボン酸とポ
リアルキレンポリアミン共重合体とホスファイトとを含
有する汚れ防止剤(特公昭46−6503号公報)、
(3)ポリアミンとコハク酸化合物との反応物、フェノ
ール系化合物及びN,N'−ジサリチリデン−1,2−プ
ロパンジアミンを含有する組成物から成る汚れ防止剤
(特開昭60−54327号公報)、(4)スチレン−
マレイン酸エステル共重合体、コハク酸エステル及び
N,N'−ジサリチリデン−1,2−プロパンジアミンを
含有する組成物から成る汚れ防止剤(特開昭62−20
7265号公報)、(5)アニリンとt−ブチルカテコ
ールとの組合せから成る汚れ防止剤(特公昭59−24
138号公報)、(6)ニトロソフェノールから成る汚
れ防止剤(特開平3−350147号公報)、(7)ニ
トロソ系汚れ防止剤(特公平4−26639号公報)、
(8)アミン系汚れ防止剤(特開昭64−13041号
公報)などが知られている。しかしながら、これらの従
来の汚れ防止剤においては、溶存酸素が混入したプロセ
ス流体や高温条件下でのプロセス流体に対しては汚れ防
止効果が不十分であったり、プロセスに直接に添加する
ので製品の着色の原因となるとともに、好ましくない副
生物を生成したり、あるいは取り扱いが困難であるなど
の欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の汚れ防止剤が有する欠点を克服し、溶存酸素が混
入したプロセス流体や高温条件下でのプロセス流体に対
しても汚れ防止効果を十分に発揮することができ、かつ
取り扱いが容易である上、プロセスへの悪影響のない、
石油精製プロセス用や石油化学プロセス用などの石油精
製または石油化学プロセス用汚れ防止剤を提供すること
を目的としてなされたものである。
従来の汚れ防止剤が有する欠点を克服し、溶存酸素が混
入したプロセス流体や高温条件下でのプロセス流体に対
しても汚れ防止効果を十分に発揮することができ、かつ
取り扱いが容易である上、プロセスへの悪影響のない、
石油精製プロセス用や石油化学プロセス用などの石油精
製または石油化学プロセス用汚れ防止剤を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する石油精製または石油化学プロセス用
汚れ防止剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、酸化防
止機能をもつポリオキシチオホスホン酸エステルと分散
剤とを組み合わせた汚れ防止剤がその目的に適合しうる
ことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(A)一般式
ましい性質を有する石油精製または石油化学プロセス用
汚れ防止剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、酸化防
止機能をもつポリオキシチオホスホン酸エステルと分散
剤とを組み合わせた汚れ防止剤がその目的に適合しうる
ことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(A)一般式
【0005】
【化2】
【0006】(式中のR1は炭素数3〜30のアルキル基
又はアルケニル基、R2及びR3はそれぞれ炭素数2〜5
のアルキレン基又はアルケニレン基であり、それらはた
がいに同一であっても異なっていてもよく、n及びmは
それぞれ1〜5の整数である)で表されるポリオキシチ
オホスホン酸エステルと、(B)分散剤とを含有して成
る石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤を提供
するものである。本発明の汚れ防止剤においては、
(A)成分として、一般式
又はアルケニル基、R2及びR3はそれぞれ炭素数2〜5
のアルキレン基又はアルケニレン基であり、それらはた
がいに同一であっても異なっていてもよく、n及びmは
それぞれ1〜5の整数である)で表されるポリオキシチ
オホスホン酸エステルと、(B)分散剤とを含有して成
る石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤を提供
するものである。本発明の汚れ防止剤においては、
(A)成分として、一般式
【0007】
【化3】
【0008】で表されるポリオキシチオホスホン酸エス
テルが用いられる。前記一般式[1]において、R1は
炭素数3〜30のアルキル基又はアルケニル基であり、
直鎖状、分岐鎖状、あるいは環状のいずれであってもよ
い。一方、R2及びR3は、それぞれ炭素数2〜5のアル
キレン基又はアルケニレン基であり、直鎖状、分岐鎖状
のいずれであってもよく、また、該R2及びR3はたがい
に同一であっても異なっていてもよい。n及びmは、そ
れぞれ1〜5の整数であり、それらはたがいに同一でも
異なっていてもよい。この(A)成分のポリオキシチオ
ホスホン酸エステルは、酸化防止機能、特に高温(10
0℃以上)での酸化防止機能に優れている。該ポリオキ
シチオホスホン酸エステルは1種用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。本発明の汚れ防止剤
において、(B)成分として用いられる分散剤について
は、有機スラッジや無機スラッジをプロセス流体中に分
散させて伝熱面や配管中でのデポジットの付着を防止し
うるものであればよく、特に制限はない。このような分
散剤としては、例えば(1)一般式
テルが用いられる。前記一般式[1]において、R1は
炭素数3〜30のアルキル基又はアルケニル基であり、
直鎖状、分岐鎖状、あるいは環状のいずれであってもよ
い。一方、R2及びR3は、それぞれ炭素数2〜5のアル
キレン基又はアルケニレン基であり、直鎖状、分岐鎖状
のいずれであってもよく、また、該R2及びR3はたがい
に同一であっても異なっていてもよい。n及びmは、そ
れぞれ1〜5の整数であり、それらはたがいに同一でも
異なっていてもよい。この(A)成分のポリオキシチオ
ホスホン酸エステルは、酸化防止機能、特に高温(10
0℃以上)での酸化防止機能に優れている。該ポリオキ
シチオホスホン酸エステルは1種用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。本発明の汚れ防止剤
において、(B)成分として用いられる分散剤について
は、有機スラッジや無機スラッジをプロセス流体中に分
散させて伝熱面や配管中でのデポジットの付着を防止し
うるものであればよく、特に制限はない。このような分
散剤としては、例えば(1)一般式
【0009】
【化4】
【0010】(式中のR4及びR5はそれぞれ炭素数12
〜18のアルキル基であり、それらはたがいに同一でも
異なっていてもよく、p及びqは分子量が10,000
〜1,000,000となるような数で、その比は1:9
〜9:1である)で表されるスチレン−マレイン酸エス
テル共重合体、(2)分子量が1000〜10000程
度のポリアルキル(メタ)アクリレートと一般式
〜18のアルキル基であり、それらはたがいに同一でも
異なっていてもよく、p及びqは分子量が10,000
〜1,000,000となるような数で、その比は1:9
〜9:1である)で表されるスチレン−マレイン酸エス
テル共重合体、(2)分子量が1000〜10000程
度のポリアルキル(メタ)アクリレートと一般式
【0011】
【化5】
【0012】(式中のR6は炭素数10〜15の炭化水
素基、aは1〜5、好ましくは1〜3の整数、bは1〜
10、好ましくは1〜3の整数である)で表されるポリ
エチレンポリアミンナフテン酸アミドとの重合比90:
10ないし10:90との混合物、(3)一般式
素基、aは1〜5、好ましくは1〜3の整数、bは1〜
10、好ましくは1〜3の整数である)で表されるポリ
エチレンポリアミンナフテン酸アミドとの重合比90:
10ないし10:90との混合物、(3)一般式
【0013】
【化6】
【0014】(式中のR7は分子量400〜3000の
ポリブテン基、R8は炭素数1〜5、好ましくは1〜3
のアルキレン基、R9及びR10はそれぞれ水素原子又は
炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基、kは1
〜10の整数である)で表されるポリアルケニルコハク
酸イミド誘導体、(4)ポリアルケニルコハク酸エステ
ル誘導体、などを挙げることができる。前記(2)のポ
リアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばアル
キル基の炭素数が5〜18のアルキル(メタ)アクリレ
ートの単独重合体や2種以上を共重合させて得られた共
重合体、さらには前記アルキル(メタ)アクリレート1
種以上と、N−ビニル−2−ピロリドン、エチレングリ
コール、ジ(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ルメタアクリレートなどのエチレン性二重結合を有する
不飽和単量体1種以上とを共重合させて得られた共重合
体などが挙げられる。これらの(B)成分の分散剤は1
種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。本発明の汚れ防止剤においては、該(A)成分のポ
リオキシチオホスホン酸エステルと(B)成分の分散剤
との配合割合は、通常重量比25:100ないし10
0:25の範囲で選ばれる。
ポリブテン基、R8は炭素数1〜5、好ましくは1〜3
のアルキレン基、R9及びR10はそれぞれ水素原子又は
炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基、kは1
〜10の整数である)で表されるポリアルケニルコハク
酸イミド誘導体、(4)ポリアルケニルコハク酸エステ
ル誘導体、などを挙げることができる。前記(2)のポ
リアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばアル
キル基の炭素数が5〜18のアルキル(メタ)アクリレ
ートの単独重合体や2種以上を共重合させて得られた共
重合体、さらには前記アルキル(メタ)アクリレート1
種以上と、N−ビニル−2−ピロリドン、エチレングリ
コール、ジ(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ルメタアクリレートなどのエチレン性二重結合を有する
不飽和単量体1種以上とを共重合させて得られた共重合
体などが挙げられる。これらの(B)成分の分散剤は1
種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。本発明の汚れ防止剤においては、該(A)成分のポ
リオキシチオホスホン酸エステルと(B)成分の分散剤
との配合割合は、通常重量比25:100ないし10
0:25の範囲で選ばれる。
【0015】本発明の汚れ防止剤には、本発明の目的が
損なわれない範囲で、所望に応じ、石油精製プロセス用
や石油化学プロセス用汚れ防止剤として従来慣用されて
いる酸化防止剤、重合防止剤、金属不活性化剤などを配
合することができる。本発明の汚れ防止剤が適用される
プロセス流体については特に制限はなく、石油精製プロ
セスや石油化学プロセスにおいて処理される際に、汚れ
を発生するすべての被処理油に本発明の汚れ防止剤を適
用することができるが、特に石油精製プロセスにおいて
は、トッパー、バキューム、水素化脱硫装置など、石油
化学プロセスにおいては、ナフサクラッキングやエチレ
ンプラントなどにおける原料予熱熱交換器や蒸留塔のリ
ボイラーなどで処理されるプロセス流体に対する適用が
好ましい。次に、本発明の汚れ防止剤の好適な使用方法
の1例について説明すると、まずポリオキシチオホスホ
ン酸エステル、分散剤及び必要に応じて併用される他の
汚れ防止剤や補助剤などを適当な有機溶媒に溶解したの
ち、この溶液を石油精製プロセスや石油化学プロセスに
おいて汚れが発生している設備、例えば熱交換器、リボ
イラー、配管などの前に連続注入するか、又は原料油タ
ンクに一括注入する。この際、本発明の汚れ防止剤の使
用濃度は、通常0.1〜50,000mg/kg処理油の範囲
で選ばれる。本発明の汚れ防止剤は、特に高温での汚れ
防止効果に優れ、従来品より約50%の汚れ防止率の改
善をもたらし、例えばFCC(流動接触分解装置)にお
いては、従来の汚れ防止剤では予熱熱交換器の汚れ付着
により、1年間の連続運転が不可能であったが、本発明
の汚れ防止剤を使用することにより、それが可能とな
る。また、バキュームボトムラインの熱交換器では汚れ
付着により、従来汚れの指標であるU値(総括伝熱係
数)の低下が顕著であったが、本発明の汚れ防止剤を使
用することにより、該U値の低下が抑制され、加熱炉の
重油使用量の低下をもたらすことができる。
損なわれない範囲で、所望に応じ、石油精製プロセス用
や石油化学プロセス用汚れ防止剤として従来慣用されて
いる酸化防止剤、重合防止剤、金属不活性化剤などを配
合することができる。本発明の汚れ防止剤が適用される
プロセス流体については特に制限はなく、石油精製プロ
セスや石油化学プロセスにおいて処理される際に、汚れ
を発生するすべての被処理油に本発明の汚れ防止剤を適
用することができるが、特に石油精製プロセスにおいて
は、トッパー、バキューム、水素化脱硫装置など、石油
化学プロセスにおいては、ナフサクラッキングやエチレ
ンプラントなどにおける原料予熱熱交換器や蒸留塔のリ
ボイラーなどで処理されるプロセス流体に対する適用が
好ましい。次に、本発明の汚れ防止剤の好適な使用方法
の1例について説明すると、まずポリオキシチオホスホ
ン酸エステル、分散剤及び必要に応じて併用される他の
汚れ防止剤や補助剤などを適当な有機溶媒に溶解したの
ち、この溶液を石油精製プロセスや石油化学プロセスに
おいて汚れが発生している設備、例えば熱交換器、リボ
イラー、配管などの前に連続注入するか、又は原料油タ
ンクに一括注入する。この際、本発明の汚れ防止剤の使
用濃度は、通常0.1〜50,000mg/kg処理油の範囲
で選ばれる。本発明の汚れ防止剤は、特に高温での汚れ
防止効果に優れ、従来品より約50%の汚れ防止率の改
善をもたらし、例えばFCC(流動接触分解装置)にお
いては、従来の汚れ防止剤では予熱熱交換器の汚れ付着
により、1年間の連続運転が不可能であったが、本発明
の汚れ防止剤を使用することにより、それが可能とな
る。また、バキュームボトムラインの熱交換器では汚れ
付着により、従来汚れの指標であるU値(総括伝熱係
数)の低下が顕著であったが、本発明の汚れ防止剤を使
用することにより、該U値の低下が抑制され、加熱炉の
重油使用量の低下をもたらすことができる。
【0016】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお、汚れ防止効果の評価は、図1に示
す加熱ブロック試験装置を用いて行った。すなわち、出
口流体温度が制御できる(TIC付)第1ヒータブロッ
ク1及び第2ヒータブロック2に、それぞれ試験チュー
ブ3及び4をセットし、窒素ガスまたは所定濃度の酸素
を含む窒素ガスで密封された容量4リットルの試料タン
ク5からポンプ6を介して、試料を1.2リットル/Hr
の速度でチューブ3、次いでチューブ4に流し、チュー
ブ4を出た試料は冷却器7及び保圧弁8を通って試料タ
ンク5に戻す。チューブ3出口流体の温度を200℃、
チューブ4出口流体の温度を300℃、系内圧力を10
kg/cm2-Gに保持し、20時間連続運転を行い、第1、
第2ヒータブロック1、2側のチューブ3及び4表面に
それぞれセットした熱電対9及び10により、表面温度
を連続的に測定(汚れが付着すると表面温度が上昇す
る)するとともに、試験後のチューブ内壁に付着した汚
れの重量を測定することにより、汚れ防止効果を評価し
た。 実施例1 原料油として溶存酸素15mg/リットルを含む重質軽油
を用い、これに第1表に示す種類と量の汚れ防止剤を添
加して試料を調製し、加熱ブロック試験において、試験
温度200℃(第1ヒータブロック)及び300℃(第
2ヒータブロック)、20時間試験での第1ヒータブロ
ックのチューブ及び第2ヒータブロックのチューブに付
着した汚れ量を求め、汚れ防止率を算出し、汚れ防止効
果を評価した。その結果を第1表に示す。なお、汚れ防
止剤として次のものを用いた。 ・スチレンマレイン酸エステル共重合体:平均分子量3
0,000 ・ポリオキシチオホスホン酸エステル:R1=ブテニル
基、R2=R3=ブテニレン基、平均分子量1350
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお、汚れ防止効果の評価は、図1に示
す加熱ブロック試験装置を用いて行った。すなわち、出
口流体温度が制御できる(TIC付)第1ヒータブロッ
ク1及び第2ヒータブロック2に、それぞれ試験チュー
ブ3及び4をセットし、窒素ガスまたは所定濃度の酸素
を含む窒素ガスで密封された容量4リットルの試料タン
ク5からポンプ6を介して、試料を1.2リットル/Hr
の速度でチューブ3、次いでチューブ4に流し、チュー
ブ4を出た試料は冷却器7及び保圧弁8を通って試料タ
ンク5に戻す。チューブ3出口流体の温度を200℃、
チューブ4出口流体の温度を300℃、系内圧力を10
kg/cm2-Gに保持し、20時間連続運転を行い、第1、
第2ヒータブロック1、2側のチューブ3及び4表面に
それぞれセットした熱電対9及び10により、表面温度
を連続的に測定(汚れが付着すると表面温度が上昇す
る)するとともに、試験後のチューブ内壁に付着した汚
れの重量を測定することにより、汚れ防止効果を評価し
た。 実施例1 原料油として溶存酸素15mg/リットルを含む重質軽油
を用い、これに第1表に示す種類と量の汚れ防止剤を添
加して試料を調製し、加熱ブロック試験において、試験
温度200℃(第1ヒータブロック)及び300℃(第
2ヒータブロック)、20時間試験での第1ヒータブロ
ックのチューブ及び第2ヒータブロックのチューブに付
着した汚れ量を求め、汚れ防止率を算出し、汚れ防止効
果を評価した。その結果を第1表に示す。なお、汚れ防
止剤として次のものを用いた。 ・スチレンマレイン酸エステル共重合体:平均分子量3
0,000 ・ポリオキシチオホスホン酸エステル:R1=ブテニル
基、R2=R3=ブテニレン基、平均分子量1350
【0017】
【表1】
【0018】表から分かるように、ポリオキシチオホス
ホン酸エステルは第1ヒータブロック(200℃)での
汚れ防止効果に優れ、一方スチレンマレイン酸エステル
共重合体は第2ヒータブロック(300℃)での汚れ防
止効果に優れており、したがって両者を配合することに
より、200℃、300℃における汚れ防止効果が顕著
となる。
ホン酸エステルは第1ヒータブロック(200℃)での
汚れ防止効果に優れ、一方スチレンマレイン酸エステル
共重合体は第2ヒータブロック(300℃)での汚れ防
止効果に優れており、したがって両者を配合することに
より、200℃、300℃における汚れ防止効果が顕著
となる。
【0019】
【発明の効果】本発明の石油精製または石油化学プロセ
ス用防止剤は、ポリオキシチオホスホン酸エステルと公
知の分散剤とを含有するものであって、特に高温におけ
る汚れ防止効果に優れ、石油精製プラントや石油化学プ
ラントにおけるプロセス流体の汚れを効果的に防止する
ことができる。
ス用防止剤は、ポリオキシチオホスホン酸エステルと公
知の分散剤とを含有するものであって、特に高温におけ
る汚れ防止効果に優れ、石油精製プラントや石油化学プ
ラントにおけるプロセス流体の汚れを効果的に防止する
ことができる。
【図1】汚れ防止効果を評価するために用いた加熱ブロ
ック試験装置の概略図である。
ック試験装置の概略図である。
1 第1ヒータブロック 2 第2ヒータブロック 3 試験チューブ 4 試験チューブ 5 試料タンク 6 ポンプ 7 冷却器 8 保圧弁 9 熱電対 10 熱電対
Claims (1)
- 【請求項1】(A)一般式 【化1】 (式中のR1は炭素数3〜30のアルキル基又はアルケニ
ル基、R2及びR3はそれぞれ炭素数2〜5のアルキレン
基又はアルケニレン基であり、それらはたがいに同一で
あっても異なっていてもよく、n及びmはそれぞれ1〜
5の整数である)で表されるポリオキシチオホスホン酸
エステルと、(B)分散剤とを含有して成る石油精製ま
たは石油化学プロセス用汚れ防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20186993A JPH0734071A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20186993A JPH0734071A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0734071A true JPH0734071A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16448236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20186993A Pending JPH0734071A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 石油精製または石油化学プロセス用汚れ防止剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0734071A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002038708A1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-05-16 | Seishiro Murakami | Process for producing fuel for diesel engine |
| WO2015022979A1 (ja) * | 2013-08-15 | 2015-02-19 | ナルコジャパン合同会社 | 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法 |
| JP2023503945A (ja) * | 2019-11-27 | 2023-02-01 | エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド | 原油の生産および処理に使用するための抗汚染組成物 |
-
1993
- 1993-07-22 JP JP20186993A patent/JPH0734071A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002038708A1 (en) * | 2000-11-10 | 2002-05-16 | Seishiro Murakami | Process for producing fuel for diesel engine |
| WO2015022979A1 (ja) * | 2013-08-15 | 2015-02-19 | ナルコジャパン合同会社 | 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法 |
| JP5914915B2 (ja) * | 2013-08-15 | 2016-05-11 | ナルコジャパン合同会社 | 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法 |
| JP2023503945A (ja) * | 2019-11-27 | 2023-02-01 | エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド | 原油の生産および処理に使用するための抗汚染組成物 |
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