JPH073414A - ドロス除去方法および装置 - Google Patents

ドロス除去方法および装置

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JPH073414A
JPH073414A JP15032793A JP15032793A JPH073414A JP H073414 A JPH073414 A JP H073414A JP 15032793 A JP15032793 A JP 15032793A JP 15032793 A JP15032793 A JP 15032793A JP H073414 A JPH073414 A JP H073414A
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JP
Japan
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dross
separation tank
molten metal
wall
bottom dross
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JP15032793A
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English (en)
Inventor
Masaru Sato
勝 佐藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 めっき浴中のトップドロス、溶融金属および
ボトムドロスをそれぞれ遠心分離し、トップドロスとボ
トムドロスを連続的に除去して清浄な溶融金属を得るこ
とにある。 【構成】 遠心分離した比重の軽いトップドロスDtを
オーバーフローさせて除去するトップドロス除去処理
と、遠心分離した比重の重いボトムドロスDbを残し
て、清浄な溶融金属Kをオーバーフローさせて回収する
ボトムドロス除去処理とを、同一のめっき浴Mに対して
連続して施して、めっき浴MからトップドロスDtおよ
びボトムドロスDbの両方を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属めっき鋼板に
用いる、溶融亜鉛、溶融アルミニウム、溶融スズ、溶融
銅、溶融ハンダ等の溶融金属の品質を確保するため、遠
心分離によりめっき浴中の溶融金属とドロスとを分離し
て、ドロスを除去する方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ストリップ(鋼板)の表面に亜鉛めっき
を施す方法の一つとして、一般に、溶融亜鉛を主成分と
するめっき浴中にストリップを連続的にどぶ付けする、
いわゆる溶融亜鉛めっきがある。このめっき浴中には、
添加剤であるアルミニウムおよびストリップから溶け出
した鉄分が含まれるが、これらの成分が金属間化合物と
なっていわゆるドロスと呼ばれる微粒子状不純物を生成
する。
【0003】このドロスは、アルミニウムの含有比率が
高いことから比重が軽く、めっき浴の上部に位置するト
ップドロスと、鉄の含有比率が高いことから比重が重
く、めっき浴の下部に位置するボトムドロスとに大別さ
れ、めっき浴中においては、上部にトップドロス、中間
部に溶融金属、そして下部にボトムドロスが位置する。
【0004】めっき浴中のドロス量が増えると、めっき
の品質が著しく損なわれるので、めっき浴中からドロス
を除去する必要があるが、従来、このドロスを除去する
方法として、特開昭63−219536号公報に開示の
手段が存在する。
【0005】この従来技術は、めっき浴を遠心分離装置
によって、比重の軽いトップドロスと、比重の重い溶融
亜鉛とに分離し、トップドロスを上部に設けた排出口か
ら排出すると共に、溶融亜鉛を下部の排出口から排出す
ることによって、トップドロスを除去するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術は、トップドロスの除去技術を開示している
だけで、ボトムドロスを除去する技術を開示しておら
ず、かつその開示された技術によりボトムドロスを除去
できると云うものではないので、ボトムドロス除去を達
成できないと云う問題があった。
【0007】また、この従来技術は、連続して定常的に
溶融亜鉛とトップドロスとを分離排出する方式であり、
装置固有の最小連続排出限界量(連続して排出可能な排
出流量)未満の排出量では、トップドロスだけを選択し
て排出することができず、排出ドロスへの溶融金属の混
入が避けられないと云う問題があった。
【0008】すなわち、トップドロスの含有比率が比較
的高く、トップドロスの最小連続排出限界量を上回って
いる場合は、トップドロスだけを選択して排出すること
が可能であるが、トップドロスの含有比率が比較的低
く、トップドロスの最小連続排出限界量を下回っている
場合は、トップドロスだけを選択して排出することが困
難となり、溶融金属の混入が避けられなくなる。
【0009】このため、上記した従来技術を利用してボ
トムドロスを除去するには、遠心分離装置を定期的に停
止させて、分離槽内に溜まったボトムドロスを何らかの
手段を用いて掻き出す等して排出する必要があり、ボト
ムドロス除去作業に大きな困難が伴うと云う問題があっ
た。
【0010】また、上記従来技術では、高速回転してい
る分離槽内から、トップドロスと分離した溶融亜鉛とボ
トムドロスとが混在した混合液を、トップドロスとは反
対側(この場合は、下側)からオーバーフロー状態で取
り出すものとなっているが、この溶融亜鉛とボトムドロ
スとの混合液に作用する遠心力は極めて強大であり、こ
のためオーバーフロー状態で安定して取り出すことは技
術的に極めて困難であり、かつ溶融亜鉛とボトムドロス
とは比重が異なるため、オーバーフロー状態では均一に
取り出すことが物理的に不可能であると云う問題があっ
た。
【0011】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、溶融金属の
トップドロスおよびボトムドロスに対する比重差と、溶
融金属自体の持つ流動性の良さを利用すると共に、ボト
ムドロスに作用する遠心力と重力とのバランスを調整す
ることにより、ボトムドロスを流動変位させることを技
術的課題とし、もってめっき浴中から、清浄な溶融金属
をトップドロスおよびボトムドロスと分離して取り出す
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の方法手段は、トップドロスと溶融金属との混
合液中から、トップドロスを溶融金属から遠心分離し
て、トップドロスを除去するトップドロス除去処理を施
すこと、ボトムドロスと溶融金属との混合液中から、ボ
トムドロスを前記溶融金属から遠心分離して、ボトムド
ロスを除去するボトムドロス除去処理を施すこと、この
トップドロス除去処理と、ボトムドロス除去処理とを、
同一のめっき浴に対して相前後して連続して施すこと、
にある。
【0013】トップドロス除去処理を、トップドロスと
溶融金属との混合液を分離槽に供給し、分離槽の高速回
転動作により、トップドロスと溶融金属とに遠心分離
し、分離槽へのトップドロスと溶融金属との混合液の連
続供給により、トップドロスを分離槽からオーバーフロ
ーさせて除去するものとし、またボトムドロス除去処理
を、ボトムドロスと溶融金属との混合液を分離槽に供給
し、分離槽の高速回転動作により、ボトムドロスと溶融
金属とを遠心分離し、分離槽へのボトムドロスと溶融金
属との混合液の連続供給により、分離されたボトムドロ
スを溜め込むと共に、分離された溶融金属をオーバーフ
ローさせて回収し、溜め込んだボトムドロスの量が設定
値に達したならば、分離槽の回転速度を低下させて、ボ
トムドロスを自重により落下排出して除去するものとす
るのが良い。
【0014】めっき浴に対して、トップドロスを除去す
るトップドロス除去処理を施した後に、ボトムドロスを
除去するボトムドロス除去処理を施すのが有利である。
【0015】また、上記技術的課題を解決する本発明の
構成手段は、円筒状の筒壁の下端に底板を連設すると共
に、筒壁の上端に内鍔状の頂板を連設し、底板の周端部
に溶融金属の取り出し用の取り出し口を開設し、筒壁の
中心軸芯を回転軸芯として回転駆動される本体部と、取
り出し口の外側開口部に対向して位置し、この取り出し
口の開口縁との隙間を調整することにより、トップドロ
スから分離した溶融金属の流出量を制御する制御部材と
から成るトップドロス除去用分離槽を有すること、円筒
状の周壁の下端に底壁を連設すると共に、周壁の上端に
内鍔状の頂壁を連設し、この頂壁が形成する開口部の開
口縁よりも中心側に位置する底壁部分に、ボトムドロス
除去用の排出口を開設し、周壁の中心軸芯を回転軸芯と
して回転駆動される主体部と、頂壁の内径よりも大きい
外径を有し、周壁内周面との間に開放部を形成して、主
体部内部を下端部と他部とに上下に区画すべく、この主
体部内の下端部に固設された仕切り壁とから成るボトム
ドロス除去用分離槽を有すること、このボトムドロス除
去用分離槽と、トップドロス除去用分離槽とを、組合せ
ること、にある。
【0016】トップドロス除去用分離槽の筒壁の内周面
を、下方に拡径するテーパ面とするのが良く、またトッ
プドロス除去用分離槽の制御部材を、回転軸芯に沿って
変位可能とするのが良い。
【0017】ボトムドロス除去用分離槽の仕切り壁の上
面を、傾斜角xで周壁に向かって下降傾斜する傾斜面と
すると共に、底壁の上面を、傾斜角yで排出口に向かっ
て下降傾斜する傾斜面とするのが良く、仕切り壁の上面
の傾斜角xを10度〜20度に設定すると共に、底壁の
上面の傾斜角yを30度〜60度に設定すると良い。
【0018】ボトムドロス除去用分離槽の主体部内の仕
切り壁の上位に、めっき浴を一時的に受給する有底円筒
状の内部槽を、この内部槽の中心軸芯を回転軸芯に一致
させて設けるのが有効である。
【0019】トップドロス除去用分離槽の下位にボトム
ドロス除去用分離槽を配置し、トップドロス除去用分離
槽から取り出された溶融金属とボトムドロスとの混合液
を、そのまま下位のボトムドロス除去用分離槽に供給す
ると有利である。
【0020】
【作用】トップドロス除去処理によりトップドロスを除
去した液体は、溶融金属単体または溶融金属とボトムド
ロスとの混合液であり、またボトムドロス除去処理によ
りボトムドロスを除去した液体は、溶融金属単体または
溶融金属とトップドロスとの混合液である。
【0021】それゆえ、同一めっき浴に対して、トップ
ドロス除去処理とボトムドロス除去処理とを相前後して
連続して施すと、トップドロス除去処理を始めに施した
場合には、次のボトムドロス除去処理で処理されるの
は、溶融金属とボトムドロスとの混合液となり、ボトム
ドロス除去処理後は、清浄な溶融金属単体を得ることが
でき、またボトムドロス除去処理を始めに施した場合に
は、次のトップドロス除去処理で処理されるのは、溶融
金属とトップドロスとの混合液となり、トップドロス除
去処理後は、同じく清浄な溶融金属単体が得られること
になり、ドロスの完全除去が達成される。
【0022】トップドロス除去処理は、分離槽内で溶融
金属に浮いて流動性の良い状態で遠心分離されるトップ
ドロスを、分離槽に混合液を連続供給して溶融金属の液
面を適当に調整することにより、分離槽内からオーバー
フローさせて達成されるが、この際、分離槽に連続供給
される混合液量に対応した量の溶融金属を、分離槽から
連続して取り出して、分離槽内における溶融金属の液面
位置を一定に保つことにより、トップドロス除去処理を
連続して行うことができる。
【0023】このトップドロス除去処理の際の溶融金属
の分離槽からの取り出しは、溶融金属に強大な遠心力が
作用した状態で行われるので、溶融金属が過剰に噴出状
に流出する恐れがあり、これを防止するため、分離槽の
溶融金属の取り出し口の開口部分には制御部材を配置
し、この取り出し口からの溶融金属の流出程度を適正に
抑制制御する。
【0024】ボトムドロス除去処理は、分離槽の周壁に
押し付けられた状態で遠心分離されたボトムドロスを、
分離槽に混合液を連続供給して溜め込むことにより、ボ
トムドロスから分離した溶融金属を分離槽からオーバー
フローさせて回収することにより達成されるが、分離槽
内に溜め込まれたボトムドロスは、その量が設定値に達
したならば、分離槽の回転速度を低下させることによ
り、溜め込まれたボトムドロスに対して遠心力よりも重
力の影響が強く作用するようにし、この重力の作用によ
り、溜め込まれたボトムドロスは崩れ落ち、そのまま分
離槽の排出口から落下排出される。
【0025】このボトムドロス除去処理に際して、仕切
り壁の上面および底壁の上面を傾斜面としておくことに
より、崩れ落ちたボトムドロスの排出口からの落下排出
が、この傾斜面に案内されて、円滑に達成されることに
なる。
【0026】また、ボトムドロスが、分離槽の周壁に押
し付けられた状態で堆積状に溜まると、このボトムドロ
スが仕切り壁と周壁との間に形成される開放部を塞ぐこ
とになり、これによりボトムドロス排出時に、分離した
溶融金属が、この開放部を通って排出口から直接的に流
出することがなく、流出するとすれば、常にボトムドロ
スの層を通って滲み出る形態で流出するので、ボトムド
ロスの排出口からの排出を助長することになる。
【0027】内部槽は、分離槽の回転速度を低下させて
のボトムドロスの排出操作時、すなわち遠心分離が行わ
れていない状態時に、連続供給される混合液を、このボ
トムドロス排出が完了するまで、一時的に溜め込んで、
混合液がボトムドロスと一緒に無駄に排出されるのを防
止する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図1および図2は、本発明装置の基本的な
構成を示すもので、分離槽1の内のトップドロス除去用
分離槽1tを上位に、そして分離槽1の内のボトムドロ
ス除去用分離槽1bを下位に配置して構成され、トップ
ドロス除去用分離槽1tからトップドロスDtを除去し
て取り出されためっき浴M、すなわち溶融金属Kとボト
ムドロスDbとの混合液を、そのまま下位のボトムドロ
ス除去用分離槽1bに供給し、もって連続してドロス除
去処理を施し、ボトムドロス除去用分離槽1bから清浄
な溶融金属Kを回収する。
【0029】トップドロス除去用分離槽1tは、内周面
を下方に拡径した円錐台筒形状をした筒壁2tの下端に
底板3tを連設すると共に、上端に内鍔状の頂板5tを
連設して、上端部に開口6tを形成し、底板3tの周端
部に多数の取り出し口4tを開設して構成された本体部
と、取り出し口4tの開口端に、一定の隙間を開けて対
向配置された制御部材10とから構成され、本体部は、
筒壁2tの中心軸芯にその軸芯を一致させた回転軸9t
で回転駆動され、制御部材10は、回転駆動されている
本体部の取り出し口4tの開口端に対して、回転軸9t
の軸芯に沿って変位可能となっている。
【0030】このトップドロス除去用分離槽1tには、
トップドロスDtと溶融金属KとボトムドロスDbとの
混合液であるめっき浴Mが、高速回転駆動されている本
体部内に開口6tから連続供給され、トップドロスDt
を、溶融金属KとボトムドロスDbとから遠心分離し、
そのまま開口6tを通して本体部内からオーバーフロー
させて除去する。
【0031】他方、溶融金属KとボトムドロスDbとの
混合液は、取り出し口4tを通って本体部内から取り出
されるが、取り出し口4tには制御部材10が対向し
て、制御部材10と取り出し口4t開口端との間に一定
の隙間を形成することにより、取り出し口4tからの流
路面積を規制し、もって溶融金属KとボトムドロスDb
との混合液が、遠心力の作用により過剰に流出しないよ
うにしている。
【0032】このように、トップドロス除去用分離槽1
tからの溶融金属KとボトムドロスDbとの混合液の取
り出し量は、供給されるめっき浴Mの量およびこのめっ
き浴Mの組成に応じて、取り出し口4t開口端に対する
制御部材10の位置調整によって適正に達成されるので
あるが、この制御部材10は、単に取り出し量を制御す
るだけではなく、その表面を、取り出し口4tから溶融
金属Kと一緒に出てくるボトムドロスDbと擦り合わせ
ることにより、ボトムドロスDbが取り出し口4tに詰
まるのを防止している。
【0033】なお、ボトムドロスDbは、溶融金属Kに
比べてその流動性がはるかに劣るものであるが、トップ
ドロス除去用分離槽1tの筒壁2tの内周面が底板3t
の取り出し口4tに向かって拡径したテーパ面となって
いるので、分離したボトムドロスDbの取り出し口4t
への移動は円滑に達成される。
【0034】トップドロス除去用分離槽1tから取り出
された、溶融金属KとボトムドロスDbとの混合液であ
るめっき浴Mを受け入れる下位のボトムドロス除去用分
離槽1bは、有底直線円筒形状の主体部と仕切り壁7b
とから構成され、主体部は、その周壁2bの中心軸芯を
回動軸9bの中心軸芯と一致させて底壁3bにより回動
軸9bに固定されており、同じく平円板状の仕切り壁7
bが、主体部内の下端部に位置した状態で回動軸9bに
固定されている。
【0035】内鍔状の頂壁5bにより形成される開口部
6bは、分離された清浄な溶融金属Kの主体部内からの
流出口を提供すると共に、めっき浴Mの注入供給口を提
供するために、比較的大径に形成されており、分離され
た清浄な溶融金属Kは、開口部6bの周縁部を通って、
頂壁5bをオーバーフローした状態で、主体部内から流
出回収される。
【0036】底壁3bに開設された多数の排出口4b
は、この排出口4bから溶融金属Kが無駄に流出しない
ように、開口部6bの開口縁よりも中心側に位置してお
り、主体部の回転速度を低下させた状態で、崩れ落ちて
くるボトムドロスDbの排出を円滑に達成すべく、でき
る限り大きな開口面積で開設されている。
【0037】反対に開放部8bは、仕切り壁7bにより
区画されたボトムドロス除去用分離槽1b内の下端部内
への溶融金属Kの侵入量をできる限り少なくするため、
崩れ落ちてくるボトムドロスDbが円滑に通過できる範
囲内で、できる限り小さくされている。
【0038】図1に示した、ボトムドロス除去用分離槽
1bを高速回転して清浄な溶融金属Kを分離回収してい
る状態では、ボトムドロスDbは、周壁2bの内周面に
堆積状に押し付けられて溜まっているが、図2に示すよ
うに、ボトムドロス除去用分離槽1bの回転速度を低下
させると、重力作用の影響が大きくなるので、わずかに
含まれている溶融金属Kの影響で多少の流動性を持って
いるボトムドロスDbは、流下する形態で、直接底壁3
b上に、または仕切り壁7b上から開放部8bを通って
底壁3b上に崩れ落ち、排出口4bから排出される。
【0039】図3は、ボトムドロス除去用分離槽1bの
好ましい実施例を示すもので、仕切り壁7bの上面を傾
斜角xの傾斜面とすると共に、底壁3bの上面を傾斜角
yの傾斜面とし、また底壁3bを内鍔状とし、その中央
部分全体を排出口4bとして開放し、さらに頂壁5bを
上方に縮径した円錐筒台形状としている。
【0040】仕切り壁7bの上面を傾斜面とすることに
より、この仕切り壁7b上に崩れ落ちたボトムドロスD
bは、速やかに開放部8bに移動し、この開放部8bか
ら底壁3b上に落下し、また底壁3bの上面を傾斜面と
することにより、底壁3b上に落下してきたボトムドロ
スDbは、重力の作用により排出口4bに向かって円滑
に移動し、もってボトムドロスDbの主体部内からの排
出が円滑に達成されることになる。
【0041】多くの実験によると、傾斜角xは10〜2
0度程度が適当であり、傾斜角yは30〜60度が適当
であった。この傾斜角xと傾斜角yの相違は、ボトムド
ロス除去用分離槽1bの主体部は低速であるとは言え、
回転動作をしているので、ボトムドロスDbには遠心力
が作用しており、この遠心力の影響により生じる。
【0042】図4は、ボトムドロス除去用分離槽1bの
他のこの好ましい実施例を示すもので、主体部内の仕切
り壁7bの上位に内部槽11を設け、ボトムドロス除去
処理時に、連続して供給されてくるめっき浴Mを一時的
に受給して、既に分離されている溶融金属Kおよびボト
ムドロスDbと混ざらないようにして、溶融金属Kとボ
トムドロスDbとの遠心分離の効率が低下するのを防止
すると共に、供給されためっき浴Mが分離されたボトム
ドロスDbと一緒に、無駄に排出されるのを防止する。
【0043】なお、装置全体を無酸化雰囲気状態に保つ
と共に、溶融金属の融点以上の温度雰囲気に保つことが
必要であることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。遠心分離された比重の軽
いものを、オーバーフロー動作を利用して除去または回
収するので、遠心分離されたものの別々に取り出す操作
が簡単で確実に達成でき、この操作を二回に分けて連続
して行うので、清浄な溶融金属の回収が簡単にかつ確実
にそして効率良く達成できる。
【0045】めっき浴中からのトップドロスの除去およ
び溶融金属の回収は、遠心分離動作中に必然的に生じさ
せることのできるオーバーフローにより達成するので、
その処理の全てを人手を要することなく達成でき、もっ
て清浄な溶融金属の回収のドロスの分離除去とを安全に
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す右半分を縦断した、遠
心分離動作時の全体正面図。
【図2】図1に示した実施例の、ボトムドロス排出時の
全体正面図。
【図3】本発明におけるボトムドロス除去用分離槽の他
の実施例を示す、右半分を縦断した正面図。
【図4】本発明におけるボトムドロス除去用分離槽のさ
らに他の実施例を示す、右半分を縦断した正面図。
【符号の説明】
1 ; 分離槽 1t; トップドロス除去用分離槽 2t; 筒壁 3t; 底板 4t; 取り出し口 5t; 頂板 6t; 開口 9t; 回転軸 10; 制御部材 1b; ボトムドロス除去用分離槽 2b; 周壁 3b; 底壁 4b; 排出口 5b; 頂壁 6b; 開口部 7b; 仕切り壁 8b; 開放部 9b; 回動軸 11; 内部槽 x ; 仕切り壁上面傾斜角 y ; 底壁上面傾斜角 M ; めっき浴 K ; 溶融金属 Dt; トップドロス Db; ボトムドロス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トップドロス(Dt)と溶融金属(K) との混
    合液中から、前記トップドロス(Dt)を前記溶融金属(K)
    から遠心分離して、前記トップドロス(Dt)を除去するト
    ップドロス除去処理と、ボトムドロス(Db)と前記溶融金
    属(K) との混合液中から、前記ボトムドロス(Db)を前記
    溶融金属(K) から遠心分離して、前記ボトムドロス(Db)
    を除去するボトムドロス除去処理とを、同一のめっき浴
    (M) に対して相前後して連続して施すことにより、めっ
    き浴(M) 中からドロス(D) を除去するドロス除去方法。
  2. 【請求項2】 トップドロス除去処理を、トップドロス
    (Dt)と溶融金属(K)との混合液を分離槽(1) に供給し、
    該分離槽(1) の高速回転動作により、前記トップドロス
    (Dt)と溶融金属(K) とに遠心分離し、前記分離槽(1) へ
    の前記トップドロス(Dt)と溶融金属(K) との混合液の連
    続供給により、前記トップドロス(Dt)を前記分離槽(1)
    からオーバーフローさせて除去するものとした請求項1
    に記載のドロス除去方法。
  3. 【請求項3】 ボトムドロス除去処理を、ボトムドロス
    (Db)と溶融金属(K)との混合液を分離槽(1) に供給し、
    該分離槽(1) の高速回転動作により、前記ボトムドロス
    (Db)と溶融金属(K) とを遠心分離し、前記分離槽(1) へ
    の前記ボトムドロス(Db)と溶融金属(K) との混合液の連
    続供給により、前記分離されたボトムドロス(Db)を溜め
    込むと共に、前記分離された溶融金属(K) をオーバーフ
    ローさせて回収し、前記溜め込んだボトムドロス(Db)の
    量が設定値に達したならば、前記分離槽(1) の回転速度
    を低下させて、前記ボトムドロス(Db)を自重により落下
    排出して除去するものとした請求項1に記載のドロス除
    去方法。
  4. 【請求項4】 めっき浴(M) に対して、トップドロス(D
    t)を除去するトップドロス除去処理を施した後、ボトム
    ドロス(Db)を除去するボトムドロス除去処理を施す請求
    項1または2または3に記載のドロス除去方法。
  5. 【請求項5】 円筒状の筒壁(2t)の下端に底板(3t)を連
    設すると共に、前記筒壁(2t)の上端に内鍔状の頂板(5t)
    を連設し、前記底板(3t)の周端部に溶融金属(K) の取り
    出し用の取り出し口(4t)を開設し、前記筒壁(2t)の中心
    軸芯を回転軸芯として回転駆動される本体部と、前記取
    り出し口(4t)の外側開口部に対向して位置し、該取り出
    し口(4t)の開口縁との隙間を調整することにより、トッ
    プドロス(Dt)から分離した溶融金属(K) の流出量を制御
    する制御部材(10)とから成るトップドロス除去用分離槽
    (1t)と、円筒状の周壁(2b)の下端に底壁(3b)を連設する
    と共に、前記周壁(2b)の上端に内鍔状の頂壁(5b)を連設
    し、該頂壁(5b)が形成する開口部(6b)の開口縁よりも中
    心側に位置する前記底壁(3b)部分に、ボトムドロス(Db)
    除去用の排出口(4b)を開設し、前記周壁(2b)の中心軸芯
    を回転軸芯として回転駆動される主体部と、前記頂壁(5
    b)の内径よりも大きい外径を有し、前記周壁(2b)内周面
    との間に開放部(8b)を形成して、前記主体部内部を下端
    部と他部とに上下に区画すべく、該主体部内の下端部に
    固設された仕切り壁(7b)とから成るボトムドロス除去用
    分離槽(1b)と、を組合せたドロス除去装置。
  6. 【請求項6】 トップドロス除去用分離槽(1t)の筒壁(2
    t)の内周面を、下方に拡径するテーパ面とした請求項5
    に記載のドロス除去装置。
  7. 【請求項7】 トップドロス除去用分離槽(1t)の制御部
    材(10)を、回転軸芯に沿って変位可能とした請求項5ま
    たは6に記載のドロス除去装置。
  8. 【請求項8】 ボトムドロス除去用分離槽(1b)の仕切り
    壁(7b)の上面を、傾斜角(x) で周壁(2b)に向かって下降
    傾斜する傾斜面とすると共に、底壁(3b)の上面を、傾斜
    角(y) で排出口(4b)に向かって下降傾斜する傾斜面とし
    た請求項5または6または7に記載のドロス除去装置。
  9. 【請求項9】 仕切り壁(7b)の上面の傾斜角(x) を10
    度〜20度に設定すると共に、底壁(3b)の上面の傾斜角
    (y) を30度〜60度に設定した請求項8に記載のドロ
    ス除去装置。
  10. 【請求項10】 ボトムドロス除去用分離槽(1b)の主体
    部内の仕切り壁(7b)の上位に、めっき浴(M) を一時的に
    受給する有底円筒状の内部槽(11)を、該内部槽(11)の中
    心軸芯を回転軸芯に一致させて設けた請求項5または6
    または7または8に記載のドロス除去装置。
  11. 【請求項11】 トップドロス除去用分離槽(1t)の下位
    にボトムドロス除去用分離槽(1b)を配置し、前記トップ
    ドロス除去用分離槽(1t)から取り出された溶融金属(K)
    とボトムドロス(Db)との混合液を、そのまま下位の前記
    ボトムドロス除去用分離槽(1b)に供給する請求項5また
    は6または7または8または10に記載のドロス除去装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041418A1 (de) * 1998-02-11 1999-08-19 Machner & Saurer Gmbh Verfahren und vorrichtung zum abscheiden von verbindungen aus zinkmetallbädern mittels eines in die zinkschmelze eingetauchten, um eine axe antreibbaren rotationshohlkörpers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041418A1 (de) * 1998-02-11 1999-08-19 Machner & Saurer Gmbh Verfahren und vorrichtung zum abscheiden von verbindungen aus zinkmetallbädern mittels eines in die zinkschmelze eingetauchten, um eine axe antreibbaren rotationshohlkörpers

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