JPH073451B2 - 送電鉄塔における雷撃位置の検出方法 - Google Patents

送電鉄塔における雷撃位置の検出方法

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JPH073451B2
JPH073451B2 JP62282255A JP28225587A JPH073451B2 JP H073451 B2 JPH073451 B2 JP H073451B2 JP 62282255 A JP62282255 A JP 62282255A JP 28225587 A JP28225587 A JP 28225587A JP H073451 B2 JPH073451 B2 JP H073451B2
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充 安井
洋一 高橋
築志 原
昌美 須永
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、送電鉄塔における雷撃位置の検出方法に関
し、特に、雷撃が架空地線あるいは送電線のいずれに発
生したかを検出する方法に関する。
《従来の技術》 周知のように、送電線が架設された送電鉄塔は、鉄塔の
高さが高いことや山岳地に立設されることもあって、雷
撃に晒される危険性がある。
このため、送電鉄塔の頂部に、架空地線を架設して雷撃
から送電線を保護している。
しかし、送電鉄塔の立地条件や気象条件などによって、
架空地線の遮蔽失敗による送電線への直撃や、鉄塔の頂
部ないしは架空地線への雷撃はかなりの頻度で発生す
る。
そこで、従来は、この様な雷撃を検出するために、例え
ば、特開昭60−66617号公報などに開示されているよう
に、送電鉄塔に電流センサーを設置しておき、雷撃によ
り送電鉄塔に流れる雷撃電流を検出する方法が一般的に
採用されていた。
しかしながら、このような従来の方法には、以下に説明
する問題があった。
《発明が解決しようとする問題点》 すなわち、頂部に架空地線を架設し、その下方に送電線
を架設した送電鉄塔の雷撃では、最も重要なことは、送
電線を直撃した雷撃を検出することであるが、上記公報
の方法では、送電鉄塔に電流センサーを設置しているだ
けなので、雷撃の発生自体は検知できても、その雷撃が
送電線を直撃したのか、あるいは架空地線に生じたの
か、その判断ができないという問題があった。
このような問題に対しては、送電鉄塔の送電線と架空地
線とに焦点を合わせた複数台のカメラを設置しておき、
雷撃の稲妻によりこれを起動して、写真を撮影し、送電
鉄塔のどの位置に雷撃が生じたかを検出することも試験
されているが、通常雷撃が生じ易い個所が、霧の発生し
やすい場所と重なることもあって、正確にその位置を検
出することが難しかった この発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、送電鉄塔の雷撃発
生位置が正確に特定できる方法を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この発明は、頂部に架設さ
れた架空地線とその下方に架設された送電線とを備えた
送電鉄塔において、前記送電鉄塔の架空地線アームと送
電線上相アームとの間および送電線下相アームと地上と
の間に、それぞれ雷撃電流を検知する電流センサーを設
置するとともに、雷撃により起動されその発生時刻とと
もに前記電流センサーに流れる雷撃電流の方向を記録す
る雷撃電流記録装置を設置し、この雷撃電流記録装置に
記録された前記電流センサーの雷撃電流の方向から雷撃
が前記架空地線,前記送電線のいずれに発生したかを検
出することを特徴とする。
《作用》 上記構成の雷撃位置の検出方法によれば、電流センサー
が送電鉄塔の架空地線アームと送電線上相アームとの
間、および送電線下相アームと地上との間にそれぞれ設
置されていて、雷撃が送電線を直撃した場合には、これ
らのセンサーに流れる雷撃電流が異なった方向となる一
方、架空地線に雷撃が生じた場合には、各センサーに流
れる雷撃電流が同方向となり、このようなセンサーに流
れる雷撃電流の方向と、発生時刻とが雷撃電流記録装置
に記録されているので、雷撃が送電線,架空地線のいず
れに生じたかが容易に検出できる。
また、極性の異なる雷撃が発生した場合にも、電流セン
サーに流れる雷撃電流の方向が雷撃の極性によって異な
るが、2個のセンサーでは送電線の直撃では、逆方向と
なり、また、架空地線に雷撃が生じたときには、それぞ
れ同じ方向となるので、雷撃の極性の如何にかかわらず
その位置を検出できる。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照
にして詳細に説明する。
第1図から第3図はこの発明にかかる送電鉄塔における
雷撃位置の検出方法の一実施例を示している。
同図に示す送電鉄塔10は、段状に複数のアーム12が間隔
をおいて上下方向に固設され、頂部のアーム12には架空
地線14が架設されるとともに、その下方の3段のアーム
12には、それぞれ複数の碍子16を介して送電線が18a〜
cが架設されている。
そして、上記送電鉄塔10の架空地線14と最上段の送電線
18aとの間の塔頂部10a、および最下段の送電線18cと地
上と間の塔脚部10bには、それぞれ電流センサー20と、
このセンサー20に接続された雷撃電流記録装置22とが設
置されている。
この電流センサー20と雷撃電流記録装置22の詳細を第2
図に示している。
電流センサー20は、この実施例では送電鉄塔10の塔頂部
10aないしは塔脚部10bに捲回されたロゴスキーコイルで
構成しており、これらの各部10a,bに雷撃電流が流れる
とコイルにはその大きさに対応した電圧が誘起される。
雷撃電流記録装置22は、いわゆるマイクロコンピュータ
を主体として構成されており、電流センサー20に接続さ
れた入力調整回路24と、この入力調整回路24を介して電
流センサー20の出力を受け、電撃電流のピーク値をその
極性とともに検出する極性判定付きピークホールド回路
26と、入力調整回路24の出力が所定値以上のときにトリ
ガ出力を送出するトリガ発生器28と、ピークホールド回
路26の出力をインピーダンス変換する変換器30と、この
変換器30を介して入力されるピークホールド回路26の出
力をデジタル変換するAD変換器32と、時刻発生器34およ
び記憶手段36と、トリガ発生器28により起動され、ピー
クホールド回路26の出力をAD変換器32を介して取り込ん
で前記雷撃電流のピーク値と極性のそのピーク値が発生
した時刻とともに記憶手段36に記憶させるCPU38とを備
えている。
このように構成された電流センサー20と雷撃電流記録装
置22で送電鉄塔10の雷撃位置を検出する方法について以
下に説明する。
第3図は、+極の雷撃Aが送電鉄塔10に発生した場合の
2つのケースを示している。
同図(a)は雷撃Aが送電線18aを直撃した場合を、ま
た、同図(b)は架空地線14(送電鉄塔10の頂部を直撃
した場合を含む)に雷撃Aが生じた場合をそれぞれ示し
ている。
まず、雷撃Aが送電線18aを直撃した場合には、これが
+極性なので、送電鉄塔10の塔頂部10aでは、架空地線1
4側に向かって雷撃電流Bが流れるとともに、塔脚部10b
では地表側に向かって分流した雷撃電流Cが流れる。
一方、雷撃Aが架空地線14に発生した場合には、送電鉄
塔10の塔頂部10aと塔脚部10bとでは、地表側に向かう同
じ方向の雷撃電流D,Eが流れる。
この場合、塔脚部10b側では、2つのケースの雷撃Aに
対する雷撃電流の方向C,Eは同じであるが、塔頂部10a側
では雷撃Aが送電線18aを直撃した場合と架空地線14に
発生した場合とで逆方向になっていて、雷撃電流BとD
の方向が異なっている。
この様な雷撃Aに対する雷撃電流B,C,D,Eのピーク値お
よびその方向は、上記電流センサー20を介して検出さ
れ、その発生時刻とともに雷撃電流記録装置22の記憶手
段36に記憶されているので、一定期間経過後、雷撃電流
記録装置22にプリンタ40ないしはディスプレイ装置42を
接続して、その期間内に発生した雷撃Aの雷撃電流の方
向と発生時刻とを照合すれば、雷撃Aが送電鉄塔10の送
電線18a〜cを直撃したのか、あるいは架空地線14に雷
撃Aが生じたのかが判明する。
なお、雷撃Aの極性が−極性の場合には、第3図に破線
で示すような方向の雷撃電流が流れ、その方向は各電流
センサー20で+極性の雷撃の場合とそれぞれ逆になる
が、送電鉄塔10の塔頂部10aのセンサー20では、+極性
の雷撃と同様のその方向が異なるので、−極性の雷撃に
対しても送電鉄塔10の雷撃位置が検出できる。
また、上記実施例では、雷撃電流記録装置22としてマイ
クロコンピュータを主体としたデジタル式のものを例示
したが、この発明の実施はこれに限定されることはな
く、電流センサー20で検出された雷撃で起動され、雷撃
電流の方向とその発生時刻とが記録できれば他の方式の
記録装置であっても良い。
《発明の効果》 以上実施例で説明したように、この発明にかかる送電鉄
塔における雷撃位置の検出方法によれば、雷撃が送電線
を直撃したのか、あるいは架空地線に発生したのかが、
気象条件の影響を受けることなく、また、雷撃の極性の
種類に関係なく確実に判断できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用した送電鉄塔の正面図、第2
図は同方法で用いる電流センサーと記録装置の接続ブロ
ック図、第3図は第1図に示した送電鉄塔における雷撃
の発生状態を示す説明図である。 10……送電鉄塔 10a……塔頂部 10b……塔脚部 14……架空地線 18a〜c……送電線 20……電流センサー 22……雷撃電流記録装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頂部に架設された架空地線とその下方に架
    設された送電線とを備えた送電鉄塔において、前記送電
    鉄塔の架空地線アームと送電線上相アームとの間および
    送電線下相アームと地上との間に、それぞれ雷撃電流を
    検知する電流センサーを設置するとともに、雷撃により
    起動されその発生時刻とともに前記電流センサーに流れ
    る雷撃電流の方向を記録する雷撃電流記録装置を設置
    し、この雷撃電流記録装置に記録された前記電流センサ
    ーの雷撃電流の方向から雷撃が前記架空地線,前記送電
    線のいずれに発生したかを検出することを特徴とする送
    電鉄塔における雷撃位置の検出方法。
  2. 【請求項2】上記電流センサーはロゴスキーコイルから
    なり、上記雷撃電流記録装置は、このロゴスキーコイル
    で検出した雷撃電流のピーク値をその極性とともに求め
    る極性判定付きピークホールド回路と、このピークホー
    ルド回路の出力をデジタル変換するAD変換器と、前記ピ
    ークホールド回路とこのAD変換器とを制御するマイクロ
    コンピュータとを備え、前記マイクロコンピュータは内
    部若しくは外部に時刻信号発生部を有し、かつ、前記ピ
    ークホールド回路の出力を前記AD変換器を介して取り込
    んで前記雷撃電流のピーク値と極性とともにその発生時
    刻を記憶する記憶手段を有することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の送電鉄塔における雷撃位置の検
    出方法。
JP62282255A 1987-11-10 1987-11-10 送電鉄塔における雷撃位置の検出方法 Expired - Lifetime JPH073451B2 (ja)

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