JPH0735073Y2 - 蓋体のロツク装置 - Google Patents

蓋体のロツク装置

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JPH0735073Y2
JPH0735073Y2 JP1989005790U JP579089U JPH0735073Y2 JP H0735073 Y2 JPH0735073 Y2 JP H0735073Y2 JP 1989005790 U JP1989005790 U JP 1989005790U JP 579089 U JP579089 U JP 579089U JP H0735073 Y2 JPH0735073 Y2 JP H0735073Y2
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晃次 山本
光雄 河辺
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Sanyo Electric Co Ltd
Mutsuki Electric KK
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Sanyo Electric Co Ltd
Mutsuki Electric KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばVTR(ビデオテープレコーダ)等の電
気機器の前面に開閉自在に設けられた蓋体を閉塞状態に
ロツクする蓋体のロツク装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種ロツク装置としては、実公昭62-2795号公
報(H05K 5/03)等に見られるように、蓋体に突設した
フツクを1対の挾持片で挾持して蓋体をロツクするよう
にしたものや、実開昭63-58166号公報(E05C 19/02)等
に見られるように、マグネツトの吸引力を利用して蓋体
をロツクするようにしたもの等がある。
前者のロツク装置は、例えば第16図に示すように構成さ
れ、電気機器等の本体側に固定されたケース(1)内
に、1対の挾持片(2)を指示した摺動子(3)が前後
に移動自在に収納され、これがばねにより前後に付勢さ
れると共に、ケース(1)内に設けたプツシユロツク・
オープン機構により摺動子(3)がロツク位置と解放位
置とに保持される。
この機構は、例えばケース(1)側の弾性ピンと摺動子
(3)側のハート形溝を有するカムとからなり、摺動子
(3)の第1の押込みで摺動子(3)が後退してロツク
位置に保持され、このとき両挾持片(2)がケース
(1)の前面開口縁により拘束されて互いに内方へ回動
し、摺動子(3)の第2の押込みでロツク状態が解除さ
れて前方の解放位置に保持され、このとき両挾持片
(2)が外方に回動復帰する。
一方、蓋体(4)にはその後面に摺動子(3)に対向し
てフツク(5)が突設されている。
したがつて、蓋体(4)を閉塞してそのフツク(5)で
摺動子(3)を押圧すると、これがロツク位置に保持さ
れると同時に両挾持片(2)がフツク(5)を抱持し、
蓋体(4)が閉塞状態にロツクされ、蓋体(4)を再び
押圧すると、摺動子(3)が解放位置に突出し、フツク
(5)が両挾持片(2)による抱持状態から解放される
と共に、摺動子(3)の突出力により蓋体(4)が前方
に開放する。
又、後者のロツク装置は、例えば第17図に示すように構
成され、本体側に固定されたケース(6)内にその前面
開口よりマグネツト組立体(7)が前後に移動自在に収
納され、これがばねにより前方に付勢されると共に、前
述と同様のプツシユロツク・オープン機構により組立体
(7)がケース(6)の前面より少し突出したロツク位
置とこれより前方の解放位置とに保持される。
この組立体(7)はマグネツトケース(8)内にマグネ
ツトとこれに吸着された1対のヨーク(9)とを収納し
てなり、マグネツトケース(8)の前面より両ヨーク
(9)の端面が導出するようになつており、蓋体には組
立体(7)に対向して磁性吸着板(10)が固着されてい
る。
したがつて、蓋体を閉塞して組立体(7)を押圧する
と、これがロツク位置に保持されると共に、マグネツト
の磁力によりヨーク(9)が吸着板(10)を吸引し、蓋
体が閉塞状態にロツクされ、蓋体を再び押圧すると、組
立体(7)が解放位置まで突出して停止し、組立体
(7)とともに突出した蓋体がその慣性力により吸着板
(10)をヨーク(9)から引離して開放する。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のロツク装置にあつては、第16図で示したものの場
合、蓋体(4)に突出形状のフツク(5)を設けねばな
らず、見苦しい上,デザイン上の自由度がなく、しかも
蓋体(4)の開時においてフツク(5)が折れやすい等
の欠点がある。
特に、VTRやDAT(デジタルオーデイオテープレコーダ)
等では、カセツト挿入口等の前面を前述の蓋体により閉
塞して外観をシンプルなものにする傾向にあるが、停電
回復時の回路の初期化に伴なつて内部のカセツトを挿入
前の状態に戻すようにした機器では、前記ロツク装置を
採用すると、蓋体(4)の閉塞時にカセツトが挿入口よ
り突出しようとしても、この内側からの力に対して蓋体
(4)は開放されず、機器の故障の要因となつてしまう
不都合がある。
又、第17図で示したロツク装置の場合、マグネツト吸着
構造であるため前述した問題は解消されるが、マグネツ
ト組立体(7)がそのままケース(6)より突出して蓋
体を開放する構成であるため、緩慢な蓋開放動作では蓋
体の吸着板(10)が組立体(7)のヨーク(9)から離
れなくなる難点があり、最終的に人力で蓋体を開放しな
ければならない。
この場合、本体側と蓋体との間に指等の挿入間隙を設け
ておく必要があり、そのため、組立体(7)に多大なス
トロークを設定しておけねばならず、装置の大形化を招
く結果となつている。
さらに、ばねにより組立体(7)全体を前方に付勢する
のみであるため、蓋体またはその吸着板(10)にそりや
ねじれがあると、蓋体の閉塞時、これらの変形によって
組立体(7)のヨーク(9)の端面(吸着面)が吸着板
(10)に適正に当接しない事態或いは当接しない事態が
生じ、蓋体のロツクが確実に行えない問題点もある。
ところで、第17図に示したようなマグネツトを用いたロ
ツク装置では、蓋体の大きさや重量を変更する場合、あ
るいは蓋体の大きさ,重量が異なる種々の電気機器に適
用する場合、これに応じてマグネツトによる蓋体の吸着
力を適正に変更する必要がある。
しかし、従来のロツク装置では、1種類の吸着力しか設
定できないため、吸着力の変更に際して、吸着板の形状
(厚み,大きさ等)を変更するか、マグネツトの体積を
変更するか、ヨークの形状を変更する必要があり、いず
れの場合も別途変更部品が必要となり、高価になる欠点
があり、特にマグネツトあるいはヨークを変更する場
合、これに合わせてマグネツトケースさらには本体側の
ケースも変更する必要があり、部品の共通化を阻害する
ばかりか外観デザインを損ねる場合も生じる。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に留意
してなされたものであり、マグネツトの吸着力を利用し
た蓋体のロツク装置において、蓋体の開放時に吸着板を
完全に解磁して蓋体を確実に開放すると共に閉塞時に蓋
体を確実にロツクすることを目的としており、更に、大
きさ,重量の異なる蓋体に対して部品を変更することな
く適正な吸着力を設定することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案による蓋体のロツク
装置においては、前面に開口部を有する筒状の本体ケー
スと、該ケース内に前後に移動自在に収納され,ばねに
より前方に付勢されたスライダと、前記ケース内に設け
られ,前記スライダの第1の押込みで該スライダを前端
が前記開口部より少し突出した状態にロツクし,前記ス
ライダの第2の押込みでロツク状態を解除して前記スラ
イダの前端を前記開口部より大きく突出させるプツシユ
ロツク・オープン機構と、前記スライダに前後に移動自
在に設けられ,蓋体の吸着板を磁力により吸引する吸着
面を有するマグネツト組立体と、該組立体に突設された
突起と、前記本体ケースに形成され,前記突起が係合し
前記吸着面がロツク状態における前記スライダのほぼ前
端の位置から突出しないよう前記組立体の前進を阻止す
る規制孔とを備え、 前記組立体を、 後面が開口し,前面に導出孔を有するマグネツトケース
と、該マグネツトケースの後面開口を閉塞する底板と、
該底板に形成された弾性片と、前記マグネツトケースに
収納されたマグネツトと、前記マグネツトケースに収納
され,前記マグネツトに吸着すると共に前記弾性片が後
端面に当接して前方に付勢されるヨークと、該ヨークの
前端縁に設けられ,前記導出孔より導出された端面が前
記吸着面を形成する凸部とにより形成したことを特徴と
するものである。
又、本考案による蓋体のロツク装置においては、前面に
導出孔を有するマグネツトケースと、該ケースに収納さ
れたマグネツトと、前記マグネツトケースに収納され前
記マグネツトに吸着したヨークとを備え、前記ヨークの
両端縁にそれぞれ前記導出孔より導出して端面で蓋体の
吸着板を吸引する形状の異なる凸部を形設すると共に、
該両凸部のそれぞれの端面の面積を違え、前記両凸部を
選択的に前記導出孔より導出したことを特徴とするもの
である。
〔作用〕
前記のように構成された本考案の蓋体のロツク装置にあ
つては、前者の請求項1の場合、蓋体の閉塞時にスライ
ダに第1の押込みを与えると、スライダが前端をマグネ
ツトケースの開口部より少し突出させた状態にロツクさ
れるため、スライダの前端に当接した蓋体の吸着板はマ
グネツト組立体のヨークの凸部端面が形成する吸着面に
吸着される。
このとき、組立体は突起の規制孔への係止により、前記
吸着面がスライダのほぼ前端の位置より突出しないよう
前進が規制されるため、吸着板もこの位置で吸着保持さ
れ、蓋体が閉塞状態でロツクされる。
さらに、蓋体やその吸着板にそりやねじれがあつても、
組立体のマグネツトケースの後面を閉塞する底板に弾性
片が形成され、この弾性片により組立体と別個独立にヨ
ークが前方に付勢され、その前端縁の凸部がマグネツト
ケースの導出孔から導出されて蓋体の吸着板を吸着する
ため、弾性片により前記のそりやねじれが吸収され、凸
部端面(吸着面)に吸着板が適正に当接して確実に吸着
され、蓋体の閉塞時のロツクが確実に行える。
次に、蓋体を介してスライダに第2の押込みを与える
と、スライダは大きく前方に突出してその前端で蓋体を
押戻し、このとき、組立体が規制孔により前進を阻止さ
れるため、その吸着面に対し吸着板が大きく離れること
になり、吸着板は解磁され、したがつて、蓋体がスライ
ダの突出力を受けて確実に開放する。
又、後者の請求項2の場合、マグネツトケースにヨーク
を収納する際、ヨークの一端縁の凸部を導出孔より導出
した場合と,ヨークの他端縁の凸部を導出した場合と
で、マグネツトケースより露出するヨーク面積が異な
り、蓋体の吸着板との接触面積が変化することになり、
全く同一の部品を用いてヨークと吸着板との吸着力が2
種類得られる。
〔実施例〕
本考案の実施例につき、第1図ないし第15図を用いて説
明する。
まず、第1の実施例を第1図ないし第13図にて説明す
る。
第1図及び第2図は全体構成を示し、(11)は前面に開
口部(12)を有する角筒状の本体ケースであり、樹脂成
形品よりなり、開口部(12)の左右にそれぞれ鍔部(1
3)が形設されると共に、ケース(11)の左右側壁の一
部を切欠いて外方に突出した弾性を有する係止片(14)
がそれぞれ鍔部(13)に対向して形成され、第11図に示
すように、VTR等のフロントパネル(15′)の透孔(1
6′)にケース(11)を前面より嵌挿することにより、
鍔部(13)と係止片(14)とで透孔(16′)の左右縁を
挾み付け、ケース(11)が取付けられる。
このケース(11)には、第3図ないし第5図に示すよう
に、左右壁内面にそれぞれ前後方向のガイド用突条(1
5)が形設されると共に、後壁内面中央部にばね用係止
突起(16)が突設され、又、下壁にほぼV字状の切込み
(17a)と直線状の切込み(17b)とによつて弾性舌片
(17)が形成され、この先端上面に係止ピン(18)が突
設され、更に、上壁前部に前後方向の規制孔(19)が透
設されている。
(20)はケース(11)内に前後に移動自在に収納された
スライダであり、樹脂成形品よりなり、第2図及び第6
図に示すように、スライダ(20)のほぼ前半部に後述の
マグネツト組立体の摺動を案内する案内部(21)が上面
を開放して形成され、後半部にほぼ円筒凹状のばね収納
部(22)が上面及び後面を開口して設けられると共に、
収納部(22)の下側にカム用作動空間(23)が形成され
ている。
このスライダ(20)の左右両側面にはそれぞれ、前後方
向の案内溝(24)がその前半部を案内部(21)に連通さ
せて形成されており、収納部(22)にコイルばね(25)
を収納した状態でスライダ(20)がケース(11)内に開
口部(12)より挿入され、両突条(15)がそれぞれ案内
溝(24)に嵌装し、スライダ(20)が前後に摺動自在に
支持されると共に、ばね(25)により前方に付勢され
る。このとき、ばね(25)の両端はケース(11)の係止
突起(16)と収納部(22)の前側内面のばね用係止突起
(26)とに係止される。
一方、作動空間(23)の上面には左右方向のガイド溝
(27)が形成され、カム板(28)がその突条(29)をガ
イド溝(27)に嵌め合わせて空間(23)に左右動自在に
支持されている。
このカム板(28)の下面には、第7図及び第8図に示す
ように、中央部にハート形のロツク用突起(30)が,前
部及び後部にそれぞれ三角形のガイド突起(31),(3
2)が設けられると共に、ロツク用突起(30)を中心と
した周囲に数種の傾斜面と各傾斜面間の段差部とが形成
されており、カム板(28)を支持したスライド(20)を
ケース(11)に挿入することにより、弾性舌片(17)の
係止ピン(18)がカム板(28)に係合し、ケース(11)
に対するスライダ(20)のプツシユロツク・オープン機
構を構成している。
すなわち、第8図の矢印は、カム板(28)に対する係止
ピン(18)の動きを示したものであり、スライダ(20)
の第1の押込みにより係止ピン(18)が矢印a,b,cを通
つて突起(30)に係止し、カム板(28)を介してスライ
ダ(20)がロツク位置に停止され、このとき、スライダ
(20)の前端が開口部(12)より少し突出するように設
定されている。更に、スライダ(20)の第2の押込みに
より係止ピン(18)が矢印d,e,fを通り、係止(ロツ
ク)状態が解除され、スライダ(20)が開口部(12)よ
り大きく突出する。
尚、スライダ(20)の前端には、上下端にカツト面(3
3),左右端にR面(34)がそれぞれ形成されている。
(35)はスライダ(20)の案内部(21)に前後に移動自
在に設けられたマグネツト組立体であり、第9図及び第
10図に示すように、後面が開口されたマグネツトケース
(36)内にマグネツト(37)とこれに吸着した1対のヨ
ーク(38)とを収納すると共に、両ヨーク(38)の凸部
(38a)をケース(36)の前面の2個の導出孔(39)よ
りそれぞれ導出させ、かつ、ケース(36)の後面開口を
底板(40)で閉塞することにより構成されている。
このケース(36)の左右側面には前後方向の突条(41)
が設けられ、これがスライダ(20)の案内溝(24)に案
内部(21)の内側から嵌装し、組立体(35)の前後動が
案内される。
又、ケース(36)の上面には、案内部(21)の上側を通
つて本体ケース(11)の規制孔(19)に係合する突起
(42)が突設され、突起42が規制孔(19)の前縁に係止
することにより、組立体(35)のヨーク(38)の前面,
すなわち凸部(38a)の端面が形成する吸着面がロツク
位置におけるスライダ(20)のほぼ前端位置より突出し
ないよう組立体(35)の前進が阻止され、この係止状態
を利用してロツク解除後のスライダ(20)の前進位置
が、組立体(35)が案内部(21)の後面に当接すること
により制御される。
ここで、規制孔(19)の前後寸法は、スライダ(20)の
押込みに伴なつて組立体(35)が後方へ移動できる寸法
に設定され、組立体(35)がその移動範囲の最後部に位
置しても、ロツク状態におけるスライダ(20)の前端に
後述する吸着板が位置すると、これに組立体(35)の吸
着面が確実に吸着できるようになつている。
更に、ケース(36)の後面開口を閉塞した底板(40)に
は、両ヨーク(38)に対向しその後面に当接する弾性片
(43)が形成されている。
(44)は第11図に示すようにフロントパネル(15)の前
側に設けられた開閉自在の蓋体であり、組立体(35)と
の対向位置に磁性板からなる吸着板(45)が固着されて
いる。
第1図はケース(11),スライダ(20)及び組立体(3
5)の組立完成状態を示しているが、この組立ては、ス
ライダ(20)の案内部(21)に組立体(35)を収納した
後、収納部(22)にばね(25)を収納すると共に作動空
間(23)にカム板(28)を配置し、このスライダ(20)
をケース(11)に挿入することにより完了する。
ここで、案内部(21)はその上面が開放されるため、ス
ライダ(20)の左右側壁に弾性が得られ、この弾性を利
用して組立体(35)を案内部(21)にその上面より挿入
することにより、両突条(41)を案内溝(24)に嵌め込
むことが可能になる。
又、スライダ(20)のケース(11)への挿入時、カム板
(28)はその突条(29)が溝(27)に嵌合しているだけ
なので、この挿入動作を上下反転させた状態で行うこと
が望ましい。
更に、ケース(11)の開口部(12)内側には、第1図に
示すように、規制孔(19)の前側位置に組立体(35)の
突起(42)に対向して傾斜案内凹部(46)が形成されて
おり,スライダ(20)の挿入時、ケース(11)の樹脂の
弾性を利用して、組立体(35)の突起(42)が凹部(4
6)に案内されて規制孔(19)に嵌まり込む。
第11図ないし第13図は、前述した構成のロツク装置の動
作を説明するためのものであり、便宜上、右側面からの
平面状態を示している。
第11図は、プツシユロツク・オープン機構によりスライ
ダ(20)がロツクされた状態を示し、スライダ(20)の
前端がケース(11)の開口部(12)より少し突出し、こ
の位置に規制された組立体(35)の吸着面が蓋体(44)
の吸着板(45)に吸着し、蓋体(44)が閉塞状態にロツ
クされている。
この状態は、第13図のロツク解除状態から蓋体(44)を
閉塞してスライダ(20)に第1の押込みを与えることに
より得られ、このとき、蓋体(44)がその枢支構造によ
りあるいは蓋体(44)または吸着板(45)のそりやねじ
れによりスライダ(20)に斜め方向から当接しても、ス
ライダ(20)の前端のカツト面(33)もしくはR面(3
4)により、蓋体(44)からの押圧に対するスライダ(2
0)の耐久性が高められている。
しかも、組立体(35)の両ヨーク(38)はそれぞれ底板
(40)の弾性片(43)に個々に保持され,前方に付勢さ
れているため、前述したそりやねじれに対し、弾性片
(43)が第10図1点鎖線のようにたわむことにより十分
吸収され、吸着板(45)への吸着が確実になり、蓋体
(44)の閉塞時のロツクが確実に行える。
そして、第11図の状態より蓋体(44)を押圧してスライ
ダ(20)に第2の押込みを与えると、第12図に示すよう
に、スライダ(20)及び組立体(35)がケース(11)内
に押し込まれ、係止ピン(18)とカム板(28)のロツク
用突起(30)との係止状態が外れ、スライダ(20)のロ
ツクが解除される。
更に、蓋体(44)への押圧をやめると、スライダ(20)
はばね(25)の付勢によつて前方へ押し戻され、このと
き、組立体(35)はその突起(42)が規制孔(19)に係
止することにより前進が阻止され、スライダ(20)の前
端が組立体(35)の吸着面より大きく前方へ突出し、吸
着面から吸着板(45)を完全に解磁し、蓋体(44)がス
ライダ(20)の突出力,すなわちばね(25)の力を得て
解放される。
このスライダ(20)は、案内部(21)の後面が前進阻止
状態の組立体(35)に当接することにより停止され、第
13図の状態となる。
ここで、蓋体(44)を第12図の状態からゆつくり離して
も、第13図のロツク解除状態では、スライダ(20)の前
端に当接した吸着板(45)と前進阻止された組立体(3
5)の吸着面とが大きく離されるため、蓋体(44)がマ
グネツト(37)による吸引力で閉塞状態に保持されるこ
とはなく、フロントパネル(15)と蓋体(44)との間に
指等を挿入して開蓋する必要がない。
又、実施例では、本体ケース(11)内にスライダ(20)
を収納すると共に、スライダ(20)内にマグネツト組立
体(35)を収納する構成としたため、省スペース,短小
ストロークによる蓋体(44)の開放が可能になり、しか
も、スライダ(20)に形成した案内溝(24)が組立体
(35)の突条(41)のガイドとケース(11)の突条(1
5)のガイドとの内外から共通に使用できる特徴を有し
ている。
尚、スライダ(20)の前端にカツト面(33)及びR面
(34)を形成したことにより、スライダ(20)に対し蓋
体(44)がどのような斜め方向から当接してもこれに対
処することができ、従つて、スライダ(20)を支持した
本体ケース(11)のフロントパネル(15)への取付方向
が特に制限されないことになる。
次に、第2の実施例につき、第14図及び第15図を用いて
説明する。
これらの図面において、第1の実施例と異なる点は、マ
グネツト組立体(35)のマグネツトケース(36)に収納
された1対のヨーク(38)′であり、ヨーク(38)′の
一端縁に均一幅の第1凸部(38a)を形設すると共に、
ヨーク(38)′の他端縁に第1凸部(38a)の上下先端
部を切除した形状の第2凸部(38b)を形設し、両凸部
(38a),(38b)の形状を異ならせその端面の面積を違
えた点である。
従つて、ヨーク(38)′を第1凸部(38a)がケース(3
6)の導出孔(39)より導出するようにしてケース(3
6)内に収納すると、第1凸部(38a)の端面が組立体
(35)の吸着面となり、大きな吸着面積が得られ、開蓋
時の重量の大きい蓋体の吸着板に対し最適な吸着力が得
られ、又、ヨーク(38)′の第2凸部(38b)を導出孔
(39)より導出するようにすると、吸着面積が小さくな
り、開蓋時の重量の小さい蓋体の吸着板に対し最適な吸
着力が得られる。
ここで、第2凸部(38b)は、その基部がケース(36)
の厚み分だけ第1凸部(38a)と同一幅に形成されてお
り、このため、第2凸部(38b)を導出孔(39)より導
出させた際に、第2凸部(38b)と導出孔(39)の周縁
との間に隙間が生じることがなく、外観デザインを損ね
ることはない。
尚、この実施例のマグネツト組立体(35)は、第1の実
施例のようなプツシユロツク・オープン構成のロツク装
置以外に、機器本体に直接一体取付けする場合にも適用
できる。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているため、次
に記載する効果を奏する。
本体ケース内にプツシユロツク・オープン機構によりロ
ツク状態とこれより大きく突出する解放状態とに保持さ
れるスライダを収納すると共に、このスライダにマグネ
ツト組立体を移動自在に設け、組立体の突起をケースの
規制孔に係合して組立体の前進に規制を与えるようにし
たため、スライダをロツク状態から解放した場合に、ス
ライダのみを前方へ突出させて組立体の吸着面から吸着
板を大きく離間させ、吸着板を完全に解磁することがで
き、蓋体をゆつくりと開放するときにも、その開放が確
実に行える。
また、マグネツト組立体のマグネツトケースの後面開口
を閉塞する底板に弾性片を形成し、この弾性片により、
マグネツトに吸着されたヨークを組立体と別個独立に前
方に付勢し、その前端縁の凸部をマグネツトケースの導
出孔から導出し、蓋体の閉塞時、凸部端面が形成する吸
着面に蓋体の吸着板を吸着して蓋体をロツクしたため、
蓋体や吸着板にそりやねじれがあつても、これらが弾性
片で吸収され、前記吸着面に吸着板が適正に当接して吸
着され、閉塞時の蓋体のロツクが確実に行われる。
更に、マグネツトケースに収納されるヨークの両端縁に
それぞれ形状が異なると共に端面面積が違う凸部を形設
し、両凸部を選択的にケースの導出孔より導出させるよ
うにしたため、2種類の吸着力を得ることができ、部品
を変更することなく,外観デザインを損なうことなく蓋
体の大きさ,重量に適した吸着力を安価にして得ること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第15図は本考案による蓋体のロツク装置の
実施例を示し、第1図ないし第13図は第1の実施例を示
し、第1図は外観斜視図、第2図は後方からの分解斜視
図、第3図,第4図及び第5図はそれぞれ本体ケースの
切断側面図,正面図及び下面図、第6図はスライダの切
断側面図、第7図及び第8図はそれぞれカム板の斜視図
及び下面図、第9図及び第10図はそれぞれマグネツト組
立体の分解斜視図及び切断平面図、第11図ないし第13図
はそれぞれ動作説明用の断面図、第14図及び第15図は第
2の実施例を示し、第14図はマグネツト組立体の分解斜
視図、第15図はヨークの側面図、第16図及び第17図はそ
れぞれ従来の蓋体のロツク装置を示す斜視図である。 (11)……本体ケース、(12)……開口部、(18)……
係止ピン、(19)……規制孔、(20)……スライダ、
(25)……ばね、(28)……カム板、(35)……マグネ
ツト組立体、(36)……マグネツトケース、(37)……
マグネツト、(38)(38)′……ヨーク、(38a),(3
8b)……凸部、(39)……導出孔、(42)……突起、
(44)……蓋体、(45)……吸着板。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に開口部を有する筒状の本体ケース
    と、 該ケース内に前後に移動自在に収納され,ばねにより前
    方に付勢されたスライダと、 前記ケース内に設けられ,前記スライダの第1の押込み
    で該スライダを前端が前記開口部より少し突出した状態
    にロツクし,前記スライダの第2の押込みでロツク状態
    を解除して前記スライダの前端を前記開口部より大きく
    突出させるプツシユロツク・オープン機構と、 前記スライダに前後に移動自在に設けられ,蓋体の吸着
    板を磁力により吸引する吸着面を有するマグネツト組立
    体と、 該組立体に突設された突起と、 前記本体ケースに形成され,前記突起が係合し前記吸着
    面がロツク状態における前記スライダのほぼ前端の位置
    から突出しないよう前記組立体の前進を阻止する規制孔
    とを備え、 前記組立体を、 後面が開口し,前面に導出孔を有するマグネツトケース
    と、 該マグネツトケースの後面開口を閉塞する底板と、 該底板に形成された弾性片と、 前記マグネツトケースに収納されたマグネツトと、 前記マグネツトケースに収納され,前記マグネツトに吸
    着すると共に前記弾性片が後端面に当接して前方に付勢
    されるヨークと、 該ヨークの前端縁に設けられ,前記導出孔より導出され
    た端面が前記吸着面を形成する凸部とにより形成した蓋
    体のロツク装置。
  2. 【請求項2】前面に導出孔を有するマグネツトケース
    と、 該ケースに収納されたマグネツトと、 前記マグネツトケースに収納され前記マグネツトに吸着
    したヨークとを備え、 前記ヨークの両端縁にそれぞれ前記導出孔より導出して
    端面で蓋体の吸着板を吸引する形状の異なる凸部を形設
    すると共に、該両凸部のそれぞれの端面の面積を違え、
    前記両凸部を選択的に前記導出孔より導出してなる蓋体
    のロツク装置。
JP1989005790U 1989-01-20 1989-01-20 蓋体のロツク装置 Expired - Lifetime JPH0735073Y2 (ja)

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