JPH0736899A - 自然言語処理装置 - Google Patents

自然言語処理装置

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JPH0736899A
JPH0736899A JP5156655A JP15665593A JPH0736899A JP H0736899 A JPH0736899 A JP H0736899A JP 5156655 A JP5156655 A JP 5156655A JP 15665593 A JP15665593 A JP 15665593A JP H0736899 A JPH0736899 A JP H0736899A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 利用者が行った問題の解決のための操作手順
を自動的に抽出登録し、利用可能とする。 【構成】 解析資源情報を記憶する解析資源情報記憶
部、解析資源情報を用いて文書情報記憶部2に記憶され
ている自然言語情報を解析する文解析部5、解析結果情
報を記憶する解析結果記憶部6、操作の履歴を記憶する
操作履歴記憶部8、操作履歴情報と解析結果情報を用い
て一連の操作手順の雛型である操作スクリプト情報を抽
出して記憶する操作スクリプト情報記憶部10、解析結
果記憶部6に記憶されている処理対象文書の解析結果情
報に対して適用可能な操作スクリプト情報の検索を行う
ための適用スクリプト検索部11、及び解析資源情報記
憶部に記憶されている解析資源情報への追加又は変更を
行う操作スクリプト適応部13を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然言語文章を解析す
る自然言語解析装置及び、自然言語によるプログラム仕
様記述支援装置、文書推敲支援装置などの各種言語処理
装置に用いられる文書処理装置等の自然言語処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理技術の進歩によって、計
算機を利用したシステムが多くの場面で利用されるよう
になって来ている。そのため、計算機の専門家以外の利
用者が計算機を利用することも一般的な事となってきて
いる。しかし、計算機を用いたシステムを操作するため
には、例えば操作コマンドやプログラム言語などの専用
の命令などを習得する必要があり、これが計算機を用い
たシステムの利用を困難なものとしている一つの大きな
原因である。そして、この問題を解決するための方法と
して、人間が通常利用している言葉を計算機に処理させ
るための自然言語解析技術および装置の開発が強く求め
られてきている。
【0003】従来、この自然言語解析は、自然言語の文
法に関する解析規則や解析対象の自然言語文章が記述し
ていることがらの分野に関する知識である領域知識を用
いてなされている。
【0004】ところが、解析対象である自然言語に現れ
る表現は無限の種類があり得るために、その全てを正し
く解析できるような解析規則を用意することは非常に困
難である。また、たとえ処理対象の文章が記述する内容
を制限したとしても、その分野の文章を理解するために
は膨大な量の領域知識が必要となるため、あらかじめ十
分な領域知識を用意することは極めて難しいと考えられ
る。さらに、自然言語文章を理解するためには、上述の
ような領域知識のみでなく、時間や空間(場所)あるい
は物理的な変化に関する知識のような常識と呼ばれる知
識が必要となる。そして、現在の自然言語処理および人
工知能処理の技術では、この常識知識を適切に扱うこと
はまだ不可能である。
【0005】以上のような、解析規則の不完全さや領域
知識の不足、あるいは常識処理の困難さなどの理由によ
って、自然言語解析装置では、100%の解析成功を望
むことは出来ず、解析誤りや曖昧性(解析結果を一意に
決定できない事態)の発生などの問題を避けることが出
来ないという問題があった。
【0006】また、上述のような問題を回避するため
に、処理対象とする自然言語文章に制限を加えるという
制限言語の利用という方法もとられている。しかし、こ
こで処理対象文書に課す制限をある程度強く設定しない
と上述の問題を解決することが出来ない。また一方で、
その制限を強く設定すると、自然言語の持つ柔軟性や効
率性が得られず、自然言語処理を行うことによって計算
機システムを利用する利用者を助けるという目標を十分
に達成できないという問題があった。
【0007】以上の示した理由により、自然言語解析装
置を利用する場合には、解析誤りや曖昧性などの発生は
避けられず、不備のあった解析規則や、不足していた領
域知識などに対する追加修正が必要となる。しかし、こ
の修正操作は繁雑なものであり、利用者に対する負担を
増加させるものである。そして、処理対象の自然言語文
章の中には、同一の理由によって解析誤りや曖昧性が発
生し、解析不能となっている文が含まれ得るが、従来の
方法では、そのそれぞれについて、利用者が同様の操作
を実施しなければ、それぞれの解析誤りを解決できない
ために、計算機システムの利用における利用者の負担を
増大させ、利用効率を低下させるという問題があった。
【0008】また、近年、自然言語によるプログラム仕
様記述支援装置、文書推敲支援装置などの各種の文書処
理装置において、入力文書の解析を行ない、その解析結
果をもとに文書の修正、内容の検証などを行なう装置が
注目を集めている。
【0009】従来このような文書処理装置では、文書を
取り扱う際、文書中の各文を全く独立のものとして扱っ
ていた。
【0010】しかし、文書中には、類似した構造を持つ
文、同一の単語を用いている文など、様々な依存関係を
持った文のグループが含まれている。
【0011】例えば文書推敲装置において、ある文中に
含まれる単語Aを他の単語Bに置き換えた場合、文書中
で他に単語Aを含む文を検索し、単語Aを単語Bに置き
換え、再解析を行なう必要がある。
【0012】上記の作業を行なう場合、従来の方式で
は、文の検索、単語の置き換え、各文の解析は、それぞ
れ利用者が行なう必要があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の自然
言語解析装置は、解析規則の不完全さや領域知識の不
足、あるいは常識処理の困難さなどの理由によって、解
析誤りや曖昧性の発生などの問題を避けることが出来な
い。また、制限言語を利用する方法では、自然言語の持
つ柔軟性や効率性が得られず、自然言語処理を行うこと
によって計算機システムを利用する利用者を助けるとい
う目標を十分に達成できないために、制限言語の利用で
は上述の問題を解決できない。そのために、解析規則や
辞書項目あるいは領域知識の追加修正といった操作が必
要となる。そして、処理対象の自然言語文章の中に同一
の理由による解析誤りなどが存在しても、それぞれに対
して操作を実施しなければならず、計算機システムの利
用における負担の増大と、利用効率の低下を招く問題が
あった。
【0014】また、従来の文書処理装置は、文書中の各
文を独立のものとして扱っているため、依存関係のある
文もそれぞれ独立に扱われる。そのため、依存関係のあ
る文に対して同様の操作を行なう場合にも、利用者がそ
れぞれの文について別々に操作を行なう必要があった。
このため、文書内容の一貫性を維持するのが困難であ
り、また利用者の作業量が増大するという問題があっ
た。
【0015】第1の発明は、前者の問題点を考慮してな
されたもので、利用者が行った解析誤りなどの問題の解
決のための操作手順を自動的に抽出登録し、以後発生し
た同様の問題を同じ手順を繰り返し行うことなしに解決
できる自然言語処理装置を提供することにある。
【0016】第2の発明は、後者の問題点を考慮してな
されたもので、文書中の各文間の依存関係をシステムが
記憶することにより、依存関係のある文に対する操作を
一括して行なうことが可能な自然言語処理装置を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明の自然言語処
理装置は、自然言語文章を入力するための文章入力部
と、この文章入力部により入力された自然言語文章を記
憶する文書情報記憶部と、文書情報記憶部に記憶されて
いる自然言語文章を解析するための解析規則、辞書項
目、領域知識などの解析資源情報を記憶する解析資源情
報記憶部と、前記解析資源情報を作成編集するための解
析資源情報作成編集部と、前記解析資源情報記憶部に記
憶されている解析資源情報を用いて文書情報記憶部に記
憶されている自然言語文章を解析する文解析部と、この
文解析部によって得られた解析結果情報を記憶する解析
結果記憶部と、前記解析結果情報を利用者に提示する解
析結果表示部と、前記解析資源情報作成編集部によって
行なわれた操作の履歴を記憶する操作履歴記憶部と、こ
の操作履歴記憶部に記憶されている操作履歴情報と前記
解析結果記憶部に記憶されている解析結果情報を用いて
一連の操作手順の雛型である操作スクリプト情報を抽出
する操作履歴解析部と、この操作履歴解析部によって得
られる操作スクリプト情報を記憶する操作スクリプト情
報記憶部と、前記解析結果.憶部に記憶されている処理
対象文書の解析結果情報に対して操作スクリプト情報記
憶部に記憶されている操作スクリプト情報の中からの適
用可能な操作スクリプト情報の検索を行うための適用ス
クリプト検索部と、この操作スクリプト情報に従って解
析資源情報記憶部に記憶されている前記解析資源情報へ
の追加あるいは変更を行う操作スクリプト適応部を有し
たものである。
【0018】第2の発明の自然言語処理装置は、第1の
発明において,前記適用スクリプト検索部によって得ら
れる該文書情報に対する該操作スクリプト情報の適用実
行の可否を利用者へ問い合わせ、その結果を受けとる確
認対話部を有し、前記操作スクリプト適応部は、確認対
話部によって得られる利用者の応答に応じて該文書情報
への該操作スクリプト情報の適用を行い該操作スクリプ
ト情報に従って解析資源情報記憶部に記憶されている解
析資源情報への追加あるいは変更を行うものである。
【0019】第3の発明の自然言語処理装置は、文書を
入力又は編集する文書編集部と、入力文書の解析のため
の辞書、文法、領域知識、解釈知識等の知識を記憶する
言語辞書記憶部と、前記文書編集部に入力された各文を
前記言語辞書記憶部に記憶された知識に基づいて解析す
る文解析部と、前記文解析部によって解析された各文の
知識から、解析に必要な同じ知識を共有する文は、依存
関係があるとする文関係処理部とよりなる。
【0020】
【作 用】第1及び第2の発明の自然言語処理処置につ
いて説明する。
【0021】文章入力部によって、処理対象の自然言語
文章が文書情報記憶部へと入力される。
【0022】文書情報記憶部に記憶されている文書情報
に含まれる各文が、解析資源情報記憶部にあらかじめ用
意記憶されている解析規則および領域知識を用いて、文
解析部によって解析され、その結果である解析成功結果
あるいは解析失敗状況を表す解析結果情報が、解析結果
記憶部へと記憶されるとともに、解析結果表示部を通じ
て利用者に提示される。
【0023】続いて、解析誤りなどの問題が発生した場
合には、解析結果表示部に提示された情報に基づき、利
用者は、解析資源情報作成編集部を用いて解析規則や辞
書項目あるいは領域知識への情報の追加あるいは情報の
変更修正操作を行う。なお、ここでは、同時に、利用者
の行った操作が操作履歴記憶部に記憶される様にしてい
る。
【0024】こうして、問題の生じている文に対する再
解析が行われる。ここで、再度解析に失敗した場合に
は、利用者は上述の修正操作を繰り返し行う。そして、
解析が成功した場合は、操作履歴解析部によって操作履
歴の解析が行われ、問題解決のための操作手順の雛型で
ある操作スクリプトの抽出が試みられる。
【0025】ここでの操作スクリプトの抽出に成功した
場合には、そのスクリプトが操作スクリプト情報記憶部
に記憶される。
【0026】解析誤りのための処理過程において、利用
者から適応可能なスクリプトの検索の要求があった場合
は、適用スクリプト検索部によって、該当する解析誤り
に適応可能なスクリプトが操作スクリプト情報記憶部か
ら検索される。
【0027】そして、解決に有効である可能性があると
判断できるスクリプトが見つけられた場合には、確認対
話部を通じて利用者にそのスクリプトの適用の可否が問
い合わされる。
【0028】ここで、利用者から適用可の応答が得られ
た場合は、操作スクリプト適応部によって、該当するス
クリプトに基づく処理が行われ、解析資源情報記憶部の
内容が変更修正され、該当する文への再解析が実施され
る。
【0029】以上説明したように、本発明によれば、自
然言語解析に於ける解析誤りなどの問題の解決のために
利用者が行った操作の手順を、自動的に抽出登録するこ
とが可能となる。
【0030】また、登録された操作手順を利用すること
によって、以降に発生した同様の問題を、一つの操作で
解決することが可能となる。
【0031】これによって,自然言語解析を利用した計
算機システムの利用における利用者の負担を軽減し、利
用効率の低下を回避することが可能となる。
【0032】また、自然言語解析に於いて、解析誤りを
発生しないような強い制限を持つ制限言語を利用しなく
ても良いこととなり、自然言語の持つ柔軟性や効率性を
損なわない自然言語解析装置を構成することが可能とな
る。
【0033】第3の発明の自然言語処理装置において
は、まず、文書編集部に文が入力される。また、言語辞
書記憶部には、入力文書の解析のための辞書、文法、領
域知識、解釈知識の知識が記憶されている。文解析部
は、前記文書編集部に入力された各文を前記言語辞書記
憶部に記憶された知識に基づいて解析する。そして、文
関係処理部は、前記文解析部によって解析された各文の
知識から、解析に必要な同じ知識を共有する文は、依存
関係があるとする。これにより、依存関係のある文に対
する操作を一括して行なうことが可能になる。
【0034】
【実施例】第1及び第2の発明の実施例を、自然言語解
析装置の一例である仕様文書解析システムを用いて説明
する。
【0035】まずその仕様文書解析システムの概略につ
いて説明する。
【0036】仕様文書解析システムは、日本語で機器の
動作の仕様を記述しその内容を解析理解するシステム
で、日本語を解析するための文法規則および辞書、仕様
書に現れる文の解釈規則、および仕様書で記述される機
器に関する知識を用いて解析をおこない、仕様文書に記
載された内容を曖昧性のない形式的な意味記述へ変換す
るシステムである。なお、この仕様文書解析システム
は、自然言語文章から計算機制御プログラムを生成する
「プログラム生成装置」(特願平3−206005)の
一部をなすものである。
【0037】図1は、本実施例の仕様文書解析システム
のブロック図を表している。
【0038】図1において、利用者は、文書編集部1を
通じて仕様文書を記述する。続いて、統語解析部5aで
文法および辞書の情報を用いて、統語解析が行われる。
さらに、意味内容解析部5bは、仕様文を解釈するため
の解釈規則と、領域知識(仕様文が記述している分野で
現れる機器などの部品に関する知識)を用いて仕様文が
記述している意味内容を曖昧性のない意味解釈結果へと
変換する。
【0039】ここでいう領域知識とは、例えば、[「L
ED」は「機器」である]とか、あるいは[機器「LE
D」は「点灯」動作が可能である]といった知識を表す
ものとする。
【0040】また、ここでの解釈規則とは、例えば、
「ある機器Pを表す名詞句」+「助詞:を」+「機器P
の可能な動作Aを表す動詞句」が文を構成している時
は、その意味内容は「機器Pに対して動作Aを行う」こ
とであるといった規則を意味するものとする。
【0041】これらの処理で利用される、文法や辞書、
解釈規則および領域知識といった情報は、仕様文書の解
析に先だって用意されるか、あるいは知識/規則編集部
4を通じて、仕様文書作成と並行して利用者によって作
成変更されるものである。
【0042】上述の各過程での解析結果あるいは解析誤
りの情報は、結果表示部7を通じて利用者に提示され
る。
【0043】そして、ある文Sで、解析誤りが発生した
場合には、利用者は、文Sを書き換えるか、あるいは、
知識/規則編集部4を通じて、文法や辞書、解釈規則、
あるいは領域知識などに変更を加えることによって、そ
の文を解釈できるようにするというものである。
【0044】続いて、具体的な例を用いて上述の仕様文
解析システムに本発明を応用した場合の処理の様子を説
明する。
【0045】まず、処理対象文章が本対話式自然言語解
析装置に入力される。ここで、入力された文章に、下記
の2文が含まれていたと仮定する。
【0046】文a:「油圧ポンプを運転する。」 文b:「制御ダンパーを固定する。」 つづいて、両文を含む文章全体が、上述の規則および知
識を用いて解析され、例えば文aに関しては、文法規則
を用いた解析によって図2に示す統語解析結果が得られ
たとする。
【0047】続いて、この文が、仕様文書の文として解
釈可能であるかどうかの判断が、解釈規則と領域知識を
用いた検査によって判断される。構文検査規則は複数用
意することが可能であるが、ここでは、今簡単のため下
記の構文検査規則Iのみが存在していたと仮定する。
【0048】解釈規則I: パターン部: 「<機
器>”を”<動作>”。”」==> 解釈結果部: [動作:機器] 解釈規則は、その解釈規則を適用するための条件を表す
パターン部と、その結果得られる解釈を表す解釈結果部
からなる。そして、パターン部では、記号「<」と
「>」で囲まれた部分は書き換え可能であることを表し
ており、上記の解釈規則Iでは、記号「<機器>」の部
分は、領域知識の中に「機器」であることが記載されて
いる部品Pの自然言語表現Lと書き換えられ、記号「<
動作>」の部分は、領域知識の中にその部品Pの可能な
動作として記載されている動作Aの自然言語表現Mと書
き換えることが出来る。また、記号「”」で囲まれた部
分は、その表現が検査対象の文の該当する位置に出現し
ていることを表している。
【0049】今回の例である文aに関しては、以下の知
識kと知識lが領域知識の中に含まれていれば、上記の
構文検査規則Iの条件を満たし、文aが正しく解析され
ることになる。(なお、記号[#」と番号の組は、シス
テム内部での知識の識別記号である。) 知識k:自然言語表現「油圧ポンプ」で表現される「油
圧ポンプ#1」は、「機器」である。
【0050】知識l:機器:「油圧ポンプ#1」は、表
現「運転する」で表される動作:「運転#1」を行うこ
とが可能である。
【0051】しかし、今回は、これら2つの知識が、領
域知識の中に存在せず、結果として構文の検査が失敗し
たとして、結果表示部7を通じて、利用者に提示された
とする。
【0052】つづいて、利用者は、この情報に基づき、
解析規則や辞書項目あるいは領域知識に対する追加修正
の処理を行うが、ここでは、利用者が、解析資源情報作
成編集部の機能を有する知識/規則編集部4を用いて上
述の2つの記述の領域知識への追加を行ったとする。な
お、ここで行われた修正操作は、同時に操作履歴記憶部
8によって記憶されている。
【0053】この修正につづいて、文aに対する再解析
が実行され、追加された知識を用いて、今度は正しく解
析が行われ、下記の解析結果Raが得られる。
【0054】 解析結果Ra: [運転#1:油圧ポンプ#1] つづいて、操作履歴解析部9によって、解析誤り解消の
手順を表す操作スクリプトを得るため、操作履歴の解析
が行われ、例えば、下記の情報を表す操作スクリプトが
抽出される。
【0055】操作スクリプトS1 条件: 解釈規則Iで、 C1.自然言語表現「油圧|ポンプ/名詞句(名詞、外
来名詞)」と<機器>の領域知識検査失敗。
【0056】C2.自然言語表現「運転|する/動詞句
(サ変動詞、動詞)」と<動作>の領域知識検査失敗。
【0057】==> 操作: A1.下記の知識を領域知識に追加 [自然言語表現[油圧|ポンプ/名詞句(名詞、外来名
詞)」は機器「油圧ポンプ」を表す] A2.下記の知識を領域知識に追加 [機器「油圧ポンプ」は動作「運転」が可能] 以上で解釈規則Iの適応失敗に対する、誤り解消のため
の操作スクリプトS1が得られ、操作スクリプト情報記
憶部10に登録され、以降の解析誤り解消において利用
される。たとえば、文bでは、文aと同様の解析誤りが
発生している。そこで、利用者からの指示によって、適
用スクリプト検索部11によって、文bでの解析誤り解
消に利用可能な操作スクリプトが検索され、上述の操作
スクリプトS1が発見される。
【0058】このことが確認対話部12によって利用者
に示され、文bへの操作スクリプトS1の適用の可否の
利用者への問い合わせが行われる。今回の例では、利用
者から適用許可の応答がなされ、操作スクリプト適応部
13は、操作スクリプトS1に従って、一連の操作が行
われ、下記の知識mと知識nが自動的に領域知識へと登
録される。
【0059】知識m:自然言語表現「制御ダンパー」で
表現される「制御ダンパー」は、「機器」である。
【0060】知識n:機器:「制御ダンパー」は、動
作:「固定」を行うことが可能で あ
る。
【0061】そして、これらの知識mおよび知識nが追
加登録されたことによって、文bへの解釈規則Iの適用
が可能となり、再解析の結果文bに対する解釈結果Rb
が得られる。
【0062】解析結果Rb: [固定:制御ダンパー] 次に、上記実施例をさらに具体化した実施例を図3のブ
ロック図を用いて説明する。
【0063】図3において、符号1は、キーボードやビ
デオディスプレイ画面などから構成される文書編集部で
あり、利用者が処理対象の自然言語文書を本対話式自然
言語解析装置に入力したり、あるいは編集したりする。
この文書エディタから入力された自然言語文書のデータ
は、文書情報記憶部2へと送られるようにしている。文
書情報記憶部2は、入力された処理対象自然言語文書の
表層データなどが記憶される。
【0064】図4は、この文書情報記憶部の内容の例を
示しており、処理対象の文章データの各文に対応するエ
ントリが、文位置情報A、文表層情報B、解析状態情報
Cなどが分類され記憶されている。なお、Dは格納アド
レス情報である。
【0065】ここで、文位置情報Aは対応する文の、仕
様書文書中での位置を表しており、各文の識別のために
用いられる情報である。文表層情報Bは、解析対象であ
る文の自然言語表層が記憶されている。また、解析状態
情報Cには、例えば「解析成功」、「解析失敗」あるい
は「未解析」といった対応する文の処理状態などの情報
が記憶されるようにしている。
【0066】図3の符号3は、知識/規則記憶部であ
り、処理対象の文を解析するための領域知識および解釈
規則を記憶するようにしており、領域知識記憶部3a、
表現対応規則記憶部3b、および解釈規則記憶部3cか
ら構成されている。
【0067】ところで、本実施例にかかる仕様文書解析
システムでは、ノードとノード間の関係を表す有効矢印
であるアークとによって構成される有向グラフである
「意味ネットワーク」と呼ばれる枠組を用いて領域知識
を記述している。
【0068】図5は、意味ネットワーク表現された領域
知識の例を表しており、○印はノードを、矢印がアーク
を表現している。たとえば、「部品」ノードから「コン
プレッサ」ノードにたいして「機器」とラベルづけされ
たアーク(矢印)が張られており、これによって、「コ
ンプレッサ」が「機器」であるという知識を表現してい
る。
【0069】また、「コンプレッサ」ノードからは、
「運転」ノード、「始動」ノード、および「停止」ノー
ドへと、「動作」アークが張られており、これによって
機器「コンプレッサ」が「運転」、「始動」あるいは
「停止」動作が可能であることを表現している。さら
に、「コンプレッサ」ノードからは、「運転中」ノード
と「停止中」ノードへと「状態」アークが張られている
ことから、機器「コンプレッサ」が、「停止中」あるい
は「動作中」という状態をとり得るものであるという知
識が表現されている。
【0070】以上の「コンプレッサ」に関する知識が、
図5に示した意味ネットワークに表現されていることに
なる。
【0071】さらに、図5には、「F室温度センサー」
と「LED」についても、同様の知識が記載されている
ことが判る。なお図5の中での一点破線の長方形は、そ
れぞれ、「コンプレッサ」、「F室温度センサー」およ
び「LED」に関連する部分を示しているが、これは説
明の都合で付けられたものであり、意味ネットワークに
よる知識表現に含まれるものではない。
【0072】図6は、領域知識記憶部3aの内容の例を
表しており、処理対象の仕様書文書で記述される、装置
などの部品に関する知識に対応するエントリが、アーク
始点情報A、アーク種類情報B、アーク終点情報Cなど
と分類されて記憶されている。なお、Dは格納アドレス
情報である。領域知識記憶部3aの各エントリにおい
て、アーク始点情報Aおよびアーク終点情報Cの欄に
は、対応するアークの始点および終点のノードのラベル
が記憶されるようにしている。なおここでのノードのラ
ベルには、同一の名称を持つアークを識別するための識
別記号(記号「#」と数字の組)が付与されるようにし
ている。また、領域知識記憶部3aの各エントリのアー
ク種類情報Bの欄には、該当するアークの種類を示すラ
ベルが記憶されるようになっている。
【0073】図6に示した領域知識記憶部の内容の例
は、図5に示した意味ネットワークの内容を表現してお
り、格納アドレスQ21〜Q25が「コンプレッサ」に
関する知識を表現している。同様に、格納アドレスQ3
1〜Q42が「F室温度センサー」に関する知識を、格
納アドレスQ51〜Q54が「LED」に関する知識を
表現している。
【0074】図7は、表現対応規則記憶部3bの内容の
例を表している。表現対応規則記憶部3bの各エントリ
は、領域知識でのノードと自然言語表現およびその統語
解析結果との対応関係を表す知識が、ノードラベル情報
A、および対応表現情報Bなどに分類され記憶されるよ
うにしている。なお、Cは格納アドレス情報である。図
7の表現対応規則記憶部3bの例において、例えば、格
納アドレスR11のエントリは、領域知識の中のノード
「コンプレッサ#1」は、自然言語文書の中で、名詞
「コンプレッサ」で表現されることを表しており、ま
た、R13のエントリは、ノード「始動#1」で表され
る機器「コンプレッサ」の動作「始動」が、自然言語文
書の中では、「始動する」という表現で表している。
【0075】図8は、解釈規則記憶部3cの内容の例を
表している。この各エントリは、仕様文の解釈に利用さ
れる解釈規則を表しており、解釈規則の内容が、解釈規
則番号情報A、適用パターン情報B、領域知識条件情報
C、および解釈結果情報Dなどというように分類記憶さ
れるようにしている。なお、Eは格納アドレス情報であ
る。
【0076】解釈規則記憶部3cの各エントリの解釈規
則番号情報Aの欄には、各解釈規則を識別するための番
号が記入されるようにしている。この情報は、後に行わ
れる解析で失敗が発生し、その解決処理において、適切
な操作のスクリプトを選択するための情報として利用さ
れる。
【0077】そして、適用パターン情報Bの欄には、そ
のエントリに対応する解釈規則を適用するための統語的
な条件が記載されるようになっている。例えば、図8の
格納アドレスT11のエントリでは、適応パターン情報
Bの内容が、下記の通りになっている。
【0078】<動作文:X>→<名詞句:N>”を”<
動詞句:V>”。” これは、まず、この規則の適用対象が、名詞句(N)、
「を」、動詞句(V)、「。」からなる動作文(X)で
ある必要があることを表している。なお、ここでの記号
N、VおよびXは、この規則を適応する対象の文(およ
びその解析結果)での対応部分を表すための変数記号と
なっている。
【0079】さらに、領域知識条件情報Cの欄には、領
域知識に照らし合わせて満たされるべき条件が記載され
るようにしている。そして、図8のT11のエントリで
は、その内容が、下記の通りとなっている。
【0080】N=表現(機器(P)) & V=表
現(A=動作(P)) これは、2つの条件の連言となっている。前者は、変数
記号Nに対応する部分の表現が、領域知識に含まれるあ
る機器Pの、表現対応規則記憶部3bを参照して得られ
る表現に一致するという条件を表している。そして同様
に、後者は、変数記号Vに対応する部分の表現が、その
機器Pの可能な動作に対応する表現であるという条件を
表現している。
【0081】以上の、適用パターン情報Bと領域知識条
件情報Cを満たす場合には、対応する解釈規則を適用す
ることが出来ることになる。
【0082】そして、解釈規則記憶部3cの各エントリ
の解釈結果情報Dの欄には、対応する解釈規則の適用に
よって得られる解釈結果に関する情報が記載されてい
る。
【0083】図8のT11のエントリでは、解釈結果情
報Dの内容が、下記の通りとなっている。
【0084】解釈(X)=[A:P] これは、変数記号Xに対応する解析対象の全体の解釈
は、「機器Pを動作Aさせる」ことであることを表現し
ている。
【0085】また、図8のT21のエントリでは、解釈
結果情報Dの値が下記の通りになっている。
【0086】 解釈(X)=([S:P]==>解釈(R)) これは、変数記号Xに対応する解析対象の全体の解釈
は、「機器Pが状態Sであるなら、<動作文Rの解釈内
容>」を行えであることを表現している。ここでは、あ
る解釈規則には別の解釈規則の結果得られる情報を書き
込むことも出来ることに、注意が必要である。つまり、
この例では、動作文Rの解釈結果は別の解釈規則によっ
て得ることになる。
【0087】以上説明した解釈規則によって、仕様文の
解釈処理が行われる。
【0088】ここで、図3に戻り、本実施例にかかる対
話式自然言語解析装置を構成する各部の説明に戻る。
【0089】図3において、符号4は知識/規則編集部
であり、利用者が、知識/規則記憶部3に記憶される知
識および規則を作成したり修正したりするようにしてい
る。なお、ここで行われる操作は、全て操作履歴記憶部
8へと記憶されるようにしている。
【0090】符号5は文解析部であり、利用者の指示に
よって、文書情報記憶部2に記憶されている自然言語仕
様文に対して統語的な構文解析処理を施すとともに、知
識/規則記憶部3に記憶されている領域知識および解釈
規則を用いて、記述内容の解析を行い、その結果得られ
る、解釈結果あるいは解釈誤りの状況に関する情報を、
解釈結果記憶部6へと記憶するようにしている。なお、
ここで行われる統語的な構文解析は、通常の自然言語処
理装置で行われているものと同じものなので、以後言及
しないこととする。
【0091】符号6は解釈結果記憶部であり、文解析部
5で行われる文解釈処理の結果を記憶するようにしてい
る。
【0092】図9は、解釈結果記憶部6の内容の例を示
している。この解釈結果記憶部6の各エントリは、文書
情報記憶部2に記憶されている各文情報に対して行われ
る解析に関する情報が、統語解析結果情報B、解釈規則
番号情報、適用規則番号情報C、未解決条件情報D、お
よび解釈結果情報Eなどに分類され記憶されるようにし
ている。なお、Fは、格納アドレス情報である。
【0093】解釈結果記憶部6の各エントリの文位置情
報Aの欄には、対応する文の位置情報が記憶されてお
り、これによって、文書情報記憶部2との対応づけなど
は可能なようにしている。例えば、図9の格納アドレス
V11のエントリの文位置情報AがS11であることか
ら、このエントリが、図4に示した文書情報記憶部2の
エントリのうち、文位置情報Aの値が一致する格納アド
レスP11のエントリの文に対する解釈情報であること
などが判るようになっている。
【0094】解釈結果記憶部6の各エントリの統語解析
結果情報Bの欄には、文解析部5で行われる対応する文
に対する統語解析の結果が、リスト表現で記憶されるよ
うにしている。例えば、図9のV11のエントリに記載
されている内容は、図2に示した統語解析結果を表して
いる。なお、例えばV41のエントリのように、対応す
る文に対する解析がまだ行われていないエントリでは、
記号「−」が記憶されるようにしている。
【0095】解釈結果記憶部6の各エントリの適応規則
番号情報Cの欄には、このエントリに対応する文に対し
て適用を試みた解釈規則の規則番号が記憶されるように
しており、例えば、V11のエントリでは、規則番号U
11の解釈規則の適用が試みられたことを表している。
なお、ここでも、例えば、V41のエントリの様に、適
用を試みた解釈規則が存在しない場合には、記号「−」
が記憶されるようにしている。
【0096】解釈結果記憶部6の各エントリの未解決条
件情報Dの欄には、このエントリに対応する文に対して
適用を試みた解釈規則が指定している領域知識条件のう
ち、達成されていない条件が記憶されるようにしてい
る。例えば、図9のV11のエントリの未解決条件情報
Dの欄には、「N=名詞句(名詞(油圧)外来名詞(ポ
ンプ))、V=動詞句(サ変動詞(始動)動詞(す
る))」という記述がある。これは、図8に示した解釈
規則記憶部3cの内容のT11のエントリに記憶されて
いる解釈規則に対応するもので、この解釈規則U11を
適用するためには、「名詞句(名詞(油圧)外来名詞
(ポンプ))」という統語構造を持つ表現「油圧ポン
プ」が、変数記号Nに対応する必要があり、よって解釈
規則U11の領域知識条件から、表現「油圧ポンプ」
が、ある「機器」(ここでは「油圧ポンプ」)の表現で
あることと、同様に「動詞句(サ変動詞(始動)動詞
(する))」という統語構造をもつ表現「始動する」
が、この機器「油圧ポンプ」の、ある可能な動作(ここ
では「始動」)という2つの条件が未達成であることを
表現している。以上説明したように、解釈規則記憶部3
cの各エントリの未解決条件情報Cの欄には、対応する
解釈規則を適用するために、達成されなくてはいけない
条件が記憶されるようになっている。なお、ここでも、
例えば、V21、V22のエントリの様に達成されてい
ない条件がない場合や、例えば、V41のエントリの様
に、まだ、解釈規則を適用していないエントリでは、記
号「−」が記憶されるようにしている。
【0097】解釈結果記憶部6の各エントリの解釈結果
情報Eの欄には、このエントリに対応する文に対する解
釈結果が記憶されるようにしており、例えば、V21の
エントリでは、「[点灯:LED]」といった解釈結果
が記憶されている。ここでも、解釈結果が得られていな
い場合には、記号「−」が記憶される。
【0098】図3において、符号7は結果表示部であ
り、解釈結果記憶部6に記憶されている文解析部5によ
って行われた解釈の結果が、利用者に提示されるように
している。
【0099】符号8は操作履歴記憶部であり、処理対象
文章への解析処理の状況、および解析誤りを解決するた
めに、利用者が知識/規則編集部4を通じて行った操作
を記憶するようにしている。
【0100】図10に、操作履歴記憶部8の内容の例を
示す。操作履歴記憶部8の各エントリには、利用者が行
った操作およびその結果の履歴情報が、発生した時間順
序にしたがって、操作履歴情報Aの欄に記憶されるよう
にしている。なお、Bは格納アドレス情報である。
【0101】図10において、例えば、格納アドレスW
11のエントリは、文位置情報がS21である文に対し
て解析を実施したことを表しており、W12のエントリ
は、その解析が成功したことを表している。また、W2
5のエントリは、知識/規則編集部4を用いた、領域知
識記憶部3aへの知識の登録が行われたことを表してい
る。ここで、記号「New」は、続く括弧で括られたラ
ベルを持つノードが、新たに生成されたものであること
を表している。また、W26のエントリでは、表現対応
規則記憶部3bへの表現登録が行われたことが記憶され
ている。
【0102】図3において、符号9は、操作履歴解析部
を表しており、ここでは、解釈結果記憶部6の内容と操
作履歴記憶部8の内容を参照して、解析誤り解消のため
の操作手順を表す操作スクリプトの抽出が行われ、その
結果がスクリプト記憶部10へと記憶される様にしてい
る。この操作履歴解析部9で行われるスクリプト抽出処
理は、本実施例で中心的な役割を持つものであり、処理
の流れと共に、後ほど説明を行うこととする。
【0103】図3において、符号10は操作スクリプト
情報記憶部であり、操作履歴解析部9によって得られる
スクリプトを記憶するようにしている。
【0104】図11は、操作スクリプト情報記憶部10
の内容の例を示しており、ある解釈規則を用いた解析失
敗を解決するために利用できる可能性のある操作手順の
情報が、対象解釈規則番号情報A、スクリプト適用条件
情報B、および操作スクリプト情報Cなどと分類され記
憶される。なお、Dは格納アドレス情報である。
【0105】操作スクリプト情報記憶部10の各エント
リの対象解釈規則番号情報Aの欄には、このエントリに
記載されているスクリプトによってその解析誤りを解決
出来る可能性のある解釈規則の解釈規則番号が記憶され
ている。例えば、図11の格納アドレスX11のエント
リでは、解釈規則記憶部3Cの内容の例での格納アドレ
スT21のエントリを用いた解釈の失敗に対して用いら
れるべきものであることが判る。
【0106】また、操作スクリプト情報記憶部10の各
エントリのスクリプト適用条件情報Bの欄には、対象解
釈規則番号情報Aで指定されている解釈規則に対応する
解釈規則記憶部のエントリの、適用パターン情報Bある
いは、領域知識条件情報Cに記載されている条件のなか
で、達成できていない条件が記述されるようになってい
る。これは、対応する解釈規則の適用が、このスクリプ
ト適用条件情報Bに示された条件の未達成によって阻ま
れている場合に、この操作スクリプトを利用できる可能
性があることを表している。
【0107】つまり例えば、図11のX11のエントリ
では、スクリプト適用条件情報Bの内容が、「N2=表
現(S)」であるので、対応する解釈規則である図8に
示したT21のエントリの、領域知識条件情報Cの一部
が未達成であることを表現している。そしてその内容
は、「2番めの名詞句N2が、(機器Pのとり得る状態
である)ある状態Sの表現でなくてはいけない」という
条件が達成されていない場合に、このスクリプトを利用
することが可能であることを表している。
【0108】また、例えば、図11のX21のエントリ
では、スクリプト適用条件情報Bの内容が、「S=状態
(P)」であるので、解釈規則U21に対応する図8の
エントリT21の、領域知識条件情報Cの一部が未達成
であり、「(2番めの名詞句N2が表現する)ある状態
Sが、機器Pのとり得る状態である」という条件が達成
されていない場合に、このスクリプトが適用可能である
ことを表している。
【0109】また、X31のエントリのように、適用条
件情報Bの欄に複数の条件を記述することも出来るよう
になっている。
【0110】さらに、適用条件情報Bの欄では、記号
「L」と数字の組で表される変数記号を利用することが
出来る。これは、変数記号が現れた部分には、任意の表
層文字列を入れることが出来ることを表すものであり、
例えば、X31のエントリでは、記号L1〜L4がこの
変数記号である。
【0111】操作スクリプト情報記憶部10の各エント
リにおいて、操作スクリプト情報Cの欄には、そのスク
リプトの適用が決定された場合に行うべき操作の手順が
記憶される様になっている。
【0112】例えば、図11のX11のエントリでは、
操作スクリプト情報Cの欄に、「名詞句N2は、状態S
の言語表現である」という知識を表現対応規則記憶部3
bへ登録するという操作手順が記憶されており、またX
21のエントリでは、「Sは機器Pのとり得る状態であ
る」という知識を領域知識記憶部3aへ記憶するという
操作手順が記憶されている。この操作スクリプト情報C
の欄には、一連の操作の系列が記憶できるようになって
おり、例えば、図11のX31のエントリでは、2つの
知識登録と2つの表現登録操作からなる操作手順が記憶
されている。なお、ここに現れる「New(C)」とい
う表記は領域知識に新しいノードを生成し、その識別ラ
ベルを変数記号Cに代入せよということを意味している
ものとする。
【0113】図3において、符号11は適用スクリプト
検索部である。適用スクリプト検索部11では、利用者
からの指示などによって、解釈結果記憶部6の内容を参
照して解析誤りを発生している文に対して適応できる可
能性のあるスクリプトを、操作スクリプト情報記憶部1
0の中から検索し、該当するスクリプトの有無などの情
報を確認対話部12へと送るようにしている。
【0114】図3において、符号12は確認対話部であ
る。ここでは、処理対象文章への解析誤りを解決するた
めのスクリプトの検索結果および適用の可否に関する情
報が、利用者と本装置の間で授受されるようにしてい
る。ここでは、適用スクリプト検索部11から確認対話
部12へ提供されたスクリプトの適用について、利用者
への問い合わせを行い、この問い合わせの結果の情報
が、操作スクリプト適応部13へと送られるようにして
いる。
【0115】符号13は操作スクリプト適応部である。
ここでは、確認対話部12からの情報に基づいて、操作
スクリプト情報記憶部10からその適用が利用者によっ
て許可されたスクリプトを取りだし、知識/規則記憶部
3などへの操作を行う様にしている。
【0116】これら適用スクリプト検索部11、確認対
話部12、および操作スクリプト適応部13で行われる
処理に関しては後の処理の流れの中で説明を行う。
【0117】続いて、本実施例における処理について説
明する。
【0118】全体の処理は、以下の処理手順Aに従って
行われる。なお、この処理手順Aの中では、後に説明す
る結果表示手順B、スクリプト抽出手順C、およびスク
リプト処理手順Dなどが含まれている。また、図12
は、処理手順Aのながれを、フローチャートで表現した
ものである。
【0119】[処理手順A] (a1) 文書編集部1を通じて処理対象の文書情報
が、文書情報記憶部2へと入力される。
【0120】(a2) (a3)〜(a9)の処理を繰
り返し行う。
【0121】(a3) 文書情報記憶部2のなかに、解
析すべき文Sがなくなったら、(a10)へすすむ。
【0122】(a4) 文解析部5によって、知識/規
則記憶部3に記憶された文解析のための知識及び規則を
用いて、文Sに対する解析が行われ、文Sに対応する文
書情報記憶部2のエントリPsの解析状態情報Cに、解
析結果に応じて「解析成功」あるいは「解析失敗」が記
憶される。
【0123】(a5) 文解析部5から得られる解釈結
果情報Rsが、解釈結果記憶部6へと記憶される。
【0124】(a6) 結果表示手順Bに従って、解釈
結果情報Rに応じて結果情報表示部7を通じて、解析結
果に関する情報Isが利用者に提示される。
【0125】(a7) エントリPsの解析状態情報C
の内容が「解析成功」である場合は、操作履歴解析部9
によって、スクリプト抽出処理手順Cに従った処理が行
われ、文Sに対する処理を終了する。
【0126】(a8) エントリPsの解析状態情報C
の内容が「解析失敗」である場合は、解析結果に関する
情報Iに基づき、利用者が、知識/規則編集部4を用い
て、知識/規則記憶部3の内容に対して、内容の追加や
変更などの操作を行う。なおこの過程において、利用者
から指示があった場合には、スクリプト処理手順Dに沿
った処理が行われる。
【0127】(a9) (a3)へ進む。
【0128】(a10) 処理手順Aを終了する。
【0129】なお、この処理手順Aの(a2)〜(a1
0)でおこなわれる操作の履歴情報は、すべて操作履歴
記憶部8へと記憶される。
【0130】文解析部5によって行われる文解釈処理の
結果は、結果表示部7によって、次の結果表示手順Bに
従った処理で行われる。
【0131】[結果表示手順B] (b1) 処理対象である文Sに対応する文書情報記憶
部2のエントリPsの解析状態情報Cの内容が「解析成
功」である場合は、解析成功を知らせるメッセージを利
用者に提示すると共に、文Sに対応する解釈結果情報記
憶部6のエントリVsの解釈結果情報Dに記憶されてい
る解釈結果を利用者に提示する。
【0132】(b2) 文書情報記憶部2のエントリP
sの解析状態情報Cの内容が「解析失敗」である場合
は、解析失敗を知らせるメッセージを利用者に提示する
と共に、解釈結果情報記憶部6のエントリTsの適用規
則番号情報B、および未解決条件情報Dの内容を利用者
に提示する。
【0133】(b3) 結果表示手順Bを終了する。
【0134】この結果表示手順Bによって提示される情
報の例は後の処理例の説明の中で示すこととする。
【0135】続いて、操作履歴解析部9で行われる、操
作スクリプトの抽出処理の説明についての説明を行う。
【0136】スクリプト抽出処理は、下記のスクリプト
抽出手順Cにそって行われる。なお、図13は、処理手
順Cのながれを、フローチャートで表現したものであ
る。
【0137】[スクリプト抽出手順C] (c1) 処理手順Aの(a7)によって本処理が起動
される。
【0138】(c2) 操作スクリプト情報記憶部10
に新たなエントリXsを生成する。
【0139】(c3) 操作履歴記憶部8の内容を参照
し、最新の記憶からある検索範囲H個の範囲で、操作履
歴情報Aが「解析失敗(S)」である最新のエントリW
sを検索する。
【0140】(c4) エントリWsの検索に失敗した
場合は、(c12)へ進む。
【0141】(c5) 操作履歴記憶部8のエントリW
sから最新の記述までの操作履歴の内、知識/規則編集
部4に関するものを時間順に、エントリXsの操作スク
リプト情報Cの欄に複写する。
【0142】(c6) エントリXsの操作スクリプト
情報Cが空の場合は(c12)へ進む。
【0143】(c7) 処理対象の文Sに対応する解釈
結果記憶部6のエントリVsを得る。また、エントリV
の適用規則番号情報Cの内容を、エントリXsの対象解
釈規則番号情報Aに複写する。
【0144】(c8) エントリVsの未解決条件情報
Dの内容を、エントリXsのスクリプト適用条件情報B
に複写する。
【0145】(c9) エントリXsの操作スクリプト
情報Cに、記号「#」と番号からなる識別子のついた領
域知識のノードが含まれている場合は、そのラベルに基
づいて、変数記号に書換える。
【0146】(c10) エントリXsの、スクリプト
適用条件情報Bの欄と、操作スクリプト情報Cの欄を通
じて、そこに現れる表層表現を、そのラベルに基づいて
変数記号に書換える。
【0147】(c11) 操作スクリプト情報記憶部1
0に、エントリXsと同じ内容を持つ別のエントリが存
在しない場合は(c13)へ進む。
【0148】(c12) エントリXsを消去する。
【0149】(c13) スクリプト抽出手順Cを終了
する。
【0150】なお、ここで利用される検索範囲Hはあら
かじめ指定される定数である。
【0151】つづいて、下記のスクリプト処理手順Dに
基づいて行われる、適用スクリプト検索部11、確認対
話部12、および操作スクリプト適応部13の処理につ
いて説明する。
【0152】[スクリプト処理手順D] (d1) 処理手順Aの(a8)の中で、利用者からの
要求により、文Sに対する処理がスクリプト開始され
る。
【0153】(d2) 適用スクリプト検索部11によ
って、文Sに対応する文解釈結果記憶部6のエントリV
sの適応規則番号C、および未解決条件情報Dの内容
と、操作スクリプト情報記憶部10の各エントリの対象
解釈規則番号情報A、およびスクリプト適応条件情報B
の内容をそれぞれ照らし合わせることによって、対象の
文Sに対して適応可能なスクリプトを記憶した操作スク
リプト情報記憶部10のエントリXsを検索する。
【0154】(d3) エントリXsが検索出来なかっ
た場合は、それを利用者に知らせ、(d7)へ進む。
【0155】(d4) 確認対話部12によって、エン
トリVsを参照して、エントリXsの操作スクリプト情
報Cの内容の変数記号部分を具体的な値に変更した一連
の操作Msを提示して、その可否を、利用者に問い合わ
せる。
【0156】(d5) (d4)で、利用者から否定の
応答があった場合には(d7)へ進む。
【0157】(d6) 操作スクリプト適応部14によ
って、一連の操作Msが実行される。
【0158】(d7) スクリプト適応処理手順Dを終
了し、処理手順Aの(a8)へ戻る。
【0159】以上が本装置の構成とその機能である。
【0160】ここで上述した対話式自然言語解析装置で
の処理について、具体例を用いて更に詳しく説明する。
【0161】まず、第4図に示す通りの内容が文書情報
記憶部2に記憶されているものとする。ここでは、文位
置情報S21とS22の文は解析に成功しており、S1
1とS31の文は解析に失敗してることになる。また、
S41の文は未解析である。
【0162】また、領域知識記憶部3a、表現対応規則
記憶部3b、および解釈規則記憶部3cは、それぞれ図
6、図7、および図8に示す情報が記憶されていたもの
とする。
【0163】さらに、解釈結果記憶部6には、これらの
知識を使ったそれまでの解析によって図9に示す情報が
記憶されていたものとする。
【0164】また、操作履歴記憶部8には、図10の格
納アドレスW24までの情報が記憶されていたものと仮
定する。また、操作スクリプト情報記憶部10の内容は
空であったものと仮定する。
【0165】以上の設定の下で、利用者が、文位置情報
がS11である文「油圧ポンプを運転する」(以下:文
a)の解析誤りの復旧のための操作を行なう場合を例と
して、本装置での処理を説明する。なお、図14は、文
aに対する操作からの操作スクリプトの抽出の経過を説
明するものである。
【0166】1:文aの解析を行った結果、解析誤りが
あることが本装置から利用者に告げられ、利用者は、知
識/規則編集部4を用いて、領域知識記憶部3aと表現
対応規則記憶部3bへの2回ずつ合計4回の操作を行っ
たものとする。そして、この一連の操作は、上述の本装
置の構成によって、図10に示している操作履歴記憶部
8のW25〜W29のエントリに記憶されることとな
る。
【0167】2:つづいて、利用者は文aに対する再解
析を実行し、(1)で追加した知識によって、今度は解
析が成功し、結果表示部12を通じて、例えば、図15
(a)の様なメッセージが利用者に提示される。
【0168】3:続いて、処理手順Aの(a7)によっ
て、利用者が行った修正操作に対する操作スクリプトの
抽出が試みられる。
【0169】4:スクリプト抽出手順Cが起動され、
(c2)で操作スクリプト情報記憶部10に新たなエン
トリXaが生成される。
【0170】5:(c3)で図10のW22が得られ、
(c5)W22〜W29の操作履歴の内知識/規則の操
作に関するものがエントリXaのスクリプト情報Cの欄
へ複写される。
【0171】6:(c6)で図9のエントリV11を検
索し、また、その対象解釈規則情報AをエントリXaに
複写する。
【0172】7:(c8)でエントリVsの未解決条件
情報DがエントリXaへと複写される。
【0173】8:(c9)で領域知識のラベルの変数記
号への書換えが行われる。
【0174】9:(c10)で表層表現の変数記号への
書換えが行われる。
【0175】10:(c11)の検査を経た後、以上の
手順によって、文aの解析誤りの修正操作から操作スク
リプト(Xa)が抽出されたことになる。
【0176】さらに、図2に示した文書情報記憶部2の
文位置情報S31の「制御ダンパーを固定する」の文に
対して、利用者が適用可能スクリプトの検索を要求した
ものとして、スクリプトの利用処理について説明を行
う。
【0177】11:文bに対する処理手順Aの(a8)
で、利用者の要求によりスクリプト処理手順Dが起動さ
れる。
【0178】12:(d2)の検索によって、操作スク
リプト情報記憶部10からエントリXaが検索される。
【0179】13:(d4)で、図15(b)に示すよ
うに、エントリXaの操作スクリプトを文bに適用した
操作手順が示され、その適用の可否が利用者に問い合わ
される。
【0180】14:これに対し、利用者が肯定の応答を
行い、上記の知識と知識登録と表現登録からなる一連の
操作が自動的に行われ、領域知識記憶部3aおよび、表
現対応規則記憶部3bに、それぞれ図16(a)および
(b)に示す情報が追加登録される。
【0181】15:続いて、文bに対する再解析が行わ
れ、上記の操作の結果解析が成功する。
【0182】かくしてこのように構成された本装置によ
れば、自然言語解析に於ける解析誤りなどの問題の解決
のために利用者が行った操作の手順を、自動的に抽出登
録することが可能となる。
【0183】さらに、登録された操作手順を利用するこ
とによって、以降に発生した同様の問題を、一つの操作
で解決することが可能となる。
【0184】そして、これによって、自然言語解析を利
用した計算機システムの利用において、利用者が同様の
操作を繰り返し行わなくてはいけなかったという従来の
問題を解決し、利用者の負担を軽減し、利用効率の低下
を回避することが可能となる。
【0185】また、本発明が、自然言語解析に於ける解
析誤りの解決のための有効な部を提供するため、解析誤
りを発生しないような強い制限を持つ制限言語を利用し
なくても良いこととなり、自然言語の持つ柔軟性や効率
性を損なわない自然言語解析装置を構成することが可能
となる。
【0186】尚、本発明は上述実施例にした示した例に
限定されるものではない。
【0187】上述の実施例では、解析誤りの解決に対し
て適用可能なスクリプトの検索要求は、利用者からなさ
れるようにしていたが、適用スクリプト検索部11を拡
張し、これを本装置が自動的に行い、適用可能スクリプ
トが存在する場合に、本装置からそのスクリプトの適用
を確認対話部12を通じて利用者へ提案することも可能
である。
【0188】また、適用スクリプト検索部11での適応
可能スクリプトの検索において、処理対象の文に対して
適応可能なスクリプトが複数検索された場合には、それ
らの操作スクリプト情報を統合した操作手順を利用者に
提示して、その適応の可否を問い合わせることも可能で
ある。
【0189】また、スクリプトの適応条件の一部のみが
未達成である場合には、そのスクリプトの操作スクリプ
ト情報の内容から、未達成の条件に関連する操作手順の
みを抽出して利用者に提示し、その適応の可否を問い合
わせることも可能である。
【0190】あるいは、適用スクリプト検索部11での
処理で、適応可能なスクリプトの検索に失敗した場合に
も、スクリプト適用条件の一部を取りのぞいたりするこ
とによって、スクリプトを拡大解釈し、その適応の可否
を利用者に問い合わせることも可能である。
【0191】また、上述の実施例では、主に領域知識と
表現対応規則の追加登録に関する処理について説明を行
ったが、例えば、統語解析結果を利用した処理による文
法規則や解釈規則の登録変更の提案や、原文に対する書
き換え候補の提案などへも応用が可能である。
【0192】また、上述の実施例では、提案する操作
を、操作履歴の内容を具体化した情報によって利用者に
提示しているが、この情報の提示を、日本語文章によっ
て行うように拡張することも可能である。
【0193】本装置が利用者にその適用を提案した各ス
クリプトについて、その提案に対する利用者からの可否
の応答結果を記憶し、より高い成功率(適応可の応答の
得られた度合の高い)スクリプトを優先して選択するこ
とによってより効果的な提案を行うことが可能になる。
【0194】本実施例では、各スクリプトの適応を確認
対話部を通じて利用者に問い合わせることによって、ス
クリプトの適用の可否を決定するようにしているが、ス
クリプトの適用の可否を自動的に決定するように構成す
ることも可能である。たとえば、上述の成功率などの判
断基準に基づき、適用の正当牲が充分に高いと判断され
たスクリプトに関して、利用者への問い合わせを行なわ
ずに自動的に適応を決定し、処理を行なうことによっ
て、利用者への負担を、さらに軽減することも可能であ
る。
【0195】本装置では、スクリプトに基づいた処理を
行っているので、このスクリプトに沿ったやり直し操作
などを組み込むことも可能である。
【0196】第3の発明の実施例を、文書処理装置を用
いて説明する。
【0197】図17は、本発明の一実施例である文書処
理装置100の全体のブロック図である。
【0198】このシステムは、文書を入力又は編集する
文書編集部101、文解析部内で参照する言語辞書記憶
部102、対象知識記憶部103、入力文書を解析する
文解析部104、入力文書中の各文の関係の記憶及び検
索を行なう文関係処理部105及び解析部の出力結果を
蓄える解析結果記憶部106より構成されている。
【0199】以下、各部の構造を順次説明する。
【0200】文書編集部101は文書を入力または編集
する部分である。画面表示の外観を図18に示す。20
1は文書表示部、202は終了ボタン、203は解析ボ
タン、204は部分解析ボタン、205は依存関係ボタ
ン、206は言語辞書依存関係表示部、207は対象知
識依存関係表示部、208は言語辞書エラー依存関係表
示部、209は対象知識エラー依存関係表示部、210
は補助表示・入力部である。使用者がキーボードより文
書を入力すると、順次文書表示部201に表示される。
解析ボタン203をマウスでクリックすると、入力され
た文書が文解析部104に出力される。また、マウスで
任意の文をクリックした後、依存関係ボタン205をマ
ウスでクリックすると、文関係処理部105にその文の
文番号をパラメータとして問い合わせを行ない、得られ
た情報をもとに、依存関係の原因となる単語あるいは知
識が言語辞書依存関係表示部206、対象知識依存関係
表示部207、言語辞書エラー依存関係表示部208、
対象知識エラー依存関係表示部209に表示される。そ
のいずれかをマウスでクリックすると、依存関係のある
文に下線が表示され、その依存関係の原因である単語を
反転表示する。この時部分解析ボタン204をマウスで
クリックすると、下線が表示されている文のみが文解析
部104に出力される。またこの時補助表示・入力部2
10に単語を入力し、リターンキーを押すと、文書中の
反転表示されている単語が入力した単語に置換される。
また、文書解析中にエラーが発生した場合は、文解析部
104から送られてくるエラーメッセージを補助表示・
入力部210に表示する。終了ボタン202をマウスで
クリックすると文書編集が終了する。
【0201】言語辞書記憶部102は、入力文書の解析
のための辞書、文法、領域知識、解釈知識等の知識すな
わち言語情報を記憶する。これには、形態素解析用、構
文解析用、意味解析用の3つのテーブルが記憶されてい
る。
【0202】形態素解析用テーブルは、複数の単語に関
する情報を記憶しており、それぞれの単語の情報は、そ
の単語の番号、自然言語表現、品詞及び活用情報からな
る。形態素解析用テーブルの内容の例を図19に示す。
【0203】構文解析用テーブルは、句構造文法におけ
る書き換え規則を意味しており、文中の品詞列と照合が
成功した右辺の記号列を左辺の記号列に書き換える操作
が行なわれる。構文解析用テーブルの内容の例を図20
に示す。
【0204】意味解析用テーブルは、構文解析結果をも
とに意味構造を生成するための規則が記述されており、
文解析部104の意味解析処理において参照される。意
味解析用テーブルの内容の例を図21に示す。
【0205】対象知識記憶部103は、入力文書の解析
のための意味情報を記憶しており、文解析部104の意
味解析処理において参照される。これに記憶される内容
の例を図22に示す。
【0206】なお、形態素解析用テーブルが辞書に、構
文解析用テーブルが文法に、対象知識記憶部103が領
域知識に、意味解析用テーブルが解釈知識にそれぞれ対
応する。また、対象知識記憶部103は、言語辞書記憶
部102と独立しているが、これら2つの記憶部を1つ
にしてもよい。
【0207】文解析部104は、文書編集部101から
出力された入力文書を解析する部分である。これは、解
析中の文が入力文書中の何文目に当たるかを記憶する文
数レジスタを持つ。
【0208】図23のフローチャートに基づき、文解析
部での処理の流れを説明する。
【0209】ステップ701において、入力文書より文
を1文づつ取り出す。この際、文数レジスタに、切り出
された文が文書全体の何文目であるかを記憶する。
【0210】形態素解析処理ステップ702において、
言語辞書記憶部102中の形態素解析用テーブルの情報
を参照することにより入力文を単語ごとに分割し、入力
文中の単語の番号、原形、品詞、活用情報を求める。そ
れぞれの単語の品詞が、名詞、動詞、数詞のいずれかの
場合は、各単語の番号と文数レジスタの内容を組にして
文関係処理部105に出力する。
【0211】形態素解析検査処理ステップ703におい
て、入力文中に未知語があるかどうかを検査する。未知
語とは言語辞書記憶部102中の形態素解析用テーブル
に存在しない単語である。未知語が存在する場合には、
その単語と文数レジスタの内容を組にして文関係処理部
105に出力し、エラーメッセージ生成処理ステップ7
07に移る。
【0212】構文解析処理ステップ704において、言
語辞書記憶部102中の構文解析用テーブルの情報を参
照することにより、形態素解析処理ステップ702にお
いて得た単語とその品詞情報をもとに入力文の構文を解
析し、入力文の構文構造を生成する。
【0213】具体的には、言語辞書記憶部102中の構
文解析用テーブルの情報から下の1〜3の規則により木
構造からなる構文構造を生成していく。
【0214】1.右辺各項のうち、末尾に*がついてい
る項を親ノードとする。
【0215】2.右辺各項のうち、末尾に+がついてい
る項をアーク名とする。末尾に+のついた項が存在しな
い場合には、アーク名の項をアーク名とする。
【0216】3.右辺各項のうち、1、2以外の項を子
ノードとする。
【0217】意味解析処理ステップ705においては、
言語辞書記憶部102中の意味解析用テーブルの情報、
及び対象知識記憶部103中の情報を参照することによ
り、入力文の構文構造を意味構造に変換し、解析結果記
憶部106に出力する。この際、参照した知識の番号と
文数レジスタの内容を組にして文関係処理部105に出
力する。
【0218】以下に具体的に説明する。構文解析結果の
木構造の親ノード・アーク・子ノードの組について、図
21のテーブルの各行の要素と、順に照合をおこなう。
照合のための必要十分条件は次の1、2に従うものとす
る。
【0219】1.木構造中の親ノード・アーク・子ノー
ドの組は図21の親ノード・アーク・子ノードの組と一
致する。ただし空白の項は任意とする。
【0220】2.図21中の親知識ノード・知識アーク
・子知識ノードの項は、図22中の知識ノード1・知識
アーク・知識ノート2の組に一致した行がなければなら
ない。その場合、図22において知識ノード1はノード
1、知識ノード2はノード2に対応するノードでなけれ
ばならない。ここで図22中に「?」記号の入った項が
存在する場合には、「?」は任意の文字列と一致するも
のとする。ただし図21において空白の項は任意とす
る。
【0221】この規則にしたがった照合処理を行ない、
図21の意味解析規則中に照合に成功したルールが存在
した場合、構文解析結果の木構造におけるアークを図2
1中の照合したルールの新アークの項と置き換える処理
を行なう。上記の処理を行なうことにより、入力文の構
文構造を意味構造に変換する。
【0222】意味解析検査処理ステップ706におい
て、入力文中の各ノード間の関係が対象知識中に存在し
なかった場合、その親ノードの単語、子ノードの単語と
文数レジスタの内容を組にして文関係処理部105に出
力し、エラーメッセージ生成処理ステップ707に移
る。
【0223】エラーメッセージ生成処理ステップ707
において、エラーの発生した処理、場所に関する情報を
もとにエラーメッセージを発生し、文書編集部101に
出力する。ここでエラーメッセージの発生は図24に示
すテーブルを用いて行なわれる。[]で囲まれた部分
は、各処理でのエラーの原因となった単語に置き換える
処理を行なう。
【0224】ステップ708において、入力文書が全て
解析されたかを調べる。未だ解析されていない入力文が
ある場合は、ステップ701に戻る。全ての入力文が解
析された場合には処理を終了する。
【0225】文関係処理部105は、入力文書中の各文
の依存関係の記憶、検索を行なう。これは、文間の依存
関係を記憶するための、言語辞書依存関係リスト、対象
知識依存関係リスト、言語辞書エラー依存関係リスト、
対象知識エラー依存関係リストを持つ。
【0226】文解析部104の形態素解析処理から、辞
書番号と文数レジスタの組が入力された場合は、言語辞
書依存関係リストにその情報を登録する。この際、その
辞書番号の行がすでに存在する場合は、その行に文数レ
ジスタの情報を追加する。言語辞書依存関係リストの内
容の一例を図25に示す。
【0227】文解析部104の意味解析処理から、知識
番号と文数レジスタの組が入力された場合は、対象知識
依存関係リストにその情報を登録する。この際、その知
識番号の行がすでに存在する場合は、その行に文数レジ
スタの情報を追加する。対象知識依存関係リストの内容
の一例を図26に示す。
【0228】文解析部104の形態素解析検査処理か
ら、未知語と文数レジスタの組が入力された場合は、言
語辞書エラー依存関係リストにその情報を登録する。こ
の際、その未知語を含む行がすでに存在する場合は、そ
の行に文数レジスタの情報を追加する。言語辞書エラー
依存関係リストの内容の一例を図27に示す。
【0229】文解析部104の意味解析検査処理から、
親ノードの単語、子ノードの単語と文数レジスタの組が
入力された場合は、対象知識エラー依存関係リストにそ
の情報を登録する。この際、その親ノードの単語、子ノ
ードの単語を含む行がすでに存在する場合は、その行に
文数レジスタの情報を追加する。対象知識エラー依存関
係リストの内容の一例を図28に示す。
【0230】文書編集部101から文の番号をパラメー
タとして問い合わせを受けた場合は、まず言語辞書依存
関係リストからその文番号が含まれている行を抽出し、
各行に含まれる辞書番号から、言語辞書記憶部102中
の形態素解析用テーブルを参照してその辞書番号を持つ
単語を取り出し、文番号のリストとともに文書編集部1
01に出力する。出力される情報の例を図29に示す。
また対象知識依存関係リストからその文番号が含まれて
いる行を抽出し、各行に含まれる知識番号から、対象知
識記憶部103を参照してその知識番号を持つ知識のノ
ード1とノード2を取り出し、文番号のリストとともに
文書編集部101に出力する。出力される情報の例を図
30に示す。また言語辞書エラー依存関係リストからそ
の文番号が含まれている行を抽出し、各行に含まれる単
語と文番号のリストを文書編集部101に出力する。出
力される情報の例を図31に示す。また対象知識エラー
依存関係リストからその文番号が含まれている行を抽出
し、各行に含まれる親ノードの単語、子ノードの単語と
文番号のリストを文書編集部101に出力する。出力さ
れる情報の例を図32に示す。
【0231】解析結果記憶部106は、文解析部104
から出力された解析結果を記憶する。
【0232】以下に例を用いて、本発明の実施例である
文書処理装置100の動作について具体的に説明する。
【0233】ここでは、利用者が図33の文書を入力し
た場合の動作について説明する。
【0234】ここで、言語辞書記憶部102には、形態
素解析用テーブルとして図19の内容、構文解析用テー
ブルとして図20の内容、意味解析用テーブルとして図
21の内容が記憶されているとする。また、対象知識記
憶部103には、図19の内容が記憶されているとす
る。
【0235】利用者が図33の文書を文書編集部101
に入力した場合、その入力文書は文解析部104によっ
て解析される。
【0236】まず、ステップ701の処理により、「セ
ンサの温度が0℃のとき、コンプレッサをONする。」
が最初の文としてとり出される。文数レジスタの内容は
「1」となる。
【0237】ステップ702において、形態素解析処理
が行なわれ、図34に示す形態素解析結果が得られる。
また、品詞が名詞、動詞、数詞である各単語について辞
書番号と文数レジスタの内容(この場合は「1」)が文
関係処理部105に出力される。ステップ702終了後
の、文関係処理部105の言語辞書依存関係リストの内
容は図35のようになる。
【0238】ステップ703において、形態素解析検査
処理が行なわれる。ここでは入力文中の単語が全て形態
素解析用テーブル中に存在するので、形態素解析が正し
く行なわれたと判断し、ステップ704に移る。
【0239】ステップ704において、構文解析処理が
行なわれ、図36に示す構文解析結果が得られる。
【0240】ステップ705において、意味解析処理が
行なわれ、図37に示す意味解析結果が得られる。
【0241】ステップ706において、意味解析検査処
理が行なわれる。ここでは入力文中のそれぞれのノード
について、関係が対象知識中に存在するので、意味解析
が正しく行なわれたと判断し、ステップ708に移る。
【0242】ステップ706の終了後の、文関係処理部
105の対象知識依存関係リストの内容は図38のよう
になる。
【0243】残りの2文についても同様の動作が行なわ
れる。文書全体の解析終了後、文関係処理部105の言
語辞書依存関係リストの内容は図35、対象知識依存関
係リストの内容は図38のようになる。
【0244】次に、上記で説明した解析動作の終了後、
利用者が文の依存関係を検索する動作を行なった場合に
ついて具体的に説明する。
【0245】利用者が文書編集部101において、一番
目の文「センサの温度が0℃のとき、コンプレッサをO
Nする。」をマウスでクリックし、依存関係ボタン20
5をマウスでクリックした場合について説明する。
【0246】文書編集部101は、クリックされた文が
1番目の文であるので、文番号を1として文関係処理部
105に依存関係の問い合わせを行なう。
【0247】文関係処理部105は、まず言語辞書依存
関係リスト中で、文番号の部分に「1」が含まれる行を
抽出する。この場合辞書番号1、2、3、8、12の行
が抽出される。次に、各行に含まれる辞書番号から、言
語辞書記憶部102中の形態素解析用テーブルを参照し
てその辞書番号を持つ単語を取り出す。例えば辞書番号
1からは単語「コンプレッサ」が得られる。そして、文
番号のリストとともに文書編集部101に出力する。出
力される情報は、図29のようになる。
【0248】次に対象知識依存関係リスト中で、文番号
の部分に「1」が含まれる行を抽出する。この場合知識
番号1、4、5の行が抽出される。各行に含まれる知識
番号から、対象知識記憶部103を参照してその知識番
号を持つ知識のノード1とノード2を取り出す。例えば
知識番号1からはノード1「コンプレッサ」、ノード2
「ON」が得られる。そして、文番号のリストとともに
文書編集部101に出力する。出力される情報は、図3
0のようになる。
【0249】言語辞書エラー依存関係リスト、対象知識
エラー依存関係リストには内容が存在しないので、文書
編集部101に情報は出力されない。
【0250】文書編集部101は、文関係処理部105
から得られた情報から、画面表示を行なう。この場合、
図18に示す画面が表示される。
【0251】ここで、例えば利用者が対象知識依存関係
表示部207で「センサ:温度」をクリックすると、文
関係処理部105から得られた情報から、依存関係のあ
る文が1文目と2文目であることがわかるので、1文目
と2文目に下線が表示され、それぞれの文の「センサ」
と「温度」が反転表示される。
【0252】利用者が部分解析ボタン204をクリック
すると、1、2文目のみが文解析部104に出力され、
解析が行なわれる。
【0253】また、利用者が対象知識依存関係表示部2
07で「コンプレッサ:ON」をクリックすると、1文
目と3文目に下線が表示され、それぞれの文の「コンプ
レッサ」と「ON」が反転表示される。この時補助表示
・入力部210に「コンプレッサ:運転」と入力し、リ
ターンキーを押すと、1文目と3文目の反転表示されて
いる「ON」が「運転」に置換される。ここで利用者が
部分解析ボタン204をクリックすると、1、3文目の
みが文解析部104に出力され、解析が行なわれる。
【0254】次に、入力文書を解析すると、エラーが発
生する場合の動作について説明する。 ここでは、利用
者が図39の文書を入力した場合の動作について説明す
る。
【0255】利用者が図39の文書を文書編集部101
に入力した場合、その入力文書は文解析部104によっ
て解析される。
【0256】ステップ701において、「センサの温度
が0℃のとき、コンプレッサを起動する。」が最初の文
として取出される。文数レジスタの内容は「1」とな
る。
【0257】ステップ702において形態素解析処理が
行なわれ、図40に示す形態素解析結果が得られる。ま
た、品詞が名詞、動詞、数詞である各単語について辞書
番号と文数レジスタの内容(この場合は「1」)が文関
係処理部105に出力される。ステップ702終了後の
文関係処理部105の言語辞書依存関係リストの内容は
図41のようになる。
【0258】ステップ703において、形態素解析検査
処理が行なわれる。ここでは入力文中の「起動」という
単語が形態素解析用テーブル中に存在しないので、未知
語であると判断し、文数レジスタの内容(この場合は
「1」)とともに文関係処理部105に出力され、ステ
ップ707に移る。ステップ703終了後の、文関係処
理部105の言語辞書エラー依存関係リストの内容は図
42のようになる。
【0259】ステップ707において、エラーメッセー
ジを生成する。ここでは、形態素解析検査処理703に
おいて、エラーが発生したので、エラーメッセージテン
プレート8の形態素解析のテンプレートの[未知語]の
部分を単語「起動」に置き換える処理を行なう。生成さ
れるエラーメッセージの例を図43に示す。生成された
エラーメッセージは文書編集部101に出力され、処理
はステップ708に移る。
【0260】ステップ708において、入力文が全て解
析されたかを調べる。未だ解析されていない入力文があ
るので、ステップ701に進む。
【0261】ステップ701の処理により、「コンプレ
ッサは、センサの温度が−10度のとき、停止する。」
が2番目の文としてとり出される。文数レジスタの内容
は「2」となる。
【0262】形態素解析処理702から意味解析処理7
06までは、同様の処理が行なわれる。
【0263】ステップ706において、意味解析検査処
理が行なわれる。ここでは入力文中の「停止」と「コン
プレッサ」の関係が対象知識中に存在しないので、それ
ぞれの単語が親ノード、子ノードとして、文数レジスタ
の内容(この場合は「1」)とともに文関係処理部10
5に出力され、ステップ707に移る。ステップ706
終了後の、文関係処理部105の対象知識エラー依存関
係リストの内容は図44のようになる。
【0264】ステップ707において、エラーメッセー
ジを生成する。ここでは、意味解析検査処理706にお
いてエラーが発生したので、図24のエラーメッセージ
テンプレートの意味解析のテンプレートの「親ノー
ド」、「子ノード」の部分をそれぞれ単語「停止」、
「コンプレッサ」に置き換える処理を行なう。生成され
るエラーメッセージの例を図45に示す。生成されたエ
ラーメッセージは文書編集部101に出力され、処理は
ステップ708に移る。
【0265】残りの2文についても同様の動作が行なわ
れる。文書全体の解析終了後、文関係処理部105の言
語辞書エラー依存関係リストの内容は図27、対象知識
エラー依存関係リストの内容は図28のようになる。
【0266】依存関係の検索については、言語辞書、対
象知識に関する依存関係の例と同様に行なうことが可能
である。
【0267】このように構成された実施例においては、
依存関係のある文を一括して解析を行なうことが可能に
なり、文書の一貫性を保持し、利用者の作業量を減少さ
せることが可能になる。
【0268】なお、本実施例では、文書編集部101を
図18のような利用者ーインターフェースを持つ文書入
力装置としているが、利用者ーインターフェースはこの
例のみに限定されるわけではなく、例えばキーボードの
みの入力装置でも良い。また磁気ディスク、磁気テー
プ、OCRなどから文書が入力されても良い。
【0269】本実施例では、文関係処理部105には表
示装置を設けていないが、CRTディスプレイなどの表
示装置に依存関係を表示するような表示装置を設けても
良い。また、解析結果記憶部106の後段に、解析結果
を表示する表示装置を設けても良い。
【0270】このように、本発明は上記実施例にのみ限
定されず要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施でき
る。
【0271】
【発明の効果】第1及び第2の発明の自然言語処理装置
は、自然言語解析に於ける解析誤りなどの問題の解決の
ために利用者が行った操作の手順を、自動的に抽出登録
することができる。また、登録された操作手順を利用す
ることによって、以降に発生した同様の問題を、一つの
操作で解決することができる。
【0272】これによって、自然言語解析を利用した計
算機システムの利用において、利用者が同様の操作を繰
り返し行う必要がなくなり、利用者の負担を軽減し、利
用効率の低下を回避することができる。また、自然言語
解析に於ける解析誤りの解決のための有効な部を提供す
るため、解析誤りを発生しないような強い制限を持つ制
限言語を利用しなくても良いこととなり、自然言語の持
つ柔軟性や効率性を損なわない自然言語解析装置を構成
することができる。
【0273】第3の発明の自然言語処理装置は、依存関
係のある文に対する操作を一括して行なうことが可能に
なり、これにより文書の一貫性を保持し、利用者の作業
量を減少させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕様文書解析システム。
【図2】文aに対する統語解析結果の例。
【図3】本発明にかかる対話式自然言語解析装置の一実
施例の構成。
【図4】文書情報記憶部2の内容の例。
【図5】意味ネットワーク表現された領域知識の例。
【図6】領域知識記憶部3aの内容の例。
【図7】表現対応規則記憶部3bの内容の例。
【図8】解釈規則記憶部3cの内容の例。
【図9】解釈結果記憶部6の内容の例。
【図10】操作履歴記憶部8の内容の例。
【図11】操作スクリプト情報記憶部10の内容の例。
【図12】処理手順Aのながれ。
【図13】処理手順Cのながれ。
【図14】スクリプト抽出処理の説明。
【図15】利用者に提示される情報の例。
【図16】スクリプト適用によって自動登録される情報
の例。
【図17】実施例の概要構成を示すブロック図。
【図18】文書編集部の画面表示の一例。
【図19】形態素解析用テーブルの一例。
【図20】構文解析用テーブルの一例。
【図21】意味解析用テーブルの一例。
【図22】対象知識記憶部の内容の一例。
【図23】文解析部の処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図24】エラーメッセージテンプレートの内容。
【図25】言語辞書依存関係リストの内容の一例。
【図26】対象知識依存関係リストの内容の一例。
【図27】言語辞書エラー依存関係リストの内容の一
例。
【図28】対象知識エラー依存関係リストの内容の一
例。
【図29】文関係記憶部から出力される言語辞書に関す
る依存関係情報の一例。
【図30】文関係記憶部から出力される対象知識に関す
る依存関係情報の一例。
【図31】文関係記憶部から出力される言語辞書エラー
に関する依存関係情報の一例。
【図32】文関係記憶部から出力される対象知識エラー
に関する依存関係情報の一例。
【図33】入力文書の一例。
【図34】文解析部における形態素解析結果の一例。
【図35】言語辞書依存関係リストの内容の一例。
【図36】文解析部における構文解析結果の一例。
【図37】文解析部における意味解析結果の一例。
【図38】対象知識依存関係リストの内容の一例。
【図39】入力文書の一例。
【図40】文解析部における形態素解析結果の一例。
【図41】言語辞書依存関係リストの内容の一例。
【図42】言語辞書エラー依存関係リストの内容の一
例。
【図43】エラーメッセージの一例。
【図44】対象知識エラー依存関係リストの内容の一
例。
【図45】エラーメッセージの一例。
【符号の説明】
1 文書編集部 2 文書情報記憶部 3 知識/規則記憶部 4 知識/規則編集部 5 文解析部 6 解釈結果記憶部 7 結果表示部 8 操作履歴記憶部 9 操作履歴解析部 10 操作スクリプト情報記憶部 11 適用スクリプト検索部 12 確認対話部 13 スクリプト適応部 101 文書編集部 102 言語辞書記憶部 103 対象知識記憶部 104 文解析部 105 文関係処理部 106 解析結果記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 克己 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自然言語文章を入力するための文章入力部
    と、 この文章入力部により入力された自然言語文章を記憶す
    る文書情報記憶部と、 文書情報記憶部に記憶されている自然言語文章を解析す
    るための解析規則、辞書項目、領域知識などの解析資源
    情報を記憶する解析資源情報記憶部と、 前記解析資源情報を作成編集するための解析資源情報作
    成編集部と、 前記解析資源情報記憶部に記憶されている解析資源情報
    を用いて文書情報記憶部に記憶されている自然言語文章
    を解析する文解析部と、 この文解析部によって得られた解析結果情報を記憶する
    解析結果記憶部と、 前記解析結果情報を利用者に提示する解析結果表示部
    と、 前記解析資源情報作成編集部によって行なわれた操作の
    履歴を記憶する操作履歴記憶部と、 この操作履歴記憶部に記憶されている操作履歴情報と前
    記解析結果記憶部に記憶されている解析結果情報を用い
    て一連の操作手順の雛型である操作スクリプト情報を抽
    出する操作履歴解析部と、 この操作履歴解析部によって得られる操作スクリプト情
    報を記憶する操作スクリプト情報記憶部と、 前記解析結果記憶部に記憶されている処理対象文書の解
    析結果情報に対して操作スクリプト情報記憶部に記憶さ
    れている操作スクリプト情報の中からの適用可能な操作
    スクリプト情報の検索を行うための適用スクリプト検索
    部と、 この操作スクリプト情報に従って解析資源情報記憶部に
    記憶されている前記解析資源情報への追加あるいは変更
    を行う操作スクリプト適応部を有したことを特徴とする
    自然言語処理装置。
  2. 【請求項2】前記適用スクリプト検索部によって得られ
    る該文書情報に対する該操作スクリプト情報の適用実行
    の可否を、利用者へ問い合わせ、その結果を受けとる確
    認対話部を有し、 前記操作スクリプト適応部は、確認対話部によって得ら
    れる利用者の応答に応じて該文書情報への該操作スクリ
    プト情報の適用を行い該操作スクリプト情報に従って解
    析資源情報記憶部に記憶されている解析資源情報への追
    加あるいは変更を行うことを特徴とする請求項1記載の
    自然言語処理装置。
  3. 【請求項3】文書を入力及び編集するための文書編集部
    と、 入力文書の解析のための辞書、文法、領域知識、解釈知
    識等の知識を記憶する言語辞書記憶部と、 前記文書編集部に入力された各文を前記言語辞書記憶部
    に記憶された知識に基づいて解析する文解析部と、 この文解析部によって解析された各文の知識から、解析
    に必要な同じ知識を共有する文は、依存関係があるとす
    る文関係処理部とよりなることを特徴とする自然言語処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08280490A (ja) * 1995-04-01 1996-10-29 General Motors Corp <Gm> 布カバーで覆った構造体及び布カバーの固定方法

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