JPH0737061B2 - 射出成形機制御装置 - Google Patents

射出成形機制御装置

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JPH0737061B2
JPH0737061B2 JP62202456A JP20245687A JPH0737061B2 JP H0737061 B2 JPH0737061 B2 JP H0737061B2 JP 62202456 A JP62202456 A JP 62202456A JP 20245687 A JP20245687 A JP 20245687A JP H0737061 B2 JPH0737061 B2 JP H0737061B2
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滋 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチック製品を成型して製造する射出成形
機を制御する射出成形機制御装置に関する。
(従来の技術) 品質が安定した良好なプラスチック製品を成形するため
には、種々の条件に基づいて射出成形機の運転条件を絶
えず変化させなければならない。例えば24時間運転の場
合、夜間と昼間の気温が大きく変動するため、かかる外
部条件の変動に応じて射出速度や射出圧力等を微調整し
て、不良の発生を防止する必要がある。しかしながら、
従来はこのような運転条件の微調整を操作者の経験と勘
に頼って行っていたため、不良品の発生を確実に防止す
ることができなかった。
射出成形機によるプラスチック製品の品質変動を防止す
るための制御装置の方式として種々の方式が提案されて
いる。例えば、金型閉鎖量を検出して充填ストロークを
微調整する方式や、金型内樹脂圧力を検出して射出圧力
を微調整する方式がある。このような方式のいずれも、
外乱要素の変動によって生ずる品質変動を予め決められ
た一つの方式によって制御するものである。即ち、調節
する項目と調節量の演算方法が予め定められたものとな
っている。このため、外乱要素の変動が予め決められた
ものであれば、従来の制御方法でも微調整が可能である
が、外乱要素が異なるとその方法による制御は有効では
なくなることがあるという問題があった。
また、成形品の品質は、射出圧力や射出速度や充填スト
ローク等の成形条件によってだけでなく、成形品の形状
(平板状、容器状、厚肉形状、薄肉形状、こまかい凹凸
形状等)や原料の種類によっても大きく左右される。品
質の変化(ヒケ、シルバーストローク等)は同じでも、
それを発生させる原因が異なると解消するために採るべ
き調節手段も異なるのが普通である。このため、成形品
の形状や使用する原料の性質によっては一つの固定され
た方法による制御が有効でなくなることがあるという問
題があった。
更に、従来でも一つの成形条件だけで制御するのではな
く、例えば金型温度の上昇に伴って順次成形条件を切換
えていく方式のように成形条件を更新して成形を行なう
制御方式がある。しかしながら、この方式も予め成形条
件の更新値と更新時期を決めておき、それを成形サイク
ルに応じて成形条件を更新していくものであるため、他
の外乱要素や品質変動があってもこれらに対応すること
はできないことがあるという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) このように、射出成形機の従来の制御方法では、外乱要
素が想定していた範囲を越えるような変動に対して適切
に応じることができず、品質が安定した良好なプラスチ
ック製品を成形することができなかった。
本発明は上記事情を考慮して成されたもので、外乱要素
や成形品の形状や原料の性質等の変動に対して常に適切
な方式により制御することができるフレキシビリティの
ある射出成形機制御装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の射出成形機制御装置
は、射出成形機における成形品の成形状態に関連するプ
ロセスパラメータの値に基づいて前記成形品の品質を判
定する判定手段(12)と、種々のロット及び/又は種々
の生産条件についての制御情報と、上記判定の結果に対
応した行先を示す行先テーブルと、を含む複数の生産ロ
ットデータを記憶する記憶部(18)と、上記射出成形機
が現在生産しているロットについての上記生産ロットデ
ータを記憶する生産ロットデータメモリ(20)と、上記
生産ロットデータメモリに記憶された生産ロットデータ
の制御情報に基づいて上記射出成形機を制御する第1の
制御部(22)と、上記生産ロットデータメモリに記憶さ
れている生産ロットデータの行先テーブルを参照して上
記判定の結果に基づいて行先を定め、上記記憶部に記憶
された複数の生産ロットデータ中の上記定められた行先
の生産ロットデータを上記生産ロットデータメモリに格
納する第2の制御部(16)と、を備える射出成形機制御
装置において、上記複数の生産ロットデータの各々には
固有のロットデータ番号が割当てられ、上記行先テーブ
ルには、上記判定の複数の結果に対応した上記ロットデ
ータ番号が行先番号として割振られると共に、互いにロ
ットデータ番号が近似する2つの生産ロットデータの各
行先テーブルに割振られた行先番号相互間が所定数だけ
シフトするように定められる(第4図)、ことを特徴と
する。
(作用) 判定結果に対応する行先テーブルを含んでいる生産ロッ
トデータに個別的にロットデータ番号を割当てて複数組
記憶部に記憶しておき、射出成形機における複数ほ判定
項目についての結果に対して判定手段が所定の判定条件
に基づいて判定し、その判定結果に基づいて生産ロット
データ中の行先テーブルを参照して、次に使用すべき生
産ロットデータを定め、この定められた生産ロットデー
タを現在使用中の生産ロットデータを記憶部から生産ロ
ットデータメモリに格納させるようにする。この際、行
先テーブルには、判定の複数の結果に対応してロットデ
ータの番号が行先番号として(好ましくは順番に)割振
られると共に、互いにロットデータの番号が近似する2
つの生産ロットデータの各行先テーブルに(好ましくは
順番に)割振られた行先番号相互間が所定数だけシフト
するように定められる。そして、射出成形機の制御は生
産ロットデータメモリに格納された生産ロットデータに
より行なう。
これにより、判定結果に対応して現在の制御状態から一
定範囲内の近似した制御を選択すると共に、現在の制御
状態と目標の制御状態との差が比較的に大きい場合には
現在の制御状態から目標の制御状態に至る途中の制御状
態を飛越す制御態様が実現可能となるので、可及的に滑
らかでかつ応答性のよい制御を実現することが可能とな
る。また、極めてフレキシブリティのある制御ができ
る。
(実施例) 本発明の一実施例による射出成形機制御装置は第1図に
示す。射出成形機制御装置11の制御対象である射出成形
機10は熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を成形するもの
で、成形材料を射出シリンダの中で加熱溶融し、流動化
された成形材料を射出スクリュによって閉鎖した金型の
中に圧力を加えて注入してプラスチック製品を成形する
ものである。射出成形機10には、射出成形機10の各種状
態を表すプロセスパラメータを検出するためのセンサ10
Aと、射出成形機10の各部を動かすためのアクチュエー
タ10Bが設けられている。センサ10Aとしては、例えば、
プロセスパラメータとしての、金型開き量を検出する位
置センサ、キャビティ内圧力を検出する圧力センサ、充
填時間を測定すタイマ、クッション量を検出する位置セ
ンサ、樹脂温度を検出する温度センサ、金型温度を検出
する温度センサ、射出(充填)速度を検出するセンサ、
射出圧力(保圧)を検出する圧力センサ、実スクリュト
ルクを検出するセンサ等がある。アクチュエータ10Bと
しては、金型へ圧力を印加する圧力印加手段、スクリュ
を回転させるモータ、射出圧力又はスクリュ背圧を印加
する圧力印加手段、金型を加熱する金型加熱手段、樹脂
を加熱する樹脂加熱手段等がある。
射出成形機10のセンサ10Aには成形品質を判定するため
の判定部12が接続されている。判定部12には成形品質を
判定するための設定値メモリ14が接続されている。判定
部12はセンサ10Aからのプロセスパラメータの各検出信
号と設定値メモリ14に記憶された検出信号の許容範囲と
を比較し、これら比較結果に対する所定の判定条件によ
り所定の判定結果を出力する。即ち、判定部12は、第2
図に示すように判定項目、即ちセンサ10Aの検出信号の
数だけの、個別判定手段としての比較部121、122、…、
12nと、これら比較結果に対する所定の判定条件により
判定する総合判定手段としての判定回路13により構成さ
れている。各比較部121、122、…、12nには、それぞれ
センサ10Aからの検出信号と設定値メモリ14からの許容
範囲の上限値と下限値とが入力されている。各比較部12
1、122、…、12nは、検出信号と上限値及び下限値とを
比較し、入力した検出信号が上限値より大きいか、上限
値と下限値の間(範囲内)か、下限値より小さいかを比
較結果として出力する。例えば、ある生産条件として
の、クッション量の面から成形品質を判定する場合、ク
ッション量についての判定項目の他、クッション量に関
係する判定項目として、例えば樹脂温度、金型温度、射
出温度、射出圧力、実スクリュトルクを採用したとすれ
ば、これら複数の判定項目についてそれぞれ比較部を設
けるようにする。
設定値メモリ14には各判定項目に対する許容範囲の上限
値と下限値を記憶する。判定部12の各比較部121〜12n
は、検出された各検出信号がこれら下限値と上限値の間
にあればその旨の比較結果を出力し、各検出信号が下限
値より小さい場合その旨の比較結果を出力し、逆に各検
出信号が上限値より大きい場合その旨の比較結果を出力
する。クッション量の場合には比較部121〜12nから樹脂
温度、金型温度、射出温度、射出圧力、実スクリュトル
クについての比較結果が出力される。
判定回路13は各比較部121〜12nからの第一段階の比較結
果に対して所定の判定条件による判定結果を出力する。
本実施例における判定回路13では複数の判定条件により
総合的に判定する点に特徴がある。
例えば、全ての判定項目が許容範囲から外れているか、
許容範囲から外れているのは1つの判定項目だけか、2
つ以上の判定項目が許容範囲から外れているか、等の複
数の判定条件に基づいて更新する生産ロットデータを変
えてもよい。更に、使用している原料の種類や成形品形
状の特徴や金型構造の特徴により更新すべき生産ロット
データも異なるため、それに応じた生産ロットデータを
記憶部18に記憶しておいてもよい。
判定回路13の判定動作の具体例を第3図に示す。第3図
は、生産条件であるクッション量がオーバーパックと判
定された場合のフローチャートである。この場合の判定
項目として3つの判定項目(樹脂温度、金型温度、実充
填ストローク)を選び、判定条件(1)を樹脂温度が許
容範囲を逸脱したか否かの判定条件とし、判定条件
(2)を金型温度が許容範囲を逸脱したか否かの判定条
件とし、判定条件(3)を実充填ストロークが許容範囲
を逸脱したか否かの判定条件とする。先ず、ステップ40
で比較結果が判定条件(1)(樹脂温度が許容範囲を逸
脱したか否か)を満足するか否か判断し、満足しない場
合にはステップ41に移り、満足する場合にはステップ48
に移る。次に、ステップ41で比較結果が判定条件(2)
(金型温度が許容範囲を逸脱したか否か)を満足するか
否か判断し、満足しない場合にはステップ42に移り、満
足する場合にはステップ45に移る。次に、ステップ42で
比較結果が判定条件(3)(実充填ストロークが許容範
囲を逸脱したか否か)を満足するか否か判断し、満足し
ない場合にはステップ43により判定結果であるコード
「74」を出力し、満足する場合にはステップ44により判
定結果であるコード「75」を出力する。ステップ45で比
較結果が判定条件(3)を満足するか否か判断し、満足
しない場合にはステップ46により判定結果であるコード
「76」を出力し、満足する場合にはステップ47により判
定結果であるコード「75」を出力する。次に、ステップ
48で比較結果が判定条件(2)を満足するか否か判断
し、満足しない場合にはステップ49に移り、満足する場
合にはステップ52に移る。次に、ステップ49で比較結果
が判定条件(3)を満足するか否か判断し、満足しない
場合にはステップ50により判定結果であるコード「77」
を出力し、満足する場合にはステップ51により判定結果
であるコード「75」を出力する。ステップ52で比較結果
が判定条件(3)を満足するか否か判断し、満足しない
場合にはステップ53により判定結果であるコード「76」
を出力し、満足する場合にはステップ54により判定結果
であるコード「75」を出力する。このようなフローチャ
ートにより判定することにより、3つの判定項目(樹脂
温度、金型温度、実充填ストローク)が許容範囲を満足
するか否かに従った判定コードを出力することになる。
すなわち、複数のプロセスパラメータに基づく総合的な
判定がなされる。なお、ショートショットの場合の判定
動作についても同様の判定用フローチャートを用意して
おく。
判定部12の判定結果である判定コードは格納部16に入力
される。第2の制御部である格納部16はこの判定コード
に基づいて記憶部18に記憶された生産ロットデータから
一つを選択して生産ロットデータメモリ20に格納する。
即ち、判定コードに基づいた生産ロットデータを記憶部
18に記憶された生産ロットデータ中から選択して、選択
された生産ロットデータを生産ロットデータメモリ20に
格納する。
格納すべき生産ロットデータを格納部16でどのようにし
て選択するかを第4図を用いて説明する。第4図(a)
に生産ロットデータの構成を示す。生産ロットデータ
は、その生産ロットデータの番号を示すロットデータ番
号欄と、選択すべき生産ロットデータの番号(行先番
号)を示す行先テーブル欄と、種々の生産制御情報を示
す制御情報欄とから構成されている。行先テーブルは判
定コードと行先生産ロットデータ番号とが対比して示さ
れている。
記憶部18には第4図(b)に示すように予め多数の生産
ロットデータ…、03、04、05、…が記憶されている。こ
れら生産ロットデータは、種々のロットや種々の生産条
件について最も適した生産ロットデータである。例え
ば、生産ロットデータ番号の割当ては、オーバーパック
状態やショートショット状態の程度に対応する段階的制
御の対応関係を判り易くするために制御(状態)の程度
に対応して順番に生産ロットデータ番号を割当てると具
合がよい。
そこで、記憶部18に記憶された生産ロットデータの内容
を第4図(b)に示すようにする。即ち、これら生産ロ
ットデータの行先テーブルには判定出力コード(74、7
5、76、77)と行先ロットデータ番号(02、03、…、0
8)が格納されている。本実施例では、第4図(b)に
示すように、例えば、生産ロットデータ番号03の行先テ
ーブルには、m個(この場合mは4)の判定コード74、
75、76、77に対してそれぞれm個(この場合mは4)の
行先ロットデータ番号02、03、04、05が格納される。生
産ロットデータ番号04の行先テーブルには、判定コード
74、75、76、77に対してそれぞれ行先ロットデータ番号
03、04、05、06が格納される。生産ロットデータ番号05
の行先テーブルには、判定コード74、75、76、77に対し
てそれぞれ行先ロットデータ番号06、05、06、07が格納
される。これらの行先テーブルでは、自己の生産ロット
データ番号を、複数の判定出力コードに割当てられた順
番な生産ロットデータ番号の中間値、好ましくは略中央
値として含んでいる。また、データ番号が隣接する生産
ロットデータの行先テーブル相互間では、判定コードに
対応付けられた順番な行先ロットデータ番号群が所定数
n(実施例では1)ずつシフトしている。これにより、
生産ロットデータ番号列上における現在の制御段階(例
えば、生産ロットデータ03)からある限定された範囲内
(行先番号02〜05)の制御段階のみが選択され、かつ、
次に選択可能な範囲(例えば、生産ロットデータ04にお
いて行先番号03〜06、生産ロットデータ05において行先
番号04〜07)は同じ生産ロットデータ番号列上で少しず
つシフトすることになる。この結果、近似した制御情報
を持つ複数の(好ましくは順番の)生産ロットデータを
テーブルの行先番号に割付けることによって、現在のプ
ロセス状態と目標とする状態との差が比較的に大きい場
合、後述するように、現在の制御段階から検出されたプ
ロセスパラメータに対応する制御段階まで、一定範囲内
の近似した制御段階への制御の移行を繰返して到達する
制御が実現可能となる。従って、次の制御情報の設定が
射出成形機にとってなるべく外乱とならないようにしつ
つ、可及的に素早く目標状態に収束させることが可能と
なる。これは、金型のロット(種類)を変えた場合や装
置の周囲温度が急に変化した場合等に対処する制御とし
て好ましい。
格納部16は、生産ロットデータメモリ20の行先テーブル
により判定部12からの判定出力コードに応じたロットデ
ータ番号を知り、このロットデータ番号の生産ロットデ
ータを記憶部18から読出して生産ロットデータメモリ20
に格納する。ただし、現在生産ロットデータメモリ20に
格納された生産ロットデータが変化しない場合には、記
憶部18から生産ロットデータメモリ20への格納は行われ
ない。
なお、次のロットに対する生産ロットデータの番号も現
ロットの生産ロットデータの行先テーブルに記載してお
く。次のロットに移る際には生産ロットデータ内の行先
テーブルに基づいて生産ロットデータを更新する。
第1の制御部である制御部22は射出成形機10を制御する
ものであり、生産ロットデータメモリ20に格納された生
産ロットデータの制御情報に基づいてアクチュエータ10
Bを駆動制御する。
制御部22には、射出成形機10の射出制御に関するデータ
を設定入力したり表示したりするためのデータ入力表示
部24が接続されている。即ち、データ設定時にはこのデ
ータ入力表示部24を操作することによりデータ入力し
て、生産ロットデータメモリ20にデータを設定する。射
出成形機10の動作時には現在の制御状態を示すデータを
表示する。
このデータ入力表示部24は具体的には種々の形態が考え
られるが、第5図にデータ入力表示部24の一具体例を示
す。このデータ入力表示部24の各部を簡単に説明する。
プログラム設定部31は射出速度を設定するもので、5段
階にプログラムして射出速度が設定できる。スクリュ位
置設定部32はスクリュ位置を設定するもので、射出のシ
ョットサイズとサックバック量とプログラム制御の速度
切換を行うことができる。射出圧力設定部33は射出圧力
を設定するもので、射出圧力を4段階にプログラムする
ことができる。タイマ34は保圧工程の射出圧力を切換え
るためのものである。スクリュ回転数設定部35はスクリ
ュの回転数を設定するためのものである。スクリュ背圧
設定部36は可塑化時のスクリュ背圧を設定するものであ
る。データ設定部37は常時表示されていない項目につい
てデータを設定するためのものである。どの項目のデー
タであるかはコード部37Aに指定されたコードにより特
定され、その内容はデータ部37Bにより設定される。本
具体例ではコード部37Aは2桁であるから00〜99のコー
ドで100種類の項目のデータを特定することができる。
この100種類のコードの中には、例えば射出成形機動作
モードの選択、必要生産ショット数、ロット切換のため
の生産完了予告ショット数、次ロット用データ識別記号
等の生産ロット情報等がある。
次に、本実施例の動作を説明する。先ず記憶部18に必要
な生産ロットデータを作成して格納する。このためには
種々の方法が可能である。例えば生産ロットデータを外
部の計算機により予め作成しておいて、図示しないデー
タ入力手段により記憶部18に入力するようにしてもよ
い。また、データ入力表示部24からマニュアル操作によ
りデータを入力して生産ロットデータメモリ20に格納
し、このようにして設定した生産ロットデータを生産ロ
ットデータメモリ20から記憶部18に格納するようにして
もよい。更に、既に格納されている記憶部18中の生産ロ
ットデータを生産ロットデータメモリ20に呼出してデー
タ入力表示部24から一部のデータを修正して、その修正
データを記憶部18に格納するようにしてもよい。
記憶部18に必要な生産ロットデータを格納すると、先ず
格納部16は予め定められた標準の生産ロットデータを記
憶部18から読出して生産ロットデータメモリ20に格納し
た後実際の動作を開始する。本実施例ではロットデータ
番号03の生産ロットデータを生産ロットデータメモリ20
に格納するものとする。
次に実際の制御動作が実行されるが、制御動作中には第
6図に示すようなプロセスパラメータを抽出する種々の
モニタリングI〜IVが定期的に行なわれる。これらモニ
タリングI〜IVの1種としてクッション量についての判
定がなされている。したがって、判定部12は定期的に所
定の検出信号について許容範囲にあるか否かの判定を行
ない、その判定出力コードを格納部16に出力する。格納
部16はその判定コードから生産ロットデータメモリ20中
の行先テーブルに基づいて行先生産ロットデータを決定
し、記憶部18から読出して生産ロットデータメモリ20に
格納する。すなわち、現在生産しているロットのデータ
番号が03であるとき、第3図に示される3つの判定条件
により、判定出力コード74〜77に割当てられている02〜
05までの生産ロットデータに変更する制御を行う。も
し、判定出力コード75が出力されれば、行先テーブルの
データ番号は03であるので、実質的に同一の成形条件で
成形を継続する。判定出力コード76が出力されれば、次
の成形ショットではデータ番号04に変更して成形を行
う。生産ロットデータ04への変更後、判定出力76が連続
して出力されれば、生産ロットデータ04の行先テーブル
76にはデータ番号05が指定されているので、生産ロット
データ05にデータを変更する。もし、判定出力コード74
が出力されていれば、データ番号03に戻るという制御を
行う。また、現在生産しているロットのデータ番号が03
であるとき、例えば、現在の状態が目標の状態から大き
く離れていると、判定出力コード77が出力されて生産ロ
ットデータが05に変更される。次の生産ロットデータ05
による制御においても判定出力コード77が出力される
と、生産ロットデータは07に変更される。このように、
現在の状態が目標状態から比較的に大きく離れている
と、前述したように、ある範囲内で生産ロットデータを
飛び飛びに選択しながら目標状態に移行するという制御
態様が実現される。射出成形機10の制御は生産ロットデ
ータメモリ20に格納された更新生産ロットデータで行わ
れる。
このように本実施例によれば、複数の判定項目について
種々の判定条件に基づいて次の制御に使用すべき生産ロ
ットデータに変更するようにしているので、最適な生産
ロットデータにより制御が可能である。しかもこれら生
産ロットデータは簡単に修正することができるので、極
めてフレキシビリティにとんだ制御が可能である。
本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
例えば、判定部12による判定項目としては、充填圧力、
金型内圧力、スクリュ背圧等の品質判定項目、金型温
度、ノズル温度、バレル温度、作動油温度、室温等の温
度関係の判定項目、ロット間変動に関する樹脂粘度等の
外乱による判定項目等種々の判定項目を用いてもよい。
また、上記実施例では判定部における判定として上限設
定値と下限設定値と比較したが、かかる判定方法に限ら
ず判定項目に応じた種々の判定方法が可能である。ま
た、判定に用いられる設定値の一部を生産ロットデータ
内に取入れて、設定値自身を変更するようにしてもよ
い。
こうして、本発明の実施例によれば、各金型の生産ロッ
トデータについて品質変動等の判定項目に対して、変更
すべきデータの内容を自由に設定することができ、品質
低下の防止や、不良の解消や、成形サイクルの適正化
等、その時々の生産の細かい要求に適合した木目細かい
制御が可能となる。具体的には、 射出成形品の形状的特徴から生じる不良の解消につ
いて、各々の成型品に対して別々の制御方法で対処する
ことができる。例えば、厚肉成形型品、薄肉成形製品、
深物成形品、格子有成形品等に対してそれぞれ最適な制
御がが可能である。
使用する樹脂の特性に適した成形条件の最適な調整
が可能である。即ち、樹脂の種類に応じて、バレル温
度、ノズル温度、金型温度、充填温度、スクリュ背圧等
の中から最適な制御項目を選択することができる。
ダイレクトゲート、ピンゲート、ホットランナ等の
金型構造上の特徴によって生じやすい変動に対して、各
々の金型条件に最適な調整を行なう制御方法が可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の射出成形機制御装置におい
ては、制御部が参照する生産ロットデータの判定結果
(判定出力コード)に対応する行先を示す行先テーブル
に、複数の生産ロットデータを割振り、かつ、互いにロ
ットデータ番号が近似する生産ロットデータの行先テー
ブル同士では、同じ判定結果に対して行先生産ロットデ
ータの番号を所定数シフトさせて割振るようにしている
ので、判定結果に対応して現在の制御状態から一定範囲
内の近似した制御を選択すると共に、現在の制御状態と
目標の制御状態との差が比較的に大きい場合には現在の
制御状態から目標の制御状態に至る途中の制御段階を飛
越す制御態様を実現することが可能となり、可及的に滑
らかでかつ応答性のよい制御を実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による射出成形機制御装置を
示すブロック図、第2図は同射出成形機制御装置の判定
部の詳細を示すブロック図、第3図は同射出成形機制御
装置の判定部のアルゴリズムの具体例を示すフローチャ
ート、第4図は同射出成形機制御装置における生産ロッ
トデータの具体例を示す図、第5図は同射出成形機制御
装置におけるデータ入力表示部の詳細を示す図、第6図
は同射出成形機制御装置のモニタリング動作を示すフロ
ーチャートである。 10…射出成形機、10A…センサ、10B…アクチュエータ、
11…射出成形機制御装置、12…判定部、14…設定値メモ
リ、16…格納部(第2の制御部)、18…記憶部、20…生
産ロットデータメモリ、22…制御部(第1の制御部)、
24…データ入力表示部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形機における成形品の成形状態に関
    連するプロセスパラメータの値に基づいて前記成形品の
    品質を判定する判定手段(12)と、 種々のロット及び/又は種々の生産条件についての制御
    情報と、前記判定の結果に対応した行先を示す行先テー
    ブルと、を含む複数の生産ロットデータを記憶する記憶
    部(18)と、 前記射出成形機が現在生産しているロットについての前
    記生産ロットデータを記憶する生産ロットデータメモリ
    (20)と、 前記生産ロットデータメモリに記憶された生産ロットデ
    ータの制御情報に基づいて前記射出成形機を制御する第
    1の制御部(22)と、 前記生産ロットデータメモリに記憶されている生産ロッ
    トデータの行先テーブルを参照して前記判定の結果に基
    づいて行先を定め、前記記憶部に記憶された複数の生産
    ロットデータ中の前記定められた行先の生産ロットデー
    タを前記生産ロットデータメモリに格納する第2の制御
    部(16)と、を備える射出成形機制御装置であって、 前記複数の生産ロットデータの各々には固有のロットデ
    ータ番号が割当てられ、 前記行先テーブルには、前記判定の複数の結果に対応し
    た前記ロットデータ番号が行先番号として割振られると
    共に、互いにロットデータ番号が近似する2つの生産ロ
    ットデータの各行先テーブルに割振られた行先番号相互
    間が所定数だけシフトするように定められる、 ことを特徴とする射出成形機制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の射出成形機制
    御装置であって、 前記行先テーブルには、前記判定の複数の結果に対応し
    て前記ロットデータ番号が行先番号として順番に割振ら
    れると共に、互いにロットデータ番号が近似する2つの
    生産ロットデータの各行先テーブルに順番に割振られた
    行先番号相互間が所定数だけシフトするように定められ
    る、 ことを特徴とする射出成形機制御装置。
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