JPH0737074A - 時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する方法及び装置 - Google Patents
時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する方法及び装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は時間的に連続したディジタル医用画像
の間の経時変化を検知するために強調した画像を用いて
診断の精度を高めるためのコンピュータ化された方法及
び装置を提供することを目的とする。 【構成】1組の画像はディジタル化(ステップ10、2
0)され、2枚の画像における対応する位置が等しくな
るように一方の画像を非線形に歪ませることを含む画像
位置合わせが行なわれる(ステップ40)。この後、歪
みを受けた画像と他方の画像がサブトラクション処理さ
れる(ステップ50)。後から撮影した画像にだけ存在
する僅かに不透明になった部分が、サブトラクション画
像において検知される。
の間の経時変化を検知するために強調した画像を用いて
診断の精度を高めるためのコンピュータ化された方法及
び装置を提供することを目的とする。 【構成】1組の画像はディジタル化(ステップ10、2
0)され、2枚の画像における対応する位置が等しくな
るように一方の画像を非線形に歪ませることを含む画像
位置合わせが行なわれる(ステップ40)。この後、歪
みを受けた画像と他方の画像がサブトラクション処理さ
れる(ステップ50)。後から撮影した画像にだけ存在
する僅かに不透明になった部分が、サブトラクション画
像において検知される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば胸部X線画像の
ようなディジタル医用画像のコンピュータ解析の分野に
関し、2枚の画像の間の違いがディジタル画像処理技術
を用いて検出することができるように1枚を他方に先だ
って得た一人の患者についての1組の画像の間に生じる
微妙な経時変化を強調するために用いられるコンピュー
タ解析に関する。
ようなディジタル医用画像のコンピュータ解析の分野に
関し、2枚の画像の間の違いがディジタル画像処理技術
を用いて検出することができるように1枚を他方に先だ
って得た一人の患者についての1組の画像の間に生じる
微妙な経時変化を強調するために用いられるコンピュー
タ解析に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床医療では、同じ患者の過去に撮影し
た胸部X線画像との比較は重要であると考えられてき
た。ほとんどの後方−前方(POSTERO-ANTERIOR:P−A)
胸部X線画像は過去に撮影したX線画像と並べて観察さ
れる。比較しながらの読影は、読影者が異常を発見し、
その程度を決めることの助けとなる。また、比較しなが
らの読影は、既知の病巣の時間変化を検知し、処置の効
果を評価するためにも重要である。しかし、Greene, "M
issed Lung Nodules…", Radiology, vol.182, pp.1, 8
-9, 1992と、Austin, "Missed Bronchogenic Carcinoma
…", Radiology,vol.182 , p.1, 115-122に記述され
ているように、連続した胸部X線画像を観察していると
きでさえ、読影者は重要な経時変化を見落としてしまう
ことがある。このような誤りが生じるのは、部分的には
2枚のX線画像を交互に見て比較することが難しいこと
や、2枚のX線画像の間で濃度、コントラスト、または
患者の姿勢が違っていること等に原因がある。数多くの
異常がある患者の経時変化は見落とされることがある。
というのは、いくつかの異常は変化を示さない他の異常
でカムフラージュされてしまうからである。したがっ
て、読影者に注意を促すとともに病理学上重要な変化を
検知する率を高めるために、時間的に連続した胸部X線
画像における経時変化に関連した情報を得ることは重要
なことである。経時変化とは、ここでは前回の検査の後
で今回の検査の前に生じた病理学的変化と定義してい
る。
た胸部X線画像との比較は重要であると考えられてき
た。ほとんどの後方−前方(POSTERO-ANTERIOR:P−A)
胸部X線画像は過去に撮影したX線画像と並べて観察さ
れる。比較しながらの読影は、読影者が異常を発見し、
その程度を決めることの助けとなる。また、比較しなが
らの読影は、既知の病巣の時間変化を検知し、処置の効
果を評価するためにも重要である。しかし、Greene, "M
issed Lung Nodules…", Radiology, vol.182, pp.1, 8
-9, 1992と、Austin, "Missed Bronchogenic Carcinoma
…", Radiology,vol.182 , p.1, 115-122に記述され
ているように、連続した胸部X線画像を観察していると
きでさえ、読影者は重要な経時変化を見落としてしまう
ことがある。このような誤りが生じるのは、部分的には
2枚のX線画像を交互に見て比較することが難しいこと
や、2枚のX線画像の間で濃度、コントラスト、または
患者の姿勢が違っていること等に原因がある。数多くの
異常がある患者の経時変化は見落とされることがある。
というのは、いくつかの異常は変化を示さない他の異常
でカムフラージュされてしまうからである。したがっ
て、読影者に注意を促すとともに病理学上重要な変化を
検知する率を高めるために、時間的に連続した胸部X線
画像における経時変化に関連した情報を得ることは重要
なことである。経時変化とは、ここでは前回の検査の後
で今回の検査の前に生じた病理学的変化と定義してい
る。
【0003】一般に、患者の姿勢、X線の照射の状態や
その他の露光条件等に関してX線画像を再現することは
困難である。また、患者の呼吸や心拍は、通常2枚の画
像の間では異なった状態にあり、そのため、肺、横隔
膜、心臓の大きさや形が違ってしまう。そのため、1枚
の画像の画素が他方の画像で全く同一の解剖学的な構造
に対応する画素から差し引かれるような画像の位置合わ
せ技術が必要である。さらに、3次元の対象物を2次元
に投影していることになるX線画像は、単純な方法で正
確に位置合わせをすることが困難である。図11は時間
的に連続した複数組のP−A胸部画像での位置ずれの様
々な原因を示している。これらは40組以上の画像を調
べて得られたものである。ほとんどの組で、これらの原
因の組み合わせによって位置ずれが起こっている。
その他の露光条件等に関してX線画像を再現することは
困難である。また、患者の呼吸や心拍は、通常2枚の画
像の間では異なった状態にあり、そのため、肺、横隔
膜、心臓の大きさや形が違ってしまう。そのため、1枚
の画像の画素が他方の画像で全く同一の解剖学的な構造
に対応する画素から差し引かれるような画像の位置合わ
せ技術が必要である。さらに、3次元の対象物を2次元
に投影していることになるX線画像は、単純な方法で正
確に位置合わせをすることが困難である。図11は時間
的に連続した複数組のP−A胸部画像での位置ずれの様
々な原因を示している。これらは40組以上の画像を調
べて得られたものである。ほとんどの組で、これらの原
因の組み合わせによって位置ずれが起こっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的は、時間的に連
続したディジタル医用画像の間の経時変化を検知するた
めに強調した画像を用いて診断の精度を高めるためのコ
ンピュータ化された方法及び装置を提供することであ
る。
に対処すべくなされたもので、その目的は、時間的に連
続したディジタル医用画像の間の経時変化を検知するた
めに強調した画像を用いて診断の精度を高めるためのコ
ンピュータ化された方法及び装置を提供することであ
る。
【0005】本発明の関連する目的は、1枚の画像を非
線形に歪ませた後に、歪ませた画像と他方の画像の差分
をとることによって時間的に連続した1組の胸部画像の
位置合わせ処理を行うためのコンピュータ化された方法
及び装置を提供することである。
線形に歪ませた後に、歪ませた画像と他方の画像の差分
をとることによって時間的に連続した1組の胸部画像の
位置合わせ処理を行うためのコンピュータ化された方法
及び装置を提供することである。
【0006】さらなる目的は、患者の時間的に連続した
1組の画像のうちの1枚を非線形に歪ませることが2枚
の画像での多くの小さな関心領域(region of interest:
ROI) に適用されるローカルマッチング技術に基づい
ている画像の位置合わせとサブトラクションを行なうた
めのコンピュータ化された方法及び装置を提供すること
である。
1組の画像のうちの1枚を非線形に歪ませることが2枚
の画像での多くの小さな関心領域(region of interest:
ROI) に適用されるローカルマッチング技術に基づい
ている画像の位置合わせとサブトラクションを行なうた
めのコンピュータ化された方法及び装置を提供すること
である。
【0007】本発明のさらなる目的は、時間的に連続し
た1組の胸部画像をマッチングさせ、2枚の画像間のサ
ブトラクションを行ない、2枚の胸部画像の画像解析に
よって得られたデータに基づいて画像上の多くの小さな
ROIを選択することを含む画像位置合わせ技術を用い
て肺疾患を強調し検知するためのコンピュータ化された
方法及び装置を提供することである。
た1組の胸部画像をマッチングさせ、2枚の画像間のサ
ブトラクションを行ない、2枚の胸部画像の画像解析に
よって得られたデータに基づいて画像上の多くの小さな
ROIを選択することを含む画像位置合わせ技術を用い
て肺疾患を強調し検知するためのコンピュータ化された
方法及び装置を提供することである。
【0008】本発明の別の目的は、時間的に連続した2
枚の画像上の多くの小さなROIにローカルマッチング
技術を適用した結果を示すマッチングシフト値を決定す
ることに基づいて、2枚の画像の間の位置合わせを行う
ために非線形歪み技術を用いた時間的に連続した1組の
医用画像の間の経時変化を検知するためのコンピュータ
化された方法及び装置を提供することである。
枚の画像上の多くの小さなROIにローカルマッチング
技術を適用した結果を示すマッチングシフト値を決定す
ることに基づいて、2枚の画像の間の位置合わせを行う
ために非線形歪み技術を用いた時間的に連続した1組の
医用画像の間の経時変化を検知するためのコンピュータ
化された方法及び装置を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は、画像の中で異常の疑
いのある領域を強調し検知するためにディジタル化され
た1組の画像のサブトラクションを行ない、ディジタル
画像のサブトラクション処理を可能とするために2枚の
画像のうちの一方に適用される非線形歪み技術に基づい
て2枚の画像が互いにマッチングされ、その結果、非線
形歪み技術は2枚の画像の間の対応する場所の間のシフ
ト値のマッピングを用いて行なわれ、シフト値のマッピ
ングはシフト値にフィットさせた2次元の多項式関数に
基づいている方法及び装置を提供することである。
いのある領域を強調し検知するためにディジタル化され
た1組の画像のサブトラクションを行ない、ディジタル
画像のサブトラクション処理を可能とするために2枚の
画像のうちの一方に適用される非線形歪み技術に基づい
て2枚の画像が互いにマッチングされ、その結果、非線
形歪み技術は2枚の画像の間の対応する場所の間のシフ
ト値のマッピングを用いて行なわれ、シフト値のマッピ
ングはシフト値にフィットさせた2次元の多項式関数に
基づいている方法及び装置を提供することである。
【0010】本発明の別の目的は、重み係数が各シフト
値の多項式フィッティングへの寄与の程度を表している
多項式関数を複数のシフト値にフィッティングさせる重
み付けフィッティング技術を用いる画像の位置合わせと
サブトラクションを行なうための方法及び装置を提供す
ることである。
値の多項式フィッティングへの寄与の程度を表している
多項式関数を複数のシフト値にフィッティングさせる重
み付けフィッティング技術を用いる画像の位置合わせと
サブトラクションを行なうための方法及び装置を提供す
ることである。
【0011】本発明の別の目的は、フィッティング技術
はローカルマッチング処理に関する情報、および/また
は画像解析結果に基づいて決定された重み係数を有する
重み付け技術であり、2枚の画像で対応する位置の間の
位置ズレの量を示す複数のシフト値に多項式関数をフィ
ットさせる重み付けフィッティング技術を用い、時間的
に連続した1組の医用画像において異常を強調し検知す
ることを可能にするコンピュータ化された方法を実行す
るための方法及び装置を提供することである。
はローカルマッチング処理に関する情報、および/また
は画像解析結果に基づいて決定された重み係数を有する
重み付け技術であり、2枚の画像で対応する位置の間の
位置ズレの量を示す複数のシフト値に多項式関数をフィ
ットさせる重み付けフィッティング技術を用い、時間的
に連続した1組の医用画像において異常を強調し検知す
ることを可能にするコンピュータ化された方法を実行す
るための方法及び装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のまたは他の目的を
達成するために、本発明は、既知のX線技術を用いるこ
とによって撮影され、さらにディジタル化され、ディジ
タルコンピュータによって処理される1組の胸部画像が
生成されるコンピュータ化された方法を含んでいる。本
技術は、サブトラクション処理が行えるように複数の画
像の中で対応する位置どうしを位置合わせする画像位置
合わせ技術を含んでいる。この2枚の画像のサブトラク
ションを行なうことによって、間質性疾患や腫瘍等の異
常を示していると考えられる2枚の画像の間の微妙な違
いが強調される。2枚の画像の位置合わせを行うため
に、非線形歪みが2枚の画像の一方に適用されて、2枚
の画像の対応する場所の間の必要な位置合せが得られ
る。この非線形歪み法は、胸部画像の解剖学的構造に関
する検知された情報に基づいて選択された多くの小さな
関心領域(ROI)のローカルマッチング技術に基づい
ている。このローカルマッチング技術は、2枚の画像の
対応する場所の間のシフト値をマッピングするものであ
る。ここで、シフト値のマッピングはローカルマッチン
グ量、またはROIに対して行われる画像データ解析の
結果に基づく重み係数を用いるカーブフィッティング技
術によってなされる。
達成するために、本発明は、既知のX線技術を用いるこ
とによって撮影され、さらにディジタル化され、ディジ
タルコンピュータによって処理される1組の胸部画像が
生成されるコンピュータ化された方法を含んでいる。本
技術は、サブトラクション処理が行えるように複数の画
像の中で対応する位置どうしを位置合わせする画像位置
合わせ技術を含んでいる。この2枚の画像のサブトラク
ションを行なうことによって、間質性疾患や腫瘍等の異
常を示していると考えられる2枚の画像の間の微妙な違
いが強調される。2枚の画像の位置合わせを行うため
に、非線形歪みが2枚の画像の一方に適用されて、2枚
の画像の対応する場所の間の必要な位置合せが得られ
る。この非線形歪み法は、胸部画像の解剖学的構造に関
する検知された情報に基づいて選択された多くの小さな
関心領域(ROI)のローカルマッチング技術に基づい
ている。このローカルマッチング技術は、2枚の画像の
対応する場所の間のシフト値をマッピングするものであ
る。ここで、シフト値のマッピングはローカルマッチン
グ量、またはROIに対して行われる画像データ解析の
結果に基づく重み係数を用いるカーブフィッティング技
術によってなされる。
【0013】
【作用】本発明によるコンピュータ化された方法及び装
置によれば、強調した画像を用いて時間的に連続したデ
ィジタル医用画像の間の経時変化を検知し、診断の精度
を高めることができる。
置によれば、強調した画像を用いて時間的に連続したデ
ィジタル医用画像の間の経時変化を検知し、診断の精度
を高めることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明によるコンピュ
ータ化された経時変化検出方法及び装置の実施例を説明
する。図1は本発明に基づく基本的な概念がフローチャ
ートとして図示している。この図を見てわかるように、
本発明の方法は第1、第2の1組の画像のディジタル化
(ステップ10,20)と、画像位置合わせ(ステップ
40)と、画像のサブトラクションを行なうこと(ステ
ップ50)とを含んでいる。ディジタルX線画像の代わ
りに、蓄積型の蛍光管を用いたシステムやCCDを用い
たシステムを使って直接得られるディジタル胸部画像を
使用することができる。括弧付きで書かれているステッ
プ30と60は行うことが望ましいが、本発明の方法を
実行するのに不可欠なものではない。差分画像はステッ
プ70で出力される。
ータ化された経時変化検出方法及び装置の実施例を説明
する。図1は本発明に基づく基本的な概念がフローチャ
ートとして図示している。この図を見てわかるように、
本発明の方法は第1、第2の1組の画像のディジタル化
(ステップ10,20)と、画像位置合わせ(ステップ
40)と、画像のサブトラクションを行なうこと(ステ
ップ50)とを含んでいる。ディジタルX線画像の代わ
りに、蓄積型の蛍光管を用いたシステムやCCDを用い
たシステムを使って直接得られるディジタル胸部画像を
使用することができる。括弧付きで書かれているステッ
プ30と60は行うことが望ましいが、本発明の方法を
実行するのに不可欠なものではない。差分画像はステッ
プ70で出力される。
【0015】図2は時間的に連続した一組の胸部画像の
間の経時変化を強調するときの全体像をより詳しく図示
したものである。この方法は1組の胸部X線画像をディ
ジタル化するステップ(ステップ10,20)と、多く
の小さな関心領域(ROI)を選択するステップ(ステ
ップ41,42)と、選択されたROIを用いて画像の
位置合わせをするステップからなる。画像の位置合わせ
は、2枚の画像の対応するROIの各組に対して適用さ
れるローカルマッチング(ステップ43)と、対応する
ROIの各組の間のローカルマッチングの量を示すシフ
ト値のマッピング(ステップ44)からなっている。カ
ーブフィッティング(ステップ45)がこのマッピング
されたシフト値に適用され、このカーブフィッティング
解析の結果に基づいて2枚の画像のうちの一方に非線形
の歪みが与えられる(ステップ46)。最後に対応する
ROIの各組に対して、歪まされた画像と歪んでいない
画像との間のサブトラクションが行なわれる(ステップ
50)。このサブトラクション画像が出力され(ステッ
プ70)、読影者はこのサブトラクション処理によって
得られた結果と時間的に連続した画像とを横に並べて比
較することができる。ステップ30,60は実施した方
が好ましいが本発明にとって本質的なものではない。
間の経時変化を強調するときの全体像をより詳しく図示
したものである。この方法は1組の胸部X線画像をディ
ジタル化するステップ(ステップ10,20)と、多く
の小さな関心領域(ROI)を選択するステップ(ステ
ップ41,42)と、選択されたROIを用いて画像の
位置合わせをするステップからなる。画像の位置合わせ
は、2枚の画像の対応するROIの各組に対して適用さ
れるローカルマッチング(ステップ43)と、対応する
ROIの各組の間のローカルマッチングの量を示すシフ
ト値のマッピング(ステップ44)からなっている。カ
ーブフィッティング(ステップ45)がこのマッピング
されたシフト値に適用され、このカーブフィッティング
解析の結果に基づいて2枚の画像のうちの一方に非線形
の歪みが与えられる(ステップ46)。最後に対応する
ROIの各組に対して、歪まされた画像と歪んでいない
画像との間のサブトラクションが行なわれる(ステップ
50)。このサブトラクション画像が出力され(ステッ
プ70)、読影者はこのサブトラクション処理によって
得られた結果と時間的に連続した画像とを横に並べて比
較することができる。ステップ30,60は実施した方
が好ましいが本発明にとって本質的なものではない。
【0016】図3はふたつのディジタル化された2枚の
画像内でROIを選択する過程(ステップ41,42)
を示している。この過程は胸部画像の解剖学的構造の解
析(ステップ11、例えば胸郭の端の位置等)と、各R
OIの中心間距離の決定(ステップ14)と、その中心
の位置の決定(ステップ13)からなっている。ROI
の大きさと形もまた選択される(ステップ15)。この
ようにしてROIの場所が決定される(ステップ4
7)。ステップ12も必要に応じて行うステップであ
り、本発明に必要なものではない。
画像内でROIを選択する過程(ステップ41,42)
を示している。この過程は胸部画像の解剖学的構造の解
析(ステップ11、例えば胸郭の端の位置等)と、各R
OIの中心間距離の決定(ステップ14)と、その中心
の位置の決定(ステップ13)からなっている。ROI
の大きさと形もまた選択される(ステップ15)。この
ようにしてROIの場所が決定される(ステップ4
7)。ステップ12も必要に応じて行うステップであ
り、本発明に必要なものではない。
【0017】本発明に従ったローカルマッピング技術を
用いたシフトマッピング技術は図4に示してある。この
図からわかるように、シフトマップが決定され(ステッ
プ80)、胸部画像のテンプレートROIと探索領域R
OIの間の類似性の解析(ステップ81)、解剖学的構
造の解析(ステップ82)、画素値分布の解析(ステッ
プ83)の後で重み付けカーブフィッティング技術で用
いられる重み係数が決定される(ステップ84)。重み
付けフィッティングが行われた後で(ステップ85)シ
フトマッピング計算では直接計算できない値を推定する
ために補間(内挿/外挿)技術が適用される(ステップ
86)。次に、フィットされたシフトマップが作られる
(ステップ87)。ステップ81〜83は必要に応じて
行えばよい。
用いたシフトマッピング技術は図4に示してある。この
図からわかるように、シフトマップが決定され(ステッ
プ80)、胸部画像のテンプレートROIと探索領域R
OIの間の類似性の解析(ステップ81)、解剖学的構
造の解析(ステップ82)、画素値分布の解析(ステッ
プ83)の後で重み付けカーブフィッティング技術で用
いられる重み係数が決定される(ステップ84)。重み
付けフィッティングが行われた後で(ステップ85)シ
フトマッピング計算では直接計算できない値を推定する
ために補間(内挿/外挿)技術が適用される(ステップ
86)。次に、フィットされたシフトマップが作られる
(ステップ87)。ステップ81〜83は必要に応じて
行えばよい。
【0018】ローカルマッチング技術は2枚の画像、す
なわちテンプレートROI画像と探索領域ROI画像に
おけるROIの選択を含んでいる。このテンプレートR
OIはもうひとつの画像中の探索領域ROIに対して最
もよく一致するように探索領域ROIの中を移動され
る。図5に示されているように、この探索領域ROIと
テンプレートROIはコンピュータによって自動的に選
択される。図5では、各画像におけるROIの中心が数
多くの点で示されている。 [画像位置合わせ技術]本発明で用いられている画像位
置合わせ技術の基本的な概念は、サブトラクション処理
が実行できるように2枚の画像の間の位置合わせを改善
するために、2枚の画像のうちのひとつを非線形に歪ま
せる方法を用いている。非線形歪み処理は2枚の画像で
対応している場所にある多くの小さな関心領域(RO
I)のローカルマッチングに基づいて行なわれる。ロー
カルマッチング処理を行うためには、ひとつの画像の中
で小さなテンプレートROIが選択される。もうひとつ
の画像では探索領域が選択される。そこでは、テンプレ
ートサブ画像に一致するサブ領域が探索領域の中で探索
される。言い替えると、第1の画像のテンプレートサブ
画像に最も類似するサブ領域はもうひとつの画像の中の
探索領域の中に必ず存在していなければならないことに
なる。この探索領域を画像全体とすることは可能である
が、解剖学的構造から見て対応すると思われる位置にあ
るテンプレートROIよりやや大きい領域を探索領域と
することが好ましい。これは精度を高め、また計算時間
を短くするためである。
なわちテンプレートROI画像と探索領域ROI画像に
おけるROIの選択を含んでいる。このテンプレートR
OIはもうひとつの画像中の探索領域ROIに対して最
もよく一致するように探索領域ROIの中を移動され
る。図5に示されているように、この探索領域ROIと
テンプレートROIはコンピュータによって自動的に選
択される。図5では、各画像におけるROIの中心が数
多くの点で示されている。 [画像位置合わせ技術]本発明で用いられている画像位
置合わせ技術の基本的な概念は、サブトラクション処理
が実行できるように2枚の画像の間の位置合わせを改善
するために、2枚の画像のうちのひとつを非線形に歪ま
せる方法を用いている。非線形歪み処理は2枚の画像で
対応している場所にある多くの小さな関心領域(RO
I)のローカルマッチングに基づいて行なわれる。ロー
カルマッチング処理を行うためには、ひとつの画像の中
で小さなテンプレートROIが選択される。もうひとつ
の画像では探索領域が選択される。そこでは、テンプレ
ートサブ画像に一致するサブ領域が探索領域の中で探索
される。言い替えると、第1の画像のテンプレートサブ
画像に最も類似するサブ領域はもうひとつの画像の中の
探索領域の中に必ず存在していなければならないことに
なる。この探索領域を画像全体とすることは可能である
が、解剖学的構造から見て対応すると思われる位置にあ
るテンプレートROIよりやや大きい領域を探索領域と
することが好ましい。これは精度を高め、また計算時間
を短くするためである。
【0019】ROIは胸郭を含む肺領域で主に選択する
ことが好ましい。何故ならば、肺のこの領域に最も重要
な診断情報があるからである。胸郭の端や横隔膜、心臓
領域、縦隔の場所等の解剖学的構造の特徴を検知するこ
とができる既知の画像解析技術によって肺領域は特定す
ることが可能である。こういった既知の技術は、例えば
米国特許第4,851,954号に述べられている。
ことが好ましい。何故ならば、肺のこの領域に最も重要
な診断情報があるからである。胸郭の端や横隔膜、心臓
領域、縦隔の場所等の解剖学的構造の特徴を検知するこ
とができる既知の画像解析技術によって肺領域は特定す
ることが可能である。こういった既知の技術は、例えば
米国特許第4,851,954号に述べられている。
【0020】テンプレートと探索領域の中心位置も上述
した画像解析技術に基づいて決定することができる。探
索領域の中心は、対応するテンプレートの中心と解剖学
的に見てほぼ同じ場所に位置しているべきである。テン
プレートROIの中心と探索領域ROIの中心はそれぞ
れの画像に独立に上述した画像解析技術を用いて選択す
ることができる。別のやり方として、同じ方法で一方の
画像でテンプレートROIを選択し、胸郭の端や肺の中
心線や肺の上端のような所定の解剖学的構造の相対的な
位置の情報に基づいてテンプレートの中心点を全体的に
シフトさせたり、及び/または回転させたりして他方の
画像で探索領域の中心の場所を決めることもできる。こ
の方法は肺領域のある断片的な部分に独立に適用すると
さらに正確になる。例えば、図5に示されているように
中心線によって分けられた右肺領域と左肺領域に独立に
適用した場合である。図5はテンプレートの中心が胸郭
領域の中に、肺の中心線と上辺の交点の相対的な位置に
基づいてテンプレートの中心をシフトさせることによっ
て得られた対応する探索領域の中心として選択されてい
るところを図示している。
した画像解析技術に基づいて決定することができる。探
索領域の中心は、対応するテンプレートの中心と解剖学
的に見てほぼ同じ場所に位置しているべきである。テン
プレートROIの中心と探索領域ROIの中心はそれぞ
れの画像に独立に上述した画像解析技術を用いて選択す
ることができる。別のやり方として、同じ方法で一方の
画像でテンプレートROIを選択し、胸郭の端や肺の中
心線や肺の上端のような所定の解剖学的構造の相対的な
位置の情報に基づいてテンプレートの中心点を全体的に
シフトさせたり、及び/または回転させたりして他方の
画像で探索領域の中心の場所を決めることもできる。こ
の方法は肺領域のある断片的な部分に独立に適用すると
さらに正確になる。例えば、図5に示されているように
中心線によって分けられた右肺領域と左肺領域に独立に
適用した場合である。図5はテンプレートの中心が胸郭
領域の中に、肺の中心線と上辺の交点の相対的な位置に
基づいてテンプレートの中心をシフトさせることによっ
て得られた対応する探索領域の中心として選択されてい
るところを図示している。
【0021】テンプレートROIの大きさは好ましくは
直径5〜50(mm)であり、さらに好ましくは直径1
5〜40(mm)である。ここで選択される大きさは使
用されるローカルマッチングアルゴリズムの特性にもよ
る。図6、図7に示されているように、テンプレートR
OIのサイズが小さすぎると、マッチングの正確さが低
下してしまう。一方、サイズが大きすぎると処理時間が
長くなってしまう。また、サイズが大きすぎると、RO
I全体に対するマッチングはROIの中心部分でのマッ
チングと同じではなくなってしまう。言い替えると、ひ
とつの大きなROIがテンプレートROIと探索領域R
OIのそれぞれに用いられたとすると、広い領域に対し
て解析が行われるためにROIの中の構造が変わってし
まう。したがって、そのような2枚の領域でマッチング
を行なおうとすると、2つのROIのある部分はよく重
なるが、他の部分がマッチングしないことがおきる可能
性がある。探索領域ROIのサイズは対応するテンプレ
ートROIより大きくすべきであり、好ましくは直径1
0〜40(mm)である。図6、図7では検索領域サイ
ズはROIサイズ+22.4とされている。探索領域R
OIのサイズもまた検知されるべき経時変化の大きさに
依存している。探索領域ROIのサイズが小さすぎる
と、マッチングの正確さが低下する。一方、サイズが大
きすぎると、対応する領域はマッチするが、心臓の大き
さの変化や横隔膜の変化等の病理学的な経時変化が減少
させられてしまう。2枚の領域の中心間の距離は好まし
くは5〜30(mm)である。しかし、この距離が小さ
すぎると、処理時間が相対的に長くなる。一方、この距
離が大きすぎると、歪み処理の正確さが低下してしま
う。テンプレートと探索領域ROIの形は図8に示され
ている多くのバリエーションのうちのいずれのものでも
良い。
直径5〜50(mm)であり、さらに好ましくは直径1
5〜40(mm)である。ここで選択される大きさは使
用されるローカルマッチングアルゴリズムの特性にもよ
る。図6、図7に示されているように、テンプレートR
OIのサイズが小さすぎると、マッチングの正確さが低
下してしまう。一方、サイズが大きすぎると処理時間が
長くなってしまう。また、サイズが大きすぎると、RO
I全体に対するマッチングはROIの中心部分でのマッ
チングと同じではなくなってしまう。言い替えると、ひ
とつの大きなROIがテンプレートROIと探索領域R
OIのそれぞれに用いられたとすると、広い領域に対し
て解析が行われるためにROIの中の構造が変わってし
まう。したがって、そのような2枚の領域でマッチング
を行なおうとすると、2つのROIのある部分はよく重
なるが、他の部分がマッチングしないことがおきる可能
性がある。探索領域ROIのサイズは対応するテンプレ
ートROIより大きくすべきであり、好ましくは直径1
0〜40(mm)である。図6、図7では検索領域サイ
ズはROIサイズ+22.4とされている。探索領域R
OIのサイズもまた検知されるべき経時変化の大きさに
依存している。探索領域ROIのサイズが小さすぎる
と、マッチングの正確さが低下する。一方、サイズが大
きすぎると、対応する領域はマッチするが、心臓の大き
さの変化や横隔膜の変化等の病理学的な経時変化が減少
させられてしまう。2枚の領域の中心間の距離は好まし
くは5〜30(mm)である。しかし、この距離が小さ
すぎると、処理時間が相対的に長くなる。一方、この距
離が大きすぎると、歪み処理の正確さが低下してしま
う。テンプレートと探索領域ROIの形は図8に示され
ている多くのバリエーションのうちのいずれのものでも
良い。
【0022】ROIは胸郭全体を覆うように位置してい
る必要がないことに気をつけるべきである。例えば、縦
隔領域の非常に低濃度の部分では肺領域に較べてROI
は少なくて良い。何故ならば、その部分は診断では重要
ではないからである。縦隔の領域では中心間の距離を長
くしたり、縦隔領域の中心部分の低濃度領域ではROI
を選択しないようにすることができる。縦隔は胸部画像
の中心近くに見られる白い領域であり、これは脊椎及び
関連する解剖学的構造のためである。したがってこの領
域の濃度は低く、そのためこの領域からは多くの情報は
得られず、ここでは少ない数のROIしか選択されな
い。
る必要がないことに気をつけるべきである。例えば、縦
隔領域の非常に低濃度の部分では肺領域に較べてROI
は少なくて良い。何故ならば、その部分は診断では重要
ではないからである。縦隔の領域では中心間の距離を長
くしたり、縦隔領域の中心部分の低濃度領域ではROI
を選択しないようにすることができる。縦隔は胸部画像
の中心近くに見られる白い領域であり、これは脊椎及び
関連する解剖学的構造のためである。したがってこの領
域の濃度は低く、そのためこの領域からは多くの情報は
得られず、ここでは少ない数のROIしか選択されな
い。
【0023】本発明のローカルマッチング技術は、対応
するテンプレートROIに「最も良く」マッチする探索
領域ROIの中のサブ領域を決定するために用いられ
る。「最も良く」マッチするということは、決定された
サブ領域の中の画像データとテンプレートの中の画像デ
ータの間の類似性が探索領域の中の他の可能なサブ領域
よりも高いという意味である。2枚のサブ画像の間の類
似性を評価し、「最も良く」マッチすることを決定でき
る、現在知られているいずれのアルゴリズムもローカル
マッチングのために用いることができる。以下の式と図
9は正規化相互相関法を示したものである。
するテンプレートROIに「最も良く」マッチする探索
領域ROIの中のサブ領域を決定するために用いられ
る。「最も良く」マッチするということは、決定された
サブ領域の中の画像データとテンプレートの中の画像デ
ータの間の類似性が探索領域の中の他の可能なサブ領域
よりも高いという意味である。2枚のサブ画像の間の類
似性を評価し、「最も良く」マッチすることを決定でき
る、現在知られているいずれのアルゴリズムもローカル
マッチングのために用いることができる。以下の式と図
9は正規化相互相関法を示したものである。
【0024】
【数1】
【0025】ここで、AとBが等しい場合は、C=1で
ある。上式は正規化相互相関値を最大にするサブ領域を
見つけるために使用される。Hall著「コンピュータ
画像処理と認識(Computer Image Processing and Recog
nition) 」アカデミックプレス(Academic Press)、19
79年、として知られている正規化しない一般的な相互
相関法も使用することができるが、2枚のサブ画像間の
平均画素値の違いの影響を低減させるためには正規化す
る方が好ましい。
ある。上式は正規化相互相関値を最大にするサブ領域を
見つけるために使用される。Hall著「コンピュータ
画像処理と認識(Computer Image Processing and Recog
nition) 」アカデミックプレス(Academic Press)、19
79年、として知られている正規化しない一般的な相互
相関法も使用することができるが、2枚のサブ画像間の
平均画素値の違いの影響を低減させるためには正規化す
る方が好ましい。
【0026】本発明に従ってローカルマッチング処理を
行うことができる第2の方法は最小二乗差分法を用いる
ことである。この方法によれば、次式に基づいて2枚の
画像の対応する位置の間の差の二乗和を最小にするサブ
領域が決定される。
行うことができる第2の方法は最小二乗差分法を用いる
ことである。この方法によれば、次式に基づいて2枚の
画像の対応する位置の間の差の二乗和を最小にするサブ
領域が決定される。
【0027】
【数2】
【0028】この式は正規化相互相関法を用いて得られ
る結果と同じ結果を与える。本発明に従った2枚の画像
位置の間でローカルマッチングを行う第3の方法は最小
差分法である。この技術によれば、以下の式を用いて2
枚の画像で対応する各場所(画素)の間の差の絶対値の
総和を最小にするサブ領域が決定される。
る結果と同じ結果を与える。本発明に従った2枚の画像
位置の間でローカルマッチングを行う第3の方法は最小
差分法である。この技術によれば、以下の式を用いて2
枚の画像で対応する各場所(画素)の間の差の絶対値の
総和を最小にするサブ領域が決定される。
【0029】
【数3】
【0030】本発明に従った第4のローカルマッチング
法はフーリエ変換位相相関技術を用いるものであり、2
枚のサブ画像のフーリエ変換の位相項の間の相関を最大
にするサブ画像が以下の式にしたがって決定される。
法はフーリエ変換位相相関技術を用いるものであり、2
枚のサブ画像のフーリエ変換の位相項の間の相関を最大
にするサブ画像が以下の式にしたがって決定される。
【0031】
【数4】
【0032】正規化相互相関法、最小二乗法差分法、及
びフーリエ変換位相相関法ではマッチングの正確さに関
して最も良い結果が得られる。上記のローカルマッチン
グ技術を用いて良い結果を得ることができたパラメータ
の例は次のようなものである。画素の大きさは0.7m
m、テンプレートROIのサイズは22.4mm×2
2.4mm(32×32画素)、探索領域のサイズは4
4.8mm×44.8mm(64×64画素)、中心間
距離は7.0mm(10画素)、正規化相互相関法を使
用している。
びフーリエ変換位相相関法ではマッチングの正確さに関
して最も良い結果が得られる。上記のローカルマッチン
グ技術を用いて良い結果を得ることができたパラメータ
の例は次のようなものである。画素の大きさは0.7m
m、テンプレートROIのサイズは22.4mm×2
2.4mm(32×32画素)、探索領域のサイズは4
4.8mm×44.8mm(64×64画素)、中心間
距離は7.0mm(10画素)、正規化相互相関法を使
用している。
【0033】ローカルマッチングアルゴリズムを用いた
計算は画素毎に行う必要がないということにも注意すべ
きである。つまり、処理時間を節約するためにテンプレ
ートROIと探索領域ROIの両方で画素を飛ばすこと
ができるということである。上記のローカルマッチング
技術を用いて良い結果を得ることができたパラメータの
例は次のようなものである。画素の大きさは0.7m
m、テンプレートROIは22.4mm×22.4mm
(32×32画素)、探索領域の大きさは44.8mm
×44.8mm(64×64画素)、中心間距離は7.
0mm(10画素)、正規化相互相関法を使用してい
る。計算は2画素毎に1画素を飛ばし各テンプレートに
ついて16×16画素で行なわれた。計算の結果得られ
る位置合わせは画素を飛ばさない場合に得られる結果と
ほぼ同じであり、処理時間は画素を飛ばさない場合の1
/4に減少した。
計算は画素毎に行う必要がないということにも注意すべ
きである。つまり、処理時間を節約するためにテンプレ
ートROIと探索領域ROIの両方で画素を飛ばすこと
ができるということである。上記のローカルマッチング
技術を用いて良い結果を得ることができたパラメータの
例は次のようなものである。画素の大きさは0.7m
m、テンプレートROIは22.4mm×22.4mm
(32×32画素)、探索領域の大きさは44.8mm
×44.8mm(64×64画素)、中心間距離は7.
0mm(10画素)、正規化相互相関法を使用してい
る。計算は2画素毎に1画素を飛ばし各テンプレートに
ついて16×16画素で行なわれた。計算の結果得られ
る位置合わせは画素を飛ばさない場合に得られる結果と
ほぼ同じであり、処理時間は画素を飛ばさない場合の1
/4に減少した。
【0034】上述のローカルマッチング技術のうちのひ
とつをテンプレートの各中心に対して2あるいはそれ以
上のステップで行うことができる。例えば、第1のステ
ップとして、比較的大きなテンプレートROIと比較的
大きな探索領域ROIを選択することができる。次に、
「最も良く」マッチするサブ領域の中心のおおよその位
置を見つけるために画素を飛ばして粗いローカルマッチ
ング法を行なうことができる。次に、おおよその「最も
良く」マッチする場所近くで小さなテンプレートROI
と探索領域ROIが、ローカルマッチングの第2のステ
ップとして厳密なローカルマッチングを行うために選択
される。適切なパラメータが選択されたならば、この方
法は正確さを高め、また処理時間を節約する。
とつをテンプレートの各中心に対して2あるいはそれ以
上のステップで行うことができる。例えば、第1のステ
ップとして、比較的大きなテンプレートROIと比較的
大きな探索領域ROIを選択することができる。次に、
「最も良く」マッチするサブ領域の中心のおおよその位
置を見つけるために画素を飛ばして粗いローカルマッチ
ング法を行なうことができる。次に、おおよその「最も
良く」マッチする場所近くで小さなテンプレートROI
と探索領域ROIが、ローカルマッチングの第2のステ
ップとして厳密なローカルマッチングを行うために選択
される。適切なパラメータが選択されたならば、この方
法は正確さを高め、また処理時間を節約する。
【0035】上記の方法に使用されたパラメータの例は
以下の通りである。画素の大きさは0.7mm、テンプ
レートROIは第1のステップでは44.8mm×4
4.8mm(64×64画素)で、第2のステップでは
11.2mm×11.2mm(16×16画素)、探索
領域の大きさは第1のステップでは67.2mm×6
7.2mm(96×96画素)で、第2のステップでは
19.6mm×19.6mm(28×28画素)、中心
間距離は7.0mm(10画素)、正規化相互相関法を
使用している。第1のステップでは4画素毎に1画素を
計算するように画素を飛ばして各テンプレートについて
各16×16画素に対して計算が行われた。この結果得
られた位置合わせは上述の結果とほぼ同じであり、画素
を飛ばさない場合に較べて計算時間は1/3に減少し
た。
以下の通りである。画素の大きさは0.7mm、テンプ
レートROIは第1のステップでは44.8mm×4
4.8mm(64×64画素)で、第2のステップでは
11.2mm×11.2mm(16×16画素)、探索
領域の大きさは第1のステップでは67.2mm×6
7.2mm(96×96画素)で、第2のステップでは
19.6mm×19.6mm(28×28画素)、中心
間距離は7.0mm(10画素)、正規化相互相関法を
使用している。第1のステップでは4画素毎に1画素を
計算するように画素を飛ばして各テンプレートについて
各16×16画素に対して計算が行われた。この結果得
られた位置合わせは上述の結果とほぼ同じであり、画素
を飛ばさない場合に較べて計算時間は1/3に減少し
た。
【0036】テンプレートROIと探索領域ROIにロ
ーカルマッチング技術を適用することにより、「最も良
く」マッチするサブ領域の中心の場所のカーテシアン座
標を見つけることができる。これは探索領域で(x′,
y′)で表される。図9に示されているように、
(x′,y′)とテンプレート(x,y)の中心の場所
の間のx方向とy方向の間の距離はそれぞれシフト値Δ
x,Δyと呼ばれる。多くのテンプレートと探索領域の
組から得られた胸部画像の重要な領域上のこれらのシフ
ト値の分布は、画像のサブトラクション処理に先だって
座標(x,y)の適切な幾何学的歪みを得るために必要
となる重要な情報である。
ーカルマッチング技術を適用することにより、「最も良
く」マッチするサブ領域の中心の場所のカーテシアン座
標を見つけることができる。これは探索領域で(x′,
y′)で表される。図9に示されているように、
(x′,y′)とテンプレート(x,y)の中心の場所
の間のx方向とy方向の間の距離はそれぞれシフト値Δ
x,Δyと呼ばれる。多くのテンプレートと探索領域の
組から得られた胸部画像の重要な領域上のこれらのシフ
ト値の分布は、画像のサブトラクション処理に先だって
座標(x,y)の適切な幾何学的歪みを得るために必要
となる重要な情報である。
【0037】図10はシフト値ΔxとΔyの分布を示す
シフトマップの例を示しており、これは正規化相互相関
法を用いたローカルマッチングによって得られたもので
ある。ここで、画素の大きさは0.7mm、テンプレー
トの形状は22.4mm×22.4mm(32×32画
素)の正方形となるように選択され、探索領域のサイズ
は44.8mm×44.8mm(64×64画素)とな
るように選択され、中心間距離は7.0mm(10画
素)となるように選択された。
シフトマップの例を示しており、これは正規化相互相関
法を用いたローカルマッチングによって得られたもので
ある。ここで、画素の大きさは0.7mm、テンプレー
トの形状は22.4mm×22.4mm(32×32画
素)の正方形となるように選択され、探索領域のサイズ
は44.8mm×44.8mm(64×64画素)とな
るように選択され、中心間距離は7.0mm(10画
素)となるように選択された。
【0038】(x,y)座標を適正に歪ませるために
は、上述のシフトマップを補間またはフィットさせ、胸
部画像の各(x,y)座標に対応するΔxとΔyの値を
得ることが必要である。これはΔxまたはΔyの値を補
間することによって行うことができる。最隣接補間や線
形補間、スプライン補間等のいずれの既存の補間法もこ
の目的のために用いることができる。しかし、補間の結
果は、いくつかの「悪い」マッチングのテンプレートを
含む全ての結果に依存しており、また本当に経時変化し
た部分にも依存しており、この部分ではいずれにしろマ
ッチングはできない。言い替えると、腫瘍やその他の間
質性疾患の進行等の本当の経時変化があったとき、胸部
画像に本当の変化が現れることになる。この場合、2枚
の画像の特徴が違うため2枚の画像は完全にはマッチン
グしない。ローカルマッチングの理由は「マッチする」
領域を可能な限り特定することであり、その後お互いを
サブトラクションすることである。一方または両方の画
像の低濃度領域、付加的なアーチファクト、あるいは疾
患の進行による本当の変化が存在することにより、マッ
チングがうまくとれない領域がでてくる。例えば、図1
0では、ほとんどの領域では比較的滑らかであるにも関
わらず、ΔxとΔyの分布でシフト値が異常に大きいか
小さい特異点がいくつか見られる。これらの特異点は一
般に経時変化を起こして組織、位置が変わってしまった
解剖学的構造や器官、または心臓領域内の著しく濃度が
低い領域に対応している。これらの特異点では、これら
のテンプレートに対する「良い」マッチングを見いだす
ことができないので、シフト値は信頼できるものではな
くなる。したがって、補間法が用いられたとすると、こ
れらのテンプレート近くの補間によって得られたシフト
値は正しくないシフト値になりがちである。
は、上述のシフトマップを補間またはフィットさせ、胸
部画像の各(x,y)座標に対応するΔxとΔyの値を
得ることが必要である。これはΔxまたはΔyの値を補
間することによって行うことができる。最隣接補間や線
形補間、スプライン補間等のいずれの既存の補間法もこ
の目的のために用いることができる。しかし、補間の結
果は、いくつかの「悪い」マッチングのテンプレートを
含む全ての結果に依存しており、また本当に経時変化し
た部分にも依存しており、この部分ではいずれにしろマ
ッチングはできない。言い替えると、腫瘍やその他の間
質性疾患の進行等の本当の経時変化があったとき、胸部
画像に本当の変化が現れることになる。この場合、2枚
の画像の特徴が違うため2枚の画像は完全にはマッチン
グしない。ローカルマッチングの理由は「マッチする」
領域を可能な限り特定することであり、その後お互いを
サブトラクションすることである。一方または両方の画
像の低濃度領域、付加的なアーチファクト、あるいは疾
患の進行による本当の変化が存在することにより、マッ
チングがうまくとれない領域がでてくる。例えば、図1
0では、ほとんどの領域では比較的滑らかであるにも関
わらず、ΔxとΔyの分布でシフト値が異常に大きいか
小さい特異点がいくつか見られる。これらの特異点は一
般に経時変化を起こして組織、位置が変わってしまった
解剖学的構造や器官、または心臓領域内の著しく濃度が
低い領域に対応している。これらの特異点では、これら
のテンプレートに対する「良い」マッチングを見いだす
ことができないので、シフト値は信頼できるものではな
くなる。したがって、補間法が用いられたとすると、こ
れらのテンプレート近くの補間によって得られたシフト
値は正しくないシフト値になりがちである。
【0039】この影響を取り除くために、シフト値にカ
ーブフィッティング技術が適用される。どのようなタイ
プのカーブフィッティング法もここで用いることができ
るが、米国特許第4,851,984号で知られるよう
に、2次元のn次多項式関数(n≧2)によるフィッテ
ィングが滑らかさの点から好ましい。2次元のn次多項
式関数の一般的な形は次のようなものである。
ーブフィッティング技術が適用される。どのようなタイ
プのカーブフィッティング法もここで用いることができ
るが、米国特許第4,851,984号で知られるよう
に、2次元のn次多項式関数(n≧2)によるフィッテ
ィングが滑らかさの点から好ましい。2次元のn次多項
式関数の一般的な形は次のようなものである。
【0040】
【数5】 以下の式がシフト値へのカーブフィッティングを行うた
めに用いることができる。
めに用いることができる。
【0041】
【数6】
【0042】ここで、k=1,2,…,n+1 m=1,2,…,k 正確さを求める時には、3次以上の高い次数の多項式が
好ましい。何故ならば、図19、図20に示されている
原因によって生じるX線画像の位置ずれの本質的な性質
から考えられるように、x,y座標を適正に歪ませるこ
とはかなり複雑な変換であると考えられるからである。
好ましい。何故ならば、図19、図20に示されている
原因によって生じるX線画像の位置ずれの本質的な性質
から考えられるように、x,y座標を適正に歪ませるこ
とはかなり複雑な変換であると考えられるからである。
【0043】2枚の画像の位置合わせを向上させるため
には、2次元のn次多項式を用いた重み付けフィッティ
ングが好ましい。そのような重み付けフィッティングに
よって、ひとつの画像領域の中の各点について0〜1の
範囲の重み係数が得られる。この重み係数は上の式
(7)と(8)での係数ai (i=1,2,…)を決定
する際の関与の程度を表している。良い(信頼できる)
マッチングを示しているシフト値には大きな重み係数を
使用し、悪い(信頼できない)マッチングを示している
シフト値には小さい重み係数を用いるのが好ましい。こ
の重み係数は、解剖学的構造の画像解析によるのと同様
にローカルマッチング技術を用いて2枚の画像の間の類
似性の解析、及び以下に述べる画素値の分布の解析に基
づいて決定することができる。
には、2次元のn次多項式を用いた重み付けフィッティ
ングが好ましい。そのような重み付けフィッティングに
よって、ひとつの画像領域の中の各点について0〜1の
範囲の重み係数が得られる。この重み係数は上の式
(7)と(8)での係数ai (i=1,2,…)を決定
する際の関与の程度を表している。良い(信頼できる)
マッチングを示しているシフト値には大きな重み係数を
使用し、悪い(信頼できない)マッチングを示している
シフト値には小さい重み係数を用いるのが好ましい。こ
の重み係数は、解剖学的構造の画像解析によるのと同様
にローカルマッチング技術を用いて2枚の画像の間の類
似性の解析、及び以下に述べる画素値の分布の解析に基
づいて決定することができる。
【0044】ローカルマッチング法は、「最も良い」マ
ッチングを示すサブ領域を決定するためにテンプレート
ROIと探索領域ROIの中で選択されたサブ領域との
間の類似性を評価する。いずれのローカルマッチング法
も相互相関法における正規化相互相関値のような類似性
の尺度を持っている。この場合、前述の式(1)に示さ
れているように、正規化相互相関値が大きくなればなる
ほど、テンプレートに対するマッチングは良くなる。し
たがって、重み係数は、各テンプレートに対して「最も
良く」マッチングしているサブ領域から得られる類似性
の尺度に基づいて決定することができる。このとき、大
きな類似性を有する良くマッチングしているシフト値は
大きな重み係数を有するようにする。例えば、相互相関
法がローカルマッチングに使用されたとすると、重み係
数と正規化相互相関値の間の関係を定義づけるルックア
ップテーブルを作成することができる。図11に示され
ているように、シフトマップの中の全ての重み係数は、
したがってこのルックアップテーブルを使って求めるこ
とができる。PとQの可能な値の例としては、Pは典型
的には約0.65の値であり、Qは約0.9の値であ
る。
ッチングを示すサブ領域を決定するためにテンプレート
ROIと探索領域ROIの中で選択されたサブ領域との
間の類似性を評価する。いずれのローカルマッチング法
も相互相関法における正規化相互相関値のような類似性
の尺度を持っている。この場合、前述の式(1)に示さ
れているように、正規化相互相関値が大きくなればなる
ほど、テンプレートに対するマッチングは良くなる。し
たがって、重み係数は、各テンプレートに対して「最も
良く」マッチングしているサブ領域から得られる類似性
の尺度に基づいて決定することができる。このとき、大
きな類似性を有する良くマッチングしているシフト値は
大きな重み係数を有するようにする。例えば、相互相関
法がローカルマッチングに使用されたとすると、重み係
数と正規化相互相関値の間の関係を定義づけるルックア
ップテーブルを作成することができる。図11に示され
ているように、シフトマップの中の全ての重み係数は、
したがってこのルックアップテーブルを使って求めるこ
とができる。PとQの可能な値の例としては、Pは典型
的には約0.65の値であり、Qは約0.9の値であ
る。
【0045】肺領域は他の領域に較べてより重要な診断
情報を含んでいるので、肺領域のテンプレートから得ら
れたシフト値のフィッティングには大きな重み係数が与
えられる。肺領域の場所は、米国特許第4,851,9
84号、第5,072,384号で公開されている胸郭
の端や横隔膜、心臓領域、縦隔等の特定の解剖学的構造
を検知するための画像解析技術によって特定することが
できる。例えば、重み係数は横隔膜の下や縦隔の中央で
は0にされ、他の領域では1にされる。また、この方法
が胸部画像における特定の領域での経時変化を調べるた
めに用いられる場合は、それらの特定の領域には大きな
重み係数が与えられる。例えば、縦隔、心臓、横隔膜周
辺といった様々な場所の濃度の分布はしばしば非常に低
く、そのためこれらの領域からはほとんど情報は得られ
ない。したがって、これらの領域からの寄与は無視さ
れ、重み係数も0にされる。ヒストグラム解析からは、
これらの領域についての最大と最小の画素値がこれらの
場所を示す。低い画素値のおよそ10%は無視される。
これらの領域は濃度が低いために、読影者に対してほと
んどあるいは全く診断情報を与えないからである。ま
た、重み係数は解剖学的構造の位置にも依存している。
胸郭の端の外側ではほとんど診断情報は無く、この領域
の外側でも相互相関、すなわちマッチングは無視され
る。
情報を含んでいるので、肺領域のテンプレートから得ら
れたシフト値のフィッティングには大きな重み係数が与
えられる。肺領域の場所は、米国特許第4,851,9
84号、第5,072,384号で公開されている胸郭
の端や横隔膜、心臓領域、縦隔等の特定の解剖学的構造
を検知するための画像解析技術によって特定することが
できる。例えば、重み係数は横隔膜の下や縦隔の中央で
は0にされ、他の領域では1にされる。また、この方法
が胸部画像における特定の領域での経時変化を調べるた
めに用いられる場合は、それらの特定の領域には大きな
重み係数が与えられる。例えば、縦隔、心臓、横隔膜周
辺といった様々な場所の濃度の分布はしばしば非常に低
く、そのためこれらの領域からはほとんど情報は得られ
ない。したがって、これらの領域からの寄与は無視さ
れ、重み係数も0にされる。ヒストグラム解析からは、
これらの領域についての最大と最小の画素値がこれらの
場所を示す。低い画素値のおよそ10%は無視される。
これらの領域は濃度が低いために、読影者に対してほと
んどあるいは全く診断情報を与えないからである。ま
た、重み係数は解剖学的構造の位置にも依存している。
胸郭の端の外側ではほとんど診断情報は無く、この領域
の外側でも相互相関、すなわちマッチングは無視され
る。
【0046】テンプレートから得られるシフト値のフィ
ッティングのための大きな重み係数は診断上重要な領域
から画素値の分布を解析することによって得られる。画
像のディジタル化で高濃度の領域は大きな画素値へ変換
されるならば、一般的には肺領域は比較的大きな画素値
を持ち、一方、縦隔の領域は小さい画素値を持つ。それ
ゆえ、縦隔領域の中央に対応する極めて低い平均画素値
を持つテンプレートから得られたシフト値に対する重み
係数は小さくするのが望ましい。胸部画像の中の異なっ
た場所に対する重み係数を決定するために、重み係数と
画素値の間の関係を定義するルックアップテーブルを作
ることができる。例えば、重み係数は最小値と{最小値
+0.1×(最大値−最小値)}という画素値の間は0
にされ、それより大きい画素値に対しては1とする。重
み係数はこれら3つのタイプの解析の組み合わせに基づ
いて決定することができる。
ッティングのための大きな重み係数は診断上重要な領域
から画素値の分布を解析することによって得られる。画
像のディジタル化で高濃度の領域は大きな画素値へ変換
されるならば、一般的には肺領域は比較的大きな画素値
を持ち、一方、縦隔の領域は小さい画素値を持つ。それ
ゆえ、縦隔領域の中央に対応する極めて低い平均画素値
を持つテンプレートから得られたシフト値に対する重み
係数は小さくするのが望ましい。胸部画像の中の異なっ
た場所に対する重み係数を決定するために、重み係数と
画素値の間の関係を定義するルックアップテーブルを作
ることができる。例えば、重み係数は最小値と{最小値
+0.1×(最大値−最小値)}という画素値の間は0
にされ、それより大きい画素値に対しては1とする。重
み係数はこれら3つのタイプの解析の組み合わせに基づ
いて決定することができる。
【0047】図12は図10に示されたシフトマップか
ら生成されたフィッティングされたシフト値ΔxとΔy
の分布を示しているシフトマップである。重み付けフィ
ッティングは、P=0.65,Q=0.95とした図1
1に示されたルックアップテーブルを使って決定された
重み係数を用いた2次元の10次多項式によってなされ
た。胸郭の外側の点のシフト値は線形補間(外挿)法に
よって決定された。
ら生成されたフィッティングされたシフト値ΔxとΔy
の分布を示しているシフトマップである。重み付けフィ
ッティングは、P=0.65,Q=0.95とした図1
1に示されたルックアップテーブルを使って決定された
重み係数を用いた2次元の10次多項式によってなされ
た。胸郭の外側の点のシフト値は線形補間(外挿)法に
よって決定された。
【0048】画素(x,y)の場所の関数としてシフト
値ΔxとΔyが得られた後、その(x,y)座標の非線
形変換を決定することができる。図13、図14に示さ
れているように、得られた(Δx,Δy)の組はひとつ
の画像における座標(x,y)がもうひとつの画像にお
ける座標(x+Δx,y+Δy)に対応していることを
示している。
値ΔxとΔyが得られた後、その(x,y)座標の非線
形変換を決定することができる。図13、図14に示さ
れているように、得られた(Δx,Δy)の組はひとつ
の画像における座標(x,y)がもうひとつの画像にお
ける座標(x+Δx,y+Δy)に対応していることを
示している。
【0049】図13は本発明に基づく非線形歪み処理を
示す。左側の点線の格子はひとつの画像のカーテシアン
座標(x,y)を示し、この点線の格子に重なって示さ
れている実線の格子はもうひとつの画像の対応する点
(x+Δx,y+Δy)を示している。左側の実線の格
子は適正な位置合わせを行うために右側に実線で示した
格子に変形させられる。下に示した式はこの非線形な変
換の一般的な形態を示している。
示す。左側の点線の格子はひとつの画像のカーテシアン
座標(x,y)を示し、この点線の格子に重なって示さ
れている実線の格子はもうひとつの画像の対応する点
(x+Δx,y+Δy)を示している。左側の実線の格
子は適正な位置合わせを行うために右側に実線で示した
格子に変形させられる。下に示した式はこの非線形な変
換の一般的な形態を示している。
【0050】
【数7】
【0051】図14は図12のシフト値ΔxとΔyの組
によって作られた(x+Δx,y+Δy)の格子パター
ンの例を示している。上の式の係数aiiとbijは決定さ
れていなくても良いということに注意が必要である。何
故ならば、サブトラクション画像は、計算されたΔxと
Δyの値を使ってひとつの画像の点(x,y)の画素値
をもうひとつの画像の対応する点(x+Δx,y+Δ
y)の画素値から減算し、サブトラクション画像におけ
る点(x,y)の画素値としてサブトラクション画素値
を得ることにより生成されるからである。フィッティン
グされたシフト値ΔxとΔyは実数であるので、点(x
+Δx,y+Δy)はディジタル化された画像で画素の
間に位置させることができる。そのような場合、その画
素値は隣接する画素を用いる補間画素値で代用できる。
最隣接補間や線形補間、スプライン補間等のいずれの既
存の補間法もこの目的のために用いることができる。
によって作られた(x+Δx,y+Δy)の格子パター
ンの例を示している。上の式の係数aiiとbijは決定さ
れていなくても良いということに注意が必要である。何
故ならば、サブトラクション画像は、計算されたΔxと
Δyの値を使ってひとつの画像の点(x,y)の画素値
をもうひとつの画像の対応する点(x+Δx,y+Δ
y)の画素値から減算し、サブトラクション画像におけ
る点(x,y)の画素値としてサブトラクション画素値
を得ることにより生成されるからである。フィッティン
グされたシフト値ΔxとΔyは実数であるので、点(x
+Δx,y+Δy)はディジタル化された画像で画素の
間に位置させることができる。そのような場合、その画
素値は隣接する画素を用いる補間画素値で代用できる。
最隣接補間や線形補間、スプライン補間等のいずれの既
存の補間法もこの目的のために用いることができる。
【0052】本発明に基づいた全体のシステムは図1
5、図16に示されている。これらの図に見られるよう
に、ディジタル画像入力装置100は同じディジタル画
像をメモリ110、120に供給する。これらのメモリ
の各々はROI位置選択装置130によって受け取られ
る第1の出力を有している。第1画像メモリ110は歪
み画像メモリ200によって受け取られる第2の出力を
有している。第2画像メモリ120はサブトラクション
演算装置120によって受け取られる第2の出力を有し
ている。ROI位置選択装置130はROIの位置を選
択した結果をROI画像メモリ140とシフトマップ発
生装置160に出力する。シフトマップ発生装置160
はシフトマップ計算の結果をシフトマップメモリ170
へ出力する。メモリ170には2枚の画像の間の値のマ
ップが保存される。カーブフィッティング演算装置18
0はシフトマップメモリ170の出力を受け取り、上述
のカーブフィッティングを行う。この結果はフィットシ
フトマップメモリ190に保存され、次に歪み画像メモ
リ200に出力される。歪み画像メモリ200に保存さ
れた歪まされた画像はサブトラクション処理を行うため
に、サブトラクション演算装置210に出力される。こ
の計算の結果はサブトラクション画像メモリ220に保
存され、続いて読影者が見られるように表示装置230
に表示される。
5、図16に示されている。これらの図に見られるよう
に、ディジタル画像入力装置100は同じディジタル画
像をメモリ110、120に供給する。これらのメモリ
の各々はROI位置選択装置130によって受け取られ
る第1の出力を有している。第1画像メモリ110は歪
み画像メモリ200によって受け取られる第2の出力を
有している。第2画像メモリ120はサブトラクション
演算装置120によって受け取られる第2の出力を有し
ている。ROI位置選択装置130はROIの位置を選
択した結果をROI画像メモリ140とシフトマップ発
生装置160に出力する。シフトマップ発生装置160
はシフトマップ計算の結果をシフトマップメモリ170
へ出力する。メモリ170には2枚の画像の間の値のマ
ップが保存される。カーブフィッティング演算装置18
0はシフトマップメモリ170の出力を受け取り、上述
のカーブフィッティングを行う。この結果はフィットシ
フトマップメモリ190に保存され、次に歪み画像メモ
リ200に出力される。歪み画像メモリ200に保存さ
れた歪まされた画像はサブトラクション処理を行うため
に、サブトラクション演算装置210に出力される。こ
の計算の結果はサブトラクション画像メモリ220に保
存され、続いて読影者が見られるように表示装置230
に表示される。
【0053】図17、図18はカーブフィッティング技
術を実行する際に用いられた重み係数を使った本発明に
基づいたシステムの全体像を示している。この図に示さ
れているように、画素値分布解析装置135は第1、第
2画像メモリ110,120とROI位置選択装置13
0の間に直列に接続されている。さらに付加してある類
似度メモリ155はローカルマッチング演算装置150
で実行されたローカルマッチング計算の結果を保存する
ために設けられている。これらの結果は、次に、選択さ
れたROIに適用される適当な重み係数を発生するため
に重み係数発生装置175へ出力される。図示されてい
るように、これらの重み係数は重み付けカーブフィッテ
ィング演算装置185へ出力され、そこで上述したある
次数の多項式へのフィッティングが行われる。図17、
図18の残りの部分は図15、図16に示されているも
のと同じであるのでここでは説明を省略する。
術を実行する際に用いられた重み係数を使った本発明に
基づいたシステムの全体像を示している。この図に示さ
れているように、画素値分布解析装置135は第1、第
2画像メモリ110,120とROI位置選択装置13
0の間に直列に接続されている。さらに付加してある類
似度メモリ155はローカルマッチング演算装置150
で実行されたローカルマッチング計算の結果を保存する
ために設けられている。これらの結果は、次に、選択さ
れたROIに適用される適当な重み係数を発生するため
に重み係数発生装置175へ出力される。図示されてい
るように、これらの重み係数は重み付けカーブフィッテ
ィング演算装置185へ出力され、そこで上述したある
次数の多項式へのフィッティングが行われる。図17、
図18の残りの部分は図15、図16に示されているも
のと同じであるのでここでは説明を省略する。
【0054】本発明の技術による効果は図21〜図34
に示されている。図21と図22に示されているよう
に、図22の画像には空気の浸潤は存在していないが、
2年後の画像では浸潤の存在がはっきりわかった。本発
明の技術を使うことによって、2枚の画像は位置合わせ
され、ディジタル的にサブトラクションされ、その結果
患者の右肺の浸潤が強調された。
に示されている。図21と図22に示されているよう
に、図22の画像には空気の浸潤は存在していないが、
2年後の画像では浸潤の存在がはっきりわかった。本発
明の技術を使うことによって、2枚の画像は位置合わせ
され、ディジタル的にサブトラクションされ、その結果
患者の右肺の浸潤が強調された。
【0055】図24〜図27は歪まされた画像と歪まさ
れていない画像、この2枚の画像のサブトラクション画
像(右下)を図示している。図28と図29はある患者
の1組の画像を図示したものであり、図29は図28よ
り2年前に撮影された古い画像である。これらの画像の
差画像(サブトラクション画像)は図30に示されてい
る。この図では、サブトラクション技術によって、2枚
の画像の間で肥大した左上側の肺節のみが強調されて示
されている。図31は心臓肥大を示し、2年前に撮影さ
れた同じ画像を図32に示している。図33に示されて
いるこれらのサブトラクション画像は心臓肥大の程度と
肥大に伴う心臓の欠陥に由来するプロフュージョン(pro
fusion) (画像の下に示されている)を明確に示してい
る。図34は1組の画像のうちのひとつを全体的にシフ
トさせて得られたサブトラクション画像を示している。
この図では解剖学的に特徴のある部分の位置合わせがう
まく行われないことによる様々なアーチファクトの存在
が認められる。
れていない画像、この2枚の画像のサブトラクション画
像(右下)を図示している。図28と図29はある患者
の1組の画像を図示したものであり、図29は図28よ
り2年前に撮影された古い画像である。これらの画像の
差画像(サブトラクション画像)は図30に示されてい
る。この図では、サブトラクション技術によって、2枚
の画像の間で肥大した左上側の肺節のみが強調されて示
されている。図31は心臓肥大を示し、2年前に撮影さ
れた同じ画像を図32に示している。図33に示されて
いるこれらのサブトラクション画像は心臓肥大の程度と
肥大に伴う心臓の欠陥に由来するプロフュージョン(pro
fusion) (画像の下に示されている)を明確に示してい
る。図34は1組の画像のうちのひとつを全体的にシフ
トさせて得られたサブトラクション画像を示している。
この図では解剖学的に特徴のある部分の位置合わせがう
まく行われないことによる様々なアーチファクトの存在
が認められる。
【0056】図24〜図27は上述した画像位置合わせ
処理法を用いて原画像のうちの1枚が歪まされている2
枚の時間的に連続した原画像を用いた本発明で用いられ
ているディジタル画像のサブトラクション処理の例を示
している。処理の結果得られたサブトラクション画像も
図示されている。図24〜図27の例では、最隣接補間
法が使用された。 [前処理技術]位置合わせ、及び/またはサブトラクシ
ョン処理を改善するために、ROIの選択に先だって、
またはローカルマッチングを行うのに先だって前処理を
実行することができる。このような前処理技術の例は米
国特許庁に継続中の米国特許出願第07/786,00
8号に開示されているような非線形濃度補正、マトリク
スサイズリダクション、コントラスト強調、及び/また
はエッジぼかし等である。前処理として非線形濃度補正
を行うのが望ましい。何故ならば、この方法ではサブト
ラクション画像内で経時変化が起きなかった領域では均
一な濃度が得られ、経時変化が生じた領域を強調するに
有用だからである。 [後処理技術]より効果的に経時変化を可視化するため
に、または検知された経時変化について定量的な情報を
得るために、2枚の画像のサブトラクション処理後に後
処理を行うことができる。この例は、ウィンドウ処理、
エッジ強調またはぼかし、及び/または閾値処理等であ
る。また、例えば米国特許第4,907,156号、第
4,839,807号、第5,072,384号及び米
国特許出願第07/843,715号で述べられている
ような胸部画像の異常を検知するためのコンピュータ支
援診断(CAD)技術もサブトラクション画像の後処理
として適用することができる。 [サブトラクション画像の出力]サブトラクション画像
は最終的なデータ出力として読影者が見ることができ
る。原画像をサブトラクション画像と比較するためにサ
ブトラクション画像は原画像と並べて表示されるのが好
ましい。サブトラクション画像はビデオ表示装置のよう
なソフトコピー、またはレーザフィルムプリンタやサー
マルプリンタといったプリントアウトのようなハードコ
ピーのいずれかの形で表示することができる。画像は、
例えばウィンドウ処理のような適当なコントラスト強調
処理を行った後表示するのが好ましい。フィルタリン
グ、拡大といったその他のタイプの画像処理も画質を向
上させるために表示に先だって実行することができる。
処理法を用いて原画像のうちの1枚が歪まされている2
枚の時間的に連続した原画像を用いた本発明で用いられ
ているディジタル画像のサブトラクション処理の例を示
している。処理の結果得られたサブトラクション画像も
図示されている。図24〜図27の例では、最隣接補間
法が使用された。 [前処理技術]位置合わせ、及び/またはサブトラクシ
ョン処理を改善するために、ROIの選択に先だって、
またはローカルマッチングを行うのに先だって前処理を
実行することができる。このような前処理技術の例は米
国特許庁に継続中の米国特許出願第07/786,00
8号に開示されているような非線形濃度補正、マトリク
スサイズリダクション、コントラスト強調、及び/また
はエッジぼかし等である。前処理として非線形濃度補正
を行うのが望ましい。何故ならば、この方法ではサブト
ラクション画像内で経時変化が起きなかった領域では均
一な濃度が得られ、経時変化が生じた領域を強調するに
有用だからである。 [後処理技術]より効果的に経時変化を可視化するため
に、または検知された経時変化について定量的な情報を
得るために、2枚の画像のサブトラクション処理後に後
処理を行うことができる。この例は、ウィンドウ処理、
エッジ強調またはぼかし、及び/または閾値処理等であ
る。また、例えば米国特許第4,907,156号、第
4,839,807号、第5,072,384号及び米
国特許出願第07/843,715号で述べられている
ような胸部画像の異常を検知するためのコンピュータ支
援診断(CAD)技術もサブトラクション画像の後処理
として適用することができる。 [サブトラクション画像の出力]サブトラクション画像
は最終的なデータ出力として読影者が見ることができ
る。原画像をサブトラクション画像と比較するためにサ
ブトラクション画像は原画像と並べて表示されるのが好
ましい。サブトラクション画像はビデオ表示装置のよう
なソフトコピー、またはレーザフィルムプリンタやサー
マルプリンタといったプリントアウトのようなハードコ
ピーのいずれかの形で表示することができる。画像は、
例えばウィンドウ処理のような適当なコントラスト強調
処理を行った後表示するのが好ましい。フィルタリン
グ、拡大といったその他のタイプの画像処理も画質を向
上させるために表示に先だって実行することができる。
【0057】サブトラクション画像で経時変化を発見す
ることが可能になる。サブトラクション画像で読影者は
それらの変化の起こっている可能性のある場所について
の情報を得ることができる。実際に起こっている可能性
のある経時変化を検知するために、既存のCAD技術で
使用されている閾値処理、フィルタリング、ヒストグラ
ム解析、その他の画像解析技術が種々の画像解析処理技
術が用いられる。経時変化が起こっている可能性のある
検知された場所は、サブトラクション画像、または原画
像に重ねて表示される矢印のような記号を使って独立し
た図形または数値データとして示される。経時変化が起
こっている可能性のある検知された部分についてのサイ
ズ、形状、経時変化についてのその他の重要な特徴とい
った場所以外の特徴もまた出力される。起こっている可
能性のある経時変化についての情報を、サブトラクショ
ン画像上で得る代わりに原画像の組で得ることも可能で
ある。
ることが可能になる。サブトラクション画像で読影者は
それらの変化の起こっている可能性のある場所について
の情報を得ることができる。実際に起こっている可能性
のある経時変化を検知するために、既存のCAD技術で
使用されている閾値処理、フィルタリング、ヒストグラ
ム解析、その他の画像解析技術が種々の画像解析処理技
術が用いられる。経時変化が起こっている可能性のある
検知された場所は、サブトラクション画像、または原画
像に重ねて表示される矢印のような記号を使って独立し
た図形または数値データとして示される。経時変化が起
こっている可能性のある検知された部分についてのサイ
ズ、形状、経時変化についてのその他の重要な特徴とい
った場所以外の特徴もまた出力される。起こっている可
能性のある経時変化についての情報を、サブトラクショ
ン画像上で得る代わりに原画像の組で得ることも可能で
ある。
【0058】自動化された画像位置合わせ技術を用いた
サブトラクション技術では、相互相関値(平均値)と処
理時間はどちらもテンプレートのサイズが大きくなると
増加することが実験によって示された。24×24より
も小さいテンプレートは望ましい結果を示さなかった。
これらのサイズではシフト値にかなり大きいエラーが含
まれるからである。48×48や64×64といった大
きなサイズのテンプレートでは一般的に結果として得ら
れる画像で良い位置合わせが見られた。しかし、ある領
域では微細な構造のミスマッチが生じた。何故ならば、
大きなテンプレートにおける最良のマッチングは常に中
心における最良のマッチングを示すことに対応する訳で
は無いからである。32×32のサイズのテンプレート
で充分な結果が得られる。非線形濃度補正技術の効果も
露光量を1.41倍と0.84倍にした原画像を用いて
実験的に調べられた。その結果、次のようなことがわか
った。
サブトラクション技術では、相互相関値(平均値)と処
理時間はどちらもテンプレートのサイズが大きくなると
増加することが実験によって示された。24×24より
も小さいテンプレートは望ましい結果を示さなかった。
これらのサイズではシフト値にかなり大きいエラーが含
まれるからである。48×48や64×64といった大
きなサイズのテンプレートでは一般的に結果として得ら
れる画像で良い位置合わせが見られた。しかし、ある領
域では微細な構造のミスマッチが生じた。何故ならば、
大きなテンプレートにおける最良のマッチングは常に中
心における最良のマッチングを示すことに対応する訳で
は無いからである。32×32のサイズのテンプレート
で充分な結果が得られる。非線形濃度補正技術の効果も
露光量を1.41倍と0.84倍にした原画像を用いて
実験的に調べられた。その結果、次のようなことがわか
った。
【0059】(a)露光量が0.5倍以下の画像につい
てのみ、濃度補正は胸郭の端の検出能を高める。 (b)濃度補正はローカルマッチングに影響しない。
てのみ、濃度補正は胸郭の端の検出能を高める。 (b)濃度補正はローカルマッチングに影響しない。
【0060】(c)濃度補正は背景を均一にするので、
経時変化が起こっている可能性のある場所を強調するの
に効果的である。自動位置合わせプログラムは前処理と
しての濃度補正に適用できるように変更された。20組
のサブトラクション画像(18組にはinterbval 変化が
あり、2組には経時変化が無かった)が非線形濃度補正
を含んだ自動化画像位置合わせ技術を用いて得られた。
経時変化が起こっている可能性のある場所を強調するの
に効果的である。自動位置合わせプログラムは前処理と
しての濃度補正に適用できるように変更された。20組
のサブトラクション画像(18組にはinterbval 変化が
あり、2組には経時変化が無かった)が非線形濃度補正
を含んだ自動化画像位置合わせ技術を用いて得られた。
【0061】その結果得られた画像は8×10インチの
フィルムにレーザフィルムプリンタでプリントされた。
平均的な処理時間はVAXステーション3500で約3
5分であった。得られた結果はほとんどの画像が非常に
良好な位置合わせができたことを示していた。2枚のサ
ンプルでは大きな位置合わせの誤りが生じた。そのうち
のひとつは激しい前後(A−P)の傾きが原因であり、
もう一つは探索領域ROIの選択に誤りがあったためで
ある。以前に調べた手動による位置合わせと較べて、サ
ブトラクション画像は様々な経時変化をより強調するこ
とがわかった。この技術は陰性を調べるときにも有用で
あろう。変化がない画像のサブトラクション画像は、経
時変化を示す画像に較べて、極めて均一な画像濃度を示
す。ローカルマッチング処理で得られた相互相関値を定
量的に解析するために、この解析を行うためのプログラ
ムが作成された。これらの値の累積ヒストグラムが計算
され、小さな相互相関値を持つテンプレートの場所が原
画像上で特定される。このプログラムを使って先の20
組が解析され、その結果、低い相互相関しか示さないあ
る領域の周りにテンプレートが位置していることが分か
った。これらの領域は以下のようなところである。
フィルムにレーザフィルムプリンタでプリントされた。
平均的な処理時間はVAXステーション3500で約3
5分であった。得られた結果はほとんどの画像が非常に
良好な位置合わせができたことを示していた。2枚のサ
ンプルでは大きな位置合わせの誤りが生じた。そのうち
のひとつは激しい前後(A−P)の傾きが原因であり、
もう一つは探索領域ROIの選択に誤りがあったためで
ある。以前に調べた手動による位置合わせと較べて、サ
ブトラクション画像は様々な経時変化をより強調するこ
とがわかった。この技術は陰性を調べるときにも有用で
あろう。変化がない画像のサブトラクション画像は、経
時変化を示す画像に較べて、極めて均一な画像濃度を示
す。ローカルマッチング処理で得られた相互相関値を定
量的に解析するために、この解析を行うためのプログラ
ムが作成された。これらの値の累積ヒストグラムが計算
され、小さな相互相関値を持つテンプレートの場所が原
画像上で特定される。このプログラムを使って先の20
組が解析され、その結果、低い相互相関しか示さないあ
る領域の周りにテンプレートが位置していることが分か
った。これらの領域は以下のようなところである。
【0062】(a)経時変化がある大きな病変。 (b)経時変化がある心臓または横隔膜の境界。 (c)経時変化があるかまたはそれがない大きな浸潤。
【0063】(d)電極等身体に取り付けられた医療用
装置。 (e)角度が変わった鎖骨。 (f)非常に濃度が低い領域。
装置。 (e)角度が変わった鎖骨。 (f)非常に濃度が低い領域。
【0064】(g)激しいA−Pの傾きを持つ画像組の
肺領域全体。 本発明は上述した実施例に限定されず、種々変形して実
施可能である。上述の教示内容を照らして、本発明に対
して様々な修飾及び変形が可能であることは自明なこと
である。
肺領域全体。 本発明は上述した実施例に限定されず、種々変形して実
施可能である。上述の教示内容を照らして、本発明に対
して様々な修飾及び変形が可能であることは自明なこと
である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、時
間的に連続したディジタル医用画像の間の経時変化を検
知するために強調した画像を用い診断の精度を高めるこ
とができるコンピュータ化された方法及び装置が提供さ
れる。
間的に連続したディジタル医用画像の間の経時変化を検
知するために強調した画像を用い診断の精度を高めるこ
とができるコンピュータ化された方法及び装置が提供さ
れる。
【図1】本発明による画像位置合わせ及びサブトラクシ
ョン処理の全体を示す図。
ョン処理の全体を示す図。
【図2】本発明による2枚の胸部画像のディジタル化か
らサブトラクション画像を出力するまでの基本的な流れ
を示す図。
らサブトラクション画像を出力するまでの基本的な流れ
を示す図。
【図3】ROIの選択処理を実行する方法を示す図。
【図4】マッピングされたシフト値に適用されるカーブ
フィッティングを実行する各ステップを示す図。
フィッティングを実行する各ステップを示す図。
【図5】探索領域とテンプレートを含む第1、第2のデ
ィジタル化画像を示すX線写真。
ィジタル化画像を示すX線写真。
【図6】テンプレートの大きさに対する相互相関値の関
係を示す図。
係を示す図。
【図7】テンプレートの大きさに対するローカルマッピ
ングに要する処理時間の関係を示す図。
ングに要する処理時間の関係を示す図。
【図8】ローカルマッチング技術に使用される様々な形
のテンプレートと探索領域ROIを示す図。
のテンプレートと探索領域ROIを示す図。
【図9】相互相関法を用いたローカルマッチング技術の
一般的な原理を示す図。
一般的な原理を示す図。
【図10】2枚の画像の対応する位置間のシフトマッピ
ングの結果を示す図。
ングの結果を示す図。
【図11】シフトマッピング結果に対する重み付けフィ
ッティングの一般的な原理を示す図。
ッティングの一般的な原理を示す図。
【図12】図10に示されているシフトマップから2次
元のn次多項式を用いて生成されたフィッティングされ
たシフト値ΔxとΔyの分布のシフトマップを示す図。
元のn次多項式を用いて生成されたフィッティングされ
たシフト値ΔxとΔyの分布のシフトマップを示す図。
【図13】本発明に従ったx,y座標の非線形歪みの概
念を示す図。
念を示す図。
【図14】図13に示されているような非線形歪みを与
えられた画像に対応する格子状パターンのコンピュータ
出力結果を示す図。
えられた画像に対応する格子状パターンのコンピュータ
出力結果を示す図。
【図15】図16とともに本発明の技術を用いるための
システムの全体像を示す図。
システムの全体像を示す図。
【図16】図15とともに本発明の技術を用いるための
システムの全体像を示す図。
システムの全体像を示す図。
【図17】図18とともに本発明のシステムにおけるカ
ーブフィッティング演算装置とともに使用される重み係
数を説明する図。
ーブフィッティング演算装置とともに使用される重み係
数を説明する図。
【図18】図17とともに本発明のシステムにおけるカ
ーブフィッティング演算装置とともに使用される重み係
数を説明する図。
ーブフィッティング演算装置とともに使用される重み係
数を説明する図。
【図19】1組の時間的に連続した胸部画像の間で位置
合わせの誤りを起こす様々な原因を示す図。
合わせの誤りを起こす様々な原因を示す図。
【図20】1組の時間的に連続した胸部画像の間で位置
合わせの誤りを起こすさらに別の様々な原因を示す図。
合わせの誤りを起こすさらに別の様々な原因を示す図。
【図21】患者の右上の肺葉に見られた空気空間浸潤を
持つ胸部X線画像を示すX線写真。
持つ胸部X線画像を示すX線写真。
【図22】図21に対応し3ヶ月前に撮影された空気空
間浸潤が見られない胸部X線画像を示すX線写真。
間浸潤が見られない胸部X線画像を示すX線写真。
【図23】図21の画像と図22の画像から得られたサ
ブトラクション画像を示すX線写真。
ブトラクション画像を示すX線写真。
【図24】患者の胸部X線画像を示すX線写真。
【図25】図24と同じ患者の肺の第2の画像を示すX
線写真。
線写真。
【図26】図24の画像を歪ませた画像を示すX線写
真。
真。
【図27】図26に示す歪まされた画像と図25に示す
第2の画像から得られたサブトラクション画像を示すX
線写真。
第2の画像から得られたサブトラクション画像を示すX
線写真。
【図28】複数の結節を持つ胸部画像を示すX線写真で
あり、肺の中にある左側の不透明な領域として見えてい
るように左上の肺葉にある結節の1つは空洞を発達させ
ている。
あり、肺の中にある左側の不透明な領域として見えてい
るように左上の肺葉にある結節の1つは空洞を発達させ
ている。
【図29】図28の2年前に撮影されたX線写真であ
り、複数の結節は図28に見られるよりも目立っていな
い。
り、複数の結節は図28に見られるよりも目立っていな
い。
【図30】図28の画像と図29の画像から得られたサ
ブトラクション画像を表すX線写真。
ブトラクション画像を表すX線写真。
【図31】心臓肥大の存在を示すX線写真。
【図32】図31に見られる心臓肥大がある患者の2年
前に撮影された肺の胸部X線画像を示すX線写真。
前に撮影された肺の胸部X線画像を示すX線写真。
【図33】本発明の技術にしたがって図31の画像と図
32の画像から得られたサブトラクション画像を示すX
線写真。
32の画像から得られたサブトラクション画像を示すX
線写真。
【図34】本発明の技術を用いずに画像全体をシフトさ
せて位置合わせをすることによって得られたサブトラク
ション画像に現れる様々なアーチファクトによる影響を
示すX線写真であり、ここではその影響は骨と血管のミ
スマッチにより非常に大きなものとなっている。
せて位置合わせをすることによって得られたサブトラク
ション画像に現れる様々なアーチファクトによる影響を
示すX線写真であり、ここではその影響は骨と血管のミ
スマッチにより非常に大きなものとなっている。
100…ディジタル画像入力装置、110,120…デ
ィジタル画像メモリ、130…ROI位置選択装置、1
40…ROI画像メモリ、160…シフトマップ発生装
置、170…シフトマップメモリ、180…カーブフィ
ッティング演算装置、190…フィットシフトマップメ
モリ、200…歪み画像メモリ、210…サブトラクシ
ョン演算装置、220…サブトラクション画像メモリ、
230…表示装置。
ィジタル画像メモリ、130…ROI位置選択装置、1
40…ROI画像メモリ、160…シフトマップ発生装
置、170…シフトマップメモリ、180…カーブフィ
ッティング演算装置、190…フィットシフトマップメ
モリ、200…歪み画像メモリ、210…サブトラクシ
ョン演算装置、220…サブトラクション画像メモリ、
230…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 3/00 9194−5L G06F 15/42 X 8420−5L 15/66 360
Claims (9)
- 【請求項1】 第1、第2のディジタル胸部画像を得る
ステップと、 前記第1、第2のディジタル画像のうちの一方に非線形
歪みを与え前記第1、第2のディジタル画像を位置合わ
せするステップと、 前記非線形歪みが与えられた画像と他方のディジタル画
像とをサブトラクション処理するステップとを具備する
ことを特徴とする時間的に連続なディジタル胸部画像を
コンピュータ解析する方法。 - 【請求項2】 前記非線形歪みは前記第1、第2のディ
ジタル画像の中で選択された多くの関心領域にローカル
マッチングを行なうことにより与えられることを特徴と
する請求項1に記載のコンピュータ解析方法。 - 【請求項3】 前記位置合わせステップの前に前記第
1、第2のディジタル胸部画像の前処理を行うステップ
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のコ
ンピュータ解析方法。 - 【請求項4】 前記位置合わせステップは、 前記第1、第2のディジタル画像内で複数の関心領域を
選択するステップと、 前記第1、第2のディジタル画像内の対応する関心領域
の各組に対してローカルマッチングを行うステップと、 前記第1、第2のディジタル画像内の対応する関心領域
の間のオフセットを示すシフト値のマッピングを行うス
テップと、 前記マッピングされたシフト値にカーブフィッティング
を行なうステップと、 前記第1、第2のディジタル画像の一方に非線形歪みを
与えるステップと、 前記非線形歪みが与えられた画像と他方のディジタル画
像とを減算するステップとを具備することを特徴とする
請求項1に記載のコンピュータ解析方法。 - 【請求項5】 第1、第2のディジタル胸部画像を得る
手段と、 前記第1、第2のディジタル画像のうちの一方に非線形
歪みを与え前記第1、第2のディジタル画像を位置合わ
せする手段と、 前記非線形歪みが与えられた画像と他方のディジタル画
像とをサブトラクション処理する手段とを具備すること
を特徴とする時間的に連続なディジタル胸部画像をコン
ピュータ解析する装置。 - 【請求項6】 前記位置合わせ手段は、 前記第1、第2のディジタル画像内で複数の関心領域を
選択する手段と、 前記第1、第2のディジタル画像内の対応する関心領域
の各組に対してローカルマッチングを行う手段と、 前記第1、第2のディジタル画像内の対応する関心領域
の間のオフセットを示すシフト値のマッピングを行う手
段と、 前記マッピングされたシフト値にカーブフィッティング
を行なう手段と、 前記第1、第2のディジタル画像の一方に非線形歪みを
与える手段と、 前記非線形歪みが与えられた画像と他方のディジタル画
像とを減算する手段とを具備することを特徴とする請求
項5に記載のコンピュータ解析装置。 - 【請求項7】 前記非線形歪みを与えることにより前記
非線形歪みが与えられた画像と他方のディジタル画像と
をサブトラクション処理が実行できるように前記第1、
第2のディジタル画像の対応する画素の位置が合わせら
れることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータ解
析装置。 - 【請求項8】 前記非線形歪みの程度を決定する前にマ
ッピングされたシフト値にカーブフィッティングを行な
う手段をさらに具備し、該カーブフィッティング手段は
マッピングされたシフト値に多項式関数をフィッティン
グさせる手段を有することを特徴とする請求項5に記載
のコンピュータ解析装置。 - 【請求項9】 位置合わせを行なう前に前記第1、第2
のディジタル胸部画像に前処理を行う手段をさらに具備
することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ解
析装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/981,471 US5359513A (en) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | Method and system for detection of interval change in temporally sequential chest images |
| US981471 | 2001-10-16 |
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|---|---|---|---|
| JP2005019694A Division JP4130661B2 (ja) | 1992-11-25 | 2005-01-27 | 時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0737074A true JPH0737074A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=25528398
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2005019694A Expired - Lifetime JP4130661B2 (ja) | 1992-11-25 | 2005-01-27 | 時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する装置 |
Family Applications After (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005019694A Expired - Lifetime JP4130661B2 (ja) | 1992-11-25 | 2005-01-27 | 時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
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| US (1) | US5359513A (ja) |
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