JPH0738152A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JPH0738152A
JPH0738152A JP17945093A JP17945093A JPH0738152A JP H0738152 A JPH0738152 A JP H0738152A JP 17945093 A JP17945093 A JP 17945093A JP 17945093 A JP17945093 A JP 17945093A JP H0738152 A JPH0738152 A JP H0738152A
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JP
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layer
type
substrate
semiconductor
conductivity type
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JP17945093A
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智彦 ▲吉▼田
Tomohiko Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 III−V族化合物半導体のp型InP基板1
1及びp型InPバッファ層12の上層に、II−VI族化
合物半導体によるp型CdS層13とn型CdS層14
によるp−n接合を形成する。 【効果】 494nm〜550nmの波長範囲の緑色を
高効率・高輝度で発光させることができるので、フルカ
ラーLED等に利用して広い範囲の色を表現できるよう
にしたり、規格に適合する安全標識灯として用いること
ができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にフルカラーLED
[Light Emitting Diode](発光ダイオード)、信号機、
又は安全標識等に使用するのに好適な緑色を発光する半
導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDは、発光効率が高く長寿命である
ため、電球等によるこれまでの表示装置に比べ低消費電
力で信頼性も高く、広い分野での利用が期待されてい
る。このLEDの発光色となる発光波長は、半導体結晶
の禁制帯[forbidden band]の幅であるバンドギャップ[b
and gap]の広さに依存する。当初LEDとして用いられ
たGaAsを始めとするIII−V族化合物半導体は、バ
ンドギャップが比較的狭く、長波長側に偏っていたため
に赤外線領域(波長780nm程度以上)又は赤色(波
長650nm付近)の発光色しか得られなかった。
【0003】しかし、最近では、ワイドバンドギャップ
材料として、間接遷移型半導体ではあるがIV族化合物半
導体であるSiCを用いた青色(波長470nm)の発
光色のものや、直接遷移型半導体としてはIII−V族化
合物半導体のGaAs基板上にII−VI族化合物半導体で
あるZnSSeを形成した青色〜紫色(波長460nm
以下)の発光色のものが開発されている。また、これら
の間の波長を有する緑色(波長550nm前後)の発光
色のものとしては、III−V族化合物半導体のGaPや
GaAs基板上にInGaAlPを用いたLEDが開発
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基本となる
3色以上の複数の色を組み合わせればほとんどの色を作
り出せることが知られており、カラーディスプレイ等の
分野では、赤色、緑色及び青色からなる3原色(RGB
3原色)が多く用いられている。このような3原色を用
いる場合、図12に示すCIE[International Commiss
ion on Illumination](国際照明委員会)色度図上にお
ける各3原色に対応する点を頂点とする三角形の内側の
色が表現可能となる。例えば、波長650nmの赤色と
波長540nmの緑色と波長470nmの青色からなる
3原色を組み合わせると、図12の三角形Aが形成さ
れ、フルカラーの表示を行うには、少なくともこの三角
形Aの範囲内程度の色を表現できることとなる。なお、
上記緑色に関し、信号機等の安全標識灯に用いる場合
は、JIS規格(JIS Z 9109、JIS E
3303等)に494nm〜550nmの波長範囲(図
12の範囲B)が指定されている。
【0005】また、上記直接遷移型半導体では、エネル
ギバンド構造において、波数ベクトルが零となる点でバ
ンドギャップが最狭となるので、電子と正孔とが再結合
する際に波数ベクトル(運動量)の変化がないため、効
率よく光を発することができる。一方、間接遷移型半導
体の場合には、バンドギャップが最狭となる伝導帯の極
小点の波数ベクトルが零ではなくなるので、電子と正孔
とが再結合する際に波数ベクトルに変化が生じ、発光効
率が悪くなる。従って、間接遷移型半導体では、LED
の高輝度化が制限される。
【0006】ところが、緑色の発光色のLEDとして従
来から用いられている上記GaPは、発光波長が555
nmであるため、RGB3原色の緑色として使用した場
合に、十分に広い範囲の色を表現することができず、J
IS規格の安全標識灯の緑色の波長範囲にも適合できな
いという問題があった。しかも、このGaPは、間接遷
移型半導体であるため、LEDを十分に高輝度化するこ
とができないという問題もあった。
【0007】また、上記InGaAlPの場合には、混
晶の割合を調節することによりGaPよりもさらに短い
波長の発光色を得ることも可能であるが、電子と正孔の
再結合が直接遷移型として行われるのは発光波長の56
0nm程度までが限度であり、それより短波長の発光色
を得ようとすると、伝導帯における波数ベクトルが零以
外となる極小点でのバンドギャップの方が狭くなるの
で、間接遷移型が支配的となって急激に発光効率が低下
するという問題があった。しかも、波長560nmで直
接遷移型として発光させたとしても、RGB3原色の緑
色として使用した場合に、図12の三角形Cの範囲内で
しか色を表現できず、上記三角形Aのように広い範囲の
色を十分に表現することができないだけでなく、JIS
規格の安全標識灯の緑色の波長範囲にも適合できないと
いう問題もあった。
【0008】なお、II−VI族化合物半導体は、全て直接
遷移型半導体であり、一般にバンドギャップがIII−V
族化合物半導体よりも短波長側に寄っているので、緑色
発光のLEDとして最適な半導体材料となり得る。例え
ばCdSは、バンドギャップが発光波長の516nmに
対応し、上記RGB3原色の緑色として使用しても十分
に広い範囲の色が表現可能で、JIS規格の安全標識灯
の緑色の波長範囲にも適合する。しかしながら、II−VI
族化合物半導体は、例えばこのCdSのように、通常は
ウルツ鉱[Wurtzite]型の六方晶系となるものがあり、こ
のような結晶構造では、導電性が高く結晶性のよい基板
を作成することが困難であった。また、このII−VI族化
合物半導体は、自己補償効果が強いために、通常の不純
物添加法ではp型とn型とを任意に制御することも困難
なものが多い。このため、従来は、II−VI族化合物半導
体をそのまま使用して、実用的にLEDを製造すること
はできなかった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、直接遷移型で
効率よく494nm〜550nmの波長範囲の緑色発光
を行うことができる半導体発光素子を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
は、InP基板上に、バンドギャップが494nm以上
550nm以下の波長範囲に対応するII−VI族化合物半
導体層によるp−n接合が形成されているので、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0011】この半導体発光素子において、半導体層を
構成するII族元素が、少なくとも亜鉛およびカドミウム
のうちの一以上であり、該半導体層を構成するVI族元素
が、セレン、硫黄およびテルルのうちの一以上であるよ
うにすることができる。
【0012】また、前記InP基板が第1導電型であ
り、前記半導体層が、第1導電型のCdS層と、第1導
電型とは反対の導電型のCdS層との積層により形成さ
れている構成とすることができる。又、前記InP基板
が第1導電型であり、前記半導体層が、第1導電型のZ
xCd1-xSクラッド層、ZnyCd1-yS(0≦x≦
1;0≦y<1;y<x)活性層、および第1導電型と
は反対の導電型のZnxCd1-xSクラッド層を順次積層
したものからなる構成とすることができる。また、前記
InP基板が第1導電型であり、前記半導体層が、第1
導電型のCdSvTe1-vクラッド層、CdSwTe
1-w(0≦v≦1;0≦w<1;w<v)活性層、およ
び第1導電型とは反対の導電型のCdSvTe1-vクラッ
ド層を順次積層したものからなる構成とすることができ
る。また、前記半導体層は、前記InP基板と格子定数
が0.5%以内で一致しており、該半導体層を構成する
II族元素が、亜鉛、カドミウムおよびマグネシウムのう
ちの一以上であり、該半導体層を構成するVI族元素が、
セレン、硫黄およびテルルのうちの一以上である構成と
することができる。
【0013】本発明の半導体発光素子は、GaP基板、
GaAs基板又はSi基板上に、該当する基板と同一導
電型のIII−V族化合物半導体層と反対導電型のIII−V
族化合物半導体とを交互に積層した超格子層が、バンド
ギャップを494nm以上550nm以下の波長範囲に
対応させて形成されているので、そのことにより上記目
的が達成される。
【0014】この半導体発光素子において、前記GaA
s基板の上に、該基板とほぼ格子定数の等しいInGa
P層とInAlP層とからなる前記超格子層が形成され
ている構成とすることができる。また、前記GaP基板
又はSi基板上に、GaP層とAlP層とからなる前記
超格子層が形成されている構成とすることができる。
【0015】本発明の半導体発光素子は、II−VI族化合
物半導体の基板上に、2種類のII−VI族化合物半導体を
積層したものであり、一方の半導体がバンドギャップを
発光波長の550nm以上に対応させ、他方の半導体が
バンドギャップを発光波長の494nm以下に対応させ
ている歪超格子層が形成されているので、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0016】この半導体発光素子において、前記基板が
ZnSからなり、前記歪超格子層がZnTe層とZnS
層とからなっている構成とすることができる。
【0017】
【作用】本発明にあっては、III−V族化合物半導体の
InP基板上にII−VI族化合物半導体層のp−n接合を
形成した構成となっている。II−VI族化合物半導体は、
全て直接遷移型半導体であり、一般にバンドギャップが
III−V族化合物半導体よりも短波長側に寄っているの
で、図11に示すように、CdSを始めとして多くのも
ののバンドギャップが発光波長の494nm〜550n
mの範囲(図示1点鎖線アと1点鎖線イの間)に対応す
る。また、III−V族化合物半導体のInP基板は閃亜
鉛鉱[Zinc blende]型の立方晶系であるため、この上層
に積層されるII−VI族化合物半導体層も同じ閃亜鉛鉱
型の結晶構造となる。しかも、図11に示すように、発
光波長が494nm〜550nmの範囲に対応する多く
のII−VI族化合物半導体の格子定数がInPの格子定数
(1点鎖線ウ)に近い値となるので、InP基板上にこ
の波長範囲に対応するII−VI族化合物半導体の結晶を欠
陥なく形成することができる。従って、このようなIn
P基板とII−VI族化合物半導体のp−n接合の組み合わ
せにより、発光効率が高く高輝度の緑色発光の半導体発
光素子を得ることができるようになる。
【0018】II−VI族化合物半導体層のp−n接合は、
ホモ接合型[homojunction]とする他、ダブルヘテロ接合
型[double heterojunction]とすることもできる。ホモ
接合型としては、例えば発光波長が516nmに対応す
るCdSがInPの格子定数にもほぼ一致するので、I
nP基板と同一導電型のこのCdS層の上層に反対導電
型のCdS層を積層したり、ZnCdSSeを494n
m〜550nmの波長範囲に対応する割り合いとすると
格子定数もInPとほぼ一致するので、InP基板と同
一導電型のこのZnCdSSe層の上層に反対導電型の
ZnCdSSe層を積層したものを用いることができ
る。ダブルヘテロ接合型としては、例えばZnに比べて
Cdの割り合いの多いZnCdSが494nm〜550
nmの波長範囲に対応すると共に格子定数もInPとほ
ぼ一致するので、InP基板と同一導電型のこのZnx
Cd1-xSクラッド層と反対導電型のZnxCd1-xSク
ラッド層の間にバンドギャップの狭いZnyCd1-yS活
性層(0<x≦1、0≦y<1、y<x)を積層した
り、Teに比べてSの割り合いの多いCdSTeが49
4nm〜550nmの波長範囲に対応すると共に格子定
数もInPとほぼ一致するので、InP基板と同一導電
型のこのCdSxTe1-xクラッド層と反対導電型のCd
xTe1-xクラッド層の間にバンドギャップの狭いCd
yTe1-y活性層(0<x≦1、0≦y<1、y<x)
を積層したものを用いることができる。また、このダブ
ルヘテロ接合型の場合、クラッド層の間にバンドギャッ
プの異なる活性層を形成する必要があるためにここで格
子定数にも相違が生じるおそれがあるが、Mgに比べて
ZnCdの割り合いが多い場合に494nm〜550n
mの波長範囲に対応するZnCdMgSeを用いると、
ZnとCdの割合を選択して格子定数をInPにほぼ一
致させておけば、Mgの量を変えてバンドギャップを変
化させてもこの格子定数がほとんど変化しない性質を有
するので、ダブルヘテロ接合型のp−n接合を転移等の
ない極めて良質で厚い結晶とすることができる。
【0019】III−V族化合物半導体は、バンドギャッ
プが広く短波長に対応するものは、上記GaPや発光波
長560nm以下のInGaAlPのように間接遷移型
となる。しかし、このようなIII−V族化合物半導体で
あっても、請求項7の構成のように、組成の異なる極め
て薄い層を交互に多数層積み重ねた超格子層を形成する
ことにより直接遷移型とすることができる。従って、バ
ンドギャップが494nm〜550nmの波長範囲に対
応するこのようなIII−V族化合物半導体の超格子層を
用いれば、直接遷移型として効率よく緑色発光を行う半
導体発光素子を得ることができるようになる。
【0020】発光波長が494nm〜550nmの範囲
となる超格子層としては、例えばInGaPとInAl
Pの組み合わせやGaPとAlPの組み合わせが考えら
れる。そして、このような波長範囲の超格子層は、図1
1に示すように、同じIII−V族化合物半導体のGaA
sよりも小さい格子定数を有するので、このGaAs基
板やこれよりも格子定数の小さいGaP基板又はIV族半
導体のSi基板上に形成することができる。
【0021】また、本発明にあっては、II−VI族化合物
半導体の基板上に同じII−VI族化合物半導体の歪超格子
層を形成した構成となっている。II−VI族化合物半導体
のみを用いる場合、良好な基板を得ることが困難であっ
たり、p型とn型とを任意に制御することが困難である
という問題があり、通常の方法では発光波長が494n
m〜550nmの範囲の半導体発光素子を形成すること
ができなかった。しかし、歪超格子層は、格子定数の異
なる2種類のII−VI族化合物半導体を積層したものであ
り、発光波長がこれら2種類の半導体の各バンドギャッ
プに対応する2つの波長の間の値となるため、これらの
2種類のII−VI族化合物半導体の組み合わせを選択する
ことにより494nm〜550nmの範囲の緑色発光を
行うことができる半導体発光素子を得ることができる。
【0022】例えばII−VI族化合物半導体のZnSは、
ウルツ鉱型の結晶構造もとり得るが、閃亜鉛鉱型の結晶
性のよい基板を形成することもできる。ただし、通常は
n型の導電型しか得られず、発光波長は紫外線領域(波
長380nm以下)に対応する。また、例えばZnTe
は、通常はp型の導電型しか得られないが、発光波長は
550nmを超える。このようなn型のZnS基板又は
この上に形成したZnS層の上層に、p型のZnTeと
ノンドープのZnSの極めて薄い層を交互に多数層積み
重ねた全体としてp型となる歪超格子層を積層してp−
n接合を形成すると、ZnTeとZnSの割合を調整す
ることにより、この歪超格子層の発光波長を494nm
〜550nmの範囲とすることが可能となる。従って、
このような組み合わせによれば、直接遷移型のII−VI族
化合物半導体のみによって494nm〜550nmの範
囲の緑色発光の半導体発光素子を得ることができる。
【0023】なお、本発明で用いる各種の基板は、ウェ
ーハ基板そのものの他、その表層上に基板と同一組成の
半導体をバッファ層として成長させたものも含む。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を詳述する。
【0025】(第1実施例)図1乃至図3は本発明の第
1実施例を示すものであって、図1はLED素子の構成
を示す縦断面図、図2はLEDランプの斜視図、図3は
フルカラーLEDランプの斜視図である。
【0026】本実施例のLED素子は、InP基板上に
CdSによるホモ接合型のp−n接合を形成した場合に
ついて説明する。
【0027】このLED素子は、図1に示すように、厚
さ300μmのp型InP基板11上に、厚さ1μmの
p型InPバッファ層12、厚さ5μmのp型CdS層
13及び厚さ1μmのn型CdS層14が順に積層され
ている。このn型CdS層14の上には、厚さ0.5μ
mのn型InPコンタクト層15が範囲を限って形成さ
れ、このn型InPコンタクト層15の上面には電極層
16が形成され、p型InP基板11の下面には電極層
17が形成されている。
【0028】上記構成のLED素子は、通常の分子線エ
ピタキシ(MBE[Molecular BeamEpitaxy])法や有機
金属気相成長(MOCVD[Metal Organic Chemical Va
porDeposition])法等を用いて製造することができる
が、ここでは分子線エピタキシ法によって製造する場合
について説明する。
【0029】分子線エピタキシ法は、p型InP基板1
1上のp型InPバッファ層12、p型CdS層13、
n型CdS層14及びn型InPコンタクト層15の形
成に用いる。半導体ウェーハの基板表面には不純物が付
着している場合が多く、化学的及び物理的処理によって
も十分に除去することができないことがある。p型In
Pバッファ層12は、このためにp型InP基板11上
に形成される。そして、p型CdS層13とn型CdS
層14もこのp型InPバッファ層12の上に連続的に
成長させる方がよい。従って、分子線エピタキシ装置に
は、真空中で遮断されウェーハの移動が可能な2つの成
長室を持つものを使用し、まず第1の成長室でp型In
P基板11上にp型InPバッファ層12を成長させた
後に、第2の成長室に移動してこの上層にp型CdS層
13とn型CdS層14を順に成長させる。また、この
後、再び第1の成長室に戻りn型InPコンタクト層1
5を成長させる。
【0030】第2の成長室では、真空中のp型InP基
板11を300°C程度に加熱して分子線を照射するこ
とによりp型CdS層13とn型CdS層14を成長さ
せる。これらp型CdS層13とn型CdS層14の成
長材料となる分子線には、純度99.99%以上の高純
度のカドミウム(Cd)と硫黄(S)を使用し、p型の
導電型を制御するための不純物材料(ドーパント)とし
ては窒素(N)を用い、n型の導電型を制御するための
不純物としては塩素(Cl)を用いる。III−V族化合
物半導体のp型InP基板11及びp型InPバッファ
層12は閃亜鉛鉱型の立方晶系であるため、この上層に
積層されるII−VI族化合物半導体のp型CdS層13及
びn型CdS層14も同じ閃亜鉛鉱型の結晶構造とな
る。また、CdSの格子定数はInPの格子定数にほぼ
一致するので、転移等のない良質な結晶を成長させるこ
とができる。
【0031】上記分子線エピタキシ法による処理が完了
すると、成長室からウェーハを取り出し、p型InP基
板11の下面に金(Au)、ゲルマニウム(Ge)及び
ニッケル(Ni)からなる電極層17を蒸着すると共
に、n型InPコンタクト層15の上面に金と亜鉛(Z
n)からなる電極層16を蒸着し、真空中で加熱するこ
とにより半導体層との間にオーミック接続を形成する。
また、電極層16の上層にフォトレジストを塗布した後
に通常のフォトリソグラフィ法を用いてこのフォトレジ
ストを直径100μm程度の円形パターンにエッチング
し、このフォトレジストのパターンをマスクとして、例
えばアルゴン(Ar)イオンビームを用いたイオンビー
ムエッチング法等により電極層16及びn型InPコン
タクト層15のエッチングを行う。そして、このウェー
ハをダイシングにより分割すれば、図示のように、n型
CdS層14の上面の中央部にのみ範囲を限定してn型
InPコンタクト層15と電極層16が形成されたLE
D素子が完成する。
【0032】上記LED素子は、p型InP基板11側
を正電位として電極層16、17に電圧を印加すると、
この電極層16からは電子が注入され電極層17からは
正孔が注入される。そして、電子はn型を通り抜けてp
型側に拡散するが、正孔はあまりn型側に拡散しない。
従って、p型CdS層13を厚く形成しておけば、電子
がここに留まっている正孔と効率よく再結合を行い発光
することになる。また、このときの電子と正孔の再結合
は直接遷移型で行われるので高輝度のものを製造するこ
とができる。さらに、発光波長は、図11に示すように
CdSの520nmとなり、494nm〜550nmの
波長範囲に適合する緑色発光を得ることができる。
【0033】図2は、このような緑色を発光するLED
素子1を使用したLEDランプを示す斜視図である。こ
のLEDランプは、上記LED素子1の基板側の電極を
ヒートシンク2にマウントした後に、第1のリードフレ
ーム3に融着すると共に、他方側の電極と第2のリード
フレーム4との間を金線5でワイヤボインディングし、
これらをエポキシ樹脂6で封止(モールド)した構成と
なっている。
【0034】このエポキシ樹脂6を図示のようにレンズ
状に形成することにより、適当な指向性を持たせること
ができる。このLEDランプは、発光波長が520nm
となるので、JIS規格の安全標識灯の緑色の波長範囲
に適合する。従って、輝度や指向性等の他の要件を満た
すように、LED素子1の個数やエポキシ樹脂6の材料
及びレンズ形状等を適宜設計すれば、JIS規格の安全
標識として用いることができるようになる。なお、この
安全標識を特に遠方から視認する必要がある場合には、
短波長成分が空気中の微粒子によって散乱され、色に赤
みがかかりやすくなるので、予め十分に短波長寄りの発
光波長のLED素子1を使用する必要がある。
【0035】図3は、上記の緑色を発光するLED素子
1を使用したフルカラーのLEDランプを示す。このL
EDランプは、上記LED素子1と、GaAlAs/G
aAs系等の赤色発光のLED素子7と、SiC等の青
色発光のLED素子8とを、ヒートシンク2にマウント
した後に、リードフレーム3に融着し、これらLED素
子1、7、8の他方側の電極と別の3本のリードフレー
ム4、4、4との間をそれぞれ金線5でワイヤボインデ
ィングしてからエポキシ樹脂6で封止した構成となって
いる。
【0036】このフルカラーのLEDランプは、緑色の
LED素子1の発光波長が520nmとなるので、図1
2に示したCIE色度図上の三角形Aよりもさらに広い
範囲の色の表現が可能となる。そして、このフルカラー
のLEDランプを2次元に多数配列すれば、フルカラー
のLEDパネルを構成することができ、複雑多彩な色表
現を要求されるコンピュータのディスプレイ等にも利用
することができるようになる。
【0037】なお、上記LEDパネルとして用いる場合
には、LED素子1、7、8を直接2次元に多数組配列
するようにしてもよい。そして、この場合には、必ずし
も封止材をレンズ状に形成する必要はなくなる。また、
従来からのLEDパネルと同様に、封止材を透明にせ
ず、光を散乱させるようなものを用いた場合には、指向
性の広いLEDパネルとすることができる。
【0038】また、上記フルカラーのLEDランプにお
ける赤色発光のLED素子7と青色発光のLED素子8
のいずれか一方のみを、本実施例の緑色発光のLED素
子1に組み合わせた場合にも、マルチカラーのLEDラ
ンプとすることができる。その理由は、LED素子1
と、LED素子7又はLED素子8の一方とで、これら
2つの発光波長を図12に示したCIE色度図上で結ん
だ線上の各色を表現することができるからである。
【0039】(第2実施例)図4は本発明の第2実施例
を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面図
である。
【0040】本実施例のLED素子は、InP基板上に
ZnxCd1-xSクラッド層とZnyCd1-yS活性層(0
<x≦1、0≦y<1、y<x)によるダブルヘテロ接
合型のp−n接合を形成した場合について説明する。た
だし、ここでは、x=0.15、y=0の割り合いとし
ている。
【0041】このLED素子は、厚さ300μmのn型
InP基板21上に、厚さ1μmのn型InPバッファ
層22、厚さ1μmのn型Zn0.15Cd0.85Sクラッド
層23、厚さ1μmのp型CdS発光層24及び厚さ1
μmのp型Zn0.15Cd0.85Sクラッド層25が順に積
層されている。最も上のp型Zn0.15Cd0.85Sクラッ
ド層25の上層には、厚さ0.5μmのp型InPコン
タクト層26が範囲を限って形成され、このp型InP
コンタクト層26の上には電極層27が形成され、n型
InP基板21の下には電極層28が形成されている。
【0042】この構成のLED素子は、第1実施例と同
様に製造することができる。例えば、分子線エピタキシ
法の場合には、真空にした第1の成長室内にセットした
n型InP基板21を300°C程度に加熱して分子線
を照射することにより、n型Zn0.15Cd0.85Sクラッ
ド層23、p型CdS発光層24及びp型Zn0.15Cd
0.85Sクラッド層25を成長させる。この成長におい
て、これらZnCdS層の成長材料となる分子線には、
共に純度99.99%以上の高純度である、亜鉛(Z
n)、カドミウム(Cd)および硫黄(S)を使用し、
導電型を制御してp型とするための不純物材料としては
窒素(N)を用い、n型とするための不純物材料として
は塩素(Cl)を用いる。
【0043】次に、第2の成長室内で、p型InPコン
タクト層26を成長させる。以上の分子線エピタキシ法
による処理が完了した後、電極層27、28を蒸着させ
てエッチングを行う。これにより、図示のLED素子が
完成する。
【0044】このようにして製造されたLED素子にお
いて、II−VI族化合物半導体のZnCdS層は、第1実
施例の場合と同様にn型InP基板21と同じ閃亜鉛鉱
型の結晶構造となる。また、ZnCdSの格子定数は、
図11に示すように、Cdに比べてZnの割り合いが少
なければ(実施例ではx=0.15、y=0でありZn
の割り合いは十分に少ない)、InPの格子定数にほぼ
一致するので、転移等のない良質な結晶を成長させるこ
とができる。
【0045】上記LED素子は、n型InP基板21側
を負電位として電極層27、28に電圧を印加すると、
この電極層27からは正孔が注入され電極層28からは
電子が注入される。ここで、ZnCdSは、図11に示
すように、Znの割り合いが少なくなるほどバンドギャ
ップが狭くなるので、Znの割り合いが零(y=0)と
なるp型CdS発光層24のバンドギャップはZnを少
量含む(x=0.15)n型Zn0.15Cd0.85Sクラッ
ド層23とp型Zn0.15Cd0.85Sクラッド層25のバ
ンドギャップよりも狭くなる。従って、電子はp型Cd
S発光層24とp型Zn0.15Cd0.85Sクラッド層25
の界面で阻止され、正孔はこのp型CdS発光層24と
n型Zn0.15Cd0.85Sクラッド層23の界面で阻止さ
れるので、いずれもp型CdS発光層24に留まり効率
よく再結合して発光が行われることになる。そして、こ
の発光は、p型CdS発光層24で行われるので、第1
実施例と同じ直接遷移型であり発光波長も520nmと
なる。また、このようにp型とn型のクラッド層の間に
バンドギャップの狭い活性層を形成したダブルヘテロ接
合構造とすると、電子と正孔を効率よく閉じこめて再結
合を行わせることができるので、発光効率をより向上さ
せると共に、p型CdS発光層24を薄くして生産性の
向上を図ることもできるようになる。
【0046】本実施例の場合、ZnCdSのZnの割り
合いを多くすると(xやyの値を大きくする)、図11
に示すように、バンドギャップが広くなって発光波長を
さらに短くすることができる。例えばp型CdS発光層
24に10%程度のZnを加えると、494nmの発光
波長を得ることもできる。ただし、あまり発光波長を短
くなりすぎると、格子定数も減少してn型InP基板2
1の格子定数との差が大きくなるので、結晶欠陥が多く
なって信頼性が低下するおそれがある。
【0047】(第3実施例)図5は本発明の第3実施例
を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面図
である。
【0048】本実施例のLED素子は、InP基板上に
CdSxTe1-xクラッド層とCdSyTe1-y活性層(0
<x≦1、0≦y<1、y<x)によるダブルヘテロ接
合型のp−n接合を形成した場合について説明する。た
だし、ここでは、x=1、y=0.85の割り合いとし
ている。
【0049】このLED素子は、厚さ300μmのn型
InP基板31上に、厚さ1μmのn型InPバッファ
層32、厚さ1μmのn型CdSクラッド層33、厚さ
1μmのp型CdS0.85Te0.15発光層34及び厚さ1
μmのp型CdSクラッド層35が順に積層されてい
る。この最も上のp型CdSクラッド層35の上層に
は、厚さ0.5μmのp型InPコンタクト層36が範
囲を限って形成され、このp型InPコンタクト層36
の上には電極層37が形成され、型InP基板31の下
面には電極層38が形成されている。
【0050】上記構成のLED素子は、第1実施例や第
2実施例と同様に製造することができる。例えば、分子
線エピタキシ法の場合には、真空とした第1の成長室内
にセットしたn型InP基板31を300°C程度に加
熱して分子線を照射することにより、n型CdSクラッ
ド層33、p型CdS0.85Te0.15発光層34及びp型
CdSクラッド層35を成長させる。この成長におい
て、これらCdSTe層の成長材料となる分子線には、
共に純度99.99%以上の高純度である、カドミウム
(Cd)、硫黄(S)およびテルル(Te)を使用し、
導電型を制御してp型とするための不純物材料としては
窒素(N)を用い、n型とするための不純物材料として
は塩素(Cl)を用いる。
【0051】次に、第2の成長室内でp型InPコンタ
クト層36を成長させる。以上の分子線エピタキシ法に
よる処理が完了した後に、電極層37、38を蒸着させ
てエッチングを行う。これにより図示のLED素子が完
成する。
【0052】このように製造されたLED素子におい
て、II−VI族化合物半導体のCdSTe層は、第2実施
例のZnCdSと同様に閃亜鉛鉱型の結晶構造となる。
また、CdSTeの格子定数は、図11に示すように、
Teに比べてSの割り合いが多ければ(実施例ではx=
1、y=0.85でありSの割り合いは十分に多い)、
InPの格子定数にほぼ一致するので、転移等のない良
質な結晶を成長させることができる。
【0053】CdSTeは、図11に示すように、Te
の割り合いが多いほどバンドギャップが狭くなるので、
上記LED素子は、第2実施例の場合と同様に、電子と
正孔がバンドギャップの狭いp型CdS0.85Te0.15発
光層34に留まり効率よく再結合して発光することにな
る。そして、この発光は、p型CdS0.85Te0.15発光
層34で行われるので、直接遷移型であり、発光波長が
CdSよりも少し長波長の550nmとなる。また、こ
のようにダブルヘテロ接合構造とすることで、第2実施
例と同様に、発光効率をより向上させると共に、生産性
の向上を図ることもできるようになる。
【0054】本実施例の場合、p型CdS0.85Te0.15
発光層34のTeの割り合いを少なくすることにより
(yの値を大きくする)、発光波長をCdSの520n
m程度まで短くすることが可能である。また、n型Cd
Sクラッド層33とp型CdSクラッド層35を第2実
施例のようにZnCdSで構成することもできる。
【0055】(第4実施例)図6は本発明の第4実施例
を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面図
である。
【0056】本実施例のLED素子は、InP基板上に
(Zn0.52Cd0.48)xMg1-xSeクラッド層と(Zn
0.52Cd0.48)yMg1-ySe活性層(0≦x<1、0<
y≦1、y>x)によるダブルヘテロ接合型のp−n接
合を形成した場合について説明する。ただし、ここで
は、x=0.5、y=0.75の割り合いとしている。
【0057】このLED素子は、厚さ300μmのp型
InP基板41上に、厚さ1μmのp型InPバッファ
層42、厚さ1μmのp型(Zn0.52Cd0.48)0.5M
g0.5Seクラッド層43、厚さ1μmのp型(Zn0.5
2Cd0.48)0.75Mg0.25Se発光層44及び厚さ1μ
mのn型(Zn0.52Cd0.48)0.5Mg0.5Seクラッド
層45が順に積層されている。最も上のn型(Zn0.52
Cd0.48)0.5Mg0.5Seクラッド層45の上には、厚
さ0.5μmのn型InPコンタクト層46が形成され
ている。なお、以降の実施例では電極層の説明を省略す
る。
【0058】上記構成のLED素子は、VIb族元素の硫
黄(S)をセレン(Se)に変えると共に、IIa族元素
のマグネシウム(Mg)を加えた点を除けば第2実施例
と同じであり、同様に製造することができる。ただし、
分子線エピタキシ法を用いて成長させる場合には、Se
が5個以上の原子の固まった形になりやすく基板上でう
まく単体の原子に分解しないので、分子線の温度を高く
してSeが固まらないようにするクラッキングセルを用
いた方がよい。また、Mgは酸化しやすいため、成長室
内の酸素を完全に除去するための格別の注意が必要とな
る。
【0059】本実施例のLED素子は、第2実施例の場
合と同様に、バンドギャップの狭いp型(Zn0.52Cd
0.48)0.75Mg0.25Se発光層44で電子と正孔を直接
遷移型として再結合させることができ、しかも、ダブル
ヘテロ接合構造とすることにより、発光効率をより向上
させると共に、生産性の向上を図ることもできるように
なる。
【0060】また、ZnCdMgSeは、ZnとCdの
割り合いを0.52と0.48にすることにより、格子
定数をInPとほとんど同じ値にすることができる。し
かも、図11に示すように、ZnCdとMgの割り合い
を変化させてもこの格子定数はほとんど変化せず、バン
ドギャップのみを変化させることができる。従って、II
−VI族化合物半導体のZnCdMgSe層は、下層のp
型InP基板41やp型InPバッファ層42との間、
及びバンドギャップの広いp型(Zn0.52Cd0.48)0.
5Mg0.5Seクラッド層43やn型(Zn0.52Cd0.4
8)0.5Mg0.5Seクラッド層45とバンドギャップの
狭いp型(Zn0.52Cd0.48)0.75Mg0.25Se発光層
44との相互間の格子定数がほぼ一致するので、極めて
良質な厚い閃亜鉛鉱型の結晶として成長させることがで
きる。そして、p型(Zn0.52Cd0.48)0.75Mg0.25
Se発光層44で発光した光は、この欠陥のない良質な
結晶を通して無駄なく外部に取り出すことができるよう
になる。
【0061】本実施例のLED素子は、発光波長が49
4nmとなるが、図11に示すように、ZnCdに対す
るMgの割り合いを減少させれば、より長波長の発光が
可能であり、1−yの値を0.25〜0.07の範囲で
変化させることにより、494nm〜550nmの範囲
の任意の発光波長を得ることができる。
【0062】(第5実施例)図7は本発明の第5実施例
を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面図
である。
【0063】本実施例のLED素子は、InP基板上に
(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se0.7)によるホモ接合型
のp−n接合を形成した場合について説明する。
【0064】このLED素子は、厚さ300μmのp型
InP基板51上に、厚さ1μmのp型InPバッファ
層52、厚さ5μmのp型(Zn0.3Cd0.7)(S0.3
Se0.7)層53及び厚さ1μmのn型(Zn0.3Cd0.
7)(S0.3Se0.7)層54が順に積層されている。最
も上のn型(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se0.7)層54
の上には、厚さ1μmのn型InPコンタクト層55が
形成されている。
【0065】上記LED素子は、VIb族元素としてセレ
ン(Se)に硫黄(S)も加えると共に、IIa族元素の
マグネシウム(Mg)を用いない点を除けば、p−n接
合のII−VI族化合物半導体が第4実施例と同じ組成であ
り、同様に製造することができる。ただし、酸化しやす
いMgを用いないので、成長室内の真空度は第4実施例
ほどの厳格さを要求されない。このZnCdSSeは、
図11に示すように、(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se
0.7)の割り合いとすることにより、発光波長を545
nmとし、格子定数もInPにほぼ一致させることがで
きる。従って、転移等のない良質な結晶を厚く形成する
ことができる。
【0066】本実施例のLED素子は、第1実施例と同
じホモ接続型のp−n接合を形成したものであり、p型
InP基板51側を正電位として電圧を印加すると、注
入された電子はn型(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se0.
7)層54を通って速やかにp型側に拡散するが、正孔
はp型(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se0.7)層53から
n型側にはあまり拡散しない。従って、このp型(Zn
0.3Cd0.7)(S0.3Se0.7)層53を十分に厚く形成
しておくことにより、ここに留まっている正孔に電子が
効率よく再結合して発光することができる。そして、発
光波長は、上記のように545nmとなる。
【0067】(第6実施例)図8は本発明の第6実施例
を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面図
である。
【0068】本実施例のLED素子は、GaAs基板上
にInGaP/InAlPの短周期超格子層によるp−
n接合を形成した場合について説明する。
【0069】このLED素子は、厚さ300μmのp型
GaAs基板61上に、厚さ1μmのp型GaAsバッ
ファ層62、厚さ1μmのp型In0.5Al0.5Pクラッ
ド層63及びn型超格子層64が順に積層されている。
n型超格子層64は、厚さ3モノレーヤ(約8.5オン
グストローム)のSiドープn型In0.5Ga0.5P膜6
4aと、厚さ17モノレーヤ(約48.0オングストロ
ーム)のSiドープn型In0.5Al0.5P膜64bから
なる超格子とを18層重ねた短周期超格子層である。ま
た、このn型超格子層64の上層には、厚さ1μmのn
型GaAsコンタクト層65が形成されている。
【0070】上記構成のLED素子は、通常の有機金属
気相成長法等を用いて製造することができる。有機金属
気相成長法は、p型GaAs基板61上のp型GaAs
バッファ層62、p型In0.5Al0.5Pクラッド層6
3、n型超格子層64及びn型GaAsコンタクト層6
5の形成に用いる。
【0071】即ち、真空の成長室内に配置したp型Ga
As基板61を560°Cに加熱し、この成長室に、G
aとAsの原料ガスであるトリメチルガリウム(TM
G)とターシャルブチルアルシン(TBA)に加えて、
ドーピング材であるセレン化水素(H2Se)ガスを流
すことにより、p型GaAsバッファ層62を成長させ
る。
【0072】次に、成長室にターシャルブチルホスヒン
(TBP)だけを数秒間流してAs原料のターシャルブ
チルアルシンを追い出した後に、InとAlとPの原料
ガスであるトリエチルインジウム(TEI)とトリメチ
ルアルミニウム(TMA)と先に使用したターシャルブ
チルホスヒンに加えて、ドーピング材であるセレン化水
素ガスを流し、p型In0.5Al0.5Pクラッド層63を
成長させる。
【0073】p型In0.5Al0.5Pクラッド層63の形
成が完了すると、トリメチルアルミニウムとセレン化水
素ガスを止めて、トリメチルガリウムとドーピング材で
あるシラン(SiH4)ガスを流して、n型超格子層6
4の最初のSiドープn型In0.5Ga0.5P膜64aを
成長させる。これ以降は、トリメチルガリウムとトリメ
チルアルミニウムだけを切り替えることにより、このS
iドープn型In0.5Ga0.5P膜64aとSiドープn
型In0.5Al0.5P膜64bとを交互に積み重ねて成長
させn型超格子層64を形成する。
【0074】最後に、GaとAsの原料ガスであるトリ
メチルガリウムとターシャルブチルアルシンに加えて、
ドーピング材であるシランガスを流し、n型GaAsコ
ンタクト層65を成長させる。
【0075】上記p型In0.5Al0.5Pクラッド層63
と、n型超格子層64のIn0.5Ga0.5PとIn0.5A
l0.5Pとは、図11に示すように、GaAsと格子定
数がほぼ一致するので、基板としてはp型GaAs基板
61が用いられている。
【0076】本実施例のLED素子は、p型側にのみバ
ンドギャップが広いクラッド層を設けたシングルヘテロ
接合型LEDと同様の作用により発光を行う。即ち、p
型GaAs基板61側を正電位にして電圧を印加する
と、電子はn型GaAsコンタクト層65とn型超格子
層64とのヘテロ界面を乗り超えて拡散するので、あま
り深くp型側に拡散することができない。また、正孔も
n型側にあまり拡散しないのでn型超格子層64にほと
んど留まっている。従って、このn型超格子層64で電
子と正孔が効率よく再結合し発光を行うことになる。そ
して、このため、n型超格子層64は実施例よりも厚く
形成してもほとんど意味がない。
【0077】ここで、In0.5Al0.5P自体は、通常は
間接遷移型半導体となりほとんど発光を行わない。しか
しながら、本実施例のように極めて薄い膜、できれば各
層が20モノレーヤ以下となる膜とした場合には、ゾー
ンフォールディング効果とバンドミキシング効果との相
乗効果によって、InGaP/InAlP超格子が直接
遷移型となることが知られている。また、このn型超格
子層64の発光波長は、超格子構造で決まり、Siドー
プn型In0.5Al0.5P膜64b全体のn型超格子層6
4に対する厚さの割り合いが75%以上であれば、この
発光波長を550nm以下にすることができる。従っ
て、このようなIII−V族化合物半導体のn型超格子層
64を用いた構成により、直接遷移型による効率のよい
緑色発光を行うことができ、本実施例の場合には発光波
長を535nmとすることができた。
【0078】(第7実施例)図9は本発明の第7実施例
を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面図
である。
【0079】本実施例のLED素子は、GaP基板上に
GaP/AlPの短周期超格子層によるp−n接合を形
成した場合について説明する。
【0080】このLED素子は、厚さ300μmのn型
GaP基板71上に、厚さ1μmのn型GaPバッファ
層72、厚さ1μmのn型AlPクラッド層73及びp
型超格子層74が順に積層されている。最も上のp型超
格子層74は、厚さ3モノレーヤ(約8.2オングスト
ローム)のSeドープp型GaP膜74aと、厚さ17
モノレーヤ(約46.4オングストローム)のノンドー
プAlP膜74bからなる超格子とを、例えば20層重
ねた短周期超格子層である。このp型超格子層74の上
には、厚さ1μmのp型GaPコンタクト層75が形成
されている。
【0081】かかる構成のLED素子も、第6実施例と
同様に、通常の有機金属気相成長法等を用いて製造する
ことができる。有機金属気相成長法は、n型GaP基板
71上のn型GaPバッファ層72、n型AlPクラッ
ド層73、p型超格子層74及びp型GaPコンタクト
層75の形成に用いる。
【0082】即ち、真空の成長室内に配置したn型Ga
P基板71を350°Cに加熱し、この成長室に、Ga
とPの原料ガスであるトリメチルガリウムとターシャル
ブチルホスヒンに加えて、ドーピング材であるシランガ
スを流すことにより、n型GaPバッファ層72を成長
させる。
【0083】次に、成長室に、AlとPの原料ガスであ
るトリメチルアルミニウムとターシャルブチルホスヒン
に加えて、ドーピング材であるシランガスを流してn型
AlPクラッド層73を成長させる。
【0084】n型AlPクラッド層73の形成が完了す
ると、トリメチルアルミニウムとシランガスに代えてG
aの原料ガスであるトリメチルガリウムとドーピング材
であるセレン化水素ガスを流して、p型超格子層74の
最初のSeドープp型GaP膜74aを成長させる。こ
れ以降は、トリメチルガリウムとトリメチルアルミニウ
ムを切り替えると共に、トリメチルアルミニウムを流す
場合にはセレン化水素ガスを止めることにより、このS
eドープp型GaP膜74aとノンドープAlP膜74
bとを交互に積み重ねて成長させてp型超格子層74を
形成する。なお、ノンドープAlP膜74bを形成する
際にセレン化水素ガスが止めるのは、AlPにドーピン
グを行うと深い準位ができやすく結晶性が悪くなるため
である。このAlPをノンドープにすると、低濃度のn
型となるが、Seドープp型GaP膜74aへのドープ
量を十分に多くすることにより、p型超格子層74全体
としてはp型とすることができる。
【0085】最後に、GaとPの原料ガスであるトリメ
チルガリウムとターシャルブチルホスヒンに加えて、ド
ーピング材であるセレン化水素ガスを流して、p型Ga
Pコンタクト層75を成長させる。
【0086】n型AlPクラッド層73と、p型超格子
層74のGaPとAlPとは、図11に示すように、格
子定数がほぼ一致するので、基板としては同じGaPの
n型GaP基板71が用いられている。なお、この図1
1に示すように、IV族半導体のSiの格子定数もGa
Pとほぼ同じになるので、Si基板上に本実施例のp型
超格子層74等を形成することも可能である。この場
合、上記のようにp型超格子層74等の成長温度が低い
ので、通常の拡散法等によってトランジスタ等の電子回
路を作成したSi基板上に本実施例のLED素子を形成
することもでき、LED素子とその制御回路のモノリシ
ック化が可能となる。
【0087】本実施例のLED素子も、第6実施例と同
様に、注入された電子と正孔がp型超格子層74におい
て効率よく再結合し発光を行うことになる。また、Al
P自体は、通常は間接遷移型半導体となりほとんど発光
を行わない。しかしながら、本実施例のように極めて薄
い膜、できれば各層が20モノレーヤ以下となる膜とし
た場合には、ゾーンフォールディング効果とバンドミキ
シング効果との相乗効果によって、GaP/AlP超格
子が直接遷移型となることが知られている。そして、こ
のp型超格子層74の発光波長は、超格子構造で決ま
り、ノンドープAlP膜74b全体のp型超格子層74
に対する厚さの割り合いが75%以上であれば、この発
光波長を550nm以下にすることができる。従って、
このようなIII−V族化合物半導体のp型超格子層74
を用いた構成により、直接遷移型による効率のよい緑色
発光を行うことができ、本実施例の場合は発光波長を5
20nmとすることができた。
【0088】(第8実施例)図10は本発明の第8実施
例を示すものであって、LED素子の構成を示す縦断面
図である。
【0089】本実施例のLED素子は、ZnS基板上に
ZnTe/ZnSの歪超格子層によるp−n接合を形成
した場合について説明する。
【0090】このLED素子は、厚さ300μmのn型
ZnS基板81上に、厚さ1μmのn型ZnSバッファ
層兼クラッド層82及びp型歪超格子層83が順に積層
されている。p型歪超格子層83は、厚さ5モノレーヤ
(約15.3オングストローム)のSbドープp型Zn
Te膜83aと、厚さ30モノレーヤ(約81.2オン
グストローム)のノンドープZnS膜83bからなる歪
超格子とを、例えば20層重ねた歪超格子層である。こ
のp型歪超格子層83の上には、厚さ150オングスト
ロームのSbドープp型ZnTeコンタクト層84が形
成されている。
【0091】かかる構成のLED素子は、第1実施例と
ほぼ同様に製造することができる。例えば、分子線エピ
タキシ法の場合には、真空中のn型ZnS基板81を2
50°C程度に加熱して分子線を照射することにより、
n型ZnSバッファ層兼クラッド層82、p型歪超格子
層83及びSbドープp型ZnTeコンタクト層84を
成長させる。成長材料となる分子線には、共に純度9
9.99%以上の高純度である亜鉛(Zn)、塩化亜鉛
(ZnCl2)、テルル(Te)、硫黄(S)及びアン
チモン(Sb)を使用する。
【0092】以下に、製造工程を詳細に述べる。まず、
ZnとSとZnCl2の分子線を照射することにより、
n型ZnS基板81上にn型ZnSバッファ層兼クラッ
ド層82を成長させる。導電型を制御するためのドーパ
ント材としてZnCl2を用いるのは、Clがn型材料
として優れているためと制御性がよいからである。
【0093】次に、ZnとTeとSbの分子線を照射す
ることにより、p型歪超格子層83における最初のSb
ドープp型ZnTe膜83aを成長させる。膜厚は、通
常の反射型高エネルギ電子線回折(RHEED)装置で
モニターする。また、このSbドープp型ZnTe膜8
3aの上層にZnとSの分子線を照射することにより、
ノンドープZnS膜83bを成長させる。そして、これ
らSbドープp型ZnTe膜83aとノンドープZnS
膜83bとを所定の膜厚ずつ交互に成長させる手順を繰
り返すことによりp型歪超格子層83が形成される。ノ
ンドープZnS膜83bは通常はn型となるが、Sbド
ープp型ZnTe膜83aはSbを多くドーピングして
高濃度のp型とすることができるので、p型歪超格子層
83全体としてはp型とすることができる。
【0094】このp型歪超格子層83の形成が完了する
と、最後にZnとTeとSbの分子線を照射することに
よりSbドープp型ZnTeコンタクト層84を成長さ
せてLED素子を完成する。
【0095】本実施例のLED素子は、n型ZnSバッ
ファ層兼クラッド層82とp型歪超格子層83とで構成
されるp−n接合により発光が行われる。n型ZnS基
板81側を負電位として電圧を印加すると、p型歪超格
子層83に注入された正孔は、n型ZnSバッファ層兼
クラッド層82の方がバンドギャップが広いために、こ
のn型ZnSバッファ層兼クラッド層82との界面で遮
断されてp型歪超格子層83に留まる。そして、n型Z
nS基板81から注入された電子は、p型歪超格子層8
3に拡散して、この正孔と効率よく再結合することで発
光が行われることになる。
【0096】このときの発光波長は、p型歪超格子層8
3のバンドギャップによって決まり、本実施例では50
5nmとなる。この発光波長は、Sbドープp型ZnT
e膜83a全体の膜厚がp型歪超格子層83に占める割
り合いによって調整することができる。ただし、このZ
nTeは、図11に示すように、ZnSとの格子定数の
差が13%と極めて大きいため、Sbドープp型ZnT
e膜83aを5モノレーヤ以上の膜厚にすることができ
ない。従って、ここではノンドープZnS膜83bの膜
厚を調整することにより発光波長を調整しなければなら
なず、本実施例の場合、ノンドープZnS膜83b全体
の膜厚がp型歪超格子層83に占める割り合いを88%
以下にすることにより、494nm以上の発光波長を得
ることができた。
【0097】また、本実施例で用いるSbドープp型Z
nTe膜83aは、上記のようにSbを多くドーピング
して高濃度のp型とすることができるので、素子抵抗を
低減して信頼性の高いLED素子とすることができる。
【0098】なお、上記第2実施例以降のLED素子を
第1実施例のLED素子と同様に第2図及び第3図に示
したLEDランプとして用いることはもちろん可能であ
る。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体発光素子によれば、494nm〜550nmの
波長範囲の緑色を高効率・高輝度で発光させることがで
きるので、フルカラーLED等に利用して広い範囲の色
を表現できるようにしたり、規格に適合する安全標識灯
として用いることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであって、LE
Dランプの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すものであって、フル
カラーLEDランプの斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第5実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第6実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第7実施例を示すものであって、LE
D素子の構成を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第8実施例を示すものであって、L
ED素子の構成を示す縦断面図である。
【図11】半導体の格子定数とバンドギャップとの関係
を示す図である。
【図12】CIE色度図である。
【符号の説明】
11 p型InP基板 13 p型CdS層 14 n型CdS層 21 n型InP基板 23 n型Zn0.15Cd0.85Sクラッド層 24 p型CdS発光層 25 p型Zn0.15Cd0.85Sクラッド層 31 n型InP基板 33 n型CdSクラッド層 34 p型CdS0.85Te0.15発光層 35 p型CdSクラッド層 41 p型InP基板 43 p型(Zn0.52Cd0.48)0.5Mg0.5Seクラッ
ド層 44 p型(Zn0.52Cd0.48)0.75Mg0.25Se発光
層 45 n型(Zn0.52Cd0.48)0.5Mg0.5Seクラッ
ド層 51 p型InP基板 53 p型(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se0.7)層 54 n型(Zn0.3Cd0.7)(S0.3Se0.7)層 61 p型GaAs基板 63 p型In0.5Al0.5Pクラッド層 64 n型超格子層 71 n型GaP基板 73 n型AlPクラッド層 74 p型超格子層 81 n型ZnS基板 82 n型ZnSバッファ層兼クラッド層 83 p型歪超格子層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 InP基板上に、バンドギャップが49
    4nm以上550nm以下の波長範囲に対応するII−VI
    族化合物半導体層によるp−n接合が形成されている半
    導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記半導体層を構成するII族元素が、少
    なくとも亜鉛およびカドミウムのうちの一以上であり、
    該半導体層を構成するVI族元素が、セレン、硫黄および
    テルルのうちの一以上である請求項1に記載の半導体発
    光素子。
  3. 【請求項3】 前記InP基板が第1導電型であり、前
    記半導体層が、第1導電型のCdS層と、第1導電型と
    は反対の導電型のCdS層との積層により形成されてい
    る請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記InP基板が第1導電型であり、前
    記半導体層が、第1導電型のZnxCd1-xSクラッド
    層、ZnyCd1-yS(0≦x≦1;0≦y<1;y<
    x)活性層、および第1導電型とは反対の導電型のZn
    xCd1-xSクラッド層を順次積層したものからなる請求
    項2に記載の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 前記InP基板が第1導電型であり、前
    記半導体層が、第1導電型のCdSvTe1-vクラッド
    層、CdSwTe1-w(0≦v≦1;0≦w<1;w<
    v)活性層、および第1導電型とは反対の導電型のCd
    vTe1-vクラッド層を順次積層したものからなる請求
    項2に記載の半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 前記半導体層は、前記InP基板と格子
    定数が0.5%以内で一致しており、該半導体層を構成
    するII族元素が、亜鉛、カドミウムおよびマグネシウム
    のうちの一以上であり、該半導体層を構成するVI族元素
    が、セレン、硫黄およびテルルのうちの一以上である請
    求項2に記載の半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 GaP基板、GaAs基板又はSi基板
    上に、該当する基板と同一導電型のIII−V族化合物半
    導体層と反対導電型のIII−V族化合物半導体とを交互
    に積層した超格子層が、バンドギャップを494nm以
    上550nm以下の波長範囲に対応させて形成されてい
    る半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 前記GaAs基板の上に、該基板とほぼ
    格子定数の等しいInGaP層とInAlP層とからな
    る前記超格子層が形成されている請求項7に記載の半導
    体発光素子。
  9. 【請求項9】 前記GaP基板又はSi基板上に、Ga
    P層とAlP層とからなる前記超格子層が形成されてい
    る請求項7に記載の半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 II−VI族化合物半導体の基板上に、2
    種類のII−VI族化合物半導体を積層したものであり、一
    方の半導体がバンドギャップを発光波長の550nm以
    上に対応させ、他方の半導体がバンドギャップを発光波
    長の494nm以下に対応させている歪超格子層が形成
    されている半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 前記基板がZnSからなり、前記歪超
    格子層がZnTe層とZnS層とからなっている請求項
    10に記載の半導体発光素子。
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