JPH0738203A - p形II−VI族化合物半導体用電極およびII−VI族化合物半導体発光素子 - Google Patents
p形II−VI族化合物半導体用電極およびII−VI族化合物半導体発光素子Info
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- JPH0738203A JPH0738203A JP17792993A JP17792993A JPH0738203A JP H0738203 A JPH0738203 A JP H0738203A JP 17792993 A JP17792993 A JP 17792993A JP 17792993 A JP17792993 A JP 17792993A JP H0738203 A JPH0738203 A JP H0738203A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ビルトイン電圧が低くかつ接触抵抗も小さい
p形II−VI族化合物半導体用電極、および低駆動電圧で
動作するII−VI族化合物半導体発光素子を実現すること
を目的とする。 【構成】 p形II−VI族化合物半導体層の直上に、p形
III−V族化合物半導体層を介して金属電極13,14
を形成する。また、p形 III−V族化合物半導体層とし
て、InAlP9,InGaAlP,InGaP10,GaAs
11の内の少なくとも1層を用いる。また、p形 III−
V族化合物半導体層として、InAlP,InGaAlP,
InGaP,GaAsの内の2層以上を用い、かつp形II−V
I族化合物半導体に対して価電子帯の不連続が連続的に
小さくなる積層構造とする。
p形II−VI族化合物半導体用電極、および低駆動電圧で
動作するII−VI族化合物半導体発光素子を実現すること
を目的とする。 【構成】 p形II−VI族化合物半導体層の直上に、p形
III−V族化合物半導体層を介して金属電極13,14
を形成する。また、p形 III−V族化合物半導体層とし
て、InAlP9,InGaAlP,InGaP10,GaAs
11の内の少なくとも1層を用いる。また、p形 III−
V族化合物半導体層として、InAlP,InGaAlP,
InGaP,GaAsの内の2層以上を用い、かつp形II−V
I族化合物半導体に対して価電子帯の不連続が連続的に
小さくなる積層構造とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、p形II−VI族化合物半
導体用電極およびその電極形成技術を用いて形成された
電極を有するII−VI族化合物半導体発光素子に関する。
なお、II−VI族化合物半導体発光素子は、青色発光する
半導体レーザとして開発が進められている。
導体用電極およびその電極形成技術を用いて形成された
電極を有するII−VI族化合物半導体発光素子に関する。
なお、II−VI族化合物半導体発光素子は、青色発光する
半導体レーザとして開発が進められている。
【0002】
【従来の技術】現在一般に用いられている III−V族化
合物半導体レーザでは、オーミック接触でかつ接触抵抗
の小さい電極形成技術が確立している。
合物半導体レーザでは、オーミック接触でかつ接触抵抗
の小さい電極形成技術が確立している。
【0003】一方、青色発光するワイドバンドギャップ
II−VI族化合物半導体レーザでは、良好な特性が得られ
る電極形成技術は未だ確立していない。なお、II−VI族
化合物半導体レーザは、たとえばn形GaAs基板上にエ
ピタキシャル成長させたp形ZnSe層とn形ZnSe層の
間に、ZnCdSe/ZnSe 量子井戸構造の活性層を有す
る構造になっている。このZnSeは、伝導型制御可能な
II−VI族化合物半導体の代表的なものである。
II−VI族化合物半導体レーザでは、良好な特性が得られ
る電極形成技術は未だ確立していない。なお、II−VI族
化合物半導体レーザは、たとえばn形GaAs基板上にエ
ピタキシャル成長させたp形ZnSe層とn形ZnSe層の
間に、ZnCdSe/ZnSe 量子井戸構造の活性層を有す
る構造になっている。このZnSeは、伝導型制御可能な
II−VI族化合物半導体の代表的なものである。
【0004】このII−VI族化合物半導体に対して現在用
いられている電極形成技術には、次のようなものがあ
る。その一つは、p形ZnSe層に直接に金その他の金属
を蒸着して一方の電極を形成し、n形GaAs基板の裏面
に他方の電極を形成するものである。なお、このときの
電流−電圧特性の立ち上がり電圧(ビルトイン電圧)は
30V程度であった。また、他には、p形ZnSe層の上に
低抵抗のp形ZnTeあるいは半金属のHgSeによるp形
電極用キャップ層を形成するものがある。なお、このと
きのビルトイン電圧は最小で9V程度であった。
いられている電極形成技術には、次のようなものがあ
る。その一つは、p形ZnSe層に直接に金その他の金属
を蒸着して一方の電極を形成し、n形GaAs基板の裏面
に他方の電極を形成するものである。なお、このときの
電流−電圧特性の立ち上がり電圧(ビルトイン電圧)は
30V程度であった。また、他には、p形ZnSe層の上に
低抵抗のp形ZnTeあるいは半金属のHgSeによるp形
電極用キャップ層を形成するものがある。なお、このと
きのビルトイン電圧は最小で9V程度であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、II−VI族
化合物半導体のp形結晶に電極を形成する従来技術は、
その表面に直接電極となる金属を蒸着するか、あるいは
その表面にp形ZnTe等でキャップ層を形成し、その上
に電極となる金属を蒸着するものであった。
化合物半導体のp形結晶に電極を形成する従来技術は、
その表面に直接電極となる金属を蒸着するか、あるいは
その表面にp形ZnTe等でキャップ層を形成し、その上
に電極となる金属を蒸着するものであった。
【0006】しかし、前者の場合には、電極となる金属
とp形II−VI族化合物半導体との間に大きなビルトイン
電圧が存在した。また、後者の場合には、電極となる金
属とp形II−VI族化合物半導体との間の電圧障壁は小さ
くなるが、キャップ層を形成する物質(例えばZnTe)
とp形II−VI族化合物半導体との間に電圧障壁が新たに
生じる。そのために、ビルトイン電圧が III−V族化合
物半導体の場合のように低くならず、さらに接触抵抗も
大きくなるために良好な電極とは言えなかった。
とp形II−VI族化合物半導体との間に大きなビルトイン
電圧が存在した。また、後者の場合には、電極となる金
属とp形II−VI族化合物半導体との間の電圧障壁は小さ
くなるが、キャップ層を形成する物質(例えばZnTe)
とp形II−VI族化合物半導体との間に電圧障壁が新たに
生じる。そのために、ビルトイン電圧が III−V族化合
物半導体の場合のように低くならず、さらに接触抵抗も
大きくなるために良好な電極とは言えなかった。
【0007】このようなことから青色発光するII−VI族
化合物半導体レーザでは、電極形成技術が特性向上の大
きな課題になっていた。本発明は、ビルトイン電圧が低
くかつ接触抵抗も小さいp形II−VI族化合物半導体用電
極、および低駆動電圧で動作するII−VI族化合物半導体
発光素子を提供することを目的とする。
化合物半導体レーザでは、電極形成技術が特性向上の大
きな課題になっていた。本発明は、ビルトイン電圧が低
くかつ接触抵抗も小さいp形II−VI族化合物半導体用電
極、および低駆動電圧で動作するII−VI族化合物半導体
発光素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
p形II−VI族化合物半導体用電極は、p形II−VI族化合
物半導体層の直上に、p形 III−V族化合物半導体層を
介して金属電極を形成する。
p形II−VI族化合物半導体用電極は、p形II−VI族化合
物半導体層の直上に、p形 III−V族化合物半導体層を
介して金属電極を形成する。
【0009】請求項2に記載の発明のp形II−VI族化合
物半導体用電極は、p形 III−V族化合物半導体層とし
て、InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAs の内の
少なくとも1層を用いる。
物半導体用電極は、p形 III−V族化合物半導体層とし
て、InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAs の内の
少なくとも1層を用いる。
【0010】請求項3に記載の発明のp形II−VI族化合
物半導体用電極は、p形 III−V族化合物半導体層とし
て、InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAs の内の
2層以上を用い、かつp形II−VI族化合物半導体に対し
て価電子帯の不連続が連続的に小さくなる積層構造とす
る。
物半導体用電極は、p形 III−V族化合物半導体層とし
て、InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAs の内の
2層以上を用い、かつp形II−VI族化合物半導体に対し
て価電子帯の不連続が連続的に小さくなる積層構造とす
る。
【0011】請求項4に記載の発明のp形II−VI族化合
物半導体用電極は、p形 III−V族化合物半導体層の直
下に、ZnSe,ZnTe,CdTe,またはこれらの混晶も
しくは超格子を配置する。
物半導体用電極は、p形 III−V族化合物半導体層の直
下に、ZnSe,ZnTe,CdTe,またはこれらの混晶も
しくは超格子を配置する。
【0012】請求項5に記載の発明のII−VI族化合物半
導体発光素子は、請求項1ないし請求項4のいずれかに
記載のp形II−VI族化合物半導体用電極を有する。
導体発光素子は、請求項1ないし請求項4のいずれかに
記載のp形II−VI族化合物半導体用電極を有する。
【0013】
【作用】請求項1,2に記載の発明のp形II−VI族化合
物半導体用電極では、p形II−VI族化合物半導体層と電
極となる金属との間に、p形 III−V族化合物半導体層
(InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAs の内の少
なくとも1層)を挿入する。この構造により、p形II−
VI族化合物半導体層と金属電極との間でホールの障壁と
なるような価電子帯の不連続を小さくすることができ
る。したがって、ビルトイン電圧を低下させ、接触抵抗
を小さくすることができる。また、p形 III−V族化合
物半導体層に金属電極が形成されることになるので、電
極形成を容易にすることができる。
物半導体用電極では、p形II−VI族化合物半導体層と電
極となる金属との間に、p形 III−V族化合物半導体層
(InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAs の内の少
なくとも1層)を挿入する。この構造により、p形II−
VI族化合物半導体層と金属電極との間でホールの障壁と
なるような価電子帯の不連続を小さくすることができ
る。したがって、ビルトイン電圧を低下させ、接触抵抗
を小さくすることができる。また、p形 III−V族化合
物半導体層に金属電極が形成されることになるので、電
極形成を容易にすることができる。
【0014】請求項3に記載の発明では、InAlP,I
nGaAlP,InGaP,GaAs のp形 III−V族化合物
半導体層を2層以上積層する。この構造により、p形II
−VI族化合物半導体層から金属電極に向けて、バンドギ
ャップを大から小に徐々に変化させることができ、さら
に価電子帯の不連続を小さくすることができる。
nGaAlP,InGaP,GaAs のp形 III−V族化合物
半導体層を2層以上積層する。この構造により、p形II
−VI族化合物半導体層から金属電極に向けて、バンドギ
ャップを大から小に徐々に変化させることができ、さら
に価電子帯の不連続を小さくすることができる。
【0015】また、電極形成が極めて容易なp形 III−
V族化合物半導体層(例えばGaAs)を最上層に配置した
積層構造とすることにより、さらに電極形成を容易にす
ることができる。
V族化合物半導体層(例えばGaAs)を最上層に配置した
積層構造とすることにより、さらに電極形成を容易にす
ることができる。
【0016】また、積層したp形 III−V族化合物半導
体層(例えばInAlPとInGaP)の間に、下層から上
層へ連続的に組成を変化させるp形 III−V族化合物半
導体層(例えばInGaAlP )を挿入すれば、その間に
存在する価電子帯の不連続を解消することができる。し
たがって、さらにビルトイン電圧を低下させ、接触抵抗
を小さくすることができる。
体層(例えばInAlPとInGaP)の間に、下層から上
層へ連続的に組成を変化させるp形 III−V族化合物半
導体層(例えばInGaAlP )を挿入すれば、その間に
存在する価電子帯の不連続を解消することができる。し
たがって、さらにビルトイン電圧を低下させ、接触抵抗
を小さくすることができる。
【0017】請求項4に記載の発明では、p形 III−V
族化合物半導体層の直下となるp形II−VI族化合物半導
体の最上層に、ZnSe,ZnTe,CdTe,またはこれら
の混晶もしくは超格子を配置する。このとき、p形 III
−V族化合物半導体との価電子帯の不連続は、ZnSe,
ZnTe,CdTeの順に小さくなるので、さらにビルトイ
ン電圧を低下させ、接触抵抗を小さくすることが可能で
ある。なお、p形II−VI族化合物半導体の最上層にCd
Teを配置した場合には、その上に積層されるp形 III
−V族化合物半導体はInAlPを除くものとなる。
族化合物半導体層の直下となるp形II−VI族化合物半導
体の最上層に、ZnSe,ZnTe,CdTe,またはこれら
の混晶もしくは超格子を配置する。このとき、p形 III
−V族化合物半導体との価電子帯の不連続は、ZnSe,
ZnTe,CdTeの順に小さくなるので、さらにビルトイ
ン電圧を低下させ、接触抵抗を小さくすることが可能で
ある。なお、p形II−VI族化合物半導体の最上層にCd
Teを配置した場合には、その上に積層されるp形 III
−V族化合物半導体はInAlPを除くものとなる。
【0018】請求項5に記載の発明のII−VI族化合物半
導体発光素子では、本発明によりビルトイン電圧が低
く、接触抵抗が小さいp形II−VI族化合物半導体用電極
を用いる。この構造により駆動電圧を低下させ、素子特
性を改善することができる。
導体発光素子では、本発明によりビルトイン電圧が低
く、接触抵抗が小さいp形II−VI族化合物半導体用電極
を用いる。この構造により駆動電圧を低下させ、素子特
性を改善することができる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明によるp形II−VI族化合物半
導体用電極を用いたII−VI族化合物半導体レーザの実施
例を示す。なお、本図は、レーザ共振器を光の伝搬方向
(共振器の軸方向)に垂直に切断した断面構造を示す。
導体用電極を用いたII−VI族化合物半導体レーザの実施
例を示す。なお、本図は、レーザ共振器を光の伝搬方向
(共振器の軸方向)に垂直に切断した断面構造を示す。
【0020】図において、GaAs基板1の上方には、G
aAsに格子整合した組成のn形ZnSSe /ZnSe超格
子バッファ層2、n形ZnSSe光閉じ込め層3、n形Z
nSeキャリア閉じ込め層4、ZnCdSe 活性層5、p形
ZnSeキャリア閉じ込め層6、p形ZnSSe光閉じ込め
層7が形成され、p形 III−V族化合物半導体の最上層
としてp形ZnSe層8が形成される。
aAsに格子整合した組成のn形ZnSSe /ZnSe超格
子バッファ層2、n形ZnSSe光閉じ込め層3、n形Z
nSeキャリア閉じ込め層4、ZnCdSe 活性層5、p形
ZnSeキャリア閉じ込め層6、p形ZnSSe光閉じ込め
層7が形成され、p形 III−V族化合物半導体の最上層
としてp形ZnSe層8が形成される。
【0021】本実施例では、その上にキャップ層とし
て、p形InAlP9、InGaP10、p形GaAs11が
積層される。p形GaAs11の上面を除いてキャップ層
およびp形ZnSe層8の上に絶縁膜12が形成され、そ
の上に電極となる金属クロム13および金電極14が形
成される。また、GaAs基板1の下には、インジウム電
極15が形成される。
て、p形InAlP9、InGaP10、p形GaAs11が
積層される。p形GaAs11の上面を除いてキャップ層
およびp形ZnSe層8の上に絶縁膜12が形成され、そ
の上に電極となる金属クロム13および金電極14が形
成される。また、GaAs基板1の下には、インジウム電
極15が形成される。
【0022】このような構造により、正孔はp形GaAs
11から、電子はインジウム電極15からそれぞれ、n
形ZnSeキャリア閉じ込め層4、ZnCdSe 活性層5、
p形ZnSeキャリア閉じ込め層6の領域に注入され、こ
の領域で両者が発光再結合する。
11から、電子はインジウム電極15からそれぞれ、n
形ZnSeキャリア閉じ込め層4、ZnCdSe 活性層5、
p形ZnSeキャリア閉じ込め層6の領域に注入され、こ
の領域で両者が発光再結合する。
【0023】以下、本素子製作法の一例について説明す
る。n形GaAs基板1上に分子線エピタキシャル成長法
(以下MBE法という。)を用いて、厚さ10nmのn形
ZnSSeと厚さ10nmのn形ZnSeを繰り返し5回成長
させてn形ZnSSe/ZnSe超格子バッファ層2を形成
する(キャリア濃度は共に1×1018/cm3 ,塩素ドー
プ)。続いて、厚さ 2.5μmのn形Zn S0.07Se0.93
光閉じ込め層3(キャリア濃度1×1017/cm3,塩素ドー
プ)、厚さ1μmのn形ZnSeキャリア閉じ込め層4
(同1×1017/cm3,塩素ドープ)、厚さ20nmのZn0.8
Cd0.2Se 活性層5(同1×1017/cm3,ノンドープ)、
厚さ1μmのp形ZnSeキャリア閉じ込め層6(同2×
1017/cm3,窒素ドープ)、厚さ 1.5μmのp形ZnS
0.07Se0.93光閉じ込め層7(同2×1017/cm3,窒素ド
ープ)、厚さ 0.1μmのp形ZnSe層8(同1×1018/c
m3,窒素ドープ)を連続して成長させる。
る。n形GaAs基板1上に分子線エピタキシャル成長法
(以下MBE法という。)を用いて、厚さ10nmのn形
ZnSSeと厚さ10nmのn形ZnSeを繰り返し5回成長
させてn形ZnSSe/ZnSe超格子バッファ層2を形成
する(キャリア濃度は共に1×1018/cm3 ,塩素ドー
プ)。続いて、厚さ 2.5μmのn形Zn S0.07Se0.93
光閉じ込め層3(キャリア濃度1×1017/cm3,塩素ドー
プ)、厚さ1μmのn形ZnSeキャリア閉じ込め層4
(同1×1017/cm3,塩素ドープ)、厚さ20nmのZn0.8
Cd0.2Se 活性層5(同1×1017/cm3,ノンドープ)、
厚さ1μmのp形ZnSeキャリア閉じ込め層6(同2×
1017/cm3,窒素ドープ)、厚さ 1.5μmのp形ZnS
0.07Se0.93光閉じ込め層7(同2×1017/cm3,窒素ド
ープ)、厚さ 0.1μmのp形ZnSe層8(同1×1018/c
m3,窒素ドープ)を連続して成長させる。
【0024】次に、第2の成長室でガスソースMBE法
を用いて、キャップ層として、厚さ0.2μmのp形InA
lP9(同1×1018/cm3 ,Be ドープ)、厚さ 0.2μ
mのInGaP10(同1×1018/cm3, Beドープ)、厚
さ 0.2μmのp形GaAs11(同1×1018/cm3 ,Be
ドープ)を成長させる。この成長に当たっては、下層の
II−VI族化合物半導体に影響を与えないようにするため
に、低温で成長できるMEE(マイグレーション・エン
ハンスト・エピタキシ)モードとする。
を用いて、キャップ層として、厚さ0.2μmのp形InA
lP9(同1×1018/cm3 ,Be ドープ)、厚さ 0.2μ
mのInGaP10(同1×1018/cm3, Beドープ)、厚
さ 0.2μmのp形GaAs11(同1×1018/cm3 ,Be
ドープ)を成長させる。この成長に当たっては、下層の
II−VI族化合物半導体に影響を与えないようにするため
に、低温で成長できるMEE(マイグレーション・エン
ハンスト・エピタキシ)モードとする。
【0025】次に、p形InAlP9、InGaP10、p
形GaAs11のうち、電流注入領域以外の領域をエンチ
ングして除去する。このとき、さらにp形ZnSe層8,
p形ZnSSe光閉じ込め層7の一部をエッチングしても
よい。なお、このエッチングが行われてもリブ導波形レ
ーザ構造となるだけなので、本来の素子特性を損なうこ
とはない。
形GaAs11のうち、電流注入領域以外の領域をエンチ
ングして除去する。このとき、さらにp形ZnSe層8,
p形ZnSSe光閉じ込め層7の一部をエッチングしても
よい。なお、このエッチングが行われてもリブ導波形レ
ーザ構造となるだけなので、本来の素子特性を損なうこ
とはない。
【0026】次に、絶縁膜12として、高周波スパッタ
でシリコン酸化膜を形成し、電流注入領域の部分のシリ
コン酸化膜をフォトリソグラフィ技術でエンチングして
除去する。次に、電子ビーム蒸着装置を用いて、厚さ
0.1μmの金属クロム13と厚さ 0.5μmの金電極14
を連続して形成する。一方、GaAs基板1側の電極とな
るインジウム電極15は、インジウム箔をヒートシンク
上に敷き、その上に素子を融着して形成される。
でシリコン酸化膜を形成し、電流注入領域の部分のシリ
コン酸化膜をフォトリソグラフィ技術でエンチングして
除去する。次に、電子ビーム蒸着装置を用いて、厚さ
0.1μmの金属クロム13と厚さ 0.5μmの金電極14
を連続して形成する。一方、GaAs基板1側の電極とな
るインジウム電極15は、インジウム箔をヒートシンク
上に敷き、その上に素子を融着して形成される。
【0027】ところで、 III−V族化合物半導体への電
極形成技術はすでに確立しており、特にp形GaAs11
の電極金属として金属クロム13を用いると、良好な電
極特性が得られることが知られている。
極形成技術はすでに確立しており、特にp形GaAs11
の電極金属として金属クロム13を用いると、良好な電
極特性が得られることが知られている。
【0028】ここで、 III−V族化合物半導体とII−VI
族化合物半導体のバンドラインアップを図2に示す。II
−VI族化合物半導体のp形ZnSe層8と金属電極との間
に、キャップ層を形成する III−V族化合物半導体とし
て、InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAsの内の少
なくとも1層を用いれば、p形II−VI族化合物半導体層
から金属電極へ向けての価電子帯の不連続を小さくする
ことができることがわかる。これにより、ビルトイン電
圧を低下させ、接触抵抗を小さくして素子特性を改善す
ることができる。
族化合物半導体のバンドラインアップを図2に示す。II
−VI族化合物半導体のp形ZnSe層8と金属電極との間
に、キャップ層を形成する III−V族化合物半導体とし
て、InAlP,InGaAlP,InGaP,GaAsの内の少
なくとも1層を用いれば、p形II−VI族化合物半導体層
から金属電極へ向けての価電子帯の不連続を小さくする
ことができることがわかる。これにより、ビルトイン電
圧を低下させ、接触抵抗を小さくして素子特性を改善す
ることができる。
【0029】また、p形ZnSe層8と金属電極との間
に、図1に示す実施例のように、キャップ層としてIn
AlP,InGaP,GaAsをその順に積層して挿入する
ことにより、バンドギャップが大から小に徐々に変化す
ることがわかる。これにより、p形II−VI族化合物半導
体層から金属電極へ向けての価電子帯の不連続をさらに
小さくすることができ、さらに素子特性を改善すること
ができる。
に、図1に示す実施例のように、キャップ層としてIn
AlP,InGaP,GaAsをその順に積層して挿入する
ことにより、バンドギャップが大から小に徐々に変化す
ることがわかる。これにより、p形II−VI族化合物半導
体層から金属電極へ向けての価電子帯の不連続をさらに
小さくすることができ、さらに素子特性を改善すること
ができる。
【0030】また、InAlPとInGaPとの間に、連続
的に組成が変化するInGaAlP を挿入すれば、InAl
PとInGaPとの間に存在する価電子帯の不連続が解消
され、さらにビルトイン電圧を低下させ、接触抵抗を小
さくすることができる。
的に組成が変化するInGaAlP を挿入すれば、InAl
PとInGaPとの間に存在する価電子帯の不連続が解消
され、さらにビルトイン電圧を低下させ、接触抵抗を小
さくすることができる。
【0031】一方、p形II−VI族化合物半導体におい
て、p形 III−V族化合物半導体との価電子帯の不連続
は、図2に示すように、ZnSe,ZnTe,CdTeの順に
小さくなる。したがって、p形ZnSe層8に代えて、p
形ZnTe,p形CdTeまたはp形ZnSeを含むこれらの
混晶もしくは超格子を配置した場合にも、ビルトイン電
圧を低下させ、接触抵抗を小さくすることができる。な
お、CdTeのバンドギャップが0.53(eV) であり、In
AlPが0.62(eV) であるので、p形ZnSe層8に代え
てp形CdTeを用いた場合には、その上にp形 III−V
族化合物半導体としてInAlPを配置することはできな
い。
て、p形 III−V族化合物半導体との価電子帯の不連続
は、図2に示すように、ZnSe,ZnTe,CdTeの順に
小さくなる。したがって、p形ZnSe層8に代えて、p
形ZnTe,p形CdTeまたはp形ZnSeを含むこれらの
混晶もしくは超格子を配置した場合にも、ビルトイン電
圧を低下させ、接触抵抗を小さくすることができる。な
お、CdTeのバンドギャップが0.53(eV) であり、In
AlPが0.62(eV) であるので、p形ZnSe層8に代え
てp形CdTeを用いた場合には、その上にp形 III−V
族化合物半導体としてInAlPを配置することはできな
い。
【0032】次に、本素子の電流−電圧特性を図3に示
す。図において、横軸は電圧(V)、縦軸は電流(m
A)であり、実線が本実施例構造による特性を示す。な
お、参考のために、 III−V族化合物半導体によるキャ
ップ層がない場合の構造(従来構造)による特性を破線
で示す。
す。図において、横軸は電圧(V)、縦軸は電流(m
A)であり、実線が本実施例構造による特性を示す。な
お、参考のために、 III−V族化合物半導体によるキャ
ップ層がない場合の構造(従来構造)による特性を破線
で示す。
【0033】従来構造はビルトイン電圧が30V以上であ
るのに対して、本実施例の構造では6.5 Vとなってお
り、大幅に低減されているのがわかる。さらに、上述し
た他の従来構造においても9V程度となっているので、
それと比べても改善されていることがわかる。また、図
に示すように、ビルトイン電圧以上での曲線の傾きが本
実施例構造の方が急であることから、 III−V族化合物
半導体によるキャップ層を導入することにより、素子抵
抗も小さくなっていることがわかる。
るのに対して、本実施例の構造では6.5 Vとなってお
り、大幅に低減されているのがわかる。さらに、上述し
た他の従来構造においても9V程度となっているので、
それと比べても改善されていることがわかる。また、図
に示すように、ビルトイン電圧以上での曲線の傾きが本
実施例構造の方が急であることから、 III−V族化合物
半導体によるキャップ層を導入することにより、素子抵
抗も小さくなっていることがわかる。
【0034】次に、本素子の室温におけるパルス駆動の
光−電流特性を図4に示す。図において、横軸は注入電
流(mA)、縦軸は光出力(mW)であり、実線が本実
施例構造による特性を示す。なお、参考のために、 III
−V族化合物半導体によるキャップ層がない場合の構造
(従来構造)による特性を破線で示す。
光−電流特性を図4に示す。図において、横軸は注入電
流(mA)、縦軸は光出力(mW)であり、実線が本実
施例構造による特性を示す。なお、参考のために、 III
−V族化合物半導体によるキャップ層がない場合の構造
(従来構造)による特性を破線で示す。
【0035】本実施例の構造ではビルトイン電圧および
素子抵抗が低下するので、従来構造に比べて閾値電流も
約1/3に低減され、外部微分量子効率も改善されてい
ることがわかる。
素子抵抗が低下するので、従来構造に比べて閾値電流も
約1/3に低減され、外部微分量子効率も改善されてい
ることがわかる。
【0036】なお、図1に示す実施例構造では絶縁膜1
2があるが、キャップ層の有無によってビルトイン電圧
がまったく異なることから、絶縁膜12は必ずしも設け
なくてもよい。ただし、高注入電流駆動時に高電圧がか
かる場合には絶縁膜12の効果が発揮され、光出力効率
の低下を防ぐことができる。
2があるが、キャップ層の有無によってビルトイン電圧
がまったく異なることから、絶縁膜12は必ずしも設け
なくてもよい。ただし、高注入電流駆動時に高電圧がか
かる場合には絶縁膜12の効果が発揮され、光出力効率
の低下を防ぐことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、p形II−
VI族化合物半導体の電極形成において、p形 III−V族
化合物半導体を用いたキャップ層を介する構造とするこ
とにより、ビルトイン電圧が低く、接触抵抗の小さい電
極を容易に形成することができる。また、p形II−VI族
化合物半導体層から金属電極に向けて、価電子帯の不連
続が小さくなるようにp形 III−V族化合物半導体を積
層構造とすることにより、さらにビルトイン電圧を低
く、接触抵抗を小さくすることができる。
VI族化合物半導体の電極形成において、p形 III−V族
化合物半導体を用いたキャップ層を介する構造とするこ
とにより、ビルトイン電圧が低く、接触抵抗の小さい電
極を容易に形成することができる。また、p形II−VI族
化合物半導体層から金属電極に向けて、価電子帯の不連
続が小さくなるようにp形 III−V族化合物半導体を積
層構造とすることにより、さらにビルトイン電圧を低
く、接触抵抗を小さくすることができる。
【0038】したがって、II−VI族化合物半導体発光素
子の電極として、本発明によるp形II−VI族化合物半導
体用電極を用いることにより、素子特性を大幅に改善す
ることができる。このように、本発明による電極形成技
術は、II−VI族化合物半導体を用いて発光素子その他を
作製するときに最も基本となる技術であり、応用範囲は
極めて広い。
子の電極として、本発明によるp形II−VI族化合物半導
体用電極を用いることにより、素子特性を大幅に改善す
ることができる。このように、本発明による電極形成技
術は、II−VI族化合物半導体を用いて発光素子その他を
作製するときに最も基本となる技術であり、応用範囲は
極めて広い。
【図1】本発明によるp形II−VI族化合物半導体用電極
を用いたII−VI族化合物半導体レーザの実施例構造を示
す断面図。
を用いたII−VI族化合物半導体レーザの実施例構造を示
す断面図。
【図2】III−V族化合物半導体とII−VI族化合物半導
体のバンドラインアップを示す図。
体のバンドラインアップを示す図。
【図3】本素子の電流−電圧特性を示す図。
【図4】本素子の室温におけるパルス駆動の光−電流特
性を示す図。
性を示す図。
1 GaAs基板 2 n形ZnSSe/ZnSe超格子バッファ層 3 n形ZnSSe光閉じ込め層 4 n形ZnSeキャリア閉じ込め層 5 ZnCdSe 活性層 6 p形ZnSeキャリア閉じ込め層 7 p形ZnSSe光閉じ込め層 8 p形ZnSe層 9 p形InAlP 10 p形InGaP 11 p形GaAs 12 絶縁膜 13 金属クロム 14 金電極 15 インジウム電極
Claims (5)
- 【請求項1】 亜鉛を含むp形II−VI族化合物半導体に
形成される電極において、 p形II−VI族化合物半導体層の直上に、p形 III−V族
化合物半導体層を介して金属電極を形成したことを特徴
とするp形II−VI族化合物半導体用電極。 - 【請求項2】 請求項1記載のp形II−VI族化合物半導
体用電極において、 p形 III−V族化合物半導体層として、InAlP,In
GaAlP,InGaP,GaAsの内の少なくとも1層を用
いたことを特徴とするp形II−VI族化合物半導体用電
極。 - 【請求項3】 請求項1記載のp形II−VI族化合物半導
体用電極において、 p形 III−V族化合物半導体層として、InAlP,In
GaAlP,InGaP,GaAsの内の2層以上を用い、か
つp形II−VI族化合物半導体に対して価電子帯の不連続
が連続的に小さくなる積層構造としたことを特徴とする
p形II−VI族化合物半導体用電極。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載のp形II−VI族化合物半導体用電極において、 p形 III−V族化合物半導体層の直下に、ZnSe,Zn
Te,CdTe,またはこれらの混晶もしくは超格子を配
置したことを特徴とするp形II−VI族化合物半導体用電
極。 - 【請求項5】 亜鉛を含むII−VI族化合物半導体発光素
子において、 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のp形II−VI
族化合物半導体用電極を有することを特徴とするII−VI
族化合物半導体発光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17792993A JPH0738203A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | p形II−VI族化合物半導体用電極およびII−VI族化合物半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17792993A JPH0738203A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | p形II−VI族化合物半導体用電極およびII−VI族化合物半導体発光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0738203A true JPH0738203A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16039541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17792993A Pending JPH0738203A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | p形II−VI族化合物半導体用電極およびII−VI族化合物半導体発光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0738203A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009245973A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Tdk Corp | 発光素子 |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP17792993A patent/JPH0738203A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009245973A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Tdk Corp | 発光素子 |
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