JPH0738428U - 球形タンク用回転足場装置 - Google Patents
球形タンク用回転足場装置Info
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- JPH0738428U JPH0738428U JP6768593U JP6768593U JPH0738428U JP H0738428 U JPH0738428 U JP H0738428U JP 6768593 U JP6768593 U JP 6768593U JP 6768593 U JP6768593 U JP 6768593U JP H0738428 U JPH0738428 U JP H0738428U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 球形タンクの下半球部と球形タンクを収納す
る船体との狭い隙間に設けることができ、足場の設置・
撤去作業が容易で球形タンク下半球部の外面工事を効率
良く行える回転足場装置を提供する。 【構成】 球形タンクTを搭載する船体Hと球形タンク
Tとの狭い隙間2に設ける球形タンク用回転足場装置F
であって、球形タンクTを支持するファンデーションデ
ッキD上に上部支持部3を設けるとともに、前記船体H
に球形タンク垂直軸心Cに中心旋回支持機構Mを有する
下部支持部4を設け、この下部支持部4と前記上部支持
部3とを前記球形タンクTの外面にほぼ沿って複数に分
割した足場部材5A〜5Cで形成する連結部5により連
結して一体化し、足場部材5Cに階段状の足場板5cを
設けるとともに、前記上部支持部3に前記中心旋回支持
機構Mを中心にしてファンデーションデッキD上を旋回
走行する走行駆動装置7を設けた。
る船体との狭い隙間に設けることができ、足場の設置・
撤去作業が容易で球形タンク下半球部の外面工事を効率
良く行える回転足場装置を提供する。 【構成】 球形タンクTを搭載する船体Hと球形タンク
Tとの狭い隙間2に設ける球形タンク用回転足場装置F
であって、球形タンクTを支持するファンデーションデ
ッキD上に上部支持部3を設けるとともに、前記船体H
に球形タンク垂直軸心Cに中心旋回支持機構Mを有する
下部支持部4を設け、この下部支持部4と前記上部支持
部3とを前記球形タンクTの外面にほぼ沿って複数に分
割した足場部材5A〜5Cで形成する連結部5により連
結して一体化し、足場部材5Cに階段状の足場板5cを
設けるとともに、前記上部支持部3に前記中心旋回支持
機構Mを中心にしてファンデーションデッキD上を旋回
走行する走行駆動装置7を設けた。
Description
【0001】
本考案は、球形タンクにおける下半球部の外面工事を施工するための足場装置 に関し、更に詳しくは、球形タンクの下半球部と構造物との隙間が狭い場所に設 ける足場装置であって、外面工事の施工箇所に応じて旋回させることができる回 転足場装置に関するものである。
【0002】
従来より、液体等を貯蔵する球形タンクが様々な用途で用いられているが、球 形タンクが構造物内に設置される場合、その構造物が球形タンクの外面に沿うよ うな形状に形成されている場合もある。このように構造物が球形タンクの外面に 沿うように形成されている場合、球形タンクと構造物との隙間が狭くなっている 。そして、このような球形タンクにおいては、タンク内に貯蔵する製品に応じて タンク外面にあらゆる工事を施工している。
【0003】 この様な球形タンクとして、球形タンク方式液化天然ガス(以下、LNGとい う。)運搬船における球形タンクを例にして以下に説明すると、球形タンク方式 のLNG運搬船は船体内部に球形タンクを内蔵しているため、球形タンクを収納 する船体が球形タンクの外面に沿うように形成されており、この船体の所定位置 に球形タンクを搭載すると、これらの間にはお椀状の隙間が形成されるようにな る。そして、この球形タンク内には−163 ℃の極低温のLNGが積載されるため 、タンク外面には防熱工事が施工されている。
【0004】 このようなLNGの球形タンクは、通常、赤道部(タンク中央部)と北半球部 (赤道部を除いた上半球部)と南半球部(赤道部を除いた下半球部)から構成さ れており、タンク本体の外面に施工する防熱(保冷)工事は、南半球部,赤道部 、北半球部と順に本船に搭載して組立てた後、球形タンクの水圧テスト等を行っ た後に施工されている。
【0005】 この防熱工事の内、南半球部の防熱工事を行う場合、図8の足場装置を設置し たLNG運搬船の概略を示す断面図のように、球形タンクTをタンク支持部材5 1でファンデーションデッキD上に搭載した後、球形タンクTと船体Hのバラス トタンク52との隙間53にタンクの外面全周に沿った階段状の作業用足場54 を組立てて架設し、この足場54から球形タンクTの緯度に沿って所定の大きさ で分割された防熱材iを、作業者がタンク壁tの外面に沿って密着させながら取 付けを行っている。そして、南半球部Sの防熱工事が終了すると足場54を分解 して船外へと搬出している。
【0006】 この種の従来技術として、特開昭58−101972号公報記載の発明があるが、この 発明は、予めその上半球部に沿って旋回する足場を設けておき、これを旋回させ つつ建造作業を行うことにより、作業能率の向上を図ろうとするものであり、本 考案が対象とするような、球形タンクと構造物との隙間が狭い場所における下半 球部の外面工事に適用しようとしても設置することができない。
【0007】 また、他の従来技術として、特開昭48− 83131号, 特開昭51−106313号, 実開 昭53− 91016号公報記載の発明又は考案があるが、これらはいずれも球形タンク 下方が開放した地上等においてタンク壁外面を工事するためのものであり、本考 案が対象とするような、球形タンクと構造物との隙間が狭い場所における外面工 事には適用することはできない。
【0008】
ところで、上述したような球形タンク方式LNG運搬船においては、球形タン クTの外面と船体Hとの隙間53が限られており、例えば、3万立方メートル程 度の球形タンクTにおいては、球形タンクTの下部では約1m程度でファンデー ションデッキD部では約5m程度となる場合がある。
【0009】 一方、このような球形タンクTは、例えば直径が約40m程度あり、この球形タ ンクTの南半球部Sに取付ける防熱材iは約 800枚〜1000枚にもなる。従って、 上記足場54とタンク壁tとの狭いスペースで、しかも段差の大きい位置からの 防熱工事は、作業効率の悪い工事となっている。
【0010】 また、作業用足場54を架設する作業も、球形タンクTと船体Hとの限られた 隙間での作業を強いられるため、効率の悪い作業となっている。しかも、この足 場54は、外面工事施工後に取外して撤去する必要があるため、球形タンクTの 全周にわたって設けた足場を分解,搬送して撤去する作業も限られた隙間での作 業となり、煩雑な作業となる。
【0011】 更に、この足場54は、球形タンクTの容量、すなわち、大きさに適したもの を架設する必要があるため、球形タンクTの大きさに合った足場を設計して設け る必要がある。
【0012】 一方、上述したようにして防熱材を南半球部Sに取付ける場合、防熱材iの搬 入位置から所定の足場まで上下方向に搬送する必要がある。この搬入位置は、通 常、ファンデーションデッキDの側部に搬入口55を設けて搬入している。しか も、この防熱材iは比較的重量が有るため、防熱材iを所定の作業足場まで搬送 するための防熱材搬送用のコンベア等を別途架設する必要がある。その上、南半 球部Sの同一緯度に沿って周状に取付ける防熱材iを取付け位置まで水平方向に 搬送する必要もある。そのため、防熱材の搬送作業に多大な労力を必要とすると ともに、そのために長期の工事期間を必要としている。
【0013】 本考案は上記課題に鑑みて、球形タンクの下半球部と球形タンクを設置する構 造物との狭い隙間に設けることができ、足場の設置・撤去作業が容易で球形タン ク下半球部の外面工事を効率良く行える球形タンク用回転足場装置を提供するこ とを主目的とし、球形タンクの曲率が変わっても、その曲率にほぼ沿うように曲 率を変更することができる球形タンク用回転足場装置を提供すること、および工 事用材料を効率良く搬送することができる球形タンク用回転足場装置を提供する ことを他の目的とする。
【0014】
上記目的を達成するために、第1考案における球形タンク用回転足場装置は、 球形タンクを収納する船体と球形タンクとの狭い隙間に設ける球形タンク用回転 足場装置であって、前記球形タンクを支持するファンデーションデッキ上に上部 支持部を設けるとともに、前記船体に球形タンク垂直軸心に中心旋回支持機構を 有する下部支持部を設け、該下部支持部と前記上部支持部とを前記球形タンクの 外面にほぼ沿って複数に分割した足場部材で形成する連結部により連結して一体 化し、前記上部支持部に前記中心旋回支持機構を中心にしてファンデーションデ ッキ上を旋回走行する走行駆動装置を設けたことを特徴とするものである。
【0015】 第2考案における球形タンク用回転足場装置は、球形タンクを設置する構造物 と球形タンクとの狭い隙間に設ける球形タンク用回転足場装置であって、前記球 形タンク下半球部の上部付近周囲に位置する前記構造物に周状の水平支持部材を 設け、該水平支持部材上に上部支持部を設けるとともに、前記構造物に球形タン ク垂直軸心に中心旋回支持機構を有する下部支持部を設け、該下部支持部と前記 上部支持部とを前記球形タンクの外面にほぼ沿って複数に分割した足場部材で形 成する連結部により連結して一体化し、前記上部支持部に前記中心旋回支持機構 を中心にして水平支持部材上を旋回走行する走行駆動装置を設けたことを特徴と するものである。
【0016】 第3考案における球形タンク用回転足場装置は、上記第1考案又は第2考案に おいて、連結部の一部に該連結部の曲率を変化させるスペーサ又は調整用足場部 材を設けたことを特徴とするものである。
【0017】 第4考案における球形タンク用回転足場装置は、上記第1〜第3のいずれかの 考案において、連結部の上下方向に沿って工事材料を搬送する搬送装置を設けた ことを特徴とするものである。
【0018】
上記第1考案の構成によれば、ファンデーションデッキ上に設けた上部支持部 と、船体の球形タンク垂直軸心に設けた中心旋回支持機構を有する下部支持部と を、球形タンクの外面にほぼ沿って複数に分割した足場部材で形成する連結部に より連結して一体化すると、球形タンクの下半球部と船体との狭い隙間に回転足 場装置を形成することができる。この回転足場装置は、連結部を複数に分割した 足場部材で形成しているため、容易に設置・撤去することができる。
【0019】 このようにして球形タンクと船体との隙間に設けた回転足場装置は、上部支持 部にファンデーションデッキ上を走行する走行駆動装置を設けることにより、上 部支持部側を、下部支持部の中心旋回支持機構を中心にしてファンデーションデ ッキ上を旋回走行させることができるため、球形タンクの外面に沿って旋回する 回転足場となる。
【0020】 上記第2考案の構成によれば、球形タンク下半球部の上部付近周囲に位置する 構造物に設けた周状の水平支持部材上に設けた上部支持部と、構造物の球形タン ク垂直軸心に設けた中心旋回支持機構を有する下部支持部とを、球形タンクの外 面にほぼ沿って複数に分割した足場部材で形成する連結部により連結して一体化 すると、球形タンクの下半球部と構造物との狭い隙間に回転足場装置を形成する ことができる。この回転足場装置は、連結部を複数に分割した足場部材で形成し ているため、容易に設置・撤去することができる。
【0021】 このようにして球形タンクと構造物との隙間に設けた回転足場装置は、上部支 持部に水平支持部材上を走行する走行駆動装置を設けることにより、上部支持部 側を、下部支持部の中心旋回支持機構を中心にして周状に設けた水平支持部材上 で旋回走行させることができるため、球形タンクの外面に沿って旋回する回転足 場となる。
【0022】 上記第3考案の構成によれば、上記第1考案又は第2考案の作用を奏しつつ、 連結部の一部に設けたスペーサ又は調整用足場部材により連結部の曲率を変化さ せることができる。
【0023】 上記第4考案の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの考案における作用 を奏しつつ、連結部の上下方向に沿って設けた工事用材料を搬送する搬送装置に より、工事用材料を上下方向に搬送することができる。
【0024】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案に係る回転足場装置を船舶に適用した第1実施例を示す側面図で あり、図2は図1に示す回転足場装置の平面図で、図3(a) は図1に示す回転足 場装置の下部支持部を示す平面図、(b) は同中央縦断面図である。
【0025】 図示するように、船体Hの所定位置には球形タンクTを支持するファンデーシ ョンデッキDが形成されており、このファンデーションデッキD上の所定位置に タンク支持部材1により支持した球形タンクTの南半球部Sは、船体H側のバラ ストタンクHaとの間に狭い隙間2を残すように搭載されている。
【0026】 このように狭い隙間2を残して搭載された南半球部Sと船体Hとの間には第1 実施例に係る回転足場装置Fが設けられている。この回転足場装置Fは、上記フ ァンデーションデッキD上に設けられた上部支持部3と、球形タンクTの垂直軸 心Cの位置に中心旋回支持機構Mを有する下部支持部4と、これらを連結する連 結部5とにより大きく構成されている。
【0027】 上記上部支持部3は、下部支持部4の中心旋回支持機構Mを中心にしてファン デーションデッキD上を走行するための車輪6を有するとともに、この車輪6を 駆動するための駆動モータ8を有する走行駆動装置7とを有している。そして、 この走行駆動装置7は水平枠9と垂直枠10とにより連結部5と連結されており 、連結部5を支持するとともにこの連結部5からの荷重を上記走行駆動装置7へ 伝えている。この走行駆動装置7は、連結部5の端部付近に設けられており、図 2の平面図に示すように、駆動側の車輪6と従動車輪6aはファンデーションデ ッキD上を円周方向に沿って容易に走行できるように、その旋回円の円周に沿っ て取付けられている。
【0028】 従って、連結部5からの荷重は、水平枠9および垂直枠10から走行駆動装置 7へと伝達され、この走行駆動装置7の車輪6を介してファンデーションデッキ D上で支持されている。また、この上部支持部3は下部支持部4の中心旋回支持 機構Mを中心にファンデーションデッキD上を旋回走行するので、デッキD上に 走行駆動装置7の車輪6を案内するレール等を設ける必要が無く、上部支持部3 の設置および撤去が容易に行える。
【0029】 なお、上記車輪6は、金属,樹脂等の材質であれば良いが、特に樹脂製の車輪 6を用いるとファンデーションデッキDと柔軟な接触となるため、金属車輪のよ うに小さな凸部との接触による走行抵抗の大幅な増加を生じることがなく、走行 時に騒音を発することもない。
【0030】 上記下部支持部4は、図3(a),(b) に示すように、球形タンクTの垂直軸心C 上に固定する円筒部材11と、この上部に設けられた回動部材12と、この回動 部材12の下部と上記円筒部材11の上部との間に設けられた旋回ベアリング1 4により構成された中心旋回支持機構Mと、上記回動部材12の一側方に設けら れた支持アーム13とにより構成されており、上記旋回ベアリング14により回 動部材12側が旋回自在となるように構成されている。そして、上記回動部材1 2に設けられた支持アーム13には、連結部5の端部を連結するための支持軸1 3aが設けられている。このように連結部5を支持軸13aにより上下方向に回 動自在に支持しているため、ファンデーションデッキDが起伏していても自由に 上下することができる。
【0031】 また、中心旋回支持機構Mの円筒部材11および回動部材12は中空の円筒状 に形成されており、この中空部に上述した上部支持部3や作業場所で使用する機 器の動力源である電力を供給するスリップリング15が設けられている。このス リップリング15は、上部を回動部材12側に固定して回動自在に保持しており 、下部は配管16により円筒部材11側とともに回動しないようにしている。こ のように旋回する回転足場装置Fの唯一固定部である下部支持部4の中心旋回支 持機構Mにスリップリング15を設けて動力を供給することにより、動力用電線 等を旋回させた時に生じる配線のねじれ等の問題を生じることなく確実に供給す ることができる。なお、電力以外に圧縮空気等を供給する場合でも同様に可能で ある。
【0032】 上記連結部5は、図1に示すように、複数に分割した足場部材により形成され ており、最下部に位置するほぼ水平配置の下部足場部材5Aと、この下部足場部 材5Aに連結された緩傾斜の中間足場部材5Bと、この中間足場部材5Bに連結 された複数の上部足場部材5Cとから構成されている。この上部足場部材5Cは 複数のブロックを組合せることにより形成されたものであり、連結して組合せた 時に球形タンクTの曲率にほぼ沿うように、両端面の継手面がわずかに傾斜した 方形状の各上部足場部材5Cを図示しないボルト・ナットを用いて連結すること により形成している。そして、上記下部足場部材5Aにはほぼ水平の足場板5a が設けられ、上記中間足場部材5Bには緩傾斜の足場板5bが設けられ、上記上 部足場部材5Cにはそれぞれの取付け位置においてほぼ水平となる足場板5cが それぞれ設けられている。また、この連結部5を複数に分割した足場部材5A〜 5Cで形成しているので、継手部を分解することにより複数の部品となるため、 狭い隙間2での分解・撤去作業が容易に行える。
【0033】 このようにして上部支持部3と下部支持部4とを連結した連結部5は、球形タ ンクTの外面にほぼ沿った形状で南半球部Sと船体Hとの隙間2に設けられてい る。
【0034】 また、上記各上部足場部材5Cに設けた足場板5cは、側面視において階段状 の足場を形成しており、これらの足場板5c間が垂直方向に相当の距離(約1m 前後の段差)があるため、図2の平面図に示すように梯子5dが設けられている 。このように高い位置に設けられる足場部材5Cの足場板5cを階段状に形成す ることにより安全な作業が行える。なお、上記各足場部材5A〜5Cに設けられ た足場板5a〜5cを全て階段状に形成してもよい。また、各上部足場部材5C の側部には安全上の手すり5eがそれぞれ設けられている。
【0035】 更に、上記上部足場部材5Cの下面には足場下面を覆うカバー部材5fが設け られている。このカバー部材5fは、例えば、帆布等により上部足場部材5Cの 下面を覆うことができるようなものであればよく、連結部5から作業部材の切断 屑や工具等の落下を防止しており、作業場所において生じる屑等の受けとして作 用する。
【0036】 なお、上記いずれの足場板5a〜5cも、この実施例ではチェッカードプレー トを用いており、この実施例では上部足場部材5Cの上から4番目の足場板5c を取外し可能に構成することにより、船体Hの側部に設けた搬入口17から搬入 した作業部材等を、後述する搬送装置19へ容易に積込めるように構成している 。この実施例では搬入口17にチェーンブロック17aを設けている。
【0037】 ところで、この第1実施例における回転足場装置Fは、この実施例では容量が 約3万立方メートル程度の球形タンクT用のものを例にしているが、この回転足 場装置Fは他の容量の球形タンクであっても容易に適用可能である。すなわち、 球形タンクTの大きさ、つまり、球形タンクTの直径に応じた曲率半径の回転足 場装置Fを容易に形成することができる。この曲率の変更は、例えば、図4(a), (b) の模式図に示すように、タンク直径の変化が少ない場合には、図4(a) のよ うに例えば中間足場部材5Bと上部足場部材5Cとの間の継手部にパッキンやデ ィスタンスピース等のスペーサ18を設け、その着脱により調整し、タンク直径 の変化が大きい場合には、図4(b) のように中間足場部材5Bと上部足場部材5 Cとの間、又は下部足場部材5Aと中間足場部材5Bとの間に別構成の調整用足 場部材5Dを設けるか、予め一部の足場部材の長さを所望の長さにした調整用足 場部材5Dとして組合せて連結部5を形成することにより容易にできる。
【0038】 一方、この実施例では、図2の平面図に示すように、上部足場部材5Cと中間 足場部材5Bの一方の側部に工事材料を搬送するための搬送装置19が設けられ ている。この搬送装置19は、回転足場装置Fと平行に設けられた2本のレール 20aと、このレール20aを下部で支持する支持材20bとから構成されたレ ール部材20と、このレール20a上を上下方向に走行する台車21と、この台 車21を昇降させる駆動モータ22とから構成されている。この駆動モータ22 は、図1に示すように上端の上部足場部材5Cの上部に設けられており、図示し ないワイヤにより台車21と連結されている。この搬送装置19は、例えば防熱 工事の場合には主として防熱材iを搬送し、その他に工具を入れた作業箱等の工 事材料を搬送してもよい。
【0039】 このように形成された回転足場装置Fは、足場板5a〜5cとタンク壁tとの 間を任意な距離に設定することが可能であり、例えばこの間を1m程度に設定す ることも容易にできるため、作業し易い距離を自由に設定することができる。
【0040】 以上のように構成された第1実施例の回転足場装置Fは、図5の回転足場装置 を設置した球形タンク方式LNG運搬船の概略を示す断面図のように船体Hの所 定位置に設けられ、図6の同回転足場装置を設置した球形タンク方式LNG運搬 船の一部を示す平面図のように、球形タンクTの垂直軸心C位置に設けられた中 心旋回支持機構Mを中心にして上部支持部3側がファンデーションデッキD上を 旋回走行することができ、この第1実施例により防熱工事を行う場合、例えば、 ポリウレタンフォーム,フェノールフォーム等の防熱材iをタンク壁tに密着さ せて以下のように取付けて行く。
【0041】 すなわち、南半球部Sにおける防熱工事は、上述したようにタンク壁tの外面 に沿って順次取付け作業を行うため、作業を行う場所の移動に伴って、順次、回 転足場装置Fを旋回させながら作業を行う。この作業は、足場板5a〜5cとタ ンク壁tとの間を所定の距離に保った状態で旋回しながら行うため、極めて効率 的に行うことが可能となり大幅な労力と時間の軽減が可能となる。
【0042】 また、この作業は、作業位置の下部に回転足場装置Fを旋回させて作業を行う ため、工事施工時に生じるウレタン等の屑は全て足場板5a〜5c上に落ち、し かも、足場板5cの下面側にはカバー部材5fが設けられているため、工事によ り生じる屑は作業している所に溜まる。従って、工事後の清掃もこの回転足場装 置f上を清掃すれば良くなり、大幅な作業時間と労力の軽減が可能となる。
【0043】 なお、回転足場装置Fの旋回駆動を作業者が適宜行えるように手元にリモート コントロールスイッチ等を設ければ、作業の進捗状況に応じて作業者の判断によ り回転足場装置Fを旋回させることができるので、作業能率を更に向上させるこ とができる。この場合、安全上、駆動装置7近傍に強制停止ボタン等を設けてフ ァンデーションデッキD上からでも強制停止させることができるようにすればよ い。
【0044】 次に、船舶のようなファンデーションデッキDの無い場所等に設ける回転足場 装置の第2実施例を、図7の上部支持部を示す側面図に基づいて説明する。なお 、この第2実施例では、上述した第1実施例における上部支持部3を旋回可能に 支持する走行駆動装置7とファンデーションデッキDの構成のみが異なるため、 上部支持部とその支持構造のみを説明する。
【0045】 この第2実施例では、構造物たる側壁23の所定位置に上部支持部25を支持 するための水平支持部材たる支持デッキ24を設けたものであり、この支持デッ キ24は南半球部Sの上部付近周囲に位置する側壁23に周状に設けられている 。そして、この支持デッキ24の上部には回転足場装置F2 を上部で支持する上 部支持部25の車輪26が載っている。この車輪26を駆動するための駆動モー タ28を有する走行駆動装置27は支持枠29により連結部5と連結されており 、連結部5からの荷重は上部支持部25の走行駆動装置27を介して支持デッキ 24へと伝達される。
【0046】 このように構成した第2実施例の回転足場装置F2 によれば、上述した第1実 施例の回転足場装置Fと同様に、下部支持部4の中心支持部を中心にし、上部支 持部25が支持デッキ24上を走行することができるので、南半球部Sのタンク 壁tに沿って旋回しながら作業を行うことができるため、上述した第1実施例と 同様に作業効率の大幅な向上が可能となる。
【0047】 なお、この第2実施例における他の構成および作用は上述した第1実施例と同 様であるため、説明は省略する。
【0048】 また、上述したタンク支持構造以外の支持構造で球形タンクを支持するととも に、回転足場装置の旋回に支障を来すことがない状態で支持している場合には、 下半球部の上部付近までの高さを有する回転足場装置を設けてもよく、回転足場 装置の高さは設置条件等に応じて適宜決定すればよい。
【0049】
本考案は、以上説明したように構成しているので、以下に記載するような効果 を奏する。
【0050】 第1考案によれば、球形タンクの下半球部と構造物との狭い隙間に回転足場装 置を設置することができ、また、足場が球形タンク外面の円弧にほぼ沿って形成 されているため、タンク外面と足場との距離を作業に適した距離にすることが容 易にできるので効率的な作業が行える。また、回転足場装置を旋回させて作業場 所を変更しながら外面工事を行えるので、作業を行う複数の作業者および材料, 工具等を乗せたまま旋回するので、作業効率の大幅な向上が可能となる。また、 足場部材の足場板を階段状に形成することにより安全な作業が行える。更に、回 転足場装置の設置・撤去作業も連結部を複数に分割したブロックで形成している ため容易に行える。
【0051】 第2考案によれば、船舶のようなファンデーションデッキ等が無い構造物であ っても、それに代わる水平支持部材を設けることにより、上記第1考案と同一の 効果を奏することができる。
【0052】 第3考案によれば、上記第1考案又は第2考案の効果を奏しつつ、連結部の一 部に設けた調整用足場部材やスペーサの着脱により連結部の曲率を任意に変化さ せることができるため、球形タンクの外径が変化しても曲率を変化させた回転足 場装置を容易に形成することができる。
【0053】 第4考案によれば、上記第1〜第3のいずれかの考案における効果を奏しつつ 、連結部の上下方向に沿って設けた搬送装置により、防熱材等の工事材料を効率 良く搬送することができるため、より効率の高い工事が可能となる。
【図1】本考案に係る回転足場装置の第1実施例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】図1に示す回転足場装置の平面図である。
【図3】(a) は図1に示す回転足場装置の下部支持部を
示す平面図であり、(b) は同中央縦断面図である。
示す平面図であり、(b) は同中央縦断面図である。
【図4】(a),(b) は、回転足場装置の曲率を変化させる
方法を示す模式図である。
方法を示す模式図である。
【図5】本考案に係る回転足場装置を設置した球形タン
ク方式LNG運搬船の概略を示す断面図である。
ク方式LNG運搬船の概略を示す断面図である。
【図6】図5に示す回転足場装置を設置した球形タンク
方式LNG運搬船の一部を示す平面図である。
方式LNG運搬船の一部を示す平面図である。
【図7】本考案に係る第2実施例の上部支持部を示す側
面図である。
面図である。
【図8】従来の足場装置を設置した球形タンク方式LN
G運搬船の概略を示す断面図である。
G運搬船の概略を示す断面図である。
1…タンク支持部材 2…隙間 3…上部支持部 4…下部支持部 5…連結部 5A…下部足場部材 5B…中間足場部材 5C…上部足場部材 5D…調整用足場部材 5a,5b,5c…足場板 5f…カバー部材 6…車輪 7…走行駆動装置 8…駆動モータ 11…円筒部材 12…回動部材 13…支持アーム 14…旋回ベアリング 15…スリップリング 17…搬入口 18…スペーサ 19…搬送装置 20…レール部材 21…台車 22…駆動モータ 24…支持デッキ(水平支持部材) 25…上部支持部 26…車輪 27…走行駆動装置 T…球形タンク S…南半球部 C…垂直軸心 M…中心旋回支持機構 D…ファンデーションデッキ t…タンク壁 i…防熱材 F…回転足場装置 F2 …回転足場装置
Claims (4)
- 【請求項1】 球形タンクを収納する船体と球形タンク
との狭い隙間に設ける球形タンク用回転足場装置であっ
て、 前記球形タンクを支持するファンデーションデッキ上に
上部支持部を設けるとともに、前記船体に球形タンク垂
直軸心に中心旋回支持機構を有する下部支持部を設け、
該下部支持部と前記上部支持部とを前記球形タンクの外
面にほぼ沿って複数に分割した足場部材で形成する連結
部により連結して一体化し、前記上部支持部に前記中心
旋回支持機構を中心にしてファンデーションデッキ上を
旋回走行する走行駆動装置を設けたことを特徴とする球
形タンク用回転足場装置。 - 【請求項2】 球形タンクを設置する構造物と球形タン
クとの狭い隙間に設ける球形タンク用回転足場装置であ
って、 前記球形タンク下半球部の上部付近周囲に位置する前記
構造物に周状の水平支持部材を設け、該水平支持部材上
に上部支持部を設けるとともに、前記構造物に球形タン
ク垂直軸心に中心旋回支持機構を有する下部支持部を設
け、該下部支持部と前記上部支持部とを前記球形タンク
の外面にほぼ沿って複数に分割した足場部材で形成する
連結部により連結して一体化し、前記上部支持部に前記
中心旋回支持機構を中心にして水平支持部材上を旋回走
行する走行駆動装置を設けたことを特徴とする球形タン
ク用回転足場装置。 - 【請求項3】 連結部の一部に該連結部の曲率を変化さ
せるスペーサ又は調整用足場部材を設けたことを特徴と
する請求項1又は請求項2記載の球形タンク用回転足場
装置。 - 【請求項4】 連結部の上下方向に沿って工事材料を搬
送する搬送装置を設けたことを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載の球形タンク用回転足場装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993067685U JP2533394Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 球形タンク用回転足場装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993067685U JP2533394Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 球形タンク用回転足場装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0738428U true JPH0738428U (ja) | 1995-07-14 |
| JP2533394Y2 JP2533394Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=13352100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993067685U Expired - Lifetime JP2533394Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 球形タンク用回転足場装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2533394Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018066215A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 株式会社 南組 | 構築物補修用移動式作業台 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4883131A (ja) * | 1972-02-10 | 1973-11-06 | ||
| JPS4950515A (ja) * | 1972-09-20 | 1974-05-16 | ||
| JPS51106313A (ja) * | 1975-03-14 | 1976-09-21 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Kyugatatankuyoashibasochi |
| JPS5391016U (ja) * | 1976-12-27 | 1978-07-25 | ||
| JPS5662988U (ja) * | 1979-10-18 | 1981-05-27 | ||
| JPS58101972A (ja) * | 1981-12-15 | 1983-06-17 | 石川島播磨重工業株式会社 | 球形ホルダ−の建造方法 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP1993067685U patent/JP2533394Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
| JP2018066215A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 株式会社 南組 | 構築物補修用移動式作業台 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2533394Y2 (ja) | 1997-04-23 |
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Legal Events
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