JPH0739627B2 - 高Al含有ステンレス鋼板の製造法 - Google Patents
高Al含有ステンレス鋼板の製造法Info
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- JPH0739627B2 JPH0739627B2 JP28722988A JP28722988A JPH0739627B2 JP H0739627 B2 JPH0739627 B2 JP H0739627B2 JP 28722988 A JP28722988 A JP 28722988A JP 28722988 A JP28722988 A JP 28722988A JP H0739627 B2 JPH0739627 B2 JP H0739627B2
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Landscapes
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,高温耐酸化性,耐食性,電熱性を有し,電熱
器の発熱帯や汚染気体を処理する触媒金属基板に好適に
使用できる高Alステンレス合金板の工業的製造法に関す
る。
器の発熱帯や汚染気体を処理する触媒金属基板に好適に
使用できる高Alステンレス合金板の工業的製造法に関す
る。
ステンレス鋼板は耐酸化性や耐食性に優れるのでこの特
徴を生かして各種産業分野にて広範囲に使用されている
が,一層の耐酸化性を付与するには,鋼中にAlを添加す
るのが有効である。しかし,多量のAlの添加は非常に材
質を脆くするため冷間圧延はもちろんのこと熱間圧延さ
えも難しく,通常の圧延と焼鈍の組合わせによって高Al
ステンレス鋼板を製造することは極めて困難である。こ
のため高Alステンレス鋼板は電気抵抗が高く,耐酸化
性,耐食性に優れた材料であるにもかかわらず製造性が
非常に悪いため充分利用されるに至っていない。
徴を生かして各種産業分野にて広範囲に使用されている
が,一層の耐酸化性を付与するには,鋼中にAlを添加す
るのが有効である。しかし,多量のAlの添加は非常に材
質を脆くするため冷間圧延はもちろんのこと熱間圧延さ
えも難しく,通常の圧延と焼鈍の組合わせによって高Al
ステンレス鋼板を製造することは極めて困難である。こ
のため高Alステンレス鋼板は電気抵抗が高く,耐酸化
性,耐食性に優れた材料であるにもかかわらず製造性が
非常に悪いため充分利用されるに至っていない。
本発明の目的はかかる有益な高Alステンレス鋼板を簡便
且つ安価に製造する方法を確立し,高Al含有ステンレス
鋼板の普及利用に資すことにある。
且つ安価に製造する方法を確立し,高Al含有ステンレス
鋼板の普及利用に資すことにある。
前記の目的を達成せんとする本発明の要旨とするところ
は,ステンレス鋼板または鋼帯の少なくとも片面に,含
有させるAl量に相当する割合となるようにAl薄板または
薄帯を重ね合わせ,これをロール間に通板して積層圧延
板とし,得られた積層圧延板を,場合によってはさらに
目標板厚まで圧延したうえ(そのさい,圧延の前または
途中において250〜550℃の中間焼鈍を施すことが有利で
ある),600〜1300℃の範囲の温度においてAl層が溶融せ
ずに合金化する条件下の拡散処理を施すことを特徴とす
る高Al含有ステンレス鋼板または鋼帯の製造法に存す
る。
は,ステンレス鋼板または鋼帯の少なくとも片面に,含
有させるAl量に相当する割合となるようにAl薄板または
薄帯を重ね合わせ,これをロール間に通板して積層圧延
板とし,得られた積層圧延板を,場合によってはさらに
目標板厚まで圧延したうえ(そのさい,圧延の前または
途中において250〜550℃の中間焼鈍を施すことが有利で
ある),600〜1300℃の範囲の温度においてAl層が溶融せ
ずに合金化する条件下の拡散処理を施すことを特徴とす
る高Al含有ステンレス鋼板または鋼帯の製造法に存す
る。
また本発明によれば,前記の製造法の途中に得られた積
層圧接板,焼鈍圧接板或いは圧延板を素材としてこれか
ら用途に応じた製品形状または中間製品の形状に加工
し,この加工品または半加工品を600〜1300℃の範囲の
温度においてAl層が溶融せずに合金化する条件下の拡散
処理を施すことを特徴とするAl含有ステンレス鋼の加工
品または半加工品を製造する方法が提供される。
層圧接板,焼鈍圧接板或いは圧延板を素材としてこれか
ら用途に応じた製品形状または中間製品の形状に加工
し,この加工品または半加工品を600〜1300℃の範囲の
温度においてAl層が溶融せずに合金化する条件下の拡散
処理を施すことを特徴とするAl含有ステンレス鋼の加工
品または半加工品を製造する方法が提供される。
本発明法によると,従来は困難であった3%以上のAlを
含有する,場合によっては,10%以上ものAlを含有する
ステンレス鋼板が工業的に製造できる。しかも,通常の
ステンレス鋼板の製造と同様に鋼帯としての工業的製造
が可能である。本発明法によって得られた高Al含有ステ
ンレス鋼板は,その拡散処理の程度によって,Alが均一
に拡散した厚み方向に均一濃度の合金鋼板としたもの,
また,厚み方向にAlの濃度分布が異なったもの,場合に
よって層状の合金層が介在したり最外表面層にAlやCrの
酸化被膜をもつ特殊構造のもの,として高Alステンレス
鋼板が製造でき,用途に適したものが比較的簡単に製造
できるという特徴がある。そして,従来では製造が困難
であった形状が複雑な高Alステンレス鋼製の加工品また
は半加工品でも容易に製造できる。
含有する,場合によっては,10%以上ものAlを含有する
ステンレス鋼板が工業的に製造できる。しかも,通常の
ステンレス鋼板の製造と同様に鋼帯としての工業的製造
が可能である。本発明法によって得られた高Al含有ステ
ンレス鋼板は,その拡散処理の程度によって,Alが均一
に拡散した厚み方向に均一濃度の合金鋼板としたもの,
また,厚み方向にAlの濃度分布が異なったもの,場合に
よって層状の合金層が介在したり最外表面層にAlやCrの
酸化被膜をもつ特殊構造のもの,として高Alステンレス
鋼板が製造でき,用途に適したものが比較的簡単に製造
できるという特徴がある。そして,従来では製造が困難
であった形状が複雑な高Alステンレス鋼製の加工品また
は半加工品でも容易に製造できる。
本発明法で使用するステンレス鋼板または鋼帯(以下,
鋼板と総称する)の成分は特に限定されず,C含有量>0.
03%の通常のステンレス鋼板が使用できるが,Cr含有量
が多いと圧接板を得ることが困難となることからCrが30
%以下のステンレス鋼板を使用するのが望ましい。C含
有量は出来るだけ低い方が望ましいが,本発明は安価に
高Al含有ステンレス鋼板を製造することを目的の一つと
しており,C含有量が0.03%を超える安価なステンレス鋼
板を出発材料に使用しても,極めて耐熱特性の優れた高
Al含有ステンレス鋼板が製造できることがわかった。
鋼板と総称する)の成分は特に限定されず,C含有量>0.
03%の通常のステンレス鋼板が使用できるが,Cr含有量
が多いと圧接板を得ることが困難となることからCrが30
%以下のステンレス鋼板を使用するのが望ましい。C含
有量は出来るだけ低い方が望ましいが,本発明は安価に
高Al含有ステンレス鋼板を製造することを目的の一つと
しており,C含有量が0.03%を超える安価なステンレス鋼
板を出発材料に使用しても,極めて耐熱特性の優れた高
Al含有ステンレス鋼板が製造できることがわかった。
他方,本発明法で使用するAl板(Al箔または薄帯も使用
できる)は,純Al板であることが望ましいが,通常のAl
板にはFe,Si等が多少含有されている。これらの元素は
ステンレス鋼板にも含有されているものであり,したが
って特にこのような元素が含有されていても問題はな
く,このような元素が3%まで含まれたAl板でも本発明
では有利に使用することができる。
できる)は,純Al板であることが望ましいが,通常のAl
板にはFe,Si等が多少含有されている。これらの元素は
ステンレス鋼板にも含有されているものであり,したが
って特にこのような元素が含有されていても問題はな
く,このような元素が3%まで含まれたAl板でも本発明
では有利に使用することができる。
このようなステンレス鋼板の片面または両面にAl板を,
目標とするAl含有量となるように重ね合わせてロールを
用いて圧接するのであるが,両者とも重ね合わせ面は浄
化処理をしておくのが望ましい。このロールによる重ね
合わせ板の圧接工程において,圧接圧下率が30%未満で
はステンレス鋼とAlとの良好な圧接状態を得ることが通
常は困難である。したがって,圧接圧下率は30%以上と
することが必要であり,これによって,ステンレス鋼と
Alとの積層圧接板が得られる。
目標とするAl含有量となるように重ね合わせてロールを
用いて圧接するのであるが,両者とも重ね合わせ面は浄
化処理をしておくのが望ましい。このロールによる重ね
合わせ板の圧接工程において,圧接圧下率が30%未満で
はステンレス鋼とAlとの良好な圧接状態を得ることが通
常は困難である。したがって,圧接圧下率は30%以上と
することが必要であり,これによって,ステンレス鋼と
Alとの積層圧接板が得られる。
この積層圧接板の接着性向上のために焼鈍処理すること
が好ましい。この焼鈍処理は全てに必要なものではない
が,圧接板の板厚が約1.5mmを超えるような場合には,
次工程で更に冷間圧延して板厚減少を行なうさいに,接
着面に剥離が発生することがあり,これを防止するため
に焼鈍を施すのが有利となる。この中間焼鈍は250℃以
上の温度を採用しないと効果が認められない。しかし,5
50℃を超えると圧接板のステンレス鋼層とAl層との界面
に合金層が厚く発達し,次工程の冷間圧延時にこの合金
層付近にクラツクが生じ,このために剥離が生じたりす
る。この中間焼鈍の焼鈍方式としてはタイトコイルによ
るバッチ焼鈍とすることができる。この場合,焼鈍時間
は1〜20時間程度とするのが良い。その他の焼鈍方式で
もよいが,いずれにしても冷間圧延時の剥離を防止する
ためには,250℃〜550℃の温度範囲で実施することが必
要である。
が好ましい。この焼鈍処理は全てに必要なものではない
が,圧接板の板厚が約1.5mmを超えるような場合には,
次工程で更に冷間圧延して板厚減少を行なうさいに,接
着面に剥離が発生することがあり,これを防止するため
に焼鈍を施すのが有利となる。この中間焼鈍は250℃以
上の温度を採用しないと効果が認められない。しかし,5
50℃を超えると圧接板のステンレス鋼層とAl層との界面
に合金層が厚く発達し,次工程の冷間圧延時にこの合金
層付近にクラツクが生じ,このために剥離が生じたりす
る。この中間焼鈍の焼鈍方式としてはタイトコイルによ
るバッチ焼鈍とすることができる。この場合,焼鈍時間
は1〜20時間程度とするのが良い。その他の焼鈍方式で
もよいが,いずれにしても冷間圧延時の剥離を防止する
ためには,250℃〜550℃の温度範囲で実施することが必
要である。
このようにして,圧接工程を経たままの積層圧接板,中
間焼鈍を施した焼鈍圧接板,或いは中間焼鈍を施すかま
たは施さないで更に冷間圧延した冷延圧接板を,目標と
するAl量をもって製造したら,次にこれを拡散処理す
る。この拡散処理はステンレス鋼層とAl層とを相互に拡
散させる処理であり,600〜1300℃の温度範囲で施す必要
がある。拡散処理温度が600℃未満ではAlの拡散が充分
進行しなく,1300℃を超えると拡散合金層において溶融
層が生じる。なお,この拡散処理時の加熱速度を速くし
てAlの融点以上の高温まで加熱すると,約700℃付近でA
l層が溶融することがある。このAl層が溶融すると,垂
れや集積によってAlの板面方向での濃度変化を発生する
原因となる。したがって,このようなAl層の溶融は出来
るだけ防止することが必要であり,このために,Alの融
点以下の温度で加熱して,例えば550〜680℃の温度に1
分間以上保持して,Al層を融点の高い合金層にさせてか
ら,一層の高温に加熱して十分な拡散処理を施すのがよ
い。すなわち,600〜1300℃の範囲の温度においてAl層が
溶融せずに合金化する条件下の拡散処理を施すことが必
要である。
間焼鈍を施した焼鈍圧接板,或いは中間焼鈍を施すかま
たは施さないで更に冷間圧延した冷延圧接板を,目標と
するAl量をもって製造したら,次にこれを拡散処理す
る。この拡散処理はステンレス鋼層とAl層とを相互に拡
散させる処理であり,600〜1300℃の温度範囲で施す必要
がある。拡散処理温度が600℃未満ではAlの拡散が充分
進行しなく,1300℃を超えると拡散合金層において溶融
層が生じる。なお,この拡散処理時の加熱速度を速くし
てAlの融点以上の高温まで加熱すると,約700℃付近でA
l層が溶融することがある。このAl層が溶融すると,垂
れや集積によってAlの板面方向での濃度変化を発生する
原因となる。したがって,このようなAl層の溶融は出来
るだけ防止することが必要であり,このために,Alの融
点以下の温度で加熱して,例えば550〜680℃の温度に1
分間以上保持して,Al層を融点の高い合金層にさせてか
ら,一層の高温に加熱して十分な拡散処理を施すのがよ
い。すなわち,600〜1300℃の範囲の温度においてAl層が
溶融せずに合金化する条件下の拡散処理を施すことが必
要である。
この拡散処理温度と拡散処理時間の選定,さらには雰囲
気調整によって,種々の構成の鋼板製品が製造できる。
すなわち,十分な拡散を非酸化性雰囲気下で行わせる
と,板厚方向に均一なAI濃度をもつ高AI含有ステンレス
鋼板が製造できる。また,表面酸化を特に回避しないで
拡散焼鈍すれば,表層部にAlやCrなどの酸化物層がリッ
チに存在した特殊な耐熱用の高Alステンレス鋼板が製造
できる。なお,拡散処理後において鋼板表面の性状が不
良となった場合には,軽冷延によって歪を取り除いたり
或いは表面の研摩や光沢仕上げを行うことによって良好
な表面性状にすることができる。
気調整によって,種々の構成の鋼板製品が製造できる。
すなわち,十分な拡散を非酸化性雰囲気下で行わせる
と,板厚方向に均一なAI濃度をもつ高AI含有ステンレス
鋼板が製造できる。また,表面酸化を特に回避しないで
拡散焼鈍すれば,表層部にAlやCrなどの酸化物層がリッ
チに存在した特殊な耐熱用の高Alステンレス鋼板が製造
できる。なお,拡散処理後において鋼板表面の性状が不
良となった場合には,軽冷延によって歪を取り除いたり
或いは表面の研摩や光沢仕上げを行うことによって良好
な表面性状にすることができる。
このようにして,本発明法によると通常の鋼板の製造法
では製造が困難な高Alステンレス鋼板が工業的に製造で
きる。特に,高Al含有ステンレス鋼では冷間圧延はもと
より熱間圧延でも圧延が困難であるが,本発明法では加
工性の良好なステンレス鋼板とAl板を,Alが合金化する
前の圧接状態で或いは圧接後の圧延で板厚減少を行なう
ので目標とする薄板まで良好に冷間で圧延することがで
き,場合によっては製品形状または半製品形状に冷間で
成形加工することができ,しかも,Al含有量は必要に応
じて10%以上にすることも可能である。したがって,特
殊な用途,例えば電気抵抗加熱用素材や高温で使用され
る触媒担持用金属基板等はもとより,一層耐熱性と耐食
性に優れた高Al含有ステンレス鋼板または鋼帯が安価に
製造できる。本発明法によって得られた高Al含有ステン
レス鋼の耐酸化性は後記実施例に示すように1200℃に20
00時間加熱といった過酷な条件下でも十分なものであ
る。従来は,ステンレス鋼に一層の耐酸化性を付与する
ことを目的としてAlを添加したステンレス鋼を圧延・焼
鈍をくり返す方法でこれを達成しようと試みられてきた
が,この場合にはAl含有が3%以下に制限されるもので
あることに鑑み,本発明法がいかに有益なものであるか
が理解されるであろう。
では製造が困難な高Alステンレス鋼板が工業的に製造で
きる。特に,高Al含有ステンレス鋼では冷間圧延はもと
より熱間圧延でも圧延が困難であるが,本発明法では加
工性の良好なステンレス鋼板とAl板を,Alが合金化する
前の圧接状態で或いは圧接後の圧延で板厚減少を行なう
ので目標とする薄板まで良好に冷間で圧延することがで
き,場合によっては製品形状または半製品形状に冷間で
成形加工することができ,しかも,Al含有量は必要に応
じて10%以上にすることも可能である。したがって,特
殊な用途,例えば電気抵抗加熱用素材や高温で使用され
る触媒担持用金属基板等はもとより,一層耐熱性と耐食
性に優れた高Al含有ステンレス鋼板または鋼帯が安価に
製造できる。本発明法によって得られた高Al含有ステン
レス鋼の耐酸化性は後記実施例に示すように1200℃に20
00時間加熱といった過酷な条件下でも十分なものであ
る。従来は,ステンレス鋼に一層の耐酸化性を付与する
ことを目的としてAlを添加したステンレス鋼を圧延・焼
鈍をくり返す方法でこれを達成しようと試みられてきた
が,この場合にはAl含有が3%以下に制限されるもので
あることに鑑み,本発明法がいかに有益なものであるか
が理解されるであろう。
以下に本発明の代表的な実施例を揚げ,本発明法によっ
て得られた鋼板の耐熱特性がいかに優れたものであるか
を示す。
て得られた鋼板の耐熱特性がいかに優れたものであるか
を示す。
〔実施例1〕 ワイヤーブラシ付ロールで両表面を研磨したJIS・SUS43
0鋼板を芯材とし,JIS合金番号1050のAl板をトリクロー
ルエタンでスプレー脱脂したものを皮材とした。
0鋼板を芯材とし,JIS合金番号1050のAl板をトリクロー
ルエタンでスプレー脱脂したものを皮材とした。
この芯材の両面に,第1表に示す板厚構成のものとで皮
材を重ね合わせて,4段圧延機にかみ込ませ,第1表に示
す板厚にまで表示の圧下率で圧接圧延し,コイラーに巻
き取った。圧延速度は10〜30m/分であった。得られた圧
接板コイルをバッチ焼鈍炉に装入し,350℃×10時間の中
間焼鈍を施した後,板厚0.30mmにまで冷間圧延した。そ
して得られた圧接冷延板より60mmの円板状試片を採取
し,この円板状試片を650℃×1時間保持の熱処理を施
し,引続き,1100℃,1200℃の温度に大気中にて加熱する
酸化試験を実施した。その結果を第1表に示した。
材を重ね合わせて,4段圧延機にかみ込ませ,第1表に示
す板厚にまで表示の圧下率で圧接圧延し,コイラーに巻
き取った。圧延速度は10〜30m/分であった。得られた圧
接板コイルをバッチ焼鈍炉に装入し,350℃×10時間の中
間焼鈍を施した後,板厚0.30mmにまで冷間圧延した。そ
して得られた圧接冷延板より60mmの円板状試片を採取
し,この円板状試片を650℃×1時間保持の熱処理を施
し,引続き,1100℃,1200℃の温度に大気中にて加熱する
酸化試験を実施した。その結果を第1表に示した。
第1表より明らかな如く,比較材であるSUS430鋼板では
酸化試験温度1100℃,1200℃とも25時間の試験時間にお
いて10mg/cm2以上の酸化増量を示すのに対し,本発明材
では1200時間の経過においても酸化増量が前者よりも遥
かに少なく,良好な耐酸化性を示している。
酸化試験温度1100℃,1200℃とも25時間の試験時間にお
いて10mg/cm2以上の酸化増量を示すのに対し,本発明材
では1200時間の経過においても酸化増量が前者よりも遥
かに少なく,良好な耐酸化性を示している。
1200℃における本発明材の酸化増量はステンレス鋼板と
Al板の構成割合によって差が認められる。10mg/cm2以上
の酸化増量を示す時間は試料No.1が約700時間,試料No.
2が約1200時間,試料No.3およびNo.4では約2000時間に
おいても10mg/cm2未満と非常に良好な耐酸化性を示す。
なお,圧接冷延板のAlが酸化試験中に均一拡散するがそ
の条件は1100℃では2時間であった。
Al板の構成割合によって差が認められる。10mg/cm2以上
の酸化増量を示す時間は試料No.1が約700時間,試料No.
2が約1200時間,試料No.3およびNo.4では約2000時間に
おいても10mg/cm2未満と非常に良好な耐酸化性を示す。
なお,圧接冷延板のAlが酸化試験中に均一拡散するがそ
の条件は1100℃では2時間であった。
〔実施例2〕 実施例1における試料No.1,No.3の圧接圧延板を板厚0.3
0mmに冷間圧延し,650℃×1時間のステップを入れ,ひ
きつづき1100℃×2時間の拡散処理を真空中で実施し,A
lが均一に拡散した高Alステンレス鋼板とした。その後
板形状修整のために伸び率1.0%の軽冷延を施した。得
られた高Alステンレス鋼板より60mmの円板状試片を採取
し,大気中で1100℃,1200℃に加熱して酸化実験を行っ
た。その結果を第2表に示す。
0mmに冷間圧延し,650℃×1時間のステップを入れ,ひ
きつづき1100℃×2時間の拡散処理を真空中で実施し,A
lが均一に拡散した高Alステンレス鋼板とした。その後
板形状修整のために伸び率1.0%の軽冷延を施した。得
られた高Alステンレス鋼板より60mmの円板状試片を採取
し,大気中で1100℃,1200℃に加熱して酸化実験を行っ
た。その結果を第2表に示す。
本実施例は圧接板のAlを均一拡散した高Alステンレス鋼
板の耐酸化性を調べたものである。第2表からも明らか
な如く,SUS430鋼板は酸化温度1100℃,1200℃とも25時間
未満で10mg/cm2以上の酸化増量を示すのに対し,これに
近い酸化増量は,試料No.1aにおいては1100℃で1200時
間以上,1200℃では約700時間である。試料No.3aでは120
0℃で2000時間においても10mg/cm2未満であり,極めて
良好な耐酸化性を示している。
板の耐酸化性を調べたものである。第2表からも明らか
な如く,SUS430鋼板は酸化温度1100℃,1200℃とも25時間
未満で10mg/cm2以上の酸化増量を示すのに対し,これに
近い酸化増量は,試料No.1aにおいては1100℃で1200時
間以上,1200℃では約700時間である。試料No.3aでは120
0℃で2000時間においても10mg/cm2未満であり,極めて
良好な耐酸化性を示している。
フロントページの続き (72)発明者 御堂丸 哲光 兵庫県尼崎市次屋2―3―1 日新製鋼株 式会社大阪製造所神崎製造課内 (72)発明者 ▲槇▼本 守 兵庫県尼崎市次屋2―3―1 日新製鋼株 式会社大阪製造所神崎製造課内 (56)参考文献 特開 昭50−11942(JP,A) 特公 昭54−9985(JP,B2)
Claims (4)
- 【請求項1】ステンレス鋼板の少なくとも片面に,含有
させるAl量に相当する割合となるようにAl板を重ね合わ
せ,これをロール間に通板して積層圧接板とし,得られ
た積層圧接板を,600〜1300℃の範囲の温度においてAl層
が溶融せずに合金化する条件で拡散処理を施すことから
なる高Al含有ステンレス鋼板の製造法。 - 【請求項2】ステンレス鋼板の少なくとも片面に,含有
させるAl量に相当する割合となるようにAl板を重ね合わ
せ,これをロール間に通板して積層圧接板とし,得られ
た積層圧接板をさらに目標板厚まで圧延し,次いで600
〜1300℃の範囲の温度においてAl層が溶融せずに合金化
する条件で拡散処理を施すことからなる高Al含有ステン
レス鋼板の製造法。 - 【請求項3】ステンレス鋼板の少なくとも片面に,含有
させるAl量に相当する割合となるようにAl板を重ね合わ
せ,これをロール間に通板して積層圧接板とし,得られ
た積層圧接板をさらに目標板厚まで圧延し,そのさい,
この圧延の前または途中において250〜550℃の中間焼鈍
を施し,次いで600〜1300℃の範囲の温度においてAl層
が溶融せずに合金化する条件で拡散処理を施すことから
なる高Al含有ステンレス鋼板の製造法。 - 【請求項4】Al板と重ね合わせるステンレス鋼板はC>
0.03重量%でCr≦30重量%のステンレス鋼板である請求
項1,2または3に記載の高Al含有ステンレス鋼板の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28722988A JPH0739627B2 (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 高Al含有ステンレス鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28722988A JPH0739627B2 (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 高Al含有ステンレス鋼板の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02133562A JPH02133562A (ja) | 1990-05-22 |
| JPH0739627B2 true JPH0739627B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=17714710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28722988A Expired - Lifetime JPH0739627B2 (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 高Al含有ステンレス鋼板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0739627B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0788563B2 (ja) * | 1989-01-20 | 1995-09-27 | 日本金属工業株式会社 | 高アルミ含有フェライト系ステンレス鋼の製造方法 |
| DE19642497C1 (de) * | 1996-10-15 | 1997-07-24 | Krupp Vdm Gmbh | Verfahren zur Herstellung einer Eisen-Chrom-Aluminium-Folie und ihre Verwendung |
| CN112496590B (zh) * | 2020-12-31 | 2022-05-31 | 江苏京沪重工有限公司 | 一种挑臂式钢箱梁制作工艺 |
-
1988
- 1988-11-14 JP JP28722988A patent/JPH0739627B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02133562A (ja) | 1990-05-22 |
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