JPH0739749A - 空間内に設置する空気清浄化剤と空気清浄化法 - Google Patents

空間内に設置する空気清浄化剤と空気清浄化法

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JPH0739749A
JPH0739749A JP5136416A JP13641693A JPH0739749A JP H0739749 A JPH0739749 A JP H0739749A JP 5136416 A JP5136416 A JP 5136416A JP 13641693 A JP13641693 A JP 13641693A JP H0739749 A JPH0739749 A JP H0739749A
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acid
air
air cleaning
space
water
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JP5136416A
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Reiko Kobayashi
禮子 小林
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ESUPO KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸性、塩基性、中性など化学的に性質の異な
る多種類の汚染ガスのある、容積の限られた空間に、単
に設置するだけで、空気中の湿気を利用して、効空気を
清浄化できる、固体の空気清浄化剤とその使用法を提供
する。 【構成】いずれも無水塩の、(A)炭酸カルシウム、重
炭酸ナトリウムなど、(B)くえん酸、こはく酸なと、
(C)硫酸ナトリウム、りんのオキシ酸のナトリウム塩
など、(D)吸水性高分子化合物を必須成分とする配合
物を、通気性の容器や袋に入れて空間に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、健康、感覚、心理面に
悪影響のある、種々の有害な悪臭、気体、ミスト、エア
ゾール、フュームなど(以下これらを総称して、汚染ガ
スと記す。)が、発生、あるいは流入する、密閉あるい
は、低換気率の、湿気がある空間、例えば、船室、居
室、家畜のいる部屋、病室、便所、冷蔵庫、冷凍庫、各
種の理化学の研究室、自動車の車内、コンテナー、倉
庫、解剖室、葬儀場、管理の悪い地下の汚水貯溜槽や、
各種の工場など悪臭発生源に近い、狭い空間、たばこの
煙の充満する部屋など(以下これらを総称して、狭い悪
臭空間と記す。)、種々の生活、作業、貯蔵、運搬など
を行う場所で、単にその空間内に設置するだけで、汚染
ガスを選択的に急速に吸収・低減でき、少量の炭酸ガス
以外には、二次的な空気や、環境への汚染物質が生成せ
ず、効果の持続期間が長く、廃棄が容易などの利点のあ
る、粉末、顆粒、成型物、通気性の袋や容器に入れられ
た形態の、原則的に香料を使用しない、新規の固体空気
清浄化剤を提供する。
【0002】
【従来の技術】本発明と同じ目的で使用されている、代
表的な固体空気清浄化剤は活性炭である。これが有効な
理由は、その微細孔が、汚染ガスをよく吸着するため
で、例えば、冷蔵庫内の空間や、便所などに設置する消
臭剤の主流をなしている。この長所は、(イ)炭化水素
類のような、極性の低い汚染ガスをよく吸着するが、そ
の欠点として、(ロ)アンモニアや、トリメチルアミン
などの極性気体吸着能が低いこと、(ハ)通常40℃以
上の高温では、一旦吸着した汚染ガスを再放出するこ
と、(ニ)1ppm以下の低濃度の汚染ガスの吸着効率
が低いこと、(ホ)高湿下では、汚染ガスの吸着能が低
いことなどが指摘されている。これを改良するため、第
一鉄塩とアスコルビン酸との複合体のような薬剤で、表
面処理すると、(ロ)と(ニ)の欠点は改善するが、
(イ)の性能が低下する欠点があった。
【0003】また寒天のような凝固性の高分子化合物の
水溶液に、種々の香料や、薬剤を混合して、ゲル化させ
たような消臭剤も古くから存在するが、例えば、夏期の
密閉した自動車の車内のような使用条件下では、速やか
に固結してしまう欠点があった。また香料自体には、ま
だ消臭効果があることが、明白に証明されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのような問題
に対して、本発明は、 イ) 例えば、アンモニア、硫化水素、硫黄の酸化物類
(SOx)、窒素の酸化物類(NOx)、トリメチルア
ミンなど、極性の空気汚染ガスにも、例えば、スチレ
ン、トルエン、ジメチルサルファイド、油煙などのよう
な非極性の汚染ガスにも、更にたばこの煙のように、多
種類の酸性、塩基性、中性の物質が混合した非常に複雑
な汚染ガスのいずれにも、清浄化力価が大きく、 ロ) 消臭液の噴霧方式や、単なる多孔性物質による吸
着方式のように操作や維持管理に手間がかからず、単に
狭い悪臭空間に設置し、空気に触れるだけで持続的な空
気清浄化効果を発揮し、 ハ) 一旦化学的に固定・不揮発化された汚染ガスの、
高温での放出がなく、 ニ) 使用を開始するまでは、水分に接触しないような
密閉容器に入れたり、不通気性のフイルムで完全に包装
しておけば、半永久的に性能が維持でき、 ホ) 夏期に高温になる密閉した自動車内や、氷点下の
冷凍庫内でも、僅かな湿気さえあれば、微量の炭酸ガス
の放出が起こるだけで、空気が清浄化でき、 ヘ) 汚染ガスが、親水性でも、疎水性でも、速やかに
清浄化でき、 ト) 清浄化反応開始剤の空気中の湿気は、乾燥剤であ
る無水の無機塩や生成する塩に、これらの結晶水の形で
大量に取り込まれるが、薬剤は固結や液化せずに通気性
の固体状を保ち、その限度を越えて水分が取り込まれた
後でも、吸水性の高分子化合物は大量の吸水により、な
お長期間、高温下に設置しても、水分との共存が可能
で、無機塩結晶水の融解による液化や、スラーリ化が防
げ、 チ) 処方の微調整によって、用途ごとに適した処方が
決定でき、 リ) 生産時には、作業者の安全・衛生面で有害な粉塵
の発生が殆どなく、使用後の廃棄にも、ゴミ焼却炉の腐
食やその排煙、灰の廃棄とその滲出物による水質汚染、
埋め立てによる土壌や、地下水や海水への有害な汚染を
与えないなど、多くの利点がある新規の固体空気清浄化
剤を提供するものである。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、(1)いずれも、低
毒性で、粉末状で乾燥した、好ましくは、全てが無水物
の、(A)アルカリ金属、及び/又は、カルシウム炭酸
塩、重炭酸塩、マグネシウムの炭酸塩、塩基性炭酸塩か
ら選ばれる少なくとも1種と、(B)くえん酸、乳酸、
DLりんご酸、こはく酸、フマル酸、グルコノデルタラ
クトン、及び/又はこれらの酸性塩から選ばれる少なく
とも1種と、(C)硫酸、ピロりん酸、酸性ピロりん
酸、トリポリりん酸、ヘキサメタりん酸のナトリウム塩
と、(D)吸水性高分子化合物とを、必須成分として混
合したものか、及び/又は、(2)あるいは界面活性剤
で、(1)項の配合成分の一部、特に(A)成分か、あ
るいは全部が予め処理されているものかのいずれかのも
のを、空間に設置することを特徴とする固体空気清浄化
剤と、更に、(3)活性炭と、混和、及び/又は近接さ
せて、(1)項か(2)項の固体空気清浄化剤とを、空
間に設置することを特徴とする、空気清浄化法とに関す
るものである。
【0006】
【作用】本発明者は、既に公開特許公報、平3−215
267(以下これを既出既と記す。)により、本発明と
類似の処方、すなわち、上項(A)〜(C)に、更に過
酸化物の塩や、打錠時に必要な成型用粘結剤を加えた固
体消臭剤を提案した。既発明は、汚水貯留槽中や、活性
汚泥中、あるいは各種の工場の排水などに含まれる、極
めて大量の、塩基性、酸性、還元性、重合性等の多種類
の空気汚染物質が混合した水性の汚物中に投入したり、
あるいは、けい糞や、脱水活性汚泥などの湿った固体悪
臭物質の表面に散布し、速やかに消臭源を断つ方法であ
る。
【0007】本発明は、処方が先願と類似していが、両
者の目的と使用方法には大きな違いがあり、この違いに
対応できるよう処方にも、工夫がなされている。先願は
薬剤を、大量の水性の悪臭源に直接投与し、瞬間的な化
学反応で消臭することを目的としたが、本発明では狭い
空間中の、比較的低濃度の空気の複合汚染ガスを、空気
中の湿気を利用して、持続的に清浄化することを目的と
している。
【0008】イ) 水や、湿気を含んだ空気に接触しな
い容器内で貯蔵すれば、本発明の固体空気清浄化剤は、
永久に安定に保存できる。使用開始時には、公知の方法
で、空気に触れるように工夫を施せばよい。
【0009】ロ) 空気中の微量の湿気との接触で、高
揮発性で、極性の汚染ガスを、中和と複分解反応で、速
やかに、高反応率で、不揮発性の塩として固定する。そ
の後で、まだ除去できない乾いた非極性の汚染ガスは、
活性炭が吸収するか、界面活性剤で処理し、親和性が与
えられた固体空気清浄化剤が捕捉し、化学的に固定し空
気を清浄化する。健康に非常に悪い、オゾンなどもこれ
でよく除去できる。
【0010】ハ) 湿気との接触で、発生する炭酸ガス
は、種々の揮発性で、塩基性の空気汚染ガスを、速やか
に消臭する。余剰の炭酸ガスは系外に出る。
【0011】ニ) もし必須成分の吸水性高分子化合物
を添加しないと、固体空気清浄化剤は、湿気の存在下で
は、反応が急激に進むため、空気中の湿分の結露など
で、乾燥剤が無水硫酸ナトリウムや、第二りん酸ナトリ
ウムなどの場合には、その表面層が急速に、下記のよう
に、大量の結晶水を取り込む。もしこれ以上の水分を吸
収してから40℃前後になると、自らの結晶水に溶解
し、これらの水分が、固体空気清浄化剤の表面層から固
結させるので、長期間の使用ができなくなる。しかし、
吸水性高分子化合物が添加されているので、この吸水水
と乾燥剤や該清浄化反応で生成する塩の結晶水形成と
が、競合的となって、固結や粘着化が長期間起こらな
い。しかし、水可溶性の高分子化合物、例えばポリアク
リルアミドや、ポリビニールアルコールを添加した場合
には、表面のみが粘着感のあるペースト状となって、速
やかに効果が低下する。
【0012】ホ) このように乾燥剤として、本発明で
使用する無機塩類は、いずれも下記のように大量の結晶
水を形成することと、酸性か、塩基性か、還元性のもの
も含まれるので、特定の用途には適しており、かつ製品
の軽量化にも有用である。
【0013】上記の(A)であげた化合物は、硫化水素
や、アルキルメルカプタン、悪臭のある酸類、SOxや
NOxなどに対し、すぐれた固定化効果を有するが、こ
れら単独では、反応率が悪いが、水と、(B)で挙げた
酸類との共存下では、一旦、イオン化するので、反応し
易くなる。
【0014】この場合、全部か一部の配合成分を、特に
上記の配合成分の中の水に対する溶解度の低い(A)の
中のカルシウム化合物類を、界面活性剤で、水溶液のス
プレー法などで予め処理しておくと、硫化水素、NOx
などの疎水性の,複合した多成分の汚染ガスの空気清浄
化剤への親和性が非常によくなり、除去率が非常に向上
する。酸性で無効化したり、塩析されるような、石鹸や
一部のアニオン活性剤は適していないが、浸透性のよい
非イオン活性剤や、殺菌性もある逆性石鹸などがこの処
理に適している。界面活性剤の使用量は、例えば全量の
0.1%、あるいは0.01%程度でも有効である。
【0015】本発明でも使用する、(B)のくえん酸、
乳酸、DLりんご酸、こはく酸、フマル酸、グルコノデ
ルタラクトン、及びアルカリ金属の第一硫酸塩から選ば
れる固体の酸性の化合物は、アンモニアや、トリメチル
アミンなどの塩基性悪臭物質を即効的に中和・消臭す
る。ここで、上記(A)と(B)との反応により生成す
る炭酸ガスは、塩基性悪臭にたいして、即効的に消臭す
るが、他の酸との反応で、系が酸性になると炭酸ガスが
追い出され、より強い酸により安定な塩となり、この塩
は他の汚染ガスと更に複分解反応をおこない、大量の塩
基性と、酸性の空気汚染ガスを吸収する。例えば、炭酸
カルシウムを3モルと、くえん酸無水塩2モル(重量比
では1/1.28)の割合で混合した場合、飽和するま
で湿気を吸収すると、くえん酸カルシウムを1モルと、
炭酸ガスを3モル発生する。この炭酸ガスは空中に飛散
するので、理論的には当モルのアンモニアや、トリメチ
ルアミンに対して即効的な、消臭効果が得られるが、実
際的には、生成する炭酸塩は複分解するので、この効果
を無視しても、生成するくえん酸カルシウムは、理論的
には、硫化水素を3モル、アンモニア、トリメチルアミ
ン、メチルメルカプタン酸、吉草酸、プロピオン酸など
は各6モル、換言すると、極性の汚染ガスを、合計で1
2当量を固定し消臭できる。すなわちこの混合物1g
は、定態においては、1酸塩基、及び/又は1塩基酸の
混合汚染ガスの場合は、最大限392ml、あるいは1
ppmの汚染ガス含有空気では392m分もの消臭能
力を有することになり、非常に効率のよい、固体空気清
浄化剤ということができる。
【0016】アルカリ金属の過硫酸塩、カロ酸塩類、及
び過酸化カルシウムなどは、既出願と異なり、本発明で
は必須成分としない。これら過酸化物は、既出願では、
還元性悪臭の酸化による消臭と、スチレンその他の不飽
和エチレン化合物の重合による消臭を目的としたが、本
願では、活性炭との併用により、問題が解決去できるこ
とと、過激な反応性と毒性があるので除外した。
【0017】本発明では、上記(C)の塩類の中で、最
も環境への負荷の少ない硫酸ナトリウムの使用が好まし
い。他の塩の場合は、それ自体にも消臭作用があるの
で、特定の用途や、軽量化の目的に使用できる。当然好
ましくは無水物を使用する。これらは、設置空間の湿気
の吸収により、少しずつ結晶水の形で取り込んで表面が
固結する。この防止には滑剤の混合が非常に有効であ
る。特に、オイル状のジメチルシロキサン、例えば信越
化学株式会社製品、信越シリコンKF−96−10を,
0.5%程度混合すると、製造時混合や、取り出し時の
流動性が向上する。その他に無水のステアリン酸カルシ
ウムや、パラフィン類などの使用も有効であった。
【0018】本発明の固形空気清浄化剤が、水分吸着の
最終段階で避けられない、部分的あるいは全体的な液化
を防止するには、滑剤だけでは不十分であり、種々検討
の結果、(D)の吸水性高分子化合物の混合によって、
効果的に防止することができた。現在市販されている、
でん粉、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダー、ポ
リビニールアルコール等を骨格とし、これを、グラフト
ポリマー型としたり、分子内自己架橋型化したものを使
用すると、水可溶性高分子化合物を使用する場合と全く
異なり、粘着性を生じることなく、固結防止に有効であ
った。しかし、澱粉やポリアクリルアミドを骨格とする
製品は、微生物や、酵素の攻撃を受け易く、かつ無機イ
オンの影響で、一定時間後、離液する傾向があったが、
例えば、(イ)日本合成株式会社製品の、酢酸ビニール
と無水マレイン酸との共重合体のけん化物で、分子内の
OH基とCOOH基とをエステル化させて自己架橋した
もの(商品名:アクアリザーブ GP)、(ロ)クラレ
イソブチレンケミカル株式会社製品の、架橋されたイソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体(商品名:KIゲ
ル)、(ハ)住友化学工業株式会社製品の、エチレンオ
キサイド系の重合体、(商品名:スミカゲルR)など
が、無機イオンによる吸水量の低下が少なく、高度の吸
水による固結防止効果を示し、これらを5%〜10%程
度混合すると、すでに無機塩の結晶水取り込み量が最大
値に達しているものを、100℃以上で加熱しても、液
化やスラーリー化が効果的に防止できた。
【0019】本発明の空気清浄化剤の典型的な混合比
は、例えば次の例のようである。ここで、A〜Dの区分
は、請求項に記入した各必須配合成分示し、e〜fは必
須配合成分ではないが、使用することが望ましい成分を
表す。 (区分) (物質名とその形状・全処理の方法) (重量部) A 軽質か粉砕型の炭酸カルシウム粉末 10.0 A 重炭酸ナトリウム微粉末 25.0 B くえん酸(無水塩) 26.9 C 無水硫酸ナトリウム 27.5 D 吸水性高分子化合物 10.0 e 非イオン活性剤 0.1 f シリコンオイル 0.5
【0020】上の配合例では、カルシウム基とナトリウ
ム基に結合するくえん酸の比が、当量となっているが、
使用目的に合わせて、処方を変更すればよい。ここで酸
基/塩基性基の配合比を変化しても溶液の場合と異な
り、空気に接触させる実施方式であるため、汚染ガスを
絶えず吹き込むための送風機を必要とせず、酸基/塩基
性基のいずれかが、費消されるまでは、酸性、塩基性の
両方の汚染ガスを同時に清浄化できる。ここでこの配合
物は、湿気が共存すると、カルシウム基や、ナトリウム
基は、硫化水素、メルカプタン酸類、プロピオン酸、吉
草酸、イソ吉草酸、NOx,SOx、その他の実験室や
作業室内などで発生する種々の有害な酸性の汚染ガス類
を、複分解反応で不揮発性の塩を形成して消臭できる。
またくえん酸基は、アンモニア、トリメチルアミンや、
その他の塩基性の悪臭を同時に消臭できる。更にこの配
合物は、その機構は不明であるが、非常に複雑で多種類
の化合物よりなるたばこの煙のエアゾールや、自動車の
車内などに染みついたたばこの煙臭なども、単に車内に
設置するだけで容易に除去できる。
【0021】この配合物は、湿気を取り込み、水分が飽
和状態になった後でも、酸性と塩基性の汚染ガスは効率
的に清浄化できるが、スチレン臭や、ガソリン臭などの
炭化水素の吸着力には、上記の界面活性剤処理でも限界
がある場合には、活性炭を更に、この配合物に10〜1
00%程度混合すれば、非常に有効である。しかし、湿
気により、この配合物が湿ってくると、性能が低下する
ので、この場合には、この配合物と、活性炭とを別々の
通気性の容器や不織布などの袋に入れて、両者密接さ
せ、好ましくは、両者の間に通気性の網で隔てて、狭い
空間内に設置し、空気に触れさせると、極めて長期間に
わたり汚染ガスを効率良く清浄化できる。
【0022】このように、先願では、水性の汚物や、汚
水に配合物を直接スコップで投入、あるいは散布するよ
うな方式により、大量で、高濃度(例えば、容量基準
で、少なくとも数百ppm、場合によっては数千pp
m)の汚染ガスを、一挙に清浄化することを目的とした
が、本発明では、狭い空間内の、比較的低濃度の1pp
m以下から数十ppm程度の湿気のある汚染ガスを、容
器や袋にいれた固形空気清浄化剤に接触や通過させる等
の方法で、持続的に清浄化することを目的とするもの
で、その効果は下記実施例で示したように、化学分析で
容易に証明できるが、化学分析では、容易に濃度が測定
できないような、非常に低濃度の、種々の物質が複合し
た汚染ガスの清浄化にも効果のあると信じられる例とし
て、自動車に長距離乗車すると、必ず車酔いを起こした
人が、この配合物を設置した自動車に乗った場合のみ、
車酔いを起こさない事実が十例以上も報告されている事
実が挙げられる。
【0023】
【実施例1】 (a)軽質炭酸カルシウムの微粉末を50gに、花王株
式会社の非イオン活性剤で、分子量約2,000のオキ
シエチレン・オキシプロピレンブロックポリマーの、エ
マルゲンPP−150の固型分換算で5%水溶液5g
を、スプレイにて均一に散布し、よく攪拌してから常温
で乾燥したもの、(b)重炭酸ナトリウムを300g、
(c)無水くえん酸を290g、(d)上記の吸水性高
分子化合物スミカゲルRを90g、(e)3gの上記の
シリコンKF−96−10を270gの無水硫酸ナトリ
ウムによく混合したものを、むらのできないようよく混
合して、固体空気清浄化剤とした。この40gを精秤し
てから、通気性、熱融着性の不織布の袋にいれて、加熱
して封じ、更にふたをあけたプラスチックの袋に入れた
ものを、それぞれが運転する5台の自家用座席下にそれ
ぞれ設置し、8月始めよりより翌年の3月末まで、それ
ぞれ8ヶ月間、普通に喫煙しながらの運転を依頼した。
その後、6人の非喫煙者のパネルに依頼して、車内に入
り消臭効果を調べた結果は次のとおりであった。 ここで、微弱とは、エンジンを始動した時と、暖房を入
れた時にかすかに感知できる程度の臭気であり、6人の
非喫煙者がだれも不快感を感じなかった。そして、8ヶ
月間の試験期間中の、固型清浄化剤は、粘着感のない流
動性のある粉末状を保ち、平均の重量増加率はそれぞれ
5±2%の範囲にあった。
【0024】
【実施例2−9】と
【参考例1−8】これらの実施例と参考例について図1
を参照して説明する。 まず下記の汚染ガス、あるいは
汚染ガスが発生中の瓶の上に、吸・排気容量が約150
0ml/分の、耐腐食性の材質でできたエアポンプに、
シリコンゴム製のパイプをつないだロートをかざし、適
当に空気も混入させながら、容量30lのアルミニュウ
ムを蒸着して気密性を高めたポリエステルの袋に、ガス
が漏れないように外径8mmの通気コネクターを取り付
けた、近江オドエアサービス株式会社製の、ガス採取用
のフレキシブルバッグ内に、稀釈ガスを吸引・充満させ
て、汚染ガス源とした。これとは別に、JIS R35
03の胴部半径が180mmの栓つきデシケーター
(A)の仕切り台(I)の上に、実施例1の袋入り空気
浄化剤(L)をのせ、シリコンゴム製の栓(C)に二本
の外径8mmのガラス管(DとD)を挿入し、D
には内径8mmのシリコンゴム管(E)をかぶせて、
三方コック(K)を経由して、内容量が10lで同質の
フレキシブルバッグ(G)の右下にあるコネクター(H
)に挿入した。さらにDには、同じシリコンゴム管
をかぶせ、弗素系の防食塗料が塗装されている、上
記のエアポンプ(B)につなぎ、これとコック(F)と
を経由して、このバッグの左上のコネクター(H)に
つないだ。さらに、三方コックKの出口にも、同じゴム
管(H)をかぶせ、ここから、コックの開閉調節によ
りデシケーター内に下記の汚染ガスを送り込んだり、光
明理化学株式会社製のガス検知管を取り付けたガス検知
器を挿入して、定めた時間にガス濃度の分析を行ったり
できるようにした。
【0025】次いで、Gの中に、それぞれの汚染ガスを
満たしてから、FとKとを開き、吸・排気ポンプを駆動
させて、各汚染ガスを循環させ、汚染ガス濃度(pp
m)の径時的変化を測定し、下記の結果を得た。ここ
で、全ての参考例は、デシケーターに空気清浄化剤の袋
を入れなかった場合の測定値である。
【0026】
【実施例10〜9】と
【参考例9−8】栓つきのデシケーターの底に200m
lの水を入れ、仕切り台の上に、実施例1の袋入り空気
浄化剤をビーカーに入れたものを乗せ、更に結露水が直
接ここに落下するのを防ぐために、ビーカーの上に濾紙
をかぶせ、温度20℃±2℃で、60日間放置してから
観察したところ、粉末部分で約38%の重量増加が測定
されたたが、離液や、固結は見られなかった。そして、
実施例2−9と同じ方法により、空気清浄化試験を行っ
たが、下記のごとく、性能の低下を見なかった。
【0027】
【実施例14】実施例1の処方のうちで、くえん酸の代
わりに、こはく酸を用いた処方(実施例14)の空気清
浄化剤を40g、実施例14の処方20とやしがら活性
炭20gとを混合した処方(実施例15)とを、それぞ
れ別個に同じ不織布の袋に入れ、更に実施例1の処方を
20gと、もみがら活性炭20gとをそれぞれ別個に同
じ不織布に入れる方法(実施例16)で、実施例2−9
と同じ方法で空気清浄化試験を行い下記の結果を得た。
【0028】
【実施例17】冷蔵庫に、いかを約1kg、さばの切り
身を1kg,豚肉を約1kg、刻んだタマネギを約0.
5kg,キムチを約1kg、それぞれ包装や、パックを
せずに入れ、約5℃で5日間放置し、混合した不快な食
品臭が冷蔵庫内に充満したところで、容量200mlの
平底のプラスチック容器に、下記処方の粉末60gを、
入れ、冷蔵庫内の奥に設置したところ、顕著な消臭効果
が6人のパネルにより観測され、臭気強度が、5.6か
ら3.1まで低下した。 A 軽質炭酸カルシウム粉末 10.0 A 重炭酸ナトリウム微粉末 25.0 B くえん酸(無水塩) 26.9 C 無水硫酸ナトリウム 27.5 D 吸水性高分子化合物 10.0 e カチオン活性剤(花王株式会社製品・サニゾールC) 0.1 f シリコンオイル 0.5
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。現代では、人口の都市への集中、各種の産業や交通
手段の発達、地球的規模での森林資源の枯渇、火山爆発
などにより、国際的規模で大気の汚染が深刻化している
ため、大気中の、SOx,NOx、炭化水素、オゾン、
その他の多様な汚染ガスを継続して呼吸することを、余
儀なくされている。特に高齢者、幼児、病弱者などだけ
ではなく、すべての生活者、作業者は、すべてこのよう
な空気の汚染ガスによって、健康上、心理上の悪影響を
受けている。 このような、問題を根本的に解決するに
は、これらの内人為的な汚染ガスの大量発生源に手を加
えることが必要であるが、ここでは、限られた容積の空
間の局所的な空気汚染ガスの清浄化の、非常に実施容易
な方法を提案した。本発明の空気清浄化剤とその使用方
法は、酸性、塩基性、中性、極性、非極性など、ほとん
どの気体、ミスト、フューム、エアゾールなどの空気汚
染ガスに有効である。本発明は、対象をあくまで、限ら
れた容積の、建造物、事務所、理化学の研究所、病室
内、冷蔵庫、車内、寝室、航空機などの若干湿気があ
り、しかも有害で、不快な悪臭の滞留しやすい、低換気
率の空間に設置して使用する、高性能で、新規な空気清
浄化剤と、その方法に関するものである。この配合物
は、無臭・無香料、単に口を開き、設置するだけで使用
でき、効果の持続性が特にすぐれ、手入れも不要で、毒
性がほとんどない、食品添加剤のみでも製造でき、その
製造や廃棄のための消費エネルギーも極めて低レベル
で、微量の炭酸ガス以外は環境に放出せず、少量でも、
非常に大きい空気清浄化力価を有し、使用時の占有容積
が他の方法や、処方よりも非常に小さいという利点があ
し、湿気をさけて貯蔵すると、力価をいつまでも保持で
きる。本発明の固体清浄化剤は、空気中の湿気が反応を
開始させるが、仮に水分を完全に吸収して、主成分の中
和反応が完結した後でも、硫化水素などに触れると、更
に、例えば硫化カルシウムや硫化ナトリウムなどとな
り、最終的には、焼却で硫酸カルシウムなどに変化し、
他の使用済みの原料も焼却で無機化するので、安全性の
高い空気清浄化方法が、ここに完成できたものと信じら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気清浄化試験の分析装置の概要を示す図
【符号の説明】
A 栓付きデシケーター B 吸・排気ポンプ C シリコンゴム製の栓 D ガラス管 D ガラス管 E シリコンゴム管 E シリコンゴム管 F コック G ガス充填用のフレキシブルバッグ H コネクター H コネクター I 仕切り台 J 湿度調節用の水か、無機塩の溶液 K 三方コック L 空気清浄化剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決する手段】 本発明は、(1)いずれも、
低毒性で、粉末状で乾燥した、好ましくは、全てが無水
物の、(A)アルカリ金属、及び/又はカルシウムの炭
酸塩、重炭酸塩、水酸化物、マグネシウム、及び/又
亜鉛の炭酸塩、酸性炭酸塩酸化物、水酸化物から選ば
れる少なくとも1種と、(B)くえん酸、乳酸、DLり
んご酸、こはく酸、フマル酸、酒石酸、グルコノデルタ
ラクトン、及び/又はこれらの酸性塩から選ばれる少な
くとも1種と、(C)硫酸、ピロりん酸、酸性ピロりん
酸、トリポリりん酸、ヘキサメタりん酸のナトリウム塩
から選ばれる少なくとも1種と、(D)吸水性高分子化
合物とを、必須成分として混合したものか、及び/又
は、(2)あるいは界面活性剤で、(1)項の配合成分
の一部、特に(A)成分か、あるいは全部が予め処理さ
れているものかのいずれかのものを、空間に設置するこ
とを特徴とする固体空気清浄化剤と、更に、(3)活性
炭と、混和、及び/又は近接させて、(1)項か(2)
項の固体空気清浄化剤とを、空間に設置することを特徴
とする、空気清浄化法とに関するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 この場合、全部か一部の配合成分を、特
に上記の配合成分の中の水に対する溶解度の低い(A)
の中のカルシウム、マグネシウム、及び亜鉛の化合物類
を、界面活性剤で、水溶液のスプレー法などで予め処理
しておくと、硫化水素、NOxなどの疎水性の,複合し
た多成分の汚染ガスの空気清浄化剤への親和性が非常に
よくなり、除去率が非常に向上する。酸性で無効化した
り、塩析されるような、石鹸や一部のアニオン活性剤は
適していないが、浸透性のよい非イオン活性剤や、殺菌
性もある逆性石鹸などがこの処理に適している。界面活
性剤の使用量は、例えば全量の0.1%、あるいは0.
01%程度でも有効である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 本発明でも使用する、(B)のくえん
酸、乳酸、DLりんご酸、こはく酸、フマル酸、酒石
、グルコノデルタラクトン、及びアルカリ金属の第一
硫酸塩から選ばれる固体の酸性の化合物は、アンモニア
や、トリメチルアミンなどの塩基性悪臭物質を即効的に
中和・消臭する。ここで、上記(A)と(B)との反応
により生成する炭酸ガスは、塩基性悪臭にたいして、即
効的に消臭するが、他の酸との反応で、系が酸性になる
と炭酸ガスが追い出され、より強い酸により安定な塩と
なり、この塩は他の汚染ガスと更に複分解反応をおこな
い 、大量の塩基性と、酸性の空気汚染ガスを吸収す
る。例えば、炭酸カルシウムを3モルと、くえん酸無水
塩2モル(重量比では1/1.28)の割合で混合した
場合、飽和するまで湿気を吸収すると、くえん酸カルシ
ウムを1モルと、炭酸ガスを3モル発生する。この炭酸
ガスは空中に飛散するので、理論的には当モルのアンモ
ニアや、トリメチルアミンに対して即効的な、消臭効果
が得られるが、実際的には、生成する炭酸塩は複分解す
るので、この効果を無視しても、生成するくえん酸カル
シウムは、理論的には、硫化水素を3モル、アンモニ
ア、トリメチルアミン、メチルメルカプタン酸、吉草
酸、プロピオン酸などは各6モル、換言すると、極性の
汚染ガスを、合計で12当量を固定し消臭できる。すな
わちこの混合物1gは、定態においては、1酸塩基、及
び/又は1塩基酸の混合汚染ガスの場合は、最大限39
2ml、あるいは1ppmの汚染ガス含有空気では39
2m分もの消臭能力を有することになり、非常に効率
のよい、固体空気清浄化剤ということができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/81 B01J 20/22 A 7202−4G 20/26 A 7202−4G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いずれも、粉末状で乾燥した、(A)アル
    カリ金属、及び/又は、カルシウムの炭酸塩、重炭酸
    塩、マグネシウムの炭酸塩、塩基性炭酸塩から選ばれる
    れ少なくとも1種と、(B)くえん酸、乳酸、、DLり
    んご酸、こはく酸、フマル酸、グルコノデルタラクト
    ン、及び/又はこれらの酸性塩から選ばれる少なくとも
    1種と、(C)硫酸、ピロリン酸、酸性ピロりん酸、ト
    リポリりん酸、ヘキサメタりん酸のナトリウム塩と、
    (D)吸水性高分子化合物とを必須成分として混合した
    ものを空間に設置することを特徴とする固体空気清浄化
    剤。
  2. 【請求項2】界面活性剤で、配合成分の一部、あるいは
    全部が予め処理されていることを特徴とする、請求項1
    記載の固体空気清浄化剤。
  3. 【請求項3】活性炭と、混合、及び/あるいは近接し
    て、請求項1か請求項2記載の固体空気清浄化剤を、空
    間に設置することを特徴とする空気清浄化法。
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