JPH0740602U - 廃液物および固体廃棄物の回収容器 - Google Patents

廃液物および固体廃棄物の回収容器

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JPH0740602U
JPH0740602U JP7078593U JP7078593U JPH0740602U JP H0740602 U JPH0740602 U JP H0740602U JP 7078593 U JP7078593 U JP 7078593U JP 7078593 U JP7078593 U JP 7078593U JP H0740602 U JPH0740602 U JP H0740602U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 廃液物の回収容器を提供する。 【構成】 本考案の回収容器1は、上面開放の外箱容器
2と、前記外箱容器2の上部と着脱自在に嵌合する漏斗
部3を有する中蓋4と、中蓋4に接合された上蓋5とか
らなり、回収容器1の正置状態での廃液物の許容限度量
における液面よりも漏斗部3の筒口のほうが高く、か
つ、回収容器1が倒れた状態での廃液物の許容限度量に
おける液面よりも漏斗部3の筒口のほうが高くなるよう
に、該漏斗部3の筒口の位置が特定されてなるものであ
る。 【効果】 取扱い中に誤って倒したような場合にも、内
容物がこぼれ出すことなく、安全に取扱うことができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、新規な廃液物および固体廃棄物の回収容器に関する。詳しくは、実 験施設などにおいて生じる廃酸、廃アルカリまたは廃油などの廃液物、並びに有 害性物質や悪習を発する化学薬品などの固体廃棄物の回収容器に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、大学をはじめとする教育機関や企業の研究機関等の実験施設において、 実験中に生じる廃酸、廃アルカリまたは廃油などの廃液物は、そのまま下水とし て垂れ流され、また、例えば有害性物質や著しく悪臭を発する化学薬品などの危 険物にあたる固体廃棄物は、可燃ゴミあるいは分別ゴミに混ぜられそのまま廃棄 処分されていた。
【0003】 しかしながら、廃液物を下水として未処理のまま直接放流することを認めると 公共用水域が汚濁され、下水道に流すことを認めると下水処理場での処理により 発生する汚泥に有害物質が残存し、該汚泥の処分が困難になるなど、水質のみな らず環境全体に悪影響を及ぼすこととなり、また、危険物にあたる固体廃棄物を ゴミとして処分することを認めると、埋立処分された場合に地中に浸透して地下 水を汚染する危険性があり、また焼却処分された場合に大気を汚染する危険性も ある等、生活環境に悪影響を及ぼすことから、こうした水質汚濁および環境破壊 防止の観点から、国は環境基準並びに排水基準を設けると共に廃棄物処理法を設 け、廃液物を下水として未処理のまま排水すること、並びに危険物にあたる固体 廃棄物をゴミとしてそのまま処分することを規制している。
【0004】 そのため、大学をはじめとする教育機関や企業の研究機関等の実験施設におい ても、廃酸、廃アルカリや廃油等の廃液物、並びに危険物にあたる固体廃棄物を そのまま処分することは、事実上規制によって認められなくなり、こうした廃酸 、廃アルカリや廃油等の廃液物および危険物に当たる固体廃棄物は、廃棄物処理 法に基づき産業廃棄物として処理しなければならいが、その収集、運搬、処理は 産業廃棄物処理業者でなければ行えないこととなっている。そのため比較的規模 が大きくかつ財源の豊富な企業の研究機関等では、自ら処理が行えるように産業 廃棄物処理業者の資格を取り、処理施設を設けて処理ができるよう整備されてき ているが、高校や大学等の教育機関では、取扱量が少ないこともあって、自ら処 理を行うだけの補助が得られにくいことから、その処理は産業廃棄物処理業者に 委ねられている。そのため産業廃棄物が運搬されるまでの間、生活環境の保全上 支障のないよう保管しなければならない状態となっている。
【0005】 そのため、現在では、実験中に生じる廃酸や廃アルカリおよび危険物にあたる 固体廃棄物等、市販のびんやポリ容器等に入れ、蓋や栓をして保管しているのが 現状である。そのため、常に廃液物や危険物の取扱に細心の注意を払う必要があ る。
【0006】 しかしながら、高校や大学等では廃液物や危険物を取扱うのが一般の学生であ る場合も多く、廃液物や危険物を容器等に入れる際に不注意などで容器等を倒し たり、容器の注ぎ口からこぼしたりする等の問題があった。この場合、こぼれ出 した廃液物または危険物は、洗い流すなどして下水に排水処理できないことから 、拭き取るなどして再度回収したものも全て廃棄物として保管しなければならな い煩わしさがあった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記問題点に鑑み、本考案の目的は、新規な廃液物および固体廃棄物の回収容 器を提供するものである。
【0008】 また、本考案の他の目的は、廃液物および固体廃棄物を簡単に回収容器に入れ ることができ、さらに廃液物および固体廃棄物を回収容器に入れる際などに、回 収容器が倒れた場合にも内容物がこぼれ出すことのない廃液物および固体廃棄物 の回収容器を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、新規な廃液物および固体廃棄物の回収容器について鋭意検討した 結果、廃液物に関しては、実験に用いられている漏斗に着目し、該漏斗を回収容 器の注ぎ口として回収容器に組み込み、さらに廃液物の許容限度量および漏斗の 筒口の位置をそれぞれの相間において特定することにより、また固体廃棄物に関 しても、漏斗を回収容器に組み込み、さらに投入時を除き漏斗の筒口を塞ぐこと により、上記諸目的を達成することができることを見出だし、これらの知見に基 づき本考案を完成するに至ったものである。
【0010】 すなわち、本考案の目的は、(1)上面開放の外箱容器と、前記外箱容器の上 部と着脱自在に嵌合する漏斗部を有する中蓋と、中蓋に接合された上蓋とからな る廃液物の回収容器よりなり、前記回収容器の正置状態での廃液物の許容限度量 における液面よりも漏斗部の筒口のほうが高く、かつ、回収容器が倒れた状態で の廃液物の許容限度量における液面よりも漏斗部の筒口のほうが高くなるように 、該漏斗部の筒口の位置が特定されてなることを特徴とする廃液物の回収容器に より達成される。
【0011】 また、本考案は、(2)上面開放の外箱容器と、前記外箱容器の上部と着脱自 在に嵌合する漏斗部を有する中蓋と、中蓋に接合された上蓋とからなる廃液物の 回収容器よりなり、前記回収容器の正置状態での廃液物の許容限度量における液 面のほうが漏斗部の筒口よりも低く、かつ、回収容器が倒れた状態での廃液物の 許容限度量における液面のほうが漏斗部の筒口よりも低くなるように、該廃液物 の許容限度量が特定されてなることを特徴とする廃液物の回収容器により達成さ れる。
【0012】 さらに、本考案は、(3)外箱容器の少なくとも一部が、透明または半透明の 材質により形成されていることを特徴とする上記(1)または(2)に示す廃液 物の回収容器によっても達成される。
【0013】 さらにまた、本考案は、(4)廃液物の許容限度量における液面に相当する位 置の外箱容器に目印が設けられていることを特徴とする上記(1)または(3) のいずれかに示す廃液物の回収容器によっても達成される。
【0014】 本考案は、(5)回収容器に、中蓋および上蓋を貫通する通気孔が設けられ、 前記通気孔内部に空気抜け構造を有してなる逆流防止部材が設けられていること を特徴とする上記(1)または(4)のいずれかに示す廃液物の回収容器によっ ても達成される。
【0015】 また、本考案は、(6)外箱容器の下部に廃液物の取出手段が設けられている ことを特徴とする上記(1)または(5)のいずれかに示す廃液物の回収容器に よっても達成される。
【0016】 さらに、本考案は、(7)回収容器に、中蓋および上蓋を貫通する廃液物の取 出手段が設けられていることを特徴とする上記(1)または(6)のいずれかに 示す廃液物の回収容器によっても達成される。
【0017】 さらにまた、本考案は、(8)回収容器を積み重ねた場合の下段回収容器の上 蓋の上部と上段回収容器の外箱容器底部とが嵌合し得るように、回収容器の上蓋 上部および外箱容器底部の少なくとも一方に積層手段を設けてなることを特徴と する上記(1)または(7)のいずれかに示す廃液物の回収容器によっても達成 される。
【0018】 次に、本考案は、(9)上面開放の外箱容器と、前記外箱容器の上面周縁部と 着脱自在に嵌合する漏斗部を有する中蓋と、中蓋に接合された上蓋とからなり、 廃棄物の投入時を除き漏斗部の筒口を塞ぐ閉塞手段が筒口部分に設けられている ことを特徴とする固体廃棄物の回収容器により達成される。
【0019】 また、本考案は、(10)回収容器を積み重ねた場合の下段回収容器の上蓋の 上部と上段回収容器の外箱容器底部とが嵌合し得るように、回収容器の上蓋上部 および外箱容器底部の少なくとも一方に積層手段を設けてなることを特徴とする 上記(9)に示す固体廃棄物の回収容器によっても達成される。
【0020】
【作用】
本考案の廃液物の回収容器においては、その一部に漏斗部を有する中蓋を用い ることにより、廃液物を簡単に回収容器に入れることができ、また回収容器の正 置状態での廃液物の許容限度量における液面よりも漏斗部の筒口のほうが高く、 かつ、回収容器の倒置状態での廃液物の許容限度量における液面よりも漏斗部の 筒口のほうが高くなるように、漏斗部の筒口の位置が特定されていることによっ て、回収容器が倒れた場合にも、漏斗部の筒口のほうが廃液物の液面より常に高 い位置にあるため、筒口より廃液物がこぼれだすのを防ぐことができる。
【0021】 また、上記回収容器の外箱容器の少なくとも一部を、透明または半透明の材質 により形成することで、廃液物の液面の推移が目視により確認でき、さらに外箱 容器の透明または半透明な部分であって、廃液物の許容限度量に相当する液面の 位置に目印を設けることで、廃棄物を過剰に注液するのを防ぐことができる。
【0022】 さらに、上記回収容器の中蓋および上蓋に、空気抜け構造を有してなる逆流防 止部材を内部に持つる通気孔を形成することで、正置状態で廃液物を注ぎ入れる 際には、通気孔が空気抜きの働きをするためスムーズに廃液物を注ぎ入れること ができる一方、転倒した場合には廃液物防止部材により通気孔からの漏出を防止 できる。
【0023】 また、上記廃液物の回収容器を積み重ねた場合の下段回収容器の上蓋の上部と 上段回収容器の外箱容器底部とが嵌合し得るように、回収容器の上蓋上部および 外箱容器底部のいずれか一方に凹形状を設け、他方に凸形状を設けることで、回 収容器を安定に固定して積み重ねることができ、保管の際の容積効率を高めるこ とができる。
【0024】 なお、上記回収容器の外箱容器の下部に廃液物の取出手段を設けるか、あるい は上記回収容器の漏斗部材および上蓋を貫通して廃液物の取出手段を設けること で、産業廃棄物処理業者が廃液物を収集する際に、漏斗部材および上蓋を取り外 す手間が省けるなど、その取扱いが便利となる。
【0025】 次に、本考案の固体廃棄物の回収容器においては、その一部に漏斗部を有する 中蓋を用いることにより、固体廃棄物を簡単に回収容器に入れることができ、ま た廃棄物の投入時を除き漏斗部の筒口を塞ぐ閉塞手段を筒口部分に設けることに より、回収容器が倒れた状態では、常に筒口部分が塞がれているため、筒口より 固体廃棄物がこぼれ出すのを防ぐことができる。
【0026】 さらに、上記固体廃棄物の回収容器を積み重ねた場合の下段回収容器の上蓋の 上部と上段回収容器の外箱容器底部とが嵌合し得るように、回収容器の上蓋上部 および外箱容器底部のいずれか一方に凹形状を設け、他方に凸形状を設けること で、回収容器をを安定に固定して積み重ねることができ、保管の際の容積効率を 高めることができる。
【0027】
【実施例】
以下、添付した図面に基づき本考案を詳細に説明する。
【0028】 図1は、本考案に係る廃液物の回収容器の一実施態様を表す模式図である。ま た図2は、図1に示す廃液物の回収容器を構成要素ごとに分解した模式図である 。
【0029】 図1および図2より、本考案に係る廃液物の回収容器1は、上面開放の四角柱 の外箱容器2と、該外箱容器2の上部と着脱自在に嵌合する漏斗部3を有する中 蓋4と、中蓋4にと、該中蓋4に接合された上蓋5とからなる。
【0030】 なお、本考案に係る外箱容器の形状は、上述の四角柱に限られず、これ以外に も円柱、だ円柱、三角柱、多角柱、回転体、多面体など、いかなる形状であって もよいが、ゴム袋などの無定形の容器は、極めて安定性が良くないことから、あ まり好ましくない形状といえる。さらに外箱容器の外側面上部は、持ち運びに便 利なように、例えば、図1に示すように、張出した形状に加工された取手部6を 有していることが望ましい。
【0031】 また、上記外箱容器2の上部と中蓋4との着脱自在に嵌合し得る構造としては 、例えば、図3および図4に表した図2の断面図に示すように、外箱容器2の内 側面上部の全周に滑らかな突起部7を設け、中蓋4の外側面上部であって、嵌合 した際に外箱容器2の突起部7と接する部分に、該突起部7に対応する形状の窪 部8を設けた構造とすることができる。さらに、倒れた時に嵌合部分より廃液物 が漏れ出さないように、外箱容器2および中蓋4のいずれかであって、嵌合時に 接触する部分にシール材(図示せず)が設けられていることが望ましい。また、 上記構造以外にも、一般の容器に用いられている嵌合蓋の構造と同様に、外箱容 器に中蓋が接合された上蓋をかぶせ、ボルトなどにより外箱容器と中蓋が接合さ れた上蓋4を締め付けて嵌合し、両部材の接触面にシール材を用いる構造(図示 せず)などを用いることもできる。さらに外箱容器が円柱の場合には、外箱容器 と中蓋(あるいは上蓋)に凹ネジ溝と凸ネジ溝を設けてなるネジ込み式の構造( 図示せず)を用いることもできる。すなわち、本考案においては、上述の構造に 限定されることなく、従来公知の嵌合技術を適用することができるものである。
【0032】 また、本考案の中蓋4と上蓋5との接合に関しては、適当な接着剤などを用い て接着するなどの方法などにより充分に接合でき、良好なシール性も得られるも のであり、本考案においては、特に限定されることなく、従来公知の接合技術を 適用することができるものである。
【0033】 また、本考案の回収容器における中蓋の漏斗部の筒口の位置は、回収容器の正 置状態での廃液物の許容限度量における液面高さよりも漏斗部の筒口までの高さ のほうが高く、かつ、回収容器の倒置状態での廃液物の許容限度量における液面 高さよりも漏斗部の筒口までの高さのほうが高くなる関係を満足するものであれ ばよいが、好ましくは、以下に述べる廃液物の許容限度量ができるだけ大きくな るような位置にすることが望ましい。
【0034】 本考案の回収容器における廃液物の許容限度量は、回収容器の正置状態での廃 液物の許容限度量における液面高さのほうが中蓋の漏斗部の筒口までの高さより も低く、かつ、回収容器が倒れた状態での廃液物の許容限度量における液面高さ のほうが漏斗部の筒口までの高さよりも低くなる関係を満足するものであればよ いが、好ましくは、上記関係を満足する最大値を用いるのが、容積効率が良いた め望ましい。
【0035】 上記の漏斗部の筒口の位置と廃液物の許容限度量との関係を満たす条件は、用 いる回収容器および中蓋の漏斗部の形状により異なることから、実際の設計段階 においてに個々の形状に即して決定されるものである。
【0036】 また、本考案の回収容器においては、転倒時の衝撃で、液面が波打つことによ り、転倒の際に漏斗部の筒口より、少量の廃液物がこぼれでることも考えられる ことから、好ましくは、漏斗部の筒口部分に、逆流防止手段として、例えば、複 数部材で構成された逆止弁などが取り付けられていることが望ましい。
【0037】 さらに本考案の回収容器においては、例えば、図3および図4に示すように上 蓋5には、中蓋の漏斗部3の上面開口部の口径に対応した開口部が設けられてい るが、好ましくは、上蓋5の開口部の口径が上部に向かうにしたがって小さくな り、その断面が逆スロープ形状を有するものが望ましい。これにより、廃液物を 注ぎ入れている際に倒れた場合に、廃液物の一部が漏斗上に残存している場合で あっても、倒れた状態で中蓋の漏斗部および上蓋の開口部によりこぼみ部分がで き、該くぼみ部分に廃液物が溜められるため、廃液物が外部にこぼれ出すのを防 止することができるものである。なお、倒れた回収容器を元に戻すことで、くぼ み部分に溜まっていた廃液物は、漏斗をつたって外箱容器内に回収できるもので ある。
【0038】 また、本考案の回収容器においては、上蓋の開口部を塞ぐための開閉手段とし て、例えば、ゴミ箱などに用いられているようなハンドあるいはフットペダル式 の開閉機構を有してなる開閉蓋が取り付けられていることが望ましい。これによ り、悪臭を発する廃液物の気化による発散を防止できるものである。
【0039】 次に、本考案の回収容器においては、中蓋および上蓋を貫通する通気孔として 、例えば、図1に示すように算盤珠形状をした通気孔5が形成され、前記通気孔 9内部には、回収容器1が正置状態で廃液物を注ぎ入れる際には、通気孔9が空 気抜きの働きをし、回収容器1が倒れた際には該通気孔9より回収容器1内の廃 液物が外部にこぼれないように、空気抜け構造を有してなる逆流防止部材として 、例えば、図1に示すように通気孔9に対応した算盤珠形状の逆流防止部材10 とし、さらに空気抜け構造として、例えば、算盤珠形状の下半分に溝部11が設 けられてものなどを設けることが望ましい。これにより、廃液物を注ぎ入れる際 には、溝部のある算盤珠形状の下半分が通気孔に密着する状態になるが、該溝部 を通じて空気抜けができるため、スムーズに廃液物を注ぎ入れることができる一 方、転倒した際には、溝部のない算盤珠形状の上半分が通気孔に密着する状態に なるため、廃液物防止部材が通気孔を完全に塞くかたちになり、該通気孔から廃 液物が流れ出すことがないものである。
【0040】 また、本考案に用いられる外箱容器は、運搬や積層時に変形しないだけの機械 的強度を持ち、また耐薬品性を有するものであれば、特に限定されるものでない が、好ましくは外箱容器の少なくとも一部が透明または半透明の材質により形成 されていることが望ましい。かかる材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリ プロピレン、ポリスチレン等を用いることができる。透明または半透明の材質を 用いる場合おいては、さらに、外箱容器の少なくとも廃液物の許容限界量に当た る液面高さ部分に相当する位置に目印が設けられていることが望ましい。これに より、廃液物の液面の推移が目視により確認でき、廃棄物を過剰に注液するのを 防ぐことができる。この目印は、図1に示すように、一定の範囲を持たせて設定 することもできる。例えば、許容限界量に当たる液面高さ部分に相当する位置に 実線aを引き、該許容限度量よりも任意の量だけ低い量に当たる液面高さ部分に 相当する位置に実線bを引く方法などがある。この場合、二本の実線a、bの間 に入れば、廃液物の許容上限に達したものとして、廃液物の注入を停止する目安 にし得るものである。また、中蓋および上蓋の材質に関しても、一定の機械的強 度を持ち、また耐薬品性を有するものであれば、特に限定されるものでないが、 好ましくは透明または半透明の材質により形成されていることが望ましく、例え ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等を用いることができる。
【0041】 さらに本考案の回収容器においては、回収容器を積み重ねる場合に、下段の回 収容器の上蓋上部と上段の回収容器の外箱容器底部とが嵌合し得るように、回収 容器の上蓋上部および外箱容器底部の少なくとも一方に積層手段を設けることが できる。該積層手段としては、例えば、回収容器の上蓋上部および外箱容器底部 のいずれか一方に外枠部あるいは凹形状を設け、他方に内枠部あるいは凸形状を 設けたものなどを用いることができる。図1では、上蓋5上部の周縁部に外枠部 12を設け、外箱容器底部の周縁部であって、かつ上記外枠部12の内側に嵌合 し得る内枠部13を設けたものを例示している。これにより、回収容器を安定さ せて積み重ねることができ、立体空間を有効に活用できるため、保管の際の容積 効率を高めることができる。
【0042】 また、必要に応じて、回収容器1には外箱容器2の下部に廃液物の取出手段を 設けることができる。また、逆に、中蓋4および上蓋5を貫通してなる廃液物の 取出手段を設けることも可能である。これらの取出手段としては、例えば、開閉 バルブ(図示せず)などを設けることができる。これにより、産業廃棄物処理業 者が廃液物を収集する際に、中蓋および上蓋を取り外す手間が省けるなど、その 取扱いが便利となる。また、中蓋、上蓋および外箱容器を全て接合して、一体化 することができ、中蓋と外箱容器との脱着可能なシール構造を省略できるなど、 その構造の簡素化を図ることもできる利点を有する。
【0043】 次に、本考案に係る固体廃液物の回収容器は、その基本構造において、上述し てきた廃液物の回収容器を適用することができる。ただ、必須構成要素として、 廃棄物の投入時を除き中蓋の漏斗部の筒口を塞ぐ閉塞手段が筒口部分に設けられ ているものである。これにより、回収容器が倒れた状態では、常に筒口部分が塞 がれているため、筒口より固体廃棄物がこぼれたり、また固体廃棄物が粉体であ る場合には筒口より飛散するのを防ぐことができるものである。該閉塞手段とし ては、例えば、図5に表す閉塞手段を設けてなる中蓋の断面図に示すように、中 蓋4の漏斗部3の筒口部分と、該筒口部分に対応する大きさの閉塞部材14とを バネ部材15で止めた構造などを用いることができる。この場合のバネ部材のバ ネ強度としては、投入する固体廃棄物の自重により、閉塞部材が容易に押し下げ られる程度のものを用いる必要がある。また、他の閉塞手段としては、先述の上 蓋の開口部を塞ぐための開閉手段と同様のペダル式の閉塞機構を有してなる開閉 部材(図示せず)を取り付け、足元にペダルを設けて、該ペダルを踏み込むこと で、開閉部材が押し下げられるようにすることも可能である。
【0044】
【考案の効果】
本考案に係る廃液物および固体廃棄物の回収容器では、取扱い中に誤って倒し たような場合にも、内容物がこぼれ出すことなく、安全に取扱うことができる。
【0045】 また本発明の係る廃液物および固体廃棄物の回収容器では、廃酸、廃アルカリ または廃油などの廃液物、あるいは有害性物質や著しく悪臭を発する化学薬品な ど危険物にあたる固体廃棄物に止まらず、高校等の教育機関でそのまま排水する ことが規制されているような書道で使った墨液、重金属を含む絵の具の廃液など 、あるいは医療機関で生み出される医療廃棄物のうち、感染する危険性のある血 液やその血液の付着した廃棄物なども回収の対象となり得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る廃液物の回収容器の一実施態様
を表す模式図である。
【図2】 図1に示す廃液物の回収容器を構成要素ごと
に分解した模式図である。
【図3】 図2のA−Aに沿う断面図である。
【図4】 図2のB−Bに沿う断面図である。
【図5】 本考案に係る固体廃棄物の回収容器の中蓋の
一実施態様を表す模式図である。
【符号の説明】
1…廃液物の回収容器、 2…外箱容器、3
…漏斗部、 4…中蓋、5…上
蓋、 6…取手部、7…突起
部、 8…窪部、9…通気孔、
10…逆流防止部材、11…溝部
12…外枠部、13…内枠部、
14…閉塞部材、15…バネ部
材、a…許容限界量に当たる液面位置に引かれた実線、
b…許容限度量よりも任意量低い量に当たる液面高位置
に引かれた実線。

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開放の外箱容器と、前記外箱容器の
    上部と着脱自在に嵌合する漏斗部を有する中蓋と、中蓋
    に接合された上蓋とからなる廃液物の回収容器よりな
    り、 前記回収容器の正置状態での廃液物の許容限度量におけ
    る液面よりも漏斗部の筒口のほうが高く、かつ、回収容
    器が倒れた状態での廃液物の許容限度量における液面よ
    りも漏斗部の筒口のほうが高くなるように、該漏斗部の
    筒口の位置が特定されてなることを特徴とする廃液物の
    回収容器。
  2. 【請求項2】 上面開放の外箱容器と、前記外箱容器の
    上部と着脱自在に嵌合する漏斗部を有する中蓋と、中蓋
    に接合された上蓋とからなる廃液物の回収容器よりな
    り、 前記回収容器の正置状態での廃液物の許容限度量におけ
    る液面のほうが漏斗部の筒口よりも低く、かつ、回収容
    器が倒れた状態での廃液物の許容限度量における液面の
    ほうが漏斗部の筒口よりも低くなるように、該廃液物の
    許容限度量が特定されてなることを特徴とする廃液物の
    回収容器。
  3. 【請求項3】 前記外箱容器の少なくとも一部が、透明
    または半透明の材質により形成されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の廃液物の回収容器。
  4. 【請求項4】 前記廃液物の許容限度量における液面に
    相当する位置の外箱容器に目印が設けられていることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の廃
    液物の回収容器。
  5. 【請求項5】 前記回収容器に、中蓋および上蓋を貫通
    する通気孔が設けられ、前記通気孔内部に空気抜け構造
    を有してなる逆流防止部材が設けられていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の廃液物
    の回収容器。
  6. 【請求項6】 前記外箱容器の下部に廃液物の取出手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1つに記載の廃液物の回収容器。
  7. 【請求項7】 前記回収容器に、中蓋および上蓋を貫通
    する廃液物の取出手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれか1つに記載の廃液物の回
    収容器。
  8. 【請求項8】 前記回収容器を積み重ねた場合の下段回
    収容器の上蓋の上部と上段回収容器の外箱容器底部とが
    嵌合し得るように、回収容器の上蓋の上部および外箱容
    器底部の少なくとも一方に積層手段を設けてなることを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の廃
    液物の回収容器。
  9. 【請求項9】 上面開放の外箱容器と、前記外箱容器の
    上部と着脱自在に嵌合する漏斗部を有する中蓋と、中蓋
    に接合された上蓋とからなる固体廃棄物の回収容器にお
    いて、固体廃棄物の投入時を除き漏斗部の筒口を塞ぐ閉
    塞手段が筒口部分に設けられていることを特徴とする固
    体廃棄物の回収容器。
  10. 【請求項10】 前記回収容器を積み重ねた場合の下段
    回収容器の上蓋の上部と上段回収容器の外箱容器底部と
    が嵌合し得るように、回収容器の上蓋の上部および外箱
    容器底部の少なくとも一方に積層手段を設けてなること
    を特徴とする請求項9に記載の固体廃棄物の回収容器。
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