JPH0740958B2 - 脱水素酵素又は基質の測定法 - Google Patents

脱水素酵素又は基質の測定法

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JPH0740958B2
JPH0740958B2 JP62080514A JP8051487A JPH0740958B2 JP H0740958 B2 JPH0740958 B2 JP H0740958B2 JP 62080514 A JP62080514 A JP 62080514A JP 8051487 A JP8051487 A JP 8051487A JP H0740958 B2 JPH0740958 B2 JP H0740958B2
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dehydrogenase
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は脱水素酵素又は基質の測定法に関し、詳細には
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)やニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドフォスフェート(NA
DP+)等の補酵素を必要としない反応系の前記脱水素酵
素又は基質を正確且つ迅速に測定できると共に連続的な
自動分析においても支障なく実施できる様な方法に関す
るものである。
[従来の技術] 酵素や基質を測定する方法としては従来から各種の方法
が実施されているが、もっとも汎用されている発色測定
方法(分光学的測定方法)としては、一般的に下記の3
通りに大別される方法が知られている。
(I)反応系内で生じた過酸化水素を酵素的又は非酵素
的に発色させて定量する方法。
(II)脱水素酵素を基質に作用させて生じたNADH(還元
型NAD+)やNADPH(還元型NADP+)の吸光度の変化から酵
素や基質を測定する方法。
(III)反応系内で生じた水素を電子伝達体を介してホ
ルマザン発色に導く方法。
上記(I)の方法は特に酸化酵素反応の様に、反応系内
において直接過酸化水素を生じる場合に一般的に用いら
れている方法であり、従って脱水素酵素又は基質を測定
する方法としては適用されていない。そこで脱水素酵素
が関与する系では(II)又は(III)の方法によるのが
一般的であり、殊に(III)の方法はNAD+やNADP+等の補
酵素を必要としない脱水素酵素を測定する場合には常識
的な方法として汎用されている。
上記(III)の方法(ホルマザン発色法)は、例えばサ
ルコシン脱水素酵素(SDH)を分光学的に測定する場合
において、下記の反応式で示す様に脱水素反応により生
じた水素を、フェナジンメトサルフェート(PMS)や1
−メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチルサルフェ
ート(1−mPMS)或は9−ジメチルアミノベンゾ−α−
フェナゾキソニウムクロライド(メルドラーブルー)等
の電子伝達体を介して紫色のホルマザン発色に導いて行
なわれるものである。
(但し、式中NTBはニトロテトラゾリウムブルー,NTBH2
はNTBの還元型,1−mPMSH2は1−mPMSの還元型であ
る。) [発明が解決しようとする問題点] しかしながら上記ホルマザン発色法は、発色の際に生じ
る色素物質が沈着するという特性がある為チューブやセ
ルを汚染し易く、従って連続的な自動分析には適用し難
く、この方法は用手法によらざるを得ないという欠点を
有していた。
本発明はこうした従来技術のもつ技術的課題を解決する
為になされたものであって、その目的とするところは、
補酵素を必要としない脱水素酵素反応における脱水素酵
素又は基質を正確迅速に測定でき、チューブやセルを汚
染する様物質を発生させることなく、自動分析に最適な
測定方法を提供することにある。
[問題点を解決する為の手段] 上記目的を達成し得た本発明とは、補酵素を必要としな
い脱水素酵素反応における脱水素酵素又は基質を測定す
るに当たり、脱脂素酵素反応により基質から生じる電子
を電子伝達体を経由して酸素に受容させることにより過
酸化水素を生成せしめ、生じた過酸化水素を酵素的又は
非酵素的に定量する点に要旨を有する脱水素酵素又は基
質の測定法である。
[作用] 本発明方法は上述の如く構成されるが、要は補酵素を必
要としない脱水素酵素反応系において電子伝達系を介し
て酸素に電子を受容させることにより過酸化水素を生成
せしめ、この過酸化水素の量を酵素的又は非酵素的に定
量することによって、ホルマザン発色法が持つ欠点を解
消し(即ちチューブやセルを汚染することなく)、迅速
且つ正確に脱水素酵素又は基質を測定し得る様になった
のである。
本発明方法における代表的な反応系を例示すると下記の
如くである。
但し H2O2:過酸化水素 4−AA:4−アミノアンチピリン TOOS:N−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピル)−m−トルイジンナトリウム POD:ペルオキシダーゼ 本発明方法は前述した趣旨より明らかな様に、NAD+やNA
DP+等の補酵素を必要としない脱水素酵素を対象とした
ものであるが、この様な脱水素酵素については何ら限定
されず上記の反応系において電子伝達体を介して過酸化
水素を生成できるすべての酵素を意味する。この様な酵
素として下記の様なものが挙げられる。
(a)サルコシン脱水素酵素(EC1.5.99.1) (b)アミノ脱水素酵素(EC1.4.99.3) (c)スクシネイト脱水素酵素(EC1.3.99.1) (d)コリン脱水素酵素(EC1.1.99.1) (e)アルコール脱水素酵素(EC1.1.99.8) (f)D−フラクトース脱水素酵素(EC1.1.99.11) (g)タウリン脱水素酵素(EC1.4.99.2) (h)ケトグルコネイト脱水素酵素(EC1.3.99.4) (i)グルコース脱水素酵素(EC1.1.99.10) (j)マレイト脱水素酵素(EC1.1.99.16) (k)スペルミジン脱水素酵素(EC1.5.99.6) 又本発明方法における基質とは各脱水素酵素が特異的に
作用する物質を意味し、上述した脱水素酵素の場合は下
記の如くである。
(a)サルコシン (b)アミン (c)コハク酸 (d)コリン (e)アルコール (f)D−フラクトース (g)タウリン (h)ケトグルコン酸 (i)グルコース (j)L−リンゴ酸 (k)スペルミジン 但し、本発明方法で用いる基質は上記の様に各脱水素酵
素に対応したものに限定されるものではなく、他の基質
であっても特異的に作用する場合もあり得る。
尚本発明で様いる電子伝達体としては上記反応系で示し
た1−mPMSの他、前述したPMSやメルドラーブルー等を
用いることが好ましい。これらの電子伝達体を使用する
場合は、1種又は2種以上を混合して使用することもで
きる。又これらの電子伝達体を使用する場合の濃度につ
いては何ら限定されるものではないが、好ましくは0.00
01〜1.0mg/ml程度である。
本発明方法は上述した様に、一連の反応によって過酸化
水素を生成せしめ、この過酸化水素を酵素的又は非酵素
的に定量するものであるが、過酸化水素の定量法につい
ては何ら限定されるものではない。
過酸化水素を酵素的に定量する方法の1つとしては、過
酸化水素にペルオキシダーゼと色原体を作用させる方法
がある。色原体としては次のような組合せがある。
4−アミノアンチピリン/アニリン誘導体系 4−アミノアンチピリン/フェノール誘導体系 ベンゾチアゾリノンヒドラゾン誘導体/アニリン誘導体
系 上記した反応系においては、生じた過酸化水素に4−ア
ミノアンチピリン(4−AA)及びN−メチル−N−(2
−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン
ナトリウム(TOOS)等の発色剤を添加し、ペルオキシダ
ーゼ(POD)によって酵素的に発色せしめ、その後分光
学的に過酸化水素量を定量する方法について例示した。
酵素的な過酸化水素測定法の他の例としては、例えばホ
モバニリン酸(又はP−ヒドロキシフェニル酢酸)とPO
Dを添加することによって蛍光物質を生成させ、この蛍
光物質を測定する様な蛍光分析法を挙げることができ
る。この蛍光分析法によれば、上記の分光学的方法より
も更に高精度に過酸化水素を定量することができる。
一方過酸化水素を非酵素的に定量する方法についても何
ら限定されるものではなく、従来から知られている各種
の方法を任意に選定して実施すればよい。例えば、硫酸
チタンやチオシアン酸鉄(III)等の呈色試薬を用いる
比色法を挙げることができ、その他硫酸酸性試料溶液の
過マンガン酸塩滴定等の容量法、或はポーラログラフィ
ーによる方法等を挙げることができる。
[実施例] 以下本発明の実施例を示すが、下記実施例は本発明を限
定する性質のものではない。
実施例1 下記の手順でD−フラクトースの測定を行なった。
まずD−フラクトースにD−フラクトース脱水素酵素を
作用させて脱水素反応を進行させた。このときの反応組
成及び条件は下記の如くである。
反応組成1 マッキルバイン緩衝液(pH4.5) ……1.4ml D−フラクトース溶液(0,16,32,48mg/) ……0.3ml D−フラクトース脱水素酵素(EC1.1.99.11,200U/ml)
……0.3ml 1−mPMS(0.5mg/ml) ……0.1ml 反応条件 温度:30℃ pH:4.5 時間:15分 次に下記反応組成物を添加して、過酸化水素を酵素的に
発色させた。
反応組成2 4−AA(10mg/ml) ……0.3ml TOOS(10mg/ml) ……0.3ml POD(100U/ml) ……0.3ml 発色した各試料について、水をブランクとして波長550m
mにおける吸光度を測定した。
その結果を第1図に示すが、D−フラクトースが正確且
つ迅速にしかもチューブやセルを汚染することなく測定
された。
実施例2 実施例1と同じ基質及び酵素並びに電子伝達体を使用
し、37℃、pH4.5の条件で下記の反応組成にてD−フラ
クトース脱水素酵素反応を進行させた。
反応組成1 マッキルバイン緩衝液(pH4.5) ……1.7ml D−フラクトース溶液(1M) ……0.1ml D−フラクトース脱水素酵素 ……0.1ml 1−mPMS ……0.1ml 上記の組成及び条件で各時間(1〜7分間)反応させた
後、SDS溶液(300mg/ml)を0.1ml加えその反応を停止さ
せた。その後実施例1と同様にして、過酸化水素を生成
せしめると共に各試料における過酸化水素の量を定量し
た。
その結果を第2図に示すが、D−フラクトース脱水素酵
素の活性が正確に(直線的に)測定されているのが良く
分かる。
[発明の効果〕 以上述べた如く本発明によれば、既述の手順に従うこと
によって、補酵素を必要としない脱水素酵素反応におけ
る脱水素酵素又は基質を正確且つ迅速に測定できる様に
なり、しかもこの方法はホルマザン発色法の様な沈着物
質を生じることなく、連続的な自動分析にも最適な方法
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1においてD−フラクトースを測定した
結果を示すグラフ、第2図は実施例2においてD−フラ
クトース脱水素酵素を測定した結果を示すグラフであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補酵素を必要としない脱水素酵素反応にお
    ける脱水素酵素又は基質を測定するに当たり、前記脱水
    素酵素反応により基質から生じる電子を電子伝達体を経
    由して酸素に受容させることにより、過酸化水素を生成
    せしめ、生じた過酸化水素を酵素的又は非酵素的に定量
    することを特徴とする脱水素酵素又は基質の測定法。
  2. 【請求項2】前記電子伝達体がフェナジンメトサルフェ
    ート、1−メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチル
    サルフェート及び9−ジメチルアミノベンゾ−α−フェ
    ナゾキソニウムクロライドから選ばれる1種又は2種以
    上である特許請求の範囲第1項に記載の測定法。
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