JPH0741320U - 温水式床暖房システムの床面構造 - Google Patents

温水式床暖房システムの床面構造

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JPH0741320U
JPH0741320U JP6908793U JP6908793U JPH0741320U JP H0741320 U JPH0741320 U JP H0741320U JP 6908793 U JP6908793 U JP 6908793U JP 6908793 U JP6908793 U JP 6908793U JP H0741320 U JPH0741320 U JP H0741320U
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登美雄 大熊
裕 池田
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株式会社東京ラック商会
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面パネル間の間隙部分または余地部分を乾
式のパネル部材で埋めることにより、作業人員の削減、
工期の短縮化及び工数の削減を達成する温水式床暖房シ
ステムの床面構造を提供する。 【構成】 配管12を内蔵した床面パネル14を、それ
ぞれに内蔵した配管12を互いに接続しつつコンパネ1
6上に敷設する。床面パネル14間に形成される間隙部
分δを継手パネル26で埋める。敷設した床面パネル1
4と室内Rの隅部分との間の余地部分Sを余地パネル2
8で埋める。継手パネル26は熱伝導性部材、塑性的性
質を備えた断熱材及び弾性的性質を備えた断熱材を適宜
組み合わせた断面構造を備えて、乾式で構成される。継
手パネル26の断面構造と同様に余地パネル28を構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、導入した温水により床面を加熱することにより室内を暖房するよう にした温水式床暖房システムの床面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
暖房方法の1つとして床暖房があるが、この床暖房の中に、床面のボード内部 に配管を配設し、この配管に温水を導入することにより床面を加熱して、このと きの輻射熱で室内を暖房するようにした温水式床暖房システムがある。この温水 式床暖房システムでは、予め一定の矩形状に成形された床面パネルに配管を内蔵 して規格化し、この床面パネルをそれぞれの配管を接続しつつ床面に敷設するよ うにしている。
【0003】 ところで、従来では一定形状に規格化された床面パネルを敷設する際に、それ ぞれの床面パネルの接合部分にはどうしても、配管を接続するために必要な隙間 が存在すると共に、敷設した床面パネルと室内の隅部分との間に余地部分が残る 。このため、前記床面パネル間の間隙部分及び前記余地部分をモルタルやセルフ レベリング材等の湿式充填材で埋めるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の温水式床暖房システムにあっては、上述したよう に床面パネル間の間隙部分及び余地部分が湿式充填材で埋められるようになって いるが、この湿式充填材は乾燥させるための養生期間を必要とすると共に、乾燥 後に表面のサンダー掛け等による表面仕上げを必要とし、多くの工数、多くの作 業者を必要とすることに加えて、工期設定が長期化するという課題があった。特 に、熱容量を増大し即時瞬間暖房を可能として暖房システムの性能向上を図るべ く、配管径を大きくすると、床面のボード厚が更に厚くなることに伴って前記湿 式充填材の充填量が増大し、その分、養生期間が長くなって工期がさらに長期化 してしまう。また、上記湿式充填材の流し込み作業によって床面が汚染されたり 、表面仕上げ時のサンダー掛けにより大量の粉塵とか騒音が発生するという課題 もあった。
【0005】 そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑みて、床面パネル間の間隙部分または 余地部分を乾式のパネル部材で埋めることにより、工期の短縮化及び工数の削減 を達成することができ、特に大熱容量の径大な配管を使用する温水式床暖房シス テムに適用して好適な床面構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本考案の温水式床暖房システムの床面構造は、配 管を内蔵した一定形状の床面パネルを、それぞれの床面パネルの端面から突出す る配管端部を互いに接続しつつ敷設し、これら配管に温水を導入して床面を加熱 することにより室内を暖房するようにした温水式床暖房システムにおいて、敷設 した上記床面パネル間に形成される間隙部分を、該間隙部分の形状に沿って形成 された乾式の継手パネルで埋めることを特徴とする。
【0007】 また、前記床面パネルと前記室内の隅部分との間に形成される余地部分を、該 余地部分の形状に沿って形成された乾式の余地パネルで埋めることを特徴とする 。
【0008】 また、前記継手パネル及び/または前記余地パネルを、前記配管の下方に配置 される下層部材と、該配管の上方に配置される上層部材とを備えて構成し、これ ら下層部材と上層部材との間に配管挿通部を形成したことを特徴とする。
【0009】 また、前記下層部材及び/または前記上層部材を断熱材で形成したことを特徴 とする。
【0010】 また、前記下層部材及び/または前記上層部材は、弾性的性質を備えることを 特徴とする。
【0011】 また、前記下層部材及び/または前記上層部材は、塑性的性質を備えることを 特徴とする。
【0012】 また、前記上層部材の表面に熱伝導性部材層を設けたことを特徴とする。
【0013】 また、前記上層部材の表面に非熱伝導性部材層を設けたことを特徴とする。
【0014】 また、前記上層部材及び前記下層部材を一体として熱伝導性部材で形成し、そ の中層部分に配管挿通部を形成したことを特徴とする。
【0015】 さらに、前記下層部材と前記上層部材との間に中間層を介在し、この中間層を 分断して離隔した空間部分に配管挿通部を形成したことを特徴とする。
【0016】 さらにまた、前記配管挿通部は、前記継手パネルの幅方向及び長さ方向にそれ ぞれ縦横に貫通して形成したことを特徴とする。
【0017】
【作用】
以上の構成により本考案にかかる温水式床暖房システムの床面構造の第1の構 成にあっては、配管を接続して敷設完了した床面パネル間の間隙部分を、乾式の 継手パネルによって埋めることとなる。従って、床面パネル間の間隙部分を埋め るにあたって、従来のように湿式充填材を用いる場合と異なって施工後の養生期 間及び表面仕上げを必要とせず、作業人員の削減、大幅な工期短縮及び工数削減 を図ることができる。
【0018】 また、床面パネルと室内の隅部分との間に形成される余地部分を、乾式の余地 パネルによって埋めることとなる。従って、上記余地部分を埋めることに関して も、第1の構成と同様に施工後の養生期間及び表面仕上げを必要とせず、作業人 員の削減、大幅な工期短縮及び工数削減を図ることができる。
【0019】 ここで、継手パネルを、配管の下方に配置される下層部材と、配管の上方に配 置される上層部材とを備えて構成し、これら下層部材と上層部材との間に配管挿 通部を形成することにより、予め下層部材を配置した状態で床面パネルの配管を 接続し、その後に上層部材を配置することにより、配管の接続部分を簡単に継手 パネル内に収納することができる。
【0020】 また、余地パネルを、配管の下方に配置される下層部材と、配管の上方に配置 される上層部材とを備えて構成し、これら下層部材と上層部材との間に配管挿通 部を形成することにより、床面パネルに接続する配管をこの余地部分に通す場合 に、予め下層部材を配置した状態で配管を通し、その後に上層部材を配置するこ とにより、配管を簡単に余地パネル内に収納することができる。
【0021】 ところで、前記下層部材及び/または上記上層部材を断熱材で形成することに より、温水が導入される配管を保温状態にして、熱量が床下等に逃げるのを防止 して、熱損失を大幅に低減することができる。
【0022】 また、前記下層部材及び/または前記上層部材として、弾性的性質を備える材 質のものを使用することにより、床面にクッション性を確保することができる。
【0023】 また、このクッション性を利用して、隣接するパネル同士の上面の段差(目違 い)を調整することができる。
【0024】 他方、前記下層部材及び/または前記上層部材として、塑性的性質を備える材 質のものを使用することにより、継手パネルまたは余地パネルを敷設した際に、 敷設面の凹凸部分に倣って変形させることができて、これらパネルの設置状態を 安定化させることができる。
【0025】 更にまた、前記上層部材の表面に熱伝導性部材層を設けることにより、継手パ ネルまたは余地パネルの表面全体に亘って温度を均一化させることができる。
【0026】 他方、前記上層部材の表面に非熱伝導性部材層を設けることにより、配管から の輻射熱を遮断することができ、暖房を必要としない、若しくは暖房することが 好ましくない、床面に載置した家具とか電化製品等の備品に熱が影響するのを避 けることができる。
【0027】 また、上層部材及び下層部材を一体として熱伝導性部材で形成し、その中層部 分に配管挿通部を形成することにより、配管の温度をより迅速に表面に伝達でき るため、暖房開始時の瞬間暖房効果をより向上することができる。
【0028】 更にまた、下層部材と上層部材との間に中間層を介在し、この中間層を分断し て離隔した空間部分に配管挿通部を形成することにより、この配管挿通部の構成 をより簡単化することができる。
【0029】 また、前記配管挿通部は、継手パネルの幅方向及び長さ方向にそれぞれ縦横に 形成することにより、床面パネルの端面から突出する配管及び床パネルの端面に 平行に配設する配管、そしてパネルの端面から突出してUターンする配管にそれ ぞれ対応させて嵌合することができ、継手パネルの構成として汎用性に富む。
【0030】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図24 は本考案にかかる温水式床暖房システムの実施例を示し、図1は本実施例の温水 式床暖房システムの一例を示す要部斜視図、図2は本実施例の温水式床暖房シス テムの他例を示す平面図、図3は本実施例の温水式床暖房システムに用いられる 床面パネルの各態様例を一括して示す説明図、図4から図7は本実施例の温水式 床暖房システムに用いられる継手パネルをそれぞれ示す説明図、図8は本実施例 の温水式床暖房システムに用いられる余地パネルを示す説明図、図9は床面パネ ルから突出する配管の接続部分の一実施例を示す要部拡大図、図10は同接続部 分の他の実施例を示す要部拡大図、図11から図22は本実施例の継手パネルを それぞれ示す要部断面図、図23は本実施例の継手パネルの取付状態を示す要部 断面図、図24は本実施例の温水式床暖房システムの床面構造によるメリットを 示すために比較例として示す工程表である。
【0031】 即ち、図1の温水式床暖房システム10はオフィスに適用したものを開示し、 図2の温水式床暖房システム10は一般家屋に適用したものを示している。温水 式床暖房システム10は図1に示したように配管12を内蔵した床面パネル14 を複数用意し、これら床面パネル14を、それぞれに内蔵した配管12を互いに 接続しつつ、床面の下地材となるコンパネ16上に敷設するようになっている。 そして、前記配管12にボイラ18から供給される温水を導入することにより、 前記床面パネル14を加熱して床暖房を行うようになっている。尚、前記床面パ ネル14の上面にはフローリング材20が敷設される。
【0032】 前記床面パネル14は図3(a)〜(f)に示したように、各態様に対応して 複数種類、規格化されたものが予め用意される。即ち同図(a)の床面パネル1 4は基本形であり、短辺がx,長辺がyとなる矩形状に形成され、内蔵された配 管12は長辺yと平行に配置され、それぞれの両端部12a,12aが長辺y方 向両端面14a,14bから突出される。同図(b)の床面パネル14は配管1 2が床面パネル14の内部でU字状にターンされ、この配管12の両端部12a ,12aが長辺y方向一端面14aから突出される。同図(c)の床面パネル1 4は短辺がxより小さく形成されて、両端面14a,14bから両端部12a, 12aが突出される1本の配管12と、一端面14aから両端部12a,12a が突出される一本のU字状の配管12とが内蔵される。同図(d)の床面パネル 14は前記(a)のものに対して短辺xを著しく短くしたもので、両端面14a ,14bから両端部12a,12aが突出される一本の配管12が内蔵される。 また、同図(e)及び(f)は前記(a)及び(b)の床面パネル14の長辺y を略半分程度に短縮したものである。
【0033】 尚、本実施例では上記配管12として直径15mm(従来では一般に直径8m m程度のものが使用される)を用いてある。従って、配管12の径が増大される ことにより床面の厚さが35mm程度(従来では12mm程度)となる。
【0034】 前記床面パネル14を敷設するにあたって、それぞれの床面パネル14の端面 14a,14bから突出する配管12の端部12aは、例えば図9または図10 に示すように接続される。即ち、図9に示す場合は隣接される床面パネル14か ら突出される対向する端部12a,12a同士を接続する場合で、それぞれの端 部12a,12aの外周に直状の継手管22を嵌合するようになっている。一方 、図10に示す場合は、1枚の床面パネル14から突出する隣設した端部12a ,12a間を接続するようになっており、それぞれの端部12a,12aがL字 状の継手管24と直状の継手管22との組み合わせで接続される。
【0035】 ところで、前記配管12を接続した状態で床面パネル14を敷設すると、端部 12a,12a同士の接続部分にを確保するために、互いに隣設される床面パネ ル14,14間には間隙部分δが形成される。また、前記床面パネル14は上述 したように一定形状に規格化されているため、床面パネル14を室内Rの床形状 に沿って敷設した場合に、どうしても敷設した床面パネル14周縁部と室内Rの 隅部分との間に余地部分Sが形成される。
【0036】 ここで、本実施例では前記間隙部分δを継手パネル26で埋めると共に、前記 余地部分Sを余地パネル28で埋めるようになっている。前記継手パネル26は 図4から図7に示すように前記間隙部分δと等しい幅wをもって形成され、前記 配管12の接続部分を嵌合する配管挿通部30が形成される。
【0037】 即ち、前記配管挿通部30は図4に示す継手パネル26では、前記図9に示し た接続部分に対応したもので、幅w方向を指向して平行に複数本が形成されてい る。また、図5に示す継手パネル26では前記図10に示した接続部分に対応し たもので、配管挿通部30はL字状やU字状に形成されている。更に、図6に示 す継手パネル26は、配管12が床面パネル14の端面14aに沿って平行に配 置される場合を想定して形成されるもので、配管挿通部30は幅wと直交する方 向を指向して形成される。更にまた、図7に示す継手パネル26は、前記図4か ら図6に示す配管挿通部30を全て兼用するもので、配管挿通部30は縦横に形 成される。従って、図7に示した継手パネル26を用いることにより図4から図 6に示した継手パネル14を全て網羅することができる。
【0038】 一方、ボイラ18からの温水を前記床面パネル14の配管12に供給し、また はこの配管12を通過した後の温水をボイラ18に戻すための配管18aが設け られるが、この配管18aは余地部分Sに配設するようになっている。そして、 前記余地パネル28には、前記配管18aを通すための配管挿通部32を必要と するものと、前記配管18aが配置されず配管挿通部32を必要としないものと がある。そこで、本実施例の余地パネル28は図8に一点鎖線で示したように、 幅方向の片側に長さ方向を指向する2本の配管挿通部32を形成すると共に、幅 方向の他側に1本の配管挿通部32を形成してある。そして、前記余地パネル2 8は余地部分Sの大きさに応じて切断して使用される。
【0039】 前記継手パネル26は図11から図22に示すような断面構造をもって形成さ れ、熱伝導性部材(図中Aで示す),塑性的性質を備えた断熱材(図中Bで示す )及び弾性的性質を備えた断熱材(図中Cで示す)を適宜組合せることにより乾 式として構成される。例えば、図11から図18,図20,図21に示す継手パ ネル26は、下層部材34と上層部材36とを備え、これら両部材34,36間 に前記配管挿通部30が形成される。配管挿通部30は下層部材34と上層部材 36双方の接合面をそれぞれ凹設して形成されるもの(図11,図12,図14 ,図20)と、下層部材34と上層部材36との間に介在した中間層38を分断 して離隔した空間部分に形成されるもの(図13,図16,図17)と、下層部 材34または上層部材36の一方のみの接合面を凹設して形成されるもの(図1 5,図18,図21)とがある。
【0040】 前記配管挿通部30は、図11,図14では下層部材34と上層部材36の両 者に、配管12の外側形状に沿った半円弧状の凹部が形成されると共に、図12 では下層部材34側の凹部が断面矩形状に形成される。また、配管挿通部30は 図19から図22に示したように下面に貫通されるものでもよい。
【0041】 ところで、前記継手パネル26は下層部材34は主にBの塑性的性質を備えた 断熱材、またはCの弾性的性質を備えた断熱材とによって形成されるが、一方の 上層部材36はAの熱伝導性部材またはBの塑性的性質を備えた断熱材によって 形成されるようになっている。尚、上層部材36がBの塑性的性質を備えた断熱 材によって形成される場合は、この上層部材36の表面に熱伝導性部材層40が 形成される(図11,図12,図15,図16,図20参照)。また、図19の ように主にBの塑性的性質を備えた断熱材により形成し、その上面に熱伝導性部 材層40を設けることができ、更に、図22のように全体をAの熱伝導性部材で 形成することもできる。ここで、前記中間層38の材質としては前記Bの塑性的 性質を備えた断熱材またはCの弾性的性質を備えた断熱材のいずれでもよい。
【0042】 尚、前記熱伝導性部材Aは合成樹脂若しくは金属による成形品として形成する ことができ、また、前記塑性的性質を有する断熱材Bとしては硬質の発泡スチロ ールとか発泡ポリエチレンが用いられる。更に、弾性的性質を有する断熱材Cと してはウレタン等の復元性のある材質が用いられる。
【0043】 ところで、図11から図22によって継手パネル26の断面構造を示したが、 この継手パネル26に準じて前記余地パネル28も同様の構造をもって形成され る。
【0044】 一方、前記継手パネル26及び前記余地パネル28は図23に示すように、そ の隅角部分がビス42を介してコンパネ16に固着されるが、このときこれらパ ネル26,28のビス挿入部分に一定長さのカラー44を設けておくことにより 、ビス42を締付けた際にこれら継手パネル26や余地パネル28が締付け力の 差により傾斜し、隣設されるものとの間に段差が生じてしまうことを防止できる ようになっている。
【0045】 以上の構成により本実施例の温水式床暖房システムの10にあっては、床面パ ネル14を敷設した際に残る間隙部分δ及び余地部分Sは、乾式の継手パネル2 6及び余地パネル28によって埋められる。従って、前記間隙部分δ及び前記余 地部分Sを埋めるにあたって、従来のようにモルタルやセルフレベリング材等の 湿式充填材を用いる場合と異なって、施工後の養生期間及び表面仕上げを必要と せず、作業人員の削減、大幅な工期短縮及び工数削減を図ることができる。
【0046】 例えば、図24に従来の湿式充填材を用いた場合の工程表を示すが、まずボ ードの敷設及び配管に3日を要し、一日目に作業者を3人,二日目に2人,三日 目に3人が従事している。セルフレベリング材の流し込み(充填作業)は3人 の作業者によって一日で完了するものの、明くる日には2人の作業者によりサ ンダーによる表面仕上げが行われる。そして、最終的に二日かけて仕上げ工事 が行なわれると共に、セルフレベリング材により汚れた床面とか室内の仕上げ手 直しが行われ、そのために一日目に1人,二日目に2人の作業者が必要となる。 ここで、本実施例の温水式床暖房システム10では、上記及びの工程は床面 パネル14の敷設及び継手パネル26及び余地パネル28の取付作業のために略 等しい延べ人数を要するものとしても、のサンダーによる表面仕上げが不要に なると共に、の仕上げ手直しに1人の作業者で一日で終えることができる。
【0047】 従って、従来ではセルフレベリング材の養生期間も含めて9/21〜10/8 の6日間で延べ人数を13人必要としたものが、本実施例ではの3日,の1 日,の1日となり、全体で4日の工期でよく、かつ、延べ人数が9人で済むこ とになり、大幅な工期短縮及び省力化(作業人員の削減、工数削減)を達成する ことができる。
【0048】 また他方、従来一般的に採用されている、配管12の径が8mmの場合で、床 面の肉厚を12mm程度と比較的薄くした場合に対し、本実施例のように配管1 2の径を15mmと大径化した場合には、床面の厚さ(35mm程度)が更に増 加するため、セルフレベリング材を使用すると、その充填日数及び作業者が更に 増加することになる。本実施例では、配管12の径を増大することで温水の導入 量を著しく増加させることができ、その分、床暖房の熱容量を増大して即時瞬間 暖房を可能とし暖房システムの性能向上を図ることができると共に、配管径の大 径化によって作業工数や日数が影響されることはなく、作業の省力化も達成する ことができる。
【0049】 ところで、上記継手パネル26及び余地パネル28は、配管12の下方に配置 される下層部材34と、配管12の上方に配置される上層部材36とを備えて構 成することにより、これら下層部材34と上層部材36との間に配管挿通部30 ,32を形成することができるため、予め下層部材34を配置した状態で床面パ ネル14の配管12を接続し、その後に上層部材36を配置することができ、配 管12の接続部分及び配設部分を簡単に継手パネル26及び余地パネル28内に 収納することができる。
【0050】 また、前記下層部材34及び/または上記上層部材36を上記断熱材Bまたは Cで形成することにより、温水が導入される配管12を保温状態にして、熱量が 床下等に逃げるのを防止して、熱損失を大幅に低減することができる。ここで、 上記下層部材34及び/または前記上層部材36の断熱材に上記C部材を用いて 弾性的性質を備えることにより、床面にクッション性を確保することができると 共に、下層部材34及び/または上層部材36の断熱材に上記B部材を用いて塑 性的性質を備えることにより、継手パネル26及び余地パネル28を敷設した際 に、敷設面つまりコンパネ16の繋ぎ部分等の凹凸部分に倣って変形して、敷設 状態を安定化させることができる。
【0051】 更に、前記上層部材36の表面に熱伝導性部材層40を設けたので、継手パネ ル26及び余地パネル28の表面全体に亘って温度を均一化させることができる 。また、下層部材34及び上層部材36を一体として熱伝導性部材Aで形成し、 その中層部分に配管挿通部30,32を形成することにより、配管12の温度を より迅速に表面に伝達できるため、暖房開始時の瞬間暖房効果をより向上するこ とができる。
【0052】 更にまた、前記配管挿通部30,32を、下層部材34と上層部材36との接 合面をそれぞれ凹設して形成することにより、配管挿通部30,32の形成を簡 単に行うことができる。また、下層部材34と上層部材36との間に中間層38 を介在し、この中間層38を分断して離隔した空間部分に配管挿通部30,32 を形成することにより、この配管挿通部30,32の構成をより簡単化すること ができる。
【0053】 ところで、室内Rには、家具とか電化製品等の備品が配置されており、これら 備品が床面からの熱により加熱されることは極力避ける必要があるが、この対策 としては、継手パネル26及び余地パネル28の表面に、熱伝導性部材層に代え て、非熱伝導性部材層(図示省略)を設けることにより、配管12からの輻射熱 が備品に影響するのを避けることができる。
【0054】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の請求項1に示す温水式床暖房システムの床面構 造にあっては、床面パネル間の間隙部分を乾式の継手パネルによって埋めるよう にしたので、従来のように湿式充填材を用いる場合と異なって施工後の養生期間 及び表面仕上げを必要とせず、作業人員の削減、大幅な工期短縮及び工数削減を 図ることができる。
【0055】 また、本考案の請求項2にあっては、床面パネルと室内の隅部分との間に形成 される余地部分を、乾式の余地パネルによって埋めるようにしたので、上記請求 項1の継手パネルの場合と同様に、施工後の養生期間及び表面仕上げを必要とせ ず、作業人員の削減、大幅な工期短縮及び工数削減を図ることができる。
【0056】 更に、本考案の請求項3にあっては、継手パネル及び/または余地パネルを、 配管の下方に配置される下層部材と、配管の上方に配置される上層部材とを備え て構成し、これら下層部材と上層部材との間に配管挿通部を形成したので、予め 下層部材を配置した状態で床面パネルの配管を接続して、その後に上層部材を配 置できるため、配管の接続部分を簡単に継手パネル内に収納することができる。
【0057】 更にまた、本考案の請求項4にあっては、前記下層部材及び/または上記上層 部材を断熱材で形成したので、温水が導入される配管を保温状態にして、熱量が 床下等に逃げるのを防止し、熱損失を大幅に低減することができる。
【0058】 更に、本考案の請求項5にあっては、前記下層部材及び/または前記上層部材 に弾性的性質を備えることにより、床面にクッション性を確保することができる 。
【0059】 また、このクッション性を利用して、隣接するパネル同士の上面の段差(目違 い)を調整することができる。
【0060】 更にまた、本考案の請求項6にあっては、前記下層部材及び/または前記上層 部材に塑性的性質を備えることにより、継手パネルまたは余地パネルを敷設した 際に、敷設面の凹凸部分に倣って変形して、取付け状態を安定化させることがで きる。
【0061】 また、本考案の請求項7にあっては、前記上層部材の表面に熱伝導性部材層を 設けたので、継手パネルまたは余地パネルの表面全体に亘って温度を均一化させ ることができる。
【0062】 また、本考案の請求項8にあっては、上層部材の表面に非熱伝導性部材層を設 けたので、配管からの輻射熱を遮断して床面に載置した家具とか電化製品等の備 品に熱が影響するのを避けることができる。
【0063】 更に、本考案の請求項9にあっては、上層部材及び下層部材を一体として熱伝 導性部材で形成し、その中層部分に配管挿通部を形成したので、配管の温度をよ り迅速に表面に伝達できるため、暖房開始時の瞬間暖房効果をより向上すること ができる。
【0064】 更にまた、本考案の請求項10にあっては、下層部材と上層部材との間に中間 層を介在し、この中間層を分断して離隔した空間部分に配管挿通部を形成したの で、この配管挿通部の構成をより簡単化することができる。
【0065】 更に、本考案の請求項11にあっては、前記配管挿通部を継手パネルの幅方向 及び長さ方向にそれぞれ縦横に形成することにより、床面パネルの端面から突出 する配管及び床パネルの端面に平行に配設する配管、そしてパネルの端面から突 出してUターンする配管にそれぞれ対応させて嵌合することができ、継手パネル の構成として汎用性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る温水式床暖房システムの一例を示
す要部斜視図である。
【図2】本考案に係る温水式床暖房システムの他例を示
す平面図である。
【図3】本考案に用いられる床面パネルの各態様例を一
括して示す説明図である。
【図4】本考案の温水式床暖房システムの床面構造に用
いられる継手パネルの一例を示す説明図である。
【図5】本考案の温水式床暖房システムの床面構造に用
いられる継手パネルの一例を示す説明図である。
【図6】本考案の温水式床暖房システムの床面構造に用
いられる継手パネルの他例を示す説明図である。
【図7】本考案の温水式床暖房システムの床面構造に用
いられる継手パネルの他例を示す説明図である。
【図8】本考案に用いられる余地パネルの一実施例を示
す説明図である。
【図9】本考案に用いられる床面パネルから突出する配
管の接続部分の一例を示す要部拡大図である。
【図10】本考案に用いられる床面パネルから突出する
配管の接続部分の他例を示す要部拡大図である。
【図11】本考案に用いられる継手パネルの一例を示す
要部断面図である。
【図12】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図13】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図14】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図15】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図16】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図17】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図18】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図19】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図20】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図21】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図22】本考案に用いられる継手パネルの他例を示す
要部断面図である。
【図23】本考案に用いられる継手パネルの取付状態を
示す要部断面図である。
【図24】本考案によるメリットを示すために比較例と
して示す従来の工程表である。
【符号の説明】
10 温水式床暖房システム 12 配管 12a 配管端部 14 床面パネ
ル 14a,14b 床面パネル端面 18 ボイラ 22,24 継手管 26 継手パネ
ル 28 余地パネル 30,32 配
管挿通部 34 下層部材 36 上層部材 38 中間層 40 熱伝導性
部材 44 カラー δ 間隙部分 S 余地部分

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管を内蔵した一定形状の床面パネル
    を、それぞれの床面パネルの端面から突出する配管端部
    を互いに接続しつつ敷設し、これら配管に温水を導入し
    て床面を加熱することにより室内を暖房するようにした
    温水式床暖房システムにおいて、敷設した上記床面パネ
    ル間に形成される間隙部分を、該間隙部分の形状に沿っ
    て形成された乾式の継手パネルで埋めることを特徴とす
    る温水式床暖房システムの床面構造。
  2. 【請求項2】 前記床面パネルと前記室内の隅部分との
    間に形成される余地部分を、該余地部分の形状に沿って
    形成された乾式の余地パネルで埋めることを特徴とする
    請求項1記載の温水式床暖房システムの床面構造。
  3. 【請求項3】 前記継手パネル及び/または前記余地パ
    ネルを、前記配管の下方に配置される下層部材と、該配
    管の上方に配置される上層部材とを備えて構成し、これ
    ら下層部材と上層部材との間に配管挿通部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の温水式床暖房シ
    ステムの床面構造。
  4. 【請求項4】 前記下層部材及び/または前記上層部材
    を断熱材で形成したことを特徴とする請求項3記載の温
    水式床暖房システムの床面構造。
  5. 【請求項5】 前記下層部材及び/または前記上層部材
    は、弾性的性質を備えることを特徴とする請求項3また
    は4記載の温水式床暖房システムの床面構造。
  6. 【請求項6】 前記下層部材及び/または前記上層部材
    は、塑性的性質を備えることを特徴とする請求項3また
    は4記載の温水式床暖房システムの床面構造。
  7. 【請求項7】 前記上層部材の表面に熱伝導性部材層を
    設けたことを特徴とする請求項3〜6いずれかの項に記
    載の温水床面暖房システムの床面構造。
  8. 【請求項8】 前記上層部材の表面に非熱伝導性部材層
    を設けたことを特徴とする請求項3〜6いずれかの項に
    記載の温水式床暖房システムの床面構造。
  9. 【請求項9】 前記上層部材及び前記下層部材を一体と
    して熱伝導性部材で形成し、その中層部分に配管挿通部
    を形成したことを特徴とする請求項3,5〜8いずれか
    の項に記載の温水式床暖房システムの床面構造。
  10. 【請求項10】 前記下層部材と前記上層部材との間に
    中間層を介在し、この中間層を分断して離隔した空間部
    分に配管挿通部を形成したことを特徴とする請求項3〜
    8いずれかの項に記載の温水式床暖房システムの床面構
    造。
  11. 【請求項11】 前記配管挿通部は、前記継手パネルの
    幅方向及び長さ方向にそれぞれ縦横に貫通して形成した
    ことを特徴とする請求項3〜10いずれかの項に記載の
    温水式床暖房システムの床面構造。
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