JPH074184B2 - 容器入り麺類の製造方法 - Google Patents

容器入り麺類の製造方法

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JPH074184B2
JPH074184B2 JP60278328A JP27832885A JPH074184B2 JP H074184 B2 JPH074184 B2 JP H074184B2 JP 60278328 A JP60278328 A JP 60278328A JP 27832885 A JP27832885 A JP 27832885A JP H074184 B2 JPH074184 B2 JP H074184B2
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靖 松村
英文 岡本
誠 平山
ゆかり 稲田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スパゲティー、うどん、ラーメンなどの生麺
等の非乾燥麺を容器内に密封した容器入り麺類の製造方
法に関するものである。特に本発明は、含気包装体の変
形、破損等を有効に防止しつつ麺線どうしの結着を有効
に防止得る容器入り麺類の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
乾燥麺を料理に際して復元される手間を省くため、又、
生麺自体の味を楽しむために、生のうどん、ラーメン、
そば、スパゲティー等をプラスチック性の袋や容器に充
填した後、加圧加熱処理したものが販売されている。た
しかに、これらの生麺は使用に際して上記利点を有する
ものの、麺の充填時、加圧加熱時、流通段階又は商品と
しての店頭での陳列等によって、袋や容器内に充填され
ている麺線どうしが結着してしまう。その結果、得られ
る容器入り麺類は、外観が悪化し、また、麺類がなかな
かほぐれず、更に食感が悪いとの欠点がある。特に、麺
線どうしの結着が強い場合にはほぐす際結着部分で麺線
が欠損するといった問題がある。
上記の問題に対して、種々の工夫がなされており、例え
ば特開昭57-170155号公報には、レトルト麺を製造する
に際し、生麺に油脂分散有機酸水溶液を付着させこれを
熱処理すると外観の変化や風味の低下を防止できるとと
もに、麺線どうしの結着を防止できることが記載されて
いる。そして、特に麺を容器に充填密封するに際して、
容器内部の含気率が麺の容量の30〜50容量%(容器全容
積の23〜33容量%に相当する)となるようにするのが好
ましいと記載されている。そして、この方法によれば従
来のものに比べて、麺の結着防止を図ることができるも
のの、未だ十分満足すべきものではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は従来の技術よりも麺線どうしの結着が
一層少なく、かつ容器の変形等の少ない容器入り麺類の
製造方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、生麺等の非乾燥麺を容器に充填密封するに際
し、容器の含気率が特定の範囲となるように充填密封し
た加圧加熱処理をすることによって、麺線の結着を有効
に防止できるとの知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、耐熱性容器に、生麺、茹で麺及び
半茹で麺、蒸煮麺、半蒸煮麺、等の非乾燥麺を、該非乾
燥麺充填密封後の前記容器の含気率が容器全容積の50〜
70容量%となるように充填密封した後、加圧加熱処理を
施すことを特徴とする容器入り麺類の製造方法を提供す
る。
本発明では、うどん、そば、スパゲティー、ラーメン、
やきそば等の生麺、茹で麺、半茹で麺、蒸煮麺、半蒸煮
麺等の非乾燥麺が対象とされる。もちろん乾麺から公知
の方法で茹でられた茹で麺、半ゆで麺を使用しても何ら
差し支えない。これらの非乾燥麺は耐熱性容器に充填さ
れる前に、麺線どうしの結着防止を一層有効なものとす
るために、レシチン、ショ糖脂肪酸エステルなどの乳化
剤を非乾燥麺に対して添加し、好ましくは0.01〜0.1重
量%添加し、麺線の表面に付着させるのがよい。又、同
様の目的のために、各種油脂を0.5〜2重量%添加する
ことができる。
次に、上記非乾燥麺を耐熱性容器に容器の含気率が50〜
70容量%となるように公知の方法で充填する。ここで耐
熱性容器としては、好ましくは135℃程度までの耐熱性
を有する材料でつくられた袋、レトルトパウチや円柱、
立方体、直方体等の多角形の容器或いはカップ状、丼状
の容器等が使用される。又、この耐熱性容器としては、
耐水性材料であり、可撓性材料であるポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の単層物
或いは積層物でつくられたものが好ましい。更に本発明
においては、特に容器としてトレー等の剛性または半剛
性の容器を用いるのが好ましい。つまりこのような剛性
又は半剛性の容器を用いると、添付のソース等を加え、
電子レンジ等で簡易に加温でき、該容器を食器として直
ちに喫食できるからである。
本発明では、非乾燥麺を上記容器に充填するに際し、容
器の含気率が上記の特定の範囲となるようにすることが
特に重要である。ここで容器の含気率とは、容器の容量
を100%とし、ここから充填される非乾燥麺の容積%を
差し引いた値すなわち容器中の空気又は窒素等の不活性
気体の容量を意味する。尚、上記含気率となるように麺
を容器に充填するに際しては、非乾燥麺が容器内に均一
に配置されるように充填されるようにするのが好まし
い。このようにして容器に非乾燥麺を充填した後、ヒー
トシール等公知の手段により容器を密封する。
本発明では、次に上記密封容器に加圧加熱処理を施す。
ここで加圧加熱処理としては、処理槽内の圧力が容器内
の圧力より−1.0〜2.0kg/cm2となる範囲で行なうのが望
ましい。つまり、このような方法によると、容器の変形
や袋の破れを有効に防止できるからである。さらに、本
出願人が提出した特願昭59-121066号に記載の方法によ
り、加圧加熱処理を行う。そこで特願昭59-121066号に
記載の方法を具体的に説明すると、この方法は、処理槽
内の圧力の上昇率を容器内の圧力の上昇率に合わせるよ
うに変化させ、かつ処理槽内の圧力の降下時期を冷却開
始時点よりも遅らせるように制御して行なう圧力制御方
式の下で行なう加圧加熱殺菌方式である。
この圧力制御法を実施するに当っては、先ず殺菌の対象
となる麺類を充填済みの含気包装体について、所定の温
度条件下における容器内の圧力変化パターンを検知す
る。この検知方法としては、例えば包装体内の内容物の
温度及び空間部の温度を測定し得るように前記包装体内
に熱電対を装着せしめた後、これを殺菌処理槽内に填入
し、所定の殺菌温度条件にて殺菌処理を実施して内容物
の温度変化パターン及び同空間部の温度変化パターンを
測定し、この測定結果に基づいて包装体の内圧の変化パ
ターンを求める方法が挙げられる。
より具体的には、同容器内の圧力の近似式は、以下の方
法によって求められる。
但し、上記式に於いて殺菌処理前の容器内の圧力を大気
圧として計算し、空間部の初温度は、内容物の初温度と
略同様であると見做して行なった。
尚、上記の殺菌処理を行なうに際し、容器が可撓性容器
の場合には、包装体内の圧力の変化に付随する容器の体
積変化により生ずる測定誤差を最小とする意味で処理槽
内の圧力を調整し、容器の変形を防止するのが望まし
い。
さらに直接的に容器内の圧力を測定しこの圧力の変化パ
ターンを検知する方法をとることも可能である。
以上の方法によって得た容器内の圧力の変化パターンか
ら同パターンの上昇時に於ける変化時点を検知するとと
もに、容器内の圧力のピーク圧を検知し、これに殺菌開
始時の差圧及び容器内の圧力のピーク時の差圧を参酌し
て、処理槽内の圧力の上昇率が上記の変化時点付近で変
化(処理槽内の圧力の変化態様は、容器内の圧力の変化
の態様に追従させるのが適度な差圧を確保し得る上で好
ましく、特に低く変化させるのがよい。)するように、
容器内の圧力の上昇率を算出し処理槽内の圧力の上昇率
の制御設定を行なう。又、処理槽内の圧力の降下開始時
点が冷却処理開始時点よりも遅れるように、処理槽内の
圧力の降下時の制御設定を行ない、圧力制御法に係る制
御設定を完了する。
尚、前記殺菌処理開始時の差圧あるいは、容器内の圧力
のピーク時における差圧の設定条件については、特に限
定は付さないが、処理槽内の圧力が容器内の圧力より−
0.1〜2.0kg/cm2、好ましくは−0.5〜1.0kg/cm2更に好ま
しくは−0.3〜0.5kg/cm2となるように設定するのが容器
の変形を防ぐ上で望ましい。
さらに処理槽内の圧力の上昇率変化時点に関しては、容
器内の圧力の上昇パターンの変化時点を基準として、そ
の前後において、変化時点到達時間(殺菌開始より同変
化時点までの所要時間)×30%の範囲で上昇率変化時点
を定めるのが、容器内の圧力上昇時に適度な差圧を一定
して維持し得る点で好ましい。
尚、上記圧力制御方法は、コンピュターを利用すること
によって、自動的且つ安定的にこれを行うことができ
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、麺線どうしの結着が良好に防止され外
観、食感、麺線のほぐれが良好であり、容器の変形が良
好に防止できる容器入り麺類が提供される。
従って、本発明の方法によって製造された容器入り麺類
は、ソース、スープ等とともに即席食品として好適に使
用される。特に本発明に係るものは、容器の含気率が大
きい上に麺線の結着が少ないので、容器の蓋をあけ、こ
れに添付のソース、スープ等を入れるとソース、スープ
等が麺線の間隙から容易に麺線群内部に浸透でき且つ容
器がソース、スープ等を収納するために充分な空間を有
しているので、該ソース、スープが容器からこぼれるこ
とがない 更に、ソース、スープを麺線に均一にからま
せることができ、これをそのまま電子レンジで加温調理
することによって、直ちに喫食できるという利点があ
る。尚、本発明に係る容器入り麺類は、前記ソース、ス
ープ等を添付しないで販売することもできる。
また、喫食に当って非乾燥麺を加温する手段は、電子レ
ンジによるものに限定されるものではなく麺類を熱湯中
で加温しても良く、特に限定されない。
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
〔実施例〕
実施例において、容器の含気率は、麺類入り容器を水の
中に入れ、生じた空気の量を測定し、次式から求めた。
実施例1 直径1.9mmのスパゲティー(乾麺)を6分30秒間茹で、
半茹でスパゲティーを得た。得られた半茹でスパゲティ
ーをざるにあげ、水切りした後、1.2重量%の精製した
大豆レシチンを含有した菜種白絞油を、スパゲティーに
対して1.25重量%をまぶした。次いで、スパゲティー20
0gを厚さ0.7mmのポリプロピレン製トレー(横130mm、縦
180mm、深さ20mm)に充填し、内層ポリプロピレン/外
層ナイロンのフィルム(横130mm、縦180mm)でヒートシ
ールした。この場合、含気率は約57容量%であった。
次に、該トレーを殺菌処理槽内に填入した。尚該トレー
には、内容物の温度を測定し得るように熱電対が装着さ
れている。
次いで、同処理槽内を密閉後、処理槽内を初加圧し(0.
25kg/cm2)、90℃の熱水を貯湯タンクより処理槽内へ送
り込んだ。然る後、処理槽内の温度を第1図A線に示す
ように上昇させ、123℃に達温した後、12分間殺菌処理
を行ない(この間、処理槽内の圧力調整は、手動バルブ
によりトレーが変形しないようにした)第1図に示すよ
うに内容物の温度変化パターン(第1図B線参照)を測
定した。
この温度変化パターン測定結果から下記計算法によって
トレー内の圧力を算出して得られたのが同図C線に係る
トレー内圧力変化パターンである。尚、この算出に当っ
ては、空間部温度=内容物温度と見做した。
(但し、上式に於いては、殺菌処理前のトレー内圧を大
気圧として計算した。
得られたトレー内の圧力変化パターンよりトレー内の圧
力変化時点は殺菌処理開始後21分経過後であり、その時
の処理槽内圧力を2.2kg/cm2(差圧(処理槽内圧力−ト
レー内圧力)は+0.2kg/cm2)とした。更に、加熱殺菌
処理開始から31分後を一定加圧開始点とし、その時の処
理槽内の圧力を2.4kg/cm2(差圧は+0.2kg/cm2)とし
た。そして、一定加圧を殺菌処理開始後33分(冷却開始
後1分間)まで加圧を一定に維持するとともに、殺菌処
理開始から37分後(冷却開始後5分)の処理槽内の圧力
を1.3kg/cm2(差圧は+0.2kg/cm2)とした。上記の如く
トレー内圧力変化パターンより処理槽内圧力変化パター
ンを定めた。該処理槽内の圧力変化パターンを図中Dで
表わす。この場合、処理槽内の圧力変化パターンをトレ
ー内の圧力変化パターンより高い圧力にする理由は、ト
レー内圧力変化パターンの算出に当って空間部温度=内
容物温度と見做したが、実際は、少なくとも冷却開始時
までは空間部温度>内容物温度であるため、トレー内の
実際の圧力は、トレー内の圧力変化パターンより高い圧
力となっているためである。更に、トレーのシールの剥
がれを防止する観点からはトレー内の圧力<処理槽内の
圧力の方が好ましいのである。
上記処理槽内の圧力変化パターンに基づき、前記トレー
を処理槽内で前記条件に係る殺菌処理を行ない、トレー
入れスパゲティーを得た。得られたトレー入りスパゲテ
ィーには、トレーの変形、破損は一切見られなかった。
また、得られたトレー入りスパゲティーは、外観良好の
ものであった。
喫食に当っては、95℃の湯で5分間加温した後、トレー
を開封し、該トレーにミートソース150gを注いだ後、喫
食した。スパゲティーどうしが結着しておらず、ほぐれ
も良好であり、また、食感が良好であった。
比較例1 加圧加熱殺菌が一定加圧の殺菌であり、圧力1.5kg/c
m2、殺菌温度120℃、殺菌時間25分であること以外は、
実施例1と同様の方法でトレー入りスパゲティーを得
た。
比較例2 トレーに充填するスパゲティーの量を384g(含気率約32
容量%)とすること、および加圧加熱殺菌が一定加圧の
殺菌であり、圧力1.5kg/cm2殺菌温度120℃、殺菌時間25
分であること以外は、実施例1と同様の方式でトレー入
りスパゲティーを得た。
比較例3 トレーに充填するスパゲティーの量を413g(含気率約27
容量%)とすること、および加圧加熱殺菌が一定加圧の
殺菌であり、圧力1.5kg/cm2、殺菌温度120℃、殺菌時間
25分であること以外は、実施例1と同様の方法でトレー
入りスパゲティーを得た。
上記実施例1、比較例1〜3においてつくった容器入り
スパゲティーについて、スパゲティーのほぐれ、外観、
食感の各項目について10名のパネルによるパネルテスト
を行なった。その結果をまとめて第1表に示す。
※ 表中、ほぐれ、外観、食感の各項目は、パネルの理
想とするスパゲティーを10点満点とする10段階評価を行
ない、その平均値(小数点第2以下四捨五入)を示し
た。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の方法により行なった容器入り麺類の製
造方法における加熱殺菌における温度変化と圧力変化を
示す図である。 図中 A……処理槽内の温度変化を示す線 B……容器入り麺の温度変化を示す線 C……容器内の圧力変化を示す線 D……処理槽内の圧力変化を示す線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 誠 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (72)発明者 稲田 ゆかり 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性容器に、非乾燥麺を、該非乾燥麺充
    填密封後の前記容器の含気率が容器全容積の50〜70容量
    %となるように充填密封した後、予め定められた処理槽
    内の温度変化パターンに対応する容器内の圧力変化パタ
    ーンを基に、処理槽内の圧力の上昇率を、上記容器内の
    圧力変化パターンに追従させるように変化させ、かつ、
    処理槽内の圧力の降下開始時点が処理槽内の温度変化パ
    ターンの冷却開始時点よりも遅れるように制御して行う
    温度圧力制御方式の下で加圧加熱処理を施すことを特徴
    とする容器入り麺類の製造方法。
  2. 【請求項2】非乾燥麺が生麺、茹で麺、半茹で麺、蒸煮
    麺、半蒸煮麺から選ばれるものである特許請求の範囲第
    (1)項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】加圧加熱処理が、処理槽内の圧力が容器内
    の圧力より−1.0〜2.0kg/cm2となる範囲で行う加圧加熱
    殺菌処理である特許請求の範囲第(1)項記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】耐熱性容器が可撓性材料で形成されている
    特許請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】耐熱性容器がトレーである特許請求の範囲
    第(1)項記載の製造方法。
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