JPH074230B2 - 顆粒状糸状菌製剤とその製造方法 - Google Patents

顆粒状糸状菌製剤とその製造方法

Info

Publication number
JPH074230B2
JPH074230B2 JP3355209A JP35520991A JPH074230B2 JP H074230 B2 JPH074230 B2 JP H074230B2 JP 3355209 A JP3355209 A JP 3355209A JP 35520991 A JP35520991 A JP 35520991A JP H074230 B2 JPH074230 B2 JP H074230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
granular
spores
preparation
filamentous fungus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3355209A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0584064A (ja
Inventor
雅文 味村
正章 甲斐
Original Assignee
奥本製粉株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 奥本製粉株式会社 filed Critical 奥本製粉株式会社
Publication of JPH0584064A publication Critical patent/JPH0584064A/ja
Publication of JPH074230B2 publication Critical patent/JPH074230B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天敵微生物(糸状
菌)を使用する害虫の防除において、菌の活性を確保し
た安定性のある、そして使用が容易な顆粒状糸状菌製剤
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、害虫の防除で使用するには、糸状
菌を培養した液体培地と、小麦フスマ等の固形培地によ
る方法とがあり、そのまま使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、液体培地によ
る方法は、その保存性に難点があった。又、小麦フスマ
等の固形培地による方法のものは、菌糸により固まりと
なって使用する際に不便であり、更に、これらを乾燥し
粉砕しようとすると、胞子が飛散し、培地と分離して圃
場に散布した後の菌の活性の持続に難点があった。
【0004】ここで、菌の活性を持続させるためには培
地と一緒に施用するのが良く、それには海綿状フスマペ
レット(特開昭63−148980号)の如き固形培地
に培養したものがあるが、保存性が悪く、又、製剤の大
きさが10〜20mm程度の大粒となる。
【0005】もちろん、このままで通常の用途には充分
使えるが、芝生の様に網目状に地表を覆っている所で
は、その根部分に行き渡らせたり、又、少量で均一に散
布したり、機械による取扱や散布のためには、粒度が大
きすぎるという問題があった。
【0006】このように、糸状菌を培養し、培地のまま
菌の活性を確保して、しかも施用方法の容易な1〜2mm
以下の顆粒状にする良い方法がなかった。
【0007】そこで、この発明は、菌の活性を確保しつ
つ胞子の飛散が防止でき、更に取扱いの容易な顆粒状菌
製剤の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な課題を解決するため、糸状菌を海綿状フスマペレット
等の固形培地に培養したものに、流動パラフィン、油脂
等の水不溶性液状物の中から選ばれた1種または2種以
上を加え、培地に成育した菌を保持したまま顆粒状にす
る顆粒状糸状菌製剤の製造方法を提供するものである。
【0009】この発明における油脂等の水不溶性液状物
としては、植物油、動物油等の脂肪油、食用脂肪酸のモ
ノおよびジグリセリド、有機酸でエステル化された食用
脂肪酸のモノおよびジグリセリド(例えば、酢酸、乳
酸、モノアセチル酒石酸、ジアセチル酒石酸、およびコ
ハク酸でエステル化された食用脂肪酸のモノおよびジグ
リセリド)、グリセリントリアセテート、グリセリント
リブチレート等のトリグリセリッド合成脂肪油、常温で
流動状の疎水性重合体(例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の低分子ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニ
ル系重合体の低分子物、ポリ酢酸ビニル系の水不溶性低
分子重合体、アクリル酸系樹脂の低分子重合体、ポリエ
ステルの低分子重合体、ポリアミドの低分子重合体、ポ
リウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の低分子物で通常油性
溶媒に可溶性で塗布剤または接着剤に使用される重合
体)等を挙げることができる。
【0010】この発明における糸状菌としては、いずれ
の糸状菌でもよいが、特に微生物農薬等に使用される菌
類、例えばボーベリアテネラ、ボーベリアバシアナ、ア
グロバクテリューム、メタリジュウム、ラジオバクター
等が糸状菌製剤への使用に好適である。
【0011】この発明における糸状菌を固形培地に培養
したものは、水不溶性液状物を加える前または後に、あ
る程度この培養した固形培地を乾燥することが好まし
く、通常の未乾燥の培地は、団塊状になり易く、扱いに
くく、また腐敗し易く、保存や取扱が面倒であるが、乾
燥することにより長時間の保存が可能となり、取扱も容
易になり、特に機械による散布が一層容易に行なわれ
る。
【0012】特に、糸状菌を固形培地に培養したもの
に、この発明における水不溶性液状物を加えて乾燥した
後、顆粒状に粉砕することが好ましい。この作業によ
り、培地の腐敗が防がれ、菌の失活が防止され、胞子の
飛散を防ぐのに一層効果がある。この乾燥は粉砕の方法
にもよるが、通常の菌の死滅しない温度範囲であればよ
く、通常は約20℃の自然乾燥で約2日を要するが、1
0〜30℃で(好ましくは相対湿度60%以下の雰囲気
中で)水分約10〜20%まで乾燥することがより好ま
しい。この発明における水不溶性液状物を加える量は、
培地や胞子が飛散しない程度であればよく、通常0.1
〜10重量%、好ましくは1〜5重量%(対培地)が好
適である。
【0013】この発明における固体培地としては、海綿
状フスマペレットだけでなく、パン粉、パンの耳、パス
タ等の乾めん粉砕物を茹でたもの、茹で麺の砕いたもの
等各種穀物の粉砕物、穀物の粒状に成形したものも使用
できるが、海綿状フスマペレットが取扱いや菌の培養の
点でも一番好ましい。
【0014】
【作用】培地に成育した菌を培地ごと細断、粉砕して顆
粒状とするので、圃場においても菌の増殖が可能であ
り、又、培地に流動パラフィン、油脂等の水不溶性液状
物の中から選ばれた1種または2種以上を加えて、混合
し、乾燥させたものを細断、粉砕するので、胞子と培地
が分離したり、胞子を飛散させることがなく取扱いが容
易で安定性のある製剤を大量生産することができる。
【0015】
【実施例】以下この発明の実施例を説明する。
【0016】糸状菌を海綿状フスマペレットに培養した
ものを100重量部当り流動パラフィン10重量部を加
えて混合し、室内で2日間自然乾燥させたものを粉砕処
理したが、乾燥時、粉砕時及び粉砕物共に胞子が飛散す
ることなく容易に顆粒状製剤を得られた。
【0017】この時の乾燥前の培養物、粉砕処理製剤、
及び粉砕処理製剤の40日後の状態のそれぞれの水分
(%)と菌数(1g中)を表1の実施例(A)に表わす。
【0018】上記と同じ時に糸状菌をフスマペレットに
培養したものを、自然乾燥させたもの100重量部当り
流動パラフィン2.5重量部を加えて混合し、次いでこ
れを粉砕処理した。
【0019】この方法であると、混合、粉砕時に少量の
胞子が飛散したが、粉砕物には胞子の飛散はなかった。
この結果を表1の実施例(B)に表わす。
【0020】比較例として表1の比較例(C)に上記実
施例(A)と同じ時に糸状菌を海綿状フスマペレットに
培養したものを、そのまま自然乾燥し、粉砕した場合を
表わす。
【0021】この場合、菌の胞子が微粉となって飛散
し、培地と分離するだけではなく、作業及び取扱いが困
難であった。
【0022】
【表1】
【0023】以上のように、この発明は海綿状フスマペ
レットに糸状菌を培養し、これに流動パラフィン、油脂
等の水不溶性液状物の中から選ばれた1種または2種以
上を加えて混合し、乾燥させたものを細断、粉砕するも
ので、胞子と培地が分離したり、胞子を飛散させること
なく、取扱いが容易で安定性のある製剤を大量生産する
ことができる。
【0024】尚、流動パラフィンを加える時期は、培地
の乾燥後でもかまわないし、粉砕しないで、混合しただ
けでも、施用の際に胞子の飛散がなくなり、取扱いが容
易になる。
【0025】又、流動パラフィンを加えたものを、粉砕
しないで、そのまま使用してもよい。更に、流動パラフ
ィンに代えて、植物性油を使用したり、流動パラフィン
と植物油を併用して使用してもよい。
【0026】実施例(D):実施例(A)(B)及び比
較例(C)とは別の糸状菌を海綿状フスマペレットに培
養し、100重量部当り植物油の代表としてサラダ油を
10重量部加えて混合し、1昼夜乾燥した。これを粉砕
処理して粒度2mm〜4mmの顆粒状の製剤が得られたが、
乾燥時、粉砕時共に胞子の飛散は無く、油でコーティン
グされた糸状菌製剤を作ることができた。この結果を表
2に示す。
【0027】実施例(E):実施例(A)(B)(D)
及び比較例(C)とは別の糸状菌を使用し、植物油とし
て加えるサラダ油の割合を、培養物100重量部当り
2.5重量部に減量して、実施例(D)と同じ方法で乾
燥、粉砕したが、その間胞子は飛散する事なく、製剤化
することができた。この結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】又、植物油を糸状菌培養物に加え、混合し
て、乾燥したものは、粉砕する、しないに拘わらず、胞
子がコーティングされた状態になり、施用時に胞子が水
に流されることが少なく、且つ水に対する濡れ特性が良
くなる。この結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】次に、固体培地に種々の材料を使用した実
施例を示す。パンの耳に加水したもの(F)、パン粉に
加水したもの(G)、ラーメンを茹でたもの(H)、海
綿状フスマペレット(I)、比較例として、コーンコブ
を破砕して加水したもの(J)をそれぞれ固体培地とし
て、これに糸状菌を接種し、2週間培養したものに対培
地3.5重量部のサラダ油を加えて、培地に均一にコー
ティングした後、これを室温で約2日間除湿、乾燥した
ものを粉砕して顆粒状の糸状菌製剤を得た。その菌数は
表4の通りであった。
【0032】
【表4】
【0033】比較例(J)のコーンコブに比較して、実
施例(F)(G)(H)及び(I)はいずれも良好な菌
数の存在を示した。
【0034】次に、固体培地に加える水不溶性液状物を
変えた実施例を示す。海綿状フスマペレットに糸状菌を
接種し、2週間培養したものに、対培地1.5重量部の
それぞれ表5に示す水不溶性液状物を加えて培地に均一
にコーティングした後、これを20℃で除湿乾燥した
後、粉砕して約1〜2mmの顆粒状の菌製剤を得た。
【0035】
【表5】
【0036】各実施例における菌数は表5の通りであ
り、粉砕後も良好な菌保存性を示しているのがわかる。
【0037】以上のように、この発明の実施例による
と、製剤中の菌の活性が確保できているのがわかる。
尚、各実施例における顆粒状製剤の粒度は、その効果や
施用の際の機械による取り扱い等を考慮して、5mm以下
であることが好ましい。
【0038】
【発明の効果】この発明により、培地に成育した菌を培
地ごと粉砕できるので、安定性がある顆粒状の天敵微生
物製剤が得られ、更に取扱いも容易なため、害虫防除に
施用する用途範囲を拡大することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸状菌を海綿状フスマペレット等の固形
    培地に培養したものに、流動パラフィン、油脂等の水不
    溶性液状物の中から選ばれた1種または2種以上を加
    え、培地に成育した菌を保持したまま顆粒状にする糸状
    菌製剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により製造された流動パ
    ラフィン、油脂等の水不溶性液状物の中から選ばれた1
    種または2種以上を含む顆粒状糸状菌製剤。
JP3355209A 1990-12-28 1991-12-19 顆粒状糸状菌製剤とその製造方法 Expired - Fee Related JPH074230B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-417413 1990-12-28
JP41741390 1990-12-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584064A JPH0584064A (ja) 1993-04-06
JPH074230B2 true JPH074230B2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=18525520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3355209A Expired - Fee Related JPH074230B2 (ja) 1990-12-28 1991-12-19 顆粒状糸状菌製剤とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH074230B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9326517D0 (en) * 1993-12-29 1994-03-02 Zeneca Ltd Compositions for control of soil pests
JP4831898B2 (ja) * 2001-08-22 2011-12-07 日本曹達株式会社 糸状菌を有効成分とする製剤の製造方法
JP2007223973A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Certis Japan Kk コガネムシ科害虫防除用粒状製剤、該製剤の製造方法及び該製剤を用いたコガネムシ科害虫の防除方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0584064A (ja) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69226495T2 (de) Verfahren zur herstellung überzogener mikrobieller pestizide und so hergestellte pestizide
CN102805080B (zh) 一种可用于防治农业病虫害的可溶性粒剂
US4759151A (en) Seed pellets and process for their manufacture
JPH04504583A (ja) 肥料および他の殺虫剤とホスホロアミドチオエート誘導体とのペレット化法
EP0575838B1 (en) Pesticidal granular compositions and processes for making the same
JPH05500943A (ja) バイオコントロール剤の付着性自動カプセル化スプレー処方物
CA2408392C (en) Sprayable mycelium-based formulation for biological control agents
JPH07500356A (ja) 粉末状の固体キャリヤーに担持されたtcmtb、その製造方法と使用方法
TW202110329A (zh) 植物病害防治劑及植物病害防治法
EP0180743B1 (de) Lebende Mikroorganismen enthaltendes flüssiges Präparat, Verfahren zu dessen Herstellung, lebende Mikroorganismen enthaltendes pelletiertes Produkt und Verfahren zu dessen Herstellung
JP4177494B2 (ja) 花粉増量剤、人工受粉方法、および花粉の保存方法
JPH074230B2 (ja) 顆粒状糸状菌製剤とその製造方法
EP4233541A1 (en) Carrier material for living biologicals and preparation thereof
JP3405803B2 (ja) 顆粒状有機質肥料の製造方法
JP3160905B2 (ja) 徐放性抗菌製剤
JPH0737365B2 (ja) 害虫防除方法
EP4465818B1 (de) Zubereitungsset zur beschichtung von saatgut
JPWO1995017819A1 (ja) Ait放出制御製剤、その製造方法およびその用途
JP3704546B2 (ja) イソチオシアン酸アリル製剤用の基剤、組成物、製造方法
JPS6363373A (ja) 有用微生物含有粒剤およびその製造方法
CA1073694A (en) Sustained release herbicide composition
JPH02282305A (ja) 農業や園芸に用いる化学製品の特性改良用調合剤
EP0411218A1 (en) Thermoplastic polymer primarily plasticized with herbicide
JPH0327109A (ja) 生物分解性フラットヤーンの製造方法
JP2004008040A (ja) 農業用素材及びその用途

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees