JPH0742602A - 車載電子機器におけるメモリバックアップ電源監視装置 - Google Patents

車載電子機器におけるメモリバックアップ電源監視装置

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Publication number
JPH0742602A
JPH0742602A JP5191432A JP19143293A JPH0742602A JP H0742602 A JPH0742602 A JP H0742602A JP 5191432 A JP5191432 A JP 5191432A JP 19143293 A JP19143293 A JP 19143293A JP H0742602 A JPH0742602 A JP H0742602A
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JP
Japan
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backup
data
vehicle
voltage
cpu
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Application number
JP5191432A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ishii
聡 石井
Takao Akatsuka
隆夫 赤塚
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車載バッテリと揮発性メモリとを接続するバッ
クアップ電力ラインの異常を正確かつ確実に検出する。 【構成】監視装置はバックアップRAM55、車載バッ
テリ26、主電力ライン66、バックアップ電力ライン
71、電圧計測回路29、CPU52等を備える。主電
力ライン66はイグニションスイッチ25を介して車載
バッテリ26及び電子制御装置(ECU)51間を接続
する。バックアップ電力ライン71はイグニションスイ
ッチ25を迂回して車載バッテリ26及びバックアップ
RAM55間を接続する。電圧計測回路29はバックア
ップ電力ライン71の電圧(バックアップ電圧)を検出
する。CPU52はバックアップRAM55に記憶され
ているデータが異常であり、バックアップ電圧が予め設
定された所定の基準電圧よりも低いと、バックアップ電
力ライン71が異常であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載電子機器におけるメ
モリバックアップ電源監視装置に係り、特に車載バッテ
リ及びメモリ間を接続するバックアップ電力ラインの異
常を監視するメモリバックアップ電源監視装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用内燃機関の燃料噴射制御装
置においては、適切な空燃比の混合ガスを得るために、
車両の状態を各種センサで検出し、その検出信号をマイ
クロコンピュータへ送っている。これらの検出信号は、
マイクロコンピュータが具備するメモリを利用して演算
処理され、その演算結果が燃料噴射弁等のアクチュエー
タを作動させるための指令となる。このメモリとして
は、読み出し専用のリードオンリーメモリ(ROM)
や、読み出し及び書き込みを可能にしたランダムアクセ
スメモリ(RAM)の外に、バックアップRAMが使用
される。バックアップRAMは、車両のイグニションス
イッチをオフにしても、異常診断結果や空燃比制御に使
用される学習値等の必要なデータを保持するためのメモ
リである。そして、このバックアップRAMを作動させ
るための電源(バックアップ電源)としては、一般に車
載バッテリが用いられている。
【0003】前記バックアップRAMにおいては、これ
に印加される実際の電圧(バックアップ電圧)が、同バ
ックアップRAMを作動させるのに必要な電圧よりも低
下することがある。この現象は、車載バッテリの電圧が
低下したり、車載バッテリ及びバックアップRAM間を
接続するバックアップ電力ラインが断線したり、バック
アップ電力ラインから車載バッテリが外れたりした場合
に起こる。すると、バックアップRAMに記憶されてい
るデータが破壊され、それをそのままの状態で使用する
と、誤ったデータによってアクチュエータが作動されて
しまう。
【0004】そこで、例えば実開平4−72727号公
報では、バックアップ電力ラインの電圧(バックアップ
電圧)を常時監視し、このバックアップ電圧が基準電圧
よりも低くなった場合、バックアップ電力ラインが異常
であると判定している(従来技術1)。
【0005】また、例えば特開昭58−153299号
公報及び特開昭60−112127号公報では、バック
アップRAMに記憶されたデータが破壊された場合にバ
ックアップ電力ラインが異常であると判定している(従
来技術2)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術1においては、バックアップ電圧と基準電圧との比較
のためにバックアップ電圧を常時監視している。このた
め、車両用内燃機関の始動にともない車載バッテリの電
圧が低下したり、車両のラフロード走行時にワイヤーハ
ーネスが瞬断したりして、バックアップ電圧が基準電圧
よりも一時的に低くなった場合にも、バックアップ電力
ラインが異常であると誤判断してしまうおそれがある。
【0007】また、バックアップRAMに記憶されたデ
ータが破壊される要因としては、バックアップ電力ライ
ンが異常となったとき以外にも、ユーザあるいはサービ
スマンによって、車両から故意に車載バッテリが取り外
されたときもあり得る。この取り外しは、新しい車載バ
ッテリと交換すること、あるいは、バックアップRAM
に記憶されたデータ(例えば、故障診断に用いられる故
障コードや空燃比制御の学習値)を初期化することを目
的としたものである。このため、従来技術2において
は、データ破壊が車載バッテリの一時的な取り外しによ
るものか、バックアップ電力ラインの異常によるものか
を区別することができない。
【0008】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的はバックアップ電力ラインの真の異
常のみを検出できる車載電子機器におけるメモリバック
アップ電源監視装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図1に示すように、車両を駆動制御するた
めの車載電子機器M1に設けられ、その車両の駆動に関
するデータを記憶する揮発性のメモリM2と、前記メモ
リM2のバックアップ電源を兼ねるとともに、そのメモ
リM2の作動のための電力を供給する車載バッテリM3
と、スイッチM4を介して車載バッテリM3及び車載電
子機器M1間を接続する主電力ラインM5と、前記スイ
ッチM4を迂回して車載バッテリM3及びメモリM2間
を接続するバックアップ電力ラインM6と、前記メモリ
M2に記憶されているデータの異常の有無を検出するデ
ータ異常検出手段M7と、前記バックアップ電力ライン
M6の電圧をバックアップ電圧として検出するバックア
ップ電圧検出手段M8と、前記データ異常検出手段M7
によりメモリM2のデータの異常が検出されたとき、バ
ックアップ電圧検出手段M8によるバックアップ電圧と
基準電圧とを比較し、バックアップ電圧が基準電圧より
も低いと、バックアップ電力ラインM6が異常と判定す
る監視手段M9とを備えている。
【0010】
【作用】バックアップ電源を兼ねる車載バッテリM3の
電力は、スイッチM4を迂回したバックアップ電力ライ
ンM6を経てメモリM2に供給される。このため、メモ
リM2はスイッチM4が開かれたときにも記憶したデー
タを保持し続ける。
【0011】このメモリM2内のデータは車載バッテリ
M3からの電力供給が絶たれると破壊される。本発明で
は、電力供給の遮断の原因がバックアップ電力ラインM
6の異常によるものかどうかを以下のように判定してい
る。
【0012】メモリM2に記憶されているデータの異常
の有無がデータ異常検出手段M7によって検出される。
バックアップ電力ラインM6の電圧がバックアップ電圧
検出手段M8により、バックアップ電圧として検出され
る。そして、データ異常検出手段M7によりメモリM2
のデータの異常が検出されると、監視手段M9はバック
アップ電圧検出手段M8によるバックアップ電圧と基準
電圧とを比較する。その比較により、バックアップ電圧
が基準電圧よりも低いと、監視手段M9はバックアップ
電力ラインM6が異常と判定する。
【0013】このように、メモリM2のデータの異常が
検出されたときのみ、バックアップ電圧と基準電圧とが
比較される。従って、車両用内燃機関の始動にともない
車載バッテリM3の電圧が低下したり、車両のラフロー
ド走行時にワイヤーハーネスが瞬断したりして、バック
アップ電圧が基準電圧よりも一時的に低くなったとして
も、両電圧の比較がなされず、バックアップ電力ライン
M6の異常判定が行われない。
【0014】また、メモリM2のデータ異常の原因とし
ては、バックアップ電力ラインM6の断線等の異常以外
にも、ユーザあるいはサービスマンによって、車両から
故意に車載バッテリM3が取り外されることも考えられ
る。これに対しては、バックアップ電力ラインM6が断
線等により異常となった場合、バックアップ電圧のみが
低下する。このため、両電圧の比較により、前記データ
異常が、バックアップ電力ラインM6の異常によるもの
か、車載バッテリM3の取り外しによるものかを区別可
能である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図2〜
図13に従って説明する。図2は、本実施例のメモリバ
ックアップ電源監視装置を有するガソリンエンジン及び
その周辺装置を示す概略構成図である。車両には内燃機
関としてのV型エンジンが搭載されている。V型エンジ
ンの大部分を構成するエンジン本体1は、各気筒が左バ
ンク2と右バンク3とに分かれて形成されている。左右
各バンク2,3には、吸気マニホルド4L,4R及び排
気マニホルド5L,5Rがそれぞれ接続されている。
【0016】各吸気マニホルド4L,4Rは共通するサ
ージタンク6及び吸気管7に連通されており、吸気管7
の入口側にはエアクリーナ8が設けられている。これら
各吸気マニホルド4L,4R、サージタンク6及び吸気
管7等により吸気通路が構成されている。そして、エア
クリーナ8から取り入れられた空気は、吸気管7及びサ
ージタンク6を通じて各吸気マニホルド4L,4Rに案
内される。また、各吸気マニホルド4L,4Rに案内さ
れた空気は、左右各バンク2,3において、各吸気バル
ブ9L,9Rが開かれるタイミングで各燃焼室2a,3
aへ導入される。
【0017】吸気管7の途中には、各燃焼室2a,3a
に導入される吸気量Qを調節するためのスロットルバル
ブ10が設けられている。スロットルバルブ10は、図
示しないアクセルペダルの操作に連動して開閉される。
各吸気マニホルド4L,4Rには、各気筒に対応して燃
料噴射用のインジェクタ11L,11Rがそれぞれ設け
られている。また、左右各バンク2,3には、各気筒に
対応して点火プラグ12L,12Rがそれぞれ設けられ
ている。各インジェクタ11L,11Rは通電によって
開弁されるものであり、その開弁により、図示しない燃
料タンクから燃料ポンプを通じて圧送される燃料が各吸
気マニホルド4L,4Rへ噴射される。噴射された燃料
は、空気との混合気となって各燃焼室2a,3aへ導入
される。さらに、各燃焼室2a,3aでは、導入された
混合気が、点火プラグ12L,12Rの動作により爆発
・燃焼される。
【0018】一方、各排気マニホルド5L,5Rは排気
通路の一部を構成している。各排気マニホルド5L,5
Rには、排気バルブ13L,13Rが開かれるタイミン
グで、燃焼後の排気ガスが各燃焼室2a,3aから導出
される。そして、導出された排気ガスを浄化して大気中
へ排出させるために、各排気マニホルド5L,5Rに
は、三元触媒コンバータ14L,14Rがそれぞれ接続
されている。また、各三元触媒コンバータ14L,14
Rには排気管15L,15Rがそれぞれ接続されてい
る。さらに、各排気管15L,15Rの下流側は共通す
る一つの排気管16に接続されている。各三元触媒コン
バータ14L,14Rは、排気ガス中の炭化水素(H
C)及び一酸化炭素(CO)を酸化させるとともに、酸
化窒素(NOx)を還元させて排気ガスを浄化する。
【0019】左右各バンク2,3の各点火プラグ12
L,12Rには、別々のディストリビュータ17L,1
7Rにて分配された点火信号が印加される。各ディスト
リビュータ17L,17Rは、別々のイグナイタ18
L,18Rから出力される高電圧をクランクシャフト1
9の回転(クランク角)に同期して各点火プラグ12
L,12Rへ分配する。そして、各点火プラグ12L,
12Rの点火タイミングは、各イグナイタ18L,18
Rからの高電圧出力タイミングにより決定される。
【0020】エンジン本体1には、そのクランクシャフ
ト19の回転数をエンジン回転数NEとして検出するた
めの回転数センサ31が設けられている。また、エンジ
ン本体1の左右各バンク2,3には、クランクシャフト
19に連動する各カムシャフト20L,20Rの回転に
基づき、気筒判別及び上死点位置等のクランク角度基準
位置G1,G2をそれぞれ検出するための第1の気筒判
別センサ32及び第2の気筒判別センサ33が設けられ
ている。
【0021】エアクリーナ8の下流側にはエアフローメ
ータ34が取付けられている。このエアフローメータ3
4により、吸気管7等を通じてエンジン本体1の各燃焼
室2a,3aに取り込まれる吸気量Qが検出される。エ
アフローメータ34の近傍には吸気温センサ35が取付
けられている。この吸気温センサ35により、吸気管7
に取り込まれる空気の温度、すなわち吸気温度THAが
検出される。スロットルバルブ10の近傍にはスロット
ルセンサ36が設けられている。このスロットルセンサ
36により、スロットルバルブ10の開度、すなわちス
ロットル開度TAが検出される。エンジン本体1には水
温センサ37が取付けられている。この水温センサ37
により、エンジン本体1における冷却水の温度、すなわ
ち冷却水温THWが検出される。
【0022】一方、排気通路の途中であって一方の三元
触媒コンバータ14Lの上流側及び下流側には、第1の
空燃比センサ38及び第2の空燃比センサ39がそれぞ
れ設けられている。同様に、排気通路の途中であって他
方の三元触媒コンバータ14Rの上流側及び下流側に
は、第3の空燃比センサ40及び第4の空燃比センサ4
1がそれぞれ設けられている。これらの空燃比センサ3
8〜41により排気ガス中の酸素濃度Oxが検出され
る。各空燃比センサ38〜41は温度特性を有するセン
サ素子を備えており、それらの温度調節を目的として、
センサ素子を加熱するための通電発熱式の第1のヒータ
38a、第2のヒータ39a、第3のヒータ40a及び
第4のヒータ41aが各空燃比センサ38〜41にそれ
ぞれ設けられている。
【0023】また、エンジン本体1に駆動連結されたト
ランスミッション21には車速センサ42が設けられて
いる。この車速センサ42により、車両の走行速度、す
なわち車速SPDが検出される。
【0024】加えて、吸気通路には、スロットルバルブ
10を迂回して同バルブ10の上流側の吸気管7と下流
側のサージタンク6とを互いに連通させるバイパス通路
22が設けられている。このバイパス通路22の途中に
は、リニアソレノイド式のアイドル・スピード・コント
ロール・バルブ(ISCV)23が設けられている。こ
のISCV23の開度は、スロットルバルブ10が全閉
となるエンジンのアイドリング時に、そのアイドリング
を安定させるために制御される。従って、アイドリング
時にISCV23の開度が制御されることにより、バイ
パス通路22を流れる空気量が調節され、その結果、左
右両バンク2,3の各燃焼室2a,3aへの吸気量Qが
調節される。
【0025】一方、車両の運転席のインストルメントパ
ネル(図示しない)には警告ランプ24が設けられてい
る。この警告ランプ24は、後記するバックアップ電力
ライン71に異常が起こったときに、その異常発生を運
転者に知らせるために点灯されるものである。警告ラン
プ24は、エンジン本体1を始動させたり停止させたり
するためのイグニションスイッチ25を介して車載バッ
テリ26に接続されている。
【0026】さらに、本実施例の車両は、各部の異常を
検出し、これを記憶し表示する自己診断(ダイアグノー
シス)機能を有している。そのために、車両とは別に外
部診断装置27が設けられている。この外部診断装置2
7は、通常、修理工場に備え付けられており、車両の点
検時や修理時に、サービスマンによってコネクタ28を
介して車両に接続される。
【0027】前記各種センサ31〜33、35〜42、
エアフローメータ34からの各検出信号や外部診断装置
27からの診断要求信号に基づき、各種アクチュエータ
11L,11R、18L,18R、23、24、38
a,39a,40a,41a及び外部診断装置27を駆
動制御するために、車載電子機器としての電子制御装置
(以下、「ECU」という)51が設けられている。
【0028】図3にはECU51の内部構成等を示す。
ECU51はデータ異常検出手段及び監視手段を構成す
る中央処理装置(CPU)52、読み出し専用メモリ
(ROM)53、ランダムアクセスメモリ(RAM)5
4、揮発性のメモリとしてのバックアップRAM55、
A/D変換器56、入出力器57、シリアル通信コント
ローラ58等を備え、これらは互いにバス59によって
接続されている。CPU52は、予め設定された制御プ
ログラムに従って各種演算処理を実行し、ROM53は
CPU52で演算処理を実行するために必要な制御プロ
グラムや初期データを予め記憶している。RAM54は
CPU52の演算結果を一次記憶する。バックアップR
AM55は電源が切られた後にも各種データを保持する
よう車載バッテリ26によってバックアップされてい
る。
【0029】バックアップRAM55には、図5
(a),(b)に示すような複数のデータ領域(第1の
データ領域110、第2のデータ領域120、第3のデ
ータ領域130)が用意されている。各データ領域11
0,120,130は、故障コードを記憶するための領
域(以下、故障コード記憶領域という)111,12
1,131、フレーム番号(優先順位)を記憶するため
の領域(以下、フレーム番号記憶領域という)112,
122,132、車両の状態を示すデータを記憶するた
めの領域(以下、車両状態記憶領域という)113,1
23,133からなる。ここで、フレーム番号は優先順
位(故障の重要な不具合順、すなわち重要度)を示し、
その値が小さいほど重要な故障であることを意味する。
また、車両の状態を示すデータとしては、エンジン回転
数NE、車速SPD、エンジン負荷(エンジン1回転当
たりの吸気量)Q/N、スロットル開度TA等が用いら
れる。
【0030】前記バックアップRAM55においては、
車両の燃料系やセンサに異常が発生していない場合、各
車両状態記憶領域113,123,133に、車両の状
態を示すデータが記憶される。そして、このデータは異
常が発生しない限り所定時間(例えば8ms)毎に更新
される。また、このように異常が発生しない場合には、
故障コード記憶領域111,121,131に故障コー
ドが記憶されず、フレーム番号記憶領域112,12
2,132にフレーム番号が記憶されない。
【0031】図3に示すように、前記A/D変換器56
には、エアフローメータ34、吸気温センサ35、水温
センサ37、各空燃比センサ38〜41がそれぞれ接続
されている。また、A/D変換器56には、電圧計測回
路29及びイグニションスイッチ25を介して車載バッ
テリ26が接続されている。電圧計測回路29はバック
アップ電圧検出手段を構成している。
【0032】シリアル通信コントローラ58には、コネ
クタ28を介して外部診断装置27が取り外し可能に接
続されている。そして、この外部診断装置27とシリア
ル通信コントローラ58との間でシリアル通信が行われ
て、データの授受が行われる。
【0033】入出力器57には、回転数センサ31、各
気筒判別センサ32,33、スロットルセンサ36及び
車速センサ42がそれぞれ接続されている。また、入出
力器57には、ISCV23、各インジェクタ11L,
11R、各イグナイタ18L,18R及び警告ランプ2
4がそれぞれ接続されている。さらに、入出力器57に
は、各ヒータ38a〜41aが駆動回路60を介して接
続されている。
【0034】そして、CPU52は各センサ31〜3
3,35〜42、エアフローメータ34、車載バッテリ
26等からの各種信号を、A/D変換器56及び入出力
器57を介して入力値として読み込む。また、CPU5
2は外部診断装置27から出力される診断要求信号(例
えば、異常の重要度を示すフレーム番号)をシリアル通
信コントローラ58を介して入力値として読み込む。
【0035】CPU52はこれら入力値に基づき各種演
算を行い、その演算結果に基づき入出力器57を介して
ISCV23、各インジェクタ11L,11R、各イグ
ナイタ18L,18R及び警告ランプ24を好適に駆動
制御する。同様に、CPU52は前記演算結果に基づ
き、入出力器57及び駆動回路60を介して各ヒータ3
8a〜41aを好適に駆動制御する。
【0036】例えば、CPU52は燃料噴射量を決定す
るインジェクタ11L,11Rの開弁時間(噴射時間)
TAUを次式(1)に従って演算する。 TAU=TP×FAF×GAF×K ……(1) ここで、TPは基本噴射時間であり、エアフローメータ
34による吸気量Qと回転数センサ31によるエンジン
回転数NEとの比、より詳しくはエンジン1回転当たり
の吸気量(Q/N)から求まる値である。FAFは空燃
比補正値であり、第1及び第2の空燃比センサ38,3
9からの信号に基づいて「1.0」の前後で変化する。
GAFはバックアップRAM55に記憶された空燃比補
正学習値である。本実施例においては、空燃比補正学習
値GAFは、空燃比補正値FAFが「1.0」に近いと
き「1.0」の近傍で変化し、空燃比補正値FAFが所
定範囲を外れたとき変化する。Kは補正係数であり、水
温センサ37により検出された冷却水温THW、吸気温
センサ35により検出された吸気温度THA等によって
定まる。
【0037】さらに、CPU52は各種センサ31〜3
3,35〜42、エアフローメータ34、失火、燃料
系、三元触媒等の診断を行う。そして、CPU52は、
外部診断装置27からの診断要求信号を受けると、前記
診断結果をシリアル通信コントローラ58を介して外部
診断装置27に出力し、同装置27にて表示させる。診
断内容には、バックアップRAM55に記憶されている
データが破壊されているか否かも含まれている。
【0038】次に、車載バッテリ26とバックアップR
AM55との接続関係、電圧計測回路29の構成等につ
いて説明する。図4に示すように、車載バッテリ26の
プラス端子には、イグニションスイッチ25を介してE
CU51の外部入力端子61が接続され、これに電源I
C62の内部入力端子63が接続されている。電源IC
62の内部出力端子64,65には、A/D変換器56
及びCPU52がそれぞれ接続されている。車載バッテ
リ26及びA/D変換器56間を接続するラインと、車
載バッテリ26及びCPU52間を接続するラインと
は、主電力ライン66となっている。この主電力ライン
66は、イグニションスイッチ25がオンのときのみ、
車載バッテリ26の通常の電力(主電力)をA/D変換
器56及びCPU52に供給するためのものである。
【0039】同様に、車載バッテリ26のプラス端子に
は、前記イグニションスイッチ25を迂回してECU5
1の外部入力端子67が接続され、これに電源IC62
の内部入力端子68が接続されている。電源IC62の
内部出力端子69にはバックアップRAM55が接続さ
れている。イグニションスイッチ25を迂回して車載バ
ッテリ26及びバックアップRAM55間を接続するラ
インは、バックアップ電力ライン71となっている。こ
のため、車載バッテリ26がバックアップ電源として機
能することにより、そのバックアップ電力が車載バッテ
リ26からバックアップ電力ライン71を介してバック
アップRAM55に供給される。従って、イグニション
スイッチ25のオン・オフ動作とは無関係にバックアッ
プRAM55に電力が供給され、そのバックアップRA
M55に記憶されたデータが保持される。
【0040】前記外部入力端子67は直列に接続された
抵抗75,76を介して接地され、両抵抗75,76間
の接続点bにA/D変換器56の入力端子77が接続さ
れている。そのため、車載バッテリ26の電圧が抵抗7
5,76にて分圧されてA/D変換器56に印加され
る。このように抵抗75,76で分圧しているのは、車
載バッテリ26の電圧(通常12V)をA/D変換器5
6の許容入力電圧(通常5V)まで下げるためである。
なお、図4中の80はノイズ除去、及びサージに対する
A/D変換器56の保護のためのコンデンサであり、7
8,79は電流が逆流するのを防止するためのダイオー
ドである。
【0041】本実施例では、前記抵抗75,76及びコ
ンデンサ80により電圧計測回路29が構成されてい
る。すなわち、電圧計測回路29は、バックアップ電力
ライン71の断線等の異常を監視するべく、抵抗75,
76で分圧されたバックアップ電力ライン71の電圧を
バックアップ電圧として検出する。このバックアップ電
圧はA/D変換器56でデジタル信号に変化された後、
CPU52に出力される。CPU52は予め設定された
基準電圧と前記バックアップ電圧とを比較し、その比較
結果に基づきバックアップ電力ライン71の異常の有無
を判定する。
【0042】電源Vccには警告ランプ24を介してE
CU51の外部出力端子81が接続され、これに抵抗8
2及び警告ランプ制御用のトランジスタ83が直列に接
続されている。このトランジスタ83のエミッタ端子は
抵抗84を介して接地され、ベース端子はCPU52の
出力端子85に接続されている。そして、CPU52
は、バックアップ電力ライン71の異常の有無に応じて
トランジスタ83をオン・オフさせる。このオン・オフ
動作に基づき警告ランプ24が点灯・消灯する。なお、
前記抵抗82,84は、トランジスタ83を保護するた
めのものである。
【0043】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。図6のフローチャート
はCPU52によって実行される各処理のうち、バック
アップ電力ライン71での異常発生を検出するためのル
ーチンを示しており、イニシャル(初期化)処理の一部
として行われる。すなわち、一般に車載バッテリ26が
バックアップ電源として有効に機能するのは、イグニシ
ョンスイッチ25がオフのときのみであることから、本
実施例では、この異常検出ルーチンを、イグニションス
イッチ25がオンされてCPU52が起動された直後に
のみ行うようにしている。
【0044】この異常検出ルーチンが開始されると、C
PU52はまずステップ201において、バックアップ
RAM55内のデータが破壊されているか否かを判定す
る。この判定方法としては、一般的に行われているミラ
ーチェック、キーワードチェック等が挙げられる。例え
ば、バックアップRAM55への電力供給が遮断される
と、記憶されたデータがランダムな値となるため、この
データと例えばROM53の固定データとを比較し、そ
の比較結果に基づきデータ破壊を判定する。
【0045】また、CPU52はステップ202におい
て、A/D変換器56を介して入力されたバックアップ
電圧が、予め設定された基準電圧よりも低いか否かを判
定する。
【0046】前記ステップ201及びステップ202の
判定条件のいずれか一方が成立していない場合、すなわ
ち、バックアップRAM55内のデータが正常である場
合、あるいはそのデータが破壊されていてもバックアッ
プ電圧が基準電圧以上である場合、CPU52はバック
アップ電力ライン71に断線が起こっておらず正常であ
ると判断し、ステップ203へ移行する。ステップ20
3でCPU52は、過去「3」トリップにわたって、前
記の正常な状態が継続しているか否かを判定する。ここ
ではイグニションスイッチ25のオン・オフ動作を
「1」トリップとしている。
【0047】CPU52はステップ203の判定条件が
成立していると、ステップ204において、警告ランプ
24を消灯させるべくトランジスタ83をオフさせるた
めの信号を出力する。また、CPU52はステップ20
3の判定条件が成立していないと、ステップ204の処
理を行わずに、そのままこの異常検出ルーチンを終了す
る。
【0048】一方、前記ステップ201,202の判定
条件がともに成立していると、CPU52はバックアッ
プ電力ライン71の断線が原因でバックアップRAM5
5内のデータが破壊されていると判断し、ステップ20
5へ移行する。ステップ205において、CPU52は
警告ランプ24を点灯させるべくトランジスタ83をオ
ンさせるための信号を出力する。続いて、CPU52は
バックアップ電力ライン71の断線に対応する故障コー
ドを設定し、この異常検出ルーチンを終了する。
【0049】上記のように本実施例では、バックアップ
RAM55に記憶されているデータの破壊の有無を判定
する。バックアップ電力ライン71の電圧をバックアッ
プ電圧として検出する。そして、バックアップRAM5
5内でのデータ破壊が検出されたとき、バックアップ電
圧と所定の基準電圧とを比較し、バックアップ電圧が基
準電圧よりも低いとバックアップ電力ライン71が異常
と判断するようにしている。
【0050】このように、バックアップRAM55内の
データ破壊が検出されたときのみ、バックアップ電圧と
基準電圧とが比較される。従って、エンジン本体1の始
動にともない車載バッテリ26の電圧が低下したり、車
両のラフロード走行時にワイヤーハーネスが瞬断したり
して、バックアップ電圧が基準電圧よりも一時的に低く
なったとしても、両電圧の比較がなされない。このた
め、バックアップ電力ライン71の異常判定が行われ
ず、誤判定を防止できる。
【0051】また、バックアップRAM55のデータ破
壊の原因としては、バックアップ電力ライン71の断線
等の異常以外にも、データの初期化あるいは新しい車載
バッテリ26との交換のためにユーザあるいはサービス
マンによって、車両から故意に車載バッテリ26が取り
外されることが考えられる。これに対しては、バックア
ップ電力ライン71が断線等により異常となった場合、
バックアップ電圧のみが低下する。このため、両電圧の
比較により、前記データ破壊がバックアップ電力ライン
71の異常によるものか、車載バッテリ26の取り外し
によるものかを区別可能である。
【0052】従って、本実施例によれば、前記した従来
技術1及び従来技術2とは異なり、バックアップ電力ラ
イン71の異常を正確かつ確実に監視することができ
る。次に、CPU52が実行する故障診断について説明
する。
【0053】図7のフローチャートはCPU52によっ
て実行される各処理のうち、バックアップRAM55の
第1〜第3のデータ領域110,120,130におけ
る各車両状態記憶領域113,123,133でのデー
タの更新を行うためのルーチンを示している。このデー
タ更新ルーチンは、図10(a)に示すように、8ms
毎のタイマ割り込み時に実行される。
【0054】また、図8のフローチャートは、優先順位
の高い故障(この場合、燃料系の異常)を検出するため
のルーチンを示している。この燃料系異常検出ルーチン
は、図10(b)に示すように、燃料噴射量制御等のた
めのメインルーチンが周回される毎(数ms毎)に実行
される。
【0055】図9のフローチャートは、優先順位の低い
故障(この場合、水温センサ37の異常)を検出するた
めのルーチンを示している。この水温センサ異常検出ル
ーチンは、図10(c)に示すように、水温センサ37
の検出信号がA/D変換器56によりデジタル信号に変
換される毎(4ms毎)に実行される。なお、ここで
は、水温センサ37の異常検出を例にとって説明する
が、他の各種センサに関しても、センサ毎に同様な異常
検出のためのプログラムが用意されている。
【0056】図8の燃料系異常検出ルーチンの処理が開
始されると、CPU52はまずステップ401におい
て、メインルーチンで用いられている空燃比補正値FA
Fと空燃比補正学習値GAFとの積を演算する。CPU
52は、前記演算結果が、予め設定された下限値と上限
値との間にあるか否かを判定する。ここでの下限値は、
燃料系が正常に作動しているときに採り得る最小値であ
り、例えば「0.8」である。同様に、上限値は、燃料
系が正常に作動しているときに採り得る最大値であり、
例えば「1.2」である。この判定条件が成立している
と、CPU52は燃料系が正常に作動していると判断
し、そのまま燃料系異常検出ルーチンを一旦終了する。
【0057】また、ステップ401の判定条件が成立し
ていないと、CPU52は燃料系に異常が発生している
と判断し、ステップ402において、燃料系異常に対応
する故障コードを設定し、燃料系異常検出ルーチンを一
旦終了する。
【0058】また、図9の水温センサ異常検出ルーチン
の処理が開始されると、CPU52はまずステップ50
1で水温センサ37による冷却水温THWを読み込む。
次に、CPU52はステップ502で前記冷却水温TH
Wが、予め設定された下限値と上限値との間にあるか否
かを判定する。ここでの下限値は、水温センサ37が正
常に作動しているときに採り得る最小値であり、例えば
「−50℃」である。同様に、上限値は、水温センサ3
7が正常に作動しているときに採り得る最大値であり、
例えば「140℃」である。この判定条件が成立してい
ると、CPU52は水温センサ37が正常に作動してい
ると判断し、そのまま水温センサ異常検出ルーチンを一
旦終了する。
【0059】また、ステップ502の判定条件が成立し
ないと、CPU52は水温センサ37に異常が発生して
いると判断し、ステップ503において、水温センサ3
7の異常に対応する故障コードを設定し、この水温セン
サ異常検出ルーチンを一旦終了する。
【0060】このように、図8の燃料系異常検出ルーチ
ンでは、優先順位(重要度)の高い燃料系の異常が検出
されて、その異常に対応する故障コードが設定される。
また、図9の水温センサ異常検出ルーチンでは優先順位
の低いセンサ系(この場合、水温センサ37)の異常が
検出されて、その異常に対応する故障コードが設定され
る。
【0061】次に、以前に車両に異常が発生しておら
ず、その状態が続いている図10のタイミングt1で図
7のデータ更新ルーチンが開始された場合について説明
する。このデータ更新ルーチンの開始時には、図5
(a)に示すようにバックアップRAM55のいずれの
故障コード記憶領域111,121,131にも故障コ
ードが記憶されていない。また、いずれのフレーム番号
記憶領域112,122,132にもフレーム番号が記
憶されていない。そして、全ての車両状態記憶領域11
3,123,133に、前回処理時(タイミングt0)
の車両状態を示すデータ(エンジン回転数NE、車速S
PD等)が記憶されている。
【0062】CPU52はまずステップ301におい
て、前回の処理から今回の処理開始までの間に、燃料系
もしくはセンサ系の異常検出処理において異常が検出さ
れたか否かを判定する。この場合、図8の燃料系異常検
出ルーチンで故障コードの設定がなされているかどう
か、あるいは図9の水温センサ異常検出ルーチンで故障
コードの設定がなされているかどうかを判定する。
【0063】車両状態が依然として正常であり、故障コ
ードが設定されていないことから、CPU52はステッ
プ301の判定条件が成立していないと判断し、ステッ
プ302へ移行する。ステップ302において、CPU
52はバックアップRAM55において故障コードが記
憶されていないデータ領域での車両状態記憶領域のデー
タを更新する。この場合、図5(b)に示すように、第
1〜第3のデータ領域110,120,130の全ての
車両状態記憶領域113,123,133内のデータ
を、タイミングt1での車両状態を示すデータに更新す
る。データの更新後、CPU52はデータ更新ルーチン
を一旦終了する。
【0064】次に、図10のタイミングt2で燃料系に
初めて異常が発生し、その後のタイミングt3でデータ
更新ルーチンが開始された場合について説明する。この
場合、燃料系異常検出ルーチンで故障コードの設定がな
されることから、CPU52は図7のステップ301の
判定条件が成立していると判断し、ステップ303へ移
行する。ステップ303において、CPU52は前記ス
テップ301での故障コードが、故障コード記憶領域1
11,121,131のいずれかに既に記憶されている
故障コードであるか否かを判定する。ここでは、故障コ
ードが初めて設定されたものであるので、CPU52は
ステップ303の判定条件が成立していないと判断し、
ステップ304でその故障コードが優先順位の高い故障
コードであるか否かを判定する。
【0065】ステップ301での故障コードが、優先順
位の高い燃料系の故障コードであることから、CPU5
2はステップ304の判定条件が成立していると判断
し、ステップ305へ移行する。ステップ305におい
て、CPU52は、3つのフレーム番号記憶領域11
2,122,132におけるフレーム番号の記憶状況を
チェックする。そして、フレーム番号の記憶されていな
いフレーム番号記憶領域のうち、先頭の領域(最も番号
の小さな領域)にフレーム番号「1」を設定する。この
場合、どのフレーム番号記憶領域112,122,13
2にもフレーム番号が記憶されていないので、図11
(a)に示すように先頭の領域であるフレーム番号記憶
領域112に「1」を設定する。また、ステップ305
においては、CPU52は前記フレーム番号の設定され
たフレーム番号記憶領域112と同一のデータ領域の故
障コード記憶領域(この場合、故障コード記憶領域11
1)に燃料系の故障コードを記憶する。
【0066】続いて、CPU52はステップ306にお
いて、タイミングt3よりも前に既に設定されているフ
レーム番号を変更する。具体的には、既に設定されてい
るフレーム番号が「1」であれば「2」に変更し、
「2」であれば「3」に変更する。この場合、フレーム
番号記憶領域122,132にはフレーム番号がまだ記
憶されていないので、CPU52はステップ306で何
もしない。
【0067】そして、CPU52はステップ302にお
いて、故障コードが記憶されていないデータ領域での車
両状態記憶領域のデータを更新する。この場合、図11
(a)に示すように第2,第3のデータ領域120,1
30の各車両状態記憶領域123,133内のデータ
を、タイミングt3での車両状態を示すデータに更新す
る。第1のデータ領域110の車両状態記憶領域113
に関してはデータの更新を中断し、前回処理時(タイミ
ングt1)に記憶されたデータを保持する。ステップ3
02の処理後、CPU52はデータ更新ルーチンを一旦
終了する。
【0068】次に、図10のタイミングt4で引き続き
水温センサ37が異常となり、その後のタイミングt5
でデータ更新ルーチンが開始された場合について説明す
る。この場合、CPU52はステップ301の判定条件
が成立し、ステップ303の判定条件が成立していない
と判断する。ステップ301での故障コードが、優先順
位の低いセンサ系の故障コードであることから、CPU
52はステップ304の判定条件が成立していないと判
断し、ステップ307へ移行する。
【0069】ステップ307において、CPU52はバ
ックアップRAM55内で記憶されているフレーム番号
の数をチェックする。そして、その数が「0」個の場合
にはフレーム番号記憶領域112にフレーム番号「1」
を記憶し、「1」個の場合にはフレーム番号記憶領域1
22にフレーム番号「2」を記憶し、「2」個の場合に
はフレーム番号記憶領域132にフレーム番号「3」を
記憶する。また、CPU52は、フレーム番号が記憶さ
れたフレーム番号記憶領域と同一のデータ領域の故障コ
ード記憶領域に、水温センサ37の異常に対応する故障
コードを記憶する。
【0070】具体的には、この場合、既に第1のデータ
領域110に燃料系の故障コード及びフレーム番号
「1」が記憶されている。すなわち、バックアップRA
M55内で記憶されているフレーム番号の数は「1」で
ある。このため、CPU52は図11(b)に示すよう
に、フレーム番号記憶領域122にフレーム番号「2」
を記憶し、故障コード記憶領域121に水温センサ37
の故障コードを記憶する。CPU52はステップ302
において、故障コードが記憶されていないデータ領域で
の車両状態記憶領域、この場合、車両状態記憶領域13
3内のデータを、タイミングt5での車両状態を示すデ
ータに更新する。車両状態記憶領域113に関しては、
引き続きデータの更新を中断する。また、車両状態記憶
領域123に関してはデータの更新を中断し、前回処理
時(タイミングt3)に記憶されたデータを保持する。
ステップ302の処理後、CPU52はデータ更新ルー
チンを一旦終了する。
【0071】なお、ステップ301での故障コードが既
に記憶されている故障コードであると、CPU52はス
テップ303の判定条件が成立していると判断し、ステ
ップ304〜307の処理を行わずにステップ302へ
移行する。そして、ステップ302において、CPU5
2は故障コードが記憶されていないデータ領域での車両
状態記憶領域内のデータを更新する。
【0072】異常の発生順序としては上記したもの以外
にも、図12に示すように正常な状態から、最初にセン
サ系の異常が発生し、引き続いて燃料系の異常が発生す
る場合もあり得る。次に、この場合のデータ更新ルーチ
ンでの各処理の流れについて説明する。
【0073】まず、上述したタイミングt1での正常な
状態から、図12のタイミングt12で水温センサ37
の作動が初めて異常になり、その後のタイミングt13
で図7のデータ更新ルーチンが開始された場合について
説明する。CPU52はステップ301の判定条件が成
立し、ステップ303の判定条件が成立していないと判
断する。ステップ301での故障コードが、優先順位の
低いセンサ系の故障コードであることから、CPU52
はステップ304の判定条件が成立していないと判断
し、ステップ307へ移行する。
【0074】ステップ307において、CPU52はバ
ックアップRAM55内で記憶されているフレーム番号
の数をチェックする。この場合、フレーム番号はいずれ
のフレーム番号記憶領域112,122,132にも記
憶されていないので、図13(a)に示すように、フレ
ーム番号記憶領域112にフレーム番号「1」を記憶す
る。また、CPU52は同一データ領域の故障コード記
憶領域111に、水温センサ37の異常に対応する故障
コードを記憶する。
【0075】CPU52はステップ302において、故
障コードが記憶されていない車両状態記憶領域、この場
合、車両状態記憶領域123,133内のデータを、タ
イミングt13での車両状態を示すデータに更新する。
車両状態記憶領域113に関してはデータの更新を中断
し、前回処理時(タイミングt1)に記憶されたデータ
を保持する。ステップ302の処理後、CPU52はデ
ータ更新ルーチンを一旦終了する。
【0076】次に、前記水温センサ37の異常発生後の
タイミングt14で燃料系に異常が発生し、その後のタ
イミングt15でデータ更新ルーチンが開始された場合
について説明する。この場合、CPU52はステップ3
01の判定条件が成立し、ステップ303の判定条件が
成立していないと判断する。ステップ301での故障コ
ードが、優先順位の高い燃料系の故障コードであること
から、CPU52はステップ304の判定条件が成立し
ていると判断し、ステップ305へ移行する。
【0077】ステップ305において、CPU52は、
3つのフレーム番号記憶領域112,122,132に
おけるフレーム番号の記憶状況をチェックする。そし
て、図13(b)に示すように、フレーム番号の記憶さ
れていないフレーム番号記憶領域(この場合、122,
132)のうち、先頭の領域であるフレーム番号記憶領
域122にフレーム番号「1」を設定する。そして、そ
のフレーム番号記憶領域122に対応する故障コード記
憶領域121に燃料系の故障コードを記憶する。
【0078】続いて、CPU52はステップ306にお
いて、既に設定されているフレーム番号を変更する。こ
の場合、フレーム番号記憶領域112には既に水温セン
サ37の異常によるフレーム番号「1」が記憶されてい
るので、このフレーム番号を「2」に変更する。
【0079】そして、CPU52はステップ302にお
いて、故障コードが記憶されていないデータ領域での車
両状態記憶領域のデータを更新する。この場合、第3の
データ領域130の車両状態記憶領域133内のデータ
を、タイミングt15での車両状態を示すデータに更新
する。第1のデータ領域110の車両状態記憶領域11
3に関しては引き続きデータの更新を中断する。また、
第2のデータ領域120の車両状態記憶領域123に関
してはデータの更新を中断し、前回処理時(タイミング
t13)に記憶されたデータを保持する。ステップ30
2の処理後、CPU52はデータ更新ルーチンを一旦終
了する。
【0080】このように、本実施例では、燃料系や各種
センサが正常に作動しているときには車両状態に関する
データを常に更新し、故障が発生したときに前記データ
の更新を中断する。そして、更新の中断されたデータが
何の異常時のものかを特定するために、故障コードを記
憶して、そのデータと故障コードとを対応付けるように
している。このため、故障が検出された直後にたとえイ
グニションスイッチ25がオフされても、車両状態記憶
領域には故障発生直前の車両状態を示すデータを確実に
記憶保持できる。その結果、異常発生箇所を示す故障コ
ードと、その異常発生時の車両状態のデータとを外部診
断装置27に表示させることができる。
【0081】すなわち、近年、故障時の故障診断(故障
発生原因の特定)を容易にするために、故障発生箇所ば
かりでなく、その故障発生時の車両状態をバックアップ
RAM55に記憶することが提案されている。この際、
故障を検出した後に車両状態を示すデータを記憶するこ
とが考えられる。しかし、このようにすると、故障の検
出からデータ記憶までに少なからず時間差が生ずる。こ
のため、故障検出直後であって、車両状態のデータが記
憶されるよりも前に、エンジンの駆動停止のためにイグ
ニションスイッチ25がオフされると、ECU51、特
にCPU52への電力供給が遮断される。その結果、車
両状態のデータがバックアップRAM55に正しく記憶
されないおそれがある。
【0082】これに対し本実施例では、車両状態のデー
タが常時更新される。このため、異常発生の直後にイグ
ニションスイッチ25がオフされても、その異常発生直
前の車両状態の正確なデータを確保することができる。
【0083】また、本実施例ではバックアップRAM5
5に複数のデータ領域110,120,130を用意
し、異常の発生順に先頭の故障コード記憶領域111,
121,131から故障コードを記憶させる。そして、
異常の重要度に応じて故障コード記憶領域111,12
1,131に対するフレーム番号を変更している。この
ため、修理工場等において重要な故障を把握するべく、
外部診断装置27側からフレーム番号「1」が診断要求
信号としてCPU52に出力されれば、最も重要度の高
い燃料系の異常に関する車両状態のデータを読み出すこ
とができる。
【0084】この際、フレーム番号記憶領域112,1
22,132間でフレーム番号が書き換えられるだけ
で、車両状態記憶領域113,123,133間で車両
状態のデータの移動がなされない。このため、データの
移動がある場合には、その移動途中にイグニションスイ
ッチ25がオフされると正確なデータ移動が行われない
おそれがあるが、本実施例ではこのような不具合を防止
できる。
【0085】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)前記実施例では図6の異常検出ルーチンをイグニ
ションスイッチ25がオンされた直後に1回のみ実行す
るようにしたが、CPU52が起動された後に所定時間
(数ms)毎に実行してもよい。
【0086】(2)前記実施例では電圧計測回路29に
て計測されたバックアップ電圧をA/D変換器56にて
デジタル信号に変換し、その後CPU52でバックアッ
プ電圧と基準電圧とを比較したが、これらのA/D変換
器56及びCPU52に代えてコンパレータを用い、こ
れで基準電圧及びバックアップ電圧の比較を行うように
してもよい。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
モリのデータの異常が検出されたとき、バックアップ電
力ラインのバックアップ電圧と基準電圧とを比較し、バ
ックアップ電圧が基準電圧よりも低いと、バックアップ
電力ラインが異常と判定するようにしている。このた
め、車両用内燃機関の始動にともない車載バッテリの電
圧が低下したり、車両のラフロード走行時にワイヤーハ
ーネスが瞬断したりして、バックアップ電圧が基準電圧
よりも一時的に低くなっても、メモリのデータ異常の原
因を、バックアップ電力ラインの異常によるものと誤判
定することがない。また、メモリのデータ異常の原因
が、車載バッテリの一時的な取り外しによるものか、バ
ックアップ電力ラインの異常によるものかを区別するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念構成図である。
【図2】本発明のメモリバックアップ電源監視装置を具
体化した一実施例におけるガソリンエンジン及びその周
辺装置を示す概略構成図である。
【図3】一実施例におけるECUの構成を示すブロック
図である。
【図4】一実施例において、車載バッテリとバックアッ
プRAMとの接続関係、電圧計測回路の構成等を示すブ
ロック図である。
【図5】(a),(b)は一実施例におけるバックアッ
プRAM内のデータ領域の状態を示す説明図である。
【図6】一実施例において、CPUにより実行される異
常検出ルーチンを説明するフローチャートである。
【図7】一実施例において、CPUにより実行されるデ
ータ更新ルーチンを説明するフローチャートである。
【図8】一実施例において、CPUにより実行される燃
料系異常検出ルーチンを説明するフローチャートであ
る。
【図9】一実施例において、CPUにより実行される水
温センサ異常検出ルーチンを説明するフローチャートで
ある。
【図10】一実施例において、データ更新ルーチン、燃
料系異常検出ルーチン及び水温センサ異常検出ルーチン
がそれぞれ起動されるタイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図11】(a),(b)は一実施例におけるバックア
ップRAM内のデータ領域の状態を示す説明図である。
【図12】一実施例において、データ更新ルーチン、燃
料系異常検出ルーチン及び水温センサ異常検出ルーチン
がそれぞれ起動されるタイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図13】(a),(b)は一実施例におけるバックア
ップRAM内のデータ領域の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
25…イグニションスイッチ、26…車載バッテリ、2
9…バックアップ電圧検出手段としての電圧計測回路、
51…車載電子機器としての電子制御装置(ECU)、
52…データ異常検出手段及び監視手段を構成するCP
U、55…メモリとしてのバックアップRAM、66…
主電力ライン、71…バックアップ電力ライン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 12/16 340 K 9293−5B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を駆動制御するための車載電子機器
    に設けられ、その車両の駆動に関するデータを記憶する
    揮発性のメモリと、 前記メモリのバックアップ電源を兼ねるとともに、その
    メモリの作動のための電力を供給する車載バッテリと、 スイッチを介して車載バッテリ及び車載電子機器間を接
    続する主電力ラインと、 前記スイッチを迂回して車載バッテリ及びメモリ間を接
    続するバックアップ電力ラインと、 前記メモリに記憶されているデータの異常の有無を検出
    するデータ異常検出手段と、 前記バックアップ電力ラインの電圧をバックアップ電圧
    として検出するバックアップ電圧検出手段と、 前記データ異常判定手段によりメモリのデータの異常が
    検出されたとき、バックアップ電圧検出手段によるバッ
    クアップ電圧と基準電圧とを比較し、バックアップ電圧
    が基準電圧よりも低いと、バックアップ電力ラインが異
    常と判定する監視手段とを備えたことを特徴とする車載
    電子機器におけるメモリバックアップ電源監視装置。
JP5191432A 1993-08-02 1993-08-02 車載電子機器におけるメモリバックアップ電源監視装置 Pending JPH0742602A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020049282A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 이계안 전자제어유닛의 배터리 백업 라인의 고장 감지방법
JP2010174754A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Fujitsu Ten Ltd 制御装置及び制御方法
JP2011100511A (ja) * 2009-11-06 2011-05-19 Fujitsu Ten Ltd データ書込装置、及び、データ書込方法
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