JPH0743348B2 - 蛋白質を含む溶液を電気泳動により分別するための装置 - Google Patents

蛋白質を含む溶液を電気泳動により分別するための装置

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JPH0743348B2
JPH0743348B2 JP60168679A JP16867985A JPH0743348B2 JP H0743348 B2 JPH0743348 B2 JP H0743348B2 JP 60168679 A JP60168679 A JP 60168679A JP 16867985 A JP16867985 A JP 16867985A JP H0743348 B2 JPH0743348 B2 JP H0743348B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、蛋白質を含む溶液内に溶解される少なくとも
2種の物質を分離する目的で、この種溶液を分別するた
めの装置に関する。特定すると、電界を使用して電気泳
動により分別するための装置に関する。
〔従来技術〕
電気泳動法は、溶液を分別し、最初の溶液に存在する物
質に富む分別液を得るため従来より研究室で使用されて
来た。この形式の方法の主たる利点は、分別される物質
を変質することなくその特性を保護し、またエネルギを
僅かしか消費しないことである。この種の電気泳動法を
実施するための数種の装置を熟知させるものとして、仏
国特許第2,131,859号、米国特許第2,801,962号、米国特
許第2,878,178号、米国特許第3,989,613号、または英国
特許第936,805号が挙げられよう。
しかしながら、これらの装置は、並の収量しかもたらさ
ないに拘らず、ある程度の分別液を得るのに非常に長い
動作時間が必要とされることが多い。
かくして、上に言及される周知の装置は、これらの各装
置の固有の欠陥に起因して、電気泳動法により提供され
る利点(低エネルギ消費、分別される物質を変質しな
い)を十分に利用し得ず、これがその工業的な利用を阻
んでいる。さらに、ほとんどの周知の分別装置の場合、
初溶液の事前の準備を実施することが必要である。初溶
液は、一般に、有効な分別を遂行できるようにそのpHを
調節するため、希釈され透析されねばならない。これら
の透析法は、長時間を要し、不便であり、溶液のバクテ
リヤ汚染の原因である。
電気泳動により分別を行なうためのこれら装置の相当の
改良は、米国特許第4,437,967号に記載される装置で達
成された。しかしながら、この装置は、その分別室
(C1、C2等)が各々2つの部材(15および16)で作られ
ている結果、製造するのに複雑であることが分つたし、
例えば、装置に導入される牛の血清中のガンマグロブリ
ンに比して74%以上のガンマグロブリンを含む該成分に
富んだ分別液をもたらすような分別は、95ml/hまたはそ
れ以下の供給速度を使用しないかぎり実施できなかつ
た。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、米国特許第4,437,967号にしたがう装
置の利点をすべて備えながら、しかも製造が簡単で、同
じ膜面積で有効な分別を可能にするような装置を提供す
ることである。これにより、米国特許第4,437,967号の
実施例1の面積条件下で、約156ml/h(1.6倍に等しい)
で人プラズマや牛血清の分別において導入されるガマン
グロブリンの80%を含みしかも導入されるアルブミンの
10%より多くを含まない分別液を収集することができ、
他方の分別液は導入されるアルミンの90%を含み、かつ
導入されるガンマグロブリンの20%しか含まない。
本発明の他の目的は、特に、例えばイムノ(免疫性)グ
ロブリン例えばガンマグロブリンに関して異常性を有す
る人のプラズマで除去することが望まれるプラズマを処
理することが望まれる場合に、その分別に非常に適当な
装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、血液が異常性を有する患
者、例えばイムノグロブリン特にベータまたはガンマグ
ロブリンに関して異常性を有しそれを除去することが求
められる患者を連続的に処置することができる装置を提
供することができる。
本発明の装置で患者のプラズマを処置できる血液の例と
して、患者のプラズマを抜き出し、健康な他人のプラズ
マで置き代える病気が挙げられる。本方法は、実際には
「プラズマ交換」と称される用語により一般的に指示さ
れている。
本発明の装置の他の利点は、患者のプラズマを、患者に
他人のプラズマを再注入する必要なく連続的に処理する
ことを可能にすることである。本発明の装置を用えれ
ば、体積およびイオン組成が除去された分別液のそれに
実質的に対応する適当なイオン組成の交換溶液を再注入
すれば十分である(蛋白質は変質されないから、患者は
他の分別液を再注入される)。
本発明の装置の他の利点は、患者のプラズマを迅速に処
理することができることである。
本発明の装置の他の利点は、患者のプラズマを処理する
特定の応用において、その「デツド」容積(換言すれば
分別室を充たす総容積)が小さく、400cm3以下、好まし
くは約200cm3であるという事実からもたらされる。
本発明の装置の他の利点は、人プラズマを処理する上述
の応用において、欧州特許出願第52,391号(上述の米国
特許第4,437,967号)の端部分別室および電極室間に配
置されG1およびG2として指示されるいわゆる保護室を除
去できるという事実がもたらされる。
さて、本発明の主題をなす電気泳動による分別装置で、
特に蛋白質溶液、特に人プラズマの蛋白質溶液を2種の
分別液に分別することができるものが開発されたが、こ
の装置は、 (i) 1対の対向する端板(1,2)と、 (ii) 1対の対向する電極(5,6)と、 (iii) 1対の対向する枠体部材(3,4)と、 (iv) 少なくとも2枚の離間された膜(10)と、 (v) 前記少なくとも2枚の膜間に配置され、幅より
大きい長さを有する少なくとも1枚の分別板(11)と を備え、 前記電極、枠体および膜が、前記端板間に電極室(7)
を画定し、前記枠体が、該電極室(7)の中央領域にイ
オン溶液を導入するための入口手段(8)および該中央
領域からイオン溶液を抜き取るための出口手段(9)を
備え、 前記各分別板(11)が、(1)該板の長さに沿いかつそ
の全厚を貫通して延びる少なくとも一つのスリット(1
4)を有し、該スリットが前記の離間された膜(10)の
少なくとも2枚とともに少なくとも一つの溶液分別室を
画定しており、(2)前記少なくとも一つの分別室に分
別されるべき溶液を導入するための手段(17A)と、
(3)前記分別室の一端部領域(15)から分別された溶
液の一分別液分を引き出すための手段(22,23)と、
(4)前記分別室の他の端部領域(16)から分別された
溶液の他の分別液分を引き出すための手段(19,20)を
備え、 分別されるべき溶液を導入するための前記手段が、前記
一端部領域から少なくとも1cm、そして多くとも、前記
1端部領域から前記スリット14の長さLの半分のところ
で前記スリット14中に開口していることを特徴とする。
〔具体例の説明〕
本発明は、その具体例を例示する図面を参照して行なつ
た以下の説明から一層よく理解されよう。
第1〜4図に示される本発明の具体例の装置は、2枚の
端板1、2を備えており、各端板は、枠体3、4および
電極5、6に隣接している。電極5、6は、図示されな
い直流発電機に電気的に接続されている。枠体3、4
は、中空の中央部7を構成し、電極5、6と接触下に通
過すべきイオン溶液を導入、除去するための管8、9を
備えている。各枠体3、4は、膜10と隣接し、端板(1
または2)と接触する面と反対の面を介して膜10と接触
しており、イオン溶液が通過するいわゆる電極室を形成
している。この電極室は、枠体の中空部分に対応する参
照番号7により指示され得るものであり、端板1または
2の内壁および膜10により境界を定められる。端板1、
2間に位置する2つの枠体3および4間には、いわゆる
分別板11が存在する。分別板の数は、第1図に示される
装置の場合4である。本発明の装置は、もちろん、これ
より小数または多数の板11を含むことができる。第3図
に示されるように、各板11は、その主面12、13を介して
膜10に隣接している。
各板11は、第2図および第3図に示されるように、板を
貫通する2つのスリツト14を有しており、2枚の膜10間
に、分離されるべき蛋白質溶液を分別するための2つの
室を画成している。各スリツト14は狭いが、これは、そ
の幅Wが長さLに比して小さいことを意味している。W/
Lの比は1:5より小さく、好ましくは1:15より小さい。そ
れゆえ各分別室は形状が細長い。
動作中の装置において、各スリツト14の長手方向軸線
は、大地に対して垂直に配置されるか、大地に関してあ
る角度で傾斜している(板11の各面12、13もそうな
る)。これは、その長さLに及ぶ各スリツトが、大地に
関してその下端部に対応して底部15を、大地に関してそ
の上端部に対応して頂部16を有することを意味する。各
スリツトは、分別されるべき蛋白質溶液を導入するため
の手段17Aに接続されてい。しかして、該手段17Aは、そ
の底部15から少なくとも1cm、そして多くとも底部から
測つてその長さの半分のところに位置する点にてスリツ
トに開口している。分別されるべき溶液を導入するため
の手段17Aは、好ましくは少なくともスリツトの底部15
上2cmに位置する点、そして多くともスリツトの長さL
の1/4の点にて各スリツト14に開口するのがよい。それ
ゆえ、導入手段17Aは、スリツト16の頂部より各スリツ
トの底部15に接近している。
各スリツト14の内側において分別されるべき液体を導入
するための手段17Aは、例えば、図示のように、板を貫
通する狭い通路17を備えており、そして該流路17はこれ
も板を貫通する孔24に接続されている。流路17は、好ま
しくはスリツト14の幅および孔24の直径より狭く、円形
が都合がよい。第2図および第3図に示される分別板11
の具体例においては、2つの孔24が設けられているが、
もちろん2つのスリツト14間に1つの孔のみを設けるこ
とができる。この場合、孔24は、2つのスリツト14間の
ストリツプ26上に設けられる。ストリツプ26上に配置さ
れる孔24は、この孔の周囲上の直径を挟んで相対する流
路17により各スリツト14に接続される。各流路17は、ス
リツト14に開口する。この具体例においては、第5図に
部分的に示されるように、枠体3は各分別板11のストリ
ツプ26に対応するストリツプを有し、孔24と整列する流
路29(後で説明する)が枠体3のストリツプに設けられ
るのが好都合である。
各分別板11は、さらに次のものを含む。すなわち、上端
部18には、17で導入され板の頂部に向つて運ばれる液体
の分別液を除去する手段を備える。この手段は、例えば
板を貫通する孔19および各スリツト14をこの孔に接続す
るチヤンネルないしみぞ20を含む。下端部21には、17か
ら導入され板の底部に向つて運ばれる溶液の分別液を除
去する手段23を備える。この手段は、例えば、板11を貫
通する孔22および各スリツト14をこの孔22に接続するチ
ヤンネルないしみぞを含む。
装置に導入される蛋白質を含む溶液をより十分に分別す
るためには、各スリツト14の底部に向つて運ばれる分別
液を除去する手段23は、電界の作用下で荷電蛋白質が移
動する側、換言すれば、アノードの役割を遂行する電極
に近い各板11の面側に配置され、他方、各スリツト14を
頂部に向つて運ばれる分別液を除去するための手段20
は、各板の他面側に配置される。第1図に示される装置
では、人プラズマの分別の場合、電極5はアノードとす
るのが好都合である。
上述の装置の場合、膜10は、孔19、22と対応する位置、
および板11を貫通し分別されるべき溶液をスリツト14に
導入する手段と連通する孔24と対応する位置にのみ通過
孔を有する。
漏洩がないことを保証するため、上述の装置の枠体3、
4に隣接する2枚の分別板11は、各板の同じ側にチヤン
ネル20および23を有する。すなわち、枠体3に隣接する
板11は、そのチヤンネル20および23を問題の枠体に隣接
しない板面上に有し、他方、枠体4に隣接する板11は、
そのチヤンネル20、23を問題とする枠体に隣接しない板
面上に有する。また、漏洩を防ぐため、枠体3、4に隣
接する板11は、板を貫通しない流路17を有し、そしてこ
の目的のため、板11の枠体3、4に近い面は平坦であ
り、流路17が横切つていない。流路17は、これらの板の
一部のみを占める。これらの詳細は、簡単にするため図
示されていない。
枠体3および4に関して述べると、第1図および第4図
に示されるように、枠体3および4は中空部分7(寸法
は実質的に電極(5または6)の寸法に対応している)
を有しており、その寸法は、スリツト14のもつとも離れ
た部分間の最大距離に等しいかそれよりも若干大きくす
れば十分である。しかして、第4図において、中央の中
空部分7の周囲は、破線25により示されている(枠体3
は分別板の背後にあるものと仮定される)。
さらに、枠体は、後述のように分別板の孔24に対応する
孔29を有している。枠体に関するこの説明と第1図およ
び第4図の参照から、枠体の平面的および立体的構成お
よびそれと分別板との位置的関係は明らかであろう。
上述の装置は、上述のそれぞれの枠体、膜および板を一
緒にクランプ状態に維持するための保持手段(図示せ
ず)を含む。これらの保持手段は、例えば、上述の米国
特許第4,437,967号第1図に示されるもののごとく、2
枚の板間のねじクランプ装置とし得る。保持装置は、端
板(1および2)間に枠体3、4、膜10および分別板11
をクランプする側板より成るのが好都合である。側板
は、例えば、フランス特許第2,114,731(その第8図)
および第2,482,055号(その第8図、参照番号28)およ
び欧州特許第23,188号に示されている。
上述の装置を使用するための手法は下記のごとくであ
る。第2図の板の破線III−IIIにしたがう全断面図であ
る第1図を特に参照されたい。
イオン溶液を、図示されない手段により電極室7に通
す。溶液は、管8を介して各室に入り、管9を介して室
を出る。
分別されるべき蛋白質溶液を、2本の管を介して連続的
に装置に導入する。第1図にはその一方のみが示されて
いる。各管27は、分別板11の孔24と整列しており、蛋白
質溶液は、対応する孔、すなわち板1の孔28、枠体3の
孔29および膜10の孔30を通過後、分別板11の孔24に達す
る。分別されるべき蛋白質は、ついで分別板の流路17を
通り、同時にスリツト14すなわち2板の逐次の膜10間に
含まれる分別室に入る。
その後、蛋白質溶液は、連続的に2つの分別液に分かれ
る。
ある形式の蛋白質に富んだ上昇分別液は、各スリツト14
の頂部16に向つて上昇し、チヤンネル20を通つて孔19を
通り、孔19に隣接する膜10の孔を通過した後管31に達す
る。
上昇分別液に多く含まれる形式の蛋白質を除去された下
降分別液は、各スリツト14の底部15に向つて移動し、チ
ヤンネル23を介して孔22を通り、孔22と整列する膜10の
孔を通過した後管32を介して装置を出る。
このように、分別板のスリットは膜とともに分別室を構
成しており、分別されるべき液体はこの分別室を通って
分別される。
さらに一般的に述べると、降下する分別液は、電界の作
用下の荷電蛋白質に富んでいる。
第1図において、装置に連続的に入る被分別蛋白質溶液
は、実線の単一の矢印により略示されており、上昇して
連続的に装置を出る分別液は実線の2重矢印により示さ
れており、他方降下して連続的に装置を出る分別液は実
線の三重矢印で略示されている。
本発明の装置は多くの変更をなすことができる。例え
ば、端板および隣接する枠体は、実際には単一の部材を
形成することができる。分別板11は、スリツト14を2つ
より多くしても少なく設けてもよい。例示として、各板
11は、4つのスリツトを有してもよい。
具体例の変形として、各分別板11は、面12上のチヤンネ
ル20および反対面13上のチヤンネル23の代わりに、板11
の内部に、各スリツト14の各端部15または16を孔19また
は20に接続するダクトを設けてもよい。より十分の分別
を行なうためには、各板11の厚さt内にある上述の内部
ダクトは、各スリツトの下端部15では、アノードの役割
をする電極に近い各板面に近く設けられるのがよい。各
スリツト14の上端部16に近い内部ダクトは、アノードに
近い面と反対の板面に近い。さらに、板11を通り孔24を
スリツト14に接続する流路17も各板11内に設けることが
できる。この2つの変形により、枠体3および4と隣接
する2枚の分別板11は、装置の他の板と同一とし得る。
本発明の装置に使用できる膜に関して述べると、逆浸透
装置に使用される半透過膜が非常に適当であることが分
つた。この種の膜は、市販で広く入手し得る。1例とし
て、再生セルローズより成り「セロフアン(CELLOPHAN
E)」の商標で販売されている半透過膜を挙げることが
できる。きわめて小量のイオン基例えばスルホン酸基S
▲O- 3▼を有する上述のような膜も適当である。
本発明の装置は、種々の寸法の分別板11を有することが
でき、そしてこの寸法は企画される応用に依存して広く
変わる。本装置は、もちろん、蛋白質溶液の工業的分別
に使用できる。特に、人間プラズマの分別に適当であ
る。本発明の装置の場合、IgG骨髄種に悩む患者のプラ
ズマの50%、さらには70%さえも2時間で除去すること
ができる(患者に連続的に作用)。
板11は、処理されるべき初溶液に対して中性の、例えば
メチルポリメタクリレートまたは「プレクスィグラス
(PLEXIGLAS)(メチルポリメタクリレートより成る物
質に対する商標)」より成る絶縁体より造ることができ
る。
逐次の膜10間の電界は250〜400V/mである。
スリツト14の幅は、一般的に0.5ないし2cm、そして、例
えば内部繊維により補強されていない膜10の場合好まし
くは0.75〜1.25cmである。
セロファン膜で人プラズマの連続的分別の場合、分別膜
11の厚さは、1.3〜1.7mmが有利であることが分つた。
分別されるべき人プラズマの流入流量約25〜40ml/minの
場合、電極間に30〜40V(ボルト)の電位差を与え、室
を通る電流強度が1.6〜2A(アンペア)とすることが必
要であることが分つた。
電極に関して述べると、電極は、分別されるべき溶液中
に汚染イオンを導入してはならない。例として、電極
は、白金(格子形式)またはカーボンまたはグラフアイ
ト(板形式)とし得る。
例 1 容器に入れた人プラズマを、第2図にしたがう板11、す
なわち各々幅1cm、長さ24cmの2本のスリツト、板厚0.1
5cmの15枚の板を含む第1〜4図において説明したごと
き装置に導入して分別した。各スリツトは、大地に関し
て垂直であつた。
装置のデツド容積は108mlであつた。
電極5、6は白金格子であり、管27に近い電極5がアノ
ードであつた。
膜10は、セロファン、600Nより成つた。
枠体3、4の厚さは1cmであつた。
電極間の電位差(P.d)は30Vであつた。
室を通る電流の強度は、1.6Aであつた。
各板の流路17の高さは、スリツト14の長さLの1/6、す
なわち各スリツト14の底部15から4cmであつた。
電極室7を通るイオン溶液は、9:1000濃度のNaCl溶液で
あり、その流量は3.5/hであつた。
人プラズマ溶液は、900ml/hの流入量(27で)で装置を
通過した。管31を出る分別液の流量、すなわち上昇分別
液すなわち高部分別液は450ml/hであつた。この流量はf
Hと称する。
管32を出る分別液、すなわち下降分別液すなわち底部分
別液の流量も450ml/hであつた。この流量は、fBと称す
る。
明らかなように、 であつた。
31および32で収集された分別液を各々別個の容器で集
め、得られた分別液について分析を実施した。
上述の装置を用いかつ上述の動作条件下で下記の結果を
得た(時間間隔に拘らず) かくして、高部分別液において、装置に導入されたアル
ブミンの8%より多くなく、他方定部分別液において
は、装置に導入されたガンマグロブリンの45%より多く
ない。
例 2 装置へのプラズマの流入量およびRを除き例1の条件と
同じ条件下で実験を行なつた。注入量は300ml/h、Rは
3に等しかつた。
かくして、fH=225ml/h、そしてfB=75ml/h得られた結
果は次のごとくであつた。
I=80% II=92% IおよびIIは例1と同じ意味を有する。
例 3 例2の条件と同じ条件下で実験を行なつた。ただし板厚
は0.2cmであつた。装置のデツド容積は144mlであつた。
結果は次のごとくであつた。
I=80% II=90% この装置は、デヅド容積108mlしか有さない例2の装置
よりも、患者に接続されるとき有利性が劣る。
例 4 分別されるべき流体のスリツト14への導入の高さを除き
同じ装置で例1と同じ条件下で実験を遂行した。
試験を、1/8L、1/3Lおよび1/2Lの点、すなわち、各スリ
ツト14の底部15から3cm、8cmおよび12cmのところでの導
入で実施した。
得られた結果は以下で与えられる。
例 5 IgG骨髄種に悩み、期間の開始時昏睡状態にある患者に
ついて、2時間連続的試験を実施した。この患者のプラ
ズマは、期間の開始時に、ガンマグロブリン29g/およ
びアルブミン32g/を含んだ。
使用した装置は、分別板11の数を30に増した以外例1と
同じであつた。
動作条件は、プラズマが患者の血液から連続的に抜き取
られ、30ml/minの流量で27から装置に入れられた以外、
実施例1の条件と同じであつた(Rは1に等しかつ
た)。
かくして、患者の血液は、連続的に体外回路に抜き出さ
れ、周知の形式の膜を含む分離器に通されて、プラズマ
の一部が抽出され、これが膜を通され(このプラズマの
回収は30ml/minの流量で行なわれる)、他方膜を通らな
かつた血液部分は、いわゆる血液帰還管を介して患者に
連続的に戻された(後者の部分は、血液の構成された要
素と膜を通らなかつたプラズマ部分とを含む)。
かくして、分離装置の膜を連続的に通過した患者のプラ
ズマは、管27から本発明の装置に連続的に導入された。
装置の上部管31で収集された患者のプラズマの分別液
は、容器で回収され、他方、下部管32を出る分別液は、
血液帰還管を介して患者に連続的に戻されるのである
が、この際、管32を出る分別液を戻す管には、下記の混
合により得られた交換溶液(R=1に等しいから2時間
で1,800mlに等しい)が連続的に加えられる。
NaCl、0.15mol/ 1500ml 水 750ml NaHCO3、0.1mol/ 60ml KCl、10重量% 9ml カルシウムグルコネート、10重量% 15ml 患者は、期間中に目覚めた。
期間の終了時、装置の上部管31を介して回収されるガン
マグロブリンの量は、期間の開始時における患者のプラ
ズマに存するガンマグロブリンの量の55%を示した。同
じ分別液(装置の頂部から出る)で回収されるアルブミ
ンの量は、期間の開始時における患者のプラズマに存す
るアルブミンの20%を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の断面図、第2図は分別板の正面
図、第3図は第2図のIII−III線に依る断面図、第4図
は分別板および電極枠体の相対位置を示す略図、第5図
は分別板の具体例の変形を示す断片的略図である。 1、2:端板 3、4:枠体 5、6:電極 7:中央部分 8、9:管または導入、除去手段 10:膜 11:分別板 14:スリツト 15:下端部または底部 16:上端部または頂部 17:流路 17A:分別されるべき溶液を導入するための手段または導
入手段 18:上端部 19:孔 20:チヤンネルまたはみぞ 21:下端部 22:孔 23:チヤンネルまたはみぞ 27、31、32:管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビクトル・サンシエ フランス国ラモンビル・サン・アーニユ、 リユ・レオナール・ド・ビンチ、1

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛋白室溶液を2つの分別液に分別するのに
    特に使用できる電気泳動による分別装置において、 (i) 1対の対向する端板(1,2)と、 (ii) 1対の対向する電極(5,6)と、 (iii) 1対の対向する枠体部材(3,4)と、 (iv) 少なくとも2枚の離間された膜(10)と、 (v) 前記少なくとも2枚の膜間に配置され、幅より
    大きい長さを有する少なくとも1枚の分別板(11)と を備え、 前記電極、枠体および膜が、前記端板間に電極室(7)
    を画定し、前記枠体が、該電極室(7)の中央領域にイ
    オン溶液を導入するための入口手段(8)および該中央
    領域からイオン溶液を抜き取るための出口手段(9)を
    備え、 前記各分別板(11)が、(1)該板の長さに沿いかつそ
    の全厚を貫通して延びる少なくとも一つのスリット(1
    4)を有し、該スリットが前記の離間された膜(10)の
    少なくとも2枚とともに少なくとも一つの溶液分別室を
    画定しており、(2)前記少なくとも一つの分別室に分
    別されるべき溶液を導入するための手段(17A)と、
    (3)前記分別室の一端部領域(15)から分別された溶
    液の一分別液分を引き出すための手段(22,23)と、
    (4)前記分別室の他の端部領域(16)から分別された
    溶液の他の分別液分を引き出すための手段(19,20)を
    備え、 分別されるべき溶液を導入するための前記手段が、前記
    一端部領域から少なくとも1cm、そして多くとも、前記
    1端部領域から前記スリット14の長さLの半分のところ
    で前記スリット14中に開口していることを特徴とする電
    気泳動分別装置。
  2. 【請求項2】分別されるべき蛋白質を含む溶液を導入す
    るための手段(17)が、スリットの底部(15)から少な
    くとも2cm、そして多くとも、該底部(15)から測って
    スリットの長さLの1/4の点にて各スリット(14)中に
    開口している特許請求の範囲第1項記載の分別装置。
  3. 【請求項3】複数の分別板(11)を含んでおり、各分別
    板(11)が膜(10)により隣接の分別板から分離されて
    いる特許請求の範囲第1または2項記載の分別装置。
  4. 【請求項4】各分別板(11)に対する被分別流体の導入
    手段(17)が、分別板を貫通する少なくとも1つの孔
    (24)を有し、該孔(24)が、分別板(11)の少なくと
    も1つのスリット(14)と流路(17)を介して連通して
    おり、各膜(10)が分別板(11)の各孔(24)に対応す
    る孔(30)を有している特許請求の範囲第1〜3項のい
    ずれかに記載の分別装置。
  5. 【請求項5】各スリット(14)の底部(15)に向かって
    運ばれる分別液を除去するための手段(23)が、アノー
    ドの役割を果たす電極に近い方の各分別板(11)の面に
    設けられ、各スリット(14)の頂部(16)に向かって運
    ばれる分別液の除去手段(20)が各板の他面に設けられ
    ている特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の分
    別装置。
  6. 【請求項6】各分別板(11)の各スリット(14)の底部
    (15)に向かって運ばれる分別液を除去するための手段
    が、スリット(14)の底部(15)および各分別板(11)
    を貫通する孔(22)と連通している少なくとも1つのチ
    ャンネルまたはダクト(23)を含み、各分別板(11)の
    各スリット(14)の頂部(16)に向かって運ばれる分別
    液を除去するための手段が、スリット(14)の頂部(1
    6)および各分別板(11)を貫通する孔(19)と連通し
    ている少なくとも1つののチャンネルまたはダクト(2
    0)を含み、分析板(11)に隣接する膜(10)が、孔(1
    9および22)と対応する孔(19M,22M)を有している特許
    請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の分別装置。
  7. 【請求項7】各分別板(11)の厚さが1.3mm〜1.7mmであ
    る特許請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の分別装
    置。
  8. 【請求項8】比W/L、Wはスリット(14)の幅、Lは長
    さである、が1:5より小さい特許請求の範囲第1〜7項
    のいずれかに記載の分別装置。
  9. 【請求項9】前記分別装置が人プラズマを連続的に分別
    する装置である特許請求の範囲第1〜8項のいずれかに
    記載の分別装置。
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