JPH0743387A - 同軸シャント抵抗器 - Google Patents
同軸シャント抵抗器Info
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- JPH0743387A JPH0743387A JP5208267A JP20826793A JPH0743387A JP H0743387 A JPH0743387 A JP H0743387A JP 5208267 A JP5208267 A JP 5208267A JP 20826793 A JP20826793 A JP 20826793A JP H0743387 A JPH0743387 A JP H0743387A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C3/00—Non-adjustable metal resistors made of wire or ribbon, e.g. coiled, woven or formed as grids
- H01C3/02—Non-adjustable metal resistors made of wire or ribbon, e.g. coiled, woven or formed as grids arranged or constructed for reducing self-induction, capacitance or variation with frequency
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Abstract
(57)【目的】 同軸抵抗器のインダクタンスを大幅に低減す
るとともに、周波数特性を良くする。 【構成】 円筒セラミック32は、円筒導体30に嵌挿
される。抵抗層36は、円筒セラミック32の内面に形
成され、円筒セラミック32の一端部において円筒導体
30と電気的に接続されている。中心導体34は、抵抗
層36と電気的に接続され、円筒セラミック32の他端
部に嵌挿される。そして、抵抗層36に発生する電圧を
取り出すために引き出し導体38及び40がある。
るとともに、周波数特性を良くする。 【構成】 円筒セラミック32は、円筒導体30に嵌挿
される。抵抗層36は、円筒セラミック32の内面に形
成され、円筒セラミック32の一端部において円筒導体
30と電気的に接続されている。中心導体34は、抵抗
層36と電気的に接続され、円筒セラミック32の他端
部に嵌挿される。そして、抵抗層36に発生する電圧を
取り出すために引き出し導体38及び40がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクタンスを低減
した高周波の大電流を測定するのに適した同軸シャント
抵抗器に関する。
した高周波の大電流を測定するのに適した同軸シャント
抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波の大電流を測定しようとする場
合、電流測定装置のインダクタンスLを低減させること
が大きな課題であった。即ち、インダクタンスLがあっ
た場合、電流Iが時間Δtの間にΔIだけ変化すると電
圧VがV=−L(ΔI/Δt)に従って発生する。この
インダクタンスが高周波の場合に測定誤差を生む一つの
大きな原因となっていた。
合、電流測定装置のインダクタンスLを低減させること
が大きな課題であった。即ち、インダクタンスLがあっ
た場合、電流Iが時間Δtの間にΔIだけ変化すると電
圧VがV=−L(ΔI/Δt)に従って発生する。この
インダクタンスが高周波の場合に測定誤差を生む一つの
大きな原因となっていた。
【0003】負荷に流れる電流を測定する方法の1つと
して、回路中に抵抗器を加えその両端間電圧を測定する
ことにより電流を算出する方法がある。抵抗器には、材
質で分類すると炭素、金属、酸化金属、これらの混合型
などがあり、形状で分類すると、巻線型、皮膜型、はく
型などがある。巻線抵抗器は構造的にはコイルと同一で
あるため、大きなインダクタンスを有している。また、
炭素又は金属皮膜抵抗器でも円筒形のものは、皮膜に溝
が切ってありインダクタンスを大きくしている。そこで
インダクタンスを減少させるため、高周波用には溝を切
らないノーカット抵抗器がある。しかし、一般にある抵
抗値を得るためには電流を流す端子間が有限長となるの
で、必ずインダクタンスが発生する。
して、回路中に抵抗器を加えその両端間電圧を測定する
ことにより電流を算出する方法がある。抵抗器には、材
質で分類すると炭素、金属、酸化金属、これらの混合型
などがあり、形状で分類すると、巻線型、皮膜型、はく
型などがある。巻線抵抗器は構造的にはコイルと同一で
あるため、大きなインダクタンスを有している。また、
炭素又は金属皮膜抵抗器でも円筒形のものは、皮膜に溝
が切ってありインダクタンスを大きくしている。そこで
インダクタンスを減少させるため、高周波用には溝を切
らないノーカット抵抗器がある。しかし、一般にある抵
抗値を得るためには電流を流す端子間が有限長となるの
で、必ずインダクタンスが発生する。
【0004】そこで、行きの電流と帰りの電流を互いに
逆に流し、発生する磁束を互いに打ち消すことによりイ
ンダクタンスを減少させる方法が考えられている。無誘
導巻抵抗器では、巻線を半分ずつ逆巻きに巻いて磁束を
打ち消すようにしている。また、図5は、この原理を利
用した導電路の例である。これは、薄膜絶縁体10上に
ストリップ・ライン状の抵抗膜12と導体膜14とで対
向する電流路を形成している。抵抗膜12は、薄膜絶縁
体10の端部で導体膜14と電気的に接続されている。
このとき、端子Bから入力した電流を端子Aから出力さ
せることで電流を往復させている。薄膜絶縁体10が薄
いほど、磁束の漏れる空間が少ないのでインダクタンス
が減少する。
逆に流し、発生する磁束を互いに打ち消すことによりイ
ンダクタンスを減少させる方法が考えられている。無誘
導巻抵抗器では、巻線を半分ずつ逆巻きに巻いて磁束を
打ち消すようにしている。また、図5は、この原理を利
用した導電路の例である。これは、薄膜絶縁体10上に
ストリップ・ライン状の抵抗膜12と導体膜14とで対
向する電流路を形成している。抵抗膜12は、薄膜絶縁
体10の端部で導体膜14と電気的に接続されている。
このとき、端子Bから入力した電流を端子Aから出力さ
せることで電流を往復させている。薄膜絶縁体10が薄
いほど、磁束の漏れる空間が少ないのでインダクタンス
が減少する。
【0005】しかし、図5に示した方法で、抵抗膜12
及び導体膜14の間隔を狭くしてもエッジ(縁)効果に
よりインダクタンスが若干残ってしまう。即ち、エッジ
効果により平行する電流路の端部近くにおいて電気力線
が外側に湾曲するため、磁束が外部空間にはみ出し完全
には磁束を打ち消すことができないのである。そこで、
同軸状に抵抗体及び導電体を配置することにより、エッ
ジ効果をなくすことが知られている(例えば、「大電流
工学ハンドブック」電気学会編、コロナ社を参照)。図
6は、中心導体20と円筒導体22とで同軸シャント抵
抗器を構成した例を示している。26は抵抗体(抵抗
層)である。このとき、中心導体20と円筒導体22の
間には円筒状の空間24がある。この抵抗体26は、通
常固体の円柱抵抗体をくり貫くなどして円筒に形成した
ものが使用される。被測定電流は、中心導体20の端子
Bに印加され、円筒導体22の端子Aから出力される。
被測定電流が往復することにより、インダクタンスの発
生を低減している。
及び導体膜14の間隔を狭くしてもエッジ(縁)効果に
よりインダクタンスが若干残ってしまう。即ち、エッジ
効果により平行する電流路の端部近くにおいて電気力線
が外側に湾曲するため、磁束が外部空間にはみ出し完全
には磁束を打ち消すことができないのである。そこで、
同軸状に抵抗体及び導電体を配置することにより、エッ
ジ効果をなくすことが知られている(例えば、「大電流
工学ハンドブック」電気学会編、コロナ社を参照)。図
6は、中心導体20と円筒導体22とで同軸シャント抵
抗器を構成した例を示している。26は抵抗体(抵抗
層)である。このとき、中心導体20と円筒導体22の
間には円筒状の空間24がある。この抵抗体26は、通
常固体の円柱抵抗体をくり貫くなどして円筒に形成した
ものが使用される。被測定電流は、中心導体20の端子
Bに印加され、円筒導体22の端子Aから出力される。
被測定電流が往復することにより、インダクタンスの発
生を低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6によれば、エッジ
効果による外部空間への磁束の漏れはなくなる。しか
し、中心導体20と円筒導体22の間に空間24がある
限り、この空間24に磁束が発生するためインダクタン
スが発生する。シャント抵抗器として使用する場合、高
周波の大電流においてはわずか1nH(ナノ・ヘンリ
ー)程度のインダクタンスでも大きな誤差が発生し、高
速大電流の測定に大きな障害となってしまう。例えば、
シャント抵抗器の抵抗値が10mΩの場合に100Aの
電流が流れれば1Vの電圧が発生するが、インダクタン
スLが1nHある場合に100n(ナノ)秒の間に電流
が0Aから100Aに変化すれば、V=−L(ΔI/Δ
t)の式に従って1Vの電圧が発生する。即ち、抵抗に
よって発生する電圧と等しい電圧が信号の立ち上がりで
インダクタンスLために発生してしまう。よってインダ
クタンスLを低減するため、中心導体20と円筒導体2
2の間の空間24をいかして狭くするかが従来から課題
となっていた。
効果による外部空間への磁束の漏れはなくなる。しか
し、中心導体20と円筒導体22の間に空間24がある
限り、この空間24に磁束が発生するためインダクタン
スが発生する。シャント抵抗器として使用する場合、高
周波の大電流においてはわずか1nH(ナノ・ヘンリ
ー)程度のインダクタンスでも大きな誤差が発生し、高
速大電流の測定に大きな障害となってしまう。例えば、
シャント抵抗器の抵抗値が10mΩの場合に100Aの
電流が流れれば1Vの電圧が発生するが、インダクタン
スLが1nHある場合に100n(ナノ)秒の間に電流
が0Aから100Aに変化すれば、V=−L(ΔI/Δ
t)の式に従って1Vの電圧が発生する。即ち、抵抗に
よって発生する電圧と等しい電圧が信号の立ち上がりで
インダクタンスLために発生してしまう。よってインダ
クタンスLを低減するため、中心導体20と円筒導体2
2の間の空間24をいかして狭くするかが従来から課題
となっていた。
【0007】また、抵抗体(抵抗層)26に厚みがある
場合では、表皮効果によって周波数が高くなると電流が
抵抗体表面を流れようとするために、実質的に抵抗値が
変動する。高周波の電流の測定に同軸シャント抵抗器を
用いる場合には、その抵抗値が安定していることが非常
に重要である。そのため、抵抗体も薄く形成することが
必要である。また、図6に示した例では、抵抗体を側面
から支持するものがなく空間に浮いた形であるため、ロ
ーレンツ力によって抵抗体26が収縮し機構的に安定で
ない面があった。
場合では、表皮効果によって周波数が高くなると電流が
抵抗体表面を流れようとするために、実質的に抵抗値が
変動する。高周波の電流の測定に同軸シャント抵抗器を
用いる場合には、その抵抗値が安定していることが非常
に重要である。そのため、抵抗体も薄く形成することが
必要である。また、図6に示した例では、抵抗体を側面
から支持するものがなく空間に浮いた形であるため、ロ
ーレンツ力によって抵抗体26が収縮し機構的に安定で
ない面があった。
【0008】そこで本発明の目的は、高周波の大電流を
測定するのに適した同軸シャント抵抗器を提供すること
である。本発明の他の目的は、インダクタンスを極力低
減させた同軸シャント抵抗器を提供することである。本
発明の他の目的は、周波数による抵抗値の変動が少ない
同軸シャント抵抗器を提供することである。本発明の他
の目的は、機構的に丈夫な同軸シャント抵抗器を提供す
ることである。
測定するのに適した同軸シャント抵抗器を提供すること
である。本発明の他の目的は、インダクタンスを極力低
減させた同軸シャント抵抗器を提供することである。本
発明の他の目的は、周波数による抵抗値の変動が少ない
同軸シャント抵抗器を提供することである。本発明の他
の目的は、機構的に丈夫な同軸シャント抵抗器を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の同軸シャント抵
抗器は、円筒導体30と、円筒導体30に嵌挿された円
筒セラミック32と、円筒セラミック32の一端部にお
いて円筒導体30と電気的に接続され、円筒セラミック
32の内面に形成された抵抗層36と、抵抗層36と電
気的に接続され、円筒セラミック32の他端部に嵌挿さ
れた中心導体と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す
引き出し導体38及び40とを具えている。
抗器は、円筒導体30と、円筒導体30に嵌挿された円
筒セラミック32と、円筒セラミック32の一端部にお
いて円筒導体30と電気的に接続され、円筒セラミック
32の内面に形成された抵抗層36と、抵抗層36と電
気的に接続され、円筒セラミック32の他端部に嵌挿さ
れた中心導体と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す
引き出し導体38及び40とを具えている。
【0010】また、本発明の同軸シャント抵抗器は、円
筒導体30と、円筒導体30の内面に形成した酸化皮膜
層又は高分子樹脂層32と、円筒導体30の一端部で電
気的に接続され、酸化皮膜層又は高分子樹脂層32上に
形成された抵抗層36と、抵抗層36と電気的に接続さ
れ、円筒導体30の他端部に嵌挿された中心導体34
と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す引き出し導体
38及び40とを具えるようにしても良い。
筒導体30と、円筒導体30の内面に形成した酸化皮膜
層又は高分子樹脂層32と、円筒導体30の一端部で電
気的に接続され、酸化皮膜層又は高分子樹脂層32上に
形成された抵抗層36と、抵抗層36と電気的に接続さ
れ、円筒導体30の他端部に嵌挿された中心導体34
と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す引き出し導体
38及び40とを具えるようにしても良い。
【0011】さらに本発明の同軸シャント抵抗器は、円
筒導体30と、円筒導体30の内面に設けた絶縁層32
と、円筒導体30の一端部と電気的に接続される抵抗層
36が外面上に形成され、円筒導体30に嵌挿された絶
縁性円筒支持体37と、抵抗層36と電気的に接続さ
れ、円筒導体30の他端部に嵌挿された中心導体34
と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す引き出し導体
38及び40とを具えるようにしても良い。
筒導体30と、円筒導体30の内面に設けた絶縁層32
と、円筒導体30の一端部と電気的に接続される抵抗層
36が外面上に形成され、円筒導体30に嵌挿された絶
縁性円筒支持体37と、抵抗層36と電気的に接続さ
れ、円筒導体30の他端部に嵌挿された中心導体34
と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す引き出し導体
38及び40とを具えるようにしても良い。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の同軸シャント抵抗器の好適
実施例の断面図である。円筒導体30は、円筒状の導体
である。絶縁層32は、円筒導体30と中心導体34と
を絶縁する。円筒導体30及び34には、例えばアルミ
などを使用しても良い。絶縁層32には、例えば円筒セ
ラミックを使用するのが好適である。これによれば、絶
縁層32の厚さを数10μm〜数100μm(マイクロ
・メータ)にできる。また、円筒導体30の内面又は中
心導体34の外面に酸化皮膜層を設けることにより、絶
縁層32を形成しても良い。金属酸化皮膜を用いれば、
絶縁層32をさらに薄いものにすることができる。絶縁
層32が薄ければ磁束が発生する空間が減少し、インダ
クタンスを低減させることができる。
実施例の断面図である。円筒導体30は、円筒状の導体
である。絶縁層32は、円筒導体30と中心導体34と
を絶縁する。円筒導体30及び34には、例えばアルミ
などを使用しても良い。絶縁層32には、例えば円筒セ
ラミックを使用するのが好適である。これによれば、絶
縁層32の厚さを数10μm〜数100μm(マイクロ
・メータ)にできる。また、円筒導体30の内面又は中
心導体34の外面に酸化皮膜層を設けることにより、絶
縁層32を形成しても良い。金属酸化皮膜を用いれば、
絶縁層32をさらに薄いものにすることができる。絶縁
層32が薄ければ磁束が発生する空間が減少し、インダ
クタンスを低減させることができる。
【0013】図1中、斜線で示した抵抗層36は、その
一端が円筒導体30と他端が中心導体34と夫々電気的
に接続され、円筒導体30と中心導体34とを接続しつ
つ抵抗値を得るために設けられる。これは絶縁層32と
して円筒セラミックを使用した場合であれば、その内面
に抵抗層を形成し、その上で円筒導体30及び中心導体
34と組み立てれば良い。円筒セラミックを使用するの
は、抵抗体の焼結温度にも耐え得るからである。抵抗層
36の形成において表皮効果の影響を低減するために
は、その厚さを極力薄くする必要がある。混合皮膜抵抗
を製造するには、炭素と樹脂又は金属とガラスを混ぜて
焼結させる(夫々通称、ソリッド抵抗、厚膜抵抗とい
う)が、このような手法を用いて円筒セラミックの内面
に抵抗層36を焼結させる。これによれば、厚さが数1
0μm程度の抵抗層36を形成できる。もちろん、他の
膜状の抵抗を形成する方法を用いても良い。
一端が円筒導体30と他端が中心導体34と夫々電気的
に接続され、円筒導体30と中心導体34とを接続しつ
つ抵抗値を得るために設けられる。これは絶縁層32と
して円筒セラミックを使用した場合であれば、その内面
に抵抗層を形成し、その上で円筒導体30及び中心導体
34と組み立てれば良い。円筒セラミックを使用するの
は、抵抗体の焼結温度にも耐え得るからである。抵抗層
36の形成において表皮効果の影響を低減するために
は、その厚さを極力薄くする必要がある。混合皮膜抵抗
を製造するには、炭素と樹脂又は金属とガラスを混ぜて
焼結させる(夫々通称、ソリッド抵抗、厚膜抵抗とい
う)が、このような手法を用いて円筒セラミックの内面
に抵抗層36を焼結させる。これによれば、厚さが数1
0μm程度の抵抗層36を形成できる。もちろん、他の
膜状の抵抗を形成する方法を用いても良い。
【0014】図2は、本発明の他の実施例を示してい
る。これは、絶縁層32として酸化皮膜層を使用する場
合で、円筒導体30の内面に酸化皮膜による絶縁層32
を形成した後、上述と同様に抵抗体を塗布し、加熱し焼
結させて抵抗層36を形成している。これによれば、絶
縁層32及び抵抗層36を同時に非常に薄く形成でき、
インダクタンスの低減と周波数特性の向上とを同時に達
成できる。例えば、円筒導体としてアルミを使用した場
合、比較的安定した酸化膜(アルミナ)を容易に形成で
きることはいうまでもない。
る。これは、絶縁層32として酸化皮膜層を使用する場
合で、円筒導体30の内面に酸化皮膜による絶縁層32
を形成した後、上述と同様に抵抗体を塗布し、加熱し焼
結させて抵抗層36を形成している。これによれば、絶
縁層32及び抵抗層36を同時に非常に薄く形成でき、
インダクタンスの低減と周波数特性の向上とを同時に達
成できる。例えば、円筒導体としてアルミを使用した場
合、比較的安定した酸化膜(アルミナ)を容易に形成で
きることはいうまでもない。
【0015】本発明の他の実施例によれば、絶縁層32
として酸化皮膜を用いる代わりに、耐熱性、周波数特性
(高周波でも絶縁性を保つ)の良い高分子樹脂を用いて
も良い。例えば、テフロン(商標)として知られるフッ
素樹脂や、ポリイミドなどを使用するのが良い。これら
高分子樹脂を円筒導体内面に形成するには、蒸着、スパ
ッタリング等の周知の方法を用いれば良い。
として酸化皮膜を用いる代わりに、耐熱性、周波数特性
(高周波でも絶縁性を保つ)の良い高分子樹脂を用いて
も良い。例えば、テフロン(商標)として知られるフッ
素樹脂や、ポリイミドなどを使用するのが良い。これら
高分子樹脂を円筒導体内面に形成するには、蒸着、スパ
ッタリング等の周知の方法を用いれば良い。
【0016】図3は、本発明の更に他の実施例を示して
いる。これは、炭素系又は金属系の混合皮膜抵抗の層3
6を絶縁性円筒支持体37の外面上に焼結させて形成し
ている。抵抗層36を焼結して形成するのに、円筒の内
面に形成するよりも円筒の外面に形成する方が容易であ
る。ただし、絶縁性円筒支持体37は、焼結温度に耐え
るものである必要がある。例えば絶縁性円筒支持体37
には、円筒セラミックが好適である。なお、この絶縁性
円筒支持体37は、抵抗層36で発生する熱を逃がすヒ
ートシンクとしても機能する。絶縁層32は、上述のご
とく厚さの薄い円筒セラミックでも良いし、酸化皮膜又
は高分子樹脂でも良い。さらにこの場合には、絶縁層3
2に抵抗層36を焼結させるわけではないため、厚さを
薄くできるが焼結温度には耐えられないポリエステルな
どの融点の低い絶縁物でも使用可能となる。よってこの
実施例であれば、比較的安価に同軸シャント抵抗器を製
造できる。
いる。これは、炭素系又は金属系の混合皮膜抵抗の層3
6を絶縁性円筒支持体37の外面上に焼結させて形成し
ている。抵抗層36を焼結して形成するのに、円筒の内
面に形成するよりも円筒の外面に形成する方が容易であ
る。ただし、絶縁性円筒支持体37は、焼結温度に耐え
るものである必要がある。例えば絶縁性円筒支持体37
には、円筒セラミックが好適である。なお、この絶縁性
円筒支持体37は、抵抗層36で発生する熱を逃がすヒ
ートシンクとしても機能する。絶縁層32は、上述のご
とく厚さの薄い円筒セラミックでも良いし、酸化皮膜又
は高分子樹脂でも良い。さらにこの場合には、絶縁層3
2に抵抗層36を焼結させるわけではないため、厚さを
薄くできるが焼結温度には耐えられないポリエステルな
どの融点の低い絶縁物でも使用可能となる。よってこの
実施例であれば、比較的安価に同軸シャント抵抗器を製
造できる。
【0017】図1、図2又は図3において、被測定電流
は円筒導体30又は中心導体34の一方から入力され、
他方から出力される。電流の測定は、好適にはケルビン
・センス(4端子測定)で行う。ケルビン・センスのた
め、抵抗層(抵抗体)36で発生する電圧を円筒導体3
0と中心導体34から引き出し導体38及び40により
夫々端子C及びDに引き出す。端子C及びDを夫々ケル
ビン・センスのリターン端子及びセンス端子として用い
るのが良い。なお、端子C及びDでBNCコネクタを構
成すれば、測定装置(図示せず)との接続が容易とな
る。抵抗層36は熱を発生するので、絶縁層32は耐熱
性があり熱伝導性が良いものが好適である。以上の構成
により、残留インダクタンスは50pH(ピコ・ヘンリ
ー)以下にすることができる。
は円筒導体30又は中心導体34の一方から入力され、
他方から出力される。電流の測定は、好適にはケルビン
・センス(4端子測定)で行う。ケルビン・センスのた
め、抵抗層(抵抗体)36で発生する電圧を円筒導体3
0と中心導体34から引き出し導体38及び40により
夫々端子C及びDに引き出す。端子C及びDを夫々ケル
ビン・センスのリターン端子及びセンス端子として用い
るのが良い。なお、端子C及びDでBNCコネクタを構
成すれば、測定装置(図示せず)との接続が容易とな
る。抵抗層36は熱を発生するので、絶縁層32は耐熱
性があり熱伝導性が良いものが好適である。以上の構成
により、残留インダクタンスは50pH(ピコ・ヘンリ
ー)以下にすることができる。
【0018】図4は、ケルビン・センスの原理を示して
いる。電流源120からの被測定電流Iを測定するもの
である。ケルビン・センスは、被測定電流Iによって電
流検出抵抗器100で発生する電圧降下を検出して電流
値を算出する場合に、電流検出抵抗器100以外の抵抗
による影響、つまり、接続線の抵抗や接続線と電流検出
抵抗器100との接触抵抗になどによる影響を低減させ
るものである。フォース端子Bには、被測定電流Iが供
給される。グランド端子Aは接地される。センス端子D
及びリターン端子Cは、高入力インピーダンスの電圧検
出器110に接続される。この結果、被測定電流Iの大
部分は端子AB間を流れ、端子C及びDにはあまり流れ
ない。よって、電流検出抵抗器100と電圧検出器11
0までの間の接続線での電圧降下はそれほど問題となら
ない。加えて端子C及びDの出力電圧は、差動増幅器な
どでプッシュプルに検出されるため、端子C及びDから
電圧検出器110までの接続線の影響はほぼ無視するこ
とができる。これらにより、電流検出抵抗器100によ
る電圧降下だけを純粋に検出できる。よって、電流検出
抵抗器100の抵抗値は既知であるから、被測定電流I
の電流値を算出できる。図1及び図2のA、B、C及び
Dは、夫々上述の端子A、B、C及びDに対応してお
り、ケルビン・センスにより本発明の電流検出抵抗器が
純粋に有する抵抗値によって生じる電圧降下を検出可能
になっている。この電流検出抵抗器100として本発明
の同軸シャント抵抗器を使用すれば、非常に高精度な測
定を行うことできる。
いる。電流源120からの被測定電流Iを測定するもの
である。ケルビン・センスは、被測定電流Iによって電
流検出抵抗器100で発生する電圧降下を検出して電流
値を算出する場合に、電流検出抵抗器100以外の抵抗
による影響、つまり、接続線の抵抗や接続線と電流検出
抵抗器100との接触抵抗になどによる影響を低減させ
るものである。フォース端子Bには、被測定電流Iが供
給される。グランド端子Aは接地される。センス端子D
及びリターン端子Cは、高入力インピーダンスの電圧検
出器110に接続される。この結果、被測定電流Iの大
部分は端子AB間を流れ、端子C及びDにはあまり流れ
ない。よって、電流検出抵抗器100と電圧検出器11
0までの間の接続線での電圧降下はそれほど問題となら
ない。加えて端子C及びDの出力電圧は、差動増幅器な
どでプッシュプルに検出されるため、端子C及びDから
電圧検出器110までの接続線の影響はほぼ無視するこ
とができる。これらにより、電流検出抵抗器100によ
る電圧降下だけを純粋に検出できる。よって、電流検出
抵抗器100の抵抗値は既知であるから、被測定電流I
の電流値を算出できる。図1及び図2のA、B、C及び
Dは、夫々上述の端子A、B、C及びDに対応してお
り、ケルビン・センスにより本発明の電流検出抵抗器が
純粋に有する抵抗値によって生じる電圧降下を検出可能
になっている。この電流検出抵抗器100として本発明
の同軸シャント抵抗器を使用すれば、非常に高精度な測
定を行うことできる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、同軸シャント抵抗器の
円筒導体と中心導体とを絶縁する絶縁層を非常に薄くす
ることができるので、磁束の漏れを防ぎインダクタンス
を効果的に低減することができる。また、抵抗層を非常
に薄くすることができるので、周波数特性を向上させる
ことができる。また、抵抗層は円筒セラミック又は円筒
導体上に形成するので、抵抗層にかかるローレンツ力に
もかかわらず機構的に丈夫である。
円筒導体と中心導体とを絶縁する絶縁層を非常に薄くす
ることができるので、磁束の漏れを防ぎインダクタンス
を効果的に低減することができる。また、抵抗層を非常
に薄くすることができるので、周波数特性を向上させる
ことができる。また、抵抗層は円筒セラミック又は円筒
導体上に形成するので、抵抗層にかかるローレンツ力に
もかかわらず機構的に丈夫である。
【図1】本発明の同軸シャント抵抗器の一好適実施例の
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の同軸シャント抵抗器の他の好適実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図3】本発明の同軸シャント抵抗器の更に他の好適実
施例の断面図である。
施例の断面図である。
【図4】ケルビン・センスの原理を示す図である。
【図5】インダクタンスを減少させるために電流を往復
させた対向する電流路を示す図である。
させた対向する電流路を示す図である。
【図6】従来の同軸シャント抵抗器の例を示す図であ
る。
る。
30 円筒導体 32 絶縁層 34 中心導体 36 抵抗層 37 絶縁性円筒支持体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】誓誓
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 同軸抵抗器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクタンスを低減
した高周波の大電流を測定するのに適した同軸抵抗器に
関する。
した高周波の大電流を測定するのに適した同軸抵抗器に
関する。
【0002】
【従来の技術】高周波の大電流を測定しようとする場
合、電流測定装置のインダクタンスLを低減させること
が大きな課題であった。即ち、インダクタンスLがあっ
た場合、電流Iが時間Δtの間にΔIだけ変化すると電
圧VがV=−L(ΔI/Δt)に従って発生する。この
インダクタンスが高周波の場合に測定誤差を生む一つの
大きな原因となっていた。
合、電流測定装置のインダクタンスLを低減させること
が大きな課題であった。即ち、インダクタンスLがあっ
た場合、電流Iが時間Δtの間にΔIだけ変化すると電
圧VがV=−L(ΔI/Δt)に従って発生する。この
インダクタンスが高周波の場合に測定誤差を生む一つの
大きな原因となっていた。
【0003】負荷に流れる電流を測定する方法の1つと
して、回路中に抵抗器を加えその両端間電圧を測定する
ことにより電流を算出する方法がある。抵抗器には、材
質で分類すると炭素、金属、酸化金属、これらの混合型
などがあり、形状で分類すると、巻線型、皮膜型、はく
型などがある。巻線抵抗器は構造的にはコイルと同一で
あるため、大きなインダクタンスを有している。また、
炭素又は金属皮膜抵抗器でも円筒形のものは、皮膜に溝
が切ってありインダクタンスを大きくしている。そこで
インダクタンスを減少させるため、高周波用には溝を切
らないノーカット抵抗器がある。しかし、一般にある抵
抗値を得るためには電流を流す端子間が有限長となるの
で、必ずインダクタンスが発生する。
して、回路中に抵抗器を加えその両端間電圧を測定する
ことにより電流を算出する方法がある。抵抗器には、材
質で分類すると炭素、金属、酸化金属、これらの混合型
などがあり、形状で分類すると、巻線型、皮膜型、はく
型などがある。巻線抵抗器は構造的にはコイルと同一で
あるため、大きなインダクタンスを有している。また、
炭素又は金属皮膜抵抗器でも円筒形のものは、皮膜に溝
が切ってありインダクタンスを大きくしている。そこで
インダクタンスを減少させるため、高周波用には溝を切
らないノーカット抵抗器がある。しかし、一般にある抵
抗値を得るためには電流を流す端子間が有限長となるの
で、必ずインダクタンスが発生する。
【0004】そこで、行きの電流と帰りの電流を互いに
逆に流し、発生する磁束を互いに打ち消すことによりイ
ンダクタンスを減少させる方法が考えられている。無誘
導巻抵抗器では、巻線を半分ずつ逆巻きに巻いて磁束を
打ち消すようにしている。また、図5は、この原理を利
用した導電路の例である。これは、薄膜絶縁体10上に
ストリップ・ライン状の抵抗膜12と導体膜14とで対
向する電流路を形成している。抵抗膜12は、薄膜絶縁
体10の端部で導体膜14と電気的に接続されている。
このとき、端子Bから入力した電流を端子Aから出力さ
せることで電流を往復させている。薄膜絶縁体10が薄
いほど、磁束の漏れる空間が少ないのでインダクタンス
が減少する。
逆に流し、発生する磁束を互いに打ち消すことによりイ
ンダクタンスを減少させる方法が考えられている。無誘
導巻抵抗器では、巻線を半分ずつ逆巻きに巻いて磁束を
打ち消すようにしている。また、図5は、この原理を利
用した導電路の例である。これは、薄膜絶縁体10上に
ストリップ・ライン状の抵抗膜12と導体膜14とで対
向する電流路を形成している。抵抗膜12は、薄膜絶縁
体10の端部で導体膜14と電気的に接続されている。
このとき、端子Bから入力した電流を端子Aから出力さ
せることで電流を往復させている。薄膜絶縁体10が薄
いほど、磁束の漏れる空間が少ないのでインダクタンス
が減少する。
【0005】しかし、図5に示した方法で、抵抗膜12
及び導体膜14の間隔を狭くしてもエッジ(縁)効果に
よりインダクタンスが若干残ってしまう。即ち、エッジ
効果により平行する電流路の端部近くにおいて電気力線
が外側に湾曲するため、磁束が外部空間にはみ出し完全
には磁束を打ち消すことができないのである。そこで、
同軸状に抵抗体及び導電体を配置することにより、エッ
ジ効果をなくすことが知られている(例えば、「大電流
工学ハンドブック」電気学会編、コロナ社を参照)。図
6は、中心導体20と円筒導体22とで同軸抵抗器を構
成した例を示している。26は抵抗体(抵抗層)であ
る。このとき、中心導体20と円筒導体22の間には円
筒状の空間24がある。この抵抗体26は、通常固体の
円柱抵抗体をくり貫くなどして円筒に形成したものが使
用される。被測定電流は、中心導体20の端子Bに印加
され、円筒導体22の端子Aから出力される。被測定電
流が往復することにより、インダクタンスの発生を低減
している。
及び導体膜14の間隔を狭くしてもエッジ(縁)効果に
よりインダクタンスが若干残ってしまう。即ち、エッジ
効果により平行する電流路の端部近くにおいて電気力線
が外側に湾曲するため、磁束が外部空間にはみ出し完全
には磁束を打ち消すことができないのである。そこで、
同軸状に抵抗体及び導電体を配置することにより、エッ
ジ効果をなくすことが知られている(例えば、「大電流
工学ハンドブック」電気学会編、コロナ社を参照)。図
6は、中心導体20と円筒導体22とで同軸抵抗器を構
成した例を示している。26は抵抗体(抵抗層)であ
る。このとき、中心導体20と円筒導体22の間には円
筒状の空間24がある。この抵抗体26は、通常固体の
円柱抵抗体をくり貫くなどして円筒に形成したものが使
用される。被測定電流は、中心導体20の端子Bに印加
され、円筒導体22の端子Aから出力される。被測定電
流が往復することにより、インダクタンスの発生を低減
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6によれば、エッジ
効果による外部空間への磁束の漏れはなくなる。しか
し、中心導体20と円筒導体22の間に空間24がある
限り、この空間24に磁束が発生するためインダクタン
スが発生する。電流検出抵抗器として使用する場合、高
周波の大電流においてはわずか1nH(ナノ・ヘンリ
ー)程度のインダクタンスでも大きな誤差が発生し、高
速大電流の測定に大きな障害となってしまう。例えば、
抵抗器の抵抗値が10mΩの場合に100Aの電流が流
れれば1Vの電圧が発生するが、インダクタンスLが1
nHある場合に100n(ナノ)秒の間に電流が0Aか
ら100Aに変化すれば、V=−L(ΔI/Δt)の式
に従って1Vの電圧が発生する。即ち、抵抗によって発
生する電圧と等しい電圧が信号の立ち上がりでインダク
タンスLために発生してしまう。よってインダクタンス
Lを低減するため、中心導体20と円筒導体22の間の
空間24をいかして狭くするかが従来から課題となって
いた。
効果による外部空間への磁束の漏れはなくなる。しか
し、中心導体20と円筒導体22の間に空間24がある
限り、この空間24に磁束が発生するためインダクタン
スが発生する。電流検出抵抗器として使用する場合、高
周波の大電流においてはわずか1nH(ナノ・ヘンリ
ー)程度のインダクタンスでも大きな誤差が発生し、高
速大電流の測定に大きな障害となってしまう。例えば、
抵抗器の抵抗値が10mΩの場合に100Aの電流が流
れれば1Vの電圧が発生するが、インダクタンスLが1
nHある場合に100n(ナノ)秒の間に電流が0Aか
ら100Aに変化すれば、V=−L(ΔI/Δt)の式
に従って1Vの電圧が発生する。即ち、抵抗によって発
生する電圧と等しい電圧が信号の立ち上がりでインダク
タンスLために発生してしまう。よってインダクタンス
Lを低減するため、中心導体20と円筒導体22の間の
空間24をいかして狭くするかが従来から課題となって
いた。
【0007】また、抵抗体(抵抗層)26に厚みがある
場合では、表皮効果によって周波数が高くなると電流が
抵抗体表面を流れようとするために、実質的に抵抗値が
変動する。高周波の電流の測定に同軸抵抗器を用いる場
合には、その抵抗値が安定していることが非常に重要で
ある。そのため、抵抗体も薄く形成することが必要であ
る。また、図6に示した例では、抵抗体を側面から支持
するものがなく空間に浮いた形であるため、ローレンツ
力によって抵抗体26が収縮し機構的に安定でない面が
あった。
場合では、表皮効果によって周波数が高くなると電流が
抵抗体表面を流れようとするために、実質的に抵抗値が
変動する。高周波の電流の測定に同軸抵抗器を用いる場
合には、その抵抗値が安定していることが非常に重要で
ある。そのため、抵抗体も薄く形成することが必要であ
る。また、図6に示した例では、抵抗体を側面から支持
するものがなく空間に浮いた形であるため、ローレンツ
力によって抵抗体26が収縮し機構的に安定でない面が
あった。
【0008】そこで本発明の目的は、高周波の大電流を
測定するのに適した同軸抵抗器を提供することである。
本発明の他の目的は、インダクタンスを極力低減させた
同軸抵抗器を提供することである。本発明の他の目的
は、周波数による抵抗値の変動が少ない同軸抵抗器を提
供することである。本発明の他の目的は、機構的に丈夫
な同軸抵抗器を提供することである。
測定するのに適した同軸抵抗器を提供することである。
本発明の他の目的は、インダクタンスを極力低減させた
同軸抵抗器を提供することである。本発明の他の目的
は、周波数による抵抗値の変動が少ない同軸抵抗器を提
供することである。本発明の他の目的は、機構的に丈夫
な同軸抵抗器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の同軸抵抗器は、
円筒導体30と、円筒導体30に嵌挿された円筒セラミ
ック32と、円筒セラミック32の一端部において円筒
導体30と電気的に接続され、円筒セラミック32の内
面に形成された抵抗層36と、抵抗層36と電気的に接
続され、円筒セラミック32の他端部に嵌挿された中心
導体と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す引き出し
導体38及び40とを具えている。
円筒導体30と、円筒導体30に嵌挿された円筒セラミ
ック32と、円筒セラミック32の一端部において円筒
導体30と電気的に接続され、円筒セラミック32の内
面に形成された抵抗層36と、抵抗層36と電気的に接
続され、円筒セラミック32の他端部に嵌挿された中心
導体と、抵抗層36に発生する電圧を取り出す引き出し
導体38及び40とを具えている。
【0010】また、本発明の同軸抵抗器は、円筒導体3
0と、円筒導体30の内面に形成した酸化皮膜層又は高
分子樹脂層32と、円筒導体30の一端部で電気的に接
続され、酸化皮膜層又は高分子樹脂層32上に形成され
た抵抗層36と、抵抗層36と電気的に接続され、円筒
導体30の他端部に嵌挿された中心導体34と、抵抗層
36に発生する電圧を取り出す引き出し導体38及び4
0とを具えるようにしても良い。
0と、円筒導体30の内面に形成した酸化皮膜層又は高
分子樹脂層32と、円筒導体30の一端部で電気的に接
続され、酸化皮膜層又は高分子樹脂層32上に形成され
た抵抗層36と、抵抗層36と電気的に接続され、円筒
導体30の他端部に嵌挿された中心導体34と、抵抗層
36に発生する電圧を取り出す引き出し導体38及び4
0とを具えるようにしても良い。
【0011】さらに本発明の同軸抵抗器は、円筒導体3
0と、円筒導体30の内面に設けた絶縁層32と、円筒
導体30の一端部と電気的に接続される抵抗層36が外
面上に形成され、円筒導体30に嵌挿された絶縁性円筒
支持体37と、抵抗層36と電気的に接続され、円筒導
体30の他端部に嵌挿された中心導体34と、抵抗層3
6に発生する電圧を取り出す引き出し導体38及び40
とを具えるようにしても良い。
0と、円筒導体30の内面に設けた絶縁層32と、円筒
導体30の一端部と電気的に接続される抵抗層36が外
面上に形成され、円筒導体30に嵌挿された絶縁性円筒
支持体37と、抵抗層36と電気的に接続され、円筒導
体30の他端部に嵌挿された中心導体34と、抵抗層3
6に発生する電圧を取り出す引き出し導体38及び40
とを具えるようにしても良い。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の同軸抵抗器の好適実施例の
断面図である。円筒導体30は、円筒状の導体である。
絶縁層32は、円筒導体30と中心導体34とを絶縁す
る。円筒導体30及び34には、例えばアルミなどを使
用しても良い。絶縁層32には、例えば円筒セラミック
を使用するのが好適である。これによれば、絶縁層32
の厚さを数10μm〜数100μm(マイクロ・メー
タ)にできる。また、円筒導体30の内面又は中心導体
34の外面に酸化皮膜層を設けることにより、絶縁層3
2を形成しても良い。金属酸化皮膜を用いれば、絶縁層
32をさらに薄いものにすることができる。絶縁層32
が薄ければ磁束が発生する空間が減少し、インダクタン
スを低減させることができる。
断面図である。円筒導体30は、円筒状の導体である。
絶縁層32は、円筒導体30と中心導体34とを絶縁す
る。円筒導体30及び34には、例えばアルミなどを使
用しても良い。絶縁層32には、例えば円筒セラミック
を使用するのが好適である。これによれば、絶縁層32
の厚さを数10μm〜数100μm(マイクロ・メー
タ)にできる。また、円筒導体30の内面又は中心導体
34の外面に酸化皮膜層を設けることにより、絶縁層3
2を形成しても良い。金属酸化皮膜を用いれば、絶縁層
32をさらに薄いものにすることができる。絶縁層32
が薄ければ磁束が発生する空間が減少し、インダクタン
スを低減させることができる。
【0013】図1中、斜線で示した抵抗層36は、その
一端が円筒導体30と他端が中心導体34と夫々電気的
に接続され、円筒導体30と中心導体34とを接続しつ
つ抵抗値を得るために設けられる。これは絶縁層32と
して円筒セラミックを使用した場合であれば、その内面
に抵抗層を形成し、その上で円筒導体30及び中心導体
34と組み立てれば良い。円筒セラミックを使用するの
は、抵抗体の焼結温度にも耐え得るからである。抵抗層
36の形成において表皮効果の影響を低減するために
は、その厚さを極力薄くする必要がある。混合皮膜抵抗
を製造するには、炭素と樹脂又は金属とガラスを混ぜて
焼結させる(夫々通称、ソリッド抵抗、厚膜抵抗とい
う)が、このような手法を用いて円筒セラミックの内面
に抵抗層36を焼結させる。これによれば、厚さが数1
0μm程度の抵抗層36を形成できる。もちろん、他の
膜状の抵抗を形成する方法を用いても良い。
一端が円筒導体30と他端が中心導体34と夫々電気的
に接続され、円筒導体30と中心導体34とを接続しつ
つ抵抗値を得るために設けられる。これは絶縁層32と
して円筒セラミックを使用した場合であれば、その内面
に抵抗層を形成し、その上で円筒導体30及び中心導体
34と組み立てれば良い。円筒セラミックを使用するの
は、抵抗体の焼結温度にも耐え得るからである。抵抗層
36の形成において表皮効果の影響を低減するために
は、その厚さを極力薄くする必要がある。混合皮膜抵抗
を製造するには、炭素と樹脂又は金属とガラスを混ぜて
焼結させる(夫々通称、ソリッド抵抗、厚膜抵抗とい
う)が、このような手法を用いて円筒セラミックの内面
に抵抗層36を焼結させる。これによれば、厚さが数1
0μm程度の抵抗層36を形成できる。もちろん、他の
膜状の抵抗を形成する方法を用いても良い。
【0014】図2は、本発明の他の実施例を示してい
る。これは、絶縁層32として酸化皮膜層を使用する場
合で、円筒導体30の内面に酸化皮膜による絶縁層32
を形成した後、上述と同様に抵抗体を塗布し、加熱し焼
結させて抵抗層36を形成している。これによれば、絶
縁層32及び抵抗層36を同時に非常に薄く形成でき、
インダクタンスの低減と周波数特性の向上とを同時に達
成できる。例えば、円筒導体としてアルミを使用した場
合、比較的安定した酸化膜(アルミナ)を容易に形成で
きることはいうまでもない。
る。これは、絶縁層32として酸化皮膜層を使用する場
合で、円筒導体30の内面に酸化皮膜による絶縁層32
を形成した後、上述と同様に抵抗体を塗布し、加熱し焼
結させて抵抗層36を形成している。これによれば、絶
縁層32及び抵抗層36を同時に非常に薄く形成でき、
インダクタンスの低減と周波数特性の向上とを同時に達
成できる。例えば、円筒導体としてアルミを使用した場
合、比較的安定した酸化膜(アルミナ)を容易に形成で
きることはいうまでもない。
【0015】本発明の他の実施例によれば、絶縁層32
として酸化皮膜を用いる代わりに、耐熱性、周波数特性
(高周波でも絶縁性を保つ)の良い高分子樹脂を用いて
も良い。例えば、テフロン(商標)として知られるフッ
素樹脂や、ポリイミドなどを使用するのが良い。これら
高分子樹脂を円筒導体内面に形成するには、蒸着、スパ
ッタリング等の周知の方法を用いれば良い。
として酸化皮膜を用いる代わりに、耐熱性、周波数特性
(高周波でも絶縁性を保つ)の良い高分子樹脂を用いて
も良い。例えば、テフロン(商標)として知られるフッ
素樹脂や、ポリイミドなどを使用するのが良い。これら
高分子樹脂を円筒導体内面に形成するには、蒸着、スパ
ッタリング等の周知の方法を用いれば良い。
【0016】図3は、本発明の更に他の実施例を示して
いる。これは、炭素系又は金属系の混合皮膜抵抗の層3
6を絶縁性円筒支持体37の外面上に焼結させて形成し
ている。抵抗層36を焼結して形成するのに、円筒の内
面に形成するよりも円筒の外面に形成する方が容易であ
る。ただし、絶縁性円筒支持体37は、焼結温度に耐え
るものである必要がある。例えば絶縁性円筒支持体37
には、円筒セラミックが好適である。なお、この絶縁性
円筒支持体37は、抵抗層36で発生する熱を逃がすヒ
ートシンクとしても機能する。絶縁層32は、上述のご
とく厚さの薄い円筒セラミックでも良いし、酸化皮膜又
は高分子樹脂でも良い。さらにこの場合には、絶縁層3
2に抵抗層36を焼結させるわけではないため、厚さを
薄くできるが焼結温度には耐えられないポリエステルな
どの融点の低い絶縁物でも使用可能となる。よってこの
実施例であれば、比較的安価に同軸抵抗器を製造でき
る。
いる。これは、炭素系又は金属系の混合皮膜抵抗の層3
6を絶縁性円筒支持体37の外面上に焼結させて形成し
ている。抵抗層36を焼結して形成するのに、円筒の内
面に形成するよりも円筒の外面に形成する方が容易であ
る。ただし、絶縁性円筒支持体37は、焼結温度に耐え
るものである必要がある。例えば絶縁性円筒支持体37
には、円筒セラミックが好適である。なお、この絶縁性
円筒支持体37は、抵抗層36で発生する熱を逃がすヒ
ートシンクとしても機能する。絶縁層32は、上述のご
とく厚さの薄い円筒セラミックでも良いし、酸化皮膜又
は高分子樹脂でも良い。さらにこの場合には、絶縁層3
2に抵抗層36を焼結させるわけではないため、厚さを
薄くできるが焼結温度には耐えられないポリエステルな
どの融点の低い絶縁物でも使用可能となる。よってこの
実施例であれば、比較的安価に同軸抵抗器を製造でき
る。
【0017】図1、図2又は図3において、被測定電流
は円筒導体30又は中心導体34の一方から入力され、
他方から出力される。電流の測定は、好適にはケルビン
・センス(4端子測定)で行う。ケルビン・センスのた
め、抵抗層(抵抗体)36で発生する電圧を円筒導体3
0と中心導体34から引き出し導体38及び40により
夫々端子C及びDに引き出す。端子C及びDを夫々ケル
ビン・センスのリターン端子及びセンス端子として用い
るのが良い。なお、端子C及びDでBNCコネクタを構
成すれば、測定装置(図示せず)との接続が容易とな
る。抵抗層36は熱を発生するので、絶縁層32は耐熱
性があり熱伝導性が良いものが好適である。以上の構成
により、残留インダクタンスは50pH(ピコ・ヘンリ
ー)以下にすることができる。
は円筒導体30又は中心導体34の一方から入力され、
他方から出力される。電流の測定は、好適にはケルビン
・センス(4端子測定)で行う。ケルビン・センスのた
め、抵抗層(抵抗体)36で発生する電圧を円筒導体3
0と中心導体34から引き出し導体38及び40により
夫々端子C及びDに引き出す。端子C及びDを夫々ケル
ビン・センスのリターン端子及びセンス端子として用い
るのが良い。なお、端子C及びDでBNCコネクタを構
成すれば、測定装置(図示せず)との接続が容易とな
る。抵抗層36は熱を発生するので、絶縁層32は耐熱
性があり熱伝導性が良いものが好適である。以上の構成
により、残留インダクタンスは50pH(ピコ・ヘンリ
ー)以下にすることができる。
【0018】図4は、ケルビン・センスの原理を示して
いる。電流源120からの被測定電流Iを測定するもの
である。ケルビン・センスは、被測定電流Iによって電
流検出抵抗器100で発生する電圧降下を検出して電流
値を算出する場合に、電流検出抵抗器100以外の抵抗
による影響、つまり、接続線の抵抗や接続線と電流検出
抵抗器100との接触抵抗になどによる影響を低減させ
るものである。フォース端子Bには、被測定電流Iが供
給される。グランド端子Aは接地される。センス端子D
及びリターン端子Cは、高入力インピーダンスの電圧検
出器110に接続される。この結果、被測定電流Iの大
部分は端子AB間を流れ、端子C及びDにはあまり流れ
ない。よって、電流検出抵抗器100と電圧検出器11
0までの間の接続線での電圧降下はそれほど問題となら
ない。加えて端子C及びDの出力電圧は、差動増幅器な
どでプッシュプルに検出されるため、端子C及びDから
電圧検出器110までの接続線の影響はほぼ無視するこ
とができる。これらにより、電流検出抵抗器100によ
る電圧降下だけを純粋に検出できる。よって、電流検出
抵抗器100の抵抗値は既知であるから、被測定電流I
の電流値を算出できる。図1及び図2のA、B、C及び
Dは、夫々上述の端子A、B、C及びDに対応してお
り、ケルビン・センスにより本発明の電流検出抵抗器が
純粋に有する抵抗値によって生じる電圧降下を検出可能
になっている。この電流検出抵抗器100として本発明
の同軸抵抗器を使用すれば、非常に高精度な測定を行う
ことできる。また、本発明の同軸抵抗器は、シャント抵
抗器として分流させた電流を測定するようにしても良
い。
いる。電流源120からの被測定電流Iを測定するもの
である。ケルビン・センスは、被測定電流Iによって電
流検出抵抗器100で発生する電圧降下を検出して電流
値を算出する場合に、電流検出抵抗器100以外の抵抗
による影響、つまり、接続線の抵抗や接続線と電流検出
抵抗器100との接触抵抗になどによる影響を低減させ
るものである。フォース端子Bには、被測定電流Iが供
給される。グランド端子Aは接地される。センス端子D
及びリターン端子Cは、高入力インピーダンスの電圧検
出器110に接続される。この結果、被測定電流Iの大
部分は端子AB間を流れ、端子C及びDにはあまり流れ
ない。よって、電流検出抵抗器100と電圧検出器11
0までの間の接続線での電圧降下はそれほど問題となら
ない。加えて端子C及びDの出力電圧は、差動増幅器な
どでプッシュプルに検出されるため、端子C及びDから
電圧検出器110までの接続線の影響はほぼ無視するこ
とができる。これらにより、電流検出抵抗器100によ
る電圧降下だけを純粋に検出できる。よって、電流検出
抵抗器100の抵抗値は既知であるから、被測定電流I
の電流値を算出できる。図1及び図2のA、B、C及び
Dは、夫々上述の端子A、B、C及びDに対応してお
り、ケルビン・センスにより本発明の電流検出抵抗器が
純粋に有する抵抗値によって生じる電圧降下を検出可能
になっている。この電流検出抵抗器100として本発明
の同軸抵抗器を使用すれば、非常に高精度な測定を行う
ことできる。また、本発明の同軸抵抗器は、シャント抵
抗器として分流させた電流を測定するようにしても良
い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、同軸抵抗器の円筒導体
と中心導体とを絶縁する絶縁層を非常に薄くすることが
できるので、磁束の漏れを防ぎインダクタンスを効果的
に低減することができる。また、抵抗層を非常に薄くす
ることができるので、周波数特性を向上させることがで
きる。また、抵抗層は円筒セラミック又は円筒導体上に
形成するので、抵抗層にかかるローレンツ力にもかかわ
らず機構的に丈夫である。
と中心導体とを絶縁する絶縁層を非常に薄くすることが
できるので、磁束の漏れを防ぎインダクタンスを効果的
に低減することができる。また、抵抗層を非常に薄くす
ることができるので、周波数特性を向上させることがで
きる。また、抵抗層は円筒セラミック又は円筒導体上に
形成するので、抵抗層にかかるローレンツ力にもかかわ
らず機構的に丈夫である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同軸抵抗器の一好適実施例の断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の同軸抵抗器の他の好適実施例の断面図
である。
である。
【図3】本発明の同軸抵抗器の更に他の好適実施例の断
面図である。
面図である。
【図4】ケルビン・センスの原理を示す図である。
【図5】インダクタンスを減少させるために電流を往復
させた対向する電流路を示す図である。
させた対向する電流路を示す図である。
【図6】従来の同軸抵抗器の例を示す図である。
【符号の説明】 30 円筒導体 32 絶縁層 34 中心導体 36 抵抗層 37 絶縁性円筒支持体 38、40 引き出し導体
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒導体と、 該円筒導体に嵌挿された円筒セラミックと、 該円筒セラミックの一端部において上記円筒導体と電気
的に接続され、上記円筒セラミックの内面に形成された
抵抗層と、 該抵抗層と電気的に接続され、上記円筒セラミックの他
端部に嵌挿された中心導体と、 上記抵抗層に発生する電圧を取り出す引き出し導体とを
具えることを特徴とする同軸シャント抵抗器。 - 【請求項2】 円筒導体と、 該円筒導体の内面に形成した酸化皮膜層又は高分子樹脂
層と、 上記円筒導体の一端部と電気的に接続され、上記酸化皮
膜層又は高分子樹脂層上に形成された抵抗層と、 上記抵抗層と電気的に接続され、上記円筒導体の他端部
に嵌挿された中心導体と、 上記抵抗層に発生する電圧を取り出す引き出し導体とを
具えることを特徴とする同軸シャント抵抗器。 - 【請求項3】 円筒導体と、 該円筒導体の内面に設けた絶縁層と、 上記円筒導体の一端部と電気的に接続される抵抗層が外
面上に形成され、上記円筒導体に嵌挿された絶縁性円筒
支持体と、 上記抵抗層と電気的に接続され、上記円筒導体の他端部
に嵌挿された中心導体と、 上記抵抗層に発生する電圧を取り出す引き出し導体とを
具えることを特徴とする同軸シャント抵抗器。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5208267A JPH0743387A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 同軸シャント抵抗器 |
| US08/279,319 US5596309A (en) | 1993-07-30 | 1994-07-22 | Reduced inductance coaxial resistor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5208267A JPH0743387A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 同軸シャント抵抗器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0743387A true JPH0743387A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16553417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5208267A Pending JPH0743387A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 同軸シャント抵抗器 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5596309A (ja) |
| JP (1) | JPH0743387A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011089903A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Mitsubishi Electric Corp | 電流検出装置 |
| JP2014055790A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Alps Green Devices Co Ltd | 電流センサ |
| JP5497236B1 (ja) * | 2013-10-02 | 2014-05-21 | 武志 吉川 | 電流測定用シャント |
| WO2021090905A1 (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-14 | Koa株式会社 | シャント抵抗モジュール及び、シャント抵抗モジュールの実装構造 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6212078B1 (en) * | 1999-10-27 | 2001-04-03 | Microcoating Technologies | Nanolaminated thin film circuitry materials |
| DE102005059561B4 (de) * | 2005-12-13 | 2007-09-20 | Isabellenhütte Heusler Gmbh & Co. Kg | Niederohmiger Koaxialwiderstand zur Strommessung |
| US7928608B1 (en) | 2008-04-28 | 2011-04-19 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | For current viewing resistor loads |
| EP2378293B1 (de) * | 2010-03-31 | 2012-12-19 | Schniewindt GmbH & Co. KG | Messanordnung zur Messung eines in einer Stromschiene fliessenden Stroms |
| US9810718B2 (en) * | 2015-03-13 | 2017-11-07 | Eaton Corporation | Wire wound resistor arrangement and sensing arrangement including the same |
| DE102017222479A1 (de) * | 2017-12-12 | 2019-06-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Anordnung mit Koaxialwiderstand |
| JP2019179499A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | ソニー株式会社 | 半導体装置及び積和演算装置 |
| CN110391058B (zh) * | 2018-04-20 | 2020-07-10 | 华中科技大学 | 一种用于大功率电源系统的毫欧级假负载及设计方法 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2387829A (en) * | 1942-12-29 | 1945-10-30 | Sprague Electric Co | Electrical apparatus |
| US2521894A (en) * | 1950-02-08 | 1950-09-12 | Robert J S Brown | Low inductance resistor |
| US2529914A (en) * | 1950-06-22 | 1950-11-14 | Denison Mattress Factory | Electrical heating element |
| US3729409A (en) * | 1970-12-24 | 1973-04-24 | Mobil Oil Corp | Hydrocarbon conversion |
| US3757088A (en) * | 1972-02-29 | 1973-09-04 | Hercules Inc | He same electrically conducting elastomers and electrical members embodying t |
| US4510468A (en) * | 1982-09-30 | 1985-04-09 | Ferdy Mayer | RF Absorptive line with controlled low pass cut-off frequency |
| US4631392A (en) * | 1984-07-13 | 1986-12-23 | Raychem Corporation | Flexible high temperature heater |
| US4739935A (en) * | 1986-03-12 | 1988-04-26 | Nordson Corporation | Flexible voltage cable for electrostatic spray gun |
| US4757297A (en) * | 1986-11-18 | 1988-07-12 | Cooper Industries, Inc. | Cable with high frequency suppresion |
| US5245161A (en) * | 1990-08-31 | 1993-09-14 | Tokyo Kogyo Boyeki Shokai, Ltd. | Electric heater |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP5208267A patent/JPH0743387A/ja active Pending
-
1994
- 1994-07-22 US US08/279,319 patent/US5596309A/en not_active Expired - Fee Related
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| JP2011089903A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Mitsubishi Electric Corp | 電流検出装置 |
| JP2014055790A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Alps Green Devices Co Ltd | 電流センサ |
| JP5497236B1 (ja) * | 2013-10-02 | 2014-05-21 | 武志 吉川 | 電流測定用シャント |
| WO2021090905A1 (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-14 | Koa株式会社 | シャント抵抗モジュール及び、シャント抵抗モジュールの実装構造 |
| JP2021076435A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | Koa株式会社 | シャント抵抗モジュール及び、シャント抵抗モジュールの実装構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5596309A (en) | 1997-01-21 |
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