JPH0743663A - 光スイッチング素子 - Google Patents

光スイッチング素子

Info

Publication number
JPH0743663A
JPH0743663A JP18632893A JP18632893A JPH0743663A JP H0743663 A JPH0743663 A JP H0743663A JP 18632893 A JP18632893 A JP 18632893A JP 18632893 A JP18632893 A JP 18632893A JP H0743663 A JPH0743663 A JP H0743663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
liquid crystal
path length
optical path
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18632893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3150827B2 (ja
Inventor
Yoshihisa Usami
由久 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP18632893A priority Critical patent/JP3150827B2/ja
Publication of JPH0743663A publication Critical patent/JPH0743663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3150827B2 publication Critical patent/JP3150827B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入射光を効率良く利用して高いコントラスト
比の透過光を得ることができる光スイッチング素子を提
供することを目的とする。 【構成】 外場の印加により光路長が変化するととも
に、少なくとも一層の干渉層165を介して積層される
屈折率異方性が抑制された複数の液晶層163と、前記
外場を液晶層163に印加する透明電極155、157
と、液晶層163の少なくとも一側に形成され、液晶層
163の屈折率とは異なる屈折率の干渉層159、若し
くは161とを有する積層体であって、液晶層163の
光路長を可変して前記積層体を透過する光の干渉を制御
し、所要強度の光を得るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光の干渉を利用して
光透過率が制御可能な光スイッチング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光変調を行う手段として、液晶素
子を用いたものが知られている。このうち、例えば、捩
じれネマチック型液晶素子を用いたものは、一対の偏光
板を備えることを必須とする。しかし、偏光板を備えた
系においては、偏光板での透過光量の損失が大きいた
め、該損失を考慮して光変調を行う必要がある。
【0003】また、上記光変調手段として、液晶の透過
率を変化させて所定波長域で透過光強度の明暗2値状態
を得る光スイッチング素子があり、例えば、ネマチック
型液晶の層の複屈折を制御して得られる複屈折効果を利
用するものが考えられる。該液晶は、互いに異なる屈折
率の隣接層を有し、電界の印加により、層の屈折率が変
化することを利用するものである。
【0004】このような光スイッチング素子を、露光用
のシャッタとして利用した場合、光量の損失分を考慮し
て光源の光量を増やすか若しくは露光時間を延ばさなけ
ればならない。特に、露光時間を延ばして対処する場合
は、プリンタ等のスループットを落とす原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、偏光板
を用いた光学系では、偏光板での光量の損失は避けられ
ず光を効率良く変調しているとは言い難い。また、ネマ
チック液晶の干渉効果を利用したものにおいては、所望
の干渉効果を得るために、複数の層の屈折率を考慮しな
ければならず、注目波長において所望の干渉効果を得る
構造を設計することは困難である。
【0006】一方、ネマチック型液晶を用いて光を効率
良く利用するスイッチング手段が、例えば、特開平4−
140714号公報に開示されている。該手段は、複屈
折プリズムで入射光をP偏光とS偏光に分離するととも
に、1/2波長板でS偏光をP偏光に偏向させ、2つの
P偏光をネマチック型液晶に入射するようにしたもので
ある。該手段によれば、2方向の偏光を利用して光の利
用効率を高めることができるものの、これら偏光変換系
での光の損失及び偏光変換系を備えたことによる構造の
複雑化は避けられない。
【0007】そこでこの発明は、上記事情に鑑みて成さ
れたもので、入射光を効率良く利用して高いコントラス
ト比の透過光を得ることができる光スイッチング素子を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる光スイ
ッチング素子は、外場の印加により光路長が変化すると
ともに、少なくとも一層の光路長不変層を介して積層さ
れる屈折率異方性が抑制された複数の光路長可変層と、
前記外場を前記光路長可変層に印加する外場印加手段
と、前記光路長可変層の少なくとも一側に形成され、前
記光路長可変層の屈折率とは異なる屈折率の光路長不変
層とを有する積層体であって、前記光路長可変層の光路
長を可変して前記積層体を透過する光の干渉を制御し、
所要強度の光を得るようにしたものであり、さらに、前
記光路長可変層が、ツイスト液晶であり、若しくは、前
記光路長可変層が、散乱効果を有する光変調手段であ
り、若しくは、前記光スイッチング素子が、光源と、該
光源の光が照射される原画と、該原画の画像光が露光さ
れる感光材料とを有する光学系に配置され、前記光スイ
ッチング素子に印加される電圧を制御して、所要光量を
有する画像光を前記感光材料に露光するようにしたもの
である。
【0009】
【作用】この発明に係わる前記手段によれば、積層体に
入射された光は干渉し、互いに強め合い、若しくは互い
に弱め合う。積層体を透過する光の干渉特性は、各層の
光路長に依存する。従って、光路長可変層の光路長を変
えて、積層体の光路長を変えることにより干渉光を制御
することができる。
【0010】光路長可変層は、自然光を変調するため、
その屈折率異方性が抑制され、この結果、平均的屈折率
異方性が略0に設定されている。透過光の干渉特性は、
波長域毎に異なるが、所定波長域においては、良好なコ
ントラスト比が得られる。従って、特定波長域におい
て、コントラスト比が良好に得られるように各層の光路
長を決定することにより、良好なスイッチング特性が得
られる。さらに、干渉光の制御により、明暗2値以外の
中間強度の光が得られる。
【0011】光路長可変層は、電場、磁場、若しくは音
場等の外場の印加に対応して光路長が変化する層であ
る。考慮する波長(以下、注目波長と記す)において所
望の干渉効果を得るための積層体の光路長範囲は、公知
の手法(H.A.Macleod 著: 光学薄膜,PP47 〜51(1989)参
照)に基づいて算出される。そして、該算出結果に基づ
き、さらに、良好な干渉効果を得るために各層の光路長
が設定される。上記積層体は、例えば、ガラス基板に挟
持されるが、算出の前提として、基板表面で生じる入射
光の反射を無視するものとする。
【0012】光スイッチング素子を構成する光路長可変
層を複数にすると、ピーク波長の半値幅を変えることが
できる。半値幅は、光路長可変層の層数に依存し、層数
が増えるに従いピーク特性が平坦に変化する。従って、
所要数の層を積層させることにより、各種フィルタ特性
が得られる。複数の光路長可変層は、互いに少なくとも
一層の光路長不変層を介して積層される。これは、光学
系の設計を容易にするためであり、かつ積層構造の設計
を容易にするためである。
【0013】前記光路長可変層としては、ツイスト液晶
がある。該液晶は、層の一側から他側に連続的に液晶分
子を捩れ配向させたものである。捩れ配向させることに
より屈折率異方性を抑制することができる。捩れ角の範
囲は、種々設定可能であるが、高コントラスト比を得る
には、捩れ角が、180°の整数倍であることが好まし
い。なお、捩れの向きは、右捩れ若しくは左捩れの何れ
でも良い。
【0014】また、散乱効果を有する光変調手段を適用
しても屈折率異方性を抑制することができる。該光変調
手段としては、光散乱性液晶複合体若しくは動的散乱型
液晶が挙げられる。光散乱性液晶複合体は、ポリマー中
に粒状液晶を散在させたもの、ポリマー中に粒状液晶を
連結させたもの、若しくは液晶中にポリマー網を形成さ
せたものである。
【0015】上記手段を有する光スイッチング手段は、
また、光源と、光源の光が照射される原画と、原画の画
像光が露光される感光材料とを有する光学系に配置され
る。光スイッチング素子に印加される電圧を制御する
と、光スイッチング素子の透過率を変えることをができ
るので、露光条件に応じて印加電圧を制御し、所要光量
を有する画像光が前記感光材料に露光されるようにす
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の基本となる光スイッチン素子
を示している。図1に示されるように、光スイッチング
素子は、一対のガラス基板101、103にそれぞれ所
要パターンに配置されたITO(Indium Tin Oxcide )
透明電極105、107、及び干渉層109、111
を、該順序で対向させ、干渉層109、111に、ガラ
ス基板101、103と平行配向する液晶層113を挟
持させたものである。
【0017】液晶層113の配向状態は、干渉層10
9、111の液晶側表面の配向処理、例えば、ラビング
処理、配向膜塗布後にラビング処理、表面処理としてシ
ランカップリング剤処理、若しくはこれらが組み合わさ
れた処理により得られる。液晶層113は、均一厚のス
ペーサを所定パターンに配置して得られる間隙に液晶を
注入して形成される。
【0018】以下、光スイッチング素子を構成する各層
の光路長について説明する。各層の光路長は、注目波長
λに依存し、この実施例では、注目波長を427nmと
している。まず、ガラス基板101、103の屈折率n
s、及び層厚dsは、それぞれ1.5、及び1mmに設
定され、透明電極105、107の屈折率nc、及び層
厚dcは、それぞれ1.5、及び300nmに設定され
る。
【0019】液晶層113は、電圧印加時及び電圧無印
加時のいずれか一方の光路長が、注目波長427nmの
n/8倍(nは正整数)を満足するときに良好なコント
ラスト比が得られる。液晶層113の適正層厚は、干渉
層109、111の光学条件に依存し、注目波長のn/
8倍の条件下で選択される。この実施例では、電界無印
加時の屈折率nh、電界印加時の屈折率nvが、それぞ
れ1.7242及び1.5212、層厚dlが、526
nm、誘電率異方性Δεが、15.8に設定される。該
仕様の液晶として、ZLI−3926(メルク社製)の
ネマチック型液晶を用いることができる。
【0020】ここで、液晶層113の単位分子の屈折率
異方性Δn(=ne−no)は、0.1以上、さらには
0.2以上が好ましい。つぎに、干渉層109、111
は、それぞれ酸化チタンで形成された第1の干渉層10
9a、111a及びフッ化カルシウムで形成された第2
の干渉層109b、111bが交互に5段積層されてい
る。これら各干渉層は、抵抗加熱烝着、電子ビーム烝
着、スパッタ、イオンビームスパッタ等の真空成膜、若
しくはスピンコート法、バーコート法、スプレー法等に
より層厚が制御されて形成される。
【0021】ガラス基板101、103、干渉層10
9、111、及び液晶層113から成る積層体におい
て、干渉層109、111の干渉特性を得るための光路
長は、公知の手法により得られる。この実施例に係わる
条件において、干渉層109a、111aの屈折率n1
は、液晶層113の電界無印加時の屈折率nh(=1.
7242)より大であるn1=2.2〜2.7、また、
干渉層109b,111bの屈折率n2は、液晶層11
3の電界印加時の屈折率nv(=1.5212)より小
であるn2=1.23〜1.26を取り得る。
【0022】なお、干渉層109a、111aは、酸化
チタンの他に、二酸化ハフニウム(屈折率2.0〜2.
1)、五酸化タンタル(屈折率2.1〜2.2)、二酸
化チタン(屈折率2.2〜2.7)、二酸化ジルコニウ
ム(屈折率2.0〜2.1)が挙げられ、また干渉層1
09b、111bは、フッ化カルシウムの他に、酸化シ
リコン(屈折率1.4〜2.0)、酸化アルミニウム
(屈折率1.5〜1.7)、フッ化マグネシウム(屈折
率1.3〜1.4)が挙げられる。各材料の屈折率は、
成膜方法、成膜条件、及び注目波長に依存する。
【0023】干渉効果を得るための酸化チタン、フッ化
カルシウムの干渉層109、111の屈折率は、上記範
囲に設定可能であるが、以下、この実施例では、n1=
2.5、n2=1.25に設定した場合について説明す
る。また、上記屈折率の設定とともに、注目波長427
nmで所望の干渉効果を得るために、干渉層109a、
111aの層厚d1を、40nmに設定し、干渉層10
9b、111bの層厚d2を、80nmに設定した。
【0024】ここで、干渉層109、111の層厚は、
注目波長427nmのn/4(nは正整数)倍±30%
以下が好ましく、さらには±10%以下が好ましい。上
述のように公知の手法に基づいて積層体の光学系を設計
することにより、理想的な透過率特性が得られる。以
下、図2を参照して図1に示した光スイッチング素子の
透過率特性について説明する。図2(a)、(b)は、
ぞれぞれ電界無印加時、及び電界印加時の理想的な透過
率特性を示しており、縦軸及び横軸は、それぞれ透過率
及び波長を示している。
【0025】図2に示すように、光スイッチング素子の
透過率は、電界の制御により分子配向が変化する液晶層
113の光路長に依存し、注目波長427nm近傍にお
いて、電界無印加時及び電界印加時に、それぞれ略50
%、及び略0%の透過率が得られる。従って、波長42
7nm近傍においては、良好なコントラスト比のスイッ
チング特性が得られる。
【0026】以下、各層の光路長の範囲について説明す
る。図1に示した実施例の条件において、液晶層113
の光路長を注目波長λの1/8に設定すると、若干のコ
ントラスト比が得られ、1/4に設定すると、概ね1
0:1のコントラスト比が得られる。さらに、1/2に
設定すると概ね50:1以上のコントラスト比が得られ
る。従って、若干の余裕を考慮すると、光路長を注目波
長λの1/6以上、さらに1/3以上に設定すると良好
なコントラスト比のスイッチング特性が得られる。
【0027】一方、光路長を16λに設定すると、注目
波長400nmにおける半値幅は、略11nm、32λ
に設定すると、半値幅は略5nm、64λに設定する
と、半値幅は、略2nmになり、光路長が長くなるにつ
れて急峻度が高くなる。従って、光路長16をλ以下に
設定すると、適当急峻度のスイッチング特性が得られ
る。
【0028】上記のコントラスト比及び急峻度特性よ
り、液晶層113のとり得る光路長の範囲は、好ましく
は、注目波長をλとすると、λ/8以上64λ以下、さ
らに好ましくはλ/6以上32λ以下、最も好ましくは
λ/3以上16λ以下に設定される。光スイッチング素
子のコントラスト比は、また、干渉層109a(111
a)の屈折率n1と干渉層109b(111b)の屈折
率n2との屈折率差に依存する。
【0029】図3(a)〜(d)は、上記屈折率差をそ
れぞれ0.15、0.23、0.43、及び0.63に
設定したときの透過率特性を示しており、縦軸及び横軸
は、それぞれ透過率及び波長を示している。また、実線
及び点線は、それぞれ電界無印加時及び電界印加時の透
過率を示している。図示のように、屈折率差を0.1
5、0.23、0.43、及び0.63に設定した場
合、注目波長におけるコントラスト比は、概ね、1.
4:1、2:1、10:1、及び50:1(矢印範囲)
となる。このように屈折率差が大きくなる程、良好なコ
ントラスト比が得られる。従って、略満足なスイッチン
グ効果を得るには、屈折率差を0.2以上100以下、
好ましくは0.4以上、さらに好ましくは0.6以上に
設定する。
【0030】なお、図3(a)〜(d)の特性を示す素
子の光学条件は以下に示される。すなわち、図3(a)
の特性を示す素子を構成する干渉層109a(111
a)の屈折率は、1.61、層厚は、86nmであり、
干渉層109b(111b)の屈折率は、1.46、層
厚は、95nmである。また、図3(b)の特性を示す
素子を構成する干渉層109a(111a)の屈折率
は、1.7、層厚は、83nmであり、干渉層109b
(111b)の屈折率は、1.46、層厚は、95nm
である。
【0031】また、図3(c)の特性を示す素子を構成
する干渉層109a(111a)の屈折率は、1.9、
層厚は、73nmであり、干渉層109b(111b)
の屈折率は、1.46、層厚は、95nmである。ま
た、図3(d)の特性を示す素子を構成する干渉層10
9a(111a)の屈折率は、2.1、層厚は、66n
mであり、干渉層109b(111b)の屈折率は、
1.46、層厚は、95nmである。
【0032】また、ガラス基板101、103の屈折率
は、全て1.52に設定されており、1.5と1.6の
屈折率を有する光路長可変層のスイッチングにより、上
記各特性が得られる。図1に示した実施例の条件におい
て、液晶層113の両側にそれぞれ干渉層109a、及
び111aから成る、2層の干渉層を形成すると、若干
のコントラスト比が得られ、液晶層113の両側にそれ
ぞれ干渉層109a、109b、109a、及び111
a、111b、111aから成る、6層の干渉層を形成
すると、概ね10:1のコントラスト比が得られる。さ
らに、図1に示した10層の干渉層を形成すると、概ね
50:1以上のコントラスト比が得られる。
【0033】従って、干渉層の層数を10層以上に設定
すると、良好なコントラスト比のスイッチング特性が得
られる。ここで、干渉層は、少なくとも液晶層113の
いずれか一側に形成されていれば良いが、上記のコント
ラスト特性により、干渉層109、111のとり得る層
数範囲は、好ましくは、2層以上、さらに好ましくは6
層以上、最も好ましくは10層以上に設定される。
【0034】また、光スイッチング素子の透過光の干渉
特性は、各層の順番、層数、及び光路長に依存する。各
層の順番は、一般に隣接層と異なる屈折率の層の組み合
わせとなる。以上説明した光スイッチング素子は、特定
波長において、良好なスイッチング特性を示す。従っ
て、該波長の光のみを抽出するフィルタを用いることに
より、特定波長以外の光の影響を回避することができ
る。
【0035】以下、図4を参照してフィルタを用いた場
合の効果を説明する。図4(a)は、フィルタの透過率
特性を示しており、図4(b)、(c)は、それぞれ光
スイッチング素子の透過率特性を示し、図4(d)は、
感光材料の分光感度を示し、図4(e)、(f)は、そ
れぞれ図4(a)に示すフィルタと図4(b)、(c)
に示す光スイッチング素子とを組み合わせたときの透過
率特性を示している。
【0036】図4(d)に示す分光特性を有する感光材
料に、例えば、図4(b)、(c)に示す透過率特性を
有する光スイッチング素子の透過光が照射されると、感
光材料には一様な波長を有する光が照射されコントラス
トの欠けた画像が露光されてしまう。一方、図4(a)
に示す透過率特性を有するフィルタを組み合わせたとき
の透過光は、図4(e)、(f)に示すように、特定波
長域のみが抽出されている。従って、該波長域の光が図
4(d)に示す特性の感光材料に照射されると、コント
ラストの優れた画像が露光される。
【0037】上記光スイッチング素子を構成する液晶層
113は、ガラス基板101、103にそれぞれ対向配
置された透明電極105、107により電界が印加され
る。しかし、例えば、図5に示すように、ガラス基板1
01、103のいずれか一方に所要間隙を有して所要パ
ターンに配置された電極405により、液晶層113に
電界を印加するようにしても良い。
【0038】上記構成の光スイッチング素子は、電極4
05の間隙領域に相当する液晶分子の配列を変え、該間
隙領域を透過する光の透過率特性を制御している。従っ
て、該間隙領域以外が遮光されても良いため、透明電極
を必要としない。透明電極は、紫外線に対する耐久性に
問題を有するものがあるため、透明電極を要しないこと
により、素子の耐久性を高めることができる。また、パ
ターン配置された電極は、面抵抗が小さいため、電圧印
加時に信号波形の鈍化がなくなり、これによりスイッチ
ング素子の高速応答が可能となる。
【0039】以上説明した実施例では、光路長可変層に
ネマチック型液晶の層を用い、電場の印加により生じる
電気光学効果により光路長を変えて理想的なスイッチン
グ特性を得る場合について説明した。以下、さらに光路
長可変層に他の変調手段を適用した場合について説明す
る。以後、各光スイッチング素子は、干渉層109a、
111aに層厚85nmの二酸化シリコン、干渉層10
9b、111bに層厚54nmの二酸化チタンが用いら
れている。
【0040】図6は、捩れネマチック液晶を用いた光ス
イッチング素子を示している。図6(a)に示されるよ
うに、捩れネマチック液晶501は、ガラス基板10
1、103、電極105、107及び干渉層109、1
11の積層体により挟持される。捩れネマチック液晶5
01は、液晶分子の長軸を、層間で連続的に所定角度α
で捩じれ配列させたものである。
【0041】以下、捩れネマチック液晶501の形成条
件を挙げる。 基板形成: ガラス基板(厚1.1mm)をアルコール
中で超音波洗浄(約10分)、純水洗浄、乾燥 電極形成: ITOをスパッタにより成膜(厚約200
nm、面積抵抗約100Ω/□) 配向層形成: N−メチル−2ビロリジノン、2−(2
−エトキシ)エタノール、2−n−ブトキシエタノール
が混合比1:2:2で混合された混合溶媒に対し、LQ
1800(日立化成(株)製)が混合比1:0.2で溶
解された溶液をスピンコートにより塗布(硬化温度29
5°C、60分) ラビング処理: ナイロン起毛布により回転塗布(50
0rpm×30秒、2500rpm×25秒、500r
pm×10秒)ラビング方向は、捩れ角に応じて設定 組立: 直径1.0μmのしんし球(触媒化成(株)
製)を介して接着剤SE4500(Haven社製)に
より貼合される(硬化方法:真空パックにより加圧熱硬
化(60°C、30分、130°C、30分) 液晶注入: ヘリカルピッチが捩れ角に適するようにカ
イラル剤CB15(メルク社製)が所要量(カイラル剤
10%添加に付きヘリカルピッチ1.3μmを得る)添
加された液晶E8(メルク社製)を常温注入 光スイッチング素子を構成する捩れネマチック液晶50
1に電界が印加されていないときは、液晶分子503
は、所定角度αで捩じれた配列状態となる。入射される
自然光は、複数方向の偏光を有しており、この状態で入
射された光は、干渉し、透過光のピーク波長が電界印加
時のピーク波長に比べて移動する。ここで、電界無印加
時の自然光に対する捩れネマチック液晶層の屈折率nh
は、あたかも2つの主屈折率ne、noの中間値である
かのように振るまう。
【0042】一方、図6(b)に示されるように、捩れ
ネマチック液晶501に電界が印加されると、液晶分子
503は、電界印加方向に配列する。この状態で入射さ
れた自然光は、液晶層の実層厚と屈折率とにより一義的
に定まる光路長に基づき干渉する。ここで、電界印加時
の自然光に対する捩れネマチック液晶層の屈折率nv
は、あたかも主屈折率noと等しいかの様に振るまう。
【0043】このことは、液晶の屈折率異方性が抑制さ
れ、これにより平均的屈折率異方性が略0であることを
意味する。捩れネマチック液晶501の電界印加時の屈
折率nvは、主屈折率no で表される。電界無印加時の
屈折率nh(nv<nh)は、液晶分子503の捩れ角
に依存し、これら2つの屈折率nh、nv(nv<n
h)が、電界印加により変化することによりスイッチン
グ特性を得ることができる。
【0044】上述のように捩れネマチック液晶501の
電界無印加時の屈折率nhは、液晶分子503の捩れ角
に依存し、このためスイッチング特性も捩れ角に依存し
たものとなる。以下、図7及び図8を参照して液晶分子
の捩れ角とスイッチング特性との関係を説明する。図7
(a)〜(d)は、液晶分子の捩れ角αを、それぞれ0
°、45°、90°、及び180°に設定したときの透
過率特性を、図8(a)〜(c)は、液晶分子の捩れ角
αを、270°、360°、及び450°に設定したと
きの透過率特性を示しており、縦軸及び横軸は、それぞ
れ透過率及び波長を示している。
【0045】図7及び図8において、実線及び点線は、
それぞれ電界無印加時及び電界印加時の各透過率特性を
示しており、電界印加に伴いピーク波長が低波長側に移
る。ここで着目する点は、液晶分子を捩れ配向させるこ
とにより特定波長において大きいコントラスト比を得る
ことができ、また、捩れ角αを180°、360°に設
定すると、電界無印加時の波形を保持した状態で透過率
特性が移ることにある。このことから、捩れ角αを18
0°×n(n:正整数)に設定すると良好なスイッチン
グ特性が得られることが分かる。なお、180°×nに
設定された捩れ角αの許容範囲は、±30%以下が好ま
しく、さらには±10%以下が好ましい。
【0046】上記透過率特性は、以下の条件で測定され
る。 スペクトルメータ: IMUC7000(大塚電子
(株)製) 光源: キセノンランプ 電界: 波形発生器NF1930(NF回路ブロック
(株)製)、アンプNF4005(NF回路ブロック
(株)製)により振幅20V矩形波1kHz印加 なお、ネマチック液晶は、ハイブリッド分子配列された
液晶を捩れ配向させるようにしても良い。
【0047】図9は、ポリマー分散型液晶を用いた光ス
イッチング素子を示している。図9(a)に示されるよ
うに、光散乱効果を有するポリマー分散型液晶801
は、電極105、107及び干渉層109、111の積
層体により挟持される。ポリマー分散型液晶801は、
ポリマー803に粒状のネマチック液晶805を散在さ
せたものである。
【0048】上記光スイッチング素子は、液晶層を除い
て先の図6に示した捩れネマチック液晶と同一条件で形
成される。ポリマー分散型の液晶層は、混合比2:1で
液晶E8(メルク社製)と紫外線硬化性樹脂とをセル中
に分散注入後、紫外線照射(1分間)により硬化させた
ものである。光スイッチング素子を構成するポリマー分
散型液晶801に電界が印加されていないときは、ネマ
チック液晶805の分子は、それぞれ異なる方向を向い
ている。この状態では、ネマチック液晶805とポリマ
ー803との屈折率差が大きく、入射された自然光は、
散乱若しくは反射の影響を受け、これにより入射光の透
過率が減少する。一方、散乱の影響を受けなかった光
は、屈折率nhを有するポリマー分散型液晶層の影響を
受ける。
【0049】また、図9(b)に示されるように、ポリ
マー分散型液晶801に電界が印加されると、ネマチッ
ク液晶805の分子は、電界印加方向に配列する。この
状態では、ネマチック液晶805とポリマー803との
屈折率差が小さくなるため、入射された自然光は、ネマ
チック液晶805の界面の影響を受けることなく透過す
る。
【0050】ネマチック液晶に代表される一軸性結晶
は、2つの異なる主屈折率no 、neを有し、ポリマー
分散型液晶801の電界無印加時の屈折率nhは、(2
no +ne )/3で表され、電界印加時の屈折率nv
は、no で表される。電界印加により、これら2つの屈
折率nh、nv(nv<nh)が変化すると、入射光
は、素子の干渉効果による影響と液晶層の散乱効果によ
る影響とを受ける。これにより入射光の透過率が変化す
るてめ、スイッチング特性が得られる。
【0051】ポリマー分散型液晶801の層は、硬化型
のポリマーであれば、スピンコート等の均一膜形成手段
により薄膜を形成することができる。従って、ギャップ
に液晶を注入する場合に比して容易に層を形成すること
ができる。ポリマーの硬化形態は種々あり、例えば、塗
布したポリマーに紫外線を照射して硬化させる紫外線硬
化型、塗布したポリマーを熱、若しくは風等の溶媒乾燥
手段により乾燥させて硬化させる溶媒乾燥型、高温状態
で塗布したポリマーを冷却させて硬化させる熱軟化型、
又は塗布したポリマーに熱を印加して硬化させる熱硬化
型でれば均一層厚の薄膜が容易に形成できる。
【0052】図10は、ポリマー分散型液晶を用いた光
スイッチング素子の透過率特性を示している。図10に
おいて、縦軸及び横軸は、それぞれ透過率及び波長を示
しており、実線及び点線は、それぞれ電界無印加時及び
電界印加時の各透過率特性を示している。上記特性を有
する光スイッチング素子では、波長570nm近傍にお
いて良好なスイッチング特性が得られる。なお、この波
長は、層厚等の光学条件に依存することは勿論である。
【0053】また、光散乱効果を有する変調手段とし
て、強誘電性液晶とポリマーとを複合させてポリマー中
に強誘電性液晶を分散させ、液晶分子をランダム配向さ
せた液晶複合体若しくは動的散乱型液晶を用いても良
い。なお、光路長可変層は、上記液晶の他にも、ポリフ
ッ化ビニデンのポリマー若しくはコポリマー、PZT、
PLZT、BTO、STO、若しくBSTO等の強誘電
性無機材料、又は電界誘起強誘電性材料が挙げら、これ
らの材料は電気光学効果を有する。電界誘起強誘電性材
料は、電界印加により、反強誘電等の強誘電以外の相か
ら強誘電相へ転移する物質であり、光路長変化が大きい
という特徴がある。
【0054】また、光路長可変層は、電場の他にも、磁
場若しくは音場の印加により光路長が変化する層であっ
ても良い。さらに、液晶相、液体相、若しくは気体相で
形成される光路長可変層は、一対の基板で挟持され、固
体相で形成される光路長可変層は、片側基板で支持可能
である。以上、単層の光路長可変層を有する光スイッチ
ング素子について述べた。以下、上記光スイッチング素
子に基づいて、この発明に係わる複数の光路長可変層を
有する光スイッチング素子について述べる。なお、複数
の光路長可変層は、少なくとも一層の光路長不変層を介
して積層されている。
【0055】以下、図11を参照して複数の光路長可変
層を有する光スイッチング素子について説明する。図1
1(a)は、単層の光路長可変層を有する光スイッチン
グ素子の構成と、その透過光特性を示しており、図11
(b)は、複数の光路長可変層を有する光スイッチング
素子の構成と、その透過光特性を示している。また、各
特性図において、縦軸及び横軸は、それぞれ透過率Tr
及び波長λを示しており、実線及び点線は、それぞれ電
界無印加時及び電界印加時の透過率特性を示している。
【0056】図11(a)に示される光スイッチング素
子は、ガラス基板151、153、透明電極155、1
57、干渉層159a、159b、干渉層161a、1
61bから成る積層体であり、干渉層159a、161
aに光路長可変層として液晶層163を挟持させたもの
である。ここで、干渉層159a、161aには二酸化
チタンが、また干渉層159b、161bには二酸化シ
リコンが、また液晶層163には高分子分散型液晶が用
いられている。
【0057】また、図11(b)に示される光スイッチ
ング素子は、ガラス基板151、153、透明電極15
5、157、干渉層159a、159b、干渉層161
a、161b、干渉層165a、165bから成る積層
体であり、干渉層159a、165aに光路長可変層と
して液晶層163を挟持させるとともに、干渉層165
a、161aに液晶層163を挟持させたものである。
ここで、干渉層165aには二酸化チタンが、また干渉
層165bには二酸化シリコンが用いられている。
【0058】液晶層163の電界無印加時の屈折率n
h、及び電界印加時の屈折率nvは、それぞれnh=
1.6、nv=1.5に設定され、液晶層163の層厚
d1は、d1=800nmに設定されている。また、干
渉層159a、161aの屈折率n2、及び層厚d2
は、それぞれn2=2.42(>nh)、d2=58n
mに設定され、干渉層159b、161bの屈折率n
3、及び層厚d3は、それぞれn3=1.46(<n
v)、d3=95nmに設定されている。
【0059】なお、図11(b)に示されるように、光
路長可変層を複数積層させた場合、光路長可変層の間に
積層される各光路長不変層の光路長は、注目波長λのn
/4(nは正整数)倍±30%以下の範囲に設定され、
好ましくは±10%以下の範囲に設定される。また、光
路長可変層を複数積層させた場合、光路長不変層である
干渉層159、161を単層で構成しても所要の光学特
性を得ることができる。
【0060】上記構成の各光スイッチング素子の電界無
印加時の透過光特性は、実線で示され、電界印加時の透
過光特性は点線で示されており、電界印加に伴い、波形
が低波長側に移動する。ここで、各スイッチング素子の
特性を比較すると、液晶層163が複層積層された素子
の特性波形は、液晶層163が単層積層された素子の特
性波形に比べて、そのピーク波長の半値幅が広いことが
分かる。この傾向は、積層する液晶層の層数が増えるに
つれて顕著になる。従って、波長域に応じて各層の光路
長ととももに、光路長可変層の層数を設計することによ
り、帯域通過フィルタ等の各種フィルタ特性が得られ
る。
【0061】以下、図12を参照して、光スイッチング
素子をND(Neutral Density )フィルタに適用した場
合を説明する。図12は、素子の層構成と透過光特性を
示している。特性図において、縦軸及び横軸は、それぞ
れ透過率Tr及び波長を示している。図12に示される
層構成は、透明電極255、257を支持した一対のガ
ラス基板251、253に、二酸化チタンから成る3層
の干渉層259と、光路長可変層である2層の液晶層2
65、267(高分子分散型液晶)とが交互に積層され
たものである。
【0062】液晶層265、267の電界無印加時の屈
折率nh、及び電界印加時の屈折率nvは、それぞれn
h=1.6、nv=1.5に設定され、液晶層265の
層厚は、375nmに設定され、液晶層267の層厚
は、210nmに設定されている。また、干渉層25
9、261、263の各屈折率は、それぞれ2.42に
設定され、干渉層259、261、263の各層厚は、
それぞれ110nm、21nm、27nmに設定されて
いる。
【0063】なお、各光路長可変層の間に積層される光
路長不変層の光路長は、注目波長λのn/4(nは正整
数)倍±30%以下の範囲に設定され、好ましくは±1
0%以下の範囲に設定される。図12に示される特性図
は、電界印加時の透過光特性を示しており、可視帯域で
ある500nm〜600nm近傍において平坦な透過光
特性が得られる。
【0064】上記光スイッチング素子への電界印加を断
つと、液晶層265、267の屈折率が大きくなるた
め、透過光の干渉スペクトルが変化する。また、液晶層
265、267が散乱状態に変化するため、入射光が散
乱される。従って、入射光は、積層体の干渉効果による
影響と、液晶層の散乱効果による影響とを受けるため、
その透過率が小さくなる。なお、印加される電界レベル
を可変することにより、可視帯域で所要透過率が得られ
る。
【0065】以下、図13を参照して、上記NDフィル
タの特性を有する光スイッチング素子を露光装置に適用
した場合を説明する。光源351から出射された光は、
リフレクタ353で反射されてNDフィルタ355に入
射される。NDフィルタ355は、後述する駆動部37
5の駆動により変調制御され、所要光量を出射する。N
Dフィルタ355から出射された光は、シャッタ357
及び拡散箱359を直列に介しネガフィルム361に入
射する。ネガフィルム361で得られる画像光は、レン
ズ363で集光されたのち、印画紙365に照射され
る。
【0066】一方、画像光は、ハーフミラー367で分
岐されてイメージエリアセンサ369に入射されて測光
される。イメージエリアセンサ369で得れる測光信号
は、露光量演算部371に入力されて露光量が演算され
る。演算結果は、制御部373に入力される。制御部3
73は、演算結果に基づき、所要露光量を得るための電
圧信号を得、該電圧信号を駆動部375に入力する。駆
動部375は、電圧信号に基づきNDフィルタ355に
所要電圧を供給する。
【0067】上述のようにNDフィルタ355は帰還制
御され、これにより印画紙365には、適当光量が照射
される。なお、B、G、Rの各波長を独立にフィルタ制
御可能なようにNDフィルタ355の各層の光路長を設
計することにより、露光時の色補正も可能になる。ま
た、上記NDフィルタをカメラの絞りに適用することが
できる。すなわち、図14に示されるように、NDフィ
ルタ401が、レンズ403の前段若しくは後段に配置
され、これによりカメラ405の光学系が構成される。
NDフィルタ401の作用は、光量が多い場合は、その
透過率を小さくし、光量が少ない場合は、その透過率を
大きくして所要光量を得るようにするものである。この
ような透過率の制御は、印加される電界を可変すること
により得られる。
【0068】例えば、周囲の光量の感知手段として、光
電変換手段である太陽電池を利用し、光量に応じた電圧
が、NDフィルタ401に印加されるようにする。な
お、この場合に適用される光路長可変層は、電界無印加
時に透過率が小さく、電界印加時に透過率が大きくなる
ようにする。以上説明した光スイッチング素子は、各層
を順次積層することにより形成可能であるが、特に、各
層が有機物から成る場合は、同時多層塗布により形成可
能である。また、光路長可変層が、固体相である場合
は、基板による支持を要しないため、容易に製造可能で
ある。固体相の光路長可変層としては、ポリマー分散型
液晶、強誘電体無機材料、強誘電体ポリマー、若しくは
電界誘起強誘電体材料等が挙げられる。
【0069】以下、光スイッチング素子の駆動方式につ
いて説明する。駆動方式は、公知の光アドレス駆動方
式、薄膜トランジスタ駆動方式、若しくは単純マトリク
ス駆動方式を適用することができる。光アドレス駆動方
式は、空間光変調素子の層構造を利用する。すなわち、
図15に示されるように、光導電層191、干渉層10
9、液晶層113、及び干渉層111を、透明電極10
5、107備えた一対のガラス基板101、103で挟
持したものである。
【0070】ガラス基板101側から入射された書き込
み光が光導電層191に照射されると、照射部分の光導
電層191のインピーダンスが低下する。すると、イン
ピーダンス低下部分に相当する液晶層113に電界が印
加され、液晶分子が、電界印加方向に配列する。液晶分
子の配列に依り、液晶層113には、反射率の異なるパ
ターン領域が形成される。一方、ガラス基板103側か
ら入射された読み出し光は、上述のようにして形成され
た液晶層113のパターン領域で反射されて導出され
る。読み出し光の反射導出を制御することによりスイッ
チング効果が得られる。
【0071】薄膜トランジスタ駆動方式は、マトリクス
配列された薄膜トランジスタを線順次走査し、これによ
り各素子のスイッチング効果が得られる。単純マトリク
ス方式は、複数の行電極を時分割走査し、これより各素
子のスイッチング効果が得られる。また、誘電異方性が
周波数に依存する液晶を、二周波駆動することにより、
高速スイッチング特性が得られる。
【0072】
【発明の効果】以上説明した発明によれば、光路長可変
層の屈折率異方性を抑制したことにより、偏光方向に依
存せずに光を変調することができる。また、積層された
干渉層の干渉効果により、特に、特定波長に注目した場
合は、高いコントラスト比で入射光を制御できる。従っ
て、入射光を効率良く利用して良好なスイチング特性を
得ることができる。また、偏光方向に依存しないため、
偏光板を必要としない。従って、偏光板を備えたことに
よる素子の耐久性の悪化を回避することができる。
【0073】光スイッング素子の光学特性は、素子を構
成する光路長可変層を複数積層させることにより、ピー
ク波長の半値幅を制御できる。これにより、所要数の光
路長可変層を積層させることにより良好なスイッチング
特性を有して各種フィルタ特性を得ることができる。こ
こで、注目波長において所望の干渉効果を得るための構
造は、光路長可変層の光路長とエンハンス効果を有する
光路長不変層の光路長とを考慮することにより容易に設
計される。
【0074】さらに、光路長可変層が複数積層された光
スイッチング素子を、露光光学系に配置して、電圧印加
により波長帯域が変わる波長可変フィルタとして利用す
ることにより、露光条件に応じて所要光量が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概念を示す構成図。
【図2】図1に示した光スイッチング素子の透過率を示
す特性図。
【図3】図1に示した光スイッチン素子の透過率を示す
特性図。
【図4】フィルタを組み合わせたときの効果を説明する
ための特性図。
【図5】電極の他の実施例を示す構成図。
【図6】捩れネマチック液晶を用いた光スイッチング素
子を示す図。
【図7】図6に示した光スイッチング素子の透過率を示
す特性図。
【図8】図6に示した光スイッチング素子の透過率を示
す特性図。
【図9】ポリマー分散型液晶を用いた光スイッチング素
子を示す図。
【図10】図9に示した光スイッチング素子の透過率を
示す特性図。
【図11】光路長可変層の層数の異なる光スイッチング
素子を示す図。
【図12】フィルタ特性を有する光スイッチング素子を
示す図。
【図13】光スイッチング素子を有する露光装置を示す
図。
【図14】光スイッチング素子を有するカメラを示す
図。
【図15】光スイッチング素子の駆動方式を説明するた
めの図。
【符号の説明】
101、103、151、153、251、253 ガ
ラス基板 105、107、155、157、255、257 透
明電極 109、111、159、161、165、259、2
61、263 干渉層 113、163、265、267、501、801 液
晶層 351 光源 353 リフレクタ 355 NDフィルタ 357 シャッタ 359 拡散箱 361 ネガフィルム 363 レンズ 365 印画紙 367 ハーフミラー 369 イメージエリアセンサ 371 露光量演算部 373 制御部 375 駆動部 401 NDフィルタ 405 電極 803 ポリマー 805 ネマチック液晶

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外場の印加により光路長が変化するとと
    もに、少なくとも一層の光路長不変層を介して積層され
    る屈折率異方性が抑制された複数の光路長可変層と、 前記外場を前記光路長可変層に印加する外場印加手段
    と、 前記光路長可変層の少なくとも一側に形成され、前記光
    路長可変層の屈折率とは異なる屈折率の光路長不変層と
    を有する積層体であって、 前記光路長可変層の光路長を可変して前記積層体を透過
    する光の干渉を制御し、所要強度の光を得るようにした
    ことを特徴とする光スイッチング素子。
  2. 【請求項2】 前記光路長可変層が、ツイスト液晶であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素
    子。
  3. 【請求項3】 前記光路長可変層が、散乱効果を有する
    光変調手段であることを特徴とする請求項1記載の光ス
    イッチング素子。
  4. 【請求項4】 前記光スイッチング素子が、光源と、該
    光源の光が照射される原画と、該原画の画像光が露光さ
    れる感光材料とを有する光学系に配置され、前記光スイ
    ッチング素子に印加される電圧を制御して、所要光量を
    有する画像光を前記感光材料に露光するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
JP18632893A 1993-07-28 1993-07-28 光スイッチング素子 Expired - Lifetime JP3150827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18632893A JP3150827B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 光スイッチング素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18632893A JP3150827B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 光スイッチング素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0743663A true JPH0743663A (ja) 1995-02-14
JP3150827B2 JP3150827B2 (ja) 2001-03-26

Family

ID=16186429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18632893A Expired - Lifetime JP3150827B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 光スイッチング素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3150827B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532958A (ja) * 2004-04-16 2007-11-15 ディ.ケイ. アンド イー.エル. マクフェイル エンタープライジーズ プロプライエタリー リミテッド 空洞構造を備えた光学的活性基材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532958A (ja) * 2004-04-16 2007-11-15 ディ.ケイ. アンド イー.エル. マクフェイル エンタープライジーズ プロプライエタリー リミテッド 空洞構造を備えた光学的活性基材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3150827B2 (ja) 2001-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7623291B2 (en) Polarized diffractive filter and layered polarized diffractive filter
JP2818335B2 (ja) 液晶素子、表示装置、光検出装置、カラー複写機、印刷製版装置、画像入力/出力装置、画像演算装置、照明装置および液晶素子の製造方法
JP3112393B2 (ja) カラー表示装置
EP0448124B1 (en) Optical modulation device and display apparatus
JP3816467B2 (ja) 液晶表示装置
KR20070003794A (ko) 비흡수 편광 컬러필터 및 이것이 통합된 액정 표시장치
JP3144607B2 (ja) 光スイッチング素子
JP2001330844A5 (ja)
JP2000258760A (ja) 液晶表示装置
JPH04134323A (ja) 光書き込み型液晶表示素子
JP5601322B2 (ja) 投射型表示装置
JP4625575B2 (ja) 偏光反射素子、これを備えた液晶表示素子、および偏光反射素子の製造方法
JP3150827B2 (ja) 光スイッチング素子
US5745204A (en) Liquid crystal color display device
JPH09171164A (ja) 偏向素子
JPS59218423A (ja) 光プリンタ
JPH11326911A (ja) 反射型液晶表示素子およびその製造方法
JP3276238B2 (ja) 比抵抗傾斜型空間光変調素子
JP2001100253A (ja) 液晶表示装置
JPH04116515A (ja) 反射型液晶電気光学装置
JP2003262860A (ja) 液晶表示素子
JPH04149519A (ja) 光学変調素子および該素子を用いた表示装置
JPH11119238A (ja) 反射型液晶表示素子
JPH08234195A (ja) 空間光変調素子
JPH06509666A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

EXPY Cancellation because of completion of term