JPH0744920A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH0744920A JPH0744920A JP20706793A JP20706793A JPH0744920A JP H0744920 A JPH0744920 A JP H0744920A JP 20706793 A JP20706793 A JP 20706793A JP 20706793 A JP20706793 A JP 20706793A JP H0744920 A JPH0744920 A JP H0744920A
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 残留磁化の小さい磁気記録媒体を提供する。
【構成】 非磁性基体2上に、熱によって強磁性状態の
相を発現すると共にその相変態が1次相転移である記録
層3を備えた磁気記録媒体1において、この記録層を、
鉄合金の結晶相を有する下地層4と、この下地層上に形
成される鉄合金のアモルファス相を主体とする鉄アモル
ファス合金層5とにより形成する。これにより、残留磁
化を少なくし、これと熱によって強磁性を発現させた時
の残留磁化との差を大きくすることによって、磁気ヘッ
ドによる検出を容易化させる。
相を発現すると共にその相変態が1次相転移である記録
層3を備えた磁気記録媒体1において、この記録層を、
鉄合金の結晶相を有する下地層4と、この下地層上に形
成される鉄合金のアモルファス相を主体とする鉄アモル
ファス合金層5とにより形成する。これにより、残留磁
化を少なくし、これと熱によって強磁性を発現させた時
の残留磁化との差を大きくすることによって、磁気ヘッ
ドによる検出を容易化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクや光磁気
ディスク等の磁気記録媒体に関する。
ディスク等の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ、ビデオ等のデジタ
ル記録用、或いはコンピュータの周辺装置の情報メモリ
用として用いられる記録媒体、例えば磁気記録媒体の記
録特性の向上は近年著しいものがあり、塗布形媒体に代
わって、金属或いは合金(一部酸化されている場合もあ
る)薄膜媒体が実用化されてきている。更にはその中で
も、垂直磁気記録方法が高記録密度の観点より有望視さ
れて活発な研究開発が進められている。
ル記録用、或いはコンピュータの周辺装置の情報メモリ
用として用いられる記録媒体、例えば磁気記録媒体の記
録特性の向上は近年著しいものがあり、塗布形媒体に代
わって、金属或いは合金(一部酸化されている場合もあ
る)薄膜媒体が実用化されてきている。更にはその中で
も、垂直磁気記録方法が高記録密度の観点より有望視さ
れて活発な研究開発が進められている。
【0003】一方、高密度記録媒体として近年、光磁気
ディスクや相変化型の光ディスクが非常に高い面記録密
度を実現して有望視されている。ところで、上記した両
者の技術の記録密度を比較すると、線密度では磁気記録
方式が高密度であるが、トラック密度に関しては光記録
方式が高密度で優れている。そこで、これらの両方式の
優れた点を活用して、例えば光記録用に使用されている
高精度の光サーボ技術を磁気ディスクに応用して高い面
密度を達成した記録方式も開発されている。
ディスクや相変化型の光ディスクが非常に高い面記録密
度を実現して有望視されている。ところで、上記した両
者の技術の記録密度を比較すると、線密度では磁気記録
方式が高密度であるが、トラック密度に関しては光記録
方式が高密度で優れている。そこで、これらの両方式の
優れた点を活用して、例えば光記録用に使用されている
高精度の光サーボ技術を磁気ディスクに応用して高い面
密度を達成した記録方式も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この両
方式の優れた点を兼ね合わせた記録方式では、光ヘッド
と磁気ヘッドの両方を備えなければならないために、記
録装置自体が複雑化して大型になり、装置の小型化傾向
に逆行するという問題点があった。また、光サーボ方式
にあっては、記録媒体の基体に予めサーボ用のピットを
形成する必要があり、製造工程も複雑になるという問題
点があった。
方式の優れた点を兼ね合わせた記録方式では、光ヘッド
と磁気ヘッドの両方を備えなければならないために、記
録装置自体が複雑化して大型になり、装置の小型化傾向
に逆行するという問題点があった。また、光サーボ方式
にあっては、記録媒体の基体に予めサーボ用のピットを
形成する必要があり、製造工程も複雑になるという問題
点があった。
【0005】また、磁気記録方式においては、高い線密
度を実現するために、面内記録の場合には磁性膜はより
高い保磁力を持つ事が求められ、他方、垂直記録の場合
には垂直磁気異方性を有する磁性材料に限定される。こ
のために、高記録密度化の方法には、大きな制限がつい
てしまって実用に供することができる材料は非常に限ら
れてしまう。また、これに伴って磁気ヘッドもより高い
磁束密度を持つ材料(面内記録)の探索や垂直記録用の
新しい磁気ヘッドの開発等が要求されている。一方、光
磁気記録方式においては、光の熱による磁性材料の磁性
の変化と同時に、カー効果の大きい材料が選ばれ、且つ
低ノイズを実現するためにアモルファス的である事等が
求められ、材料選択の範囲が狭められている。
度を実現するために、面内記録の場合には磁性膜はより
高い保磁力を持つ事が求められ、他方、垂直記録の場合
には垂直磁気異方性を有する磁性材料に限定される。こ
のために、高記録密度化の方法には、大きな制限がつい
てしまって実用に供することができる材料は非常に限ら
れてしまう。また、これに伴って磁気ヘッドもより高い
磁束密度を持つ材料(面内記録)の探索や垂直記録用の
新しい磁気ヘッドの開発等が要求されている。一方、光
磁気記録方式においては、光の熱による磁性材料の磁性
の変化と同時に、カー効果の大きい材料が選ばれ、且つ
低ノイズを実現するためにアモルファス的である事等が
求められ、材料選択の範囲が狭められている。
【0006】以上のように、いずれも高価な材料を用い
て多くの製造工程を経て製造されているのが実情であ
る。本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有
効に解決すべく創案されたものであり、その目的は、安
価で且つ熱によって強磁性を発現された時の残留磁化
と、熱を加えない領域の残留磁化の差が顕著となり、磁
気ヘッドによる磁化の検出が行い易い磁気記録媒体の中
でも熱を加えない領域の残留磁化ができるだけ小さい磁
気記録媒体を提供することにある。
て多くの製造工程を経て製造されているのが実情であ
る。本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有
効に解決すべく創案されたものであり、その目的は、安
価で且つ熱によって強磁性を発現された時の残留磁化
と、熱を加えない領域の残留磁化の差が顕著となり、磁
気ヘッドによる磁化の検出が行い易い磁気記録媒体の中
でも熱を加えない領域の残留磁化ができるだけ小さい磁
気記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、記録層とし
て熱によって強磁性相を発現する材料を用いて研究を進
め、更に、具体的な材料として飽和磁化が大きく、且つ
熱を加えない常温での残留磁化がゼロで、安価な材料で
ある鉄(Fe)系アモルファス合金を記録媒体に適用し
ようと考えると共に、アモルファス相本来の特徴を最大
に発揮できるように残留磁化を小さくするためには、鉄
を主成分とする合金の磁性膜構造とするのがよい、とい
う知見を得ることにより本発明に至ったものである。
て熱によって強磁性相を発現する材料を用いて研究を進
め、更に、具体的な材料として飽和磁化が大きく、且つ
熱を加えない常温での残留磁化がゼロで、安価な材料で
ある鉄(Fe)系アモルファス合金を記録媒体に適用し
ようと考えると共に、アモルファス相本来の特徴を最大
に発揮できるように残留磁化を小さくするためには、鉄
を主成分とする合金の磁性膜構造とするのがよい、とい
う知見を得ることにより本発明に至ったものである。
【0008】すなわち本発明は、上記問題点を解決する
ために、非磁性基体上に、熱によって強磁性状態の相を
発現すると共にその相変態が1次相転移であって熱的ヒ
ステリシスを有する、鉄を主成分とする合金磁性膜より
なる記録層を備えた磁気記録媒体において、前記記録層
は、純鉄を含む鉄合金の結晶相を有する下地層と、この
下地層の上に形成された、鉄合金のアモルファス相を主
体とする鉄アモルファス合金層とよりなるように構成し
たものである。
ために、非磁性基体上に、熱によって強磁性状態の相を
発現すると共にその相変態が1次相転移であって熱的ヒ
ステリシスを有する、鉄を主成分とする合金磁性膜より
なる記録層を備えた磁気記録媒体において、前記記録層
は、純鉄を含む鉄合金の結晶相を有する下地層と、この
下地層の上に形成された、鉄合金のアモルファス相を主
体とする鉄アモルファス合金層とよりなるように構成し
たものである。
【0009】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、記録層
の残留磁化が小さくなり、その結果、レーザ光照射よる
熱によって強磁性を発現させた時の残留磁化と、熱を加
えない領域の残留磁化の差が顕著となり、熱が加えられ
た領域の磁気ヘッドによる磁化の検出がし易くなる。
の残留磁化が小さくなり、その結果、レーザ光照射よる
熱によって強磁性を発現させた時の残留磁化と、熱を加
えない領域の残留磁化の差が顕著となり、熱が加えられ
た領域の磁気ヘッドによる磁化の検出がし易くなる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。図1は本発明に係る磁気記録媒体を示す
部分拡大断面図である。図1に示すようにこの磁気記録
媒体1は、樹脂或いはガラス等よりなる非磁性基体2上
に、熱によって強磁性状態の相を発現する材料よりなる
記録層3を形成して構成される。この記録層3は、その
相変態が1次相転移であって熱的ヒステリシスを有す
る、鉄を主成分とする合金磁性膜よりなる。具体的に
は、この記録層3は、上記非磁性基体2上に形成され
て、純鉄を含む鉄合金の結晶相を有する下地層4と、こ
の下地層4上に形成されて、鉄合金のアモルファス相を
主体とする鉄アモルファス合金層5とにより形成され
て、磁性膜の積層構造になされている。
いて詳述する。図1は本発明に係る磁気記録媒体を示す
部分拡大断面図である。図1に示すようにこの磁気記録
媒体1は、樹脂或いはガラス等よりなる非磁性基体2上
に、熱によって強磁性状態の相を発現する材料よりなる
記録層3を形成して構成される。この記録層3は、その
相変態が1次相転移であって熱的ヒステリシスを有す
る、鉄を主成分とする合金磁性膜よりなる。具体的に
は、この記録層3は、上記非磁性基体2上に形成され
て、純鉄を含む鉄合金の結晶相を有する下地層4と、こ
の下地層4上に形成されて、鉄合金のアモルファス相を
主体とする鉄アモルファス合金層5とにより形成され
て、磁性膜の積層構造になされている。
【0011】相変化の温度としては、例えば60℃以上
で且つ300℃以下であるのが好ましい。上記下地層4
の厚みは鉄アモルファス合金層5と比較するとかなり薄
く、例えば20nm程度に設定され、また、鉄アモルフ
ァス合金層5の厚みは例えば500nm程度に設定され
る。上記下地層4の厚みは20nmに限定されず、更に
薄くても良く、その範囲は5nm〜50nmが好まし
い。下地層4の厚みが5nmより薄過ぎるとこの上にア
モルファス相を主体とする鉄アモルファス合金層5がで
き難くなり下地層としての役割が達成できず、また、5
0nmよりも厚過ぎると下地層4の残留磁化が顕著とな
ってしまい、その結果、熱によって強磁性を発現させた
時にその残留磁化と、熱を加えない領域の残留磁化との
差が顕著でなくなり、磁気記録媒体としての感度を低下
させることになってしまう。
で且つ300℃以下であるのが好ましい。上記下地層4
の厚みは鉄アモルファス合金層5と比較するとかなり薄
く、例えば20nm程度に設定され、また、鉄アモルフ
ァス合金層5の厚みは例えば500nm程度に設定され
る。上記下地層4の厚みは20nmに限定されず、更に
薄くても良く、その範囲は5nm〜50nmが好まし
い。下地層4の厚みが5nmより薄過ぎるとこの上にア
モルファス相を主体とする鉄アモルファス合金層5がで
き難くなり下地層としての役割が達成できず、また、5
0nmよりも厚過ぎると下地層4の残留磁化が顕著とな
ってしまい、その結果、熱によって強磁性を発現させた
時にその残留磁化と、熱を加えない領域の残留磁化との
差が顕著でなくなり、磁気記録媒体としての感度を低下
させることになってしまう。
【0012】また、上層の鉄アモルファス合金層5は1
00%のアモルファス相である必要はなく、全体の残留
磁化の値が十分に小さければよい。その値は、磁気記録
媒体の感度が十分に得られればよく、記録密度が上昇す
ればそれだけ残留磁化の値は小さく抑える必要があり、
小さければ小さい程、良好な磁性膜となる。また、この
記録層3上に保護膜を積層したり、或いはトップコート
層を塗布して形成してもよく、いずれにしても従来の磁
気記録媒体、或いは光磁気記録媒体において採用されて
いた種々の耐候性改善の手法や走行耐久性改善の手法を
施すことは、本発明に対して同様に効果のあるものであ
る。
00%のアモルファス相である必要はなく、全体の残留
磁化の値が十分に小さければよい。その値は、磁気記録
媒体の感度が十分に得られればよく、記録密度が上昇す
ればそれだけ残留磁化の値は小さく抑える必要があり、
小さければ小さい程、良好な磁性膜となる。また、この
記録層3上に保護膜を積層したり、或いはトップコート
層を塗布して形成してもよく、いずれにしても従来の磁
気記録媒体、或いは光磁気記録媒体において採用されて
いた種々の耐候性改善の手法や走行耐久性改善の手法を
施すことは、本発明に対して同様に効果のあるものであ
る。
【0013】このようにして作成された磁気記録媒体1
は、この状態で記録媒体としてユーザに提供して使用し
てもよいし、予めレーザ光線等にて微小なスポット状或
いはストライプ状の強磁性相微小エリアを形成して初期
化してユーザに提供するようにしてもよい。
は、この状態で記録媒体としてユーザに提供して使用し
てもよいし、予めレーザ光線等にて微小なスポット状或
いはストライプ状の強磁性相微小エリアを形成して初期
化してユーザに提供するようにしてもよい。
【0014】まず、初期化しない場合の記録再生方法は
次のように行う。記録を行う場合には、記録再生系に接
続されたレーザダイオード等を有する記録用光ヘッド
(図示せず)から情報がのせられた光、例えばレーザ光
を磁気記録媒体1の表面の記録層に照射することにより
この熱で強磁性状態の相を発現させ、強磁性相微小エリ
アよりなる情報ビットを書き込む。一方、情報を読み出
して再生する場合には、磁気ヘッドを用いて強磁性相と
なっている上記情報ビットを読み出して再生する。ここ
で上記磁気ヘッドとしては再生専用のヘッドであり、こ
のヘッドとしては例えばMRヘッド、リングヘッド、針
状の磁石或いは高透磁率の磁性体等を用いる。例えば、
MRヘッドを用いた場合にはこの磁気抵抗効果によって
強磁性相情報ビットからの漏洩磁束を検出することによ
り情報を再生し、針状の磁石を用いた場合にはこれと情
報ビットとの間の磁気的引力を検出することにより情報
を再生し、更に高透磁率の磁性体を用いた場合には透磁
率の変化を検出することにより情報を再生する。このよ
うな方法の記録再生方法の場合には、ユーザの有する記
録再生装置に記録用光ヘッドと再生用の磁気ヘッドとを
併用する。
次のように行う。記録を行う場合には、記録再生系に接
続されたレーザダイオード等を有する記録用光ヘッド
(図示せず)から情報がのせられた光、例えばレーザ光
を磁気記録媒体1の表面の記録層に照射することにより
この熱で強磁性状態の相を発現させ、強磁性相微小エリ
アよりなる情報ビットを書き込む。一方、情報を読み出
して再生する場合には、磁気ヘッドを用いて強磁性相と
なっている上記情報ビットを読み出して再生する。ここ
で上記磁気ヘッドとしては再生専用のヘッドであり、こ
のヘッドとしては例えばMRヘッド、リングヘッド、針
状の磁石或いは高透磁率の磁性体等を用いる。例えば、
MRヘッドを用いた場合にはこの磁気抵抗効果によって
強磁性相情報ビットからの漏洩磁束を検出することによ
り情報を再生し、針状の磁石を用いた場合にはこれと情
報ビットとの間の磁気的引力を検出することにより情報
を再生し、更に高透磁率の磁性体を用いた場合には透磁
率の変化を検出することにより情報を再生する。このよ
うな方法の記録再生方法の場合には、ユーザの有する記
録再生装置に記録用光ヘッドと再生用の磁気ヘッドとを
併用する。
【0015】他方、初期化する場合の記録再生方法は次
のように行う。まず、ユーザに提供する前に行う初期化
では、記録用ヘッドのようなレーザダイオードを用いて
磁気記録媒体1の記録層にレーザ光を照射してこの熱に
より非磁性相の中にスポット状或いはストライプ状の強
磁性相を発現させて記録用情報トラックを形成する。こ
のように初期化された記録媒体1を入手したユーザは、
通常の磁気ヘッドを用いて上記記録用情報トラック上に
磁気ディスクと同様に情報の記録及び再生を行う。この
場合には、情報の記録再生は磁気ヘッドのみを用いて行
うことができ、装置の小型化を大幅に推進することがで
きるのみならず、この記録媒体を磁気ディスクと同様に
取り扱うことができる。
のように行う。まず、ユーザに提供する前に行う初期化
では、記録用ヘッドのようなレーザダイオードを用いて
磁気記録媒体1の記録層にレーザ光を照射してこの熱に
より非磁性相の中にスポット状或いはストライプ状の強
磁性相を発現させて記録用情報トラックを形成する。こ
のように初期化された記録媒体1を入手したユーザは、
通常の磁気ヘッドを用いて上記記録用情報トラック上に
磁気ディスクと同様に情報の記録及び再生を行う。この
場合には、情報の記録再生は磁気ヘッドのみを用いて行
うことができ、装置の小型化を大幅に推進することがで
きるのみならず、この記録媒体を磁気ディスクと同様に
取り扱うことができる。
【0016】また、初期化時において、短波長のレーザ
光を用いることによってトラック密度を上げることがで
き、非常に高い面密度を達成することができる。更に
は、スポット状の強磁性相の記録用情報トラックを形成
する場合には、磁化反転領域をスポット毎に孤立化でき
るので、通常の磁気記録媒体のような非常に高い保磁力
を必要とせず、書き込みマージンを大きく取ることがで
きる。
光を用いることによってトラック密度を上げることがで
き、非常に高い面密度を達成することができる。更に
は、スポット状の強磁性相の記録用情報トラックを形成
する場合には、磁化反転領域をスポット毎に孤立化でき
るので、通常の磁気記録媒体のような非常に高い保磁力
を必要とせず、書き込みマージンを大きく取ることがで
きる。
【0017】このように、残留磁化の小さい鉄アモルフ
ァス相を主体とする磁性膜よりなる記録層3を形成する
ためには、非常に薄い結晶相を含む下地層4を下層に形
成することにより可能となる。以上のようにして形成さ
れた磁気記録媒体1は、残留磁化が非常に小さく、熱に
よって強磁性を発現させた時の残留磁化と、熱を加えな
い領域の残留磁化との差が顕著となり、磁気ヘッドによ
る磁化を容易に検出することが可能となった。
ァス相を主体とする磁性膜よりなる記録層3を形成する
ためには、非常に薄い結晶相を含む下地層4を下層に形
成することにより可能となる。以上のようにして形成さ
れた磁気記録媒体1は、残留磁化が非常に小さく、熱に
よって強磁性を発現させた時の残留磁化と、熱を加えな
い領域の残留磁化との差が顕著となり、磁気ヘッドによ
る磁化を容易に検出することが可能となった。
【0018】次に、本発明の各種実施例と比較例につい
て比較検討を行う。 (実施例1)RF(高周波)スパッタ法によってFe
(Zr)(10at%)合金ターゲットを用い、ガラス
よりなる非磁性基体2上にFe(Zr)合金の磁性膜よ
りなる記録層3を形成する際に、まず、斜めスパッタ法
によって20nmの厚みに下地層4を形成し、その後、
通常の基板対向の形で500nmの厚みに膜形成を行っ
て鉄アモルファス合金層5を形成し、記録層3を得た。
て比較検討を行う。 (実施例1)RF(高周波)スパッタ法によってFe
(Zr)(10at%)合金ターゲットを用い、ガラス
よりなる非磁性基体2上にFe(Zr)合金の磁性膜よ
りなる記録層3を形成する際に、まず、斜めスパッタ法
によって20nmの厚みに下地層4を形成し、その後、
通常の基板対向の形で500nmの厚みに膜形成を行っ
て鉄アモルファス合金層5を形成し、記録層3を得た。
【0019】(実施例2)DCスパッタ法によって、実
施例1と同様に磁性膜を形成して記録層3を得た。
施例1と同様に磁性膜を形成して記録層3を得た。
【0020】(実施例3)RFスパッタ法によって、ま
ず、Fe金属をターゲットに使用し、実施例1と同様に
膜厚が20nmの純鉄の下地層4を形成した。その後、
前記Fe(Zr)合金ターゲットを使用して500nm
の厚みに膜形成を行って鉄アモルファス合金層5を形成
し、記録層3を得た。
ず、Fe金属をターゲットに使用し、実施例1と同様に
膜厚が20nmの純鉄の下地層4を形成した。その後、
前記Fe(Zr)合金ターゲットを使用して500nm
の厚みに膜形成を行って鉄アモルファス合金層5を形成
し、記録層3を得た。
【0021】(比較例1)RFスパッタ法によって、F
e(Zr)合金ターゲットを用い、500nmの厚みの
磁性膜を形成し、下地層のない記録層を得た。
e(Zr)合金ターゲットを用い、500nmの厚みの
磁性膜を形成し、下地層のない記録層を得た。
【0022】(比較例2)比較例1におけるRFスパッ
タ法をDCスパッタ法に代え、同様に磁性膜を形成して
下地層のない記録層を得た。以上のように形成した磁気
記録媒体を磁気測定法(VSM)、X線回折法、X線マ
イクロアナライザ法(XMA)によって解析し、下記の
表1に示すような結果を得た。
タ法をDCスパッタ法に代え、同様に磁性膜を形成して
下地層のない記録層を得た。以上のように形成した磁気
記録媒体を磁気測定法(VSM)、X線回折法、X線マ
イクロアナライザ法(XMA)によって解析し、下記の
表1に示すような結果を得た。
【0023】
【表1】
【0024】ここでZr(ジルコニウム)の組成はXM
A、残留磁化及び帯磁率はVSM、結晶相はX線回折に
よってそれぞれ求めた。予備実験で、実施例1、2の場
合の下地層が強磁性体であって結晶相を多く含む層であ
ることが判明している。ここで図2及び図3はそれぞ
れ、本実施例及び比較例の磁場と磁化との関係を表す磁
化曲線を示しており、この磁化曲線の傾きが帯磁率とし
て求められる。表1から明らかなように実施例1〜3に
おける鉄アモルファス合金層5は常磁性であるので、帯
磁率も7.04〜8.9×10-3emu/ccと比較的
大きいが、これに対して比較例1、2では帯磁率は1.
2〜3.5×10-3emu/ccとなってその値も小さ
く、ほとんどが結晶相であることを示している。
A、残留磁化及び帯磁率はVSM、結晶相はX線回折に
よってそれぞれ求めた。予備実験で、実施例1、2の場
合の下地層が強磁性体であって結晶相を多く含む層であ
ることが判明している。ここで図2及び図3はそれぞ
れ、本実施例及び比較例の磁場と磁化との関係を表す磁
化曲線を示しており、この磁化曲線の傾きが帯磁率とし
て求められる。表1から明らかなように実施例1〜3に
おける鉄アモルファス合金層5は常磁性であるので、帯
磁率も7.04〜8.9×10-3emu/ccと比較的
大きいが、これに対して比較例1、2では帯磁率は1.
2〜3.5×10-3emu/ccとなってその値も小さ
く、ほとんどが結晶相であることを示している。
【0025】また、残留磁化に関しては、各比較例1、
2にあっては890〜1300emu/ccとかなり大
きな値を示しているのに対して、各実施例1〜3にあっ
ては6.7〜10.5emu/ccとかなり小さな値と
なっているのが判明し、良好な結果が得られた。尚、各
比較例1、2の残留磁化が純鉄の値である約1700よ
りも小さくなっている理由は、その一部分がアモルファ
スになっているものと考えられる。
2にあっては890〜1300emu/ccとかなり大
きな値を示しているのに対して、各実施例1〜3にあっ
ては6.7〜10.5emu/ccとかなり小さな値と
なっているのが判明し、良好な結果が得られた。尚、各
比較例1、2の残留磁化が純鉄の値である約1700よ
りも小さくなっている理由は、その一部分がアモルファ
スになっているものと考えられる。
【0026】また、この実施例から明らかなように、残
留磁化は少なくとも比較例の値(890emu/cc)
以下であることが要求される。尚、記録層を形成する方
法としては上記したスパッタ法に限定されず、どのよう
な成膜方式を用いてもよいのは勿論である。
留磁化は少なくとも比較例の値(890emu/cc)
以下であることが要求される。尚、記録層を形成する方
法としては上記したスパッタ法に限定されず、どのよう
な成膜方式を用いてもよいのは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気記録
媒体によれば、次のように優れた作用効果を発揮するこ
とができる。鉄合金の結晶相よりなる下地層とその上層
に鉄合金のアモルファス相を主体とする鉄アモルファス
合金層よりなる記録層を形成したので、記録層全体の残
留磁化を小さくすることができる。従って、熱によって
強磁性を発現させた時の残留磁化と、熱を加えない領域
の残留磁化の差が顕著となり、熱を加えた領域の磁気ヘ
ッドによる磁化の検出を容易に行うことができる。
媒体によれば、次のように優れた作用効果を発揮するこ
とができる。鉄合金の結晶相よりなる下地層とその上層
に鉄合金のアモルファス相を主体とする鉄アモルファス
合金層よりなる記録層を形成したので、記録層全体の残
留磁化を小さくすることができる。従って、熱によって
強磁性を発現させた時の残留磁化と、熱を加えない領域
の残留磁化の差が顕著となり、熱を加えた領域の磁気ヘ
ッドによる磁化の検出を容易に行うことができる。
【図1】本発明に係る磁気記録媒体を示す部分拡大断面
図である。
図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の磁化曲線を示すグラフ
である。
である。
【図3】比較例の磁気記録媒体の磁化曲線を示すグラフ
である。
である。
1…磁気記録媒体、2…非磁性基体、3…記録層、4…
下地層、5…鉄アモルファス合金層。
下地層、5…鉄アモルファス合金層。
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性基体上に、熱によって強磁性状態
の相を発現すると共にその相変態が1次相転移であって
熱的ヒステリシスを有する、鉄を主成分とする合金磁性
膜よりなる記録層を備えた磁気記録媒体において、前記
記録層は、純鉄を含む鉄合金の結晶相を有する下地層
と、この下地層の上に形成された、鉄合金のアモルファ
ス相を主体とする鉄アモルファス合金層とよりなること
を特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20706793A JPH0744920A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20706793A JPH0744920A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0744920A true JPH0744920A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16533657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20706793A Pending JPH0744920A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0744920A (ja) |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP20706793A patent/JPH0744920A/ja active Pending
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